JP4603110B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャック側のコンタクトとプラグ側のピンの接触力の強弱を調整するアクチュエータを有するLIFコネクタに関する。
近年、通信用機器、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、大型電子計算機等は、基板上の回路の高集積化、及び多機能化による信号線の増加に伴い、基板上のコネクタのピン数が増加する傾向にある。そのため、多ピンのジャックとプラグとが嵌合するコネクタの場合は、挿抜の際、かなり強い力が必要となる。この様な場合、アクチュエータを上下させることでコンタクトを開閉でき、多ピンにおいても低い挿抜力で挿抜可能なLIFコネクタが使用される。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のLIFコネクタ(図1では、ジャック部のみ図示する)の構造を示す。
従来のLIFコネクタのジャック部101は、例えば、底部に基板接続用のピン106を取り付け、更に上部にプラグ部のピンを挿入するコンタクト105を取り付けた状態のジャックベース102と、上下方向に移動することにより、コンタクト105とプラグ側のピンとの接触力の強弱を調整するアクチュエータ103と、外部からの接触によるショート等の不具合を防止するための絶縁体であるジャックカバー104から構成される。
【0003】
図2は、図1のジャック部101が基板111に取り付けられた状態の外観を示す。尚、図2(a)は上面図、図2(b)は正面図、図2(c)は側面図をそれぞれ示す。通常、ジャック部101には基板接続用のピン106が取り付けられており、図示のように、基板のスルーホールに挿入され、ハンダ付けされる。また、アクチュエータには、傾斜を持つスリット112が形成され、コンタクト105とプラグ側のピンとの接触力の強弱を調整するときに使用される。
【0004】
図3は、図2の状態に更にLIFコネクタ用工具を取り付けた状態を示す。尚、図3(a)は上面図、図3(b)は側面図をそれぞれ示す。
LIFコネクタ用工具は、図示のように、操作部121と係合部122とスライドカム123から構成され、ジャック部101を挟み込むようにスライドカム123を配置する。この時、スライドカム123の側面のジャック101側に設けられた突起124が、アクチュエータ103のスリット112の所定の初期位置に(図4(a)の初期位置を参照)に納まっている。また、突起124が初期位置にあるとき、工具の操作部121は、例えば、図3(b)に示す様に、垂直状態となる。
【0005】
図4は、図3に示す工具によるアクチュエータ103の動作原理を示す。工具が、例えば、図3(b)、及び図4(a)の状態にある時は、アクチュエータ103が最下部に位置し、ジャック部101のコンタクト105が開かれた状態にある。この時、コンタクト105は、接触力が最も低い状態になっている。
この状態で、操作部121をジャック部101側に徐々に倒していくと、係合部122の歯車が噛み合い、スライドカム123が徐々に係合部122側に引き込まれる。同時にスライドカム123の突起124が、図4(a)に示すように、矢印方向、即ち水平方向へ徐々に移動する。突起124が徐々に水平方向へ移動すると、スロット112が傾斜しているため、アクチュエータ103が徐々に上方へ持ち上げられる。
【0006】
操作部121を基板111に接触するまで倒すと、突起124が図4(b)に示す位置に移動し、アクチュエータ103が最上部に位置し、ジャック部101のコンタクト105が閉じられた状態となる。この時、コンタクト105は、接触力が最も高い状態になっている。
このように、従来のコネクタは、LIFコネクタ用の工具を使用することにより、アクチュエータ103の上下運動を行い、ジャック部101側のコンタクト105と、図示はしていないプラグ側のピンの接触力の強弱を調整している。尚、図3に示す工具は、常時、基板111に取り付けておく必要はなく、例えば、プラグ部のピンを挿抜するときだけ取り付けるようにしてもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、基板上にLIFコネクタのジャック部と共にプラグ部のピンを挿抜するための工具も取り付けられているため、結果としてコネクタの実装面積が大きくなるという問題があった。
また、プラグ部のピンの挿抜時にのみ前記工具を取り付けたとしても、挿抜に必要となるスペースを確保しなければならず、結果的にコネクタの実装面積の縮小にはつながらないという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、ジャックまたはプラグと一体化した部材により、アクチュエータの上下運動による接触力の強弱を調整でき、更に基板上での実装面積の縮小を可能とし、挿抜スペースを必要としないLIFコネクタを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ジャックまたはプラグと一体化した部材によりアクチュエータの上下運動による接触力の強弱を調整する際に、その部材を水平にスライドさせる力が小さくて済むLIFコネクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明のコネクタは、請求項1に記載のように、開閉可能であるコンタクトと上下運動するアクチュエータを有するジャックと、ピンを有するプラグとを有し、前記プラグが前記ジャックと接続され、前記ピンが前記開かれた状態にあるコンタクトに挿入された状態で、前記アクチュエータが移動して前記コンタクトと前記ピンとの接触力の強弱が調整されるコネクタにおいて、
前記ジャックは、前記コンタクトを取り付けるジャックベースと、該ジャックベースの両側面に、水平方向にスライド可能であって前記アクチュエータを上下方向に移動させる一対のスライドカムと、前記一対のスライドカムの両側面と上面にスライド可能に接するとともに前記前記ジャックベースに嵌合されて、前記アクチュエータの上下方向の移動をガイドし前記スライドカムの水平方向の移動をガイドするジャックカバーとを有し、
前記プラグは、嵌合部の両側に、前記ジャックと接続された状態で前記一対のスライドカムの夫々の両側に位置する前記ジャックカバーの両側を覆う覆い部を有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、アクチュエータの上下運動により接触力の強弱を調整し、更に基板上での実装面積の縮小を可能とし、挿抜スペースを必要としない本発明のLIFコネクタの実施例を図面に基づいて説明する。
図5は、LIFコネクタの基本構造を示す。
【0026】
以下、例えば、図5(a)に示すように、プラグ2のピン3を、基板に取り付けられているジャック1のコンタクト4に挿入する場合のLIFコネクタの基本構造について説明する。尚、ジャック1内には、上下に移動可能なアクチュエータ5を有する。
先ず、図5(b)に示すように、プラグ2のピン3を、基板に取り付けられているジャック1のコンタクト4に挿入する。この段階では、アクチュエータ5は最下部に位置し、コンタクト4は開かれた状態である。この時、コンタクト4は、接触力が最も弱い状態になっている。
【0027】
次に、この状態で、アクチュエータ5を徐々に上方へ移動し、最終的に、図5(c)に示すように、アクチュエータ5を最上部まで移動する。この段階で、コンタクト4が閉じられた状態となる。この時、コンタクト4は、接触力が最も強い状態になっている。
このような構造をもつLIFコネクタは、アクチュエータの上下運動によりピン3とコンタクト4の接触力の強弱を調整可能であり、多ピンのコネクタにおいても弱い力で挿抜可能である。
【0028】
図6及び図7は、LIFコネクタ構造を有する本発明の第1の実施例を示す。尚、図6(a)は本実施例のプラグの外観を示す。図6(b)は本実施例のジャックの外観を示す。図6(c)はジャックからスライドカムを外した状態の外観を示す。図7(a)は本実施例のジャックの構成(スライドカムを外した状態)を示す。
【0029】
本実施例のコネクタは、プラグ12のピン13(図6(a)に示す)を、ジャック11のコンタクト18(図6(c)に示す)に挿入するタイプのコネクタである。また、本実施例のコネクタにおいて、ジャック11は、コンタクト18を取り付けるジャックベース16と、上下方向に移動することによりコンタクト18とプラグ側のピン13との接触力の強弱を調整するアクチュエータ15と、外部からの接触によるショート等の不具合を防止し、更にアクチュエータ15の移動時のガイドとして機能するジャックカバー14と、アクチュエータ15を上下移動させるためのスライドカム17から構成される。これは、従来のジャックとスライドカム17が一体化した構成である。
【0030】
上記のように構成される本実施例のLIFコネクタは、スライドカム17による水平方向の運動を、アクチュエータ15の上下運動に変換することで、ジャック11のコンタクト18と、プラグ12のピン13との接触力の強弱を調整する。
図8は、第1の実施例の動作の詳細を示す。
【0031】
本実施例のジャック11は、アクチュエータ15の両側面に形成された傾斜を持つスロット19と、スライドカム17に形成された突起23が係合するように取り付けられている。
先ず、図8(a)に示すように、プラグ12のピン13を、基板に取り付けられているジャック11のコンタクト18に挿入する。この段階では、スライドカム17の突起23が、アクチュエータ15のスロット19の所定の初期位置に(図8(b)の初期位置を参照)に納まっている。このように突起23がスロット19の初期位置にある時、アクチュエータ15は最下部に位置し(図8(a)を参照)、コンタクト18が開かれた状態になる。この時、コンタクト18の接触力は最も弱い状態になっている。
【0032】
この状態(図8(b)の状態)で、スライドカム17を左方向(図8(b)の矢印方向)に徐々に移動すると、同時に突起23も移動する。突起23が徐々に左方向へ移動すると、スロット19が傾斜しているため、アクチュエータ15が徐々に上方へ持ち上げられる。
スライドカム17を左方向に移動し続け、突起23が図8(c)に示す位置に移動すると、アクチュエータ15は最上部に位置(図8(d)を参照)し、コンタクト18がアクチュエータ15に挟まれ、閉じられた状態となる。この時、コンタクト18の接触力は最も強い状態になっている。
【0033】
このように、本実施例では、スライドカム17を水平方向にスライドすることにより、スライドカム17の水平方向の運動を、アクチュエータ15の上下運動に変換し、ジャック11のコンタクト18とプラグ12のピン13との接触力の強弱を調整している。
更に、本実施例では、図6(a)に示すように、ジャック11の嵌合部に逆さし防止用の突起22を設け、更に図6(b)(c)に示すように、プラグ12の嵌合部に逆さし防止用の溝21を設けている。これにより、ピンの誤挿入を防止でき、それに伴って発生する可能性のある電子部品の破損や事故を防止することができる。尚、溝21と突起22については、それぞれ逆側に設けても良いし、その個数も任意とする。
【0034】
更に、本実施例において、ジャック11は、図1の従来と同様にピン106を基板上のスルーホールに挿入することにより基板に取り付けるか、または、図8(a)に示すように底部にピン挿入用の穴を設け、基板上に取り付けられたピンを挿入することにより基板に取り付けることとする。後者の取り付け方法によれば、ハンダ付けによらない基板接続が可能となり、それに伴って、基板への取り付け、及び基板からの取り外しが容易となり、更に作業工数の削減にもつながる。
【0035】
上記、第1の実施例によれば、基板上での実装面積の縮小化を実現できると共に、更に基板上の挿抜スペースが不必要となる。
図9は、LIFコネクタ構造を有する本発明の第2の実施例を示す。尚、図9(a)はプラグ未挿入時の本実施例外観を示す。図9(b)はプラグ未挿入時の本実施例の外観を示す。
【0036】
本実施例のコネクタも、第1の実施例と同様に、プラグ12のピン13(図6(a)に示す)を、コンタクト18に挿入するタイプのコネクタである。また、本実施例のコネクタのジャック11aは、複数のプラグ12を取り付け可能なスライドカム17aが一体化した構成である。その他の構成については、第1の実施例と同様である。
【0037】
上記のように構成される本実施例のLIFコネクタは、スライドカム17aによる水平方向の運動を、複数のアクチュエータ15の上下運動に変換することで、ジャック11のコンタクト18と、プラグ12のピン13との接触力の強弱を複数同時に調整する。即ち、第2の実施例では、スライドカム17aと複数のアクチュエータが連動する構造を有する。尚、第2の実施例の動作の詳細については、先に説明した図8と同様のため説明を省略する。
【0038】
図10及び図11は、LIFコネクタ構造を有する本発明の第3の実施例を示す。尚、図10は本実施例の外観を示す。図11は本実施例の構成を示す。
本実施例のLIFコネクタは、プラグ32のピン33を、ジャック31のコンタクト38に挿入するタイプのコネクタである。また、本実施例のジャック31は、コンタクト38を取り付けるジャックベース36と、上下方向に移動することによりコンタクト38とピン33との接触力の強弱を調整するアクチュエータ35と、外部からの接触によるショート等の不具合を防止し、更にアクチュエータ35の移動時のガイドとして機能するジャックカバー34と、アクチュエータ35を上下移動させるためのスライドカム37から構成される。
【0039】
上記のように構成される本実施例のLIFコネクタは、スライドカム37による水平方向の運動を、アクチュエータ35の上下運動に変換することで、ジャック31のコンタクト38と、プラグ32のピン33との接触力の強弱を調整する。
図12は、上記の様に構成されるジャック31とプラグ32が嵌合した状態の断面を示す。このタイプのコネクタは、リード41の間に基板を挟み込み、ハンダ付けにより基板に取り付けられる。
【0040】
そこで、本実施例のコネクタの基板への取り付け方法の一例を、図13に基づいて具体的に説明する。例えば、図示のように、ジャック31の基部に、基板51上に形成されたスリット52と嵌合する位置決め用の突起41を設ける。まず、このスリット52と位置決め用の突起41を嵌合させる。位置決め後、パッド53上にあるリード41にハンダ付けを行い、ジャック31を基板51に取り付ける。
【0041】
このように、ジャック31の基部に位置決め用の突起41を設けることにより、本実施例では、基板51へ取り付ける際の位置決めが容易となり、更に基板51とジャック31を確実に接続できる。
図14は、第3の実施例の動作の詳細を示す。
本実施例のジャック31は、アクチュエータ35の両側面に形成された傾斜を持つスロット39と、スライドカム37に形成された突起40が係合するように取り付けられている。
【0042】
まず、図14(a)に示すように、プラグ32のピン33を、基板に取り付けられているジャック31のコンタクト38に挿入する。この段階では、スライドカム37の突起40が、アクチュエータ35のスロット39の所定の初期位置に(図14(b)の初期位置を参照)に納まっている。このように突起40がスロット39の初期位置にある時、アクチュエータ35は最下部に位置し(図14(a)を参照)、コンタクト38が開かれた状態になる。この時、コンタクト38の接触力は最も弱い状態になっている。
【0043】
この状態(図14(b)の状態)で、スライドカム37のノブ24を左方向(図8(b)の矢印方向)に徐々に押し込むと、同時に突起40も移動する。突起40が徐々に左方向へ移動すると、スロット39が傾斜しているため、アクチュエータ35が徐々に上方へ持ち上げられる。
スライドカム37のノブ24を左方向に押し続け、突起40が図14(c)に示す位置に移動すると、アクチュエータ35は最上部に位置(図14(d)を参照)し、コンタクト38がアクチュエータ35に挟まれ、閉じられた状態となる。この時、コンタクト38の接触力は最も強い状態になっている。
【0044】
このように、本実施例では、スライドカム37を水平方向にスライドすることにより、スライドカム37の水平方向の運動を、アクチュエータ35の上下運動に変換し、ジャック31のコンタクト38とプラグ32のピン33との接触力の強弱を調整している。
更に、本実施例では、図11に示すように、ジャック31の嵌合部に逆さし防止用の突起43を設け、更にプラグ32の嵌合部に逆さし防止用の溝44を設けている。これにより、ピンの誤挿入を防止でき、それに伴って発生する可能性のある電子部品の破損や事故を防止することができる。尚、溝43と突起44については、それぞれ逆側に設けても良いし、その個数も任意とする。
【0045】
図15乃至図19に、LIFコネクタ構造を有する本発明の第4の実施例を示す。ここで、図15はコネクタの斜視図であり、図16はコネクタの正面図であり、図17中(a)はコネクタを一部破断して示した側面図であり、(b)はコネクタの部分正面図であり、図18はコネクタのプラグの主要部を構成する部材の分解斜視図であり、図19はコネクタのジャックの斜視図である。
【0046】
第4の実施例のコネクタ60は、図15および図16に示すように、スライドカム62がプラグ本体64に一体的に設けられたプラグ66とジャック68とから構成される。さらに、図17に示すように、ジャック68の側面には固定基板70が取り付けられている。
以下、各部材の具体的な構成を説明する。
【0047】
第4の実施例のプラグ66には、断面がコ字状に形成されるプラグ本体64と、スライドカム62およびスライドカム取り付け部材70とが設けられている(図15参照)。
プラグ本体64の底面には複数のピン72が挿入されている。この底面の長手方向両端部にはそれぞれ突出部74が延出しその突出部74には孔部(溝)76が形成されている。また、長手方向に対向して設けられた二側面にはそれぞれ内側に向けて開口する溝部78が形成されている。二側面にはこの溝部78に連通して上方に開口する開口部79が形成されている。
【0048】
一方、スライドカム62は、長尺な直方体状の部材であり、第1乃至第3の実施例のスライドカム17、17a、37に設けられた突起23、40に代えて、傾斜を持つスロット80が、この場合、2つ形成されている(図18参照)。スロット80の端部には、後述するジャック68の突起90(図17参照)を挿入するための切り欠き部80aが設けられている。このスライドカム80は一対設けられ、スロット80の形成された面を対向させてプラグ本体64の溝部78に係合するとともにスライドカム80の両端がスライドカム取り付け部材70に固着されている。切り欠き部80aは開口部79と連通するように構成されている。
【0049】
第4の実施例のジャック68には、基部(ジャックベース)82と、アクチュエータ84と、ジャックカバー86とが設けられている(図18参照)。
基部82は、長手方向に沿って分割線Pの位置で2つの基部部材82a、82bに分割可能に設けられ、それぞれの基部部材82a、82bの外側側面(分割線Pと反対側の面)の両端に溝部92の設けられた固定基板70を位置決めし、固定するための突起88が設けられている。アクチュエータ84には、長手方向の二側面の両端にそれぞれ上記スライドカム62のスロット80と係合する突起90が設けられている(図17参照)。このように構成されるジャック68の突起88に固定基板70の溝部92を係合してジャック68に固定基板70が取り付けられる。
【0050】
上記のように構成されるプラグ66とジャック68を基板に取り付けるとともに、さらに固定基板70を取り付けた状態を示す図17において、参照符号94はプラグ66に取り付けられる基板を示し、基板94に形成された孔部95とプラグ本体64の孔部76を挿通するピン等の締結部材97によって基板94にプラグ本体64が固定されている。なお、参照符号72はプラグ66に基板94を取り付けるためのピン72を示し、参照符号96はジャックに取り付けられるコンタクトを示す。また、参照符号99は固定基板70の端部にさらに接合される基板を示す。
【0051】
図17において、アクチュエータ84は、基部82から離間してプラグ本体64に近接しており、コンタクト96がピン72に強固な接触力で係合している。
上記のように構成されるコネクタ60において、プラグ66をジャック68に取り付ける方法について、以下説明する。
プラグ66は予め基板82にピン72で固定されている。一方、ジャック68にはコンタクト96が取り付けられている。図17中、挿通するピン72を上に向けた状態にしてこのプラグ66を配置し、ジャックカバー86を下に向けた状態でジャック68を上から取り付けるために、開口部79を介してプラグ本体64のスロット80の切り欠き部80aからスロット80内にジャック68の突起90を挿入させ、係合させる。このときピン72とコンタクト96とは係合する直前の状態にある。スロット80が設けられたスライドカム62を図17の紙面垂直方向に移動させることにより、スロット80の傾斜に沿って突起90が下降し、アクチュエータ84が徐々にプラグ本体64の底部に近接していき、これによって、ピン72とコンタクト96との接触力が強まっていく。この作用機構は、図8で説明した第1の実施例および図14で説明した第3の実施例のものと、基本的には同じであるため詳細な説明を省略する。
【0052】
この第4の実施例によれば、プラグ66と一体化した部材すなわちスライドカム62によって水平方向の運動を行うことから、工具を必要としないLIFコネクタを提供することができ、基板94上での実装面積の縮小化をはかると共に、更に基板94上の挿抜スペースが不必要となるという、第1乃至第3の実施例のものと同様の効果を得ることができる。また第4の実施例では、ジャックカバー86が軽量化され、材料費の軽減が図れるという特有の効果を得ることができる。また、基部82に取付けられる固定基板70を介してさらに基板99を積み重ねて設けることができる。
【0053】
図20に第5の実施例のコネクタの側面図を示す。
第5の実施例のコネクタ200は、上記第4の実施例とほぼ同じ構成要素によって構成される2組のプラグ本体202およびジャック204が設けられている(以下、これらの1組を指してプラグおよびジャックの構成単位ということがある。)。この場合、図示しないが第5の実施例と同様に、各ジャック204の突起はプラグ本体202に取り付けられたスライドカム206のスロットに係合しており、したがって、複数のジャック204のアクチュエータの上限運動をスライドカムを取り付けた1つのスライドカム取り付け部材の水平方向の運動によって行うことになる。
【0054】
この第5の実施例によれば、複数のジャック204とプラグ本体(プラグ)202との接触力の強弱調整が1つのスライドカム206によって同時に可能となる。
図21に第6の実施例のコネクタの部分正面図を示す。このコネクタ208のジャックとプラグとは基本的には図20に示した第5の実施例とほぼ同じ構成要素によって構成される。したがって、2つ設けられた各ジャックのアクチュエータ210の突起212はプラグ本体214のスライドカム216のスロット218に係合している。なお、ジャックのアクチュエータ210に挿入されるコンタクトおよびこのピンに係合するためにプラグに設けられるピンは図21では省略している。
【0055】
ここで、第5の実施例において説明しなかったが、ジャック204とプラグ202との接触力の強弱調整を行うための、例えば、第5の実施例と同一の構成とされる第4の実施例で示した複数の突起90とスロット80とは同一のピッチで配設されている。すなわち、突起90の離間間隔とスロット80の離間間隔は各ジャック68およびプラグ66の構成単位内において同じであり、また、各ジャック68およびプラグ66の構成単位間においても同様である。これに対して、第6の実施例のコネクタ208の突起212のピッチL1、L2とスロット218のピッチM1、M2とは異なるピッチで配設されており(L1(L2)≠M1(M2))この場合、突起212のピッチL1、L2は、ジャックおよびプラグの1つの構成単位において、一定間隔(L1=L2)としているのに対してスロット218のピッチピッチM1、M2は図21中右側の方が徐々に大きく設けられている(M1<M2)。なお、この場合、各ジャックおよびプラグの構成単位間のピッチの関係は同一とされている(L1=L3、L2=L4、M1=M3、M2=M4)。
【0056】
上記した第6の実施例のコネクタ208の作用を以下に説明する。
図21中、(a)はコンタクトとピンとを係合する直前の状態、すなわち、アクチュエータ210がプラグ本体214から最も離間した位置にある状態を示す。この(a)の状態から、(b)に示すように、プラグ本体214のスライドカム(言いかえればスライドカム取り付け部材)216を図21中右方向に水平に移動させると、突起212が傾斜を有するスロット218内を移動しアクチュエータ210が下方に移動する。このとき、突起212のピッチL1、L2は一定間隔であるのに対してスロット218のピッチM1、M2は右側の方が徐々に大きく設けられているため、突起212がスロット218中を右方向に進入するタイミングは図中右側の方が遅くなり、この結果、左側の突起212がスロット218の傾斜部分を通過してスロット218の図中右下近くに位置する時点で右側の突起212がスロット218の傾斜部分を通過する途中にある。すなわち、アクチュエータ210は左端の部位が下方のプラグ本体214の底面に到達した時点で右端の部位の下方向への移動が遅れ、図21中、左端の部位が下がった傾いた状態にある(なお、図21においてはこの状態を誇張して示している。)。この状態において、アクチュエータ210左端の部位のコンタクトとピンとの係合が進行して接触力が強い状態に至っているのに対して右側の部位コンタクトとピンとの係合が遅れて接触力が弱い状態にある。したがって、プラグ本体214のスライドカム216を右方向に移動させる操作に必要な力がタイミング的に分散され小さな力で操作することができる。ついで、(c)に示すように、プラグ本体214のスライドカム216をさらに右方向に移動させると、右端の部位の突起212がスロット218の傾斜部分を通過しスロット218の右下に至り、したがって、コンタクトとピンとが全体として強い接触力で係合する状態に至る。
【0057】
なお、この場合、各ジャックおよびプラグの構成単位が上記した第6の実施例のように同一の挙動を行うように構成される限り、各ジャックおよびプラグの構成単位間のピッチの関係は同一とする必要はない(L1≠L3、L2≠L4、M1≠M3、M2≠M4でよい。)。
図示しないが、上記した第6の実施例の突起とスロットとの配置構成は、第1乃至第4の実施例で示したコネクトについても、同様に適用可能であり、第6の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0058】
次に、上記図12のコネクタ、図15及び図16に示すコネクタ60、図20のコネクタ200、図21のコネクタ208の耐久性(ジャック68とプラグ66との接続及び接続解除の繰り返しを多数回行なった後においてもジャック68とプラグ66と電気的接続が保証されること)を試験するコネクタ試験器具について説明する。説明の便宜上、上記複数のコネクタの代表として図15及び図16に示すコネクタ60を選択し、このコネクタ60に適したコネクタ試験器具について説明する。
【0059】
コネクタ試験器具300は、図22に示す構造を有し、図23(A)乃至(C)に示すように、プリント基板301上にセットされる。コネクタ208の耐久性の試験は、レバー333を一方向に回動させる操作→ジャック68をプラグ66より抜く操作→改めてジャック68をプラグ66に差し込む操作→レバー333を逆方向に回動させる操作を多数回繰り返し行なって、その後にジャック68とプラグ66との電気的接続の良好性を確認することによって行なう。
【0060】
耐久性が試験されるコネクタ60は、図23に示すように、プラグ66がプリント基板301上に実装されている。このプラグ66にジャック68が接続してある。
コネクタ試験器具300は、試験器具本体310と、枠部材320と、枠部材往復移動機構330とを有する。
【0061】
試験器具本体310は、2本のレール部材311、312と裏当て部材313、314とよりなる。レール部材311と裏当て部材313とが及びレール部材312と裏当て部材314とが、プリント基板301を挟んでねじ315によってねじ止めしてあり、レール部材311、312は、プリント基板301の上面にプラグ66の幅方向(Y1,Y2方向)の両側に沿って固定してある。
【0062】
各レール部材311、312には、対向する面側に、凹状のレール部311a,312aが形成してある。
枠部材320は、プラグ66のスライドカム62を囲む大きさを有し、長手方向(X1,X2方向)の両端に横桟部320a、320bを有し、レール部311a,312aに嵌合しており、X1,X2方向に摺動可能に設けてある。枠部材320は、スライドカム62を囲んでおり、横桟部320aはスライドカム62のX1方向端側のスライドカム取り付け部材70aに対向しており、横桟部320bはスライドカム62のX2方向端側のスライドカム取り付け部材70bに対向している。
【0063】
枠部材往復移動機構330は、試験器具本体310のX2方向端寄りの部分に設けてあり、X1,X2方向に摺動可能であるラック部材331と、レール部材311、312間に固定してある固定ピン332に支持されており、上記ラック部材331とかみ合っているピニオン332と、ピニオン332より上方に延びている操作レバー333とよりなる。ラック部材331と枠部材320とがピン334によって連結してある。
【0064】
操作レバー333をS2方向に回動させると、ピニオン332を介してラック部材331がX2方向に移動され、枠部材320がX2方向に移動され、スライドカム62が図24(B)に示すようにX2方向に移動され、コンタクト96(図17参照)が拡がり、ジャック68がプラグ66より抜くことが可能な状態となる。
【0065】
操作レバー333をS1方向に回動させると、上記とは逆に、ピニオン332を介してラック部材331がX1方向に移動され、枠部材320がX1方向に移動され、スライドカム62が図24(C)に示すようにX1方向に移動され、コンタクト96(図17参照)がすぼめられ、ジャック68がプラグ66と電気的に接続された状態となる。
【0066】
スライドカム62のX2方向の移動は、横桟部320aがスライドカム取り付け部材70aを押すことによって行なわれる。また、スライドカム62のX1方向の移動も、横桟部320bがスライドカム取り付け部材70bを押すことによって行なわれる。
ここで、仮に、スライドカム取り付け部材70a、70bを引っかけてスライドカム62を移動させた場合を考えてみる。この場合には、スライドカム取り付け部材70a、70bに応力が局部的に作用し易くなって、スライドカム62の往復移動を多数回行なっているうちに、スライドカム取り付け部材70a、70bにクラックが入ってしまい、コネクタの耐久性試験を途中で中断せざるを得ない状態となってしまう虞れがある。
【0067】
これに対して、上記の構成のコネクタ試験器具300の場合には、横桟部320aがスライドカム取り付け部材70aを押すことによって、或いは、横桟部320bがスライドカム取り付け部材70bを押すことによって、スライドカム62を往復移動させているため、スライドカム取り付け部材70a、70bに応力が局部的に作用することが起きない。よって、コネクタの耐久性試験の途中でスライドカム取り付け部材70a、70bにクラックが入ることが起きず、コネクタの耐久性試験は接続及び接続解除の繰り返しを目的の回数完了するまで支障なく行なわれる。
【0068】
次に、上記プラグ66のピン72のうち補修すべき欠陥ピンを取り除く欠陥ピン取り除き用補修治具について、図25を参照して説明する。補修すべき欠陥ピンとは例えば曲がってしまっているピンである。
従来は、欠陥ピンはプラグ66が実装してあるプリント板94の下面より上方に押し出して取り除いていた。しかし、配線層が増えてプリント板94が厚くなってくると、ピンのうちプリント板の下面より突き出ているピン部分の長さが短くなって、欠陥ピンを押し出すことが困難となる。
【0069】
そこで、本発明の欠陥ピン取り除き用補修治具350は、欠陥ピンのうちプラグ66より上方に突き出ているピン部分をクランプして、欠陥ピンを上方に引き抜くように構成したものである。
図25(A)乃至(C)に示すように、欠陥ピン取り除き用補修治具350は、補修治具本体360とピンクランプ機構370とよりなる。
【0070】
補修治具本体360は、棒状の把手361よりなる。
ピンクランプ機構370は、チャック部材371と締めナット部材372とよりなる。チャック部材371は、丸棒形状であり、スリット371aによって複数のクランプ片371bに分割されており、先端側より順に、クランプ片先端部371c、テーパ部371d、及びねじ部371eが形成してあり、基部側が把手361に固定してあり、把手361より下方に延びている。締めナット部材372は、ねじ部372aと、テーパ状筒部372bと、ノブ部372cとよりなる。締めナット部材372は、ねじ部372aをねじ部371eと螺合させて、チャック部材371の先端側の外側に取り付けてあり、テーパ状筒部372bがテーパ部371dと嵌合している。クランプ片先端部371cは締めナット部材372より突き出ている。クランプ片先端部371cは、隣のピンに当たらないで、取り除こうとするう欠陥ピンをクランプすることが可能である小さいサイズである。
【0071】
72Aは欠陥ピンである。欠陥ピン72Aは、欠陥ピン取り除き用補修治具350を以下のように操作することによって取り除かれる。
まず、クランプ片先端部371cを欠陥ピン72Aのうちプラグ本体64より上方に突き出ているピン部分72Acに嵌合させ、指先をノブ部372cに当てて締めナット部材372を締める方向にきつくなるまで回転させる。これにより、テーパ状筒部372bがテーパ部371dを締めて、クランプ片先端部371cがすぼまって、ピン部分72Acをクランプする。続いて、把手361を握って引き上げる。これによって、欠陥ピン72Aがプリント板94及びプラグ本体64から引き抜かれる。
【0072】
次に、欠陥ピン72Aを引き抜いた個所にピンを再圧入するピン再圧入用補修治具について、図26及び図27を参照して説明する。
従来は、ピンはプリント板94の下面より上方に圧入させていた。しかし、配線層が増えてプリント板94が厚くなってくると、ピンのうちプリント板の下面より突き出ているピン部分の長さが短くなって、ピンの再圧入が難しくなる。
【0073】
そこで、本発明のピン再圧入用補修治具400は、ピンをプラグ66の上方から再圧入するように構成したものである。
コンプライアントピン72は、図26(E)に示すように、バルジ部72aと、バルジ部72aより下方に延びており、途中にプレスフィット部72b1を有する下方ピン部72bと、バルジ部より上下方に延びている上方ピン部72cとよりなり、バルジ部72aの上端側に肩部72a1を有する。
【0074】
ピン再圧入用補修治具400は、柄よりなる補修治具本体410と、補修治具本体400の先端側のピン支持部材411と、補修治具本体410の先端に支持されているカバー部材412と、ピン支持部材411とカバー部材412との間に設けてある圧縮コイルばね413とよりなる構成である。
ピン支持部材411は、ピン72のうち上方ピン部72cを収容する筒状の上方ピン部収容部411aと、ピン72のバルジ部72aの肩部72a1を押す肩部押し部411bと、両側に突き出ている径方向ピン部411cとよりなる。
【0075】
カバー部材412は、略筒状であり、周面にZ方向の長穴412aを有し、この長穴412aが上記径方向ピン部411cに嵌合させて回動を制限されて、補修治具本体410の先端に、Z1,Z2方向に長穴412aの範囲内で摺動可能に設けてある。カバー部材412は筒状部の下端よりZ2方向に延びている2つの片よりなるフォーク部412bを有する。
【0076】
フォーク部412bは、ピン支持部材411に支持されたピン72の下方ピン部72bを覆って保護すると共に、ピン72を再圧入するときにプラグ本体64の上面に当たってピン再圧入位置を決める役割を有する。また、カバー部材412はピン72を再圧入するときにZ2方向に移動される補修治具本体410の下端部分及びピン支持部材411のうち上方ピン部収容部411aを案内する役割を有する。
【0077】
圧縮コイルばね413は、略筒状のカバー部材412の内周側に組み込まれており、カバー部材412をZ2方向に付勢している。カバー部材412は、補修治具本体410よりZ2方向に突き出ており、フォーク部412bはピン支持部材411よりZ2方向に突き出ている。
ピンが抜いた場所にピンを再圧入する操作は以下のようになされる。
【0078】
先ず、図26(D)に二点鎖線で示すように、ピン72の上方ピン部72cをピン支持部材411の上方ピン部収容部411a内に差し込んで、ピン72を支持させる。次いで、図27(A),(B)に示すように、ピン再圧入用補修治具400の補修治具本体410を持って、フォーク部412bをプラグ66の上面に押し当ててピン72が抜かれた穴に位置決めし、この状態で補修治具本体410を強くZ2方向に押し下げる。
【0079】
この操作によって、補修治具本体410がカバー部材412とは独立に下動する。補修治具本体410の下端部分は、カバー部材412に案内されつつZ2方向に、図27(C)に示すように、肩部押し部411bがプラグ本体64の上面に突き当たるまで移動する。この過程で、ピン支持部材411の肩部押し部411bがピン72のバルジ部72aの肩部72a1を押して、ピン72の下方ピン部72bはプラグ本体64の貫通穴64aを貫通し、続いて、プリント板94の貫通穴94aを貫通して、プレスフィット部72b1がプリント板94の貫通穴94aに圧入され、バルジ部72aがプラグ本体64の貫通穴64a内に圧入される。
【0080】
この後、補修治具本体410を引き上げると、ピン支持部材411の上方ピン部収容部411aがピン72の上方ピン部72cから抜け出し、ピン再圧入用補修治具400はピン72から外れる。
【0081】
【発明の効果】
従来は、基板上にLIFコネクタのジャックと共にプラグのピンを挿抜するための工具も取り付けられているため、結果としてコネクタの実装面積が大きくなっていた。また、プラグ部のピンの挿抜時にのみ前記工具を取り付けたとしても、挿抜に必要となるスペースを確保しなければならなかった。
【0082】
これに対し、上述の如く、本発明のLIFコネクタによれば、ジャックと一体化した部材、即ち、予めスライドカムとジャックを一体化することにより、あるいはまた、プラグと一体化した部材、即ち、予めスライドカムとプラグを一体化することにより、工具を必要としないLIFコネクタを提供することができる。
具体的にいうと、本発明のLIFコネクタは、従来使用していた工具の操作部121及び係合部122を必要とせず、その結果として基板上での実装面積の縮小化をはかると共に、更に基板上の挿抜スペースが不必要となる。
【0083】
従って、本発明によれば、ジャックあるいはプラグと一体化した部材によりアクチュエータの上下運動による接触力の強弱を調整でき、更に基板上での実装面積の縮小を可能とし、挿抜スペースを必要としないLIFコネクタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のLIFコネクタの構成(ジャック部のみ)を示す図である。
【図2】従来のLIFコネクタの外観を示す図である。
【図3】従来のLIFコネクタ用工具を示す図である。
【図4】アクチュエータの動作原理を示す図である。
【図5】LIFコネクタ構造を示す図である。
【図6】第1の実施例の外観を示す図である。
【図7】第1の実施例のジャックの構成(スライドカムを外した状態)を示す図である。
【図8】第1の実施例の動作を示す図である。
【図9】第2の実施例を示す図である。
【図10】第3の実施例の外観を示す図である。
【図11】第3の実施例の構成を示す図である。
【図12】プラグとジャックが嵌合した状態を示す図である。
【図13】基板への取り付け方法である。
【図14】第3の実施例の動作を示す図である。
【図15】 第4の実施例のコネクタの斜視図である。
【図16】 第4の実施例のコネクタ正面図である。
【図17】 (a)は第4の実施例のコネクタを一部破断して示した側面図であり、(b)は実施例のコネクタのプラグおよびプラグに取り付けられた基板の部分正面図である。
【図18】 第4の実施例のコネクタのプラグの主要部を構成する部材の分解斜視図である。
【図19】 第4の実施例のコネクタのジャックの斜視図である。
【図20】 第5の実施例のコネクタ正面図である。
【図21】 第6の実施例のコネクタの部分正面図である。
【図22】 本発明の一実施例のコネクタ試験器具の分解斜視図である。
【図23】 図22のコネクタ試験器具をプリント基板にセットした状態を示す図である。
【図24】 コネクタ試験器具の操作時のスライドカムの往復移動を説明する図である。
【図25】 本発明の一実施例の欠陥ピン取り除き用補修治具を示す図である。
【図26】 本発明の一実施例のピン再圧入用補修治具を示す図である。
【図27】 図26のピン再圧入用補修治具を使用してピンを再圧入するときの動作を示す図である。
【符号の説明】
1 ジャック
2 プラグ
3,13,33,72,106 ピン
4 コンタクト
5 アクチュエータ
11,11a,31,68,101,214 ジャック
12,32,66 プラグ
14,34,86,104,210 ジャックカバー
15,35,84,103 アクチュエータ
16,36,102 ジャックベース
17,17a,37,62,123,206,216 スライドカム
18,38,96,105 コンタクト
19,39,80,112,218 スロット
21 逆さし防止用溝
22 逆さし防止用突起
23,40,88,90,124,212 突起
24 ノブ
41 リード
51,94,99,111 基板
52 スリット
53 パッド
60,200,208 コネクタ
64,202,214 プラグ本体
70 固定基板
76,92,95 孔部
82 基部(ジャックベース)
121 操作部
122 係合部
300 コネクタ試験器具
320 枠部材
350 欠陥ピン取り除き用補修治具
400 ピン再圧入用補修治具

Claims (4)

  1. 開閉可能であるコンタクトと上下運動するアクチュエータを有するジャックと、ピンを有するプラグとを有し、前記プラグが前記ジャックと接続され、前記ピンが前記開かれた状態にあるコンタクトに挿入された状態で、前記アクチュエータが移動して前記コンタクトと前記ピンとの接触力の強弱が調整されるコネクタにおいて、
    前記ジャックは、前記コンタクトを取り付けるジャックベースと、該ジャックベースの両側面に、水平方向にスライド可能であって前記アクチュエータを上下方向に移動させる一対のスライドカムと、前記一対のスライドカムの両側面と上面にスライド可能に接するとともに前記前記ジャックベースに嵌合されて、前記アクチュエータの上下方向の移動をガイドし前記スライドカムの水平方向の移動をガイドするジャックカバーとを有し、
    前記プラグは、嵌合部の両側に、前記ジャックと接続された状態で前記一対のスライドカムの夫々の両側に位置する前記ジャックカバーの両側を覆う覆い部を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一対のスライドカム両端は前記ジャックカバーの水平方向端から突出されるとともに、当該両端はノブを有する部材に固定されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ジャックと前記プラグの嵌合部の、いずれか一方に逆さし防止用の突起を具備し、他方に逆さし防止用の溝を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ジャックは、前記ジャックベースに、基板上に形成された溝と嵌合する位置決め用の突起を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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