JP2003249741A - 基板の連結方法 - Google Patents

基板の連結方法

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JP2003249741A
JP2003249741A JP2002048803A JP2002048803A JP2003249741A JP 2003249741 A JP2003249741 A JP 2003249741A JP 2002048803 A JP2002048803 A JP 2002048803A JP 2002048803 A JP2002048803 A JP 2002048803A JP 2003249741 A JP2003249741 A JP 2003249741A
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tape material
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JP2002048803A
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Keita Kono
啓太 河野
Mitsuhide Nagaso
満英 長曽
Takeshi Kitamura
武士 北村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ材の樹脂が導体層に付着しないように
することができる基板の連結方法を提供する。 【解決手段】 表面に導体層6を有する基板1の端部2
1と他の基板1の端部21とを隣接させると共に熱可塑
性樹脂を主成分とするテープ材3で上記の隣接する端部
21、21間を接着することによって隣り合う基板1、
1を連結する基板の連結方法に関する。隣り合う基板
1、1をテープ材3で連結した後、テープ材3を表面側
から加圧する加圧処理とテープ材3を加熱する加熱処理
の少なくとも一方を行なう。テープ材3の表面の凹凸を
無くして平坦化したり、基板1を連結したテープ材3中
の未硬化の樹脂を硬化させたりすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅張り積層板(C
CL)など、表面に導体層を有する基板の連結方法に関
するものであり、特に、多層プリント配線板の内層用回
路板を形成する際に使用される基板に好適に適用される
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント配線板の内層材等に
用いられる回路板は、例えば両面金属箔張積層板等の基
板にサブトラクティブ法等の回路形成工程を行って製造
されるものである。この回路形成工程は、例えば、基板
上に感光性樹脂からなるドライフィルムを設け、露光処
理、現像処理を経て基板上にレジスト層を形成し、エッ
チング処理を経て基板上のレジスト層を除去するもので
ある。このように複数の処理を経て回路板を製造するに
あたり、短尺に形成された基板を用いる場合には、従来
は基板一枚ずつに対して上記の各種処理を施すようにし
ていた。
【0003】しかし、上記のように、短尺の基板一枚ず
つに順次処理を行う場合は、基板の搬送や基板の位置合
わせを一枚ずつの基板に対して行なわなければならず、
この搬送や位置合わせの作業が煩雑となって処理効率が
悪いものであった。また、回路形成工程後の基板を次工
程に搬送するには基板を積み上げた状態で行わなければ
ならず、この搬送工程も面倒なものであった。
【0004】そこで、複数枚の短尺の基板を連結して長
尺の連結基板を形成し、この長尺の連結基板を長手方向
に搬送しながら各短尺の基板に対して上記の回路形成工
程を連続的に行なう方法が、本出願人によって提案され
ている(特願2000−360235)。このようにす
ると、基板の搬送や基板の位置合わせを一枚ずつの基板
に対して行なう必要がなく、処理効率が向上するもので
あり、また、回路形成工程後の連結基板をロール状に巻
いた状態で次工程に搬送したり保管することができ、搬
送や保管の煩雑さも低減するのである。
【0005】上記のような連結基板を形成するにあたっ
ては、まず、図7(a)に示すように、基板1の端部2
1に他の基板1の端部21を隣接させると共にこの隣接
する端部21、21間に亘ってテープ材3を配置する。
隣接する端部21、21の対向する端面間にはわずかな
間隙22を設けるようにする。また、テープ材3は基材
4の片面に接着層5を有するものであり、接着層5を基
板1の端部21の表面に接触させるようにしてテープ材
3を基板1の端部21、21間に亘って配置する。接着
層5としては熱可塑性樹脂のみで形成されるもの、ある
いは熱可塑性樹脂に少量の熱硬化性樹脂を配合して形成
されるものを用いるようにする。熱硬化性樹脂はテープ
材3の接着性を向上させるために配合されるものであ
る。また、テープ材3は二枚使用し、一方のテープ材3
は隣接する端部21、21間に亘るように基板1の上面
に重ねて配置すると共に他方のテープ材3は隣接する端
部21、21間に亘るように基板1の下面に重ねて配置
するものであり、二枚のテープ材3で隣接する端部2
1、21及び間隙22を上下から挟むようにする。
【0006】次に、図8に示すように、熱盤25、25
を用いて二枚のテープ材3と隣接する端部21とを上下
から挟むように加熱加圧する。図面中の符号50は支持
テーブルである。そして、この加熱加圧によりテープ材
3を端部21の表面に密着させると共にテープ材3を溶
融させて間隙22に流入させる。また、テープ材3に熱
硬化性樹脂が配合されている場合は上記の加熱加圧によ
り硬化させる。この後、加熱加圧を解除し、溶融したテ
ープ材3を冷却することによってテープ材3を固化また
は硬化させることによって、図7(b)に示すように、
隣接する端部21、21間を接着する。
【0007】このようにして隣り合う基板1、1をテー
プ材3の熱溶着により接着して連結するものであり、複
数枚の基板1を上記の連結方法で順次連結していくこと
により、図9に示すような複数枚の基板1が連なった長
尺の連結基板2を形成することができるものである。そ
して、この連結基板2は複数枚の基板1を連結した後あ
るいは基板1を順次連結しながらロール23として巻き
取られて行くものであり、ロール23に巻かれた状態で
上記の回路形成工程等に送られたり保管されたりするも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
ではテープ材3に加熱加圧を施して基板1、1を連結し
ているので、図7(b)に示すように、テープ材3の基
材4の側端から接着層5の樹脂が外側にはみ出して盛り
上がることにより、はみ出し部55が形成されることに
なる。このはみ出し部55の表面は基材4の表面よりも
突出した状態となる。従って、連結基板2をロール23
に巻き取ると、はみ出し部55の表面が他の基板1の端
部21以外において導体層6と接触することになり、し
かも、連結基板2はテンションが掛かった状態で巻き取
られるために、はみ出し部55の表面は他の基板1の端
部21以外において導体層6と圧接されることになり、
これにより、図10に示すように、テープ材3のはみ出
し部55の樹脂が転写されて基板1の端部21以外箇所
(回路を形成する部分)において導体層6の表面に付着
するという問題があった。また、テープ材3に熱硬化性
樹脂を配合している場合は、未硬化の熱硬化性樹脂も導
体層6の表面に付着するという問題があった。そして、
このように導体層6に不要な樹脂52(図10に点線で
示す)が付着していると、この不要な樹脂52で回路形
成時に不要な導体層6の残渣が生じ、正確な回路パター
ンを形成することができなかった。尚、図10の矢印は
連結基板2の巻き取り方向を示す。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、テープ材の樹脂が導体層に付着しないようにする
ことができる基板の連結方法を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
基板の連結方法は、表面に導体層6を有する基板1の端
部21と他の基板1の端部21とを隣接させると共に熱
可塑性樹脂を主成分とするテープ材3で上記の隣接する
端部21、21間を接着することによって隣り合う基板
1、1を連結する基板の連結方法において、隣り合う基
板1、1をテープ材3で連結した後、テープ材3を表面
側から加圧する加圧処理とテープ材3を加熱する加熱処
理の少なくとも一方を行なうことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明の請求項2に係る基板の連結
方法は、請求項1に加えて、0.01〜0.5MPaで
0.1〜45秒間の加圧処理を行なうことを特徴とする
ものである。
【0012】また、本発明の請求項3に係る基板の連結
方法は、請求項1又は2に加えて、30〜100℃で3
0〜100秒間の加熱処理を行なうことを特徴とするも
のである。
【0013】また、本発明の請求項4に係る基板の接続
方法は、請求項1乃至3に加えて、隣り合う基板1、1
をテープ材3で連結した後、テープ材3の表面に付着し
ている樹脂を除去することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】基板1としては、従来から配線板の製造に
利用されているような、絶縁層7と導体層6とが積層一
体化された積層板等を用いることができる。具体的に
は、紙やガラス織布、ガラス不織布等のシート状の繊維
材にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を
含浸させ、加熱乾燥等することにより半硬化させてプリ
プレグを形成し、一枚のプリプレグ又はプリプレグを所
要枚数のだけ積層したものに対して、その両面に銅箔等
の金属箔を積層し、これを加熱加圧することにより一体
化させて得られる金属箔張積層板を必要に応じて所望の
大きさに切断したものを用いることができる。この場合
はプリプレグの硬化物にて絶縁層7が形成され、この絶
縁層7の両側に金属箔にて導体層6が形成される。ここ
で、基板1は短尺のシート状に形成され、また、基板1
の厚みは例えば0.03〜0.8mmに形成されてい
る。
【0016】このように形成された複数の基板1を、図
9に示すように一列に順次連結して長尺なシート状の連
結基板2を形成する。このとき隣り合う基板1同士は端
部を対向させた状態で配置され、この端部基板1同士の
端部を連結することにより基板1同士を連結するもので
ある。この連結基板2をロール状に巻回してロール23
を得ることができ、このロール23から連結基板2を繰
出して長手方向に搬送しながら、連結基板2に対して順
次連続的に回路形成工程等を施すことができるものであ
る。
【0017】基板1の連結方法としては上記の従来例と
同様にして行うことができる。
【0018】テープ材3としては基材4の片面に接着層
5を有するものである。基材4はポリエチレンテレフタ
レートフィルムやポリイミドフィルムで形成されてい
る。接着層5は熱可塑性樹脂のみで形成されるもの、あ
るいは熱可塑性樹脂に少量(1〜3質量%)の熱硬化性
樹脂を配合して形成されるものを用いることができる。
接着層5の熱可塑性樹脂としてはポリエチレンテレフタ
レートなどのポリエステル系樹脂などを用いることがで
きる。また、接着層5の熱硬化性樹脂としてはエポキシ
系樹脂、フェノール系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、ポリイミド系樹脂等のような熱硬化性樹脂を用いる
ことができる。また、テープ材3の厚みは例えば0.0
3〜1mmに形成されている。
【0019】基板1の連結工程は上記と同様にして行な
う。まず、図7(a)に示すように、基板1の端部21
に他の基板1の端部21を隣接させると共にこの隣接す
る端部21、21間に亘ってテープ材3を配置する。隣
接する端部21、21の対向する端面間にはわずかな間
隙22を設けるようにする。また、テープ材3は二枚使
用し、一方のテープ材3は隣接する端部21、21間に
亘るように基板1の上面に接着層5側を重ねて配置する
と共に他方のテープ材3は隣接する端部21、21間に
亘るように基板1の下面に接着層5側を重ねて配置する
ものであり、二枚のテープ材3で隣接する端部21、2
1及び間隙22を上下から挟むようにする。また、テー
プ材3は基板1、1間の間隙22に沿ってその全長にわ
たって配置する。尚、基板1の片面側のみにおいてテー
プ材3を配置することもできるが、基板1の両面側にお
いてそれぞれ基板1にテープ材3を配置して貼着する
と、連結された基板1、1間の引っ張り強度を向上させ
ることができる。
【0020】次いで、図8に示すように、熱盤25、2
5を用いて二枚のテープ材3と隣接する端部21とを上
下から挟むように加熱加圧する。図中の符号50は支持
テーブルである。そして、この加熱加圧によりテープ材
3の接着層5を端部21の表面に密着させると共に接着
層5を溶融させて接着層5の樹脂を間隙22に流入させ
る。また、接着層5に熱硬化性樹脂が配合されている場
合は上記の加熱加圧により硬化させる。この後、加熱加
圧を解除し、溶融した接着層5を冷却することによって
接着層5の樹脂を固化または硬化させることによって、
図7(b)に示すように、隣接する端部21、21間を
接着する。尚、テープ材3による接着の際の加熱加圧条
件は例えばテープ材3の温度が30〜190℃、テープ
材3にかかる圧力が0.1〜0.5MPa、時間が0.
1〜45秒間に設定することができるが、これに限定さ
れるものではない。
【0021】このようにして隣り合う基板1、1をテー
プ材3の熱溶着により接着して連結するものであり、複
数枚の基板1を上記の連結方法で順次連結していくこと
により、図9に示すような複数枚の基板1が連なった長
尺の連結基板2を形成することができるものである。
【0022】上記のように連結される基板1の端面間に
間隙22を設け、この間隙22にテープ材3の接着層5
の樹脂の一部を充填するようにすると、基板1の寸法に
多少の精度誤差が生じていても、間隙22によって精度
誤差を吸収することができるものであり、連結基板2に
対して連続的に回路形成工程等の加工処理を施す場合に
おける加工処理の位置精度を向上することができるもの
である。また連結基板2には基板1の端面間に充填され
た接着層5の樹脂によって基板1同士の連結部分に柔軟
性を付与することができ、連結基板2をロール状に巻回
する場合には基板1同士の連結部分を容易に湾曲させる
ことができて、巻き取り作業が容易なものとなる。
【0023】また、図3(a)に示すように、テープ材
3は基板1の一方の側端部(連結される端部と直交する
端部)から他方の側端部に亘って貼着することにより、
テープ材3にて基板1間の間隙22の全体を覆うように
することが好ましく、更にはテープ材3の長手方向の端
部を基板1の側端部から突出させて設けることが好まし
い。そして、図3(b)に示すように、基板1の側端部
の外側において基板1の一面(上面)と他面(下面)と
にそれぞれ配置したテープ材3の長手方向の端部を接着
層5にて接着し、基板1の側端部の外側においてテープ
材3の突出部分によって耳部8を形成する。このような
耳部8を形成すると、基板1間の間隙22は両面側にお
いてテープ材3に覆われると共に間隙22の側端部も耳
部8によって覆われることとなり、基板1間の間隙22
が外部に露出されることがなく、また基板1の端面間等
でテープ材3の樹脂が部分的に未充填となってエアボイ
ドが発生していてもこのようなエアボイドは耳部8によ
って塞がれることとなる。このため、連結基板2に対し
て薬剤処理等の加工処理を施す場合に、基板1間の間隙
22やエアボイド等に薬剤が浸入して残存するようなこ
とがなく、また複数の加工処理工程が順次施される場合
は次工程における基板1間の間隙22やエアボイド等か
らの薬剤の流出を回避することができて、処理設備の汚
染を防止したり、流出した薬剤が次工程における処理へ
悪影響を及ぼすことを防止したりすることができる。
【0024】基板1は上記のように平面視で矩形状に形
成したものを用いることができるが、図4に示すよう
に、基板1の連結する端部が基板1の連結方向に対して
平面視で傾斜している基板1を用いるのが好ましい。す
なわち、基板1の前後方向の端部に他の基板1が連結さ
れるものとすると、互いに連結される各基板1のうち前
方側に配置される基板1の後方の端面と、後方側に配置
される基板1の前方側の端面とを、平面視において基板
1の幅方向に対して略同一角度に傾斜するように形成し
て、この端面同士を対向させた状態でテープ材3にて基
板1同士を連結し、連結基板2における隣り合う各基板
1の対向し合う各端面を、連結基板2の幅方向に対して
略同一角度に傾斜するように形成するものである。この
ようにすると、連結基板2をロール23に巻回する場合
に、ロール23に巻回された連結基板2の周面における
基板1同士の連結部分の配置状態がロール23の周方向
に対して斜めに傾斜することとなる。基板1同士の連結
部分は湾曲時には折れ曲がりやすくなり、連結基板2を
ロール23に巻回する場合はこの連結部分において浮き
上がりやシワが発生して巻き取りの作業性が悪化する場
合がある。これに対して、上記のように基板1同士の連
結部分の配置状態が周方向に傾斜すると、連結基板2を
ロール状に巻回する場合にはこの連結部分が斜めに湾曲
されることとなって折れ曲がりが生じにくくなり、連結
基板2の浮き上がりやシワの発生を防止することができ
るものである。
【0025】また、基板1は、他の基板1との連結部位
である前後の両端部の端面を、基板1の表面に対して直
交する平面状に形成することもできるが、より好ましく
は図5(a)に示すように、基板1の端部の角を落とし
て面取り部9を形成するものである。基板1の端面を単
に平面状に形成した場合では、基板1同士をテープ材3
にて連結する場合に、接着層5の樹脂にて基板1の端面
間を完全に充填するのは困難となり、図5(b)に示す
ように基板1の端面間において充填された接着層5の樹
脂にエアーボイド10が発生する場合があるのに対し
て、上記のように面取り部9に形成すると、接着層5の
樹脂が溶融時に基板1の端面の面取り部9に沿って流動
しやすくなって、基板1の端面間の間隙22に容易に充
填されるものであり、エアーボイド10の発生を防止し
てエアーボイド10への薬剤等の浸入を防止することが
できるものである。また基板1の端面間の間隙22に接
着層5を流動させてこの端面間を接着層5の樹脂にて完
全に充填しようとすると、ある程度の厚みを有するテー
プ材3を用いる必要があるが、上記のように基板1の端
面に面取り部9を形成して接着層5の樹脂の流動性を向
上させることができると接着層5に必要とされる厚みを
薄くすることができ、テープ材3の厚みを薄くして基板
1表面からのテープ材3の突出寸法を低減することがで
きる。
【0026】また、基板1の連結する端部の端面を基板
1の厚み方向に対して傾斜するように形成することも好
ましい。すなわち、図6に示すように、互いに連結され
る各基板1のうち前方側に配置される基板1の後方の端
面と、後方側に配置される基板1の前方側の端面とを、
基板1の厚み方向に対して略同一角度に傾斜するように
形成して、この端面同士を対向させた状態でテープ材3
にて基板1同士を連結するものである。このようにする
と、基板1の端部においてテープ材3の接着層5の樹脂
と基板1との接触面積が増大して連結強度が向上する。
また基板1同士の連結部分における基板1の端面間の境
界が基板1の厚み方向に対して傾斜することとなって、
連結基板2の湾曲時に基板1同士の連結部分が折れ曲が
りにくくなり、連結基板2をロール状に巻回する場合
に、連結基板2の浮き上がりやシワの発生を防止するこ
とができる。
【0027】そして、本発明では連結基板2をロール状
に巻き取る前に、基板1同士の連結部分に接着したテー
プ材3に対して、表面側から基板1に向かって加圧する
加圧処理と加熱する加熱処理の少なくとも一方を行なう
ようにする。テープ材3を表面側から基板1に向かって
加圧する加圧処理は、テープ材3の表面を手で擦った
り、図1(a)に示すように、上下一対のプレス板3
1、31で基板1同士の連結部分を上下から挟んで行な
ったり、あるいは図1(b)に示すように上下一対のロ
ーラ30、30間に連結基板2を通過させるようにして
行なったりすることができる。上記のプレス板31とし
ては、上記の基板1の連結工程で使用する熱盤25より
も幅広(基板1の連結方向と平行な方向の寸法)に形成
するのが好ましい。また、上記のローラ30としては例
えばシリコンゴム製のものを用いることができ、連結基
板2の進行方向と直交する方向で且つ連結基板2の表面
と略平行な回転軸を中心としてローラ30を回転させな
がらテープ材3の表面に押圧するものである。また、テ
ープ材3を加熱する加熱処理は、図1(c)に示すよう
に、赤外線ランプや赤外線ヒータあるいは電熱ヒータ等
で形成される加熱器32でテープ材3を加熱するもので
ある。さらに、テープ材3を表面側から基板1に向かっ
て加圧する加圧処理とテープ材3を加熱する加熱処理と
を両方行なう場合は、図1(a)(b)に示すローラ3
0やプレス板31を熱ローラや熱盤として形成し、この
ローラ30やプレス板31で加圧しながら加熱するもの
である。
【0028】上記の加圧処理はテープ材3にかかる圧力
が0.01〜0.5MPaで加圧時間を0.1〜45秒
間となるように行なうのが好ましい。加圧処理時の圧力
が0.5MPaより大きくなったり加圧処理の時間が4
5秒間よりも長くなったりすると、テープ材3が押し潰
されて破損する恐れがあり、また、加圧処理時の圧力が
0.01MPaより小さくなったり加圧処理の時間が
0.1秒よりも短くなったりすると、はみ出し部55を
押し潰すことができずテープ3の表面を平坦化しにくく
なって、本発明の効果を得ることができなくなる恐れが
ある。また、上記の加熱処理はテープ材3の温度が30
〜100℃で加熱時間を30〜100秒間となるように
行なうのが好ましい。加熱処理時のテープ3の温度が1
00℃より大きくなったり加熱処理の時間が100秒間
よりも長くなったりすると、テープ材3が溶融して流れ
て基板1の連結が外れてしまう恐れがあり、また、加熱
処理時のテープ3の温度が30℃未満であったり加熱処
理の時間が30秒間よりも短くなったりすると、テープ
3中に残存する未硬化の熱硬化性樹脂を硬化させること
ができず、本発明の効果を得ることができなくなる恐れ
がある。そして、上記のような加圧処理及び/又は加熱
処理をした後、テープ材3による連結部分をロール23
に巻き取るようにするのである。
【0029】本発明では、隣り合う基板1、1をテープ
材3で連結した後、基板1同士の連結部分がロール状に
巻き取られる前に、テープ材3を表面側から加圧する加
圧処理を行なうので、図2に示すように、この加圧処理
ではみ出し部55の表面部分を押し潰してテープ材3の
基材4の表面と略面一になるように平らにすることによ
ってテープ材3の表面の凹凸を少なくして平坦化するこ
とができ、連結基板2をロール状に巻き取っても、はみ
出し部55が導体層6に接触あるいは圧接しにくくなっ
て接着層5の樹脂が導体層6に付着しないようにするこ
とができるものである。また、隣り合う基板1、1をテ
ープ材3で連結した後、基板1同士の連結部分がロール
状に巻き取られる前に、テープ材3を加熱する加熱処理
を行なうので、基板1を連結したテープ材3中の未硬化
の熱硬化性樹脂を硬化させることができ、連結基板2を
ロール状に巻き取って、はみ出し部55が導体層6に接
触したとしても、はみ出し部55に未硬化の熱硬化性樹
脂が存在しないので、接着層5の樹脂(熱硬化性樹脂)
が導体層6に付着しないようにすることができるもので
ある。このようにテープ材3から不用意に付着する樹脂
がなくなって回路形成時に不要な導体層6の残渣が生じ
ず、正確な回路パターンを形成することができるもので
ある。尚、テープ材3中に熱硬化性樹脂が配合されてい
ない場合でも加熱しながら加圧する方がテープ材3を軟
化させながら加圧することができるので、テープ材3の
平坦化が行ないやすく、好ましいものである。尚、図2
には図7(b)に示す接着工程後の連結基板2に対して
加圧処理を施した場合について図示したが、図5〜7の
連結基板2に対して加圧処理を施した場合でも、図2に
示す場合と同様に、はみ出し部55の表面が平らに形成
されるものである。
【0030】本発明において、テープ材3による接続部
分をロールに巻き取る前に、テープ材3の表面に付着し
た微小な粉末状の樹脂やテープ材3の表面に形成された
微小な突起状の樹脂を除去するのが好ましい。この除去
作業は上記の加圧処理や加熱処理の前に行なうようにす
る。また、この除去作業はハケでテープ材3の表面を掃
いたりバキューム装置でテープ材3の表面を吸引処理し
たりガムテープなどの粘着層を有する材料の粘着層をテ
ープ材3の表面に押し付けたりするなど行なうものであ
る。そして、この微小な粉末状の樹脂や微小な突起状の
樹脂を除去することによって、粉末状や突起状の樹脂に
より導体層6に凹みが生じないようにすることができ、
回路パターンの形成不良等を防止することができるもの
である。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0032】(実施例1〜6及び比較例1)基板1とし
ては、ガラス基材エポキシ樹脂プリプレグからなる絶縁
層7の両側に銅箔からなる導体層6を積層一体化して形
成した両面銅張積層板を用いた。この基板1の厚みは
0.2mm、基板1の大きさは520×1060mm、
導体層6の厚みは18μmとした。
【0033】テープ材3としては、熱可塑性樹脂として
飽和ポリエステル樹脂に熱硬化性樹脂としてビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂を配合したものであって、東亞合
成(株)製のアロンメルト「PES120EF06P」
(厚み0.06mm)を用いた。
【0034】そして、図7(a)に示すように、基板1
の端部21に他の基板1の端部21を隣接させると共に
この隣接する端部21、21間に亘ってテープ材3を配
置した後、図8に示すように、熱盤25、25を用いて
二枚のテープ材3と隣接する端部21とを上下から挟む
ように加熱加圧し、この後、この加熱加圧を解除して溶
融したテープ材3を冷却により固化させることによっ
て、図7(b)に示すように、隣接する端部21、21
間を接着した。このようにして隣り合う基板1、1をテ
ープ材3の熱溶着により接着して連結するようにして、
100枚の基板1を順次連結していくことにより、図9
に示すような100枚の基板1が連なった長尺の連結基
板2を形成した。上記の接着の際の加熱加圧条件は熱盤
25、25の温度を180℃、熱盤25、25によるテ
ープ材3への圧力を0.1MPa、加熱加圧の時間を1
0秒とした。また、溶融したテープ材3の冷却は冷却プ
レスで5秒間加圧して行なった。
【0035】そして、上記の連結基板2をで巻き取りな
がらロール23を形成するが、連結基板2を巻き取る前
に連結部分に接着した上記テープ材3に加圧処理あるい
は加熱加圧処理あるいは加圧処理と加熱処理の両方を行
なった。この加圧加熱は幅20mm、直径80mmのシ
リコンゴム製のゲージ付きのローラ30を用い、図1
(b)に示すように、連結基板2の連結部分を上下一対
のローラ30、30間に通すようにして行なった。加圧
加熱処理時の圧力と温度と時間を表1に示す。
【0036】そして、ロール23を解いたとき、テープ
材3の樹脂が付着している基板1の枚数を数えた。結果
を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、実施例1〜6は
比較例1に比べて、テープ材3の樹脂が転写により付着
した基板1の枚数が激減した。
【0039】次に、上記と同様に形成した連結基板2を
巻き取る前に連結部分に接着した上記テープ材3に加熱
処理を行なった。この加熱は図1(c)に示すように赤
外線ヒータを用いて行なった。テープ材3の加熱温度と
加熱時間は表2のように設定した。そして、ロール23
を解いたとき、テープ材3の樹脂が付着している基板1
の枚数を数えた。結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2から明らかなように、加熱処理の条件
が温度30〜100℃で30〜100秒のものは、テー
プ材3の樹脂が転写により付着した基板1の枚数が非常
に少ないが、加熱処理の条件が温度30〜100℃で1
0〜20秒のものは、テープ材3の樹脂が転写により付
着した基板1の枚数が非常に多かった。
【0042】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、表面に導体層を有する基板の端部と他の基板の端部
とを隣接させると共に熱可塑性樹脂を主成分とするテー
プ材で上記の隣接する端部間を接着することによって隣
り合う基板を連結する基板の連結方法において、隣り合
う基板をテープ材で連結した後、テープ材を表面側から
加圧する加圧処理とテープ材を加熱する加熱処理の少な
くとも一方を行なうので、テープ材の表面の凹凸を無く
して平坦化したり、基板を連結したテープ材中の未硬化
の樹脂を硬化させたりすることができ、複数枚の基板を
連結した状態でロール状に巻き取っても、テープ材の樹
脂が導体層に付着しないようにすることができるもので
ある。
【0043】また本発明の請求項2の発明は、0.01
〜0.5MPaで0.1〜45秒間の加圧処理を行なう
ので、基板を連結したテープ材の表面の凹凸を無くして
平坦化するのを確実に行うことができ、テープ材の樹脂
が導体層に付着するのを確実に防止することができるも
のである。
【0044】また本発明の請求項3の発明は、30〜1
00℃で30〜100秒間の加熱処理を行なうので、基
板を連結したテープ材中の未硬化の樹脂を確実に硬化さ
せることができ、テープ材の樹脂が導体層に付着するの
を確実に防止することができるものである。
【0045】また本発明の請求項4の発明は、隣り合う
基板をテープ材で連結した後、テープ材の表面に付着し
ている樹脂を除去するので、導体層に凹みが生じないよ
うにすることができ、回路パターンの形成不良等を防止
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)〜
(c)は断面図である。
【図2】同上の加圧処理後の連結基板の連結部分を示す
断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)は一
部の平面図、(b)は一部の斜視図である。
【図4】同上の他の実施の形態の一例を示す一部の平面
図である。
【図5】同上の他の実施の形態の一例を示し、(a)
(b)は一部の断面図である。
【図6】同上の他の実施の形態の一例を示す一部の断面
図である。
【図7】本発明及び従来例の基板の連結工程を示す一部
を示し、(a)(b)は断面図である。
【図8】本発明及び従来例の基板の連結工程を示す断面
図である。
【図9】本発明及び従来例の連結基板を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の問題点を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基板 3 テープ材 21 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 武士 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA06 CC03 CC04 CC06 CC09 CC31 GG22 HH33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導体層を有する基板の端部と他の
    基板の端部とを隣接させると共に熱可塑性樹脂を主成分
    とするテープ材で上記の隣接する端部間を接着すること
    によって隣り合う基板を連結する基板の連結方法におい
    て、隣り合う基板をテープ材で連結した後、テープ材を
    表面側から加圧する加圧処理とテープ材を加熱する加熱
    処理の少なくとも一方を行なうことを特徴とする基板の
    連結方法。
  2. 【請求項2】 0.01〜0.5MPaで0.1〜45
    秒間の加圧処理を行なうことを特徴とする請求項1に記
    載の基板の連結方法。
  3. 【請求項3】 30〜100℃で30〜100秒間の加
    熱処理を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の基板の連結方法。
  4. 【請求項4】 隣り合う基板をテープ材で連結した後、
    テープ材の表面に付着している樹脂を除去することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板の連結
    方法。
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