JP4096481B2 - サーボ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は負荷を駆動させるサーボ制御装置に関するもので、特に、異常が発生しても負荷が制御目標値に追従するようにサーボ制御するようにしたサーボ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
負荷として、たとえば、プレス機械のトランスファー機構を駆動するサーボ制御装置においては、サーボ制御装置の構成要素(サーボコントローラ、サーボアンプ、サーボモータ、フィードバック検出器等)に異常が発生した場合でも、金型が停止するまでトランスファー機構が金型に同期して運動しないと、金型とトランスファー機構が衝突するおそれがある。そのため、サーボ制御装置の構成要素に異常が発生した場合にもサーボ制御を継続できるようにすることが必要である。
【0003】
上記、サーボ制御装置に異常が発生した場合でもサーボ制御を継続できるようにする従来技術の1つとして、トルクマスタースレーブ方式により1つの負荷を2組のサーボアンプ及びサーボモータで駆動させるようにしたものがある。すなわち、図4に一例を示す如く、制御目標指示器1で求められた制御目標値に負荷(図示せず)が追従するように制御演算を行うサーボコントローラ3と、該サーボコントローラ3からのトルク指令値に基づいてサーボモータへ供給される電力を制御するサーボアンプ4と、該サーボアンプ4から電力を供給され負荷を駆動するサーボモータ5と、該サーボモータ5のフィードバック値を検出するためのフィードバック検出器6と、サーボコントローラ3、サーボアンプ4、サーボモータ5及びフィードバック検出器6の異常を検出して、制御目標指示器1とサーボアンプ4へ指令を送るようにしてある異常検出器7とを、一組として備え、上記サーボコントローラ3は、制御目標指示器1からの制御目標値とフィードバック検出器6からのフィードバック値とに基いてトルク指令値を計算し、該計算されたトルク指令値をサーボアンプ4へ入力し、サーボモータ5がトルク指令値に従ってトルクを発生するようにサーボアンプ4からサーボモータ5への電力制御が行われるようにしたものをマスター側サーボ制御回路2として構成し、更に、予備のために、上記と同様な構成、機能を有するサーボアンプ9と、サーボモータ10と、両者の異常を検出して制御目標指示器1とサーボアンプ9へ指令を送る異常検出器11とを備えたスレーブ側サーボ制御回路8を構成し、且つサーボモータ5と10が互いに機械的に連動して負荷を駆動するように、該サーボモータ5と10により回転させられるようにしたシャフト12と、シャフト12の回転を負荷に伝える動力伝達機構13を設けて、負荷を駆動するようにしたものがある。
【0004】
又、別な従来技術としては、特開平2−87985号公報に開示されたサーボ制御装置がある。これは、図5に示す如く、交流電流をコンバータ部15の単相整流回路16を用いて直流電流に変換し、前記直流電流に基づいて3相ACサーボモータ17を駆動制御するACサーボモータ駆動制御回路14において、前記ACサーボモータ17の3相の電源線の中、いずれか2つの電源線と前記コンバータ部15を構成する平滑用コンデンサ18とを異常時において直列に接続するリレー19,20を備え、前記リレー19,20を用いてACサーボモータ17と平滑用コンデンサ18とを直列接続することで前記平滑用コンデンサ18に蓄積された静電エネルギを前記ACサーボモータ17に供給し固定磁界を生成することでACサーボモータ17を停止させるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4に示したトルクマスタースレーブ方式による方法では、サーボコントローラ3及びフィードバック検出器6は1組しか存在せず、サーボアンプ4,9はともに1つのサーボコントローラ3からトルク指令を受けている構成であることから、該サーボコントローラ3やフィードバック検出器6に異常が発生した場合には、サーボモータ5,10はともに制御不能になり、この場合、サーボモータ5及び10は2台ともフリーラン状態にせざるを得ないことになる。そのため、負荷が運動中に、サーボコントローラ3やフィードバック検出器6に異常が発生した場合に負荷を停止させる際に、負荷を停止させる方法としては、▲1▼摩擦力により自然に停止するのを待つ方法、▲2▼機械ブレーキの発生する制動力を用いる方法、▲3▼サーボモータ5又は10の電機子を短絡することによるダイナミックブレーキを用いる方法のいずれかを用いる必要があるが、▲1▼の方法では、一般に、サーボモータにより駆動される負荷に働く摩擦力は小さいので負荷が大きく過走するという問題があり、▲2▼の方法では、機械ブレーキが作動するまでの時間の遅れが大きいため負荷の過走距離が長くなるという問題があり、▲3▼の方法では、ダイナミックブレーキが機械的に動作するコンタクタでオンオフされるため、該ダイナミックブレーキが動作するまでの時間遅れが大きくて負荷が過走すること、及び、サーボモータ5及び10としては、交流モータが使用できず、直流モータしか使用できないという問題がある。又、上記▲1▼▲2▼▲3▼のいずれの方法においても、負荷がフリーラン状態となってから以降は、負荷の位置、速度制御が不可能になるという問題がある。
【0006】
一方、図5に示したACサーボモータ駆動制御回路14では、負荷の過走は防止されるが、負荷の位置、及び、速度制御は不可能になるという問題があり、更に、ACサーボモータ17は1台しかないので、該ACサーボモータ17に異常が発生した場合には、サーボ制御不能になるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、サーボコントローラ、サーボアンプ、サーボモータ及びフィードバック検出器のいかなる部分に異常が発生した場合にも、負荷が制御目標値に追従するように制御を継続することができるサーボ制御装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、サーボコントローラと、サーボアンプと、サーボモータと、該サーボモータの作動状態を検出して上記サーボコントローラにフィードバックするフィードバック検出器とを備える複数組のサーボ制御回路を設けて、複数組のサーボ制御回路の1つをマスター側制御回路とし、他をスレーブ側サーボ制御回路とし、上記マスター側サーボ制御回路のサーボモータとスレーブ側サーボ制御回路のサーボモータを、機械的に連動させて動力伝達機構を介し1つの負荷を駆動させるようにし、且つ上記マスター側サーボ制御回路とスレーブ側サーボ制御回路の各サーボコントローラは、制御目標指示器で設定した制御目標値に負荷が追従するようにそれぞれ制御目標指示器からの制御目標値と、それぞれ対応する上記フィードバック検出器からのフィードバック値に基づいて上記各サーボアンプに指令するための指令値を計算するようにしてあり、更に、上記スレーブ側サーボ制御回路のサーボアンプの上流側位置に、マスター側のサーボコントローラによる指令値がスレーブ側サーボアンプに入力されるように切り替えたり、スレーブ側のサーボコントローラによる指令値がスレーブ側サーボアンプに入力されるように切り替えられる指令値選択器を設けて、マスター側サーボアンプには、マスター側サーボコントローラからの指令値だけが入力されるようにして、該マスター側サーボアンプはこの指令値に基づいてマスター側サーボモータへ供給される電力を制御して該制御された電力を該サーボモータに供給するようにしてあると共に、スレーブ側サーボアンプには、上記指令値選択器によりマスター側サーボコントローラ又はスレーブ側サーボコントローラのいずれか一方からの指令値が入力されるようにして、該スレーブ側サーボアンプはこの指令値に基づいてスレーブ側サーボモータへ供給される電力を制御して該制御された電力を該サーボモータに供給するようにしてあって、マスター側とスレーブ側の各サーボ制御回路に異常が発生していない通常はマスター側のサーボコントローラより指令値がマスター側サーボアンプと上記指令値選択器を介しスレーブ側サーボアンプに入力されてマスター側とスレーブ側の両サーボモータにより負荷が制御されると共に、マスター側サーボ制御回路に何らかの異常が発生した場合にマスター側のサーボモータがフリーランされてスレーブ側のサーボコントローラより指令値が上記指令値選択器を介しスレーブ側サーボアンプに入力されてスレーブ側のサーボモータにより負荷の制御を継続させ、スレーブ側サーボ制御回路に異常が発生した場合にスレーブ側のサーボモータがフリーランされてマスター側のサーボコントローラより指令値がマスター側サーボアンプに入力されてマスター側のサーボモータにより負荷の制御を継続させるようにした構成とする。
【0009】
各サーボ制御回路のいずれにも異常が発生していない状態では、各サーボ制御回路により共同して、負荷が制御目標値に追従するようにサーボ制御が行われる。
【0010】
いずれかのサーボ制御回路のサーボコントローラ、サーボアンプ、サーボモータ、フィードバック検出器のいずれかに異常が発生した場合には、異常が発生したサーボ制御回路においてサーボアンプからサーボモータへの電力供給を打ち切り、該サーボモータをフリーランさせることで、正常なサーボ制御回路により、負荷が制御目標値に追従するように制御が継続される。
【0011】
したがって、いずれかのサーボ制御回路に異常が発生したときに、制御目標指示器が負荷を停止させるような制御目標値を生成するようにすると、他の正常なサーボ制御回路により制御が継続され、負荷は制御目標値に追従して停止させられるようになる。
【0012】
更に、前記構成としてあることにより、マスター側及びスレーブ側のサーボ制御回路のいずれにも異常が発生していない状態では、マスター側及びスレーブ側の両サーボモータにより、負荷が制御目標値に追従するようにマスタースレーブ制御を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1及び図2は本発明のサーボ制御装置の実施の一形態を示すもので、サーボコントローラ3a,3bと、サーボアンプ4a,4bと、サーボモータ5a,5bと、フィードバック検出器6a,6bと、異常検出器7a,7bとを、図4に示したマスター側サーボ制御回路2と同様にそれぞれ配置構成してなる2組のサーボ制御回路を設けて、一方をマスター側サーボ制御回路2aとし且つ他方をスレーブ側サーボ制御回路2bとし、上記マスター側サーボ制御回路2aのサーボモータ5aとスレーブ側サーボ制御回路2bのサーボモータ5bの軸を、一本のシャフト12の両端部に連結し、該シャフト12に動力伝達機構13を介して図示しない1つの負荷を連結して、上記両サーボモータ5a及び5bにより負荷を、制御目標指示器1で設定した制御目標値に追従するように制御を行わせることができるようにし、更に、上記スレーブ側サーボ制御回路2bにおける上記サーボアンプ4bの上流側位置に、マスター側サーボ制御回路2aの異常検出器7aからの信号に応じて切替作動する指令値選択器としてのトルク指令値選択器21を介在させた構成とし、マスター側サーボコントローラ3aが計算したトルク指令値はマスター側サーボアンプ4aに入力されるようにし、且つ、スレーブ側サーボアンプ4bには、トルク指令値選択器21によりマスター側又はスレーブ側のサーボコントローラ3a又は3bのいずれか一方よりトルク指令値が入力されるようにする。
【0015】
上記制御目標指示器1は、上記負荷が追従すべき制御目標値、たとえば位置目標値や速度目標値を時々刻々生成し、サーボコントローラ3a及び3bへ指示するようにしてある。又、上記フィードバック検出器6a及び6bとしては、ロータリーエンコーダ、レゾルバ又はパルスジェネレータ等によりシャフト12の回転角やシャフト12の回転角速度等を検出するようにしてある。上記動力伝達機構13としては、歯車、ラック−ピニオン、チェーン、タイミングベルト等から構成されるようにしてある。
【0016】
上記各サーボコントローラ3a及び3bは、それぞれ制御目標指示器1からの制御目標値と、それぞれ対応するフィードバック検出器6a,6bからのフィードバック値に基づいてサーボアンプ4a,4bに指令するためのトルク指令値を計算する。制御目標値とフィードバック値に基づいてトルク指令値を計算する方法としては、たとえば、制御目標値とフィードバック値が速度の場合には、PID制御や2自由度PID制御等が使用可能である。又、制御目標値とフィードバック値が位置の場合には、PID制御や2自由度PID制御により速度目標値を計算し、速度目標値と、位置フィードバック値をサーボコントローラ3a,3b内で時間微分することにより得られる速度フィードバック値との差に比例したトルク指令値を計算する方法等がある。
【0017】
図2は上記サーボコントローラ3aの一例の詳細を示すもので、該サーボコントローラ3aは、制御目標値が位置目標値であり、フィードバック値が位置フィードバック値であり、制御目標値とフィードバック値とに基づいてトルク指令値を計算する方法としてPID制御により速度目標値を計算し、該速度目標値と、位置フィードバック値をサーボコントローラ3a内で時間微分することによって得られる速度フィードバック値との差に比例したトルク指令値を計算する方法を用いる場合のものを示してある。制御目標指示器1より入力される制御目標値とフィードバック検出器6aより入力される位置フィードバック値との差、すなわち位置偏差を計算する減算器22と、該減算器22で算出した位置偏差を入力してPID演算により速度目標値を計算するPID制御器23と、上記位置フィードバック値を時間微分して速度フィードバック値を計算する微分器24と、上記PID制御器23で得られる速度目標値と微分器24で得られる速度フィードバック値との差、すなわち、速度偏差を算出する減算器25と、該減算器25で得られる速度偏差にゲインを乗じてサーボアンプ4aに送るためのトルク指令値を計算する乗算器26とを備えた構成とし、更に、フィードバック値の信号に異常がないかをチェックして、たとえば、信号の電圧が小さすぎたりパリティチェックの結果が不正な場合に異常と判定して異常信号を発するフィードバック値チェック器27と、減算器22で計算される位置偏差が過大な場合に異常と判定して異常信号を発する過大判定器28と、減算器25で計算される速度偏差が過大な場合に異常と判断して異常信号を発する過大判定器29と、サーボコントローラ3a内の演算回路の動作を監視して、万一タイムアウトした場合に異常と判定し、異常信号を発するウォッチドッグタイマ30とを備えた構成としてある。なお、フィードバック値チェック器27、各過大判定器28及び29及びウォッチドッグタイマ30から発せられた異常信号はすべて異常検出器7aへ送られるようにしてある。又、サーボコントローラ3bも上記サーボコントローラ3aと同様の構成としてある。
【0018】
各サーボアンプ4a及び4bは、それぞれ対応するサーボモータ5a及び5bがトルク指令値に従ってトルクを発生させることができるように電力制御を行い、該制御された電力をそれぞれ対応するサーボモータ5a及び5bに供給するようにしてある。なお、電力制御を行う方法としては、たとえば、ベクトル制御に基づいてIGBTやパワートランジスタをオンオフしパルス幅変調(PWM)制御を行う方法等を用いるようにする。
【0019】
各サーボモータ5a及び5bは、それぞれ対応するサーボアンプ4a及び4bから供給される電力によりトルク指令値に従ってトルクを発生させ、シャフト12を回転させることにより、動力伝達機構13を介して負荷が制御目標値に追従するように駆動することができるようにしてある。
【0020】
マスター側及びスレーブ側の各サーボ制御回路2a及び2bの各異常検出器7a及び7dは、それぞれ対応するサーボコントローラ3a及び3b、サーボアンプ4a及び4b、サーボモータ5a及び5b、フィードバック検出器6a及び6bにおける異常を検出するようにしてあり、該各検出方法としては以下のようなものがある。
【0021】
先ず、サーボコントローラ3a及び3bにおける異常の検出方法としては、たとえば、ウォッチドッグタイマ30のタイムアウトにより演算回路の異常を検出する方法、制御目標値とフィードバック値との偏差が過大であることにより制御の異常を検出する方法、フィードバック検出器6a及び6bからの信号の電圧の過小やパリティの異常などによりフィードバック値の読み込みの異常を検出する方法等がある。
【0022】
次に、サーボアンプ4a及び4bにおける異常の検出方法としては、たとえば、図示しないウォッチドッグタイマのタイムアウトにより演算回路の異常を検出する方法や、図示しない電力制御素子を流れる電流が過大であることを検出することにより制御ないし回路の異常を検出する方法や、図示しない電力制御素子の温度を測定し温度が過度に上昇していることを検出することにより制御ないし回路の異常を検出する方法等がある。
【0023】
又、サーボモータ5a及び5bにおける異常の検出方法としては、たとえば、図示しないモータ本体に埋め込んだ温度センサにより温度を測定し、温度が過度に上昇していることにより制御ないし回路の異常を検出する方法等がある。
【0024】
更に、フィードバック検出器6a及び6bにおける異常の検出方法としては、たとえば、上記各フィードバック検出器6a及び6bが光学式エンコーダを用いた形式としてあるものでは、該光学式エンコーダにおいて光量を測定し、光量が不足していれば異常と判定する方法等がある。
【0025】
トルク指令値選択器21は、異常が発生していない場合には、スレーブ側のサーボアンプ4bに、マスター側サーボコントローラ3aよりトルク指令値が入力されるように切り替わっており、マスター側サーボ制御回路2aに何らかの異常が発生した場合にのみ上記サーボアンプ4bにスレーブ側のサーボコントローラ3bよりトルク指令値が入力されるようにすると、マスター側及びスレーブ側のサーボ制御回路2a及び2bのいずれにも異常が発生していない状態では、マスター側のサーボコントローラ3aによるトルク指令値がマスター側サーボアンプ4aと、トルク指令値選択器21を介してスレーブ側サーボアンプ4bに入力され、これによりマスター側及びスレーブ側の両サーボモータ5a及び5bにより、負荷が制御目標値に追従するようにトルクマスタースレーブ制御が行われる。この際、スレーブ側のサーボコントローラ3bにより計算されたトルク指令値は使用されない。
【0026】
マスター側サーボ制御回路2aのサーボコントローラ3a、サーボアンプ4a、サーボモータ5a、フィードバック検出器6aのいずれかに異常が発生して、異常検出器7aにより異常が検出された場合には、該異常検出器7aからの信号によりマスター側サーボアンプ4aはサーボモータ5aへの電力供給を打ち切り、該サーボモータ5aはフリーランさせられる。又、上記異常検出器7aからの信号により、トルク指令値選択器21が切り替えられ、スレーブ側サーボアンプ4bにスレーブ側サーボコントローラ3bからのトルク指令値が入力されるようになり、スレーブ側サーボ制御回路2bのサーボコントローラ3b、サーボアンプ4b、サーボモータ5b、フィードバック検出器6bから構成される制御ループにより、負荷が制御目標値に追従するように制御が継続される。この際、トルク指令値選択器21が切り替えられる以前から、スレーブ側のサーボコントローラ3bはトルク指令値の計算を行っていることから、過去の制御履歴に依存する値、たとえば、積分要素の出力等も適切な値となり、これによりトルク指令値選択器21が切り替わる前後で、サーボアンプ4bへのトルク指令値は滑らかに繋がるようになる。
【0027】
一方、スレーブ側サーボ制御回路2bのサーボコントローラ3b、サーボアンプ4b、サーボモータ5b、フィードバック検出器6bのいずれかに発生した異常が異常検出器7bで検出されたときには、スレーブ側のサーボアンプ4bはサーボモータ5bへの電力供給を打ち切り、該サーボモータ5bはフリーランさせられる。これにより、マスター側サーボ制御回路のサーボコントローラ3a、サーボアンプ4a、サーボモータ5a、フィードバック検出器6aから構成される制御ループにより負荷が制御目標値に追従するように制御が継続される。
【0028】
したがって、上記マスター側又はスレーブ側のいずれか一方においてサーボ制御回路2a又は2bの異常が異常検出器7a又は7bで検出されたときに、制御目標指示器1が負荷を停止させるような制御目標値を生成するようにすると、マスター側又はスレーブ側のいずれか一方の正常なサーボ制御回路2a又は2bにより制御が継続されることから、負荷は制御目標値に追従して停止させられるようになる。
【0029】
なお、上記サーボモータ5a又は5bへの電力供給を打ち切る方法としては、IGBTやパワートランジスタのゲートを制御する信号をオフにする方法や、コンタクタを開く方法等により行うようにすればよい。
【0030】
このように、本発明のサーボ制御装置によれば、構成要素としての、サーボコントローラ3a,3b、サーボアンプ4a,4b、サーボモータ5a,5b、フィードバック検出器6a,6bのいかなる部分に異常が発生した場合にも、負荷が制御目標値に追従するようにサーボ制御を継続することができ、又、異常が発生した場合には、サーボモータ5a,5bが電気的に発生する制動力により負荷を停止させることが可能となり、負荷の暴走を防止することができる。したがって、上記サーボ制御装置を、プレス機械のトランスファー機構を駆動するサーボ制御装置として適用した場合には、たとえサーボ制御装置にいかなる異常が発生した場合であっても、金型が停止するまでトランスファー機構を金型に同期して運動させることができ、該金型とトランスファー機構が衝突することを回避することができ、更に、プレス機械のトランスファー機構の如く負荷の可動範囲が狭い場合には、異常発生時に負荷としてのトランスファー機構の過走を防止することができ、プレス機械の破損を防止することができ、該プレス機械の稼動率を高めることができる。
【0031】
又、本装置を構成する電気回路は、リレー接点等の経年劣化する部品を使用せずに構成することができることから、長期間にわたり安定して動作させることができる。
【0032】
次に、図3は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1及び図2に示したものと同様な構成としてあるマスター側サーボ制御回路2aと、図1及び図2に示したスレーブ側サーボ制御回路と同様な構成としてある3組のサーボ制御回路2b,2c,2dを設けて、該4組のサーボ制御回路2a,2b,2c,2dを互いに機械的に連動させて、図示しない1つの負荷を、制御目標指示器1で設定した制御目標値に追従するように制御を行わせるようにしたものである。
【0033】
上記各スレーブ側サーボ制御回路2b,2c,2dに設けた各トルク指令値選択器21は、以下のように構成されている。サーボ制御回路2bに設けたトルク指令値選択器21は、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出していない場合にはサーボコントローラ3aからのトルク指令値を、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出している場合にはサーボコントローラ3bからのトルク指令値を選択し、サーボアンプ4bへ出力する。サーボ制御回路2cに設けたトルク指令値選択器21は、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出していない場合にはサーボコントローラ3aからのトルク指令値を、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出しており且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出していない場合にはサーボコントローラ3bからのトルク指令値を、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出しており且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出している場合にはサーボコントローラ3cからのトルク指令値を選択し、サーボアンプ4cへ出力する。サーボ制御回路2dに設けたトルク指令値選択器21は、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出していない場合にはサーボコントローラ3aからのトルク指令値を、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出しており且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出していない場合にはサーボコントローラ3bからのトルク指令値を、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出しており且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出しており且つ異常検出器7cがサーボ制御回路2cの異常を検出していない場合にはサーボコントローラ3cからのトルク指令値を、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出しており且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出しており且つ異常検出器7cがサーボ制御回路2cの異常を検出している場合にはサーボコントローラ3dからのトルク指令値を選択し、サーボアンプ4dへ出力する。
【0034】
なお、31はスレーブ側サーボモータ5c及び5dの軸を両端部に接続したシャフト、32はシャフト12と31を機械的に連動させて図示しない負荷を駆動させるための動力伝達装置であり、該動力伝達機構32は、図示しない歯車、ラック−ピニオン、チェーン、タイミングベルト等から構成されるようにしてある。
【0035】
その他、図1に示したものと同一のものには同一符号が付してあり、且つスレーブ側サーボ制御回路2c及び2dの各構成要素には対応する構成要素の符号のアルファベットをc又はdに替えた符号が付してある。
【0036】
本実施の形態によれば、たとえば、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出し且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出している場合には、サーボ制御回路2cのサーボコントローラ3cからのトルク指令値が、サーボアンプ4c及び4dへ出力される。すなわち、正常である2組のサーボ制御回路2c,2dのうち、サーボ制御回路2cがマスター、サーボ制御回路2dがスレーブとなり、トルクマスタースレーブ方式による制御が継続され、負荷が制御目標指示器1からの制御目標値に追従するように制御される。
【0037】
又、たとえば、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出し且つ異常検出器7cがサーボ制御回路2cの異常を検出している場合には、サーボ制御回路2bのサーボコントローラ3bからのトルク指令値が、サーボアンプ4b及び4dへ出力される。すなわち、正常である2組のサーボ制御回路2b,2dのうち、サーボ制御回路2bがマスター、サーボ制御回路2dがスレーブとなり、トルクマスタースレーブ方式による制御が継続され、負荷が制御目標指示器1からの制御目標値に追従するように制御される。
【0038】
更に、たとえば、異常検出器7aがサーボ制御回路2aの異常を検出し且つ異常検出器7bがサーボ制御回路2bの異常を検出し且つ異常検出器7cがサーボ制御回路2cの異常を検出している場合には、サーボ制御回路2dのサーボコントローラ3dからのトルク指令値が、サーボアンプ4dへ出力される。すなわち、正常である1組のサーボ制御回路2dによる制御が継続され、負荷が制御目標指示器1からの制御目標値に追従するように制御される。
【0039】
このように、各サーボ制御回路2a,2b,2c及び2dのうち、たとえ同時に2組又は3組において異常が発生したとしても、残る正常な組のサーボ制御回路2a,2b,2c,2dのいずれかによりトルクマスタースレーブ方式によるサーボ制御を継続させることができることから、信頼性をより高いものとすることができる。
【0040】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、図1では、2台のサーボモータ3a及び3bが1本のシャフト12の両端を駆動することにより連動しているものを示したが、歯車を介して連動する方法やタイミングベルトを介して連動する方法としてもよいこと、マスター側サーボ制御回路2aの異常が異常検出器7aで検出されたときにはスレーブ側サーボコントローラ3bの制御ゲインを、又、スレーブ側サーボ制御回路2bの異常が異常検出器7bで検出されたときにはマスター側サーボコントローラ3aの制御ゲインをそれぞれ変化させるようにしてもよく、この場合には、異常発生時にサーボモータ5a又は5bの一方しか動作しないことによる制御特性の変化を補償することができること、マスター側又はスレーブ側サーボ制御回路2a又は2bの異常が異常検出器7a又は7bで検出されたとき、制御目標指示器1は正常時に比べ加速度の最大値を小さくした制御目標値を生成するようにしてもよく、この場合には、異常時にはサーボモータ5a又は5bのどちらか一方しかトルクを発生しないため正常時の制御目標値に追従させるためにはトルクが不足するような場合にも本発明のサーボ制御装置を適用できること、又、マスター側又はスレーブ側サーボ制御回路2a又は2bの異常が異常検出器7a又は7bで検出されたとき、制御目標指示器1が生成する制御目標値の種類、及び、サーボコントローラ3a,3bがトルク指令値を計算する方法を切り変えることも可能であること、たとえば、正常時には制御目標指示器1は位置目標を生成しサーボコントローラ3a,3bは位置フィードバック制御を行い、異常検出器7a又は7bが異常を検出したときには制御目標指示器1は速度目標値を生成しサーボコントローラ3a,3bは速度フィードバックを行うように切り変えるようにすることも可能であること、異常検出器7a,7bの一部もしくは全部が、サーボコントローラ3a,3bもしくはサーボアンプ4a,4bに集中して、あるいは分散して内蔵されている構成も可能であり、又、ある組のサーボコントローラ3a,3b、サーボアンプ4a,4b、サーボモータ5a,5b、フィードバック検出器6a,6bが他の組のサーボコントローラ3a,3b又はサーボアンプ4a,4bに内蔵されている構成も可能であること、サーボコントローラ3a,3bとサーボアンプ4a,4bが一体となっている構成や、それぞれのサーボコントローラ3a,3bに制御目標値を生成するための制御目標指示器が内蔵されている構成、又は、サーボアンプ4a,4bを速度指令値を入力することが可能なものとして、サーボコントローラからサーボアンプへトルク指令の代わりに速度指令を送る構成も可能であること、図1では異常が発生していないときには2台のサーボモータ5aおよび5bがトルクマスタースレーブ方式で動作している場合を示しているが、サーボモータ5aと5bの間の機械的剛性が低い場合には、トルク指令値選択器21を省略した構成、すなわち、サーボアンプ4aはトルク指令値を常にサーボコントローラ3aから受け取り、サーボアンプ4bはトルク指令値を常にサーボコントローラ3bから受け取る構成も可能であること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のサーボ制御装置によれば、サーボコントローラと、サーボアンプと、サーボモータと、該サーボモータの作動状態を検出して上記サーボコントローラにフィードバックするフィードバック検出器とを備える複数組のサーボ制御回路を設けて、複数組のサーボ制御回路の1つをマスター側制御回路とし、他をスレーブ側サーボ制御回路とし、上記マスター側サーボ制御回路のサーボモータとスレーブ側サーボ制御回路のサーボモータを、機械的に連動させて動力伝達機構を介し1つの負荷を駆動させるようにし、且つ上記マスター側サーボ制御回路とスレーブ側サーボ制御回路の各サーボコントローラは、制御目標指示器で設定した制御目標値に負荷が追従するようにそれぞれ制御目標指示器からの制御目標値と、それぞれ対応する上記フィードバック検出器からのフィードバック値に基づいて上記各サーボアンプに指令するための指令値を計算するようにしてあり、更に、上記スレーブ側サーボ制御回路のサーボアンプの上流側位置に、マスター側のサーボコントローラによる指令値がスレーブ側サーボアンプに入力されるように切り替えたり、スレーブ側のサーボコントローラによる指令値がスレーブ側サーボアンプに入力されるように切り替えられる指令値選択器を設けて、マスター側サーボアンプには、マスター側サーボコントローラからの指令値だけが入力されるようにして、該マスター側サーボアンプはこの指令値に基づいてマスター側サーボモータへ供給される電力を制御して該制御された電力を該サーボモータに供給するようにしてあると共に、スレーブ側サーボアンプには、上記指令値選択器によりマスター側サーボコントローラ又はスレーブ側サーボコントローラのいずれか一方からの指令値が入力されるようにして、該スレーブ側サーボアンプはこの指令値に基づいてスレーブ側サーボモータへ供給される電力を制御して該制御された電力を該サーボモータに供給するようにしてあって、マスター側とスレーブ側の各サーボ制御回路に異常が発生していない通常はマスター側のサーボコントローラより指令値がマスター側サーボアンプと上記指令値選択器を介しスレーブ側サーボアンプに入力されてマスター側とスレーブ側の両サーボモータにより負荷が制御されると共に、マスター側サーボ制御回路に何らかの異常が発生した場合にマスター側のサーボモータがフリーランされてスレーブ側のサーボコントローラより指令値が上記指令値選択器を介しスレーブ側サーボアンプに入力されてスレーブ側のサーボモータにより負荷の制御を継続させ、スレーブ側サーボ制御回路に異常が発生した場合にスレーブ側のサーボモータがフリーランされてマスター側のサーボコントローラより指令値がマスター側サーボアンプに入力されてマスター側のサーボモータにより負荷の制御を継続させるようにした構成としてあるので、サーボ制御装置の構成要素であるサーボコントローラ、サーボアンプ、サーボモータ及びフィードバック検出器のいかなる部分に異常が発生した場合にも、負荷が制御目標値に追従するようにサーボ制御を継続することができ、又、異常が発生した場合には、サーボモータが電気的に発生する制動力により負荷を停止させることが可能となることから、負荷の暴走を防止することができ、したがって、上記サーボ制御装置を、プレス機械のトランスファー機構を駆動するサーボ制御装置として適用した場合には、たとえサーボ制御装置にいかなる異常が発生した場合であっても、金型が停止するまでトランスファー機構を金型に同期して運動させることができ、該金型とトランスファー機構が衝突するおそれを回避することができ、更に、プレス機械のトランスファー機構の如く負荷の可動範囲が狭い場合には、異常発生時に負荷としてのトランスファー機構の過走を防止することができ、プレス機械の破損を防止することができて、該プレス機械の稼動率を高めることができることになり、又、本装置を構成する電気回路は、リレー接点等の経年劣化する部品を使用せずに構成することができることから、長期間にわたり安定して動作させることができるという優れた効果を発揮し、更に、マスター側及びスレーブ側のサーボ制御回路のいずれにも異常が発生していない状態では、マスター側及びスレーブ側の両サーボモータにより、負荷が制御目標値に追従するようにマスタースレーブ制御を行うことができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーボ制御装置の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】図1のサーボ制御装置に用いるサーボコントローラの一例の詳細を示す拡大図である。
【図3】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【図4】従来のサーボ制御装置の一例を示す概要図である。
【図5】従来のサーボ制御装置の他の例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 制御目標指示器
2a マスター側サーボ制御回路(サーボ制御回路)
2b,2c,2d スレーブ側サーボ制御回路(サーボ制御回路)
3a,3b,3c,3d サーボコントローラ
4a,4b,4c,4d サーボアンプ
5a,5b,5c,5d サーボモータ
6a,6b,6c,6d フィードバック検出器
21 トルク指令値選択器(指令値選択器)
Claims (1)
- サーボコントローラと、サーボアンプと、サーボモータと、該サーボモータの作動状態を検出して上記サーボコントローラにフィードバックするフィードバック検出器とを備える複数組のサーボ制御回路を設けて、複数組のサーボ制御回路の1つをマスター側制御回路とし、他をスレーブ側サーボ制御回路とし、上記マスター側サーボ制御回路のサーボモータとスレーブ側サーボ制御回路のサーボモータを、機械的に連動させて動力伝達機構を介し1つの負荷を駆動させるようにし、且つ上記マスター側サーボ制御回路とスレーブ側サーボ制御回路の各サーボコントローラは、制御目標指示器で設定した制御目標値に負荷が追従するようにそれぞれ制御目標指示器からの制御目標値と、それぞれ対応する上記フィードバック検出器からのフィードバック値に基づいて上記各サーボアンプに指令するための指令値を計算するようにしてあり、更に、上記スレーブ側サーボ制御回路のサーボアンプの上流側位置に、マスター側のサーボコントローラによる指令値がスレーブ側サーボアンプに入力されるように切り替えたり、スレーブ側のサーボコントローラによる指令値がスレーブ側サーボアンプに入力されるように切り替えられる指令値選択器を設けて、マスター側サーボアンプには、マスター側サーボコントローラからの指令値だけが入力されるようにして、該マスター側サーボアンプはこの指令値に基づいてマスター側サーボモータへ供給される電力を制御して該制御された電力を該サーボモータに供給するようにしてあると共に、スレーブ側サーボアンプには、上記指令値選択器によりマスター側サーボコントローラ又はスレーブ側サーボコントローラのいずれか一方からの指令値が入力されるようにして、該スレーブ側サーボアンプはこの指令値に基づいてスレーブ側サーボモータへ供給される電力を制御して該制御された電力を該サーボモータに供給するようにしてあって、マスター側とスレーブ側の各サーボ制御回路に異常が発生していない通常はマスター側のサーボコントローラより指令値がマスター側サーボアンプと上記指令値選択器を介しスレーブ側サーボアンプに入力されてマスター側とスレーブ側の両サーボモータにより負荷が制御されると共に、マスター側サーボ制御回路に何らかの異常が発生した場合にマスター側のサーボモータがフリーランされてスレーブ側のサーボコントローラより指令値が上記指令値選択器を介しスレーブ側サーボアンプに入力されてスレーブ側のサーボモータにより負荷の制御を継続させ、スレーブ側サーボ制御回路に異常が発生した場合にスレーブ側のサーボモータがフリーランされてマスター側のサーボコントローラより指令値がマスター側サーボアンプに入力されてマスター側のサーボモータにより負荷の制御を継続させるようにした構成を有することを特徴とするサーボ制御装置。
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