JP4082966B2 - 車載用電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動ユニットが筐体の前方へ突出して停止する車載用電子機器に係り、特に可動ユニットが筐体の前方へ突出したことを検知する検知手段が設けられた車載用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の車載用電子機器を示す部分斜視図、図8は図7のVIII矢視方向からの底面図である。
【0003】
図7に示すように、機器本体である筐体1は金属板で形成された箱状のものである。この筐体1は1DINサイズであり、車内の運転席と助手席の間にあるコンソールボックスなどに埋設される。筐体1の一部である前部は合成樹脂製の化粧ノーズ2となっており、この化粧ノーズ2に開口部3が形成されている。また、化粧ノーズ2の前面に押釦などの操作部材が配置されている。
【0004】
筐体1内には支持体となる機構シャーシ1aが設けられて、この機構シャーシ1aに進退動作機構6が設けられている。この進退動作機構6は、機構シャーシ1aにY方向へ進退移動可能に支持されている移動部材4と、この移動部材4に軸4aを介して回動自在に支持された表示ユニット5とを有している。
【0005】
機器を使用していないときには、前記移動部材4が筐体1の内部に移動しており、前記表示ユニット5は水平姿勢のまま筐体1内に収納されている。
【0006】
突出操作がなされると、移動部材4が機構シャーシ1a内を前進して、移動部材4の一部が筐体1の開口部3から前方へ突出する位置まで移動するとともに、表示ユニット5の全体が筐体1の前方へ出る。そして、移動部材4が停止した後に、図示しない立ち上げ回動機構により、移動部材4上にて、表示ユニット5が、軸4aを始点として立ち上がり回動させられ、前記表示ユニット5に設けられた表示画面7や操作部材8が筐体1の前方に向けられる。
【0007】
この種の車載用電子機器では、移動部材4が機構シャーシ1a内を前進するときに、その前進移動位置を検知して、移動部材4が所定位置まで移動したときに前進動作を停止させることが必要である。
【0008】
図8は、前記検知動作を実現させるものとして、前記移動部材4の側面に突部9を設け、機構シャーシ1aに、前記突部9によって動作させられる第1の検知スイッチSW1と第2の検知スイッチSW2が設けられたものを示している。
【0009】
図8に示すように、移動部材4が前進して前記突部9によって第1の検知スイッチSW1が切り替えられたときに、移動部材4の前進を止めれば、筐体1からの移動部材4の突出距離がLとなり、この状態で表示ユニット5が立ち上がり方向へ回動させられる。また、移動部材4がさらに前進し、突部9によって第2の検知スイッチSW2が切り替えられたときに移動部材4を停止させると、移動部材4の筐体1からの突出距離が前記Lよりも長くなり、表示ユニット5は筐体1の前方へ離れた位置で立ち上がり回動するようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この種の車載用電子機器では、表示画面7を可能な限り大きくすることが好ましく、よって表示ユニット5の幅寸法も大きく、この表示ユニット5を支持している移動部材4の幅寸法も大きくなっている。そのため、移動部材4の側部と機構シャーシ1aの側板との間のスペースが狭くなる。しかもこのスペース内には、移動部材4を進退自在に支持するための機構や、移動部材4を前進させ後退させるための機構が収納されているため、このスペース内に検知スイッチSW1,SW2を配置するのは設計上困難である。
【0011】
また機構シャーシ1a内で、前記検知スイッチSW1,SW2に信号線を配線することが必要になるが、この配線が、移動部材4を前進させ後退させる機構と干渉するおそれがあり、電気配線の信頼性にも影響を与える。
【0012】
また、筐体1の前方には化粧ノーズ2が設けられ、また化粧ノーズ2の内側には、ノーズ部を支持する機構などが配置されている。そのため、第2の検知スイッチSW2を化粧ノーズ2にあまり近づけることができず、また、第2の検知スイッチSW2と距離を空けて配置する必要のある第1の検知スイッチSW1も筐体1の内方に配置しなくてはならない。そのため、図8に示すように、移動部材4の突部9で第1の検知スイッチSW1を動作させた時点で、移動部材4は筐体1の内方に位置していることが必要になり、結果として移動部材4を奥行き寸法Wの大きいものとすることが必要になる。
【0013】
しかし、限られた筐体1の中に収納される移動部材4の奥行き寸法Wを大きくすると、その分表示ユニット5の寸法を短くすることが必要であり、表示画面7の大型化を実現できなくなる。
【0014】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、移動部材の移動量を検知する検知手段を筐体の前方位置に配置することが可能となり、しかも検知手段やその他の機構の配置のためのスペース効率を良くし、また検知手段の配線も容易となる車載用電子機器を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筐体の内部に設けられた支持体に進退移動可能に支持された移動部材と、前記移動部材を進退動作させる駆動部と、前記移動部材に支持された可動ユニットとを有し、前記移動部材が後退したときに前記可動ユニットが前記筐体内に収納され、前記移動部材が前進したときに前記可動ユニットが筐体の前方へ突出する車載用電子機器において、
前記移動部材には、前記移動部材の進退方向と同じ方向へ移動できるように前記移動部材に支持された切換部材と、前記移動部材と前記切換部材との間に設けられて前記切換部材を前進方向へ付勢する付勢部材と、前記切換部材によって出力状態が切り換えられる検知手段とが搭載され、前記支持体側には、前記移動部材が所定位置まで前進した後に前記切換部材の前進を規制する規制部が設けられており、
前記駆動部によって前記移動部材が所定位置まで前進させられて、前記切換部材が前記規制部で規制されて停止した後に、前記移動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前進したときに、前記切換部材により前記検知手段の出力状態が切り換えられ、前記検知手段の出力状態が切り換えられたときに前記移動部材の前進動作が止められることを特徴とするものである。
【0016】
この車載用電子機器では、検知手段が移動部材側に搭載されて、移動部材が移動する際に切換部材の相対動作で検知手段が動作するものとなっている。よって支持体側に検知手段が設けられたものに比べて、筐体内での機構配置設計が容易になる。また可動ユニットからの配線と、検知手段からの配線を一緒に引き回すことができ、電気配線の信頼性が向上する。また検知手段を筐体の前方に突出する位置に配置することも可能となるので、移動部材の奥行き寸法も短くできる。また、可動ユニットと、筐体および支持体とを各々独立した機構として設計、製造、検査等を行うことができ、これら各工程における作業が容易となる。
【0017】
例えば、前記移動部材には、進退方向に向けて複数の検知手段が設けられており、前記切換部材により前記複数の検知手段がそれぞれ動作させられるものとなる。
【0018】
検知手段を複数設けることにより、筐体からの移動部材の突出距離を複数段階に設定できる。
【0019】
また、前記切換部材によって前記検知手段が動作したときに、前記駆動部が停止し、このとき前記可動ユニットが筐体から所定距離前方の位置で停止するものとなる。
【0020】
さらに、可動ユニットが筐体の前方へ突出して停止しているときに、前記移動部材はその一部が筐体から前方へ突出しているものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明の車載用電子機器を示す側面図であり、図1は可動ユニットが筐体内に収納されている状態、図2は可動ユニットが筐体から突出した状態を示す側面図であり、(A)は可動ユニットが第1の突出位置で停止した状態、(B)は可動ユニットがさらに突出する第2の突出位置で停止した状態を示している。図3は可動ユニットが第1の突出位置で停止した状態を図2(A)のIII矢視方向から見た底面図、図4は可動ユニットの支持および駆動部を示すものであり、底面側を上向きにして示した部分斜視図、図5および図6は可動ユニットの突出位置の検知動作を示す図3の部分拡大平面図であり、図5は可動ユニットが第1の突出位置で停止した状態、図6は可動ユニットが第2の突出位置で停止した状態を示す。
【0022】
図1ないし3に示す車載用電子機器20は、いわゆる1DINサイズの筐体1を有しているこの筐体1は、金属製の箱本体の前方部分に合成樹脂製の化粧ノーズ2を有している。この化粧ノーズ2には、可動ユニットが出入りする開口部3が開口している。また、化粧ノーズ2の前面には、操作部材や液晶パネルなどの表示装置が配置されている。
【0023】
前記筐体1は、車内の運転席と助手席の間にあるコンソールボックスなどに埋設される。筐体1の内部には、可動ユニットを支持する支持体として機能する機構シャーシ21を有している。機構シャーシ21は板金材料でコの字形状に折り曲げられたものであり、機構シャーシ21の前方には、前記筐体1の開口部3に対向する開口部21aが形成されている。機構シャーシ21の内部には、可動機構部22が設けられている。この可動機構部22は、前記機構シャーシ21内を進退移動する移動部材24と、この移動部材24に支持された可動ユニット23とを有している。前記可動機構部22は、機構シャーシ21内の上段の空間内に設けられており、機構シャーシ21内の下段には、ディスク駆動装置、カセットテープ駆動装置、ラジオ受信機などが実装される(図示せず)。
【0024】
図3および図4に示すように、前記移動部材24は移動シャーシ25を有しており、図示Z1方向が天井板25Aであり、天井板25Aの両側方向(X1−X2方向)の端部には、図示Z2方向に直角に折り曲げられた側板25B,25Bが形成されて、コの字形状に折り曲げられている。前記側板25B,25Bの一方の端部には、図示Y1方向に延長された腕部25a,25aが形成されている。また前記可動ユニット23の基端には両側方向に突出する連結軸23a,23aが固定されており、この連結軸23a,23aが前記腕部25a,25aに回動自在に支持されることにより、前記移動シャーシ25の先部に可動ユニット23が回動自在に取り付けられている。
【0025】
前記可動ユニット23の下面には、液晶ディスプレイなどの表示画面23bが設けられており、同じく下面において前記表示画面23bよりも基部側に、音声の調整や画面の切り換えを行う複数の操作部材23cが配列されている。
【0026】
図3および図4に示すように、前記移動シャーシ25の内部には、移動部材24と可動ユニット23とを連結した状態で機構シャーシ21の前方(Y1方向)と後方(Y2方向)との間を移動させる駆動部である第1の駆動機構30と、前記可動ユニット23を前記連結軸23a,23aを中心に図2(A)および図2(B)において時計回り方向および反時計回り方向に回動させる第2の駆動機構40が設けられている。
【0027】
前記第1の駆動機構30について説明する。前記移動シャーシ25の側板25Bと側板25Bとの間に回転自在に支持された駆動軸31が設けられている。この駆動軸31の両端は、側板25Bと側板25Bよりも側方に延びており、その両先端にピニオン歯車31a,31aが固定されている。駆動軸31のX1側の端部で且つ前記側板25Bの内側には、従動歯車31bが固定されている。前記機構シャーシ21の天井板21Aの内面には図示Y方向に延びる一対のラック27,27が設けられており、それぞれのラック27,27に、前記駆動軸31の両端に固定されたピニオン歯車31a,31aが噛み合っている。前記側板25Bの内側には、駆動モータM1と、この駆動モータM1の動力を減速して前記従動歯車31bに伝える減速歯車列からなる動力伝達部32が設けられている。
【0028】
一方、図3に示すように第2の駆動機構40は、駆動モータM2と、前記駆動モータM2の出力軸に固定されたウオーム歯車M2aと、前記ウオーム歯車M2aの動力が伝達されて減速されるギヤボックス47とを有している。ギヤボックス47で減速された出力は、前記可動ユニット23のX2側の側部に形成された固定歯車23dに伝達される。前記固定歯車23dは前記連結軸23aを中心とするピッチ円を有するものである。この固定歯車23dは、可動ユニット23と別体に形成されたものが可動ユニット23に固定されたもの、あるいは可動ユニット23と一体で成型されたもののいずれであってもよい。
【0029】
図4に示すように、前記一方(X1側)の腕部25aの外側(X1側)には、移動部材24の移動方向であるY1−Y2方向に所定距離移動する切換部材51が設けられている。前記切換部材51には、腕部25aに向く方向(X2方向)に突出する突出部51aとZ2方向に突出する当接部51bとが一体に設けられている。前記腕部25aには、鉤型状に切り欠かれた切欠孔25bが形成されており、前記切換部材51の突出部51aは前記切欠孔25bに挿通され、移動シャーシ25の内方に突出している。前記切換部材51は腕部25aに沿って図示Y1−Y2方向へ進退動作するように案内されている。このとき、前記切換部材51の突出部51aは前記切欠孔25b内を移動する。この移動中、前記突出部51aが前記切欠孔25bから外れないように、前記切換部材51が移動シャーシ25の側面25Bに摺動自在に保持されている。
【0030】
移動シャーシ25の内部には第1の検知スイッチ(第1の検知手段)52と第2の検知スイッチ(第2の検知手段)53が前記移動方向(Y方向)に所定に間隔をおいて設けられている。前記第1の検知スイッチ52と第2の検知スイッチ53は、図示X方向に進退自在に設けられたアクチュエータ52a,53aを有している。前記アクチュエータ52a,53aは、ばねの付勢力によって常に図示X1方向に突出されている。なお、前記アクチュエータ52a,53aは、前記突出部51aのY方向の移動経路内に設けられている。
【0031】
図3に示すように、前記移動シャーシ25には、図示Y方向に進退するアクチュエータ61aを備えた収納検知スイッチ61が設けられており、この収納検知スイッチ61と対向する機構シャーシ21のY2側には押圧部62が設けられている。
【0032】
図3および図5、図6に示すように、機構シャーシ21の側板には規制片(規制部)54が固定されている。前記規制片54は、前記切換部材51がY方向に移動するときの前記当接部51bの移動経路に設けられている。前記切換部材51と、腕部25aとの間には引っ張りコイルスプリングである付勢部材55が設けられており、前記切換部材51は常に移動シャーシ25の前進方向である図示Y1方向に付勢されている。
【0033】
図1および図2に示すように、収納状態にある可動機構部22をY1方向に前進させると、移動の当初においては切換部材51と移動部材24は一緒にY1方向に移動する。前記移動の途中において前記切換部材51の当接部51bが前記規制片54に当接すると、切換部材51の移動は規制されるため、移動部材24と可動ユニット23のみがY1方向に移動し、その結果、切換部材51は、移動シャーシ25に対して相対的にY2方向へ移動するようになる。上記規制片54は機構シャーシ21を部分的に切り起こして形成してもよい。
【0034】
なお、車載用電子機器20内には、CPU等からなる図示しない制御部が設けられており、各検知スイッチの監視や、モータの駆動制御などを行っている。
【0035】
以下、車載用電子機器の動作について説明する。
図1に示す収納状態では、移動部材24の全部が機構シャーシ21内に収納され、この移動部材24に支持されている可動ユニット23は、前記移動部材24と並ぶように水平姿勢となって、前記筐体1内に収納されている。図1に示すように、このとき水平姿勢である可動ユニット23のY1方向の端部が、筐体1の前記開口部3からわずかに突出し、または前記端部が化粧ノーズ2の前面とほぼ一致している。
【0036】
この状態では、前記切換部材51が前記腕部25aにおいて図示Y1方向に移動させられている。そして、第1の検知スイッチ52のアクチュエータ52aが前記切換部材51の突出部51aによって押圧されており、第1の検知スイッチ52がON状態に設定されている。また、図1に示す収納状態では、前記収納検知スイッチ61のアクチュエータ61aに前記押圧部62が当接し、前記収納検知スイッチ61がON状態に設定されているため、制御部では、駆動機構部22が収納状態にあることを認識できるようになっている。
【0037】
可動ユニット23を筐体1内から突出させる操作が行われると、図3および図4に示す第1の駆動機構30の駆動モータM1が始動し、その回転動力が動力伝達部32を介して従動歯車31bに伝達され、駆動軸31が回転させられる。そして、駆動軸31のピニオン歯車31a,31aが機構シャーシ21のラック27,27上を転動することにより、図2(A)および図3に示すように、移動部材24がY1方向へ前進し、可動ユニット23が機構シャーシ21の開口部21aを経て、筐体1の開口部3から前方へ突出する。この移動中は、前記切換部材51の突出部51aによって第1の検知スイッチ52のアクチュエータ52aが押圧されたON状態が維持されている。
【0038】
前記移動部材24が所定距離前進すると、前記切換部材51の当接部51bが、機構シャーシ21に設けられた前記規制片54に当接し、切換部材51の前進が規制される。さらに前記駆動モータM1の動力により移動部材24が前進すると、図5に示すように、切換部材51の突出部51aが第1の検知スイッチ52のアクチュエータ52aから外れ、第1の検知スイッチ52がOFF状態に切り換えられる。
【0039】
制御部は、前記第1の検知スイッチ52のOFF状態への切り換わりを検知した時点で、モータM1を停止させる。よって、図2(A)に示すように、可動ユニット23が筐体1の前方へ完全に突出した第1の突出位置で停止する。このとき可動ユニット23のY2側の端部の、化粧ノーズ2の前面からの突出量はL1である。これに継続して、制御部により前記第2の駆動機構40の駆動モータM2が始動させられて、図2(A)において点線で示すように、可動ユニット23が時計回り方向に回動させられて立ち上がり姿勢に設定される。このとき、可動ユニット23に搭載されている表示画面23bが前方に向けられ、また前方からの操作部材23cの操作が可能になる。
【0040】
また、予め操作部材23cの操作により可動ユニット23の突出位置を前記第1の突出位置よりもさらに前方の第2の突出位置に設定することができる。この設定をしておくと、可動ユニット23が図2(B)に示すように第2の突出位置に前進してから、立ち上がり方向へ回動する。また、図2(A)のように可動ユニット23が立ち上がり回動している状態で、可動ユニット23が立ち上がり姿勢のまま、可動ユニット23を図2(B)に示す第2の突出位置へ移動させることができる。
【0041】
いずれにせよ、可動ユニット23を第2の突出位置まで移動させる操作がなされると、移動部材24は、図2(A)および図5に示す第1の突出位置よりも前進する。このとき、切換部材51は規制片54によってY1方向への移動が規制されているため、前記移動部材24の前進により、図6に示すように、切換部材51の突出部51aで第2の検知スイッチ53のアクチュエータ53aが押圧され、第2の検知スイッチ53がON状態に切り換えられる。このとき、付勢部材55は伸張するが、上記の通り切換部材51は規制片54により位置規制されているため、Y1方向へ移動することはない。
【0042】
制御部では、第2の検知スイッチ53がON状態に切り換わった時点で、駆動モータM1を停止する制御が行われて、可動ユニット23が第2の突出位置で停止する。このとき筐体1の化粧ノーズ2の前面からの可動ユニット23の突出量はL2である。
【0043】
この車載用電子機器20では、可動ユニット23を第1の突出位置(突出量=L1)と第2の突出位置(突出量=L2)のいずれかに設定することができるため、自動車のコンソールボックスの前面と立ち上がり姿勢における可動ユニット23の背面との距離を段階的に設定することができる。
【0044】
前記のように、可動ユニット23の突出位置を第1の突出位置とするか第2の突出位置とするかは、予め制御部のメモリに記憶させておくことができる。このように設定しておくと、可動ユニット23が第1の突出位置または第2の突出位置に移動してから立ち上がり回動する。そして、その後に可動ユニット23が立ち上がり回動したままの状態で、可動ユニット23の突出位置を第1の突出位置から第2の突出位置へ、あるいは第2の突出位置から第1の突出位置へ変えることができる。
【0045】
次に、前記第1の突出位置または第2の突出位置で立ち上がり姿勢にある可動ユニット23に設けられた操作部材23cのうちの収納操作釦を押すと、制御部によって前記第2の駆動機構40の駆動モータM2が逆方向に始動させられ、可動ユニット23は反時計回りに回動して水平姿勢に戻される。これに継続して、駆動モータM1が逆方向に駆動され、移動部材24がY2方向に後退させれて、水平姿勢の可動ユニット23が筐体1内に戻される。
【0046】
一例として、第2の突出位置にある可動ユニット23がY2方向へ後退する場合、まず移動部材24が後退するが、このときは付勢部材55が伸張した状態にあるため、切換部材51はY2方向へ移動することはない。よって、図6に示す状態から第2の検知スイッチ53がY2方向へ移動するのに伴ない、切換部材51の突出部51aがアクチュエータ53aから外れ、第2の検知スイッチ53がOFFに切り換えられる。
【0047】
さらに移動部材24が後退すると、切換部材51の突出部51aによって、第1の検知スイッチ52のアクチュエータ52aが押圧されて、第1の検知スイッチ52がON状態に切り換えられる。さらに移動部材24が後退すると、切換部材51の突出部51aが移動シャーシ25の切欠孔25bの周縁に当接し、その後は移動部材24と共に切換部材51がY2方向へ後退する。そして可動ユニット23が図1に示す収納状態となると、前記収納検知スイッチ61のアクチュエータ61aに前記押圧部62が当接してON状態に切り換わるため、制御部は可動ユニット23が収納状態に至ったことを認識することが可能である。
【0048】
上記実施の形態では、移動シャーシ25に第1および第2の検知スイッチ52,53の2つの検知手段をY方向に並べたもので説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、3つ以上の検知手段を並べることも可能である。この場合、可動ユニット23の筐体1からの突出位置を3段階以上に設定できる。
【0049】
また上記においては、可動ユニット23に表示画面23bや操作部材23cなどの電気系の部品が搭載されており、可動ユニット23と一緒に動く移動シャーシ25に同じく電気系の部品である第1および第2の検知スイッチ52,53が搭載されているため、可動ユニット23から延びるフレキシブルケーブルなどの配線部に、第1と第2の検知スイッチ52,53からの配線を一緒に搭載することが可能であり、配線系統を単純化できる。
【0050】
また、第1の検知スイッチ52と第2の検知スイッチ53を移動シャーシ25に搭載しているため、移動シャーシ25の側板25B,25Bと機構シャーシ21の側板との間の機構密集スペースに前記検知スイッチを配置することが不要である。
【0051】
さらに、第1の検知スイッチ52と第2の検知スイッチ53と、これら両検知スイッチ52,53のON、OFF状態を切り換えるための切換部材51とをいずれも移動部材24に搭載するようにしたため、両検知スイッチ52,53と切換部材51の相対位置精度が向上し、両検知スイッチ52,53の検知動作が確実なものとなる。
【0052】
また両検知スイッチ52,53および切換部材51で構成される可動ユニット23の突出位置検出手段を可動機構部22内にユニット化して設けるようにしたので、筐体1の形状が異なる製品に対しても設計変更することなく同一の可動機構部22を搭載することが可能となり、コストの低減を図ることができる。
【0053】
また、支持体である機構シャーシ21に検知スイッチ52,53を配置する必要がないため、図2(B)に示すように、可動ユニット23が第2の突出位置で停止しているときに、移動部材24と機構シャーシ21との重なり部の奥行き寸法L3を最短にできる。したがって、移動部材24のY方向の奥行き寸法を最短にでき、その結果、移動部材24とともに筐体1内に収納可能な可動ユニット23の面積を可能な限り大きくできる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明では、可動ユニットの突出位置を設定する検知手段を、移動部材に搭載させることができ、支持体などの機構密集部分に検知手段を配置することが不要になる。また、前記機構密集部分に検知スイッチのための配線を設けることが不要になる。また移動部材をなるべく小さくし、可動ユニットを可能な限り大きくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動ユニットが筐体内に収納されている状態を示す車載用電子機器を示す側面図、
【図2】可動ユニットが筐体の外へ突出した状態を示す側面図であり、(A)は可動ユニットが第1の突出位置で停止した状態、(B)は可動ユニットが第2の突出位置で停止した状態、
【図3】車載用電子機器を図2(A)のIII矢視方向から見た底面図、
【図4】可動部材の支持および駆動部を底面側を上向きにして示した部分斜視図、
【図5】本発明の主要部分の動作を示す図3の一部拡大平面図であり、可動ユニットが第1の突出位置で停止した状態、
【図6】本発明の主要部分の動作を示す図3の一部拡大平面図であり、可動ユニットが第2の突出位置で停止した状態、
【図7】従来の車載用の車載用電子機器を示す部分斜視図、
【図8】図7をVIII矢視方向から見た底面図、
【符号の説明】
20 車載用電子機器
21 機構シャーシ(支持体)
22 可動機構部
23 可動ユニット
24 移動部材
25 移動シャーシ
30 第1の駆動機構
40 第2の駆動機構
51 切換部材
51a 突出部
51b 当接部
52 第1の検知スイッチ(第1の検知手段)
53 第2の検知スイッチ(第2の検知手段)
54 規制片(規制部)
55 付勢部材

Claims (3)

  1. 筐体の内部に設けられた支持体に進退移動可能に支持された移動部材と、前記移動部材を進退動作させる駆動部と、前記移動部材に支持された可動ユニットとを有し、前記移動部材が後退したときに前記可動ユニットが前記筐体内に収納され、前記移動部材が前進したときに前記可動ユニットが筐体の前方へ突出する車載用電子機器において、
    前記移動部材には、前記移動部材の進退方向と同じ方向へ移動できるように前記移動部材に支持された切換部材と、前記移動部材と前記切換部材との間に設けられて前記切換部材を前進方向へ付勢する付勢部材と、前記切換部材によって出力状態が切り換えられる検知手段とが搭載され、前記支持体側には、前記移動部材が所定位置まで前進した後に前記切換部材の前進を規制する規制部が設けられており、
    前記駆動部によって前記移動部材が所定位置まで前進させられて、前記切換部材が前記規制部で規制されて停止した後に、前記移動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前進したときに、前記切換部材により前記検知手段の出力状態が切り換えられ、前記検知手段の出力状態が切り換えられたときに前記移動部材の前進動作が止められることを特徴とする車載用電子機器。
  2. 前記移動部材には、進退方向に向けて間隔を開けて配置された複数の検知手段が設けられ、前記切換部材が前記規制部で規制されて停止した後に、前記移動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して前進したときに、前記切換部材により前記複数の検知手段の出力状態がそれぞれ切り換えられ、いずれかの検知手段の出力状態が切り換えられた位置で前記移動部材の前進動作が止まるように設定可能である請求項1記載の車載用電子機器。
  3. 前記移動部材の一部が前記筐体から前方へ突出した後に、前記可動ユニットが、前記筐体の外部において前記移動部材上で回動可能である請求項1または2記載の車載用電子機器。
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