JP3495787B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3495787B2
JP3495787B2 JP14932494A JP14932494A JP3495787B2 JP 3495787 B2 JP3495787 B2 JP 3495787B2 JP 14932494 A JP14932494 A JP 14932494A JP 14932494 A JP14932494 A JP 14932494A JP 3495787 B2 JP3495787 B2 JP 3495787B2
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  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に関し、特
に、内部回路が所定の動作条件下に置かれているか否か
を容易に装置外部で識別することのできる構成に関す
る。より特定的には、この発明は、半導体装置の内部状
態が所定のテスト条件を満足するように設定されている
か否かを外部で識別するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は製造後信頼性保証のために
種々の試験を受ける。このような試験には、バーンイン
テスト、寿命試験などに用いられる加速テスト、および
動作マージンテストなどがある。
【0003】バーンインテストにおいては、動作電源電
圧が通常動作時よりも高くされて内部回路のストレスが
増大される。この状態で半導体装置を動作させることに
より、内部回路構成要素の特性の安定化および潜在不良
の顕在化によるスクリーニング(初期欠陥の除去)など
が行なわれる。加速試験においても、同様に動作電源電
圧が高くされるとともに、動作環境(動作温度、湿度)
などが通常動作時よりも厳しくされ、半導体装置が正常
に動作する期間が測定される。動作マージンテストなど
においては、電源電圧が通常動作時よりも少し低くさ
れ、半導体装置が正常に動作するかのテストが行なわれ
る。この動作マージンテストとしては、たとえば、メモ
リセルがキャパシタを含むダイナミック型半導体記憶装
置においてメモリセルキャパシタへの書込電圧を低くし
てデータを書込みまた読出すことにより、半導体記憶装
置が正確にデータを記憶しているか否かをチェックする
試験、およびアクセス時間等が動作電源電圧が低下した
場合においても所定の定格値を満足しているか否かなど
をチェックする試験がある。
【0004】図20は、従来の半導体装置の全体の構成
を概略的に示す図である。図20において、従来の半導
体装置900は、外部電源電圧VCEを受ける電源ピン
端子902と、接地電圧VSSを受ける接地ピン端子9
04と、電源ピン端子902に接続されて電源電圧を伝
達する電源線905と、接地ピン端子904に接続され
て接地電圧を伝達する接地線907と、電源線905上
の外部電源電圧VCEと接地線907上の接地電圧VS
Sを動作電源電圧として動作し、外部電源電圧VCEが
所定の範囲のとき一定のレベルの内部電源電圧VCIを
内部電源線909上に伝達する内部降圧回路910と、
内部電源線909上の内部電源電圧VCIと接地線90
7上の接地電圧VSSを動作電源電圧として動作し、所
定の機能を実現する内部電源使用回路912と、外部電
源線905上の電源電圧VCEと接地線907上の接地
電圧VSSを受けて動作し、内部電源使用回路912と
装置外部との間での信号(データを含む)の入出力を行
なう入出力バッファ914を含む。この図20に示す構
成において、半導体装置900には、また、外部からの
電源電圧VCEと接地電圧VSSを動作電源電圧として
動作して所定の機能を実現する回路が設けられていても
よい。入出力バッファ914は、装置内部が内部電源電
圧VCEで動作しているためそのインタフェースをとる
ため電源電圧VCEを受ける。
【0005】内部降圧回路910により、外部からの電
源電圧VCEを降圧して内部電源電圧VCIを生成する
のは以下の理由による。
【0006】半導体装置の高集積化に伴って素子が微細
化される。微細化された素子の信頼性の確保および低消
費電力化のために電源電圧レベルはたとえばスケーリン
グ則に沿って低くされる。しかし、半導体装置は単体で
利用されるのではなく、システム構成時においては複数
種類の半導体装置が利用される。論理LSI(大規模集
積回路)、プロセサおよび半導体記憶装置は、集積化の
進展速度すなわち素子の微細化の進展速度が異なる。し
たがって、システム電源電圧としては最も微細化の進展
速度の遅いLSIにより決定される電圧を利用する必要
がある。一般に、半導体記憶装置が微細化の進展速度が
最も速いため、外部電源電圧としては、この半導体記憶
装置が必要とする内部電源電圧よりも高い電源電圧が利
用される。このため、内部降圧回路910を設けること
により、外部電源電圧VCEを降圧してこの外部電源電
圧VCEよりも低い内部電源電圧VCIを半導体装置内
部で生成する。このような内部降圧回路910を設ける
ことにより、それぞれの動作電源電圧が異なる複数種類
のLSIを用いて1つのシステム電源を用いたシステム
を構成することができる。
【0007】図21は、図20に示す内部降圧回路の構
成を示すブロック図である。図21において、内部降圧
回路910は、一定のレベルの基準電圧Vrefを発生
する基準電圧発生回路922と、電源線905に与えら
れた外部電源電圧VCEから内部電源線909へ電流を
供給することにより内部電源電圧VCIを生成するpチ
ャネルMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタ)で構成されるドライブトランジスタ924
と、内部電源線909上の内部電源電圧VCIと基準電
圧発生回路922からの基準電圧Vrefを比較し、該
比較結果に従ってドライブトランジスタ924のコンダ
クタンスを調整する比較器926を含む。比較器926
はその正入力に内部電源電圧VCIを受け、その負入力
に基準電圧Vrefを受ける。
【0008】内部降圧回路910は、さらに、内部状態
設定信号としてのバーンインモード指定信号BIに応答
して導通して比較器926の出力ノード929と接地線
907とを電気的に接続するnチャネルMOSトランジ
スタ928を含む。このMOSトランジスタ928を設
けることにより、ドライブトランジスタ924を強制的
に導通状態とし、内部電源電圧VCIと外部電源電圧V
CEとを等しくすることにより、所望の電圧レベルに内
部電源電圧VCIを設定する。
【0009】内部電源使用回路912は内部電源線90
9の内部電源電圧VCIおよび接地線907上の接地電
位を動作電源電圧として動作する負荷回路912aを含
む。この内部電源使用回路912は、各機能ごとに複数
の種類の負荷回路912aを含んでおり、各負荷回路に
対しては異なる配線を用いて内部電源電圧が伝達される
(電源線の負荷を分散させることにより内部電源電圧の
安定化を図るためである)。このため、図21において
は、内部電源使用回路912に含まれる負荷回路912
aを代表的に示す。次に動作について簡単に説明する。
【0010】通常動作モード時においては内部状態設定
信号としてのバーンインモード指定信号(以下、単にバ
ーンインモード指定信号と称す)BIは非活性状態のロ
ーレベルにあり、MOSトランジスタ928はオフ状態
にある。この状態においては、ドライブトランジスタ9
24は比較器926の出力ノード929上の電位に従っ
て内部電源線909へ電流を供給し、内部電源電圧VC
Iを生成する。内部電源電圧VCIが基準電圧Vref
よりも高いときには、比較器926の出力ノード929
の電位が上昇し、ドライブトランジスタ924のコンダ
クタンスが低下する。これにより、ドライブトランジス
タ924の供給する電流(ドレイン電流)が低下し内部
電源電圧VCIの上昇が停止する。
【0011】負荷回路912aが動作し、内部電源線9
09上の内部電源電圧VCIが低下するかまたは内部電
源線909のリーク電流により内部電源電圧VCIが基
準電圧Vrefよりも低くなったとき、比較器926か
ら出力ノード929へ与えられる信号電位が低下する。
これによりドライブトランジスタ924のコンダクタン
スが大きくされ、ドライブトランジスタ924は大きな
電流を内部電源線909上へ供給し、内部電源電圧VC
Iを上昇させる。この比較器926、ドライブトランジ
スタ924および内部電源線909のフィードバックル
ープにより、内部電源線909上の内部電源電圧VCI
は基準電圧Vrefにより決定される電圧レベルとな
る。通常は内部電源電圧VCIと基準電圧Vrefとは
等しくされる。
【0012】試験動作を行なう場合にはバーンインモー
ド指定信号BIが活性状態の“H”レベルに設定され
る。このときには、MOSトランジスタ928がオン状
態となり、ドライブトランジスタ924のゲート電位
(ノード929の電位)は強制的に接地電位レベルとさ
れる。これによりドライブトランジスタ924は比較器
926の出力電位にかかわらず、導通状態となり、内部
電源線909上に外部電源電圧VCEを伝達する。これ
により内部電源電圧VCIは外部電源電圧VCEに従っ
て変化する。
【0013】図22は、外部電源電圧VCEと内部電源
電圧VCIとの関係を示す図である。図22において、
横軸は外部電源電圧を示し、縦軸は電圧値を示す。外部
電源電圧VCEが初期状態から上昇すると、基準電圧発
生回路922からの基準電圧Vrefも上昇する。応じ
て、内部電源電圧VCIも上昇する。外部電源電圧VC
Eが所定値V0に到達すると、基準電圧Vrefが一定
値となり、この所定値V0以上の外部電源電圧VCEの
電圧レベルに対して、内部電源電圧VCIは一定値を保
持する。通常動作時においては、図22において「通常
使用領域」として示す電圧V0−V1の領域内の外部電
源電圧VCEが与えられて半導体装置が動作する。この
状態においてバーンインモード指定信号BIは“L”レ
ベルである。
【0014】バーンインモード指定信号BIが“H”の
ときには、内部電源電圧VCIは外部電源電圧VCEに
従って上昇する。通常、バーンインモード試験において
は外部電源電圧VCEは電圧V2ないしV3の間の電圧
レベルに設定される。内部電源電圧VCIを外部電源電
圧VCEに応じて変化させる場合に、内部電源電圧VC
Iが一定電圧レベル(基準電圧Vref)レベルのとき
にバーンインモード指定信号BIを“H”に設定する方
法と、外部電源電圧VCEを所定値V0以下に低下させ
た状態でバーンインモード指定信号BIを“H”として
内部電源電圧VCIを外部電源電圧VCEに従って変化
させる方法とがある。図22においては、単にこのバー
ンインモード指定信号が発生されてバーンインモード試
験が行なわれる領域(図22において「ストレス領域」
として示す)における内部電源電圧VCIの電圧レベル
を示す。
【0015】内部電源電圧VCIを通常動作時よりも高
く設定することにより、内部電源使用回路912におけ
る構成要素に対するストレスを増加させ、潜在不良のス
クリーニングが行なわれる。
【0016】上述のような構成の内部降圧回路を利用す
ることによりバーンインモード時のみならず、他の試験
動作時においても内部電源電圧VCIを外部電源電圧V
CEに応じて変化させて内部電源電圧VCIを所望の電
圧レベルに設定することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】バーンインモードなど
の試験は、半導体装置の出荷前の最終試験であり、非破
壊検査である。すなわち、半導体装置はパッケージに収
納された状態で試験される。一般に、バーンインモード
試験などの半導体装置の試験は、1個の半導体装置ずつ
行なわれるのではなく、複数個の半導体装置を1つの単
位として行なわれる。
【0018】図23にバーンインモード試験時における
半導体装置の配置を示す。図23において、テストボー
ド950上に複数の半導体装置(チップ)CH00〜C
Hmnが載置される。ここで、図23においては、半導
体装置が“チップ”として示しているが、フリップチッ
プの状態ではなく、樹脂封止などにより、パッケージに
収納されている。
【0019】テストボード950には、さらに、半導体
装置CH00〜CHmnと同一ロッドで作製されたモニ
タ用フリップチップ952が載置される。フリップチッ
プ952は、パッケージを形成する封止樹脂が除去され
てパッドPDおよび内部回路が露出している。パッドP
Dはそれぞれ対応の外部ピン端子PTにボンディングワ
イヤBDにより接続されている。フリップチップ952
のピン端子PTの配置は半導体装置CH00〜CHmn
のそれと同じである。さらに、テストボード950に対
し所定のシーケンスで電圧を印加するとともに、これら
の半導体装置CH00〜CHmnおよびフリップチップ
952を動作させ、その動作結果を解析するテスト装置
960が設けられる。
【0020】フリップチップ952に対しチェック装置
962が設けられる。このチェック装置962は、プロ
ーブPBによりフリップチップ952の内部ノードND
の電位を検出し、フリップチップ952が所定の内部状
態に設定されたか否かを検証する。このチェック装置9
62はテスト装置960に含まれていてもよい。図23
においては、テスト配置を明確に示すために、テスト装
置960とチェック装置962が別々に設けられるよう
に示される。次に、テスト動作について説明する。
【0021】テスト装置960の制御の下に、テストボ
ード950上に載置された半導体装置CH00〜CHm
nおよびモニタ用フリップチップ952にバーンインモ
ード指定信号BIが与えられる。チェック装置962の
プローブPBによりモニタ用フリップチップ952の所
定のノードND(たとえば図21の出力ノード929に
対応)の電位を検出する。このノードNDの電位が所定
電位(たとえば接地電位)となっているのがチェック装
置962により検出されると半導体装置CH00〜CH
mnもすべて対応のノードが所定の電位レベルにあると
みなされて、テスト装置960により外部電源電圧VC
Eが上昇されて半導体装置CH00〜CHmnのバーン
インテストが実行される。
【0022】上述のように、バーンイン試験を行なう場
合、モニタ用フリップチップ952を作製する必要があ
る。モニタ用フリップチップ952は、被試験半導体装
置CH00〜CHmnと同一ロッド内の半導体装置を選
択し、この選択された半導体装置のパッケージとなる封
止樹脂を除去することにより作製される。このため、モ
ニタ用フリップチップ952の作製に手間がかかり、効
率的に試験を行なうことができないという問題があっ
た。また、モニタ用フリップチップ952は、そのパッ
ケージがすべて除去されているため、製品としては再生
されて出荷されることはないため、不経済であるという
問題もあった。
【0023】さらに、モニタ用フリップチップ952の
内部状態(所定のノードの電位)を識別することによ
り、他の被試験半導体装置CH00〜CHmnの内部状
態を判断しているため、動作パラメータのチップ間ばら
つきなどに起因して被試験半導体装置CH00〜CHm
nが正確に所望の内部状態に設定されていない状態にお
いても誤って所望の内部状態に設定されていると判断さ
れて試験が行なわれる可能性があり、正確な試験を保証
できないという問題があった。
【0024】また、モニタ用フリップチップの所定のノ
ードの電位を検出するためのチェック装置952が必要
とされ、試験装置の規模を増大するという問題もあっ
た。また、モニタ用フリップチップの所定のノード電位
を検出するために専用の治具が必要とされるため、試験
装置の価格も増大するという問題があった。
【0025】また、一般のバーンイン試験のみに限ら
ず、半導体装置の動作マージンなどを試験する場合、パ
ッケージに収納された半導体装置に対しては内部状態が
所定の状態に設定されているか否かを正確に識別するこ
とができず、正確な動作特性の評価が困難であるという
問題もあった。
【0026】それゆえ、この発明の目的は、容易に内部
状態を外部でモニタすることのできる半導体装置を提供
することである。
【0027】この発明の他の目的は、効率的かつ正確に
所望の試験を行なうことのできる環境を容易に実現する
ことのできる半導体装置を提供することである。
【0028】この発明のさらに他の目的は、試験装置を
簡略化することのできる半導体装置を提供することであ
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明は、要約すれ
ば、所定の内部状態設定信号が与えられたときに特定の
2つのパッド間に電流が流れる経路を形成し、この経路
を流れる電流を外部で検出することにより半導体装置が
所定の内部状態に設定されたと外部で判別することがで
きるようにしたものである。
【0030】
【0031】
【0032】 請求項1に係る半導体装置は、内部状態
指定信号に従ってその電圧レベルが変更される内部信号
線と、この内部信号線に結合され、内部信号線の電圧に
従ってその内部状態が設定され、活性化指示信号の活性
化時、設定された内部状態下で動作し、その動作期間が
前記活性化指示信号により決定される内部回路と、内部
回路の活性化指示信号と内部状態指定信号とを受け、活
性化指示信号の非活性化時内部状態指定信号の第1の論
理レベルへの変化に応答してセット信号を生成しかつ活
性化指示信号の活性化時リセット信号を生成する論理ゲ
ートと、特定のパッドに結合され、この論理ゲートの出
力信号に応答して、特定のパッドに流れる電流を変化さ
せるトランジスタ素子とを備える。このトランジスタ素
子は、セット信号に従って導通状態に設定されかつリセ
ット信号に従って非導通状態に設定される。請求項2に
係る半導体装置は、内部状態指定信号に従ってその電圧
レベルが変更される内部信号線と、この内部信号線に結
合され、内部信号線の電圧に従ってその内部状態が設定
され、動作時、設定された内部状態で動作する内部回路
と、外部から与えられる制御信号と内部状態指定信号と
の論理演算をする論理ゲートと、特定のパッドに結合さ
れ、論理ゲートの出力信号に応答して、特定のパッドに
流れる電流を変化させるトランジスタ素子とを備える。
論理ゲートは、外部からの制御信号が第1の論理レベル
の時には内部状態指定信号の論理レベルに従ってトラン
ジスタ素子を導通/非導通状態に設定しかつ外部からの
制御信号が第2の論理レベルの時にはトランジスタ素子
を非導通状態に設定するように、外部からの制御信号お
よび内部状態指定信号に従ってその出力信号を生成す
る。
【0033】1つの実施例に従えば、内部電圧発生手段
は、外部電源電圧を降圧して内部動作電源電圧を発生す
る内部降圧回路である。
【0034】この実施例に従えば、内部状態設定信号
は、内部動作電源電圧を外部電源電圧に従って変更させ
るための電圧変更指定信号である。
【0035】別の実施例に従えば、内部電圧発生手段は
複数のパッドに含まれる電源パッドに与えられる外部電
源電圧から内部動作電源電圧を生成する内部電源と、こ
の内部電源からの内部動作電源電圧を昇圧する昇圧回路
を含む。
【0036】この別の実施例において、内部状態設定信
号は、この昇圧回路からの昇圧電圧の電圧レベルの低下
を指示する信号である。
【0037】他の実施例においては、電流経路形成手段
は、内部状態設定信号に応答して2つのパッドを電気的
に接続するスイッチング素子を備える。
【0038】特定の実施例において、電流経路形成手段
は、内部状態設定信号と期間指定信号とに応答して、制
御信号を発生する制御信号発生手段と、この制御信号の
活性状態に導通し、2つのパッドを電気的に接続するス
イッチング素子を含む。この制御信号発生手段は与えら
れた内部状態設定信号および期間指定信号両者がともに
活性状態のときに活性状態の制御信号を発生する。
【0039】さらに特定的な実施例においては、電流経
路形成手段は、特定の2つのパッドの一方に所定の電圧
が印加されたときにこの特定の2つのパッドの間に電流
が流れる経路を形成する手段を含む。
【0040】
【作用】請求項1の発明においては、内部回路の状態を
設定する内部信号線の電圧に従って、特定のパッドを流
れる電流を変化させており、外部でこのパッドを流れる
電流をモニタする事により、内部回路が所定の状態に設
定されたか否かを容易に識別することができる。また、
レベルシフト素子を利用することにより、電源パッドの
電圧が所定の電圧レベルとなったときに電流を流すこと
ができ、正確に電流検出を行うことができる。
【0041】 請求項1に係る発明においては、内部回
路活性化指示信号と内部状態指定信号との論理演算結果
に従ってトランジスタ素子の駆動電流を変更しており、
必要な期間のみトランジスタ素子を駆動して電流を流す
ことができ、消費電流を低減することができる。請求項
2に係る発明に従えば、外部制御信号と内部状態指定
号との論理演算に従ってトランジスタ素子の駆動電流を
変更しており、正確に必要な期間のみトランジスタ素子
を駆動することができ、また内部信号線が所望の状態に
設定されているかを容易にかつ確実に識別することがで
きる。
【0042】内部電圧発生手段が内部降圧回路の場合に
は、内部電源電圧を変更して加速試験を行なう状態に半
導体装置の内部状態を設定されているか否かを外部で確
実に識別することができる。
【0043】内部状態設定信号が電圧変更指定信号の場
合には、所定の内部電圧が変更可能な状態または所定の
電圧レベルに設定されたか否かを外部で識別することが
でき、加速試験および動作マージン評価などの所望の試
験を確実に行なうことができる。
【0044】内部電圧発生手段が、内部電源からの内部
電圧を昇圧する場合には、この昇圧回路の生成する電圧
レベルが変更可能状態とされたか否かを容易に識別する
ことができ、動作マージン評価および信頼性評価などを
正確に行なうことができる。
【0045】内部状態設定信号が昇圧電圧の低下を特定
するときには、昇圧電圧レベルを低下させて動作マージ
ンおよび電荷保持特性などの各種性能評価を正確に行な
うことができる。
【0046】電流経路形成手段が、スイッチング素子を
含むとき、簡易な構成で電流経路を形成することができ
る。特に、内部回路の内部状態設定手段が内部状態設定
信号に応答するスイッチング素子を含む場合には、電源
経路形成手段のスイッチング素子と内部状態設定用のス
イッチング素子と並列に動作させることにより確実に内
部状態が所定の状態に設定されたか否かを検出すること
ができる。
【0047】期間指定信号による制御信号が所定の期間
のみ活性状態とされてスイッチング素子が導通するとき
には、必要な期間のみ電流経路が形成され、消費電流を
低減することができる。
【0048】まず、所定電圧をパッドに印加したときの
み電流経路が形成される場合には、確実に所定の期間の
み電流経路を形成することができ、消費電流を低減する
ことができる。また、誤って電流経路が形成されるのを
防止することができ、正確に電流経路が形成されたか否
かを識別することができる。
【0049】
【実施例】図1はこの発明に従う半導体装置の構成を概
略的に示す図である。図1において、半導体装置1は、
所定の機能を実行するとともに制御信号φに応答してそ
の内部状態が所定の状態に設定される内部回路2と、制
御信号φに応答してパッド6aおよび6bの間に電流経
路を形成する電流経路形成回路4を含む。制御信号φ
は、後に詳細に説明するように、内部状態設定信号のみ
であってもよく、内部状態設定信号および電流経路を形
成する期間を指定する期間指定信号を含んでもよい。
【0050】パッド6aおよび6bは互いに異なるパッ
ドであればよく、任意のパッドを利用することができ
る。パッド6aおよび6bはボンディングワイヤ5aお
よび5bを介してピン端子7aおよび7bに接続され
る。半導体装置1は、バンプ球によりパッド6aおよび
6bが直接回路基板に接続される装置であってもよい
が、図1においては、パッケージに樹脂封止された構成
を一例として示し、このため外部ピン端子7aおよび7
bが設けられるように示される。
【0051】バーンインテストなどの所定の動作モード
時においては、制御信号φが活性状態とされ、パッド6
aおよび6bの間に電流経路形成回路4により電流経路
が形成される。外部装置により、ピン端子7aおよび7
bの間に電圧が印加される。図1においてはたとえば試
験装置の電圧印加ノード9aおよび9bに電圧Vが印加
される状態が示される。ノード9aとピン端子7aの間
に電流計8が配置される。電流経路形成回路4により電
流経路が形成されている場合には、ノード9a、ピン端
子7a、パッド6a、電流経路形成回路4、パッド6
b、ピン端子7bおよびノード9bの経路に電流が流れ
る。電流計8によりこの電流を検出することにより、電
流経路形成回路4に電流経路が形成されているか否かを
識別することができる。この電流経路が形成されている
か否かにより、内部回路2の状態が所定の状態に設定さ
れているか否かの判断が行なわれる。
【0052】外部で電流計8を用いて電流を検出するこ
とにより、半導体装置1の内部状態を識別することがで
き、半導体装置1の内部状態を識別するために別のモニ
タ用のフリップチップを用いる必要がなく、容易に半導
体装置1が所定の内部状態に設定されたか否かを識別す
ることができる。以下に各具体的構成について説明す
る。以下の説明においては、従来例との対比のために、
半導体装置が内部降圧回路を含んでおり、バーンイン試
験を行なう際に内部電源電圧が外部電源電圧に応じて変
化することができる状態に設定されたか否かを識別する
ための構成について説明する。しかしながら、本発明
は、一般に、半導体装置の内部状態が内部状態設定信号
により所定の状態に設定される構成であれば適用可能で
ある。
【0053】[実施例1]図2は、この発明の第1の実
施例である半導体装置の要部の構成を示す図である。図
2において、半導体装置は、内部回路としての内部電源
電圧VCIを発生する内部降圧回路910と、この内部
降圧回路910からの内部電源電圧VCIを動作電源電
圧として受けて動作する内部電源電圧使用回路912を
含む。これらの内部降圧回路910および内部電源電圧
使用回路912は、図21に示す構成と同じであり、対
応する部分には同じ参照番号を付し、それらの詳細説明
は省略する。
【0054】半導体装置はさらに、内部電源電圧VCE
を受けるパッド10と接地電圧VSSを受ける接地パッ
ド12との間に設けられて内部状態設定信号としてのバ
ーンインモード指定信号BIに応答して導通する電流経
路形成のためのnチャネルMOSトランジスタ20を含
む。図2においては、このMOSトランジスタ20は電
源線905を介して電源パッド10に結合されるように
示される。MOSトランジスタ20の一方導通端子(ド
レイン)は電源線905とは別の配線を介して電源パッ
ド10に直接接続されるように構成されてもよい。MO
Sトランジスタ20の他方導通端子(ソース)はまた、
接地線907と別の配線を介して接地パッド12に接続
されてもよく、また接地線907を介して接地パッド1
2に接続されてもよい。次に動作について図3を参照し
て説明する。
【0055】通常動作時においては、バーンインモード
指定信号BIは非活性状態の“L”にあり、MOSトラ
ンジスタ928および20はともにオフ状態にある。こ
の状態においては、電源パッド10と接地パッド12の
間には電流経路は形成されない。内部電源電圧使用回路
912または図示しない入出力バッファなどの外部電源
電圧使用回路の動作時において外部電源電圧VCEを受
けるパッド10と接地パッド12の間に電流IOが流れ
る経路が形成されてもよい(たとえば半導体記憶装置に
おけるスタンバイ時において消費される電流が流れる経
路)。バーンインモード指定信号BIが非活性状態の
“L”のときには内部降圧回路910からの内部電源電
圧VCIは比較器926およびドライブトランジスタ9
24により基準電圧発生回路922を発生する基準電圧
Vrefの電圧レベルに維持される。
【0056】バーンイン試験を行なう場合には、バーン
インモード指定信号BIが活性状態の“H”に設定され
る。バーンインモード指定信号BIは外部から直接与え
られる構成が利用されてもよく、内部で複数の外部制御
信号のタイミング関係に従って発生されてもよく、また
外部制御信号と特定のアドレス信号入力ピンに与えられ
る信号の状態の組合わせに応じて発生されてもよく、さ
らに特定のピン端子に与えられる電圧を通常動作時より
も高くするいわゆる「スーパーVcc」により発生され
る構成により発生されてもよい。バーンインモード指定
信号BIが活性状態の“H”となると、MOSトランジ
スタ928がオン状態となり、内部降圧回路910のノ
ード929が接地電圧VSSレベルに設定される。これ
によりドライブトランジスタ924がオン状態となり、
内部電源線909上の内部電源電圧VCIはパッド10
に与えられる外部電源電圧VCEと等しくなり、内部電
源電圧VCIを内部電源電圧VCEに従って変化させる
ことが可能となる。
【0057】このとき、また、“H”のバーンインモー
ド指定信号BIに応答して電流経路形成手段としてのM
OSトランジスタ20がオン状態となり、電源パッド1
0と接地パッド12の間に電流経路が形成される。MO
Sトランジスタ20は固有のオン抵抗を有しており、し
たがってこの半導体記憶装置に含まれる内部電源電圧使
用回路912および他の図示しない外部電源電圧使用回
路などにより生じる消費電流IOにさらに付加電流Ia
が発生する。この付加電流Iaを外部で検出することに
より、外部でMOSトランジスタ20がオン状態とな
り、外部電源パッド10と接地パッド12の間に電流経
路が形成されたことが識別される。MOSトランジスタ
20がオン状態となったときには、この内部降圧回路9
10に含まれるMOSトランジスタ928がオン状態と
なっており、したがって内部降圧回路910からの内部
電源電圧VCIは外部電源電圧VCEに応じて変化させ
る状態に設定されていると外部で識別することができ
る。
【0058】MOSトランジスタ20が供給する付加電
流IaがmAの程度であれば、半導体記憶装置のスタン
バイ時に供給する電流IOはごくわずかであり(半導体
記憶装置の場合、スタンバイ電流がμAのオーダであ
る)、したがって、容易にMOSトランジスタ20がオ
ン状態となっているか否か、すなわち電流経路が電源パ
ッド10と接地パッド12の間に形成されたか否かを識
別することができる。
【0059】このバーンインモード指定信号BIによ
り、内部電源電圧VCIが外部電源電圧VCEと等しい
状態になった後、内部電源電圧VCIを外部電源電圧V
CEに従って所定の電圧レベル設定し、次いで内部電源
電圧使用回路912を動作させてバーンイン試験を実行
する。この動作時において、MOSトランジスタ20に
より電流が消費されるが、動作時に使用される動作電流
に比べて十分小さい。またこのMOSトランジスタ20
は、内部降圧回路および図示しない外部電源電圧使用回
路または内部回路とは別の経路に設けられているため、
このMOSトランジスタ20に流れる付加電流Iaは何
ら内部回路動作に悪影響を及ぼすことなく、確実にバー
ンイン試験を実行することができる。なお、図3におい
て電流Iは電源パッド10から接地パッド12へ流れる
電流すなわちこの半導体装置の消費電流を示す。動作時
においては内部回路の動作により、動作電流が流れ、ス
タンバイ電流I0よりも大きな電流が流れる。
【0060】[変更例1]図4は、第1の実施例の第1
の変更例を示す図である。図4に示す構成においては、
内部電源線909と接地線907の間にバーンインモー
ド指定信号BIに応答して導通するnチャネルMSOト
ランジスタ22が設けられる。他の構成は、図21に示
す従来の半導体装置の構成と同じであり、対応する部分
には同じ参照番号を付す。
【0061】図4に示す構成において、通常動作時にお
いては、nチャネルMOSトランジスタ22はオフ状態
であり、負荷回路912aなどの内部回路が電流を消費
する。
【0062】バーンインモード指定信号BIが“H”と
なると、nチャネルMOSトランジスタ22がオン状態
となり、内部電源線909が接地線907に接続され
る。このMOSトランジスタ22のオン抵抗が比較的大
きいオン抵抗を有していれば、内部電源線909から接
地線907へ電流が流れる。内部電源線909へは、ド
ライブトランジスタ924を介して電源パッド10から
電流が供給される。接地線907は接地パッド(図4に
は示さず)に接続される。したがって、MOSトランジ
スタ22がオン状態となったときには、電源パッド10
から接地パッドへ付加電流Iaが流れる。この付加電流
Iaを外部で検出することにより、半導体装置のノード
929が接地電位レベルに設定され、バーンイン試験を
行なう状態であるか否かを識別することができる。この
内部電源線909と接地線907の間にMOSトランジ
スタ22を接続する構成の場合、外部においては、電源
パッド10と接地パッド(図4には示さず)との間に流
れる外部回路で消費される電流も検出される。スタンバ
イ電流がMOSトランジスタ22の導通時には大きくな
るため、図2に示す構成と同様容易に半導体装置がバー
ンイン試験可能状態に設定されたか否かを識別すること
ができる。
【0063】[変更例2]図5は、この発明の第1の実
施例の第2の変更例の構成を示す図である。図5に示す
構成においては、電源パッド10と接地パッド12との
間に電流経路を形成するためのMOSトランジスタ20
のゲートへはフリップフロップ(F/F)24からの制
御信号CTLが与えられる。フリップフロップ24は、
バーンインモード指定信号BIの活性化時にセットされ
て前記信号CTLを活性状態の“H”に設定し、次い
で、期間指定信号としてのたとえばチップイネーブル信
号CEが活性状態の“H”となると、制御信号CTLを
非活性状態の“L”に設定する。フリップフロップ20
の構成については後に詳細に説明する。
【0064】図5においては、MOSトランジスタ20
が、接地線907を介して接地パッド12に接続される
ように示される。このMOSトランジスタ20は接地線
907を介することなく直接接地パッド12に別の配線
を介して接続されるように構成されてもよい。次にこの
図5に示す構成の動作をその動作波形図である図6を参
照して説明する。
【0065】バーンインモード指定信号BIが非活性状
態の“L”の場合にはフリップフロップ24はリセット
状態にあり、制御信号CTLは非活性状態の“L”にあ
る。この状態では、MOSトランジスタ20はオフ状態
にあり、半導体装置においては、内部回路(内部降圧回
路、内部電源電圧使用回路および外部電源電圧使用回路
を含む)において仕様値で決定される大きさのスタンバ
イ電流が流れる。
【0066】バーンイン試験を行なう場合には、バーン
インモード指定信号BIが活性状態の“H”に設定され
る。この“H”のバーンインモード指定信号BIに応答
して、フリップフロップ24からの制御信号CTLが活
性状態の“H”とされ、MOSトランジスタ20がオン
状態とされる。それにより、半導体装置においては、M
OSトランジスタ20を介して付加電流Iaが流れ、ス
タンバイ電流が増大する。このバーンインモード指定信
号BIとほぼ同時に外部電源電圧VCEの電圧レベルを
上昇させた場合、スタンバイ電流が応じて増大する可能
性がある。しかしながら、内部回路のスタンバイ電流が
外部電源電圧VCEの電圧レベルが上昇してもμA程度
であれば、この付加電流Iaの電流レベルがmAレベル
であれば、外部電源電圧VCEの電圧レベルが上昇して
も半導体装置内部で電流経路が形成されたか否かを確実
に外部で識別することができる。
【0067】バーンイン試験を行なうため、外部から制
御信号などを半導体装置へ与えてこの半導体装置を動作
させる。この状態においては、期間指定信号としてのチ
ップイネーブル信号CEが活性状態の“H”とされる。
この“H”のチップセレクイネーブルに応答してフリッ
プフロップ24が制御信号CTLを非活性状態の“L”
に設定し、MOSトランジスタ20をオフ状態とする。
これにより付加電流Iaが流れる電流経路が遮断され
る。
【0068】上述のように、チップセレクト信号または
チップイネーブル信号のような期間指定信号CEを利用
して必要な期間のみ付加電流Iaを流す構成とすること
により、バーンイン試験時における消費電流を低減する
ことができるとともに、電流測定期間を外部で設定する
ことができ、正確なタイミングで電流経路が形成された
か否か、すなわち半導体装置の内部状態が所定の状態に
設定されたか否かを識別することができる。
【0069】なお、通常動作時においては、チップイネ
ーブル信号CEが活性状態の“H”になってもバーンイ
ンモード指定信号BIは非活性状態の“L”にあり、フ
リップフロップ24からの制御信号CTLは非活性状態
の“L”の電位レベルを維持する。これにより、通常動
作時における付加電流Iaの発生は確実に防止される。
【0070】フリップフロップ24としては、バーンイ
ンモード指定信号BIをセット入力Sに受け、チップイ
ネーブル信号CEをリセット入力Rに受けるとともに、
そのリセット入力がセット入力よりも十分大きくされた
リセット優先型セット/リセットフリップフロップを利
用することができる。他の構成も利用することができ
る。以下に簡単にフリップフロップとして利用すること
のできる構成について説明する。
【0071】[フリップフロップ1]図7は、図5に示
すフリップフロップの構成の一例を示す図である。図7
において、フリップフロップ24は、バーンインモード
指定信号BIの立上がりに応答して所定の時間幅を有す
るワンショットのパルス信号を発生するワンショットパ
ルス発生回路241と、チップイネーブル信号CEの立
上がりに応答して所定の時間幅を有するワンショットの
パルス信号を発生するワンショットパルス発生回路24
2と、ワンショットパルス発生回路241の出力をセッ
ト入力Sに受け、ワンショットパルス発生回路242の
出力をリセット入力Rに受けるセット/リセットフリッ
プフロップ243を含む。フリップフロップ243の出
力Qから制御信号CTLが発生される。
【0072】図7に示すフリップフロップの構成におい
てはバーンインモード指定信号BIの立上がりに応答し
てセット/リセットフリップフロップ243がセットさ
れ、この出力Qからの制御信号CTLが活性状態の
“H”とされる。チップイネーブル信号CEが“H”に
立上がると、セット/リセットフリップフロップ243
がリセットされ、この出力Qから出力される制御信号C
TLが非活性状態の“L”に設定される。この図7に示
す構成を利用するこにとより、通常動作時において、バ
ーンインモード指定信号BIが非活性状態の“L”の状
態において、チップイネーブル信号CEが活性状態の
“H”とされ、確実に制御信号CTLを“L”レベルに
保持することができる。
【0073】[フリップフロップ2]図8は図5に示す
フリップフロップの他の構成を示す図である。図8に示
す構成においては、フリップフロップ24は、バーンイ
ンモード指定信号BIをその真入力に受け、チップイネ
ーブル信号CEを偽入力に受けるゲート回路244と、
ゲート回路244の出力を反転するインバータ245
と、インバータ245の出力を反転してインバータ24
5の入力へ伝達するインバータ246を含む。インバー
タ245の駆動力はインバータ246の駆動力よりも大
きくされる。インバータ245から制御信号CTLが発
生される。ゲート回路244は、バーンインモード指定
信号BIが“H”にあり、チップイネーブル信号CEが
“L”のときにのみ“L”の信号を出力する。
【0074】この図8に示す構成は、インバータ245
および246によるラッチ回路の構成を利用する。この
図8に示す構成を用いても、バーンインモード指定信号
BIが活性状態となったとき、チップイネーブル信号C
Eが非活性状態の“L”期間のみ制御信号CTLを
“H”の活性状態に設定することができる。バーンイン
モード指定信号BIが非活性状態とされる通常動作モー
ド時においては、制御信号CTLは常時“L”に設定さ
れる。したがって、この図8に示す構成を図5に示すフ
リップフロップ24としても利用することができる。
【0075】以上のように、実施例1の構成に従えば、
電源パッドと接地パッドとの間にバーンインモード指定
信号に応答して電流経路を形成するスイッチング素子を
設けたため、外部で電源パッドと接地パッドを流れる電
流を検出することにより容易に半導体装置がバーンイン
試験可能状態に設定されたか否かを判別することができ
る。このとき電源パッドおよび接地パッドを利用してい
るため、半導体装置の内部状態検出のために余分のパッ
ドを用いる必要がなく、複雑な構成を付加することなく
容易に半導体装置の内部状態を外部で識別することがで
きる。
【0076】特に、変更例2のように、所定の期間のみ
付加電流を流す構成とすることにより、内部状態判別期
間の間のみ付加電流を生じさせることができ、不必要な
電流消費を抑制することができる。
【0077】なお、期間指定信号としてはチップイネー
ブル信号のほかに、チップセレクト信号、ロウアドレス
ストローブ信号などの信号が利用されてもよい。半導体
装置のスタンバイ状態および動作状態を指定する信号で
あればよい。
【0078】[実施例2]図9はこの発明の第2の実施
例である半導体装置の要部の構成を示す図である。図9
に示す半導体装置においては、電源経路形成手段とし
て、電源パッド10と異なるパッド29と接地パッド1
2との間に設けられ、バーンインモード指定信号BIに
応答してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタ
26が設けられる。MOSトランジスタ26は、接地線
907を介して接地パッド12に接続されるように示さ
れるが、このMOSトランジスタ26が接地線907と
異なる配線より接地パッド12に接続される構成が利用
されてもよい。
【0079】バーンインモード指定信号BIが“L”の
場合には、MOSトランジスタ26がオフ状態になる。
この状態において、パッド29と接地パッド12との間
には電流経路は形成されない。バーンインモード指定信
号BIが活性状態の“H”となると、MOSトランジス
タ26がオン状態となり、パッド29と接地パッド12
との間に電流が流れる経路が形成される。パッド29に
所望のレベルの電圧を印加することにより、MOSトラ
ンジスタ26を介して付加電流Iaが流れる。この付加
電流IaはMOSトランジスタ26の固有のオン抵抗に
よりその値が決定される。図9に示す構成の場合、第1
の実施例と異なり、半導体装置のスタンバイ電流(スタ
ンバイ時に電源パッドを介して流れ込む電流:スタンバ
イ時の消費電流)と付加電流Iaとを識別する必要がな
い。すなわち、パッド27に外部から電流計を介して所
望のレベルの電圧を印加し、MOSトランジスタ26を
介して電流が生まれるか否かを識別することにより、半
導体装置の内部状態が所定の状態に設定されているか否
かを判別することができる。このパッド29へ与えられ
る電圧は外部電源電圧VCEと独立に設定することがで
き、このMOSトランジスタ26を流れる付加電流Ia
を所定の値にセットすることができ、正確に半導体装置
の内部状態が所定の状態に設定されたか否かを判別する
ことができる。また、このMOSトランジスタ26は完
全に内部回路から分離されているため、このMOSトラ
ンジスタ26を流れる付加電流Iaが内部回路に及ぼす
影響を完全に防止することができ、正確に内部回路動作
の試験を行なうことができる。
【0080】パッド29としては、任意のパッドを利用
することができ、未使用のパッド(空きパッド)が利用
されてもよい。内部状態判別のためのパッドを追加する
必要がなく、電流経路形成手段として1つのMOSトラ
ンジスタのみが用いられる構成と併せて、内部状態判別
のための面積増加を抑制することができる。動作時に信
号入出力のために使用されるピンを用いても、仕様値に
より決定されるスタンバイ時の入力リーク電流との比較
により内部状態は識別できる。
【0081】[変更例1]図10は、この発明の第2の
実施例の第1の変更例を示す図である。図10に示す構
成においては、電流経路形成手段としてのnチャネルM
OSトランジスタ26のゲートへは、フリップフロップ
24を介して制御信号CTLが与えられる。フリップフ
ロップ(F/F)24は、バーンインモード指定信号B
Iの立上がり(活性化)に応答して制御信号CTLを活
性状態の“H”とし、期間指定信号としてのチップイネ
ーブル信号CEの立上がり(活性化)に応答して制御信
号CTLを非活性状態の“L”に設定する。フリップフ
ロップ24の構成は第1の実施例の第2の変更例におい
て用いられたものと同様である。図10に示す構成にお
いては、nチャネルMOSトランジスタ26が接続され
る接地線907bと、内部降圧回路910に含まれる内
部状態設定用のnチャネルMOSトランジスタ928が
接続される接地線907aは別々の配線のように示され
る。接地線907bは接地パッド12に接続される。接
地パッド907aはこの接地パッド12に接続されても
よく、またこの接地パッド12と別に設けられた接地パ
ッドに接続されてもよい。
【0082】図10に示す構成の場合、パッド29に電
流供給のための電圧が与えられていても、チップイネー
ブル信号CEが活性状態となり、半導体装置が動作する
ときには、nチャネルMOSトランジスタ26がオフ状
態とされ、付加電流Iaが発生するのが防止される。こ
れにより、内部状態が所定の状態に設定されたか否かを
検出するために消費される電流を低減することができ
る。
【0083】以上のように、この第2の実施例に従え
ば、電源パッドと異なる任意のパッドと接地パッドとの
間に内部状態検出時に電流経路を形成するように構成し
たため、外部電源電圧と独立に電流の有無を識別するた
めの電圧レベルを設定することができ、正確に電流経路
が形成されたか否かを判別することができる。また、電
源パッドと別のパッドから接地パッドへ内部状態識別の
ための電流経路を形成するように構成したため、この電
流経路形成手段が内部回路(特に外部電源電圧VCEを
利用する回路)へ及ぼす影響を確実に防止することがで
き、試験動作時において安定に内部回路を動作させるこ
とができる。
【0084】また、期間設定信号により所定の期間のみ
電流経路に電流が流れるように構成すれば、内部状態識
別のために消費される電流を低減することができる。
【0085】[実施例3]図11は、この発明の第3の
実施例である半導体装置の要部の構成を示す図である。
図11に示す半導体装置においては、電源パッド10お
よび接地パッド(図11に示される)と異なる任意のパ
ッド29aおよび29bの間にバーンインモード指定信
号BIに応答して導通するnチャネルMOSトランジス
タ28が設けられる。内部降圧回路910および負荷回
路912aの構成は第1および第2の実施例のものと同
じである。
【0086】図11に示す構成においては、バーンイン
モード指定信号BIが活性状態の“H”となったとき、
nチャネルMOSトランジスタ28がオン状態となり、
パッド29aおよび29bが電気的に接続される。この
とき外部からパッド29aおよび29bの間に電圧を印
加すればMOSトランジスタ28の固有のオン抵抗によ
りパッド29aおよび29bの間に電流が流れる。MO
Sトランジスタ28のオン抵抗が無視できるほどの小さ
な値であっても、外部においてパッド29aまたは29
bの一方に抵抗を接続することにより、装置外部でこの
パッド29aおよび29b間に電流が流れるか否かを判
別することができる。したがって、パッド29aおよび
29bは短絡されてもよい。パッド29aおよび29b
の間に外部で所望の大きさの電圧を印加することによ
り、バーンインモード指定信号BIが“H”のときにn
チャネルMOSトランジスタ28を介して電流が流れる
か否かを識別することができ、応じて内部降圧回路91
0に含まれるトランジスタ928がオン状態となってい
るか否かを識別することができる。
【0087】パッド29aおよび29bとして未使用の
パッドを利用することができる。電源パッドおよび接地
パッドと異なるパッドを利用することにより、内部状態
を検出するための電流経路形成回路を完全に内部回路と
別にすることができる。電流経路形成回路を流れる電流
が内部回路に及ぼす影響を完全に防止することができ、
内部回路を安定に所定の動作条件で動作させることがで
き、正確に内部回路の状態を試験して判定することがで
きる。たとえば、電流経路形成回路を流れる電流が内部
回路の接地線へ流れ込み、内部回路の接地電位を変動さ
せることがない。
【0088】また、電源パッドおよび接地パッドと異な
る任意のパッドを利用することにより、半導体装置のチ
ップ上において、電源パッド(または外部電源線)と接
地パッド(または接地線)の近傍にこの電流経路形成用
のスイッチング素子を配設する必要がなく半導体装置の
チップ上の任意の空き領域にこの電流経路形成のための
スイッチング素子を配設することができ、内部回路のレ
イアウトに影響を及ぼすことなく、また設置位置に制約
を受けることなく任意の位置に電流経路形成のためのM
OSトランジスタを配置することができる。
【0089】[変更例1]図12は、この発明の第3の
実施例の第1の変更例の構成を示す図である。図12に
示す構成においては、パッド29aおよび29bの間に
設けられたnチャネルMOSトランジスタ28のゲート
へは、フリップフロップ(F/F)24からの制御信号
CTLが与えられる。このフリップフロップ24は、第
1および第2の実施例に示す構成と同様、バーンインモ
ード指定信号BIおよび期間設定信号としてのチップイ
ネーブル信号CEを受ける。このフリップフロップ24
の動作は第1および第2の実施例において示したものと
同じであり、バーンインモード指定信号BIの立上がり
に応答して制御信号CTLを活性状態の“H”とし、期
間指定信号としてのチップイネーブル信号CEの立上が
りに応答して制御信号CTLを非活性状態の“L”に設
定する。他の構成は図11に示す構成と同じである。
【0090】この図12に示す構成においては、バーン
インモード指定信号BIが活性状態の“H”のときにあ
りかつ半導体装置がスタンバイ状態のときにのみパッド
2aおよび2bの間に電流経路が形成される。半導体装
置がチップイネーブル信号CEによりアクセスサイクル
に入ると、パッド2aおよび2bは電気的に分離され
る。したがって、内部回路の動作時に利用されるパッド
(すなわち、外部信号またはデータが与えられるパッ
ド)を内部状態検出のために利用することができる。こ
れにより、未使用の空きパッドがない場合においても任
意のパッドを内部状態検出のための電流経路形成用に利
用することができ、内部状態検出のためのパッドを新た
に設ける必要がなく、半導体装置のチップ面積の増大を
防止することができる。
【0091】また所定の期間(チップイネーブルCEが
非活性状態の“L”にありかつバーンインモード指定信
号BIが活性状態の“H”のとき)のみパッド29aお
よび29bの間に電流経路が形成されるため、必要な期
間のみパッド29aおよび29bの間に電流が流れ、応
じて内部状態検出のために消費される電流量を低減する
ことができる。
【0092】以上のように、この第3の実施例に従え
ば、任意のパッドを用いて内部状態検出のための電流経
路を形成するように構成しているため、内部状態検出の
ために専用のパッドを新たに設ける必要がなく、半導体
装置のチップ面積の増大を抑制することができる。ま
た、この電流経路形成回路と内部回路は完全に分離され
るため、電流経路形成回路の活性化時に内部回路の動作
に及ぼす影響を確実に排除することができ、内部回路を
所定の動作条件で動作させることができ、確実に内部回
路の動作状態を判定することができる。
【0093】[実施例4]図13は、この発明の第4の
実施例の半導体装置の要部の構成を示す図である。図1
3に示す構成においては、電源パッド10と異なる任意
のパッド29と接地パッド12の間に、ダイオード接続
されたnチャネルMOSトランジスタ21a、21b、
および21cとバーンインモード指定信号BIをゲート
に受けるnチャネルMOSトランジスタ26が直列に接
続される。図13に示す構成においては、内部降圧回路
910に含まれるトランジスタ928が接地線907a
に接続され、電流経路形成用のMOSトランジスタ26
は接地線907bを介して接地パッド12に接続され、
負荷回路912aは接地線907cに接続されるように
示される。これらの接地線907a、907b、および
907cは互いに異なる配線であってもよく、また同じ
配線であってもよい。
【0094】バーンインモード指定信号BIが非活性状
態の“L”のときにはMOSトランジスタ26はパッド
29に与えられる電圧レベルにかかわらずオフ状態であ
る。バーンインモード指定信号BIが活性状態の“H”
とされたとき(この“H”の電位レベルは内部電源電圧
VCIレベルおよび外部電源電圧VCEレベルのいずれ
であってもよい)、パッド29に電圧が印加される。M
OSトランジスタ21a、21bおよび21cはダイオ
ード接続されており、それぞれしきい値電圧Vthの電
圧降下を生じさせる。したがってパッド29に与えられ
る電圧がMOSトランジスタ21a〜21cが生じさせ
る電圧降下3・Vth以上となるとMOSトランジスタ
21a〜21cがすべてオン状態となり、MOSトラン
ジスタ26を介して付加電流Iaが流れる。パッド29
に印加される電圧が所定電圧レベル以上となったときに
付加電流Iaが流れるため、パッド29に所定の電圧が
印加されないときにノイズなどの影響によりパッド29
の電位が変動しても、確実にこのノイズの影響を防止す
ることができ、正確に内部状態(トランジスタ928の
オン状態)に応じて付加電流Iaが流れたか否かを識別
することができ、信頼性の高い内部状態判定を実現する
ことができる。
【0095】このパッド29に与えられる電圧レベルは
MOSトランジスタ21a〜21cのしきい値電圧Vt
hの値および/またはMOSトランジスタ21a〜21
cの数により適当な値に設定することができる。パッド
29に与えられる電圧が通常動作時に半導体装置に印加
される電圧レベルよりも高い電圧レベルが与えられたと
きにこの電流経路形成回路(トランジスタ21a〜21
cおよび26)に付加電流Iaが流れるように構成すれ
ばよい。
【0096】[変更例1]図14は、この発明の第4の
実施例の第1の変更例の構成を示す図である。図14に
示す構成においては、電流経路形成用のMOSトランジ
スタ26のゲートへはフリップフロップ24からの制御
信号CTLが与えられる。他の構成は図13に示す構成
と同じであり、対応する部分には同一の参照番号を付
す。フリップフロップ(F/F)24は、バーンインモ
ード指定信号BIの立上がり(活性化)に応答して制御
信号CTLを活性状態の“H”に設定し、リセット信号
RSTの立上がり(活性化)に応答して制御信号CTL
を非活性状態の“L”に設定する。リセット信号RST
としては、第1ないし第3の実施例において示したチッ
プイネーブル信号CEが利用されてもよく、またダイナ
ミック型半導体記憶装置などにおいてメモリサイクルを
規定するロウアドレスストローブ信号RASが用いられ
てもく、またチップセレクト信号CSが利用されてもよ
い。またリセット信号RSTとしては、メモリアクセス
信号とは無関係な信号が用いられ、装置外部において、
電流経路形成回路において付加電流Iaが流れたと判定
されたときにはこのリセット信号RSTが活性状態の
“H”とされる構成が利用されてもよい。リセット信号
RSTの発生態様は、電流経路形成回路における付加電
流Iaを検出する期間を決定する信号であればその発生
態様は任意である。
【0097】図14に示す構成に従えば、フリップフロ
ップ24からの制御信号CTLにより、MOSトランジ
スタ26のオン状態となる期間が決定される。したがっ
て、付加電流Iaは必要な期間のみ流すことができ、内
部状態検出のための消費電流を低減することができる。
また、内部状態検出動作に応じてフリップフロップ24
からの制御信号CTLを非活性状態/活性状態とするこ
とができ、正確な内部状態判別動作を実現することがで
きる(内部状態が正確に所望の状態に設定されたと判別
された後にリセット信号RSTを活性状態とすればよい
ためである)。
【0098】[変更例2]図15は、この発明の第4の
実施例の第2の変更例の構成を示す図である。図15に
示す構成においては、パッド29とフリップフロップ2
4からの制御信号CTLをゲートに受けるnチャネルM
OSトランジスタ26との間にMOSトランジスタ26
から順方向にダイオード接続されたnチャネルMOSト
ランジスタ21が設けられる。MOSトランジスタ26
はその一方導通端子が接地線907bを介してパッド1
2に接続される。この接地線907bは、内部降圧回路
902に含まれるトランジスタ928に接続される接地
線907aおよび負荷回路912aが接続される接地線
907cと同じであってもよく、また別々の配線であっ
てもよい。
【0099】パッド29へは電流検出時に負電位レベル
となる電圧信号SIGが与えられる。通常、図15に示
すように、入出力バッファに含まれる入力バッファ91
4aと信号入力パッド31の間には、入力保護ダイオー
ドD1およびD2が設けられる。ダイオードD1は入力
パッド31から電源線905に順方向に接続される。ダ
イオードD2が接地線907dから入力パッド31に順
方向に接続される。この接地線907dはまた接地パッ
ド12に接続されてもよく、また別の接地パッドに接続
されてもよい。入力バッファ904aは、外部からの信
号を入力するため、電源線905上の電源電圧VCEと
接地線907d上の接地電圧を動作電源電圧として動作
する。このダイオードD1およびD2は入力パッド31
へ与えられた信号のオーバーシュートおよびアンダーシ
ュートが入力バッファ914aに及ぼす影響を防止する
ために設けられる。入力パッド31aに与えられる信号
レベルが電源電圧VCEレベル以上となったとき、ダイ
オードD1が導通し、この入力パッド31に与えられた
信号電位レベルを電源電圧VCEレベルに低下させる。
一方、入力パッド31に与えられた信号が接地電位レベ
ル以下に低下したとき(アンダーシュートにより)、ダ
イオードD2が導通し、入力パッド31上の電位を接地
電圧レベルに回復させる。これにより入力バッファ91
4aに対し必要以上の高電圧または低電圧が印加される
のを防止する。このような入力保護用ダイオードD2が
正常に動作するか否かをテストするために入力パッド3
1に負電圧を印加し、そのときに接地線907dから入
力パッド31に流れるIFリーク電流(If)を検出す
る試験が行なわれる。このIFリークテストに用いられ
る負電圧を利用してパッド29に電圧信号SIGを印加
する。以下、図16に示す動作波形図を参照して図15
に示す構成の動作について説明する。
【0100】バーンインモード指定信号BIが非活性状
態の“L”のとき、フリップフロップ24からの制御信
号CTLが非活性状態の“L”となる。この状態におい
ては、MOSトランジスタ26はオフ状態にあり、パッ
ド29と接地パッド12の間に電流経路は形成されな
い。
【0101】バーンインモード指定信号BIが活性状態
となり、またチップイネーブル信号CEが非活性状態の
“L”のときには、フリップフロップ24からの制御信
号CTLが活性状態の“H”となる。これにより、MO
Sトランジスタ26がオン状態となる。パッド29に与
えられる信号SIGが接地電位レベルのときには、MO
Sトランジスタ21はオフ状態にあり(アノードおよび
カソードがともに同一電位)、電源Ibは流れない。こ
の状態において電圧信号SIGを所定の負電位Vbレベ
ルに低下させると、MOSトランジスタ21がオン状態
となり、付加電流Ibが接地パッド12からパッド29
へ流れる。この電流Ibを外部で検出することにより、
内部降圧回路910に含まれるMOSトランジスタ92
8がオン状態にあるか否かを識別することができ、半導
体記憶装置がバーンイン試験可能状態に設定されている
か否かを判別することができる。
【0102】バーンインモード時において、内部電源電
圧VCIは外部電源電圧VCEと等しくされる。この状
態において外部電源電圧VCEが所定の電圧レベルに設
定されてバーンイン試験が実行される。チップイネーブ
ル信号CEが活性状態の“H”となると、フリップフロ
ップ24からの制御信号CTLが非活性状態の“L”と
なる。制御信号CTLが非活性状態の“L”に設定され
ると、MOSトランジスタ26はオフ状態となる。この
状態においては、パッド29に与えられる電圧信号SI
Gが負電位Vbに設定されてもこのトランジスタ21お
よび26の経路には電流が流れないかまたは流れてもこ
の電流Ibはほぼ無視できる値である。制御信号CTL
が接地電圧VSSレベルにあり、パッド29に与えられ
る信号SIGが負電位Vbレベルのとき、トランジスタ
21および26両者がオン状態となり、電源Ibが判別
可能な電流値となるためには、この接地電圧VSSと負
電圧Vbの差がトランジスタ21および26のしきい値
電圧の和よりも大きくする必要がある。したがって、負
電位Vbが−Vthレベルであれば、十分に電流Ibが
流れるのを抑制することができる。ただし、Vthはト
ランジスタ21のしきい値電圧である。
【0103】この図15に示す構成の場合、入力パッド
31に印加される負電圧を用いて電流経路形成回路の電
流の流れる経路を形成することができる。したがって、
電流経路を識別するために新たに負電位を発生させるた
めの構成をテスト装置に新たに設けることなく電流経路
の有無を識別することができ、テスト装置の複雑化をも
たらすことはない。
【0104】また、このフリップフロップ24を用いる
ことにより半導体装置がバーンインモードに設定されか
つスタンバイ状態にあるときにおいてのみ電流Ibが流
れる。電流IbがIFリーク電流の仕様許容値よりも十
分大きければ、パッド29を入力パッド31と共用する
ことができ、内部状態識別のために新たにパッドを設け
る必要がなく、低消費電力に加えて半導体装置のチップ
面積の増大を防止することができる。
【0105】またフリップフロップ24により制御信号
CTLを発生して電流経路の形成期間を決定しているた
め、内部状態判別時においてのみ電流Ibを生成するこ
とができ、IFリークテストに何ら悪影響を及ぼすこと
もない。
【0106】以上のように、この第4の実施例に従え
ば、電流形成回路が接続されるパッドの一方に所定のレ
ベルの電圧が印加されたときにのみ電流経路が形成され
るように構成しているため、ノイズなどの影響による誤
動作を防止して正確に半導体装置の内部状態を識別する
ことができる。また、この電流経路形成回路が接続され
るパッドを半導体装置内の他の回路が利用するパッドと
共用することができる。
【0107】[実施例5]図17はこの発明の第5の実
施例である半導体記憶装置の要部の構成を示す図であ
る。図17に示す構成においては、電流経路形成回路
は、バーンインモード指定信号BIと外部からパッド3
3を介して与えられる制御信号CSGを受ける2入力A
ND回路37と、AND回路37からの制御信号CTL
に応答して導通し、電源パッド10と接地パッド12を
電気的に接続するnチャネルMOSトランジスタ35を
含む。MOSトランジスタ35は、接地線907bを介
して接地パッド12に接続される。この接地線907b
は、MOSトランジスタ928が接続される接地線90
7aおよび負荷回路912aが接続する接地線907c
と同じ配線であってもよく、また別の配線であってもよ
い。接地線907aおよび907cはまた接地パッド1
2に接続されてもよく、また別の接地パッドに接続され
てもよい。
【0108】他の構成は、先の第1ないし第4の実施例
において示した内部降圧回路910および負荷回路91
2aの構成と同じである。次の動作について簡単に説明
する。NAND回路37は、バーンインモード指定信号
BIおよび外部からの制御信号CSGがともに“H”と
なったときに制御信号CTLを活性状態の“H”とす
る。この活性状態の制御信号CTLに応答してMOSト
ランジスタ35が導通し、電源パッド10と接地パッド
12が電気的に接続される。外部でこの電源パッド10
から接地パッド12に流れる電流を測定することによ
り、内部降圧回路910が所定の状態(内部電源電圧V
CIが外部電源電圧VCEに等しくなった状態)に設定
されたか否かを識別することができる。
【0109】バーンインモード指定信号BIおよび制御
信号CSGの少なくとも一方が“L”となったときに
は、AND回路37からの制御信号CTLは非活性状態
の“L”となる。この外部からの制御信号CSGを利用
してMOSトランジスタ35の導通期間を決定すること
により、チップイネーブル信号CEなどを用いる構成と
異なり、半導体装置の動作状態と独立に、電流経路形成
回路における電流の流れの有無を識別することができ
る。したがって、バーンインモード設定時において半導
体装置のスタンバイ時において電流Iaを測定する期間
においてのみMOSトランジスタ35を導通状態とする
ことができ、この内部状態判定のために消費する電流を
より低減することができる。この制御信号CSGとして
は、バーンインモード設定時において、電流Iaが所定
値流れ、内部状態が所定の状態にあると判別されたとき
に外部のテスト装置からこの制御信号CSGを非活性状
態とする構成が利用されてもよい。
【0110】また、電源パッドと異なるパッドを用いて
電流経路を形成すれば、半導体装置がバーンイン試験実
行時に内部回路が動作している場合においても、この半
導体装置がすべて確実にバーンインモードに設定されて
動作しているか否かを外部で識別することができ、より
正確なバーンイン試験を実行することができる。
【0111】図17に示す第5の実施例の構成は、第1
ないし第6に示すフリップフロップを利用する構成に代
えて用いることができる。すなわちMOSトランジスタ
35が電源パッド10と接地パッド12の間に電流経路
を構成するように接続されるのではなく、任意のパッド
の間に電流経路を形成するように接続されてもよく、ま
た任意のパッドと接地パッドとの間に電流経路を形成す
るように接続されてもよい。また特定のパッドに所定レ
ベルよりも大きな電圧が印加されたときにのみ電流経路
が形成される構成と組合わせて用いられてもよい。いず
れの構成と組合わせられても、半導体装置がバーンイン
モードに設定されたか否かを判定するために消費する電
流を低減することができる。
【0112】以上のように、この実施例5の構成に従え
ば、外部から半導体装置の動作モードと独立に電流経路
形成回路が電流経路を形成する期間を制御するように構
成したため、必要な期間のみ電流経路を形成することが
でき、内部状態判定のために消費する電流を低減するこ
とができる。
【0113】[実施例6]図18はこの発明の第6の実
施例である半導体装置の全体の構成を概略的に示す図で
ある。図18に示す半導体装置は半導体記憶装置である
ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリの構成を備
える。図18において、半導体記憶装置は、メモリセル
MCが行および列のマトリクス状に配列されるメモリセ
ルアレイ100を含む。メモリセルアレイ100は、メ
モリセルMCの各行に対応して配置されるワード線WL
0〜WLnとメモリセルの各列に対応して配置されるビ
ット線BL(/BL)を含む、図18においては、ワー
ド線WL0とビット線BLの交差部に配置されるメモリ
セルMCを代表的に示す。メモリセルMCは、情報を電
荷の形態で記憶するメモリキャパシタMQと、対応のワ
ード線(WL0)に応答して導通し、メモリキャパシタ
MQを対応のビット線(BL)に接続するメモリトラン
ジスタMTを含む。通常、ビット線は互いに相補な信号
を伝達するビット線BLおよび/BLが対をなして配置
される。図18においては、1本のビット線BLのみを
示す。
【0114】半導体装置はさらに外部から与えられるア
ドレス信号を受けて内部アドレス信号を生成するアドレ
スバッファ102と、アドレスバッファ102からの内
部ロウアドレス信号をデコードし、メモリセルアレイ1
00の対応のワード線を指定する信号を発生するロウデ
コーダ104と、ロウデコーダ104からのワード線指
定信号に応答して、選択されたワード線上へRX発生回
路106から与えられるワード線駆動信号RXを伝達す
るワードドライバ108を含む。RX発生回路106か
らは、ワード線選択動作時においてのみ内部電源電圧V
CIレベル以上に昇圧されたワード線駆動信号RXが発
生されてワードドライバ108へ伝達される。
【0115】半導体装置はさらに、アドレスバッファ1
02からの内部コラムアドレス信号をデコードし、メモ
リセルアレイ100における対応の列(ビット線対)を
指定する列選択信号を発生するコラムデコーダ110
と、メモリセルアレイ100における選択されたワード
線に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅するセ
ンスアンプおよびコラムデコーダ110からの列選択信
号に応答してこの対応のビット線対を入出力回路114
に接続するIOゲートを含む。図18においてはセンス
アンプとIOゲートを1つのブロック112で示す。入
出力回路114にブロック112を介して接続される列
(ビット線対)の数は入出力データDQのビット数に応
じて決定される。
【0116】半導体装置はさらに、パッド120を介し
て外部電源電圧VCEを受けて内部電源電圧を発生する
内部電源電圧発生回路122と、この内部電源電圧回路
122からの内部電源電圧VCCを昇圧する昇圧回路1
24と、テストモード指定信号TEに応答して昇圧回路
124が発生する昇圧電圧と内部電源電圧VCCの一方
を選択してRX発生回路106へ伝達する切換回路12
6と、テストモード指定信号TEに応答して特定のパッ
ド(図18には示さず)の間に電流経路を形成する電流
経路形成回路130を含む。この電流経路形成回路13
0の構成には、第1ないし第5の実施例において説明し
た構成が利用される。また、バーンインモード指定信号
BIに代えてテストモード指定信号TEが利用される。
【0117】内部電源電圧発生回路122は、電源パッ
ド120に接続される配線122aを介して外部電源電
圧VCEから内部電源電圧VCCを発生するように示さ
れる。内部電源電圧発生回路122としては、また第1
ないし第5の実施例において使用された内部降圧回路が
利用されてもよい。この半導体装置においては内部降圧
回路が用いられても用いられなくてもよいため、内部電
源電圧発生回路122は電源線122aで構成されるよ
うに示される。
【0118】テストモード指示信号TEが非活性状態の
通常動作モード時においては切換回路126は昇圧回路
124からの昇圧電圧を選択してRX発生回路106へ
与える。ワードドライバ108は、ロウデコーダ104
からのワード線選択信号により選択されたワード線上へ
この昇圧レベルのワード線駆動信号RXを伝達する。ビ
ット線BLは読出されたメモリセルデータに従ってセン
スアンプ(ブロック112に含まれる)により電源電圧
VCCレベルまたは接地電圧VSSレベルに設定され
る。
【0119】選択ワード線WL(WL0〜WLnのいず
れか)の電圧レベルを電源電圧VCCレベル以上に昇圧
することによりメモリキャパシタMQへメモリトランジ
スタMTのしきい値電圧の影響を受けることなく電源電
圧VCCレベルの電圧を書込むことができる。これによ
り、メモリキャパシタMQの容量が小さい場合において
も十分な量の電荷をメモリキャパシタMQに格納するこ
とを図る。また、正確には示さないが、スタンバイ時に
おいては、ビット線BLは電源電圧VCCと接地電圧V
SSとの中間電位(VCC+VSS)/2の電位レベル
に設定されており、メモリセル選択時において対応のビ
ット線BL(または/BL)へ接地電圧VSSまたは電
源電圧VCCレベルの電圧をメモリセルキャパシタMQ
から伝達することにより、センス動作時におけるビット
線の電位変化量を“H”レベル読出電圧および“L”読
出電圧においても等しくすることにより、センスアンプ
動作の安定化を図る。
【0120】選択されたメモリセルへのデータの書込ま
たは読出は通常の半導体記憶装置と同様に行なわれ、コ
ラムデコーダ110およびブロック112内のIOゲー
トによりアレイ100の列が選択さされ、選択列に対し
入出力回路114がデータの書込および読出を実行す
る。
【0121】テストモード指定信号TEが活性状態とさ
れたときには、切換回路126は電源電圧VCCを選択
してRX発生回路106へ与える。これによりRX発生
回路106から発生されるワード線駆動信号RXの電圧
レベルは電源電圧VCCレベルとなる。選択されたメモ
リセルMCへの“H”書込電圧がVCC−Vthとな
る。VthはメモリトランジスタMTのしきい値電圧で
ある。このメモリキャパシタMQへの書込電圧を低くす
ることにより、メモリセルMCの電荷保持特性の加速試
験が行なわれる。
【0122】このとき電流経路形成回路130はまたテ
ストモード指定信号TEに応答して特定の2つのパッド
間に電流経路を形成する。したがって外部でこの電流経
路形成回路130に電流が流れるか否かを測定すること
により半導体装置が所定のテストモード状態に設定され
ているか否かすなわちRX発生回路106からのワード
線駆動信号RXの電圧レベルが電源電圧VCCレベルに
設定されているか否かを判別することができる。
【0123】このRX発生回路106からのワード線駆
動信号の電圧レベルを低下させる構成は、メモリセルM
Cの電荷保持特性の評価のみならず、電源電圧VCCの
変動時において半導体装置が正確にデータの記憶を行な
っているか否かを判定する電源電圧に対する動作マージ
ンのテストとしても利用することができる。昇圧回路1
24の生成する昇圧電圧レベルは電源電圧VCCの電圧
レベルにより決定されるためである(通常、昇圧回路1
24としては、キャパシタを利用するチャージポンプ回
路が利用されるためである)。
【0124】また、半導体装置の一例として半導体記憶
装置において、昇圧回路124からの昇圧電圧と電源電
圧VCCを切換えてRX発生回路106へ伝達する構成
を示している。しかしながら、テストモード指定信号T
Eに従って、内部ノードの電位が所定電位レベルに設定
される構成であれば、いずれの構成であっても本発明は
適用可能である。
【0125】この第6の実施例に従えば、半導体装置が
バーンインモードと異なるテストモードに設定されたか
否かを外部で容易に識別することができ、正確に半導体
装置の試験を実行することができる。
【0126】[テスト配置]図19は、この発明に従う
半導体装置の試験を行なう際に使用される配置を示す図
である。図19において、テストボード130上に半導
体装置(チップ)CH00〜CHmnが配置される。テ
スト装置140は、これらの半導体装置CH00〜CH
mnの特定の2つのパッドに所定の電圧を印加するため
の電圧印加回路142を含む。この電圧印加回路142
は、信号線150と信号線155の間に所定の電圧を印
加する。信号線150は電流計144を介して信号線1
50aおよび150bに接続される。信号線150aは
半導体装置CH00〜CH0nの特定の2つのパッド
(内部ピン端子)のうちの一方のパッド(外部ピン端
子)に接続される。信号線150bは半導体装置CHm
0〜CHmnの特定の2つのパッドのうちの一方のパッ
ドに接続される。半導体装置CH00〜CH0nの特定
の2つのパッドの他方のパッドは信号線155aに接続
される。半導体装置CHm0〜CHmnの特定の2つの
パッドの他方のパッドは信号線155bに接続される。
信号線155aおよび155bは信号線155に接続さ
れる。
【0127】半導体装置CH00〜CHmnの特定の2
つのパッドはすべて並列に接続される。したがって、電
流計144により電圧印加回路142からの電圧印加時
に流れる電流を検出することにより半導体装置CH00
〜CHmnが所定の内部状態に設定されたか否かを識別
することができる。この場合、半導体装置CH00〜C
Hmnの特定の2つのパッドを流れる電流が微少値であ
ってもこれらの半導体装置CH00〜CHmnを流れる
電流の合計値が電流計144により検出されるため、電
流計144により確実に半導体装置CH00〜CHmn
の内部状態が所定の状態に設定されたか否かを識別する
ことができる。
【0128】なお、電流計144は半導体装置CH00
〜CHmnのそれぞれに対応して設けられる構成が利用
されてもよい。
【0129】試験装置140は、制御回路(図示せず)
を含んでおり、バーンインモード設定信号およびテスト
モード設定信号などの必要な信号をテストボード130
を介して半導体装置CH00〜CHmnへ印加し、これ
らの半導体装置CH00〜CHmnの動作試験を実行す
る。この制御装置はまた電圧印加回路142の動作を制
御するように構成されてもよい。
【0130】なお、信号線150および155はいずれ
の側が高電圧に設定されてもよい。図19に示すよう
に、試験装置140においてはモニタ用のフリップチッ
プの内部状態を検出するためのチェック装置が設けられ
ていない。これにより、試験装置140の構成は大幅に
簡略化される。また、モニタ用のフリップチップを用い
る必要がなく、半導体装置の試験の工程数を簡略化する
ことができ(モニタ用フリップチップを準備する工程が
省略される)、効率的に半導体装置のテストを実行する
ことができる。
【0131】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、半導
体装置の特定の2つのパッド間に内部回路とは別の電流
経路を形成するように構成したため、外部で容易に半導
体装置の内部状態が所定の状態に設定されているか否か
検出することができる。これにより、半導体装置の試験
の簡略化、効率化、および試験装置の構成の簡略化を実
現することができる。
【0132】すなわち、請求項1の発明に従えば、内部
状態指定信号により内部回路の状態を設定する内部信号
線の電圧レベルを設定して、この内部信号線の電圧レベ
ルに従って、特定のパッドを流れる電流を変更してお
り、確実に内部回路が内部状態指定信号が指定する状態
に設定されているかを識別することができる。また、電
流経路形成回路をトランジスタ素子とレベルシフト素子
の直列体で構成しており、正確にパッドに付加電流が流
れたかを検出することができる。
【0133】
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】 請求項1に係る発明に従えば、内部状態
指定信号と内部回路活性化指示信号との論理演算結果に
従って特定のパッドに対する電流経路を形成しており、
必要期間のみ電流をパッドに流しており、内部回路状態
識別のための消費電流を低減することができる。請求項
2に係る発明に従えば、外部制御信号と内部状態指定
号との論理演算結果に従って特定のパッドに電流を流し
ており、必要な期間のみ電流を流すことができ、内部回
路の状態判定のための電流消費を低減することができ
る。また、外部制御信号を利用する事により、必要なと
きに内部回路の状態を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従う半導体装置の全体の構成を概
略的に示す図である。
【図2】 この発明の第1の実施例の半導体装置の要部
の構成を示す図である。
【図3】 図2に示す半導体装置の動作を示す信号波形
図である。
【図4】 この発明の第1の実施例の第1の変更例の構
成を示す図である。
【図5】 この発明の第1の実施例の第2の変更例の構
成を示す図である。
【図6】 図5に示す半導体装置の動作を示す信号波形
図である。
【図7】 図5に示すフリップフロップの構成の一例を
示す図である。
【図8】 図5に示すフリップフロップの他の構成を示
す図である。
【図9】 この発明の第2の実施例の半導体装置の要部
の構成を示す図である。
【図10】 この発明の第2の実施例の第1の変更例の
構成を示す図である。
【図11】 この発明の半導体装置の第3の実施例の構
成を示す図である。
【図12】 この発明の第3の実施例の第1の変更例の
構成を示す図である。
【図13】 この発明の半導体装置の第4の実施例の要
部の構成を示す図である。
【図14】 この発明の第4の実施例の第1の変更例の
構成を示す図である。
【図15】 この発明の第4の実施例の第2の変更例の
構成を示す図である。
【図16】 図15に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図17】 この発明の半導体装置の第5の実施例の要
部の構成を示す図である。
【図18】 この発明の第6の実施例である半導体装置
の全体の構成を概略的に示す図である。
【図19】 この発明に従う半導体装置のテスト時の配
置を示す図である。
【図20】 従来の半導体装置の構成を概略的に示す図
である。
【図21】 従来の半導体装置の要部の構成を概略的に
示す図である。
【図22】 図21に示す内部降圧回路の動作を説明す
るための図である。
【図23】 従来の半導体装置の試験時の配置を示す図
である。
【符号の説明】
1 半導体装置、2 内部回路、4 電流経路形成回
路、6a,6b パッド、7a,7b ピン端子、8
電流計、10 電源パッド、12 接地パッド、20,
22,26,28 nチャネルMOSトランジスタ、2
1,21a,21b,21c ダイオード接続されたM
OSトランジスタ、24 フリップフロップ、29a,
29b パッド、33 パッド、35 nチャネルMO
Sトランジスタ、37 AND回路、122 内部電源
電圧発生回路、124 昇圧回路、126 切換回路、
130 電流経路形成回路、142 電圧印加回路、1
44電流計、910 内部降圧回路、912 内部電源
電圧使用回路、912a負荷回路、928 MOSトラ
ンジスタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/04 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 G01R 31/28 G11C 11/401 H01L 21/66 H01L 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部状態指定信号に従ってその電圧レベ
    ルが変更される内部信号線、 前記内部信号線に結合され、前記内部信号線の電圧に従
    ってその内部状態が設定され、 活性化指示信号の活性化時、設定された内部状態下で動
    作し、その動作期間が前記活性化指示信号により決定さ
    れる内部回路、 前記内部回路の活性化指示信号と前記内部状態指定信号
    を受け、前記活性化指示信号の非活性化時前記内部状
    態指定信号の第1の論理レベルへの変化に応答してセッ
    ト信号を生成し、かつ前記活性化指示信号の活性化時リ
    セット信号を生成する論理ゲート、および特定のパッド
    に結合され、前記論理ゲートの出力信号に応答して、前
    記特定のパッドに流れる電流を変化させるトランジスタ
    素子を備え、前記トランジスタ素子は、前記セット信号
    に従って導通状態に設定されかつ前記リセット信号に従
    って非導通状態に設定される、半導体装置。
  2. 【請求項2】 内部状態指定信号に従ってその電圧レベ
    ルが変更される内部信号線、 前記内部信号線に結合され、前記内部信号線の電圧に従
    ってその内部状態が設定され 動作時、該設定された内部状態下で動作する 内部回路、 外部から与えられる制御信号と前記内部状態指定信号と
    の論理演算をする論理ゲート、 および 特定のパッドに結合され、前記論理ゲートの出力信号に
    応答して、前記特定のパッドに流れる電流を変化させる
    トランジスタ素子を備え、前記論理ゲートは、前記外部
    からの制御信号が第1の論理レベルの時には前記内部状
    態指定信号の論理レベルに従って前記トランジスタ素子
    を導通/非導通状態に設定し、かつ前記外部からの制御
    信号が第2の論理レベルの時には前記トランジスタ素子
    を非導通状態に設定するように、前記内部状態指定信号
    および前記外部からの制御信号に従って前記出力信号を
    生成する、半導体装置。
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