JP2003159962A - 収容装置の開閉機構 - Google Patents

収容装置の開閉機構

Info

Publication number
JP2003159962A
JP2003159962A JP2001361663A JP2001361663A JP2003159962A JP 2003159962 A JP2003159962 A JP 2003159962A JP 2001361663 A JP2001361663 A JP 2001361663A JP 2001361663 A JP2001361663 A JP 2001361663A JP 2003159962 A JP2003159962 A JP 2003159962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
functional
opening
closing mechanism
operation plate
instrument panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001361663A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Shibata
実 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001361663A priority Critical patent/JP2003159962A/ja
Publication of JP2003159962A publication Critical patent/JP2003159962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用状態では、操作性が高く維持され、かつ収
納状態では、意匠体の外観を良好に保つことの可能な収
容装置の開閉機構を提供する。 【解決手段】操作板21を、インストルメントパネル1
5の裏面R側の内部に収容される収納位置からインスト
ルメントパネル15の外部に露出される使用位置に切替
え機構30を介して切替え配置する際、操作板21の上
面21aが収納位置から使用位置への切替え方向に対し
て斜め上方を指向するように操作板21を変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両のイ
ンストルメントパネル等の意匠体に装着され、少なくと
も1つの機能部品を有する機能部を使用位置と収納位置
とに切換え配置可能な収容装置の開閉機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば車両のインストルメント
パネルには、各種電動装置を操作するための多数の操作
スイッチ等が取着されている。これらの操作スイッチと
しては、例えば、サイドミラーの角度を調整するための
スイッチや同サイドミラーの格納状態と使用状態とを切
り替えるスイッチ等がある。そして、それら操作スイッ
チは、インストルメントパネルにおける運転席側の部分
に分散して配置されている。また、車両のグレードやオ
プションの設定等によって、付加される機能が異なるこ
とがあり、これに起因して、インストルメントパネルに
取着される操作スイッチの数が増減することがある。
【0003】ところで、インストルメントパネルに取着
される操作スイッチは、通常、その車室内側の端部がイ
ンストルメントパネルの意匠面に対して突出するように
設けられている。また、インストルメントパネルに取着
された操作スイッチの存在を強調する等の目的で、イン
ストルメントパネルに凹部や凸部を設け、その凹部や凸
部の平面部分に操作スイッチを配設することがある。こ
のため、インストルメントパネルに取着される操作スイ
ッチの数が増加すると、インストルメントパネルの意匠
面に非常に多くの段差が視認され、インストルメントパ
ネルの意匠性の低下を招くおそれが生じる。
【0004】特に近年では、各種操作機構の電動化や情
報通信関連装置等の搭載に伴い、それらを操作するため
の操作スイッチがますます増加する傾向にある。そのた
め、車両のグレードやオプションの設定等により、イン
ストルメントパネルに設けられる操作スイッチの数の差
が著しく拡大することがあって、上述した問題も無視で
きないものとなってきている。また、このようにインス
トルメントパネルに数多くの操作スイッチが取着される
ことでも、そのインストルメントパネルの外観が損なわ
れるということも生じつつある。
【0005】そこで、従来、インストルメントパネルの
意匠性の低下を抑制すべく、複数の操作スイッチが集約
された操作パネル装置をインストルメントパネルに設け
ることがあった。このような操作パネル装置をインスト
ルメントパネルに設けたものとしては、例えば、実開平
2―18748号公報や特開平8―29186号公報に
より開示されるものが知られている。
【0006】まず、実開平2―18748号公報に開示
される操作パネル装置110(第1従来構成)は、図1
0(a)に示すように、インストルメントパネル100
の意匠面Dとは反対側の裏面R側に取着されている。ま
た、インストルメントパネル100には、操作パネル装
置110と対応する部分に開口101が形成されてい
る。
【0007】操作パネル装置110は、インストルメン
トパネル100の開口101に対して係脱可能な略板状
の回転体111と、同回転体111を図10(a)中の
矢印Aの方向及びその逆方向に回転させるアクチュエー
タ112とを備えている。
【0008】回転体111は、その一方の面に形成され
た意匠面111aと、同意匠面111aの反対側に形成
された操作パネル面111b(図10(b)参照)とを
備えている。意匠面111aには、インストルメントパ
ネル100の意匠面Dと同様の造形が施され、一方、操
作パネル面111b側には、複数の操作スイッチ113
が取着されている。
【0009】また、アクチュエータ112は、モータ
(図示略)、ギア114、感圧センサ(図示略)、回転
体111を前記矢印Aの方向及びその逆方向に回動させ
る回動機構、回転体111を図10(a)中の矢印Bの
方向及びその逆方向に移動させる出退機構等を備えてい
る。ここで、モータは、回転体111を前記矢印Aの方
向及びその逆方向に回転駆動するものであり、感圧セン
サは、車両の乗員によって回転体111が前記矢印Bの
方向に押圧された際に信号を出力するものである。
【0010】この第1従来構成では、操作パネル装置1
10の回転体111は、車両の乗員によって前記矢印B
の方向に押圧されると、前記矢印Aまたはその逆方向に
180度だけ回動される。そして、回転体111が前記
矢印Bとは逆方向に押し出され、回転体111の意匠面
111aまたは操作パネル面111bがインストルメン
トパネル100の開口101を介して交互に車室内から
視認されるようになる。
【0011】一方、特開平8―29186号公報に開示
される操作パネル装置(第2従来構成)は、図11に示
すような構成となっている。すなわち、操作パネル装置
130は、インストルメントパネル120のセンターコ
ンソール部121に取着されるナビゲーション装置12
5の一部を構成している。
【0012】ナビゲーション装置125は、ケース12
6と摺動部127とパネル部128等とを備えている。
ケース126は、インストルメントパネル120の意匠
面Dの裏面側に取着されている。また、摺動部127
は、ケース126内を水平方向(図11中の矢印Cの方
向及びその逆方向)に摺動可能に配設されている。ま
た、パネル部128は、摺動部127の車室内側の先端
部に設けられ、摺動部127の移動方向に沿う水平位置
と、ほぼ垂直に起立する垂直位置との間で回動可能とな
っている。
【0013】前記操作パネル装置130は、複数の操作
ボタン131を有しており、各操作ボタン131は、パ
ネル部128が前記水平位置にあるときの上面側に設け
られている。また、パネル部128には、操作ボタン1
31が設けられる面の反対側の面にナビゲーション装置
125の表示モニタ(図示略)が設けられている。な
お、この表示モニタは、パネル部128が前記垂直位置
にあるときに車室内から視認されるようになっている。
【0014】この第2従来構成では、操作パネル装置1
30を収納状態から使用状態に切替え配置する際、ケー
ス126内に収納された摺動部127が前記矢印Cの方
向に摺動され、この摺動部127の摺動に伴って、パネ
ル部128も前記矢印Cの方向に移動される。そして、
パネル部128とともに操作パネル装置130がケース
126内から車室内に表出すると、操作パネル装置13
0が使用可能な状態となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記各従来
構成では、それぞれ以下のような問題があった。まず、
第1従来構成の操作パネル装置110では、回転体11
1の操作パネル面111bは、インストルメントパネル
100の開口101の周縁にほぼ合わせた角度に設定さ
れた状態で使用される。ここで、操作パネル装置110
がインストルメントパネル100における、例えば車両
上下方向の中央部及び下方部に配設されるような場合、
回転体111の操作パネル面111bが垂直に近い角度
となったり、同操作パネル面111bが斜め下方を向い
たりすることとなる。このため、操作パネル面111b
の操作スイッチ113を車室内の乗員が操作する際の操
作性が悪化するおそれが生じる。しかも、回転体111
の意匠面111a及び操作パネル面111bは、インス
トルメントパネル100の意匠面に沿うように配置され
ている。ここで、インストルメントパネル100におけ
る前記操作パネル装置110の取着可能な面積は限られ
ている。このため、操作パネル装置110に装着可能な
操作スイッチ113類の数は限られており、その操作ス
イッチ113類のさらなる集約化は困難である。
【0016】次に、第2従来構成の操作パネル装置13
0では、その操作パネル装置130が水平に配置される
ため、車室内の乗員が操作ボタン131を押し操作する
際、その操作ボタン131を強く押すと、操作パネル装
置130が下方に変位してぐらつくおそれが生じる。特
に、乗員が操作パネル装置130上に手を乗せた状態で
操作ボタン131を操作するようなことがあると、操作
パネル装置130がさらに下方に変位し易くなる。ま
た、操作ボタン131を操作する際には、パネル部12
8が水平位置に配置された状態となっている。このた
め、操作ボタン131の視認性や操作性が必ずしも良好
であるとは言えず、使い勝手の良いものとは言えないも
のであった。
【0017】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、使用状態では、操作性が高く維持され、かつ収納
状態では、意匠体の外観を良好に保つことの可能な収容
装置の開閉機構を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、少なくとも1つの機
能部品を備え、固定意匠面を有する意匠体に装着される
とともに、切替え手段により前記意匠体の内部に収容さ
れる収納位置と前記意匠体から露出される使用位置とに
切替え配置される機能部を備えた収容装置の開閉機構に
おいて、前記機能部が、前記収納位置から前記使用位置
に切替え配置される際、前記機能部の機能面が前記収納
位置から前記使用位置への切替え方向に対して斜め上方
を指向するように変位されることを要旨とするものであ
る。
【0019】この本願請求項1に記載の発明では、機能
部を使用しないときには、機能部は意匠体の内部に収容
される。このため、外部からは機能部が視認されなくな
り、意匠体の外観を良好に保つことが可能となる。ま
た、機能部が使用位置に配置されたときには、機能部の
機能面が操作者の方向をほぼ向くように変位される。こ
のため、操作者が機能面を視認し易くなり、機能部の操
作を容易に行うことが可能となる。
【0020】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記機能部は、前記切
替え配置の際、前記機能面上の1点が上に凸の円弧状の
軌跡を描くように変位することを要旨とするものであ
る。
【0021】ここで、例えば、車両のインストルメント
パネルには、通常、多くのメーター類、車室内へ送り込
まれる温風や冷風等の通路、その温風や冷風等の風向き
を調節する風向変更装置等が取着されている。このよう
に、インストルメントパネル等の意匠体では、収容装置
を取着するためのスペースを大きく取れない場合があ
る。
【0022】これに対して本願請求項2に記載の発明で
は、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、機能部
品と他の取着物との干渉を回避しつつ、収納状態におけ
る収容装置の占有スペースを小さくすることが可能とな
る。そして、収容装置の機能部を収納位置から使用位置
に切替え配置する場合に、その機能部の機能面を、容易
に操作者の方向をほぼ向くように変位させることが可能
となる。
【0023】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記切
替え手段は、前記機能部を前記収納位置から前記使用位
置に切替え配置する際にその機能部を前記意匠体の内部
から外部に表出させる表出手段と、前記機能部が前記意
匠体の外部に表出している状態で、その機能部の機能面
の少なくとも一部を傾斜させる機能面傾斜手段とを備え
ることを要旨とするものである。
【0024】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、
機能部が使用位置に配置されたときに、その機能部の機
能面が、操作者の方向を向くように傾斜された状態とな
る。このため、機能面を操作者がより視認し易い状態に
配置することができ、機能部の操作性をより向上させる
ことが可能となる。
【0025】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項3に記載の発明において、前記機能面傾斜手段に
より傾斜される前記機能面の少なくとも一部に対してそ
の傾斜角度を調節する調節手段を備えることを要旨とす
るものである。
【0026】この本願請求項4に記載の発明では、前記
請求項3に記載の発明の作用に加えて、機能部の機能面
の操作者に対する対向状態を調節することが可能とな
る。このため、操作者が機能面をさらに視認し易くな
り、機能部の操作性をさらに向上させることが可能とな
る。
【0027】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項3または請求項4に記載の発明において、前記機
能面の少なくとも一部を、前記機能面傾斜手段により傾
斜された状態に保持する保持機構を備えることを要旨と
するものである。
【0028】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項3または請求項4に記載の発明の作用に加えて、
例えば、使用位置に配置された機能部の機能面を下方に
押圧したり、同機能面上に手を載せたりしたとしても、
機能面の傾斜角度が保持される。このため、機能部がぐ
らついたりすることが抑制され、高い操作性を維持する
ことが可能となる。
【0029】また、本願請求項6に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記切替え手段は、操作者の身体の一部が接近
または接触すると信号を出力する検出部を備え、前記切
替え手段は、前記検出部から前記信号が出力されると、
前記機能部を切替え配置することを要旨とするものであ
る。
【0030】この本願請求項6に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、例えば検出部に手を触れる、または、接
近させるといった簡単な動作で、機能部を切替え配置さ
せることが可能となる。このため、機能部の利便性が向
上される。
【0031】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記切替え手段は、前記収納位置に配置された
機能部品の一部に対する操作者の押圧動作を検出する検
出部を備え、その検出部の検出結果に基づいて前記機能
部を切替え配置することを要旨とするものである。
【0032】この本願請求項7に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、例えば、機能部品の一部を押圧するとい
った簡単な動作で、機能部を切替え配置させることがで
き、機能部の利便性が向上される。
【0033】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記機能部は、前記収納位置に配置されるとき
には、その機能面が前記意匠体の固定意匠面と交差する
面内で同意匠体の内部側に変位しているとともに、前記
機能部における外部から視認される外面が前記固定意匠
面の一部を形成することを要旨とするものである。
【0034】この本願請求項8に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、機能部の収納時における意匠体の意匠性
が向上される。
【0035】また、本願請求項9に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記機能部が、複数の電動装置を操作するため
の複数の操作スイッチを有する操作板を含むことを要旨
とするものである。
【0036】この本願請求項9に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、操作スイッチが多数取着される場合に
は、その操作スイッチを1枚の操作板に集約することが
可能となる。これにより、意匠体の外観がすっきりとし
たものになり、その意匠体の意匠性を向上させることが
できるだけでなく、操作スイッチの基板の数及び複雑な
ワイヤハーネスの配索作業が大幅に低減される。
【0037】また、本願請求項10に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明
において、前記機能部が、前記機能部品を照明する照明
手段を備えることを要旨とするものである。
【0038】この本願請求項10に記載の発明では、前
記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明
の作用に加えて、例えば夜間等、周囲が暗い環境である
ときに機能部品を使用する際において、その機能部品を
視認可能となり、操作性が向上される。また、機能部品
が操作スイッチである場合には、その基板に、例えばL
ED等を接続するのみで操作スイッチ等の照明を行うこ
とができる。このため、照明手段と操作スイッチとの基
板の共通化を図ることができ、コストをほとんど増大さ
せることなく、照明機能を有する機能部品を製造するこ
とが可能になる。
【0039】また、本願請求項11に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記意匠体が、車両に装着されるインスト
ルメントパネルであることを要旨とするものである。
【0040】ここで、インストルメントパネルは、限ら
れたスペース内に多数の機能部品が装着され、また、車
両のグレードやオプション設定等により、装着される機
能部品の数が大きく異なることが多い。このため、本願
請求項11に記載の発明では、前記請求項1〜請求項1
0のうちいずれか一項に記載の発明の作用が、特に効果
的に発揮される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の収容装置の開閉
機構の一実施形態について、図1〜図9を参照して説明
する。
【0042】まず、図1に示すように、この収容装置2
0は、車両(図示略)における意匠体としてのインスト
ルメントパネル15の車両の左右方向の運転席側の端部
近傍に装着されている。また、収容装置20は、インス
トルメントパネル15において、車室内に送り込まれる
温風や冷風等の風向きを調節する風向変更装置16の下
方に位置するように配設されている。
【0043】また、図2及び図3に示すように、収容装
置20は、機能部としての操作板21を備えている。操
作板21は、その上面21aが機能面となっており、こ
の操作板21の上面21a側には、車両に搭載された種
々の電動装置を操作するための機能部品としての複数の
操作スイッチ22が設けられている。操作板21は、操
作者(車両の乗員)による切替え操作により、インスト
ルメントパネル15の内部に収容される収納位置(図1
参照)と、インストルメントパネル15の開口部17を
介して車室内に露出される使用位置(図2参照)とに切
替え配置可能となっている。
【0044】次に、収容装置20の詳細な構成について
説明する。図5〜図9に示すように、収容装置20は、
インストルメントパネル15に対して、その固定意匠面
Dの裏面R側の内部に向かって膨出するように取着され
ている。収容装置20は、基部23と、同基部23に対
して図5中の矢印Eの方向及びその逆方向に相対変位可
能な前記操作板21と、同操作板21を前記収納位置と
使用位置とに切替え配置する切替え機構30とを備えて
いる。
【0045】基部23は、インストルメントパネル15
の裏面R側の前記開口部17の近傍に形成された取付け
部18に対して、例えばねじ(図示略)等により固定さ
れている。
【0046】操作板21は、図5に示すように、前記収
納位置に配置されるときには、上面21aがインストル
メントパネル15の固定意匠面Dと交差する面内で裏面
R側の内部に変位されるように配設されている。また、
同操作板21は、収納位置に配置されるときには、外部
(車室内)から視認される外面21bが前記固定意匠面
Dの一部を形成するように配設されている。
【0047】また、操作板21には、その上面21aの
下方に操作スイッチ22のスイッチ基板24が取付けら
れている。このスイッチ基板24は、例えばフラットワ
イヤ(図示略)を介して、操作スイッチ用ECU(Elec
tronic Control Unit )基板(図示略)に接続されてい
る。操作スイッチ用ECU基板にはコネクタが接続され
ており、このコネクタには、各種電動機器からの配線が
束ねられたワイヤハーネスの接続端子が接続される。
【0048】本実施形態では、切替え機構30は、操作
板21を前記収納位置から前記使用位置に切替え配置す
る際にその操作板21をインストルメントパネル15の
内部から外部に表出させる表出機構31を備えている。
また、切替え機構30は、操作板21を前記収納位置か
ら前記使用位置に切替え配置する際に、操作板21がイ
ンストルメントパネル15の外部に表出している状態
で、その操作板21の上面21aを傾斜させる機能面傾
斜機構32とを備えている。
【0049】また、切替え機構30は、操作板21を前
記収納位置から前記使用位置に切替え配置した後に、操
作板21の上面21aを機能面傾斜機構32により傾斜
された状態に保持する保持機構を備えている。また、切
替え機構30は、操作板21を前記使用位置から前記収
納位置に切替え配置する際に、使用位置にある操作板2
1をインストルメントパネル15の内部に没入させる没
入機構を備えている。なお、本実施形態では、表出機構
31が機能面傾斜機構32の一部を兼ねるとともに、表
出機構31と機能面傾斜機構32とが保持機構と没入機
構とを兼ねる構成となっている。
【0050】まず、表出機構31の構成について説明す
る。表出機構31は、図4〜図7に示すように、電動モ
ータ33とピニオン34と摺動部35とガイド36と接
続部37とを備えている。
【0051】電動モータ33は、ピニオン34と噛合す
る噛合部33aを有している。また、電動モータ33
は、前記操作スイッチ用ECU基板に接続され、同操作
スイッチ用ECU基板からの駆動電流が入力されること
に基づいて作動されるようになっている。
【0052】摺動部35は、円弧状に形成された板体で
あり、その上面側に前記ピニオン34と噛合するラック
部35aを有している。同摺動部35は、前記基部23
に対して上に凸の円弧をなすように配設されている。ま
た、摺動部35の側面には、ラック部35aと同心円状
の円弧の軌跡上に、ガイド36と係合する係合ピン38
が設けられている。同係合ピン38は、この例では、図
5〜図7に示すように、摺動部35における車両の前方
側の端部近傍と中央部の2カ所に設けられている。な
お、ピニオン34を省略して、摺動部35のラック部3
5aに直接電動モータ33の噛合部33aを噛合させる
ようにしてもよい。また、摺動部35に設けられる係合
ピン38の数は任意である。また、摺動部35とガイド
36との係合は係合ピン38を用いるものには限定され
ず、例えば、摺動部35の側面に形成される凸部をガイ
ド36にスナップフィットで係合させる構成等としても
よい。
【0053】ガイド36は、摺動部35の摺動をガイド
するものであり、基部23から上方に向かって突出され
て車両の前後方向(図5では矢印Eの方向)に延設され
たリブ23aに長細状の貫通孔として形成されている。
本実施形態では、ガイド36は、上に凸の円弧状をな
し、その車両の後方側の一端36aから車両の前方側の
他端36bまでが所定の長さを有するように形成されて
いる。
【0054】接続部37は、摺動部35と操作板21と
を接続するものである。同接続部37は、その一端部3
7aが摺動部35の車両の後方側の端部に回動可能に接
続されるとともに、他端部37bが操作板21の車両の
前方側の端部近傍に回動可能に接続されている。
【0055】次に、機能面傾斜機構32の構成について
説明する。機能面傾斜機構32は、前記表出機構31の
構成に加えて、図4〜図9に示すように、摺動部40と
ガイド41とを備えている。
【0056】摺動部40は、く字状に形成された板体で
あり、その側面の車両の前方側の端部40aには、ガイ
ド41と係合する係合ピン42が設けられている。ま
た、摺動部40は、その車両の後方側の端部40bが操
作板21の車両の後方側の端部近傍に回動可能に接続さ
れている。なお、同摺動部40の形状は、操作板21を
切替え配置する際にインストルメントパネル15の開口
部17に接触する等、操作板21の切替え配置の妨げに
ならない形状であれば、く字状には限定されず、任意で
ある。
【0057】ガイド41は、摺動部40の摺動をガイド
するものであり、基部23から上方に向かって突出され
て前記リブ23aに並設されたリブ23bに長細状の貫
通孔として形成されている。本実施形態では、ガイド4
1は、基部23の上面にほぼ平行な直線をなし、その車
両の後方側の一端41aから車両の前方側の他端41b
までが所定の長さを有するように形成されている。
【0058】また、本実施形態では、図1〜図3に示す
ように、切替え機構30は、操作者(車両の乗員)の身
体の一部が接近すると信号を出力する検出部としての赤
外線センサ45を備えている。同赤外線センサ45は、
例えば車両の運転席側のドア19におけるインストルメ
ントパネル15の近傍等に取着されている。また、赤外
線センサ45は、前記操作スイッチ用ECU基板に接続
され、赤外線センサ45の出力信号が操作スイッチ用E
CU基板に入力されるようになっている。なお、赤外線
センサ45の出力信号が操作スイッチ用ECU基板に入
力されると、同操作スイッチ用ECU基板から前記電動
モータ33へ駆動電流が流れ、操作板21が切替え機構
30によって切替え配置されるようになっている。
【0059】次に、操作板21を切替え配置する際の前
記各構成の動作について説明する。まず、操作板21を
前記収納位置から前記使用位置に切替え配置する場合に
ついて説明する。
【0060】この場合には、まず、操作者(車両の乗
員)が手をかざす等して、その操作者の身体の一部が赤
外線センサ45に接近すると、同赤外線センサ45が操
作スイッチ用ECU基板に対して信号を出力する。そし
て、赤外線センサ45からの信号が操作スイッチ用EC
U基板に入力されると、同操作スイッチ用ECU基板は
電動モータ33に対して駆動電流を流し、同電動モータ
33が作動される。
【0061】こうして電動モータ33が作動すると、噛
合部33aがピニオン34と共に回転される。そして、
ピニオン34が回転すると、摺動部35が、ガイド36
によってガイドされつつ、車両の後方側(図5では矢印
Eの方向)に円弧状の軌跡を描くように摺動する。この
際、電動モータ33の回転運動は、ピニオン34を介し
て摺動部35の直線運動に変換される。
【0062】そして、摺動部35が車両の後方側に摺動
すると、操作板21が接続部37と共に、操作板21上
の1点が上に凸の円弧状の軌跡を描くように車両の後方
側に変位する。また、操作板21の車両の後方側への変
位に伴って、摺動部40が同車両の後方側に摺動する。
この操作板21の車両の後方側への変位により、同操作
板21がインストルメントパネル15の開口部17を介
して車室内に徐々に表出される。また、操作板21の全
体が車室内に表出して、摺動部40の係合ピン42がガ
イド41の一端41aに当接する(図9に示す状態にな
る)と、操作板21の車両の後方側への変位が規制さ
れ、操作板21は、それ以上に車両の後方側へ変位しな
くなる。
【0063】ここで、摺動部40の係合ピン42がガイ
ド41の一端41aに当接した際、図6に示すように、
摺動部35の車両の後方側の係合ピン38は、ガイド3
6の一端36aには当接していない。このため、摺動部
35は、電動モータ33の作動によってさらに車両の後
方側へ変位され続ける。
【0064】このように、摺動部35が車両の後方側へ
さらに変位されると、接続部37は、その一端部37a
が他端部37bを中心として図6中の矢印Gの方向に回
動されつつ、他端部37bが摺動部40の車両の後方側
の端部40bを中心として図6中の矢印Fの方向に回動
される。すなわち、接続部37は、摺動部35の車両の
後方側へのさらなる変位によって、起立するように徐々
に変位される。また、この接続部37の起立動作によ
り、操作板21の上面21aは、前記収納位置から前記
使用位置への切替え方向(図5では矢印Eの方向)に対
して斜め上方を指向するように、摺動部40の車両の後
方側の端部40bを中心として変位される。
【0065】そして、摺動部35の車両の後方側の係合
ピン38がガイド36の一端36aに当接する(図7に
示す状態になる)と、操作板21が前記使用位置に配置
され、同操作板21の前記収納位置から前記使用位置へ
の切替え配置が完了される。
【0066】なお、操作板21が使用位置に配置されて
いる状態では、操作者(車両の乗員)が操作スイッチ2
2を押し操作しても、摺動部35や接続部37が変位し
ない。このため、操作板21の上面21aの傾斜した状
態が保持される。
【0067】次に、操作板21を前記使用位置から前記
収納位置に切替え配置する場合について説明する。この
場合には、まず、操作者の身体の一部が赤外線センサ4
5に接近すると、同赤外線センサ45が操作スイッチ用
ECU基板に対して信号を出力し、同操作スイッチ用E
CU基板が電動モータ33に対して駆動電流を流して、
同電動モータ33が作動される。ただし、この際、電動
モータ33は、操作板21を前記収納位置から前記使用
位置に切替え配置するときとは逆向きに回転される。
【0068】このように電動モータ33が作動すると、
噛合部33aとピニオン34とは、操作板21を前記収
納位置から前記使用位置に切替え配置するときとは逆向
きにそれぞれ回転される。このピニオン34の逆向きの
回転により、摺動部35が、ガイド36によってガイド
されつつ、車両の前方側(図5では矢印Eの逆方向)に
円弧状の軌跡を描くように摺動する。
【0069】そして、この摺動部35の車両の前方側へ
の摺動によって、まず、接続部37の一端部37aが他
端部37bを中心として図6中の矢印Gの逆方向に回動
されつつ、他端部37bが摺動部40の車両の後方側の
端部40bを中心として図6中の矢印Fの逆方向に回動
される。また、この接続部37の変位に伴って、操作板
21の上面21aが、前記収納位置から前記使用位置に
切替え配置するときとは逆向きに摺動部40の車両の後
方側の端部40bを中心として回動される。
【0070】この操作板21の上面21aの逆向きの回
動が完了する(図6に示す状態になる)と、摺動部35
の車両の前方側へのさらなる摺動により、操作板21
が、接続部37及び摺動部40と共に、操作板21上の
1点が上に凸の円弧状の軌跡を描くように車両の前方側
に変位される。また、操作板21の車両の前方側への変
位により、同操作板21がインストルメントパネル15
の開口部17を介してインストルメントパネル15の内
部に徐々に没入される。
【0071】こうして、操作板21の全体がインストル
メントパネル15の内部に没入して、摺動部35の車両
の前方側の係合ピン38がガイド36の他端36bに当
接する(図5に示す状態になる)と、操作板21の車両
の前方側への変位が規制される。これにより、操作板2
1は前記収納位置に配置され、同操作板21の前記使用
位置から前記収納位置への切替え配置が完了される。
【0072】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、操作板21を、収納位置に配置
したときにはインストルメントパネル15の内部に収容
するようにした。また、操作板21が収納位置から使用
位置に切替え配置される際、その上面21aが収納位置
から使用位置への切替え方向に対して斜め上方を指向す
るように操作板21を変位させるようにした。このた
め、操作板21を使用しないときには、操作板21はイ
ンストルメントパネル15の内部に収容され、操作板2
1が外部から視認されなくなる。この結果、インストル
メントパネル15の外観を良好に保つことができる。ま
た、操作板21が使用位置に配置されたときには、その
上面21aは、操作者(車両の乗員)の方向をほぼ向く
ように変位される。このため、操作者が操作板21の上
面21aを視認し易くなり、操作板21の操作を容易に
行うことができるようになる。
【0073】(2)本実施形態では、収納位置から使用
位置への切替え配置の際、操作板21を、その上面21
aの1点が上に凸の円弧状の軌跡を描くように変位させ
るようにした。このため、収容装置20を、多くのメー
ター類、温風や冷風等の通路、風向変更装置16等の取
着物が取着されるインストルメントパネル15に装着し
ても、それら取着物との干渉を回避しつつ、収納状態に
おける収容装置20の占有スペースを小さくすることが
できる。また、操作板21を収納位置から使用位置に切
替え配置する際に、その上面21aを、容易に操作者の
方向をほぼ向くように変位させることができる。
【0074】(3)本実施形態では、切替え機構30
は、操作板21を収納位置から使用位置に切替え配置す
る際に、操作板21をインストルメントパネル15の内
部から外部に表出させる表出機構31と、操作板21が
インストルメントパネル15の外部に表出している状態
で、操作板21の上面21aを傾斜させる機能面傾斜機
構32とを備えるようにした。これにより、操作板21
が使用位置に配置されたときに、その上面21aが、操
作者の方向を向くように傾斜された状態となる。このた
め、操作板21の上面21aを、操作者がより視認し易
い状態に配置することができ、操作板21の操作性をよ
り向上させることができる。
【0075】(4)本実施形態では、操作板21の上面
21aが機能面傾斜機構32により傾斜された状態に保
持する保持機構を備えるようにした。これにより、使用
位置に配置された操作板21の操作スイッチ22を押し
操作したり、操作板21の上面21a上に手を載せたり
したとしても、その上面21aの傾斜角度が保持され
る。このため、操作板21がぐらついたりすることが抑
制され、高い操作性を維持することができる。
【0076】(5)本実施形態では、切替え機構30
は、操作者の身体の一部が接近すると信号を出力する赤
外線センサ45を備えるようにした。そして、切替え機
構30は、赤外線センサ45から信号が出力されると、
操作板21を切替え配置するようにした。このため、赤
外線センサ45に手を接近させるといった簡単な動作
で、操作板21を切替え配置させることができる。この
結果、操作板21の利便性を向上することができる。
【0077】(6)本実施形態では、操作板21は、収
納位置に配置されるときには、その上面21aがインス
トルメントパネル15の固定意匠面Dと交差する面内で
その内部側に変位しており、操作板21の外面21bが
固定意匠面Dの一部を形成するようにした。このため、
操作板21の収納時におけるインストルメントパネル1
5の意匠性を向上することができる。
【0078】(7)本実施形態では、操作板21は、種
々の電動装置を操作するための複数の操作スイッチ22
を有するようにした。このため、インストルメントパネ
ル15に対して多数の操作スイッチ22が取着される場
合であっても、その操作スイッチ22を1枚の操作板2
1に集約することができる。この結果、インストルメン
トパネル15の外観がすっきりとしたものになり、その
意匠性を向上させることができるだけでなく、スイッチ
基板24の数及び複雑なワイヤハーネスの配索作業を大
幅に低減することができる。
【0079】(8)本実施形態では、操作板21の上面
を、切替え方向(図5では矢印Eの方向)に対して斜め
上方を指向するように傾斜させる際の接続部37の起立
動作を、摺動部35の車両の後方側へのさらなる変位に
よって行うようにした。このため、接続部37を起立動
作させるための駆動源を、電動モータ33とは別に設け
る必要がなくなる。また、接続部37の起立動作を、摺
動部35の車両の後方側への摺動を利用することによ
り、容易に行うことができる。
【0080】(9)本実施形態では、表出機構31が機
能面傾斜機構32の一部を兼ねるとともに、表出機構3
1と機能面傾斜機構32とが保持機構と没入機構とを兼
ねるようにした。このため、操作板21の利便性を向上
しつつも、収容装置20が大型化することを抑制するこ
とができる。
【0081】(変形例)なお、本発明の実施形態は、以
下のように変形してもよい。 ・前記実施形態において、赤外線センサ45が取着され
る位置は、車両のドア19におけるインストルメントパ
ネル15の近傍には限定されない。この赤外線センサ4
5が取着される位置は、例えばインストルメントパネル
15の近傍以外のドアパネルやドアの肘掛部等であって
もよい。また、赤外線センサ45が取着されるドアは、
運転席側のドアには限定されず、助手席側のドアやリア
ドアであってもよい。
【0082】また、赤外線センサ45が取着される位置
は、ドアには限定されず、例えば、インストルメントパ
ネル15、ドアトリム、各種ガーニッシュ、パッケージ
トレイ、シート、ステアリングホイール等であってもよ
い。
【0083】・前記実施形態において、検出部として
は、赤外線センサ45には限定されない。この検出部と
しては、赤外線センサ45以外に、例えば超音波センサ
や、音声センサ等であってもよい。また、検出部は、非
接触式のものには限定されず、操作者の身体の一部が接
触すると信号を出力するものであってもよい。
【0084】・また、切替え機構30は、収納位置に配
置された機能部品の一部に対する操作者の押圧動作を検
出する検出部を備え、その検出部の検出結果に基づいて
機能部を切替え配置するものであってもよい。なお、こ
のようにした場合には、例えば、機能部品の一部を押圧
するといった簡単な動作で、機能部を切替え配置させる
ことができ、機能部の利便性を向上することができる。
【0085】・また、収容装置20は、操作者自身によ
る車室内側への引き出し操作や車室外側への押し込み操
作等によって、その収容位置と使用位置とが切替え配置
されるものであってもよい。
【0086】・前記実施形態において、操作板21に設
けられる操作スイッチ22の数、形状、大きさ、配設位
置等は任意である。 ・前記実施形態において、機能部品は、操作スイッチ2
2には限定されない。この機能部品としては、例えば、
空調機の空調温度を調節する調節つまみや、スピーカー
の音量を調節する調節つまみ等であってもよい。
【0087】・前記実施形態において、機能部が、機能
部品を照明する照明機器を備える構成であってもよい。
なお、このようにした場合には、例えば夜間等、周囲が
暗い環境であるときに機能部品を使用する際において、
その機能部品を視認可能となり、操作性を向上すること
ができる。また、機能部品が操作スイッチである場合に
は、その基板に、例えばLED等を接続するのみで操作
スイッチ等の照明を行うことができる。このため、照明
機器と操作スイッチとの基板の共通化を図ることがで
き、コストをほとんど増大させることなく、照明機能を
有する機能部品を製造することができる。
【0088】・前記実施形態では、表出機構31が機能
面傾斜機構32の一部を兼ねるとともに、表出機構31
と機能面傾斜機構32とが保持機構と没入機構とを兼ね
る構成とした。しかし、これら各機構をそれぞれ別に設
ける構成としてもよい。
【0089】・前記実施形態において、機能面傾斜機構
32により傾斜される操作板21の上面21aの少なく
とも一部に対してその傾斜角度を調節する調節機構を備
える構成としてもよい。なお、このようにした場合に
は、操作板21の上面21aの操作者に対する対向状態
を調節することが可能となる。このため、操作者が上面
21aをさらに視認し易くなり、操作板21の操作性を
さらに向上させることができる。
【0090】・前記実施形態において、表出機構31、
機能面傾斜機構32、保持機構、没入機構は、電動モー
タ33を備える構成には限定されない。電動モータ33
の替わりに、例えば、流体圧シリンダやばね等を備える
構成であってもよい。
【0091】・前記実施形態において、機能面傾斜機構
32は、必ずしも摺動部40とガイド41とを備えてい
る必要はない。要は、操作板21を収納位置から使用位
置に切替え配置させる際、操作板21が表出機構31に
よってインストルメントパネル15の固定意匠面D側に
表出した際に、操作板21の車両後方側の端部近傍に対
して切替え方向への変位を規制する機構を備える構成で
あればよい。
【0092】・前記実施形態では、操作板21が切替え
配置される際、操作板21の上面21a上の1点が上に
凸の円弧状の軌跡を描くように変位する構成とした。し
かし、操作板21の上面21a上の1点が上に凸の円弧
状の軌跡を描くように変位することには限定されず、例
えば、上面21aが斜め上方を向いた状態で、操作板2
1を直線的に変位させる構成としてもよい。
【0093】・前記実施形態において、機能面傾斜機構
32を省略してもよい。なお、このようにした場合、摺
動部35の車両の後方側の端部が、操作板21に対し
て、その車両の前方側の端部近傍に回動可能に接続され
る。
【0094】・前記実施形態では、収容装置20をイン
ストルメントパネル15における運転席側の端部近傍に
対して1個のみ設ける構成としたが、この収容装置20
を装着する位置は、例えばインストルメントパネル15
の中央部や上部等任意に設定可能である。また、収容装
置20をインストルメントパネル15に対して1個のみ
でなく、複数個装着する構成としてもよい。
【0095】・前記実施形態では、インストルメントパ
ネル15に装着された収容装置20の開閉機構の例を示
した。しかし、本発明の収容装置の開閉機構は、インス
トルメントパネル15以外の意匠体、例えば、ドアトリ
ム、各種ガーニッシュ、パッケージトレイ、シート、ア
ームレスト等に装着される収容装置の開閉機構にも同様
に適用することができる。
【0096】・また、本発明は、車両用の意匠体以外に
も、例えば航空機用、船舶用等の意匠体に装着される収
容装置の開閉機構にも同様に適用することができる。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、機能部を使用しないときには、意匠
体の外観を良好に保つことができる。また、機能部が使
用位置に配置されたときには、機能部の操作を容易に行
うことができる。
【0098】また、本願請求項2に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、機能部
品と他の取着物との干渉を回避しつつ、収納状態におけ
る収容装置の占有スペースを小さくすることができる。
また、収容装置の機能部を収納位置から使用位置に切替
え配置する場合に、その機能部の機能面を、容易に操作
者の方向をほぼ向くように変位させることができる。
【0099】また、本願請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項1または請求項2に記載の発明の効果に
加えて、機能部の操作性をより向上させることができ
る。また、本願請求項4に記載の発明によれば、前記請
求項3に記載の発明の効果に加えて、機能部の操作性を
さらに向上させることができる。
【0100】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項3または請求項4に記載の発明の効果に
加えて、機能部がぐらついたりすることが抑制され、高
い操作性を維持することができる。
【0101】また、本願請求項6または請求項7に記載
の発明によれば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれ
か一項に記載の発明の効果に加えて、機能部の利便性を
向上することができる。
【0102】また、本願請求項8に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、機能部の収納時における意匠体
の意匠性を向上することができる。
【0103】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、意匠体の外観がすっきりし、そ
の意匠体の意匠性を向上させることができるだけでな
く、操作スイッチの基板の数及び複雑なワイヤハーネス
の配索作業を大幅に低減することができる。
【0104】また、本願請求項10に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、例えば夜間等、周囲が暗い環境
であるときに機能部品を使用する際において、その機能
部品の操作性を向上することができる。また、機能部品
が操作スイッチである場合には、照明手段と操作スイッ
チとの基板の共通化を図ることができ、コストをほとん
ど増大させることなく、照明機能を有する機能部品を製
造することができる。
【0105】また、本願請求項11に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記
載の発明の効果が、特に効果的に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の操作板が収納位置にあるときの状
態を示す斜視図。
【図2】操作板が使用位置にあるときの状態を示す斜視
図。
【図3】操作板が表出した状態を示す斜視図。
【図4】図5の4―4線断面図。
【図5】操作板が収納位置にあるときのインストルメン
トパネルの断面図。
【図6】操作板が表出したときのインストルメントパネ
ルの断面図。
【図7】操作板が使用位置にあるときのインストルメン
トパネルの断面図。
【図8】操作板が収納位置にあるときのインストルメン
トパネルの断面図。
【図9】操作板が表出したときのインストルメントパネ
ルの断面図。
【図10】(a)及び(b)は第1従来構成の操作パネ
ル装置の斜視図。
【図11】第2従来構成の操作パネル装置の斜視図。
【符号の説明】
15…意匠体としてのインストルメントパネル、20…
収容装置、21…機能部としての操作板、21a…機能
面としての上面、21b…外面、22…機能部品として
の操作スイッチ、30…切替え機構、31…機能面傾斜
機構と保持機構とを兼ねる表出機構、32…保持機構を
兼ねる機能面傾斜機構、33…表出機構としての電動モ
ータ、34…表出機構としてのピニオン、35,40…
表出機構としての摺動部、35a…表出機構としてのラ
ック部、36,41…表出機構としてのガイド、37…
表出機構としての接続部、38,42…表出機構として
の係合ピン、45…検出部としての赤外線センサ、D…
固定意匠面。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの機能部品を備え、固定意
    匠面を有する意匠体に装着されるとともに、切替え手段
    により前記意匠体の内部に収容される収納位置と前記意
    匠体から露出される使用位置とに切替え配置される機能
    部を備えた収容装置の開閉機構において、 前記機能部が、前記収納位置から前記使用位置に切替え
    配置される際、前記機能部の機能面が前記収納位置から
    前記使用位置への切替え方向に対して斜め上方を指向す
    るように変位されることを特徴とする収容装置の開閉機
    構。
  2. 【請求項2】前記機能部は、前記切替え配置の際、前記
    機能面上の1点が上に凸の円弧状の軌跡を描くように変
    位することを特徴とする請求項1に記載の収容装置の開
    閉機構。
  3. 【請求項3】前記切替え手段は、前記機能部を前記収納
    位置から前記使用位置に切替え配置する際にその機能部
    を前記意匠体の内部から外部に表出させる表出手段と、
    前記機能部が前記意匠体の外部に表出している状態で、
    その機能部の機能面の少なくとも一部を傾斜させる機能
    面傾斜手段とを備えることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の収容装置の開閉機構。
  4. 【請求項4】前記機能面傾斜手段により傾斜される前記
    機能面の少なくとも一部に対してその傾斜角度を調節す
    る調節手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の
    収容装置の開閉機構。
  5. 【請求項5】前記機能面の少なくとも一部を、前記機能
    面傾斜手段により傾斜された状態に保持する保持機構を
    備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載
    の収容装置の開閉機構。
  6. 【請求項6】前記切替え手段は、操作者の身体の一部が
    接近または接触すると信号を出力する検出部を備え、前
    記切替え手段は、前記検出部から前記信号が出力される
    と、前記機能部を切替え配置することを特徴とする請求
    項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の収容装置の
    開閉機構。
  7. 【請求項7】前記切替え手段は、前記収納位置に配置さ
    れた機能部品の一部に対する操作者の押圧動作を検出す
    る検出部を備え、その検出部の検出結果に基づいて前記
    機能部を切替え配置することを特徴とする請求項1〜請
    求項5のうちいずれか一項に記載の収容装置の開閉機
    構。
  8. 【請求項8】前記機能部は、前記収納位置に配置される
    ときには、その機能面が前記意匠体の固定意匠面と交差
    する面内で同意匠体の内部側に変位しているとともに、
    前記機能部における外部から視認される外面が前記固定
    意匠面の一部を形成することを特徴とする請求項1〜請
    求項7のうちいずれか一項に記載の収容装置の開閉機
    構。
  9. 【請求項9】前記機能部が、複数の電動装置を操作する
    ための複数の操作スイッチを有する操作板を含むことを
    特徴とする請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記
    載の収容装置の開閉機構。
  10. 【請求項10】前記機能部が、前記機能部品を照明する
    照明手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項9
    のうちいずれか一項に記載の収容装置の開閉機構。
  11. 【請求項11】前記意匠体が、車両に装着されるインス
    トルメントパネルであることを特徴とする請求項1〜請
    求項10のうちいずれか一項に記載の収容装置の開閉機
    構。
JP2001361663A 2001-11-27 2001-11-27 収容装置の開閉機構 Pending JP2003159962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361663A JP2003159962A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 収容装置の開閉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361663A JP2003159962A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 収容装置の開閉機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003159962A true JP2003159962A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19172278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361663A Pending JP2003159962A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 収容装置の開閉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003159962A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145238A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujitsu Ten Ltd 情報表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145238A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujitsu Ten Ltd 情報表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10917984B2 (en) Foldable display apparatus for a motor vehicle
KR102312455B1 (ko) 이동 수단의 부품의 전동식 조절을 위한 스위치의 조작 전에 사용자를 지원하기 위한 장치 및 방법
US9415727B2 (en) On-vehicle apparatus
US8733990B2 (en) Low profile switching and lighting integration within an interior vehicle component
US7290818B2 (en) Control panel assembly for a vehicle
US6135528A (en) Combined storage compartment and garage door opening transmitter storage and actuating compartment
US20070114847A1 (en) Moving device
JP4647663B2 (ja) ディスプレイ開閉角度検出機構
WO2007141628A2 (en) Vehicle input device
JP2007245929A (ja) 車載機器
US20070158966A1 (en) Vehicle center console
JP2003159962A (ja) 収容装置の開閉機構
JP2003069920A (ja) パネル装置
JP4705258B2 (ja) 車載用操作装置
JP3718972B2 (ja) 開閉式反射型表示装置
JP4543892B2 (ja) 車両用コントロールスイッチユニット
JP2001322503A (ja) フロアコンソール
JP2009517282A (ja) バックミラー機能を内蔵したドア取付板
JPH09104293A (ja) 表示装置
JP4082966B2 (ja) 車載用電子機器
JP3257901B2 (ja) 車載用表示装置
JP4254138B2 (ja) 機能部の収納構造
JP2005212645A (ja) 車輌用ヒ−タ−コントロール装置
JP3765481B2 (ja) 車載用電子機器の前面パネル装置
JP2020119632A (ja) 車両用内装装置