JP2002205676A - 車両のリッド構造 - Google Patents
車両のリッド構造Info
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
を維持しつつも、設計の自由度の高い車両のリッド構造
を提供すること。 【解決手段】 自動二輪車10は、ステップフロア33
に給油用リッド90を備えるスクータである。給油用リ
ッド90を開放したときに開閉可能な点検用リッド13
0を、給油用リッド90に隣接させた状態でステップフ
ロア33に備えた。
Description
給油用リッドを備えた車両に関する。
者が足を載せるステップフロアにリッドを備えるものが
ある。このような車両としては、例えば特開平9−15
0768号公報「スクータ型車輌におけるメンテナンス
用リッド周り構造」(以下、「従来の技術」と言う)が
知られている。
図6に示される通り、スクータ1(番号は公報に記載さ
れたものを引用した。以下同じ。)におけるステップフ
ロア11の下に凹部26を設け、この凹部26を脱着可
能なメンテナンス用リッド13で塞ぐようにしたという
ものである。リッド13はステップフロア11にねじ止
めしたものである。凹部26は図6に示される通り、貫
通孔22を開けるとともに、この貫通孔22に隣接して
電装品収納部24を形成したものである。貫通孔22
は、エンジン用スパークプラグを点検するためにプラグ
レンチ21を差込むものである。
つのメンテナンス用リッド13で貫通孔22及び電装品
収納部24の両方を塞ぐものである。すなわち1つのリ
ッド13で、貫通孔22のリッドの役割と電装品収納部
24のリッドの役割とを兼ねる。従って、リッド13が
大型になるとともに重量も増すので、作業での負担が大
きくなる。しかも、リッド13を開放する度に、貫通孔
22と電装品収納部24の両方が開くので煩わしい。さ
らには、限られたスペースのステップフロア11におい
て、1つのリッド13で貫通孔22及び電装品収納部2
4の両方を塞ぐのであるから、設計の自由度が制限され
る。
品収納部24を例えば燃料タンクの給油口に置換した場
合には、給油をするためにリッド13を開放する度に貫
通孔22も開くことになる。給油頻度に比べて、エンジ
ン用スパークプラグの点検頻度が極めて低いにも関わら
ず、給油の度に貫通孔22が開くのでは、紛らわしいと
ともに煩わしい。
油の度にリッド13のねじ止めを外すのでは面倒であ
る。このため一般には、ねじ止め構造の代りに、リッド
13にキー操作で開錠する施錠装置を備える。施錠装置
としては、キー操作で施錠機構がポップアップするよう
な比較的大型のものが一般的である。従って施錠装置を
備えた分、リッド13を開閉するときに大きな操作力が
必要である。しかも、リッド13から下に施錠装置が突
出するので、その分リッド13下のスペースが減少す
る。この結果、燃料タンクの配置に制約を受けるととも
に、タンク容量を確保することが困難になる。
点検を容易にして作業効率を維持しつつも、設計の自由
度の高い車両のリッド構造を提供することにある。
に請求項1は、ステップフロアに給油用リッドを備える
車両において、給油用リッドを開放したときに開閉可能
な点検用リッドを、給油用リッドに隣接させた状態でス
テップフロアに備えたことを特徴とする。
ッドを、隣接させた状態でステップフロアに備えたの
で、給油の際には給油用リッドだけを開放すればよい。
給油のときだけ開ける給油用リッドであるから、極力小
型で軽量にすることができるので、給油作業が容易にな
る。しかも、給油用リッドと点検用リッドとを分離した
ので、設計の自由度が高まる。さらには、給油用リッド
を開放したときだけ点検用リッドを開閉可能にすること
で、点検用リッドの開閉を規制し、点検作業に必要なと
きだけ点検用リッドを開閉するようにしたので、給油の
度に点検用リッドを開ける必要がない。従って、給油の
際に紛らわしさや煩わしさがなく、作業効率が高まる。
ドを備える車両において、この車両は、給油用リッドを
開放したときの開放部に給油キャップを臨むことができ
るようにした燃料タンクを、ステップフロアの下に備
え、給油キャップに施錠装置を備えることで、ステップ
フロアに係合された給油用リッドを開き、給油キャップ
の施錠装置を開錠した後に、給油キャップを回転させて
燃料タンクから外せるように構成したことを特徴とす
る。給油キャップにコンパクトで安価な施錠装置を備え
たので、給油用リッドが軽量になり、作業効率が高いば
かりか、給油用リッド下のスペースを確保することがで
きる。この結果、燃料タンクの配置に制約が緩和される
とともに、タンク容量を容易に確保することができる。
しかも、タンク容量を確保するために、燃料タンクや給
油用リッドをステップフロアの上に突出させる必要がな
い。
にキー挿入孔を備えるとともに、このキー挿入孔の径外
方位置にキャップ回転用つまみ部を備えたことを特徴と
する。キー挿入孔にキーを差込んだ状態であっても、つ
まみ部を摘んで給油キャップを回すことができ、キャッ
プの外周面を掴んで回すものに比して給油作業性をより
高めることができる。
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
である。自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体
フレーム11のヘッドパイプ11aに取付けたフロント
フォーク12と、フロントフォーク12に取付けた前輪
13と、フロントフォーク12に連結したハンドル14
と、車体フレーム11の後部に上下スイング可能に取付
けたユニットスイングエンジン15と、ユニットスイン
グエンジン15に取付けた後輪16と、ユニットスイン
グエンジン15の後端部を懸架したリヤクッションユニ
ット17と、車体フレーム11の後部上部に取付けた収
納ボックス(ラゲッジボックス)18と、収納ボックス
18の上に配置し開閉可能に取付けたシート19とを、
主要構成としたスクータ型の車両である。
を一体成形したダイキャスト製フロントフレーム11F
と、ダイキャスト製リヤフレーム11Rとを、連結部1
1Xで連結したものである。ユニットスイングエンジン
15は、エンジン21と遠心クラッチ付きベルトコンバ
ータ無段変速機22とからなる。エンジン21は、シリ
ンダブロック307とシリンダヘッド308とヘッドカ
バー311、すなわちシリンダ部分を収納ボックス18
と燃料タンク42との間に臨ませ、略水平方向に傾斜し
た水冷式4サイクルエンジンである。
1をボディカバー30で覆ったものである。ボディカバ
ー30は、ヘッドパイプ11aの前部を覆うフロントカ
バー31と、ヘッドパイプ11aを挟みフロントカバー
31の後部を覆うとともに運転者の脚部前方を覆うレッ
グシールド32と、運転者の足を載せるステップフロア
(低床式足載板)33と、ステップフロア33の外縁か
ら下方へ延ばした左右一対のフロアサイドカバー34
と、これらフロアサイドカバー34の下縁間を覆うアン
ダカバー35と、シート19下周りの前部を覆うシート
下部カバー36と、シート19下後部と後輪16の上方
を覆うリヤカバー37と、左右一対のサイドカバー38
とからなる。
ールド32の部分にメインスイッチ(イグニッションキ
ーシリンダ)41を配置し、ステップフロア33の下
に燃料タンク42並びに燃料ポンプ43を配置し、車
体フレーム11の後部上端部に図示せぬトレイを設ける
とともに、このトレイにラジエータ用リザーブタンク4
4、バッテリ45並びに制御ユニット46を配置したも
のである。
左ブレーキレバー、53はメータパネル、54はミラ
ー、55は左右一対に設けられるフロントウインカ、5
6Fは前側ハンドルカバー、56Rは後側ハンドルカバ
ー、57はヘッドランプ、58はフロントカバー31内
に設けられるホーン、59はフロントフォーク12と共
に回動するフロントフェンダ、61は左右一対のエンジ
ンハンガ、62はエンジン始動用キックペダル、63は
車体左側に設けたエアクリーナ、64はキャブレータ、
65はエンジン21のクランク軸21aの右端に設けた
エンジン冷却用ラジエータ、66はエンジン用排気管、
67は車体右側に設けた排気用マフラ、71はメインス
タンド、72はリヤフェンダ、73はテールランプ、7
4はリヤウインカ、75はキャリア、Heはヘルメット
である。
を示す平面図であり、アンダカバー35の上面に電磁式
燃料ポンプ43をナット301,301で取付けたこ
と、及び、燃料タンク42(図1参照)にホース321
で燃料フィルタ302を連結し、燃料フィルタ302に
ホース303で燃料ポンプ43を連結したことを示す。
なお、図の左方(白抜き矢印方向)が車両前方(fro
nt)である(以下同様)。
態を示す斜視図であり、燃料ポンプ43をエンジン21
の前方斜め上方から見た状態を示す。304は燃料を燃
料ポンプ43側からキャブレータ64(図1参照)側へ
の一方向のみに流すチェックバルブであり、ホース30
5で燃料ポンプ43に連結したものである。燃料ポンプ
43は、後述するシリンダヘッドの右側下部に配置した
ものである。315はイグニッションコイルである。
り、エンジン21は、クランクケース306と、このク
ランクケース306の前部に取付けたシリンダブロック
307と、このシリンダブロック307の前部に取付け
たシリンダヘッド308と、このシリンダヘッド308
の端部を覆うヘッドカバー311と、クランクケース3
06の上方に配置したキャブレータ64と、このキャブ
レータ64からシリンダヘッド308側に延ばした吸気
管312と、この吸気管312を連結するとともにシリ
ンダヘッド308に取付けたインテークマニホールド3
13と、キャブレータ64からエアクリーナ63(図1
参照)に接続したコネクティングチューブ314と、イ
グニッションコイル315にハイテンションコード31
6で接続したプラグキャップ317と、このプラグキャ
ップ317を被せた点火プラグ318と、クランクケー
ス306の側面に取付けたラジエータ65とを備える。
エンジンハンガ61は、左右一対のハンガプレート61
a,61bをパイプ61cで連結したものである。31
9はブリーザチューブである。
(収納ボックス下のエンジンの上方から見た図)であ
り、エンジン21の上方にキャブレータ64を配置し、
このキャブレータ64にハンドル14(図1参照)側か
ら延ばしたスロットルケーブル325の端部を連結し、
リヤフレーム11Rの後部に、シート19(図1参照)
を保持するためのシートロック(不図示)を取付けるシ
ートロックフレーム326を取付け、このシートロック
フレーム326の下方にラジエータ用リザーブタンク4
4及びバッテリ45を配置したことを示す。
収納ボックス18(図1参照)の後壁に着脱自在に設け
たメンテナンスリッド(不図示)を外して、メンテナン
スができるようにしたものであり、これにより、これら
のリザーブタンク44及びバッテリ45のメンテナンス
性が良好になる。なお、328はバッテリ45を固定す
るバンド、341はバッテリ45のヒューズボックス3
47を一体に取付けたプラス端子、342はマイナス端
子、343はマイナス端子に接続した導線、345はエ
アクリーナ63(図1参照)からエンジン21の排気通
路にエアを供給するためにヘッドカバー311に取付け
たリードバルブ346(図4参照)に連結した二次空気
導入用チューブである。
り、エンジン21の側部にラジエータ65を取付けたこ
とを示す。なお、348はラジエータ本体の側方を覆う
とともに導風口となるラジエータカバー、351はラジ
エータキャップである。
図(車両の後方斜め上方から見た図)であり、自動二輪
車10(図1参照)の後部に制御ユニット(エンジンコ
ントロールユニット)46を取付けた状態を示す。な
お、354・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)
はリヤフレーム11R(図1参照)の後部を構成するリ
ヤフレーム部11Yに制御ユニット46を取付けるため
の3つのボルト、356はワイヤハーネス、357は制
御ユニット46に接続したレギュレータ用カプラ、35
8はワイヤハーネス356から分岐したCPUハーネス
361を制御ユニット46に接続するためのCPUカプ
ラである。レギュレータ用カプラ357及びCPUカプ
ラ358は、それぞれを車体の左右に振り分けて配置し
たものであり、レイアウトの自由度を高め、各カプラー
357,358の大型化を抑制している。
図であり、自動二輪車10(図1参照)の後部から制御
ユニット46(図7参照)を外した状態を示し、リザー
ブタンク44をホース363でラジエータ65(図6参
照)に連結し、バッテリ45の後方にバッテリ切り離し
リレー364を配置した状態を示す。なお、366はメ
インスタンド71の施錠状態(下方に下ろしたままで引
き上げることができないようにした状態)を解除するた
めのスタンドアンロックケーブル、367はシート19
(図1参照)を閉じたままに施錠した状態を解除するた
めのシートアンロックケーブル、368はバッテリ切り
離しリレー364に接続したリレーコード、371はバ
ッテリ45の各端子341,342(図5参照)に接続
したバッテリコードである。
タンク周りの側面断面図であり、ステップフロア33の
後部に上下貫通した開放部81を開けるとともに、ステ
ップフロア33に前記開放部81を開閉する給油用リッ
ド90を備え、給油用リッド90を開放したときの開放
部81に給油キャップ100を臨むことができるように
した燃料タンク42を、ステップフロア33の下に備え
たことを示す。燃料タンク42の給油口42aを閉めた
状態の給油キャップ100は、ステップフロア33の上
面から上方へ突出したものである。このため、給油用リ
ッド90は上方へ膨出した形状である。この給油用リッ
ド90は、後端部に備えた鈎部91をステップフロア3
3に引掛けることで、開放部81を閉じた状態にセット
することができる。92は鈎部91を開操作する「つま
み」である。
302を含む燃料系は、燃料タンク42の底部を覆って
保護するアンダカバー35と前記ステップフロア33と
左右のフロアサイドカバー34とで囲まれたスペース内
で、エンジン21のシリンダヘッド308やヘッドカバ
ー311に接近した位置に配置したものである。このた
め、燃料ポンプ43及び燃料フィルタ302を含む燃料
系が、比較的高温であるエンジン21の熱影響を受けな
いように、熱遮蔽板(シェード)35aで覆うようにし
た。熱遮蔽板35aは、樹脂材からなるアンダカバー3
5と一体に成形し、燃料ポンプ43及び燃料フィルタ3
02を含む燃料系と、エンジン21との間に介在するよ
うに折曲げて組付けるようにしたものである。
キャップの構成図であり、(a)は平面構造を示し、
(b)は側面構造を示す。給油キャップ100は施錠装
置111を備えるとともに、略中心位置に施錠装置11
1のキー挿入孔112を備え、このキー挿入孔112の
径外方位置に2個のキャップ回転用つまみ部113,1
13を備える。114はメインスイッチ用キー、115
は係合凸部である。
断面図であり、給油キャップ100に施錠装置111を
備えたことを示す。給油キャップ100は、キャップ本
体101と、キャップ本体101に回転可能に収納した
インナシリンダ102と、インナシリンダ102に備え
た複数のタンブラディスク103・・・並びにロックス
プリング104・・・と、インナシリンダ102に連結
したロックプレート105と、キャップ本体101の操
作端面に被せたチャンバ106と、チャンバ106の操
作端面に被せたカバー107と、キャップ本体101の
反操作側を収納したシールキャップ108と、キャップ
バルブ109とを、主要な構成部材としたものである。
タンブラディスク103・・・、ロックスプリング10
4・・・及びロックプレート105の組合せ構造からな
る。上記図10に示すキー挿入孔112にキー114を
差込んでインナシリンダ102を回すことで、ロックプ
レート105を回して、施錠装置111を開錠すること
ができる。なお、施錠装置111が施錠状態であるとき
だけ、キー挿入孔112に対してキー114が脱着可能
である。キャップバルブ109は、燃料タンク42(図
9参照)内のブリーザ用バルブである。121は圧縮ば
ね、122,123はパッキン、124はOリング、1
25はリテーナである。
給油用リッド周りの要部斜視図であり、ステップフロア
33の車幅中央における後部に給油用リッド90を備え
るとともに、給油用リッド90に隣接させた状態の点検
用リッド130をステップフロア33に備えたことを示
す。
油用リッド及び給油キャップ周りの要部斜視図(その
1)であり、ステップフロア33にヒンジ82にて給油
用リッド90を開閉可能に取付けたことを示す。ステッ
プフロア33に係合された給油用リッド90を開き、給
油用リッド90を開放したときの開放部81から給油キ
ャップ100を臨ませ、給油キャップ100のキー挿入
孔112にキー114を差込むことができる。
油用リッド及び給油キャップ周りの要部斜視図(その
2)であり、燃料タンク42の給油口42aから給油キ
ャップ100を外した状態を示す。給油口42aは2個
の係合凹部42b,42bを備えている。給油キャップ
100を回して、係合凹部42b,42bから給油キャ
ップ100の係合凸部115,115を外すことで、給
油キャップ100を燃料タンク42から外せるようにし
たものである。
点検用リッド周りの要部斜視図であり、点検用リッド1
30を外した状態を示す。点検用リッド130は、エン
ジン用点火プラグ318を点検するときに開放するもの
である。
面図であり、ステップフロア33の車幅中央における後
部に給油用リッド90を備えるとともに、給油用リッド
90の左隣に隣接させた点検用リッド130をステップ
フロア33に備えたことを示す。
図である。点検用リッド130は水平状の平坦なリッド
部131と、リッド部131の後端から上に延びた後壁
部135とからなる。リッド部131は、ステップフロ
ア33(図16参照)の一部を兼ねるものであり、隣接
した給油用リッド90側に延びる係合部132と、係合
部132の端部から上に延びた逆L字状の指掛け部13
3と、リッド部131の縁から下に延びた2個の係止爪
部134,134とを、一体に形成したものである。指
掛け部133は、リッド部131を外すときに手の指を
掛けて引上げるものである。後壁部135は、後端から
下に延びた2個の係止爪部136,136を一体に形成
したものである。
り、ステップフロア33の点検孔83を点検用リッド1
30で閉めた状態を示す。閉めた状態の点検用リッド1
30は、点検孔83の縁部84に係止爪部134を掛け
止めることでステップフロア33に係合するとともに、
ステップフロア33の上面に係合部132を載せたもの
である。給油用リッド90を閉めたときには、給油用リ
ッド90の縁部93は係合部132の上に被せた状態に
なる。従って点検用リッド130は、給油用リッド90
を開放したときに開閉可能になる。
いて、上記図12〜図14に基づき説明する。先ず図1
2において、つまみ92を矢印方向に引いて鈎部91
(図9参照)を外しつつ、給油用リッド90を矢印方
向に開くことで、ステップフロア33に係合された給油
用リッド90を開く。この結果、図13に示すように給
油用リッド90を開放したときの開放部81から、給油
キャップ100が臨む。
のキー挿入孔112にメインスイッチ用キー114を差
込んで右に回して(矢印)施錠装置111を開錠し、
つまみ部113,113を摘んで給油キャップ100を
左に回すことで(矢印)、給油キャップ100を開け
る。上述のように、給油キャップ100は略中心位置に
キー挿入孔112を備えるとともに、このキー挿入孔1
12の径外方位置にキャップ回転用つまみ部113,1
13を備えたものである。キー挿入孔112にキー11
4を差込んだ状態であっても、つまみ部113,113
を摘んで給油キャップ100を回すことができる。従っ
て、給油キャップ100の外周面を掴んで回すものに比
べて、給油作業性をより高めることができる。さらに施
錠装置111は、キー挿入孔112にキー114を差込
んでキー爪の係合を解除するだけの簡単な形式のもので
あるから、比較的小型で軽量である。従って、給油用リ
ッド90の下のスペースを確保することができる。この
結果、燃料タンク42の配置に制約が緩和されるととも
に、タンク容量を容易に確保することができる。
置111を備えたので、給油用リッド90に施錠装置を
備える必要がない。このため、給油用リッド90が軽量
になるので、給油用リッド90の開閉操作がより容易に
なる。従って、給油作業を容易にして作業効率を高める
ことができる。すなわち、給油キャップ100にコンパ
クトで安価な施錠装置111を備えたので、給油用リッ
ド90が軽量になり、作業効率が高い。さらには、給油
用リッド90に施錠装置を備えないので、その分給油用
リッド90の下のスペースを確保することができる。こ
の結果、燃料タンク42の配置に制約が緩和されるとと
もに、タンク容量を容易に確保することができる。しか
も、タンク容量を確保するために、燃料タンク42や給
油用リッド90をステップフロア33の上に突出させる
必要がない。
合された給油用リッド90を開き、給油キャップ100
の施錠装置111を開錠した後に、給油キャップ100
を回転させて燃料タンク42から外し、燃料タンク42
に燃料を補給することができる。
給油口42aの係合凹部42bに給油キャップ100の
係合凸部115を合せて(矢印)、右に回す。次に図
13において、キー114を左(矢印と逆方向)に回
して施錠装置111を施錠し、キー114を抜いた後に
給油用リッド90を閉める。
上記図12及び図15に基づき説明する。先ず図12に
おいて、つまみ92を矢印方向に引いて鈎部91(図
9参照)を外しつつ、給油用リッド90を矢印方向に
開くことで、ステップフロア33に係合された給油用リ
ッド90を開く。次に図15において、ステップフロア
33に係合された係止爪部134,134,136,1
36を外し、点検用リッド130を開く。そして、プラ
グキャップ317やエンジン用点火プラグ318の保守
・点検作業をする。
いてステップフロア33に係止爪部134,134,1
36,136・・・を係合することで、点検用リッド1
30を閉める。その後、図12に示すように給油用リッ
ド90を閉める。このようにして、給油用リッド90を
開放したときだけ、点検用リッド130を開閉すること
ができる。点検用リッド130の開閉を制約し、必要な
ときだけ点検用リッド130を開閉することができる。
ッド90及び点検用リッド130の2つのリッドを、隣
接させた状態でステップフロア33に備えたので、給油
の際には給油用リッド90だけを開放すればよい。給油
のときだけ開ける給油用リッド90であるから、極力小
型で軽量にすることができるので、給油作業が容易にな
る。しかも、給油用リッド90と点検用リッド130と
を分離したので、設計の自由度が高まる。
きだけ点検用リッド130を開閉可能にすることで、点
検用リッド130の開閉を規制し、点検作業に必要なと
きだけ点検用リッド130を開閉するようにしたので、
給油の度に点検用リッド130を開ける必要がない。従
って、給油の際に紛らわしさや煩わしさがなく、作業効
率が良い。
部分周りの斜視図であり、ヘッドパイプ11aにメイン
スイッチ41をビス取付けた構成を、車体右側から示し
たものである。なお、この図はメインスイッチ41の一
部を断面して表したものである。メインスイッチ41
は、シートアンロックケーブル367を介してシートロ
ック(図示せず)に連結したものである。メインスイッ
チ41のキー操作によりスイングアーム141をスイン
グさせて、シートアンロックケーブル367を引くこと
で、シート19(図1参照)を施錠するシートロックを
開錠することができる。
図1に示すフロントカバー31及びレッグシールド32
にて形成した空間部を通して下方へ延すとともに、この
部分を管状のケーブルプロテクタ143内に通したもの
である。ケーブルプロテクタ143は、ヘッドパイプ1
1aにホーン58を取付けるためのステー144にクラ
ンプ部材145にて取付けることで、ヘッドパイプ11
aの右上部に取付けるようにしたものである。
開閉する開閉シャッタ機構151を備える。開閉シャッ
タ機構151は、キー挿入孔を開閉する開閉シャッタが
開かぬように施錠する施錠機構(図示せず)を備える。
施錠機構は磁石式施錠機構である。
ンスイッチ周りの構成図である。(a)は自動二輪車1
0の前半部を車体右後方から見た図であり、レッグシー
ルド32の右上部に配置したメインスイッチ41(図1
9参照)並びに開閉シャッタ機構151(図19参照)
を、レッグシールドカバー160で覆ったことを示す。
このようにすることで、レッグシールド32において、
ヘッドパイプ11a(図19参照)の後部の出っ張りを
極力少なくしながら、メインスイッチ41周りを覆うこ
とができるので、外観性が良い。
161からは、シャッタカバー152の操作面が見え
る。52Rは右ブレーキレバー、171は右ブレーキレ
バー52Rに連結したフロントブレーキケーブル、17
2はスタータスイッチ、173はアイドルモード切換え
スイッチである。
ャッタ機構151の正面図である。開閉シャッタ機構1
51は、シャッタカバー152の操作面153にキー挿
入口154及びシャッタ用キー挿入口155を開けたも
のである。キー挿入口154にメインスイッチ41のキ
ー挿入孔41aが臨む。メインスイッチ41はオフ位置
「OFF」とオン位置「ON」との間にシートロック開錠位
置「SEAT」を設け、このシートロック開錠位置「SEAT」
にキーを合せた上でこのキーを押込むことにより、スイ
ングアーム141(図19参照)を介してシートロック
を開錠させることができる。
グシールドカバーの構成図であり、(a)はレッグシー
ルドカバー160の正面図、(b)は(a)のb−b線
断面図、(c)は(a)のc−c線断面図である。レッ
グシールドカバー160は、レッグシールド32の開口
32a部分に被せ、その開口32aの縁に係止爪部16
2・・・で掛け止めることでレッグシールド32に係合
するとともに、(c)のようにレッグシールド32にビ
ス163で取付ボス164を取付けるようにしたもので
ある。
の左側面図であり、フロントブレーキケーブル171及
びスピードメータケーブル175を、前側・後側ハンド
ルカバー56F,56R内の空間部、フロントカバー3
1とレッグシールド32との間の空間部、フロントフェ
ンダ59内の空間部を通したことを示す。フロントブレ
ーキケーブル171は、前輪13側のフロントブレーキ
176と右側のブレーキレバー52R(図20参照)と
の間を連結するワイヤケーブルである。スピードメータ
ケーブル175は、前輪13側のスピードセンサ177
とハンドル側のメータパネル53との間を連結するワイ
ヤケーブルである。
イド190を備え、このケーブルガイド190によっ
て、フロントブレーキケーブル171及びスピードメー
タケーブル175を案内するようにしたものである。以
下、ケーブルガイド190の取付構造について説明す
る。
ブルガイド取付構造の構成図であり、(a)はケーブル
ガイド取付構造の側面断面を示し、(b)はケーブルガ
イド取付構造の平面断面を示す。想像線にて示すフロン
トフェンダ59は、下縁近くにガイド装着部181を一
体に形成したものである。ガイド装着部181は、フェ
ンダ側壁182にほぼ沿って縦に延びた縦壁部183
に、側面視テーパ状のガイド挿入口184と、ガイド挿
入口184の先細り部分に連なり後方へ延びる横溝18
5と、横溝185の長手途中で上下に交差する縦溝18
6とを、形成したものである。横溝185の溝幅と縦溝
186の溝幅とはほぼ同一である。従って、横溝185
と縦溝186とが交差する四隅には凸部187・・・が
形成されることになる。
すように細長くくびれた装着部192は、その幅寸法を
横溝185や縦溝186の溝幅とほぼ同一にしたもので
ある。装着部192を縦溝186に嵌合させることによ
り、ケーブルガイド190をガイド装着部181に取付
けることができる。
り、フロントフェンダ59の内面にケーブルガイド19
0を備え、このケーブルガイド190における環状のガ
イド部193にフロントブレーキケーブル171及びス
ピードメータケーブル175を通すことで、これらのケ
ーブル171,175を案内したことを示す。フロント
フェンダ59の内面にケーブルガイド190を備えたの
で、フロントフェンダ59の外方からケーブルガイド1
90が見えない。従って外観性が良い。なお、188は
フェンダ側壁182に縦壁部183を一体に結合する結
合部である。
ブルガイドの構成図であり、(a)はケーブルガイド1
90の平面構造を示し、(b)はケーブルガイド190
の側面構造を示す。ケーブルガイド190は、基端の抜
止め部191と、抜止め部191の端に設けた装着部1
92と、装着部192の端に設けたガイド部193とを
一体に形成した樹脂成形品である。装着部192の厚み
tは、上記図24に示す縦壁部183の板厚とほぼ同じ
である。(b)において、装着部192の細長い向きA
1に対してガイド部193の向きA2は直交する。
ブルガイドの取付手順説明図である。ケーブルガイド1
90を取付けるには、(a)において、予めフロントブ
レーキケーブル171やスピードメータケーブル175
をガイド部193に通しておく。次に、装着部192を
横に向けてガイド挿入口184から挿入する。次に
(b)において、ケーブルガイド190を90゜回すこ
とにより、装着部192を縦向きにする。この結果
(c)のように、装着部192を縦溝186にセットす
ることができる。セットされたケーブルガイド190は
凸部187・・・によって回転を規制されることにな
る。このように、フロントフェンダ59に対するケーブ
ルガイド190の取付けは容易である。
ロントブレーキケーブル171やスピードメータケーブ
ル175を保持することができる。上記図22に示すよ
うに、特にケーブルガイド190の上方における各ケー
ブル171,175が振れないように保持することがで
き、この結果、各ケーブル171,175の可動範囲を
少なくすることができる。
左側面断面図であり、フロントカバー31の上端部とレ
ッグシールド32の上端部との間で上下貫通した開口2
01を、シールド上部カバー202で概ね塞ぐようにし
たことを示す。詳しく説明すると、フロントカバー31
は、上端から後方へ縁部31aを延ばすとともに、この
縁部31aの内面から後方へ爪部31bを延したもので
ある。縁部31aの内面と爪部31bとの間にシールド
上部カバー202の前端の前部縁部203を差込むこと
で、フロントカバー31にシールド上部カバー202の
前部を簡単に取付けることができる。
ルド上部カバーの取付構造図であって、(a)はフロン
トカバー31とレッグシールド32との間の開口201
の前半部分をシールド上部カバー202で塞いだ構成を
上から見たものであり、(b)はシールド上部カバー2
02の斜視図であり、(c)は(b)のc−c線断面図
である。(b)においてシールド上部カバー202は、
前端に前部縁部203を形成し、後端の左右両側に上下
に段差状の掛止め凸部204,204を形成し、左右の
側端に係止爪部205,205(ここでは左のみ示
す。)を形成したものである。掛止め凸部204,20
4は、(a)に示すレッグシールド32側における開口
201の縁に掛けるものである。
ールド32の上にシールド上部カバー202を重ね、レ
ッグシールド32における係止孔32bの縁に係止爪部
205を掛けることで、レッグシールド32にシールド
上部カバー202を簡単に取付けることができる。
(a)に示すように開口201は、前部がシールド上部
カバー202で塞がれるので、ハンドル14のパイプが
通る後部だけが開いていることになる。
2で塞がない状態の大きな開口201に、上記図22に
示すフロントブレーキケーブル171やスピードメータ
ケーブル175等のケーブル類を通すことができるの
で、ケーブル組付け作業性を確保することができる。ケ
ーブル組付け作業が完了した後には、開口201の前半
部をシールド上部カバー202で塞ぐので、自動二輪車
10の外観性を高めることができる。
車両10はスクータ型自動二輪車に限定されるものでは
なく、例えばスクータ型自動三輪車やスクータ型自動四
輪車であってもよい。
する。請求項1は、給油用リッド及び点検用リッドの2
つのリッドを、隣接させた状態でステップフロアに備え
たので、給油の際には給油用リッドだけを開放すればよ
い。給油のときだけ開ける給油用リッドであるから、極
力小型で軽量にすることができるので、給油作業が容易
になる。しかも、給油用リッドと点検用リッドとを分離
したので、設計の自由度が高まる。さらには、給油用リ
ッドを開放したときだけ点検用リッドを開閉可能にする
ことで、点検用リッドの開閉を規制し、点検作業に必要
なときだけ点検用リッドを開閉するようにしたので、給
油の度に点検用リッドを開ける必要がない。従って、給
油の際に紛らわしさや煩わしさがなく、作業効率が高ま
る。このように、給油作業と車両の点検を容易にして作
業効率を維持しつつも、設計の自由度の高い車両のリッ
ド構造を提供することができる。
用リッドを開放したときの開放部に給油キャップを臨む
ことができるようにした燃料タンクを、ステップフロア
の下に備え、給油キャップに施錠装置を備えることで、
ステップフロアに係合された給油用リッドを開き、給油
キャップの施錠装置を開錠した後に、給油キャップを回
転させて燃料タンクから外せるように構成したことを特
徴とする。給油キャップにコンパクトで安価な施錠装置
を備えたので、給油用リッドが軽量になり、作業効率が
高いばかりか、給油用リッド下のスペースを確保するこ
とができる。この結果、燃料タンクの配置に制約が緩和
されるとともに、タンク容量を容易に確保することがで
きる。しかも、タンク容量を確保するために、燃料タン
クや給油用リッドをステップフロアの上に突出させる必
要がない。このように、給油作業と車両の点検を容易に
して作業効率を維持しつつも、設計の自由度の高い車両
のリッド構造を提供することができる。
にキー挿入孔を備えるとともに、このキー挿入孔の径外
方位置にキャップ回転用つまみ部を備えたので、キー挿
入孔にキーを差込んだ状態であっても、つまみ部を摘ん
で給油キャップを回すことができ、キャップの外周面を
掴んで回すものに比して給油作業性をより高めることが
できる。
図
視図
の側面断面図
ド周りの要部斜視図
及び給油キャップ周りの要部斜視図(その1)
及び給油キャップ周りの要部斜視図(その2)
ド周りの要部斜視図
斜視図
図
図
図
図
2…燃料タンク、81…開放部、90…給油用リッド、
130…点検用リッド、318…エンジン用点火プラ
グ、100…給油キャップ、111…施錠装置、112
…キー挿入孔、113…キャップ回転用つまみ部。
Claims (3)
- 【請求項1】 ステップフロアに給油用リッドを備える
車両において、この車両は、前記給油用リッドを開放し
たときに開閉可能な点検用リッドを、前記給油用リッド
に隣接させた状態で前記ステップフロアに備えたことを
特徴とする車両のリッド構造。 - 【請求項2】 ステップフロアに給油用リッドを備える
車両において、この車両は、前記給油用リッドを開放し
たときの開放部に給油キャップを臨むことができるよう
にした燃料タンクを、前記ステップフロアの下に備え、
前記給油キャップに施錠装置を備えることで、ステップ
フロアに係合された給油用リッドを開き、給油キャップ
の施錠装置を開錠した後に、給油キャップを回転させて
燃料タンクから外せるように構成したことを特徴とする
車両のリッド構造。 - 【請求項3】 前記給油キャップは、略中心位置にキー
挿入孔を備えるとともに、このキー挿入孔の径外方位置
にキャップ回転用つまみ部を備えたことを特徴とする請
求項2記載の車両のリッド構造。
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