JP3879808B2 - 自動製氷機の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫内に設置され、氷を製造すると共に貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製造した氷を補給するための自動製氷機の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動製氷機能を備えた家庭用冷蔵庫等が知られており、この冷蔵庫に取り付けられている自動製氷機の駆動装置としては、例えば、特開平8−313132号等に記載された装置等、種々提案されている。
【0003】
このような駆動装置では、モータの駆動力によって氷を製造する製氷皿を回転駆動すると共に、製氷皿から落下され貯氷容器内に貯められた氷の量を検出するための検氷レバーを駆動するようになっている。そして、製氷皿に水を供給しその水が氷化した後、検氷レバーを貯氷容器内で動作させる。このとき、貯氷容器内の氷が不足していれば、製氷皿から氷が貯氷容器内へ落下するように製氷皿を駆動し、貯氷容器内の氷を補う。そして、モータを逆回転させ、氷を落下させた後の空になった製氷皿を元の位置まで戻し、水を供給して新しい氷を製造する。
【0004】
上述の装置では、このような動作を繰り返させるために駆動源としてのモータに種々の駆動指令をかける。すなわち、このような装置では、製氷皿の回転角度位置や貯氷容器内の氷の量(充足/不足)を検出し、その情報をコントローラへ出力し、コントローラによって、モータの回転方向や駆動/停止動作を制御するようになっている。
【0005】
特開平8−313132号記載の駆動装置は、図14に示すように、モータ111の駆動力を回転伝達機構112を介してカム歯車113へ伝達し、カム歯車113と製氷皿(図示省略)とを一体的に回転させるように構成されている。カム歯車113には、検氷レバー(図示省略)を回動させる検氷軸115を動作させるカム面が形成されている。そのため、カム歯車113が所定角度回転した際、検氷軸115は、貯氷容器内の氷に検氷レバーがぶつかってその回動を阻止されるまで回動する。
【0006】
なお、検氷軸115が回動すると、レバー116が揺動してレバー117を動作させる。これによって、レバー117が揺動し、レバー117の揺動によってスイッチ118が動作する。駆動装置は、この動作によって検氷軸115の回動を検知し、製氷皿の回動角度及び検氷レバーによる氷の量の検知結果を認識するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特開平8−313132号に記載された駆動装置では、カム歯車及び検氷軸の動作を検知するスイッチ等の検知手段を備え、製氷皿の回動角度及び検氷レバーによる氷の量の検知結果を認識するようになっている。しかしながら、これらの各駆動装置では、氷の量に応じて回動する検氷軸の動作に対応して検知手段を動作させるレバーの構造が複雑となっており、動作の安定性の面で問題が生じる。加えて、検氷軸と検知手段とが離れた位置に配置されているため、検氷軸の回動量を正確に検知手段へ伝達することが難しく、その結果、正確な貯氷量を検出できないという問題が生じる。
【0008】
さらに、上述した図14の駆動装置では、コントローラによって共に制御される検知手段とモータとが、検氷軸を挟んで離れた位置に配置されている。そのため、検知手段及びモータとコントローラとを電気的に接続するには、検氷軸やレバー及び回転伝達機構の各歯車等、動作する部材にぶつからない形状に加工された、しかも比較的面積の大きな回路基板を用いて各端子をこの回路基板に接続する必要が生じる。このため、検知手段とモータとが接続された回路基板が複雑な形状となると共に大型化し、ケース内のスペースを有効利用できなくなるという問題が生じる。
【0009】
なお、上述したような、複雑な形状でかつ占有面積の大きい回路基板を用いず、検知手段及びモータの各端子を長いリード線に接続し、この長いリード線をケース内で引き回して回路基板へ接続することも考えられる。しかしながら、この場合は、長いリード線のケース内での引き回わし作業が複雑なものとなり、組立作業効率が低下し、組立コストの上昇を招くおそれが生じる。加えて、リード線の引き回し部は、やはり有効なスペースとしては活用できないため、スペースの面でも多少の問題がある。
【0010】
本発明は、ケース内での配線の引き回しをすっきりとさせると共に、検知手段を動作させる部材の構成を単純化して検知の動作を確実なものとし、かつケース内の有効なスペースを確保すると共に、組立作業性の良好な自動製氷機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明では、貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製氷皿を反転させて氷を貯氷容器内に落下させた後、製氷皿を元の位置に戻し氷を製造する自動製氷機の駆動装置において、貯氷容器内の氷の量を検出するための検氷レバーを動作させる検氷軸と、この検氷軸の駆動源となるモータと、検氷レバーによる氷の量の検出結果を検知する検知手段と、モータの端子が接続された基板とを備え、モータと検氷軸とは、モータの軸方向と検氷軸の軸方向とが略平行になるように配置され、基板は、モータの軸方向および検氷軸の軸方向と略直交するように配置され、検知手段は、基板に接続される共に、モータと上記検氷軸との間に配置され、検知手段は、揺動可能なスイッチ押圧レバーによって押圧されることによってオンもしくはオフされるスイッチで構成され、スイッチ押圧レバーを製氷皿側から見たとき、スイッチ押圧レバーの回動中心の軸方向と、モータの軸方向および検氷軸の軸方向とは、交差するように略直交している。そのため、モータと検氷軸との間の狭いスペースに検知手段がコンパクトに収納され、通電部分が所定の位置に集中して配置される。この結果、検知動作を確実なものとし、かつ配線の引き回し等を単純化することが可能なものとなる。
【0012】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、回動支持部の軸方向が、製氷皿が元の位置に配置されたときの製氷皿の水平方向と略直交するように、スイッチ押圧レバーが配設されている。
【0013】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、スイッチは、検氷レバーによって検氷を行った際の氷の量に対応してオン/オフされるそのため、検知手段の構成が、磁石及びホールIC等を用いるものに比して単純で、低コストかつ確実な動作性を備えたものとなる。
【0014】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、スイッチは、製氷皿が氷を落下させる方向(離氷位置方向)に所定角度まで駆動された場合には、貯氷容器内の氷の量に対応してオン/オフいずれかを選択し、製氷皿が氷を落下させる方向とは反対の方向(製氷位置方向)に所定角度まで駆動された場合には、貯氷容器内の氷の量に関係なく必ずオン/オフのいずれか一方となるように構成されている。そのため、離氷動作によって氷の量が変位したとしても、離氷動作後の製氷皿を元位置へ戻す動作を行う際には、常に確実に信号を出力させることが可能となる。この結果、製氷皿の回動角度の検出をより正確なものとすることが可能となる。
【0015】
また、他の発明は、上述の自動製氷機の駆動装置に加えて、スイッチ押圧レバーは、モータによって製氷皿と一体的に回動されるカム車のカム面形状によって揺動する構成を有し、検氷軸は、当該検氷軸が所定角度以上回動した際にスイッチ押圧レバーの押圧動作を阻止するスイッチ押圧動作阻止部を有し、カム車と所定の回転範囲において一体的に回動するフリクション部材を備え、このフリクション部材に製氷位置方向への駆動時に検氷軸の回転を阻止する阻止片を設け、この阻止片で製氷位置方向への検氷軸の回転を阻止することにより貯氷容器内の氷の量に関係なくカム車のカム面形状に基づいてスイッチ押圧レバーがスイッチを押圧する。このように、カム車のカム面形状に合わせて動作してスイッチのオン/オフを切り換えるスイッチ押圧レバーの押圧動作/非動作を、検氷軸の回動/非回動によって操作する構成とすると、スイッチのオン/オフ動作がさらに確実なものとなり、検氷動作の確実性を向上させることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る自動製氷機の駆動装置及びこの駆動装置によって駆動される製氷機を示している。この自動製氷機1は、製氷や離氷等を自動的に行うものとなっており、冷蔵庫の製氷室内に設置され、後述の駆動方法によって動作するようになっている。
【0018】
この自動製氷機1は、図示しない貯氷容器の上方に配置された製氷皿2と、貯氷容器内の貯氷量を検知するために昇降する検氷レバー3と、製氷皿2へ水等の液体を供給するための液体供給手段(図示省略)と、製氷皿2及び検氷レバー3を連動させて駆動する駆動装置5を備えて構成されている。なお、製氷皿2の下部には製氷皿の温度を検知するサーミスタ1aが設けられている。また、この実施の形態では、液体として通常の飲用の水を使用している。
【0019】
駆動装置5は、検氷レバー3の先端を貯氷容器内に下降させ、その下降距離に基づいて貯氷容器内の氷の有無を検出する。そして、この駆動装置5は、氷の不足を検出した場合、製氷皿2を反転させて離氷位置とし貯氷容器内に氷を落下させる。すなわち、反転された製氷皿2は、その他端側の突出部2aが冷蔵庫または自動製氷機1の機枠6に設けられた当接片(図示省略)に当たってねじれ変形し、この変形を利用して氷を落下させる。その後、駆動装置5は、製氷皿2を製氷位置へ戻す。そして、この製氷位置にて製氷皿2に液体が供給され、氷の製造がなされる。
【0020】
駆動装置5は、図3および図4に示すように、製氷皿2に連結されてこれを反転させるカム車10と、このカム車10に操作され検氷レバー3を動作させる検氷軸31を含む検氷機構11と、カム車10及び検氷軸31の駆動源となるDCモータ13と、検氷レバー3による氷の量の検出結果を検知する検知手段としてのタクトスイッチ42を含むスイッチ機構12と、を備えている。なお、この駆動装置5の内部機構は、2つのケース半体9a,9bからなるケース9内に配置されており、ケース9の内部には、DCモータ13及びタクトスイッチ42の各端子が接続されたプリント配線基板51が収納されている。
【0021】
カム車10は、駆動源となるDCモータ13により回転させられる。すなわち、DCモータ13の回転は、DCモータ13に連結されたウォーム15、第1歯車16、第2歯車17及び第3歯車18を介してカム車10に伝達される。
【0022】
図5は、カム車10のカム面が形成された側の面を示している。すなわち、図5は、カム車10を図4の矢示V方向から見た図である。
【0023】
カム車10には、出力軸25が一体成形されている。この出力軸25は、一方のケース半体9aに設けられた孔から駆動装置5の外方に突出し、製氷皿2に連結されている。したがって、カム車10と製氷皿2とは、一体となって回転する。
【0024】
なお、出力軸25の製氷皿2に連結されていない側の端部は、筒状となっており、ケース半体9bに設けられた円形の台部7に回転自在に支持されている。また、この出力軸25の端部外周面には、筒状のフリクション部材8が遊嵌配置されている。
【0025】
この筒状のフリクション部材8は、出力軸25に対して摩擦力により一体的に回転可能となっている。図6に示すように、このフリクション部材8の下端縁(ケース半体9bと対向する側の端部)には、切り欠き形状の溝8aが形成されており、この溝8aの両端がケース半体9bに形成された凸部と当接可能となっている。そのため、フリクション部材8は、溝8aの両端とケース半体9b側の凸部とが当接する範囲でのみカム車10と一体的に回動可能となっている。また、フリクション部材8の内周壁には、下端縁の一部から若干上方にかけて形成された2つの平面部8c,8cが設けられている。この両平面部8c,8cは、フリクション部材8と出力軸25との一体回動をより確実なものとなるための部位となっている。このフリクション部材8と出力軸25との関係は、フリクション部材8が溝8aの両端とケース9b側の凸部とが当接するまで一体回動し、当接によって回転が阻止された後も、出力軸25のみが回転できるようになっている。
【0026】
また、筒状のフリクション部材8の外周面には、製氷位置方向(製氷皿2から氷を落下させる離氷位置方向とは反対側への回転方向)への駆動時に検氷軸31の回転を阻止する阻止片8bが設けられている。この阻止片8bは、図6(B)の点線位置で示すように、カム車10と共に離氷位置側(矢示E方向)に回動すると、検氷軸31の係合片31bの回動範囲から外れた位置へ移動し、係合片31bと係合しない。このため、検氷軸31は、自在に回動できる。なお、検氷軸31が所定角度以上回転すると、検氷軸31に形成されたスイッチ押圧動作阻止部31dが、後述するようにタクトスイッチ42を押圧するスイッチ押圧レバー41の回動を阻止する。
【0027】
この構成により、製氷位置方向への回動時には、貯氷容器内の氷が不足し、検氷軸31が所定角度(ここでは30度)以上回転すると、タクトスイッチ42がオン(押圧)されないように構成されている。なお、阻止片8bによっては検氷軸31の回動が阻止されないものの、貯氷容器内に氷が所定量以上貯められた状態となっており、検氷レバー3が貯氷容器内の氷にぶつかって、検氷軸31が所定角度以上回動できない場合は、検氷軸31の係合片31bがスイッチ押圧レバー41の回動を阻止できない。そのため、このような場合は、カム車10に形成されたカム面(後で詳述する)の形状に基づいてスイッチ押圧レバー41が揺動し、その揺動によってタクトスイッチ42を押圧する。
【0028】
一方、阻止片8bは、図6(B)の実線位置で示すように、カム車10と共に製氷位置側(矢示F方向)に回動すると、検氷軸31の係合片31bの回動範囲へ移動する。これにより、阻止片8bは、係合片31と係合し、検氷軸31の回動を阻止する。そして、この阻止片8bによって検氷軸31の回動が阻止されると、検氷軸31に形成されたスイッチ押圧動作阻止部31dが、タクトスイッチ42をオン/オフ切り換えするスイッチ押圧レバー41の回動範囲内に入り込めず、スイッチ押圧レバー41のスイッチ押圧動作を阻止することができない。
【0029】
従って、製氷皿2がカム車10と共に製氷位置側(矢示F方向)へ駆動された場合は、カム車10のスイッチ押圧レバー用カム面29の形状に基づきスイッチ押圧レバー41が回動して、タクトスイッチ42の押圧動作を行う。この結果、製氷位置方向への回動時には、貯氷容器内の氷の量に関係なく、カム車10のスイッチ押圧レバー用カム面29の形状に基づきスイッチ押圧レバー41が動作して、タクトスイッチ42を押圧(オン)する。
【0030】
このように、フリクション部材8は、検氷動作において氷の不足と満氷とを識別するためオンもしくはオフのいずれかとなるタクトスイッチ42が、離氷位置から製氷位置に検氷レバー3が戻る際には必ず途中でオンとなるようにするためのものとなっている。すなわち、検氷動作において貯氷容器内で検氷レバー3が所定位置まで降下すると、氷が不足していると判断しそのままカム車10を離氷位置まで回転させて氷を落下させる動作を行うが、離氷位置から製氷位置に戻す際、既に先ほどの離氷により満氷状態となる場合とまだ氷が不足したままの場合とが生じる。そのため、離氷された後のタクトスイッチ42のオン/オフにバラツキが生じ、制御上好ましくない。このフリクション部材8は、このような不具合がないように、離氷位置から製氷位置への戻し動作時には必ずタクトスイッチ42がオンとなるようにするための部材となっている。
【0031】
また、カム車10の、一方のケース半体9aに対向する一側面10bには、図4に示すように、溝26が周方向に沿って形成されている。この溝26内には一方のケース半体9aの内面に形成された突起(図示省略)が挿入されており、カム車10の回転できる角度を所定の範囲に制限している。すなわち、溝26の両端面(図示省略)にケース半体9aの突起が当たる位置を、カム車10の回転限界位置としている。本実施の形態の場合には、カム車10は、−6度から168度の範囲で回転できる。なお、この回転角度は、イニシャライズの際に−6度まで回転させて機械的なロックを行う場合等を除く通常の場合は、後述するように、0度から160度の範囲で動作する。
【0032】
一方、カム車10の、他方のケース半体9bに対向する他側面10cには、図4及び図5に示すように、環状の凹部27が形成されている。この凹部27内には、内壁をカム面とする検氷軸用カム面28が設けられていると共に、その外側に同様に内壁をカム面とするスイッチ押圧レバー用カム面29を構成している。各カム面28,29は、カム車10の回転中心となる軸に対してほぼ平行に延設された延設部の側壁の内周面部分に形成されている。
【0033】
そして、検氷軸用カム面28は、検氷非動作位置部28aと、検氷降下動作部28bと、氷不足検出位置部28cと、検氷復帰動作部28dとを有している。検氷非動作位置部28aは、検氷レバー3を下降させない状態で維持させる区間となっており、カム車10の初期位置において検氷軸31と当接している位置を0度とした場合、−6度〜11度及び79度〜168度の区間に形成されている。また、検氷降下動作部28bは、氷が不足している場合に検氷レバー3を徐々に下降させるための区間となっており、11度〜35度の区間に形成されている。また、氷不足検出位置部28cは、氷が不足している場合に検氷レバー3を最下降させた状態で維持させる区間となっており、35度〜55度の区間に形成されている。また、検氷復帰動作部28dは、下降した検氷レバー3を上昇させるための区間となっており、55度〜79度の区間に形成されている。
【0034】
一方、スイッチ押圧レバー用カム面29は、製氷位置(0度)を含む−6度〜5度において信号を出力させるための第1の信号発生用カム部29aと、検氷位置(42度)を含む42度〜48度において信号を出力させるための第2の信号発生用カム部29bと、離氷位置(160度)を含む160度〜168度において信号を出力させるための第3の信号発生用カム部29cとを有している。この構成により、カム車10の回転角度が、製氷位置、検氷位置及び離氷位置にある場合に、タクトスイッチ42を押圧するようにスイッチ押圧レバー41を揺動させるようになっている。
【0035】
なお、製氷位置において発生する信号を原位置信号と呼ぶこととし、第1の信号発生用カム部29aは、その形状上、−19度〜5度の範囲で信号を発生できるようになっている。また、検氷位置において発生する信号を検氷位置信号と呼ぶこととする。さらに、離氷位置において発生する信号を離氷信号と呼ぶこととし、第3の信号発生用カム部29cは、その形状上、160度〜179.5度の範囲で信号を発生できるようになっている。
【0036】
検氷機構11は、貯氷容器内の氷の量が、満氷であるのか不足しているのかを識別するための機構となっており、検氷レバー3を貯氷容器内に下降させ、所定レベル位置より下降した際に氷が不足していると判断するようになっている。なお、検氷機構11は、カム車10に操作されると共に検氷レバー3を動作させる検氷軸31と、検氷軸31の係合凸部31aをカム車10の検氷軸用カム面28側に押し付ける方向に回動するように付勢するコイルスプリング32から構成されている。そして、本実施の形態の自動製氷機の駆動装置5では、検氷レバー3が30度以上回動した場合、これを氷不足と判断するようになっている。
【0037】
検氷軸31は、カム車10によって操作され、最大35度まで回動可能となっている。この検氷軸31は、カム車10とケース半体9bとの間に配置されている。検氷軸31は、図7から図10に示すように、係合凸部31aと、係合片31bと、バネ係合部31cと、スイッチ押圧動作阻止部31dと、スラスト抜け防止突堤31eと、レバー連結部31fと、ケース受け部31gと、ガイド片31hを有している。
【0038】
検氷軸31の一方の端部の凸部で構成されたケース受け部31gは、ケース半体9bに形成された受け孔(図示省略)に回動自在に支持される。一方、この検氷軸31の他方の端部に形成されているレバー連結部31fは、ケース9の外部に突出されていると共に、このレバー連結部31fに検氷レバー3の支点部が嵌め込まれる。
【0039】
また、検氷軸31のケース受け部31gの近傍に形成された係合凸部31aは、図8に示すように、検氷軸31の外周面から径方向外側に突出され途中位置から湾曲された形状となっており、検氷軸31と共に回転中心軸線を回転中心として回動可能となっている。そして、係合凸部31aは、カム車10に形成された検氷軸用カム面28に当接するカムフォロアーとなっている。
【0040】
また、同様に、検氷軸31の端部近傍に設けられた係合片31bは、出力軸25と同軸上に配置されたフリクション部材8の阻止片8bと当接可能とされている。より具体的には、係合片31bは、製氷皿2及びカム車10が離氷位置方向へ一体的に駆動され、フリクション部材8の阻止片8bが移動して係合片31bの回動範囲にきた場合に、阻止片8bと係合可能となっている。そして、係合片31bは、製氷皿2及びカム車10が製氷位置方向へ一体的に駆動され、フリクション部材8の阻止片8bが移動して係合片31bの回動範囲外にある場合には、阻止片8bと係合しないようになっている。
【0041】
さらに、バネ係合部31cは、検氷軸31の軸方向中央よりややケース受け部31g側の端部に近い側に、コイルスプリング32と係合するように設けられている。そのため、検氷軸31は、圧縮されたコイルスプリング32の図9矢示B方向の戻り力によって係合凸部31aをカム車10の検氷軸用カム面28側に押し付ける方向(図8の矢示A方向)に回動するように付勢されている。
【0042】
また、スイッチ押圧動作阻止部31dは、検氷軸31のレバー連結部31f側の端部近傍に設けられ、タクトスイッチ42のオン/オフを行うスイッチ押圧レバー41の回動を阻止するようになっている。このスイッチ押圧動作阻止部31dは、検氷軸31が検氷レバー3を下降させるように回動した際に、具体的には検氷軸31が30度以上回動した際、スイッチ押圧レバー41に当接しスイッチ押圧レバー41の回動を阻止するようになっている。これによって、スイッチ押圧動作阻止部31dは、検氷軸31が30度以上回動した際には、タクトスイッチ42をオンさせないように働く。
【0043】
また、スラスト抜け防止突堤31eは、検氷軸31の軸方向におけるスイッチ押圧動作阻止部31dとレバー連結部31fとの間に全周に渡って形成されている。このため、検氷軸31は、スラスト方向において所定の範囲(ごくわずかな範囲)のみ移動可能となっている。
【0044】
さらに、ガイド片31hは、検氷軸31の軸方向中央よりややレバー連結部31f側に近い位置に形成されている。このガイド片31hは、ケース半体9aの天板の裏側部分に形成されたガイド溝(図示省略)内に入り込み、このガイド溝に沿って移動するようになっている。このため、検氷軸31は、ガイド片31hによってケース半体9aに対して案内され、このガイド溝内でガイド片31hが移動可能な範囲で回動できるようになっている。なお、この検氷軸31の回動範囲は、約35度程度となっている。
【0045】
このように構成された検氷機構11は、検氷軸用カム面28に沿って動作する検氷軸31の動きを検氷レバー3に伝える。すなわち、検氷レバー3が満氷によってその動きを停止すると、検氷軸31は、検氷レバー3と共にその回転を停止する。また、検氷機構11は、検氷動作時に氷が不足し検氷レバー3が所定角度以上回動している場合、スイッチ押圧レバー用カム面29によるスイッチ押圧レバー41の回動動作を規制するようになっている。このため、検氷動作時に氷が不足している場合は、スイッチ押圧レバー41が回動せず、タクトスイッチ42はスイッチ押圧レバー41によって押圧されないようになっている。
【0046】
なお、コイルスプリング32は、ケース半体9bに設けられたバネボックス52内に収縮した状態で一旦収められ、この状態で一端が上述の検氷軸31のバネ係合部31cに引っ掛けられるようになっている。すなわち、バネボックス52は、上方が開放され、1つの側壁がケース半体9bの側壁で構成され、他の3つの側壁がケース半体9bの底面から立設される形状となっている。バネボックス52の後端(ケース半体9bの中央側)の側壁には、スリット(図示省略)が設けられており、このスリットからバネ係合部31cをバネボックス52内に侵入させ、コイルスプリング32をケース半体9bの側壁で形成される側壁側にさらに収縮させることにより検氷軸31とコイルスプリング32とが係合するようになっている。
【0047】
なお、検氷軸31は、このように組み立てた際、コイルスプリング32の付勢力によりバネ係合部31cの後端部分がスリット内に形成された凸部9c(図9参照)側に押圧され、この凸部9cに当接するようになっている。そして、この状態でカム車10を装填し、カム車10が検氷状態の位置、すなわちカム車10の検氷軸用カム面28の氷不足検出位置部28cと当接する位置に係合凸部31aがくるように組み込むと、カム車10はコイルスプリング32のバネ力を受けないで容易に組み込むことができる。
【0048】
このようにコイルスプリング32は、検氷レバー3を常時検氷位置側へ付勢するようになっている。すなわち、検氷軸用カム面28に対し、検氷軸31の係合凸部31aを当接させる方向に付勢力を与えている。この力は、カム車10の中心から外周に向かうものであるが、カム車10を組み込むときの妨げとならない力となるように組み込まれる。このため、カム車10がコイルスプリング32の力によって傾いたり浮き上がってしまうことがない。カム車10を組み込んだ後、最後にケース半体9aを組み付けることによって、検氷軸31のガイド片31hがケース9のガイド溝(図示省略)に導入され、検氷軸31は正規の回動範囲の限界となる35度回転した状態となる。このように検氷位置で35度回転した状態で組み込まれた後、駆動回路で駆動し製氷位置とした後に出荷される。
【0049】
スイッチ機構12は、製氷皿2の駆動に連動して接点の係合及び離脱がなされることによりオン/オフ切り換えがなされるようになっている。このスイッチ機構12は、カム車10に操作されるスイッチ押圧レバー41と、スイッチ押圧レバー41の揺動によって押圧/非押圧され、これによってオン/オフ切り換えがなされるタクトスイッチ42と、スイッチ押圧レバー41の揺動を禁止するように働くスイッチ押圧動作阻止部31dと、スイッチ押圧レバー41を揺動させるための力を与えるコイルスプリング44とを備えて構成されている。
【0050】
スイッチ押圧レバー41は、一方のケース半体9bの底面に立設された2つの端板53の上端縁部分に設けられた各U字状溝53a内に回動自在に支持されている。スイッチ押圧レバー41は、図11及び図12に示すように、側面から見ると「ト」の字の形状を有している。そして、上端部分には、カム車10のスイッチ押圧レバー用カム面29に当接するカムフォロアーとなるカム当接部41aが設けられている。したがって、カム車10が回転した場合、カム当接部41aがスイッチ押圧レバー用カム面29に沿ってカム車10の径方向に移動し、スイッチ押圧レバー41が揺動する。
【0051】
また、スイッチ押圧レバー41の所定位置には、コイルスプリング44に付勢される被押圧部となる突起腕41bが形成されている。この突起腕41bは、検氷軸31に設けられたスイッチ押圧動作阻止部31dの近傍に位置している。この突起腕41bにスイッチ押圧動作阻止部31dが当たっている状態では、スイッチ押圧レバー41は揺動することができない。
【0052】
一方、突起腕41bと対向する位置には、タクトスイッチ42のボタン42aが配置されている。また、スイッチ押圧レバー41の突起腕41bのタクトスイッチ42と対向しない側の面には山形状の突部41cが設けられ、コイルスプリング44の一端内に入り込んでいる。なお、コイルスプリング44の他端は、ケース半体9aに設けられた係合筒21c内に入れられ、係合筒21c内の軸(図示省略)がその端部内に入り込んでいる。
【0053】
また、スイッチ押圧レバー41の中心部は、揺動を支える回動支持部41dとなっており、この回動支持部41dの両端が各U字状溝53a内に入り、この回動支持部41dを中心として揺動する。さらに、このスイッチ押圧レバー41には、揺動規制部41eが設けられており、この揺動規制部41eはケース半体9bに備えられた規制用ボックス内に装填される。そのため、スイッチ押圧レバー41は、回動支持部41dの片方がU字状溝53aの底部から浮き上がって傾くことがなく、揺動中心がずれずに正確にスイッチ押圧レバー用カム面29に沿って動作するようになっている。
【0054】
タクトスイッチ42は、検氷レバー3による氷の量の検出結果を検知する検知手段となっている。すなわち、タクトスイッチ42は、検氷レバー3によって検氷を行った際の氷の量に対応してオンもしくはオフされるスイッチとなっている。すなわち、この実施の形態では、タクトスイッチ42は、離氷位置方向への駆動時には、氷の量に対応してオン/オフのいずれかを選択する。一方、タクトスイッチ42は、製氷位置方向への駆動時には、氷の量に関係なく必ずオンとなる。なお、この実施の形態では、このような構成としたが、逆に製氷位置方向への駆動時に必ずオフとなるように構成し、かつ検氷位置方向への駆動時に満氷であった場合にオフとなるような構成としても良い。
【0055】
一方、タクトスイッチ42は、製氷皿2の回転角度を検出する検知手段ともなっている。このタクトスイッチ42は、スイッチ押圧レバー41が非作動状態、すなわち製氷皿2と一体的に回動するカム車10が0度位置にあり駆動停止状態で氷の製造がなされている場合や、検氷動作時に満氷であった場合や、離氷動作が終了する場合にコイルスプリング44の付勢力を受けたスイッチ押圧レバー41によって押圧されるように配置されている。そして、この押圧によって原位置信号、検氷信号、離氷信号が発生する。なお、製氷皿2がこれら以外の位置となっている場合、タクトスイッチ42は、オフとなる。
【0056】
このタクトスイッチ42は、図3に示すように、DCモータ13と検氷軸31との間に配置されている。そして、DCモータ13の後端側に位置するモータ端子13b及びタクトスイッチ42の側方に突出されたタクトスイッチ42の端子42bとは、共に平板形状でかつケース9の検氷レバー3側の側壁と近接する位置に、この側壁と平行するように配置されたプリント配線基板51に接続されている。なお、タクトスイッチ42は、スイッチ押圧レバー41によって図3において紙面奥側に押圧されるが、このタクトスイッチ42の奥側にはタクトスイッチ42を支持する支持部9h(図4参照)が、ケース半体9bの底面より立設されている。
【0057】
プリント配線基板51は、リード線54によって外部電源を含むコントローラ55に接続されている。コントローラ55は、リード線54及びプリント配線基板51を介してDCモータ13への電力の供給及び制御等を行うと共に、タクトスイッチ42への通電及び検氷結果や製氷皿2の回転角度の認識等を行うようになっている。
【0058】
リード線54は、一端がプリント配線基板51の所定の位置に半田付け固定されている(固定部分は図示省略)。そして、このリード線54は、検氷軸31とケース半体9bの底面との間(図3において検氷軸31の紙面奥側)を通され、検氷軸31とケース半体9bの側壁9fとの間を引き回されている。なお、ケース9の側壁9fと検氷軸31との間には、リード線54を収納するためのリード線収納部54aが形成されている。
【0059】
このリード線収納部54aは、検氷軸31に沿ってケース半体9bの底面に立設されバネボックス52によって分断された壁部9e,9eと、バネボックス52の壁部を切り欠いて形成した切り欠き部(図示省略)とから構成されている。リード線54は、ケース半体9bの壁部9e及び側壁9fとの間をコイルスプリング32の上側(図3において紙面手前側)を通過するように配置され、ケース9の検氷軸31を外部へ突出させた側の面とは反対側の面側へ導かれる。なお、ケース9のこの面には、リード線導出孔9dが形成されている。リード線54の他端側は、このリード線導出孔9dよりケース9の外部へ導出されている。そして、この導出された部位の端部(他端)が、コントローラ55に接続されている。
【0060】
このように構成されたタクトスイッチ42は、検氷動作をし貯氷容器内の氷が不足の場合、カム車10が製氷位置(0度)から離氷位置(160度)まで回転するまでオンとならない。すなわち、このタクトスイッチ42は、カム車10が5度回転するとカム車10によりスイッチ押圧レバー41がスプリングコイル44の付勢力に抗してタクトスイッチ42のボタン42aから離されて、一旦タクトスイッチ42はオフとなる。
【0061】
そして、カム車10が42度回転した際に、カム車10及びスプリングコイル44のバネ力によりスイッチ押圧レバー41を揺動させようとするが、このとき検氷軸31のスイッチ押圧動作阻止部31dが働いて、このスイッチ押圧レバー41の揺動を阻止する。この結果、氷不足状態で検氷軸31が所定角度(ここでは30度)以上回動している場合は、この検氷信号が発生すべき位置、すなわちカム車10の回動角度が42度〜48度ではタクトスイッチ42がオンとならず、検知信号が出力されないようになっている。そのため、タクトスイッチ42は、カム車10が160度回転した離氷位置となるまでオンとならない。
【0062】
一方、タクトスイッチ42は、検氷動作をし貯氷容器内の満氷の場合、カム車10が製氷位置(0度)から検氷位置(42度)まで回転するとオンとなる。すなわち、タクトスイッチ42は、上述したようにカム車10が5度回転すると一旦オフとなるが、カム車10が42度回転した際に、カム車10及びスプリングコイル44のバネ力により、再びスイッチ押圧レバー41を揺動させようとする。
【0063】
このとき、検氷レバー3は貯氷容器内が満氷のため容器内で所定位置まで降下しない。そのため、検氷軸31が所定角度以上回転せず、検氷軸31のスイッチ押圧動作阻止部31dが働かない。この結果、スイッチ押圧レバー41は、揺動してタクトスイッチ42のボタン42aを押圧してオンとなる。
【0064】
なお、本実施の形態の自動製氷機の駆動装置は、検氷動作を開始した後の最初の信号出力及び駆動時間に基づいてカム車10を逆回転させる制御を行っている。そのため、満氷時にはカム車10を42度回転させた時点、氷が不足していた時にはカム車10を160度回転させた時点でDCモータ13を停止させ、その後逆回転させるような制御を行っている。
【0065】
なお、カム車10を42度回転させた際の最初の信号出力でDCモータ13を停止させた場合は、その駆動時間が短いことをモニターし、これに基づいて逆回転後の最初の信号出力に基づいてDCモータ13の駆動を停止する。これによって、カム車10は原位置(0度=製氷位置)またはその周辺位置にて停止する。
【0066】
一方、カム車10を160度回転させた際の最初の信号出力でDCモータ13を停止させた場合は、その駆動時間が長いことをモニターし、これに基づいて逆回転後の2度目の信号出力に基づいてDCモータ13の駆動を停止する。すなわち、最初の信号出力はカム車10が48度〜42度の位置まで戻されたことを示す信号(復帰時の確定信号)で、2度目の信号がカム車10として5度となる位置まで戻されたことを示す信号であるため、2度目の信号に基づいて、DCモータ13を停止させる。これによって、カム車10は原位置(0度=製氷位置)またはその周辺位置にて停止する。なお、戻り行程におけるカム車10が48度〜42度となった際の信号出力は、フリクション部材8によって氷が不足していても充足していても、いずれの場合にも発生するようにされている。
【0067】
なお、上述したスイッチ押圧レバー用カム面29には、3ヶ所の位置に凹み部分が設けられている。この3つの凹みが、上述した第1、第2及び第3の信号発生用カム部29a,29b,29cとなっており、スイッチ押圧レバー41のカム当接部41aがこれらの凹み部分に嵌まり込むたびにスイッチ押圧レバー41はタクトスイッチ42側に揺動しようとする。この揺動時に、検氷軸31のスイッチ押圧動作阻止部31dが働かないと、タクトスイッチ42はオンとなるようになっている。
【0068】
次に、この自動製氷機1の動作について説明する。コントローラ55は、基本動作プログラムおよび初期設定プログラムを適宜実行し、図13に示すように動作する。なお、初期設定プログラムや基本動作プログラムを実行するためにコントローラ55を制御駆動する制御回路は、自動製氷機1が取り付けられた冷蔵庫本体(図示省略)に備えられたものと共用となっていてもよいし、自動製氷機1専用のものとなっていてもよい。
【0069】
まず、電源オンまたは初期化する旨の信号のいずれかがコントローラ55に入力されると、初期設定プログラム(イニシャライズの動作モード)が開始される。この初期設定プログラムは、この自動製氷機1単体での動作確認、冷蔵庫に取り付けたときの動作確認、冷蔵庫を移動したときの初期動作の際等に実行するもので、製氷皿2の位置を確認し、水平位置状態とするものである。
【0070】
すなわち、電源オンにより、DCモータ13をCCW方向、すなわちカム車10を製氷位置(原点位置=0度)へ戻す方向へ回転させる。そして、タクトスイッチ42がオンとなったら、タイマーを3秒にセットし、スイッチオン状態が継続したままタイマーの動作が終了したら、DCモータ13を1秒間停止させる。
【0071】
この動作で、カム車10は、メカロック位置(−6度)で停止する。すなわち、初期設定動作において、DCモータ13をCCW方向へ回転させた際、最初にスイッチがオンとなって出力される信号が検氷信号なのか原位置信号なのかを認識するために、最初の信号出力後、タイマーを3秒にセットする。そして、スイッチがオン状態のまま3秒が経過する場合を、原位置信号として認識し、3秒経過する前にスイッチがオフとなって信号出力が途絶える場合を検氷出力として認識するようにする。これにより、確実にカム車10がロック位置(−6度)で停止する。
【0072】
次に、DCモータ13をCW方向、すなわちカム車10を検氷位置及び離氷位置方向へ回転させる。そして、タクトスイッチ42がオフとなったら、タイマーを0.5秒にセットし、タイマーの動作が終了したら、DCモータ13を1秒間停止させる。
【0073】
その後、DCモータ13をCCW方向へ回転させる。そして、タクトスイッチ42がオンとなったら、タイマーを再び0.5秒にセットし、このタイマー動作が終了したら、DCモータ13を停止させる。これによって、DCモータ13は、この初期設定動作においてカム車10が製氷位置(0度=原位置)近傍となった位置で停止する。これによって、自動製氷機1の初期設定プログラム実行時(イニシャライズ)の動作が終了する。
【0074】
上述のイニシャライズが終了すると、通常の動作を行うための基本動作プログラムへ移行する。この基本動作プログラムは、例えば、扉が開かれていない状態であることおよび製氷皿2の下に置かれるサーミスタ1aによって製氷完了を検知した後、一定時間経過することというAND条件が満たされたとき、待機終了の旨の信号がコントローラ55に入力し実行するようにされる。
【0075】
これにより、コントローラ55は氷製造が終了したと判断し、貯氷容器内の氷の量を検知させる。なお、この基本動作プログラムは、初期設定からスタートした場合は、製氷皿2内に氷が無い状態であるが、サーミスタ1aは、氷の有無にかかわらず庫内温度を感知するので、氷製造が終了したと判断するように設定されている。
【0076】
コントローラ55は、貯氷容器内の氷が不足状態か否かを検知し、満氷でないとき、すなわち氷が不足状態であると、製氷皿2を反転させ氷を貯氷容器へ供給する離氷を行う。次に、原点位置(0度)まで逆方向に回転させ給水を行う。これによって、製氷皿2は、水平位置に戻り製氷がなされる。一方、満氷状態であると、製氷皿2は反転せず原点(=水平位置)に戻り、検氷のため所定時間待機し、製氷確認に戻っていく。
【0077】
次に検氷動作について詳述する。まず、製氷が完了したら、DCモータ13をCW方向へ回転させる。そして、タクトスイッチ42がオフとなったら、タイマーを7秒にセットする。この間、スイッチオフ状態が維持された状態でタイマー動作が終了した後、タクトスイッチ42がオンに切り換わった場合は、離氷信号が発生したこととなり、DCモータ13を1秒間停止させる。なお、この場合は、検氷動作において氷が不足していたこと及びこの氷の不足に基づき離氷動作を行ったことを意味する。
【0078】
すなわち、氷が不足している場合には、カム車10が所定角度(42〜48度)回転した際に、検氷軸31も所定量降下した状態となっており、これによってスイッチ押圧動作阻止部31dが働いてスイッチ押圧レバー41がタクトスイッチ42を押圧しない。したがって、このような状況の場合は、タクトスイッチ42がオンとならず信号が出力されないからである。
【0079】
なお、氷不足を検知し、DCモータ13を1秒間停止させた後、今度はDCモータ13をCCW方向へ回転させる。そして、タクトスイッチ42がオフとなることで離氷信号がオフし、次にタクトスイッチ42がオンとなることで復帰時の確定信号(検氷信号)がオンする。さらに、タクトスイッチ42がオフとなることで検氷信号がオフし、次にタクトスイッチ42がオンとなったら、原位置信号と判断し、タイマーを0.5秒にセットする。
【0080】
このようにタクトスイッチ42の2度目のオンに基づいてタイマーをセットするのは、この2度目のオンがカム車10が5度の位置に戻ってきたことを示すからである。すなわち、離氷動作をした後、カム車10が所定位置(42〜48度)まで回転した際に、検氷軸31はフリクション部材8の阻止片8bに阻止されて回動できず、これによってスイッチ押圧動作阻止部31dが働けずにスイッチ押圧レバー41がタクトスイッチ42を押圧する。したがって、このような状況の場合は、タクトスイッチ42がオンとなり1度目のオン信号が出力されるからである。
【0081】
そして、2度目のオン信号から0.5秒が経過してタイマーの動作が終了したら、DCモータ13を停止させる。これによって、カム車10は、原位置(0度)近傍で停止することとなる。この後、製氷皿2に給水を行い、一連の検氷動作及び離氷動作が終了する。
【0082】
なお、検氷動作によってタクトスイッチ42がオンとなった場合(この場合は42度の位置でオンとなる=氷の量は満氷)は、このスイッチオンに基づきDCモータ13を1秒間停止させる。その後、今度はDCモータ13をCCW方向へ回転させる。そして、タクトスイッチ42がオフとなることで検氷信号がオフし、次にタクトスイッチ42がオンとなったら、原位置信号と判断しタイマーを0.5秒にセットする。
【0083】
そして、0.5秒が経過してタイマーの動作が終了したら、DCモータ13を停止させる。これによって、カム車10は、原位置(0度)近傍で停止することとなる。この後は、製氷皿2に氷がある状態なので給水は行わず待機状態となる。これによって、満氷時の検氷動作が終了する。
【0084】
なお、上述の実施の形態は本発明の好適な実施の例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、氷の量の検出結果を検知する検知手段としてタクトスイッチ42を用いたが、リーフスイッチ等の他の形式のスイッチやあるいは磁石とホールICとからなる検出装置等、他の方式の検知手段を用いても良い。
【0085】
また、上述の実施の形態では、リード線54を検氷軸31の下側を通して検氷軸31の外側へ引き回し、検氷軸31の突出する面とは反対側の面からケース9の外部へ導出するように構成したが、リード線54をケース9の内部で引き回すのではなく、検氷軸31の近傍で一旦ケース9の外部へ導出し、ケース9の外部側を通してコントローラ55に接続するようにしても良い。
【0086】
また、上述の実施の形態では、フリクション部材8の阻止片8bによって製氷位置方向への駆動時には検氷軸31の回転を阻止している。このため、製氷位置側への駆動時にはタクトスイッチ42が必ずオンとなるような構成となっている。しかしながら、このような構成とせず、製氷位置方向への駆動時においても離氷位置方向への駆動時と同様、貯氷容器内の氷の量によってタクトスイッチ42がオンまたはオフのいずれかとなるように構成としても良い。
【0087】
このような構成としても、DCモータ13の駆動時間をモニターし、タクトスイッチ42がオンとなるまでの時間を正確に計測すれば、タクトスイッチ42で発生する信号と製氷皿2の回転位置との同期がとれるため、カム車10の回転角度に対応してコントローラ55によってDCモータ13を制御することができることとなる。しかしながら、上述の実施の形態では、DCモータ13の動作のばらつき(カム車10を所定角度回転させるまでの駆動時間のばらつき)を考慮し、製氷位置方向への駆動時にはカム車10が48度〜42度となった際に必ず信号を出力することにより、このDCモータ13の動作のばらつきによる制御不良を防止するようになっている。
【0088】
また、上述の実施の形態では、出力軸25をカム車10と一体的に設けたが、一体的に設けず別体としても良い。その際、それらを別の駆動源で駆動するようにしても良い。また、カムフォロアーとなる検氷軸31の係合凸部31aや、スイッチ押圧レバー41のカム当接部41aをカム車10の内周面に当接させるのではなく、外周面に当接させるようにしても良い。
【0089】
さらに、上述の実施の形態では、検氷信号を満氷の場合のみ発生するようにしたが、満氷のときは発生させず不足状態のときに信号を発生させるようにしても良い。
【0090】
さらに、駆動源をDCモータ13ではなく、ACモータやコンデンサモータとしてもよい。さらに、DCモータ13のように、時間制御がある程度必要なモータを使用するのではなく、ステッピングモータを使用してカム車10の回転角度をステップ数で制御するようにしても良い。さらには、ソレノイド等モータ以外の駆動源を採用しても良い。また、氷化する液体としては、水の他にジュース等の飲み物や検査試薬等の非飲料等を採用することができる。また、貯氷容器内の氷が出来上がったか否かを検知する手段としては、サーミスタ1aの他に形状記憶合金等を利用したバイメタルとしても良い。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動製氷機の駆動装置は、検氷レバーによる氷の量の検出結果を検知する検知手段をモータと検氷軸との間に配置している。そのため、モータと検氷軸との間の狭いスペースに検知手段がコンパクトに収納され、通電部分が所定の位置に集中して配置される。加えて、検知手段を動作させる検氷軸を検知手段の近傍へ配置することが可能となる。この結果、半田付け固定等の通電部分の処理作業や配線の引き回し等の作業が単純化され、かつ検知動作の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動製氷機の要部平面図である。
【図2】図1の自動製氷機の側面図である。
【図3】図1の自動製氷機の駆動装置を示し、一方のケース半体を取り外して内部を観察可能にした正面図である。
【図4】図3の駆動装置の回転伝達機構の連結関係を示す断面展開図である。
【図5】図4の駆動装置のカム車を矢示V方向から見た底面図である。
【図6】図4の駆動装置のフリクション部材を示した図で、(A)は図4の裏側から見た背面図、(B)は(A)を矢示VIB方向から見た図、(C)は(B)のVIC−VIC断面図である。
【図7】図3の駆動装置の検氷軸を示した正面図である。
【図8】図7を矢示VIII方向方見た側面図である。
【図9】図7のIX−IX断面図である。
【図10】図7のX−X断面図である。
【図11】図3の駆動装置のスイッチ押圧レバーを矢示XI方向から見た底面図である。
【図12】図11を矢示XII方向方見た側面図である。
【図13】図1の自動製氷機の動作状況を示す図である。
【図14】従来の自動製氷機の駆動装置の内部構造を示した図である。
【符号の説明】
1 自動製氷機
2 製氷皿
3 検氷レバー
5 駆動装置
8 フリクション部材
8b 阻止片
9 ケース
9a,9b ケース半体
9f (ケースの)側壁
10 カム車
11 検氷機構
12 スイッチ機構
13 DCモータ
13b 端子
28 検氷軸用カム面
29 スイッチ押圧レバー用カム面
31 検氷軸
31d スイッチ押圧動作阻止部
41 スイッチ押圧レバー
42 タクトスイッチ(検知手段)
51 プリント配線基板
54 リード線
55 コントローラ(外部電源を含む)

Claims (5)

  1. 貯氷容器内の氷の不足を検出した場合に、製氷皿を反転させて氷を上記貯氷容器内に落下させた後、上記製氷皿を元の位置に戻し氷を製造する自動製氷機の駆動装置において、
    上記貯氷容器内の氷の量を検出するための検氷レバーを動作させる検氷軸と、この検氷軸の駆動源となるモータと、上記検氷レバーによる氷の量の検出結果を検知する検知手段と、上記モータの端子が接続された基板とを備え、
    上記モータと上記検氷軸とは、上記モータの軸方向と上記検氷軸の軸方向とが略平行になるように配置され、
    上記基板は、上記モータの軸方向および上記検氷軸の軸方向と略直交するように配置され、
    上記検知手段は、上記基板に接続される共に、上記モータと上記検氷軸との間に配置され
    上記検知手段は、揺動可能なスイッチ押圧レバーによって押圧されることによってオンもしくはオフされるスイッチで構成され、
    上記スイッチ押圧レバーを上記製氷皿側から見たとき、上記スイッチ押圧レバーの回動中心の軸方向と、上記モータの軸方向および上記検氷軸の軸方向とは、交差するように略直交すること特徴とする自動製氷機の駆動装置。
  2. 前記回動支持部の軸方向が、前記製氷皿が元の位置に配置されたときの前記製氷皿の水平方向と略直交するように、前記スイッチ押圧レバーが配設されていることを特徴とする請求項1記載の自動製氷機の駆動装置。
  3. 前記スイッチは、前記検氷レバーによって検氷を行った際の水の量に対応してオンもしくはオフされることを特徴とする請求項1または2記載の自動製氷機の駆動装置。
  4. 前記スイッチは、前記製氷皿が氷を落下させる方向(離氷位置方向)に所定角度まで駆動された場合には、前記貯氷容器内の氷の量に対応してオン/オフいずれかを選択し、前記製氷皿が氷を落下させる方向とは反対の方向(製氷位置方向)に所定角度まで駆動された場合には、前記貯氷容器内の氷の量に関係なく必ずオン/オフのいずれか一方となるように構成された請求項1からいずれかに記載の自動製氷機の駆動装置。
  5. 前記スイッチ押圧レバーは、前記モータによって前記製氷皿と一体的に回動されるカム車のカム面形状によって揺動する構成を有し、
    前記検氷軸は、当該検氷軸が所定角度以上回動した際に上記スイッチ押圧レバーの押圧動作を阻止するスイッチ押圧動作阻止部を有し、
    上記カム車と所定の回転範囲において一体的に回動するフリクション部材を備え、
    このフリクション部材に製氷位置方向への駆動時に前記検氷軸の回転を阻止する阻止片を設け、
    この阻止片で製氷位置方向への前記検氷軸の回転を阻止することにより前記貯氷容器内の氷の量に関係なく上記カム車のカム面形状に基づいて上記スイッチ押圧レバーが前記スイッチを押圧することを特徴とする請求項4記載の自動製氷機の駆動装置。
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