JPH09232724A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JPH09232724A
JPH09232724A JP3798196A JP3798196A JPH09232724A JP H09232724 A JPH09232724 A JP H09232724A JP 3798196 A JP3798196 A JP 3798196A JP 3798196 A JP3798196 A JP 3798196A JP H09232724 A JPH09232724 A JP H09232724A
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JP
Japan
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wiring board
ultrathin
printed wiring
photoresist
ultra
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JP3798196A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Urakuchi
良範 浦口
Nobuo Yabe
信夫 矢部
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極薄のプリント配線板を作業性や生産性高く
製造することができるようにする。 【解決手段】 表面に両面粗化金属箔1を貼った極薄積
層板2を金属箔1が外側になるように補強板3の表面に
重ね、補強板3で極薄積層板2を補強しながら極薄積層
板2の表面の金属箔1にフォトレジスト4を被着して被
覆する。次にこのフォトレジスト4にマスクを介して露
光する。この後、複数枚の露光済の極薄積層板2をテー
プで接続して長尺に繋ぎ合わせ、この長尺に繋いだ極薄
積層板2を送りながら現像処理及びエッチング処理をす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属箔を張った極
薄の積層板に回路形成して極薄のプリント配線板を製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板は一般に次のようにして
製造されている。すなわち、ガラス布等の基材にエポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂ワニスを含浸させると共に乾燥
してプリプレグを調製し、このプリプレグの両面あるい
は片面に銅箔等の金属箔を重ねて加熱加圧成形すること
によって、プリプレグによる絶縁層の両面あるいは片面
に金属箔を張った積層板を作製する。次にこの積層板の
金属箔の表面にフォトレジストを被着した後に、フォト
レジストをマスクを介して露光すると共に現像して、回
路パターンと逆のパターンでフォトレジストを溶解除去
する。そしてフォトレジストを溶解除去して露出される
銅箔をエッチング液でエッチングして回路パターンを形
成した後、回路パターン上のフォトレジストを除去する
ことによって、プリント配線板を得ることができるもの
である。
【0003】このようなプリント配線板として、電子部
品の短小軽薄化に伴って絶縁層の厚みが40μm以下の
極薄のものが要望されている。このような極薄のプリン
ト配線板を製造するにあたっては、極薄のガラス布等の
基材を用いて調製したプリプレグから作製した極薄の金
属箔張り積層板を使用し、後は上記と同様に、この極薄
積層板の金属箔の表面にフォトレジストを被着し、そし
て露光・現像・エッチング処理を施して回路形成するこ
とによって行なうことができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように極薄積層
板の金属箔の表面にフォトレジストを被着するにあたっ
て、フォトレジストとしてドライラミネートフィルムを
用いる場合には、積層板をラミネートロールに通してド
ライラミネートフィルムを金属箔の表面に貼ることによ
って行なわれるが、積層板が極薄の場合は腰が非常に弱
いために、極薄積層板をラミネートロールに通す際にロ
ールに引っ掛かったりするおそれがあり、作業性や生産
性に問題があった。またフォトレジストとして液状感光
性樹脂を用いる場合は、腰のない極薄積層板に均一に塗
布するために、極薄積層板を水平あるいは垂直に均等に
張って保持する必要があり、特殊治具を必要とすると共
に作業工数が増加し、この場合も作業性や生産性に問題
があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、極薄のプリント配線板を作業性や生産性高く製造
することができるプリント配線板の製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリント配
線板の製造方法は、表面に両面粗化金属箔1を貼った極
薄積層板2を金属箔1が外側になるように補強板3の表
面に重ね、補強板3で極薄積層板2を補強しながら極薄
積層板2の表面の金属箔1にフォトレジスト4を被着し
て被覆し、次にこのフォトレジスト4にマスク5を介し
て露光をした後、複数枚の露光済の極薄積層板2をテー
プ6で接続して長尺に繋ぎ合わせ、長尺に繋いだこの極
薄積層板2を送りながら現像処理及びエッチング処理を
することを特徴とするものである。
【0007】また請求項2に係る発明は、補強板3の両
面に極薄積層板2を重ね、各極薄積層板2の金属箔1の
表面にそれぞれフォトレジスト4を被着して被覆するこ
とを特徴とするものである。また請求項3に係る発明
は、補強板3として表面の凹凸の高低差が7μm以下の
ものを用いることを特徴とするものである。
【0008】また請求項4に係る発明は、極薄積層板2
の少なくとも片面の金属箔1の回路パターン形成領域以
外の周部を幅10mm以上で残すように露光・エッチン
グ処理を行なうことを特徴とするものである。また請求
項5に係る発明は、極薄積層板2の一方の片面と他方の
片面を合わせて少なくとも一周するように、金属箔1の
回路パターン形成領域以外の周部を残すよう露光・エッ
チング処理を行なうことを特徴とするものである。
【0009】また請求項6に係る発明は、テープ6とし
て120℃以上の耐熱性を有し、接着強度が0.6kg
/cm2 以上の粘着及び/又は接着テープを用いること
を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明において極薄積層板2としては、ガラス布
等の基材として実測厚が40μm以下のものを用いて調
製したプリプレグを使用し、この1枚のプリプレグの片
面あるは両面に銅箔等の金属箔1を重ねて加熱加圧成形
することによって、プリプレグによる絶縁層12の厚み
が40μm以下に形成されたものが使用されるものであ
る。また表面に積層する上記の金属箔1としては両面が
粗面化された粗面化箔を用いるものである。
【0011】そして所定寸法の四角形に切断された極薄
積層板2について、まず、吸着ロールを用いて表面に付
着した異物を除去する。吸着ロールとしては異物を粘着
除去することのできる粘着剤を表面に設けたものを用い
るものであり、この粘着剤としては極薄積層板2の表面
に転写しないものが好ましい。次に、この極薄積層板2
と補強板3を重ね、極薄積層板2を補強板3で補強して
極薄積層板2の腰を強くする。図1(a)のように補強
板3をサンドイッチするよう補強板3の両面に極薄積層
板2を重ねるようにしてもよいが、補強板3の片面にの
み極薄積層板2を重ねるようにしてもよい。また極薄積
層板2として片面のみに金属箔1を張ったものを用いる
場合には、金属箔1が外側になるように補強板3に極薄
積層板2を重ねるものである。補強板3としてはアルミ
ニウム板やステンレス板、鋼板などの金属板や、あるい
は樹脂板など、極薄積層板2より腰が強く極薄積層板2
を補強できるものであれば何でもよい。ただ、補強板3
は表面(両面)の平滑性の高いものであることが必要で
あり、表面の凹凸の高低差が最大7μm(好ましくは最
大4μm)のものであることが好ましい。尚、この凹凸
の高低差とは、凸の頂部とこの凸に隣接する凹の底部と
の間の落差を意味する。
【0012】極薄積層板2と補強板3とは重ねるだけで
もよいが、粘着テープや接着テープで極薄積層板2と補
強板3を部分的に貼って仮保持するようにしたり、ある
いは接着剤で極薄積層板2と補強板3を部分的に貼って
仮保持したりして、極薄積層板2と補強板3とを一体化
するようにしてもよい。このように極薄積層板2に補強
板3を重ねて極薄積層板2を補強し、腰を強くした状態
で極薄積層板2の表面の金属箔1にフォトレジスト4を
被着して被覆する。フォトレジスト4としてはドライラ
ミネートフィルムあるいは液状感光性樹脂を用いること
ができる。フォトレジスト4としてドライラミネートフ
ィルムを用いる場合には、極薄積層板2と補強板3を重
ねたものをラミネートロールに通して、極薄積層板2の
外側の金属箔1の表面にドライラミネートフィルムを貼
ることによって、金属箔1にフォトレジスト4を被着し
て被覆することができる。極薄積層板2は補強板3で補
強されて腰があるために、極薄積層板2をラミネートロ
ールに通す際にロールに引っ掛かって破れたりするよう
なことがなくなるものであり、しかも極薄積層板2に腰
を持たせることによって極薄積層板2の面全体を均一に
加圧することが容易になり、金属箔1に均一にドライラ
ミネートフィルムを貼ることができるものである。また
フォトレジスト4として液状感光性樹脂を用いる場合
は、極薄積層板2を張った状態でレジストコーターに通
し、極薄積層板2の外側の金属箔1の表面に液状感光性
樹脂を塗布することによって、金属箔1にフォトレジス
ト4を被着して被覆することができる。極薄積層板2は
補強板3で補強されて腰があるために、極薄積層板2を
張るために治具等を用いて引っ張るような必要なくがな
くなるものである。
【0013】補強板3の両面に極薄積層板2を重ねるよ
うにしているときには、片側の極薄積層板2の金属箔1
にフォトレジスト4を被着した後、他側の極薄積層板2
の金属箔1にフォトレジスト4を被着する他、図1
(b)に示すように、両面の各極薄積層板2の外側の金
属箔1に同時にフォトレジスト4を被着することもでき
るものである。また極薄積層板2として片面のみに金属
箔1を張ったものを用いる場合には、フォトレジスト4
を被着する工程はこれで終了であるが、極薄積層板2と
して両面に金属箔1を張ったものを用いる場合には、図
1(b)のように外側の金属箔1にフォトレジスト4を
被着した後、補強板3から極薄積層板2を剥がし、剥が
した極薄積層板2を裏返して再び図1(c)のように補
強板3に重ねる。そしてこの状態で上記と同様にして極
薄積層板2の外側の金属箔1にフォトレジスト4を被着
し、図1(d)のように極薄積層板2の両面の金属箔1
にフォトレジスト4を被着することができるものであ
る。
【0014】ここで、図1(c)のように極薄積層板2
を裏返して補強板3に重ねると、極薄積層板2に被着し
たフォトレジスト4が補強板3の表面に重ねられること
になる。従って補強板3の表面に凹凸があると、この凹
凸がフォトレジスト4に転写され、フォトレジスト4の
表面に凹凸が生じて露光の精度が低下し、回路パターン
17精度が悪くなる。このために本発明では、補強板3
として表面の凹凸の高低差が7μm以下のものを用いる
ことによって、フォトレジスト4の露光の精度に影響が
生じないようにしているものである。従って、補強板3
として表面の凹凸の高低差は小さい程好ましいものであ
り、凹凸の高低差の下限は0μmが理想的である。
【0015】上記のようにして金属箔1にフォトレジス
ト4を被着した後、極薄積層板2を補強板3から外し、
フォトレジスト4を露光処理する。極薄積層板2にはフ
ォトレジスト4が被着して積層されているために、この
フォトレジスト4によって極薄積層板2の腰を強くする
補強ができ、露光以後の極薄積層板2の取り扱いは比較
的容易になる。
【0016】露光はマスク5を用い、このマスク5をフ
ォトレジスト4の表面に重ねて紫外線等の光を照射する
ことによって行なうことができるものであり、フォトレ
ジスト4としてネガティブ型のものを用いる場合には、
フォトレジスト4のうちマスク5を通して光が照射され
た部分が硬化して現像液に溶解されないようになる。図
2はマスク5の一例を示すものであり、中央部は極薄積
層板2に形成する回路パターン17と逆のパターンで光
透過部を形成したパターン露光領域13となっている。
また端縁の全長は遮光部14となっており、この遮光部
14とパターン露光領域13との間にマスク5の周部の
全周に亘る露光部15が形成してある。
【0017】上記のようにしてフォトレジスト4を露光
処理した後、露光済の極薄積層板2を複数枚繋ぎ合わせ
て図3のように長尺にする。極薄積層板2を繋ぎ合わせ
るにあたっては、同じ幅寸法の辺同士で端面を突き合わ
せ、隣合う極薄積層板2の端部間にテープ6を貼ること
によって行なうことができる。テープ6は図3(a)に
示すように極薄積層板2の端部の両面に貼るのが好まし
い。このテープ6としては耐酸性や耐アルカリ性を有す
る耐熱性のポリエステルなどを基材とする粘着テープ
(あるいは接着テープ)を用いるのが好ましく、テープ
6に塗布した粘着剤は120℃以上の温度に耐える耐熱
性を有し、120℃加熱時でのはみ出し幅(粘着や接着
の樹脂成分が溶融して滲み出す幅)0.5mm以下のも
のが好ましく、実質的に粘着剤自身の残留転写のないも
のがよい。耐熱温度は高い程好ましいのはいうまでもな
く、上限は特に設定されない。はみ出し幅は小さい程良
いのはいうまでもなく、下限は0mmである。また接着
強度は常態で0.6kg/cm2 以上であることが好ま
しい。接着強度がこれを下回ると極薄積層板2を送る際
にテープ6が剥がれてばらばらになるおそれがある。従
って接着強度は高い程好ましいが、テープ6は工程終了
の後に剥がす必要があるので接着強度の上限は5kg/
cm2 程度である。
【0018】上記のようにテープ6で極薄積層板2を繋
ぎ合わせるにあたって、テープ6を貼る箇所のフォトレ
ジスト4は剥がして金属箔1を露出させ、金属箔1にテ
ープ6を貼るようにするのがよい。フォトレジスト4に
テープ6を貼るとフォトレジスト4が金属箔1の表面か
ら剥がれるおそれがあり、また現像の際にフォトレジス
ト4が現像液に溶解するとテープ6が剥がれるおそれが
あるからである。また、極薄積層板2を繋ぎ合わせた先
頭には先導板16を同様にしてテープ6で接続しておく
のがよい。先導板16としては厚みが厚い一般の積層板
など、極薄金属板よりも剛性を有し耐酸性や耐アルカリ
性を有する板であれば何でも良い。
【0019】このように先頭に設けた先導板16を引っ
張ることによって、長尺に繋ぎ合わせた極薄積層板2を
送ることができるものであり、まず長尺に繋ぎ合わせた
極薄積層板2を現像槽に通し、現像液をフォトレジスト
4に作用させて現像処理を行なう。現像処理を行なうこ
とによって、フォトレジスト4のうち露光されていない
部分を現像液に溶解させて除去することができる。次に
長尺に繋ぎ合わせた極薄積層板2をエッチング槽に通
し、フォトレジスト4を溶解除去した部分の金属箔1に
エッチング液を作用させてエッチング処理を行なう。エ
ッチング処理を行なうことによって、金属箔1の不要部
分をエッチングして回路パターン17を形成することが
できる。この後、長尺に繋ぎ合わせた極薄積層板2をさ
らに剥離槽に通し、回路パターン17の上に残っている
フォトレジスト4を剥離液で溶解して除去する。
【0020】このようにして極薄積層板2の表面に金属
箔1によって形成される回路パターン17を設けた極薄
のプリント配線板Aを製造することができるものであ
り、テープ6を剥がすことによって各プリント配線板A
を切り離すことができるものである。ここで、既述のよ
うに周部に露光部15を設けたマスク5で露光を行なう
ようにしているために、図4に示すように、回路パター
ン17を形成したプリント配線板Aの表面の周部には全
周に亘るように金属箔1を帯状に残した金属帯18が形
成されている。このように金属帯18をプリント配線板
Aの周部に残すことによって、金属帯18で極薄のプリ
ント配線板Aを補強することができ、後の工程でのプリ
ント配線板Aの処理や搬送性を高めることができるもの
である。金属帯18による補強効果を十分に得るため
に、金属帯18は10mm以上の幅寸法で形成するのが
好ましい。補強効果の上では金属帯18の幅は広い程良
いが、回路パターン17を形成できる領域が小さくなる
ので金属帯18の幅寸法の上限は50mm程度である。
金属帯18はプリント配線板Aの両面に設けるのが好ま
しいが、少なくとも片面に設ける必要がある。
【0021】尚、板サイズやパターン設計の都合や、ガ
イドマーク19を設けたりする都合で、金属帯18をプ
リント配線板Aの周部の全長に連続するように設けるこ
とができず、図6(a)のような帯途絶部20が生じる
場合がある。このときには、この金属帯18を設けた面
と反対側の面においてプリント配線板Aの周部に、帯途
絶部20に対応する箇所において金属帯18を設けるよ
うにし、プリント配線板Aの表裏を合わせて金属帯18
が周部を少なくとも一周するようにするのが好ましい。
図6(a)(b)のような金属帯18をプリント配線板
Aの両面に形成するには、図5(a)のような遮光部1
4と露光部15を設けたマスク5を用いて露光すること
によって、図6(a)のような金属帯18をプリント配
線板Aの片面に形成し、また図5(b)のような遮光部
14と露光部15を設けたマスク5を用いて露光するこ
とによって、図6(b)のような金属帯18をプリント
配線板Aの他方の片面に形成するものである。
【0022】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。 (実施例1)厚さ30μmのガラスクロス(日東紡績社
製「#106」)に、テトラブロムビスフェノールA型
エポキシ樹脂(エポキシ当量500)100重量部、ジ
シアンジアミド1.5重量部、2−エチル−4−メチル
イミダゾール0.1重量部の配合のエポキシ樹脂を含浸
させ、80℃で100分間加熱することによってプリプ
レグを調製した。
【0023】このプリプレグを1枚用い、その両面に厚
み18μmの両面粗化銅箔1を重ね、20℃、20kg
/cm2 、90分間の条件で加熱加圧して積層成形する
ことによって、絶縁層12の厚みが30μmの両面銅張
り極薄積層板2を得た。そしてまずこの極薄積層板2を
510mm×340mmの大きさの長方形に切断した
後、TEKNEK社製の吸着ロールを用いて極薄積層板
2の表面の異物やゴミを除去した。
【0024】次に、板厚が2mmで表面の凹凸の最大高
低差が4μmのアルミニウム板を補強板3として用い、
この補強板3の両面にそれぞれ両面銅張り極薄積層板2
を重ねてサンドイッチし、補強板3に各極薄積層板2を
アクリル接着剤で部分的に貼って仮接着させた。次に、
この補強板3と一対の極薄積層板2を重ねて一体化した
ものをラミネート圧1kg/cm2 、ラインスピード1
m/分のラミネートロールに通し、図1(b)のように
各極薄積層板2の外側の銅箔1の表面にドライラミネー
トフィルム4を貼り、さらに補強板3から極薄積層板2
を剥がすと共に裏返して再び図1(c)のように補強板
3に重ねて一体化し、この状態で上記と同様にラミネー
トロールに通して図1(d)のように極薄積層板2の外
側の銅箔1にドライラミネートフィルム4を貼った。こ
のようにドライラミネートフィルム4を貼るにあたっ
て、極薄積層板2がラミネートロールに引っ掛かったり
するようなことはなく、極薄積層板2の表面にドライラ
ミネートフィルム4を均一にスムーズな作業で貼ること
ができた。
【0025】上記のようにドライラミネートフィルム4
を貼った後、極薄積層板2を補強板3から外し、図2に
示すマスク5をドライラミネートフィルム4に重ねて紫
外線を照射することによって、露光処理を行なった。図
2のマスク5において露光部15は幅寸法を10mmに
形成した。次に露光処理をした極薄積層板2を20枚用
意し、その短辺同士を突き合わせてテープ6で図3に示
すように極薄積層板2を長尺に繋ぎ合わせた。このテー
プ6としては、ポリエステルフィルムを基材とし、12
0℃でのはみ出し幅が0.3mmで接着保持力が1kg
/cm2 のシリコン系樹脂粘着剤を塗布した粘着テープ
を用いた。また先頭に厚み0.5mmのエポキシ樹脂積
層板を先導板16として同様にテープ6で接続した。
尚、テープ6を貼る箇所のドライラミネートフィルム4
を剥がし、銅箔1の表面にテープ6を直接貼るようにし
た。
【0026】そしてこの長尺に繋ぎ合わせた極薄積層板
2を先導板16を引っ張ることによって送りながら、ま
ず現像槽に通して炭酸ソーダ液で調製される現像液をド
ライラミネートフィルム4に作用させて現像処理を行な
い、次にエッチング槽に通して塩化第二銅と塩酸を主成
分とするエッチング液を銅箔に作用させてエッチング処
理を行ない、さらに剥離槽に通して苛性ソーダ液で調製
される剥離液を作用させて残留するドライラミネートフ
ィルム4を溶解除去した。
【0027】次に、極薄積層板2を水洗して乾燥した
後、テープ6を剥がして切り離すことによって、回路パ
ターン17が形成された図4に示すようなプリント配線
板Aを得た。このプリント配線板Aにあって、その両面
の周部には幅10mmの金属帯18が形成されており、
プリント配線板Aのその後の取り扱いが容易であった。
(実施例2)極薄積層板2として片面に銅箔1を貼った
片面銅張り極薄積層板2を用い、補強板3の両面に銅箔
1が外側になるように重ねて一体化し、この状態で銅箔
1にドライファミネートフィルム4を貼る処理を一回行
なうようにした他は、実施例1と同様にして回路パター
ン17が形成された図4に示すようなプリント配線板A
を得た。このプリント配線板Aにあって、その片面の周
部には幅10mmの金属帯18が形成されており、プリ
ント配線板Aのその後の取り扱いが容易であった。
【0028】(実施例3)マスク5として遮光部14や
露光部15を図5(a)のように形成したものと図5
(b)のように形成したものを用い(いずれも露光部1
5の幅寸法は15mm)、両面銅張り極薄積層板2の一
方の片面は図5(a)のマスク5で露光し、他方の片面
は図5(b)のマスク5で露光するようにした他は、実
施例1と同様にしてプリント配線板Aを得た。このプリ
ント配線板Aにおいて一方の片面は図6(a)のような
金属帯18が、他方の片面は図6(b)のような金属帯
18がそれぞれ幅15mmで形成されており、プリント
配線板Aのその後の取り扱いが容易であった。
【0029】(比較例1)実施例1と同じ両面銅張り極
薄積層板2を、一枚単体で用い、実施例1と同じラミネ
ート圧、ラインスピードのラミネートロールに通してド
ライラミネートフィルム4を貼ることを試みた。しかし
ラミネートの途中で極薄積層板2がラミネートロールに
引っ掛かって破損した。
【0030】そこでラミネート圧を5kg/cm2 に下
げると共にラインスピードを0.5m/分に遅くしてラ
ミネートロールに両面銅張り極薄積層板2を通した。し
かしドライラミネートフィルム4を均一に貼ることがで
きず、銅箔1とドライラミネートフィルム4の間に微小
気泡が多数巻き込まれた。また液状感光性樹脂を両面銅
張り極薄積層板2に塗布することも試みたが、極薄積層
板2を張るための治具が必要で作業性が非常に悪かっ
た。
【0031】(比較例2)マスク5として露光部15の
幅寸法が3mmのものを用いる他は、実施例1と同様に
して回路パターン17が形成された図4に示すようなプ
リント配線板Aを得た。このプリント配線板Aにあっ
て、その両面の周部の金属帯18の幅は3mmであり、
プリント配線板Aの補強が不十分で搬送する際に腰がな
くて引っ掛かる等の問題があった。
【0032】(比較例3)マスク5として図5(a)の
ものを用い、両面銅張り極薄積層板2の両面をこのマス
ク5で露光するようにした他は、実施例1と同様にして
回路パターン17が形成されたプリント配線板Aを得
た。このプリント配線板Aにあって、その両面に形成さ
れる幅10mmの金属帯18は図6(a)のような帯途
絶部20で50mmに亘って不連続となるものであり、
帯途絶部20は表裏に対応する位置に形成されていた。
このプリント配線板Aはその後の取り扱いの際に帯途絶
部20の箇所で引き裂けて破損した。
【0033】(比較例4)テープ6としてポリ塩化ビニ
ル樹脂(耐熱温度90℃)を基材とするものを用いよう
にした他は、実施例1と同様にして回路パターン17が
形成された図4に示すようなプリント配線板Aを得た。
このものでは粘着剤がはみ出して回路パターン17部分
の残銅の原因となり、回路にショートが発生するもので
あった。
【0034】
【発明の効果】上記のように本発明は、表面に両面粗化
金属箔を貼った極薄積層板を金属箔が外側になるように
補強板の表面に重ね、補強板で極薄積層板を補強しなが
ら極薄積層板の表面の金属箔にフォトレジストを被着し
て被覆するようにしたので、極薄積層板を補強板で補強
して腰を強くした状態でフォトレジストを被着すること
ができ、極薄積層板がロールに引っ掛かったり治具を用
いて極薄積層板を張ったりする必要なく、作業性や生産
性高くフォトレジストを極薄積層板に被着することがで
きるものである。またこのフォトレジストにマスクを介
して露光をした後、複数枚の露光済の極薄積層板をテー
プで接続して長尺に繋ぎ合わせ、この長尺に繋いだ極薄
積層板を送りながら現像処理及びエッチング処理をする
ようにしたので、テープで繋いだ複数枚の極薄積層板を
連続して送りながら現像処理及びエッチング処理をする
ことができ、作業性や生産性高く極薄積層板を処理する
ことができるものである。
【0035】また請求項2の発明は、補強板の両面に極
薄積層板を重ね、各極薄積層板の金属箔の表面にそれぞ
れフォトレジストを被着して被覆することを特徴とする
ものであり、補強板の両面の極薄積層板に同時にフォト
レジストを被着することが可能になり、生産性高くフォ
トレジストを被着することができるものである。また請
求項3の発明は、補強板として表面の凹凸の高低差が7
μm以下のものを用いることを特徴とするものであり、
補強板表面の凹凸がフォトレジストに転写されて露光の
精度が低下することを防ぐことができるものである。
【0036】また請求項4の発明は、極薄積層板の少な
くとも片面の金属箔の回路パターン形成領域以外の周部
を幅10mm以上で残すように露光・エッチング処理を
行なうことを特徴とするものであり、プリント配線板と
して形成される極薄積層板をこの残した金属箔で補強す
ることができ、プリント配線板の取り扱いが容易になる
ものである。
【0037】また請求項5の発明は、極薄積層板の一方
の片面と他方の片面を合わせて少なくとも一周するよう
に、金属箔の回路パターン形成領域以外の周部を残すよ
う露光・エッチング処理を行なうことを特徴とするもの
であり、プリント配線板として形成される極薄積層板を
全周に亘って残した金属箔で補強することができるもの
である。
【0038】また請求項6の発明は、テープとして12
0℃以上の耐熱性を有し、接着強度が0.6kg/cm
2 以上の粘着及び/又は粘着テープを用いるようにした
ので、極薄積層板を強度高く接続することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様におけるフォトレジストを
貼る工程を示すものであり、(a)乃至(d)はそれぞ
れ概略正面図である。
【図2】同上の実施の形態におけるマスクを示す平面図
である。
【図3】同上の実施の形態における極薄積層板を長尺に
繋いだ状態を示すものであり、(a)は正面図、(b)
は平面図である。
【図4】同上の実施の形態におけるプリント配線板の平
面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態におけるマスクを示す
ものであり、(a),(b)はそれぞれ平面図である。
【図6】同上の実施の形態におけるプリント配線板を示
すものであり、(a)は平面図、(b)は底面図であ
る。
【符号の説明】
1 金属箔 2 極薄積層板 3 補強板 4 フォトレジスト 5 マスク 6 テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に両面粗化金属箔を貼った極薄積層
    板を金属箔が外側になるように補強板の表面に重ね、補
    強板で極薄積層板を補強しながら極薄積層板の表面の金
    属箔にフォトレジストを被着して被覆し、次にこのフォ
    トレジストにマスクを介して露光をした後、複数枚の露
    光済の極薄積層板をテープで接続して長尺に繋ぎ合わ
    せ、長尺に繋いだこの極薄積層板を送りながら現像処理
    及びエッチング処理をすることを特徴とするプリント配
    線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 補強板の両面に極薄積層板を重ね、各極
    薄積層板の金属箔の表面にそれぞれフォトレジストを被
    着して被覆することを特徴とする請求項1に記載のプリ
    ント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 補強板として表面の凹凸の高低差が7μ
    m以下のものを用いることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のプリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 極薄積層板の少なくとも片面の金属箔の
    回路パターン形成領域以外の周部を幅10mm以上で残
    すように露光・エッチング処理を行なうことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載のプリント配線板の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 極薄積層板の一方の片面と他方の片面を
    合わせて少なくとも一周するように、金属箔の回路パタ
    ーン形成領域以外の周部を残すよう露光・エッチング処
    理を行なうことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のプリント配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 テープとして120℃以上の耐熱性を有
    し、接着強度が0.6kg/cm2 以上の粘着又は/及
    び接着テープを用いることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368376A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Matsushita Electric Works Ltd 連結基板の位置決め方法
JP2003078230A (ja) * 2001-09-06 2003-03-14 Toray Ind Inc 回路基板の製造方法
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JP2012028817A (ja) * 2011-10-27 2012-02-09 Fujimori Kogyo Co Ltd Fpc用保護フィルム、fpc用保護フィルム付樹脂導体箔積層体およびそれを用いたフレキシブルプリント配線基板の製造方法

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