JP3279955B2 - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

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JP3279955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタ(以下、FETと記す)を用いた半導体回路に関
し、詳しくは、ダイナミックRAM(以下、DRAMと
記す)等のメモリの通常の入出力信号が印加される端子
に接続され、該端子に通常の入出力信号よりも高い電位
の評価回路活性化電圧が印加され、且つ、所定の評価許
可信号が入力されると、メモリ回路を評価するための評
価回路を起動させる信号を生成する半導体回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや情報通信機器の急
激な普及に伴い、それらに搭載される集積回路の機能は
著しく向上している。特に、メモリ回路においては、記
憶容量の増大や実装面積の縮小化等の要望に対応するた
め、回路素子の微細化や端子数の抑制等に関する技術が
種々研究、開発されている。
【0003】例えば、図4に示すように、DRAM等の
メモリ回路を内部回路2として含む集積回路(以下、I
Cと記す)チップ1においては、実装面積の縮小化を図
るため、内部回路2への信号入出力用の端子PADと、
内部回路2の評価試験を行う評価回路3を起動するため
の起動用回路4への入力端子PADとを共用して端子数
の増加を抑制することが行われている。このように、評
価回路3及び起動用回路4は、内部回路2とともにIC
チップ1内部に形成されており、ICチップ1の出荷前
に行われる評価試験時にのみ起動される。そして、この
ような回路構成は、ICチップ1が搭載されるパッケー
ジの規格やピン数等に制限の多いメモリ装置において、
頻繁に適用されている。
【0004】次に、評価回路を活性化するための起動用
回路について図5を用いて説明する。図5において、端
子PADは図示を省略した内部回路への入出力端子と、
起動用回路100への入力端子とを兼ねている。起動用
回路100は、端子PADと低電位電源VGNDとの間
に、複数段からなるn型電界効果トランジスタ(以下、
nFETと記す)群M1、p型電解効果トランジスタ
(以下、pFETと記す)M2、nFETM3及び抵抗
Rを直列に接続して構成されている。
【0005】ここで、nFET群M1は、図中では便宜
的に1つのnFETのみが示されているが、通常、ゲー
ト電極及びソース電極が共通接続されたダイオード接続
のnFETが複数個直列に接続されている。また、pF
ETM2のゲート電極には、高電位電源VDD(例えば、
DD=3.3V)が印加され、nFETM3のゲート電
極には、活性化信号(あるいはテストイネーブル信号)
Aが印加される。そして、nFETM3と抵抗Rの接
続点N3には、接続点N3の信号電圧を反転し、図示を
省略した評価回路に起動信号STを出力するインバータ
X1が接続されている。なお、図示を省略した評価回路
はLレベルの起動信号STにより起動するものとする。
【0006】そして、例えば、ICチップ1がメモリ回
路を内部回路として含む場合には、通常の回路動作にお
いて端子PADに、入出力データ(DQ)やクロックイ
ネーブル(CKE)、あるいはアドレス入力(A)等の
信号が印加される。また、活性化信号SAは、内部回路
の所定の回路動作により生成される信号、すなわち評価
対象となる内部回路の通常の動作状態あるいは試験状態
にあるときに活性化する信号であって、例えば、メモリ
のRAS(row addresss signal)等がこれに該当す
る。
【0007】次に、図5に示した起動用回路100の端
子PADに印加される電圧VPAD毎の動作状態を、図6
のタイミングチャートを用いて説明する。端子PADへ
の印加電圧VPADが、内部回路の通常の動作電圧の範囲
(0〜VD D)内にある場合には、nFET群M1は非導
通状態にあるため、接続点N3はLレベルとなり、イン
バータX1から出力されるHレベルの起動信号STが保
持されて、評価回路は起動されない。
【0008】一方、端子PADへの印加電圧VPADとし
て、内部回路への通常の入出力信号のHレベル(VDD
よりも高い所定のテスト電圧VTが印加されると、nF
ET群M1は導通状態になり、テスト電圧VTからnF
ET群M1を構成するnFETの段数分のしきい値電圧
THを降下させた電圧が接続点N1に印加される。この
接続点N1の電圧が、pFETM2のゲート電位VDD
しきい値電圧との合計を上回ると、pFETM2が導通
状態になる。ここで、内部回路を試験する場合には、H
レベル(アクティブ状態)の活性化信号SAがnFET
M3のゲートに予め印加された状態にあるため、nFE
TM3は導通状態にあり、接続点N3には、負荷として
機能するpFETM2と抵抗Rとの抵抗分割により所定
の信号電圧(≒VDD)が現れる。そして、接続点N3の
信号電圧がインバータX1のしきい値を越えると、信号
電圧が反転されて、Lレベルの起動信号STが評価回路
に出力され、評価回路による内部回路の試験が行われ
る。なお、図示を省略したが、起動信号STが入力され
る評価回路の入力段には、起動信号STの信号電圧を保
持するためのラッチ回路等が接続されている。
【0009】ここで、テスト電圧VTとしては、例え
ば、通常の入出力信号におけるHレベルをVDD=3.3
±0.3V(±0.3Vは有効電圧範囲)、nFET群
M1の段数を4〜5段、nFET群M1を構成するFE
Tのしきい値電圧をVTH=0.5V、マージン(補償電
圧)を1〜2Vとすると、 VT=VDD+VTH×(nFETの段数)+(マージン) で設定されるため、概ね5〜6Vが印加される。
【0010】このように、起動用回路100は、所定の
高電位のテスト電圧VTを端子PADに印加し、且つ、
内部回路によりHレベルの活性化信号SAが入力された
場合にのみ評価回路を起動する”Lレベル”の起動信号
Tを生成する。このような起動用回路100を用いれ
ば、内部回路に通常の入出力信号を印加する端子と起動
用回路への入力端子とを共用することができ、評価回路
専用の端子を設置することなく、端子数を削減して実装
面積の縮小化を図ることができる利点がある。
【0011】ところで、内部回路の通常動作時に端子P
ADを介して入出力される、上述したDQ信号やCKE
信号、あるいはアドレス入力等の信号は、特に回路動作
の高速化に伴って信号電圧にオーバーシュート等のノイ
ズが生じやすい問題がある。そのため、このようなノイ
ズにより端子PADへの印加電圧VPADが通常の動作電
圧の範囲(0〜VDD)を越えて瞬間的に上昇すると、n
FET群M1及びpFETM2を介してリーク電流が生
じ、接続点N2に寄生している(寄生)容量C1に電荷
が蓄積されることとなる。このとき、nFETM3のゲ
ート電極には、Hレベルの活性化信号SAが印加されな
い状態にあるため、nFETM3は非導通状態にある。
このような寄生容量C1に電荷が蓄積された状態におい
て、Hレベルの活性化信号SAがnFETM3のゲート
電極に印加され、nFETM3が導通状態となると、端
子PADにテスト電圧VTが印加されていないにも関わ
らず、接続点N2の寄生容量C1に蓄積された電荷によ
り接続点N3の信号電圧がインバータX1のしきい値以
上に上昇することとなり、起動信号STが反転して評価
回路を起動させ、内部回路が試験状態になって通常動作
が阻害される問題があった。ここで、オーバーシュート
等のノイズにより上昇する電圧は1.0V程度に達し、
有効電圧の範囲±0.3Vを大きく越えている。
【0012】従来においては、このような誤動作を防止
するため、図7に示すように、接続点N3と低電位電源
GNDとの間に、バイパス容量としてのコンデンサC2
を接続し、仮にノイズにより接続点N2の寄生容量C1
に電荷が蓄積され、内部回路の回路動作によりnFET
M3が導通状態になったとしても、バイパスコンデンサ
C2を完全に充電するだけの電荷が放電されない限り、
接続点N3の信号電圧が上昇しないように構成してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した起動用回
路においては、パイパスコンデンサC2が、寄生容量C
1に蓄積された電荷を十分吸収することができるととも
に、接続点N3をインバータX1のしきい値を越えない
電圧に保持する必要があるため、例えば、寄生容量C1
として1pFの電荷が蓄積された場合、概ね10倍程度
の容量(10pF)をバイパスコンデンサC2としてI
Cチップ内に形成しなければならない。この容量をMO
Sコンデンサにより構成すると、標準的に使用されてい
るインバータの面積(約5μm2)に比較しておよそ4
60倍という膨大な面積(約2300μm2)を必要と
し、回路面積の増大を招く問題を有していた。
【0014】本発明は、上述したような問題を解決し、
内部回路と端子を共用する起動用回路において、内部回
路の通常動作時に端子に印加される信号のノイズ等によ
り起動用回路の特定の接続点の寄生容量に電荷が蓄積さ
れることによる影響を低減して、起動用回路により起動
される評価回路等の回路装置の誤動作を防止することが
できるとともに、そのための回路面積の増大を抑制する
ことができる起動用回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、端子に接続される電圧降
下手段と、該電圧降下手段に直列に接続され、活性化信
号に基づいて導通状態が制御されるスイッチング手段
と、該スイッチング手段と基準電圧との間に接続され、
前記スイッチング手段との接続点に所定の信号電圧を生
成するための信号電圧設定手段と、前記信号電圧に基づ
いて出力信号を出力する出力手段と、前記接続点に接続
され、前記スイッチング手段が導通状態となってから所
定期間、前記接続点の電位を放電するための電荷放電手
段と、を具備することを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、内部回路の通常
動作時に、端子に印加される信号電圧に生じるオーバー
シュート等のノイズにより、寄生容量に蓄積される電荷
が、スイッチング手段の導通に伴って信号電圧設定手段
との接続点に流れ込む際、電荷放電手段が所定期間だ
け、その電荷を放電することにより、接続点の電位の上
昇を抑制することができるため、出力信号の反転を抑制
して、ノイズ等による回路装置の誤動作を防止すること
ができる。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体回路において、前記電荷放電手段は、前記接
続点と前記基準電圧との間に接続された電解効果トラン
ジスタと、前記スイッチング手段が導通状態となってか
ら所定期間、前記トランジスタを導通状態になるように
制御する制御回路とを有することを特徴としている。こ
のような構成によれば、スイッチング手段の導通に伴っ
て接続点に流れ込む寄生容量に蓄積された電荷を、スイ
ッチング手段の導通後、所定期間だけFETを導通状態
にして基準電圧に放電することにより、接続点の電位の
上昇を抑制することができるため、ノイズ等による回路
装置の誤動作を防止することができるとともに、FET
により形成されているため、回路面積の増大を抑制する
ことができる。
【0018】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2
記載の半導体回路において、前記制御回路は、前記活性
化信号を所定の遅延動作を行う遅延回路と、該遅延回路
の出力と前記活性化信号とを入力とし、該活性化信号が
活性状態になってから該遅延回路の出力が活性状態にな
るまでの間、前記トランジスタを導通状態とする制御信
号を出力する論理回路とを有することを特徴としてい
る。
【0019】このような構成によれば、遅延回路を、例
えば、複数段のインバータ遅延により構成することによ
り、所望の遅延時間を容易に実現することができるとと
もに、論理回路が遅延回路の出力と活性化信号とに基づ
いて論理出力を出力することができるため、活性化信号
が活性状態になり、スイッチング手段が導通状態になっ
てから、遅延回路の出力が活性状態になるまでの間、F
ETを導通状態として、所望の放電時間後速やかに非放
電状態に制御することができ、接続点に流れ込む電荷を
良好に放電することができる。
【0020】そして、請求項4記載の発明は、請求項1
記載の半導体回路において、前記端子には、第1電圧範
囲で動作する内部回路が接続され、前記半導体回路は、
前記端子に前記第1電圧範囲外の電圧が印加され、且
つ、前記スイッチ手段に活性状態を示す前記活性化信号
が印加されたとき、前記接続点に特定の論理レベルの信
号電圧を生成することを特徴としている。
【0021】このような構成によれば、内部回路の通常
動作時にパッドに印加される第1電圧範囲よりも高い所
定のテスト電圧が印加され、且つ、スイッチング手段に
活性状態を示す活性化信号が印加されることにより、接
続点に流れ込む寄生容量に蓄積された電荷を良好に放電
して、接続点の電位の上昇を抑制し、特定の論理レベル
の信号電圧を生成することができるため、出力手段から
出力される起動信号の反転を防止して、内部回路の通常
動作状態における評価回路の起動、内部回路の試験状態
への遷移といった誤動作を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体回路に
ついて図面を参照して詳しく説明する。図1は、請求項
1、2又は4に係る半導体回路をICチップ内の評価回
路を起動する起動用回路に適用した場合の基本回路構成
を示す図である。ここで、図5に示した従来技術と同等
の回路構成についてはその説明を簡略化する。
【0023】図1において、起動用回路100は、端子
PADと低電位電源VGNDとの間に、複数段からなるn
FET群M1、pFETM2、nFETM3及び抵抗R
を直列に接続し、nFETM3と抵抗Rの接続点N3に
インバータX1を接続した従来の回路構成(図5)に加
え、接続点N3と低電位電源VGNDとの間に、ゲート電
位が制御回路61により制御されるnFETM4が接続
されている。
【0024】ここで、nFET群M1は、図5と同様に
便宜的に1つのnFETのみが示されているが、起動用
回路100の検出レベルに応じて、ゲート電極及びソー
ス電極が共通接続されたダイオード接続のnFETが複
数個直列に接続された構成を用いても良い。このnFE
T群M1は、導通状態において端子PADに印加された
電圧を所定の信号電圧に降圧する電圧降下手段10に相
当する。また、pFETM2は、ゲート電極に高電位電
源VDDが印加された構成を有し、nFET群M1により
降圧された電圧とゲート電極に印加された高電位電源V
DDとの電位差とにより導通状態が制御され、導通状態に
おいて負荷として機能する負荷手段20に相当する。ま
た、nFETM3は、ゲート電極に活性化信号SAが印
加される構成を有し、Hレベルの活性化信号SAにより
導通状態になるスイッチング手段30に相当する。ま
た、抵抗Rは、nFETM3の導通状態において、pF
ETM2の導通抵抗との抵抗分割により所定の信号電圧
を接続点N3に印加する信号電圧設定手段40に相当す
る。また、インバータX1は、接続点N3に印加された
信号電圧を反転し、図示を省略した評価回路への起動信
号STとして出力する出力手段50に相当する。
【0025】そして、nFETM4は、nFETM3の
導通動作に基づいて接続点N2の寄生容量C1に蓄積さ
れた電荷を所定時間、放電する機能を有し、制御回路6
1とともに、電荷放電手段60に相当する。電荷放電手
段60についてさらに詳しく説明すると、制御回路61
は、Hレベルの活性化信号SAのnFETM3への印
加、すなわちnFETM3の導通動作に基づいてnFE
TM4を所定時間導通状態にして、接続点N2の寄生容
量C1に蓄積された電荷を放電した後、nFETM4を
非導通状態にして、pFETM2と抵抗Rとの抵抗分割
により設定される信号電圧を接続点N3に印加するよう
に制御する。
【0026】次に、図1に示した起動用回路100の回
路動作を図2のタイミングチャートを用いて説明する。
まず、内部回路を試験状態に遷移させるための回路動作
について説明する。上述した従来回路と同様に、試験状
態への遷移条件として、予め内部回路により生成された
Hレベルの活性化信号SAがnFETM3のゲート電極
に印加されて、nFETM3は導通状態にあり、また端
子PADへの印加電圧VPADとして内部回路への通常の
入出力信号のHレベル(VDD)よりも高いテスト電圧V
Tが印加される。端子PADへのテスト電圧VTの印加に
よりnFET群M1が導通状態になり、接続点N1には
テスト電圧VTからnFET群M1の段数分のしきい値
電圧VTHを降下させた電圧が印加される。この電圧がp
FETM2のゲート電位VDDとしきい値電圧との合計を
上回ると、pFETM2が導通状態になって、接続点N
2及びN3にpFETM2と抵抗Rとの抵抗分割により
設定される所定の信号電圧(≒VDD)が印加される。こ
のとき、nFETM4は非導通状態になるように、ゲー
ト電位N4が制御回路61によりLレベルに制御されて
いるため、接続点N3はHレベルが保持され、この信号
電圧がインバータX1により反転されてLレベルの起動
信号STが評価回路へ出力され、内部回路が試験状態に
遷移する。
【0027】次に、内部回路の通常動作時に端子PAD
に印加されるDQ信号やCKE信号等にノイズが生じた
場合の回路動作について説明する。図2に示すように、
端子PADに印加されるDQ信号やCKE等に、オーバ
ーシュート等により通常の動作電圧の範囲(0〜VDD
第1電圧範囲に相当)を越える電圧のノイズが付加され
て、所定のHレベル(VDD)よりも高い電圧が瞬間的に
印加されると、nFET群M1及びpFETM2を介し
てリーク電流が生じる。ここで、内部回路によるHレベ
ルの活性化信号SAが印加されていない状態において
は、nFETM3は非導通状態にあるため、従来の回路
構成(図5)と同様に接続点N2の寄生容量C1に電荷
が蓄積される。一方、接続点N3に接続されたnFET
M4は、Lレベルの活性化信号SAの印加に基づいて、
制御回路61により導通状態になっているため、接続点
N3の信号電圧はLレベルに保持されている。そして、
内部回路の通常動作においてHレベルの活性化信号SA
がnFETM3のゲート電極に印加されると、nFET
M3が導通状態になり、接続点N2の寄生容量C1に蓄
積された電荷が接続点N3に印加されるが、制御回路6
1が、Hレベルの活性化信号SAの印加あるいはnFE
TM3の導通時から所定時間TDだけnFETM4の導
通状態を保持するようにゲート電位N4を制御するた
め、寄生容量C1に蓄積された電荷はnFETM4を介
して放電されて接続点N3の電位の上昇が抑制される。
このとき、接続点N3の信号電圧は、nFETM3及び
M4の導通抵抗によって分圧されて若干上昇するが、イ
ンバータX1の入力に、その反転しきい値以上の信号電
圧が印加されないようにnFETM3及びM4のトラン
ジスタ能力を適宜設定しておくことにより、Hレベルの
起動信号STが保持され、評価回路の誤動作が防止され
る。そして、所定時間TDの経過後、制御回路61はゲ
ート電位N4をLレベルとして、nFETM4を非導通
状態にする。このとき、接続点N2の寄生容量C1に蓄
積された電荷は十分放電されているため、その信号電圧
はLレベルとなる。以下、同様に電荷の蓄積による接続
点N2の電圧の上昇及びHレベルの活性化信号SAの印
加(nFETM3の導通)が生じる毎に、nFETM4
を介して電荷が放電され、接続点N3の信号電圧の上昇
を抑制することができるため、Hレベルの起動信号ST
が保持され、評価回路の誤動作が防止される。
【0028】次に、請求項3に係る半導体回路における
電荷放電手段の具体的回路構成を図3に示して説明す
る。ここで、図1に示した回路構成と同等の構成につい
ては、その説明を省略する。図3において、電荷放電手
段60は、接続点N3と低電位電源VGNDとの間に接続
されたnFETM4と、Hレベルの活性化信号SAの印
加後、nFETM4のゲート電位N4の変化を所定時間
遅延させる制御回路61とを有して構成されている。
【0029】ここで、制御回路61は、活性化信号SA
を入力とし、複数(偶数段)のインバータを直列接続し
たインバータ遅延回路62と、活性化信号SA及びイン
バータ遅延回路62からの遅延信号とを入力とするNA
ND回路63から構成されている。このような制御回路
61によれば、図2のタイミングチャートに示したよう
に、内部回路の通常動作時に、端子PADに印加される
信号に含まれるノイズ等により接続点N2の寄生容量C
1に蓄積された電荷が、Hレベルの活性化信号SAの印
加(すなわち、nFETM3の導通)直後からインバー
タ遅延回路62により設定された所定の遅延時間TD
け、nFETM4のゲート電位N4がHレベルに保持さ
れ、その間、nFETM3の導通によって接続点N2か
ら接続点N3に流れ込んだ電荷がnFETM4を介して
放電される。そのため、接続点N3の信号電圧の上昇は
抑制されて、インバータX1のしきい値以上の電圧の印
加が防止され、Lレベルの起動信号STの出力による評
価回路の誤動作を防止することができる。ここで、イン
バータ遅延回路62により設定される遅延時間TDは、
直列接続されるインバータの段数により適宜設定するこ
とができ、接続点N2の寄生容量C1に蓄積された電荷
を十分放電できる時間を任意に設定することができる。
【0030】また、このような回路構成の電荷放電手段
60によれば、各回路素子を全てFETにより構成して
微細化することができるため、回路面積の増大を抑制す
ることができる。例えば、従来技術における場合と比較
すると、寄生容量C1に1pFの電荷が蓄積された場
合、図7に示したバイパスコンデンサC2を用いる構成
では、前述したようにインバータの一般的な面積(約5
μm2)のおよそ460倍の面積が必要となるが、制御
回路61のインバータ遅延回路62及びNAND回路6
3をFETで構成する場合、約70μm2、すなわちイ
ンバータのおよそ14倍の面積で済み、従来の回路構成
に比較して大幅に回路面積を縮小することができる。
【0031】また、本発明に係る半導体回路の他の例と
して、図1又は図3に示した起動用回路100におい
て、nFET4に加え、接続点N3と低電位電源VGND
との間に十分小さい容量のコンデンサを接続した構成と
することもできる。このような構成によれば、内部回路
の通常動作状態においてHレベルの活性化信号SAが印
加されてnFETM3が導通状態になった場合に、端子
PADに印加される信号電圧に付加されるノイズによる
接続点N3の信号電圧の上昇をコンデンサにより吸収し
て、インバータX1から出力されるHレベルの起動信号
Tの反転を防止することができる。
【0032】すなわち、制御回路61により導通状態が
制御されるnFETM4は、Hレベルの活性化信号SA
の印加により所定の遅延時間TDだけ導通し、遅延時間
D経過後には非導通状態になるため、端子PADに印
加される信号のノイズにより接続点N3の信号電圧が影
響を受けやすくなるが、コンデンサを設けることによ
り、接続点N3の信号電圧の上昇分が充電、吸収され
る。
【0033】このように、本発明に係る半導体回路の特
徴である電荷放電手段60に加え、コンデンサを設ける
ことにより、電荷放電手段60が、内部回路の通常動作
時に接続点N2の寄生容量C1に蓄積された電荷を、H
レベルの活性化信号SAの印加直後に所定の時間TD放電
するとともに、電荷放電手段60の遮断後に端子PAD
を介して印加されるノイズ等による高電圧をコンデンサ
が吸収することにより、起動信号STの反転を防止して
評価回路の誤動作を確実に阻止することができる。
【0034】ここで、本実施例に係るコンデンサは、端
子PADに印加される信号に付加されるノイズ成分を吸
収することができれば十分であるため、図7に示したバ
イパスコンデンサC2と異なり、例えば、1pF程度の
小さな容量を有していればよい。これをMOSコンデン
サにより形成すると、約230μm2の面積を必要と
し、上述した制御回路61(約70μm2)と合計して
概ね300μm2の面積を必要とするが、バイパスコン
デンサC2の面積(約2300μm2)の1/7程度で
済むため、従来の回路構成に比較して大幅に回路面積を
縮小することができる。
【0035】また、上述した実施形態においては、本発
明の半導体回路を評価回路を起動するための起動用回路
に適用した場合について詳述したが、本発明はメモリ回
路を内部回路として含むICに限定されるものではな
く、内部回路と端子を共用する回路装置であって、端子
に印加される所定の高電圧を検知して内部回路を所定の
動作状態に遷移させる回路に良好に適用することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の半
導体回路によれば、内部回路の通常動作時に、端子に印
加される信号電圧に生じるオーバーシュート等のノイズ
により、寄生容量に蓄積される電荷が、スイッチング手
段の導通に伴って信号電圧設定手段との接続点に流れ込
む際、電荷放電手段が所定期間だけ、その電荷を放電す
ることにより、接続点の電位の上昇を抑制することがで
きるため、出力信号の反転を抑制して、ノイズ等による
回路装置の誤動作を防止することができる。
【0037】また、請求項2記載の構成によれば、スイ
ッチング手段の導通に伴って接続点に流れ込む寄生容量
に蓄積された電荷を、スイッチング手段の導通後、所定
期間だけFETを導通状態にして基準電圧に放電するこ
とにより、接続点の電位の上昇を抑制することができる
ため、ノイズ等による回路装置の誤動作を防止すること
ができるとともに、FETにより形成されているため、
回路面積の増大を抑制することができる。
【0038】さらに、請求項3記載の構成によれば、遅
延回路を、例えば、複数段のインバータ遅延により構成
することにより、所望の遅延時間を容易に実現すること
ができるとともに、論理回路が遅延回路の出力と活性化
信号とに基づいて論理出力を出力することができるた
め、活性化信号が活性状態になり、スイッチング手段が
導通状態になってから、遅延回路の出力が活性状態にな
るまでの間、FETを導通状態として、所望の放電時間
後速やかに非放電状態に制御することができ、接続点に
流れ込む電荷を良好に放電することができる。
【0039】そして、請求項4記載の構成によれば、内
部回路の通常動作時にパッドに印加される第1電圧範囲
よりも高い所定のテスト電圧が印加され、且つ、スイッ
チング手段に活性状態を示す活性化信号が印加されるこ
とにより、接続点に流れ込む寄生容量に蓄積された電荷
を良好に放電して、接続点の電位の上昇を抑制し、特定
の論理レベルの信号電圧を生成することができるため、
出力手段から出力される起動信号の反転を防止して、内
部回路の通常動作状態における評価回路の起動、内部回
路の試験状態への遷移といった誤動作を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2又は4に係る半導体回路の基本回
路構成を示す図である。
【図2】請求項1、2、3又は4に係る半導体回路の回
路動作を示すタイミングチャートである。
【図3】請求項3に係る半導体回路の具体回路構成を示
す図である。
【図4】ICチップ内に形成された評価回路及び起動用
回路を示す図である。
【図5】従来の評価回路起動用回路の一例(その1)を
示す図である。
【図6】従来の評価回路起動用回路の回路動作を示すタ
イミングチャートである。
【図7】従来の評価回路起動用回路の他の例(その2)
を示す図である。
【符号の説明】
10 電圧降圧手段 20 負荷手段 30 スイッチング手段 40 信号電圧設定手段 50 出力手段 60 電荷放電手段 61 制御回路 62 インバータ遅延回路 63 NAND 100 起動用回路 M1、M3 nFET M4 nFET M2 pFET N1〜N3 接続点 C1 寄生容量 C2 バイパスコンデンサ VDD 高電位電源 VGND 低電位電源 X1 インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/22 330 G11C 29/00 G01R 31/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子に接続される電圧降下手段と、 該電圧降下手段に直列に接続され、活性化信号に基づい
    て導通状態が制御されるスイッチング手段と、 該スイッチング手段と基準電圧との間に接続され、前記
    スイッチング手段との接続点に所定の信号電圧を生成す
    るための信号電圧設定手段と、 前記信号電圧に基づいて出力信号を出力する出力手段
    と、 前記接続点に接続され、前記スイッチング手段が導通状
    態となってから所定期間、前記接続点の電位を放電する
    ための電荷放電手段と、を具備することを特徴とする半
    導体回路。
  2. 【請求項2】前記電荷放電手段は、前記接続点と前記基
    準電圧との間に接続された電解効果トランジスタと、前
    記スイッチング手段が導通状態となってから所定期間、
    前記トランジスタを導通状態になるように制御する制御
    回路とを有することを特徴とする請求項1記載の半導体
    回路。
  3. 【請求項3】前記制御回路は、前記活性化信号を所定の
    遅延動作を行う遅延回路と、該遅延回路の出力と前記活
    性化信号とを入力とし、該活性化信号が活性状態になっ
    てから該遅延回路の出力が活性状態になるまでの間、前
    記トランジスタを導通状態とする制御信号を出力する論
    理回路とを有することを特徴とする請求項2記載の半導
    体回路。
  4. 【請求項4】前記端子には、第1電圧範囲で動作する内
    部回路が接続され、前記半導体回路は、前記端子に前記
    第1電圧範囲外の電圧が印加され、且つ、前記スイッチ
    手段に活性状態を示す前記活性化信号が印加されたと
    き、前記接続点に特定の論理レベルの信号電圧を生成す
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体回路。
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