JP3998825B2 - ラミネートロールおよびヒートラミネータ - Google Patents

ラミネートロールおよびヒートラミネータ Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,感光性ドライフィルムレジストを基材へラミネートする際のヒートラミネータ、およびラミネートロールに関するもので、特に、シヤドウマスク用やリードフレーム用の金属薄板やプリント配線用基板へ感光性ドライフィルムレジストをラミネートする際に用いられるヒートラミネータ、およびラミネートロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光性ドライフィルムレジスト(DFRとも言う、尚、DFRは、Dry Film Resistの略である)は、プリント配線板に代表されるように、ケミカルエッチングによる金属の微細加工に用いられてきた。
図4(a)にその断面を示すように、感光性ドライフィルムレジストは、ベースとなるベースフィルム(キャリアフィルムとも言う)411の一面に感光性レジスト412を配設したもので、通常、図4(a)(ロ)に示すように、ベースとなるベースフィルム411と、保護フィルム413の中間に、感光性レジスト412が挟まれる構造になっている。
以下、ここでは、図4(a)(イ)に示す状態を、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト410、図4(a)(ロ)に示すものを保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジスト410Aと言い、更に、両者を単に、感光性ドライフィルムレジストとも言う。
一般には、保護フィルムを付けた状態での感光性ドライフィルムレジスト410Aが、ロール状になって支給、ないし製造保管され、ラミネートを行う際に、ロール状になった保護フィルムを付けた状態での感光性ドライフィルムレジスト410Aから保護フィルムを剥がし、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト410とし、これを、感光性レジスト412が基材側となるようにして、基材へラミネートするものである。尚、このロール状のものを原反ロールとも言う。
保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト410の基材430へのラミネートは、図4(b)に示すように、保護フィルム413を剥離した後、ヒートロール421と貼り合わせ用ニップロール425を有するラミネータ等で、ヒートロール421による加熱と、ニップ圧によって、基材430に密着させて行われており、ラミネート後、ベースフィルム411を剥離して、基材430上にレジスト412のみ設けて製版処理等を行っていた。
そして、通常は、図5に示すような装置構成の中で、基材530へ、感光性ドライフィルムレジスト510をラミネートしていた。
ここで、図5に示す装置構成に基づいて、従来の基材530への感光性ドライフィルムレジスト510のラミネート方法を簡単に説明しておく。
保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロール)500から、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト510は矢印の方向に引出され、シート状にされた状態(図5のP1点での状態)で、基材530の一面にラミネートされるが、これと同時に、保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロール)500Aからも、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト510が矢印の方向に引出され、シート状にされた状態(図5のP2点での状態)で、基材530の他の一面にラミネートされる。この結果、基材530の両面に感光性ドライフィルムレジスト510がラミネートされる。
尚、図5における巻取りロール526は、ロール527を介して、保護フィルムのみを巻き取るものである。
上記、図5に示す装置構成における従来のラミネート法は、基材530の両面に感光性フィルムレジスト510をラミネートするものであるが、基材の片面のみにラミネートする場合には、片面のみを同じようにしてラミネートしていた。
【0003】
しかし、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストをラミネートする際には、加熱とニップ圧により、感光性ドライフィルムレジストの端面からレジストが滲み出すため、ラミネータを用いて、繰り返し、ないし連続的に感光性ドライフィルムジストの基材へのラミネートを行った場合には、感光性ドライフィルムジストの端面からレジストの滲み出しが徐々にヒートロールに転移し、ヒートロールをレジストの滲み出しで汚染することとなる。これが異物の発生を誘発し、製品欠陥発生の一因になっていた。
そして、長期に渡りラミネーターを稼働させる場合には、定期的にヒートロールの清掃を行う必要があり、ヒートロールへのレジストの滲み出しによる転移は、生産効率の面でも問題となっていた。
ここで、ヒートロール(ラミネートロールとも言う)へのレジストの滲み出しとその転移を図3に基づいてもう少し説明しておく。
従来、図5に示す基材の両面に感光性ドライフィルムレジストをラミネートするラミネート装置においては、そのラミネート部を拡大して示すと、図3(b)に示すように、感光性ドライフィルムジスト310、311の端面からレジストの滲み出し(315に相当)が起こる。そして、これが、ラミネートロール(ヒートロールとも言う)320、325側に転移され、レジストの転移部315Aとなるのである。
そして、レジスト転移部315Aは、後工程で使用されているロール、露光用のパターン等に転移し、欠陥発生の一因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の通り、感光性ドライフィルムレジスト(DFR)を、ヒートラミネータを介して基材へ連続的にラミネートする場合に、レジストの滲み出しによるヒートロールへの転移が問題となっていた。
本発明は、このような状況のもと、感光性ドライフィルムレジストを、シート状にした状態で、ヒートラミネータを介して基材へ連続的にラミネートする際に、レジストの滲み出しが起こらないヒートラミネータのラミネートロールおよび、そのようなヒートラミネータを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のラミネートロールは、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするヒートラミネータ用のラミネートロールであって、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、該両端部のレジストが滲み出ないようにするため、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けていることを特徴とするものである。
そして、上記における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするものである。
そしてまた、該基材がシヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板(エッチング加工用金属薄板)であることを特徴とするものであり、あるいは該基材がプリント配線用基板であることを特徴とするものである。
【0006】
本発明のヒートラミネータは、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするためのラミネートロールを有するヒートラミネータであって、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ないようにするために、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けて、該両端部とラミネートロールとを非接触状態としていることを特徴とするものである。
そして、上記における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするものである。
そしてまた、該基材がシヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板(エッチング加工用金属薄板)であることを特徴とするものであり、あるいは、該基材がプリント配線用基板であることを特徴とするものである。
【0007】
ここでは、図5に示すような、ラミネートする際に、加熱、加圧ができるヒートロール(ラミネーターロールとも言う)を用いたラミネート装置をヒートラミネータと言う
【0008】
【作用】
本発明のラミネートロールは、このような構成にすることにより、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、シート状にした状態で、ヒートラミネータを介して基材へラミネートする際に、レジストの滲み出しが起こらないラミネートロールの提供を可能としている。
これにより、ヒートロールへのレジストの転移を無くし、品質面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジストの基材へのラミネートを可能としている。
詳しくは、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするヒートラミネータ用のラミネートロールであって、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、該両端部のレジストが滲み出ないようにするため、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けていることにより、これを達成している。
基材として、枚葉またはフープ状の基板を繰り返し、または、連続的に処理する場合に有効で、少なくともその一方の表面が金属からなるプリント配線用基板や、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板をラミネートする場合に特に有効である。
【0009】
本発明のヒートラミネータは、このような構成にすることにより、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、シート状にした状態で、ヒートラミネータを介して基材へラミネートする際に、レジストの滲み出しが起こらないヒートラミネータの提供を可能としている。
具体的には、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするためのラミネートロールを有するヒートラミネータであって、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ないようにするために、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けて、該両端部とラミネートロールとを非接触状態としていることにより、これを達成している。
また、基材として、枚葉またはフープ状の基板を繰り返し、または、連続的に処理する場合に有効で、少なくともその一方の表面が金属からなるプリント配線用基板や、金属薄板からなるシヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板をラミネートする場合に特に有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、本発明のラミネートロールの実施の形態の1例を挙げて説明する。
本例のラミネートロールは、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするヒートラミネータ用のラミネートロールで、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、該両端部のレジストが滲み出ないようにするため、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けている、溝付きラミネートロールである。
以下、図に基づいて本例を説明する。
図1(a)は、図5に示す基材の両面に感光性ドライフィルムレジストをラミネートする装置構成において、基材の両面に本例の溝付きラミネートロールを使用した場合の、ラミネート部の図で、図1(b)は、本例のラミネートロールの溝部付近(即ち、ドライフィルムの端部付近)を拡大して示したもので、図1(a)のA0部を示したものである。
また、図2(a)は、基材の片面のみに感光性ドライフィルムレジストをラミネートする場合の装置構成において、基材の一面のラミネートロールにのみ、本例の溝付きラミネートロールを使用した場合の図で、図2(b)は本例のラミネートロールの溝部を拡大して示した図である。
図1〜図2中、110、111は(保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト、110A、111Aは端部、120、125はラミネートロール(ヒートロールとも言う)、120A、125Aは溝、130は基材、200ラミネート装置、210は(保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト、210Aは端部、220、225はラミネートロール(ヒートロールとも言う)、220Aは溝、230は基材、240はロール(プレヒータ)、270は(保護フィルムを付けた状態の)原反ロール、281は(保護フィルム用の)巻取りロール、282、283はロールである。
【0011】
図1(a)は、前述の通り、フープ状の基材130の表裏へ感光性ドライフィルムレジスト110、111を合わせて、ラミネートロール(ヒートロールとも言う)120、125により熱圧着して、表裏同時にラミネートするもので、図5に示すラミネート部に相当するものであるが、使用される本例のラミネートロール120、125には、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ないように、図1(b)に示すように、ラミネートするドライフィルムレジスト110、111の両端部110A、111Aに相当する表面部位置にロール全周にわたる溝120A、125Aを設けている。
尚、感光性ドライフィルムレジスト110、111は、それぞれ、保護フィルムが剥がされた側、即ちレジスト側を基材側に向けた状態で、基材130と熱圧着される。
ラミネートは、適当な温度、ニップ圧で行われるが、図5に示すように、基材をラミネートする前に、基材130を予め、プレヒータ(図5の540に相当)にて適当な温度に温めておく方が良い。
【0012】
本例のラミネートロールの溝120A、125Aの位置は、ラミネート条件にもよるが、ラミネートロールと接触しない感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部の長さを、レジストの滲み出しが起こらない程度に確保して設けるが、この際、感光性ドライフィルムレジスト110、111と基材130との相対的な位置ずれを見込んでおく。
また、溝の深さは、感光性ドライフィルムレジスト110、111の端部の振れに対応できる深さであることが必要である。
【0013】
尚、ラミネートされる基材130の形状としては、図5に示すような、フープ状(帯状)の基板に特に限定されずシート状の基板でも良い。また材質としては、特に限定はされないが、基材の表面部のみが金属で形成されているプリント配線用基板や、基材が金属からなるシヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板でも良い。
【0014】
また、図2(a)に示すように、基材の片面のみに感光性ドライフィルムレジストをラミネートする場合の装置構成における本例の溝付きラミネートロールの適用は、図2(b)に示すように、感光性ドライフィルムレジスト210をラミネートする側のラミネートロール220のみに溝220Aを設けても良い。
ここで、簡単に図2(a)に示すラミネート装置の概略構成を説明しておく。
図2(a)に示す装置も、図5に示す装置と同様に、保護フィルムを付けた状態でロール状の感光性ドライフィルムレジストの原反ロール270から、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト210が矢印の方向に引出され、シート状にされた状態で順次基材230の一面にラミネートされ、一方、巻取りロール281は、ロール282を介して、保護フィルムのみを巻き取る。そして、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト210はロール283を介してラミネートロール220へ供給され、ラミネートロール220、225により、基材230にラミネートされる。
この場合も、溝220Aの位置は、ラミネート条件にもよるが、ラミネートロール220と接触しない感光性ドライフィルムレジスト210の端部の長さを、レジストの滲み出しが起こらない程度に確保して設け、感光性ドライフィルムレジスト210と基材230との相対的な位置ずれ見込んでおく。
また、溝の深さは、感光性ドライフィルムレジスト210の端部の振れに対応できる深さとする。
【0015】
尚、図1、図2に示すように、本例の溝付きラミネートロールは、断面が円弧状の溝を、ラミネートロールの全周にわたり設けたものであるが、溝部の形状はこれに限定はされない。
【0016】
次に、本発明のヒートラミネータの実施の形態の例を挙げ、図に基づいて簡単に説明しておく。
第1の例は、基材が金属からなるリードフレーム用の金属薄板の両面に、感光性ドライフィルムレジストをラミネートするヒートラミネータで、基本構成は図5に示す従来のヒートラミネータと同じで、そのラミネートロール521、522に代え、図1に示す、前述の溝付きのラミネートロール(図1の120、125に相当)を用いたものである。
第2の例は、基材が金属からなるリードフレーム用の金属薄板の片面に、感光性ドライフィルムレジストをラミネートするヒートラミネータで、基本構成は図2に示すヒートラミネータと同じで、そのラミネートロール220として、図1や図2(b)に示す、前述の溝付きのラミネートロールを用いたものである。
【0017】
尚、基材の片面のみに感光性ドライフィルムレジストをラミネートするヒートラミネータにおいて、第2の例とは異なり、基材の両側のラミネートロールに、上記の溝を設けても、その効果はあることは言うまでもない。
【0018】
【実施例】
更に実施例を挙げて、本発明を説明する。
本実施例のラミネートロールは、リードフレーム用の金属薄板の両面に、感光性ドライフィルムをラミネートする際に用いられるもので、ラミネートロールに、図1(b)に示す溝と同様の、深さ0.3mmの円弧状の溝を、感光性ドライフィルムレジスト(図1の110、111に相当)の端部、約2mm端部がラミネートロールと振れない位置に設けたものである。
尚、深さ0.3mmは、ラミネート条件におけるつぶれ幅を測定して決めたものである。
このラミネートロールを、図5に示すラミネート装置におけるラミネートロール(ヒートロール)521、522に代えて用い、基材(530に相当)であるリードフレーム用の金属薄板(約250m長さ)の両面に、感光性ドライフィルムをラミネートした後、感光性ドライフィルムがラミネートされた金属薄板、約250m長さについて、感光性ドライフィルムレジストの両端部からレジストの滲み出しが有るか否かを検査したが、表裏とも滲み出しは、全く見られなかった。
尚、感光性ドライフィルムレジストは、ロール(原反ロール)(図5の500、500Aに相当)の段階では、保護フィルムを付けた状態で、図4(a)(ロ)に示すような3層構造となっているもので、且つ、15μm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)をベースフィルムとし、30μm厚のポリエステルフィルムを保護フィルムとしたもので、レジストはアクリル樹脂からなる感光性のレジストで、厚さ15μm厚としたものを用いた。
基材(図5の530に相当)としては、厚さ0.125mm厚の銅材を用いた。
ラミネート条件は、ラミネートの速度を1m/min、ラミネート圧をニップ圧(線圧)で3Kg/cm、ラミネート温度を105°Cとして行った。
このように、本発明のラミネートロールを用いた場合、従来問題となっていた、ラミネートの際のレジストの滲み出しを全く無くすことができた。
これにより、ラミネートの際の生産性の向上、ラミネート品質の向上が見込まれる。
【0019】
比較評価とし、溝加工のないラミネータロールを用い、図5に示す装置において、実施例と同じ条件でラミネートを行ったが、基材の表裏とも、ラミネート開始後すぐにレジストの滲み出しが発生し、ラミネートロール(ヒートロール)へのレジストの転移が始まった。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、ヒートラミネータを介して基材へラミネートする際に、レジストの滲み出しが起こらないラミネートロールを可能としている。
これにより、ヒートロール(ラミネータロール)へのレジストの転移を無くし、品質面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジストの基材へのラミネートを可能としている。
特に、連続生産を必要とするリードフレーム加工等に用いられた場合には、品質面、生産効率の面で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラミネートロールの実施の形態の1例を説明するための図
【図2】本発明のラミネートロールの実施の形態の1例を説明するための図
【図3】感光性ドライフィルムレジストの端部の滲み出しを説明するための図
【図4】感光性ドライフィルムレジストとその使用方法を説明するための図
【図5】従来のラミネート方法を説明するための装置構成等の図
【符号の説明】
110、111 (保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト
110A、111A 端部
120、125 ラミネートロール(ヒートロールとも言う)
120A、125A 溝
130 基材
200 ラミネート装置
210 (保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト
210A 端部
220、225 ラミネートロール(ヒートロールとも言う)
220A 溝
230 基材
240 ロール(プレヒータ)
270 (保護フィルムを付けた状態の)原反ロール
281 (保護フィルム用の)巻取りロール
282、283 ロール
310、311 (保護フィルムを剥がした状態の)感光性ドライフィルムレジスト
315 滲み出し部
315A 転移部(汚れ部)
320、325 ラミネートロール(ヒートロールとも言う)
330 基材
410 (保護フィルムを付けていない状態の)感光性ドライフイフィルムレジスト
410A (保護フィルムを付けた状態の)感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロールとも言う)
411 ベースフィルム(キャリアフィルムとも言う)
412 感光性レジスト
413 保護フィルム
421 ヒートロール
425 ニップロール
430 基材
480 巻取りロール
500、500A 感光性ドライフィルムレジストのロール
510 感光性ドライフィルムレジスト
520 ラミネータ
521、522 ヒートロール(ラミネートロールとも言う)
526、526A 巻取りロール
527、527A ロール
528、528A ロール
530 基材
540 プレヒータ(ロール)

Claims (8)

  1. 保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするヒートラミネータ用のラミネートロールであって、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部とラミネートロールとを非接触状態として、該両端部のレジストが滲み出ないようにするため、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けていることを特徴とするラミネートロール。
  2. 請求項1における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするラミネートロール。
  3. 請求項2における基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを特徴とするラミネートロール。
  4. 請求項2における基材がプリント配線用基板であることを特徴とするラミネートロール。
  5. 保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、基材にラミネートするためのラミネートロールを有するヒートラミネータであって、感光性ドライフィルムレジストを基材にラミネートする際に、感光性ドライフィルムレジストの両端部のレジストが滲み出ないようにするために、ラミネートするドライフィルムレジストの両端部に対応する表面部位置にロール全周にわたる溝を設けて、該両端部とラミネートロールとを非接触状態としていることを特徴とするヒートラミネータ。
  6. 請求項5における基材が枚葉またはフープ状の基板であることを特徴とするヒートラミネータ。
  7. 請求項6における基材が、シヤドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを特徴とするヒートラミネータ。
  8. 請求項6における基材がプリント配線用基板であることを特徴とするヒートラミネータ。
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