JP3306618B2 - 自動製氷機 - Google Patents

自動製氷機

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JP3306618B2
JP3306618B2 JP13612897A JP13612897A JP3306618B2 JP 3306618 B2 JP3306618 B2 JP 3306618B2 JP 13612897 A JP13612897 A JP 13612897A JP 13612897 A JP13612897 A JP 13612897A JP 3306618 B2 JP3306618 B2 JP 3306618B2
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和憲 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫内に設置さ
れ、氷を自動的に製造すると共に貯氷容器内の氷の不足
を検出した場合に製造した氷を自動的に補給する自動製
氷機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動製氷機能を備えた家庭用冷蔵
庫等が知られているが、この冷蔵庫に取り付けられてい
る自動製氷機の駆動装置として、例えば、特開平6−2
49556号公報に開示されている製氷皿の駆動装置が
ある。この製氷皿の駆動装置では、モータを正転させる
場合に比べて逆転させる場合の供給電圧を下げ、製氷皿
を反転させて離氷を行う場合のモータの回転トルクより
も、製氷皿を製氷位置に戻す場合のモータの回転トルク
を減少させている。これにより、製氷皿を製氷位置に戻
す場合において、製氷皿に連結されているカム歯車がそ
れ以上回転できない限界位置(いわゆる機械的度当たり
位置)に衝突し、そして継続して押し付けられていると
きの駆動系に与えるダメージを軽減している。
【0003】しかし、特開平6−249556号公報等
に記載の自動製氷機では、製氷時、検氷レバーが貯氷箱
内へ進入する際、検氷レバーの軸部および軸受け部が結
露水の凍結により固着した場合は、正常な検氷動作が行
われない可能性がある。このため、検氷レバーの軸部お
よび軸受け部で結露水が凍結しても、検氷レバーが正常
に動作する手段を提供しようとするものが現れてきてい
る。
【0004】このような検氷レバーの凍結対策等の1つ
として、特開平7−218074号公報に示される技術
がある。この技術は図27に示すように、製氷皿を回転
させるファイナルギア101の所定の領域に、検氷レバ
ー102が貯氷箱内へ進入する前に検氷軸103を強制
的に反対方向に回動させるための凸形カム面104を設
け、結露水による検氷軸103の凍結を解除させるもの
である。すなわち、検氷軸103と一体的なアーム10
5は、まずファイナルギア101の凸形カム面104に
乗り上げ、通常の検氷動作と反対方向に強制的に回動さ
せられる。その後、ファイナルギア101の凹部となる
カム面106に入り込み、通常の検氷動作が行われる。
この最初の反対方向へのわずかな回動により、検氷軸1
03が凍結していてもその凍結を解除させることとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特開平7
−218074号公報の技術は、検氷軸103が通常の
動作域と反対方向に駆動されるものであり、その可動域
を増加させてしまう。この可動域の増加は、自動製氷機
を設置するスペースを狭くしたい場合にとって極めて不
利なものとなる。また、検氷軸103が凍結していない
場合も、常に通常の動作域と反対方向に回動するため、
ファイナルギア101に対し従来以上の負荷が常に加わ
るものとなり、ファイナルギア101を動かすモータに
とって好ましいものとはなっていない。
【0006】本発明は、製氷機の設置スペースが拡大せ
ず、しかもモータへの負荷の増大は凍結時のみとするこ
とができる検氷軸の凍結防止機能を有する自動製氷機を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、退避状態の検氷アームを検氷状態へ進出
させ、この検氷アームによって、貯氷容器内の氷の不足
を検出した場合に、製氷皿を反転させて貯氷容器内に氷
を落下させ、その後、製氷皿を製氷位置に戻して氷を製
造する自動製氷機において、検氷アームを動作させる駆
動源と、この駆動源の駆動力を検氷アームに伝える介在
部材とを備え、検氷アームを退避状態から検氷状態へ進
出させるとき、介在部材を介しての通常の駆動とは別
に、検氷アームをその進出方向へ強制的に移動させる強
制移動手段を設けている。
【0008】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の自動製氷機において、強制移動手段は、検氷アー
ムが本来なら進出動作すべき状態にも拘わらず移動しな
い場合に動作するようにしている。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1または2記載の自動製氷機において、介在部材中に、
バネを有する弾性結合手段を設け、駆動源の駆動力をバ
ネを介して検氷アームに伝えて通常の駆動を行うと共
に、バネと駆動源との間の介在部材中に強制移動手段を
設けている。
【0010】加えて、請求項4記載の発明では、請求項
1、2または3記載の自動製氷機において、介在部材の
一部として、駆動源により回転駆動されるカム歯車と、
このカム歯車によって揺動し、その動きを検氷アームに
伝える検氷レバーを設け、強制移動手段は、カム歯車
と、検氷アームと、カム歯車の軸部および検氷レバーの
軸部を囲む内周面とにそれぞれ設けた突起とで構成して
いる。
【0011】本発明の自動製氷機は、検氷アームが貯氷
容器内に進出して氷の貯蔵状態を検知する。もし、貯氷
容器内の氷が不足しているとすると、検氷アームは貯氷
容器内へ十分進出する。この検氷アームの動きを検出す
ることによって自動製氷機は製氷皿を反転させて貯氷容
器内に氷を落下させる。この後、製氷皿は製氷位置に戻
され、新たな氷を製造する。もし、満氷であると、検氷
アームの進出が氷によって遮られる。検氷アームのこの
動きを検知して、自動製氷機は製氷皿を反転させず、そ
のままの状態を維持させる。
【0012】通常は、上述のように動作するが、仮に検
氷アームや検氷アームを動作させる部分が氷結すると、
貯氷容器内の氷が不足しているときでも検氷アームが貯
氷容器内へ進出しない現象が生ずる。
【0013】しかし、本発明は、通常の駆動とは別に検
氷アームをその進出方向へ強制的に移動させる強制移動
手段を設けているので、氷結が生じてもその氷結は解除
されることになる。しかも、その動作は、検氷アームの
進出方向であるので、検氷アームの動作域が拡大せず、
自動製氷機のためのスペースが拡大しない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1および図2は、本発明に係る自動製氷
機を示している。この自動製氷機1は、冷蔵庫の製氷室
内に設置されている。自動製氷機1は、図示しない貯氷
容器の上方に配置された製氷皿2と、貯氷容器内の貯氷
量を検知するために昇降する検氷アーム3と、製氷皿2
および検氷アーム3を連動させて駆動する駆動装置4を
備えて構成されている。この駆動装置4は、検氷アーム
3の先端を貯氷容器内に下降させ、その下降距離に基づ
いて貯氷容器内の氷の有無を検出する。そして、この駆
動装置4は、氷の不足を検出した場合、製氷皿2を反転
させて貯氷容器内に氷を落下させる。反転された製氷皿
2は、冷蔵庫の機枠6に設けられた当接片7に当たって
ねじれ変形し、この変形を利用して氷を落下させる。そ
の後、駆動装置4は、製氷皿2を戻し、製氷皿2に注水
して氷を製造する。
【0016】この駆動装置4は、図3および図4に示す
ように、製氷皿2に連結されてこれを反転させるカム歯
車5と、このカム歯車5に操作され介在部材の一部を構
成する検氷機構10、スイッチ機構11およびブレーキ
機構12を備えて構成されている。
【0017】カム歯車5は、駆動源となるモータ13に
より回転させられる。すなわち、モータ13の回転は、
回転伝達手段14を介してカム歯車5に伝達される。こ
の回転伝達手段14は、モータ13の出力軸13a上に
連結されたウォーム(回転力伝達部材)15と、ウォー
ム15の回転を順次減速させる第1歯車17および第2
歯車18より構成されている。モータ13の出力軸13
aには、図5に示すように、座金16が嵌め込まれて固
定されている。この座金16は、ウォーム15内に挿入
されている。座金16の形状は、ほぼ矩形状に成形され
ている。したがって、モータ13の出力軸13aとウォ
ーム15との間には滑りが生じることはなく、これらは
一体となって回転する。ここで、カム歯車5と回転伝達
手段14とは、介在部材の一部を構成している。
【0018】第1歯車17は、図4に示すように、上ケ
ース8と下ケース9との間に回転自在に支持されてい
る。この第1歯車17は、ウォームホイール17aおよ
びピニオン17bより構成され、これらは一体成形され
ている。ウォームホイール17aは、ウォーム15に噛
み合っている。
【0019】第2歯車18は、上ケース8と下ケース9
との間に回転自在に支持されている。この第2歯車18
は、ギヤ18aおよびピニオン18bより構成され、こ
れらは一体成形されている。ギヤ18aは、第1歯車1
7のピニオン17bに噛み合っている。また、ピニオン
18bは、カム歯車5のギヤ5aに噛み合っている。し
たがって、モータ13の出力軸13aの回転は、回転伝
達手段14により次々に減速されながらカム歯車5に伝
達される。
【0020】図6は、カム歯車5を示している。このカ
ム歯車5には、連結軸19が一体成形されている。この
連結軸19は、上ケース8に設けられた孔8aから駆動
装置4の外方に突出し、製氷皿2に連結されている。し
たがって、カム歯車5と製氷皿2とは、一体となって回
転する。
【0021】また、カム歯車5の、上ケース8に対向す
る一側面5bには、溝20が周方向に沿って形成されて
いる。この溝20内には上ケース8の内面に形成された
突起21が挿入されており、カム歯車5の回転できる角
度を所定の範囲に制限している。すなわち、溝20の両
端面に突起21が当たる位置を、カム歯車5の回転限界
位置としている。本実施の形態の場合には、カム歯車5
は、−8度から170度の範囲で回転できる。
【0022】一方、カム歯車5の、下ケース9に対向す
る他側面5cには、環状の凹部22が形成されている。
この凹部22の回転中心側の面は、第1カム面23を構
成し、また、外周側の面は第2カム面24および第3カ
ム面25を構成している。各カム面23,24,25
は、図6に示すように、それぞれ所定の形状に成形され
ている。他側面5c側には、軸部5eから突出した突起
5dが設けられている。この突起5dは、検氷アーム3
の駆動部分が氷結して動作しなくなるのを防ぐもので、
検氷アーム3が氷結し、動作しなくなると、後述する検
氷レバー26側に設けた突起26bに突き当たり、検氷
レバー26を強制的に検氷方向に回動させて氷結状態を
解除させるものとなっている。なお、この両突起5d,
26bと、カム歯車5と、検氷レバー26とで検氷アー
ム3を進出方向に強制的に移動させる強制移動手段を構
成している。
【0023】このカム歯車5の軸部分には、図4に示す
ように、フリクションリング42が装着されている。フ
リクションリング42は、カム歯車5の他側面5cと下
ケース9との間に配置され、カム歯車5に対して摩擦係
合している。フリクションリング42の所定位置には、
図3に示すように、突起42aが一体成形されている。
この突起42aは、後述する検氷レバー26の揺動を禁
止することができる。また、フリクションリング42に
は、カム歯車5の突起5dの移動を許容する切欠(図示
省略)が設けられている。
【0024】また、フリクションリング42の下ケース
9側の端面には、図示しない切欠が設けられている。こ
の切欠は、下ケース9に一体成形された図示しない突起
体に嵌合する。この切欠は、突起体に比べて大きく形成
されている。したがって、フリクションリング42は、
カム歯車5の回転に連動してこの切欠の両端が突起体に
度当たりするまでの範囲で回転できる。本実施の形態で
は、フリクションリング42は、図17に示す位置から
図18に示す位置までの範囲で回転する。
【0025】検氷機構10は、カム歯車5に操作される
検氷レバー(伝達部材)26と、この検氷レバー26を
検氷アーム3に連結し弾性結合手段となるコネクタ27
と、検氷レバー26を揺動させるコイルスプリング28
を備えて構成されている。
【0026】検氷レバー26は、カム歯車5と下ケース
9との間に配置されて第2歯車18と同軸上に揺動自在
に取り付けられている。検氷レバー26の一端部のカム
歯車5に対向する面には、円柱状の凸部26aが形成さ
れている。この凸部26aは、カム歯車5に形成された
第1カム面23に当接するカムフォロアとなっている。
【0027】また、検氷レバー26には、カム歯車5の
軸部5eと対向する内周面に、突起26bが設けられて
いる。この突起26bは、検氷アーム3等が氷結し、検
氷動作をしなくなったとき、カム歯車5に設けた突起5
dに突き当たり強制的に検氷レバー26を前進回動動作
させ氷結を解除させるものとなっている。さらに、検氷
レバー26の一端近傍の下ケース9に対向する面には、
突片29が形成されている。この突片29は、後述する
マグネットレバー33の揺動を禁止することができる。
また、検氷レバー26の他端は、図7に示すように、下
ケース9に向けて開口するブリッジ形状をなしている。
検氷レバー26の他端には、このブリッジ形状を利用し
てコネクタ27が連結されている。
【0028】コネクタ27は、図8に示すように、検氷
レバー26側の保護リング(第1回転体)31と、検氷
アーム3側の検氷軸(第2回転体)30と、これらの間
に介在されたトーションスプリング32より構成されて
いる。検氷軸30の小径部30aは、保護リング31内
に挿入される。したがって、検氷軸30と保護リング3
1とは、同軸上に配置される。検氷軸30と保護リング
31とは、検氷軸30に一体成形された一対の係止片3
0b,30cと保護リング31に一体成形された一対の
係止片31a,31bとが度当たりするまでの範囲で相
対的に回転できる。
【0029】トーションスプリング32の両端は、検氷
軸30および保護リング31に一体成形された各係止部
30d,31cに引っかけられている。トーションスプ
リング32は、組み付け前に予め所定の力で捻られてお
り、検氷軸30と保護リング31との間にねじり方向の
予荷重を与えて、これらの相対回動を規制している。な
お、図9に検氷軸30を、図10に保護リング31をそ
れぞれ詳しく示す。
【0030】また、保護リング31の外周面には、径方
向外側に向けてアーム31dが形成されている。このア
ーム31dは、検氷レバー26の他端のブリッジ形状の
開口部分に下ケース9側から挿入されている。したがっ
て、検氷レバー26が揺動した場合、図7に示すよう
に、検氷レバー26の他端の移動に伴ってアーム31d
の先端も移動され、保護リング31が回転する。この保
護リング31の回転は、トーションスプリング32を介
して同軸上の検氷軸30に伝達される。この検氷軸30
には、検氷アーム3が取り付けられている。すなわち、
検氷レバー26の揺動運動は、コネクタ27の回転運動
に変換され、検氷アーム3が昇降操作される。なお、検
氷軸30と保護リング31とは、同軸上に配置されてい
るので、コネクタ27を小型にすることができる。
【0031】このように構成されたコネクタ27は、検
氷アーム3側からの入力を吸収し、検氷レバー26およ
びカム歯車5を保護する安全装置として機能する。すな
わち、検氷アーム3に外力が作用すると、検氷軸30
は、検氷アーム3と一体的に回転し、いわゆる逆駆動の
状態になる。しかしながら、この検氷軸30の回転は、
検氷軸30と保護リング31とが相対的に回転し、ま
た、トーションスプリング32が弾性変形することで吸
収され、検氷レバー26に連結されている保護リング3
1を無理に回転させることはない。
【0032】一方、保護リング31のアーム31dの先
端には、検氷軸30側に向けてシャフト31eが形成さ
れている。このシャフト31eには、コイルスプリング
28の一端が係止されている。このコイルスプリング2
8の他端は、下ケース9の所定位置に係止されている。
したがって、保護リング31、すなわちコネクタ27
は、検氷アーム3を下降させる方向に予荷重が付与され
ており、また、検氷レバー26は、揺動する方向に予荷
重が付与されている。
【0033】スイッチ機構11は、図11に示すよう
に、カム歯車5に操作されるマグネットレバー33と、
マグネットレバー33の揺動に応じて検出信号を変化さ
せるホールIC34を備えて構成されている。
【0034】マグネットレバー33は、図4に示すよう
に、検氷レバー26と下ケース9との間に配置され、図
11に示すように、下ケース9に一体成形されている軸
部9aに揺動自在に取り付けられている。マグネットレ
バー33の一端部のカム歯車5側の面には、円柱状の凸
部33aが形成されている。この凸部33aは、カム歯
車5に形成された第2カム面24に当接するカムフォロ
アとなっている。したがって、カム歯車5が回転した場
合、凸部33aが第2カム面24に沿ってカム歯車5の
径方向に移動し、マグネットレバー33が揺動する。こ
のマグネットレバー33は、図11中、二点鎖線で示す
非作動位置と実線で示す揺動位置との間を揺動できる。
【0035】また、マグネットレバー33の所定位置に
は突起35が形成されている。この突起35は、検氷レ
バー26に形成された突片29の近傍に位置している。
この突起35に突片29が当たっている状態では、マグ
ネットレバー33は揺動することができない。一方、マ
グネットレバー33の他端部には、ホールIC34を動
作させる永久磁石36が取り付けられている。
【0036】ホールIC34は、下ケース9に取り付け
られたプリント配線基盤上に固定され、マグネットレバ
ー33が非作動位置に在る場合にその他端部の永久磁石
36に対向するように配置されている。このホールIC
34は、図12に示すように、コントローラ39に電気
的に接続されている。そして、マグネットレバー33が
非作動位置に在る場合、このホールIC34は、検出信
号として低レベルの信号(以下、L信号と記す)をコン
トローラ39に出力する。一方、マグネットレバー33
が揺動されている場合、このホールIC34は、検出信
号として高レベルの信号(以下、H信号と記す)をコン
トローラ39に出力する。
【0037】ホールIC34は、カム歯車5が−8度か
ら170度まで回転する間に3ヶ所の位置でH信号を出
力する。すなわち、マグネットレバー33を操作する第
2カム面24には所定の3ヶ所の位置に凹み部分が形成
されており、マグネットレバー33の凸部33aがこれ
らの凹み部分に到達してこのマグネットレバー33が揺
動する度に、ホールIC34はH信号を出力する。出力
されたH信号は、その発生位置の違いにより製氷位置信
号、検氷位置信号(識別信号)または離氷位置信号とし
てコントローラ39に認識される。コントローラ39
は、これらの信号に基づいてカム歯車5の回転角θを認
識する。
【0038】また、このマグネットレバー33の一端に
は、引掛軸33bが一体成形されている。この引掛軸3
3bには、スプリング38の一端が係止されている。ス
プリング38は、マグネットレバー33を揺動位置に向
けて常時引っ張っている。
【0039】ブレーキ機構12は、カム歯車5に操作さ
れる制動レバー(制動部材)40と、被制動部であるフ
ランジ41より構成されている。制動レバー40は、カ
ム歯車5とウォーム15との間に配置され、上ケース8
に一体成形された円柱と下ケース9に形成された円柱と
で構成される軸43に揺動自在に取り付けられている。
制動レバー40の先端にはカム歯車5に向けて突出する
円柱状の凸部40aが一体成形されている。この凸部4
0aは、カム歯車5に形成された第3カム面25に当接
するカムフォロアとなっている。
【0040】したがって、カム歯車5が回転すると、凸
部40aが第3カム面25に沿ってカム歯車5の径方向
内側に移動し、制動レバー40が揺動する。この制動レ
バー40は、図11中、実線で示す非作動位置と二点鎖
線で示す制動位置の間を揺動する。この制動レバー40
が制動位置まで揺動されると、制動部(図示省略)がウ
ォーム15に一体成形されたフランジ41に摩擦係合し
てウォーム15の回転に対する制動力を発生させる。な
お、フランジ41は、図5および図11に示すように、
ウォーム15のギヤ部分よりも大径となっている。
【0041】また、制動レバー40の基端には、アーム
部40bが形成されている。このアーム40bには、前
述のスプリング38の他端が係止されている。したがっ
て、制動レバー40は、スプリング38のばね力により
常時非作動位置側に引き寄せられている。すなわち、ス
プリング38は、制動レバー40とマグネットレバー3
3との間に掛け渡されており、マグネットレバー33を
揺動位置側に、また制動レバー40を非作動位置側にそ
れぞれ付勢している。
【0042】コントローラ39は、マイクロコンピュー
タを備えている。そして、図12に示すように、コント
ローラ39の入力側にはホールIC34が、出力側には
モータ13がそれぞれ電気的に接続されている。また、
コントローラ39は、タイマ回路を有している。さら
に、コントローラ39の記憶装置には、基本動作プログ
ラムおよび初期設定プログラムが記憶されている。コン
トローラ39は、これらの制御プログラムを繰り返し実
行し、ホールIC34等から供給される検出信号に基づ
いてモータ13を正転または逆転させる。なお、このコ
ントローラ39が制御手段を構成している。
【0043】次に、この自動製氷機1の駆動装置4の動
作について説明する。コントローラ39は、基本動作プ
ログラムおよび初期設定プログラムを適宜実行し、図1
3に示すように動作する。例えば、基本動作プログラム
は、扉が開かれていない状態であることおよび製氷皿の
下に置かれるサーミスタによって製氷完了を検知した
後、一定時間経過することというAND条件が満たされ
たとき、待機終了の旨の信号がコントローラ39に入力
し実行するようにされる。また、初期設定プログラム
は、例えば、電源オンまたは初期化する旨の信号のいず
れかがコントローラ39に入力した場合に実行するよう
にされる。
【0044】なお、基本動作プログラムを実行していな
い場合には、カム歯車5は製氷位置(回転角θが0度の
位置)に復帰している。この状態では、製氷皿2は水平
に保持されている。図17は、この状態の各カム面2
3,24,25と、これらのカム面23,24,25に
よって操作される検氷機構10、スイッチ機構11およ
びブレーキ機構12との位置関係を示している。検氷機
構10を操作する第1カム面23は、凸部26aを径方
向外側に移動させており、検氷レバー26を非作動位置
に引き戻している。この退避状態では、検氷アーム3
は、図2中、実線で示すように、製氷皿2の側方に格納
されている。一方、スイッチ機構11の凸部33aは、
第2カム面24に沿って径方向外側に移動し、また、ブ
レーキ機構12の凸部40aは、第3カム面25に沿っ
て径方向外側に移動している。したがって、スプリング
38のばね力により、マグネットレバー33は揺動位置
に揺動され、また、制動レバー40は、非作動位置に引
き戻されている。
【0045】始めに、図14から図16に示す基本動作
プログラムをコントローラ39が実行する場合について
説明する。コントローラ39は、例えば冷蔵庫の扉が開
けられた後に閉められた場合であって、製氷皿2に氷が
できていることを確認できた場合に、この基本動作プロ
グラムの実行を開始する。この基本動作プログラムで
は、貯氷容器内の貯氷量に応じて図13に示す貯氷量不
足時の動作モードまたは貯氷量充足時の動作モードに基
づく検氷状態を実行する。
【0046】いま、貯氷容器内の貯氷量が不足している
場合を考える。基本動作プログラムの実行を開始したコ
ントローラ39は、図14のステップS1において、モ
ータ13を正転させてカム歯車5を図17中矢印CW方
向に回転させる。なお、モータ13の正転を、各図にお
いてはCW回転として示す。次に、コントローラ39
は、ステップS2に進んでホールIC34より供給され
る検出信号がL信号か否かを判断し、L信号が検出され
るまでこのステップS2を繰り返し実行する。L信号を
検出できずにH信号(製氷位置信号)が検出されている
状態では、カム歯車5はいまだ製氷位置から十分に回転
するに至っていないと考えられる。
【0047】そして、カム歯車5がCW方向に十分に回
転し、図18に示すように、スイッチ機構11を操作す
る第2カム面24が、凸部33aを径方向内側に移動さ
せると、マグネットレバー33が揺動する。これによ
り、ホールIC34の検出信号がH信号からL信号に変
化し、製氷位置信号がオフされる。したがって、ステッ
プS2の判別結果が肯定(YES)になり、コントロー
ラ39はステップS3に進んでタイマ回路に所定時間T
1をセットする。
【0048】ここで、この時間T1は、コントローラ3
9が貯氷容器内の貯氷量を検出するのに要する時間より
も十分長い時間である。この時間T1が経過するまでに
検氷位置信号を検出できなかった場合には、貯氷容器内
の貯氷量は不足していると考えることができる。本実施
の形態では、時間T1は6秒間に設定されているが、他
の時間、例えば3.6秒等の他の値とすることもでき
る。
【0049】次に、コントローラ39は、ステップS4
に進んで、検出される信号がH信号であるか否かを判断
する。この状態で検出されるH信号は、検氷位置信号で
ある。そして、検氷位置信号の立ち上がりを確認できず
に判別結果が否定(NO)となる場合には、コントロー
ラ39は、ステップS5に進んでタイマのセット時間T
1が経過したか否かを判断する。そして、コントローラ
39は、タイマのセット時間T1が経過するまでステッ
プS4,S5を繰り返し実行する。この状態では、カム
歯車5は、図中矢印CW方向に回転しているので、この
回転角θが10度に達すると、検氷機構10の凸部26
aは第1カム面23の凹み部分に到達する。
【0050】いま、カム歯車5の矢印CW方向の回転に
伴って、フリクションリング42も同方向に回転し、突
片42aは検氷レバー26から離れて位置している。ま
た、貯氷容器内の貯氷量が不足している場合には、検氷
アーム3は、貯氷容器内の氷に邪魔されることなく所定
位置まで下降することができる。したがって、図19に
示すように、凸部26aが第1カム面23の凹み部分に
沿って径方向内側に移動し、検氷レバー26を揺動させ
る。これにより、コネクタ27が回転操作され、検氷ア
ームの先端が下降し始める。
【0051】また、この凸部26aが第1カム面23の
凹み部分に入ることにより、検氷レバー26がCW方向
に回転する。このため、カム歯車5の突起5dが検氷レ
バー26の突起26bに衝突することなく、カム歯車5
は回転していく。
【0052】そして、カム歯車5の回転角θが32度に
達すると、検氷レバー26が揺動位置まで揺動し、この
揺動レバー26に形成された突片29が、スイッチ機構
11のマグネットレバー33に形成された突起35に当
たる。したがって、マグネットレバー33は、この突片
29に押さえつけられて揺動することができなくなる。
このため、カム歯車5が矢印CW方向にさらに回転し、
スイッチ機構11の凸部33aが第2カム面24の凹み
部分に到達しても、凸部33aはこの第2カム面24に
沿って移動することはなく、図19に示すように、第2
カム面24から離れる。この状態では、永久磁石36が
ホールIC34に対向しており、このホールIC34
は、L信号をコントローラ39に供給し続ける。
【0053】したがって、ステップS4の判別結果は否
定となり、コントローラ39は、ステップS5を実行し
てタイマのセット時間T1が経過するまでステップS4
に戻る。検氷アーム3が下降している間は、マグネット
レバー33は揺動できないので、コントローラ39はH
信号を検出することはなく、ステップS4とステップS
5を繰り返し実行する。
【0054】さらに、カム歯車5が矢印CW方向に回転
されると、マグネットレバー33の凸部33aが再び第
2カム面24に接触して、たとえ検氷レバー26の突片
29によるマグネットレバー33の押さえつけが解除さ
れた場合にも、このマグネットレバー33は揺動するこ
とはない。したがって、貯氷容器内の貯氷量が不足して
いる場合には、検氷位置信号が出力されることはなく、
いわゆるアクティブ・ローの制御方法を行っている。
【0055】そして、カム歯車5の回転角θが58度に
達すると、凸部26aが第1カム面23に沿って径方向
外側に移動し始める。さらに、カム歯車5の回転角θが
80度に達すると、検氷レバー26の凸部26aが第1
カム面23の凹み部分を通り過ぎ、図20に示すよう
に、検氷レバー26は非作動位置に戻る。この状態であ
っても、上述したように、マグネットレバー33は揺動
することがなく、ホールIC34はL信号をコントロー
ラ39に供給し続ける。したがって、コントローラ39
は、ステップS4とステップS5を繰り返して実行す
る。
【0056】この後、若干の時間が経過すると、タイマ
にセットした時間T1が経過する。これにより、ステッ
プS5の判別結果が肯定になり、コントローラ39はス
テップS6に進む。コントローラ39は、このタイマの
セット時間T1が経過する間にH信号、すなわち検氷位
置信号を検出できなかったことで、貯氷容器内の貯氷量
が不足していることを認識する。
【0057】ステップS6では、コントローラ39は検
出信号がL信号からH信号に変化したか否かを判別す
る。なおも、カム歯車5は矢印CW方向に回転してお
り、その回転角θが160度に達すると、図21に示す
ように、マグネットレバー33の凸部33aが第2カム
面24の凹み部分に到達し、マグネットレバー33が揺
動する。したがって、ホールIC34は、L信号に変え
てH信号をコントローラ39に供給する。この場合のH
信号は、離氷位置信号である。この状態では、製氷皿2
は当接片7に当たってねじれ変形しており、製氷皿2よ
り氷が外れて貯氷容器内に落下する。コントローラ39
は、離氷位置信号を検出することで製氷皿2の氷が貯氷
容器内へ補充されたことを認識する。
【0058】さらにカム歯車5が矢印CW方向に回転
し、カム歯車5の回転角θが170度に達すると、カム
歯車5に形成された溝20の端面が上ケース8の突起2
1に度当たりし、いわゆるメカロックの状態になって以
降の矢印CW方向への回転が不可能になる。
【0059】一方、離氷位置信号が立ち上がったことに
より、ステップS6の判別結果が肯定になり、コントロ
ーラ39はステップS7に進んでモータ13を1秒間だ
け停止させる。その後、コントローラ39は図15のス
テップS8に進み、カム歯車5を矢印CCW方向に回転
させるためにモータ13を逆転させる。これ以降、カム
歯車5が戻り行程に入る。ここで、モータ13の逆転
を、各図においてはCCW回転として示す。
【0060】なお、ステップS6の判別結果が肯定とな
ると、モータ1を停止させる信号がコントローラ39か
らモータ13に加えられるが、モータ13内のロータは
慣性を有しているため、図29(A)に示すタイミング
チャートに示されるように、H信号が出てからもわずか
な間は駆動を継続している。この停止の遅れは、信号処
理上好ましいものである。すなわち、H信号が出てすぐ
にモータ13が停止するようにすると、外的な影響でH
信号がL信号に切り替わる危険性が高くなる。すなわ
ち、H信号を発生させるマグネットレバー33が、外的
な影響でホールIC34に対してわずかにずれるとL信
号に切り替わってしまう状態(=H信号がふらつく状
態)となるためである。なお、このようなモータ13の
停止遅れは、モータ13の正転のみならず逆転のときも
同様であり、信号処理上同じ効果を有している。
【0061】次に、コントローラ39はステップS9に
進み、検出信号がH信号からL信号に変化したか否かを
判別する。H信号が検出されている間、すなわち離氷位
置信号が立ち上がっている場合には、カム歯車5は離氷
位置から未だ十分に離れるに至っていないと考えられ
る。コントローラ39は、L信号を検出して離氷位置信
号がオフされたことを確認するまでステップS9を繰り
返し実行する。なお、モータ13が逆転し始めてからL
信号が発生するまでの時間は、先に説明した、モータ1
3のロータの慣性によりモータ13の駆動停止が遅れた
分と略同一時間となる。このため、H信号からL信号へ
のこの変化が、モータ13の動作状態中に行われること
を、十分保証できるものとなる。
【0062】そして、カム歯車5が矢印CCW方向に回
転し、図22に示すように、スイッチ機構11の凸部3
3aが第2カム面24の凹み部分を通過すると、マグネ
ットレバー33が非作動位置に戻される。したがって、
離氷位置信号がオフされる。一方、カム歯車5が矢印C
CW方向に回転することにより、このカム歯車5に摩擦
係合しているフリクションリング42も同方向に回転さ
れ、突起42aが検氷レバー26の径方向内側に入り込
む。
【0063】ホールIC34の信号がL信号に変化する
と、コントローラ39はステップS10に進み、検出信
号がL信号からH信号に変化したか否かを判別する。そ
して、検出信号がH信号に変化するまで、コントローラ
39はステップS10を繰り返し実行する。
【0064】ここで、カム歯車5は、図22中、矢印C
CW方向に回転しているので、検氷機構10の凸部26
aが第1カム面23の凹部に到達する。しかしながら、
図23に示すように、フリクションリング42の突起4
2aが検氷レバー26の径方向内側に入り込んでいるの
で、凸部26aが第1カム面23から突起42aに乗る
までわずかに落ち込むが、検氷レバー26は揺動するこ
とはできない。すなわち、カム歯車5の戻り行程では、
検氷アーム3が下降することはなく、検氷アーム3の保
護を図ることができる。
【0065】なお、検氷レバー26の凸部26aのわず
かな落ち込みによって、突起26bとカム歯車5の突起
5dには、径方向にわずかな隙間が生ずる。このため、
カム歯車5がCCW方向に回転を継続しても突起5dと
突起26bとは衝突せず、カム歯車5は回転を継続する
ことができる。
【0066】また、検氷レバー26が揺動しないので、
突片29が突起35を押さえつけることがない。この
点、前述の図19に示した状態とは相違する。したがっ
て、図23に示すように、スイッチ機構11の凸部33
aが第2カム面24の凹み部分に達すると、マグネット
レバー33が揺動する。このため、ホールIC34の検
出信号がL信号からH信号に変化し、識別信号が立ち上
がる。すなわち、カム歯車5の戻り行程では、コントロ
ーラ39は常に識別信号を検出することができ、識別信
号の有無に対応して制御方法を変える必要がなく、その
制御方法を単純なものにすることができる。なお、図1
3中において、この識別信号を二点鎖線で示す。
【0067】これにより、ステップS10の判別結果が
肯定になり、コントローラ39はステップS11に進
む。そして、このステップS11では、コントローラ3
9は識別信号がオフされたことを確認するために、検出
信号がH信号からL信号に変化したか否かを判別する。
コントローラ39は、L信号を検出するまでステップS
11を繰り返し実行する。
【0068】カム歯車5が矢印CCW方向にさらに回転
し、その回転角θが41度にまで戻ると、スイッチ機構
11の凸部33aが第2カム面24の凹み部分から脱出
する。したがって、マグネットレバー33が非作動位置
に戻り、ホールIC34の検出信号がH信号からL信号
に変化する。これにより、ステップS11の判別結果が
肯定になり、コントローラ39はステップS12に進
む。
【0069】ステップS12では、コントローラ39は
検出信号がL信号からH信号に変化したか否かを判別す
る。そして、コントローラ39は、H信号を検出するま
で、このステップS12を繰り返し実行する。いま、矢
印CCW方向に回転しているカム歯車5が製氷位置にま
で復帰すると、図17に示す状態となり、スイッチ機構
11の凸部33aが第2カム面24の凹み部分に導かれ
て径方向外側に移動する。したがって、マグネットレバ
ー33が揺動し、検出信号がL信号からH信号に変化す
る。これにより、製氷位置信号が立ち上がり、ステップ
S12の判別結果が肯定になってコントローラ39はス
テップS13に進み、モータ13の回転を停止させる。
カム歯車5が製氷位置に復帰した状態では、空になった
製氷皿2は水平状態に戻されている。
【0070】次に、コントローラ39はステップS14
に進み、空になった製氷皿2に注水を行った後にこのプ
ログラムの実行を終了する。すなわち、通常の離氷動作
を完了する。そして、前述のプログラムの実行開始条件
が満たされた場合に、再度このプログラムの実行を開始
する。なお、このように、離氷動作においては、モータ
13が逆転し始めてから2つ目のH信号によってモータ
13を停止させるようにしている。
【0071】一方、貯氷容器内の貯氷量が充足している
場合を考える。この場合には、製氷皿2を反転させて離
氷作業を行う必要はなく、直ちに製氷皿2を製氷位置に
復帰させるべきである。
【0072】貯氷容器内の貯氷量が充足している場合に
は、検氷アーム3は貯氷容器内の氷に当たって下降する
ことができない。したがって、図17に示す状態から駆
動装置4が始動し、カム歯車5が製氷位置から矢印CW
方向に回転されて回転角θが41度に達した場合には、
前述の図18の状態に続いて図24に示すように、検氷
レバー26はわずかに揺動するも、氷に検氷アームが突
き当たりそれ以上揺動できなくなり、検氷機構10の凸
部26aが第1カム面23から離れる。このため、突片
29はスイッチ機構11のマグネットレバー33に形成
された突起35を押さえつけることがなく、スイッチ機
構11の凸部33aは第2カム面24の凹み部分に沿っ
て移動し、マグネットレバー33が揺動する。
【0073】上述のように検氷レバー26がわずかに揺
動することにより、カム歯車5の突起5dは、検氷レバ
ー26の突起26bに衝突することなく回転していく。
なお、仮に、両突起5d,26bが衝突したとしても、
トーションスプリング32の存在によって、突起5dが
検氷レバー26を押し込み、突起5dの通路から退避さ
せるようにしてカム歯車5の回転が可能となっている。
【0074】マグネットレバー33の揺動によって、図
14のステップS3において、タイマにセットした時間
T1の経過前にホールIC34の信号がL信号からH信
号に変化する。すなわち、検氷位置信号が立ち上がって
ステップS4の判別結果が肯定になり、コントローラ3
9は図16のステップS15に進み、モータ13を1秒
間だけ停止させる。この後、直ちにカム歯車5の戻り行
程に移行し、コントローラ39はステップS16に進
み、カム歯車5を矢印CCW方向に回転させるためにモ
ータ13を逆転させる。
【0075】ステップS17では、コントローラ39
は、タイマ回路に所定時間T2をセットし、ステップS
18に進む。ここで、この時間T2は、外部より人等が
検氷アーム3を操作してH信号を発生させることができ
る間隔の最大値とする。コントローラ39は、ステップ
S4でH信号を検知してからこの時間T2が経過するま
では、検氷アーム3が外部から動かされて、再度H信号
が発生しても無視する。すなわち、コントローラ39は
時間T2が経過するまでは、H信号もL信号も認識しな
い。
【0076】この時間T2が経過すると、ステップS1
8の判別結果が肯定になり、コントローラ39は、ステ
ップS19に進む。ステップS19では、コントローラ
39は検氷位置信号がオフされたことを確認するため
に、検出信号がH信号からL信号に変化しているか否か
を判断する。コントローラ39はL信号を検出するま
で、このステップS19を繰り返し実行する。なお、こ
のとき、カム歯車5は矢印CCW方向に回転し、スイッ
チ機構11の凸部33aが第2カム面24の凹み部分か
ら外れている。このため、検氷アーム3が動かされて
も、元に戻ると、マグネットレバー33は非作動位置に
戻り、ホールIC34の信号はL信号となる。この結
果、ステップS19の判別結果が肯定になり、コントロ
ーラ39はステップS20に進む。
【0077】ステップS20では、コントローラ39は
検出信号がL信号からH信号に変化したか否かを判別す
る。このH信号は製氷位置信号であり、コントローラ3
9はカム歯車5が製氷位置に復帰したことを知ることが
できる。そして、コントローラ39はH信号を検出する
まで、このステップS20を繰り返し実行する。
【0078】そして、カム歯車5の回転角θが0度にま
で戻ってカム歯車5が製氷位置に復帰すると、スイッチ
機構11の凸部33aが第2カム面24の凹み部分に到
達し、マグネットレバー33が揺動して検出信号がL信
号からH信号に変化する。したがって、製氷位置信号が
立ち上がり、ステップS20の判別結果が肯定になるの
で、コントローラ39はステップ21に進んでモータの
回転を停止させ、このプログラムの実行を終了する。す
なわち、通常の満氷動作を完了する。この状態では、製
氷皿2は水平状態に戻されている。そして、このプログ
ラムの実行開始条件が満たされた場合に、再度このプロ
グラムの実行を開始する。なお、このように満氷動作に
おいては、モータ13が逆転し始めてから1つ目のH信
号によって、モータ13を停止させるようにしている。
これにより、コントローラ39に対し離氷動作完了の場
合と区別させるようにしている。
【0079】なお、上述の実施の形態は本発明の好適な
実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、上述の実施の形態で示したカム歯車5
およびフリクションリング42を、図25および図26
に示すカム歯車50およびフリクションリング52とし
ても良い。なお、これらの説明に当たって、カム歯車5
およびフリクションリング42中の同一部分には、同一
符号を付して説明することとする。
【0080】図25に示すカム歯車50は、カム歯車5
と同様なカムが形成されており、そのカム形成に当たっ
てリブ等が利用されている点がカム歯車5と異なるもの
となっている。すなわち、図25に示すように、連結軸
19が設置されている側の側面5bに設けられている溝
20や、他側面5cに設けられている第1カム面23、
第2カム面24および第3カム面25が各リブ51によ
って形成されている。加えて、カム歯車50の回転中心
となる軸部5eおよび連結軸19も、その中央部分が空
洞化されている。このように構成することによって、強
度を維持しつつカム歯車50の軽量化を図っている。
【0081】図26に示すフリクションリング52は、
基本的にはフリクションリング42と同様な構成となっ
ているが、フリクションをとるための工夫が付加されて
いる。このフリクションリング52は、突起42aと、
カム歯車50に設けた突起5dを逃げる為のカット部5
3と、フリクション発生用のフリクション突起54,5
4と、ケース9に一体成形された図示しない突起体に嵌
合する切欠部55とを有している。このように構成され
ているためフリクションリング52は、図17に示す位
置から図18に示す位置までの範囲で回転する一方、突
起5dはフリクションリング52に衝突することなく図
17に示す位置から図21に示す位置まで回動する。
【0082】さらに、強制移動手段としては、介在部材
の一部を利用して構成するのではなく、検氷レバー26
が動作しないときのみに、この検氷レバー26を進出方
向に動作させるため、介在部材とは別に輪列機構やソレ
ノイド利用機構等を設けるようにしても良い。加えて、
検氷アーム3を強制的に移動させるタイミングは、検氷
アーム3が進出動作する時が好ましいが、他のタイミン
グ、例えば進出動作が始まる直前や検氷動作とは無関係
に定期的に動かすようにしても良い。
【0083】また、本実施の形態のブレーキ機構12で
は、被制動部としてのフランジ41をモータ13の出力
軸13a上のウォーム15に一体成形しているが、被制
動部を設ける位置はこの位置に限るものではなく、例え
ば、第1歯車17や第2歯車18に被制動部を一体成形
しても良い。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2記
載の発明では、氷結等により検氷アームが動作しない状
態が生じても、強制的にその状態を解除できる。しか
も、その動作は通常の進出方向と同一なので、検氷アー
ムの可動域が大きくならず、製氷機の設置スペースが増
大しない。加えて、氷結等が生じない場合は、全く通常
の動作であるため、駆動源に余分な負荷が加わらないよ
うにでき、駆動源等の長寿命化にとって好ましいものと
なる。
【0085】また、請求項3記載の発明では、駆動源に
近い部分に強制移動手段を設けているので、氷結の箇所
が駆動源に遠い場所のときはもちろんのこと、近い場所
であっても氷結を解除させることができる。しかも、バ
ネを有する弾性結合手段を設けているので、仮に検氷ア
ームに近い部分が完全に氷結して、通常の力では氷結が
解除できないような場合が生じても、バネ部分が緩衝と
なり、この自動製氷機が壊れてしまう事態を防止でき
る。
【0086】さらに、請求項4記載の発明では、介在部
材の一部となるカム歯車と検氷レバーとに、それぞれ突
起を設けることによって検氷アームを進出方向に強制的
に動作させているので、スペース的にも部品数として
も、氷結対策の施されていない自動製氷機と同等とな
る。このため、自動製氷機自体も大型化せず、製造効率
や製造コストも悪化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し駆動装置に係る自動製氷機の平
面図である。
【図2】図1の自動製氷機の側面図である。
【図3】本発明を適用した自動製氷機の駆動装置を示
し、その一部分を破断して内部を観察可能にした正面図
である。
【図4】図3の駆動装置の断面を示し、その回転伝達手
段の連結関係を示す展開図である。
【図5】図3の駆動装置のウォームの断面図である。
【図6】図3の駆動装置のカム歯車を示し、(A)はそ
の平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図であ
る。
【図7】図3の駆動装置の検氷レバーとコネクタとの連
結状態を示す断面図である。
【図8】図3の駆動装置のコネクタの組付状態を示す分
解図である。
【図9】図8のコネクタの検氷軸を示し、(A)はその
端面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図、
(C)は(A)の反対側からみた端面図である。
【図10】図8のコネクタの保護リングを示し、(A)
はその端面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面
図、(C)は(A)の反対側からみた端面図である。
【図11】図3の駆動装置のスイッチ機構とブレーキ機
構の位置関係を示す図である。
【図12】図3の駆動装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図13】図3の駆動装置の動作状況を示す図である。
【図14】図3に示す、自動製氷機の駆動装置のコント
ローラが実行する基本動作プログラムを示し、その前半
部分のフローチャート図である。
【図15】図3に示す、自動製氷機の駆動装置のコント
ローラが実行する基本動作プログラムを示し、その後半
部分のフローチャート図である。
【図16】図3に示す、自動製氷機の駆動装置のコント
ローラが実行する基本動作プログラムを示し、図14に
続く部分のフローチャート図である。
【図17】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、製氷位置における第1〜第3カム面と検氷機構、ス
イッチ機構およびブレーキ機構との位置関係を示す図で
ある。
【図18】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、図17の状態より若干回転した位置における第1〜
第3カム面と検氷機構、スイッチ機構およびブレーキ機
構との位置関係を示す図である。
【図19】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、検氷アームを下降させている状態の第1〜第3カム
面と検氷機構、スイッチ機構およびブレーキ機構との位
置関係を示す図である。
【図20】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、下降させていた検氷アームを上昇させた状態の第1
〜第3カム面と検氷機構、スイッチ機構およびブレーキ
機構との位置関係を示す図である。
【図21】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、離氷位置における第1〜第3カム面と検氷機構、ス
イッチ機構およびブレーキ機構との位置関係を示す図で
ある。
【図22】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、図21の状態より若干回転した位置における第1〜
第3カム面と検氷機構、スイッチ機構およびブレーキ機
構との位置関係を示す図である。
【図23】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、識別信号が立ち上がっている状態における第1〜第
3カム面と検氷機構、スイッチ機構およびブレーキ機構
との位置関係を示す図である。
【図24】図3の自動製氷機の駆動装置の動作状況を示
し、識別信号が立ち上がっている状態における第1〜第
3カム面と検氷機構、スイッチ機構およびブレーキ機構
との位置関係を示す図である
【図25】図3に示す、自動製氷機に使用されるカム歯
車の他の例を示す図で、(A)はその底面図で、(B)
は(A)のB−B線に沿う断面図である。
【図26】図3に示す、自動製氷機に使用されるフリク
ションリングの他の例を示す図で、(A)はその平面図
で、(B)は(A)の矢示B方向から見た半断面側面図
で、(C)は(A)のC−C線に沿う断面図である。
【図27】従来の、氷結対策を有する自動製氷機の要部
平面図である。
【符号の説明】
1 自動製氷機 2 製氷皿 3 検氷アーム 4 駆動装置 5 カム歯車(介在部材の一部で強制移動手段の一部) 5d 突起(強制移動手段の一部) 10 検氷機構(介在部材の一部) 11 スイッチ機構 12 ブレーキ機構 13 モータ(駆動源) 14 回転伝達手段(介在部材の一部) 15 ウォーム(介在部材の一部) 26 検氷レバー(強制移動手段の一部) 26b 突起(強制移動手段の一部) 27 コネクタ(弾性結合手段) 32 トーションスプリング(バネ) 39 コントローラ(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/00 - 1/12 F25C 1/16 - 5/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 退避状態の検氷アームを検氷状態へ進出
    させ、この検氷アームによって、貯氷容器内の氷の不足
    を検出した場合に、製氷皿を反転させて上記貯氷容器内
    に氷を落下させ、その後、上記製氷皿を製氷位置に戻し
    て氷を製造する自動製氷機において、上記検氷アームを
    動作させる駆動源と、この駆動源の駆動力を上記検氷ア
    ームに伝える介在部材とを備え、上記検氷アームを上記
    退避状態から上記検氷状態へ進出させるとき、上記介在
    部材を介しての通常の駆動とは別に、上記検氷アームを
    その進出方向へ強制的に移動させる強制移動手段を設け
    たことを特徴とする自動製氷機。
  2. 【請求項2】 前記強制移動手段は、前記検氷アームが
    本来なら進出動作すべき状態にも拘わらず移動しない場
    合に動作するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の自動製氷機。
  3. 【請求項3】 前記介在部材中に、バネを有する弾性結
    合手段を設け、前記駆動源の駆動力を上記バネを介して
    前記検氷アームに伝えて前記通常の駆動を行うと共に、
    上記バネと前記駆動源との間の前記介在部材中に前記強
    制移動手段を設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載の自動製氷機。
  4. 【請求項4】 前記介在部材の一部として、前記駆動源
    により回転駆動されるカム歯車と、このカム歯車によっ
    て揺動し、その動きを前記検氷アームに伝える検氷レバ
    ーを設け、前記強制移動手段は、前記カム歯車と、前記
    検氷アームと、上記カム歯車の軸部および上記検氷レバ
    ーの上記軸部を囲む内周面とにそれぞれ設けた突起とで
    構成したことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    自動製氷機。
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