JP4062484B2 - 上部旋回式クローラダンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部旋回体の前部に運転室とエンジンとを互いに隣接配置して搭載してなる上部旋回式クローラダンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の上部旋回式クローラダンプとしては、左右一対の履帯を有する下部走行体上に旋回サークルを介して上部旋回体が旋回自在に搭載され、この上部旋回体の前部左側に運転室が設けられるとともに、後部にダンプ荷台が傾動自在に設けられた構造のものが知られている。
【0003】
ところで、この従来の上部旋回式クローラダンプにおいては、図4に示されるように、エンジン51と油圧ポンプ52とよりなるパワーユニット53を、上部旋回体の前部右側(運転室54の右側方)に、その軸線を車体前後方向と一致させて配置するようにされたものが一般的である(特許第2886811号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のようなパワーユニット53の配置構成では、重量のあるパワーユニット53の重心位置が上部旋回体の旋回中心Qから離れることになり、このパワーユニット53を搭載する旋回フレームを強化する必要が生じて、この旋回フレームの重量が増し、接地面圧の増加によって特に軟弱地での走行性が悪化するという問題点がある。また、この従来構造では、運転室54から離れた側の前部角部(右側角部)が角張った形状にならざるを得ず、このため上部旋回体の旋回半径が大きくなるだけでなく、作業時における右前方の視界性が悪くなるという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、旋回フレームの重量軽減を図るとともに、この旋回フレームの旋回半径を小さくし、かつ右前方の視界性を向上させることのできる上部旋回式クローラダンプを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明による上部旋回式クローラダンプは、
上部旋回体における旋回フレームの前部に運転室とエンジンとを互いに隣接配置して搭載してなる上部旋回式クローラダンプにおいて、
前記エンジンを前記運転室の側方に配置するとともに、前記エンジンの前部が前記運転室側に近接し、後部が外側方を向くように、前記エンジンのクランク軸線を、車体前後方向に対して傾斜させて配置し、かつ前記エンジンを前記旋回フレームの旋回中心に近付けて配置することを特徴とするものである(第1発明)。
【0007】
本発明によれば、運転室の側方に配されるエンジンを車体前後方向に対して傾斜配置させることによって、重量のあるエンジンを上部旋回体の旋回中心に近付けることができ、これによって上部旋回体の旋回フレームを軽量化することができる。また、旋回フレームの右前端部を削いだ形状にすることができるので、上部旋回体の旋回半径を小さくすることができるとともに、運転室から離れた位置にある右前方部の視界性を向上させることができる。また、前記エンジンが旋回フレームの旋回中心に近付けて配置されているので、車両の右前方部の視界性をより一層向上させることができる。
【0008】
本発明において、前記運転室とエンジンとの間にエンジンメンテナンス用の空間が設けられ、この空間に対応する前記上部旋回体の旋回フレームには整備用穴(16)が形成されているのが好ましい(第2発明)。こうすることで、エンジンの左側方からのメンテナンス性(整備性)の向上を図ることができる。また、この空間における旋回フレームに整備用穴が形成されているので、作業者は車両の下に潜ってその整備用穴から上半身を出してエンジンの整備がより容易に行えることになる。
【0010】
また、前記各発明において、前記エンジンの前方にラジエータが、後方に油圧ポンプが配されるのが好ましい(第3発明)。
【0011】
さらに、前記第1発明〜第3発明において、前記エンジンの前記運転室に面する側と反対側の空間であって、前記旋回フレームの上面に面してエアクリーナが配されるのが好ましい(第4発明)。こうすることで、運転者の視界を妨げない低い位置にエアクリーナを設置することでき、またそのエアクリーナ周りの整備を地上に作業者が立った状態で容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による上部旋回式クローラダンプの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1には、本発明の一実施形態に係る上部旋回式クローラダンプの側面図が示され、図2には、同上部旋回式クローラダンプの正面図が示されている。
【0014】
本実施形態の上部旋回式クローラダンプ1は、左右に履帯2を有する下部走行体3と、この下部走行体3上に旋回サークル4を介して旋回自在に搭載される上部旋回体5を備えている。上部旋回体5は旋回フレーム6を有し、この旋回フレーム6の前部左側には運転室7が搭載され、また旋回フレーム6の後部にはベッセル(荷台)8が傾動自在(図1の二点鎖線参照)に搭載されている。このベッセル8は、一端部がそのベッセル8に回動自在に取着され、他端部が旋回フレーム6に回動自在に取着されるダンプシリンダ9の伸縮動によって起伏作動される。
【0015】
図3には、前記上部旋回式クローラダンプにおける各機器の平面配置図が示されている。図示のように、旋回サークル4の旋回中心Pにはセンタスイベルジョイント10が配設され、このセンタスイベルジョイント10に隣接して、旋回サークル4の内歯と噛み合うピニオンが装着された旋回モータ11が配設されている。
【0016】
前記旋回フレーム6の前部側に設けられた運転室7の右側方にはエンジン12が配設され、このエンジン12の後方には油圧ポンプ13がそのエンジン12に直列に配設され、またエンジン12の前方にはラジエータ(放熱器)14が配設されている。ここで、前記エンジン12は、前部が前記運転室7側に近接するように、後部が外側方を向くように、そのクランク軸線を車体前後方向に傾斜配置されている。そして、前記運転室7とエンジン12との間にはエンジンメンテナンス用の空間15が形成され、この空間15に対応する旋回フレーム6には整備用穴16が形成されている。こうして、エンジン12の左側面側のメンテナンスを行う際、作業者は車両の下に潜ってその整備用穴16から上半身を出してそのメンテナンスが行えるようにされている。
【0017】
また、前記エンジン12内に燃焼用空気を取り入れるためのエアクリーナ17は、エンジン12の運転室7に面する側と反対側の前部空間であって、旋回フレーム6の上面に面するように配されている。
【0018】
さらに、前記運転室7とベッセル8との間に形成された空間には燃料タンク18が、運転室7の後方であってベッセル8の下方空間には作動油タンク19が、それぞれ配設されている。
【0019】
このように、本実施形態の上部旋回式クローラダンプ1においては、エンジン12が車体前後方向に対して傾斜配置されているので、従来の縦置き構造のもの(図5参照)に比べて、比較的重量のあるエンジン12を旋回フレーム6の旋回中心Pに近付けることができる。したがって、旋回フレーム6の剛性を小さく抑えることができることになり、その旋回フレーム6の軽量化を図ることができる。また、エンジン12の前部が運転室7寄りに近付くように傾斜されているので、旋回フレーム6の右前端部を削いだ形状(図3の記号A参照)にすることができ、旋回半径を小さくできる。また、車体右側前方部の外装上面を傾斜した形状(図2の記号B参照)にでき、運転室から離れた位置にある右前方部の視界性を向上させることができるという利点がある。また、この右前端部の形状に合わせて左前端部も同様の削いだ形状にすることで、旋回フレーム6の旋回半径を小さくすることができて、小旋回型の車両とすることができる。また、エンジン12の左側方からのメンテナンスに際しては、エンジン12と運転室7との間に形成された空間15に設けられた整備用穴16からそのメンテナンスを容易に行うことができ、またエンジン12の右側方からのメンテナンスに際しては、車体の右側方から容易に行うことができる。さらに、本実施形態においては、エアクリーナ17が旋回フレーム6の右前端部であってその旋回フレーム6の上面に配されているので、そのエアクリーナ17周りのメンテナンスを、作業者が地上に立った状態で容易に行うことができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態に係る上部旋回式クローラダンプの側面図である。
【図2】 図2は、本実施形態の上部旋回式クローラダンプの正面図である。
【図3】 図3は、本実施形態における各機器の平面配置図である。
【図4】 図4は、従来の上部旋回式クローラダンプにおける各機器の平面配置図である。
【符号の説明】
1 上部旋回式クローラダンプ
4 旋回サークル
5 上部旋回体
6 旋回フレーム
7 運転室
12 エンジン
14 ラジエータ
15 エンジンメンテナンス用の空間
16 整備用穴
17 エアクリーナ
Claims (4)
- 上部旋回体(5)における旋回フレーム(6)の前部に運転室(7)とエンジン(12)とを互いに隣接配置して搭載してなる上部旋回式クローラダンプにおいて、
前記エンジン(12)を前記運転室(7)の側方に配置するとともに、前記エンジン(12)の前部が前記運転室(7)側に近接し、後部が外側方を向くように、前記エンジン(12)のクランク軸線を、車体前後方向に対して傾斜させて配置し、かつ前記エンジン(12)を前記旋回フレーム(6)の旋回中心(P)に近付けて配置することを特徴とする上部旋回式クローラダンプ。 - 前記運転室(7)とエンジン(12)との間にエンジンメンテナンス用の空間(15)が設けられ、この空間(15)に対応する前記旋回フレーム(6)には整備用穴(16)が形成されている請求項1に記載の上部旋回式クローラダンプ。
- 前記エンジン(12)の前方にラジエータ(14)が、後方に油圧ポンプ(13)が配される請求項1または2に記載の上部旋回式クローラダンプ。
- 前記エンジン(12)の前記運転室(7)に面する側と反対側の空間であって、前記旋回フレーム(6)の上面に面してエアクリーナ(17)が配される請求項1〜3のいずれかに記載の上部旋回式クローラダンプ。
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