JPH10339950A - 感光性ドライフィルムレジストのレジスト部の接続方法 - Google Patents

感光性ドライフィルムレジストのレジスト部の接続方法

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JPH10339950A
JPH10339950A JP16346997A JP16346997A JPH10339950A JP H10339950 A JPH10339950 A JP H10339950A JP 16346997 A JP16346997 A JP 16346997A JP 16346997 A JP16346997 A JP 16346997A JP H10339950 A JPH10339950 A JP H10339950A
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resist
dry film
photosensitive dry
roll
rolls
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JP16346997A
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Masahiro Nagata
昌博 永田
Hajime Miyashita
元 宮下
Takayasu Komatsu
隆泰 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続した金属薄板からなる処理基体をケミカ
ルエッチングしてシャドウマスクやリードフレーム等を
外形加工する場合で、ラミネート工程における新旧原反
ロールの切り替えが必要な場合においても、新旧原反の
感光性ドライフィルムレジストの境部で、腐蝕による処
理基体の断裂が発生しない感光性ドライフィルムレジス
トの接続方法を提供する。 【解決手段】 新旧原反ロールの切り替えの際に、新旧
原反ロールそれぞれからの感光性ドライフィルムレジス
トをカバーフィルムを付けていないシート状の状態で、
新原反ロールからの感光性ドライフィルムレジストの先
端部を、旧原反ロールからの感光性ドライフィルムレジ
ストの末尾部のキャリァフィルム上に、レジスト部をキ
ャリァフィルム側にして、先端側から所定幅だけ重ねた
状態で接続し、且つ、接続箇所を含む接続された感光性
ドライフィルムレジスト全体を、旧原反ロールからの感
光性ドライフィルムレジストに引続きラミネートするも
ので、前記接続部をラミネート温度、圧力が調整された
ラミネートロールにより処理基体にラミネートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,感光性ドライフィ
ルムレジストを処理基体へラミネートするラミネート工
程における新旧原反ロールの切り替えの際の、感光性ド
ライフィルムレジストの接続方法に関し、特に、シャド
ウマスク用やリードフレーム用の金属薄板やプリント配
線用基板へのラミネート工程における感光性ドライフィ
ルムレジストの接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光性ドライフィルムレジス
ト(DFRとも言う、尚、DFRは、Dry Film
Resistの略である)は、プリント配線板に代表
されるように、ケミカルエッチングによる金属の微細加
工に用いられてきた。図4(a)にその断面を示すよう
に、感光性ドライフィルムレジスト410は、ベースと
なるベースフィルム(キャリアフィルムとも言う)41
1の一面に感光性レジスト412を配設したもので、通
常、図4(b)に示すように、ベースとなるベースフィ
ルム411と、カバーフィルム(保護フィルムとも言
う)413の中間に、感光性レジスト412が挟まれる
構造になっている。以下、ここでは、図4(a)(イ)
に示す状態を、カバーフィルムを付けていない状態の感
光性ドライフィルムレジスト410、図4(b)に示す
ものをカバーフィルムを付けた状態の感光性ドライフィ
ルムレジスト410Aと言い、更に、両者を単に、感光
性ドライフィルムレジストとも言う。一般には、カバー
フィルムを付けた状態での感光性ドライフィルムレジス
ト410Aが、ロール状になって支給、ないし製造保管
され、ラミネートを行う際に、ロール状になったカバー
フィルムを付けた状態での感光性ドライフィルムレジス
ト410Aからカバーフィルムを剥がし、カバーフィル
ムを付けていない状態の感光性ドライフィルムレジスト
410とし、これを、感光性レジスト412が処理基体
側となるようにして、基体へラミネートするものであ
る。尚、このロール状のものを原反ロールと言う。カバ
ーフィルムを付けていない状態の感光性ドライフィルム
レジスト410の基体430へのラミネートは、図4
(b)に示すように、カバーフィルム413を剥離した
後、ヒートロール421と貼り合わせ用ニップロール4
25を有するラミネータ(これをヒートラミネーターと
も言う)等で、ヒートロール421による加熱と、ニッ
プ圧によって、基体430に密着させて行われており、
ラミネート後、ベースフィルム411を剥離して、基体
430上にレジスト412のみ設けて製版処理等を行っ
ていた。そして、通常は、図5に示すような装置構成の
中で、連続した基体530へ、感光性ドライフィルムレ
ジスト510をラミネートしていた。ここで、図5に示
す装置構成に基づいて、従来の連続した基体530への
感光性ドライフィルムレジスト510のラミネート方法
を簡単に説明しておく。カバーフィルムを付けた状態の
感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロール)
500から、カバーフィルムを付けていない状態の感光
性ドライフィルムレジスト510は矢印の方向に引出さ
れ、シート状にされた状態(図5のP3点での状態)
で、基体530の一面にラミネートされるが、これと同
時に、カバーフィルムを付けた状態の感光性ドライフィ
ルムレジストのロール(原反ロール)500Aからも、
カバーフィルムを付けていない状態の感光性ドライフィ
ルムレジスト510が矢印の方向に引出され、シート状
にされた状態(図5のP4点での状態)で、基体530
の他の一面にラミネートされる。この結果、基体530
の両面に感光性ドライフィルムレジスト510がラミネ
ートされる。尚、図5における巻取りロール526は、
ロール527を介して、カバーフィルムのみを巻き取る
ものである。上記、図5に示す装置構成における従来の
ラミネート法は、基体530の両面に感光性フィルムレ
ジスト510をラミネートするものであるが、基体の片
面のみにラミネートする場合には、片面のみを同じよう
にしてラミネートしていた。
【0003】しかし、連続した金属薄板からなる処理基
体をケミカルエッチングしてシャドウマスクやリードフ
レーム等を外形加工する場合には、連続する処理基体の
長さが、1つの原反ロールの感光性ドライフィルムレジ
ストの長さより長い場合がある。この場合には、従来、
新旧原反ロールの切り替えに際しては、図3(a)に示
すように、旧原反ロールの末尾の感光性ドライフィルム
レジスト310と新原反ロールの先端の感光性ドライフ
ィルムレジスト310Nとの境330をテープ340で
埋めるようにして、ラミネートを行っていた。しかし、
ラミネート後、図3(b)に示すように、新旧原反の感
光性ドライフィルムレジストの境部には隙間360が発
生し、処理基体350の表面にレジスト311、311
Nで被膜されない箇所が存在するようになり、これが原
因で、腐蝕工程において、たびたび処理基体の断裂が発
生し、問題となっていた。尚、図3は、説明を簡単にす
るため、処理基材350の片面側のみを示したものであ
る。また、FPC基体へのラミネート工程においては、
新旧原反の感光性ドライフィルムレジストの境部におい
て、処理基体の表面部にレジストで被膜されない箇所が
存在しても、腐蝕される金属部全体がベースフィルムで
支持されているため、基体が断裂されることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、連続した
金属薄板からなる処理基体をケミカルエッチングしてシ
ャドウマスクやリードフレーム等を外形加工する場合
等、連続する処理基体の長さが、1つの原反ロールの感
光性ドライフィルムレジストの長さより長い場合には、
特に、新旧原反の感光性ドライフィルムレジストの境部
で発生する、腐蝕工程における、処理基体の断裂が問題
となっていた。本発明は、このような状況のもと、連続
した金属薄板からなる処理基体をケミカルエッチングし
てシャドウマスクやリードフレーム等を外形加工する場
合で、ラミネート工程における新旧原反ロールの切り替
えが必要な場合においても、新旧原反の感光性ドライフ
ィルムレジストの境部で、腐蝕による処理基体の断裂が
発生しない感光性ドライフィルムレジストの接続方法を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の感光性ドライフ
ィルムレジストのレジスト部の接続方法は、帯状に連続
した処理基体を連続的ないし間欠的に移動させながら、
該処理基体の表面に、原反ロールから供給される感光性
ドライフィルムレジストを、カバーフィルムを付けてい
ないシート状の状態で、且つレジスト部を処理基体側に
してヒートラミネータによりラミネートし、処理基体の
表面にレジストを被膜する、感光性ドライフィルムレジ
ストを用いたラミネート方式のレジスト被膜方法におけ
る、新旧原反ロールの切り替えの際の、新旧原反ロール
それぞれから供給される感光性ドライフィルムレジスト
のレジスト部の処理基体上での接続方法であって、新旧
原反ロールの切り替えの際に、新旧原反ロールそれぞれ
からの感光性ドライフィルムレジストをカバーフィルム
を付けていないシート状の状態で、新原反ロールからの
感光性ドライフィルムレジストの先端部を、旧原反ロー
ルからの感光性ドライフィルムレジストの末尾部のキャ
リァフィルム上に、レジスト部をキャリァフィルム側に
して、先端側から所定幅だけ重ねて接続した状態にし
て、新旧原反ロールからの感光性ドライフィルムレジス
ト同志を接続する接続部を設け、且つ、接続された新原
反ロールからの感光性ドライフィルムレジスト全体を、
旧原反ロールからの感光性ドライフィルムレジストに引
続き、順次、レジスト部を処理基体側にして、処理基体
にラミネートするもので、前記接続部をラミネート温
度、圧力が調整されたラミネートロールにより処理基体
にラミネートすることにより、新旧原反ロールそれぞれ
からの感光性ドライフィルムレジストのレジスト部同志
を処理基体表面上で繋ぐことを特徴とするものである。
そして、上記において、接続部はラミネート温度、圧力
が調整された2対のラミネートロールにより、処理基体
に順次ラミネートされるものであることを特徴とするも
のである。そしてまた、上記における処理基体は、少な
くとも一方の表面が金属からなることを特徴とするもの
であり、該処理基体がプリント配線用基板であることを
特徴とするものである。そしてまた、上記における処理
基体が金属薄板であることを特徴とするものであり、該
処理基体がシャドウマスク用ないしリードフレーム用の
金属薄板であることを特徴とするものである。
【0006】尚、ここでは、図5に示すような、ラミネ
ートする際に、加熱、加圧ができるヒートロール(ラミ
ネートーロールとも言う)を用いたラミネート装置をヒ
ートラミネータと言う。
【0007】
【作用】本発明の感光性ドライフィルムレジストのレジ
スト部の接続方法は、このような構成にすることによ
り、連続した金属薄板からなる処理基体をケミカルエッ
チングしてシャドウマスクやリードフレーム等を外形加
工する場合で、ラミネート工程における新旧原反ロール
の切り替えが必要な場合においても、新旧原反の感光性
ドライフィルムレジストの境部で、腐蝕による処理基体
の断裂が発生しない感光性ドライフィルムレジストの接
続方法の提供を可能とするものでをある。詳しくは、新
旧原反ロールの切り替えの際に、新旧原反ロールそれぞ
れからの感光性ドライフィルムレジストをカバーフィル
ムを付けていないシート状の状態で、新原反ロールから
の感光性ドライフィルムレジストの先端部を、旧原反ロ
ールからの感光性ドライフィルムレジストの末尾部のキ
ャリァフィルム上に、レジスト部をキャリァフィルム側
にして、先端側から所定幅だけ重ねて接続した状態にし
て、新旧原反ロールからの感光性ドライフィルムレジス
ト同志を接続する接続部を設け、且つ、接続された新原
反ロールからの感光性ドライフィルムレジスト全体を、
旧原反ロールからの感光性ドライフィルムレジストに引
続き、順次、レジスト部を処理基体側にして、処理基体
にラミネートするもので、前記接続部をラミネート温
度、圧力が調整されたラミネートロールにより処理基体
にラミネートすることにより、新旧原反ロールそれぞれ
からの感光性ドライフィルムレジストのレジスト部同志
を処理基体表面上で繋ぎ、これを達成している。即ち、
旧原反ロールからの感光性ドライフィルムレジストの末
尾部のキャリァフィルム上に、新原反ロールからの感光
性ドライフィルムレジストを所定幅だけ重ね合わせた接
続部を設けた状態で、該接続部をラミネート温度、圧力
が調整されたラミネートロールにより処理基体にラミネ
ートすることにより、新旧原反ロールそれぞれからの感
光性ドライフィルムレジストのレジスト部同志を処理基
体表面上で繋ぎ、新旧原反ロールからの感光性ドライフ
ィルムレジストの境部においても、処理基体の表面全体
がレジストで覆われた状態とし、引き続く後工程にも耐
えるものとしている。接続部の重ね幅は、キャリァフィ
ルム(ベースフィルム)の材質、ラミネートの温度、圧
力、ラミネート回数等各種条件により決まるものであ
る。
【0008】具体的には、接続部はラミネート温度、圧
力が調整された2対のラミネートロールにより、処理基
体に順次ラミネートされるものであることにより、比較
的簡単にこれを達成している。更に具体的には、新旧原
反ロールの切り替えを行わない場合には、所定の第一の
一対のラミネートロールのみにより、感光性ドライフィ
ルムレジストを処理基体へラミネートし、新旧原反ロー
ルの切り替えの際のみ、所定の第一の一対のラミネート
ロールに引続き、所定の第二の一対のラミネートロール
にてラミネートすることにより、簡単にこれを達成でき
る。ここで、第一の一対のラミネートロールの温度、圧
条件としては、レジスト部を処理基体被膜できる通常の
ラミネート条件で良いが、第二の一対のラミネートロー
ルの温度、圧条件は、第一の一対のラミネートロールと
併せて、新旧原反ロールそれぞれからの感光性ドライフ
ィルムレジストの接続部において、ラミネート後、新旧
原反ロールそれぞれからの感光性ドライフィルムレジス
トのレジスト部の境に隙間がない状態で処理基体にレジ
スト部が被膜できることが必要となる。
【0009】本発明の感光性ドライフィルムレジストの
レジスト部の接続方法は、少なくとも一方の表面が金属
からなる処理基体、例えばプリント配線用基板にも有効
である。処理基体が金属薄板であるもの、例えば、シャ
ドウマスク用ないしリードフレーム用の金属薄板である
場合には、特に、有効である。
【0010】
【実施の形態】本発明の感光性ドライフィルムレジスト
のレジスト部の接続方法の実施の形態の1例を、図を用
いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の1例にお
ける接続部近傍を拡大して示した断面図で、図1
(a)、図1(b)はそれぞれラミネート前後の状態の
図である。また、図2(a)は本発明の実施の形態の1
例における接続部のラミネート方法を説明するための図
であり、図2(b)は接続部以外のラミネート方法を説
明するための図である。図1、図2、110、110N
は(カバーフィルムを取った状態の)感光性ドライフィ
ルムレジスト、111、111Nはレジスト部、11
5、115Nはキャリアフィルム(ベースフィルム)、
120、121、125、126はラミネートロール、
150は処理基体(処理基材とも言う)、160は接続
部、170は隙間である。尚、図1中の細線矢印は処理
基体150の移動方向を示しており、太線矢印は処理基
体150の移動に伴う相対的なラミネートロールの位置
の移動方向を示している。また、図1は、説明を簡単に
するため、処理基材の片面側(ラミネートロール12
0、125側)のみを示したものである。本発明の感光
性ドライフィルムレジストのレジスト部の接続方法は、
図3に示すように、帯状に連続した処理基体150を連
続的ないし間欠的に移動させながら、該処理基体150
に、感光性ドライフィルムレジストをロール状に巻いた
原反ロールから供給される感光性ドライフィルムレジス
ト110を、ラミネータロール120、121間に挾む
ことにより、連続的にラミネートするラミネート工程に
おける新旧原反ロールの切り替えの際に用いられる接続
方法で、図1(a)に示すように、新旧原反ロールの切
り替えの際には、処理基体150はラミネートされた旧
原反ロールからの感光性ドライフィルムレジスト110
のキャリアフィルム115の上に所定幅を重ねるよう
に、新原反ロールからの感光性ドライフィルムレジスト
110Nのレジスト111N側を重ねた状態とし、ラミ
ネートを行う。ラミネートロール120、121、およ
びラミネートロール125、126にてヒートラミネー
トすると、図1(b)に示すように、隙間170は図1
(a)に比べ極端に小さくなり、処理基体の表面全体が
レジスト111、111Nにより覆われることになる。
この為、引き続く工程にも耐えるものとなり、結果、新
旧原反ロールの切り替えの際においてもラミネート作業
を中断せず、継続して行うことができるのであある。図
2(a)に示すように、接続部160は、ラミネートロ
ール120、121によるラミネートの後、引続きラミ
ネートロール125、126にてヒートラミネートされ
る。尚、図1、図2に示す実施の形態の1例において
は、図2(b)に示すように、接続部160以外を処理
基体150へラミネートする場合はラミネートロール1
20、121のみを用い、ラミネートロール125、1
26は使用しない。ここで、ラミネートロール120、
121の温度、圧条件としては、レジスト部を処理基体
被膜できる通常のラミネート条件で良いが、ラミネート
ロール125、126はの温度、圧条件は、ラミネート
ロール120、121と併せて、新旧原反ロールそれぞ
れからの感光性ドライフィルムレジストの接続部160
において、新旧原反ロールそれぞれからの感光性ドライ
フィルムレジストのレジスト部111、11Nにほとん
ど隙間がない状態にし、処理基体表面全体を露出させ
ず、レジスト111、111Nで被膜できることが必要
である。
【0011】
【実施例】更に、実施例を挙げ、本発明を図1に基づい
て説明する。実施例は、帯状の連続する金属薄板を処理
基体とし、リードフレームをエッチング加工する為に、
感光性ドライフィルムレジストを処理基体へラミネート
する場合における、新旧原反ロールからの感光性ドライ
フィルムレジストを接続する接続方法であって、図1お
よび図2(a)に示すようにして、接続部160をラミ
ネートした。そして、このようにしてラミネートされた
接続部160について、露光、現像、エッチング、剥膜
の各処理後の状態を確認した。
【0012】感光性ドライフィルムレジストは、汎用の
ものを使用した。原反ロールの段階では、カバーフィル
ム(保護フィルムとも言う)を付けた状態で、図4
(a)(ロ)に示すような3層構造となっているもの
で、且つ、15μm厚のPET(ポリエチレンテレフタ
レート)をベースフィルム(キャリァフィルムとも言
う)とし、30μm厚のポリエステルフィルムをカバー
フィルムとしたもので、レジストはアクリル樹脂からな
る感光性のレジストで、厚さ15μm厚としたものを用
いた。基体130としては、帯状の連続した板状の、厚
さ0.125mm厚の銅材を用いた。接続部の重なり幅
(図1(a)のW0)は50mmとしたが、これは、感
光性ドライフィルムレジスト材質、後述する処理条件に
対応した幅である。
【0013】接続部のラミネート条件は、ラミネートの
速度を1m/min、ラミネートロール120、121
によるラミネート圧力をプレスケール圧で12〜14K
g/cm2 、ラミネートロール125、126によるラ
ミネート圧力をプレスケール圧で14Kg/cm2 とし
た。尚、ラミネートロール120、121、125、1
26の硬度は、それぞれ、80°である。尚、ラミネー
トの温度条件については、各一対のラミネータロールい
ずれも、感光性ドライフィルムレジストメーカ推奨のラ
ミネート条件で行ったが、ラミネート後の基体の温度
は、一対のラミネートロール120、121を通過直後
75〜80°Cで、引続き一対のラミネートロール12
5、126を通過直後には90〜115°Cであった。
【0014】ラミネート後の各処理の条件は、感光性ド
ライフィルムレジストメーカ推奨の所定の条件にて行っ
た。接続部160において、ラミネート後、露光後、現
像後、エッチング後、剥膜後の感光性ドライフィルムレ
ジストのレジスト部の状態、ないし基体の状態を観察し
たが、特に問題はなく、実使用に耐えるものであった。
ラミネート後、露光後、現像後については、基体表面が
感光性ドライフィルムレジストに覆われ、基体表面が露
出されていない場合を良い状態とし、判断した。エッチ
ング後、剥膜後については、基体腐蝕が全く見られず、
エッチング工程での断裂の可能性が全くないものを良し
と判断した。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上記のように、連続した金属
薄板からなる処理基体をケミカルエッチングしてシャド
ウマスクやリードフレーム等を外形加工する場合で、ラ
ミネート工程における新旧原反ロールの切り替えが必要
な場合においても、新旧原反の感光性ドライフィルムレ
ジストの境部で、腐蝕による処理基体の断裂が発生しな
い感光性ドライフィルムレジストの接続方法の提供を可
能としている。連続生産を必要とするシャドウマスク、
リードフレーム等のエッチング加工等に用いられた場合
には、特に生産面で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を説明するための接
続部の断面図
【図2】実施の形態の1例におけるラミネート方法を説
明するための図
【図3】従来の感光性ドライフィルムレジストの接続方
法を説明するための図
【図4】感光性ドライフィルムレジストとその使用方法
を説明するための図
【図5】従来のラミネート方法を説明するための装置構
成等の図
【符号の説明】
110、110N (カバーフィルムを取った状態
の)感光性ドライフィルムレジスト 111、111N レジスト部 115、115N キャリアフィルム(ベースフィ
ルム) 120、121、125、126 ラミネートロー
ル 150 処理基材 160 接続部 170 隙間 310 旧原反ロールの感光性ドライフ
ィルムレジスト 310N 新原反ロールの感光性ドライフ
ィルムレジスト 311、311N レジスト部 315、315N キャリアフィルム(ベースフィ
ルム) 330 境部 340 テープ 360 隙間 410 (カバーフィルムを付けていな
い状態の)感光性ドライフイフィルムレジスト 410A (カバーフィルムを付けた状態
の)感光性ドライフィルムレジストのロール(原反ロー
ルとも言う) 411 ベースフィルム(キャリアフィ
ルムとも言う) 412 感光性レジスト 413 カバーフィルム 421 ヒートロール 430 基体 480 巻取りロール 500、500A 感光性ドライフィルムレジスト
のロール 510 感光性ドライフィルムレジスト 520 ラミネータ 521、522 ヒートロール(ラミネートロー
ルとも言う) 526、526A 巻取りロール 527、527A ロール 528、528A ロール 530 基体 540 プレヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状に連続した処理基体を連続的ないし
    間欠的に移動させながら、該処理基体の表面に、原反ロ
    ールから供給される感光性ドライフィルムレジストを、
    カバーフィルムを付けていないシート状の状態で、且つ
    レジスト部を処理基体側にしてヒートラミネータにより
    ラミネートし、処理基体の表面にレジストを被膜する、
    感光性ドライフィルムレジストを用いたラミネート方式
    のレジスト被膜方法における、新旧原反ロールの切り替
    えの際の、新旧原反ロールそれぞれから供給される感光
    性ドライフィルムレジストのレジスト部の処理基体上で
    の接続方法であって、新旧原反ロールの切り替えの際
    に、新旧原反ロールそれぞれからの感光性ドライフィル
    ムレジストをカバーフィルムを付けていないシート状の
    状態で、新原反ロールからの感光性ドライフィルムレジ
    ストの先端部を、旧原反ロールからの感光性ドライフィ
    ルムレジストの末尾部のキャリァフィルム上に、レジス
    ト部をキャリァフィルム側にして、先端側から所定幅だ
    け重ねて接続した状態にして、新旧原反ロールからの感
    光性ドライフィルムレジスト同志を接続する接続部を設
    け、且つ、接続された新原反ロールからの感光性ドライ
    フィルムレジスト全体を、旧原反ロールからの感光性ド
    ライフィルムレジストに引続き、順次、レジスト部を処
    理基体側にして、処理基体にラミネートするもので、前
    記接続部をラミネート温度、圧力が調整されたラミネー
    トロールにより処理基体にラミネートすることにより、
    新旧原反ロールそれぞれからの感光性ドライフィルムレ
    ジストのレジスト部同志を処理基体表面上で繋ぐことを
    特徴とする感光性ドライフィルムレジストのレジスト部
    の接続方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、接続部はラミネート
    温度、圧力が調整された2対のラミネートロールによ
    り、処理基体に順次ラミネートされるものであることを
    特徴とする感光性ドライフィルムレジストのレジスト部
    の接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2における処理基体は、
    少なくとも一方の表面が金属からなることを特徴とする
    感光性ドライフィルムレジストのレジスト部の接続方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3における処理基体がプリント配
    線用基板であることを特徴とする感光性ドライフィルム
    レジストのレジスト部の接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし2における処理基体が金
    属薄板であることを特徴とする感光性ドライフィルムレ
    ジストのレジスト部の接続方法。
  6. 【請求項6】 請求項5における処理基体がシャドウマ
    スク用ないしリードフレーム用の金属薄板であることを
    特徴とする感光性ドライフィルムレジストのレジスト部
    の接続方法。
JP16346997A 1997-06-06 1997-06-06 感光性ドライフィルムレジストのレジスト部の接続方法 Withdrawn JPH10339950A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008084928A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Hitachi Cable Ltd 半導体装置用tabテープの製造方法

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