JP2006089307A - チタニアナノチューブの製造方法 - Google Patents

チタニアナノチューブの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価で繊維長の長いチタニアナノチューブを製造する。
【解決手段】粒状のチタン含有原料を水熱処理することにより、チタニアナノチューブを製造するチタニアナノチューブの製造方法である。反応室13内を撹拌する撹拌手段を有さない反応容器10を用意し、その反応室13内にチタン含有原料を入れた反応容器10を水平な軸心回りに回転させながら水熱処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明はチタニアナノチューブの製造方法に関する。
一般に、アナターゼ型の二酸化チタン(TiO2)は、例えば、光触媒としての機能を有し、大気中の窒素酸化物の分解、住宅内の揮発性有機化合物の分解、排水の浄化等で利用されつつある。
一方、アナターゼ型の二酸化チタン、オルソチタン酸又はこれらを含む酸化物をチタン含有原料とし、このチタン含有原料を水酸化ナトリウム(NaOH)等のアルカリ処理液の存在下で水熱処理することにより、チタニアナノチューブを製造できることが知られている(特許文献1〜4)。これらの製造方法は、チタン含有原料をアルカリ処理液とともに反応室内に入れ、そのまま静置するか、むやみに撹拌するかして水熱処理を進行させるものである。こうして得られるチタニアナノチューブは、粒状や針状のチタニアと比べて比表面積が大きいため、例えばこのチタニアナノチューブを光触媒として用いる場合には、高活性の光触媒としての応用が期待される。
特開平10−152323号公報 特開2002−241129号公報 特開2003−137549号公報 特開2003−238157号公報
しかし、上記従来の製造方法では、チタニアナノチューブの製造までに長時間を要したり、反応率が低いために高い収率でチタニアナノチューブを得られなかったりしていた。このため、それらの製造方法は、大量生産に適さず、チタニアナノチューブを高価なものとしてしまう。また、繊維長の長いチタニアナノチューブが得られなかったため、チタニアナノチューブの機能、用途は限られたものであった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、チタニアナノチューブの製造コストを低廉化し、また繊維長の長いチタニアナノチューブを得ることを解決すべき課題とする。
発明者らは、上記課題解決のために鋭意研究を行い、水熱処理の条件を検討することにより、上記課題を解決できることを発見し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明のチタニアナノチューブの製造方法は、粒状のチタン含有原料を水熱処理することにより、チタニアナノチューブを製造するチタニアナノチューブの製造方法において、
反応室内を撹拌する撹拌手段を有さない反応容器を用意し、該反応室内に前記チタン含有原料を入れた該反応容器を水平な軸心回りに回転させながら前記水熱処理を行うことを特徴とする。
例えば、上記特許文献3に開示された製造方法では、アルカリ処理しつつ水熱処理する工程において、チタン含有原料を入れた反応室内をむやみに攪拌していた。また、特許文献4に開示された製造方法では、アルカリ処理しつつ水熱処理する工程において、チタン含有原料を静置していた。これらに対し、本発明の製造方法では、反応容器が反応室内を撹拌する撹拌手段を有さず、反応室内にチタン含有原料を入れたその反応容器を水平な軸心回りに回転させながら水熱処理を行う。発明者らは、こうして本発明の製造方法を実施すれば、比較的短時間かつ高い収率で、しかも繊維長の長いチタニアナノチューブを製造することができることを確認した。
発明者らの考察によれば、こうして水熱処理を行うことにより、チタン含有原料やこれによって得られるチタニアナノチューブ自体の自重によってそのチタニアナノチューブの結晶成長が損なわれ難く、チタニアナノチュ−ブの結晶成長が進行し易くなるものと思われる。
したがって、本発明の製造方法によれば、チタニアナノチューブを短時間かつ高収率で製造することができるため、チタニアナノチューブの製造コストを低廉化することができる。また、繊維長の長いチタニアナノチューブを製造することができるため、より機能性の高いチタニアナノチューブを提供することができ、その用途も広げることができる。
本発明の製造方法では、粒状のチタン含有原料を用いる。チタン含有原料は、単体若しくは合金の金属又は酸化物等の化合物の形でチタンを含有している。チタン含有原料としては、酸化チタン、金属チタン等を用いることができ、これらに他の酸化物を混合したものを用いることもできる。酸化チタンは、結晶構造として、アナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型のものがある。これらの酸化チタンのうち、光触媒として用いるものの原料にはアナターゼ型のものが好ましく、白色顔料や塗料等で光触媒の反応を抑えて用いるものの原料にはルチル型のものが好ましい。また、本発明の製造方法で用いるチタン含有原料は粒状である。粒状でないプレート等の塊状のチタン含有原料を用いると、チューブ状のチタニアが得られ難い。他方、チタン含有原料の形態が粒状であれば、微細な組織のチタニアナノチューブを得ることができ、比表面積が大きくなるため、チタニアナノチューブの光触媒としての活性を向上させることができる。
本発明の製造方法は、チタン含有原料を水熱処理する。チタン含有原料はアルカリ処理されたものであることが好ましい。上記従来の製造方法と同様、アルカリ処理する前のチタン含有原料をアルカリ処理するとともに水熱処理することも可能である。
アルカリ処理には、少なくともアルカリ金属水酸化物を用いる。このアルカリ金属水酸化物に水酸化アンモニウム(NH4OH)や有機塩基を加えたものを用いてもよい。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ルビジウム(RbOH)、水酸化セシウム(CsOH)及びこれらの混合物を用いることができる。特に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びこれらの混合物を用いることで、チタニアナノチューブを高収率で製造することができる。また、有機塩基としては、テトラメチルアンモニウム塩等の第四級アンモニウム塩、モノエチルアミン(C25NH2)、ジエチルアミン((C252NH)、トリエチルアミン((C253N)等のアミン類等を挙げることができる。
アルカリ処理は、アルカリ処理する前のチタン含有原料をアルカリ処理液と接触させることにより行う。アルカリ処理としては、例えば水酸化ナトリウム水溶液をアルカリ処理液として用いる場合、水酸化ナトリウムが13〜65質量%、18°C〜常温のアルカリ処理液を採用することができる。
本発明の製造方法は、反応室内を撹拌する撹拌手段を有さない反応容器を用いる。一般的な反応容器は鉛直な軸によって水平回転されるプロペラを撹拌手段として有している。また、特開2001−270717号公報に開示された反応容器は、反応室内に撹拌手段としてのボールを有している。本発明で用いる反応容器はそのような撹拌手段を有さない。このような撹拌手段によってアルカリ処理を行うことは可能であるものの、撹拌手段によって撹拌しながら水熱処理することは、撹拌手段が成長した結晶を破壊すると考えられるため、好ましくないからである。
また、本発明の製造方法では、そのような反応容器の反応室内にチタン含有原料を入れ、その反応容器を水平な軸心回りに回転させながら水熱処理を行う。反応容器を水平な軸心回りに回転させることにより、チタン含有原料は自己の自重だけで効果的に撹拌されて好適に水熱反応が生じる。また、この際の結晶の破壊は最小限に抑制される。
水熱処理は、チタン含有原料を水蒸気の存在下で加熱することにより行う。オートクレーブ装置を用いる場合、常温を超え、160°Cまでの温度に設定することができる。
水熱処理後、アルカリ処理時のアルカリを除去するための洗浄を行えば、純度の高いチタニアナノチューブが得られる。このため、例えばこのチタニアナノチューブを光触媒として用いる場合には、高活性の光触媒としての応用が期待される。洗浄方法としては、チタニアナノチューブ中のアルカリを低減できればよく、例えば、従来公知の脱水濾過法、限外濾過膜法、イオン交換樹脂法、電気透析法、逆浸透法等を採用できる。
発明者らの試験結果によれば、水熱処理によって、H2Ti49・H2O又はH2Ti37が製造物として得られる。この製造物自体もチューブ状であるが、その製造物を焼成することが好ましい。これにより、焼成後の製造物は、結晶水が蒸発し、チューブ状でありながら、無水のTiO2になる。このチューブ状のTiO2は、空気と直接接触する比表面積が大きく、例えばこのチタニアナノチューブを光触媒として用いる場合には、高活性の光触媒としての応用が期待される。
発明者らの試験結果によれば、本発明の製造方法では、反応容器を水平な軸心回りに回転させながら水熱処理を行うことにより、繊維長の長いチタニアナノチューブを得ることができる。
発明者らの試験結果によれば、チタン含有原料が酸化物等の化合物の形でチタンを含有しているよりも、金属チタンを含有していることが好ましい。金属チタンを採用すれば、チタニアナノチューブの繊維長を長くすることができる。金属チタンは、単体であってもよく、合金であってもよい。
また、発明者らの試験結果によれば、金属チタンはスポンジ状であることが好ましい。この場合、アルカリ処理の際に、アルカリと接触するチタン含有原料の表面積が広くなる。これにより、チタン含有原料の反応率が向上する。このため、チタニアナノチューブを短時間かつ高収率で製造することができる。また、こうして得られたチタニアナノチューブは、スポンジ状ではない金属チタンを用いた場合と比較して繊維長が長い。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を比較例1〜4とともに図面を参照しつつ説明する。
まず、アルカリ処理前のチタン含有原料として、二酸化チタン(アナターゼ型)粉末((株)高純度化学研究所製:TI011PB)、金属チタンの粒子((株)ニラコ製:TI−454100)、金属チタンのスポンジ状粒子((株)ニラコ製:TI−450000)及び金属チタンの塊((株)ニラコ製:TI−450100)を用意した。各チタン含有原料をアルカリ処理するため、これらのチタン含有原料3gに対して、10規定の水酸化ナトリウム水溶液100mlを混合した。こうして、アルカリ処理されたチタン含有原料としての各混合物を得た。
次に、図1(a)及び(b)に示すオートクレーブ装置を用意する。このオートクレーブ装置は、図1(a)に示す反応容器10と、図1(b)に示す加熱装置20とからなる。
反応容器10は、図1(a)に示すように、ステンレス製の下部材11と、この下部材11の上部に螺合されるステンレス製の上部材12とを有している。下部材11はコップ状に形成されており、その下端には雌ねじ11aが貫設されている。上部材12の中央にも雌ねじ12aが貫設されている。下部材11内にはコップ状をなすPTFE製のコンテナ13aが収納されており、コンテナ13aは下部材11内においてPTFE製のキャップ13bによって閉じられ、これらコンテナ13aおよびキャップ13bによって反応室13が形成されている。また、下部材11内には上部材12とキャップ13bとの間に略筒状のバネ受け15が設けられている。バネ受け15の上端には当接板16が上下動可能に収納されており、ばね受け15内には当接板16を介して上部材12に付勢力を付与するとともにキャップ13bにも付勢力を付与可能な板バネ17が収納されている。上部材12の雌ねじ12aには雄ねじ18が螺合されており、雄ねじ18を回すことによって板バネ17の付勢力を変更することができるようになっている。
また、加熱装置20は、図1(b)に示すように、内部に加熱室21aをもつ本体21と、この本体21に水平方向で揺動可能に設けられて加熱室21aを開閉可能な扉22とを有している。加熱室21a内には回転軸23が水平に延在されており、加熱室21a内の回転軸23には雄ねじ23aが直角方向に突出するように固定されている。回転軸23は本体21外に設けられたモータ24によって回転可能に構成されている。
上記各混合物をまず反応容器10のコンテナ13aの反応室13内に入れ、そのコンテナ13aにキャップ13bを被せ、これらを下部材11内に収納する。そして、板バネ17及び当接板16をもつバネ受け15を下部材11内に入れ、上部材12を下部材11に螺合する。この後、雄ねじ18を雌ねじ12a内に螺合し、キャップ13bをコンテナ13aに強固に被せる。こうして複数個の反応容器10を用意する。
そして、雄ねじ23aに各反応容器10の雌ねじ11aを螺合することにより、各反応容器10を加熱室21aに取り付ける。この後、加熱室21a内の温度を110°C又は200°Cとし、反応容器10を回転軸23周りに20回転/分の速度で回転させながら水熱処理を行った。ここで、水熱処理の時間は6時間、20時間、48時間又は96時間とした。この後、得られた各製造物をイオン交換水で洗浄した。次いで、各製造物を濾過し、常温で24時間乾燥した。実施例1〜3及び比較例4における原料及び原料形態並びに各処理条件を表1に示す。
また、比較例1〜3の製造方法として、反応容器10を回転軸23周りに回転させずに静置させ、水熱処理を行った。他の条件は実施例1〜3と同様である。比較例1〜3における原料及び原料形態並びに各処理条件も表1に示す。
実施例1〜3及び比較例1〜4の各製造物における析出相及び形状を表2に示す。また、最長の水熱処理によって得られたこれらの製造物のおおよその繊維長及び直径をX線回折強度から算出した反応率とも表2に示す。
実施例1の各製造物について、XRDによってX線回折強度を計測した結果を図2に示す。また、SEM及びTEMによって各製造物を撮影した。このうち、20時間の水熱処理によって得られた製造物の2000000倍のTEM写真を図3(a)に示し、その400000倍のTEM写真を図3(b)に示し、その500000倍のTEM写真を図3(c)に示す。また、20時間の水熱処理によって得られた製造物の32000倍のSEM写真を図4(a)及び(b)に示し、48時間の水熱処理によって得られた製造物の32000倍のSEM写真を図5(a)及び(b)に示す。
図2より、実施例1の製造方法において、20時間の水熱処理によって得られた製造物は、二酸化チタン(アナターゼ型)及びH2Ti49・H2Oであることがわかる。また、48時間の水熱処理によって得られた製造物は、H2Ti49・H2Oのみであることがわかる。このため、二酸化チタン(アナターゼ型)は、48時間の水熱処理によってその全てが反応し、H2Ti49・H2Oを生成したことがわかる。
また、図3(a)及び(b)に示す製造物の断面より、製造物はチューブ形状のチタニアナノチューブであることがわかる。なお、図3(c)より、いくつかのチタニアナノチューブは近接して存在している。
さらに、図4(a)及び(b)より、20時間の水熱処理では、近いサイズ毎に局部的にコロニーを形成することで、異なるサイズのチタニアナノチューブが混在していることがわかる。また、図5(a)及び(b)より、48時間の水熱処理では、各チタニアナノチューブは近接して束を形成していることがわかる。さらに、48時間の水熱処理では、結晶成長が進行したことで、20時間の水熱処理によるチタニアナノチューブより、その平均サイズが大きくなることがわかる。
また、実施例2の各製造物について、XRDによってX線回折強度を計測した結果を図6に示す。また、SEMによって各製造物を撮影した。撮影したSEM写真のうち、20時間の水熱処理によって得られた製造物の3200倍のものを図7(a)に示し、その32000倍のものを図7(b)に示す。なお、これらの写真を図8及び図9に示す。写真中の金尺の一目盛りは1mmである。また、48時間の水熱処理によって得られた製造物の3200倍のものを図10(a)に示し、その32000倍のものを図10(b)に示す。
図6より、20時間の水熱処理によって得られた製造物より48時間の水熱処理によって得られた製造物の方が金属チタン(粒子)のピークが低い。このため、金属チタン(粒子)は、48時間の水熱処理によって、その多くが反応してH2Ti49・H2Oを生成したことがわかる。
また、図7(a)及び(b)、図8、図9並びに図10(a)及び(b)より、各製造物は長手方向に延びる形状をなしていることがわかる。これらにおいて、幅方向両端と中央とでは厚みが異なるため、実施例1と同様、チューブ形状のチタニアナノチューブが得られたことがわかる。また、水熱処理を20時間行った製造物より水熱処理を48時間行った製造物の方が、その全体においてチューブ形状化が進行していることがわかる。なお、図10(b)より、実施例1と同様にいくつかのチタニアナノチューブは近接して存在している。このように、金属チタンの粒子を採用すれば、チタニアナノチューブの繊維長を長くできることがわかる。
また、実施例3の各製造物について、XRDによってX線回折強度を計測した結果を図11に示す。また、光学顕微鏡、SEM及びTEMによって各製造物を撮影した。このうち、20時間の水熱処理によって得られた製造物の1.5倍の光学顕微鏡写真を図12(a)に示し、その150倍のSEM写真を図12(b)に示し、その500000倍のTEM写真を図12(c)に示す。また、図12(c)における右上の写真は、1700000倍の長手方向からみたTEM写真である。さらに、20時間の水熱処理によって得られた製造物の3000倍のSEM写真を図13(a)に示し、その30000倍のSEM写真を図13(b)に示す。また、48時間の水熱処理によって得られた製造物の3000倍のSEM写真を図14(a)に示し、その30000倍のSEM写真を図14(b)に示す。
図11より、48時間の水熱処理によって得られた製造物は、H2Ti49・H2Oのみであることがわかる。このため、金属チタン(スポンジ状粒子)は、48時間の水熱処理によって、その全てが反応してH2Ti49・H2Oを生成したことがわかる。
また、図12(a)より、この製造物は目視でも確認できるものであることがわかる。さらに、図12(b)、(c)より、製造物はチューブ形状であり、チタニアナノチューブであることがわかる。また、図13(a)及び(b)並びに図14(a)及び(b)より、20時間の水熱処理によって得られた製造物より48時間の水熱処理によって得られた製造物の方が個々のチタニアナノチューブが均一に離反していることがわかる。このため、この製造物は光触媒としての機能を向上していることが予想される。
実施例3の製造方法では、チタン含有原料がスポンジ状の金属チタン粒子であるため、スポンジ状ではない金属チタン粒子より反応率が向上している。このため、チタニアナノチューブを短時間かつ高収率で製造することができる。また、こうして得られたチタニアナノチューブは、スポンジ状ではない金属チタン粒子を用いた場合と比較して繊維長が長い。
一方、比較例1の各製造物について、XRDによってX線回折強度を計測した結果を図15に示す。また、SEM及びTEMによって各製造物を撮影した。このうち、96時間の水熱処理によって得られた製造物の1900000倍のTEM写真を図16に示す。さらに、6時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真を図17(a)に示し、20時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真を図17(b)に示し、48時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真を図17(c)に示し、96時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真を図17(d)に示す。
図15より、水熱処理の水熱時間の経過に伴って、二酸化チタン(アナターゼ型)のX線回折強度のピークが低くなることがわかる。また、96時間の水熱処理によって得られた製造物のX線回折強度には、このピークはみられない。このため、二酸化チタン(アナターゼ型)は、96時間の水熱処理によって、その全てが反応してH2Ti49・H2Oを生成したことがわかる。また、図16より、製造物はチューブ形状のチタニアナノチューブであることがわかる。
比較例2の各製造物について、XRDによってX線回折強度を計測した結果を図18に示す。また、SEM及びTEMによって各製造物を撮影した。このうち、20時間の水熱処理によって得られた製造物の200000倍のTEM写真を図19(a)に示し、その2000000倍のTEM写真を図19(b)に示す。さらに、20時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真を図20(a)に示し、その36000倍のSEM写真を図20(b)に示す。また、48時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真を図21(a)に示し、その36000倍のSEM写真を図21(b)に示す。
図18より、20時間の水熱処理によって得られた製造物より48時間の水熱処理によって得られた製造物の方が金属チタン(粒子)のX線回折強度のピークが低いことがわかる。このため、金属チタン(粒子)は、48時間の水熱処理によってある程度が反応し、H2Ti49・H2Oを生成したと思われる。また、図19(a)及び(b)より、製造物はチューブ形状のチタニアナノチューブであることがわかる。なお、図20(a)及び(b)と図21(a)及び(b)とでは大きな差が見られない。
また、比較例3の各製造物について、XRDによってX線回折強度を計測した結果を図22に示す。また、SEMによって各製造物を撮影した。このうち、20時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真を図23(a)に示し、その36000倍のSEM写真を図23(b)に示す。また、48時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真を図24(a)に示し、その36000倍のSEM写真を図24(b)に示す。
図22より、20時間の水熱処理によって得られた製造物と、48時間の水熱処理によって得られた製造物とは、金属チタン(スポンジ状粒子)のX線回折強度のピークに大きな変化はみられない。また、図23(a)及び(b)並びに図24(a)及び(b)より、20時間の水熱処理によって得られた製造物より48時間の水熱処理によって得られた製造物の方が個々の繊維状組織のサイズが大きいことがわかる。これは結晶成長が進行しているからであると思われる。さらに、これらの写真より、比較例3の繊維状組織と比較例1、2の繊維状組織とは類似しており、比較例3においてもチューブ状のチタニアナノチューブが得られたと思われる。
さらに、比較例4の製造物について、SEM及びTEMの撮影を行った。この製造物の70000倍のTEM写真を図25に示す。さらに、この製造物の3500倍のSEM写真を図26(a)に示し、その7000倍のSEM写真を図26(b)に示し、その35000倍のSEM写真を図26(c)に示す。
図25及び図26(a)、(b)及び(c)より、この製造物は中空のチューブ形状ではなく、中実な繊維状の組織であって棒形状のナノファイバーであることがわかる。このため、金属チタンが塊状である場合、水熱処理の温度、時間がそれぞれ200°C、20時間ではチタニアナノチューブは得られないことがわかる。
以上のように、実施例1〜3の製造方法では、反応室13内を撹拌する撹拌手段を有さず、反応室13内にチタン含有原料を入れた反応容器10を水平な軸心回りに回転させながら水熱処理を行うことにより、チタニアナノチューブを短時間かつ高収率で製造することができる。このため、実施例1〜3の製造方法によれば、チタニアナノチューブの製造コストを低廉化することができる。また、実施例1〜3の製造方法では、比較例1〜3の製造方法と比較して、飛躍的に繊維長の長いチタニアナノチューブを製造することができる。このため、実施例1〜3の製造方法によれば、チタニアナノチューブの機能性の向上や用途の拡大が期待できる。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明はチタニアナノチューブの製造方法に利用可能である。
実施例1〜3及び比較例4の製造方法に係り、図(a)は反応容器の断面図、図(b)は加熱装置の一部断面の側面図である。 実施例1の製造方法に係り、製造物のX線回折強度である。 実施例1の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の2000000倍のTEM写真、図(b)はその製造物の400000倍のTEM写真、図(c)はその製造物の500000倍のTEM写真である。 実施例1の製造方法に係り、図(a)及び(b)ともに20時間の水熱処理によって得られた製造物の32000倍のSEM写真である。 実施例1の製造方法に係り、図(a)及び(b)ともに48時間の水熱処理によって得られた製造物の32000倍のSEM写真である。 実施例2の製造方法に係り、製造物のX線回折強度である。 実施例2の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の3200倍のSEM写真、図(b)はその製造物の32000倍のSEM写真である。 実施例2の製造方法に係り、20時間の水熱処理によって得られた製造物の写真である。 実施例2の製造方法に係り、20時間の水熱処理によって得られた製造物の写真である。 実施例2の製造方法に係り、図(a)は48時間の水熱処理によって得られた製造物の3200倍のSEM写真、図(b)はその製造物の32000倍のSEM写真である。 実施例3の製造方法に係り、製造物のX線回折強度である。 実施例3の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の1.5倍の光学顕微鏡写真、図(b)はその製造物の150倍のSEM写真、図(c)はその製造物の500000倍のTEM写真及び1700000倍の長手方向からみたTEM写真である。 実施例3の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の3000倍のSEM写真、図(b)はその製造物の30000倍のSEM写真である。 実施例3の製造方法に係り、図(a)は48時間の水熱処理によって得られた製造物の3000倍のSEM写真、図(b)はその製造物の30000倍のSEM写真である。 比較例1の製造方法に係り、製造物のX線回折強度である。 比較例1の製造方法に係り、96時間の水熱処理によって得られた製造物の1900000倍のTEM写真である。 比較例1の製造方法に係り、図(a)は6時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真、図(b)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真、図(c)は48時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真、図(d)は96時間の水熱処理によって得られた製造物の34000倍のSEM写真である。 比較例2の製造方法に係り、製造物のX線回折強度である。 比較例2の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の200000倍のTEM写真、図(b)はその製造物の2000000倍のTEM写真である。 比較例2の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真、図(b)はその製造物の36000倍のSEM写真である。 比較例2の製造方法に係り、図(a)は48時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真、図(b)はその製造物の36000倍のSEM写真である。 比較例3の製造方法に係り、製造物のX線回折強度である。 比較例3の製造方法に係り、図(a)は20時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真、図(b)はその製造物の36000倍のSEM写真である。 比較例3の製造方法に係り、図(a)は48時間の水熱処理によって得られた製造物の3600倍のSEM写真、図(b)はその製造物の36000倍のSEM写真である。 比較例4の製造方法に係り、製造物の70000倍のTEM写真である。 比較例4の製造方法に係り、図(a)は製造物の3500倍のSEM写真、図(b)は製造物の7000倍のSEM写真、図(c)は製造物の35000倍のSEM写真である。
符号の説明
13…反応室
10…反応容器

Claims (4)

  1. 粒状のチタン含有原料を水熱処理することにより、チタニアナノチューブを製造するチタニアナノチューブの製造方法において、
    反応室内を撹拌する撹拌手段を有さない反応容器を用意し、該反応室内に前記チタン含有原料を入れた該反応容器を水平な軸心回りに回転させながら前記水熱処理を行うことを特徴とするチタニアナノチューブの製造方法。
  2. 前記チタン含有原料はアルカリ処理されたものであることを特徴とする請求項1記載のチタニアナノチューブの製造方法。
  3. 前記チタン含有原料は金属チタンを含有していることを特徴とする請求項1又は2記載のチタニアナノチューブの製造方法。
  4. 前記金属チタンはスポンジ状であることを特徴とする請求項3記載のチタニアナノチューブの製造方法。
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