JP4074924B2 - 電気コネクタの端子曲げ方法及びその装置 - Google Patents

電気コネクタの端子曲げ方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電気コネクタの端子曲げ方法及びその装置に係わり、更に詳しくは電気コネクタに複数列の端子が装着されている場合、それらの各端子を順次曲げる際に、又は一つの端子を複数箇所にて曲げる際に利用するに好適な端子曲げ方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記の如く電気コネクタに複数列の端子が装着されている場合、それら複数列の端子を順次曲げる装置としては、特開平5−62756号公報のコンタクトピン曲げ加工装置が提案されている。
【0003】
即ち、開閉シリンダによって開閉せしめられる一対の上下把持プレートと、これらの上下一対の把持プレートを端子把持点を中心として回動自在に支持する回動支持手段から構成されたもので、電気コネクタのハウジングに複数列になって装着されている各端子を曲げる場合には、上記上下の把持プレート間に端子を挟み、他方電気コネクタハウジングをクランプしておいて、次いで上下の把持プレートを回動支持手段によって所定角度回動させ、端子をつまんで曲げるようにして、上記回動角に応じた分だけ曲げる装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、複数列の各列の端子を1工程で、即ち、端子をハウジングに装着する工程等なく単に曲げ加工工程のみで曲げ加工できるものの、この従来技術は上下の把持プレート間に端子を挟持し、他方電気コネクタハウジングをしっかりクランプしておいて、上下把持プレートを回動させて端子を曲げるのであるが、その際端子をつまんで曲げるようにするので、即ち端子を曲げる時に生ずる曲げ反力を何等かの手段で受け止めながら曲げるものではないので、曲げ時に端子とハウジングの係止手段に反力が直接加わり易く該部分を損傷するおそれがあると共に、端子の把持点とハウジング係止部間の部分を不測に変形させるおそれがあるものであった。
【0005】
そこで、これらの不具合を予防する為に、この従来技術に対して、以前から用いられている所の端子に対して独立して上下から進退し端子を支える端子曲げ時の反力を受ける手段を仮に適用した場合、その上下から進退する端子支え手段を、ハウジングに装着された複数列の端子の間を通して、各列全ての端子を受け止め得る位置に進退させようとすると、端子に当ってしまうので進退させることができないから、結局ハウジングに1列目の端子を装着し、次に該端子を曲げ、次いで2列目の端子をハウジングに装着し、次いで端子を曲げる・・・・というように端子をハウジングに装着する工程と、端子曲げの工程を交互に繰り返えさねばならず、複数列端子を曲げ工程1工程で行なうことができないものとなってしまうものであった。
【0006】
従って本発明の目的とする所は、ハウジングに複数列の端子を装着した後、端子曲げ加工のみの1工程で、即ち端子をハウジングに装着する工程を介在させることなく複数列の各端子を曲げ加工できると共に、一つの端子に曲げ位置が複数箇所存在する場合に、その多段曲げ加工を曲げ加工1工程のみで曲げることができるのは勿論のこと、特に端子曲げ時の反力を受け止めながら曲げることにより、端子とハウジングの係止部に端子曲げ時の反力を直接かけず、該部分に損傷を与えず而も端子の曲げ位置とハウジング係止部間の部分に不測の変形を与えず上記の曲げ加工1工程のみで複数列端子の曲げ加工及び複数箇所の曲げ加工ができる方法及び装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
上記目的を達成する為に本発明は次の技術的手段を有する。即ち発明の実施の形態に使用した添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、本発明はハウジング2に装着された端子3a,3b,3cを一対の曲げグリッパ7,8で把持し、この一対の曲げグリッパ7,8を一定点を回動中心として所定角度回動させることにより、上記端子3a,3b,3cを上記回動角に応じた分だけ曲げるようにした電気コネクタの端子曲げ方法に於いて、
端子3a,3b,3cを把持する一対の曲げグリッパ7,8を所定角度回動させる前に端子曲げ受け台9を端子3a,3b,3cの支持位置に位置させ、その状態で上記一対の曲げグリッパ7,8のみを上記一定点を回動中心として所定角度回動させ、その際端子曲げに伴う反力を上記端子曲げ受け台9にて受けながら端子3a,3b,3cを曲げ、次いで上記曲げ受け台9をも、前工程に於いて所定角度回動した位置に位置する上記一対の曲げグリッパ7,8の方へ上記一定点を回動中心として追従回動させることにより、端子を曲げた後の一対の曲げグリッパ7,8の位置に対して端子支持位置となる位置へ位置させ、その動作と同時に上記一対の曲げグリッパ7,8を開くことにより曲げられた端子3a,3b,3cを開放し、次いで別の端子の曲げ位置か又は先に曲げた端子の曲げ位置と異なる曲げ位置へ一対のグリッパ7,8及び曲げ受け台9を移動且つ位置決めし、再び上記の動作を繰り返して順次端子3a,3b,3cを曲げるようにしたことを特徴とする電気コネクタの端子曲げ方法である。
【0008】
又、本発明は開閉手段22によって開閉せしめられる一対の曲げグリッパ7,8と、これらの一対の曲げグリッパ7,8を一定の回動中心C1を中心として回動させる手段30より成り、電気コネクタ1のハウジング2に装着された端子3a,3b,3cを上記一対の曲げグリッパ7,8にて挟持した後に、これら一対の曲げグリッパ7,8を上記回動中心C1を中心として所定角度回動させて上記端子3a,3b,3cを曲げる為の電気コネクタの端子曲げ装置に於いて、上記一対の曲げグリッパ7,8にて挟持された端子3a,3b,3cを曲げる時に、端子3a,3b,3cを支持してその曲げ反力を受ける為の曲げ受け台9を備え、而もこの曲げ受け台9は、上記一対の曲げグリッパ7,8の回動中心C1と同一の回動中心C1を中心として位置制御モータ34により、端子3a,3b,3cを曲げた後の一対の曲げグリッパ7,8の位置に対して端子3a,3b,3cを支持できる位置となる位置へ追従して回動せしめられることをも特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に添付図面に従い本発明の実施の形態を説明する。
図1は端子を有する電気コネクタ1と、端子曲げ装置4(以下単に曲げ装置4と記載する。)と端子曲げ装置の移動装置5(以下単に移動装置5と記載する。)と、曲げ装置の回動装置6(以下単に回動装置6と記載)の相互関係を示したもので、この例では上記電気コネクタ1はハウジング2に上下にわたって3列の端子3a,3b,3cが装着されている例を示してある。
【0010】
先ず上記曲げ装置4について図2,図3に従い説明すると、この曲げ装置4は一方、他方の曲げグリッパ7,8と、曲げ受け台9を備える。上記一方の曲げグリッパ7は、その外面10及び内面11が平坦面と成されていると共にその前方が外面10から内面11へ向かうにつれて前方へ向う斜面12と成され、上記内面11の前方端が端子の把持先端13と成されている。次いでこの一方の曲げグリッパ7の後方の両サイドには、ブラケット14,15が形成され、それらブラケット14,15が他方の曲げグリッパ8の後方の両サイドの外側に臨み、各ブラケット14,15と他方の曲げグリッパ8の各サイド間に回動軸16が取着され、上記一方の曲げグリッパ7は他方の曲げグリッパ8に対して上記回動軸16を中心として開閉できるように構成されている。
【0011】
上記他方の曲げグリッパ8は、同様にその外面17と内面18が平坦面と成されていると共に、その前方が外面17から内面18に向うにつれて、次第に前方へ向う斜面19として形成され、上記内面18の前方端が端子の把持先端20と成されている。次いでこの他方の曲げグリッパ8の後方には一方の曲げグリッパ7の高さを越える高さの後部壁体21が一体に形成されていて、その後部壁体21の背後に上記一方の曲げグリッパ7の開閉シリンダ22が取着され、その開閉シリンダ22のピストン23が通孔24を介して上記一方の曲げグリッパ7の後部に連結されている。従って、開閉シリンダ22のピストン23の前進限により一方の曲げグリッパ7が他方の曲げグリッパ8に対して、互いの内面11,18を平行とするように閉じられ、逆に上記ピストン23の後退により互い把持先端13,20が離反して口を開くように回動軸16を中心として回動するものである。
【0012】
続いて曲げ受け台9は、一対の曲げグリッパ7,8の内の他方の曲げグリッパ8の前方に位置する曲げ受け台本体25と、それに連なり他方の曲げ受けグリッパ8の下方に位置する曲げ受け台尾部26より成り、この場合上記曲げ受け台本体25の上面の平坦な面の曲げ反力受面25aは、他方の曲げグリッパ8の内面18と同一高さレベルになるように設定されている(図3)。
【0013】
そして曲げ装置4は、上記一対の曲げグリッパ7,8及び曲げ受け台9の外周りに、後部フレーム27と左右のフレーム28,29を有している。この内左フレーム28には、曲げグリッパ位置制御モータ30が取着され、そのモータ軸31が、他方の曲げグリッパ8のサイドから延びるアーム32に対して連結リンク33によって一対の曲げグリッパ7,8をモータ軸31を中心として回動可能に連結されている。
従って、曲げグリッパ位置制御モータ30の回動により、他方の曲げグリッパ8がモータ軸31を中心として回動し、従って一方の曲げグリッパ7と共にモータ軸31を中心として回動するが、この場合、図3,図4,図5によりよく示してあるように上記モータ軸31の中心に対して、一方の曲げグリッパ7の把持先端13を一致させ、即ち一方の曲げグリッパ7の把持先端13を回動中心C1と定め、そこを中心として一対の曲げグリッパ7,8を回動するように構成してある。
【0014】
そして、右フレーム29には曲げ受け台位置制御モータ34が取着され、そのモータ軸35が曲げ受け台9のサイドから延びるアーム36に対し、連結リンク37によって、当該曲げ受け台9をモータ軸35を中心として回動可能に連結されている。従って曲げ受け台位置制御モータ34の回動により、曲げ受け台9がモータ軸35を中心として回動するが、この場合図3,図4,図5によりよく示してあるように上記モータ軸35の中心を一方の曲げグリッパ7の把持先端13に一致させ、即ち上記の回動中心C1に一致させ、曲げ受け台9を上記回動中心C1を中心として回動するように構成してある。これらのことより、一対の曲げグリッパ7,8のみならず曲げ受け台9も、把持先端13上の回動中心C1を中心として回動する構成が採られている。
【0015】
さて、上記の如き曲げ装置4は、公知の位置制御手段により、これ全体が左右方向、前後方向、上下方向の任意の位置に移動可能に、又は任意の回動位置に回動可能に構成されている。図1ではこれを簡単に図示してある。
即ち移動装置5は、左右方向移動手段38、前後方向移動手段39、上下方向移動手段40より成り、上下方向移動手段40上の取付台41に、位置決めモータ42と取付台43より成る回動装置6が取付板44を介して取り付けられる例を示してある。そして上記の曲げ装置4は回動装置6の取付台43にその後部フレーム27を取り付けるようにして取着される。
【0016】
次にこのような装置を用いて端子を曲げ加工する方法を図6〜図27の加工動作順序図及び図4,図5を参照して説明する。
この例では、図1に示した電気コネクタ1の上下3列の端子3a,3b,3cを曲げる方法、具体的には1列目端子3aを上方90°に1回曲げ、2列目端子3bを上方に45°ずつ2回曲げ、3列目端子3cを同じく上方に45°ずつ2回曲げる例を示す。
先ず電気コネクタ1を図示せざる公知のクランプ装置によって固定する。この時、曲げ装置4は、1列目端子3aに対応して後方に位置している。この時、一方の曲げグリッパ7は開かれ、曲げ受け台9は常態の水平状態にある(図6)。
【0017】
次いで曲げ装置4を、その曲げ装置4の他方のグリッパ8の把持先端20が端子3aの曲げるべき位置(以下単に曲げ起点位置と記載する。)に位置する迄移動装置5の前後方向移動手段39の動作によって移動Aする(図7)。そして、一方の曲げグリッパ7を開閉シリンダ22の前進動作によって閉じ、端子3aを一対の曲げグリッパ7,8間に挟持する(図8)。この際の一対の曲げグリッパ7,8及び曲げ受け台9の相対位置関係を判り易くする為に拡大図示したのが図4である。この図4から明らかなように、一対の曲げグリッパ7,8は、各々の内面11,18を平行に対向させた態様で、端子3aを挟持し、而も曲げ受け台9の曲げ反力受面25aのレベルと他方の曲げグリッパ8の内面18のレベルが同一なので、上記曲げ反力受面25aが端子3aの下方を支持している。
【0018】
次いで、端子3aを挟持せる一対の曲げグリッパ7,8を90°回動Bさせる。即ち曲げグリッパ位置制御モータ30を駆動し、その回動力を他方の曲げグリッパ8に伝え、一対の曲げグリッパ7,8を、把持先端13の位置上の回動中心C1を中心として90°回動する(図9)。この状態を拡大図示したのが図5であり、これから判るように一対の曲げグリッパ7,8に挟持された端子3aは90°曲げられるが、この際曲げ受け台9は当初の位置、姿勢を保って、上記一対の曲げグリッパ7,8の曲げ加工時、端子3aを受けて曲げ時の反力を受けている。それ故に一対のグリッパ7,8による曲げ加工に伴う反力が電気コネクタ1の端子3aとハウジング2の係止部に不測にかかって、該係止部の損傷等を引きおこすおそれがなく、且つ端子3aの把持先端13とハウジング1間の部分の不測の変形も防止される。
【0019】
そして、この一対の曲げグリッパ7,8による端子3aの曲げが終了すると同時に、曲げ受け台9が上記回動中心C1を中心として90°回動Cし、一対の曲げグリッパ7,8及び曲げ受け台9の相対位置関係が元に戻り、同時に一方の曲げグリッパ7が開閉シリンダ22の後退動作により開き挟持していた端子3aを開放する(図10)。このように上記図9の工程で端子3aの曲げ時の反力を受けていた曲げ受け台9が固定位置にあるのではなく、曲げ動作終了と同時に一対の曲げグリッパ7,8の変位位置へ追従し以後の端子の自動曲げに備えるものである。
【0020】
この後、曲げ装置4を移動装置5の上下方向移動手段40を駆動して端子3aから外脱Dする(図11)。
【0021】
次に曲げ装置4を2列目の端子3bの後方に移動させる。即ち、移動装置5の上下方向移動手段40や前後方向移動手段39の動作によって、曲げ装置4を下動及び後方へ動かし、曲げグリッパ8の内面18と曲げ受け台9の曲げ反力受面25aが当該曲げ装置4をそのまま前へ進めれば2列目端子3bの下面を受るような位置及び姿勢に制御する(図12)。
【0022】
このように曲げ装置を1列目端子3aの曲げ加工位置から2列目端子3bの曲げ加工位置へ移動する際、一対の曲げグリッパ7,8の回動中心C1と同じ回動中心C1を有する曲げ受け台9をも同伴して移動するので、電気コネクタ1のハウジング2に複数列の端子3a,3b,3cが装着されている場合でも、ハウジング2に複数の端子3a,3b,3cを装着した後端子曲げ加工のみの1工程で途中に他の工程を入れずに各端子の曲げを行なうことができる。より具体的に言えば、一対の曲げグリッパを任意の位置に移動できる場合にはそのことだけで複数列の各端子を1工程で曲げ加工できるものの、仮に端子の曲げ時の反力を受ける手段が特にないと、端子とハウジングの係止手段に反力が加わり、該部分に損傷を与える等の不具合が生じ、これを防止する為に仮に一対の曲げグリッパのみ任意の位置に移動可能とし、曲げの反力を受ける従来の上下曲げ受け台を端子の上下から位置させようとすると、その上下から端子を支える曲げ受け台を、ハウジングに装着された複数列の端子の間を通って全ての端子を受け得る位置に移動できないから、結局ハウジングに1列目の端子を装着し、次に該端子を曲げ、次いで2列目の端子をハウジングに装着し、次いで該端子を曲げる・・・・という端子装着と端子曲げの複数工程を繰り返さねばならず、曲げ加工の能率向上に限界があった所、この点を解決できるものである。
【0023】
次いで2列目端子3bの曲げ位置へ曲げ装置4を移動Aし(図12,図13)、一方と他方の曲げグリッパ7,8で端子3bを挟持し(図14)、一対の曲げグリッパ7,8を回動Bして端子3bの曲げを行ない(図15)、続いて曲げ受け台9を追従回動Cし(図16)、曲げ装置4を外脱方向へ移動Dする(図17)点は、上記した図7から図11迄と同じである。僅かに図15の一対の曲げグリッパ7,8による端子3bの曲げが45°である点と、その後の図17に示すように2列目端子3bを別の位置で再び45°曲げるべく即ち、一つの端子3bを2回曲げるべく、同じ2列目端子3bの別の曲げ位置へ移動する点が相違しているのみである。
【0024】
そしてこの別の曲げ位置で一対の曲げクリッパ7,8を更に45°回動して端子3bを更に45°曲げる(図18)。以後一対の曲げグリッパ7,8の内の一方の曲げグリッパ7を開くと同時に、曲げ受け台9を追従回動し(図19)、次いで曲げ装置4全体を外脱する(図20)。
【0025】
このように1つの端子に曲げ位置が複数箇所存在する場合、その多段曲げの加工を行なうことができる。より具体的に言えば、1つの端子のある1ケ所で一対の曲げグリッパ7,8にて曲げを行なう際も、同じ1つの端子の別の箇所で一対の曲げグリッパ7,8にて曲げを行なう際も、他の工程を介在させることなく端子曲げ時の反力を受ける為の曲げ受け台にて該反力を受け止めた態様で曲げ加工を行なうことができる。
【0026】
次の図21から図27までは、ここでは3列の端子3a,3b,3cの曲げ加工例を示したので、その内の3列目の端子3cを複数曲げ位置にて多段曲げする態様を示したもので、その加工動作は上記の図12から図20迄と同様である。
【0027】
而して上例に於いては、一対の曲げグリッパ7,8及び曲げ受け台9の回動中心C1を、一方の曲げグリッパ7の把持先端13位置に一致させた例を示したが、図28、図29に示すように、一方の曲げグリッパ7の把持先端13を通り、曲げられるべき端子3aの長手方向に直交する線上の点C2の位置に回転中心を設けてもよい。
要するに、一対の曲げグリッパ7,8及び曲げ受け台9の回動中心は、端子3aを曲げるべく一対の曲げグリッパ7,8を回動させた際に、端子3aの曲げに伴う反力を受ける為の端子曲げ台9を一定位置に保ったままで、その状態で曲げ受け台9にて反力を受け得るようにして、当該一対の曲げグリッパ7,8を回動させることができる一定位置であればよい。
【0028】
所でこの図28、図29の例では一方の曲げグリッパ7の先端面が弧面Rに形成されている。
従って一対の曲げグリッパ7,8にて端子3aを曲げた時に、端子3aの曲げ箇所に積極的にアールが形成されるものである。
【0029】
【効果】
以上詳述したように請求項1項記載の発明によると、ハウジングに複数列の端子を装着した後、端子曲げ加工のみの一工程で即ち端子装着工程を介在させることなく複数列の各端子を曲げ加工できると共に、一つの端子に曲げ位置が複数箇所存在する場合に、その多段曲げ加工を一工程でできることは勿論のこと、特に端子曲げ時の反力を端子曲げ受け台にて受けるので、端子とハウジングの係止部に端子曲げ時の反力を直接かけることなく該部分に損傷を与えず且つ端子の曲げ位置とハウジングの係止部間の端子部位に不測の変形を生ぜしめることなく上記の利点を可能にするものである。
【0030】
そして請求項2記載の発明によると、一対の曲げグリッパ及び曲げ受け台が一方の曲げグリッパの把持先端を回動中心として回動するので端子の曲げ精度を容易に出せる。
【0031】
加えて請求項3記載の発明によると、端子とハウジングの係止部に端子曲げ時の反力を直接かけず、該部分に損傷を与えるおそれがなく且つ端子の曲げ位置とハウジングの係止部間の端子部位に不測の変形を生ぜしめることなく、複数列の端子がハウジングに装着されている電気コネクタの各端子を曲げることができ、而も一つの端子を複数箇所にて曲げることのできる装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】端子曲げ装置、端子曲げ装置の回動装置、端子曲げ装置の移動装置の相互の配列関係の一例を示す斜視図である。
【図2】端子曲げ装置の第一実施形態を示す斜視図である。
【図3】第一実施形態の端子曲げ装置を構成する一方、他方の曲げグリッパ及び曲げ受け台の側面図である。
【図4】第一実施形態の端子曲げ装置に於ける端子を曲げる前の一方、他方の曲げグリッパ、曲げ受け台の相互の位置関係を詳細に示す部分拡大図である。
【図5】第一実施形態の端子曲げ装置に於ける端子を曲げた直後の状態の時の一方、他方の曲げグリッパ、曲げ受け台の相互の位置関係を詳細に示す部分拡大図である。
【図6】この図6から図27までは端子曲げ順序動作の一列を示し、この図6は1列目端子の曲げ開始状態図である。
【図7】1列目端子の曲げ位置へ端子曲げ装置を移動した所を示す図である。
【図8】1列目端子を一方、他方の曲げグリッパで挟持した所を示す状態図である。
【図9】1列目端子を一対の曲げグリッパで90°曲げた所を示す状態図である。
【図10】曲げ受け台の回動と一方の曲げグリッパを開いた所を示す図である。
【図11】端子曲げ装置を外脱する所を示す図である。
【図12】2列目端子の曲げ開始状態図である。
【図13】2列目端子の曲げ位置へ端子曲げ装置を移動した所を示す図である。
【図14】2列目端子を一方、他方の曲げグリッパで挟持した所を示す状態図である。
【図15】2列目端子を一対の曲げグリッパで45°曲げた所を示す状態図である。
【図16】曲げ受け台の回動と一方の曲げグリッパを開いた所を示す図である。
【図17】端子曲げ装置を同一端子の第2の曲げ位置へ移動する所を示す図である。
【図18】第2の曲げ位置で2列目端子を一対の曲げグリッパで45°曲げた所を示す状態図である。
【図19】曲げ受け台の回動と一方の曲げグリッパを開いた所を示す図である。
【図20】端子曲げ装置を外脱する所を示す図である。
【図21】3列目端子の曲げ開始状態図である。
【図22】3列目端子の曲げ位置へ端子曲げ装置を移動した所を示す図である。
【図23】3列目端子を一方、他方の曲げグリッパで挟持した所を示す状態図である。
【図24】3列目端子を一対の曲げグリッパで45°曲げた所を示す状態図である。
【図25】曲げ受け台の回動と一方の曲げグリッパを開いた所を示す図である。
【図26】端子曲げ装置を同一端子の第2の曲げ位置へ移動する所を示す図である。
【図27】第2の曲げ位置で一対の曲げグリッパを回動して端子を更に45°曲げた所を示す図である。
【図28】第二実施形態の端子曲げ装置に於ける端子を曲げる前の一方、他方の曲げグリッパ、曲げ受け台の相互の位置関係を詳細に示す部分拡大図である。
【図29】第二実施形態の端子曲げ装置に於ける端子を曲げた直後の状態の時の一方、他方の曲げグリッパ、曲げ受け台の相互の位置関係を詳細に示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1 電気コネクタ
2 ハウジング
3a,3b,3c 端子
4 端子曲げ装置
5 端子曲げ装置の移動装置
6 端子曲げ装置の回動装置
7 一方の曲げグリッパ
8 他方の曲げグリッパ
9 曲げ受け台
10 一方の曲げグリッパの外面
11 一方の曲げグリッパの内面
12 一方の曲げグリッパの前方斜面
13 一方の曲げグリッパの端子の把持先端
14,15 ブラケット
16 回動軸
17 他方の曲げグリッパの外面
18 他方の曲げグリッパの内面
19 他方の曲げグリッパの前方斜面
20 他方の曲げグリッパの端子の把持先端
21 後部壁体
22 開閉シリンダ
23 ピストン
24 通孔
25 曲げ受け台本体
25a 曲げ反力受面
26 曲げ受け台尾部
27 端子曲げ装置の後部フレーム
28 端子曲げ装置の左フレーム
28 端子曲げ装置の右フレーム
30 曲げグリッパ位置制御モータ
31 モータ軸
32 アーム
33 連結リンク
34 曲げ受け台位置制御モータ
35 モータ軸
36 アーム
37 連結リンク
C1,C2 一対の曲げグリッパ及び曲げ受け台の回動中心
R 弧面
A 端子曲げ装置の曲げ位置への移動動作
B 一対の曲げグリッパの曲げ動作
C 曲げ受け台の回動動作
D 端子曲げ装置の曲げ位置からの外脱動作
38 左右方向移動手段
39 前後方向移動手段
40 上下方向移動手段
41 取付台
42 位置決めモータ
43 取付台
44 取付板

Claims (3)

  1. ハウジング2に装着された端子3a,3b,3cを一対の曲げグリッパ7,8で把持し、この一対の曲げグリッパ7,8を一定点を回動中心として所定角度回動させることにより、上記端子3a,3b,3cを上記回動角に応じた分だけ曲げるようにした電気コネクタの端子曲げ方法に於いて、上記端子3a,3b,3cを把持する一対の曲げグリッパ7,8を所定角度回動させる前に端子曲げ受け台9を端子3a,3b,3cの支持位置に位置させ、その状態で上記一対の曲げグリッパ7,8のみを上記一定点を回動中心C1として所定角度回動させ、その際端子曲げに伴う反力を上記端子曲げ受け台9にて受けながら端子3a,3b,3cを曲げ、次いで上記曲げ受け台9をも、前工程に於いて所定角度回動した位置に位置する上記一対の曲げグリッパ7,8の方へ上記一定点を回動中心として追従回動させることにより、端子を曲げた後の一対の曲げグリッパ7,8の位置に対して端子支持位置となる位置へ位置させ、その動作と同時に上記一対の曲げグリッパ7,8を開くことにより曲げられた端子3a,3b,3cを開放し、次いで別の端子の曲げ位置か又は先に曲げた端子の曲げ位置と異なる曲げ位置へ一対のグリッパ7,8及び曲げ受け台9を移動且つ位置決めし、再び上記の動作を繰り返して順次端子3a,3b,3cを曲げるようにしたことを特徴とする電気コネクタの端子曲げ方法。
  2. 上記一対の曲げグリッパ7,8及び曲げ受け台の回動中心C1は、一方の曲げグリッパの端子の把持先端13の位置に定められ、この把持先端13を回動中心C1として端子3a,3b,3cを把持せる一対の曲げグリッパ7,8を所定角度回動させ、且つ曲げ受け台9を所定角度回動させて端子を曲げるようにしたことを特徴とする請求項1記載の端子曲げ方法。
  3. 開閉手段22によって開閉せしめられる一対の曲げグリッパ7,8と、これらの一対の曲げグリッパ7,8を一定の回動中心C1を中心として回動させる手段30より成り、電気コネクタ1のハウジング2に装着された端子3a,3b,3cを上記一対の曲げグリッパ7,8にて挟持した後に、これら一対の曲げグリッパ7,8を上記回動中心C1を中心として所定角度回動させて上記端子3a,3b,3cを曲げる為の電気コネクタの端子曲げ装置に於いて、上記一対の曲げグリッパ7,8にて挟持された端子3a,3b,3cを曲げる時に、端子3a,3b,3cを支持してその曲げ反力を受ける為の曲げ受け台9を備え、而もこの曲げ受け台9は、上記一対の曲げグリッパ7,8の回動中心C1と同一の回動中心C1を中心として位置制御モータ34により、端子3a,3b,3cを曲げた後の一対の曲げグリッパ7,8の位置に対して端子3a,3b,3cを支持できる位置となる位置へ追従して回動せしめられることを特徴とする電気コネクタの端子曲げ装置。
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