JPH10115912A - 感光性ドライフィルムレジストのラミネート方法 - Google Patents

感光性ドライフィルムレジストのラミネート方法

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JPH10115912A
JPH10115912A JP28593996A JP28593996A JPH10115912A JP H10115912 A JPH10115912 A JP H10115912A JP 28593996 A JP28593996 A JP 28593996A JP 28593996 A JP28593996 A JP 28593996A JP H10115912 A JPH10115912 A JP H10115912A
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dry film
photosensitive dry
resist
film resist
laminating
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Masahiro Nagata
昌博 永田
Hajime Miyashita
元 宮下
Takayasu Komatsu
隆泰 小松
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護フィルムを付けていない状態の感光性ド
ライフィルムレジストを、シート状にした状態で、ヒー
トラミネータを介して基体へ連続的にラミネートする方
法であって、レジストのしみ出しが起こらない方法を提
供する。 【解決手段】 保護フィルムを付けていない状態の感光
性ドライフィルムレジストを、シート状にした状態で、
ヒートラミネータを介して基体へ連続的にラミネートす
る方法であって、感光性ドライフィルムレジストの両端
部を、該感光性ドライフィルムレジストをラミネートす
る際に、レジストが感光性ドライフィルムレジストの端
から、しみ出ないように、レジストの流動性を抑えるこ
とができる、所定の露光量で露光した後に、感光性ドラ
イフィルムレジストをラミネートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,感光性ドライフィ
ルムレジストの基体へのラミネート方法に関し、特に、
リードフレーム用の金属薄板やプリント配線用基板への
ラミネート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光性ドライフィルムレジス
ト(DFRとも言う、尚、DFRは、Dry Film
Resistの略である)は、プリント配線板に代表
されるように、ケミエルエッチングによる金属の微細加
工に用いられてきた。図5(a)にその断面を示すよう
に、感光性ドライフィルムレジスト510は、ベースと
なるベースフィルム(キャリアフィルムとも言う)51
1の一面に感光性レジスト512を配設したもので、通
常、図5(b)に示すように、ベースとなるベースフィ
ルム511と、保護フィルム513の中間に、感光性レ
ジスト512が挟まれる構造になっている。以下、ここ
では、図5(a)(イ)に示す状態を、保護フィルムを
付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト51
0、図5(b)に示すものを保護フィルムを付けた状態
の感光性ドライフィルムレジスト510Aと言い、更
に、両者を単に、感光性ドライフィルムレジストとも言
う。一般には、保護フィルムを付けた状態での感光性ド
ライフィルムレジスト510Aが、ロール状になって支
給、ないし製造保管され、ラミネートを行う際に、ロー
ル状になった保護フィルムを付けた状態での感光性ドラ
イフィルムレジスト510Aから保護フィルムを剥が
し、保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフ
ィルムレジスト510とし、これを、感光性レジスト5
12が基体側となるようにして、基体へラミネートする
ものである。尚、このロール状のものを原反ロールとも
言う。保護フィルムを付けていない状態の感光性ドライ
フィルムレジスト510の基体530へのラミネート
は、図5(b)に示すように、保護フィルム513を剥
離した後、ヒートロール521と貼り合わせ用ニップロ
ール525を有するラミネータ等で、ヒートロール52
1による加熱と、ニップ圧によって、基体530に密着
させて行われており、ラミネート後、ベースフィルム5
11を剥離して、基体530上にレジスト512のみ設
けて製版処理等を行っていた。そして、通常は、図6に
示すような装置構成の中で、基体630へ、感光性ドラ
イフィルムレジスト610をラミネートしていた。ここ
で、図6に示す装置構成に基づいて、従来の基体630
への感光性ドライフィルムレジスト610のラミネート
方法を簡単に説明しておく。保護フィルムを付けた状態
の感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロー
ル)600から、保護フィルムを付けていない状態の感
光性ドライフィルムレジスト610は矢印の方向に引出
され、シート状にされた状態(図6のP3点での状態)
で、基体630の一面にラミネートされるが、これと同
時に、保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフィル
ムレジストのロール(原反ロール)600Aからも、保
護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルム
レジスト610が矢印の方向に引出され、シート状にさ
れた状態(図6のP4点での状態)で、基体630の他
の一面にラミネートされる。この結果、基体630の両
面に感光性ドライフィルムレジスト610がラミネート
される。尚、図6における巻取りロール626は、ロー
ル627を介して、保護フィルムのみを巻き取るもので
ある。上記、図6に示す装置構成における従来のラミネ
ート法は、基体630の両面に感光性フィルムレジスト
610をラミネートするものであるが、基体の片面のみ
にラミネートする場合には、片面のみを同じようにして
ラミネートしていた。
【0003】しかし、保護フィルムを付けていない状態
の感光性ドライフィルムレジストをラミネートする際
に、加熱とニップ圧により、感光性ドライフィルムレジ
ストの端面からレジストがしみ出すことがあり、ラミネ
ータを用いて、繰り返し、ないし連続的に感光性ドライ
フィルムジストの基体へのラミネートを行った場合に
は、感光性ドライフィルムジストの端面からレジストの
しみ出しが徐々にヒートロールに転移し、ヒートロール
をレジストのしみ出しで汚染することがあり、これが異
物の発生を誘発し、製品の欠陥発生の一因になってい
た。そして、長期に渡りラミネーターを稼働させる場合
には、定期的にヒートロールの清掃を行う必要があり、
ヒートロールへのレジストのしみ出しによる転移は、生
産面でも問題となっていた。
【0004】また、半導体装置用のリードフレームのエ
ッチング加工は、従来、カゼインレジスト感光液等をリ
ードフレーム用の金属薄板の両面に塗布し、これを製版
することにより行われていたが、感光性ドライフィルム
ジストの特性の改善等もあり、その使い易さから、最近
では感光性ドライフィルムレジストの利用が試みられる
ようになってきた。しかし、リードフレーム用の金属薄
板に感光性ドライフィルムジストをラミネートする際に
は、通常、ヒートロールの加熱とニップ圧を、プリント
配線板にラミネートする場合に比べ高くする必要があ
り、且つ、生産性の面から、連続生産が要求される為、
レジストのしみ出しによるヒートロールへの転移が、品
質面、生産面で問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、感光性ド
ライフィルムレジスト(DFR)を、シート状にした状
態で、ヒートラミネータを介して基体へ連続的にラミネ
ートする場合に、レジストのしみ出しによるヒートロー
ルへの転移が問題となっていた。本発明は、このような
状況のもと、感光性ドライフィルムレジストを、シート
状にした状態で、ヒートラミネータを介して基体へ連続
的にラミネートする方法において、レジストのしみ出し
が起こらない方法を提供しようとするものであり、これ
により、ヒートロールへのレジストの転移を無くし、品
質面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジス
トの基体へのラミネート方法を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の感光性ドライフ
ィルムレジストのラミネート方法は、保護フィルムを付
けていない状態の感光性ドライフィルムレジストを、シ
ート状にした状態で、ヒートラミネータを介して基体へ
連続的ないし繰り返してラミネートする方法であって、
感光性ドライフィルムレジストの両端部を、該感光性ド
ライフィルムレジストをラミネートする際に、レジスト
が感光性ドライフィルムレジストの端から、しみ出ない
ように、レジストの流動性を抑えることができる所定の
露光量で露光した後に、感光性ドライフィルムレジスト
をラミネートすることを特徴とするものである。そし
て、上記における露光は、保護フィルムを付けた状態の
感光性ドライフィルムレジストがロール状に巻かれた状
態で、且つ、ラミネータに装着する前の段階で、該保護
フィルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジスト
のロールの両端面を、露光するものであることを特徴と
するものである。そしてまた、上記における露光は、保
護フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルム
をシート状にした状態で、感光性ドライフィルムレジス
トの端から所定の幅の範囲の端部を露光するものである
ことを特徴とするものである。
【0007】そして、上記における所定の露光量は、感
光性ドライフィルムレジストの露光された感光性レジス
ト部分が現像処理により、基体表面に残留しない程度の
露光量であることを特徴とするものである。また、上記
における基体が枚葉またはフープ状の基板であることを
特徴とするものである。また、上記における基体は、少
なくともその一方の表面が金属からなることを特徴とす
るものであり、基体がプリント配線用基板であることを
特徴とするものである。また、上記における基体が金属
薄板であり、基体がリードフレーム用の金属薄板である
ことを特徴とするものである。
【0008】尚、ここでは、図6に示すような、ラミネ
ートする際に、加熱、加圧ができるヒートロール(ラミ
ネーターロールとも言う)を用いたラミネート装置をヒ
ートラミネータと言う
【0009】
【作用】本発明の感光性ドライフィルムレジストのラミ
ネート方法は、このような構成にすることにより、保護
フィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレ
ジストを、シート状にした状態で、ヒートラミネータを
介して基体へ連続的にラミネートする方法であって、レ
ジストのしみ出しが起こらない方法の提供を可能として
いる。これにより、ヒートロールへのレジストの転移を
無くし、品質面、生産面で安定した、感光性ドライフィ
ルムレジストの基体へのラミネート方法の提供を可能と
している。詳しくは、感光性ドライフィルムレジストの
両端部を、感光性ドライフィルムレジストを基体へラミ
ネートする際に、レジストが感光性ドライフィルムレジ
ストの端から、しみ出ないように、レジストの流動性を
抑えることができる、所定の露光量で露光した後に、感
光性ドライフィルムレジストをラミネートすることによ
りこれを達成している。具体的には、露光は、保護フィ
ルムを付けた状態の感光性ドライフィルムレジストがロ
ール状に巻かれた状態で、且つ、ラミネータに装着する
前の段階で、該保護フィルムを付けた状態の感光性ドラ
イフィルムレジストのロールの両端面を露光するもので
あることにより、または、保護フィルムを付けていない
状態の感光性ドライフィルムをシート状にした状態で、
感光性ドライフィルムレジストの端から所定の幅の範囲
の端部を露光するものであることによりこれを達成して
いる。そして、所定の露光量は、該感光性ドライフィル
ムレジストの露光された部分が現像処理により、基体表
面に残留しない程度の露光量であることにより、現像
後、レジストが基体へ残らないものとしており、不要の
レジストの除去を現像処理にて確実にできるものとして
いる。
【0010】基体として、枚葉またはフープ状の基板を
繰り返し、または、連続的に処理する場合に有効で、少
なくともその一方の表面が金属からなるプリント配線用
基板や、金属薄板からなるリードフレーム用の金属薄板
をラミネートする場合に特に有効である。
【0011】
【実施の形態】本発明の感光性ドライフィルムレジスト
のラミネート方法を、図を用いて説明する。図1(a)
は、本発明の実施の形態の1例(第1の例)を説明する
ための図、基体の両面に感光性ドライフィルムレジスト
をラミネートする場合の装置構成を示したものであり、
図3(b)は、図1(a)の、P0点、P1点における
感光性ドライフィルムの状態を示した図であり、図3
(a)露光方法を示した図である。図1、図3中、10
0、100Aは(保護フィルムを付けた状態の)感光性
ドライフィルムレジストのロール(原反ロール)、11
0は(保護フィルムを付けていない状態の)感光性ドラ
イフィルムレジスト、111は端部、120はラミネー
タ、121、122はヒートロール(ラミネートロール
とも言う)、126、126Aは(保護フィルム用の)
巻取りロール、127、127A、128、128Aは
ロール、130は基体、140はプレヒータ、150、
150Aは光源、155は遮光カバーである。図1に示
す、本発明の感光性ドライフィルムレジストのラミネー
ト方法は連続して、感光性ドライフィルムレジスト11
0をフープ状の基体130の表裏へ同時にラミネートす
るものである。即ち、感光性ドライフィルムレジストの
ロール100からは、保護フィルムを付けていない状態
の感光性ドライフィルムレジスト110が矢印の方向に
引出され、シート状にされた状態(図1のP0点での状
態)で、その両端部(図3に示す端部111)を露光さ
れた後に、基体130の一面にラミネートされる。これ
と同時に、感光性ドライフィルムレジストのロール10
0Aからも、保護フィルムを付けていない状態の感光性
感光性ドライフィルムレジスト110が矢印の方向に引
出され、シート状にされた状態(図1のP1点での状
態)で、その両端部を露光された後に、基体130の他
の一面にラミネートされる。尚、図1における巻取りロ
ール126、126Aは、それぞれ、ロール127、1
27Aを介して、保護フィルムのみを巻き取るものであ
る。
【0012】上記のように、保護フィルムを付けていな
い状態の感光性ドライフィルムレジスト110は、保護
フィルムを付けた状態でロール状となった原反ロール1
00、100Aから保護フィルムを剥がした状態で、且
つシート状となった状態で、レジスト部を基体側にして
基体とラミネートされるが、ラミネートに際しては、適
当な温度、ニップ圧で行うことが必要である。そして、
図1に示すように、基体をラミネートする前に、基体1
30を予め、プレヒータ140にて適当な温度に温めて
おく方が良い。
【0013】保護フィルムを付けていない状態の感光性
ドライフィルムレジスト110の露光方法としては、図
3(a)に示すようにして、遮光カバー155を用い、
この開口155Aから感光性フィルムレジスト110の
端部111をのみ露光することができるが、特に、この
方法には限定されない。尚、図3(b)の点線の外側
は、露光済みの端部111を示したものである。
【0014】感光性ドライフィルムレジスト110を露
光する露光量は、ラミネートする際に、レジストが感光
性ドライフィルムレジストの端から、しみ出ないように
レジストの流動性を抑えることができる露光量である
が、使用する感光性ドライフィルムレジストと、ラミネ
ートする際のヒートロール121、122の温度やニッ
プ圧等に対応して決める。好ましくは、ラミネート後に
レジスト部を露光し、現像して製版する場合に、ラミネ
ート前に露光したレジスト部が基体に残らないような露
光量が良い。
【0015】基体の形状としては、フープ状の基板に特
に限定されずシート状の基板でも良い。また材質として
は、特に限定はされないが、基体の表面部のみが金属で
形成されているプリント配線用基板や、基体全体が金属
からなるリードフレーム用の金属薄板でも良い。
【0016】尚、上記第1の例では、露光は、露光光が
透過する感光性ドライフィルムレジストのベースフィル
ム側から行っているが、場合によっては、感光性レジス
ト側から行っても良い。また、保護フィルムを付けた状
態でシート状にして、露光光が透過する感光性ドライフ
ィルムレジストのベースフィルム側から行っても良い。
【0017】次に、別の実施の形態の1例(第2の例)
を挙げる。図2は、本発明の実施の形態の他の1例を説
明するための図で、基体の片面に保護フィルムを付けて
いない状態の感光性ドライフィルムレジストをラミネー
トする場合の装置構成を示したものであり、図4(ロ)
は、図2の、P2点における感光性ドライフィルムの状
態を示した図であり、図4(イ)は感光性ドライフィル
ムレジストのロール(原反ロール)の状態で感光性ドラ
イフィルムレジストの両端部を露光する露光方法を示し
た図である。図2に示す装置構成を用いた、本発明の感
光性ドライフィルムレジスト210のラミネート方法
(第2の例)は、連続して、感光性ドライフィルムレジ
スト210をフープ状の基体230の一面にラミネート
するものである。図2、図4中、200は感光性ドライ
フィルムレジストのロール(原反ロール)、210は感
光性ドライフィルムレジスト、211は端部、220は
ラミネータ、221はヒートロール(ラミネートロール
とも言う)、225は貼り合わせ用のニップロール、2
26は(保護フィルム用)巻取りロール、227、22
8はロール、230は基体、240はプレヒータ、25
0は光源、255は遮光カバーである。この第2の例
も、前述の第1の例と同じようにして、保護フィルムを
付けた状態でロール状の感光性ドライフィルムレジスト
のロール200から、保護フィルムを付けていない状態
の感光性ドライフィルムレジスト210が矢印の方向に
引出され、シート状にされた状態で基体230の一面に
ラミネートされるが、感光性ドライフィルムレジスト2
10は、全体が感光性ドライフィルムレジストのロール
(原反ロール)200の段階で、既に図4(イ)に示す
ようにしてその端面211が露光された後に、ラミネー
タ220にセットされるものである。尚、図2における
巻取りロール226は、ロール227を介して、保護フ
ィルムのみを巻き取るものである。
【0018】この第2の例は、保護フィルムを付けた状
態の感光性ドライフィルムレジストがロール状に巻かれ
た状態、即ち原反ロールの段階で、且つ、ラミネータに
装着する前の段階で、該保護フィルムを付けた状態の感
光性ドライフィルムレジストのロールの両端面を露光す
るものであるが、この露光方法としては、例えば、図4
(イ)に示すような方法が挙げられる。図4(イ)に示
す露光方法は、原反ロール200(図4(l)(a))
を、その両端面とロール面の端の一部が露出するように
遮光カバー255で覆い、露出された原反ロール200
の両端部200Aを露光するもので、これにより、図4
(ロ)に示すように、感光性フィルムレジスト210の
端部211をのみ露光することができる。尚、露光方法
としては、この方法には限定されない。また、図4
(ロ)の点線の外側は、露光済みの端部211を示した
ものである。
【0019】図1に示す装置構成を用いた第1の例の場
合と同様、感光性レジストを露光する露光量は、ラミネ
ートする際に、レジストが感光性ドライフィルムレジス
トの端から、しみ出ないようにレジストの流動性を抑え
ることができる露光量であるが、使用する感光性レジス
トと、ラミネートする際のヒートロール221、貼り合
わせ用ニップロール225の温度やニップ圧等に対応し
て決めるが、ラミネート後にレジスト部を露光し、現像
して製版する場合に、ラミネート前に露光したレジスト
部が基体に残らないような露光量が好ましい。
【0020】基体の形状、材質等については、第1の例
と場合と同様である。
【0021】
【実施例】更に、実施例を挙げて、本発明を詳しく説明
する。実施例はリードフレーム用の金属薄板の両面に、
感光性ドライフィルムをラミネートする場合のラミネー
ト方法であり、上記、図1に示す装置構成にて実施され
る本発明の実施形態の第1の例と同じようにしてラミネ
ートを行ったものである。以下、実施例を図1に基づい
て説明する。
【0022】本実施例では、感光性ドライフィルムレジ
ストは、ロール(原反ロール)100、100Aの段階
では、保護フィルムを付けた状態で、図5(a)(ロ)
に示すような3層構造となっているもので、且つ、15
μm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)をベー
スフィルムとし、30μm厚のポリエステルフィルムを
保護フィルムとしたもので、レジストはアクリル樹脂か
らなる感光性のレジストで、厚さ15μm厚としたもの
を用いた。尚、レジストの露光量は100mJ/cm2
が適性露光量(レジストメーカー側の推奨露光量)と言
われるものである。基体130としては、厚さ0.12
5mm厚の銅材を用いた。光源150としては超高圧水
銀灯を用い、P0点、P1点でそれぞれ30mJ/cm
2 の露光量で、保護フィルムを付けていない状態の感光
性ドライフィルムレジスト110の両端部111(11
1A)を図3(a)に示すようにして、所定幅0.1c
mだけ露光した。尚、露光量の測定は、オーク製作所株
式会社製のエネルギー強度計UV−35にて換算して行
った。
【0023】ラミネート条件は、ラミネートの速度を1
m/min、ラミネート圧をニップ圧(線圧)で3Kg
/cm、ラミネート温度を105°Cとして行った。
【0024】そして、基体130の長さ250m分を連
続して感光性フィルムレジスト110、110Aのラミ
ネートを行ったが、基体130の表裏ともにレジストの
しみ出しは無く、ヒートロール121、122へのレジ
ストの転移は見られなかった。比較のため、P0点、P
1点で露光を行わない、従来の方法の場合についても、
基体130の長さ250m分を連続して感光性フィルム
レジスト110、110Aのラミネートを行ったが、基
体130の表裏とも、ラミネート開始後すぐにレジスト
のしみ出しが発生し、ヒートロール121、122へレ
ジストの転移が始まった。このように、本実施例は、従
来のラミネート方法における、製品欠陥の一因となり、
生産性の阻害にもなるレジストのしみ出しを無くしてい
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上記のように、保護フィルム
を付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト
を、シート状にした状態で、ヒートラミネータを介して
基体へ連続的にラミネートする方法であって、レジスト
のしみ出しが起こらない方法の提供を可能とし、これに
より、ヒートロールへのレジストの転移を無くし、品質
面、生産面で安定した、感光性ドライフィルムレジスト
の基体へのラミネートを可能としている。特に、連続生
産を必要とするリードフレーム加工等に用いられた場合
には、品質面、生産面で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の1例を説明するための装置構成等
の図
【図2】実施の形態の1例を説明するための装置構成等
の図
【図3】感光性ドライフィルムレジストの端部を露光す
る露光方法を説明するための図
【図4】感光性ドライフィルムレジストのロール(原反
ロール)の両端部を露光する露光方法を説明するための
【図5】感光性ドライフィルムレジストとその使用方法
を説明するための図
【図6】従来のラミネート方法を説明するための装置構
成等の図
【符号の説明】
100、100A (保護フィルムを付けた状態
の)感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロー
ルとも言う) 110 (保護フィルムを付けていない
状態の)感光性ドライフイフィルムレジスト 111 端部 120 ラミネータ 121、122 ヒートロール(ラミネートロー
ルとも言う) 126、126A 巻取りロール 127、127A ロール 128、128A ロール 130 基体 140 プレヒータ 150 光源 155 遮光カバー 155A 開口 200 感光性ドライフィルムレジスト
のロール(原反ロール) 210 感光性ドライフィルムレジスト 211 端部 221 ヒートロール(ラミネートロー
ルとも言う) 225 貼り合わせ用のニップロール 226 巻取りロール 227 ロール 228 ロール 230 基体 240 プレヒータ 250 光源 510 (保護フィルムを付けていない
状態の)感光性ドライフイフィルムレジスト 510A (保護フィルムを付けた状態
の)感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロー
ルとも言う) 511 ベースフィルム(キャリアフィ
ルムとも言う) 512 感光性レジスト 513 保護フィルム 521 ヒートロール 530 基体 580 巻取りロール 600、600A 感光性ドライフィルムレジスト
のロール 610 感光性ドライフィルムレジスト 620 ラミネータ 621、622 ヒートロール(ラミネートロー
ルとも言う) 626、626A 巻取りロール 627、627A ロール 628、628A ロール 630 基体 640 プレヒータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護フィルムを付けていない状態の感光
    性ドライフィルムレジストを、シート状にした状態で、
    ヒートラミネータを介して基体へ連続的ないし繰り返し
    てラミネートする方法であって、感光性ドライフィルム
    レジストの両端部を、該感光性ドライフィルムレジスト
    をラミネートする際に、レジストが感光性ドライフィル
    ムレジストの端から、しみ出ないように、レジストの流
    動性を抑えることができる所定の露光量で露光した後
    に、感光性ドライフィルムレジストをラミネートするこ
    とを特徴とする感光性ドライフィルムレジストのラミネ
    ート方法。
  2. 【請求項2】 請求項1における露光は、保護フィルム
    を付けた状態の感光性ドライフィルムレジストがロール
    状に巻かれた状態で、且つ、ラミネータに装着する前の
    段階で、該保護フィルムを付けた状態の感光性ドライフ
    ィルムレジストのロールの両端面を、露光するものであ
    ることを特徴とする感光性ドライフィルムレジストのラ
    ミネート方法。
  3. 【請求項3】 請求項1における露光は、保護フィルム
    を付けていない状態の感光性ドライフィルムをシート状
    にした状態で、感光性ドライフィルムレジストの端から
    所定の幅の範囲の端部を露光するものであることを特徴
    とする感光性ドライフィルムレジストのラミネート方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3における所定の露光量
    は、感光性ドライフィルムレジストの露光された感光性
    レジスト部分が現像処理により、基体表面に残留しない
    程度の露光量であることを特徴とする感光性ドライフィ
    ルムレジストのラミネート方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし2における基体が枚葉ま
    たはフープ状の基板であることを特徴とする感光性ドラ
    イフィルムレジストのラミネート方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3における基体は、少な
    くともその一方の表面が金属からなることを特徴とする
    感光性ドライフィルムレジストのラミネート方法。
  7. 【請求項7】 請求項6における基体がプリント配線用
    基板であることを特徴とする感光性ドライフィルムレジ
    ストのラミネート方法。
  8. 【請求項8】 請求項6における基体が金属薄板である
    ことを特徴とする感光性ドライフィルムレジストのラミ
    ネート方法。
  9. 【請求項9】 請求項8における基体がリードフレーム
    用の金属薄板であることを特徴とする感光性ドライフィ
    ルムレジストのラミネート方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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