JP4073629B2 - 車両のリッド構造 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステップフロアに給油用リッドを備えた車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータのような車両においては、運転者が足を載せるステップフロアにリッドを備えるものがある。このような車両としては、例えば特開平9−150768号公報「スクータ型車輌におけるメンテナンス用リッド周り構造」(以下、「従来の技術」と言う)が知られている。
【0003】
上記従来の技術は同公報の図1、図3及び図6に示される通り、スクータ1(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)におけるステップフロア11の下に凹部26を設け、この凹部26を脱着可能なメンテナンス用リッド13で塞ぐようにしたというものである。リッド13はステップフロア11にねじ止めしたものである。
凹部26は図6に示される通り、貫通孔22を開けるとともに、この貫通孔22に隣接して電装品収納部24を形成したものである。貫通孔22は、エンジン用スパークプラグを点検するためにプラグレンチ21を差込むものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術は、1つのメンテナンス用リッド13で貫通孔22及び電装品収納部24の両方を塞ぐものである。すなわち1つのリッド13で、貫通孔22のリッドの役割と電装品収納部24のリッドの役割とを兼ねる。従って、リッド13が大型になるとともに重量も増すので、作業での負担が大きくなる。しかも、リッド13を開放する度に、貫通孔22と電装品収納部24の両方が開くので煩わしい。さらには、限られたスペースのステップフロア11において、1つのリッド13で貫通孔22及び電装品収納部24の両方を塞ぐのであるから、設計の自由度が制限される。
【0005】
このような上記従来の技術において、電装品収納部24を例えば燃料タンクの給油口に置換した場合には、給油をするためにリッド13を開放する度に貫通孔22も開くことになる。給油頻度に比べて、エンジン用スパークプラグの点検頻度が極めて低いにも関わらず、給油の度に貫通孔22が開くのでは、紛らわしいとともに煩わしい。
【0006】
さらには、給油頻度は比較的高いので、給油の度にリッド13のねじ止めを外すのでは面倒である。このため一般には、ねじ止め構造の代りに、リッド13にキー操作で開錠する施錠装置を備える。施錠装置としては、キー操作で施錠機構がポップアップするような比較的大型のものが一般的である。従って施錠装置を備えた分、リッド13を開閉するときに大きな操作力が必要である。しかも、リッド13から下に施錠装置が突出するので、その分リッド13下のスペースが減少する。この結果、燃料タンクの配置に制約を受けるとともに、タンク容量を確保することが困難になる。
【0007】
そこで本発明の目的は、給油作業と車両の点検を容易にして作業効率を維持しつつも、設計の自由度の高い車両のリッド構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、ステップフロアに給油用リッドを備える車両において、この車両は、給油用リッドを開放したときに開閉可能な点検用リッドを、前記給油用リッドに隣接させた状態で前記ステップフロアに備え、給油用リッドを開放したときの開放部に給油キャップを臨むことができるようにした燃料タンクを、ステップフロアの下に備え、給油用リッドは、前記ステップフロアにヒンジにて開閉可能に取付けられ、点検用リッドは、前記ステップフロアの一部を兼ねるとともに、隣接した前記給油用リッドが閉じられた場合のみ、給油用リッドと係合する係合部を備え、該係合部は、隣接した給油用リッド側に延びるとともに、該係合部の端部から上に延び、点検用リッドを外すときに手の指を掛けて引上げる逆L字状の指掛け部を備えていることを特徴とする。
【0009】
給油用リッド及び点検用リッドの2つのリッドを、隣接させた状態でステップフロアに備えたので、給油の際には給油用リッドだけを開放すればよい。給油のときだけ開ける給油用リッドであるから、極力小型で軽量にすることができるので、給油作業が容易になる。しかも、給油用リッドと点検用リッドとを分離したので、設計の自由度が高まる。
さらには、給油用リッドを開放したときだけ点検用リッドを開閉可能にすることで、点検用リッドの開閉を規制し、点検作業に必要なときだけ点検用リッドを開閉するようにしたので、給油の度に点検用リッドを開ける必要がない。従って、給油の際に紛らわしさや煩わしさがなく、作業効率が高まる。
また本発明では、該係合部は、隣接した給油用リッド側に延びるとともに、該係合部の端部から上に延び、点検用リッドを外すときに手の指を掛けて引上げる逆L字状の指掛け部を備えているので、給油用リッドが閉じている際には、指掛け部がその内部に位置され外部に露出することが無いため、作業性を向上しながら、いたずら防止とともに、外観性の向上を図ることができる。
【0010】
請求項2は、請求項1において、ステップフロアに給油用リッドを備える車両において、この車両は、給油用リッドを開放したときの開放部に給油キャップを臨むことができるようにした燃料タンクを、ステップフロアの下に備え、給油キャップに施錠装置を備えることで、ステップフロアに係合された給油用リッドを開き、給油キャップの施錠装置を開錠した後に、給油キャップを回転させて燃料タンクから外せるように構成したことを特徴とする。
給油キャップにコンパクトで安価な施錠装置を備えたので、給油用リッドが軽量になり、作業効率が高いばかりか、給油用リッド下のスペースを確保することができる。この結果、燃料タンクの配置に制約が緩和されるとともに、タンク容量を容易に確保することができる。しかも、タンク容量を確保するために、燃料タンクや給油用リッドをステップフロアの上に突出させる必要がない。
【0011】
請求項3は、請求項2において、給油キャップが、略中心位置にキー挿入孔を備えるとともに、このキー挿入孔の径外方位置にキャップ回転用つまみ部を備えたことを特徴とする。
キー挿入孔にキーを差込んだ状態であっても、つまみ部を摘んで給油キャップを回すことができ、キャップの外周面を掴んで回すものに比して給油作業性をより高めることができる。
請求項4は、請求項3において、給油用リッドは、ステップフロアの前方且つ上方へ開放する構成としたことを特徴とする。その結果、給油キャップの開閉時に作業者の手が給油用リッドに干渉しやすくなり、作業性を低下させるおそれがあるが、給油キャップに設けたつまみ部により、給油キャップを高い位置で操作できるため、作業性を損なうことなく、給油操作を容易に行うことができる。
請求項5は、請求項1〜4のいずれか1項において、点検用リッドは、水平状の平坦なリッド部と、リッド部の後端から上に延びた後壁部とからなり、給油用リッドと隣接しないリッド部の縁からそれぞれ下に延びた係止爪部と、給油用リッドと隣接しない後壁部の後端から下に延びた係止爪部とを、一体に形成して固定していることを特徴とする。その結果、隣接する給油用リッドが開かれた場合であっても、点検用リッドが外れることなく、車両に固定させておくことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0013】
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11のヘッドパイプ11aに取付けたフロントフォーク12と、フロントフォーク12に取付けた前輪13と、フロントフォーク12に連結したハンドル14と、車体フレーム11の後部に上下スイング可能に取付けたユニットスイングエンジン15と、ユニットスイングエンジン15に取付けた後輪16と、ユニットスイングエンジン15の後端部を懸架したリヤクッションユニット17と、車体フレーム11の後部上部に取付けた収納ボックス(ラゲッジボックス)18と、収納ボックス18の上に配置し開閉可能に取付けたシート19とを、主要構成としたスクータ型の車両である。
【0014】
車体フレーム11は、ヘッドパイプ11aを一体成形したダイキャスト製フロントフレーム11Fと、ダイキャスト製リヤフレーム11Rとを、連結部11Xで連結したものである。
ユニットスイングエンジン15は、エンジン21と遠心クラッチ付きベルトコンバータ無段変速機22とからなる。エンジン21は、シリンダブロック307とシリンダヘッド308とヘッドカバー311、すなわちシリンダ部分を収納ボックス18と燃料タンク42との間に臨ませ、略水平方向に傾斜した水冷式4サイクルエンジンである。
【0015】
さらに自動二輪車10は、車体フレーム11をボディカバー30で覆ったものである。ボディカバー30は、ヘッドパイプ11aの前部を覆うフロントカバー31と、ヘッドパイプ11aを挟みフロントカバー31の後部を覆うとともに運転者の脚部前方を覆うレッグシールド32と、運転者の足を載せるステップフロア(低床式足載板)33と、ステップフロア33の外縁から下方へ延ばした左右一対のフロアサイドカバー34と、これらフロアサイドカバー34の下縁間を覆うアンダカバー35と、シート19下周りの前部を覆うシート下部カバー36と、シート19下後部と後輪16の上方を覆うリヤカバー37と、左右一対のサイドカバー38とからなる。
【0016】
このような自動二輪車10は、▲1▼レッグシールド32の部分にメインスイッチ(イグニッションキーシリンダ)41を配置し、▲2▼ステップフロア33の下に燃料タンク42並びに燃料ポンプ43を配置し、▲3▼車体フレーム11の後部上端部に図示せぬトレイを設けるとともに、このトレイにラジエータ用リザーブタンク44、バッテリ45並びに制御ユニット46を配置したものである。
【0017】
図中、51はハンドルグリップ、52Lは左ブレーキレバー、53はメータパネル、54はミラー、55は左右一対に設けられるフロントウインカ、56Fは前側ハンドルカバー、56Rは後側ハンドルカバー、57はヘッドランプ、58はフロントカバー31内に設けられるホーン、59はフロントフォーク12と共に回動するフロントフェンダ、61は左右一対のエンジンハンガ、62はエンジン始動用キックペダル、63は車体左側に設けたエアクリーナ、64はキャブレータ、65はエンジン21のクランク軸21aの右端に設けたエンジン冷却用ラジエータ、66はエンジン用排気管、67は車体右側に設けた排気用マフラ、71はメインスタンド、72はリヤフェンダ、73はテールランプ、74はリヤウインカ、75はキャリア、Heはヘルメットである。
【0018】
図2は本発明に係る燃料ポンプの取付状態を示す平面図であり、アンダカバー35の上面に電磁式燃料ポンプ43をナット301,301で取付けたこと、及び、燃料タンク42(図1参照)にホース321で燃料フィルタ302を連結し、燃料フィルタ302にホース303で燃料ポンプ43を連結したことを示す。なお、図の左方(白抜き矢印方向)が車両前方(front)である(以下同様)。
【0019】
図3は本発明に係る燃料ポンプの取付け状態を示す斜視図であり、燃料ポンプ43をエンジン21の前方斜め上方から見た状態を示す。
304は燃料を燃料ポンプ43側からキャブレータ64(図1参照)側への一方向のみに流すチェックバルブであり、ホース305で燃料ポンプ43に連結したものである。
燃料ポンプ43は、後述するシリンダヘッドの右側下部に配置したものである。315はイグニッションコイルである。
【0020】
図4は本発明に係るエンジンの斜視図であり、エンジン21は、クランクケース306と、このクランクケース306の前部に取付けたシリンダブロック307と、このシリンダブロック307の前部に取付けたシリンダヘッド308と、このシリンダヘッド308の端部を覆うヘッドカバー311と、クランクケース306の上方に配置したキャブレータ64と、このキャブレータ64からシリンダヘッド308側に延ばした吸気管312と、この吸気管312を連結するとともにシリンダヘッド308に取付けたインテークマニホールド313と、キャブレータ64からエアクリーナ63(図1参照)に接続したコネクティングチューブ314と、イグニッションコイル315にハイテンションコード316で接続したプラグキャップ317と、このプラグキャップ317を被せた点火プラグ318と、クランクケース306の側面に取付けたラジエータ65とを備える。
エンジンハンガ61は、左右一対のハンガプレート61a,61bをパイプ61cで連結したものである。319はブリーザチューブである。
【0021】
図5は本発明に係る自動二輪車の平面図(収納ボックス下のエンジンの上方から見た図)であり、エンジン21の上方にキャブレータ64を配置し、このキャブレータ64にハンドル14(図1参照)側から延ばしたスロットルケーブル325の端部を連結し、リヤフレーム11Rの後部に、シート19(図1参照)を保持するためのシートロック(不図示)を取付けるシートロックフレーム326を取付け、このシートロックフレーム326の下方にラジエータ用リザーブタンク44及びバッテリ45を配置したことを示す。
【0022】
リザーブタンク44及びバッテリ45は、収納ボックス18(図1参照)の後壁に着脱自在に設けたメンテナンスリッド(不図示)を外して、メンテナンスができるようにしたものであり、これにより、これらのリザーブタンク44及びバッテリ45のメンテナンス性が良好になる。
なお、328はバッテリ45を固定するバンド、341はバッテリ45のヒューズボックス347を一体に取付けたプラス端子、342はマイナス端子、343はマイナス端子に接続した導線、345はエアクリーナ63(図1参照)からエンジン21の排気通路にエアを供給するためにヘッドカバー311に取付けたリードバルブ346(図4参照)に連結した二次空気導入用チューブである。
【0023】
図6は本発明に係るエンジンの斜視図であり、エンジン21の側部にラジエータ65を取付けたことを示す。なお、348はラジエータ本体の側方を覆うとともに導風口となるラジエータカバー、351はラジエータキャップである。
【0024】
図7は本発明に係る自動二輪車の後部斜視図(車両の後方斜め上方から見た図)であり、自動二輪車10(図1参照)の後部に制御ユニット(エンジンコントロールユニット)46を取付けた状態を示す。なお、354・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)はリヤフレーム11R(図1参照)の後部を構成するリヤフレーム部11Yに制御ユニット46を取付けるための3つのボルト、356はワイヤハーネス、357は制御ユニット46に接続したレギュレータ用カプラ、358はワイヤハーネス356から分岐したCPUハーネス361を制御ユニット46に接続するためのCPUカプラである。
レギュレータ用カプラ357及びCPUカプラ358は、それぞれを車体の左右に振り分けて配置したものであり、レイアウトの自由度を高め、各カプラー357,358の大型化を抑制している。
【0025】
図8は本発明に係る自動二輪車後部の平面図であり、自動二輪車10(図1参照)の後部から制御ユニット46(図7参照)を外した状態を示し、リザーブタンク44をホース363でラジエータ65(図6参照)に連結し、バッテリ45の後方にバッテリ切り離しリレー364を配置した状態を示す。なお、366はメインスタンド71の施錠状態(下方に下ろしたままで引き上げることができないようにした状態)を解除するためのスタンドアンロックケーブル、367はシート19(図1参照)を閉じたままに施錠した状態を解除するためのシートアンロックケーブル、368はバッテリ切り離しリレー364に接続したリレーコード、371はバッテリ45の各端子341,342(図5参照)に接続したバッテリコードである。
【0026】
図9は本発明に係るステップフロア、燃料タンク周りの側面断面図であり、ステップフロア33の後部に上下貫通した開放部81を開けるとともに、ステップフロア33に前記開放部81を開閉する給油用リッド90を備え、給油用リッド90を開放したときの開放部81に給油キャップ100を臨むことができるようにした燃料タンク42を、ステップフロア33の下に備えたことを示す。
燃料タンク42の給油口42aを閉めた状態の給油キャップ100は、ステップフロア33の上面から上方へ突出したものである。このため、給油用リッド90は上方へ膨出した形状である。この給油用リッド90は、後端部に備えた鈎部91をステップフロア33に引掛けることで、開放部81を閉じた状態にセットすることができる。92は鈎部91を開操作する「つまみ」である。
【0027】
ところで燃料ポンプ43及び燃料フィルタ302を含む燃料系は、燃料タンク42の底部を覆って保護するアンダカバー35と前記ステップフロア33と左右のフロアサイドカバー34とで囲まれたスペース内で、エンジン21のシリンダヘッド308やヘッドカバー311に接近した位置に配置したものである。このため、燃料ポンプ43及び燃料フィルタ302を含む燃料系が、比較的高温であるエンジン21の熱影響を受けないように、熱遮蔽板(シェード)35aで覆うようにした。熱遮蔽板35aは、樹脂材からなるアンダカバー35と一体に成形し、燃料ポンプ43及び燃料フィルタ302を含む燃料系と、エンジン21との間に介在するように折曲げて組付けるようにしたものである。
【0028】
図10(a),(b)は本発明に係る給油キャップの構成図であり、(a)は平面構造を示し、(b)は側面構造を示す。
給油キャップ100は施錠装置111を備えるとともに、略中心位置に施錠装置111のキー挿入孔112を備え、このキー挿入孔112の径外方位置に2個のキャップ回転用つまみ部113,113を備える。114はメインスイッチ用キー、115は係合凸部である。
【0029】
図11は本発明に係る給油キャップの側面断面図であり、給油キャップ100に施錠装置111を備えたことを示す。
給油キャップ100は、キャップ本体101と、キャップ本体101に回転可能に収納したインナシリンダ102と、インナシリンダ102に備えた複数のタンブラディスク103・・・並びにロックスプリング104・・・と、インナシリンダ102に連結したロックプレート105と、キャップ本体101の操作端面に被せたチャンバ106と、チャンバ106の操作端面に被せたカバー107と、キャップ本体101の反操作側を収納したシールキャップ108と、キャップバルブ109とを、主要な構成部材としたものである。
【0030】
施錠装置111はインナシリンダ102、タンブラディスク103・・・、ロックスプリング104・・・及びロックプレート105の組合せ構造からなる。上記図10に示すキー挿入孔112にキー114を差込んでインナシリンダ102を回すことで、ロックプレート105を回して、施錠装置111を開錠することができる。なお、施錠装置111が施錠状態であるときだけ、キー挿入孔112に対してキー114が脱着可能である。
キャップバルブ109は、燃料タンク42(図9参照)内のブリーザ用バルブである。121は圧縮ばね、122,123はパッキン、124はOリング、125はリテーナである。
【0031】
図12は本発明に係るステップフロア及び給油用リッド周りの要部斜視図であり、ステップフロア33の車幅中央における後部に給油用リッド90を備えるとともに、給油用リッド90に隣接させた状態の点検用リッド130をステップフロア33に備えたことを示す。
【0032】
図13は本発明に係るステップフロア、給油用リッド及び給油キャップ周りの要部斜視図(その1)であり、ステップフロア33にヒンジ82にて給油用リッド90を開閉可能に取付けたことを示す。
ステップフロア33に係合された給油用リッド90を開き、給油用リッド90を開放したときの開放部81から給油キャップ100を臨ませ、給油キャップ100のキー挿入孔112にキー114を差込むことができる。
【0033】
図14は本発明に係るステップフロア、給油用リッド及び給油キャップ周りの要部斜視図(その2)であり、燃料タンク42の給油口42aから給油キャップ100を外した状態を示す。
給油口42aは2個の係合凹部42b,42bを備えている。給油キャップ100を回して、係合凹部42b,42bから給油キャップ100の係合凸部115,115を外すことで、給油キャップ100を燃料タンク42から外せるようにしたものである。
【0034】
図15は本発明に係るステップフロア及び点検用リッド周りの要部斜視図であり、点検用リッド130を外した状態を示す。
点検用リッド130は、エンジン用点火プラグ318を点検するときに開放するものである。
【0035】
図16は本発明に係るステップフロアの平面図であり、ステップフロア33の車幅中央における後部に給油用リッド90を備えるとともに、給油用リッド90の左隣に隣接させた点検用リッド130をステップフロア33に備えたことを示す。
【0036】
図17は本発明に係る点検用リッドの斜視図である。
点検用リッド130は水平状の平坦なリッド部131と、リッド部131の後端から上に延びた後壁部135とからなる。
リッド部131は、ステップフロア33(図16参照)の一部を兼ねるものであり、隣接した給油用リッド90側に延びる係合部132と、係合部132の端部から上に延びた逆L字状の指掛け部133と、リッド部131の縁から下に延びた2個の係止爪部134,134とを、一体に形成したものである。指掛け部133は、リッド部131を外すときに手の指を掛けて引上げるものである。
後壁部135は、後端から下に延びた2個の係止爪部136,136を一体に形成したものである。
【0037】
図18は図16の18−18線断面図であり、ステップフロア33の点検孔83を点検用リッド130で閉めた状態を示す。
閉めた状態の点検用リッド130は、点検孔83の縁部84に係止爪部134を掛け止めることでステップフロア33に係合するとともに、ステップフロア33の上面に係合部132を載せたものである。
給油用リッド90を閉めたときには、給油用リッド90の縁部93は係合部132の上に被せた状態になる。従って点検用リッド130は、給油用リッド90を開放したときに開閉可能になる。
【0038】
燃料タンク42に燃料を補給する手順について、上記図12〜図14に基づき説明する。
先ず図12において、つまみ92を矢印▲1▼方向に引いて鈎部91(図9参照)を外しつつ、給油用リッド90を矢印▲2▼方向に開くことで、ステップフロア33に係合された給油用リッド90を開く。この結果、図13に示すように給油用リッド90を開放したときの開放部81から、給油キャップ100が臨む。
【0039】
次に図13において、給油キャップ100のキー挿入孔112にメインスイッチ用キー114を差込んで右に回して(矢印▲3▼)施錠装置111を開錠し、つまみ部113,113を摘んで給油キャップ100を左に回すことで(矢印▲4▼)、給油キャップ100を開ける。
上述のように、給油キャップ100は略中心位置にキー挿入孔112を備えるとともに、このキー挿入孔112の径外方位置にキャップ回転用つまみ部113,113を備えたものである。キー挿入孔112にキー114を差込んだ状態であっても、つまみ部113,113を摘んで給油キャップ100を回すことができる。従って、給油キャップ100の外周面を掴んで回すものに比べて、給油作業性をより高めることができる。
さらに施錠装置111は、キー挿入孔112にキー114を差込んでキー爪の係合を解除するだけの簡単な形式のものであるから、比較的小型で軽量である。従って、給油用リッド90の下のスペースを確保することができる。この結果、燃料タンク42の配置に制約が緩和されるとともに、タンク容量を容易に確保することができる。
【0040】
さらにまた、給油キャップ100に施錠装置111を備えたので、給油用リッド90に施錠装置を備える必要がない。このため、給油用リッド90が軽量になるので、給油用リッド90の開閉操作がより容易になる。従って、給油作業を容易にして作業効率を高めることができる。すなわち、給油キャップ100にコンパクトで安価な施錠装置111を備えたので、給油用リッド90が軽量になり、作業効率が高い。
さらには、給油用リッド90に施錠装置を備えないので、その分給油用リッド90の下のスペースを確保することができる。この結果、燃料タンク42の配置に制約が緩和されるとともに、タンク容量を容易に確保することができる。しかも、タンク容量を確保するために、燃料タンク42や給油用リッド90をステップフロア33の上に突出させる必要がない。
【0041】
このようにして、ステップフロア33に係合された給油用リッド90を開き、給油キャップ100の施錠装置111を開錠した後に、給油キャップ100を回転させて燃料タンク42から外し、燃料タンク42に燃料を補給することができる。
【0042】
燃料の補給が完了した後、図14において給油口42aの係合凹部42bに給油キャップ100の係合凸部115を合せて(矢印▲5▼)、右に回す。
次に図13において、キー114を左(矢印▲3▼と逆方向)に回して施錠装置111を施錠し、キー114を抜いた後に給油用リッド90を閉める。
【0043】
次に点火プラグを点検する手順について、上記図12及び図15に基づき説明する。
先ず図12において、つまみ92を矢印▲1▼方向に引いて鈎部91(図9参照)を外しつつ、給油用リッド90を矢印▲2▼方向に開くことで、ステップフロア33に係合された給油用リッド90を開く。
次に図15において、ステップフロア33に係合された係止爪部134,134,136,136を外し、点検用リッド130を開く。そして、プラグキャップ317やエンジン用点火プラグ318の保守・点検作業をする。
【0044】
保守・点検作業が完了した後、図15においてステップフロア33に係止爪部134,134,136,136・・・を係合することで、点検用リッド130を閉める。その後、図12に示すように給油用リッド90を閉める。
このようにして、給油用リッド90を開放したときだけ、点検用リッド130を開閉することができる。点検用リッド130の開閉を制約し、必要なときだけ点検用リッド130を開閉することができる。
【0045】
以上の説明から明らかなように、給油用リッド90及び点検用リッド130の2つのリッドを、隣接させた状態でステップフロア33に備えたので、給油の際には給油用リッド90だけを開放すればよい。給油のときだけ開ける給油用リッド90であるから、極力小型で軽量にすることができるので、給油作業が容易になる。しかも、給油用リッド90と点検用リッド130とを分離したので、設計の自由度が高まる。
【0046】
さらには、給油用リッド90を開放したときだけ点検用リッド130を開閉可能にすることで、点検用リッド130の開閉を規制し、点検作業に必要なときだけ点検用リッド130を開閉するようにしたので、給油の度に点検用リッド130を開ける必要がない。従って、給油の際に紛らわしさや煩わしさがなく、作業効率が良い。
【0047】
図19は本発明に係るメインスイッチ取付部分周りの斜視図であり、ヘッドパイプ11aにメインスイッチ41をビス取付けた構成を、車体右側から示したものである。なお、この図はメインスイッチ41の一部を断面して表したものである。
メインスイッチ41は、シートアンロックケーブル367を介してシートロック(図示せず)に連結したものである。メインスイッチ41のキー操作によりスイングアーム141をスイングさせて、シートアンロックケーブル367を引くことで、シート19(図1参照)を施錠するシートロックを開錠することができる。
【0048】
シートアンロックケーブル367は、上記図1に示すフロントカバー31及びレッグシールド32にて形成した空間部を通して下方へ延すとともに、この部分を管状のケーブルプロテクタ143内に通したものである。
ケーブルプロテクタ143は、ヘッドパイプ11aにホーン58を取付けるためのステー144にクランプ部材145にて取付けることで、ヘッドパイプ11aの右上部に取付けるようにしたものである。
【0049】
上記メインスイッチ41は、キー挿入孔を開閉する開閉シャッタ機構151を備える。開閉シャッタ機構151は、キー挿入孔を開閉する開閉シャッタが開かぬように施錠する施錠機構(図示せず)を備える。施錠機構は磁石式施錠機構である。
【0050】
図20(a),(b)は本発明に係るメインスイッチ周りの構成図である。
(a)は自動二輪車10の前半部を車体右後方から見た図であり、レッグシールド32の右上部に配置したメインスイッチ41(図19参照)並びに開閉シャッタ機構151(図19参照)を、レッグシールドカバー160で覆ったことを示す。このようにすることで、レッグシールド32において、ヘッドパイプ11a(図19参照)の後部の出っ張りを極力少なくしながら、メインスイッチ41周りを覆うことができるので、外観性が良い。
【0051】
レッグシールドカバー160の正面の開口161からは、シャッタカバー152の操作面が見える。52Rは右ブレーキレバー、171は右ブレーキレバー52Rに連結したフロントブレーキケーブル、172はスタータスイッチ、173はアイドルモード切換えスイッチである。
【0052】
(b)はメインスイッチ41並びに開閉シャッタ機構151の正面図である。開閉シャッタ機構151は、シャッタカバー152の操作面153にキー挿入口154及びシャッタ用キー挿入口155を開けたものである。キー挿入口154にメインスイッチ41のキー挿入孔41aが臨む。
メインスイッチ41はオフ位置「OFF」とオン位置「ON」との間にシートロック開錠位置「SEAT」を設け、このシートロック開錠位置「SEAT」にキーを合せた上でこのキーを押込むことにより、スイングアーム141(図19参照)を介してシートロックを開錠させることができる。
【0053】
図21(a)〜(c)は本発明に係るレッグシールドカバーの構成図であり、(a)はレッグシールドカバー160の正面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は(a)のc−c線断面図である。
レッグシールドカバー160は、レッグシールド32の開口32a部分に被せ、その開口32aの縁に係止爪部162・・・で掛け止めることでレッグシールド32に係合するとともに、(c)のようにレッグシールド32にビス163で取付ボス164を取付けるようにしたものである。
【0054】
図22は本発明に係る自動二輪車の前半部の左側面図であり、フロントブレーキケーブル171及びスピードメータケーブル175を、前側・後側ハンドルカバー56F,56R内の空間部、フロントカバー31とレッグシールド32との間の空間部、フロントフェンダ59内の空間部を通したことを示す。
フロントブレーキケーブル171は、前輪13側のフロントブレーキ176と右側のブレーキレバー52R(図20参照)との間を連結するワイヤケーブルである。スピードメータケーブル175は、前輪13側のスピードセンサ177とハンドル側のメータパネル53との間を連結するワイヤケーブルである。
【0055】
フロントフェンダ59は内面にケーブルガイド190を備え、このケーブルガイド190によって、フロントブレーキケーブル171及びスピードメータケーブル175を案内するようにしたものである。以下、ケーブルガイド190の取付構造について説明する。
【0056】
図23(a),(b)は本発明に係るケーブルガイド取付構造の構成図であり、(a)はケーブルガイド取付構造の側面断面を示し、(b)はケーブルガイド取付構造の平面断面を示す。
想像線にて示すフロントフェンダ59は、下縁近くにガイド装着部181を一体に形成したものである。ガイド装着部181は、フェンダ側壁182にほぼ沿って縦に延びた縦壁部183に、側面視テーパ状のガイド挿入口184と、ガイド挿入口184の先細り部分に連なり後方へ延びる横溝185と、横溝185の長手途中で上下に交差する縦溝186とを、形成したものである。横溝185の溝幅と縦溝186の溝幅とはほぼ同一である。従って、横溝185と縦溝186とが交差する四隅には凸部187・・・が形成されることになる。
【0057】
ケーブルガイド190のうち、(a)に示すように細長くくびれた装着部192は、その幅寸法を横溝185や縦溝186の溝幅とほぼ同一にしたものである。装着部192を縦溝186に嵌合させることにより、ケーブルガイド190をガイド装着部181に取付けることができる。
【0058】
図24は図23の24−24線断面図であり、フロントフェンダ59の内面にケーブルガイド190を備え、このケーブルガイド190における環状のガイド部193にフロントブレーキケーブル171及びスピードメータケーブル175を通すことで、これらのケーブル171,175を案内したことを示す。
フロントフェンダ59の内面にケーブルガイド190を備えたので、フロントフェンダ59の外方からケーブルガイド190が見えない。従って外観性が良い。
なお、188はフェンダ側壁182に縦壁部183を一体に結合する結合部である。
【0059】
図25(a),(b)は本発明に係るケーブルガイドの構成図であり、(a)はケーブルガイド190の平面構造を示し、(b)はケーブルガイド190の側面構造を示す。
ケーブルガイド190は、基端の抜止め部191と、抜止め部191の端に設けた装着部192と、装着部192の端に設けたガイド部193とを一体に形成した樹脂成形品である。装着部192の厚みtは、上記図24に示す縦壁部183の板厚とほぼ同じである。(b)において、装着部192の細長い向きA1に対してガイド部193の向きA2は直交する。
【0060】
図26(a)〜(c)は本発明に係るケーブルガイドの取付手順説明図である。
ケーブルガイド190を取付けるには、(a)において、予めフロントブレーキケーブル171やスピードメータケーブル175をガイド部193に通しておく。次に、装着部192を横に向けてガイド挿入口184から挿入する。
次に(b)において、ケーブルガイド190を90゜回すことにより、装着部192を縦向きにする。この結果(c)のように、装着部192を縦溝186にセットすることができる。セットされたケーブルガイド190は凸部187・・・によって回転を規制されることになる。このように、フロントフェンダ59に対するケーブルガイド190の取付けは容易である。
【0061】
ケーブルガイド190が回らないので、フロントブレーキケーブル171やスピードメータケーブル175を保持することができる。上記図22に示すように、特にケーブルガイド190の上方における各ケーブル171,175が振れないように保持することができ、この結果、各ケーブル171,175の可動範囲を少なくすることができる。
【0062】
図27は本発明に係るヘッドランプ周りの左側面断面図であり、フロントカバー31の上端部とレッグシールド32の上端部との間で上下貫通した開口201を、シールド上部カバー202で概ね塞ぐようにしたことを示す。
詳しく説明すると、フロントカバー31は、上端から後方へ縁部31aを延ばすとともに、この縁部31aの内面から後方へ爪部31bを延したものである。縁部31aの内面と爪部31bとの間にシールド上部カバー202の前端の前部縁部203を差込むことで、フロントカバー31にシールド上部カバー202の前部を簡単に取付けることができる。
【0063】
図28(a)〜(c)は本発明に係るシールド上部カバーの取付構造図であって、(a)はフロントカバー31とレッグシールド32との間の開口201の前半部分をシールド上部カバー202で塞いだ構成を上から見たものであり、(b)はシールド上部カバー202の斜視図であり、(c)は(b)のc−c線断面図である。
(b)においてシールド上部カバー202は、前端に前部縁部203を形成し、後端の左右両側に上下に段差状の掛止め凸部204,204を形成し、左右の側端に係止爪部205,205(ここでは左のみ示す。)を形成したものである。掛止め凸部204,204は、(a)に示すレッグシールド32側における開口201の縁に掛けるものである。
【0064】
(a)及び(c)に示すように、レッグシールド32の上にシールド上部カバー202を重ね、レッグシールド32における係止孔32bの縁に係止爪部205を掛けることで、レッグシールド32にシールド上部カバー202を簡単に取付けることができる。
(a)に示すように開口201は、前部がシールド上部カバー202で塞がれるので、ハンドル14のパイプが通る後部だけが開いていることになる。
【0065】
このようにして、シールド上部カバー202で塞がない状態の大きな開口201に、上記図22に示すフロントブレーキケーブル171やスピードメータケーブル175等のケーブル類を通すことができるので、ケーブル組付け作業性を確保することができる。ケーブル組付け作業が完了した後には、開口201の前半部をシールド上部カバー202で塞ぐので、自動二輪車10の外観性を高めることができる。
【0066】
なお、上記本発明の実施の形態において、車両10はスクータ型自動二輪車に限定されるものではなく、例えばスクータ型自動三輪車やスクータ型自動四輪車であってもよい。
【0067】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、ステップフロアに給油用リッドを備える車両において、この車両は、給油用リッドを開放したときに開閉可能な点検用リッドを、給油用リッドに隣接させた状態でステップフロアに備え、給油用リッドを開放したときの開放部に給油キャップを臨むことができるようにした燃料タンクを、ステップフロアの下に備え、給油用リッドは、ステップフロアにヒンジにて開閉可能に取付けられ、点検用リッドは、ステップフロアの一部を兼ねるとともに、隣接した給油用リッドが閉じられた場合のみ、給油用リッドと係合する係合部を備え、該係合部は、隣接した給油用リッド側に延びるとともに、該係合部の端部から上に延び、点検用リッドを外すときに手の指を掛けて引上げる逆L字状の指掛け部を備えているので、先ず、給油の際には給油用リッドだけを開放すればよい。給油のときだけ開ける給油用リッドであるから、極力小型で軽量にすることができるので、給油作業が容易になる。しかも、給油用リッドと点検用リッドとを分離したので、設計の自由度が高まる。
さらには、点検用リッドは、ステップフロアの一部を兼ねるとともに、隣接した給油用リッドが閉じられた場合のみ、給油用リッドと係合する係合部を備えているから、給油用リッドを開放したときだけ点検用リッドを開閉可能にすることで、点検用リッドの開閉を規制し、点検作業に必要なときだけ点検用リッドを開閉するようにしたので、給油の度に点検用リッドを開ける必要がない。従って、給油の際に紛らわしさや煩わしさがなく、作業効率が高まる。
このように、給油作業と車両の点検を容易にして作業効率を維持しつつも、設計の自由度の高い車両のリッド構造を提供することができる。
また、係合部は、隣接した給油用リッド側に延びるとともに、係合部の端部から上に延び、点検用リッドを外すときに手の指を掛けて引上げる逆L字状の指掛け部を備えているので、給油用リッドが閉じている際には、指掛け部がその内部に位置され外部に露出することが無いため、作業性を向上しながら、いたずら防止とともに、外観性の向上を図ることができる。
【0068】
請求項2は、請求項1において、ステップフロアに備えた給油用リッドを開放したときの開放部に給油キャップを臨むことができるようにした燃料タンクを、ステップフロアの下に備え、給油キャップに施錠装置を備えることで、ステップフロアに係合された給油用リッドを開き、給油キャップの施錠装置を開錠した後に、給油キャップを回転させて燃料タンクから外せるように構成したことを特徴とする。
請求項2では、請求項1の効果に加えるに、給油キャップにコンパクトで安価な施錠装置を備えたので、給油用リッドが軽量になり、作業効率が高いばかりか、給油用リッド下のスペースを確保することができる。この結果、燃料タンクの配置に制約が緩和されるとともに、タンク容量を容易に確保することができる。しかも、タンク容量を確保するために、燃料タンクや給油用リッドをステップフロアの上に突出させる必要がない。
このように、給油作業と車両の点検を容易にして作業効率を維持しつつも、設計の自由度の高い車両のリッド構造を提供することができる。
【0069】
請求項3は、請求項2において、給油キャップが、略中心位置にキー挿入孔を備えるとともに、このキー挿入孔の径外方位置にキャップ回転用つまみ部を備えたので、キー挿入孔にキーを差込んだ状態であっても、つまみ部を摘んで給油キャップを回すことができ、キャップの外周面を掴んで回すものに比して給油作業性をより高めることができる。
請求項4は、請求項3において、給油用リッドは、ステップフロアの前方且つ上方へ開放する構成としたので、給油キャップの開閉時に作業者の手が給油用リッドに干渉しやすくなり、作業性を低下させるおそれがあるが、給油キャップに設けたつまみ部により、給油キャップを高い位置で操作できるため、作業性を損なうことなく、給油操作を容易に行うことができる。
請求項5は、請求項1〜4のいずれか1項において、点検用リッドは、水平状の平坦なリッド部と、リッド部の後端から上に延びた後壁部とからなり、給油用リッドと隣接しないリッド部の縁からそれぞれ下に延びた係止爪部と、給油用リッドと隣接しない後壁部の後端から下に延びた係止爪部とを、一体に形成して固定しているので、隣接する給油用リッドが開かれた場合であっても、点検用リッドが外れることなく、車両に固定させておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の左側面図
【図2】本発明に係る燃料ポンプの取付状態を示す平面図
【図3】本発明に係る燃料ポンプの取付け状態を示す斜視図
【図4】本発明に係るエンジンの斜視図
【図5】本発明に係る自動二輪車の平面図
【図6】本発明に係るエンジンの斜視図
【図7】本発明に係る自動二輪車の後部斜視図
【図8】本発明に係る自動二輪車後部の平面図
【図9】本発明に係るステップフロア、燃料タンク周りの側面断面図
【図10】本発明に係る給油キャップの構成図
【図11】本発明に係る給油キャップの側面断面図
【図12】本発明に係るステップフロア及び給油用リッド周りの要部斜視図
【図13】本発明に係るステップフロア、給油用リッド及び給油キャップ周りの要部斜視図(その1)
【図14】本発明に係るステップフロア、給油用リッド及び給油キャップ周りの要部斜視図(その2)
【図15】本発明に係るステップフロア及び点検用リッド周りの要部斜視図
【図16】本発明に係るステップフロアの平面図
【図17】本発明に係る点検用リッドの斜視図
【図18】図16の18−18線断面図
【図19】本発明に係るメインスイッチ取付部分周りの斜視図
【図20】本発明に係るメインスイッチ周りの構成図
【図21】本発明に係るレッグシールドカバーの構成図
【図22】本発明に係る自動二輪車の前半部の左側面図
【図23】本発明に係るケーブルガイド取付構造の構成図
【図24】図23の24−24線断面図
【図25】本発明に係るケーブルガイドの構成図
【図26】本発明に係るケーブルガイドの取付手順説明図
【図27】本発明に係るヘッドランプ周りの左側面断面図
【図28】本発明に係るシールド上部カバーの取付構造図
【符号の説明】
10…車両(自動二輪車)、33…ステップフロア、42…燃料タンク、81…開放部、90…給油用リッド、130…点検用リッド、318…エンジン用点火プラグ、100…給油キャップ、111…施錠装置、112…キー挿入孔、113…キャップ回転用つまみ部。

Claims (5)

  1. ステップフロアに給油用リッドを備える車両において、この車両は、前記給油用リッドを開放したときに開閉可能な点検用リッドを、前記給油用リッドに隣接させた状態で前記ステップフロアに備え、
    前記給油用リッドを開放したときの開放部に給油キャップを臨むことができるようにした燃料タンクを、前記ステップフロアの下に備え、
    前記給油用リッドは、前記ステップフロアにヒンジにて開閉可能に取付けられ、
    前記点検用リッドは、前記ステップフロアの一部を兼ねるとともに、隣接した前記給油用リッドが閉じられた場合のみ、給油用リッドと係合する係合部を備え、
    前記係合部は、隣接した前記給油用リッド側に延びるとともに、該係合部の端部から上に延び、前記点検用リッドを外すときに手の指を掛けて引上げる逆L字状の指掛け部を備えている、
    ことを特徴とする車両のリッド構造。
  2. 前記給油キャップに施錠装置を備えることで、ステップフロアに係合された給油用リッドを開き、給油キャップの施錠装置を開錠した後に、給油キャップを回転させて燃料タンクから外せるように構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のリッド構造。
  3. 前記給油キャップは、略中心位置にキー挿入孔を備えるとともに、このキー挿入孔の径外方位置にキャップ回転用つまみ部を備えたことを特徴とする請求項2記載の車両のリッド構造。
  4. 前記給油用リッドは、前記ステップフロアの前方且つ上方へ開放する構成としたことを特徴とする請求項3記載の車両のリッド構造。
  5. 前記点検用リッドは、水平状の平坦なリッド部と、該リッド部の後端から上に延びた後壁部とからなり、前記給油用リッドと隣接しない前記リッド部の縁からそれぞれ下に延びた係止爪部と、前記給油用リッドと隣接しない前記後壁部の後端から下に延びた係止爪部とを、一体に形成して固定していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のリッド構造。
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