JP2000332432A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2000332432A
JP2000332432A JP11135219A JP13521999A JP2000332432A JP 2000332432 A JP2000332432 A JP 2000332432A JP 11135219 A JP11135219 A JP 11135219A JP 13521999 A JP13521999 A JP 13521999A JP 2000332432 A JP2000332432 A JP 2000332432A
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Yasushi Shibuya
康司 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車載用電子機器などにおいて表示部や
操作部を有する可動部材が、立ち上がり姿勢へ回動した
ときに、可動部材に支持機構のがたつきが発生する。ま
た水平姿勢や傾斜姿勢から立ち上がり方向への回動初期
の動作では、回動部材を回動させるのに大きな力が必要
である。 【解決手段】 可動部材10にばね部材30が固定され
ている。立ち上がり姿勢の可動部材10がばね部材30
の付勢部32でケース方向へ付勢されてがたつきが防止
される。また可動部材10がほぼ水平姿勢になっている
ときには付勢部33により可動部材10に立ち上がり方
向の付勢力が与えられており、可動部材10が容易に上
方へ回動できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部材および/
または操作部材を有する可動部材が、ケース外方で使用
者が目視可能あるいは操作可能な立ち上がり姿勢に回動
する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用または家庭用あるいは業務用など
の電子機器では、表示部材および/または操作部材を備
えた可動部材が、ケース内に収納されている姿勢から前
方へ移動してケースの外部に出て、それから使用者が目
視あるいは操作できるように垂直な向きに回動できるよ
うにしたものがある。
【0003】例えば、特開平6−64484号公報に開
示されたものでは、表示部材を支持する支点を移動させ
ることにより、表示部材がケースの前方へ移動し、さら
に前記支点の移動に伴なって、表示部材がほぼ水平姿勢
から上方へ立ち上げ姿勢に回動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、水平姿勢の表示部材がケース外方で立ち上がり姿勢
に回動させられるものでは、前記立ち上がり姿勢に回動
した状態で、表示部材の支持部に機構の連結によるがた
つきが発生する。したがって、立ち上がり姿勢の表示部
材の表面に設けられた操作部材を手で操作しようとして
表示部材を手で押したときに、前記表示部材にがたつき
が生じて、操作感触が低下する問題がある。また、前記
がたつきが生じていると、車載用の場合の車体の振動に
より表示部材の支持部にがたつき音が発生する問題もあ
る。
【0005】さらに表示部材を水平姿勢から立ち上がり
姿勢へ回動させるものでは、可動部材が水平姿勢のとき
に前記支点に与えられる力のうち表示部材を立ち上げる
方向への分力が非常に小さくなり、前記表示部が水平姿
勢から立ち上がり始めるときの駆動負荷が非常に大きく
なる。よって表示部材が大型であるときには、立ち上げ
のために大きなモータ動力が必要になり、またその動作
もぎごちないものとなる。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、表示部などを備えた可動部材が立ち上がり姿勢に
回動したときに、可動部材を支持する機構部のがたつき
を防止して、可動部材を手で操作するときの操作感触を
良好にし、また車体振動などによるがたつきも生じない
電子機器を提供することを目的としている。
【0007】また本発明は、可動部材が水平姿勢または
やや傾斜した姿勢から立ち上がり姿勢へ回動するときの
初期に前記可動部材が回動しやすいような補助力を与え
ることができるようにした電子機器を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケースと、表
面に表示部材および/または操作部材を備えた可動部材
と、前記可動部材を回動自在に支持してケースの内外へ
移動する往復支持部材と、前記可動部材を前記往復支持
部材での支持点よりも上方で支持する支持体とを有し、
前記往復支持部材がケース前方へ移動するときに、前記
可動部材が、ケースの前後方向に対して水平または傾斜
姿勢となり、前記往復支持部材がケース内方へ後退する
ときに、前記可動部材が、前記表面をケース前方へ向け
た立ち上がり姿勢へ回動する電子機器において、前記可
動部材が立ち上がり姿勢のときに、前記可動部材を前記
往復支持部材との連結点を支点として前記ケース方向へ
付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0009】上記本発明では、可動部材が立ち上がり姿
勢へ回動した状態で、前記可動部材が往復支持部材との
連結点を支点としてケース方向への付勢力を受ける。よ
って、立ち上がり姿勢の可動部材のがたつきが抑えられ
る。したがって、車載用の場合に車体振動により可動部
材ががたつき音を発生することがない。また、前記可動
部材の表面に操作部材が設けられている場合、この操作
部材を操作するために可動部材をケース方向へ押して
も、可動部材がケース方向へ動くことがない。よって操
作力による可動部材のがたつきも生じない。
【0010】なお、前記往復支持部材は、ケースの前後
方向へ水平に移動するものに限られず、ケースの前方に
向けて往復支持部材が斜めに移動するものであってもよ
い。
【0011】本発明では、さらに前記可動部材が水平ま
たは傾斜姿勢の状態で、前記往復支持部材がケース内方
へ後退するときに、前記可動部材を前記連結点を支点と
して立ち上がり方向へ付勢する付勢部材が設けられてい
ることが好ましい。
【0012】可動部材がケース前方で立ち上がり方向へ
回動するものでは、可動部材が立ち上がり方向へ回動し
はじめる初期の負荷が非常に大きく、可動部材がある程
度立ち上がり方向へ回動したときはその負荷が小さくな
る。前記付勢部材により可動部材の立ち上がりの初期に
持ち上げ力を作用させることにより、水平姿勢または立
ち上がり姿勢の可動部材が比較的低負荷で確実に上方へ
回動できるようになる。
【0013】前記の立ち上がり姿勢の回動部材をケース
方向へ付勢する付勢部材と、水平または傾斜した姿勢か
ら可動部材を持ち上げ方向へ付勢する付勢部材は、別個
のものでもよいが、立ち上がり姿勢の前記可動部材をケ
ース方向へ付勢する付勢部材と、水平または傾斜姿勢の
前記可動部材を立ち上がり方向へ付勢する付勢部材と
が、共通のばね材により形成されていることが可能であ
る。
【0014】例えば、前記ばね材は2つの弾性腕を有
し、前記可動部材が立ち上がり姿勢のときに、前記一方
の弾性腕が、前記可動部材をケース方向へ付勢する付勢
部材として機能し、前記可動部材が水平または傾斜姿勢
のときに、他方の弾性腕が前記可動部材を立ち上がり方
向へ付勢する付勢部材として機能するものとして構成で
きる。
【0015】なお、前記付勢部材として反転ばねを使用
し、可動部材が水平または傾斜姿勢のときには、前記可
動部材を立ち上げ方向へ付勢し、可動部材が立ち上がり
姿勢になったときには反転ばねの支持点の移動により、
可動部材がケース方向へ付勢されるように構成すること
もできる。
【0016】さらに、前記支持体をケース側で支持する
案内部が設けられ、この案内部には、前記往復支持部材
がケース内方へ後退するときに前記支持体を支えて前記
可動部材を立ち上がり姿勢へ回動させる傾斜案内部と、
立ち上がり姿勢の支持体を往復支持部材の後退動作に応
じてケース方向へ案内する水平案内部とが形成されてお
り、前記傾斜案内部の前端には、前記水平案内部とほぼ
平行な延長部が形成されているものとすることができ
る。
【0017】前記水平案内部の前端に延長部が形成され
ていると、可動部材が水平または傾斜姿勢で、往復支持
部材がケース内方へ後退するときに、最初に支持体が前
記延長部により案内されてから傾斜案内部に移動するよ
うになる。したがって支持体が傾斜案内部に至った時点
では、支持体と傾斜案内部との間の抵抗が動摩擦とな
る。よって往復支持部材が後退するときに、支持体は前
記傾斜案内部に容易に移動できるようになる。これによ
っても、可動部材を水平または傾斜姿勢から立ち上がり
姿勢へ回動させるときの、機構負荷を低減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
すものであり、可動部材の支持構造を示す部分分解斜視
図、図2ないし図5は可動部材がやや傾斜姿勢から立ち
上がり姿勢へ回動するときの動作を示す側面図である。
【0019】この車載用電子機器のケース1は、筐体2
とその前面に固定された前面パネル3とから構成されて
いる。筐体2は1DINサイズであり、この筐体2は例
えば自動車の車室内のダッシュボードやインストルメン
トパネル内に埋設される。このとき前面パネル3は、ダ
ッシュボードやインストルメントパネルの表面とほぼ一
致する。
【0020】筐体2の内部には、オーディオ用、画面表
示用、ラジオ用などの各種電子回路、さらにはCDやD
VD、MDなどの記録媒体の駆動装置が収納されてい
る。これら記録媒体の駆動装置が収納されている場合に
は、前記前面パネル3に記録媒体の挿入口が開口してい
る。
【0021】図1に示すように、前面パネル3の前方に
は、可動部材10が設けられている。この可動部材10
は、パネル前面3とほぼ同じ面積を占める大きさであ
る。
【0022】可動部材10の表面(前面)は制御面10
aであり、この制御面10aのほぼ全面が、表示および
/または操作面となっている。前記制御面10aには、
表示部材および、操作部材が配列されている。前記表示
部材は例えばイコライザー表示を行うもの、ラジオの受
信周波数を表示するもの、あるいは液晶TVであって、
TV受信画像やナビゲーションシステムの地図表示画像
などを表示するものである。制御面10aに設けられた
操作部材は、筐体2内に収納されている記録媒体の駆動
装置やTVチューナの制御操作、筐体2以外の箇所に設
けられた記録媒体駆動装置やディスクチェンジャなどを
操作するものや、カーナビゲーション操作などを行うも
のである。
【0023】前記ケース1と可動部材10との間には、
可動部材10を図2に示す傾斜姿勢から図5に示す立ち
上がり姿勢へ移動させる姿勢制御手段20が設けられて
いる。
【0024】図1に示すように、可動部材10の背面の
両側部には段差が形成されて、この段差内に、可動部材
10の側面10bが形成され、また可動部材10の両側
部には幅の狭い狭背面10cが形成されている。前記側
面10bには、第1の支持点を構成する第1の支持ピン
12が固定され、その上方に第2の支持点を構成する第
2の支持ピン13が固定されている。前記可動部材10
の他方の側部にも同様に段差部が形成され、第1の支持
ピン12と第2の支持ピン13が固定されている。図1
に示す支持機構は、可動部材の他方の側部にも同様に設
けられているが、以下においては図1に示す一方の側部
に設けられた機構のみを説明する。
【0025】ケース1の底部には、前後方向(Z1−Z
2方向)へ往復移動自在に設けられた往復支持部材23
が設けられている。この往復支持部材23は、底板部2
3aとその左右両側に立ち上がるように折り曲げ形成さ
れた折曲片23bとが1枚の金属板から一体に折り曲げ
形成されたものである。
【0026】前記折曲片23bの先端には支持穴23c
が形成されており、前記可動部材10の側面10bに設
けられた前記第1の支持ピン12がこの支持穴23cに
回動自在に支持されている。また、前記往復支持部材2
3の底板部23aには、前後方向(Z1−Z2方向)へ
長く形成された長穴23dが設けられ、この長穴23d
が筐体2の底板上に固定して設けられたガイドピンに挿
通されて、往復支持部材23がケース1の前後方向へ直
線的に往復移動可能となっている。
【0027】図1に示すように、筐体2の底板上には、
回転体28が前記底板に固定された中心軸27によって
回動自在に支持されている。回転体28の周囲には、前
記中心軸27を中心とする円弧状の所定モジュールの歯
28aが形成され、回転体28は部分歯車を構成してい
る。前記筐体2の底部には、モータとこのモータにより
回転駆動される減速歯車列が設けられ、この減速歯車列
の回転動力が前記回転体28に与えられる。
【0028】前記回転体28には回動アーム28bが一
体に形成され、その先部に摺動ピン29が固定されてい
る。前記往復支持部材23の底板部23aには、駆動カ
ム部として機能する左右方向へ直線的に延びる駆動カム
長穴(カム部)23eが形成されており、前記摺動ピン
29が前記駆動カム長穴23e内に摺動自在に挿入され
ている。回動アーム28bと摺動ピン29および前記駆
動カム長穴23eによって、回転体28の回転運動を往
復支持部材23の往復運動に変換する運動変換手段が構
成されている。
【0029】この運動変換手段では、回転体28が時計
方向へ回動するときに、往復支持部材23が後方(Z2
方向)へ引き込まれ、回転体28が反時計方向へ回動す
るときに、往復支持部材23がZ1方向へ前進させられ
る。
【0030】前記往復支持部材23の折曲片23bに
は、長穴24が形成されている。この長穴24は、前後
方向(Z1−Z2方向)へ延びる直線部24aと、この
直線部24aの前端に形成された上方傾斜部24bと、
直線部24aの後端に形成された下降傾斜部24cとを
有している。
【0031】筐体2の底板には、上方に立ち上がる案内
板25が設けられ、この案内板25に長穴による案内部
26が形成されている。この案内部26はZ1−Z2方
向に延びる水平案内部26aと、その前方にて下方に傾
斜する傾斜案内部26bとを有している。さらに前記傾
斜案内部26bの先端から前方(Z1方向)へ、前記水
平案内部26aとほぼ平行に延びる延長部(助走部)2
6cが形成されている。
【0032】前記可動部材10の側面に設けられた第2
の支持ピン13には、支持体(支持リンク)21の先端
部が回動自在に支持されている。この支持体21の後端
には制御ピン22が固定して設けられている。この制御
ピン22は、前記往復支持部材23の長穴24および前
記案内板25の案内部26に摺動自在に挿入されてい
る。
【0033】前記可動部材10の側部段差部には、ばね
部材30が取付けられている。このばね部材30は板ば
ねであり、中央部が固定部31、その両端に第1の付勢
部32と第2の付勢部33が設けられている。前記固定
部31には取付穴31aが開口し、可動部材10の狭背
面10cには雌ねじ穴10dが形成されている。前記ば
ね部材30の取付穴31aに挿入された取付けねじが前
記雌ねじ穴10dに螺着されることにより、前記狭背面
10cにばね部材30の中央の固定部31が固定されて
いる。
【0034】図2以下に示すように、前記ばね部材30
の第1の付勢部32は、前記往復支持部材23の折曲片
23bの先端部23fに対向し、第2の付勢部33は往
復支持部材23の折曲片23bの上端部23gに対向し
ている。
【0035】次に、前記車載用電子機器の可動部材10
の動作について説明する。図2は、可動部材10がケー
ス1の前方で水平からやや傾斜した姿勢となった状態を
示している。
【0036】図2では、回転体28(図1参照)の回転
により、往復支持部材23がケース1の前方(Z1方
向)へ突出させられた状態である。この支持体21の後
端に設けられた制御ピン22は、往復支持部材23の長
穴24の後端の下降傾斜部24cに位置し、且つ前記制
御ピン22は案内板25に形成された案内部26の延長
部26cの先端に位置している。
【0037】このとき、可動部材10に固定されたばね
部材30の第2の付勢部33が往復支持部材23の上端
部23gに当たって弾性変形しており、可動部材10に
は第1の支持ピン12を支点として可動部材10の立ち
上がり方向(F1方向)の弾性付勢力が作用している。
【0038】可動部材10を立ち上げるための操作スイ
ッチなどが操作されると、モータにより回転体28が時
計方向へ回動させられ、摺動ピン29により往復支持部
材23がZ2方向へ後退させられる。
【0039】往復支持部材23が後退動作すると、制御
ピン22が、往復支持部材23に形成された長穴24の
下降傾斜部24cによりZ2方向へ押され、制御ピン2
2が案内部26の延長部(助走部)26c内をZ2方向
へ移動する。さらにZ2方向へ移動する制御ピン22が
案内部26の傾斜案内部26bを上り、同時に制御ピン
22が往復支持部材23の長穴24の直線部24aに移
動する。
【0040】このように往復支持部材23がZ2方向へ
始動すると、制御ピン22は案内部26の延長部(助走
部)26cをZ2方向へ水平に移動して助走してから傾
斜案内部26bに持ち上がる。よって制御ピン22が傾
斜案内部26bに沿って上方へ摺動し始める時点では、
制御ピン22と傾斜案内部26bとの間の抵抗は動摩擦
抵抗となっている。よって往復支持部材23と共にZ2
方向へ移動する制御ピン22が前記傾斜案内部26cを
上る際の抵抗を極力低減できる。
【0041】図3の状態では、制御ピン22が案内部2
6の傾斜案内部26bに位置し、制御ピン22が動かな
い状態で、往復支持部材23の長穴24の直線部24a
が制御ピン22を摺動して往復支持部材23がZ2方向
へ後退する。このとき前記往復支持部材23と可動部材
10との連結点である第1の支持ピン12がZ2方向へ
移動することにより、可動部材10が前記第1の支持ピ
ン12を支点として時計方向へ回動しはじめる。
【0042】図2に示すように、可動部材10が立ち上
がる初期においては、第1の支持ピン12と第2の支持
ピン13とを結ぶ線とZ1−Z2方向との成す角度θが
きわめて浅い。そのため、往復支持部材23のZ2方向
への後退力が、第2の支持ピン13に対して与える立ち
上がり方向の分力がきわめて小さく、可動部材10が立
ち上がるときの負荷が大きい。しかし、図2の状態で
は、ばね部材30の第2の付勢部33により可動部材1
0に第1の支持ピン12を支点とした立ち上がり方向へ
の弾性付勢力が作用しているため、可動部材10が時計
方向へ立ち上がりやすくなり、往復支持部材23がZ2
方向へ移動するときに、可動部材10が容易に立ち上が
り方向へ回動できるようになる。
【0043】往復支持部材23が図4の位置まで後退す
ると、可動部材10はほぼ垂直姿勢に立ち上がる。さら
に、往復支持部材23が後退すると、往復支持部材23
に形成された長穴24の前端の上方傾斜部24bにより
制御ピン22が持ち上げられ、制御ピン22が案内板2
5の案内部26の水平案内部26aに移動させられる。
その後さらに往復支持部材23がZ2方向へ後退する
と、往復支持部材23の上方傾斜部24bにより制御ピ
ン22が後方へ移動させられ、制御ピン22が案内部2
6の水平案内部26aに沿ってケース方向へ移動する。
図4から図5に示すように、この間、可動部材10はほ
ぼ垂直姿勢のまま後退して前面パネル3に密着する。
【0044】可動部材10が図2に示す姿勢から図3に
至る間に、ばね部材30の第1の付勢部32により、往
復支持部材23の先端部23fが加圧され、可動部材1
0にはケース1方向(F2方向)への付勢力が作用して
いる。図4と図5においても同様であり可動部材10が
ケース方向(F2方向)へ付勢されている。図3の状態
で往復支持部材23の後退を止めて、可動部材10をや
や立ち上がった傾斜姿勢で停止させたとき、あるいは図
5に示すように可動部材10がほぼ垂直姿勢となってい
る状態で停止させたときに、可動部材10はケース1方
向へ付勢された状態で安定する。この状態で、支持体2
1と第2の支持ピン13とのがたつき、制御ピン22と
案内部26とのがたつきが抑えられている。
【0045】したがって、図3に示す状態で可動部材1
0を停止させ、または図5に示す状態に至ったときに、
可動部材10の制御面10aに設けられた操作部材を手
で操作して可動部材10にF2方向への押し力が作用し
たとしても、可動部材10がF2方向へ動くことが無
い。よって操作感触が良好である。
【0046】また、図2から図5のいずれの状態におい
ても、可動部材10はばね部材30の付勢力を受けてが
たつきが防止されている。よって、車体振動が与えられ
ても可動部材10にがたつき音が発生するのを防止でき
る。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明では、表示部材およ
び/または操作部材が設けられた可動部材が立ち上がり
姿勢のときに、可動部材の支持部でのがたつきを防止で
き、車体振動などで可動部材にがたつき音が発生するこ
とがない。また、可動部材が立ち上がり姿勢に回動する
初期に付勢部材により立ち上がり方向への弾性力を発揮
させると可動部材が低動力で確実に立ち上がるようにな
る。また立ち上がり姿勢で可動部材を付勢する付勢部材
と、水平または傾斜姿勢で可動部材を立ち上がり方向へ
付勢する付勢部材とを同一のばね材で形成することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の可動部材の支持構造を示す
分解斜視図、
【図2】可動部材が傾斜姿勢となった状態を示す車載用
電子機器の側面図、
【図3】可動部材が立ち上がり始めた状態を示す車載用
電子機器の側面図、
【図4】可動部材がほぼ垂直姿勢へ立ち上がった状態を
示す車載用電子機器の側面図、
【図5】立ち上がり姿勢の可動部材がケース方向へ後退
した状態を示す車載用電子機器の側面図、
【符号の説明】
1 ケース 2 筐体 3 前面パネル 10 可動部材 10a 制御面 10b 側面 12 第1の支持ピン(第1の支持点) 13 第2の支持ピン(第2の支持点) 21 支持体 23 往復支持部材 23e 駆動カム長穴(カム部) 24 長穴 24a 直線部 24b 上方傾斜部 24c 下降傾斜部 25 案内板 26 案内部 26a 水平案内部 26b 傾斜案内部 26c 延長部(助走部) 28 回転体 30 ばね部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、表面に表示部材および/また
    は操作部材を備えた可動部材と、前記可動部材を回動自
    在に支持してケースの内外へ移動する往復支持部材と、
    前記可動部材を前記往復支持部材での支持点よりも上方
    で支持する支持体とを有し、前記往復支持部材がケース
    前方へ移動するときに、前記可動部材が、ケースの前後
    方向に対して水平または傾斜姿勢となり、前記往復支持
    部材がケース内方へ後退するときに、前記可動部材が、
    前記表面をケース前方へ向けた立ち上がり姿勢へ回動す
    る電子機器において、 前記可動部材が立ち上がり姿勢のときに、前記可動部材
    を前記往復支持部材との連結点を支点として前記ケース
    方向へ付勢する付勢部材が設けられていることを特徴と
    する電子機器。
  2. 【請求項2】 前記可動部材が水平または傾斜姿勢の状
    態で、前記往復支持部材がケース内方へ後退するとき
    に、前記可動部材を前記連結点を支点として立ち上がり
    方向へ付勢する付勢部材が設けられている請求項1記載
    の電子機器。
  3. 【請求項3】 立ち上がり姿勢の前記可動部材をケース
    方向へ付勢する付勢部材と、水平または傾斜姿勢の前記
    可動部材を立ち上がり方向へ付勢する付勢部材とが、共
    通のばね材により形成されている請求項2記載の電子機
    器。
  4. 【請求項4】 前記ばね材は2つの弾性腕を有し、前記
    可動部材が立ち上がり姿勢のときに、前記一方の弾性腕
    が、前記可動部材をケース方向へ付勢する付勢部材とし
    て機能し、前記可動部材が水平または傾斜姿勢のとき
    に、他方の弾性腕が前記可動部材を立ち上がり方向へ付
    勢する付勢部材として機能する請求項3記載の電子機
    器。
  5. 【請求項5】 前記支持体をケース側で支持する案内部
    が設けられ、この案内部には、前記往復支持部材がケー
    ス内方へ後退するときに前記支持体を支えて前記可動部
    材を立ち上がり姿勢へ回動させる傾斜案内部と、立ち上
    がり姿勢の支持体を往復支持部材の後退動作に応じてケ
    ース方向へ案内する水平案内部とが形成されており、前
    記傾斜案内部の前端には、前記水平案内部とほぼ平行な
    延長部が形成されている請求項1ないし4のいずれかに
    記載の電子機器。
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