JP2007213238A - 数値制御方法 - Google Patents

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    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/41Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by interpolation, e.g. the computation of intermediate points between programmed end points to define the path to be followed and the rate of travel along that path
    • G05B19/4103Digital interpolation

Abstract

【課題】データ量が少なくて円弧形状をも指令できるテーブル形式データによる数値制御方法を提供する。
【解決手段】パステーブルの円弧形状の終点位置に対するデータに円弧中心位置、半径及び正弦/余弦の別(三角関数)を設定しておく。基準位置Lを読み出し(S1)、該基準位置Lと同じ又は小さい基準位置Laに対する軸位置を始点軸位置Xaとする(S3)。基準位置Lに近く大きい基準位置Lb、軸位置(終点軸位置Xb)、関数、円弧中心Cxb、半径Rbをテーブルより読み出す(S4)。関数等が記憶されていなければ、直線接続と判断する(S12,S10)。関数が設定されていれば、初期角度Θ、角速度Δを求め、X軸位置Xiを三角関数によって求め、移動量増分をサーボに出力する(S7〜S10)。円弧形状であっても、テーブルに記憶されるデータは、円弧中心位置、半径及び正弦/余弦の別だけでよく、データ量が少なくてすむ。
【選択図】図10

Description

本発明は、工作機械の数値制御方法に関する。特に、テーブル形式で記憶されたデータに基づいて工作機械の各軸を駆動制御する数値制御方法に関する。
NCプログラムのブロックによる指令ではなく、予め各軸の移動量や位置をテーブル形式で記憶しておき、該テーブルに記憶されたデータに基づいて工作機械の制御軸の各軸を駆動制御することによって、従来のブロックによる指令にとらわれない自由な工具の動作が可能となり、加工時間の短縮や、加工の高精度化を実現した数値制御装置はすでに公知である。
例えば、時間又は主軸回転角度等を基準とした基準位置(基準値)の各値に対する制御軸の位置を数値制御データとして記憶しておき、基準位置を監視し、記憶した基準位置毎に、制御軸に対応する数値制御データを出力するようにした発明が知られている(特許文献1、2参照)。
図1は、このテーブル形式データによる運転(以下、パステーブル運転という)の一例の概要図である。この例では、X軸パステーブルTx、Y軸パステーブルTyを備えている。これらのパステーブルTx、Tyは基準位置に対応する制御軸のX軸、Y軸の位置が記憶されているものであり、図2に、従来から行われている一例(X軸パステーブルの例)を示す。基準位置L0〜L4に対してX軸の位置X0〜X4が対応して記憶されている。同様にY軸パステーブルTyにもY軸の位置が基準位置に対して記憶されている。
主軸に取り付けられたポジションコーダからのパルス、又は主軸への指令パルス等による主軸位置又は外部パルス発生部からの時間を基準とする基準パルスがカウンタ1に入力され計数される。このカウンタ1の計数値にオーバライド手段に設定されている倍率が乗算器2で乗じられ基準位置カウンタ3に格納される。この基準位置カウンタ3は、パステーブル運転が指令された時点でリセットとされる。基準位置カウンタ3の値が基準位置としてX,Y軸パステーブル補間処理部4x,4yに入力される。X軸,Y軸パステーブル補間処理部4x,4yでは、X軸パステーブルTx、Y軸パステーブルTyを参照して基準位置に対するX,Y軸の指令位置を求め、処理周期での移動量を求め、該移動量を指令として各サーボモータ5x,5yに出力し、X,Y軸を基準位置に合わせて同期運転する。
図3は、この図2に示したX軸パステーブルTxに基づいて移動したX軸の位置を示すグラフである。
以上のように、パステーブル運転では、パステーブルTx、Tyに記憶された基準位置に対する軸位置のデータに基づいて、基準位置に同期してX、Y軸のサーボモータ5x,5yを制御することによって工作機械等が制御されるものである。
又、上述した特許文献2には、さらに、データテーブルに設定記憶された軸位置間の接続を2次関数接続や3次関数接続することができる発明が記載されている。パステーブルに始点位置での傾きを設定しておき、該傾きと始点と終点の基準軸位置と制御軸の位置で、予め設定されている2次関数、又は3次関数に基づいて各制御軸の位置を求めて制御軸を駆動制御するようにした発明が記載されている。
特開昭59−177604号公報 特開2003−303005号公報
テーブル形式データによって制御軸を制御するパステーブル運転においては、基準となる時間あるいは主軸位置等の基準値(以下基準位置という)に対する各制御軸の位置をテーブル形式で指令するものであるから、複雑な形状を指令する場合には、基準位置(基準値)に対して各制御軸の位置をその複雑な形状に合わせて指令する必要があり、データ容量が増大するという欠点がある。
工作機械による曲線の加工形状では、円弧形状が多い。しかし、この円弧形状を特許文献2に記載された2次関数接続や3次関数接続で指令することはできない。そのため、、円弧を微小な直線の接続として、基準位置(基準パラメータ値)に合わせて各制御軸の位置を細かく指令する必要がある。
例えば、図4に示すように、X、Y平面上において、点P1から点P2までは直線であり、点P2から点P4までは円弧である形状を加工するようなとき、点P2から点P4までの円弧部分に対しては、該円弧を微小線分に分割した各分割点P31、点P32,点P33,・・・のX軸、Y軸位置を基準位置に合わせて指令するデータを記憶するパステーブルTx、Tyを作成しなければならない。
図5(a)は、図4に示すような形状を加工するとき、X軸パステーブルTxに記憶するデータの説明図であり、図5(b)は、このX軸パステーブルTxに記憶したデータのグラフ表示である。又、図6(a)は、Y軸パステーブルTyに記憶するデータの説明図であり、図6(b)は、このY軸パステーブルTyに記憶したデータのグラフ表示である。円弧を微小線分に分割する各分割点P31、P32,P33,・・・を基準位置L31、L32,L33,・・・に対応してX軸パステーブルTxには、各分割点のX軸位置をX31、X32、X33,・・・と記憶させておかねばならず、Y軸パステーブルTyには、Y軸位置をY31、Y32、Y33,・・・と記憶させる必要がある。そのため、パステーブルTx、Tyに記憶するデータ量が増大することになる。
そこで、本発明は、データ量が少なくて円弧形状をも指令できるテーブル形式データによる数値制御方法を提供することにある。
本願請求項1に係る発明は、時間あるいは主軸位置を基準にした基準値に対する軸位置を記憶テーブルに記憶したデータで指令して各軸を駆動する数値制御方法において、円弧形状を指令するとき、円弧の始点と終点の2点、該円弧の中心位置、円弧半径及び正弦/余弦の別を記憶テーブル中に設定しておき、該円弧の中心位置、円弧半径と正弦/余弦の別を設定した三角関数に基づいて前記2点間を円弧で接続する移動指令を各軸に出力するようにしたことを特徴とする数値制御方法である。
さらに、本願請求項2に係る発明においては、円弧初期角度と、基準値の単位変化量に対する円弧角度の変化量を円弧指令に合わせて設定しておき、該円弧初期角度、基準値の変化量に対する円弧角度の変化量、前記円弧の中心位置、円弧半径及び正弦/余弦の別に基づいて三角関数処理を行い前記2点間を円弧で接続する移動指令を各軸に出力するようにしたものである。
又、請求項3に係る発明は、テーブル形式データにより運転するための記憶するテーブルが数値制御装置に格納されるとき、数値制御装置が該テーブルに格納されたデータに基づいて、前記円弧初期角度と、基準値の変化量に対する円弧角度の変化量を算出し設定するようにしたものである。
テーブル形式データとして、円弧形状を指令するときにテーブルに設定記憶させるデータが、円弧の始点と終点位置と円弧中心と半径と正弦/余弦の別ですむことから、設定記憶させるデータ量が少なくてすみ、かつ、テーブル形式データの作成が容易となる。
本発明によるテーブル形式データによる運転も、図1に示したパステーブル運転と同一の構成によって行われるものであり、従来と相違する点は、X、Y軸パステーブルTx,Tyに記憶されるデータの内容と、X、Y軸パステーブル補間処理部4x、4yの内容が従来と相違するものである。
図7は、本発明におけるテーブル形式データによる円弧形状の指令を得るための説明図である。XY平面上において、基準位置L1では位置P1(x1,y1)で、該位置P1から基準位置L2での位置P2(x2,y2)までは直線形状であり、該位置P2から基準位置L3での位置P3(x3,y3)までは円弧形状の加工形状の基準位置Lに対応して軸位置のデータが記憶テーブルに設定されるときの例を示している。
円弧の半径をR、円弧中心位置Cを(Cx、Cy)、基準位置(基準値)Lの単位変化量に対する角度の変化量(以下この変化量を角速度という)をΔ、円弧始点である位置P2での円弧開始角をΘとすると、基準位置Liにおける制御軸のX軸、Y軸の位置は、次の(1)式、(2)式によって求められる。
Xi=Cx+R*cos(Δ*(Li−L2)+Θ) …(1)
Yi=Cy+R*sin(Δ*(Li−L2)+Θ) …(2)
又、
X2=Cx+R*cos(Θ) …(3)
X3=Cx+R*cos(Δ*(L3−L2)+Θ) …(4)
であるから、円弧開始角Θと角速度Δは、円弧半径Rと円弧中心位置(Cx,Cy)及び、円弧の始点P2、終点P3のX軸位置より、次の(5)式、(6)式の演算により求められる。
Θ=cos-1(X2−Cx)/R …(5)
Δ=(cos-1((X3−Cx)/R)−Θ)/(L3−L2) …(6)
こうして求められた円弧開始角Θ、角速度Δを(1)式、(2)式に代入することによって、基準位置Liに対応する円弧上のX軸、Y軸位置(Xi,Yi)は求まることになる。
なお、円弧回転角Θの基準を図7に示すようにX軸と平行な線からの角度としたときは、上述した(1)〜(6)式で、基準位置Liに対応する円弧上のX軸、Y軸位置(Xi,Yi)は求まることになるが、円弧回転角Θの基準をY軸と平行な線からの角度としたときには、
Xi=Cx+R*sin(Δ*(Li−L2)+Θ) …(1’)
Yi=Cy+R*cos(Δ*(Li−L2)+Θ) …(2’)
Θ=sin-1(X2−Cx)/R …(5’)
Δ=(sin-1((X3−Cx)/R)−Θ)/(L3−L2) …(6’)
又、点P1から点P2間の直線上の基準位置Liに対するX、Y軸位置(Xi、Yi)は次の(7)式、(8)式で求められる。
Xi=X1+(Li−L1)*(X2−X1)/(L2−L1) …(7)
Yi=Y1+(Li−L1)*(Y2−Y1)/(L2−L1) …(8)
そこで、本実施形態では、X軸パステーブルTx、Y軸パステーブルTyとして、図8(a)、(b)に示すように構成する。
図8(a)は、図7に示したような形状を指令するときの、記憶テーブルとしてのX軸パステーブルTxの説明図である。図8(b)は、同様に図7に示したような形状を指令するときの、Y軸パステーブルTyの説明図である。
X軸、Y軸のパステーブルTx、Tyには、基準位置Lに対して、各軸の位置、設定された位置間が円弧接続である各軸の関数、円弧中心位置、半径が記憶されるようになっている。X軸パステーブルTxで説明すると、点P1の基準位置L1に対してX軸の位置X1が設定され、点P2の基準位置L2に対してX軸の位置X2が設定されている。そして
点P1から点P2間は直線接続であることから、関数、中心位置、半径は設定されていない。点P3の基準位置L3に対してX軸の位置X3が設定され、点P2と点P3間を円弧で接続することから、関数として三角関数の余弦関数を示すCOSが設定され、円弧の中心のX軸位置Cx、円弧半径Rが設定されている。
同様に、Y軸パステーブルTyには基準位置L1に対してY軸位置Y1、基準位置L2に対してY軸位置Y2、基準位置L3に対してY軸位置Y3、及び関数として正弦関数SIN、円弧中心のY軸位置Cy、円弧半径Rが設定されている。
なお、円弧の角度Θを図7に示すようにX軸と平行な線からの回転角とすれば、関数としては、X軸に対してはCOSが指定され、Y軸に対してはSINが図8に示すように指定されることになるが、円弧の角度ΘをY軸と平行な線を基準として、該Y軸と平行な線からの回転角とすれば、X軸に対してはSIN、Y軸に対してはCOSが三角関数として指定されるものである。
又、円弧以外の三角関数曲線で、指定点間を接続する場合には、その関数と、該関数による曲線位置を特定する位置データ等をパステーブルに指定することになる。
図9は、本発明の数値制御方法を実施する数値制御装置の一実施形態の要部ブロック図である。CPU11は数値制御装置10を全体的に制御するプロセッサである。CPU11は、ROM12に格納されたシステムプログラムを、バス20を介して読み出し、該システムプログラムに従って数値制御装置全体を制御する。RAM13には一時的な計算データや表示データ及び表示器/MDIユニット70を介してオペレータが入力した各種データが格納される。CMOSメモリ14は図示しないバッテリでバックアップされ、数値制御装置10の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。CMOSメモリ14中には、インターフェイス15を介して読み込まれた加工プログラムや表示器/MDIユニット70を介して入力された加工プログラム等が記憶される。さらに、前述したX軸、Y軸のパステーブルTx,Tyが予め格納されている。
インターフェイス15は、数値制御装置10と外部機器との接続を可能とするものである。PMC(プログラマブル・マシン・コントローラ)16は、数値制御装置10に内蔵されたシーケンスプログラムで工作機械の補助装置にI/Oユニット17を介して信号を出力し制御する。また、工作機械の本体に配備された操作盤の各種スイッチ等の信号を受け、必要な信号処理をした後、CPU11に渡す。
表示器/MDIユニット70はCRTや液晶等で構成されるディスプレイやキーボード等を備えた手動データ入力装置であり、インターフェイス18は表示器/MDIユニット70のキーボードからの指令,データを受けてCPU11に渡す。インターフェイス19は操作盤71に接続され、操作盤71からの各種指令を受け取るようになっている。
各軸の軸制御回路30、31、32はCPU11からの各軸の移動指令量を受けて、各軸の指令をサーボアンプ40、41、42に出力する。サーボアンプ40、41、42はこの指令を受けて、各軸のサーボモータ5x、5y、5zを駆動する。各軸のサーボモータ5x、5y、5zは位置・速度検出器を内蔵し、この位置・速度検出器からの位置、速度フィードバック信号を軸制御回路30、31、32にフィードバックし、位置・速度のフィードバック制御を行う。なお、図9では、位置・速度のフィードバックについては省略している。
また、スピンドル制御回路60は主軸回転指令を受け、スピンドルアンプ61にスピンドル速度信号を出力する。スピンドルアンプ61はスピンドル速度信号を受けて、主軸を駆動する主軸モータ62を指令された回転速度で回転させる。ポジションコーダ63は、主軸の回転に同期して帰還パルス及び1回転信号をスピンドル制御回路60にフィードバックし、速度制御を行う。この帰還パルス及び1回転信号は、スピンドル制御回路60を介してCPU11によって読み取られる。この帰還パルスを基準位置として利用するときには、RAM13に設けられたカウンタ(図1におけるカウンタ1)で計数される。また、主軸の指令パルスを基準パルスとして用いてもよい。
図10は、この実施形態におけるパステーブル運転時の数値制御装置10のCPU11がX軸パステーブル補間処理(図1におけるX軸パステーブル補間処理)として実施する処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
数値制御装置のCPU11は、パステーブル運転指令がプログラム等より入力されると、図10に示す処理を所定周期毎実行する。又、パステーブル運転指令により図1におけるカウンタ1,基準位置カウンタ3がリセットとされ、その後、基準位置Lを記憶する基準位置カウンタ3に、主軸位置を示すポジションコーダ63からの帰還パルス(又は指令値)又は時間基準パルスを計数するカウンタ1のカウンタ値に設定オーバライド値を乗じた値を加算し、基準位置(基準値)を更新されている。
そこで、まず、CPU11は、この基準位置Lを基準位置カウンタ3より読み取り(ステップS1)、X軸パステーブルをサーチし読み取った基準位置L以下の基準位置(以下、パステーブルに記憶されている基準位置を記憶基準位置という)があるか判断する(ステップS2)。基準位置L以下の記憶基準位置がなければ当該周期の処理を終了する。即ち基準位置Lが設定されている記憶基準位置に達するまで待つことになる。
X軸パステーブルより基準位置L以下の記憶基準位置が検出されると、読み取った基準位置Lと同じ又はこの基準位置Lより小さい記憶基準位置と該記憶基準位置に対応して記憶されている軸位置をX軸パステーブルより読み出す。この記憶基準位置を始点基準位置La、X軸位置を始点X軸位置Xaとしてレジスタに記憶する。X軸パステーブルTxが図8(a)である場合には、最初は記憶基準位置L1、X軸位置X1が読み出され、始点基準位置La=L1、始点X軸位置Xa=X1とされる(ステップS3)。
次に、Xパステーブルをサーチして基準位置カウンタ3より読み取った基準位置Lに近くて大きい記憶基準位置を求める。サーチの結果このような記憶基準位置が見つかれば、該記憶基準位置を終点基準位置Lb、該記憶基準位置Lbに対応して記憶されているX軸位置を終点X軸位置Xbとし、さらに関数、中心位置Cx、半径Rが記憶されていれば、これら関数(COS,SIN)、中心位置のX軸位置をCxb、半径をRbとして記憶する(ステップS4)。
一方、ステップS4で、X軸パステーブルをサーチして基準位置カウンタ3より読み取った基準位置Lより大きい記憶基準位置が検出できないときには(ステップS5)、バステーブル運転を終了する。
又、基準位置Lより大きい記憶基準位置Lbが検出されたときには、該記憶基準位置Lbに対応して関数が設定されており、これが読み出されたか判断し、関数が読み出されないときには、直線接続として、上述した(7)式に対応する次の式に基づいてX軸位置Xiを求める(ステップS12)。
Xi=Xa+(L−La)*(Xb−Xa)/(Lb−La)
例えば、図8(a)に示すX軸パステーブルTxの場合で、ステップS3で始点基準位置La=L1、始点X軸位置Xa=X1として読み込まれ、ステップS4で、終点基準位置Lb=L2、終点X軸位置Xb=X2として読み込まれたときには、(7)式に基づいてX軸位置Xiを求められる(ステップS12)。そして、現在値レジスタに記憶するX軸の前周期での現在位置Xi-1を、求めたX軸位置Xiより減じてX軸の移動増分εXを算出し、X軸サーボモータ5xを駆動制御する軸制御回路30に出力する(ステップS10)。軸制御回路30では、従来と同様に、位置、速度、電流のフィードバック処理を行い、サーボアンプ40を介してX軸サーボモータ5xが駆動する。
そして、X軸の現在位置を記憶するレジスタを更新し、ステップS12で求めたX軸位置XiをXi-1とし(ステップS11)、当該周期の処理を終了する。
以下、ステップS1で基準位置カウンタ3から読み出される基準位置LがX軸パステーブルTxに記憶された次の記憶基準位置(L2)以上になるまで、ステップS1〜S6、S12、S10、S11の処理を各周期毎実行することになる。
基準位置カウンタ3から読み出される基準位置LがX軸パステーブルTxに記憶された次の記憶基準位置に到達すると、ステップS3で、この次の記憶基準位置が始点基準位置Laとして読み出される。図8(a)のX軸パステーブルTxの例で説明すると、基準位置カウンタ3から読み出される基準位置Lが、記憶基準位置L2と同一又は該記憶基準位置L2より大きくなると、ステップS3で、記憶基準位置L2が始点基準位置Laとして読み出され、X軸位置X2が始点X軸位置Xaとして読み出されることになる。又、ステップS4では記憶基準位置L3が終点基準位置Lb、該記憶基準位置L3に対応しては記憶されているX軸位置X3が終点X軸位置Xbとし読み出され、かつ、関数COS、中心位置Cx、半径Rが、それぞれXb、COS、Cxb、Rbとして読み出されることになる。
そして、関数が設定されているから、ステップS6からステップS7に移行し、読み出された始点X軸位置Xa(=X2)、終点X軸位置Xb(=X3)、中心位置Cxb(=Cx),半径Rb(=R)、始点、終点基準位置La、Lbに基づいて、(5)式に対応する次の演算を行って円弧初期角Θが求められる(ステップS7)。
Θ=cos-1(Xa−Cxb)/Rb
なお、円弧の回転角の基準をY軸と平行な線からの角度としたときは、X軸パステーブルには関数としてSINが記憶され、このステップS7での円弧初期角Θを求める演算は、(5’)式に対応する次の演算となる。
Θ=sin-1(Xa−Cxb)/Rb
又、円弧角速度Δが(6)式に対応する次の演算を行って求められる。
Δ=(cos-1((Xb−Cxb)/Rb)−Θ)/(Lb−La)
なお、円弧の回転角の基準をY軸と平行な線からの角度としたときは、(6’)式に対応する次の式の演算によって円弧角速度Δが求められる(ステップS8)。
Δ=(sin-1((Xb−Cxb)/Rb)−Θ)/(Lb−La)
こうして求められた円弧初期角度Θ、円弧角速度Δを用いて、上述した(1)式(円弧の回転角の基準をX軸と平行な線からの角度としたとき)、(1’)式(円弧の回転角の基準をY軸と平行な線からの角度としたとき)に対応する次の式の演算をおこなって、基準位置Lに対応するX軸位置Xiを求める(ステップS9)。
Xi=Cxb+Rb*cos(Δ*(L−La)+Θ)
又は、
Xi=Cxb+Rb*sin(Δ*(L−La)+Θ)
こうして求められた基準位置Lに対応するX軸位置Xiから前周期で求め、現在位置として記憶するX軸位置Xi-1を減じて、X軸移動増分εXを求め、軸制御回路30に出力しX軸サーボモータ5xを駆動制御する(ステップS10)。又、当該周期で求めたX軸位置Xiを現在位置Xi-1として記憶し(ステップS11)、当該周期の処理を終了する。
以下、円弧の終点位置に達するまで、図7,図8に示す例で、基準位置Lが記憶基準位置L3に達し、X軸位置がX3に達するまでは、ステップS1〜S11の処理が各周期毎実行されることになる。
以下、基準位置カウンタ3から読み込んだ基準位置Lに及びX軸パステーブルTxに設定記憶されているデータにもとづいて、上述した処理を実行し、パステーブル運転が実行されることになる。そして、ステップS1で読み込んだ基準位置LがX軸パステーブルTxに記憶されている最後の基準位置に達すると、ステップS4で、対応する基準位置Lbが読み出せないことから、ステップS5の判断でこのパステーブル運転を終了する。
図7,図8に示す例では、ステップS1で読み込んだ基準位置LがX軸パステーブルTxの最後の基準位置L3に達すると、ステップS4では、該基準位置Lより大きい基準位置が記憶されていないから、このパステーブル運転は終了することになる。
Y軸のパステーブル補間処理についても、図10のX軸のパステーブル補間処理と同等な処理がなされるものである。図11にY軸のパステーブル補間処理として実施する処理のアルゴリズムを示すフローチャートを示す。X軸のパステーブル補間処理とほぼ同等
であることから、詳細な説明は省略する。
なお、図10と図11を対比して明らかのように、ステップS'1〜S'12はステップS1〜S12に対応するものであるから、X軸、Y軸パステーブル補間処理を同時に行うようにしてもよい。
又、ステップS7(S'7)、S8(S'8)で求める円弧初期角度Θ、円弧角速度Δは、X軸で求めても、Y軸で求めても原理的には同じであるから、一方の軸で求めるだけでよい。
さらに、この円弧初期角度Θ、円弧角速度Δは、円弧指令がなされているとき、その指令された円弧指令での補間処理では、同じ値を取るものであるから、予め求めておき、X軸、Y軸パステーブルの少なくとも一方に円弧中心位置や半径と共に記憶させるようにしてもよい。又、X軸、Y軸パステーブルをメモリに格納する時に、指令されている円弧指令毎に円弧初期角度Θ、円弧角速度Δを計算してパステーブルの円弧指令に対応して記憶するようにし、パステーブル運転時には、この記憶した円弧初期角度Θ、円弧角速度Δを利用することによって、ステップS7、S'7、S8、S'8の処理を省略することができる。
従来及び本発明が実行するテーブル形式データによる運転の一例の概要図である。 従来のテーブル形式データによる運転に用いられるX軸パステーブルの例の説明図である。 図2に示したX軸パステーブルのグラフ表示である。 従来のテーブル形式データによる運転において円弧接続の場合の指令の説明図である。 従来のテーブル形式データによる運転において円弧接続の場合のX軸テーブルとそのグラフ表示を示す図である。 従来のテーブル形式データによる運転において円弧接続の場合のY軸テーブルとそのグラフ表示を示す図である。 本発明における円弧接続における処理を説明する説明図である。 本発明におけるX軸、Y軸パステーブルの一例である。 本発明を実施する数値制御装置の一態様の概要ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるX軸パステーブル補間処理のフローチャートである。 同実施形態におけるY軸パステーブル補間処理のフローチャートである。
符号の説明
1 カウンタ
2 乗算器
3 基準位置カウンタ
4x X軸パステーブル補間処理部
4y Y軸パステーブル補間処理部
5x X軸サーボモータ
5y Y軸サーボモータ
Tx X軸パステーブル
Ty Y軸パステーブル
10 数値制御装置

Claims (3)

  1. 時間あるいは主軸位置を基準にした基準値に対する軸位置を記憶テーブルに記憶したデータで指令して各軸を駆動する数値制御方法において、円弧形状を指令するとき、円弧の始点と終点の2点、該円弧の中心位置、円弧半径及び正弦/余弦の別を記憶テーブル中に設定しておき、該円弧の中心位置、円弧半径と正弦/余弦の別を設定した三角関数に基づいて前記2点間を円弧で接続する移動指令を各軸に出力するようにした数値制御方法。
  2. 円弧初期角度と、基準値の単位変化量に対する円弧角度の変化量を円弧指令に合わせて設定しておき、該円弧初期角度、基準値の変化量に対する円弧角度の変化量、前記円弧の中心位置、円弧半径及び正弦/余弦の別に基づいて三角関数処理を行い前記2点間を円弧で接続する移動指令を各軸に出力するようにした請求項1に記載の数値制御方法。
  3. テーブル形式データにより運転するための記憶するテーブルが数値制御装置に格納されるとき、数値制御装置が該テーブルに格納されたデータに基づいて、前記円弧初期角度と、基準値の変化量に対する円弧角度の変化量を算出し設定するようにした請求項2に記載の数値制御方法。
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