JP4093744B2 - 管状酸化チタン粒子の製造方法および管状酸化チタン粒子 - Google Patents

管状酸化チタン粒子の製造方法および管状酸化チタン粒子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、触媒、触媒担体、光触媒、光電変換材料、化粧料用材料および光学材料などの用途に有用な管状酸化チタン粒子の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
酸化チタン粒子、酸化チタン系複合酸化物粒子はその化学的特性を利用した用途が広く、たとえば酸素と適当な結合力を有するとともに耐酸性を有するため、酸化還元触媒あるいは担体、紫外線の遮蔽力を利用した化粧材料またはプラスチックの表面コート剤、さらには高屈折を利用した反射防止コート材、導電性を利用した帯電防止材として用いられたり、これらの効果を組み合わせて機能性ハードコート材に用いられたり、さらに光触媒作用を使用した防菌剤、防汚剤、超親水性被膜などに用いられている。さらに近年、酸化チタンは、高いバンドギャップを有することから光触媒、さらには光エネルギーを電気エネルギーに変換する、いわゆる光電変換材料として好適に用いられるようになっている。また、リチウムバッテリーのような2次電池、水素吸蔵材料、プロトン導電材料等にも利用されるようになってきている。
【0003】
このように、酸化チタン、酸化チタン系複合酸化物は多くの用途に用いられており、いずれの場合であっても酸化チタン、酸化チタン系複合酸化物には多くの機能が要求される。たとえば、触媒として酸化チタンを用いる場合には、主反応に対する活性だけでなく、選択性、機械的強度、耐熱性、耐酸性、あるいは耐久性が求められ、また化粧料として酸化チタンを用いる場合には、紫外線の遮蔽効果だけでなく、円滑性、肌ざわり、透明性などが求められている。
【0004】
さらにコート材として酸化チタンを用いる場合には、透明性、高屈折率に加えて、さらに優れた被膜形成性、密着性、被膜硬度、機械的強度、耐摩耗性などが求められている。
このような観点から、ナノチューブ状の結晶性酸化チタンが注目されており、たとえば、特開平10−152323号公報に高比面積を有するナノチューブ状結晶性チタニアが提案されている。
【0005】
この公報では、結晶性チタニア粉末をアルカリ接触処理したのち、必要に応じて加熱(焼成)処理して、ナノチューブ状結晶性チタニアを製造することが開示されているものの、当該公報に記載された方法、たとえば実施例に記載された方法を、忠実に実施しても、得られる結晶性チタニア粒子中には、チューブ状以外に粒状粒子や凝集体粒子が生成するため、ナノチューブ状結晶性チタニアの収率が低く、またナトリウムの残存量が多いために触媒、触媒担体、光触媒等としては充分な性能が得られず、全く性能を発現しない場合があるなど問題点が多かった。
【0006】
このような状況のもと、本発明者らは、チューブ状結晶性酸化チタン粒子の製造方法について鋭意検討した結果、前記特開平10−152323号公報では、原料として結晶性酸化チタンの粉末、特に、ゾルゲル法等で調製した粉体を高温で焼成して得られた粉末を結晶性チタニアが使用されており、このような粉末原料を使用すると、所望のチューブ状結晶性酸化チタン粒子が得られないことを見出した。そして、さらに本発明者らは検討を行ったところ、特定の粒径の粒子が分散した酸化チタンゾルをアルカリ存在下で水熱処理することにより、チューブ状(管状)酸化チタン粒子を製造すれば、凝集体や球状粒子などが生成することなく非常に高い収率で管状酸化チタン粒子が得られ、しかも得られた粒子中のナトリウム残量が極めて少なくなっていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、触媒、触媒担体、吸着剤、光触媒、化粧材料、光学材料、光電変換材料等として有用な管状酸化チタン粒子の製造方法および管状酸化チタン粒子を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】
本発明に係る管状酸化チタン粒子の製造方法は、
(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子が水に分散してなり、かつこれらの粒子の平均粒子径が2〜100nmの範囲にある水分散ゾルを、
アルカリ金属水酸化物の存在下で水熱処理することを特徴としている。
【0009】
本発明では、アルカリ金属水酸化物とともに、水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下に水熱処理してもよい。
本発明に係る管状酸化チタン粒子の製造方法は、
(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子が水に分散してなり、かつこれらの粒子の平均粒子径が2〜100nmの範囲にある水分散ゾルを、
アルカリ金属水酸化物、および必要に応じて水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下に水熱処理した後、
さらにアルカリ金属カチオン以外のカチオン(プロトンを含む)存在下で水熱処理することを特徴としている。
【0010】
前記酸化チタン以外の酸化物が周期律表の第Ia族、第Ib族、第IIa族、第IIb族、第IIIa族、第IIIb族、第IVa族、第IVb族、第Va族、第Vb族、第VIa族、第VIb族、第VIIa族、第VIII族から選ばれる元素の1種以上の酸化物が好ましく、このような酸化チタン以外の酸化物としては、SiO2、ZrO2、ZnO、Al23、CeO2、Y23、Nd23、WO3、Fe23、Sb25から選ばれる1種以上が好適である。
【0011】
また、本発明に係る管状酸化チタン粒子の製造方法は、
(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子が水に分散してなり、かつこれらの粒子の平均粒子径が2〜100nmの範囲にある水分散ゾルを、
アルカリ金属水酸化物の存在下に水熱処理した後、さらに水酸化アンモニウムまたは有機塩基の存在下で水熱処理することを特徴としている。
【0012】
前記酸化チタン以外の酸化物が周期律表の第Ia族、第Ib族、第IIa族、第IIb族、第IIIa族、第IIIb族、第IVa族、第IVb族、第Va族、第Vb族、第VIa族、第VIb族、第VIIa族、第VIII族から選ばれる元素の1種または2種以上の酸化物であることが好ましく、具体的にはSiO2、ZrO2、ZnO、Al23、CeO2、Y23、Nd23、WO3、Fe23、Sb25から選ばれる1種の酸化物または2種以上の複合酸化物が例示される。
【0013】
本発明では、前記酸化チタンとしてペルオキソチタン酸に由来するものが好ましい。
本発明に係る管状酸化チタン粒子は、前記記載の製造方法で得られ、かつ粒子中のナトリウム含有量がNa2O換算で0.1重量%以下であることを特徴としている。
【0014】
【発明の具体的な説明】
以下に、本発明に係る管状酸化チタン粒子の製造方法について具体的に説明する。
[管状酸化チタン粒子の製造方法]
本発明に係る管状酸化チタン粒子の製造方法は、
(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタン系複合酸化物粒子が水に分散してなる水分散ゾルを、アルカリ金属水酸化物存在下で水熱処理する。
【0015】
酸化チタン粒子および酸化チタン系複合酸化物粒子
本発明で使用される酸化チタン粒子および酸化チタン系複合酸化物粒子としては、平均粒子径が2〜100nm、好ましくは5〜80nmの範囲にある酸化チタン粒子および/または酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散ゾルを用いる。
【0016】
平均粒子径が前記範囲内にあれば、安定な水分散ゾルが得られ、非常に高い収率でしかも単分散性に優れた管状酸化チタン粒子を製造することができる。なお平均粒子径が前記範囲を外れて小さいと、安定な水分散ゾルを得ること自体が困難である。また、平均粒子径を前記範囲を外れて大きくしても、得られる管状酸化チタンの収率、単分散性などの点でより優れた管状酸化チタン粒子を得ることが困難であり、粒子自体の分散性が低下したり、また粒子およびゾルの調製に時間と手間を要すことがある。
【0017】
本発明では、前記粒子が水に分散して水分散ゾルを使用するが、このゾル中には必要に応じてアルコール等の有機溶媒が含まれていてもよい。
前記酸化チタン粒子および/または酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散ゾルの濃度としては特に制限はないが、酸化物として2〜50重量%、さらには5〜40重量%の範囲にあることが好ましい。このような濃度範囲にあれば、ゾルは安定であり、アルカリ処理時に粒子が凝集することもなく、効率的に管状酸化チタン粒子を製造することができる。なお、前記濃度が前記範囲を外れて少ないと、濃度が低すぎてしまい管状酸化チタンの生成に長時間を要したり、得られる管状酸化チタンの収率が低く効率的でなく、前記濃度が前記範囲を外れて大きいと水分散ゾルの安定性が低下したり、アルカリ処理時の濃度が高いために得られる管状酸化チタンが凝集することがある。
【0018】
本発明では、酸化チタン粒子を単独で使用しても、また、酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子を使用しても、あるいは双方を混合して使用してもよい。
酸化チタン以外の酸化物としては周期律表の第Ia族、第Ib族、第IIa族、第IIb族、第IIIa族、第IIIb族、第IVa族、第IVb族、第Va族、第Vb族、第VIa族、第VIb族、第VIIa族、第VIII族から選ばれる元素の1種以上の酸化物であることが好ましく、具体的にはSiO2、ZrO2、ZnO、Al23、CeO2、Y23、Nd23、WO3、Fe23、Sb25、CeO2、CuO、AgO、AuO、Li2O、SrO、BaO、RuO2等を挙げることができる。
【0019】
このような酸化物が含まれていると、酸化物がアルカリ可溶の酸化物の場合には管状酸化チタン粒子が特に生成しやすく、またアルカリ難溶の酸化物であると、該酸化物が得られる管状酸化チタン粒子中に残留し、複合酸化物としての機能たとえば固体酸触媒機能、イオン交換機能等を、得られる管状酸化チタン粒子に付与することができる。
【0020】
本発明ではこれらの酸化物のうち、特に、SiO2、ZrO2、ZnO、Al23、CeO2、Y23、Nd23、WO3、Fe23、Sb25が好適である。これらの酸化物が含まれていると、管状酸化チタンの収率が極めて高く、またこれらの酸化物が残存することにより得られる環状酸化チタン粒子の紫外線吸収領域、誘電率、光触媒活性、プロトン導電性、固体酸特性等を調節することができ、さらに熱的安定性や化学的安定性等を調節することもできる。
【0021】
前記酸化チタン系複合酸化物粒子(酸化チタンと酸化物チタン系複合酸化物粒子との混合物を使用する場合は、複合酸化物粒子)中の酸化チタン以外の酸化物の含有量は、酸化物がアルカリ可溶性であるか、アルカリ難溶性であるかなどによって異なるが、1〜50重量%、さらには2〜25重量%の範囲にあることが好ましい。このような範囲にあると、高い収率で管状酸化チタン粒子を製造することができる。
【0022】
また、酸化チタン以外の酸化物の含有量が上記範囲の上限よりも大きいと、酸化物がアルカリ可溶の酸化物であっても管状酸化チタンの収率が低下したり、球状や針状の粒子が生成することがあり、酸化物がアルカリ難溶である場合は管状酸化チタンが生成しないことがある。
以上のような粒子が分散した水分散ゾルの製造方法としては、特に制限はないが、本願出願人の出願による特開昭62−283817号公報、特開昭63−185820号公報、特開平2−255532号公報等に開示した酸化チタンゾル、酸化チタン系複合酸化物ゾルを好適に用いることができる。
【0023】
たとえば、チタニアゾルまたはチタニアゲルに過酸化水素を加えてチタニアゾルまたはチタニアゲルを溶解し、ついで得られた溶液に酸化チタンゾルあるいは水酸化チタンゾルまたは酸化チタン以外の無機酸化物ゾルあるいは無機水酸化物ゾルを混合した後加熱することによって製造することができる。
本発明の管状酸化チタン粒子の製造方法に用いる酸化チタン粒子、酸化チタン系複合酸化物粒子の製造には、酸化チタン源としてペルオキソチタン酸に由来する酸化チタンを用いることが好ましい。ペルオキソチタン酸を用いて得られる酸化チタン粒子、酸化チタン系複合酸化物粒子は平均粒子径が均一で、安定な水分散ゾルを得ることができる。
【0024】
ペルオキソチタン酸を用いる酸化チタン粒子の水分散液(ゾル)、酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散液(ゾル)の製造方法としては以下のような方法を例示することができる。
(a) オルソチタン酸のゲルまたはゾルの調製工程
まず、従来公知の方法によってチタン化合物を加水分解してオルソチタン酸のゾルまたはゲルを調製する。
【0025】
オルソチタン酸のゲルは、チタン化合物として塩化チタン、硫酸チタン、硫酸チタニルなどのチタン塩を使用し、この水溶液にアルカリを加えて中和し、洗浄することによって得ることができる。
また、オルソチタン酸のゾルは、チタン塩の水溶液をイオン交換樹脂に通して陰イオンを除去するか、あるいはチタンテトラメトキシド、チタンテトラエトキシド、チタンテトライソプロポキシドなどのチタンアルコキシドの水および/または有機溶媒に酸またはアルカリを加えて加水分解することによって得ることができる。
【0026】
中和あるいは加水分解する際のチタン化合物溶液のpHは7〜13の範囲にあることが好ましい。チタン化合物溶液のpHが上記範囲にない場合は後述するゲルまたはゾルの比表面積が低すぎることがあり、管状酸化チタン、特に結晶性酸化チタンの生成が低下する傾向がある。
さらに、中和あるいは加水分解する際の温度は0〜40℃の範囲にあることが好ましく、特に好ましい範囲は0〜30℃の範囲である。中和あるいは加水分解する際の温度が上記範囲を外れると管状酸化チタン、特に結晶性管状酸化チタンの生成が低下する傾向がある。
【0027】
得られたゲルまたはゾル中のオルソチタン酸粒子は、非晶質であることが好ましい。
(b) 酸化チタン微粒子の水分散ゾルの調製工程
次に、オルソチタン酸のゲルまたはゾルあるいはこれらの混合物に、過酸化水素を添加してオルソチタン酸を溶解してペルオキソチタン酸水溶液を調製する。ついでさらに高温で熟成して酸化チタン微粒子の水分散ゾルを調製する。
【0028】
ペルオキソチタン酸水溶液を調製するに際しては、オルソチタン酸のゲルまたはゾルあるいはこれらの混合物を、必要に応じて約50℃以上に加熱したり、攪拌したりすることが好ましい。また、この際、オルソチタン酸の濃度が高くなるすぎると、その溶解に長時間を必要とし、さらに未溶解のゲルが沈殿したり、あるいは得られるペルオキソチタン酸水溶液が粘調になることがある。このため、TiO2濃度としては、約10重量%以下であることが好ましく、さらに約5重量%以下であることが望ましい。
【0029】
添加する過酸化水素の量は、H22/TiO2(オルソチタン酸はTiO2に換算)重量比で1以上であれば、オルソチタン酸を完全に溶解することができる。H22/TiO2重量比が1未満であると、オルソチタン酸が完全には溶解せず、未反応のゲルまたはゾルが残存することがある。また、H22/TiO2重量比は大きいほど、オルソチタン酸の溶解速度は大きく反応時間は短時間で終了するが、あまり過剰に過酸化水素を用いても、未反応の過酸化水素が系内に残存するだけであり、経済的でない。前記した量で過酸化水素を用いると、オルソチタン酸は0.5〜20時間程度で溶解する。
【0030】
ついでさらに50℃以上の高温で熟成して酸化チタン微粒子の水分散ゾルを調製することができる。
さらに、得られた酸化チタン微粒子の水分散ゾルは、必要に応じて水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下、50〜300℃、好ましくは80℃〜250℃の温度範囲で水熱処理することができる。有機塩基としては後述する有機塩基と同様のものを用いることができる。
【0031】
水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の使用量は、分散液のpHが室温基準で8〜14、さらには10〜13.5となるように添加することが好ましい。
上記温度範囲および分散液のpH範囲で水熱処理すると、最終的に得られる管状酸化チタンの結晶性および収率が向上する傾向にある。
【0032】
なお、上記(a),(b)工程において、チタン化合物として水素化チタン微粉体を使用することによってペルオキソチタン酸水溶液、ついで酸化チタン微粒子の水分散ゾルを調製することもできる。
この場合、このような水素化チタン微粉体を水に分散させれば、上記(a)工程で調製したオルソチタン酸のゲルまたはゾルの代わりとなる。
【0033】
水酸化チタン微粉体を水に分散させる際に、TiO2濃度としては、約10重量%以下であることが好ましく、さらに好ましい範囲は約5重量%以下であることが望ましい。また、オルソチタン酸の代わりに、水素化チタン微粉体を用いる場合であっても、添加する過酸化水素の量は、同様にH22/TiO2(水素化チタンはTiO2に換算)重量比で1以上であればよい。このとき、水素化チタン微粉体の水分散体を、必要に応じて約50℃以上に加熱したり、攪拌したりしてもよい。
【0034】
なお、酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散液(ゾル)を調製するには前記オルソチタン酸のゲルまたはゾルあるいはこれらの混合物に、過酸化水素を添加してオルソチタン酸を溶解したペルオキソチタン酸水溶液にたとえばチタン以外の元素の無機化合物粒子(たとえば、シリカ粒子、シリカゾル、アルミナ粒子、ジルコニア粒子)、アルコキシシラン、金属アルコキシド、塩化ジルコニウム、塩化マグネシウムなどの塩を混合して加熱し、さらに必要に応じて前記工程(b)と同様にして水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下、50〜300℃、好ましくは80〜250℃の温度範囲で水熱処理することによって調製することができる。
【0035】
水熱処理工程
このようにして調製した(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散ゾルをアルカリ金属水酸化物の存在下で水熱処理する。
アルカリ金属水酸化物としてはLiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOHおよびこれらの混合物を用いることができ、特にNaOH、KOHおよびこれらの混合物は管状酸化チタン粒子の収率が高く好適である。
【0036】
このときのアルカリ金属水酸化物の添加量は、ゾル中の酸化チタン粒子または酸化チタン系複合酸化物粒子中のTiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が1〜30、さらには2〜25の範囲にあることが好ましい。(AM)/(TM)が前記範囲内にあれば、効率よく管状酸化チタン粒子を製造することができる。モル比(AM)/(TM)が前記範囲の下限より少ない場合は、酸化チタン粒子または酸化チタン系複合酸化物粒子の結晶性化自体が起きにくいので、管状酸化チタン粒子が得られず、またモル比(AM)/(TM)が前記範囲の上限を越えていると板状の酸化チタン粒子が増加して管状酸化チタン粒子の収率が低下する傾向にある。
【0037】
本発明では、アルカリ金属水酸化物とともに、水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基との共存下に水熱処理をしてもよい。
また、有機塩基としては、テトラメチルアンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩または水酸化物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類を挙げることができる。
【0038】
このような水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基を共存させる場合、これらの添加量は、水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基のモル数(OBM)と(AM)との合計モル数とTiO2のモル数(TM)との比[(AM)+(OBM)]/(TM)が1〜30、好ましくは2〜25となるように添加することが望ましい。また、水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基が共存している場合、AM:OBMモル比は、0:1より多く1:1まで、好ましくは0:1より多く0.5:1までの範囲にあることが望ましい。このように水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基を共存させると、アルカリ金属水酸化物の使用量を少なくすることができるので、管状酸化チタン微粒子中に含まれるアルカリ金属不純物の量を少なくすることができる。このため、このような管状酸化チタン粒子を触媒や光触媒として好適に使用することが可能となる。
【0039】
上記のようなアルカリ金属水酸化物および必要に応じて水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下で、酸化チタン粒子および/または酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散ゾルを50〜350℃、好ましくは80〜250℃の温度範囲で水熱処理する。このような温度範囲にあれば、効率よく管状酸化チタン粒子を製造することができる。なお水熱処理温度が前記温度範囲未満では、管状酸化チタン微粒子の生成に長時間を要し、また管状酸化チタン微粒子の収率が低く、水熱処理温度が上記温度範囲を越えても管状酸化チタン微粒子の生成速度が速くなったり、収率がさらに高くなることもなく、余計に熱エネルギーを使用することになる。
【0040】
得られた管状酸化チタン微粒子は、ついで、必要に応じて洗浄してもよい。洗浄方法としてはアルカリ金属等を低減できれば特に制限はなく、従来公知の脱水濾過法、限外濾過膜法、イオン交換樹脂法、電気透析、逆浸透法等を採用することができる。また、塩酸、硝酸などの酸を用いて洗浄することもできる。
本発明では、以上のようなアルカリ金属水酸化物および必要に応じて水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の共存下に水熱処理した後、必要に応じて洗浄し、得られた粒子分散液に、さらにアルカリ金属カチオン以外のカチオン(プロトンを含む)存在下で水熱処理をしてもよい。
【0041】
すなわち、本発明に係る他の管状酸化チタン粒子の製造方法としては、
前記した(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物の水分散ゾルを、アルカリ金属水酸化物の存在下、および必要に応じて水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の共存下に水熱処理した後(1段目)、
さらにアルカリ金属カチオン以外のカチオン(プロトンを含む)存在下で水熱処理する(2段目)ことを特徴としている。
【0042】
1段目で水熱処理において、使用される金属水酸化物の存在下、水酸化アンモニウム、有機塩基の種類、量および処理条件は前記と同一である。1段目のアルカリ金属水酸化物の存在下に水熱処理したのち、必要に応じて分散液を、洗浄し、分散液・粒子表面の遊離アルカリ金属不純物を除去してもよい。
また、2段目の水熱処理では、アルカリ金属カチオン以外のカチオン(プロトンを含む)存在下で水熱処理する。カチオン源としては、酸、アルカリ金属を含まない塩、有機塩基などが挙げられる。酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などの鉱酸が挙げられる。またアルカリ金属を含まない塩としては、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウムなどのアンモニウム塩が挙げられる。有機塩基としては水酸化アンモニウム、テトラメチルアンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩または当該アンモニウムイオンを含む水酸化物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン類等をあげることができる。
【0043】
このような酸、アルカリ金属を含まない塩、有機塩基の使用量は、酸化チタン粒子または酸化チタン系複合酸化物粒子中のTiO2のモル数(TM)と前記酸、アルカリ金属を含まない塩、有機塩基のモル数(PM)とのモル比(PM/TM)が1〜30、さらに2〜15の範囲にあることが好ましい。
上記2段目の水熱処理を行うと、高温で焼成することなく得られる管状酸化チタンの結晶性が向上させることができる。
【0044】
さらには、酸化チタン粒子中のアルカリ金属残存量も減少するので、触媒、触媒担体、光触媒、化粧材料、光学材料、光電変換材料など等に用いるに際して結晶性の高い結晶性管状酸化チタン粒子を製造することができる。
2段目で行うアルカリ金属カチオン以外のカチオンの存在下でも、水熱処理は、さらに複数回繰り返してもよい。
【0045】
なお、2段目の水熱処理で得られる管状酸化チタン粒子と、1段目の水熱処理で得られる管状酸化チタン粒子は、粒子中に不純物として含まれるアルカリ金属量が、2段目の方が少なく、結晶制が高くなることを除いて、粒子形状、比表面積などは変化しない。
このようにして得られる管状酸化チタン粒子は、外径(Dout)が5〜40nmの範囲にあり、内径(Din)が4〜20nmの範囲にあり、管の厚みが0.5〜10nmの範囲にあり、長さ(L)が50〜500nmの範囲にあり、この長さ(L)と前記外径(Dout)との比(L)/(Dout)が10〜100の範囲にある。
【0046】
このような管状酸化チタン粒子中の電子顕微鏡写真を図1に示す。
上記外径(Dout)、内径(Din)、長さ(L)等は透過型電子顕微鏡写真を撮影し、100個の粒子について各値を測定し、この平均値としてもとめる。また、内径(Din)は、外径を求める線の内側に認められるコントラストの境をなす線より求めることができる。
【0047】
また得られる管状酸化チタン粒子の結晶型は、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタンなどある。なお、得られる粒子の結晶性は、加熱処理、原料酸化チタンゾルの種類などに応じて変化する。
特に、アルカリ処理を2段階で行い、かつ2段目以降で水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下で水熱処理して得られる管状酸化チタン粒子は、アルカリ含有量がNa2Oとして0.1重量%以下、好ましくは0.05重量%以下、特に好ましくは0.01重量%以下である。
【0048】
このような管状酸化チタン粒子は、触媒、吸着剤、紫外線吸収剤等に好適に使用できる。特に、管状酸化チタン粒子のアルカリ含有量がNa2Oとして0.01重量%以下の場合は、光触媒、光電変換用半導体材料等として有用である。
また触媒として使用する場合、通常、白金、ニッケル、銀などの金属を担持して使用される。また管状であることを利用して、フィルター、管内に有機・無機・金属材料を挿入して新たな機能性を有する材料、磁性材料を管内に挿入して磁性特性を有する材料などとしても使用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、酸化チタン源として特定粒子径範囲にある酸化チタン粒子および/または酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子の水分散ゾルを用いるので酸化チタン源を高温で焼成して結晶化させる必要が無く、得られる管状酸化チタンは、収率が高く、凝集体が少なく粒子形状が均一であり、さらにはアルカリ金属残存量の少ない管状酸化チタンが得られ、このため、触媒、触媒担体、光触媒、化粧材料、光学材料、光電変換材料などの機能性材料原料として有用な管状酸化チタン粒子の製造方法および管状酸化チタン粒子を提供することができる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0051】
【実施例1】
酸化チタン粒子( T-1) 分散液の調製
塩化チタン水溶液を純水で希釈してTiO2として濃度5重量%の塩化チタン水溶液を調製した。この水溶液を、温度を5℃に調節した濃度15重量%のアンモニア水に添加して中和・加水分解した。塩化チタン水溶液添加後のpHは10.5であった。ついで、生成したゲルを濾過洗浄し、TiO2として濃度9重量%のオルソチタン酸のゲルを得た。
【0052】
このオルソチタン酸のゲル100gを純水2900gに分散させた後、濃度35重量%の過酸化水素水800gを加え、攪拌しながら、85℃で3時間加熱し、ペルオキソチタン酸水溶液を調製した。得られたペルオキソチタン酸水溶液のTiO2として濃度は0.5重量%であった。(なお分散媒は水)
ついで95℃で10時間加熱して酸化チタン粒子分散液とし、この酸化チタン粒子分散液に分散液中のTiO2に対するモル比が0.016となるようにテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH、MW=149.2)を添加した。このときの分散液のpHは11であった。ついで、230℃で5時間水熱処理して酸化チタン粒子(T-1)分散液を調製した。酸化チタン粒子(T-1)の平均粒子径を表1に示す。
【0053】
管状酸化チタン粒子( PT-1-1 )の調製
上記酸化チタン粒子(T-1)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は0.9重量%であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-1-1)を調製した。得られた粒子(PT-1-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定し、以下の基準で評価した。
【0054】
結果を表1に合わせて示す。
〈基準〉
格子定数d=1.89のピークの高さを基に評価
管状酸化チタン粒子(PT-1-1)より明らかに高い:◎
管状酸化チタン粒子(PT-1-1)と同程度 :○
管状酸化チタン粒子(PT-1-1)より明らかに低い:△
実質的に無定型 :×
なおPT-1-1の結晶性はアナターゼであった。
【0055】
【実施例2】
管状酸化チタン粒子( PT-1-2 )の調製
実施例1で得られた管状酸化チタン粒子(PT-1-1)の水分散液(TiO2としての濃度5重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.2であった。ついで分散液を190℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-1-2)を調製した。
【0056】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-1-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリを分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。結果を表1に示す。
【0057】
【実施例3】
管状酸化チタン粒子( PT-2-1 )の調製
実施例1と同様にして調製した酸化チタン粒子(T-1)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液40gと、濃度25重量%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液358gとをTiO2のモル数(TM)に対するアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)と有機塩基のモル数(OBM)の合計モル数とのモル比[(AM)+(OBM)]/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は0.3重量%であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-2-1)を調製した。得られた粒子(PT-2-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定した。
【0058】
結果を表1に示す。
【0059】
【実施例4】
管状酸化チタン粒子( PT-2-2 )の調製
上記実施例3で得た管状酸化チタン粒子(PT-2-1)の水分散液(TiO2としての濃度5重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.0であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-2-2)を調製した。
【0060】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-2-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリを分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。
結果を表1に示す。
【0061】
【実施例5】
酸化チタン系複合酸化物粒子 (T-3 )分散液の調製
実施例1と同様にしてTiO2として濃度が0.5重量%ペルオキソチタン酸水溶液3800gを調製した。これにシリカゾル(触媒化成工業(株)製:SI-350、SiO2濃度30重量%、平均粒子径8nm)7.0gを混合し、95℃で3時間加熱し、TiO2・SiO2としての濃度が0.56重量%の酸化チタン系複合酸化物粒子(T-3)分散液を調製した。なお、酸化物粒子(T-3)の平均粒子径は表1に示した。
【0062】
管状酸化チタン粒子( PT-3-1 )の調製
上記酸化チタン系複合酸化物粒子(T-3)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は1.5重量%であった。
【0063】
ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-3-1)を調製した。得られた粒子(PT-3-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定した。
結果を表1に示す。
【0064】
【実施例6】
管状酸化チタン粒子( PT-3-2 )の調製
上記実施例5で得た管状酸化チタン粒子(PT-3-1)の水分散液(TiO2・SiO2としての濃度3重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH )をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.0であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-3-2)を調製した。
【0065】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-3-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリおよびSiO2を分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。
結果を表1に示す。
【0066】
【実施例7】
酸化チタン系複合酸化物粒子 (T-4 )分散液の調製
実施例1と同様にしてTiO2として濃度が0.5重量%ペルオキソチタン酸水溶液3800gを調製した。これにシリカゾル(触媒化成工業(株)製:SI-550、SiO2濃度30重量%、平均粒子径8nm)15.8gを混合し、95℃で3時間加熱し、TiO2・SiO2 としての濃度が0.62重量%の酸化チタン系複合酸化物粒子(T-4)分散液を調製した。酸化物粒子(T-4)の平均粒子径は表1に示した。
【0067】
管状酸化チタン粒子( PT-4-1 )の調製
上記酸化チタン系複合酸化物粒子(T-4)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は2.0重量%であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-4-1)を調製した。得られた粒子(PT-4-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定した。
【0068】
結果を表1に示す。
【0069】
【実施例8】
管状酸化チタン粒子( PT-4-2 )の調製
上記実施例7で得た管状酸化チタン粒子(PT-4-1)の水分散液(TiO2・SiO2としての濃度3重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH )をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.5であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-4-2)を調製した。
【0070】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-4-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリおよびSiO2を分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。
結果を表1に示す。
【0071】
【実施例9】
酸化チタン系複合酸化物粒子 (T-5 )分散液の調製
実施例1と同様にしてTiO2として濃度が0.5重量%ペルオキソチタン酸水溶液3800gを調製した。これにアルミナゾル(触媒化成工業(株)製:AS-2、Al23濃度10重量%)21gを混合し、95℃で3時間加熱し、TiO2・Al23としての濃度が0.55重量%の酸化チタン系複合酸化物粒子(T-5)分散液を調製した。酸化チタン系複合酸化物粒子(T-5)の平均粒子径は表1に示した。
【0072】
管状酸化チタン粒子( PT-5-1 )の調製
上記酸化チタン系複合酸化物粒子(T-5)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は1.6重量%であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-5-1)を調製した。得られた粒子(PT-5-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定した。
【0073】
結果を表1に示す。
【0074】
【実施例10】
管状酸化チタン粒子( PT-5-2 )の調製
上記実施例9で得た管状酸化チタン粒子(PT-5-1)の水分散液(TiO2・Al23としての濃度3重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.2であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-5-2)を調製した。
【0075】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-5-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリおよびAl23を分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。結果を表1に示す。
【0076】
【実施例11】
酸化チタン系複合酸化物粒子 (T-6 )分散液の調製
実施例1と同様にしてTiO2として濃度が0.5重量%ペルオキソチタン酸水溶液3800gを調製した。これに下記のようにして調製したジルコニアゾル19gを混合し、95℃で3時間加熱し、TiO2・ZrO2としての濃度が0.52重量%の酸化チタン系複合酸化物粒子(T-6)分散液を調製した。酸化物粒子(T-6)の平均粒子径は表1に示した。
〈ジルコニアゾルの調製〉
塩化ジルコニウムとして0.036重量%を含む塩化ジルコニウム水溶液5Kgを乾留器付きフラスコに入れ、よく撹拌しながら0.1Nのアンモニア水290gを徐々に添加した。さらにこの液を95℃で50時間加熱して、ZrO2としての濃度が0.034重量%、pH1.8の乳白色ゾルを得た。さらに0.1Nのアンモニア水を添加してpH4.8とした後、イオン交換水で濾液に塩素イオンが検出されなくなるまで洗浄し、分散液としてZrO2濃度5重量%のジルコニアゾル(平均粒子径50nm)を調製した。
【0077】
管状酸化チタン粒子( PT-6-1 )の調製
上記酸化チタン粒子(T-6)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は1.7重量%であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-6-1)を調製した。得られた粒子(PT-6-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定した。
【0078】
結果を表1に示す。
【0079】
【実施例12】
管状酸化チタン粒子( PT-6-2 )の調製
上記実施例11で得た管状酸化チタン粒子(PT-6-1)の水分散液(TiO2・ZrO2としての濃度3重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.5であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-6-2)を調製した。
【0080】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-6-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリおよびZrO2を分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。
結果を表1に示す。
【0081】
【実施例13】
管状酸化チタン粒子( PT-1-2 )の調製
実施例1で得られた管状酸化チタン粒子(PT-1-1)の水分散液(TiO2としての濃度5重量%)に有機塩基としてクエン酸をTiO2に対するモル比が3.0となるように添加した。このときのpHは3.0であった。ついで分散液を190℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-1-13)を調製した。
【0082】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-1-13)を水洗したのち、乾燥し、アルカリを分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。結果を表1に示す。
【0083】
【比較例1】
酸化チタン粒子( T-7 )分散液の調製
実施例1と同様にして調製した酸化チタン粒子(T-1)分散液を乾燥し、ついで600℃で2時間焼成し、これを粉砕して平均粒子径200nmの酸化チタン粉体とした。ついで、水に分散してTiO2としての濃度10重量%の酸化チタン粒子(T-7)分散液を調製した。
【0084】
管状酸化チタン粒子( PT-7-1 )の調製
上記酸化チタン粒子(T-7)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は2.5重量%であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-7-1)を調製した。得られた粒子(PT-7-1)についてNa2O残存量を分析し、またX線回折法により結晶性を測定した。結果を表1に示す。
【0085】
【比較例2】
管状酸化チタン粒子( PT-7-2 )の調製
比較例1で得た管状酸化チタン粒子(PT-7-1)の水分散液(TiO2としての濃度3重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.2であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-7-2)を調製した。
【0086】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-7-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリを分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。
結果を表1に示す。
【0087】
【比較例3】
酸化チタン系複合酸化物粒子 (T-8) 分散液の調製
実施例5と同様にして調製した酸化チタン系複合酸化物粒子(T-3)分散液を乾燥し、ついで600℃で2時間焼成し、これを粉砕して平均粒子径300nmの酸化チタン粉体とした。ついで、水に分散してTiO2・SiO2としての濃度10重量%の酸化チタン系複合酸化物粒子(T-8)分散液を調製した。
【0088】
管状酸化チタン粒子( PT-8-1 )の調製
上記酸化チタン系複合酸化物粒子(T-8)分散液に、濃度40重量%のNaOH水溶液70gを、TiO2のモル数(TM)とアルカリ金属水酸化物のモル数(AM)とのモル比(AM)/(TM)が10となるように添加し、150℃で2時間水熱処理した。得られた粒子は純水にて充分洗浄した。このときのNa2O残存量は5.0重量%?であった。ついで陽イオン交換樹脂にてアルカリを低減した管状酸化チタン粒子(PT-8-1)を調製した。得られた粒子(PT-8-1)についてNa2O残存量を分析した。結果を表1に示す。
【0089】
【比較例4】
管状酸化チタン粒子( PT-8-2 )の調製
比較例3で得た管状酸化チタン粒子(PT-8-1)の水分散液(TiO2としての濃度3重量%)に有機塩基としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)をTiO2に対するモル比が0.1となるように添加した。このときのpHは13.2であった。ついで分散液を230℃で5時間水熱処理して管状酸化チタン粒子(PT-8-2)を調製した。
【0090】
得られた管状酸化チタン粒子(PT-8-2)を水洗したのち、乾燥し、アルカリおよびSiO2 を分析し、また粒子のTEM写真を撮影して平均粒子長(L)と平均管外径(Dout)および平均管内径(Din)を求め、また粒子の比表面積および結晶性を評価した。
結果を表1に示す。
【0091】
【表1】
Figure 0004093744

【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で得られる管状酸化チタン粒子のTEM写真を示す。

Claims (7)

  1. ペルオキソチタン酸を加熱したものであるか、あるいは、ペルオキソチタン酸にチタン以外の元素の無機化合物粒子、金属アルコキシド、塩、またはアルコキシシランを添加して加熱して得られた、(i)酸化チタン粒子および/または(ii)酸化チタンと酸化チタン以外の酸化物からなる酸化チタン系複合酸化物粒子が水に分散してなり、かつこれらの粒子の平均粒子径が2〜100nmの範囲にある水分散ゾルを、
    アルカリ金属水酸化物の存在下で水熱処理することを特徴とする管状酸化チタン粒子の製造方法。
  2. アルカリ金属水酸化物とともに、水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の共存下に水熱処理することを特徴とする請求項1に記載の管状酸化チタン粒子の製造方法。
  3. 水熱処理した後、さらにアルカリ金属カチオン以外のカチオン(プロトンを含む)存在下で水熱処理することを特徴とする請求項1または2に記載の管状酸化チタン粒子の製造方法。
  4. 前記酸化チタン以外の酸化物が周期律表の第Ia族、第Ib族、第IIa族、第IIb族、第IIIa族、第IIIb族、第IVa族、第IVb族、第Va族、第Vb族、第VIa族、第VIb族、第VIIa族、第VIII族から選ばれる元素の1種以上の酸化物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管状酸化チタン粒子の製造方法。
  5. 前記酸化チタン以外の酸化物がSiO2、ZrO2、ZnO、Al23、CeO2、Y23、Nd23、WO3、Fe23、Sb25から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管状酸化チタン粒子の製造方法。
  6. 前記酸化チタン粒子または、酸化チタン系複合酸化物粒子が
    ペルオキソチタン酸を加熱したのち、あるいは、ペルオキソチタン酸にチタン以外の元素の無機化合物粒子、金属アルコキシド、塩、またはアルコキシシランを添加して加熱したのち、水酸化アンモニウムおよび/または有機塩基の存在下で水熱処理することによって得られたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の管状酸化チタン粒子の製造方法。
  7. 請求項に記載の製造方法で得られた管状酸化チタン粒子であり、かつ粒子中のナトリウム含有量がNa2O換算で0.1重量%以下であることを特徴とする管状酸化チタン粒子。
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