JP2023135070A - サーボシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のサーボドライバを協調動作させるサーボシステムにおいて、単独でサーボドライバを駆動する際にも可及的に高精度の制御を実現する。【解決手段】本サーボシステムは、第1のモータを駆動する第1のサーボドライバと、第1の信号線で上記第1のサーボドライバに接続され、第2のモータを駆動する第2のサーボドライバと、上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバに第2の信号線で接続された上位装置と、を備える。上記第2のサーボドライバは、上記上位装置からの切替指令を受けると、上記第1のサーボドライバからの第1の制御指令を受けて上記第2のモータを駆動する第1のモードと、上記上位装置からの第2の制御指令にしたがって上記第2のモータを駆動する第2のモードと、を切り替える。【選択図】図7

Description

本発明は、サーボシステムに関する。
複数のサーボドライバが協調して、夫々のサーボドライバに対応付けられたモータを駆動するサーボシステムが利用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003-169497号公報 特開2001-202102号公報
ガントリ機構のように複数のサーボドライバを協調動作させるサーボシステムの場合、1台のサーボドライバがPLCからの指令を受けるマスタドライバ、他のサーボドライバがマスタドライバから指令を受けるスレーブドライバとされるマスタスレーブ方式で動作させる場合が多い。このようなマスタスレーブ方式のサーボシステムにおいてスレーブドライバに対応するモータを単独で動作させたい場合、スレーブドライバは、PLCからの指令をマスタドライバを介して受信することになる。そのため、スレーブドライバに対する指令に遅れが生じ、モータの制御精度が低下する虞がある。
開示の技術の1つの側面は、複数のサーボドライバを協調動作させるサーボシステムにおいて、単独でサーボドライバを駆動する際にも可及的に高精度の制御を実現できるサーボシステムを提供することを目的とする。
開示の技術の1つの側面は、次のようなサーボシステムによって例示される。本サーボシステムは、第1のモータを駆動する第1のサーボドライバと、第1の信号線で上記第1のサーボドライバに接続され、第2のモータを駆動する第2のサーボドライバと、上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバに第2の信号線で接続された上位装置と、を備える。上記第2のサーボドライバは、上記上位装置からの切替指令を受けると、上記第1のサーボドライバからの第1の制御指令を受けて上記第2のモータを駆動する第1のモードと、上記上位装置からの第2の制御指令にしたがって上記第2のモータを駆動する第2のモードと、を切り替える。
上記サーボシステムによれば、上記上位装置が上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバの双方に上記第2の信号線で接続される。そして、切替指令によって第2のモードに切り替えることで、上記上位装置は、上記第1のサーボドライバを介さずに上記第2のサーボドライバに対して制御指令を出力することができる。そのため、上記上位装置からの制御指令を上記第1のサーボドライバを介して上記第2のサーボドライバに出力する場合と比較して、制御指令の遅延が低減される。そのため、上記サーボシステムによれば、上記第2のサーボドライバを単独で駆動する際にも可及的に高精度の制御を実現することができる。
上記サーボシステムは、次の特徴を備えてもよい。上記上位装置は、上記第2のモータの変位に係る第2変位情報を上記第2のサーボドライバから取得し、上記第2変位情報が
示す上記第2のモータの現在位置に基づいて、上記第2の制御指令を上記第2のサーボドライバに出力する。上記上位装置による上記第2の制御指令を、上記第2のサーボドライバから取得した上記第2のモータの変位に係る第2変位情報が示す現在位置に基づいたものとすることで、上記第2のサーボドライバに対する第2の制御指令の精度を高めることができる。
上記サーボシステムは、次の特徴を備えてもよい。上記上位装置は、上記第1のモータの変位に係る第1変位情報を上記第1のサーボドライバから取得し、上記第2のモータの変位に係る第2変位情報を上記第2のサーボドライバから取得し、上記第1変位情報が示す上記第1のモータの変位と上記第2変位情報が示す上記第2のモータの変位との差分が予め記憶部に記憶した位置差分の閾値以上である場合に、上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる上記切替指令の出力を禁止する。例えば、ガントリ機構のように複数のモータの相対的な変位がある程度規制されている場合、第1のモータと第2のモータとの上記差分が大きいとモータに負担がかかることになる。上記サーボシステムは、上記差分が生じている場合に上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる上記切替指令の出力が禁止されることで、上記差分が拡大することを抑制し、ひいてはモータに対する負荷増大を抑制することができる。
ここで、上記上位装置は、上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態である場合に、上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる上記切替指令の出力を禁止してもよい。上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態の場合に第2のモータを第1のモータとは独立して駆動すると、上記サーボシステムに対する過大な負荷が生じ得ると考えられる。上記サーボシステムは、上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態である場合に上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる切替指令の出力を禁止することで、上記サーボシステムに対する過大な負荷の発生を抑制することができる。
また、上記上位装置は、上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態であっても、上記第1のモータ及び上記第2のモータが停止している場合には、上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる上記切替指令の出力を許可してもよい。上記第1のサーボドライバ及び上記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態であったとしても、第1のモータ及び第2のモータが停止している場合には、第2のモータを第1のモータとは独立して駆動しても、上記サーボシステムに対する過大な負荷は生じにくいと考えられる。そのため、上記サーボシステムは、上記サーボシステムに対する過大な負荷の発生を抑制しつつ、上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる切替指令を出力することができる。
また、上記第2のサーボドライバは、上記第1のモードから上記第2のモードに切り替えさせる上記切替指令を受けたときにおける上記第2のモータの変位と、上記上位装置からの上記第2の制御指令にしたがった上記第2のモータの変位との差分が、予め記憶部に記憶した変位量の閾値以上である場合には、上記上位装置からの上記第2の制御指令にしたがった上記第2のモータの駆動を禁止してもよい。上記第2のモータを上記第1のモータとは独立して大きく変位させると上記サーボシステムに過大な負荷が生じ得る。上記サーボシステムは、予め記憶部に記憶された変位量の閾値によって第2のモータの変位に制限を設けることで、サーボシステムに対する過大な負荷の発生を抑制することができる。
また、上記第2のサーボドライバは、上記上位装置からの上記第2の制御指令による指令トルクが、予め記憶部に記憶したトルクの閾値以上である場合には、上記上位装置からの上記第2の制御指令にしたがった上記第2のモータの制御を禁止してもよい。第2のモ
ータを第1のモータとは独立して大きなトルクで駆動すると、上記サーボシステムに過大な負荷が生じ得る。上記サーボシステムは、予め記憶部に記憶されたトルクの閾値によって第2のモータのトルクに制限を設けることで、サーボシステムに対する過大な負荷を抑制することができる。
また、上記上位装置は、上記第2のサーボドライバに対して上記第2のモータを駆動させる上記第2の制御指令を出力するとともに、上記第1のサーボドライバに対しては上記第1のモータをフリーランにさせる第3の制御指令を出力してもよい。第1のモータをフリーランとすることで、上記上位装置からの制御指令にしたがって駆動される第2のモータに追従させて第1のモータを駆動することが容易になる。
開示の技術によれば、複数のサーボドライバを協調動作させるサーボシステムにおいて、単独でサーボドライバを駆動する際にも可及的に高精度の制御を実現することができる。
図1は、実施形態に係るサーボシステムの一例を示す図である。 図2は、PLCが有する機能部の概略構成を示す図である。 図3は、マスタサーボドライバが有する機能部の概略構成を示す図である。 図4は、スレーブサーボドライバが有する機能部の概略構成を示す図である。 図5は、PLCの処理フローの一例を示す図である。 図6は、マスタサーボドライバの処理フローの一例を示す図である。 図7は、スレーブサーボドライバの処理フローの一例を示す図である。 図8は、変形例に係るサーボシステムの一例を示す図である。
<実施形態>
以下、図面を参照して実施形態についてさらに説明する。図1は、実施形態に係るサーボシステム100の一例を示す図である。サーボシステム100は、PLC1、マスタサーボドライバ2a、スレーブサーボドライバ2b、モータ3a、3b、ねじ軸4a、4b、精密ステージ5a、5b、テーブル6、産業用ネットワークN1及びドライバ間通信線N2を含む。モータ3aは、モータ本体31a、エンコーダ32a及び出力軸33aを含む。モータ3bは、モータ本体31b、エンコーダ32b及び出力軸33bを含む。サーボシステム100は、例えば、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bが協働してテーブル6を変位させるガントリ機構のシステムである。
PLC1、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bは、産業用ネットワークN1によって接続される。マスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bとは、ドライバ間通信線N2によって接続される。マスタサーボドライバ2aとモータ本体31aとは、動力線7aによって接続される。マスタサーボドライバ2aとエンコーダ32aとは、エンコーダケーブル8aによって接続される。スレーブサーボドライバ2bとモータ本体31bとは、動力線7bによって接続される。スレーブサーボドライバ2bとエンコーダ32bとは、エンコーダケーブル8bによって接続される。出力軸33aとねじ軸4aとは、カップリング9aによって接続される。出力軸33bとねじ軸4bとは、カップリング9bによって接続される。
マスタサーボドライバ2a、スレーブサーボドライバ2bを区別しないときは、サーボドライバ2とも称する。モータ3a、3bを区別しないときは、モータ3とも称する。モ
ータ本体31a、31bを区別しないときは、モータ本体31とも称する。エンコーダ32a、32bを区別しないときは、エンコーダ32とも称する。動力線7a、7bを区別しないときは、動力線7とも称する。エンコーダケーブル8a、8bを区別しないときは、エンコーダケーブル8とも称する。ねじ軸4a、4bを区別しないときは、ねじ軸4とも称する。精密ステージ5a、5bを区別しないときは、精密ステージ5とも称する。
PLC1は、サーボドライバ2に対する指令信号を産業用ネットワークN1を介して出力する。PLC1は、予め準備されたプログラムに従う処理を実行することによって、例えば、サーボドライバ2の監視装置として機能する。産業用ネットワークN1は、例えば、TCP/IPネットワークである。PLC1は、産業用ネットワークN1によって、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bの双方に接続される。PLC1は、「上位装置」の一例である。
サーボドライバ2は、PLC1からの指令信号を産業用ネットワークN1を介して受ける。さらにサーボドライバ2は、対応するモータ3のエンコーダ32からエンコーダケーブル8を介してフィードバック信号を受ける。また、サーボドライバ2は、モータ3のモータ本体31に対して動力線7を介して駆動電流を供給する。サーボドライバ2においては、それぞれ、速度検出器、トルク検出器、電力生成器等を利用したフィードバック制御を行うサーボ系が形成されており、これらの信号を利用して、モータ3をサーボ制御し駆動する。マスタサーボドライバ2aにはモータ3aが対応付けられ、スレーブサーボドライバ2bにはモータ3bが対応付けられる。すなわち、マスタサーボドライバ2aはモータ3aを、スレーブサーボドライバ2bはモータ3bを、サーボ制御し駆動する。マスタサーボドライバ2aは、「第1のサーボドライバ」の一例である。スレーブサーボドライバ2bは、「第2のサーボドライバ」の一例である。
モータ3は、例えば、ACサーボモータである。モータ3は、モータ本体31及びエンコーダ32を含む。モータ本体31は、サーボドライバ2からの駆動電流を動力線7を介して受ける。エンコーダ32は、サーボドライバ2によりモータ本体31の動作を検出して、検出された動作を示すフィードバック信号を生成する。フィードバック信号はエンコーダケーブル8を介してサーボドライバ2に出力される。フィードバック信号には、例えば、モータ本体31の出力軸33の回転位置(角度)についての情報、出力軸33の回転速度についての情報、出力軸33の回転方向についての情報等の出力軸33の変位に係る情報が含まれる。エンコーダ32の構成には、例えば公知のインクリメンタル型またはアブソリュート型の構成を適用することができる。モータ3aは、「第1のモータ」の一例である。モータ3bは、「第2のモータ」の一例である。
カップリング9aを介してモータ3aの出力軸33aに接続されたねじ軸4aには精密ステージ5aが配置される。カップリング9bを介してモータ3bの出力軸33bに接続されたねじ軸4bには精密ステージ5bが配置される。モータ3aの駆動により精密ステージ5aがねじ軸4a上を変位する。また、モータ3bの駆動により精密ステージ5bがねじ軸4b上を変位する。そして、テーブル6は、精密ステージ5a及び精密ステージ5bによって支持される。
マスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bとが協調動作をするときは、産業用ネットワークN1を介してPLC1からの指令を受けたマスタサーボドライバ2aは、モータ3aを駆動するとともに、モータ3bを駆動させるドライバ間指令をドライバ間通信線N2を介してスレーブサーボドライバ2bに対して出力する。マスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bとの協調動作によって、テーブル6はねじ軸4a、4bの軸方向に沿って移動させられる。以下、マスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bとが協調動作をするモードを協調モードとも称する。協調モードは、「
第1のモード」の一例である。
そして、スレーブサーボドライバ2bがマスタサーボドライバ2aとは独立して動作するときは、スレーブサーボドライバ2bは、PLC1から産業用ネットワークN1を介して受けた指令にしたがって、モータ3bを駆動する。スレーブサーボドライバ2bがスレーブサーボドライバ2bから独立して動作することで、例えば、精密ステージ5bの精密ステージ5aに対する相対的な位置が調整される。以下、スレーブサーボドライバ2bがマスタサーボドライバ2aから独立して動作するモード、すなわち、スレーブサーボドライバ2bがPLC1からの指令を直接受けて動作するモードを独立モードとも称する。独立モードは、「第2のモード」の一例である。
<PLC1の機能部>
図2は、PLC1が有する機能部の概略構成を示す図である。PLC1は、演算装置、記憶装置等を有するコンピュータとみなすことができる。図2に示す機能部は、PLC1において所定のプログラム等が実行されることで実現される。PLC1は、切替指令部11、第1指令部12、第2指令部13、取得部14、判定部15及び記憶部16を有するが、これら以外の機能部を有していても構わない。
切替指令部11は、協調モードと独立モードを切り替える切替指令を産業用ネットワークN1を介してマスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bに対して出力する。切替指令部11は、例えば、サーボシステム100のユーザからの指示に応じて、切替指令を出力する。
独立モードから協調モードに切り替えさせる切替指令を受けたマスタサーボドライバ2aは、モータ3aのサーボ制御を行うとともに、モータ3bのサーボ制御に関するドライバ間指令をスレーブサーボドライバ2bに出力する。協調モードに切り替える切替指令を受けたスレーブサーボドライバ2bは、マスタサーボドライバ2aからのドライバ間指令を受けてモータ3bを駆動する。
協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令を受けたマスタサーボドライバ2aは、スレーブサーボドライバ2bに対するドライバ間指令の出力を停止する。独立モードに切り替えさせる切替指令を受けたスレーブサーボドライバ2bは、PLC1からの指令を受けてモータ3bを駆動する。なお、切替指令部11は、判定部15によって切替指令の出力不可と判定された場合には、エラーを出力するとともに、切替指令の出力を禁止してもよい。
第1指令部12は、切替指令部11によって協調モードに切り替える切替指令が出力されたことでマスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bが協調モードで動作している場合に、マスタサーボドライバ2aに対してモータ3a、3bを駆動させる第1指令を出力する。第1指令を受けたマスタサーボドライバ2aは、第1指令にしたがってモータ3aを駆動するとともに、第1指令にしたがってモータ3bが動作するようにスレーブサーボドライバ2bに対してドライバ間指令を出力する。
第2指令部13は、切替指令部11によって独立モードに切り替える切替指令が出力されたことでマスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bが独立モードで動作している場合に、スレーブサーボドライバ2bに対してモータ3bを駆動させる第2指令を出力する。ここで、第2指令部13は、例えば、取得部14によって取得されたモータ3bが有する出力軸33bの変位に係る情報が示す出力軸33bの現在位置を基に、出力軸33bを変位させる位置指令を含む第2指令をスレーブサーボドライバ2bに出力する。第2指令を受けたスレーブサーボドライバ2bは、第2指令にしたがってモータ3bを
駆動する。なお、第2指令部13は、第2指令によってモータ3bを駆動する際には、モータ3aをフリーランにする指令をマスタサーボドライバ2aに対して出力してもよい。第2指令は、「第2の制御指令」の一例である。モータ3aをフリーランにする指令は、「第3の制御指令」の一例である。
取得部14は、産業用ネットワークN1を介して、モータ3の動作を取得する。取得部14は、モータ3aからのフィードバック信号を受けたマスタサーボドライバ2aからモータ3aが有する出力軸33aの変位に係る情報を取得する。また、取得部14は、モータ3bからのフィードバック信号を受けたスレーブサーボドライバ2bからモータ3bが有する出力軸33bの変位に係る情報を取得する。出力軸33aの変位に係る情報は、「第1変位情報」の一例である。出力軸33bの変位に係る情報は、「第2変位情報」の一例である。
そして、第2指令部13では、スレーブサーボドライバ2bに対する第2指令を出力する際に、当該第2指令に含まれるモータ3bの位置を指令する位置指令を、取得部14によって取得された出力軸33bの変位に係る情報が示す現在の出力軸33bの位置に基づいて出力してもよい。
判定部15は、切替指令の出力可否を判定する。判定部15は、例えば、サーボドライバ2がサーボオン状態であるか否かに応じて切替指令の出力可否を判定してもよい。判定部15は、例えば、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bがいずれもサーボオフ状態のときに、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力可と判定してもよい。また、判定部15は、例えば、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bの少なくともいずれか一方がサーボオン状態のときに、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力不可と判定してもよい。
判定部15は、また、取得部14によって取得された出力軸33aの変位に係る情報及び出力軸33bの変位に係る情報を基に、切替指令の出力可否を判定してもよい。判定部15は、例えば、出力軸33aの変位に係る情報が示す精密ステージ5aの位置と出力軸33bの変位に係る情報が示す精密ステージ5bの位置との差が閾値未満の場合には、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力可と判定してもよい。判定部15は、例えば、出力軸33aの変位に係る情報が示す精密ステージ5aの位置と出力軸33bの変位に係る情報が示す精密ステージ5bの位置との差分が、予め記憶部16に記憶された位置差分の閾値以上の場合には、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力不可と判定してもよい。
判定部15は、また、サーボドライバ2a、2bのうちの少なくとも一方がサーボオン状態であっても、モータ3a及びモータ3bが停止している場合には、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力可と判定してもよい。
記憶部16は、例えば、判定部15によって用いられる閾値等のように、PLC1で行われる処理に関連する情報を記憶する。記憶部16は、例えば、EEPROM等の不揮発性の記憶部である。
<マスタサーボドライバ2aの機能部>
図3は、マスタサーボドライバ2aが有する機能部の概略構成を示す図である。マスタサーボドライバ2aは、演算装置、記憶装置等を有するコンピュータとみなすことができる。図3に示す機能部は、マスタサーボドライバ2aにおいて所定のプログラム等が実行されることで実現される。マスタサーボドライバ2aは、制御部201、指令部202、判定部203、送信部204及び記憶部205を有するが、これら以外の機能部を有して
いても構わない。
制御部201は、協調モードのときには、PLC1から受ける第1指令にしたがってモータ3aが駆動するようにモータ3aをサーボ制御する。なお、制御部201は、判定部203によって制御不可と判定されると、第1指令にしたがったモータ3aの駆動を禁止する。制御部201は、例えば、判定部203によって制御不可と判定されると、マスタサーボドライバ2aをサーボオフとしてもよい。
指令部202は、PLC1からの第1指令にしたがってモータ3bを駆動させるためのドライバ間指令を、ドライバ間通信線N2を介してスレーブサーボドライバ2bに出力する。また、指令部202は、判定部203によって制御不可と判定されると、スレーブサーボドライバ2bをサーボオフとするドライバ間指令を、ドライバ間通信線N2を介してスレーブサーボドライバ2bに出力してもよい。ドライバ間指令は、「第1の制御指令」の一例である。
判定部203は、PLC1からの第1指令にしたがったモータ3a、3bの制御の可否を判定する。判定部203は、例えば、ドライバ間通信線N2を介してスレーブサーボドライバ2bから出力軸33bの変位に係る情報を取得する。そして、判定部203は、モータ3aからのフィードバック信号が示す精密ステージ5aの位置と、取得した出力軸33bの変位に係る情報が示す精密ステージ5bの位置とが閾値未満の場合には、PLC1からの第1指令にしたがったモータ3a、3bの制御可と判定してもよい。また、判定部203は、モータ3aからのフィードバック信号が示す精密ステージ5aの位置と、取得した出力軸33bの変位に係る情報が示す精密ステージ5bの位置との差分が、予め記憶部205に記憶された位置差分の閾値以上の場合には、PLC1からの第1指令にしたがったモータ3a、3bの制御不可と判定してもよい。
送信部204は、モータ3aから受け取ったフィードバック信号を基に、出力軸33aの変位に係る情報を取得する。送信部204は、出力軸33aの変位に係る情報を産業用ネットワークN1を介してPLC1に送信する。
記憶部205は、例えば、判定部203によって用いられる閾値等のように、マスタサーボドライバ2aで行われる処理に関連する情報を記憶する。記憶部205は、例えば、EEPROM等の不揮発性の記憶部である。
<スレーブサーボドライバ2bの機能部>
図4は、スレーブサーボドライバ2bが有する機能部の概略構成を示す図である。スレーブサーボドライバ2bは、演算装置、記憶装置等を有するコンピュータとみなすことができる。図4に示す機能部は、スレーブサーボドライバ2bにおいて所定のプログラム等が実行されることで実現される。スレーブサーボドライバ2bは、制御部211、判定部212、送信部213及び記憶部214を有するが、これら以外の機能部を有していても構わない。
制御部211は、モータ3bをサーボ制御する。制御部211は、協調モードのときには、マスタサーボドライバ2aからドライバ間通信線N2を介して受けるドライバ間指令にしたがってモータ3bを駆動する。また、制御部211は、独立モードのときには、PLC1から産業用ネットワークN1を介して受ける第2指令にしたがってモータ3bを駆動する。制御部211は、PLC1またはマスタサーボドライバ2aからサーボオフにする指令を受けると、スレーブサーボドライバ2bをサーボオフにする。
制御部211は、判定部212によって制御不可と判定されると、第2指令にしたがっ
たモータ3bの駆動を禁止してもよい。制御部211は、例えば、判定部212によって制御不可と判定されると、スレーブサーボドライバ2bをサーボオフとしてもよい。
判定部212は、PLC1から受ける第2指令にしたがったモータ3bの制御の可否を判定する。判定部212は、例えば、独立モードに切り替える切替指令を受けたときにおける出力軸33bの位置からの、PLC1から受ける第2指令による出力軸33bの移動量が、移動量の閾値以上である場合には、当該第2指令によるモータ3bの制御不可と判定してもよい。移動量の閾値は、「変位量の閾値」の一例である。
また、判定部212は、PLC1から受ける第2指令によって指定される指令トルク、指令推力が指令トルク、指令推力の夫々に設定された閾値以上である場合には、制御不可と判定してもよい。また、判定部212は、未実施の第2指令がバッファ等に蓄積される等によって位置偏差が所定の閾値以上である場合には、制御不可と判定してもよい。なお、所定の閾値は、例えば、独立モードにおいて使用される位置偏差についての閾値よりも低い値に設定されてもよい。
送信部213は、モータ3bから受け取ったフィードバック信号を基に、出力軸33bの変位に係る情報を取得する。送信部213は、出力軸33bの変位に係る情報を産業用ネットワークN1を介してPLC1に送信する。また、送信部213は、協調モードのときには、出力軸33bの変位に係る情報をドライバ間通信線N2を介してマスタサーボドライバ2aにも送信する。
記憶部214は、例えば、判定部212によって用いられる閾値等のように、スレーブサーボドライバ2bで行われる処理に関連する情報を記憶する。記憶部214は、例えば、EEPROM等の不揮発性の記憶部である。
<PLC1の処理フロー>
図5は、PLC1の処理フローの一例を示す図である。図5では、協調モードで動作しているサーボドライバ2に対して独立モードへの切り替えを行う場合が例示される。以下、図5を参照して、PLC1の処理フローの一例について説明する。
S1では、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bは協調モードで動作している。PLC1の第1指令部12は、産業用ネットワークN1を介して第1指令をマスタサーボドライバ2aに対して出力する。第1指令をうけたマスタサーボドライバ2aは、第1指令にしたがってモータ3aを駆動するとともに、第1指令にしたがってモータ3bを駆動するようにスレーブサーボドライバ2bに対してドライバ間指令を出力する。
S2では、PLC1は、ユーザ等から独立モードへ切り替える指示を受ける。S3では、判定部15は、独立モードへの切り替えの可否を判定する。切替可の場合(S3でYES)、処理はS4に進められる。切替不可の場合(S3でNO)、処理はS4に進められる。
S4では、切替指令部11は、産業用ネットワークN1を介して協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令をマスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bに対して出力する。S5では、サーボドライバ2は独立モードで動作している。PLC1は、スレーブサーボドライバ2bに対する第2指令を産業用ネットワークN1を介して出力して、モータ3bを駆動させる。
S6では、切替指令部11は、エラーを出力するとともに、協調モードから独立モード
に切り替えさせる切替指令の出力を禁止する。エラーの出力は、例えば、警報音の出力、ディスプレイ等の表示装置へのメッセージの出力、メール等の送信によって行われる。
<マスタサーボドライバ2aの処理フロー>
図6は、マスタサーボドライバ2aの処理フローの一例を示す図である。図6では、協調モードで動作しているマスタサーボドライバ2aに対してPLC1から独立モードへの切替指示が出力される場合が例示される。以下、図6を参照して、マスタサーボドライバ2aの処理フローの一例について説明する。
S11からS14、S17からS18では、マスタサーボドライバ2aは協調モードで動作している。S11では、マスタサーボドライバ2aは、PLC1から第1指令を受信する。判定部203は、S11で受信した第1指令にしたがった制御の可否を判定する。制御可の場合(S12でYES)、処理はS13に進められる。制御不可の場合(S12でNO)、処理はS18に進められる。
S13では、制御部201は、S11で受信した第1指令にしたがってモータ3aを制御する。送信部204は、モータ3aから受け取ったフィードバック信号を基に取得した出力軸33aの変位に係る情報を産業用ネットワークN1を介してPLC1に送信する。
S14では、指令部202は、切替指令部11で受信した第1指令にしたがってモータ3bを制御するようにスレーブサーボドライバ2bに対してドライバ間指令を出力する。
協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令をPLC1から受信した場合(S15でYES)、処理はS16に進められる。切替指令を受信していない場合(S15でNO)、処理はS11に進められる。
S16では、マスタサーボドライバ2aは独立モードで動作するため、スレーブサーボドライバ2bへのドライバ間指令は出力しない。S16では、マスタサーボドライバ2aは、独立モードから協調モードへの切替指令を受信したか否か判定する。切替指令を受信した場合(S16でYES)、処理はS11に進められる。切替指令を受信しない場合(S16でNO)、S16の処理が繰り返される。すなわち、マスタサーボドライバ2aは、独立モードから協調モードへの切替指令を受信するまでの間、待機する。
S17では、指令部202は、スレーブサーボドライバ2bをサーボオフにするドライバ間指令をスレーブサーボドライバ2bに対して出力する。S18では、制御部201は、マスタサーボドライバ2aをサーボオフにする。
<スレーブサーボドライバ2bの処理フロー>
図7は、スレーブサーボドライバ2bの処理フローの一例を示す図である。図7では、協調モードで動作しているスレーブサーボドライバ2bに対してPLC1から独立モードへの切替指示が出力される場合が例示される。以下、図7を参照して、スレーブサーボドライバ2bの処理フローの一例について説明する。
S21からS22では、スレーブサーボドライバ2bは協調モードで動作する。S21では、制御部211は、マスタサーボドライバ2aからドライバ間指令を受ける。S22では、制御部211は、S21で受けたドライバ間指令にしたがって、モータ3bを制御する。送信部213は、モータ3bから受けたフィードバック信号を基に取得した出力軸33bの変位に係る情報を産業用ネットワークN1を介してPLC1に送信する。また、送信部213は、モータ3bから受けたフィードバック信号を基に取得した出力軸33bの変位に係る情報をドライバ間通信線N2を介してマスタサーボドライバ2aに送信する
協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令をPLC1から受信した場合(S23でYES)、処理はS24に進められる。切替指令を受信していない場合(S23でNO)、処理はS21に進められる。
S24では、制御部211は、PLC1から第2指令を受信する。S25では、判定部212は、S24で受信した第2指令にしたがったモータ3bの制御可否を判定する。制御可との場合(S25でYES)、処理はS26に進められる。制御不可の場合(S25でNO)、処理はS28に進められる。S26では、制御部211は、S24で受信した第2指令にしたがって、モータ3bを駆動する。送信部213は、モータ3bから受け取ったフィードバック信号を基に取得した出力軸33bの変位に係る情報を産業用ネットワークN1を介してPLC1に送信する。
S27では、スレーブサーボドライバ2bは、独立モードから協調モードへの切替指令を受信したか否か判定する。切替指令を受信した場合(S27でYES)、処理はS21に進められる。切替指令を受信しない場合(S27でNO)、S24に進められる。S28では、制御部211は、スレーブサーボドライバ2bをサーボオフにする。
<実施形態の作用効果>
本実施形態では、スレーブサーボドライバ2bは、マスタサーボドライバ2aとドライバ間通信線N2で接続されるとともに、PLC1と産業用ネットワークN1で接続される。PLC1は、スレーブサーボドライバ2bに対して第2指令を産業用ネットワークN1を介して直接(マスタサーボドライバ2aを介さずに)出力できる。PLC1からの指令をマスタサーボドライバ2aを介さずにスレーブサーボドライバ2bに出力できることから、PLC1からスレーブサーボドライバ2bに対する指令の遅延を低減することができる。
そのため、本実施形態によれば、マスタサーボドライバ2a、2bを協調動作せるサーボシステム100において、単独でスレーブサーボドライバ2bを駆動する際にも可及的に高精度の制御を実現することができる。例えば、本実施形態によれば、例えば、協調動作中に出力軸33aと出力軸33bの相対的な位置にずれが生じた場合に、PLC1から第2指令をスレーブサーボドライバ2bに対して出力することで、そのずれを調整することができる。
また、本実施形態では、PLC1は、スレーブサーボドライバ2bから出力軸33bの変位に係る情報を産業用ネットワークN1を介して直接取得することができる。そのため、出力軸33bの変位に係る情報の取得についてもマスタサーボドライバ2aを介して取得する場合よりも遅延が低減される。このことからも、マスタサーボドライバ2a、2bを協調動作せるサーボシステム100において、単独でスレーブサーボドライバ2bを駆動する際にも可及的に高精度の制御を実現することができる。
本実施形態では、PLC1は、取得部14によって取得されたモータ3bが有する出力軸33bの変位に係る情報が示す出力軸33bの現在位置を基に、出力軸33bを変位させる位置指令をスレーブサーボドライバ2bに対して出力する。本実施形態は、スレーブサーボドライバ2bから取得した現在位置に基づくことで、スレーブサーボドライバ2bに対する位置指令の精度を高めることができる。
本実施形態では、出力軸33aの変位に係る情報が示す精密ステージ5aの位置と出力軸33bの変位に係る情報が示す精密ステージ5bの位置との差分が、位置差分の閾値以
上の場合には、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力が不可とされる。本実施形態では、精密ステージ5aと精密ステージ5bの相対的な移動がテーブル6によって記載される。このような構成において、精密ステージ5aの位置と精密ステージ5bの位置との差があまり大きくなると、モータ3a、3bに対する過大な負荷となり得る。本実施形態では、精密ステージ5aの位置と精密ステージ5bの位置との差に対して閾値による制限を行うことで、モータ3a、3bに対する過大な負荷を抑制できる。
本実施形態では、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bの少なくとも一方がサーボオン状態のときには、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令が出力されない。マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bの少なくとも一方がいずれもサーボオン状態のときにモータ3bをモータ3aとは独立に駆動すると、サーボシステム100に対する過大な負荷が生じる虞がある。そのため、本実施形態は、このような場合に協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令の出力を禁止することで、サーボシステム100に対する過大な負荷の発生を抑制できる。
本実施形態では、マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bのうちの少なくとも一方がサーボオン状態であり、かつ、モータ3a及びモータ3bが停止している場合に、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令が出力可とされる。マスタサーボドライバ2a及びスレーブサーボドライバ2bの少なくとも一方がサーボオン状態であったとしても、モータ3a及びモータ3bが停止している場合には、モータ3bをモータ3aとは独立して駆動しても、サーボシステム100に対する過大な負荷は生じにくいと考えられる。そのため、本実施形態によれば、サーボシステム100に対する過大な負荷の発生を抑制しつつ、協調モードから独立モードに切り替えさせる切替指令を出力することができる。
本実施形態では、スレーブサーボドライバ2bは、独立モードに切り替える切替指令を受けたときにおける出力軸33bの位置からの、PLC1から受ける第2指令による出力軸33bの移動量が、移動量の閾値以上である場合には、当該第2指令によるモータ3bの駆動を禁止する。モータ3bをモータ3aから独立してあまり大きく変位させると、サーボシステム100に対して過大な負荷が生じる虞がある。本実施形態では、独立モードにおけるモータ3bの変位に対して閾値による規制を行うことで、このようなサーボシステム100に対する過大な負荷を抑制することができる。
本実施形態では、スレーブサーボドライバ2bは、PLC1から受ける第2指令によって指定される指令トルク、指令推力が指令トルク、指令推力の夫々に設定された閾値以上である場合には、当該第2指令によるモータ3bの駆動を禁止する。モータ3bをモータ3aとは独立して大きなトルクで駆動すると、サーボシステム100に過大な負荷が生じ得る。本実施形態では、独立モードにおける第2指令による指令トルク、指令推力の夫々に対して閾値による規制を行うことで、このようなサーボシステム100に対する過大な負荷を抑制することができる。
本実施形態では、PLC1は、第2指令によってモータ3bを駆動する際には、モータ3aをフリーランにする指令をマスタサーボドライバ2aに対して出力する。モータ3aをフリーランにさせることで、第2指令にしたがって駆動されるモータ3bの変位に追従してモータ3aを変位させることが容易になる。
<変形例>
以上説明した実施形態では、マスタサーボドライバ2aとスレーブサーボドライバ2bとを含む2軸のサーボシステム100が例示されたが、サーボシステム100は3軸以上であってもよい。図8は、変形例に係るサーボシステム100aの一例を示す図である。
図8では、PLC1、サーボドライバ2、産業用ネットワークN1及びドライバ間通信線N2以外の構成は図示を省略している。図8の例では、サーボシステム100aは、サーボドライバ2a、2b、2c、2dの4つのサーボドライバを含む。サーボシステム100aは、サーボドライバ2a、2b、2c、2dと産業用ネットワークN1によって接続される。また、サーボドライバ2a、2b、2c、2dは、ドライバ間通信線N2によって接続される。そして、協調モードのときは、マスタサーボドライバ2aが、サーボドライバ2b、2c、2cに対して、ドライバ間通信線N2を介して指令を出力してもよい。また、協調モードのときは、マスタサーボドライバ2aがスレーブサーボドライバ2bに対してドライバ間通信線N2を介して指令を出力し、サーボドライバ2cがサーボドライバ2dに対してドライバ間通信線N2を介して指令を出力してもよい。すなわち、サーボシステム100aに含まれる複数のサーボドライバからマスターとなるサーボドライバが選択されればよい。
<付記>
第1のモータ(3a)を駆動する第1のサーボドライバ(2a)と、
第1の信号線(N2)で前記第1のサーボドライバ(2a)に接続され、前記第1のサーボドライバ(2a)からの制御指令にしたがって第2のモータ(3b)を駆動する第2のサーボドライバ(2b)と、
前記第1のサーボドライバ(2a)及び前記第2のサーボドライバ(2b)に第2の信号線(N1)で接続された上位装置(1)と、を備え、
前記第2のサーボドライバ(2b)は、前記上位装置(1)からの切替指令を受けると、前記第1のサーボドライバ(2a)からの第1の制御指令を受けて前記第2のモータ(3b)を駆動する第1のモードと、前記上位装置(1)からの第2の制御指令にしたがって前記第2のモータ(3b)を駆動する第2のモードと、を切り替える、
サーボシステム(100)。
1・・PLC
2・・サーボドライバ
2a・・マスタサーボドライバ
2b・・スレーブサーボドライバ
2c・・サーボドライバ
2d・・サーボドライバ
3・・モータ
3a・・モータ
3b・・モータ
4・・ねじ軸
4a・・ねじ軸
4b・・ねじ軸
5・・精密ステージ
5a・・精密ステージ
5b・・精密ステージ
6・・テーブル
7・・動力線
7a・・動力線
7b・・動力線
8・・エンコーダケーブル
8a・・エンコーダケーブル
8b・・エンコーダケーブル
9・・カップリング
9a・・カップリング
9b・・カップリング
11・・切替指令部
12・・第1指令部
13・・第2指令部
14・・取得部
15・・判定部
16・・記憶部
31・・モータ本体
31a・・モータ本体
31b・・モータ本体
32・・エンコーダ
32a・・エンコーダ
32b・・エンコーダ
33・・出力軸
33a・・出力軸
33b・・出力軸
100・・サーボシステム
100a・・サーボシステム
201・・制御部
202・・指令部
203・・判定部
204・・送信部
205・・記憶部
211・・制御部
212・・判定部
213・・送信部
214・・記憶部
N1・・産業用ネットワーク
N2・・ドライバ間通信線

Claims (8)

  1. 第1のモータを駆動する第1のサーボドライバと、
    第1の信号線で前記第1のサーボドライバに接続され、第2のモータを駆動する第2のサーボドライバと、
    前記第1のサーボドライバ及び前記第2のサーボドライバに第2の信号線で接続された上位装置と、を備え、
    前記第2のサーボドライバは、前記上位装置からの切替指令を受けると、前記第1のサーボドライバからの第1の制御指令を受けて前記第2のモータを駆動する第1のモードと、前記上位装置からの第2の制御指令にしたがって前記第2のモータを駆動する第2のモードと、を切り替える、
    サーボシステム。
  2. 前記上位装置は、
    前記第2のモータの変位に係る第2変位情報を前記第2のサーボドライバから取得し、
    前記第2変位情報が示す前記第2のモータの現在位置に基づいて、前記第2の制御指令を前記第2のサーボドライバに出力する、
    請求項1に記載のサーボシステム。
  3. 前記上位装置は、
    前記第1のモータの変位に係る第1変位情報を前記第1のサーボドライバから取得し、
    前記第2のモータの変位に係る第2変位情報を前記第2のサーボドライバから取得し、
    前記第1変位情報が示す前記第1のモータの変位と前記第2変位情報が示す前記第2のモータの変位との差分が予め記憶部に記憶した位置差分の閾値以上である場合に、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えさせる前記切替指令の出力を禁止する、
    請求項1または2に記載のサーボシステム。
  4. 前記上位装置は、前記第1のサーボドライバ及び前記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態である場合に、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えさせる前記切替指令の出力を禁止する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のサーボシステム。
  5. 前記上位装置は、前記第1のサーボドライバ及び前記第2のサーボドライバの少なくとも一方がサーボオン状態であっても、前記第1のモータ及び前記第2のモータが停止している場合には、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えさせる前記切替指令の出力を許可する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のサーボシステム。
  6. 前記第2のサーボドライバは、前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えさせる前記切替指令を受けたときにおける前記第2のモータの変位と、前記上位装置からの前記第2の制御指令にしたがった前記第2のモータの変位との差分が、予め記憶部に記憶した変位量の閾値以上である場合には、前記上位装置からの前記第2の制御指令にしたがった前記第2のモータの駆動を禁止する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のサーボシステム。
  7. 前記第2のサーボドライバは、前記上位装置からの前記第2の制御指令による指令トルクが、予め記憶部に記憶したトルクの閾値以上である場合には、前記上位装置からの前記第2の制御指令にしたがった前記第2のモータの制御を禁止する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のサーボシステム。
  8. 前記上位装置は、前記第2のサーボドライバに対して前記第2のモータを駆動させる前記第2の制御指令を出力するとともに、前記第1のサーボドライバに対しては前記第1のモータをフリーランにさせる第3の制御指令を出力する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のサーボシステム。
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