JP4078515B2 - 発酵によるl−アルギニン産生のための微生物および方法 - Google Patents

発酵によるl−アルギニン産生のための微生物および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発酵によるL-アルギニン産生のための新規な方法に関する。
L-アルギニンは、肝機能促進剤、輸血溶液、食品添加物などの成分として産業的に有用なアミノ酸である。
【0002】
【従来の技術】
微生物において、L-アルギニンの生合成は、前駆体L-グルタミン酸から開始する8つの酵素学的な工程において進行し、そして関与する微生物に依存して、2つの異なる経路の、直線経路または環状アセチル経路を伴う(Cuninら、1986;Davis、1986)。両方の生合成経路において、最初の工程は、N-アセチルグルタミン酸合成酵素活性を示す酵素によって触媒されるグルタミン酸のN-アセチル基転移である。
【0003】
直線経路において、アセチルグルタミン酸合成酵素活性は、argA遺伝子によってコードされる酵素アセチルCoA:L-グルタミン酸 N-アセチルトランスフェラーゼ(EC2.3.1.1.)によって提供され、およびこの経路において中間体のN-アセチル L-オルニチンは、argE遺伝子によってコードされるN-アセチル-L-オルニチンアミド加水分解酵素(EC3.5.1.16)による脱アセチル化を介して、5番目の酵素学的工程にて、L-オルニチンに変換される。
【0004】
従って、Escherichia coliのような微生物において、L-アルギニンは、N-アセチルグルタミン酸、N-アセチルグルタミルリン酸、N-アセチルグルタミン酸セミアルデヒド、N-アセチルオルニチン、オルニチン、シトルリン、およびアルギニノコハク酸を介してL-グルタミン酸から合成される。これらの中間体は、N-アセチルグルタミン酸合成酵素、N-アセチルグルタミン酸キナーゼ、N-アセチルグルタミルリン酸レダクターゼ、アセチルオルニチンアミノトランスフェラーゼ、N-アセチルオルニチナーゼ、オルニチンカルバミルトランスフェラーゼ、アルギニノコハク酸合成酵素、およびアルギニノスクシナーゼの名称の下に一般に知られる酵素によって触媒される継続的な反応を介して合成される。これらの酵素は、それぞれ、argA、argB、argC、argD、argE、argF、argG、およびargH遺伝子によってコードされる。
【0005】
環状アセチル経路において、N−アセチルオルニチンのアセチル基は、argJ遺伝子によってコードされる、酵素オルニチンアセチルトランスフェラーゼ(N-アセチル-L-オルニチン:L-グルタミン酸 N-アセチルトランスフェラーゼ;EC2.3.1.35)によってL-グルタミン酸に転移される。この酵素に起因して、アルギニン生合成経路は、第1の酵素学的工程と第5の酵素学的工程との間を再循環し、そしてこのような環状アセチル経路は、一旦経路が供与体としてアセチル-CoAから開始されると、N-アセチルオルニチンがアセチル基供与体として使用され得るので、直線経路よりもエネルギー的に有利である。
【0006】
環状アセチル経路は、Corynebacterium glutamicum(UdakaおよびKinoshita、1958)、cyanobacteria(HoareおよびHoare、1966)、Pseudomonas aeruginosa(Haasら、1972)、Neisseria gonorrhoeae(ShinnersおよびCatlin、1978)、methanogenic archaea(MeileおよびLeisinger、1984)、Thermotoga maritima(Van de Casteeleら、1990)、Bacillusの代表物(Sakanyanら、1992)、Streptomyces coelicolor(Hindleら、1994)、Thermus thermophilus(Baetensら、1998)、古細菌のMethanococcus jannaschii(Marcら、2000)のような原核生物における、およびいくつかの真核生物体(DeDeken、1962)における、L-アルギニンへの基質代謝を示す。argJ遺伝子またはその産物と相同性を共有するヌクレオチドまたはアミノ酸の配列はまた、完全にまたは部分的に配列決定されたゲノムについて利用可能であり、および相同性は、これらの生物体における環状アセチル経路の存在の指標である。
【0007】
argJにコードされる産物は、オルニチンアセチルトランスフェラーゼのみを示し、単機能性の酵素として考慮され、このような酵素の特性が記載されている(Haasら、1972;Sakanyanら、1996;Baetensら、1998;Marcら、2000)。しかし、いくつかの微生物は、オルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性に加えて、N-アセチルグルタミン酸合成酵素活性をまた保持する酵素をコードする、argJ遺伝子の代替のバージョンを保有する。このような遺伝子および対応する二機能性の酵素は、Neisseria gonorrhoeae(PicardおよびDillon、1989;MartinおよびMulks、1992)、B.stearothermophilus(Sakanyanら、1990および1993)、Saccharomyces cerevisiae(Crabeelら、1997)、T.neapolitana(Marcら、2000)について記載されている。
【0008】
単機能性のArgJ酵素は、二機能性の酵素から、2つの手段によって:
(i)2つのアセチル基供与体の、N-アセチル L-オルニチンおよびアセチル-CoAを使用する酵素学的アッセイによって、(ii)クローン化されたargJ遺伝子についての、Escherichia coliのargEおよびargA変異体を使用する相補試験によって区別され得る。単機能性のArgJ酵素は、N-アセチル L-オルニチンからL-グルタミンにアセチル基のみを転移し、そしてargE変異体のみを相補するのに対して、二機能性のArgJ酵素は、N-アセチル L-オルニチンおよびアセチル-CoAの両方からアセチル基を転移し、そしてargEおよびargAの両方の変異体株を相補する。
両方の生合成経路は、特異的な転写リプレッサーによっておよびL-アルギニンまたは中間体産物による酵素学的工程の阻害によって、それぞれ、遺伝子調節および酵素学的調節に供される(Maas、1994;Glansdorff、1996)。さらに、L-グルタミン酸前駆体形成を先行する初期の代謝工程、およびL-アルギニン分解を伴う後の分解工程は、調節性の機構の制御下にある。従って、L-アルギニンの合成およびこのアミノ酸の産生量は、所与の微生物のゲノムにおける種々の標的での変異の導入によって、または所与の微生物の培養条件を影響することによって、または所与の微生物の膜透過性を影響することによって、調整され得る。
【0009】
発酵による従来のL-アルギニン産生は、L-アルギニンを産生する微生物株、特にコリネ型細菌の代表物を使用して;2-チオアゾアラニン、α-アミノ-β-ヒドロキシ吉草酸、アルギニンヒドロキサメート、システインアナログ、スルホンアミド誘導体などを含むある代謝阻害物質に耐性のコリネ型細菌を使用して;L-プロリン、L-ヒスチジン、L-スレオニン、L-イソロイシン、L-メチオニン、またはL-トリプトファンを含むいくつかのアミノ酸についての栄養素要求性を示すコリネ型細菌を使用して、ならびに上述の耐性およびアミノ酸についての栄養素要求性の両方を示すコリネ型細菌を使用して行われている。これに関して、参照が以下の特許に対してなされ得る:FR 2 084 059、2 119 755、2 490 674、2 341 648、2 225 519、EP 0 379903 B1、EP 0 378 223 B1、EP 0 336387 B1。
【0010】
他方、、アルギニン生合成について十分に知られた遺伝子を含有する組換えDNAによって形質転換されたCorynebacterium属、Brevibacterium属、またはEscherichia属に属する微生物を使用することによって、律速反応の酵素活性を増強することによるL-アルギニンを産生するための方法が開示されている。野生型株、または転写リプレッサーについての変異体、または関連の抵抗性もしくは栄養素要求性を保有する変異体が、発酵のための組換え宿主細胞として使用されてきた。
【0011】
L-アルギニンを産生するために使用される、大部分の組換え微生物は、Corynebacterium属またはBrevibacterium属に属する。これに関して、参照が、以下の特許に対してなされる:FR 2 143 238;FR 2 484 448;EP 0 259858 B1;EP 0261627 B1;EP 0 332233 A1;EP 0 999267 A1;EP 1016710 A2。
【0012】
しかし、Escherichia coli K12株は、完全に配列決定されたゲノム(Blattnerら、1997)、および種々の遺伝子アプローチの適用可能性、およびこの株またはその誘導体において操作するためのより有利なベクターを伴い、L-アルギニンを含むアミノ酸の産生について同様に魅力的な宿主である。組換えEscherichia coli株によるL-アルギニンの増加された産生は、プラスミドベクター上にクローン化されたargA遺伝子を使用し、続いてE.coliについて記載される方法(EckhardおよびLeisinger、1975;Rajagopalら、1998)によってフィードバック阻害耐性変異体を単離することによって達成され得る。これに関して、参照が、EP 1 016 710 A2に対してなされ得る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、効率の良いL−アルギニンを賛成する能力を有する微生物を提供し、効率の良いL−アルギニンの製造法を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次に列挙される。
(請求項1)L-アルギニンを産生する能力を有する微生物であって、該微生物は生合成の直線経路または環状経路を介してL-アルギニンを合成する微生物であり、およびオルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性を有する酵素をコードする遺伝子を含有する組換えDNAを保有する、微生物。
(請求項2)L-アルギニンを産生する能力を有する微生物であって、該微生物は生合成の直線経路を介してL-アルギニンを合成する微生物であり、およびオルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性を有する酵素をコードする遺伝子を含有する組換えDNAを保有する、微生物。
(請求項3)請求項1または2に記載の微生物であって、ここで遺伝子が、argJである、微生物。
(請求項4)請求項1または2に記載の微生物であって、ここで遺伝子が、オルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性およびアセチルグルタミン酸合成酵素活性の両方を有する二機能性の酵素をコードする、微生物。
(請求項5)請求項1〜4に記載の微生物であって、ここで酵素がL-アルギニンによる阻害を欠く、微生物。
(請求項6)L-アルギニンを産生する能力を有する微生物であって、該微生物は生合成の直線経路または環状経路を介してL-アルギニンを合成する微生物であり、およびオルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性およびアセチルグルタミン酸合成酵素活性を有する二機能性の酵素をコードする遺伝子argJを含有する組換えDNAを保有する、微生物。
(請求項7)請求項1に記載の微生物であって、Escherichia coli属に属する、微生物。
(請求項8)請求項1に記載の微生物であって、ここで遺伝子が、好熱性微生物に由来する、微生物。
(請求項9)請求項1〜8のいずれかに記載の微生物であって、ここで遺伝子が、Bacillus stearothermophilus種またはThermotoga neapolitana種に属する好熱性微生物に由来する、微生物。
(請求項10)請求項1〜9のいずれかに記載の微生物であって、N-アセチルグルタミン酸合成酵素をコードするargA遺伝子を含有する組換えDNAをさらに保有する、微生物。
(請求項11)請求項1〜10のいずれかに記載の微生物であって、ここで組換えDNAが低いまたは中程度のコピー数で存在するプラスミドDNAである、微生物。
(請求項12)L-アルギニンを産生するための方法であって、培養培地中で、請求項1〜11のいずれかにおいて規定されるような微生物を培養して、培地中でL-アルギニンを産生および蓄積する工程、ならびに培地からL-アルギニンを回収する工程、を包含する、方法。
【0015】
組換え微生物によるL-アルギニン産生が、野生型argA遺伝子またはそのフィードバック阻害耐性変異体によって、N-アセチルグルタミン酸合成酵素活性をコードする遺伝子のコピー数を増強することによって、改善されてきた。 しかし、変異体argA遺伝子の適用は、組換え株によるL-アルギニンの生産性をさらに増加するためには限界を有する。
【0016】
L-アルギニン産生能を有する微生物を用いてL-アルギニンを産生することが可能であることが今や見出され、当該微生物は、L-アルギニンを合成する微生物であり、およびオルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性を有する酵素をコードする遺伝子(以下、「argJ遺伝子」ということがある。)を含む組換えDNAを保有する。
【0017】
本発明は、L-アルギニンを産生する能力を有する微生物を提供し、これはオルニチンアセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子(argJ遺伝子)を含む組換えDNAを保有する。
【0018】
本発明はまた、上記の微生物を提供し、ここでargJ遺伝子は単機能性の酵素または好ましくは二機能性の酵素をコードする。
好ましくは、argJ遺伝子は、単機能性または二機能性の酵素をコードし、L-アルギニンの阻害がない。
より好ましくは、argJ遺伝子は好熱性微生物に由来する。
【0019】
本発明はまた、L-アルギニンを産生するための方法に関し、培地中で上記の微生物を培養して、L-アルギニンを産生および蓄積し、そしてL-アルギニンを培地から回収する工程を包含する。
【0020】
本明細書中で使用される用語「L-アルギニンを産生する能力」は、本発明の微生物が、培養培地中にL-アルギニンを、これが当該培地中で培養される場合に、蓄積する能力を意味する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の微生物は、L-アルギニンを産生する能力を有する微生物であり、ここで当該能力は、組換えDNA技術によってそこに導入された、オルニチンアセチルトランスフェラーゼをコードするargJ遺伝子によって提供される。
【0022】
好ましくは、本発明において有用なargJ遺伝子は、オルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性を伴う酵素、またはオルニチンアセチルトランスフェラーゼおよびN-アセチルグルタミン酸合成酵素の活性を伴う酵素をコードする遺伝子であり、単機能性または二機能性酵素の当該活性は、L-アルギニンによる阻害を欠く。
【0023】
argJ遺伝子は、例えばMethanococcus Jannasschii、Bacillus stearothermophilus、またはThermotoga neapolitanaのような好熱性微生物に由来するのが有利である。 当該遺伝子の配列は、本明細書中に参考として援用される以下の論文において開示される:
-Methanococcus JannaschiiのargJ:Bultら、1996;
-Bacillus stearothermophilus NCIB8224のargJ:Sakanyanら、1993;
-Thermotoga neapolitanaのargJ:Dimovaら、2000。
【0024】
適切なargJ遺伝子の例は、Bacillus stearothermophilus NCIB8224、ATCC12980、ATCC7953、ATCC10149、Thermotoga neapolitana DSM5068、ATCC49049、Methanococcus Jannaschii DSM2661に由来する遺伝子である。
【0025】
好ましいargJ遺伝子は、Bacillus stearothermophilus、またはThermotoga neapolitanaに由来する遺伝子である。
【0026】
L-アルギニンを産生する微生物は、生合成の直線経路または環状経路のいずれかを介してL-アルギニンを合成し得、および遺伝子操作によってそこに導入されるクローン化されたargJ遺伝子を保有する、任意の微生物である。
【0027】
当該微生物は、例えば、Brevibacterium属もしくはCorynebacterium属に属する細菌のようなコリネ型細菌、またはEscherichia属に属する細菌から選択され得る。
【0028】
好ましくは、当該微生物は、直線生合成経路を介してアルギニンを合成する微生物、およびより好ましくはEscherichia属に属する微生物である。
【0029】
本発明について適切なEscherichia属の細菌の例は、以下のように列挙される:
Escherichia coli K12株およびその派生体、特にEscherichia coli P4XB2(Hfr、metB、relA、argR)(Sakanyanら、1996)。当該株のEscherichia coli P4XB2は、番号I 2571の下、2000年10月9日にパスツール研究所の「Collection Nationale de Culture de Mictoorganismes」(CNCM)に寄託された。
【0030】
好ましくは、宿主株は、微生物におけるL-アルギニン生合成経路のネガティブな制御に関与する転写抑制を欠く(argR-)。
【0031】
argJ遺伝子は、適切なプライマーを利用するPCR(ポリメラーゼ連鎖反応、White T.J.ら、Trends Genet.、5、185(1989)を参照のこと)によって増幅され、そしてその後当業者に周知の方法に従ってDNAベクターとライゲーションされる。このような方法は、Sambrookら、Molecular cloning、Cold Spring Harbor Laboratory Press(1989)によって開示される。 argJのクローニングのために使用されるベクターは、低いもしくは中程度のまたは高いコピー数で、微生物において自己複製可能なプラスミドであり得;その特定の例は、Sambrookら、Molecular cloning、Cold Spring Harbor Laboratory Press(1989)において記載されるプラスミドpACYC184である。ファージベクターはまた使用され得る。宿主細菌の染色体DNA上へのargJ遺伝子の取り込みはまた、任意のベクター系を使用しない相同組換えによって行われ得る。L-アルギニンを合成する異なる微生物において自己複製可能なシャトルベクターはまた、Escherichia以外の宿主細胞へのargJの取り込みのために使用され得る。
【0032】
遺伝子を保有するDNAフラグメントおよびDNAベクターをライゲーションすることによって組換えDNA分子を調製するために、ベクターは、増幅される遺伝子の末端に対応する制限酵素によって消化される。ライゲーションは、一般に、T4 DNA ポリヌクレオチドリガーゼのようなリガーゼを使用して行われる。
【0033】
DNAベクターは、好ましくはプロモーターを含有する発現ベクターであり、プロモーターは、発現される遺伝子の上流のリボソーム結合部位が続き得る。このベクターはまた、複製起点および選択マーカーを含む。
【0034】
プロモーターは、弱いもしくは中程度であるか、または強くあり得る。後者は、制御された作用に供され、そしてそれゆえ、制御された遺伝子発現を提供する。適切なプロモーターは、例えば、tetまたはampプロモーターなどである。
【0035】
選択マーカーは、テトラサイクリン、アンピシリン、クロラムフェニコールなどのような抗生物質に対する抵抗性を担う遺伝子である。
【0036】
関連される微生物におけるargJ遺伝子の発現のための適切な手段を含む組換えDNAは、エレクトロポレーション、CaCl媒介性の形質転換などのような従来の方法によってその微生物に導入される。
【0037】
本発明の実施態様の変形に従って、本発明の微生物は、N-アセチルグルタミン酸合成酵素をコードするargA遺伝子を含有する組換えDNA、および上述の方法に従って調製されるDNAベクターをさらに保有し得る。argA遺伝子は、Escherichia coli、Corynebacterium glutamicum、Pseudomonas aeruginosaなどから採取され得る。
【0038】
さらに、DNAベクターは、スクラーゼ、レバナーゼ、レバンスクラーゼなどをコードする遺伝子、好ましくはレバナーゼをコードする遺伝子のような、グルコース以外の炭素の供給源の利用のための遺伝子をさらに含み得る。
【0039】
L-アルギニンを産生するための本発明の方法は、本発明の微生物を、適切な培養培地中で培養して、培地中にアミノ酸を産生および蓄積する工程、ならびに培地からアミノ酸を回収する工程を包含する。
【0040】
本発明の方法において、Escherichia属に属する微生物の培養、液体培地からのアミノ酸の回収および精製は、コリネ型細菌またはEscherichia coliまたはBacillus subtilisを使用する発酵によってアミノ酸を産生するための従来の方法の様式に類似の様式において、行われ得る。培養のために使用される培地は、培地が炭素および窒素供給源および鉱物、ならびに必要であれば、適切な量において増殖するために使用される細菌が必要とする栄養素を含む限り、合成培地または天然の培地のいずれかであり得る。
【0041】
炭素供給源は、グルコースおよびスクロースのような種々の炭水化物、ならびに種々の有機酸を含み得る。炭素供給源は好ましくはスクロースである。使用される細菌の同化作用能に依存して、エタノールおよびグリセロールを含むアルコールが使用され得る。窒素供給源として、アンモニア、硫酸アンモニウムのような種々のアンモニウム塩、アミンのような他の窒素化合物、ペプトンのような天然の窒素供給源、ダイズ水和物、および分解された発酵微生物が使用される。鉱物として、カリウム一リン酸、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウムが使用される。
【0042】
培養は好ましくは、振盪培養、エアレーション、および攪拌培養のような好気性の条件下で行われる。培養の温度は、通常20〜40℃、好ましくは28〜38℃である。培養のpHは、通常5と9との間、好ましくは6.5と7.2との間である。培養のpHは、アンモニア、炭酸カルシウム、種々の酸、種々の塩基、および緩衝液で調節され得る。通常、1〜3日間の培養は、培地中への所与のアミノ酸の蓄積を導き得る。
【0043】
L-アルギニンを回収することは、例えば培養後の遠心分離または膜ろ過によって、培地から細胞のような固形物を除去し、次いでイオン交換によってL-アルギニンを回収および精製することによる従来の方法、濃縮、および結晶分画法などによって行われ得る。
【0044】
本発明は、説明の目的のためのみに与えられる以下の実施例において今やより詳細に開示される。
【0045】
【実施例】
以下実施例によって本発明を説明するが、本実施例は発明を限定するものではない。
【0046】
実施例1:argJ遺伝子を保有するプラスミドの構築
中程度の好熱性細菌のBacillus stearothemophilus(Sakanyanら、1993)および超好熱性細菌のThermotoga neapolitana(Dimovaら、2000)からクローン化された以下のargJ遺伝子は、それぞれ、配列番号1および配列番号3のDNA配列を有し、これはそれぞれ、配列番号2および配列番号4のアミノ酸配列を有するタンパク質をコードする。超好熱性古細菌のMethanococcus jannaschii(Bultら、1996)由来のargJ配列は、配列番号5のDNA配列を有し、これは配列番号6のアミノ酸を有するタンパク質をコードする。これらの3つの微生物に由来する3つのargJ遺伝子の5'および3'末端に対応するプライマーを合成した。GGAG Shine/Dalgarno部位を含有するargJ遺伝子の開始に対応するオリゴヌクレオチドは以下の配列を有する:
BS 5'-GAAGGAGAGTATACCATGACGATCACAAAACAAACGG-3'(配列番号7)
TN 5'-GAAGGAGAGTATACCATGTTCGTTCCGAGGGGATTCAG-3'(配列番号8)
MJ 5'-GAAGGAGAGTATACCATGAGAGTTATTGATGGTGGAG-3'(配列番号9)。
GGATCC BamHI部位を含有するargJ遺伝子の末端に対応するオリゴヌクレオチド以下の配列を有する:
BS 5'-AAAGGATCCTTACGTCCGATAGCTGGCG-3'(配列番号10)
TN 5'-AAAGGATCCTCATGTCCTGTACCTCCCG-3'(配列番号11)
MJ 5'-AAAGGATCCTTAAGTTGTATATTCAGCG-3'(配列番号12)。
【0047】
異なるDNA鋳型からのargJ遺伝子の増幅は、DNAポリメラーゼPfu(Stratagene)を用いるPCRによって行われた。使用された条件は以下のようであった:
最初の変性 95℃、5分間
変性 94℃、1分間
アニーリング 47℃、1分間 30サイクル
伸長 72℃、2分間、
最後の伸長 72℃、7分間、4℃
【0048】
PCR産物は続いてリン酸化され、BamHIで消化され、そして酵素EcoRVで予め消化され、脱リン酸され、次いで第2の酵素BamHIで消化されたプラスミドベクターpACYC184と混合される。T4 DNAリガーゼによるライゲーション後、組換えDNAを、エレクトロポレ-ション(2500V、21μF、400Ω、10msec)によってEscherichia coli K12 XS1D2R株[F-△(ppc-argE)nalA rpoB λ- hsdR recA]にトランスファーした。組換えクローンを、0.2%のクエン酸を補充し、および抗生物質のクロラムフェニコール(25μg/ml)を含有する、寒天(1.5%)で固化した、アルギニン非含有の最小培地M9(Miller、1992)上で選択した。37℃での3日間のインキュベーション後、Cm ArgEコロニーを選択し、そして対応する好熱性微生物のargJ遺伝子を保有する組換えプラスミドをこのようなクローンから単離した。得られたプラスミドDNAを配列決定して、クローン化されたDNA配列を確認し、そしてargJ遺伝子転写がtet遺伝子プロモーターの制御下で配向されるプラスミドを選択した。それらの制限酵素マップは、図1において示される。得られたプラスミドは、Bacillus stearothemophilus,Thermotoga neapolitana、またはMethanococcus jannaschiiのargJ遺伝子を含有し、それぞれ、pJ-B、pJ-T、およびpJ-Mと称した。
【0049】
実施例2:組換えプラスミドの遺伝子解析
遺伝子解析および酵素学的解析の手段によって、2つのタイプのArgJ酵素を認識することが可能である。オルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性のみを保有する単機能性の酵素は、Escherichia coli K12のargE変異体を補足することが可能であるのに対して、オルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性およびアセチルグルタミン酸合成酵素活性の両方を示す二機能性の酵素は、Escherichia coli K12のargEおよびargA変異体を相補することが可能である。
【0050】
得られた3つのプラスミドを、実施例1において記載される条件を使用して、単一のargA変異を相補するEscherichia coli K12 XA4株に、ならびにargAおよびargE変異を保有する二重変異体Escherichia coli K12 XA4:argE株に、エレクトロポレーションによってトランスファーした。組換えコロニーを、抗生物質クロラムフェニコール(25μg/ml)を含有する、寒天(1.2%)で固化したLBリッチ培地上で選択した。各ディッシュからの50個のコロニーをNaCl溶液(0.9%)に再懸濁し、次いでL-アルギニン(150μg/ml)は含有するかまたは含有しないが、クロラムフェニコール(25μg/ml)は常に含有する、寒天(1.2%)で固化した最小培地M9を有するディッシュ上にレプリカした。37℃で2日間のインキュベーション後、Escherichia coli K12株XA4(pJ-B)、XA4::argE(pJ-B)、XA4(pJ-T)、およびXA4::argE(pJ-T)の50個の全てのコロニーは、記載される選択培地上で発育した。対照的に、Escherichia coli K12株XA4(pJ-M)およびXA4::argE(pJ-M)のコロニーはアルギニン非含有培地上で増殖しなかったが、これらは明らかにL−アルギニンを補充した培地上で2日後に可視できた。これらの結果は、Bacillus stearothermophilusおよびThermotoga neapolitanaのargJ遺伝子は、二機能性の酵素をコードするのに対して、Methanococcus jannaschiiのargJ遺伝子は、単機能性の酵素をコードすることを示す。
【0051】
実施例3:酵素学的解析
Escherichia coli K12株XS1D2(pJ-B)、XS1D2(pJ-T)、およびXS1D2(pJ-M)を、アルギニンを欠くが、クエン酸(0.2%)を補充し、およびクロラムフェニコール(25μg/ml)を含有する最小培地M9において、37℃で24時間培養した。次いで細胞をペレット化し、Tris-HCl緩衝液(0.1M、pH8)中で2回洗浄し、次いで超音波処理(19kHzで10秒間のパルスにつき15分間)によって溶解した。酵素学的活性を、アセチル基供与体としてアセチルCoAまたはN-アセチルオルニチンを使用して、37℃または70℃にて、以下の緩衝液:0.1M MES、0.1M PIPES、0.1M Tris、0.1Mグリシン、0.1M KHPO中で測定し、そして、反応産物、すなわちN-アセチルグルタミン酸を、HPLCによって定量した。サンプルを、移動相として1ml/分の流動速度を用い、0.1Mリン酸とメタノールとの混合液(90:10 容量:容量)を使用して、HPLCシステム(Kontron)上のLuna C18カラム(Phenomenex)上で解析した。反応産物を215nmで検出した。表1において与えられる結果は、3つの酵素が37℃および70℃にてオルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性を保有することを示す。
【0052】
【表1】
Figure 0004078515
【0053】
アセチルグルタミン酸合成酵素活性は、両方の温度にて、Bacillus stearothemophilusおよびThermotoga neapolitanaの酵素についてのみ検出された。これらの結果は、Bacillus stearothemophilusおよびThermotoga neapolitanaからのArgJ酵素は実際に二機能性であるが、Methanococcus Jannaschiiからの酵素は単機能性の酵素であることを確認する。酵素学的活性の減少は、10mM L-アルギニンの添加によって何ら検出されなかった。
【0054】
実施例4:組換えEscherichia coli K12 P4XB2株によるL-アルギニン産生
プラスミドpJ-B、pJ-T、およびpJ-Mを、実施例1において上記される条件下で、エレクトロポレ-ションによってEscherichia coli K12 P4XB2株にトランスファーした。対応するクローンを、寒天(1.2%)で固化され、およびクロラムフェニコール(25μg/ml)を含有するLBリッチ培地上で選択した。各組換え株の3つの独立したコロニーを、発酵の間に産生されるL−アルギニンの量を評価するために選択した。この目的のために、ディッシュから採取されたコロニーをクロラムフェニコールを含有するLB培地中に再懸濁し、そして至適密度が600nmにて0.8に達するまで、30℃で培養した。この前培養の1mlを、以下の組成:2.8%の(NHSO、0.2%のKHPO、0.5%の酵母抽出物、0.05%のMgSO、0.001%のFeSO、0.001%のMnSO、10μg/mlのチアミン、100μg/mlのメチオニン、5%のグルコース、2.5%のCaCO、25μg/mlのクロラムフェニコール;pH7.2を有する、14mlの発酵培地に添加した。発酵を、30℃にて40時間、320rpmの速さにて円形振盪器上の750mlのコニカルフラスコにおいて行った。発酵後、サンプルを回収し、そしてL−アルギニンの量を、ペーパークロマトグラフィーによるか、または薄層クロマトグラフィーおよびアセトン中に溶解された0.5%のニンヒドリンでの展開によるか、または分光光度計によるか、またはアミノ酸解析器によるかのいずれかで、L−アルギニン検量目盛りに対して評価した。
これらの発酵の結果は、表2において示される。
【0055】
【表2】
Figure 0004078515
【0056】
これらの結果は、全てのargJを保有するプラスミドは、Escherichia coli K12宿主細胞においてL−アルギニンの収量を増加する能力を保有することを示した。明らかに、Escherichia coliにおけるL−アルギニンの産生のレベルは、pJ-Mプラスミドを含有するEscherichia coli K12株と比較されるように、プラスミドpJ-BまたはpJ-Tを含むそれらの株において非常により優れていた。このことは、二機能性のArgJ酵素をコードする遺伝子の発現が、単機能性のArgJ酵素をコードする遺伝子と比較して、L−アルギニンのより優れた産生量を確実にすることを実証する。
【0057】
実施例5:2つのプラスミドを保有するEscherichia coli K12株におけるL−アルギニンの合成
プラスミドpARG2Sは、Escherichia coli K12においてL−アルギニンを産生することを可能にする。このプラスミドは、Escherichia coli K12からのargA遺伝子およびBacillus subtilis Marburg 168からのレバナーゼ遺伝子(sacC)をpBR327-kanベクター上に保有する。Escherichiacoli K12からの野生型argA遺伝子を、Escherichia coli K12のargA変異体(Nersisyanら、1986)の相補によってクローン化した。Bacillus subtilis Marburg 168からのsacC遺伝子を、唯一の炭素供給源としてスクロースを含有する最小培地M9を使用することによって、pQB79,1コスミドバンク(Fouetら、1982)において選択した。6.7kb EcoRI-HindIII DNA内に同定されるsacC遺伝子を、EcoRIおよびHindIIIによって消化されたプラスミドpBR327-kanに挿入した。次いで、得られたプラスミドをBamHIおよびSalIにより消化したものの中に、argAを保有する1.5kbのBamHI-SalI DNAフラグメントを挿入し、pARGS2プラスミドを保有する組換えクローンを選択した。pARGS2プラスミドは、L−アルギニンを含有するかまたは含有しない、唯一の炭素供給源としてスクロースを含有する、選択培地M9上でのEscherichia coli K12 argA変異体細胞の増殖を確実にする。
【0058】
プラスミドpJ-B、pJ-T、およびpJ-Mを、Escherichia coli K12 P4XB2(pARGS2)株にトランスファーし、そして組換えクローンを2つの抗生物質のクロラムフェニコール(25μg/ml)およびカナマイシン(40μg/ml)を含有するLB培地上で選択した。各形質転換された株および元来の株のそれぞれ3つのコロニーを、実施例4において使用された条件下で、L-アルギニン産生について試験した。ただし、Escherichia coli K12 P4XB2(pARGS2)についての培地はカナマイシン(40μg/ml)のみを含み、あるいは形質転換されたクローンについての培地は記載される組成物に加えてカナマイシンを含む。
発酵の結果は、表3において与えられる。
【0059】
【表3】
Figure 0004078515
【0060】
これらの結果は、同じEscherichia coli宿主株において、pARGS2プラスミドと、argJ遺伝子を保有する3つのプラスミドのうちのいずれかとの同時の存在は、L-アルギニンのより高い産生を提供することを実証する。しかし、L-アルギニン収量は、pARGS2およびpJ-Mプラスミドを保有するEscherichia coli K12 P4XB2株におけるよりも、pARGS2およびpJ-BまたはpJ-Tプラスミドを保有するEscherichia coli K12 P4XB2株において優れる。これらの結果は、同じ株におけるargA遺伝子(pARGS2プラスミド)と、二機能性の酵素オルニチンアセチルトランスフェラーゼをコードするargJ遺伝子(pJ-BまたはpJ-Tプラスミド)との共存は、単機能性の酵素をコードするargJ遺伝子(pJ-Mプラスミド)との共存よりもL-アルギニンの優れた収量を保証することを示す。
【0061】
実施例6:スクロースを含有する発酵培地におけるL-アルギニンの産生
プラスミドpARGS2は、Escherichia coli K12細胞が炭素供給源としてスクロースを消費することを可能にする。野生型Escherichia coli K12株およびその派生体は天然で、グルコースをスクロースで置き換えられた最小培地において発育し得ない。
グルコースがスクロース(6%)に置き換えられ、および培養が44時間に延長された以外は上記の条件下で、実施例5において記載される株を使用して、L-アルギニンの産生のために発酵を行った。結果は表4において与えられる。
【0062】
【表4】
Figure 0004078515
【0063】
これらの結果はまた、二機能性のArgJ酵素は、単機能性の酵素と比較して、グルコースがスクロースによって置き換えられる培地中での発酵の間、argAおよびスクロース消費遺伝子sacCを有する第2のプラスミドpARGS2を保有するEscherichia coli K12株において、より高い収量のL?アルギニンを提供することを示す。
【0064】
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【0065】
【配列表】
Figure 0004078515
Figure 0004078515
【0067】
Figure 0004078515
Figure 0004078515
【0068】
Figure 0004078515
【0069】
Figure 0004078515
Figure 0004078515
【0070】
Figure 0004078515
【0071】
Figure 0004078515
Figure 0004078515
【0072】
Figure 0004078515
【0073】
Figure 0004078515
【0074】
Figure 0004078515
【0075】
Figure 0004078515
【0076】
Figure 0004078515
【0077】
Figure 0004078515

【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、プラスミドpACYC184;pJ-B;pJ-T、およびpJ-Mの制限酵素マップである。

Claims (5)

  1. - アルギニンを産生する能力を有し、アルギニンリプレッサー遺伝子が欠損し、オルニチンアセチルトランスフェラーゼ活性およびアセチルグルタミン酸合成酵素活性の両方を有する二機能性の酵素をコードする遺伝子を含有する組換えDNAとL - アルギニンによる阻害を欠くN - アセチルグルタミン酸合成酵素をコードするargA遺伝子を含有する組換えDNAを保有する、Escherichia coli微生物を培養培地中で培養して、培地中でL - アルギニンを産生および蓄積する工程、ならびに培地からL - アルギニンを回収する工程、を包含する、L - アルギニンを産生するための方法。
  2. 二機能性の酵素をコードする遺伝子が、argJである請求項1記載の方法。
  3. 遺伝子が、好熱性微生物に由来する請求項2記載の方法。
  4. 遺伝子が、Bacillus stearothermophilus種またはThermotoga neapolitana種に属する好熱性微生物に由来する請求項3記載の方法。
  5. 組換えDNAがプラスミドDNAである、請求項1〜4記載の方法。
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