JP4060961B2 - ラミネート装置およびラミネート方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,感光性ドライフィルムレジストを基材へラミネートする際のラミネート装置、およびラミネート方法に関するもので、特に、シヤドウマスク用やリードフレーム用の金属薄板や、プリント配線用基板へ、感光性ドライフィルムレジストをラミネートする際に用いられるラミネート装置、およびラミネート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光性ドライフィルムレジスト(DFRとも言う、尚、DFRは、Dry Film Resistの略である)は、プリント配線板に代表されるように、ケミカルエッチングによる金属の微細加工に用いられてきた。
図6(a)にその断面を示すように、感光性ドライフィルムレジストは、ベースとなるベースフィルム(キャリアフィルムとも言う)611の一面に感光性レジスト612を配設したもので、通常、図6(a)(ロ)に示すように、ベースとなるベースフィルム611と、保護フィルム613の中間に、感光性レジスト612が挟まれる構造になっている。
以下、ここでは、図6(a)(イ)に示す状態を、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト610、図6(a)(ロ)に示すものを保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジスト610Aと言い、更に、両者を単に、感光性ドライフィルムレジストとも言う。
一般には、保護フィルムを付けた状態での感光性ドライフィルムレジスト610Aが、ロール状になって支給、ないし製造保管され、ラミネートを行う際に、ロール状になった保護フィルムを付けた状態での感光性ドライフィルムレジスト610Aから保護フィルムを剥がし、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト610とし、これを、感光性レジスト612が基材側となるようにして、基材へラミネートするものである。尚、このロール状のものを原反ロールとも言う。
保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト610の基材630へのラミネートは、図6(b)に示すように、保護フィルム613を剥離した後、ヒートロール621と貼り合わせ用ニップロール625を有するラミネータ等で、ヒートロール621による加熱と、ニップ圧によって、基材630に密着させて行われており、ラミネート後、ベースフィルム611を剥離して、基材630上にレジスト612のみ設けて製版処理等を行っていた。
そして、通常は、図7に示すような装置構成の中で、基材730へ、感光性ドライフィルムレジスト710をラミネートしていた。
ここで、図7に示す装置構成に基づいて、従来の基材730への感光性ドライフィルムレジスト710のラミネート方法を簡単に説明しておく。
保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロール)700から、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト710は矢印の方向に引出され、シート状にされた状態(図7のP1点での状態)で、基材730の一面にラミネートロール(ヒートロールとも言う)721、722によりラミネートされるが、これと同時に、保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロール)700Aからも、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト710が矢印の方向に引出され、シート状にされた状態(図7のP2点での状態)で、基材730の他の一面にラミネートロール(ヒートロールとも言う)721、722によりラミネートされる。この結果、基材730の両面に感光性ドライフィルムレジスト710がラミネートされる。
尚、図7における巻取りロール726は、ロール727を介して、保護フィルムのみを巻き取るものである。
上記、図7に示す装置構成における従来のラミネート法は、基材730の両面に感光性フィルムレジスト710をラミネートするものであるが、基材の片面のみにラミネートする場合には、片面のみを同じようにしてラミネートしていた。
【0003】
しかし、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストをラミネートする際には、加熱とニップ圧により、感光性ドライフィルムレジストの端面からレジストが滲み出すため、ラミネータを用いて、繰り返し、ないし連続的に感光性ドライフィルムジストの基材へのラミネートを行った場合には、感光性ドライフィルムジストの端面からレジストの滲み出しが徐々にヒートロールに転移し、ヒートロールをレジストの滲み出しで汚染することとなる。これが異物の発生を誘発し、製品欠陥発生の一因になっていた。
そして、長期に渡りラミネーターを稼働させる場合には、定期的にヒートロールの清掃を行う必要があり、ヒートロールへのレジストの滲み出しによる転移は、生産効率の面でも問題となっていた。
ここで、ヒートロール(ラミネートロールとも言う)へのレジストの滲み出しとその転移を図5に基づいてもう少し説明しておく。
従来、図7に示す基材の両面に感光性ドライフィルムレジストをラミネートするラミネート装置におけるラミネート部の斜視図は図5(a)のようになり、更に、ラミネート部の一部断面(図5(a)のD0部に相当)を拡大して示したのが図5(b)である。
図5(b)に示すように、感光性ドライフィルムジスト510、511の端面からレジストの滲み出し(581に相当)が起こる。そして、これが、ラミネートロール(ヒートロールとも言う)520、525側に転移され、レジストの転移部580となるのである。
そして、レジスト転移部580は、後工程で使用されているロール、露光用のパターン等に転移し、欠陥発生の一因となっていた。
【0004】
これに対し、本出願人は、特願平10−236751号において、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ないようにするために、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けた、溝付きのラミネートロールの使用を提案している。
図4に基づいてこの方法を簡単に説明しておく。
尚、図4は、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートした直後の、感光性ドライフィルムレジストの両端部の一断面を示したもので、図4(a)は従来のラミネート方法における断面図で、図4(b)、図4(c)は、この方法における断面図である。
図4(a)に示す、従来の方法におけるレジストの滲み出し481は、この方法においては発生しない。
しかし、熱流動性の低いレジストを有する感光性ドライフィルムレジストを、上記の溝付きのラミネートロールを使用してラミネートした場合には、図4(b)に示すように、感光性ドライフィルムレジストの両端部からの滲み出しは防止できても、該両端部が、基材に対して接着していない状態となる。隙間483が発生する場合もある。
該両端部が、基材に対して接着していない状態では、場合によっては両端部が裏返り、レジストが、後続する露光工程で露光用のマスクパターンに付着したり、UV照射後、微細な粒状の異物となり、製品の欠陥を誘発する原因となると言う問題がある。
また、熱流動性の低くないレジストを有する感光性ドライフィルムレジストを、上記の溝付きのラミネートロールを使用してラミネートした場合には、図4(c)に示すように、感光性ドライフィルムレジストの端部が溝420Aのエッジ420Eで押さえられる為、局部的に膜厚の厚い部分(厚膜部485)が形成される。
この場合、更に膜厚の厚いレジストを有する感光性ドライフィルムレジストをラミネートすると、厚膜部485の厚さは更に厚くなり、該厚膜部485は、後続する露光工程後の現像工程において、現像アンダーとなりレジストが残留してしまうこととなる。このため、これに起因して、基板430の端部がエッチング工程においても腐蝕されずに残り、残存基材が搬送ロールにからまるというトラブルの発生があり、問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このため、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストの滲み出しを防止でき、且つ、感光性ドライフィルムレジストの両端部を基材に確実に接着させることができるラミネート方法が求められるようになってきた。
本発明は、これに対応するもので、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストの滲み出しを防止でき、且つ、感光性ドライフィルムレジストの両端部を基材に確実に接着させることができるラミネート方法、および装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のラミネート装置は、ベースフィルム上に感光性レジストを配し、且つ、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするラミネート装置であって、前記感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、ラミネートロールにより、該感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、前記感光性ドライフィルムレジストの両端部以外の領域を、該感光性ドライフィルムレジストを基材に貼り付けるための所定の第1の温度で基材に圧着してラミネートする第1のラミネート部と、第1のラミネート部におけるラミネートに引続き、ラミネートロールにより、少なくとも前記感光性ドライフィルムレジストの両端部を、既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しないで貼り付けるための温度で、該感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ない、第1の温度よりも低い第2の温度で基材に圧着してラミネートする第2のラミネート部とを備えていることを特徴とするものである。
そして、上記における第1のラミネート部は、ラミネートする前記感光性ドライフィルムレジストの両端部に対応する、該感光性ドライフィルムレジストと接する側のラミネートロールの表面部位置にロール全周にわたる溝を設けていることを特徴とするものであり、ラミネートロールの溝の、基材側にR状の面取りが施されていることを特徴とするものである。
また、上記において、第2のラミネート部のラミネートロールは、前記感光性ドライフィルムレジストの両端部のみを基材に圧着するものであることを特徴とするものである。
あるいはまた、上記において、第2のラミネート部のラミネートロールは、前記感光性ドライフィルムレジスト全体を基材に圧着するものであることを特徴とするものである。
また、上記における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするものであり、該基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを特徴とするものである。
あるいはまた、該基材がプリント配線用基板であることを特徴とするものである。
【0007】
本発明のラミネート方法は、ベースフィルム上に感光性レジストを配し、且つ、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするラミネート方法であって、該感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、該感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、該感光性ドライフィルムレジストの両端部以外の領域を、該感光性ドライフィルムレジストを基材に貼り付けるための所定の第1の温度でラミネートを行う第1のラミネート処理工程と、第1のラミネート処理工程に引続き、少なくとも該感光性ドライフィルムレジストの両端部を、既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しないで貼り付けるための温度で、該感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ない、第1の温度よりも低い第2の温度で、基材にラミネートする、第2のラミネート処理工程とを有することを特徴とするものである。
そして、上記における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするものであり、該基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを特徴とするものである。
あるいはまた、該基材が、プリント配線用基板であることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
本発明のラミネート装置は、このような構成にすることにより、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストの滲み出しを防止でき、且つ、感光性ドライフィルムレジストの両端部を基材に確実に接着させることができるラミネート装置の提供を可能とするものである。
詳しくは、感光性ドライフィルムレジストの両端部からのレジストの滲み出しに起因するラミネートロールへのレジストの転移や、両端部での裏返りに起因する、後続する露光工程で露光用のマスクパターンへのレジスト付着や、レジストの微細な粒状の異物の発生を防止でき、その結果、品質面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジストの基材へのラミネートを可能としている。
具体的には、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、ラミネートロールにより、感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、前記感光性ドライフィルムレジストの両端部以外の領域を、所定の第1の温度で基材に圧着してラミネートする第1のラミネート部と、第1のラミネート部におけるラミネートに引続き、ラミネートロールにより、少なくとも感光性ドライフィルムレジストの両端部を、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ない第2の温度で基材に圧着してラミネートする第2のラミネート部とを備えていることにより、これを達成している。
第1のラミネート部のラミネートロールは、感光性ドライフィルムレジストの両端部を圧着しないように、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けていることにより、感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態にできるものとしており、更に、第1のラミネート部のラミネートロールの溝の、基材側にR状の面取りが施されていることにより、ラミネートの際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部に、厚い部分が形成されないようにしている。
また、本発明のラミネート装置は、基材が枚葉またはフープ状の基板である場合にも適用でき、特に、基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板や、プリント配線用基板である場合には有効である。
【0009】
本発明のラミネート方法は、このような構成にすることにより、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストの滲み出しを防止でき、且つ、感光性ドライフィルムレジストの両端部を基材に確実に接着させることができるラミネート方法の提供を可能とし、結果、品質面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジストの基材へのラミネートを可能としている。
基材が枚葉またはフープ状の基板である場合にも適用でき、特に、基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板や、プリント配線用基板である場合には有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、本発明のラミネート装置の実施の形態の例を挙げて説明する。
図1(a)は本発明のラミネート装置の実施の形態の第1の例の特徴部であるラミネート部を示した斜視図で、図1(b)、図1(c)は、それぞれ、第1のラミネート部、第2のラミネート部での圧着後の状態を示した一断面図で、図2は本発明のラミネート装置の実施の形態の第2の例のラミネート部を示した斜視図で、図3(a)は本発明のラミネート装置の実施の形態の第1の例の変形例の全体構成を示した図で、図3(b)、図3(c)は、それぞれ、第1のラミネート部、第2のラミネート部での圧着後の状態を示した一断面図で、図4はラミネートの際の感光性ドライフィルムの端部の状態を示した断面図である。
尚、図1(b)、図3(b)は、それぞれ、第1のラミネート部のラミネートロールの溝部付近(即ち、感光性ドライフィルムレジストの端部付近)の圧着後の断面を拡大して示した断面図であり、図1(c)、図3(c)第2のラミネートロールの感光性ドライフィルムレジストの端部付近の圧着後の断面を拡大して示した断面図である。
尚、図1〜図3中、矢印は進行方向を示すものである。
図1〜図4中、110、111は(保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト、110A、111Aは端部、120は第1のラミネート部、121、122はラミネートロール(ヒートロールとも言う)、121A、122Aは溝、121R、122RはR状の面取り部、121E、122Eはエッジ、130は基材、150は第2のラミネート部、151、152はラミネートロール、200ラミネート装置、210は(保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト、210Aは端部、220は第1のラミネート部、221、222はラミネートロール(ヒートロールとも言う)、221Aは溝、221RはR状の面取り部、230は基材、240はロール(プレヒータ)、250は第2のラミネート部、251、252はラミネートロール、270は(保護フィルムを付けた状態の)原反ロール、281は(保護フィルム用の)巻取りロール、282、283はロール、410は(保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト、410Aは端部、420、425はラミネートロール(ヒートロールとも言う)、420Aは溝、420Eはエッジ、430は基材、481は滲み出し部、483は隙間部(剥がれ部)、485は厚膜部である。
【0011】
先ず、本発明のラミネート装置の実施の形態の第1の例を、図1及び図7に基づいて説明する。
第1の例は、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト110を、基材130の両面にラミネートするラミネート装置であって、ラミネート部以外の構成は、図7に示す、従来の、基材の両面に感光性ドライフィルムレジストをラミネートするラミネート装置と同じである。
本例は、感光性ドライフィルムレジスト110、111を基材130にラミネートする際に、ラミネートロール121、122により、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aとラミネートロール121、122とを非接触状態として、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111A以外の領域を、所定の第1の温度で基材130に圧着してラミネートする第1のラミネート部120と、第1のラミネート部120におけるラミネートに引続き、ラミネートロール151、152により、少なくとも感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aを、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aのレジストが滲み出ない第2の温度で基材130に圧着してラミネートする第2のラミネート部150とを備えている。
本例は、図1、図7にも示すようになフープ状の基材の他に、枚葉の基材にも適用できる。言うまでもなく、基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用のフープ状の金属薄板である場合にも適用できる。
【0012】
第1のラミネート部120は、所定の温度をかけながらラミネートできるラミネートロール121、122からなるが、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aを除く領域を圧着できるものである。
ここでの第1の所定の温度とは、基材130に感光性ドライフィルムレジスト110、111を貼り付けるための温度である。
第1のラミネート部120のラミネートロール121、122は、それぞれ、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aを圧着しないように、ラミネートする感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aに対応する表面部位置にロール全周にわたる溝121A、122Aを設けており、ラミネートロール121、122の溝121A、122Aの、基材130と接触する側のエッジ121E、122EにR状の面取り部121R、122Rが設けられている。
ラミネートは、適当な温度、ニップ圧で行われるが、図7に示すように、基材をラミネートする前に、基材130を予め、プレヒータ(図7の740に相当)にて適当な温度に温めておく方が良い。
【0013】
ラミネートロール121、122の溝121A、122Aの位置は、ラミネート条件にもよるが、ラミネートロールと接触しない感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部の長さを、レジストの滲み出しが起こらない程度に確保して設けるが、この際、感光性ドライフィルムレジスト110、111と基材130との相対的な位置ずれを見込んでおく。
また、溝121A、122Aの深さは、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部の振れに対応できる深さであることが必要である。
尚、図1(b)に示すように、本例の溝付きのラミネートロール121、122は、それぞれ、R状の面取り部121R、122Rを有する断面が円弧状の溝121A、122Aを、ラミネートロールの全周にわたり設けたものであるが、溝部の形状はこれに限定はされない。
溝121A、122AのR状の面取り部121R、122RのR形状は、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部110A、111Aへの圧力集中を回避するためのもので、これにより、端部110A、111Aが、他の部分よりも厚なることを防ぐことができる。
【0014】
第2のラミネート部150は、所定の温度をかけながらラミネートできるラミネートロール151、152からなるが、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端に相当する位置に各1個、計2個設けられており、それぞれ、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aを少なくとも含む領域を圧着できるものである。
ここでの第2の所定の温度とは、基材130に感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部を、既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しないで、貼り付けるための温度で、且つ端部110A、111Aからのレジストの滲み出しが発生しない温度である。
通常、所定の第2の温度は、第1のラミネート部における所定の第1の温度よりも低い温度である。
第2のラミネート部150のラミネートロール151、152は、感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aのみを基材130に圧着するものである。
【0015】
本例のラミネート部の動作を、簡単に説明しておく。
先ず、基材130、および感光性ドライフィルムレジスト110、111は、それぞれ(矢印の方向に沿い)第1のラミネート部120に進む。
そして、第1のラミネート部120において、ラミネートロール121、122に挟まれ、第1の所定の温度にて、圧着される。
第1のラミネート部120においては、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部110A、111Aを除き、感光性ドライフィルムレジスト110、111は、基材130の両面に、ラミネートされる。
本例の場合、ラミネートロール121、122には、ラミネートする感光性ドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aに対応する表面部位置にロール全周にわたる溝121A、122Aを、それぞれ設けており、且つ、ラミネートロール121、122のそれぞれの溝121A、122Aには、R状の面取り部121R、122Rが設けられていることにより、図1(b)に示すように、端部110A、111Aにおいては、レジストの滲み出しは生じることはなく、且つ、端部が厚く形成されることもない。
第1のラミネート部120により、基板130と、感光性ドライフィルムレジスト110、111とがラミネートされた後、第2のラミネート部150へと進む。
各第2のラミネート部150においては、感光性ドライフィルムレジスト110、111の、それぞれの端部110A、111Aを含む領域を圧着する。
これにより、基板130とは密着していない、場合によっては、基板130から離れ、隙間183を発生させている感光性ドライフィルムレジスト110、111の、それぞれの端部110A、111Aを、基板130に所定の第2の温度で圧着し、該端部110A、111Aはそれぞれ基板130に貼り付けられる。
第2のラミネート部150のラミネートロール151、152は、感光性ドライフィルムレジスト110、111の、それぞれの端部110A、111Aのレジストが滲み出ない程度の所定の第2の温度で、各端部を基板130へと圧着するので、場合により第1のラミネート部により接着(密着)されていない端部110A、111Aは、基板130へ接着(密着)される。(図1(c))
上記のように、本例のラミネート装置におけるラミネート部においては、感光性ドライフィルムレジストの端部からのレジストの滲み出しを確実防止でき、且つ、端部を含めた感光性ドライフィルムレジストの基板への貼り付けを確実にできる。
【0016】
次いで、本発明のラミネート装置の実施の形態の第2の例を、図2に基づいて説明する。
第2の例は、簡単には、第1の例において、第2のラミネート部150に代え、圧着する領域が、端部を含み、感光性ドライフィルムレジストの、進行方向に直交する方向の幅全域となるように、長さの長い1対のラミネートロール155、156からなる第2のラミネート部150Aを1つ設けたもので、それ以外は第1の例と同じである。
第2の例も、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト115、116を、基材135にラミネートするラミネート装置であって、感光性ドライフィルムレジスト115、116を基材135にラミネートする際に、ラミネートロール121、122により、感光性ドライフィルムレジスト115、116の両端部とラミネートロール121、122とを非接触状態として、前記感光性ドライフィルムレジストの両端部以外の領域を、所定の第1の温度でラミネートを行う第1のラミネート部120と、第1のラミネート部120におけるラミネートに引続き、ラミネートロール155、156により、少なくとも感光性ドライフィルムレジスト115、116の両端部を、感光性ドライフィルムレジスト115、116の両端部のレジストが滲み出ない所定の第2の温度で、基材にラミネートする、第2のラミネート部150Aとを備えている。
第2の例は、第1の例と同様、ラミネート部以外の構成は、図7に示す、従来の、基材の両面に感光性ドライフィルムレジストをラミネートするラミネート装置と同じであり、フープ状の基材、枚葉の基材にも適用でき、言うまでもなく、基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用のフープ状の金属薄板である場合にも適用できる。
【0017】
第1のラミネート部120において、第1の例の場合と同様、基材135の両面に感光性ドライフィルムレジスト115、116が所定の第1の温度で圧着された後、第2のラミネート部150Aにより、感光性ドライフィルムレジスト115、116の両端部の基材135に接着していない部分を含み感光性ドライフィルムレジスト115、116の全領域が所定の第2の温度で圧着される。
これにより、第1の例の場合と同様、本例のラミネート装置においては、ラミネートの際、感光性ドライフィルムレジスト115、116の端部からのレジストの滲み出しを確実防止でき、且つ、端部を含めた感光性ドライフィルムレジスト115、116の基板135への貼り付けを確実にできる。
ここでも第2の所定の温度とは、基材135に感光性ドライフィルムレジスト115、116の端部を、既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しないで、貼り付けるための温度で、且つ端部からのレジストの滲み出しが発生しない温度であり、通常、第1のラミネート部120における所定の第1の温度よりも低い温度である。
尚、第2のラミネート部150Aにおけるラミネート圧は、第1のラミネート部により既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しない程度の圧である。
【0018】
次いで、本発明のラミネート装置の実施の形態の第1の例の変形例を、図3に基づいて説明する。
本変形例は、簡単には、第1の例において、感光性ドライフィルムレジストの供給を基材の片側だけにした構成であるが、ラミネート部自体は、第1の例と同じ構成である。
第1のラミネート部220での圧着後の状態は、感光性ドライフィルムレジストの端部で、図3(b)のようになり、感光性ドライフィルムレジスト210の端部210Aは接着(密着)されず、隙間283が発生する場合もあるが、この端部210Aは第2のラミネート部250で圧着され、図3(c)のようになる。
これにより、第1の例の場合と同様、ラミネートの際、感光性ドライフィルムレジスト210の端部210Aからのレジストの滲み出しを確実防止でき、且つ、端部210Aを含めた感光性ドライフィルムレジスト210の基板230への貼り付けを確実にできる。
本変形例も、フープ状の基材、枚葉の基材にも適用でき、基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用のフープ状の金属薄板で、片面製版をする場合にも適用できる。
【0019】
ここで、簡単に図3(a)に示すラミネート装置の概略構成を説明しておく。
図3(a)に示す装置も、図7に示す装置と同様に、保護フィルムを付けた状態でロール状の感光性ドライフィルムレジストの原反ロール270から、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト210が矢印の方向に引出され、シート状にされた状態で順次基材230の一面にラミネートされ、一方、巻取りロール281は、ロール282を介して、保護フィルムのみを巻き取る。そして、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト210はロール283を介してラミネート部220へ供給され、ラミネートロール221、222により、基材230にラミネートされる。
この場合も、溝221Aの位置は、ラミネート条件にもよるが、ラミネートロール221と接触しない感光性ドライフィルムレジスト210の端部の長さを、レジストの滲み出しが起こらない程度に確保して設け、感光性ドライフィルムレジスト210と基材230との相対的な位置ずれ見込んでおく。
また、溝の深さは、感光性ドライフィルムレジスト210の端部の振れに対応できる深さとする。
【0020】
尚、基材の片面のみに感光性ドライフィルムレジストをラミネートする第1のラミネータ部220において、第3の例とは異なり、基材の両側のラミネートロール221、222に、ともに上記の溝を設けても、その効果はあることは言うまでもない。
【0021】
また、本発明のラミネート装置の実施の形態の第2の例の変形例としては、図2に示すラミネート部を、図3(a)に示す第3の例のラミネート装置に適用したものが挙げられる。
この場合も、図2に示す第2の例と同様にラミネート部を動作させて、ラミネートの際、感光性ドライフィルムレジストの端部からのレジストの滲み出しを確実防止でき、且つ、端部を含めた感光性ドライフィルムレジストの基板への貼り付けを確実にできる。
本変形例も、フープ状の基材、枚葉の基材にも適用でき、基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用のフープ状の金属薄板で、片面製版をする場合にも適用できる。
【0022】
【実施例】
更に実施例を挙げて、本発明を説明する。
本実施例は、実施の形態の第1の例のラミネート装置であり、この装置によりリードフレーム用の金属薄板の両面に、感光性ドライフィルムレジストをラミネートした後、露光工程、現像工程、エッチング加工工程を行ってみた。
ラミネート処理後には、感光性ドライフィルムレジストの端部の基材からの剥がれは見られず、後続する露光工程でのレジストのパターンへの付着もみられなかった。
また、露光処理後、微細な粒状の異物の発生もみられず、感光性ドライフィルムレジストのレジストに起因する欠陥の発生は、見られなかった。
以下、図1、図7に基づき説明する。
第1のラミネート部120のラミネートロール121、122には、図1(b)に示す溝121A、122Aと同様の、深さ1.0mmの円弧状の溝を、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部110A、111Aのエッジから2mmがラミネートロール121、122に触れない位置に設け、且つ、R状面取り部121R、122RのRを2.0mmとしたものを用いた。
これは、後述する第1のラミネート部120のラミネート条件において、使用する感光性ドライフィルムレジストの端部からレジストが滲み出さないための条件である。
【0023】
尚、感光性ドライフィルムレジストは、ロール(原反ロール)(図7の700、700Aに相当)の段階では、保護フィルムを付けた状態で、図6(a)(ロ)に示すような3層構造となっているもので、且つ、15μm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)をベースフィルムとし、30μm厚のポリエステルフィルムを保護フィルムとしたもので、レジストはアクリル樹脂からなる感光性のレジストで、厚さ30μm厚としたものを用いた。
基材(図7の730に相当)としては、厚さ0.125mm厚の銅材を用いた。
第1のラミネート部のラミネート条件は、ラミネートの速度を1m/min、ラミネート圧をニップ圧(線圧)で3Kg/cm、ラミネート温度を100°Cとし、第2のラミネート部のラミネート条件は、ラミネートの速度を1m/min、ラミネート圧をニップ圧(線圧)で3Kg/cm、ラミネート温度を70°Cにて行った。
このように、本発明のラミネートロールを用いた場合、従来問題となっていた、ラミネートの際のレジストの滲み出しを全く無くすことができ、且つ、後工程を経た処理後においても、レジストに起因する欠陥の発生は皆無であった。
これにより、ラミネートの際の生産性の向上、ラミネート品質の向上が見込まれる。
【0024】
R状面取り部121R、122RのR形状の決定は、以下のようにして行った。
予め、溝121、122のエッジ121E、122Eを、それぞれ、R1.5mm、1.7mm、2.0mm、2.5mmとしたラミネートロールを用意して、第1の例の装置でラミネートを行い、ラミネートサンプルを現像処理し、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部110A、111Aに対応する基材130上の、レジスト残留状況を顕微鏡で比較評価し、ラミネート後に、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部110A、111Aに、レジストの厚い部分が形成されず、現像後に、レジストの残留が見られない(1.7mm以上)R形状で、R2.0mmを用いた。
【0025】
また、ラミネート時の第1のラミネート部120、第2のラミネート部150におけるラミネート温度の決定は、予め、第1のラミネート部120のラミネート条件を設定した後に、第2のラミネート部150のラミネート条件のうちラミネート温度をふってテストを行い、その結果から設定した。
本実施例においては、第1のラミネート部120は、ラミネート温度100°Cで、前述のラミネート条件と固定しておき、第2のラミネート部の温度をふって(温度以外の条件については、前述の所定の値に固定)、ラミネート後のレジストの滲み出しの有無を評価し、第2のラミネート部のラミネート温度を70°Cと決めた。
【0026】
(比較例)
比較評価とし、溝加工のないラミネータロールを用い、図7に示す装置において、実施例と同じ条件でラミネートを行ったが、基材の表裏とも、ラミネート開始後すぐにレジストの滲み出しが発生し、ラミネートロール(ヒートロール)へのレジストの転移が始まった。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストの滲み出しを防止でき、且つ、感光性ドライフィルムレジストの両端部を基材に確実に接着させることができるラミネート方法の提供、およびラミネート装置の提供を可能とした。
これにより、ラミネータロールへのレジストの転移や、微細な粒子(レジストの粒子)からなる異物の発生を無くし、品質面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジストの基材へのラミネートを可能としている。
特に、連続生産を必要とするリードフレーム加工等に用いられた場合には、品質面、生産効率の面で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラミネート装置の実施の形態の1例を説明するための図
【図2】本発明のラミネート装置の実施の形態の2例を説明するための図
【図3】本発明のラミネート装置の実施の形態の第1の例の変形例の説明するための図
【図4】ラミネートの際の感光性ドライフィルムの端部の状態を示した断面図
【図5】感光性ドライフィルムレジストの端部の滲み出しを説明するための図
【図6】感光性ドライフィルムレジストとその使用方法を説明するための図
【図7】従来のラミネート方法を説明するための装置構成等の図
【符号の説明】
110、111 (保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト
110A、111A 端部
120 第1のラミネート部
121、122 ラミネートロール(ヒートロールとも言う)
121A、122A 溝
121R、122R R状の面取り部
121E、122E エッジ
130 基材
150 第2のラミネート部
151、152 ラミネートロール
200 ラミネート装置
210 (保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト
210A 端部
220 第1のラミネート部
221、222 ラミネートロール(ヒートロールとも言う)
221A 溝
221R R状の面取り部
230 基材
240 ロール(プレヒータ)
250 第2のラミネート部
251、252 ラミネートロール
270 (保護フィルムを付けた状態の)原反ロール
281 (保護フィルム用の)巻取りロール
282、283 ロール
410 (保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト
410A 端部
420、425 ラミネートロール(ヒートロールとも言う)
420A 溝
420E エッジ
430 基材
481 滲み出し部
483 隙間部(剥がれ部)
485 厚膜部
610 (保護フィルムを付けていない状態の)感光性ドライフイフィルムレジスト
610A (保護フィルムを付けた状態の)感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロールとも言う)
611 ベースフィルム(キャリアフィルムとも言う)
612 感光性レジスト
613 保護フィルム
621 ヒートロール
625 ニップロール
630 基材
680 巻取りロール
700、700A 感光性ドライフィルムレジストのロール
710 感光性ドライフィルムレジスト
720 ラミネータ
721、722 ヒートロール(ラミネートロールとも言う)
726、726A 巻取りロール
727、727A ロール
728、728A ロール
730 基材
740 プレヒータ(ロール)
Claims (12)
- ベースフィルム上に感光性レジストを配し、且つ、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするラミネート装置であって、前記感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、ラミネートロールにより、該感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、前記感光性ドライフィルムレジストの両端部以外の領域を、該感光性ドライフィルムレジストを基材に貼り付けるための所定の第1の温度で基材に圧着してラミネートする第1のラミネート部と、第1のラミネート部におけるラミネートに引続き、ラミネートロールにより、少なくとも前記感光性ドライフィルムレジストの両端部を、既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しないで貼り付けるための温度で、該感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ない、第1の温度よりも低い第2の温度で基材に圧着してラミネートする第2のラミネート部とを備えていることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項1における第1のラミネート部は、ラミネートする前記感光性ドライフィルムレジストの両端部に対応する、該感光性ドライフィルムレジストと接する側のラミネートロールの表面部位置にロール全周にわたる溝を設けていることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項2において、ラミネートロールの溝の、基材側にR状の面取りが施されていることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項1ないし3において、第2のラミネート部のラミネートロールは、前記感光性ドライフィルムレジストの両端部のみを基材に圧着するものであることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項1ないし3において、第2のラミネート部のラミネートロールは、前記感光性ドライフィルムレジスト全体を基材に圧着するものであることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項1ないし5における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項6における基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを特徴とするラミネート装置。
- 請求項6における基材がプリント配線用基板であることを特徴とするラミネート装置。
- ベースフィルム上に感光性レジストを配し、且つ、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするラミネート方法であって、該感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、該感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、該感光性ドライフィルムレジストの両端部以外の領域を、該感光性ドライフィルムレジストを基材に貼り付けるための所定の第1の温度でラミネートを行う第1のラミネート処理工程と、第1のラミネート処理工程に引続き、少なくとも該感光性ドライフィルムレジストの両端部を、既に貼り付けられた端部以外の領域に悪影響しないで貼り付けるための温度で、該感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ない、第1の温度よりも低い第2の温度で、基材にラミネートする、第2のラミネート処理工程とを有することを特徴とするラミネート方法。
- 請求項9における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするラミネート方法。
- 請求項10における基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを特徴とするラミネート方法。
- 請求項10における基材が、プリント配線用基板であることを特徴とするラミネート方法。
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