JP4077918B2 - 自動製氷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫内に設置され、氷を自動的に製造すると共に貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製造した氷を自動的に補給する自動製氷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動製氷機能を備えた家庭用冷蔵庫等が知られているが、この冷蔵庫に取り付けられている自動製氷機の駆動装置として、例えば、特開平6−249556号公報に開示されている製氷皿の駆動装置がある。このような自動製氷機では、製氷皿に水を供給する場合、貯水タンク中の水を給水ポンプを用いて製氷皿に供給したり、製氷皿より上部に置かれる貯水タンクの弁をモータアクチュエータやソレノイドで動作させ水を製氷皿へ落とし込む方法等が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、給水ポンプを用いる場合、モータによる駆動音が大きくなり、夜間の就寝時の妨げとなることが生じている。また、給水ポンプによる製氷皿への水供給機構は、構造が複雑となると共に装置が高価格化してしまう。なお、モータ等の騒音対策として防振装置を施す方法も考えられるが、装置が一層大型化すると共に一層高価格化してしまう。
【0004】
また、いわゆる水の落とし込み方法の場合、ポンプの駆動音は無くなるが、弁を駆動するためのモータアクチュエータやソレノイドが別に必要となり、やはり装置が大型化すると共にコストが高くなってしまう。
【0005】
本発明は、装置が大型化せず、しかも低コストで製氷皿への液体供給が行える自動製氷機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明では、駆動源によって回転される出力軸に支持されて回転駆動する製氷皿と、該製氷皿へ供給するための液体を貯める貯液タンクから、液体供給手段を必要に応じて操作することによって製氷皿へ液体を供給する液体供給操作手段とを有する自動製氷機において、液体供給操作手段を、揺動支点を有する揺動部材とし、該揺動部材は、一方側が製氷皿に設けた係合部に係合し製氷皿の回転駆動により揺動することによって他方側が液体供給手段を操作して製氷皿に貯液タンク中の液体を供給し、製氷皿は、製氷皿の液体を製氷させる製氷位置を挟んで、製氷された氷を離氷させる離氷位置と、液体供給手段を必要に応じて操作し製氷皿に液体を供給する液体供給位置とを有し、製氷位置から正転により離氷位置へ回転駆動させると共に製氷位置から逆転により液体供給位置に回転駆動させている。
【0013】
加えて、請求項記載の発明では、請求項1記載の自動製氷機において、液体供給手段と液体供給操作手段とを一体化させている。
【0014】
本発明の自動製氷機は、製氷皿へ貯液タンク内の液体を供給する際、製氷皿等に設けた係合部に係合する揺動部材を利用する。すなわち、製氷皿や出力軸の回転駆動力を液体供給操作手段となる揺動部材が受け、揺動することによって液体供給手段を操作する。液体供給手段としては、例えば、貯液タンクに設けられる開閉弁が採用される。この開閉弁を揺動部材の他方側で押したり等して液体を貯液タンクから製氷皿へ落とし込む。
【0015】
製氷皿内の液体が氷となると、通常の構造の自動製氷機は、検氷アームが貯氷容器内に進出して氷の貯蔵状態を検知する。もし、貯氷容器内の氷が不足しているとすると、検氷アームは貯氷容器内へ十分進出する。この検氷アームの動きを検出することによって自動製氷機は、製氷皿を反転させて貯氷容器内に氷を落下させる。なお、製氷皿を反転させず、わずかに傾けてその内部の氷をかき出す方式のものとしても良い。
【0016】
製氷皿の氷が取り出された後、製氷皿は製氷位置に戻され、新たな氷を製造する。このとき、製氷位置を越えてさらに製氷皿を回転させて、その動きを揺動部材に伝えるようにすると、通常の離氷動作に影響を与えることなく液体供給動作を実行できることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1から図3は、本発明の実施の形態に係る自動製氷機を示している。この自動製氷機1は、冷蔵庫の製氷室内に設置されている。自動製氷機1は、図示しない貯氷容器の上方に配置された製氷皿2と、貯氷容器内の貯氷量を検知するために昇降する検氷アーム3と、製氷皿2へ水等の液体を供給するための液体供給操作手段となる揺動部材4と、製氷皿2ならびに検氷アーム3および揺動部材4を連動させて駆動する駆動装置5を備えて構成されている。なお、製氷皿2の下部には製氷皿の温度を検知するサーミスタ1aが設けられている。
【0019】
この駆動装置5は、検氷アーム3の先端を貯氷容器内に下降させ、その下降距離に基づいて貯氷容器内の氷の有無を検出する。そして、この駆動装置5は、氷の不足を検出した場合、製氷皿2を反転させて離氷位置とし貯氷容器内に氷を落下させる。反転された製氷皿2は、その他端側の突出部2aが冷蔵庫または自動製氷機1の機枠6に設けられた当接片(図示省略)に当たってねじれ変形し、この変形を利用して氷を落下させる。その後、駆動装置5は、製氷皿2を製氷位置へ戻す。
【0020】
通常の自動製氷機では、この製氷位置で製氷皿2に注水されるが、この実施の形態の自動製氷機は製氷位置をすぎて更にわずかに、例えば10〜20度回転させられる。この逆方向の回転によって製氷皿2に設けた突出した係合部2bが揺動部材4の一方側4aに係合し、揺動部材4を機枠6に設けられた揺動支点となる軸部7を中心として揺動させる。この揺動によって、揺動部材4の他端側4bが液体供給手段となる開閉弁8を動作させ、水を製氷皿2に供給する。なお、係合部2bは、駆動装置5の近傍に設けられているので、後述する出力軸25からの駆動力が揺動部材4に伝わり易くなっている。
【0021】
この揺動部材4は、図3に示すように、一端側4aが下方に押されることにより、他端側4bが上方に突出するものとなっている。しかも、その突出部分は、駆動装置5が配置される部分より離れた位置となるようにされている。揺動部材4の他端側4bは、作動棒8aに当接し、この作動棒8aを介して開閉弁8を押し上げるようになっている。開閉弁8aが押し上がると、貯液タンクとなる貯水タンク8b内の水が水受け皿8c内に入り、給水管8dから製氷皿2に供給されるようになっている。
【0022】
この駆動装置5は、図4および図5に示すように、製氷皿2に連結されてこれを反転させるカム歯車10と、このカム歯車10に操作され介在部材の一部を構成する検氷機構11およびスイッチ機構12を備えて構成されている。なお、この駆動装置5の内部機構は、2つのケース9a,9bからなるケース9内に配置されている。
【0023】
カム歯車10は、駆動源となるステッピングモータ13により回転させられる。すなわち、ステッピングモータ13の回転は、回転伝達手段14を介してカム歯車10に伝達される。この回転伝達手段14は、ステッピングモータ13のロータ出力軸13aに設けられたピニオン15と、ピニオン15の回転を順次減速させる第1歯車16、第2歯車17、第3歯車18、第4歯車19および第5歯車20より構成されている。
【0024】
第1歯車16と第3歯車18は、図5に示すように、一方のケース9aとモータ端面との間に設けられる固定軸22に回転自在にかつ上下に重ねて配置されている。この第1歯車16と第3歯車18は、共に大径のギヤ部と小径のピニオン部から構成されている。第2歯車17と第4歯車19は、一方のケース9aと中地板21との間に設けられる固定軸23に回転自在にかつ上下に重ねて配置されている。この第2歯車17と第4歯車19も共に大径のギヤ部と小径のピニオン部より構成されている。
【0025】
第2歯車17のギヤ部は、第1歯車16のピニオン部に噛み合っている。また、第2歯車17のピニオン部は、第3歯車18のギヤ部に、第3歯車のピニオン部は第4歯車19のギヤ部に、第4歯車19のピニオン部は第5歯車20のギヤ部に、第5歯車20のピニオン部はカム歯車10のギヤ10aに噛み合っている。したがって、ステッピングモータ13のロータ出力軸13aの回転は、回転伝達手段14により次々に減速されながらカム歯車10に伝達される。
【0026】
図6は、カム歯車10を示している。このカム歯車10には、出力軸25が一体成形されている。この出力軸25は、一方のケース9aに設けられた孔から駆動装置5の外方に突出し、製氷皿2に連結されている。したがって、カム歯車10と製氷皿2とは、一体となって回転する。
【0027】
また、カム歯車10の、一方のケース9aに対向する一側面10bには、溝26が周方向に沿って形成されている。この溝26内には一方のケース9aの内面に形成された突起(図示省略)が挿入されており、カム歯車10の回転できる角度を所定の範囲に制限している。すなわち、溝26の両端面26a,26bに突起が当たる位置を、カム歯車10の回転限界位置としている。本実施の形態の場合には、カム歯車10は、−20度から170度の範囲で回転できる。なお、この回転角度は、ステッピングモータ13が暴走した場合の回転許容範囲で、通常の場合は、後述するように、−10度から160度の範囲で動作する。
【0028】
一方、カム歯車10の、中地板21に対向する他側面10cには、環状の凹部27が形成されている。この凹部27の回転中心側の面は、検氷軸用カム面28を構成し、また、外周側の面はマグネットレバー用カム面29を構成している。検氷軸用カム面28は、検氷非動作位置部28aと、検氷降下動作部28bと、氷不足検出位置部28cと、検氷復帰動作部28dとを有している。一方、マグネットレバー用カム面29は、第1のオン信号発生用カム部29aと、第1のオフ信号発生用カム部29bと、第2のオン信号発生部となる満氷時オン信号発生用カム部29cと、第2のオフ信号発生用カム部29dとを有している。
【0029】
検氷機構11は、カム歯車10に操作される検氷軸用レバー(伝達部材)31と、この検氷軸用レバー31の動きを検氷アーム3に伝達する検氷軸32と、検氷軸32を揺動させるための力を与えるコイルスプリング33と、コイルスプリング33を取りつけるための腕34とを備えて構成されている。
【0030】
検氷軸用レバー31は、カム歯車10と中地板21との間に配置されている。検氷軸用レバー31の一端部のカム歯車10に対向する面には、凸部31aが形成されている。この凸部31aは、カム歯車10に形成された検氷軸用カム面28に当接するカムフォロアとなっている。
【0031】
このように構成された検氷機構11は、検氷軸用カム面28に沿って動作する検氷軸用レバー31の動きを検氷アーム3に伝えると共に、検氷アーム3の動きを後述するマグネット揺動禁止部材43に伝えるものとなっている。すなわち、検氷アーム3が満氷によってその動きを停止すると、検氷軸32は、検氷アーム3と共にその回転を停止する。
【0032】
なお、コイルスプリング33は、その他端が中地板21に設けたバネ掛け突起部21aに引っ掛けられ、検氷アーム3を常時検氷位置側へ付勢するようになっている。すなわち、検氷軸用カム面28に対し、検氷軸用レバー31を当接させる方向に付勢力を与えている。この力は、カム歯車10の中心から外周に向かうもので、両ケース9a,9bを組み込むときの妨げとならない力となっている。このため、カム歯車10がコイルスプリング33の力によって浮き上がってしまうことがなく、カム歯車10の組み込みや両ケース9a,9bの一体化が簡単に行え、組み立て易いものとなる。
【0033】
スイッチ機構12は、カム歯車10に操作されるマグネットレバー41と、マグネットレバー41の揺動に応じて検出信号を変化させるホールIC42と、マグネットレバー41の揺動を禁止するように働くマグネット揺動禁止部材43と、マグネットレバー41を揺動させるための力を与えるコイルスプリング44とをを備えて構成されている。
【0034】
マグネットレバー41は、一方のケース9aと中地板21との間に配置され、その軸部41aが中地板21に一体成形されている貫通孔21bに揺動自在に取りつけられている。マグネットレバー41の一端部のカム歯車10側の面には、山形状の凸部41bが形成されている。この凸部41bは、カム歯車10に形成されたマグネットレバー用カム面29に当接するカムフォロアとなっている。したがって、カム歯車10が回転した場合、凸部41bがマグネットレバー用カム面29に沿ってカム歯車10の径方向に移動し、マグネットレバー41が揺動する。
【0035】
また、マグネットレバー41の所定位置には突起腕41cが形成されている。この突起腕41cは、検氷軸32に設けられたマグネット揺動禁止部材43の近傍に位置している。この突起41cにマグネット揺動禁止部材43が当たっている状態では、マグネットレバー41は揺動することができない。一方、マグネットレバー41の先端部には、ホールIC42を動作させる永久磁石46が取り付けられている。また、マグネットレバー41には、突起腕41cと点対称的に突起腕41dが設けられ、コイルスプリング44の一端が取り付けられている。なお、コイルスプリング44の他端は、中地板21に設けられた軸21cに引っ掛けられている。
【0036】
ホールIC42は、中地板21に固定され、中地板21と他方のケース9bの間に取り付けられたプリント配線基盤51に接続されている。このホールIC42は、マグネットレバー41が作動位置に在る場合にその他端部の永久磁石46に対向するように配置されている。このホールIC42は、図13に示すように、コントローラ52に電気的に接続されている。そして、マグネットレバー41が非作動位置に在る場合、このホールIC42は、検出信号として低レベルの信号(以下、L信号と記す)をコントローラ52に出力する。一方、マグネットレバー41が揺動して、ホールIC42に対向したとき、このホールIC42は、検出信号として高レベルの信号(以下、H信号と記す)をコントローラ52に出力する。
【0037】
ホールIC42は、カム歯車10が−10度から160度まで回転する間に2ヶ所の位置でH信号を出力する。すなわち、マグネットレバー41を操作するマグネットレバー用カム面29には2ヶ所の位置に凹み部分となる第1のオン信号発生用カム部29aと満氷時オン信号発生用カム部29cが形成されており、マグネットレバー41の凸部41bがこれらの凹み部分に到達してこのマグネットレバー41が揺動する度に、ホールIC42はH信号を出力する。出力されたH信号は、その発生位置の違いにより製氷位置信号または検氷位置信号(識別信号)としてコントローラ52に認識される。コントローラ52は、これらの信号に基づいてカム歯車10の現状位置を認識する。
【0038】
なお、プリント配線基板51の他方のケース9b側には、この自動製氷機1を動作させるためのコントローラ52を含む制御回路のための各種の電子部品53が設けられている。このコントローラ52等の制御回路は、自動製氷機1に設けるのではなく、自動製氷機1が設置される冷蔵庫本体側の回路に設けるようにしても良い。
【0039】
マグネットレバー41は、コイルスプリング44によってマグネットレバー用カム面29に当接する方向に付勢されている。この力は、カム歯車10の外周から中心に向かうもので、両ケース9a、9bを組み込むときの妨げとならない力となっている。このため、カム歯車10がコイルスプリング44の力によって浮き上がってしまうことがなく、カム歯車10の組み込みや両ケース9a,9bの一体化が簡単に行え、組み立てやすいものとなる。
【0040】
コントローラ52は、マイクロコンピュータを備えている。そして、図13に示すように、100Vまたは120VのAC電源を変換部54および整流部55を介してDC12Vの電源が入力している。そして、コントローラ52の入力側にはサーミスタ1aとホールIC42が、出力側には駆動回路56を介してステッピングモータ13がそれぞれ電気的に接続されている。また、コントローラ52は、タイマ回路を有している。さらに、コントローラ52の記憶装置には、基本動作プログラムおよび初期設定プログラムが記憶されている。コントローラ52は、これらの制御プログラムを繰り返し実行し、ホールIC42等から供給される検出信号に基づいてステッピングモータ13を正転または逆転させる。
【0041】
なお、このコントローラ52が制御手段を構成している。また、このコントローラ52からは、必要により他の機器、例えば、貯水タンク8bへの吸水用の電磁バルブを制御するための信号や、揺動部材4を使用しない場合に開閉弁8を制御するための信号等を送出できるようになっている。
【0042】
次に、この自動製氷機1の駆動装置5の動作について説明する。コントローラ52は、基本動作プログラムおよび初期設定プログラムを適宜実行し、図14および図15に示すように動作する。例えば、基本動作プログラムは、扉が開かれていない状態であることおよび製氷皿の下に置かれるサーミスタ1aによって製氷完了を検知した後、一定時間経過することというAND条件が満たされたとき、待機終了の旨の信号がコントローラ52に入力し実行するようにされる。また、初期設定プログラムは、例えば、電源オンまたは初期化する旨の信号のいずれかがコントローラ52に入力した場合に実行するようにされる。
【0043】
この自動製氷機1の全体的な動作は、図15に示すとおりとなっている。まず、電源がオンされる(ステップS1)と、初期設定プログラムが動作する(ステップS2)。次に、基本動作プログラムを開始し、氷製造状態に入る(ステップS3)。コントローラ52は、氷製造が終了されたか否かをサーミスタ1aで検知し(ステップS4)、終了を検知すると、貯氷容器内の氷の量を検知しに行く(ステップS5)。なお、初期設定からスタートした場合は、水が供給されないが、サーミスタ1aは、氷の有無にかかわらず庫内温度を感知するので、氷製造が終了したと判断し、次のステップに進み、後述する離氷動作(ステップ7)の終了後に給水動作(ステップ8)を行う。
【0044】
そして、コントローラ52は、貯氷容器内の氷が不足状態か否かを検知し(ステップS6)、満氷でないとき、すなわち氷が不足状態であると、製氷皿2を反転させ氷を貯氷容器へ供給する離氷動作を行う(ステップS7)。製氷皿2はその後、水が供給される位置へ回動され、水が供給される(ステップS8)。一方、満氷状態であると、製氷皿2は反転せず元に戻り、所定時間のタイマが働き(ステップS9)、ステップS5の貯氷状態検知動作のステップに戻っていく。
【0045】
初期設定プログラム(イニシャライズ)は、図16に示すとおりとなっている。なお、以下においてマグネットレバー41とホールIC42との位置関係をその生成信号によって「スイッチH」「スイッチL」の2つの状態に分けることとする。初期設定プログラムでは、まず、マグネットレバー41の状態を検知する。すなわち、コントローラ52は、スイッチがH信号を出力しているか否かを判断し(ステップS11)、否定的(NO)のときは、ステッピングモータ13を逆転(反時計回転=CCW回転)させ、製氷位置方向へカム歯車10を駆動する(ステップS12)。
【0046】
その後、コントローラ52は、スイッチがH信号を出力するか否か検知し(ステップS13)、肯定的(YES)であると、タイマをセットする(ステップS14)。このときのタイマ時間は、図14に示すように、満氷時オン信号の時間taより長い時間となる時間tb、すなわち基準点から製氷位置までの時間tbとしている。換言すれば、tb>taの関係となるように基準点を設けている。
【0047】
このタイマが働いている時間内において、コントローラ52は、スイッチがH信号を継続するか否か検知し(ステップS15)、肯定的(YES)であると、タイマが終了したか否か判断し(ステップS16)、終了しているとステッピングモータ13を停止させる(ステップS17)。すなわち、タイマが終了した時点でスイッチがH信号状態であると、そのH信号は満氷時オン信号ではなく製氷位置でのオン信号とコントローラ52が判断し、ステッピングモータ13を停止させる。これによってカム歯車10は0度の位置に設定される。しかし、ステップS15で、タイマ時間内にスイッチがL信号を発生すると、H信号を発生させた位置は満氷時オン信号であったこととなり、次のH信号の発生を検知すべくステッピングモータ13の反時計回転を継続させる。
【0048】
なお、ステップS11でスイッチがH信号発生状態であると、ステッピングモータ13は正方向回転(時計回転=CW回転)し、離氷位置方向へカム歯車10を駆動する(ステップS18)。これは、この実施の形態の自動製氷機1は、製氷位置からさらに逆回転させると給水位置へ移行し、自動的に給水を行うようになっているため、初期設定プログラムで給水を行うこととなると、既に満杯の氷または水を有する製氷皿2にさらに給水を行ってしまう危険性があるためである。このような危険を避けるため、初期設定プログラムでは、給水を絶対行わないようにしている。
【0049】
ステップS18でステッピングモータ13がCW回転を開始後、コントローラ52は、スイッチがL信号を発生するか否か検知し(ステップS19)、肯定的(YES)となるとステップS12に移行し、すぐにステッピングモータをCCW回転させる。その後は、先に示したステップS13からステップS17を行い、カム歯車10を0度の位置とする。
【0050】
次に基本動作プログラムを図17および図18に基づいて説明する。
【0051】
なお、基本動作プログラムを実行していない場合には、カム歯車10は製氷位置(回転角θが0度の位置)に復帰している。この状態では、製氷皿2は、図19に示すように水平に保持されている。そして、検氷機構11を操作する検氷軸用カム面28は、凸部31aをカム歯車10の中心側に移動させており、検氷軸32を非作業位置に引き戻している。この状態では、検氷アーム3は、図2中、実線で示すように、製氷皿2の側方に格納されている。一方、スイッチ機構12中のマグネットレバー41の凸部41bは、マグネットレバー用カム面29に沿って径方向内側に移動し、マグネット揺動禁止部材43は突起腕41cから離れている。したがって、スプリング44のばね力により、マグネットレバー41はマグネットレバー用カム面29の凹部に当接し、揺動可能とされている。
【0052】
先に示したステップS1,S2を終了後、製氷皿2は製氷位置で待機する。まず、コントローラ52は、その製氷位置で一定時間経過したか否かを判断し(ステップS21)、肯定的な(YES)であるとサーミスタ1aによって製氷皿2が所定温度以下か否かを判断する(ステップS22)。
【0053】
なお、コントローラ52を、例えば、冷蔵庫の扉が開けられた後に閉められた場合であって、製氷皿2に氷ができていることを確認できた場合に、この基本動作プログラムの実行を開始するようにしても良い。この基本動作プログラムでは、貯氷容器内の貯氷量に応じて図14に示す貯氷量不足時の動作モードまたは貯氷量充足時の動作モードに基づく検氷状態を実行する。
【0054】
基本動作プログラムの実行を開始したコントローラ52は、図17のステップS23において、まず、貯氷容器内の貯氷量が不足している場合に必要となるステップ数を設定する。すなわち、カム歯車10を0度から160度まで駆動するのに必要なステップ数を設定する。次に、ステッピングモータ13を正転させてカム歯車10を図4中矢印CW方向に回転させる(ステップS24)。次に、コントローラ52は、ステップS25に進んでホールIC42より供給される検出信号がL信号か否かを判断し、L信号が検出されるまでこのステップS25を繰り返し実行する。L信号を検出できずにH信号(製氷位置信号)が検出されている状態では、カム歯車10はいまだ製氷位置から十分に回転するに至っていないと考えられる。
【0055】
そして、カム歯車10がCW方向に十分に回転し、スイッチ機構12を操作するマグネットレバー用カム面29の第1のオフ信号発生用カム部29bが、凸部41bを径方向外側に移動させると、マグネットレバー41が揺動する。これにより、ホールIC42の検出信号(=スイッチ)がH信号からL信号に変化し、製氷位置信号がオフされる。この位置が図14に示す基準点となる。したがって、ステップS25の判別結果が肯定(YES)になり、コントローラ52はステップS26に進んでスイッチがH信号を発生するか否かを判断する。
【0056】
スイッチからH信号を発生しない状態が継続すると、設定されたステップ数が終了したか否か判断し(ステップS27)、設定ステップ数に到達すると、コントローラ52は、ステッピングモータ13を停止させる(ステップS28)。ここで、スイッチがL信号の発生を継続するのは、マグネット揺動禁止部材43が、検氷軸32、すなわち、検氷アーム3の回転に伴って十分な回転を行うことにより、マグネットレバー41の突起腕41cに当接する位置に移動し、マグネットレバー41の揺動を禁止するためである。
【0057】
このステップS26からステップS27の動きについて、再度詳細に説明する。すなわち、コントローラ52は、ステップS26で、検出される信号がH信号であるか否かを判断する。この状態で検出されるH信号は、検氷位置信号である。そして、検氷位置信号の立ち上がりを確認できずに判別結果が否定(NO)となる場合には、コントローラ52は、ステップS27に進んでセットされたステップ数が終了したか否かを判断する。そして、コントローラ52は、設定スラップ数が終了するまでステップS26,S27を繰り返し実行する。この状態では、カム歯車10は、図4中矢印CW方向に回転しているので、この回転角θが10度に達すると、検氷機構11の凸部31aは検氷軸用カム面28の検氷降下動作部28bに到達する。
【0058】
いま、貯氷容器内の貯氷量が不足している場合には、検氷アーム3は、貯氷容器内の氷に邪魔されることなく所定位置まで下降することができる。したがって、凸部31aが検氷軸用カム面28の検氷降下動作部28bに沿って径方向外側に移動し、検氷軸用レバー31を揺動させる。これにより、検氷軸32が回転操作され、検氷アーム3の先端が下降し始める。
【0059】
そして、カム歯車10の回転角θが32度に達すると、検氷アーム3は、図2の2点鎖線位置まで動作する。このとき、検氷軸用レバー31は、検氷軸用カム面28の氷不足検出位置部28cまで揺動し、検氷軸32に設けられたマグネット揺動禁止部材43が、スイッチ機構12のマグネットレバー41に形成された突起腕41cに当たる。したがって、マグネットレバー41は、このマグネット揺動部材43に動きを規制されて揺動することができなくなる。このため、スイッチ機構12の凸部41bがマグネットレバー用カム面29の凹み部分となる満氷時オン信号発生用カム部29cに到達しても、凸部41bはこのマグネットレバー用カム面29に沿って移動することはなく、このカム面29から離れる。この状態では、永久磁石46がホールIC42に対向しておらず、このホールIC42は、L信号をコントローラ52に供給し続ける。
【0060】
したがって、ステップS26の判別結果は否定を継続し、コントローラ52は、ステップS27を実行してセットされたステップ数に到達するまでステップS26に戻る。検氷アーム3が下降している間は、マグネットレバー41は揺動できないので、コントローラ52はH信号を検出することはなく、ステップS26とステップS27を繰り返し実行する。
【0061】
さらに、カム歯車10が矢印CW方向に回転されると、マグネットレバー41の凸部41bが再びマグネットレバー用カム面29に接触して、たとえマグネット揺動禁止部材43によるマグネットレバー41の規制が解除された場合にも、このマグネットレバー41は揺動することはない。したがって、貯氷容器内の貯氷量が不足している場合には、検氷位置信号が出力されることはない。なお、この実施の形態では、ホールIC42の動作として、いわゆるアクティブ・ハイの制御方法を採用している。
【0062】
そして、カム歯車10の回転角θが58度に達すると、凸部31aが検氷軸用カム面28の検氷復帰動作部28dに沿って径方向内側に移動し始める。さらに、カム歯車10の回転角θが80度に達すると、検氷軸用レバー31の凸部31aが検氷軸用カム面28の検氷非動作位置部28aに乗り上げ、検氷軸用レバー31は非作動位置に戻る。この状態であっても、上述したように、マグネットレバー41は揺動することがなく、ホールIC42はL信号をコントローラ52に供給し続ける。したがって、コントローラ52は、ステップS26とステップS27を繰り返して実行する。
【0063】
この後、若干の時間が経過すると、ステップ23でセットしたステップ数に到達する。これにより、ステップS27の判別結果が肯定になり、コントローラ52はステップS28に進む。コントローラ52は、このセットされたステップ数を動作させる間にH信号、すなわち検氷位置信号を検出できなかったことで、貯氷容器内の貯氷量が不足していることを認識する。
【0064】
ステップS28では、コントローラ52は、ステッピングモータ13を1秒間停止させる。すなわち、カム歯車10の回転角θが160度に達する位置が、離氷位置で、製氷皿2は、図20に示すとおりとなっている。この状態では、製氷皿2は、当接片に当たってねじれ変形しており、製氷皿2より氷が外れて貯氷容器内に落下する。
【0065】
この後、この実施の形態では、所定ステップ数(=160度の位置)に達すると、図18に示すように、コントローラ52は、ステップS29に進み、カム歯車10を図4中矢印CCW方向に回転させるためにステッピングモータ13を逆転させる。これ以降、カム歯車10が戻り行程に入る。なお、カム歯車10を矢印CW方向にさらに回転させ、カム歯車10の回転角θが170度に達すると、カム歯車10に形成された溝26の端面26bが一方のケース9aの突起に度当たりし、いわゆるメカロックの状態になって以降の矢印CW方向への回転を不可能にするようにしても良い。
【0066】
なお、この実施の形態では、製氷位置から離氷位置の手前までを高速運転し、スピードを上げ、離氷位置の直前から離氷位置までを低速にしトルクを上げている。すなわち、製氷皿2をねじり始めるときから氷を落下させるまでの間については、トルクを稼ぐためステッピングモータ13を低速化させている。例えば、通常の小型のステッピングモータでは、製氷位置(0度)から離氷位置(160度)までを6分間かけて駆動し、そのねじり始めまでを5分間程度となるところを1分間程度とし、0度から160度までを計2分間程度で駆動している。ただし、このように変速させず小型のステッピングモータで3〜7分程度かけて離氷する定速駆動としても良い。
【0067】
次に、コントローラ52はステップS30に進み、検出信号がH信号からL信号に変化したか否かを判別する。肯定的(YES)であると、タイマをセットする(ステップS31)。このときのタイマ時間は、図14に示すように、満氷時オン信号の時間taより長い時間tbとしている。すなわち、tb>taの関係となるように基準点を設けている。このタイマが働いている時間内において、コントローラ52は、スイッチがH信号を継続するか否か検知し(ステップS32)、肯定的(YES)であると、タイマが終了したか否か判断し(ステップS33)、終了していると製氷位置から逆方向への駆動ステップ数を設定する(ステップS34)。
【0068】
なお、カム歯車10が矢印CCW方向に回転し、スイッチ機構12の凸部41bがマグネットレバー用カム面29の満氷時オン信号発生用カム部29cを通過する際、マグネットレバー41は揺動可能あるいは揺動不能となる。したがって、ホールIC42の信号がH信号となる場合と、L信号となる場合がある。これは、戻り行程では、次の2つの状態が存在し得るためである。すなわち、第1の状態は、貯氷容器内の氷が満杯になって、検氷アーム3が満氷検出レベル(図2の1点鎖線状態)で止まりそれ以上進出できなくなる結果、マグネット揺動禁止部材43がマグネットレバー41の突起腕41cに当接できず、その動きを規制できない場合である。第2の状態は、貯氷容器内の氷が満杯にならず、検氷アーム3が満氷検出レベル以下まで下がり、マグネット揺動禁止部材43がマグネットレバー41の突起腕41cに当接し、その動きを規制する場合である。
【0069】
次に、コントローラ52は、ステップS35に進み、設定されたステップ数に到達したか否かを判断する。その判断が肯定的なときはステップS36に進み、空になった製氷皿2に注水を行なう。この注水は、給水位置である−10度に到達する前から徐々に行われる。すなわち、製氷皿2の係合部2bが揺動部材4の一方側4aを徐々に押し始めるため、開閉弁8も徐々に開くためである。この給水は、図21に示すように製氷皿2が逆方向に10度傾いた状態で行われると共にステッピングモータ13を1秒間完全に停止することにより(ステップS36)、確実に行われる。なお、給水量を確実に制御するため、製氷位置(0度)から給水位置(−10度)までのステッピングモータ13の速度を他の部分より速くなるようにしたり、開閉弁8が開き始めてから完全に開くまでの間を高速駆動するようにしても良い。
【0070】
給水が行われた後、コントローラ52は、ステッピングモータ13をCW回転させると共に(ステップS37)、ステップ数を設定する(ステップS38)。その後、コントローラ52は、そのステップ数に到達したか否かを判断し(ステップS39)、到達したらステッピングモータ13を停止させる(ステップS40)。この停止位置が製氷位置(0度)となる。この後、ステップS21に戻り、上述のプログラムの実行開始条件が満たされた場合は、再度ステップS21からステップS40のこのプログラムの実行を開始する。
【0071】
一方、貯氷容器内の貯氷量が充足している場合を考える。この場合には、製氷皿2を反転させて離氷作業を行う必要はなく、直ちに製氷皿2を製氷位置に復帰させている。
【0072】
貯氷容器内の貯氷量が充足している場合には、検氷アーム3は、貯氷容器内の氷に当たって下降することができない。したがって、駆動装置5が始動し、カム歯車10が製氷位置から矢印CW方向に回転されて回転角θが41度に達した場合には、検氷軸用レバー31は、わずかに揺動するものの、氷に検氷アーム3が突き当たりそれ以上揺動できなくなり、検氷機構11の凸部31aが検氷軸用カム面28から離れる。このため、マグネット揺動禁止部材43は、スイッチ機構12のマグネットレバー41に形成された突起腕41cを規制できず、スイッチ機構12の凸部41bは、マグネットレバー用カム面29の凹み部分となる満氷時オン信号発生用カム部29cに沿って移動し、マグネットレバー41が揺動することとなる。
【0073】
マグネットレバー41の揺動によって、図17のステップS26において、ホールIC42の信号がL信号からH信号に変化する。すなわち、検氷位置信号が立ち上がってステップS26の判別結果が肯定になり、コントローラ52は、図17のステップS51に進み、ステッピングモータ13を1秒間だけ停止させる。この後、直ちにカム歯車10の戻り行程に移行し、コントローラ52は、ステップS52に進み、カム歯車10を矢印CCW方向に回転させるためにステッピングモータ13を逆転させる。
【0074】
この後、コントローラ52は、スイッチがL信号を出力しているか否かを判断し(ステップS53)、肯定的(YES)のときは、スイッチがH信号を出力するか否かを判断し(ステップS54)、肯定的(YES)であると、タイマをセットする(ステップS55)。このときのタイマ時間は、図14に示すように、満氷時オン信号の時間taより長い時間となる時間tb、すなわち基準点から製氷位置までの時間tbとしている。
【0075】
このタイマが働いている時間内において、コントローラ52は、スイッチがH信号を継続するか否か検知し(ステップS56)、肯定的(YES)であると、タイマが終了したか否か判断し(ステップS57)、終了しているとステッピングモータ13を停止させる(ステップS58)。すなわち、タイマが終了した時点でスイッチがH信号状態であると、そのH信号は満氷時オン信号ではなく製氷位置でのオン信号とコントローラ52が判断し、ステッピングモータ13を停止させる。これによってカム歯車10は0度の位置に設定される。しかし、ステップS56で、タイマ時間内にスイッチがL信号を発生すると、H信号を発生させた位置は他の信号であったこととなり、次のH信号の発生を検知すべくステッピングモータ13の反時計回転を継続させる。
【0076】
コントローラ52は、ステッピングモータ13が停止してから一定時間が経過したか否かを検知し(ステップS559)、肯定的(YES)であると、ステップS22に戻り、所定温度以下か否かを検知する。その後は前述と同様のステップを繰り返すこととなる。なお、ステップS59における一定時間の経過判断を、ステッピングモータ13の停止からではなく、他の時点、例えば、ステップS21、すなわち1回前の一定時間経過検知時点を基準として計測するようにしても良い。
【0077】
なお、上述の実施の形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態で示した製氷皿2の係合部2bを設けず、出力軸25に揺動部材4との係合部を設けたり、出力軸25にアームを取り付けそのアームによって揺動部材4を動作させるようにしても良い。
【0078】
また、上述の実施の形態では、検氷位置のH信号を満氷の場合のみ発生するようにしたが、満氷のときは発生させず不足状態のときにH信号を発生させるようにしても良い。さらに、時間tb>時間taの関係はそのままとし、製氷位置でH信号をL信号に落とすようにしても良い。この場合、初期設定プログラムでは、ステッピングモータ13の最初の駆動方向を常に離氷位置側とする必要がある。また、上述の実施の形態では、マグネットレバー41とホールIC42との関係をアクティブ・ハイとなる関係にしたが、両者が対向する位置ではL信号が発生するアクティブ・ローの関係にしても良い。
【0079】
さらに、駆動源としてはステッピングモータ13を使用せず、ACモータやコンデンサモータを使用し、カム歯車10の回転角度をステップ数ではなく時間で制御するようにしても良い。また、氷化する液体としては、水の他にジュース等の飲み物や検査試薬等の非飲料等を採用することができる。
【0080】
また、液体供給手段となる開閉弁8と液体供給操作手段となる揺動部材4とを一体化させても良い。さらに揺動部材4の代わりにスイッチ機構を設け、スイッチを押すことにより、開閉弁8等を動作させたり、換気扇のひものような物を設け、製氷位置から給水位置の間でそのひもを引っ張るようにしても良い。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明では、製氷皿と揺動部材をうまく活用することにより、簡易な構成でかつ低コストにて製氷皿への液体供給が可能となる
【0085】
また、請求項記載の発明では、液体供給手段と液体供給操作手段とを一体化させているので、部品数が削減されると共に液体供給手段を一層確実に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動製氷機の要部平面図である。
【図2】図1の自動製氷機の側面図である。
【図3】図2の自動製氷機から製氷皿部分を取り除き、貯水タンク等を付加した側面図である。
【図4】図1の自動製氷機の駆動装置を示し、一方のケースを取り外して内部を観察可能にした正面図である。
【図5】図4の駆動装置のA−B−C−D−E−F−G−H線に沿う断面を示し、その回転伝達手段の連結関係を示す展開図である。
【図6】図4の駆動装置のカム歯車を示し、(A)はその平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図4の駆動装置のVII−VII線に沿う要部断面図である。
【図8】図4の駆動装置のVIII−VIII線に沿う要部断面図である。
【図9】図4の駆動装置のIX-IX線に沿う要部断面図である。
【図10】図1の自動製氷機の駆動装置の正面図である。
【図11】図10の駆動装置の右側面図である。
【図12】図10の駆動装置の平面図である。
【図13】図1の自動製氷機の制御系を示すブロック図である。
【図14】図1の自動製氷機の動作状況を示す図である。
【図15】図1に示す自動製氷機のコントローラが実行する動作の概要を示すフローチャート図である。
【図16】図1に示す自動製氷機のコントローラの初期設定プログラムを示すフローチャート図である。
【図17】図1に示す自動製氷機のコントローラが実行する基本動作プログラムの前半部分のフローチャート図である。
【図18】図1に示す自動製氷機のコントローラが実行する基本動作プログラムの後半部分のフローチャート図である。
【図19】図1の自動製氷機の製氷皿の製氷位置状態を示す側面図である。
【図20】図1の自動製氷機の製氷皿の離氷位置状態を示す側面図である。
【図21】図1の自動製氷機の製氷皿の給水位置状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 自動製氷機
2 製氷皿
2b 係合部
3 検氷アーム
4 揺動部材(液体供給操作手段)
4a 揺動部材の一方側
4b 揺動部材の他方側
5 駆動装置
7 軸部(揺動支点)
8 開閉弁(液体供給手段)
8b 貯水タンク(貯液タンク)
9 ケース
10 カム歯車
11 検氷機構
12 スイッチ機構
13 ステッピングモータ(駆動源)
14 回転伝達手段
25 出力軸
28 検氷軸用カム面
29 マグネットレバー用カム面
31 検氷軸用レバー
31a 凸部
32 検氷軸
41 マグネットレバー
41b 凸部
41c 突起腕
42 ホールIC
43 マグネット揺動禁止部材
46 永久磁石
52 コントローラ(制御手段)

Claims (2)

  1. 駆動源によって回転される出力軸に支持されて回転駆動する製氷皿と、該製氷皿へ供給するための液体を貯める貯液タンクから、液体供給手段を必要に応じて操作することによって上記製氷皿へ液体を供給する液体供給操作手段とを有する自動製氷機において、上記液体供給操作手段を、揺動支点を有する揺動部材とし、該揺動部材は、一方側が上記製氷皿に設けた係合部に係合し上記製氷皿の回転駆動により揺動することによって他方側が上記液体供給手段を操作して上記製氷皿に上記貯液タンク中の液体を供給し、上記製氷皿は、上記製氷皿の液体を製氷させる製氷位置を挟んで、製氷された氷を離氷させる離氷位置と、上記液体供給手段を必要に応じて操作し上記製氷皿に液体を供給する液体供給位置とを有し、上記製氷位置から正転により上記離氷位置へ回転駆動させると共に上記製氷位置から逆転により上記液体供給位置に回転駆動させることを特徴とする自動製氷機。
  2. 前記液体供給手段と前記液体供給操作手段とを一体化させたことを特徴とする請求項1記載の自動製氷機。
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