JP4072523B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に半導体装置を搭載基板に接続したパッケージ状態での信頼性の高い半導体装置に関する。
近年、電子機器の小型化、高機能化に伴い、半導体チップについても小型化及び配線の高密度化が求められている。例えば、130nmルールで設計されたマイクロプロセッサにおいては、そのクロック周波数が数GHz、駆動電流が100Aにまで達し、従来の配線技術による性能向上は限界に達しつつある。クロック周波数が10GHzを超え、駆動電流が数百Aに達するマイクロプロセッサを実現するためには、全く新しい構造の配線技術が必要とされる。
例えば、非特許文献1(K.Kikuchi,et al.,“A Package-process-oriented tilevel 5-μm-thick Cu Wiring Technology with Pulse Periodic Reverse Electroplating and Photosensitive Resin”,Proceeding of the IEEE 2003 International Interconnect Technology Conference(United States of America),June 2003,p.189-191)には、厚さ0.5μm程度のアルミニウム配線からなる微細配線構造部の上に、厚さ5μmの銅で形成された巨大配線からなる巨大配線構造部を設けた技術が開示されている。非特許文献1には、これにより、配線抵抗による電圧降下を通常のLSI配線と比較して1/5に低減できると記載されている。
また、近年、半導体装置においては、高速動作を実現するために比誘電率が2.5以下と低いlow−k材と呼ばれる絶縁材料が採用されつつある。また、環境への影響を考慮して、Pbフリー半田材料が半田ボールの材料として採用されつつある。前述の非特許文献1に記載の巨大配線構造部を設けた半導体装置においても、low−k材及びPbフリー半田ボールの適用が期待されている。
しかしながら、このlow−k材は従来の半導体素子に使用されてきた酸化ケイ素、窒化ケイ素及び酸窒化ケイ素等よりも硬度及び弾性率等の機械的強度が小さい。また、Pbフリー半田材料は、従来のPb−Sn系共晶半田材料と比較して、材料の変形し易さを示すクリープ特性が悪い。そのため、凝固後の半田ボール自体の変形量が小さく、半田ボール内の残存応力が大きくなってしまう。
このように、low−k材及びPbフリー半田ボールを使用した半導体装置においては、実装時に発生した半田ボール内の残存応力及び使用時に発生する熱応力によって、半田ボールを含む接続部での破断若しくは機械的強度の弱いlow−k材の脆性破壊、剥離及びクラック等が発生し、パッケージの組立時又は実用時の信頼性を確保することが困難になることが懸念されている。
従来、半導体チップは、プリント基板又はビルドアップ基板等の実装基板に搭載されて半導体装置(パッケージ)として使用される。この半導体装置としては、FCBGA(Flip Chip Ball Grid Array;フリップチップ・ボールグリッドアレイ)パッケージ又はウエハレベルCSP(Chip Size Package;チップサイズパッケージ)が知られている。これらのパッケージにおいては、前記熱応力を緩和するための種々の工夫がなされている。
FCBGAは、主に電源電圧の安定供給及び高速シグナルへの対応を必要とする用途に使用されている。例えば、特許文献1(特開平11−74417号公報)には、半導体チップをBGA基板に半田バンプを用いて接続し、微小な半田バンプ接続部を保護するためにアンダーフィル樹脂を充填する技術が記載されている。
また、半導体チップと実質的に同一サイズに形成されたウエハレベルCSPは、主に携帯電話又はデジタルカメラ等の小型電子機器に使用されている。例えば、特許文献2(特開平11−204560号公報)、特許文献3(特開2000−150716号公報)及び特許文献4(特開2000−323628号公報)には、半導体チップ上に低弾性率層を設け、その上に外部電極端子を設ける技術が開示されている。
図8は、特許文献2に記載の従来の第1の半導体装置を示す斜視図である。図8に示すように、従来の第1の半導体装置においては、半導体チップ101の表面の中央部に複数個の半導体素子(図示せず)が形成されている。これらの半導体素子上にはパッド104が設けられている。また、半導体チップ101の表面には、このパッド104を露出させ中央部以外の部分を覆うように、絶縁物からなる樹脂層102が設けられている。樹脂層102の上には、パッド104を露出させるように、低弾性を有する絶縁材料からなる低弾性率層103が設けられている。低弾性率層103は、パッド104が配置された半導体チップ101表面の中央部に対して傾斜したくさび状の断面形状を有する。低弾性率層103の平坦部の上には、半導体チップ101と外部機器との間で信号を入出力するための外部電極である外部電極端子106が形成され、この外部電極端子106とパッド104とは配線層105を介して接続されている。半導体チップの上において、外部電極端子106以外の部分には保護膜108が形成されている。外部電極端子106の上には、突起状電極である半田ボール107が設けられている。
特許文献2によれば、このように、半田ボール107の下部に低弾性率層103を設けることにより、半田ボール107にかかる応力を緩和できる。また、半導体チップ101の表面において、半田ボール107をパッドから大きく隔てて設けることにより、半田ボール107に発生する応力がパッド104に接続されている半導体素子に伝搬することを防止できる。
また、図9は特許文献3に記載の従来の第2の半導体装置を示す断面図である。図9に示すように、従来の第2の半導体装置においては、半導体チップ201の表面に接続端子202が設けられている。半導体チップ201の表面において、接続端子202以外の部分に樹脂層203及び低弾性率層204が設けられている。樹脂層203上に配線層205を介して半田ボール206が設けられている。この配線層205は接続端子202に接続されている。前記低弾性率層204は半田ボール206の周囲の下部のみに形成されている。特許文献3によれば、このように、半田ボールの下部の周囲に低弾性率層を設けることにより、半田ボールに発生する応力を緩和できる。
更に、図10は特許文献4に記載の従来の第3の半導体装置を示す断面図である。図10に示すように、従来の第3の半導体装置においては、半導体チップ301の表面に電極302が設けられている。また、電極302以外の部分を覆うようにパッシベーション膜303が設けられおり、その上に樹脂層304が設けられている。樹脂層304上には、配線層306を介して半田ボール307が設けられている。この配線層306は電極302に接続されている。更に、樹脂層304及び配線層306の表面並びに半田ボール307下部の側面を覆うように樹脂層305が形成されている。特許文献4によれば、このように、半田ボールの側面を覆っている樹脂層305として低弾性のものを使用して、半田ボールに発生する応力を緩和できる。
更にまた、特許文献5(特開2003−204169号公報)には、半導体チップを実装する多層配線板として、高弾性率層と低弾性率層を貼り合わせた可撓性を有するものを使用する技術が開示されている。この技術によれば、使用時の熱応力に対して、多層配線板の配線及びビアホールが破損し難い。
更にまた、図11は従来の第4の半導体装置を示す平面図である。図11に示すように、従来の第4の半導体装置においては、表面層401上に複数の円形の外部端子がマトリクス状に設けられている。これらの外部端子402は高密度の微細配線に対応して設けられているため、外部端子サイズ及びピッチは微細である。
特開平11−74417号公報 特開平11−204560号公報 特開2000−150716号公報 特開2000−323628号公報 特開2003−204169号公報 K. Kikuchi,et al.,"A Package-process-oriented Multilevel 5-μm-thick CuWiring Technology with Pulse Periodic Reverse Electroplating and PhotosensitiveResin",Proceeding of the IEEE 2003 International Interconnect Technology Conference(United States of America),June 2003,p.189-191
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。特許文献1に記載の技術においては、アンダーフィル樹脂を用いて半田ボール接続部の剛性を高めて破断を防止しているため、巨大配線構造部を設けた半導体装置においては、緩和されなかった応力が剛体である巨大配線を伝搬して微細配線構造部に集中し、微細配線の断線、low−k材を用いた絶縁膜の破壊又は剥離等が発生する虞がある。
また、特許文献2に記載の技術においては、半田ボールに発生する応力がパッドに接続されている半導体素子に伝搬することを防止するために、半田ボールをパッドから大きく隔てて設けているため、半導体チップ表面に余分なスペースを必要とする。端子数が多くなるフリップチップ実装用の半導体チップにおいては、半田ボールをパッドから隔てて設けるためのスペース、及びそのための配線パターンの引き回しのスペースを確保することは困難である。
更に、特許文献3に記載の技術においては、半田ボール接続部の下部に低弾性樹脂を設けているが、この低弾性樹脂は周囲の高弾性樹脂で拘束されている。このため、この低弾性樹脂は応力緩和に必要な量の変形を行うことができず、応力緩和が不十分となる。従って、この応力が剛体である巨大配線を伝搬して微細配線構造部に集中し、微細配線の断線、low−k材を用いた絶縁膜の破壊又は剥離等が発生する虞がある。
更にまた、特許文献4に記載の技術においては、半田ボール側面に低弾性樹脂を設け、半田ボールの変形を促進させて応力を緩和させているが、特許文献3に記載の技術と同様に応力緩和が不十分であり、微細配線の断線、low−k材を用いた絶縁膜の破壊又は剥離等が発生してしまう。
更にまた、特許文献5に記載の技術においては、半導体チップを実装する多層配線板の信頼性は向上するが、半導体チップ側に発生する応力を緩和することは困難である。
更にまた、図11に示した従来の第4の半導体装置においては、実装面の外部端子のサイズ及びピッチが微細であるため、実装時の半導体装置と実装基板との接続面積が小さくなり、接続信頼性が低下する虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、巨大配線構造部を持つ半導体装置における微細配線構造部に発生する応力を緩和し、駆動電流が大きく高周波で動作する信頼性が高い半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に第1配線層及び第1絶縁層が交互に1又は複数積層された微細配線構造部と、前記微細配線構造部上に第2配線層及び第2絶縁層が交互に1又は複数積層された第1巨大配線構造部と、前記第1巨大配線構造部上に第3配線層及び第3絶縁層が交互に1又は複数積層された第2巨大配線構造部と、を有し、
前記第1乃至第3配線層は、夫々絶縁膜と配線を有し、
前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層は前記第1絶縁層より厚く、
前記第3絶縁層の25℃における弾性率は、0.15乃至3GPaであり、前記第2絶縁層の25℃における弾性率よりも小さく、前記第2絶縁層の25℃における弾性率は、前記第1絶縁層の25℃における弾性率より小さく
前記第3配線層及び前記第2配線層の厚さは前記第1配線層の厚さの2倍以上であることを特徴とする。
本発明においては、半導体基板上に第1配線層と第1絶縁層が交互に積層された微細配線構造部上に、厚さが第1配線層の2倍以上である第2配線層と、第2絶縁層が交互に積層された第1巨大配線構造部を設け、第1巨大配線構造部上に厚さが第1配線層の2倍以上である第3配線層と、25℃における弾性率が第2絶縁層より小さい第3絶縁層が交互に積層された第2巨大配線構造部を設けることにより、実装基板への搭載後に半導体装置に発生する応力を第1巨大配線構造部及び第2巨大配線構造部において効果的に緩和し、微細配線構造部にかかる応力を低減できる。
更にまた、前記第3絶縁層の破断伸び率は15%以上であることが好ましい。
更にまた、前記第3配線層及び第2配線層の配線は、銅、アルミニウム、ニッケル、金及び銀からなる群から選択された少なくとも1種の金属又は合金により形成されていることが好ましい。
更にまた、前記第2巨大配線構造部上に前記第3配線層の配線と電気的に接続された外部端子が設けられていてもよい。
更にまた、前記外部端子の表面は、銅、アルミニウム、金、銀及び半田材料からなる群から選択された少なくとも1種の金属又は合金により形成されていることが好ましい。
更にまた、前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数の電源系配線を有し、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されていることが好ましい。
更にまた、前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されており、前記第3配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されていることが好ましい。
第1配線層より許容電流量の大きい第3配線層及び/又は第2配線層において、同一の電圧を使用している2本以上の電源系配線を1本の配線に統合することにより、微細配線構造部上の接続端子数に対して、第2巨大配線構造部上に設けられた外部端子数を低減することができる。これにより、外部端子のサイズ及びピッチを大きくすることが可能となり、実装信頼性を向上させることができる。
また、前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数のグランド系配線を有し、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることが好ましい。
更に、前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されており、前記第3配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることが好ましい。
第1配線層より許容電流量の大きい第3配線層及び/又は第2配線層において、同一の電圧を使用している2本以上のグランド系配線を1本の配線に統合することにより、微細配線構造部上の接続端子数に対する第2巨大配線構造部上に設けられた外部端子数を低減することができ、外部端子のサイズ及びピッチを大きくして実装信頼性を向上させることができる。
また、前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数の電源系配線と複数のグランド系配線を有し、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されており、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることが好ましい。
更に、前記第3配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されており、前記第3配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されているが好ましい。
第1配線層より許容電流量の大きい第3配線層及び/又は第2配線層において、同一の電圧を使用している2本以上の電源系配線を1本の配線に統合することと、同一の電圧を使用している2本以上のグランド系配線を1本の配線に統合することにより、微細配線構造部上の接続端子数に対する第2巨大配線構造部上に設けられた外部端子数を効果的に低減することができ、外部端子のサイズ及びピッチを大きくして実装信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、半導体基板上に第1配線層と第1絶縁層が交互に積層された微細配線構造部上に、厚さが第1配線層の2倍以上である第2配線層と、第2絶縁層が交互に積層された第1巨大配線構造部を設け、第1巨大配線構造部上に厚さが第1配線層の2倍以上である第3配線層と、25℃における弾性率が第2絶縁層より小さい第3絶縁層が交互に積層された第2巨大配線構造部を設けることにより、実装基板への搭載後に半導体装置に発生する応力を第1巨大配線構造部及び第2巨大配線構造部において効果的に緩和し、微細配線構造部にかかる応力を低減できる。また、複数の電源系配線及び/又はグランド系配線を統合することで、外部端子数を減少させ、外部端子数及び/又はピッチを大きくすることができる。従って、駆動電流が大きく高周波で動作する信頼性の高い半導体装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図であり、図2は図1に示す微細配線構造部12の拡大断面図である。また、図3は、本第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。図1及び図2に示すように、本第1実施形態に係る半導体装置においては、半導体基板11の表面上に微細配線構造部12が形成されている。半導体基板11は、例えばSi又はGaAsにより形成されている。微細配線構造部12上には、巨大配線構造部13が設けられている。巨大配線構造部13においては、微細配線構造部上の第1巨大配線構造部13aと、この第1巨大配線構造部13a上の第2巨大配線構造部13bとが設けられている。
図2に示すように、半導体基板11の表面にソース電極25及びドレイン電極26が相互に離隔して形成されており、これらのソース電極25とドレイン電極26とで挟まれた領域の上に、ゲート絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極24が形成されている。これらのゲート電極24、ソース電極25及びドレイン電極26によりMOS(Metal Oxide Semiconductor:金属酸化物半導体)トランジスタ30が構成されている。半導体基板11上にはこのMOSトランジスタが複数個設けられている。
半導体基板11の表面上に、微細配線構造部12が配置されている。この微細配線構造部12においては、先ず、MOSトランジスタ30及び半導体基板11の表面を覆うように、第1絶縁層29の絶縁膜32が形成され、絶縁膜32上には第1配線層28が形成されている。第1配線層28は、複数個の配線31及びこの配線31を相互に絶縁する絶縁膜32によって構成されている。配線31は、前記MOSトランジスタ30を覆っている絶縁膜32内に形成されたプラグ27によって夫々前記ソース電極25及び前記ドレイン電極26と電気的に接続されている。更に、この最下層の第1配線層28上に、複数組の第1絶縁層29及び第1配線層28が交互に積層されている。第1絶縁層29においては、絶縁膜32内にその上下の第1配線層28内の配線31を接続するビア33が形成されている。即ち、異なる配線層28の配線31は相互にビア33により電気的に接続されている。このようにして、第1絶縁層29及び第1配線層28が交互に積層されて微細配線構造部12が構成されている。
微細配線構造部12は、例えばダマシン法により形成される。ダマシン法は、ドライエッチングにより絶縁膜に所望の配線パターン又はビアパターンの形状で溝(トレンチ)を形成し、バリアメタルをスパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法又はALD(Atomic Layer Deposition:原子層蒸着)法等により形成する。次に、電解めっき用の給電層をスパッタ法等により形成し、電解銅めっきにより前記溝(トレンチ)を銅で埋めた後に、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法により溝(トレンチ)内のみに銅を残して所望の配線を得る方法である。
第1絶縁層29の厚さは、例えば0.2乃至1.2μmである。また、複数の第1絶縁層29のうち、半導体基板11近くに設けられている少なくとも1つの第1絶縁層29は、low−k(低誘電率)材を使用することが望ましい。low−k材としては、例えば多孔質酸化シリコン膜を使用し、その25℃での弾性率は4乃至10GPaである。
図1に示すように、微細配線構造部12上には、破線で囲むように第1巨大配線構造部13aの第2絶縁層14が設けられており、この第2絶縁層14上に破線で囲むように第1巨大配線構造部13aの第2配線層15が形成されている。図1には、1対の第2配線層15及び第2絶縁層14のみ図示されているが、これらの第2配線層15及び第2絶縁層14も交互に複数層積層してもよい。第2配線層15は複数個の配線21とこの配線を絶縁する絶縁膜20とにより構成されている。また、第2絶縁層14においては、絶縁膜20内にビア18が形成されており、このビア18により上下の第2配線層15の配線21が接続されている。そして、最下層の第2配線層15の配線21と微細配線構造部12の表面の配線31はビア18により電気的に接続されている。これらの第2絶縁層14及び第2配線層15により第1巨大配線構造部13aが構成されている。
第1巨大配線構造部13a上には、第2巨大配線構造部13bが設けられている。第2巨大配線構造部13bにおいては、破線で囲む第3絶縁層16と破線で囲む第3配線層17とが複数層交互に形成されている(図示例は2組)。第3配線層17は複数個の配線23と、この配線を絶縁する絶縁膜22とで構成されている。また、第3絶縁層16においては、絶縁膜22内にビア18が形成されており、このビア18によりその上下の第3配線層17内の配線23が相互に接続されている。更に、配線23と第1巨大配線構造部13aの表面の配線21はビア18により電気的に接続されている。このように、第3絶縁層16及び第3配線層17が交互に積層されて第2巨大配線構造部13bが構成されている。そして、第1巨大配線構造部13aと第2巨大配線構造部13bとにより巨大配線構造部13が構成されている。
図1においては、第2絶縁層14及び第2配線層15が夫々1層、第3絶縁層16及び第3配線層17が夫々2層図示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2絶縁層14及び第2配線層15が夫々2層、第3絶縁層16及び第3配線層17が夫々1層としてもよく、又は、第2絶縁層14及び第2配線層15が夫々2層、第3絶縁層16及び第3配線層17が夫々2層等、種々の組み合わせが考えられる。
第2巨大配線構造部13bの最上層の第3絶縁層16の上には、外部端子19及び配線層17の配線23が設けられており、これらは相互に電気的に接続されている。外部端子19は、例えば複数の層が積層されたものであり、例えば、外部端子19の表面に形成される半田ボールの濡れ性又はボンディングワイヤーとの接続性を考慮して、外部端子19の表面は、銅、アルミニウム、金、銀及び半田材料からなる群から選択された少なくとも一種の金属又は合金で形成することが好ましい。外部端子19を、例えば銅層上に金層を積層して形成した場合は、金層の厚さは1μmである。図3に示すように、配線層17表面に外部端子19がマトリクス状に設けられている。図11に示す従来の半導体装置と比較して、外部端子19のサイズ及びピッチは大きい。
配線層15及び17は、微細配線構造部12の配線層28の2倍以上の厚さを持っている。第2配線層15の厚さ及び第3配線層17の厚さは、例えば3乃至12μmであり、好ましくは5乃至10μmである。配線層15,17の厚さが3μm未満の場合、配線抵抗が高くなり、半導体装置の電気特性が悪化してしまうという欠点がある。厚さが12μmを超える配線層は、プロセス上の制約から形成することが困難であるという欠点がある。厚さが5μm未満の場合、第2配線層15及び第3配線層17の厚さが破断し易くなり、厚さが10μmを超える場合、巨大配線構造部13全体が厚くなり、その内部応力により基板が反ってしまう虞がある。
また、第2配線層15の配線21及び第3配線層17の配線23は、例えば銅、アルミニウム、ニッケル、金及び銀からなる群から選択された少なくとも1種の金属で形成されている。特に、電気抵抗値及びコストの観点から銅が好適である。また、ニッケルは、絶縁材料等の他の材料との界面反応を防止でき、磁性体としての特性を活用したインダクタ又は抵抗配線として使用できる。
第2配線層15及び第3配線層17は、前述の如く例えば銅により形成されており、その厚さは例えば5μmである。配線21及び配線23は、例えばサブトラクティブ法、セミアディティブ法又はフルアディティブ法等の微細配線構造部12における配線形成方法とは異なる方法により形成する。サブトラクティブ法は、セラミックス又は樹脂等からなる基板上に設けられた銅箔上に所望のパターンのレジストを形成し、不要な銅箔をエッチングした後に、レジストを剥離して所望のパターンを得る方法である。セミアディティブ法は、無電解めっき、スパッタ法、CVD法等で給電層を形成した後、所望のパターンに開口されたレジストを形成し、レジスト開口部内に電解めっきを析出させ、レジストを除去した後に給電層をエッチングして所望の配線パターンを得る方法である。フルアディティブ法は、セラミックス又は樹脂等からなる基板上に無電解めっき触媒を吸着させた後に、レジストでパターンを形成し、このレジストを絶縁膜として残したまま触媒を活性化し、無電解めっき法により絶縁膜の開口部に金属を析出させることで所望の配線パターンを得る方法である。
また、第2巨大配線構造部13bに使用されている第3絶縁層16の25℃における弾性率は、例えば0.15乃至3GPaである。弾性率が0.15GPa未満の場合には、応力緩和時の絶縁層16の変形量が大きく配線層17に応力の殆どが印加されることとなり、配線23の断線並びに配線23とビア18との界面又は配線21とビア18との界面等での破壊が発生し易いという欠点がある。弾性率が3GPaを超える場合、絶縁層16の変形量が乏しくなり第2巨大配線構造部13b及び第1巨大配線構造部13aにおける応力緩和が不十分となり、微細配線構造部12において層間剥離及び絶縁膜破壊等が生じやすいという欠点がある。従って、0.15乃至3GPaが好ましい。
更に、第2巨大配線構造部13bに使用されている第3絶縁層16の25℃における弾性率は、第1巨大配線構造部13aに使用されている第2絶縁層14の25℃での弾性率以下である。
半導体装置を実装基板に搭載した際の外部端子19から半導体装置に印加される応力は、主に第2巨大配線構造部13bにおける絶縁膜22の変形により緩和される。第2巨大配線構造部13bにおいて緩和できなかった応力は、配線23及びビア18を伝搬して第1巨大配線構造部13aに印加される。この応力は、第1巨大配線構造部13aにおける絶縁膜20の25℃における弾性率が第2巨大配線構造部13bにおける絶縁膜22の25℃における弾性率より高いことにより、第1巨大配線構造部13aに使用されている配線21及び絶縁膜20に分散され、剛性の高い配線21のみに集中することが無い。このため、絶縁膜20の変形により更なる応力の緩和を行うことができる。
第1巨大配線構造部13a及び第2巨大配線構造部13bとからなる巨大配線構造部13全体において、微細配線構造部12との電気的接続部、即ち絶縁層14のビア18と外部端子19との間の配線の引き回し長が十分に長い場合、実装基板への搭載後に半導体装置に発生する応力を巨大配線構造部13における配線内で十分に減衰させることができる。また、巨大配線構造部13における第2絶縁層14及び第3絶縁層16の厚さが十分大きい場合には、前記応力を絶縁層14及び16により十分に緩和することができる。従って、絶縁膜22の25℃における弾性率は、絶縁膜20の25℃での弾性率と等しくてもよい。
更にまた、第2巨大配線構造部13bの絶縁膜22、第1巨大配線構造部13a及び微細配線構造部12の絶縁膜32の夫々の25℃における弾性率は、例えば、絶縁膜22≦絶縁膜20<絶縁膜32という関係を満足し、例えば、微細配線構造部12における第1巨大配線構造部13a側の2層の配線層28及び2層の絶縁層29の絶縁膜32の25℃における弾性率は、絶縁膜22≦絶縁膜20<絶縁膜32という関係を満足する。これにより、第1巨大配線構造部13による応力緩和の効果が向上する。
更にまた、絶縁層14の絶縁膜20及び絶縁層16の絶縁膜22の破断伸び率は、例えば15%以上である。破断伸び率が15%未満の場合には、絶縁層14及び/又は絶縁層16にクラックが発生し易くなるという欠点がある。例えば、本第1実施形態に係る半導体装置を実装基板に搭載し、−40乃至125℃の温度サイクル試験を行った場合、100乃至300サイクルで絶縁層14又は絶縁層16にクラックが発生する。従って、破断伸び率は15%以上であることが望ましい。
更にまた、絶縁層14の絶縁膜20及び絶縁層16の絶縁膜22は、例えば感光性又は非感光性の有機材料で形成されており、例えば、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、BCB(benzocyclobutene)、PBO(polybenzoxazole)及びポリノルボルネン樹脂等で形成されている。特に、ポリイミド樹脂及びPBOは、膜強度、引張弾性率及び破断伸び率等の機械的特性が優れているため、高い信頼性を得ることができる。感光性の有機材料を使用する場合、ビア18を設ける絶縁膜20及び絶縁膜22の開口部はフォトリソグラフィーにより形成される。非感光性の有機材料又は、感光性の有機材料でパターン解像度が低い有機材料を使用する場合、ビア18を設ける絶縁膜20及び絶縁膜22の開口部は、レーザ加工法、ドライエッチング法又はブラスト法により形成される。また、ビア18の位置に予めめっきポストを形成した後に絶縁膜を形成し、研磨により絶縁膜表面を削ってめっきポストを露出させてビア18を形成する方法により、絶縁膜20又は22に予め開口部を設ける必要が無い。
更にまた、絶縁層14の絶縁膜20及び絶縁層16の絶縁膜22は、例えば、25℃における弾性率が1.5GPa以上の場合、熱膨張係数が40ppm/℃以下である。熱膨張係数が40ppm/℃を超える場合、絶縁層14及び絶縁層16の内部応力によって、半導体装置を形成するウエハに反りが発生してしまう。直径200mm(8インチ)、厚さ0.725mmのシリコンウエハにおいて、絶縁膜全体の厚さが30乃至35μm程度の場合に、この反り量は200μmを超え、後のダイシングによるチップ化工程などで問題となる。熱膨張係数を20ppm/℃以下とすることで、更にチップの反り量を低減でき、絶縁膜全体の厚さを厚くすることができる。なお、絶縁層14の絶縁膜20及び絶縁層16の絶縁膜22の25℃における弾性率が1.5GPa未満の場合、熱膨張係数の値に依らず絶縁膜全体の厚さが30乃至35μm程度の場合の前記ウエハの反りは200μm未満である。
次に、上述の如く構成された本第1実施形態に係る半導体装置の動作について説明する。図1及び図2に示すように、第2巨大配線構造部13bの絶縁膜22の25℃での弾性率は、第1巨大配線構造部13aの絶縁膜20の25℃での弾性率以下の材料で形成されている。また、絶縁膜22≦絶縁膜20<微細配線構造部12の絶縁膜32という関係を満足する。更に、配線層15及び配線層17は微細配線構造部12の配線層28の2倍以上の厚さで形成されている。これにより、本第1実施形態に係る半導体装置の外部端子19に半田ボールが設けられて他の実装基板に搭載された場合、実装基板と半導体装置との間の熱膨張率のミスマッチ等により半導体装置にかかる応力は、弾性率の低い第2巨大配線構造部13bの絶縁膜22が変形することによって緩和される。
また、配線を伝搬する応力は、第2巨大配線構造部13bの配線23内で減衰し、更に第1巨大配線構造部13aの絶縁層14及び配線層15内で減衰し緩和される。更に、巨大配線構造部13における配線層15及び配線層17の厚さを微細配線構造部12の配線層28の2倍以上として、絶縁層14及び絶縁層16の変形による配線層15及び配線層17の破断を防止することができるとともに、配線21及び配線23の配線抵抗を小さくすることができる。配線層15及び配線層17の厚さが配線層28の厚さの2倍未満である場合、配線層15及び配線層17が破断し易くなり、また配線抵抗が大きくなるという欠点がある。更にまた、配線層15及び配線層17の厚さが大きくなると、それに対応して絶縁層14及び絶縁層16の1層当たりの厚さも大きくなるため、応力を緩和する効果が高まる。これにより、微細配線構造部12への応力の伝搬を効果的に低減することができ、実装時の信頼性の高い半導体装置を実現できる。従って、巨大配線構造部を使用して、駆動電流が大きく高周波で動作する信頼性の高い半導体装置を提供することが可能となる。
更にまた、配線層15及び17の厚さが微細配線構造部12の配線層28の厚さの2倍以上であるため、巨大配線構造部13の配線21及び配線23における許容電流量は、微細配線構造部の配線31の許容電流量の少なくとも2倍以上となる。このため、巨大配線構造部13の配線層15及び17において、同じ電圧を使用している2本以上の電源系配線を1本の配線に統合することができると共に、2本以上のグランド系配線を1本の配線に統合することができる。
半導体素子上に再配線を施しているウエハレベルCSP等の半導体装置においては、従来半導体素子上に設けられた接続端子数は、再配線上の外部端子数と1対1の関係にあり、その配置のみを変更している。半導体素子の外部端子が500本以上となると総端子数に対する電源系及びグランド端子の割合が増加しはじめ、外部端子数が1500本以上となると素子の性能を維持するために総端子数の約60乃至80%が電源系又はグランド系の端子となる。本第1実施形態においては、2本以上の電源系配線又は2本以上のグランド配線を夫々1本に統合することで、微細配線構造部12上の接続端子数に対して、その上に設けられた外部端子数を低減することができる。これにより、図3に示すように、図11に示す従来の半導体装置と比較して、外部端子19のサイズ及び間隔(ピッチ)を大きくでき、実装時の半導体装置と実装基板との接続面積を大きくして高い接続信頼性を歩留り良く実現できる。
また、外部端子19の数が少ないため、その配置の自由度が高い。このため、FCBGAのような少量多品種のパッケージにおいて、異なる品種間の電源系、グランド系及び信号系端子の配置を共通化することができ、予め電源系、グランド系及び信号系接続端子が決まった場所に配置されている共通基板を使用することができる。従って、コスト削減の効果が高い。
なお、本第1実施形態においては、図1に示すように、第1巨大配線構造部13aは絶縁層14と配線層15の対が1個で構成され、第2巨大配線構造部13bは絶縁層16と配線層17の対が2個で構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、第1巨大配線構造部13aにおいては、絶縁層14と配線層15の対が1又は複数個設けられていてもよく、第2巨大配線構造部13bにおいては、絶縁層16と配線層17の対が1又は複数個設けられていてもよい。
次に、本発明の第1実施形態の第1変形例について説明する。図4は本第1実施形態の第1変形例に係る半導体装置を示す平面図である。前述の第1実施形態においては、図3に示すように、外部端子19が配線層17にマトリクス状に設けられており、そのサイズ及びピッチは、図11に示す従来の半導体装置よりも大きい。これに対して、本第1実施形態の第1変形例においては、図4に示すように、外部端子19は中央部の矩形領域(空きエリア36)を除いた配線層17表面にマトリクス状に設けられており、そのサイズ及びピッチは図11に示す従来の半導体装置における外部端子と同様である。本第1実施形態の第1変形例における上記以外の構成は、前述の第1実施形態と同様である。
次に、本第1実施形態の第1変形例の動作について説明する。図4に示すように、外部端子19は中央部の空きエリア36を除いた配線層17表面にマトリクス状に設けられている。本第1実施形態の変形例においては、2本以上の電源系配線又は2本以上のグランド配線を夫々1本に統合することで、微細配線構造部12上の接続端子数に対して、その上に設けられた外部端子数を低減することができる。このため、必要な外部端子を設けるための領域を確保し、且つ空きエリア36を設けることができる。これにより、この空きエリア36に、例えば他の受動素子、能動素子又は光素子等を搭載することが可能となり、半導体装置の多機能化及び高性能化が実現できる。このように他の素子を搭載する場合、空きエリア36に所望の外部端子が設けられる。本第1実施形態の第1変形例における上記以外の動作及び効果は、前述の第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第1実施形態の第2変形例について説明する。図5は本第1実施形態の第2変形例に係る半導体装置を示す断面図である。前述の第1実施形態においては、外部端子19が配線層17とともに半導体装置表面に設けられているが、本第2変形例では、外部端子19の一部又は全部を露出させてそれ以外の絶縁層16及び配線23を覆うように絶縁膜35からなる絶縁層34が設けられている。即ち、絶縁層34の外部端子19上に相当する位置に開口部が形成されている。この絶縁層34は、表面の配線層17を保護するとともに、外部端子19上に設けられる半田ボールが配線層17の配線23の表面をリフロー工程(半田溶融)中に流動することを防止するソルダーレジストの役割を果たす。本第1実施形態の第2変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第1実施形態の第3変形例について説明する。図6は本第1実施形態の第3変形例に係る半導体装置を示す断面図である。前述の第1実施形態においては、外部端子19が配線層17とともに半導体装置表面に設けられているが、本発明はこれに限定されず、絶縁層16及び配線層17を覆うように絶縁膜35からなる絶縁層34を設け、配線層17の一部を露出させるよう絶縁層34に開口部を形成し、その開口部に外部端子19が設けられている。この絶縁層34は、表面の配線層17を保護するとともに、外部端子19上に設けられる半田ボールが配線層17表面を流動するのを防止するソルダーレジストの役割を果たす。
なお、図6においては、外部端子19が絶縁層34の開口部内を埋め込み、その表面が平坦となるように形成されているが、本発明はこれに限定されず、絶縁層34の開口部の形状に沿った形状で外部電極が設けられていてもよい。本第1実施形態の第3変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1実施形態と同様である。
なお、前述の各実施形態において、微細配線構造部12の表面、絶縁層14、配線層15、絶縁層16、配線層17、外部端子19及び絶縁層34で構成される積層回路の所望の位置に、回路のノイズフィルターの役割を果たすコンデンサを設けることもできる。コンデンサを構成する誘電体材料としては、酸化チタン、酸化タンタル、Al、ZrO、HfO又はNb等の金属酸化物、BST(BaSr1−xTiO)、PZT(PbZrTi1−x)又はPLZT(Pb1−yLaZrTi1−x)等のペロブスカイト系材料若しくはSrBiTa等のBi系層状化合物であることが好ましい。但し、0≦x≦1、0<y<1である。また、コンデンサを構成する誘電体材料として、無機材料又は磁性材料を混合した有機材料等を使用してもよい。
更に、巨大配線構造部13の絶縁層14又は絶縁層16の1又は複数層を比誘電率が9以上の材料により形成し、その上下の配線層の所望の位置に回路電極を形成することにより、回路のノイズフィルターの役割を果たすコンデンサとしてもよい。コンデンサを構成する誘電体材料としては、Al、ZrO、HfO又はNb等の金属酸化物、BST、PZT又はPLZT等のペロブスカイト系材料若しくはSrBiTa等のBi系層状化合物であることが好ましい。また、コンデンサを構成する誘電体材料として、無機材料又は磁性材料を混合した有機材料等を使用してもよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7は本第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。前述の第1実施形態においては、図1及び図2に示すように、微細配線構造部12の上に、絶縁層14及び配線層15が交互に積層されてなる第1巨大配線構造部13aが設けられており、その上に絶縁層16及び配線層17が交互に積層されてなる第2巨大配線構造部13bが設けられている。絶縁層16の絶縁膜22は第1巨大配線構造部13aに使用されている絶縁層14の絶縁膜20より25℃での弾性率が低い材料で形成されている。即ち、第1巨大配線構造部13aと第2巨大配線構造部13bでは、異なる絶縁膜を使用している。これに対して、本第2実施形態においては、図7に示すように、微細配線構造部12の上に、同じ絶縁膜22からなる絶縁層16及び配線層17が交互に積層されて巨大配線構造部13が構成されている。絶縁層16は、絶縁膜22及びビア18で構成されている。また、配線層17は、配線23及び絶縁膜22で構成されている。微細配線構造部12の構成は、図2に示す第1実施形態の構成と同様である。
絶縁層16の絶縁膜22は微細配線構造部12に使用されている絶縁層29の絶縁膜32より25℃での弾性率が低い材料によって形成されている。絶縁層16の絶縁膜22の25℃における弾性率は、例えば0.15乃至3GPaである。弾性率が0.15GPa未満の場合には、応力緩和時の絶縁層16の変形量が大きく配線層17に応力の殆どが伝搬することとなり、配線層17の配線23の断線及び多層配線界面での破壊が発生し易いという欠点がある。弾性率が3GPaを超える場合、絶縁層16の変形量が少なくなって巨大配線構造部13における応力緩和が不十分となり、微細配線構造部12において層間剥離及び絶縁膜破壊等が生じやすいという欠点がある。
また、絶縁層16の絶縁膜22の破断伸び率は、例えば15%以上である。破断伸び率が15未満の場合には、絶縁層16にクラックが発生し易くなるという欠点がある。
更に、絶縁層16の絶縁膜22は、例えば有機材料で形成されており、例えば、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、BCB(benzocyclobutene)、PBO(polybenzoxazole)及びポリノルボルネン樹脂等で形成されている。特に、ポリイミド樹脂及びPBOは、膜強度、引張弾性率及び破断伸び率等の機械的特性が優れているため、高い信頼性を得ることができる。感光性の有機材料を使用する場合、ビア18を設ける絶縁膜22の開口部はフォトリソグラフィーにより形成される。非感光性の有機材料又は、感光性の有機材料でパターン解像度が低い有機材料を使用する場合、ビア18を設ける絶縁膜22の開口部は、レーザ加工法、ドライエッチング法又はブラスト法により形成される。また、ビア18の位置に予めめっきポストを形成した後に絶縁膜を形成し、研磨により絶縁膜表面を削ってめっきポストを露出させてビア18を形成する方法により、絶縁膜22に予め開口部を設ける必要が無い。本第2実施形態における上記以外の構成は前述の第1実施形態と同様である。
次に、上述の如く構成された本第2実施形態に係る半導体装置の動作について説明する。図7に示すように、第2実施形態の巨大配線構造部13は、絶縁層16と配線層17により構成されており、第1実施形態の巨大配線構造部13の構成と異なり、各層において同一の絶縁膜22が使用されている。このため、複数の材料を使用する場合より大幅にコストを低減することができる。また、絶縁層16の絶縁膜22は、25℃での弾性率が微細配線構造部12に使用されている絶縁層29の絶縁膜32より小さい。これにより、本第2実施形態に係る半導体装置にかかる熱応力が絶縁層16の変形で緩和され、更に配線を伝搬する応力は配線層17内で減衰するために、微細配線構造部12への応力の伝搬を効果的に低減することができ、実装時の信頼性が高い半導体装置を実現できる。
また、本第2実施形態においても、第1実施形態の第1変形例、第2変形例及び第3変形例と同様の構成としてもよい。
更に、本第2実施形態における各実施形態においても、第1実施例における各実施形態と同様に、微細配線構造部12の表面、絶縁層16、配線層17、外部端子19及び絶縁層34で構成される積層回路の所望の位置に、回路のノイズフィルターの役割を果たすコンデンサを設けてもよい。
本第2実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1実施形態と同様である。
本発明における第1実施形態及び第2実施形態の効果を、FCBGAパッケージを用いてパッケージ単体温度サイクル試験(−40℃、30分/+125℃、30分)により評価した。このFCBGAパッケージの評価方法は、実装基板と半導体装置が電気的に接続され、実装基板の半導体装置が搭載されていない面に設けられたBGA端子を測定点として、実装基板と半導体装置内を接続する配線の抵抗値を測定した。また、温度サイクル試験は、1000サイクルまで測定箇所の抵抗値の変化率が±10%以内であることを合格条件とした。
実験に用いたFCBGAパッケージは、本発明の半導体装置を実装基板にフリップチップ実装し、半導体装置外側の実装基板表面には銅料からなるスティフナ(補強板)が接着され、このスティフナと半導体装置との上部に銅材からなるヒートスプレッダ(放熱板)を接合した構造とした。半導体装置は、外形サイズが17mm×17mm、外部端子数が約4000個のTEG(Test Element Group)チップを使用した。また、半導体装置を搭載する実装基板は、外形サイズが50mm×50mm、厚さ1.2mmのビルドアップ基板を使用した。外部端子19のサイズは直径100μmの円形で、間隔(ピッチ)は200μmであり、フリップチップ接続には鉛フリー半田(千住金属製・M705)を用いた。
第1実施形態に係る半導体装置においては、図1に示すように、巨大配線構造部13aは絶縁層14と配線層15が各々1層ずつ交互に積層され、巨大配線構造部13bは絶縁層16と配線層17が各々2層ずつ交互に積層された構造とし、巨大配線構造部13の絶縁膜の構成は表2に示した水準とした。絶縁層14の絶縁膜20及び絶縁層16の絶縁膜22の膜厚は8μm、配線層15の配線21及び配線層17の配線23の膜厚は5μmとした。
第2実施形態に係る半導体装置においては、図7に示すように、巨大配線構造部13の絶縁膜22(第1及び第2絶縁層16)と配線23(第1及び第2配線層17)が夫々3層ずつ交互に積層された構造とした。絶縁膜22の膜厚は8μm、配線23の膜厚は5μmとした。
第1実施形態及び第2実施形態に係る半導体装置においては、巨大配線構造部13の配線は、スパッタ膜を給電層に用いたセミアディディブ法により電解銅めっきを用いて形成した。また、絶縁膜として感光性材料を使用した場合は、ビア18を、フォトリソグラフィー法によって形成した絶縁膜の開口部にめっきにより配線層と同時に形成した。絶縁膜として非感光性材料を使用した場合は、ビア18となる位置にめっきにてポストを形成し、絶縁膜を形成した後、研磨にてポストを露出させる方法を用いた。
微細配線構造部12においては、MOSトランジスタ側から数えて2層目配線から5層目配線までの絶縁層及び配線層の絶縁膜として多孔質酸化シリコン膜を使用し、その上の6層目配線から7層目配線の絶縁層と配線層の絶縁膜として酸窒化ケイ素を使用した。微細配線構造部12の配線形成方法は、ダマシン法を用いた。
下記表1は、評価に用いた絶縁膜A乃至Kの物性を示した表である。また、下記表2及び下記表3は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の評価結果を示した表であり、下記表4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の評価結果を示した表である。
Figure 0004072523
Figure 0004072523
Figure 0004072523
Figure 0004072523
試験に投入した個数は、各水準22個であり、各パッケージで4カ所の導通状態を評価した。
表2及び表3の温度サイクル試験結果は、試験中の導通抵抗をリアルタイムで測定し、各水準の88カ所の測定点で合格条件から外れた抵抗値が確認されたサイクル数を示した。
表1、表2及び表3に示すように、本発明の第1実施形態に係る半導体装置においては、第2巨大配線構造部13bの絶縁膜22の25℃における弾性率が0.15乃至3.0GPaのものが温度サイクル試験に合格した。また、表1及び表4に示すように、本発明の第2実施形態に係る半導体装置においては、前述の第1実施形態と同様に、巨大配線構造部13の絶縁膜22の25℃における弾性率が0.15乃至3.0GPaのものが温度サイクル試験に合格した。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 この第1実施形態における巨大配線構造部13の構造を示す拡大断面図である。 この第1実施形態に係る半導体装置の外部端子の配置を示す平面図である。 この第1実施形態に係る半導体装置の第1変形例の外部端子の配置を示す平面図である。 この第1実施形態に係る半導体装置の第2変形例の巨大配線構造部13の構造を示す断面図である。 この第1実施形態に係る半導体装置の第3変形例の巨大配線構造部13の構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の巨大配線構造部13の構造を示す断面図である。 従来の第1の半導体装置を示す断面図である。 従来の第2の半導体装置を示す断面図である。 従来の第3の半導体装置を示す断面図である。 従来の第4の半導体装置を示す断面図である。
符号の説明
11;半導体基板
12;微細配線構造部
13;巨大配線構造部
13a;第1巨大配線構造部
13b;第2巨大配線構造部
14、16、29、34;絶縁層
15、17、28、105、205、306;配線層
18、33;ビア
19、402;外部端子
20、22、32、35;絶縁膜
21、23、31;配線
24;ゲート電極
25;ソース電極
26;ドレイン電極
27;プラグ
30;MOSトランジスタ
36;空きエリア
101、201、301;半導体チップ
102、203、304、305;樹脂層
103、204;低弾性率層
104;パッド
106;外部電極端子
107、206、307;半田ボール
108;保護膜
202;接続端子
302;電極
303;パッシベーション膜
401;表面層

Claims (11)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に第1配線層及び第1絶縁層が交互に1又は複数積層された微細配線構造部と、前記微細配線構造部上に第2配線層及び第2絶縁層が交互に1又は複数積層された第1巨大配線構造部と、前記第1巨大配線構造部上に第3配線層及び第3絶縁層が交互に1又は複数積層された第2巨大配線構造部と、を有し、
    前記第1乃至第3配線層は、夫々絶縁膜と配線を有し、
    前記第2絶縁層及び前記第3絶縁層は前記第1絶縁層より厚く、
    前記第3絶縁層の25℃における弾性率は、0.15乃至3GPaであり、前記第2絶縁層の25℃における弾性率よりも小さく、前記第2絶縁層の25℃における弾性率は、前記第1絶縁層の25℃における弾性率より小さく
    前記第3配線層及び前記第2配線層の厚さは前記第1配線層の厚さの2倍以上であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第3絶縁層の破断伸び率は15%以上であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記第3配線層及び前記第2配線層の配線は、銅、アルミニウム、ニッケル、金及び銀からなる群から選択された少なくとも1種の金属又は合金により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2巨大配線構造部上に前記第3配線層の配線と電気的に接続された1又は複数の外部端子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記外部端子の表面は、銅、アルミニウム、金、銀及び半田材料からなる群から選択された少なくとも1種の金属又は合金により形成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数の電源系配線を有し、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数の電源系配線を有し、前記第3配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数のグランド系配線を有し、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数のグランド系配線を有し、前記第3配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数の電源系配線と複数のグランド系配線を有し、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されており、前記第3配線層又は前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第1配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1配線層、前記第2配線層及び前記第3配線層は夫々複数の電源系配線と複数のグランド系配線を有し、前記第3配線層の複数の電源系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数の電源系配線のうちの2以上の電源系配線に電気的に接続されており、前記第3配線層の複数のグランド系配線のうちの1の配線は、前記第2配線層の複数のグランド系配線のうちの2以上のグランド系配線に電気的に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
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