JP4063776B2 - ジャック - Google Patents

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Description

本発明は、ノートパソコン等の携帯型電子機器に使用される電気的な信号やエネルギを伝達するジャックに関し、特にジャックに用いられるハウジングやコンタクト等の構造に関する。
携帯用電子機器は直流で動作されるものが多く、ACアダプタによって家庭用の交流電源の電圧をステップダウンさせると同時に直流に変換して携帯用電子機器の電源としている。多くのACアダプタはプラグ付きケーブルが用いられており、このプラグが携帯用電子機器に備えられる直流用の電源ジャックに挿入されて電気的に接続され、携帯用電子機器に直流電源が供給される。
このような電源ジャックの例としては、ジャックは、中空柱形状のコンタクトとJ字型のコンタクトとを備えており、これら両コンタクトと専用のリード線との電気的接合を圧着により行い、この両圧着部を機械的な変形にさらされにくいジャックのハウジング内に配置し、更に、ジャックから延出する両リードによってもこの両圧着部に機械的な力が働きにくい構造としたジャックが発明されている(例えば、特許文献1参照)。
前述の特許文献1によるジャックは、組み付け時又は使用時に機械的な変形を受けても接触不良を起こしにくいことを特徴としている。
特開2003−332000号公報
図17は、特許文献1の発明によるジャックの縦断面図である。図17(a)に示されるように、絶縁性のハウジング1は、相手側プラグが挿入される円形のプラグ接続開口61を備えている。そして、ハウジング1は、プラグ接続開口61を開口とするコンタクト挿入室9を備えている。更に、ハウジング1は、コンタクト挿入室9に連通しており、プラグ接続開口61と対向するコンタクト挿入開口14を備えている。
図17(a)において、導電性であり中空柱形状のコンタクト3は、柱軸に沿ってコンタクト挿入開口14からコンタクト挿入室9に挿入されている。中空柱形状のコンタクト3における円筒状のコンタクト本体3aの根元部分は、ハウジング1に備えられたコンタクト挿入開口14で保持されている。
図17(a)において、中空柱形状のコンタクト3は、図示されない専用のリード線と圧着部3cにおいて圧着により接続された中空であって柱形状をしている。中空柱形状のコンタクト3は、圧着部3cに向かう中空柱形状の基底部近傍に一対のL字型舌片3b1及び3b2を有している。なお、図17(a)において、対向する一対のL字型舌片3b1及び3b2の内、L字型舌片3b1はL字型舌片3b2に遮られて見えないものとなっている。
一方、図17(a)において、一対のL字型舌片3b1及び3b2に係合して中空柱形状のコンタクト3の柱軸を中心とする回転を抑制する第1の係止部が、コンタクト挿入開口14の近傍に設けられている。前記第1の係止部は、ランス18の両側壁を含んでよく、ランス18の両側壁を一方の内壁とする一対のスリットを含んでよい。
更に、前記一対のスリットは段差が形成されており、この段差が、中空柱形状のコンタクト3をハウジング1の所定の位置に止める第2の係止部となっている。中空柱形状のコンタクト3をコンタクト挿入開口14へ挿入の際に、一対のL字型舌片3b1及び3b2が前記段差に当接して中空柱形状のコンタクト3を所定の位置に止める。
又、図17(a)において、中空柱形状のコンタクト3は、圧着部3cに向かう中空柱形状のコンタクト3の基底部近傍に柱接続基底部及び係合基底部を更に有している。そして、ハウジング1におけるコンタクト挿入開口14は、前記係合基底部を係止して中空柱形状のコンタクト3がハウジング1からの脱落防止用の第3の係止部となるランス18に形成される鼻先部18aを更に含んでいる。
この係合基底部は、ハウジング1の第3の係止部となる鼻先部18aと係合し、中空柱形状のコンタクト3が挿入方向と逆向きに動くことを制限している。そして、ランス18は、中空柱形状のコンタクト3がハウジング1から落下することを防ぐと共に、ランス18は、中空柱形状のコンタクト3が相手側プラグと係合するときに、中空柱形状のコンタクト3が押し込まれるのを防止している。
しかしながら、中空柱形状のコンタクト3は、ランス18(より具体的には、鼻先部18a)によって円周方向の一部分のみが係止されているので、図17(b)に示されるように、コンタクト3におけるコンタクト本体3aは、ランス18を支点に揺動するものとなっている。
コンタクト本体3aは、コンタクト挿入開口14に緩やかに挿入されている。すなわち、ランス18を傾動することによりコンタクト3をハウジング1から取り外しやくしている。こうしたことから、コンタクト本体3aの先端は、いわゆる、振れが発生しやすくなっている。
図17(c)は、図17(a)の断面と直交する断面での縦断面図である。図17(c)に示されるように、ハウジング1はJ字型のコンタクト4を内装している。そしてJ字型のコンタクト4に設けられた弾性可動接触子4eは、プラグ65における挿入端子の外周に弾性接触している。
図17(b)、又は図17(c)に示されるように、円筒状のコンタクト本体3aが傾いていると、ユーザーに好ましい印象を与えない。更に、図17(c)の断面図に示されるように、プラグ65の挿入が容易ではなく、プラグ65に押されて、コンタクト3がランス18から外れてしまうことにもなりかねない。
本発明は、上述した課題を解決すべく、中空柱形状のコンタクトを有するジャックであって、中空柱形状のコンタクトがハウジングにしっかりと保持されており、中空柱形状のコンタクトの先端が容易に振れない構造を有するジャックを提供することを目的とする。
発明者は、前記目的を満たすため、円筒状のコンタクト本体内に圧入ピンを圧入する構造とし、以下のような新たなジャックを発明した。
(1) 絶縁性のハウジングは、相手側プラグが挿入されるプラグ接続開口と、当該プラグ接続開口を開口とするコンタクト挿入室と、当該コンタクト挿入室に連通しており前記プラグ接続開口と対向するコンタクト挿入開口と、を備えており、導電性であり中空柱形状のコンタクトは、柱軸に沿って前記コンタクト挿入開口から前記コンタクト挿入室に挿入されており、前記ハウジングに備えられた前記コンタクト挿入開口における円筒状のコンタクト本体が前記ハウジングに備えられた前記コンタクト挿入開口で保持されているジャックであって、前記円筒状のコンタクト本体内に圧入ピンが圧入されることを特徴とするジャック。
(2) 前記中空柱形状のコンタクトは、専用のリード線と圧着部において圧着により接続された中空であって柱形状をしているコンタクトであって、当該中空柱形状のコンタクトは、前記圧着部に向かう中空柱形状の基底部近傍に一対のL字型舌片を有しており、前記中空柱形状コンタクトを柱軸に沿って挿入させる前記コンタクト挿入開口は、当該コンタクト挿入開口の近傍に前記一対のL字型舌片に係合して前記中空柱形状のコンタクトの柱軸を中心とする回転を抑制する第1の係止部と、前記中空柱形状のコンタクトを前記コンタクト挿入開口へ挿入の際に前記一対のL字型舌片に当接して当該中空柱形状のコンタクトを所定の位置に止める第2の係止部と、を含み、前記中空柱形状のコンタクトは、前記圧着部に向かう前記中空柱形状のコンタクトの基底部近傍に柱接続基底部及び係合基底部を更に有しており、前記ハウジングにおける前記コンタクト挿入開口は、前記係合基底部を係止して前記中空柱形状のコンタクトが前記ハウジングからの脱落防止用の第3の係止部を更に含み、前記圧入ピンは、前記円筒状のコンタクト本体の内径より小さい外径を有する小径軸部と、前記円筒状のコンタクト本体の内径と「中間ばめ」のはめあいとなる外径を有する大径軸部と、当該大径軸部の外径より大きい外径であり、前記一対のL字型舌片を押し広げる外径を有する頭部と、でそれぞれの軸中心が同一なるように構成されており、前記円筒状のコンタクト本体内に前記圧入ピンが圧入されること特徴とする(1)記載のジャック。
(3) 前記圧入ピンは導電良好な硬質金属で成形されていることを特徴とする(1)又は(2)のいずれかに記載のジャック。
(1)記載の発明によれば、「絶縁性のハウジングは、相手側プラグが挿入されるプラグ接続開口と、当該プラグ接続開口を開口とするコンタクト挿入室と、当該コンタクト挿入室に連通しており前記プラグ接続開口と対向するコンタクト挿入開口と、を備えており、導電性であり中空柱形状のコンタクトは、柱軸に沿って前記コンタクト挿入開口から前記コンタクト挿入室に挿入されており、前記中空柱形状のコンタクトにおける円筒状のコンタクト本体が前記ハウジングに備えられた前記コンタクト挿入開口で保持されているジャックであって、前記円筒状のコンタクト本体内に圧入ピンが圧入される」ことを特徴としてよい。
プラグ接続開口は、ハウジング外部より相手側プラグが挿入される開口であってよく、相手側プラグが挿入されるための面積又は外形を有していればよい。又、プラグ接続開口は、相手側プラグが挿入されるときにのみ開く開口であってもよく、例えば、ヒンジで結合された扉で開口が密閉され、相手側プラグが挿入されるのと連動して前記扉が開く機構を備えた開口を含んでよい。
プラグ接続開口は、相手側プラグの挿入端子に適合する形状であってよく、円形であってもよく、正四角形を含む矩形であってもよい。プラグ接続開口が円形の場合は、コンタクト挿入室は円柱状の空間となり、プラグ接続開口が矩形の場合は、コンタクト挿入室は直方体状の空間となる。
コンタクト挿入室は、コンタクトを保持又は収納する場所を含む空間であって、ハウジング内に形成されるものを含んでよい。コンタクトはその一部が、コンタクト挿入室に挿入、保持、収納等により配置されてよい。
コンタクト挿入室に連通するコンタクト挿入開口は、コンタクトが挿入できる断面形状を有している。コンタクト挿入開口を開口とするコンタクト挿入室は、コンタクトを部分的に保持する幅(厚さ)を有する空間であって、ハウジング内に形成されるものを含んでよい。円筒状のコンタクト本体を保持するコンタクト挿入開口を開口とするコンタクト挿入室は、好適には円柱状の空間であって、コンタクト挿入開口にランスが突出し、又、スリットが連通してもよい。
ハウジングに備えられたコンタクト挿入開口で保持される中空柱形状のコンタクトは、ハウジングから取り外しを容易とするため、比較的緩く保持されている。この発明は、円筒状のコンタクト本体内に圧入ピンを圧入することにより、中空柱形状のコンタクトがハウジングに強固に保持され、中空柱形状のコンタクトの先端が容易に振れないとするものである。そして、この中空柱形状のコンタクトがハウジングからの取り外しを容易とすることを排除しないものである。
(2)記載の発明によれば、「(1)記載のジャックにおいて、前記中空柱形状のコンタクトは、専用のリード線と圧着部において圧着により接続された中空であって柱形状をしているコンタクトであって、当該中空柱形状のコンタクトは、前記圧着部に向かう中空柱形状の基底部近傍に一対のL字型舌片を有しており、前記中空柱形状コンタクトを柱軸に沿って挿入させる前記コンタクト挿入開口は、当該コンタクト挿入開口の近傍に前記一対のL字型舌片に係合して前記中空柱形状のコンタクトの柱軸を中心とする回転を抑制する第1の係止部と、前記中空柱形状のコンタクトを前記コンタクト挿入開口へ挿入の際に前記一対のL字型舌片に当接して当該中空柱形状のコンタクトを所定の位置に止める第2の係止部と、を含み、前記中空柱形状のコンタクトは、前記圧着部に向かう前記中空柱形状のコンタクトの基底部近傍に柱接続基底部及び係合基底部を更に有しており、前記ハウジングにおける前記コンタクト挿入開口は、前記係合基底部を係止して前記中空柱形状のコンタクトが前記ハウジングからの脱落防止用の第3の係止部を更に含み、前記圧入ピンは、前記円筒状のコンタクト本体の内径より小さい外径を有する小径軸部と、前記円筒状のコンタクト本体の内径と「中間ばめ」のはめあいとなる外径を有する大径軸部と、当該大径軸部の外径より大きい外径であり、前記一対のL字型舌片を押し広げる外径を有する頭部と、でそれぞれの軸中心が同一なるように構成されており、前記円筒状のコンタクト本体内に前記圧入ピンが圧入される」ことを特徴としてよい。
専用のリード線とは、このジャックが取り付けられる電気機器に内装される電源回路に接続されて、電源用の電力を伝えるリード線であってよい。リード線は導電性の芯材に絶縁性の被膜材が覆われた電線である。リード線は単線であってよく、2本以上の複線であってもよい。
圧着により接続するというのは、一般に圧着端子において端子の部材の一部をリード線等の心材を包み込むようにして折り曲げてその芯材を固定する圧着部を設けて、この固定により電気的(ときに、及び機械的)に接続することであってよい。いわゆる、コンダクタグリップが設けられてよい。又、リード線をその被覆材の上から包み込むようにして折り曲げてリード線を機械的に固定することを含んでいてよい。いわゆる、インシュレーショングリップが設けられてよい。
中空柱形状のコンタクトは、例えば、板材をプレス等により折り曲げて筒状にしたもののように、柱の中が空洞になった形状を含む形態をとることができる。このとき、基底部には開口が形成されている。基底部とは、柱状形状の端近傍で、圧着部に近い方をいってよい。基底部の反対側の先端部は、基底部と異なり、閉じており、接続相手のプラグとの係合性が向上し、又、見栄えが良くなるとも考えられる。
L字型舌片は、中空柱形状のコンタクトの基底部近傍に配置され、柱軸に対して略直角に延びている舌片を含んでよい。挿入室は、中空柱形状コンタクトを挿入できる形状をしており、柱軸方向に挿入する形状をしている。
柱接続基底部とは、中空柱形状のコンタクトにおいて中空の柱形状をした円筒部分の基底側の部分であって、前記円筒部分の部材から連続して延びた部分をいってよい。この部分は、前記一対のL字型舌片に挟まれるような位置にあってよい。
また、係合基底部とは、前記中空柱形状のコンタクトにおいて中空の柱形状をした円筒部分の基底側の端又は辺であって、前記円筒部分を底面から見上げた図において、前記柱接続基底部の対面側に配置される。
この係合基底部は、ハウジングにおける第3の係止部と係合し、中空柱形状のコンタクトの挿入方向と逆向きの動きを制限し、中空柱形状のコンタクトの落下を防ぐと供に、当該コンタクトがプラグと係合するときに、中空柱形状のコンタクトが押し込まれるのを防ぐことができると考えられる。
前記第3の係止部とは、ハウジングが有する突起物であって、その弾性的性質により、中空柱形状コンタクトが挿入中は柱部分の外壁により第3の係止部は後退させられているが、一旦中空柱形状コンタクトの挿入が完了し、前記係合基底部が一旦前記第3の係止部を通り過ぎると、第3の係止部が前記係合基底部に係合すべく該コンタクトの挿入経路に顔を出すことになってよい。これら係合基底部やや第3の係止部は、例えば、ランスと呼ばれることがある。
圧入ピンは、円筒状のコンタクト本体の内径より小さい外径を有する小径軸部を備えている。この圧入ピンが円筒状のコンタクト本体内に圧入された状態において、小径軸部は、円筒状のコンタクト本体の内部に間隙を有するものである。このようにコンタクト本体内に、間隙を有することによって、プラグが嵌合してときにコンタクト本体が圧縮可能となるばかりか、放熱効果をもたせられると考えられる。
圧入ピンは、円筒状のコンタクト本体の内径と「中間ばめ」のはめあいとなる外径を有する大径軸部を備えている。この圧入ピンが円筒状のコンタクト本体内に圧入された状態において、大径軸部は円筒状のコンタクト本体の内部に密着するように保持されている。
そして、この圧入ピンにおける大径軸部の部位は、円筒状のコンタクト本体がハウジングに備えられたコンタクト挿入開口で保持されている部位に対応している。薄肉円筒で保持されていた円筒状のコンタクト本体の根元分に大径軸部が挿入されることにより、中心軸方向の圧縮に耐えられる剛体軸となる。
更に、圧入ピンは、大径軸部の外径より大きい外径であり、一対のL字型舌片を押し広げる外径を有する頭部を備えている。この圧入ピンが円筒状のコンタクト本体内に圧入された状態において、この頭部は一対のL字型舌片を押し広げて、一対のL字型舌片を変形させる。そして、変形された一対のL字型舌片が両翼の壁に当接して、コンタクト本体の根元分を強固に保持する。
このように、中空柱形状のコンタクトをハウジングに強固に保持し、中空柱形状のコンタクトにおける先端の振れを解消する圧入ピンは、例えば、銅合金等の導電良好な硬質金属で組成されており、鍛造又は転造等で成形されてよい。
本発明のジャックは、中空柱形状のコンタクトを有するジャックであって、円筒状のコンタクト本体内に圧入ピンが圧入されているので、円筒状のコンタクト本体がハウジングに強固に保持され、中空柱形状のコンタクト先端が振れることがない。そして、視認される円筒状のコンタクト本体の姿勢が安定しているのでユーザーに安心感を与え、接続不良の要因を取り除くことができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
なお、実施の形態においては、本発明によるジャックは、中空柱形状のコンタクトとJ字型のコンタクトとを備えているので、中空柱形状のコンタクトが挿入されるコンタクト挿入室を「第1の挿入室」とし、J字型のコンタクトが挿入されるコンタクト挿入室を「第2の挿入室」として区別して説明する。
又、「第1の挿入室」の開口となるコンタクト挿入開口を「第1の開口」とし、「第2の挿入室」の開口となるコンタクト挿入開口を「第2の開口」として区別して説明する。
まず、簡単に本実施例の構造機能を説明し、その後に、各図についてより詳しく説明する。なお、従来技術として示された図17で使用された符号は、同じものとして以下に説明する。
図13はハウジングの断面図であり、後述する図11のB−B矢視断面図である。図13に示されるように、ハウジング1の内部は、隔壁5の上側にコンタクト挿入開口7が配置してある。又、ハウジング1の内部は、隔壁8によって2種類のコンタクト挿入室9及び10に仕切られている。
一方、図9はハウジングを裏側から見た斜視図である。図9に示されるように、隔壁11によって、圧着部収納部12及び13の2つに仕切られている。図13に戻り、隔壁5にはコンタクト挿入孔用の第1の開口14と第2の開口15が形成され、それぞれ、第1の挿入室9と第2の挿入室10に連通されている。
又、図14の実施形態に示されるように、第1の挿入室9と第2の挿入室10は、隔壁8のプラグ接続開口61によって連通させてある。ハウジング1の裏面1b(図9参照)には、全体を臨むようにしてコンタクト挿入開口7が形成されている。
図11は図9の平面図である。図11に示すように、第1の開口14の周りには、隔壁5と一体に形成されたランス18が配設されている。このランス18の両側には、一対のスリット191及び192が配設され、一対のスリット191及び192の途中にそれぞれ段差201及び202が形成されている。
図2は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(中空柱形状のコンタクトの挿入)を示す斜視図である。図2に示されるように、第1の開口14に挿入される中空柱形状のコンタクト3は、板材のプレス加工によって成形されている。
図2に示される中空柱形状のコンタクト3は、円筒状のコンタクト本体3aを備えている。更に、中空柱形状のコンタクト3は、コンタクト本体3aの基底部近傍に設けた一対のL字型舌片3b1及び3b2を備え、リード線51と接続すべくコンタクト本体3aの基底部から延出させた第1の圧着部3cを備えている。
図2に示されるように、コンタクト本体3aを、一対のL字型舌片3b1及び3b2と一対のスリット191及び192(図13参照)の向きを合わせて第1の開口14に挿入すると、一対のL字型舌片3b1及び3b2が一対の段差201及び202(図13参照)に当接して、コンタクト本体3aのコンタクト挿入室9(図13参照)への進入が阻止される。
更に、図2に示されるランス18がコンタクト本体3aの係合基底部に係合して、コンタクト本体3aの後退も阻止され、コンタクト本体3aが所定位置に保持される。そして、一対のL字型舌片3b1及び3b2が一対のスリット191及び192(図13参照)に挟まれるため、コンタクト本体3aの回転も阻止される。
図14はハウジングの断面図であり、後述する図11のC−C矢視断面図である。図14に示されるように、第2の開口15は断面矩形に形成されている。第2の開口15に形成される隔壁8側の両隅には一対のガイド溝251及び252が表裏方向に形成されている。
図13に戻り、第2の挿入室10における背面の開口16(図14参照)と対向する箇所には小片(又はランス)26が配設されている。この小片26は、図13に示すようにハウジング1の窓27の周縁から、断面への字形の薄肉部を延出させて形成されている。
図10はJ字型のコンタクトの斜視外観図である。J字型のコンタクト4は板材のプレス加工によって成形されており、コンタクト本体4aと、コンタクト本体4aの基端部から略直角に延出させたリード線52との接続のための圧着部4bとから構成されている。
図10に示されるJ字型のコンタクト4は、J字型のコンタクト本体4aを備えている。コンタクト本体4aは、略矩形の矩形背面板4cと、矩形背面板4cの両側縁から折り曲げて延出する一対のガイド板4d1及び4d2とで構成されている。更に、コンタクト本体4aは、矩形背面板4cの下側の屈曲部において折り返す弾性可動接触子4eと、矩形背面板4cの中央部に設けた楔隆起部(又はランス)4fとを備えている。
なお、図10に示されるように、弾性可動接触子4e先端における延長部材の両端を、一対のガイド板4d1及び4d2に形成された開口4g1及び4g2に係合させることにより、プラグの挿抜にともなう弾性可動接触子4eの変動ストロークを規制できる。
図1は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(J字型のコンタクトの挿入)を示す斜視図である。図1に示されるように、J字型のコンタクト4をハウジング1に組み付ける場合には、一対のガイド板4d1及び4d2をガイド溝251及び252に係合させてコンタクト本体4aを第2の開口15に挿入する。
図10に示される一対のガイド板4d1及び4d1の先端(先端エッジに相当)が第2の挿入室10(図13参照)の底部内壁10aに当接すると、コンタクト本体4aの更なる進入が阻止されると供に、ランス26(図13参照)がランス4fに係合して、コンタクト本体4aの後退が阻止される。
これによって、図10に示されるコンタクト本体4aが第2の挿入室10(図13参照)の所定位置に保持されることになる。このとき、弾性可動接触子4eが隔壁8の開口16(図14参照)から正極側のコンタクト挿入室9(図13参照)内に突出する。
図9に示されるように、ハウジング1には、コンタクト挿入開口7の両側縁に沿ってガイド溝36が一対形成されている。更に、隔壁11の上面に突設したストッパー37にもガイド溝36が一対形成されている。隔壁5(図11参照)の上面には、隔壁8に連なる隆起部38が形成されると供に、この隆起部38の先端に隣接して凹部39が形成されている。又、圧着部収納部12及び13に連通したリード線挿通部40及び41が形成されている。
図5は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(カバーの係合)を示す斜視図である。図5に示されるように、ハウジング1に形成されたコンタクト挿入開口7は、両側縁にスライド突起43がそれぞれ形成されているカバー42により閉塞される。このスライド突起43は、カバー42の前端に設けたスリット44の対向面にも形成されている。
図8は、図5のカバーを裏側から見た斜視外観図である。図8に示されるように、スリット44の両側にはそれぞれの圧着部収納部と連通するリード線挿通部に対応する位置に干渉回避用の凹部45及び46がカバー42の裏側に形成されている。更に、カバー42の後端にもスリット47が形成されると供に、このスリット47の両側に楔状隆起部48と隆起部49がカバー42の裏側に配設されている。
図5に示されるように、カバー42をハウジング1に装着する場合には、スライド突起43をガイド溝36に係合させて、図中矢印方向にカバー42をスライドさせる。カバー42の前端がストッパー37まで達すると、スリット44のスライド突起43がストッパー37のガイド溝36に係合する。
その後、楔状隆起部48の斜面が隆起部38に乗り上げて、楔状隆起部の垂直面48b(図8参照)が隆起部38(図1参照)に係合し、スリット44がストッパー37に当接し、カバー42のスライドがストッパー37と隆起部38(図1参照)によって阻止されることになる。
次に、この電源ジャックの組立方法について説明する。予め、2種類のコンタクト3及び4におけるそれぞれの圧着部3c及び4bをかしめてリード線51及び52を接続しておく。
図1は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(コンタクトの挿入)を示す斜視図である。まず、図1に示すようにJ字型のコンタクト4のコンタクト本体4aを第2の開口15を通して第2の挿入室10(図13参照)に挿入及び固定することで、圧着部4bを圧着部収納部13に収納し、リード線52をリード線挿通部41からハウジング1の外に取り出す。
図2は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(中空柱形状のコンタクトの挿入)を示す斜視図である。次に、図2に示すように、円筒状のコンタクト本体3aを第1の開口14を通して第1の挿入室9(図13参照)に保持する。
図3は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(コンタクト基底部近傍の曲げ加工)を示す斜視図である。図3に示すように折り曲げて圧着部3cを圧着部収納部12に収納することで、リード線51をリード線挿通部40からハウジング1の外に取り出す。
図4は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(圧着部の収納)を示す斜視図である。図4に示されるように、円筒状のコンタクト本体3a(図2参照)に圧入ピン6が圧入され、コンタクト3がハウジング1にしっかり保持される。図5は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(カバーの係合)を示す斜視図であり、最後に、図5に示すようにハウジング1のコンタクト挿入開口7にカバー42を装着する。
以下各図面について説明しつつ、本実施例を詳説する。
図1は、本実施例のジャックのハウジング1に、弾性可動接触子を有する断面形状がJ字型となるコンタクト(「J字型コンタクト」)4をハウジング1の裏面1bに配置される内部に挿入するための開口(コンタクト挿入開口)に挿入しようとする様子を示している。
ハウジング1は、全体として矩形の箱のような形状をしており、図中右上に見える裏面1bと、この裏面1bの4つの辺に接する4つの側面と、図1では左下向きで見えないが、図7において下向きに見えている表面1aで囲まれている。4つの側面のうち、図1の手前に見えている第1の側面には、略中央部に窓27が設けられ、その中には、肉薄になった小片(又はランス)26が配置されている。
この第1の側面の隣にある図中下向きの第2の側面には、ハウジング1の裏面1b側にこの第2の側面から突出した矩形の隆起部60が形成され、隆起部60の第2の側面側に2つの略矩形の開口が設けられている。
これら2つの略矩形の開口は、リード線挿通開口40a及び41aであり、それぞれの開口に通じるリード線挿通部40及び41が隆起部60の中に設けられている。
これらのリード線挿通部40及び41は、ハウジング1の裏面方向に開口しており、前記隆起部を前記第2の側面側から見た場合、W字形状若しくは横倒しE字形状をしている。このE字形状をした部材の3つの開放先端部には、後に述べるカバー42をスライドさせるガイド溝36が、凹型に形成されている。
ガイド溝36は、上述のガイド部材の一実施例であり、ハウジング1の裏面1bに略平行に形成されている。このガイド溝36の上側の突起部17は、ガイド溝36を形づくる一方の壁を形成し、後に述べるカバー42をガイド溝36に沿ってスライドさせたときに、カバー42がハウジング1から離れないように保持する機能を有する。
前記E字状に形成された3つの開放先端部における真中の先端部37は、後に述べるカバー42がスライドして、ハウジング1の裏面1bにある開口を閉塞する際に、ストッパーとして機能する。
ストッパーとしての先端部37は、前記2つのリード線挿通部40及び41に通じるそれぞれの圧着部収納通路を隔離する隔壁11の上に形成される。
図1において、リード線挿通開口40aからリード線挿通部40と上っていくと、前記第1の圧着部である中空柱状のコンタクト3の圧着部3c(図2参照)を収納する凹部、すなわち圧着部収納部(又は、第1圧着部収納通路)12を経由して、中空柱状のコンタクト3の基底部から第1の圧着部へと延びる部材を収納する空間(又は部材延出部)へと、更に、中空柱状のコンタクト3を挿入する第1の開口14へとつながっていく(図12参照)。
第1圧着部収納通路12及び部材延出部は、それらの底部を規定する隔壁5の裏面1b側の隆起に伴い、その深さが浅くなってきている。
第1の開口14には、柱挿入開口14a(図13参照)の周りに、前記部材延出部に対向する位置に第3の係止部の一実施例であるいわゆるランス18が配置される。ランス18は、図1において、ハウジング1の裏面1b側を上にして立っている縦断面形状がト字状若しくは逆ト字状の形状をした部材で、横断面形状は矩形をしている。
ランス18の両側には一対スリット191及び192(図13参照)が設けられ、ランス18がその下部でハウジング1に連続的につながっている部材の弾性を利用して、ランス18は前後に傾動することができる。このような動きに必要な力を調節するように、ランス18の背面にはスリット18b(図12参照)が設けられ、連続的につながっている部材の断面積等が調整されている。
図12に最もよく示されたスリット18bは、その巾によりランス18が後ろ(背面側)に押されたときに、ランス18を移動させる自由度を与えることができる。このため、円柱状のコンタクト本体3a(図2参照)を柱挿入開口14a(図13参照)に挿入したときに、過大な抵抗を生じさせることなく、ランス18によるロック機構を機能させることができる。
又、図11に最もよく示されるように、ランス18において「ト」の字の鼻先近傍には、柱挿入開口14a(図13参照)に合わせるように円弧状にややえぐられた部分があり、円筒状のコンタクト本体3a(図2参照)をスムーズに挿入できるようにしてある。
図1において、リード線挿通開口40a及び41aは、反対側のハウジング1側面近傍には、隆起部38が形成され、後に述べるカバー42の楔状の隆起部48との係合によるロック機構を構成している。
図1において、コンタクト挿入開口7(図5参照)に含まれる第2の開口15は、その断面形状がJ字状に見えるJ字型のコンタクト4を第2の挿入室10(図13参照)に挿入できるように開いている。J字型のコンタクト4は、コンタクト本体4aと、専用のリード線52を保持する第2の圧着部4bと、から構成される。
コンタクト本体4aは、後に詳細に説明するが、矩形背面板4cと、矩形背面板4cの両側に配置された一対のガイド板4d1及び4d2と、を含んでいる。矩形背面板4cには、その略中央に、上述の楔隆起部材の一実施例である楔型に隆起した部材(又はランス)4fがあり、小片26と係合することができる。
図2は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(中空柱形状のコンタクトの挿入)を示す斜視図である。図2において、本実施例のジャックのハウジング1に、図1に示されたJ字型のコンタクト4をハウジング1の第2の挿入室10(図13参照)に挿入して所定の位置に固定した後、中空柱状のコンタクト3をコンタクト挿入口となる第1の開口14からハウジング1内部に挿入する。
図2において、中空柱状のコンタクト3は、円筒状のコンタクト本体3aと、一対のL字型舌片3b1及び3b2と、専用のリード線51を圧着する第1の圧着部3cと、から構成される。第1の圧着部3cは、リード線51を被覆材の上から圧着するインシュレーショングリップ31cと、リード線51の芯材を圧着するコンダクタグリップ32cとを含んでよい。
そして、中空柱状のコンタクト3を第1の開口14に挿入する前は、図2に示されるように、中空柱状のコンタクト3は、前記各部材が柱軸に沿って一直線に並んでいる。
中空柱状のコンタクト3の先端(矢印の挿入方向に対して)は、図中左下を向いているが、中空の円筒状のコンタクト本体3aを板金から作成したのと同様の方法で閉鎖することができる。
コンタクト本体3aの先端は、ジャックの規格や見栄えその他の理由で本実施例では球状にされている。図2からわかるように、中空柱状のコンタクト3は、ランス18の両側スリット191及び192(図11参照)にはめ込まれるように、一対のL字型舌片3b1及び3b2を図中左上向きにして、第1の開口14を通して柱挿入開口14a(図13参照)に挿入される。
図3は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(コンタクト基底部近傍の曲げ加工)を示す斜視図である。図3は、中空柱状のコンタクト3が第1の開口14(図2参照)を通して柱挿入開口14a(図13参照)に挿入され所定の位置に固定された状態を示している。
図2に示された一対のL字型舌片3b1及び3b2の柱軸における先端側の端部(下向きL字形でたとえると、Lの横棒にあってLの内角側の端部)は、一対のスリット191及び192の中にそれぞれ設けられた一対の段差201及び202(図13参照)に当接し、一対のL字型舌片3b1及び3b2(図2参照)の更なる挿入進行を阻止する。これにより、中空柱状のコンタクト3の挿入進行が止められる。
ここで、一対の段差201及び202は、一対のスリット191及び192内に形成された平坦部であって、円筒状のコンタクト本体3aに対して、一対のスリット191及び192の外側に設けられたものである(図11及び13参照)。又、このとき円筒状のコンタクト本体3aによって外側に押されていたランス18の鼻先部18a(図12参照)が、円筒状のコンタクト本体3aの基底端部にある係合基底部を超えたために、その弾性反発力により柱挿入開口14a(図13参照)の内側に戻り、係合基底部と係合し、中空柱状のコンタクト3が脱落しないようにしている。
図12に示されるランス18の鼻先部である係止部(第3の係止部に含まれてよい)18aは、係合基底部との一箇所で係合しているが、柱挿入開口14a(図13参照)は、中空の円筒状のコンタクト本体3aに対するクリアランスはあまり大きくないため、円筒状のコンタクト本体3aを柱軸から傾けて前記係合を解消しようとすることは容易にはできない。即ち、柱挿入開口14a(図13参照)が円筒状のコンタクト本体3aにおける図3中の右下向きの動きを制限する。
図3において、ハウジング1における第1の挿入室9(図13参照)の所定位置に固定された中空柱状のコンタクト3は、図中矢印の向き(後述するカバー42の閉塞スライド方向)に曲げられ、その第1の圧着部3c(図2参照)を圧着部収納通路12に、リード線51を圧着側からリード線挿通開口40aへとリード線挿通部40に収容するようにする。
図4は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(圧着部の収納)を示す斜視図である。図4は、中空柱状のコンタクト3が曲げられハウジング1の凹部に収納された状態を示している。中空柱状のコンタクト3における前述の柱接続基底部に相当する部分は、第1の圧着部3cと円筒状のコンタクト本体3aの基底部との間に位置する部分である。
より具体的には、柱接続基底部は、図4に示されたリブ有り延出部3c1及びリブなし延出部3c2である。リブ有り延出部3c1は、リブがある分だけ、曲げに対する抵抗が大きく、圧着部収納通路12に略真直ぐな状態で収納される。
一方、リブなし延出部3c2は、リブがなく又、隔壁5の角部(図12参照)近傍にあるため、曲がりやすくなっている。このため、曲げ部が必要以上に広がり、大きく湾曲するためにハウジング1の凹部に収納しきれないことを防ぐことができる。なお、隔壁5の角部は、鋭角的になっており、曲げにおけるスプリングバックを考慮したものとなっている。
図4において、第1の開口14(図2参照)に挿入された円筒状のコンタクト本体3a(図2参照)内に、圧入ピン6が圧入される。圧入ピン6は、小径軸部6aと大径軸部6bと頭部6cで構成されている。なお、圧入ピン6の作用は後に詳細に説明する。
図5は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(カバーの係合)を示す斜視図である。図5において、J字型のコンタクト4(図1参照)及び中空柱状のコンタクト3(図2参照)がハウジング1に挿入され、前記それぞれのコンタクトの圧着部4b及び3c等がハウジング1の裏面1b側の凹部にそれぞれ収納された後に、カバー42をスライドさせて、裏面1bの開口7を閉塞する。
図5に示されるように、カバー42は、略矩形をした板状のものであるが、図中の矢印に現されたスライド方向に対して、カバー42の先端側に、スリット44を所定の長さでスライド方向に対して略平行にして備えている。
図5において、スリット44を規定する両端部には、カバー42の両側面にあるのと同じスライド突起43が設けられている。スライド突起43は、ハウジング1のガイド溝36と嵌合され、ガイド溝36に沿ってカバー42をスライドさせることができる。
カバー42は、その後部にスリット47を有し、薄肉部50がその右横の表面に矢印を施した部位から独立して変形できるようにされている。薄肉部50の裏面には楔状隆起部48が形成されている。この楔状隆起部48は、ハウジング1の隆起部38と共にカバー42のロック機構を構成する。
まず、カバー42の先端部の両側にあるスライド突起43をハウジング1の両側辺にあるガイド溝36にはめ込む、このとき、ガイド溝36を形成する突起部17は、スライド突起43の上側(又は裏面側)に位置し、カバー42の上側への動きを制限するため、カバー42がコンタクト挿入開口7を閉塞すべくスライドするときにあっても、カバー42がガイド溝36から外れてカバー42がハウジング1から脱離してしまわないようになっている。
カバー42の先端がそのスライド突起43とガイド溝36において係合した後は、カバー42をなるべく矢印のスライド方向に真直ぐに押すようにする。カバー42の先端がハウジング1のストッパー37のスライド方向に対して最後部に到達したとき、カバー42のスリット44にあるスライド突起43が、ストッパー37にあるガイド溝36と、の嵌合が始まり、両者の関係は、両側のスライド突起43とガイド溝36の関係と同様になる。
但し、ストッパー37にあるガイド溝36を形成する突起部17は、このリード線挿通部近傍に位置するようになるため、カバー42の上方向の脱離がより生じにくくなる。
図6は、本発明の実施例であるジャックの組立手順(組み立て完成)を示す斜視図である。図6において、リード線51及び52を図中で上方に引っ張った場合、カバー42には、そのリード線挿通開口40a及び41a(図1参照)において上方に引っ張る力が働く。そのため、このようなストッパー37にあるガイド溝36(図5参照)等による補強構造は、大変好ましい。
図5に戻ると、カバー42のスライドがもう少し進むと、楔状隆起部48の斜面48a(図8参照)が、ハウジング1の隆起部38(図1参照)に接触し始める。楔状隆起部48の斜面48aは、先端から後尾に向かってなだらかに隆起が増してくる形状をもっているため、カバー42のスライドには多少の抵抗増加がみられるが、急激な変化はなく、コンタクト挿入開口7を閉塞するまでスライドすることができる。このときの抵抗は、薄肉部50の厚みや長さを調整することにより、最適な抵抗に調整することができる。
カバー42が閉塞されると、楔状隆起部48は、ハウジング1の隆起部38を乗り越え、前にある凹部に薄肉部50の弾性反発力によりはまり込むことになる。これによって、カバー42は後ろ向きにスライドして開口部を開くことを困難にする。楔状隆起部48の垂直面48bと隆起部38が互いに切り立った面で当接しているためである。
なお、ストッパー37がスリット44の最後部に当接し、カバー42のスライド方向の進行を止めることになる。即ち、カバー42は、ストッパー37と隆起部38に挟まれて、又、突起部17とガイド溝36に挟まれて、その動きが止められ、位置が固定されることとなる。
図6は、以上のようにしてコンタクト挿入開口7が閉じられた状態を示している。このようにして完成したジャックは大変コンパクトな形状をしている。ハウジング1の表面側近傍にある側面を一周するように設けられた溝は、このジャックが使われる機器のフレームやボディに取り付けるために使用することができる。そのため、ジャックの電気的接続部に機械的な力を加えることがなく、ジャックを固定できる。
図7は、図6のジャックを表側から見た斜視図である。図7は、この完成したジャックを下から見た様子を示している。ハウジング1の表面1aの略中央に開いた丸い開口2は、ジャックに接続されるプラグ等の外部端子を挿入する穴である。開口2から、中空柱状のコンタクト3の先端部が見えている。又、J字型のコンタクト4の弾性可動接触子が開口2より見える。
これら2つのコンタクトはそれぞれに正負又は正とアースのような関係で用いることができる。ちなみに、本実施例のジャックは、組み立て・分解がいつでも可能となっており、分解するときには各ロック機構を解除して上述とは逆の動きを各部品にさせればよいことになる。
図8は、図5のカバーを裏側から見た斜視図である。図8は、カバー42の裏側をより詳しく示したものである。カバー42の先端には、スリット44があり、スリット44を規定するカバー42の端部には、スライド突起43がカバー42の側端部のスライド突起43と同様に形成されている。
図8において、図中右側の凹部46は、カバー42でハウジング1を閉塞するとJ字型のコンタクト4における第2の圧着部4b(図1参照)や圧着されたリード線を収納する圧着部収納部とリード線挿通部の蓋部分に相当する。
又、図8において、左側凹部45は、中空柱状のコンタクト3における第1の圧着部3c(図2参照)や圧着されたリード線を収納する圧着部収納部とリード線挿通部の蓋部分に相当する。
このように、これらの凹部45及び46は、前記の収納空間をより大きくすることができる。カバー42の後ろ側には、スリット47があり、その右隣にカバー42のロック機構の一部を構成する楔状隆起部48、そのなだらかな斜面48a、急に切り立った壁のような垂直面48bを有している。
スリット47の左隣には、隆起部49が配置され、この隆起部49は、ランス18の背面に当接若しくはかなり近くまで接近し、ランス18が、中空柱形状のコンタクト3が外れる方向に可動するのを規制する。
図9は、ハウジングを裏側から見た斜視図であり、ハウジング1の各部材を詳細に示したものである。図9において、ガイド溝36は、ハウジング1の両側壁上部に突起部17の下に設けられており、更に、手前面中央のストッパー37の上部に設けられており、図8に示されたカバー42の両側端面等にあるスライド突起43と組み合わさって、スライド式のコンタクト挿入開口7の閉塞機構を構成する。
コンタクト挿入開口7において、J字型のコンタクト4を挿入する第2の開口15の手前には、J字型のコンタクト4における圧着部4bを収納する圧着部収納部13があり、更に、その手前にリード線挿通部41があり、手前面にある隆起部60の手前面に向かって見た場合、W字形状若しくは倒しE字形状の側面図中、左側開口であるリード線挿通開口41aからは、J字型のコンタクト4に圧着により接続されたリード線52(図1参照)が延出される。
図9において、右隣の第1の開口14は、中空柱形状のコンタクト3と圧着により接続されたリード線51が延出されるリード線挿通開口40aを有し、この奥にリード線挿通部40、更に奥に第1の圧着部収納部12へと続いている。
図9において、第1の圧着部3cと第2の圧着部4bを隔てる隔壁11は、ストッパー37をその上に有している。この隔壁11は、ストッパー37の上面とカバー42の上面とが面一(ツライチ)の関係にあるため、隔壁内に開口がない隔壁11は、両コンタクト3及び4を電気的に確実に隔離することができる。
図10は、J字型のコンタクトの斜視図である。次に、J字型のコンタクト4の構造について図10を参照しつつ説明し、図1及び9を参照しつつ、J字型のコンタクト4を挿入する手順を説明する。上述のように、J字型のコンタクト4は、コンタクト本体4aとリード線52と圧着により接続する圧着部4bとから構成され、コンタクト本体4aは、矩形背面板4cと、その両側に略直角に前方に曲げられた一対のガイド板4d1及び4d2と、J字の底にある下方屈曲部で生じる弾性力によって担保された接触圧を有することができる弾性可動接触子4eと、が矩形背面板4cの前側であって、両側のガイド板4d1及び4d2に囲まれるところに配置されている。
この弾性可動接触子4eは、更に折り込まれた先端部分に両側のガイド板4d1及び4d2の開口4g1及び4g2にその両端を拘束される巾方向に延びた先端折込部材を有している。この開口4g1及び4g2によって巾方向に延びた先端折込部材の動きが制限されるため、弾性可動接触子4eは、その弾性変形量等が、この開口4g1及び4g2の大きさ以内に限られる。
図10において、矩形背面板4cの先端側(又は下方側)の両側には、切り込みが入っており、両側のガイド板4d1及び4d2と矩形背面板4cとの接続辺長さがやや狭くなっている。これは、前記下方屈曲部による弾性力を適宜調整するためであり、又、この両ガイド板4d1及び4d2の最先端にある部分(やや角が取れているが、矩形背面板4cに対して略直角をなしている先端エッジ)は、この下方屈曲部よりも下方若しくは先端に突出している。
従って、このJ字型のコンタクト4をその挿入方向に進めた場合、第2の挿入室10(図13参照)の底部形状が平坦であるので、この先端エッジが下方屈曲部よりも先にこの平坦な底部(「低部平坦面」)10aに当接することとなる。
一方、図9において、ランス18は、その鼻先部18a(図12参照)において前述のように挿入された中空柱形状のコンタクト3の係合基底部と係合し、中空柱形状のコンタクト3の脱落防止をすると共に、ジャックにプラグ等(図示せず)が接続されるとき、その押付け力に対抗する。
図12に示された鼻先部18aは、前述の第3の係止部として一実施例に含むことができる。図9に示された凹部22には、カバー42の下面にある隆起部49(図8参照)が、カバー42をスライドするとやってきて、ランス18の背面向きの変形に対向するように機能する。
図11は図9の平面図であり、図11に示された一対の段差201及び202は、一対のL字型舌片3b1及び3b2(図2参照)の先端に当接し、中空柱形状のコンタクト3の挿入進行を止める。突起部17は、ガイド溝36(図9参照)を形成し、カバー42のスライド突起43(図8参照)を上側から抑え、ハウジング1から離脱させない機能を有する。
図11は、ハウジング1をその裏面1bからみた平面図である。それぞれの構成物については、これまで説明してきた通りである。ハウジング1の内部構造をよりわかりやすく見るために、A−A矢視断面が図12に、B−B矢視断面が図13に、C−C矢視断面が図14にそれぞれ示してある。
なお、図11において、第2の開口15の先に見える円弧状のものは、ハウジング1の表面1aに開いている開口2の縁である。図12は、第1の開口14をカバー42のスライド方向に切った断面を第2の開口15側に向かってみたものである。
図13において、第1の挿入室9は、この矩形の開口部分で第2の挿入室10と連通しているが、中空柱形状のコンタクト3において円筒状のコンタクト本体3aに対して比較的狭いクリアランスを有する柱挿入開口14aがその上に位置する。
図12において、ランス18は、係合して円筒状のコンタクト本体3a(図2参照)上への動きを制限する鼻先部18aを有し、背後のスリット18b(図12参照)によりその背後方向への変形抵抗を調整する。図13は、柱挿入開口14aの中心を通って、カバー42のスライド方向に対して垂直な断面をスライド方向について先端部から後尾側を見たものである。
図13において、コンタクト挿入開口7が両側突起部17に挟まれた空間に位置されている。一対のL字型舌片3b1及び3b2(図2参照)と当接する一対の段差201及び202の位置が、高さにおいて明確にわかる。第1の挿入室9と第2の挿入室10は、隔壁8がない部分(プラグ接続開口61)において連通し、コンタクト3及び4をすべて挿入したジャックでは、連通する開口においてJ字型のコンタクト4の弾性可動接触子4eが第1の挿入室に顔を出すことになる。それによって、円筒状のコンタクト本体3aを内部に挿入したプラグの他の極がこの弾性可動接触子4eと接触し、電気エネルギ等を伝達することができる。
図9において、ランス18の鼻先部18aに半円形が描かれているのは、この部分を少し削ることにより、円筒状のコンタクト本体3a(図2参照)を挿入しやすくしたためである。図14は、第2の挿入室をカバー42のスライド方向に切った断面を第1の挿入室9側(図13参照)に向かってみたものである。上述のようにプラグ接続開口61が、隔壁8のないところに開いており、ジャックとしての機能を果たしている。
図15は、本発明の1つの実施例であるジャック64をノートパソコン62に適用した例を示す。このジャック64は、ノートパソコン62の電源ジャックである。プラグ接続用の開口から、中空柱形状のコンタクトの先端にその特徴的な模様である十字が見えている。このようなノートパソコンだけでなく、本発明のジャックはあらゆる電気機器に適用することができる。又、その適用範囲は電源だけでなく、電気信号を取り出したり、受け取ったりするあらゆる種類のジャックに応用することができる。
次に、図4で示された圧入ピン6の作用を図16により説明する。図16は、本発明によるジャックの縦断面図である。そして、図16(a)は、従来技術の図17(a)に相当している。又、図16(a)に示されたハウジング1は、図12に示された断面図と同じものである。
図16(a)において、図4でも説明されたように、第1の開口14(図2参照)に挿入された円筒状のコンタクト本体3a内に、圧入ピン6が圧入される。なお、図16(a)においては、中空柱状のコンタクト3における圧着部3cにリード線51(図2参照)が圧着される前の状態を示しているが、図4に示されるように圧着部3cにリード線51が圧着されており、更にリブなし延出部3c2が曲げられた状態で、圧入ピン6が圧入される。
図16(a)において、圧入ピン6は、円筒状のコンタクト本体3aの内径より小さい外径を有する小径軸部6aを備えている。又、圧入ピン6は、円筒状のコンタクト本体3aの内径と「中間ばめ」のはめあいとなる外径を有する大径軸部6bを備えている。実施例において、大径軸部6bの基準直径は「2.35」mmであり、最小直径は「2.34」mm、最大直径は「2.36」mmの公差内で製作される。一方、円筒状のコンタクト本体3aの基準内径は「2.35」mmであり、最小内径は「2.30」mm、最大内径は「2.35」mmの公差内で製作される。
更に、大径軸部6bの外径より大きい外径であり、一対のL字型舌片3b1及び3b2を押し広げる外径を有する頭部6cを圧入ピン6は備えている。そして、小径軸部6aと大径軸部6bと頭部6cとのそれぞれの軸中心が同一となるように構成されている。
図16(b)は、図5に示されたように、円筒状のコンタクト本体3a内に、圧入ピン6が圧入された状態を示している。そして、図16(b)に示されたハウジング1は、図13に示された断面図と同じものである。
図16(b)に示された状態において、小径軸部6aは、円筒状のコンタクト本体3aの内部に間隙を有するものである。このようにコンタクト本体3a内に、間隙を有することによって、プラグが嵌合してときにコンタクト本体3aが圧縮可能となるばかりか、放熱効果をもたせられると考えられる。
図16(b)に示された状態において、大径軸部6bは円筒状のコンタクト本体3aの内部に密着するように保持されている。そして、圧入ピン6における大径軸部6bの部位は、円筒状のコンタクト本体3aがハウジング1に備えられた第1の開口14で保持されている部位に対応している。薄肉円筒で保持されていた円筒状のコンタクト本体3aの根元分に大径軸部6bが挿入されることにより、中心軸方向の圧縮に耐えられる剛体軸となる。
図16(b)に示された状態において、頭部6cは、一対のL字型舌片3b1及び3b2を押し広げて、一対のL字型舌片3b1及び3b2を変形させる。そして、図5に最もよく示されるように変形された一対のL字型舌片3b1及び3b2が、両翼の壁に当接して、コンタクト本体3aの根元分を強固に保持する。
図16に示される圧入ピン6は、中空柱形状のコンタクト3をハウジング1に強固に保持し、中空柱形状のコンタクト3における先端の振れを解消する。このような圧入ピン6は、例えば、銅合金等の導電良好な硬質金属で組成されており、鍛造又は転造等で成形されてよい。
本発明のジャックは、中空柱形状のコンタクト3を有するジャックであって、円筒状のコンタクト本体3a内に圧入ピン6が圧入されているので、円筒状のコンタクト本体3aがハウジング1に強固に保持され、中空柱形状のコンタクト3先端が振れることがない。そして、視認される円筒状のコンタクト本体の姿勢が安定しているのでユーザーに安心感を与え、接続不良の要因を取り除くことができる。
このようなジャックは、図16(c)の断面図に示されるように、プラグ65の挿入が容易であり、プラグ65に押されて、コンタクト3がランス18(図16(a)参照)から外れてしまうことがなくなる。
本発明の実施例であるジャックの組立手順(J字型のコンタクトの挿入)を示す斜視図である。 本発明の実施例であるジャックの組立手順(中空柱形状のコンタクトの挿入)を示す斜視図である。 本発明の実施例であるジャックの組立手順(コンタクト基底部近傍の曲げ加工)を示す斜視図である。 本発明の実施例であるジャックの組立手順(圧着部の収納)を示す斜視図である。 本発明の実施例であるジャックの組立手順(カバーの係合)を示す斜視図である。 本発明の実施例であるジャックの組立手順(組み立て完成)を示す斜視図である。 図6のジャックを表側から見た斜視図である。 図5のカバーを裏側から見た斜視図である。 ハウジングを裏側から見た斜視図である。 J字型のコンタクトの斜視図である。 図9の平面図である。 図11のA−A矢視断面図である。 図11のB−B矢視断面図である。 図11のC−C矢視断面図である。 本発明の1つの実施例であるジャックを適用した電気機器を示した斜視図である。 本発明によるジャックの縦断面図である。 従来技術によるジャックの縦断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
1a 表面
1b 裏面
2 開口
3 コンタクト(中空柱形状のコンタクト)
3a コンタクト本体(円筒状のコンタクト本体)
3b1・3b2 L字型舌片
3c 圧着部(第1の圧着部)
3c1 リブ有り延出部
3c2 リブなし延出部
4 コンタクト(J字型のコンタクト)
4a コンタクト本体
4b 圧着部(第2の圧着部)
4c 矩形背面板
4d1・4d2 ガイド板
4e 弾性可動接触子
4f 楔隆起部(ランス)
4g1・4g2 開口
5 隔壁
6 圧入ピン
6a 小径軸部
6b 大径軸部
6c 頭部(鍔部)
7 コンタクト挿入開口
8 隔壁
9 第1の挿入室(コンタクト挿入室)
10 第2の挿入室(コンタクト挿入室)
10a 底部平坦面
11 隔壁
12 圧着部収納部(第1圧着部収納通路)
13 圧着部収納部(第1圧着部収納通路)
14 第1の開口(コンタクト挿入開口)
14a 柱挿入開口
15 第2の開口(コンタクト挿入開口)
16 開口
17 突起部
18 ランス
18a 鼻先部
18b スリット
22 凹部
25 ガイド溝
26 ランス(小片)
27 窓
36 ガイド溝
37 ストッパー(先端部)
38 隆起部
39 凹部
40 リード線挿通部
40a リード線挿通開口
41 リード線挿通部
41a リード線挿通開口
42 カバー
43 スライド突起
44 スリット
45 凹部
46 凹部
47 スリット
48 楔状隆起部
48a 斜面
48b 垂直面
49 隆起部
50 薄肉部
51 リード線
52 リード線
60 隆起部
61 プラグ接続開口
62 ノートパソコン
64 ジャック
65 プラグ
191・192 スリット
201・202 段差

Claims (2)

  1. 相手側プラグが挿入されるプラグ接続開口、このプラグ接続開口を開口とするコンタクト挿入室、及びこのコンタクト挿入室に連通して前記プラグ接続開口と対向するコンタクト挿入開口を有する絶縁性のハウジングと、
    柱軸に沿って前記コンタクト挿入開口から前記コンタクト挿入室に挿入され、円筒状のコンタクト本体が前記コンタクト挿入開口で保持される中空柱形状の導電性のコンタクトと、
    前記コンタクト本体に圧入される圧入ピンと、を備え、
    前記コンタクトは、専用のリード線を圧着する圧着部と、この圧着部に向かう中空柱形状の基底部近傍に設けられた一対のL字型舌片と、を有し、
    前記ハウジングは、前記コンタクト挿入開口の近傍に設けられ、前記一対のL字型舌片と係合して前記コンタクトの柱軸を中心とする回転を抑制する第1の係止部と、前記コンタクトを前記コンタクト挿入開口へ挿入の際に前記一対のL字型舌片に当接して当該コンタクトを所定の位置に止める第2の係止部と、を有し、
    前記コンタクトは、前記コンタクトの基底部近傍に設けられた柱接続基底部及び係合基底部を含み、
    前記ハウジングは、前記係合基底部を係止して前記コンタクトが前記ハウジングからの脱落が防止される第3の係止部を含み、
    前記圧入ピンは、前記コンタクト本体の内径より小さい外径を有する小径軸部と、前記コンタクト本体の内径と「中間ばめ」のはめあいとなる外径を有する大径軸部と、当該大径軸部の外径より大きい外径であり、前記一対のL字型舌片を押し広げる外径を有する頭部と、を有し
    前記小径軸部、前記大径軸部、及び前記頭部の軸中心が同一なるように構成されていることを特徴とするジャック。
  2. 前記圧入ピンは、導電良好な硬質金属で成形されていることを特徴とする請求項1記載のジャック。
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