JPH11316070A - 製氷装置および製氷装置の強制駆動方法 - Google Patents

製氷装置および製氷装置の強制駆動方法

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JPH11316070A
JPH11316070A JP13760298A JP13760298A JPH11316070A JP H11316070 A JPH11316070 A JP H11316070A JP 13760298 A JP13760298 A JP 13760298A JP 13760298 A JP13760298 A JP 13760298A JP H11316070 A JPH11316070 A JP H11316070A
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JP
Japan
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ice
signal
ice making
tray
controller
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JP13760298A
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Inventor
Eidai Kumagai
英大 熊谷
Kazunori Nishikawa
和憲 西川
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用のテスト用スイッチを設けずに、イニシ
ャライズ後のテスト等が行えるようにして、省スペー
ス、低コスト化を図る。 【解決手段】 この製氷装置は、氷を製氷させる製氷皿
と、該製氷皿を回転させて製氷された氷を離氷させる離
氷手段と、離氷された氷を貯氷する貯氷容器とを有す
る。そして、製氷皿に連動してメカ的に動作され製氷皿
の所定位置で信号を変化させる信号変化部材41と、こ
の信号変化部材41による信号の変化を検出して製氷皿
の位置を検出する位置検出手段42と、信号変化部材4
1とこの位置検出手段42の信号用相対位置関係を手動
にて変化可能とする操作部材47とを設け、この操作部
材47により信号を変化させることにより離氷手段を駆
動させ所定の動作を行わせるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫内に設置さ
れ、氷を製造すると共に貯氷容器内の氷の不足を検出し
た場合に、製造した氷を補給する製氷装置および製氷装
置の強制駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動製氷機能を備えた家庭用冷蔵
庫等が知られているが、この冷蔵庫に取り付けられてい
る自動製氷機の駆動装置として、例えば、本出願人が先
に出願した特開平9−264646号公報に開示されて
いる製氷皿の駆動装置等がある。このような自動製氷機
では、貯氷容器内の氷の量を検知するための検氷アーム
をAC同期モータやDCモータによって動作させてい
る。この検氷アームは、特開平9−264646号公報
に示されるように、カム歯車に形成されたカム面等によ
って駆動されることが多い。
【0003】このカム歯車は、検氷アームを待機状態と
する製氷位置と、検氷アームによって満氷か否かを検知
する検氷位置と、貯氷容器内の氷が不足しているとき製
氷皿をひねり製氷皿内の氷を離氷させる離氷位置の計3
つの位置を少なくとも有するように構成される。
【0004】そして、カム歯車の回転によって検氷アー
ムが上下動し、貯氷容器内の氷の量を検知している。こ
の検知動作において、検氷アームの位置等を確認するた
めに製氷位置、満氷位置および離氷位置のそれぞれで検
知信号を発生させるようにしている。検氷アームを駆動
するモータは、この検知信号によって、オンオフや回転
方向の制御がなされる。
【0005】このような従来の自動製氷機では、図19
の従来の回路システムに示されるように、テスト用スイ
ッチ71が製氷機本体72に取り付けられている。この
テスト用スイッチ71は、一端がホールセンサ73の接
地側に接続され、他端が冷蔵庫本体の制御基板74に設
けられる製氷機用コントローラ75に接続されている。
この製氷機用コントローラ75には、ホールセンサ73
のセンサ信号出力が入力するようにホールセンサ73の
出力端73aが接続されている。
【0006】また、製氷機用コントローラ75は、制御
基板74のモータドライバ76を動作させて製氷機本体
72のモータ77を制御している。このモータ77が、
カム歯車等の動作機構部78を動作させる。一方、モー
タ77によって動作させられるカム歯車は、検氷アーム
を動作させると共に検氷アームの各位置と対応した位置
で信号を発生させるためのマグネット79を有するマグ
ネットレバー(図示省略)を動作させている。このマグ
ネット79の動きによってホールセンサ73に信号が発
生し、カム歯車の各位置を製氷機用コントローラ75が
検知するようになっている。
【0007】このような従来の回路システムの場合、イ
ニシャライズとなる初期設定後の動作確認や冷蔵庫を移
動させるため貯氷容器内の氷を空にしたい時に、テスト
用スイッチ71をオンさせ、信号を製氷機用コントロー
ラ75に入力させている。この信号によって、製氷機用
コントローラ75は、モータ77を強制的に動かし、製
氷皿を製氷位置から離氷位置へ移動させ、その後、製氷
位置へ戻るような動作を行わせている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の製氷機では、テ
スト用スイッチ71が製氷機本体72に設けられている
ため、製氷機全体が大型化し、製氷機が取り付けられる
冷蔵庫の食料用のスペース等が狭くなりがちとなってい
る。また、テスト用スイッチ71の設置に当たっては、
このスイッチ部材に加え、製氷機本体72から製氷機用
コントローラ75までの特別な専用線を設ける必要が生
ずる。この結果、コスト的に高いものとなり、配線作業
に時間のかかるものとなっている。
【0009】本発明は、専用のテスト用スイッチを設け
ずに、イニシャライズ後のテスト等が行えるようにし
て、省スペースで低コストとなる製氷装置および製氷装
置の強制駆動方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、氷を製氷させる製氷皿
と、該製氷皿を回転させて製氷された氷を離氷させる離
氷手段と、離氷された氷を貯氷する貯氷容器とを有する
製氷装置において、製氷皿に連動してメカ的に動作され
製氷皿の所定位置で信号を変化させる信号変化部材と、
この信号変化部材による信号の変化を検出して製氷皿の
位置を検出する位置検出手段と、信号変化部材とこの位
置検出手段の信号用相対位置関係を手動にて変化可能と
する操作部材とを有し、この操作部材により信号を変化
させることにより離氷手段を駆動させ所定の動作を行わ
せるように構成している。
【0011】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の製氷装置において、信号変化部材は、操作部材に
より押圧される被押圧部が形成されると共に、この被押
圧部が操作部材によって押圧されて位置検出手段に対し
て相対的に位置が変化することにより信号を変化させて
いる。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1または2記載の製氷装置において、信号変化部材にセ
ンサ用マグネットを設け、信号検出手段をこのセンサ用
マグネットの相対位置を検出するホールセンサとしてい
る。
【0013】加えて、請求項4記載の発明では、請求項
1、2または3記載の製氷装置において、信号の入力に
よって製氷皿を駆動するモータを動作させるコントロー
ラを設け、このコントローラは、製氷皿が氷を製氷させ
る製氷位置で停止しているときのみ、信号によってモー
タを動作させるようにしている。
【0014】また、請求項5記載の発明では、氷を製氷
位置で製氷させる製氷皿と、該製氷皿を回転させて製氷
された氷を離氷させる離氷手段と、離氷された氷を貯氷
する貯氷容器と、製氷皿に連動してメカ的に動作され製
氷皿の所定位置で信号を変化させる信号変化部材と、そ
の信号の変化によって離氷手段を駆動するためのモータ
を動作させるコントローラとを有し、このコントローラ
へ入力する信号を発生させて、離氷手段を強制的に駆動
する製氷装置の強制駆動方法において、製氷皿が製氷位
置で停止しているとき、信号変化部材とこの位置検出手
段の信号用相対位置関係を手動にて変化可能とする操作
部材によって、モータを駆動させる信号を発生させ、離
氷手段を強制的に駆動させるようにしている。
【0015】さらに、請求項6記載の発明では、請求項
5記載の製氷装置の強制駆動方法において、信号変化部
材にセンサ用マグネットを設け、信号検出手段をこのセ
ンサ用マグネットの相対位置を検出するホールセンサと
している。
【0016】加えて、請求項7記載の発明は請求項5ま
たは6記載の製氷装置の強制駆動方法において、製氷皿
が製氷位置で停止しているとコントローラが判断したと
きのみ強制駆動が行われるようにしている。
【0017】本発明の製氷装置は、製氷皿を回転させて
氷を離氷させ、その氷を貯氷容器に貯える構造を有して
いる。そして、いわゆるテスト用スイッチを設けずに、
通常の駆動時に信号を発生させるための信号変化部材と
位置検出手段の信号用相対位置関係を変化させることに
より、信号を強制的に発生させ、装置のテスト等の信号
としている。
【0018】ここで、信号用相対位置関係の変化とは、
マグネット等の信号変化部材とホールセンサ等の位置検
出手段のいずれか一方を動作させたり、両者を動作させ
ることによって位置検出手段から発生する信号が切り替
わる関係をいう。なお、両部材間に、磁路を遮断するシ
ールド部材を差し込む場合等もこの信号用相対位置関係
の変化に含まれる。
【0019】なお、本発明の製氷装置の強制駆動方法で
は、離氷手段を駆動するためのモータを動作させるコン
トローラを設けて、このコントローラにモータ駆動用の
信号を入力させている。そして、製氷皿が停止している
とき、信号用相対位置関係の変化によって生ずる信号を
受け付けるようにし、その信号によって、離氷手段を強
制的に駆動させている。
【0020】この製氷装置は、製氷皿内の液体が氷とな
ると、自動的に、検氷アームが貯氷容器内に進出して氷
の貯蔵状態を検知する自動の製氷装置に適用すると好ま
しい。このような場合、もし、貯氷容器内の氷が不足し
ているとすると、検氷アームを貯氷容器内へ十分進出す
るようにする。そして、この検氷アームの動きを検出す
ることによって、自動の製氷機は、製氷皿を反転させて
貯氷容器内に氷を落下させるようにする。なお、製氷皿
を反転させず、わずかに傾けてその内部の氷をかき出す
方式のものに適用しても良い。
【0021】製氷皿を回転駆動させる駆動源としては、
DCモータ、ステッピングモータ、AC同期モータ、コ
ンデンサモータ等のモータやソレノイド等の各種の機構
が採用されるが、ステッピングモータが好ましい。ま
た、信号変化部材と位置検出手段としては、マグネット
とホール素子によるものの他、光を遮断部材で遮ったり
通過させたりして受光を制御する光方式等を利用でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1から図3は、本発明の実施の形態に係
る製氷装置を示している。この製氷装置は、製氷や離氷
等を自動的に行う自動製氷機1となっている。そして、
この自動製氷機1は、冷蔵庫の製氷室内に設置され、後
述の駆動方法によって動作するようになっている。
【0024】この自動製氷機1は、図示しない貯氷容器
の上方に配置された製氷皿2と、貯氷容器内の貯氷量を
検知するために昇降する氷検出手段となる検氷アーム3
と、製氷皿2へ水等の液体を供給するための液体供給操
作手段となる揺動部材4と、製氷皿2ならびに検氷アー
ム3および揺動部材4を連動させて駆動する離氷手段と
なる駆動装置5を備えて構成されている。なお、製氷皿
2の下部には製氷皿の温度を検知するサーミスタ1aが
設けられている。また、この実施の形態では、液体とし
て通常の飲用の水を使用している。
【0025】この駆動装置5は、検氷アーム3の先端を
貯氷容器内に下降させ、その下降距離に基づいて貯氷容
器内の氷の有無を検出する。そして、この駆動装置5
は、氷の不足を検出した場合、製氷皿2を反転させて離
氷位置とし貯氷容器内に氷を落下させる。すなわち、反
転された製氷皿2は、その他端側の突出部2aが冷蔵庫
または自動製氷機1の機枠6に設けられた当接片(図示
省略)に当たってねじれ変形し、この変形を利用して氷
を落下させる。その後、駆動装置5は、製氷皿2を製氷
位置へ戻す。
【0026】通常の自動製氷機では、この製氷位置で製
氷皿2に注水されるが、この実施の形態の自動製氷機1
は、製氷位置を過ぎて更にわずかに、例えば10〜20
度製氷皿2を回転させる。この逆方向の回転によって製
氷皿2に設けた突出した係合部2bが揺動部材4の一方
側4aに係合し、揺動部材4を機枠6に設けられた揺動
支点となる軸部7を中心として揺動させる。この揺動に
よって、揺動部材4の他端側4bが液体供給手段となる
開閉弁8を動作させ、水を製氷皿2に供給する。なお、
係合部2bは、駆動装置5の近傍に設けられているの
で、後述する出力軸25からの駆動力が揺動部材4に伝
わり易くなっている。
【0027】この揺動部材4は、図3に示すように、一
端側4aが下方に押されることにより、他端側4bが上
方に突出するものとなっている。しかも、その突出部分
は、駆動装置5が配置される部分より離れた位置となる
ようにされている。揺動部材4の他端側4bは、作動棒
8aに当接し、この作動棒8aを介して開閉弁8を押し
上げるようになっている。開閉弁8aが押し上がると、
貯液タンクとなる貯水タンク8b内の水が水受け皿8c
内に入り、給水管8dから製氷皿2に供給されるように
なっている。
【0028】この駆動装置5は、図4および図5に示す
ように、製氷皿2に連結されてこれを反転させるカムと
なるカム歯車10と、このカム歯車10に操作され介在
部材の一部を構成する検氷機構11およびスイッチ機構
12を備えて構成されている。なお、この駆動装置5の
内部機構は、2つのケース9a,9bからなるケース9
内に配置されている。
【0029】カム歯車10は、駆動源となるステッピン
グモータ13により回転させられる。すなわち、ステッ
ピングモータ13の回転は、回転伝達手段14を介して
カム歯車10に伝達される。この回転伝達手段14は、
ステッピングモータ13のロータ出力軸13aに設けら
れたピニオン15と、ピニオン15の回転を順次減速さ
せる第1歯車16、第2歯車17、第3歯車18、第4
歯車19および第5歯車20より構成されている。
【0030】第1歯車16と第3歯車18は、図5に示
すように、一方のケース9aとモータ端面との間に設け
られる固定軸22に回転自在にかつ上下に重ねて配置さ
れている。この第1歯車16と第3歯車18は、共に大
径のギヤ部と小径のピニオン部から構成されている。第
2歯車17と第4歯車19は、一方のケース9aと中地
板21との間に設けられる固定軸23に回転自在にかつ
上下に重ねて配置されている。この第2歯車17と第4
歯車19も共に大径のギヤ部と小径のピニオン部より構
成されている。
【0031】第2歯車17のギヤ部は、第1歯車16の
ピニオン部に噛み合っている。また、第2歯車17のピ
ニオン部は、第3歯車18のギヤ部に、第3歯車のピニ
オン部は第4歯車19のギヤ部に、第4歯車19のピニ
オン部は第5歯車20のギヤ部に、第5歯車20のピニ
オン部はカム歯車10のギヤ10aに噛み合っている。
したがって、ステッピングモータ13のロータ出力軸1
3aの回転は、回転伝達手段14により次々に減速され
ながらカム歯車10に伝達される。
【0032】図6は、カム歯車10を示している。この
カム歯車10には、出力軸25が一体成形されている。
この出力軸25は、一方のケース9aに設けられた孔か
ら駆動装置5の外方に突出し、製氷皿2に連結されてい
る。したがって、カム歯車10と製氷皿2とは、一体と
なって回転する。
【0033】また、カム歯車10の、一方のケース9a
に対向する一側面10bには、溝26が周方向に沿って
形成されている。この溝26内には一方のケース9aの
内面に形成された突起(図示省略)が挿入されており、
カム歯車10の回転できる角度を所定の範囲に制限して
いる。すなわち、溝26の両端面26a,26bに突起
が当たる位置を、カム歯車10の回転限界位置としてい
る。本実施の形態の場合には、カム歯車10は、−20
度から170度の範囲で回転できる。なお、この回転角
度は、ステッピングモータ13が暴走した場合の回転許
容範囲で、通常の場合は、後述するように、−10度か
ら160度の範囲で動作する。
【0034】一方、カム歯車10の、中地板21に対向
する他側面10cには、環状の凹部27が形成されてい
る。この凹部27の回転中心側の面は、検氷軸用カム面
28を構成し、また、外周側の面はマグネットレバー用
カム面29を構成している。各カム面28,29は、カ
ム歯車10の回転中心となる軸に対してほぼ平行に延設
された延設部の側壁部分に形成されている。
【0035】そして、検氷軸用カム面28は、検氷非動
作位置部28aと、検氷降下動作部28bと、氷不足検
出位置部28cと、検氷復帰動作部28dとを有してい
る。一方、マグネットレバー用カム面29は、第1のオ
ン信号発生用カム部29aと、第1のオフ信号発生用カ
ム部29bと、第2のオン信号発生部となる満氷時オン
信号発生用カム部29cと、第2のオフ信号発生用カム
部29dとを有している。
【0036】検氷機構11は、カム歯車10に操作され
る検氷軸用レバー(伝達部材)31と、この検氷軸用レ
バー31の動きを検氷アーム3に伝達する検氷軸32
と、検氷軸32を揺動させるための力を与えるコイルス
プリング33と、コイルスプリング33を取りつけるた
めの腕34とを備えて構成されている。
【0037】検氷軸用レバー31は、カム歯車10と中
地板21との間に配置されている。検氷軸用レバー31
の一端部のカム歯車10に対向する面には、凸部31a
が形成されている。この凸部31aは、検氷軸用レバー
31の回転中心軸線から径方向に離間した位置に形成さ
れており、回転中心軸線を回転中心として回動可能とな
っている。そして、凸部31aは、カム歯車10に形成
された検氷軸用カム面28に当接するカムフォロアーと
なっている。
【0038】このように構成された検氷機構11は、検
氷軸用カム面28に沿って動作する検氷軸用レバー31
の動きを検氷アーム3に伝えると共に、検氷アーム3の
動きを後述するマグネット揺動禁止部材43に伝えるも
のとなっている。すなわち、検氷アーム3が満氷によっ
てその動きを停止すると、検氷軸32は、検氷アーム3
と共にその回転を停止する。
【0039】なお、コイルスプリング33は、その他端
が中地板21に設けたバネ掛け突起部21aに引っ掛け
られ、検氷アーム3を常時検氷位置側へ付勢するように
なっている。すなわち、検氷軸用カム面28に対し、検
氷軸用レバー31を当接させる方向に付勢力を与えてい
る。この力は、カム歯車10の中心から外周に向かうも
ので、両ケース9a,9bを組み込むときの妨げとなら
ない力となっている。このため、カム歯車10がコイル
スプリング33の力によって浮き上がってしまうことが
なく、カム歯車10の組み込みや両ケース9a,9bの
一体化が簡単に行え、組み立て易いものとなる。
【0040】信号出力手段となるスイッチ機構12は、
カム歯車10に操作される信号変化部材となるマグネッ
トレバー41と、マグネットレバー41の揺動に応じて
検出信号を変化させる位置検出手段となるホールセンサ
42と、マグネットレバー41の揺動を禁止するように
働くマグネット揺動禁止部材43と、マグネットレバー
41を揺動させるための力を与えるコイルスプリング4
4とをを備えて構成されている。
【0041】マグネットレバー41は、一方のケース9
aと中地板21との間に配置され、その軸部41aが中
地板21に一体成形されている貫通孔21bに揺動自在
に取りつけられている。マグネットレバー41の一端部
のカム歯車10側の面には、山形状の凸部41bが形成
されている。この凸部41bは、カム歯車10に形成さ
れたマグネットレバー用カム面29に当接するカムフォ
ロアーとなっている。したがって、カム歯車10が回転
した場合、凸部41bがマグネットレバー用カム面29
に沿ってカム歯車10の径方向に移動し、マグネットレ
バー41が揺動する。
【0042】また、マグネットレバー41の所定位置に
は被押圧部となる突起腕41cが形成されている。この
突起腕41cは、検氷軸32に設けられたマグネット揺
動禁止部材43の近傍に位置している。この突起41c
にマグネット揺動禁止部材43が当たっている状態で
は、マグネットレバー41は揺動することができない。
一方、マグネットレバー41の先端部には、ホールセン
サ42を動作させるセンサ用マグネット46が取り付け
られている。また、マグネットレバー41には、突起腕
41cと点対称的に突起腕41dが設けられ、コイルス
プリング44の一端が取り付けられている。なお、コイ
ルスプリング44の他端は、中地板21に設けられた軸
21cに引っ掛けられている。
【0043】マグネットレバー41の突起腕41cに当
接可能に操作部材47が設けられている。この操作部材
47は、中地板21と後述するプリント配線基板51の
間にスライド可能に設けられている。また、操作部材4
7には、手動操作される操作部47aと、突起腕41c
に当接する当接部47bとが設けられ、一方のケース9
aと当接部47bとの間に係止されるバネ(図示省略)
によってケース9の外方側に向かうように付勢されてい
る。
【0044】この操作部材47は、駆動装置5を組み立
てたときの動作確認、自動製氷機1を冷蔵庫に取り付け
たときの動作確認、冷蔵庫の設置場所を移動する際に製
氷皿2内の水を外へ出す場合等に使用される。すなわ
ち、この操作部材47を人が押すことによってマグネッ
トレバー41を動作させ、ステッピングモータ13を駆
動させる。これによって製氷皿2を製氷位置、そして離
氷位置、その後、製氷位置に戻るような動作をさせ、自
動製氷機1の動きを確認したり、製氷皿2内の氷や水を
外へ出したりする。
【0045】ホールセンサ42は、中地板21に固定さ
れ、中地板21と他方のケース9bの間に取り付けられ
たプリント配線基板51に接続されている。このホール
センサ42は、マグネットレバー41が作動位置に在る
場合にその他端部のセンサ用マグネット46に対向する
ように配置されている。このホールセンサ42は、図1
3に示すように、信号検出手段となるコントローラ52
に電気的に接続されている。そして、マグネットレバー
41が非作動位置に在る場合、このホールセンサ42
は、検出信号として低レベルの信号(以下、L信号と記
す)をコントローラ52に出力する。一方、マグネット
レバー41が揺動して、ホールセンサ42に対向したと
き、このホールセンサ42は、検出信号として高レベル
の信号(以下、H信号と記す)をコントローラ52に出
力する。
【0046】ホールセンサ42は、カム歯車10が−1
5度から160度まで回転する間に2ヶ所の位置でH信
号を出力する。すなわち、マグネットレバー41を操作
するマグネットレバー用カム面29には2ヶ所の位置に
凹み部分となる第1のオン信号発生用カム部29aと満
氷時オン信号発生用カム部29cが形成されており、マ
グネットレバー41の凸部41bがこれらの凹み部分に
到達してこのマグネットレバー41が揺動する度に、ホ
ールセンサ42はH信号を出力する。出力されたH信号
は、その発生位置の違いにより製氷位置信号または検氷
位置信号(識別信号)としてコントローラ52に認識さ
れる。コントローラ52は、これらの信号に基づいてカ
ム歯車10の現状位置を認識する。
【0047】なお、プリント配線基板51の他方のケー
ス9b側には、この自動製氷機1を動作させるためのコ
ントローラ52を含む制御回路のための各種の電子部品
53が設けられている。このコントローラ52等の制御
回路は、自動製氷機1に設けるのではなく、自動製氷機
1が設置される冷蔵庫本体側の回路に設けるようにして
も良い。
【0048】マグネットレバー41は、コイルスプリン
グ44によってマグネットレバー用カム面29に当接す
る方向に付勢されている。この力は、カム歯車10の外
周から中心に向かうもので、両ケース9a、9bを組み
込むときの妨げとならない力となっている。このため、
カム歯車10がコイルスプリング44の力によって浮き
上がってしまうことがなく、カム歯車10の組み込みや
両ケース9a,9bの一体化が簡単に行え、組み立てや
すいものとなる。
【0049】コントローラ52は、マイクロコンピュー
タを備えている。そして、図10に示すように、100
Vまたは120VのAC電源を変換部54および整流部
55を介してDC12Vの電源が入力している。そし
て、コントローラ52の入力側にはサーミスタ1aとホ
ールセンサ42が、出力側には駆動回路56を介してス
テッピングモータ13がそれぞれ電気的に接続されてい
る。また、コントローラ52は、タイマ回路を有してい
る。さらに、コントローラ52の記憶装置には、基本動
作プログラムおよび初期設定プログラムが記憶されてい
る。コントローラ52は、これらの制御プログラムを繰
り返し実行し、ホールセンサ42等から供給される検出
信号に基づいてステッピングモータ13を正転または逆
転させる。
【0050】なお、このコントローラ52が制御手段を
構成している。また、このコントローラ52からは、必
要により他の機器、例えば、貯水タンク8bへの吸水用
の電磁バルブを制御するための信号や、揺動部材4を使
用しない場合に開閉弁8を制御するための信号等を送出
できるようになっている。また、コントローラ52は、
製氷皿2が動いているか否か、製氷皿2がどの位置にい
るかを常時把握している。
【0051】自動製氷機1に関係する基本的な回路構成
は、図10に示すとおりとなっている。すなわち、冷蔵
庫本体の制御基板(回路部分を含む)48にプリント配
線基板51のコントローラ52が接続され、このコント
ローラ52にホールセンサ42の出力信号が入力するよ
うにされている。そして、通常は、自動製氷機1用のマ
グネットレバー41は、ステッピングモータ13の回転
により動作させられ、センサ用マグネット46を変位さ
せる。すなわち、信号用相対位置関係を変化させる。こ
の変位によってホールセンサ42から信号が出力し、コ
ントローラ52は、製氷皿2がどの位置にいるかを知
り、製氷皿2の制御を行う。また、操作部材47を手動
にて動作させ、マグネットレバー41を変位させること
により、信号用相対位置関係を変化させることもでき
る。
【0052】なお、コントローラ52を自動製氷機1の
プリント配線基板51にではなく、冷蔵庫本体の制御基
板48に設けるようにしても良い。すなわち、変換部5
4、整流部55、コントローラ52、駆動回路56を制
御基板48に配置するようにしても良い。
【0053】次に、この自動製氷機1の動作について説
明する。コントローラ52は、基本動作プログラムおよ
び初期設定プログラムを適宜実行し、図11および図1
2に示すように動作する。例えば、基本動作プログラム
は、扉が開かれていない状態であることおよび製氷皿2
の下に置かれるサーミスタ1aによって製氷完了を検知
した後、一定時間経過することというAND条件が満た
されたとき、待機終了の旨の信号がコントローラ52に
入力し実行するようにされる。また、初期設定プログラ
ムは、例えば、電源オンまたは初期化する旨の信号のい
ずれかがコントローラ52に入力した場合に実行するよ
うにされる。
【0054】この自動製氷機1の全体的な動作は、図1
2に示すとおりとなっている。まず、電源がオンされる
と、初期設定プログラムが動作する(ステップS1)。
次に、基本動作プログラムを開始し、製氷確認に入る
(ステップS2)。コントローラ52は、氷製造が終了
したか否かをサーミスタ1aで検知し、所定温度以下と
なっていると、終了と判断し、貯氷容器内の氷の量を検
知しに行く(ステップS3)。なお、初期設定からスタ
ートした場合は、製氷皿2内に氷が無い状態であるが、
サーミスタ1aは、氷の有無にかかわらず庫内温度を感
知するので、氷製造が終了したと判断し、次のステップ
S3に進む。
【0055】ステップS3において、コントローラ52
は、貯氷容器内の氷が不足状態か否かを検知し、満氷で
ないとき、すなわち氷が不足状態であると、製氷皿2を
反転させ氷を貯氷容器へ供給する離氷を行う(ステップ
S4)。次に、その離氷の確認、すなわちカム歯車10
が160度回転したか否かを確認し(ステップS5)、
回転していると判断されると、−15度まで逆方向に回
転させ給水を行う(ステップS6)。そして、製氷皿2
は、水平位置に戻り製氷がなされる(ステップS7)。
【0056】一方、ステップS3において満氷状態であ
ると、製氷皿2は反転せず原点(=水平位置)に戻り
(ステップS8)、検氷のため所定時間待機し(ステッ
プS9)、ステップS2の製氷確認に戻っていく。ま
た、ステップS5の離氷確認において、160度の回転
が確認されないと、異常処置、すなわち、所定時間待機
し(ステップS10)、その後、ステップS2に戻って
いく。
【0057】また、製氷皿2が製氷位置(=水平位置)
で停止しているとき、コントローラ52は、操作部材4
7による信号変化を受付可能となっている。すなわち、
コントローラ52は、ステップS2,S7およびステッ
プS9の間に、操作部材47が動作させられた時のみ、
その信号を受け付けて、テスト信号受付による強制動作
実行(ステップSA)を行う。この強制駆動によって、
製氷皿2は、検氷、離氷、給水、製氷の各位置へ駆動さ
れると共に、検氷アーム3は、検氷等の動作をする。
【0058】初期設定プログラム(イニシャライズ)
は、この自動製氷機1単体での動作確認、冷蔵庫に取り
付けたときの動作確認、冷蔵庫を移動したときの初期動
作の際等に実行するもので、製氷皿2の位置を確認し、
水平位置状態とするものである。なお、以下においてマ
グネットレバー41とホールセンサ42との位置関係を
その生成信号によって「スイッチH」「スイッチL」の
2つの状態に分けることとする。初期設定プログラムで
は、まず、マグネットレバー41の状態を検知する。す
なわち、コントローラ52は、スイッチがH信号を出力
しているか否かを判断し、否定的(NO)のときは、ス
テッピングモータ13を逆転(反時計回転=CCW回
転)させ、製氷位置方向へカム歯車10を駆動する。
【0059】その後、コントローラ52は、スイッチが
H信号を出力するか否か検知し、肯定的(YES)であ
ると、タイマをセットする。このときのタイマ時間は、
図11に示すように、満氷時オン信号の時間taより長
い時間となる時間tb、すなわち基準点から製氷位置ま
での時間tbとしている。換言すれば、tb>taの関
係となるように基準点を設けている。このタイマは、ス
テッピングモータ13を駆動するためのステップ数によ
って設定される。
【0060】このタイマが働いている時間内において、
コントローラ52は、スイッチがH信号を継続するか否
か検知し、肯定的(YES)であると、タイマが終了し
たか否か判断し、終了しているとステッピングモータ1
3を停止させる。すなわち、タイマが終了した時点でス
イッチがH信号状態であると、そのH信号は満氷時オン
信号ではなく製氷位置でのオン信号とコントローラ52
が判断し、ステッピングモータ13を停止させる。
【0061】これによってカム歯車10は0度の位置に
設定され、製氷皿2は、水平位置となる。しかし、タイ
マ時間内にスイッチがL信号を発生すると、H信号を発
生させた位置は満氷時オン信号であったこととなり、次
のH信号の発生を検知すべくステッピングモータ13の
反時計回転を継続させる。
【0062】なお、最初のマグネットレバー41の状態
検知で、スイッチがH信号発生状態であると、ステッピ
ングモータ13は正方向回転(時計回転=CW回転)
し、離氷位置方向へカム歯車10を駆動する。これは、
この実施の形態の自動製氷機1は、製氷位置からさらに
逆回転させると給水位置へ移行し、自動的に給水を行う
ようになっているため、初期設定プログラムで給水を行
うこととなると、既に満杯の氷または水を有する製氷皿
2にさらに給水を行ってしまう危険性があるためであ
る。このような危険を避けるため、初期設定プログラム
では、給水を絶対行わないようにしている。
【0063】ステッピングモータ13がCW回転を開始
後、コントローラ52は、スイッチがL信号を発生する
か否か検知し、肯定的(YES)となると、ステッピン
グモータ13を1秒間停止させる。その後、ステッピン
グモータをCCW回転させる。その後は、先に示したと
同様な処理によって、カム歯車10を0度の位置とす
る。なお、イニシャライズ時のステッピングモータ13
の駆動は、この実施の形態では600ppsにて行って
いる。
【0064】次に基本動作プログラムを図13から図1
5に基づいて説明する。
【0065】なお、基本動作プログラムを実行していな
い場合には、カム歯車10は製氷位置(回転角θが0度
の位置)に復帰している。この状態では、製氷皿2は、
図23に示すように水平に保持されている。そして、検
氷機構11を操作する検氷軸用カム面28は、凸部31
aをカム歯車10の中心側に移動させており、検氷軸3
2を非作業位置に引き戻している。
【0066】この状態では、検氷アーム3は、図2中、
実線で示すように、製氷皿2の側方に格納されている。
一方、スイッチ機構12中のマグネットレバー41の凸
部41bは、マグネットレバー用カム面29に沿って径
方向内側に移動し、マグネット揺動禁止部材43は突起
腕41cから離れている。したがって、スプリング44
のばね力により、マグネットレバー41はマグネットレ
バー用カム面29の凹部に当接し、揺動可能とされてい
る。
【0067】先に示したステップS1のイニシャライズ
を終了後、製氷皿2は製氷位置で待機し、製氷確認のス
テップS2を実行する。まず、コントローラ52は、サ
ーミスタ1aによって、所定温度以下(この実施の形態
では−8℃以下)か否かを判断し(ステップS21)、
肯定的な(YES)であるとタイマをスタートさせる
(ステップS22)。次のステップS23によって設定
時間が終了したか否か確認する。設定時間(この実施の
形態では10分間)が経過すると、サーミスタ1aによ
って製氷皿2が所定温度(この実施の形態では−12
℃)以下か否かを判断する(ステップS24)。
【0068】なお、コントローラ52を、例えば、冷蔵
庫の扉が開けられた後に閉められた場合であって、製氷
皿2に氷ができていることを確認できた場合に、この基
本動作プログラムの実行を開始するようにしても良い。
この基本動作プログラムでは、貯氷容器内の貯氷量に応
じて図11に示す貯氷量不足時の動作モードまたは貯氷
量充足時の動作モードに基づく検氷状態を実行する。
【0069】基本動作プログラムの実行を開始したコン
トローラ52は、検氷のステップS3に入る。まず、図
13のステップS25において、まず、貯氷容器内の貯
氷量が不足している場合に必要となるステップ数を設定
し、そのステップ数のカウントを開始する。すなわち、
カム歯車10を0度から160度まで駆動するのに必要
なステップ数を設定する。次に、ステッピングモータ1
3を正転させてカム歯車10を図4中矢印CW方向に回
転させる(ステップS26)。次に、コントローラ52
は、ステップS27に進んでホールセンサ42より供給
される検出信号がL信号か否かを判断し、L信号が検出
されるまでこのステップS27を繰り返し実行する。L
信号を検出できずにH信号(製氷位置信号)が検出され
ている状態では、カム歯車10はいまだ製氷位置から十
分に回転するに至っていないと考えられる。
【0070】そして、カム歯車10がCW方向に十分に
回転し、スイッチ機構12を操作するマグネットレバー
用カム面29の第1のオフ信号発生用カム部29bが、
凸部41bを径方向外側に移動させると、マグネットレ
バー41が揺動する。これにより、ホールセンサ42の
検出信号(=スイッチ)がH信号からL信号に変化し、
製氷位置信号がオフされる。この位置が図11に示す基
準点となる。したがって、ステップS27の判別結果が
肯定(YES)になり、コントローラ52はステップS
28に進んでスイッチがL信号を継続するか否かを判断
する。
【0071】スイッチがL信号の発生を継続すると、設
定されたステップ数が終了したか否か判断し(ステップ
S29)、設定ステップ数の約70%の値、角度にして
約110度の位置に到達すると、離氷のステップS4に
入る。コントローラ52は、ステッピングモータ13の
駆動周波数を小さい値に変更する(ステップS30)。
この実施の形態では600ppsから300ppsに変
更している。
【0072】次にステップS25で設定されたステップ
に到達したか否か判断し(ステップS31)、到達する
とステッピングモータ13を停止させる(ステップS3
2)。ここで、スイッチがL信号の発生を継続するの
は、マグネット揺動禁止部材43が、検氷軸32、すな
わち、検氷アーム3の回転に伴って十分な回転を行うこ
とにより、マグネットレバー41の突起腕41cに当接
する位置に移動し、マグネットレバー41の揺動を禁止
するためである。
【0073】このステップS28からステップS29の
動きについて、再度詳細に説明する。すなわち、コント
ローラ52は、ステップS28で、検出される信号がL
信号であるか否かを判断する。この状態で検出されるH
信号は、検氷位置信号である。そして、検氷位置信号の
立ち上がりを確認できずに判別結果が肯定(YES)と
なる場合には、コントローラ52は、ステップS29に
進んで、セットされたステップ数の所定割合が終了した
か否かを判断する。そして、コントローラ52は、設定
ステップ数のうちの所定数が終了するまでステップS2
8,S29を繰り返し実行する。この状態では、カム歯
車10は、図4中、矢印CW方向に回転しているので、
この回転角θが10度に達すると、検氷機構11の凸部
31aは検氷軸用カム面28の検氷降下動作部28bに
到達する。
【0074】いま、貯氷容器内の貯氷量が不足している
場合には、検氷アーム3は、貯氷容器内の氷に邪魔され
ることなく所定位置まで下降することができる。したが
って、凸部31aが検氷軸用カム面28の検氷降下動作
部28bに沿って径方向外側に移動し、検氷軸用レバー
31を揺動させる。これにより、検氷軸32が回転操作
され、検氷アーム3の先端が下降し始める。
【0075】そして、カム歯車10の回転角θが32度
に達すると、検氷アーム3は、図2の2点鎖線位置まで
動作する。このとき、検氷軸用レバー31は、検氷軸用
カム面28の氷不足検出位置部28cまで揺動し、検氷
軸32に設けられたマグネット揺動禁止部材43が、ス
イッチ機構12のマグネットレバー41に形成された突
起腕41cに当たる。したがって、マグネットレバー4
1は、このマグネット揺動部材43に動きを規制されて
揺動することができなくなる。このため、スイッチ機構
12の凸部41bがマグネットレバー用カム面29の凹
み部分となる満氷時オン信号発生用カム部29cに到達
しても、凸部41bはこのマグネットレバー用カム面2
9に沿って移動することはなく、このカム面29から離
れる。この状態では、センサ用マグネット46がホール
センサ42に対向しておらず、このホールセンサ42
は、L信号をコントローラ52に供給し続ける。
【0076】したがって、ステップS28の判別結果は
肯定を継続し、コントローラ52は、ステップS29を
実行してセットされたステップ数の所定割合に到達する
までステップS28に戻る。検氷アーム3が下降してい
る間は、マグネットレバー41は揺動できないので、コ
ントローラ52はH信号を検出することはなく、ステッ
プS28とステップS29を繰り返し実行する。
【0077】さらに、カム歯車10が矢印CW方向に回
転されると、マグネットレバー41の凸部41bが再び
マグネットレバー用カム面29に接触して、たとえマグ
ネット揺動禁止部材43によるマグネットレバー41の
規制が解除された場合にも、このマグネットレバー41
は揺動することはない。したがって、貯氷容器内の貯氷
量が不足している場合には、検氷位置信号が出力される
ことはない。なお、この実施の形態では、ホールセンサ
42の動作として、いわゆるアクティブ・ハイの制御方
法を採用している。
【0078】そして、カム歯車10の回転角θが58度
に達すると、凸部31aが検氷軸用カム面28の検氷復
帰動作部28dに沿って径方向内側に移動し始める。さ
らに、カム歯車10の回転角θが80度に達すると、検
氷軸用レバー31の凸部31aが検氷軸用カム面28の
検氷非動作位置部28aに乗り上げ、検氷軸用レバー3
1は非作動位置に戻る。この状態であっても、上述した
ように、マグネットレバー41は揺動することがなく、
ホールセンサ42はL信号をコントローラ52に供給し
続ける。したがって、コントローラ52は、ステップS
28とステップS29を繰り返して実行する。
【0079】この後、若干の時間が経過しカム歯車10
の回転角θが110度に達すると、周波数が落ち、強い
トルクでステッピングモータ13を回転させる。その
後、ステップS25でセットしたステップ数に到達す
る。これにより、ステップS31の判別結果が肯定にな
り、コントローラ52はステップS32に進む。コント
ローラ52は、このセットされたステップ数を動作させ
る間にH信号、すなわち検氷位置信号を検出できなかっ
たことで、貯氷容器内の貯氷量が不足していることを認
識する。
【0080】ステップS32では、コントローラ52
は、ステッピングモータ13を1秒間停止させる。すな
わち、カム歯車10の回転角θが160度に達する位置
が、離氷位置で、製氷皿2は、反転した状態となる。こ
の状態では、製氷皿2は、当接片に当たってねじれ変形
しており、製氷皿2より氷が外れて貯氷容器内に落下す
る。
【0081】この後、この実施の形態では、離氷確認の
ステップS5に入る。そして、コントローラ52は、ス
テップS33に進み、ステップ数を設定し、カム歯車1
0を図4中矢印CCW方向に回転させるためにステッピ
ングモータ13を逆転させる(ステップS34)。これ
以降、カム歯車10が戻り行程に入る。なお、カム歯車
10が160度に到達した以後も、カム歯車10を矢印
CW方向にさらに回転させ、カム歯車10の回転角θが
170度に達すると、カム歯車10に形成された溝26
の端面26bを一方のケース9aの突起に度当たりさ
せ、いわゆるメカロックの状態にし、以降の矢印CW方
向への回転を不可能にするようにしても良い。
【0082】なお、この実施の形態では、製氷位置から
離氷位置の手前(具体的にはカム歯車10の回転角θが
110度の位置)までを高速運転し、スピードを上げ、
離氷位置の直前から離氷位置までを低速(具体的には半
分の速度)にしトルクを上げている。すなわち、製氷皿
2をねじり始めるときから氷を落下させるまでの間につ
いては、トルクを稼ぐためステッピングモータ13を低
速化させている。これによって通常の駆動方法のとき
は、製氷位置(0度)から離氷位置(160度)までを
6分前後かかっていたものを4分前後に短縮できる。た
だし、このように変速させず、定速駆動としても良い。
【0083】次に、コントローラ52はステップS35
に進み、検出信号がL信号からH信号に変化したか否か
を判別する。肯定的(YES)であると、タイマをセッ
トする(ステップS36)。このときのタイマ時間はス
テップ数で設定され、図11に示すように、満氷時オン
信号の時間taより長い時間tbとしている。すなわ
ち、tb>taの関係となるように基準点を設けてい
る。このタイマが働いている時間内において、コントロ
ーラ52は、スイッチがH信号を継続するか否か検知し
(ステップS37)、肯定的(YES)であると、タイ
マが終了したか否か判断する(ステップS38)。終了
していると、ステッピングモータ13を停止させる(ス
テップS39)。この位置が製氷皿2の水平位置とな
る。
【0084】なお、カム歯車10が矢印CCW方向に回
転し、スイッチ機構12の凸部41bがマグネットレバ
ー用カム面29の満氷時オン信号発生用カム部29cを
通過する際、マグネットレバー41は揺動可能あるいは
揺動不能となる。したがって、ホールセンサ42の信号
がH信号となる場合と、L信号となる場合がある。これ
は、戻り行程では、次の2つの状態が存在し得るためで
ある。すなわち、第1の状態は、貯氷容器内の氷が満杯
になって、検氷アーム3が満氷検出レベル(図2の1点
鎖線状態)で止まりそれ以上進出できなくなる結果、マ
グネット揺動禁止部材43がマグネットレバー41の突
起腕41cに当接できず、その動きを規制できない場合
である。第2の状態は、貯氷容器内の氷が満杯になら
ず、検氷アーム3が満氷検出レベル以下まで下がり、マ
グネット揺動禁止部材43がマグネットレバー41の突
起腕41cに当接し、その動きを規制する場合である。
【0085】ステップS39でステッピングモータ13
が停止したとき、そのステップ数が設定した数となって
いるか否かを確認し(ステップS40)、設定数に到達
していると給水のステップS6に入る。そして、製氷位
置から逆方向への駆動ステップ数を設定する(ステップ
S41)。その後、カム歯車10が矢印CCW方向に回
転を開始する(ステップS42)。次に、コントローラ
52は、ステップS43に進み、設定されたステップ数
に到達したか否かを判断する。その判断が肯定的なとき
は、ステップS44に進み、1秒間モータを停止させた
後、空になった製氷皿2に注水を行なう。
【0086】この注水は、給水位置である−15度に到
達する前から徐々に行われる。すなわち、製氷皿2の係
合部2bが揺動部材4の一方側4aを徐々に押し始める
ため、開閉弁8も徐々に開くためである。この給水は、
製氷皿2が逆方向に15度傾いた状態で行われると共に
ステッピングモータ13を1秒間完全に停止することに
より(ステップS44)、確実に行われる。なお、給水
量を確実に制御するため、製氷位置(0度)から給水位
置(−15度)までのステッピングモータ13の速度を
他の部分より速くなるようにしたり、開閉弁8が開き始
めてから完全に開くまでの間を高速駆動するようにして
も良い。なお、この実施の形態では600ppsの速度
としている。
【0087】給水が行われた後、コントローラ52は、
ステップ数を設定する(ステップS45)と共に、ステ
ッピングモータ13をCW回転させる(ステップS4
6)。その後、コントローラ52は、そのステップ数に
到達したか否かを判断し(ステップS47)、到達した
らステッピングモータ13を停止させる(ステップS4
8)。この停止位置が製氷位置(0度)となる。
【0088】この後、製氷のステップS7に入り、所定
時間、この実施の形態では60分間のタイマを設定しカ
ウントを開始させる(ステップS49)。その後、この
設定時間が終了したか否かを確認し(ステップS5
0)、終了しているとステップS21に戻り、上述のプ
ログラムの実行開始条件が満たされた場合は、再度ステ
ップS21からステップS50のこのプログラムの実行
を開始する。
【0089】一方、貯氷容器内の貯氷量が充足している
場合を考える。この場合には、製氷皿2を反転させて離
氷作業を行う必要はなく、直ちに製氷皿2を製氷位置に
復帰させている。
【0090】貯氷容器内の貯氷量が充足している場合に
は、検氷アーム3は、貯氷容器内の氷に当たって下降す
ることができない。したがって、駆動装置5が始動し、
カム歯車10が製氷位置から矢印CW方向に回転されて
回転角θが41度に達した場合には、検氷軸用レバー3
1は、わずかに揺動するものの、氷に検氷アーム3が突
き当たりそれ以上揺動できなくなり、検氷機構11の凸
部31aが検氷軸用カム面28から離れる。このため、
マグネット揺動禁止部材43は、スイッチ機構12のマ
グネットレバー41に形成された突起腕41cを規制で
きず、スイッチ機構12の凸部41bは、マグネットレ
バー用カム面29の凹み部分となる満氷時オン信号発生
用カム部29cに沿って移動し、マグネットレバー41
が揺動することとなる。
【0091】マグネットレバー41の揺動によって、図
13のステップS28において、ホールセンサ42の信
号がL信号からH信号に変化する。すなわち、検氷位置
信号が立ち上がってステップS28の判別結果が否定に
なり、コントローラ52は、図15のステップS51に
進み、ステッピングモータ13を1秒間だけ停止させ
る。この後、直ちにカム歯車10の戻り行程に移行し、
コントローラ52は、ステップS52に進み、カム歯車
10を矢印CCW方向に回転させるためにステッピング
モータ13を逆転させる。
【0092】この後、コントローラ52は、スイッチが
H信号を出力しているか否かを判断し(ステップS5
3)、肯定的(YES)のときは、ステップ数を設定す
ることによりタイマの設定を行う(ステップS54)。
その後、スイッチがH信号を出力するか否かを判断する
(ステップS55)。そして、その判断が肯定的(YE
S)であると、設定ステップ数に到達したか否か、すな
わちタイマが終了したか否かを判断し(ステップS5
6)、肯定的であると、ステッピングモータ13を停止
させる(ステップS57)。このときのタイマ時間は、
図11に示すように、満氷時オン信号の時間taより長
い時間となる時間tb、すなわち基準点から製氷位置ま
での時間tbとしている。
【0093】このように、タイマが終了した時点でスイ
ッチがH信号状態であると、そのH信号は満氷時オン信
号ではなく製氷位置でのオン信号とコントローラ52が
判断し、ステッピングモータ13を停止させる。これに
よってカム歯車10は0度の位置に設定される。しか
し、ステップS55で、タイマ時間内にスイッチがL信
号を発生すると、H信号を発生させた位置は他の信号で
あったこととなり、次のH信号の発生を検知すべくステ
ッピングモータ13の反時計回転を継続させる。
【0094】コントローラ52は、ステップS57を終
了すると、その後、検氷待機のステップS9に入り、タ
イマを設定した後カウントを開始させる(ステップS5
8)。そして、ステッピングモータ13が停止してから
一定時間(この実施の形態では70分間)が経過したか
否かを検知し(ステップS559)、肯定的(YES)
であると、ステップS21に戻り、所定温度以下か否か
を検知する。その後は前述と同様のステップを繰り返す
こととなる。なお、ステップS59における一定時間の
経過判断を、ステップS57のステッピングモータ13
の停止からではなく、他の時点、例えば、ステップS2
1、すなわち1回前の所定温度以下を検知した時点を基
準として計測するようにしても良い。
【0095】また、ステップS40において、設定ステ
ップ数に到達していない場合、異常処置のステップS1
0に入る。このとき、まずタイマを設定し、計時を開始
する(ステップS61)。そして、タイマが終了したか
否かを判断し(ステップS62)、肯定的であると給水
のステップS6へ行かずステップS21へ戻り、ステッ
プS21から上述のステップを再度行うこととなる。な
お、ステップS61のタイマの設定時間をこの実施の形
態では120分としている。
【0096】操作部材47を動作させて行うテスト動作
は、図16に示すステップによって行われる。すなわ
ち、操作部材47を押し込む(ステップS71)と、ホ
ールセンサ42の信号がL信号となったか否かを確認す
る(ステップS72)。その判断が肯定的であると、タ
イマを開始させる(ステップS73)。このタイマ時間
内でL信号が継続するか判断し(ステップS74)、H
信号に戻ると、テスト信号を受け付けずステップS72
に戻る。なお、この実施の形態では、タイマ時間を3秒
としている。
【0097】L信号が継続している場合、次に、タイマ
が終了するか否か判断し(ステップS75)、肯定的で
あるとH信号になったかどうか判断し(ステップS7
6)、肯定的であると、製氷皿2がステップS2,S
7,S9のモードにいるか否かを判断し(ステップS7
7)、肯定的であると次の動作に入っていく。このよう
に、操作部材47を3秒以上押し続けた後、元に戻す
と、テスト信号を受け付ける。一方、3秒未満であると
誤操作と判断し強制駆動を開始しない。
【0098】なお、上述の実施の形態は本発明の好適な
実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、図18に示すように、時間tb>時間
taの関係はそのままとし、基準点で切り換わる信号を
基準点から製氷位置までの信号とし、製氷位置で元に戻
るようにしても良い。この場合、初期設定時の動作は、
そのカム歯車10がどの回転位置にいても、駆動開始時
は常に離氷位置側へ駆動させるようにするのが好まし
い。そして、検氷位置と離氷位置の間にあるときにイニ
シャライズされるときのみ、170度の回転限度位置を
利用して回転方向を変えるようにする。
【0099】上述の実施の形態では、製氷皿2が製氷位
置で停止しているときのみ、強制駆動のための信号を受
け付けるようにしたが、製氷位置も含め信号が発生すべ
きでない状態のときに、強制駆動用の信号が発生したら
その信号を受け付けるようにしても良い。また、ホール
センサ42の信号を変化させる方法としては、別に用意
したマグネットを近づけるようにしたり、ホールセンサ
42とセンサ用マグネット46との間に磁気を遮へいす
るシャッタを入れるようにしたりする等他の方法を採用
しても良い。さらに、ホールセンサ42ではなく、リー
ドスイッチやマイクロスイッチなどのメカニカルスイッ
チを使用し、そのスイッチから得られる信号を変化させ
るようにしても良い。
【0100】また、出力軸25をカムとなるカム歯車1
0に一体的に設けず別体としても良く、その際、それら
を別の駆動源で駆動するようにしても良い。また、カム
フォロアーとなる検氷軸用レバー31の凸部31aをカ
ム歯車10の回転中心から外周方向に回動付勢させるの
ではなく、逆に、外周方向からカム歯車10の回転中心
方向へ回動付勢させても良い。
【0101】また、カムフォロアーとなる凸部31a
を、検氷軸32に固設された検氷軸用レバー31に設け
るのではなく、検氷軸32自体に設けても良い。さら
に、検氷アーム3と検氷軸32とを別体とせず、一体化
した部品としても良い。また、上述の実施の形態で示し
た製氷皿2の係合部2bを設けず、出力軸25に揺動部
材4との係合部を設けたり、出力軸25にアームを取り
付けそのアームによって揺動部材4を動作させるように
しても良い。
【0102】さらに、上述の実施の形態では、検氷位置
のH信号を満氷の場合のみ発生するようにしたが、満氷
のときは発生させず不足状態のときにH信号を発生させ
るようにしても良い。また、上述の実施の形態では、マ
グネットレバー41とホールセンサ42との関係を両者
が対向したときにH信号が発生するアクティブ・ハイと
なる関係にしたが、両者が対向する位置ではL信号が発
生するアクティブ・ローの関係にしても良い。さらに、
信号出力手段としては、発光素子、受光素子および遮へ
い手段を利用した光方式等他の手段を採用しても良い。
【0103】さらに、駆動源としてはステッピングモー
タ13を使用せず、DCモータやACモータやコンデン
サモータを使用し、カム歯車10の回転角度をステップ
数ではなく時間で制御するようにしても良い。さらに
は、ソレノイド等モータ以外の駆動源を採用しても良
い。また、氷化する液体としては、水の他にジュース等
の飲み物や検査試薬等の非飲料等を採用することができ
る。また、貯氷容器内の氷が出来上がったか否かを検知
する手段としては、サーミスタ1aの他に形状記憶合金
等を利用したバイメタルとしても良い。
【0104】また、液体供給手段となる開閉弁8と液体
供給操作手段となる揺動部材4とを一体化させても良
い。さらに揺動部材4の代わりにスイッチ機構を設け、
スイッチを押すことにより、開閉弁8等を動作させた
り、換気扇のひものような物を設け、製氷位置から給水
位置の間でそのひもを引っ張るようにしても良い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の製
氷装置では、イニシャライズ後のテスト等を、特別に設
けたテスト用スイッチで行う必要がなくなり、省スペー
スで低コストの製氷装置となる。また、請求項2記載の
発明では、操作部材によって信号変化部材を動作させて
信号を変化させているので、簡単な機構で製氷装置を確
実に強制駆動させることができる。
【0106】さらに、請求項3記載の発明では、センサ
用マグネットとホールセンサとによって信号を得るよう
にしているので、簡単かつ低コストでありながら、確実
な信号を得ることができる。加えて、請求項4記載の発
明では、製氷位置で製氷皿が停止しているときのみに強
制駆動の信号を受け付けるようにしたので、強制駆動さ
せても誤動作が生ずる危険性がない。
【0107】さらに、請求項5記載の製氷装置の強制駆
動方法では、製氷皿が製氷位置で停止しているとき、操
作部材によって離氷手段を強制的に駆動させる信号を発
生させている。このため、強制駆動させても誤動作が生
ずる危険性が少ないものとなる。また、製氷位置は、ほ
とんどの時間をカバーしており、強制駆動させたいとき
には、ほとんどすぐにその駆動を開始させることができ
る。
【0108】加えて、請求項6記載の発明では、センサ
用マグネットとホールセンサとによって信号を得るよう
にしているので、簡単かつ低コストでありながら、確実
な信号を得ることができる。また、請求項7記載の発明
では、製氷位置で製氷皿が停止しているとコントローラ
が判断したときのみ強制駆動を行わせているので、コン
トローラに監視機能を持たせることによって簡単に製氷
皿の停止位置を確認できると共に確実かつ安定した動作
を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の製氷装置の要部平面図で
ある。
【図2】図1の製氷装置の側面図である。
【図3】図2の製氷装置から製氷皿部分を取り除き、貯
水タンク等を付加した側面図である。
【図4】図1の製氷装置の駆動装置部分を示し、一方の
ケースを取り外して内部を観察可能にした正面図であ
る。
【図5】図4の駆動装置のA−B−C−D−E−F−G
−H線に沿う断面を示し、その回転伝達手段の連結関係
を示す展開図である。
【図6】図4の駆動装置のカム歯車を示し、(A)はそ
の平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図であ
る。
【図7】図4の駆動装置のVII-VII線に沿う要部断面図
である。
【図8】図4の駆動装置のVIII−VIII線に沿う要部断面
図である。
【図9】図4の駆動装置のIX-IX線に沿う要部断面図で
ある。
【図10】図1の製氷装置の回路構成を示すブロック図
である。
【図11】図1の製氷装置の動作状況を示す図である。
【図12】図1に示す製氷装置のコントローラが実行す
る動作の概要を示すフローチャート図である。
【図13】図1に示す製氷装置のコントローラが実行す
る基本動作プログラムの前半部分のフローチャート図で
ある。
【図14】図1に示す製氷装置のコントローラが実行す
る基本動作プログラムの後半部分のフローチャート図で
ある。
【図15】図1に示す製氷装置のコントローラが実行す
る基本動作プログラムの前半部分から分岐した部分のフ
ローチャート図である。
【図16】図1に示す製氷装置のコントローラが実行す
るテスト信号受付(強制駆動信号受付)のフローチャー
ト図である。
【図17】図1の製氷装置の製氷皿の製氷位置状態を示
す側面図である。氷装置の製氷皿の離氷位置状態を示す
側面図である。
【図18】本発明の製氷装置の駆動方法に関する変形例
の動作状況を示す図である。
【図19】従来の製氷装置の回路構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 自動製氷機(製氷装置) 2 製氷皿 3 検氷アーム(氷検出手段) 4 揺動部材(液体供給操作手段) 5 駆動装置(離氷手段) 7 軸部(揺動支点) 8 開閉弁(液体供給手段) 9 ケース 10 カム歯車(カム) 11 検氷機構 12 スイッチ機構(信号出力手段) 13 ステッピングモータ(駆動源) 14 回転伝達手段 25 出力軸 41 マグネットレバー(信号変化部材) 41c 突起腕(被押圧部) 42 ホールセンサ(位置検出手段) 43 マグネット揺動禁止部材 46 センサ用マグネット 47 操作部材 52 コントローラ(制御手段であり信号検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷を製氷させる製氷皿と、該製氷皿を回
    転させて製氷された氷を離氷させる離氷手段と、上記離
    氷された氷を貯氷する貯氷容器とを有する製氷装置にお
    いて、上記製氷皿に連動してメカ的に動作され上記製氷
    皿の所定位置で信号を変化させる信号変化部材と、この
    信号変化部材による上記信号の変化を検出して上記製氷
    皿の位置を検出する位置検出手段と、上記信号変化部材
    とこの位置検出手段の信号用相対位置関係を手動にて変
    化可能とする操作部材とを有し、この操作部材により上
    記信号を変化させることにより上記離氷手段を駆動させ
    所定の動作を行わせるように構成したことを特徴とする
    製氷装置。
  2. 【請求項2】 前記信号変化部材は、前記操作部材によ
    り押圧される被押圧部が形成されると共に、この被押圧
    部が前記操作部材によって押圧されて前記位置検出手段
    に対して相対的に位置が変化することにより前記信号を
    変化させたことを特徴とする請求項1記載の製氷装置。
  3. 【請求項3】 前記信号変化部材にセンサ用マグネット
    を設け、前記信号検出手段をこのセンサ用マグネットの
    相対位置を検出するホールセンサとしたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の製氷装置。
  4. 【請求項4】 前記信号の入力によって前記製氷皿を駆
    動するモータを動作させるコントローラを設け、このコ
    ントローラは、前記製氷皿が氷を製氷させる製氷位置で
    停止しているときのみ、前記信号によって上記モータを
    動作させるようにしたことを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の製氷装置。
  5. 【請求項5】 氷を製氷位置で製氷させる製氷皿と、該
    製氷皿を回転させて製氷された氷を離氷させる離氷手段
    と、上記離氷された氷を貯氷する貯氷容器と、上記製氷
    皿に連動してメカ的に動作され上記製氷皿の所定位置で
    信号を変化させる信号変化部材と、その信号の変化によ
    って上記離氷手段を駆動するためのモータを動作させる
    コントローラとを有し、このコントローラへ入力する上
    記信号を発生させて、上記離氷手段を強制的に駆動する
    製氷装置の強制駆動方法において、上記製氷皿が上記製
    氷位置で停止しているとき、上記信号変化部材とこの位
    置検出手段の信号用相対位置関係を手動にて変化可能と
    する操作部材によって、上記モータを駆動させる上記信
    号を発生させ、上記離氷手段を強制的に駆動させるよう
    にしたことを特徴とする製氷装置の強制駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記信号変化部材にセンサ用マグネット
    を設け、前記信号検出手段をこのセンサ用マグネットの
    相対位置を検出するホールセンサとしたことを特徴とす
    る請求項5記載の製氷装置の強制駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記製氷皿が前記製氷位置で停止してい
    ると前記コントローラが判断したときのみ前記強制駆動
    が行われるようにしたことを特徴とする請求項5または
    6記載の製氷位置の強制駆動方法。
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