JP4074697B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置に関し、特に信頼性評価のための試験に関連する回路を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、半導体装置の高集積化によりMOSトランジスタの微細化が進み、それに伴いMOSトランジスタのゲート酸化膜の厚さも年々減少する方向にある。このため、ゲート酸化膜の耐圧が下がり、ゲート電圧を高く設定すると、MOSトランジスタの信頼性に影響を及ぼす可能性がある。
【0003】
たとえば半導体記憶装置が使用されるシステムにおいては、システム自体の電源電圧より半導体記憶装置の動作に必要な電圧の方が低い場合がある。このような場合は、システム自体の電源電圧から半導体記憶装置の電源電圧を供給するため、半導体記憶装置の内部で電圧を降下させて半導体記憶装置の動作に必要な内部電源電圧を発生する場合が多い。
【0004】
このようにして内部電源電圧を発生する回路を電圧降下回路と呼ぶ。このような電圧降下回路を用いることによって、半導体記憶装置の消費電力は大きく低減し、半導体記憶装置内部の内部電源電圧を安定化することができる。
【0005】
次に、信頼性評価のための試験について説明する。
一般にデバイスの故障が発生する期間は3つの期間に大別される。この期間は時間の経過順に初期故障期間、偶発故障期間、摩耗故障期間である。
【0006】
初期故障期間は、デバイス作成時の欠陥が故障として現われたもので、使用開始直後に発生する初期故障が現われる期間である。この初期故障の割合は時間とともに急速に減少していく。
【0007】
その後は低い故障率がある一定期間長く続く偶発故障期間となる。
やがてデバイスは耐用寿命に近づき、急激に故障率が増大する摩耗故障期間になる。
【0008】
デバイスは偶発故障期間内で使用することが望ましく、この領域が耐用期間となる。したがってデバイスの信頼性を高めるためには、故障率が低く一定した偶発故障期間が長く続くことが要求される。
【0009】
一方、初期故障を予め除去するために、デバイスに一定時間の加速動作エージングを行ない不良品を除去するスクリーニングを行なう必要性がある。このスクリーニングを短期間で効果的に行なうためには、初期故障率が時間に対して急速に減少し早く偶発故障期間に入るようなスクリーニング試験をすることが望ましい。
【0010】
現在このスクリーニング手法の1つとして一般に高温動作試験(バーンイン試験)を行なっている。バーンイン試験は、実デバイスを用いて誘電体膜を直接評価することができる手法であり、アルミ配線のマイグレーションを初め、あらゆる不良要因を高温かつ高電界のストレスを印加することにより顕在化させる試験である。
【0011】
このバーンイン試験は特に高温中でデバイスを動作させて加速性を高めると効果的となる。
【0012】
図15は、バーンイン試験を実施することを考慮した従来の半導体装置の電圧降下回路部の構成を示すブロック図である。
【0013】
図15を参照して、従来の半導体装置の電圧降下回路は、外部電源電位Ext.Vccと接地電位との間に配置されるキャパシタ212と、内部電源電位Int.Vccと接地電位との間に配置されるキャパシタ220と、通常動作時の内部電源電位Int.Vccの基準電位を発生する基準電圧発生回路216と、外部電源電位Ext.Vccから電流供給を受け内部電源電位Int.Vccを基準電圧発生回路216の出力電位と同電位に設定する差動アンプ218と、バーンインモード検知信号/STRをゲートに受けソースが外部電源電位Ext.Vccに結合されドレインが内部電源電位Int.Vccに結合されるPチャネルトランジスタ214を含む。
【0014】
信頼性評価のためのテストモード以外のモードである通常モードでは、バーンインモード検知信号/STRは、ハイ(H)レベルになっており、Pチャネルトランジスタ214はオフしている。
【0015】
そして、信頼性評価のためのテストモード時には、バーンインモード検知信号/STRは、ロー(L)レベルになり、内部電源電位Int.Vccが与えられているノードと外部電源電位Ext.Vccが与えられているノードはPチャネルトランジスタ214により接続され内部電源電位Int.Vccは外部電源電位Ext.Vccと等しくなる。
【0016】
しかし、図15に示すような電圧降下回路では、外部電源電位Ext.Vccが与えられているノードと内部電源電位Int.Vccが与えられているノードを試験時に短絡させるトランジスタ214は電流駆動能力確保のため十分大きなものとする必要がある。このように半導体装置の試験用として大きなトランジスタを設けなければいけないのはチップ面積増加の原因となり問題である。
【0017】
このため差動アンプ部の出力駆動用トランジスタを用いて内部電源電位Int.Vccを外部電源電位Ext.Vccと同電位にする方法が特開平6−103793号公報で示されている。
【0018】
図16は、上記特開平6−103793号公報に開示された電圧降下回路の構成を示す回路図である。
【0019】
図16の電圧降下回路は、基準電圧Vrefを発生するための基準電圧発生回路2100と、内部電源電圧Int.Vccおよび基準電圧Vrefを入力とし比較する比較器2200と、比較器2200に制御され外部電源電圧Ext.Vccを内部電源電圧Int.Vccのレベルまで降下させるドライバP5と、バーンイン用基準電圧発生回路2300と、バーンイン用基準電圧発生回路2300の出力ノードG3を入力に受ける直列に接続されたインバータI1、I2と、インバータI2の出力を受けるインバータI3と、インバータI3の出力をゲートに受け比較器2200の出力ノードG1とドライバP5のゲートに接続されるノードG2を接続するNチャネルトランジスタN4と、インバータI2の出力をゲートに受けノードG1とノードG2を接続するPチャネルトランジスタP3と、インバータI2の出力をゲートに受けノードG2を接地電位Vssに結合させるNチャネルトランジスタN5とを備える。
【0020】
比較器2200は、基準電圧Vrefをゲートに受けるソースが接地電位Vssと結合されたNチャネルトランジスタN3と、基準電圧Vrefをゲートに受けNチャネルトランジスタN3のドレインとノードG1を接続するNチャネルトランジスタN1と、内部電源電位Int.Vccをゲートに受けソースがNチャネルトランジスタN3のドレインに接続されるNチャネルトランジスタN2と、NチャネルトランジスタN2のドレインの電位をゲートに受けNチャネルトランジスタN2のドレインと外部電源電位Ext.Vccを結合するPチャネルトランジスタP2と、NチャネルトランジスタN2のドレインの電位をゲートに受けノードG1と部電源電位Ext.Vccを結合するPチャネルトランジスタP1とを含む。
【0021】
図17は、図16の電圧降下回路の動作を説明するための動作波形図である。図16、図17を参照して、時刻t1〜t2では電圧降下回路は通常動作を行なう。
【0022】
内部電源電位Int.Vccはチップ内部の各回路ブロック、たとえばメモリ素子に印加されるとともに、比較器2200のNチャネルトランジスタN2のゲートにも印加される。
【0023】
したがって、チップ内部の各回路ブロック、たとえばメモリ素子により内部電源電位Int.Vccで電流が消費され、内部電源電位Int.Vccが基準電圧Vrefの電位より低くなると、比較器2200の出力ノードG1の電位が低くなる。
【0024】
これによってドライバP5は導通し、内部電源電位Int.Vccは電圧降下が少なくなる。
【0025】
一方、内部電源電位Int.Vccが基準電圧Vrefの電位より高くなると、比較器2200の出力信号G1の電位が高くなり、これに従ってドライバP5の電圧降下が大きくなり、内部電源電位Int.Vccは基準電圧Vrefの電位まで下がる。
【0026】
時刻t1〜t2ではバーンイン用基準電圧発生回路2300の出力ノードG3の電位はLレベルとなっている。したがってNチャネルトランジスタN4およびPチャネルトランジスタP3はともに導通しノードG1とノードG2は接続されまたNチャネルトランジスタN5はオフ状態となる。
【0027】
時刻t2〜t3においては、バーンイン用基準電圧発生回路2300の出力ノードG3はHレベルとなり、それに応じてNチャネルトランジスタN4およびPチャネルトランジスタP3はともにオフ状態となる。またNチャネルトランジスタN5はオン状態となりノードG2の電位はLレベルとなる。
【0028】
したがってドライバP5は導通状態となり、ドライバP5を通じて外部電源電位Ext.Vccはほとんど電圧降下することなくチップ内部に印加される。このときPチャネルトランジスタP3、NチャネルトランジスタN4はオフ状態であるので、Hレベルとなっている比較器2200の出力ノードG1はノードG2に影響を与えない。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
図15および図16に示したような電圧降下回路を用いる従来の半導体装置では、1つの電圧降下回路により発生される1つのレベルの内部電源電位Int.Vccを使用している。
【0030】
この場合、たとえば半導体記憶装置では次のような問題が生じる。
一般に、メモリセルアレイは周辺回路に比べ大きな電力消費源となっている。このため、メモリセルアレイに与える内部電源電位Int.Vccを小さくして低消費電力化を図る。しかし、1つの電圧降下回路により発生されるこのような小さな内部電源電位Int.Vccを周辺回路部にも与えたのでは周辺回路が必要な高速動作をすることができなくなる。
【0031】
一方、周辺回路の高速動作を図るため、内部電源電位Int.Vccを大きくすることも考えられる。しかし、従来の半導体記憶装置では、1つの電圧降下回路しか設けておらず、メモリセルアレイにも大きな内部電源電位Int.Vccが与えられることになる。メモリセルアレイにこのような大きな内部電源電位Int.Vccを与えたのでは消費電力の低減を図ることができなくなる。
【0032】
また図16に示すような電圧降下回路では、比較器出力とドライバのゲートの間にトランスファゲートを挿入しているが、通常動作時に十分な高速応答性を得るためにはトランスファゲートのサイズは十分大きなものでなくてはならない。これはチップ面積の増大につながるものである。
【0033】
この発明の目的は、高速動作および低消費電力化を実現しつつ、有効な信頼性評価のための試験を行なうことができる半導体装置を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る半導体装置は、第1の参照電位を発生する第1の参照電位発生手段と、第1の参照電位とレベルの異なる第2の参照電位を発生する第2の参照電位発生手段と、第1の参照電位と第1の出力ノード上の電位とを比較する第1の比較手段と、テストモード信号が非活性時には第1の比較手段の出力に応じて第1の出力ノードに第1の電源ノードから電流を供給し、テストモード信号が活性時には第1の比較手段の比較結果にかかわらず第1の出力ノードと第1の電源ノードとを接続する第1の駆動手段と、第1の出力ノードとは別に設けられる第2の出力ノード上の電位と第2の参照電位とを比較する第2の比較手段と、テストモード信号が非活性時には第2の比較手段の出力に応じて第2の出力ノードに第2の電源ノードから電流を供給し、テストモード信号が活性時には第2の比較手段の比較結果にかかわらず第2の出力ノードと第2の電源ノードとを接続する第2の駆動手段と、テストモード信号が非活性時には第1の電源ノードと第2の電源ノードとを分離させ、テストモードが活性時には、第1の電源ノードと第2の電源ノードとを接続させる接続手段とを備える。第1および第2の電源ノードは、各々が外部電源電圧を受けかつ別々に設けられる第1、第2の外部電源端子にそれぞれ結合される。第1の駆動手段は、第1の電源ノードの電位をソースに受けドレインに第1の出力ノードが結合されゲートに第1の比較手段の出力が接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、テストモード信号の活性化に応じて第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートを接地電位に結合する第1のスイッチ手段とを含む。第2の駆動手段は、第2の電源ノードの電位をソースに受けドレインに第2の出力ノードが結合されゲートに第2の比較手段の出力が接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、テストモード信号の活性化に応じて第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートを接地電位に結合する第2のスイッチ手段とを含む。
【0035】
好ましくは、接続手段は、第1、第2の電源ノードの間に接続され前記テストモード信号をゲートに受ける第3のPチャネルMOSトランジスタを含む。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0042】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の半導体装置1000の構成を示すブロック図である。
【0043】
図1は、本発明をダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)に使用した場合の例である。
【0044】
半導体装置1000は、外部から与えられたデータを記憶するメモリセルアレイ16と、メモリセルアレイ16のアドレスを指定するアドレス信号Ext.A0〜Ext.Aiを受ける行および列アドレスバッファ6と、行および列アドレスバッファ6から供給される行アドレス信号に応答してメモリセルアレイの複数のワード線のうちの1つを選択して駆動する行デコーダ10と、行および列アドレスバッファ6から供給される列アドレス信号に応答してメモリセルアレイ16の複数のビット線対のうちの1つを選択する列デコーダ8と、メモリセルアレイのビット線対間の電位差を増幅するセンスアンプ14と、外部から入力された入力データDQ1〜DQ4を受け増幅する入力バッファ18と、外部に出力データDQ1〜DQ4を出力する出力バッファ20と、列デコーダによって選択されたビット線対を入力バッファおよび出力バッファと接続する入出力回路12とを備える。
【0045】
入出力回路12は、列デコーダ8によって選択されたビット線対の電位を出力バッファ20に供給する。出力バッファ20は、その供給された電位を増幅してデータDQ1〜DQ4として外部に出力する。入力バッファ18は、外部から入力されたデータDQ1〜DQ4を増幅する。入出力回路12は、入力バッファ18において増幅されたデータを、列デコーダ8によって選択されたビット線対に供給する。行および列アドレスバッファ6は、外部から供給されたアドレス信号Ext.A0〜Ext.Aiを行デコーダ10および列デコーダ8に選択的に供給する。
【0046】
半導体装置1000は、列アドレスストローブ信号CASおよび行アドレスストローブ信号/RASを受け内部回路の動作タイミングを発生するクロック発生回路2と、書込制御信号/Wを受けその値に応じて入力バッファ出力バッファを活性化/不活性化させるゲート回路4と、外部電源電位Ext.VccP、Ext.VccSおよび接地電位Vssを受け内部電源電位Int.VccP、Int.VccSを発生する電圧降下回路1100と、内部電源電位Int.VccP、外部電源電位Ext.VccPおよびアドレス信号を受けバーンインモード検知信号STRを発生するSTR信号制御回路22とをさらに備える。
【0047】
そして、図1中斜線で示すように、メモリセルアレイ16およびセンスアンプ14には消費電流低減のため、内部電源電位Int.VccPに比べて低い電位である内部電源電位Int.VccSが供給され、行デコーダ10と列デコーダ8と入出力回路12と行および列アドレスバッファ6と入力バッファ1と出力バッファ20とには、高速動作実現のため内部電源電位Int.VccPが与えられている。
【0048】
図2は、図1における電圧降下回路1100の構成を説明する概略図である。
図2を参照して、電圧降下回路1100は外部電源電位Ext.VccPと接地電位とを結合するキャパシタ32と、内部電源電位Int.VccPと接地電位を結合するキャパシタ36と、外部電源電位Ext.VccSと接地電位とを結合するキャパシタ34と、内部電源電位Int.VccSと接地電位を結合するキャパシタ38と、部電源電位と接地電位とを受け基準電位V1を発生する電圧発生回路44と、外部電源電位Ext.VccP、接地電位および基準電位V1を受け参照電位VrefPを発生するVrefP発生回路40と、参照電位VrefPを受けバーンインモード検知信号STRおよび活性化信号ACTの設定に応じて内部電源電位Int.VccPを出力する差動アンプ42と、外部電源電位Ext.VccS、接地電位および基準電位V1を受け参照電位VrefSを発生するVrefS発生回路48と、参照電位VrefSを受けバーンインモード検知信号STRおよび活性化信号ACTの設定に応じて内部電源電位Int.VccSを発生する差動アンプ46とを含む。
【0049】
この構成においては外部電源電位Ext.VccPと外部電源電位Ext.VccSは外部から通常同じ電位が与えられ、半導体装置内部では配線で結線されている。
【0050】
図3は、図2におけるVrefP発生回路40、電圧発生回路44およびVrefS発生回路48の詳細を説明するための回路図である。
【0051】
電圧発生回路44は、ソースに接地電位が結合されゲートとドレインが接続されたNチャネルトランジスタ68と、ソースに接地電位が結合されゲートにNチャネルトランジスタ68のドレインの電位を受けるNチャネルトランジスタ66と、ソースに外部電源電位Ext.VccPを受けゲートおよびドレインがNチャネルトランジスタ66のドレインと結合されたPチャネルトランジスタ62と、ゲートにNチャネルトランジスタ66のドレインの電位を受けドレインがNチャネルトランジスタ68のドレインと接続されたPチャネルトランジスタ64と、外部電源電位Ext.VccPとPチャネルトランジスタ64のソースを結合する抵抗70とを含む。
【0052】
Nチャネルトランジスタ66のドレインの電位は基準電位V1となる。
VrefP発生回路40は、基準電位V1をゲートに受けソースが外部電源電位Ext.VccPに結合されたPチャネルトランジスタ72と、Pチャネルトランジスタ72のドレインと接地電位とを結合するゲートが接地電位に結合された直列に接続されたPチャネルトランジスタ74、76、78とを含む。
【0053】
Pチャネルトランジスタ72のドレインの電位は参照電位VrefPとなる。差動アンプ42は参照電位VrefPを受け内部電源電位Int.VccPを発生する。
【0054】
VrefS発生回路48は、基準電位V1をゲートに受けソースが外部電源電位Ext.VccSと結合されたPチャネルトランジスタ80と、Pチャネルトランジスタ80のドレインと接地電位とを結合するゲートが接地電位に結合された直列に接続されたPチャネルトランジスタ82、84、86とを含む。
【0055】
Pチャネルトランジスタ80のドレインの電位は参照電位VrefSとなる。差動アンプ46は参照電位VrefSを受け内部電源電位Int.VccSを発生する。
【0056】
以下、VrefP発生回路40、VrefS発生回路48、電圧発生回路44の動作を説明する。
【0057】
まず、電圧発生回路44で発生された基準電位V1がPチャネルトランジスタ72、80のゲートに入力されることによりPチャネルトランジスタ72、80にはそれぞれ外部電源電位の依存性が少ない一定電流がそれぞれ発生し、その電流をPチャネルトランジスタ74〜78、82〜86のチャネル抵抗でそれぞれ参照電圧VrefP、VrefSに変換する。
【0058】
内部電源電位Int.VccPは周辺回路に供給され内部電源電位Int.VccSはメモリセルアレイに供給されるため差動アンプ46は差動アンプ42より低い電圧を発生しなければならない。したがってPチャネルトランジスタ82〜86のチャネル抵抗をPチャネルトランジスタ74〜78のチャネル抵抗よりも低い値とすることにより参照電位VrefSがVrefPより低い値となり差動アンプ46が発生する内部電源電位Int.VccSは差動アンプ42が発生する内部電源電位Int.VccPより低い電位となる。
【0059】
図4は、図2に示した差動アンプ46の構成の詳細を示す回路図である。なお図2の差動アンプ42も同じ構成をとる。
【0060】
図4を参照して、差動アンプ46は、スタンバイ用アンプ92とアクティブ用アンプ94とを含む。
【0061】
スタンバイ用アンプ92は、内部電源電位Int.Vccと参照電位Vrefとを比較する比較回路96と、比較回路96の出力をゲートに受け外部電源電位Ext.Vccと内部電源電位Int.Vccとを結合するPチャネルトランジスタ98とを含む。また比較回路96には比較回路96の動作電流を決定するバイアス電位BiasLが入力されている。
【0062】
アクティブ用アンプ94は、内部電源電位Int.Vccと参照電位Vrefとを比較し結果をノードND1に出力する比較回路102と、活性化信号ACTとバーンインモード検知信号STRを受けるゲート回路100と、バーンインモード検知信号STRをゲートに受けノードND1と接地電位とを結合するNチャネルトランジスタ108と、バーンインモード検知信号STRをゲートに受けドレインがノードND1に接続されたPチャネルトランジスタ106と、活性化信号ACTをゲートに受けPチャネルトランジスタ106のソースと外部電源電位を結合するPチャネルトランジスタ104と、ノードND1がゲートに接続され外部電源電位Ext.Vccと内部電源電位Int.Vccとを結合するPチャネルトランジスタ110とを含む。ゲート回路100は、活性化信号ACTが活性状態でバーンインモード検知信号STRが非活性化状態のとき比較回路102に活性化信号を与える。
【0063】
差動アンプ46は、外部からデータがアクセスされていないときすなわち活性化信号ACTがLレベルのときはアクティブ用アンプは非活性状態となりスタンバイ用アンプ92のみによって内部電源電位が発生される。外部からデータがアクセスされたときすなわち活性化信号ACTがHレベルのときにはアクティブ用アンプ94は活性化し差動アンプ46の電流供給能力は増加する。
【0064】
またバーンイン試験時にはバーンイン検知信号STRがHレベルとなりアクティブ用アンプ94は外部電源電位を内部電源電位として与える。
【0065】
このとき、スタンバイ用アンプ92ではPチャネルトランジスタ98がオフ状態となるが、特に動作に悪影響は生じない。
【0066】
図5は、図4における比較回路102の詳細を示す回路図である。
図5を参照して、比較回路102は、ソースを接地電位に結合されゲートにバイアス信号BIASを受けるNチャネルトランジスタ130と、ゲートに入力信号INを受けソースがNチャネルトランジスタ130のドレインと接続されたNチャネルトランジスタ128と、ソースが外部電源電位に結合されゲートおよびドレインがNチャネルトランジスタ128のドレインと接続されているPチャネルトランジスタ124と、ゲートに参照信号REFを受けソースがNチャネルトランジスタ130のドレインと接続されたNチャネルトランジスタ126と、ゲートにNチャネルトランジスタ128のドレインの電位を受け外部電源電位Ext.VccとNチャネルトランジスタ126のドレインとを結合するPチャネルトランジスタ122とを含む。Nチャネルトランジスタ126のドレインの電位は出力信号OUTとなる。
【0067】
図6は、図4に示した差動アンプ46の動作を説明するための動作波形図である。
【0068】
図4、図5、図6を参照して、時刻t1〜t2においては、半導体装置は外部からアクセス等がされないため消費電力が小さく活性化信号ACTはLレベルとなっている。また通常動作時であるためのバーンインモード検知信号STRもLレベルとなっている。この状態においてはゲート回路100はLレベルを出力し比較回路102を非活性化する。Pチャネルトランジスタ104、106のゲートにはともにLレベルが入力されるためPチャネルトランジスタ104、106によりノードND1はHレベルに引上げられる。またNチャネルトランジスタ108のゲートにはLレベルが与えられておりNチャネルトランジスタ108は非導通状態である。したがってノードND1の電位はHレベルに確定し、Pチャネルトランジスタ110のゲート電位がHレベルとなるため、Pチャネルトランジスタ110は非活性状態となりアクティブ用アンプ94は非活性化される。このとき内部電源電位Int.Vccはスタンバイ用アンプによって電位を参照電位Vrefに保持される。
【0069】
次に、時刻t2〜t3においては半導体装置が外部からアクセス等され活性化信号ACTがHレベルとなる。この変化に応じてゲート回路100はバイアス信号BIASをLレベルからHレベルへと引き上げる。これにより比較回路102は活性化される。同時に活性化信号ACTがHレベルとなることによりPチャネルトランジスタ104は非導通状態となるのでノードND1の電位は比較回路102の出力によって決定される。したがって、内部電源電位Int.Vccが与えられているノードには内部回路の消費電流に応じてPチャネルトランジスタ110により電流を供給されるため内部電源電位Int.Vccは一定電圧を保つ。
【0070】
アクティブ用アンプ94は、スタンバイ用アンプ92に比して電流駆動能力が大きく高速動作するよう設計される。
【0071】
時刻t3〜t5には、バーンイン試験を実施するためバーンインモード検知信号STRがHレベルとなっている状態を示す。この状態においてはゲート回路100はバイアス信号としてLレベルを出すため比較回路102は非活性化され、またPチャネルトランジスタ106は非導通状態となりNチャネルトランジスタ108は導通状態となる。したがってノードND1の電位はLレベルとなりPチャネルトランジスタ110は導通状態となる。そして内部電源電位Int.Vccは外部電源電位Ext.Vccと等しい電位となる。この状態においては活性化信号ACTはアクティブ用アンプ94の動作に影響を与えない。
【0072】
このように、Pチャネルトランジスタ110を導通状態として内部電源電位Int.Vccを外部電源電位Ext.Vccと等しくするのは次の理由による。すなわち、電圧降下回路1100は通常動作時には、外部電源電位Ext.Vccを降圧して一定の内部電源電位Int.Vccとするため、そのままでは内部回路の信頼性試験に必要な十分な高電圧を内部回路に与えることができないからである。
【0073】
図7は、バーンインモード検知信号STRを発生するSTR信号制御回路22の構成の詳細を示す回路図である。
【0074】
図7を参照して、STR信号制御回路22は、特定のアドレスピンに入力されたアドレス信号Ext.A1を受ける高電圧検知回路(オーバーボルテージディテクタ)142と、高電圧検知回路142の出力信号である信号SVIHとテストモード開始信号TENTを受けるNAND回路144と、テストモード終了信号TEXTを受けるインバータ148と、NAND回路144の出力を受けるNAND回路146と、NAND回路146の出力とインバータ148の出力を受けるNAND回路150と、NAND回路150の出力を受けるインバータ152と、レベルシフト回路154とレベルシフト回路154の出力を受けるインバータ166とを含む。NAND回路146はNAND回路150の出力をさらに受ける。インバータ152は信号STR0を出力しインバータ166はバーンインモード検知信号STRを出力する。
【0075】
レベルシフト回路154は、信号STR0をゲートに受けソースを接地電位Vssに結合されたNチャネルトランジスタ160と、信号STR0を受けるインバータ164と、インバータ164の出力をゲートに受けソースを接地電位Vssに結合されたNチャネルトランジスタ162と、Nチャネルトランジスタ162のドレインの電位をゲートに受けNチャネルトランジスタ160のドレインと外部電源電位Ext.VccPとを結合するPチャネルトランジスタ156と、Nチャネルトランジスタ160のドレインの電位をゲートに受けNチャネルトランジスタ162のドレインと外部電源電位Ext.VccPとを結合するPチャネルトランジスタ158とを含む。
【0076】
図8は、図7における高電圧検知回路142の詳細を示す回路図である。
図8を参照して、高電圧検知回路142は、アドレス信号Ext.A1を受ける入力保護回路172と、入力保護回路172の出力をゲートおよびドレインに受けるNチャネルトランジスタ174と、Nチャネルトランジスタ174のソースにゲートおよびドレインが接続されたNチャネルトランジスタ176と、外部電源電位Ext.VccPをゲートに受けNチャネルトランジスタ176のソースとノードND3とを接続するPチャネルトランジスタ178と、ノードND3の電位を受ける直列に接続されたインバータ194、196と、ゲートに内部電源電位Int.VccPを受けノードND3と接地電位とを結合する直列に接続されたNチャネルトランジスタ190〜192と、ノードND3の電位をLレベルにリセットするリセット回路180とを含む。リセット回路180は、ロウアドレスストローブ信号/RASを受ける遅延回路182と、ロウアドレスストローブ信号/RASと遅延回路182の出力とを受けるNAND回路184と、NAND回路184の出力を受けるインバータ186と、インバータ186の出力をゲートに受けノードND3と接地電位とを結合するNチャネルトランジスタ188とを含む。遅延回路182は、たとえば奇数段のインバータチェーンにて構成される。
【0077】
図9は、図8の高電圧検知回路142の動作を説明するための動作波形図である。
【0078】
図8、図9を参照して、時刻t1以前は通常動作時はノードND3は抵抗として設けられたNチャネルトランジスタ190〜192を通してLレベルに維持されている。Nチャネルトランジスタ190〜192は消費電力を抑えるため抵抗値が大きいものを使用している。このため信号SVIHも通常はLレベルに維持される。
【0079】
時刻tにおいて外部アドレスピンに過剰電圧が入力されアドレス信号Ext.A1の電位が上昇する。この電位がNチャネルトランジスタ174、176およびPチャネルトランジスタ178のしきい値によって決まる所定の電位分だけ外部電源電位Ext.VccPに対して高くなるとノードND3の電位はHレベルになる。
【0080】
次に時刻tにおいて、書込制御信号/WE,カラムアドレスストローブ信号/CASがLレベルの間にロウアドレスストローブ信号/RASが立下がるとテストモード開始信号TENTにパルスが生じる。このとき信号SVIHはHレベルであるためNAND回路144の出力は一瞬LレベルとなりNAND回路146、150により構成されるラッチ回路のデータを反転させバーンイン検知信号STRがHレベルとなる。
【0081】
次に時刻tにおいてアドレス信号Ext.A1がLレベルに立下がる。これを受けPチャネルトランジスタ178はオフ状態となりノードND3の電位は高いチャネル抵抗を有するNチャネルトランジスタ190〜192を通じて電位が降下し始める。
【0082】
また、時刻t4においてロウアドレスストローブ信号/RASがHレベルに立上がるとノードND4にパルスが生じNチャネルトランジスタ188がオンするためノードND3の電位はローレベルに引下げられる。
【0083】
時刻t4〜t5においてはバーンイン試験が実施されている。
時刻t5にカラムアドレスストローブ/CASが立下がり引続き時刻t6にロウアドレスストローブ信号/RASが立下がるとテストモード終了信号TEXTが一瞬HレベルとなりNAND回路146、150によって構成されるラッチ回路の保持する信号が反転されその結果バーンインモード検知信号STRはHレベルからLレベルへと立下がる。
【0084】
以上説明したように、図8に示した高電圧検知回路142を用いることにより、テスト専用の外部ピンを追加することなくバーンインモードを検知することができる。
【0085】
図9においては、テストモード開始信号TENTはWCBR(/W,/CASbefore /RAS)のタイミングで発生し、テストモード終了信号TEXTはCBR(/CAS before /RAS)のタイミングで発生する例を示したが、他にもさまざまな発生方法が考えられる。
以上説明したように、実施の形態1における半導体装置では差動アンプ中の比較回路出力にトランスファゲートを挿入することがないため通常動作時の差動アンプの応答性には影響を与えない。またトランスファゲートがないので面積的にも有利である。そして半導体装置の高速動作および低消費電力化を実現しつつ有効なバーンイン試験が実行できる。
【0086】
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2の半導体装置において、電圧降下回路1100に代えて用いられる電圧降下回路1200の構成を示す回路図である。
【0087】
実施の形態2の半導体装置においては、図1における電圧降下回路1100の内部構成が図2で示した回路と異なっている点で実施の形態1の半導体装置と異なる。
【0088】
図10を参照して、電圧降下回路1200は、外部電源電位Ext.VccPが与えられているノードが外部電源電位Ext.VccSが与えられているノードと分離されておりVrefP発生回路40、差動アンプ42、電圧発生回路44は外部電源電位Ext.VccPから電流供給を受け、差動アンプ46、VrefS発生回路48は外部電源電位Ext.VccSから電源を供給される点で電圧降下回路1100と異なっている。
【0089】
実施の形態1で使用されている電圧降下回路1100では外部電源電位Ext.VccPと外部電源電位Ext.VccSは常に同一電位とされ、同一の内部ノードに与えられる。したがってバーンインモード時はメモリセルアレイを動作させる内部電源電位Int.VccSと周辺回路を動作させる内部電源電位Int.VccPは同一の電位となってしまう。つまり本来異なる電圧で動作するメモリセルアレイと周辺回路にバーンインモード時には同一の電源電位が印加されてしまうことになる。
【0090】
実施の形態2に用いられる電圧降下回路1200はメモリセルアレイ用と周辺回路用で外部電源電位が与えられるノードを分けている。これにより、バーンインモード時には外部電源電位Ext.VccPと外部電源電位Ext.VccSとをそれぞれ独立して周辺回路とメモリセルアレイとに与えることができる。したがってもともとのメモリセルアレイと周辺回路との内部電源電圧の差を保ったままバーンイン試験を実施することができる。さらに、メモリセルアレイの試験条件と周辺回路の試験条件とをそれぞれ独立して変更することも可能である。
【0091】
[実施の形態3]
図11は、実施の形態3の半導体装置において電圧降下回路1200に代えて用いられる電圧降下回路1300の構成を示す回路図である。
【0092】
実施の形態3の半導体装置においては、図10に示した電圧降下回路1200の構成が異なっている点で実施の形態2の半導体装置と異なる。
【0093】
図11を参照して、電圧降下回路1300は、外部電源電位Ext.VccPが与えられるノードと内部電源電位Ext.VccSが与えられるノードとがPチャネルトランジスタ202で接続されている点で電圧降下回路1200と異なっている。
【0094】
Pチャネルトランジスタ202のゲートにはバーンイン検知信号STRが接続される。
【0095】
実施の形態2においては外部電源電位Ext.VccP、Ext.VccSとを独立してメモリセルアレイと周辺回路に与えることができたが、半導体装置の信頼性確保のためには外部電源電位が与えられるノードはなるべく半導体装置内で1本につないでおきたい。
【0096】
これは以下の理由による。すなわち、半導体装置の電源パッドに静電気のようなサージが入った場合、外部電源電位を受けるノードを半導体装置内で1本につないでおけば、サージによる高電圧がかかる領域を広い領域に分散することができ、高電界の緩和をより効率に行なうことができるからである。たとえば外部電源電位Ext.VccPがサージにより一瞬高電位になった場合に外部電源電位Ext.VccSに結合されているキャパシタ34によって電界の緩和を行なうことができる。
【0097】
またバーンインモード時には、実施の形態2に示す半導体装置と同様に通常動作時のメモリセルアレイと周辺回路との内部電源電位の差を保ったままバーンイン試験をすることができる。さらに、メモリセルアレイの試験条件と、周辺回路の試験条件とをそれぞれ独立して変更することも可能である。
【0098】
[実施の形態4]
図12は、実施の形態4の半導体装置で用いられる電圧降下回路2000の構成を示す概略ブロック図である。
【0099】
実施の形態4の半導体装置においては、電圧降下回路1100に代えて電圧降下回路2000が用いられる。電圧降下回路2000は、内部電源電位Int.VccSを発生する差動アンプ46に代えて差動アンプ1400が使用される点で電圧降下回路1100と異なっている。以上の点で実施の形態4は実施の形態1と異なっている。
【0100】
図13は、実施の形態4の半導体装置に用いられる差動アンプ1400の構成の詳細を示す回路図である。
【0101】
差動アンプ1400はNチャネルトランジスタ108のソースが内部電源電位Int.Vccに結合されている点で実施の形態1で説明した差動アンプ46と異なっている。
【0102】
その他の構成については実施の形態1で説明した半導体装置1000で使用される差動アンプ46と同一であるので、図13中同一部分には同一符号を付して説明は繰返さない。
【0103】
図14は、図12の電圧降下回路2000の動作を説明するための図である。
図12、図13、図14を参照して、通常動作時、すなわちバーンインモード検知信号STRがLレベルのときでは差動アンプ42は周辺回路に供給される内部電源電位Int.VccPを発生し、差動アンプ1400はメモリセルアレイに供給される内部電源電位Int.VccSを発生する。
【0104】
バーンインモード時、すなわちバーンインモード検知信号STRがHレベルのときは、差動アンプ42は内部電源電位Int.VccPを駆動するPチャネルトランジスタが導通するため内部電源電位Int.VccPは外部電源電位Ext.VccPと等しくなる。
【0105】
このとき差動アンプ1400のドライブ用Pチャネルトランジスタ110のゲート電位は、Nチャネルトランジスタ108が導通状態になることにより内部電源電位Int.Vccとなる。したがって、Pチャネルトランジスタ110のドレインの電位はソースの電位に比べてPチャネルトランジスタ110のしきい値分電位が降下する。つまり内部電源電位Int.Vccは外部電源電位Ext.VccPに対しPチャネルトランジスタ110のしきい値分だけ電位が低くなる。また、この電圧降下は、バーンインモード時にダイオード接続され、通常時には導通状態となるようなトランジスタを複数個アクティブアンプ94の出力に設けることにより調整することも可能である。
【0106】
以上説明したようにバーンインモード時においては内部電源電位Int.VccSは内部電源電位Int.VccPに比べてPチャネルトランジスタ110のしきい値に応じた電位差が生じる。これによりバーンインモード時においても通常動作時と同様な電位差が内部電源電位Int.VccSと内部電源電位Int.VccPとの間に設けられる。
【0107】
したがってバーンインモード時にも外部から2種類の外部電源電位を与えることなく通常動作時と同様の電位差を内部電源電位に設けることができる。こうすることにより、メモリセルアレイの受けるストレス条件と周辺回路の受けるストレス条件とをほぼ等しくさせることができ、実際の動作に即した信頼性試験が可能となる。
【0108】
【発明の効果】
本発明のある局面に従う半導体装置は、内部電源電位を発生する電圧降下回路の出力ドライブ用のPチャネルトランジスタを導通させることで、新たに外部電源電位線と内部電源電位線とをバーンイン試験時に導通させる素子が不要なので面積的に有利である。また、他の局面においてはバーンイン試験時に比較器自身を不活性化させる構成をとるので、比較器出力がトランスファゲートを介することなく直接ドライブ用のPチャネルトランジスタのゲートに与えられるため、通常動作時の電圧降下回路の応答性に悪影響を与えない。
【0109】
本発明の他の局面に従う半導体装置は、バーンイン試験時には2つの外部電源電位に異なる電位を与えることによりメモリセルアレイに加わる内部電源電位と周辺回路に加わる内部電源電位に別電位を与えることができる。したがって通常動作時に即したストレス条件が実現できるとともに、メモリセルアレイの試験条件と周辺回路の試験条件とを独立して変えることも可能となる。
【0110】
本発明のさらに他の局面に従う半導体装置は、通常動作時は2つの外部電源電位線を半導体装置内部で接続するので外部からのサージ等に対してより信頼性を高くできる。
【0111】
本発明のさらに他の局面に従う半導体装置は、バーンイン試験時には周辺回路には外部電源電位が与えられメモリセルアレイには外部電源電位から所定の電位だけ電圧降下した内部電源電位が与えられるため、通常動作時に即したストレス条件が実現できる。このとき外部から与える外部電源電位は1種類でよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の半導体装置1000の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における電圧降下回路1100の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】 図2におけるVrefP発生回路40、VrefS発生回路48および電圧発生回路44の構成の詳細を示す回路図である。
【図4】 図2における差動アンプ46の構成の詳細を示す回路図である。
【図5】 図4における比較回路102の構成の詳細を示す回路図である。
【図6】 図4の差動アンプ46の動作を説明する動作波形図である。
【図7】 図1におけるSTR信号制御回路22の構成の詳細を示す回路図である。
【図8】 図7における高電圧検知回路142の構成の詳細を示す回路図である。
【図9】 図7のSTR制御回路22の動作を説明する動作波形図である。
【図10】 実施の形態2において用いられる電圧降下回路1200の構成を示す概略ブロック図である。
【図11】 実施の形態3において用いられる電圧降下回路1300の構成を示す概略ブロック図であるる
【図12】 実施の形態4において用いられる電圧降下回路2000の構成の詳細を示す概略ブロック図である。
【図13】 図12の差動アンプ1400の構成の詳細を示す回路図である。
【図14】 図12の電圧降下回路2000の動作を説明する図である。
【図15】 従来の半導体装置において用いられる第1例の電圧降下回路の構成を示す概略ブロック図である。
【図16】 従来の半導体装置において用いられる第2例の電圧降下回路の構成を示す回路図である。
【図17】 図16の電圧降下回路の動作を説明する動作波形図である。
【符号の説明】
1000 半導体装置、22 STR信号制御回路、2 クロック発生回路、1100,1200,1300,2000 電圧降下回路、6 行および列アドレスバッファ、8 列デコーダ、12 入出力回路、14 センスアンプ、10行デコーダ、16 メモリセルアレイ、18 入力バッファ、20 出力バッファ、40 VrefP発生回路、48 VrefS発生回路、44 電圧発生回路、42,46,1400 差動アンプ、32〜38 キャパシタ、92 スタンバイ用アンプ、94 アクティブ用アンプ、96,102 比較回路、100 ゲート回路、98,104,106,110 Pチャネルトランジスタ、108 Nチャネルトランジスタ、142 高電圧検知回路、144,146,150,184 NAND回路、148,152,164,166,186,194,196 インバータ、154 レベルシフト回路、156,158,178Pチャネルトランジスタ、160,162,174,176,188,190,192 Nチャネルトランジスタ、180 リセット回路、182 遅延回路、172 入力保護回路、ND1,ND2,ND3 ノード。

Claims (2)

  1. 第1の参照電位を発生する第1の参照電位発生手段と、
    前記第1の参照電位とレベルの異なる第2の参照電位を発生する第2の参照電位発生手段と、
    前記第1の参照電位と第1の出力ノード上の電位とを比較する第1の比較手段と、
    テストモード信号が非活性時には前記第1の比較手段の出力に応じて前記第1の出力ノードに第1の電源ノードから電流を供給し、前記テストモード信号が活性時には前記第1の比較手段の比較結果にかかわらず前記第1の出力ノードと前記第1の電源ノードとを接続する第1の駆動手段と、
    前記第1の出力ノードとは別に設けられる第2の出力ノード上の電位と前記第2の参照電位とを比較する第2の比較手段と、
    前記テストモード信号が非活性時には前記第2の比較手段の出力に応じて前記第2の出力ノードに第2の電源ノードから電流を供給し、前記テストモード信号が活性時には前記第2の比較手段の比較結果にかかわらず前記第2の出力ノードと前記第2の電源ノードとを接続する第2の駆動手段と
    前記テストモード信号が活性時には前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを分離させ、前記テストモードが非活性時には、前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを接続させる接続手段とを備え
    前記第1および第2の電源ノードは、各々が外部電源電圧を受けかつ別々に設けられる第1、第2の外部電源端子にそれぞれ結合され、
    前記第1の駆動手段は、
    前記第1の電源ノードの電位をソースに受けドレインに前記第1の出力ノードが結合されゲートに前記第1の比較手段の出力が接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、
    前記テストモード信号の活性化に応じて前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートを接地電位に結合する第1のスイッチ手段とを含み、
    前記第2の駆動手段は、
    前記第2の電源ノードの電位をソースに受けドレインに前記第2の出力ノードが結合されゲートに前記第2の比較手段の出力が接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、
    前記テストモード信号の活性化に応じて前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートを接地電位に結合する第2のスイッチ手段とを含む、半導体装置。
  2. 前記接続手段は、
    前記第1、第2の電源ノードの間に接続され前記テストモード信号をゲートに受ける第3のPチャネルMOSトランジスタを含む、請求項1に記載の半導体装置。
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