JP4201893B2 - 積層板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,印刷回路等に用いられる積層板の製造方法に関する。さらに詳細には,表裏非対称な構造の積層板を,反りが生じないように製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,この種の積層板は,図7に示すようにして製造されていた。すなわち,銅箔1と,エポキシプリプレグ2と,片面にパターン加工が施された両面銅貼り板3とを重ね合わせて,中間板5,5を介して両側からホットプレスするのである。このとき,両面銅貼り板3と中間板5との間に離型フィルム4を挟み込んでおく。これにより,エポキシプリプレグ2に含浸されているエポキシ樹脂が溶融して,銅箔1と両面銅貼り板3とが接着される。かくして,図5に示すような積層板6が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前述の従来の製造方法には,次のような問題点があった。すなわち,製造される積層板6が,図8に示すように反ってしまいがちなのである。この反りは,通常,銅箔1の面が内側になるように起こる。積層板6が反る原因は,その熱膨張率が両面で異なることにあると考えられる。
【0004】
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点の解決を目的としてなされたものである。すなわちその課題とするところは,反りのない製品が得られる積層板の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決のためになされた本発明に係る積層板の製造方法は,基本的には,銅箔と,片面がパターン加工された両面銅貼り板とを,接着層を挟んで積層して積層板を製造する方法である。ここにおいて,2枚の両面銅貼り板を挟んで重ね合わせ,その両側にそれぞれ接着剤を含む層を重ね合わせ,その両側にそれぞれ銅箔を重ね合わせ,その両側からプレスを行い,銅箔と接着層と両面銅貼り板との積層板を2組得ることとしている。なお,好ましくは2枚の両面銅貼り板の間に離型フィルムを挟み込んでおくのがよい。
【0006】
この製造方法では,プレスされる対象物は,2枚の両面銅貼り板を重ね合わせ,その両側にそれぞれ接着剤を含む層を重ね合わせ,その両側にそれぞれ銅箔を重ね合わせたものである。この対象物は,2枚の両面銅貼り板が向き合う面を中心に対称な構造であるので,プレスにより反りが生じることはない。したがって,プレス後の反りのない積層物を,2枚の両面銅貼り板の間を境に分離すると,反りがほとんどない積層板が2枚得られる
【0007】
この製造方法における両面銅貼り板として,一方の面がパターン面であり,その裏面が非パターン面である片面パターン板が用いられる。その両面銅貼り板の重ね合わせ方は,非パターン面同士を向き合わせて重ね合わせ,その裏面すなわちパターン面に接着剤を含む層を重ね合わせる。このようにすると,中心にパターン層が埋め込まれ,両面に非パターン面がある積層板が得られる。また,銅箔に由来する非パターン面に,パターン面と対向した状態でプレスされることにより凹凸痕が残ることもない。なお,離型フィルムを挟み込む場合には,非パターン面と非パターン面との間に挟み込まれることとなる
【0008】
この種のプレスによる積層板の製造方法では,加熱された状態でプレスが行われる。そして,温度が常温に下がってからプレスの圧力を解除する。単独の積層板の構造は対称ではないので,圧力解除後の温度変化とともに反りが生じるのを防ぐためである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下,本発明を具体化した実施の形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。まず,本実施の形態に係る積層板の製造方法において使用するものについて簡単に説明する。本製造方法では,厚さ12〜18μmの銅箔と,厚さ60μm程度のエポキシプリプレグと,図1に示す構造の両面銅貼り板3とを,積層板の出発材料として使用する。図1の両面銅貼り板3は,ガラエポ基板31の両面に厚さ18μmの銅箔32,33を貼着してなるものであって,片方の銅箔32にはパターン加工が施されている。ガラエポ基板31の厚さは,約100μmである。そして本製造方法では,これら以外に,フッ素樹脂製の離型フィルムと,ステンレス鋼製の中間板とを使用する。
【0010】
本製造方法では,上記の各種材料を図2に示すように重ね合わせる。すなわち,離型フィルム4を中心に,その両側にそれぞれ両面銅貼り板3,3を重ね合わせる。このとき,2枚の両面銅貼り板3,3はともに,パターン加工が施されていない銅箔33,33が離型フィルム4に面するようにする。そしてその両側にそれぞれ,エポキシプリプレグ2,2を重ね合わせる。したがって,2枚の両面銅貼り板3,3とも,パターン加工が施されている銅箔32,32がエポキシプリプレグ2,2に面する。そして,両側のエポキシプリプレグ2,2の外側にそれぞれ,銅箔1,1を重ね合わせる。さらに,両側の銅箔1,1の外側にそれぞれ,中間板5,5を重ね合わせる。
【0011】
図2に示す状態では,中間板5,5のすぐ内側の銅箔1から銅箔1までがプレスの対象物7である。この対象物7は,離型フィルム4を中心に対称な構造である。また,対象物7において,離型フィルム4の上側の銅箔1から両面銅貼り板3までと,離型フィルム4の下側の両面銅貼り板3から銅箔1までとの,計2組が製品である積層板6となる部分である。
【0012】
そして,図2に示す中間板5から中間板5までのものをホットプレス機にセットして熱間プレスする。そのときの温度および圧力は,図3に示すパターンとする。すなわち,始めのうちはプレス圧は軽めの10kgf/cm2程度とし,3.2℃/分程度の昇温速度で昇温する。そして,約30分経過したら,30kgf/cm2 のプレス圧を印加する。この時点での温度は約120℃である。そして,温度が約180℃になったら(昇温開始から約50分後),そのままの温度および圧力を90分程度保持する。そして,4℃/分程度の冷却速度で冷却し,常温まで下がってからプレス圧を解除する。昇温開始からここまでの所要時間は約3時間である。
【0013】
なお,この熱間プレスは,図4に示すように,多数の対象物7と中間板5とを交互に重ね合わせて全体を一度に行ってもよい。
【0014】
この熱間プレスにより,離型フィルム4の上下でそれぞれ,エポキシプリプレグ2に含浸されているエポキシ樹脂が溶融して,銅箔1と両面銅貼り板3とが接着される。これにより,図5に示すような積層板6が2枚得られる。このようにして得られた積層板6は,従来の製造方法で製造したものと異なり,反りがほとんどなく平板状である。
【0015】
反りのない積層板6得られる理由の1つは,プレスの対象物7が離型フィルム4を中心に対称な構造であることである。このため,対象物7としては上下どちらにも反る理由がないのである。また,もう1つの理由は,溶融後に温度が常温にまで下がってからプレス圧を解除することにある。すなわち,1枚の積層板6に着目すればその構造は対称ではないが,熱膨張率の両面での差異に基づく応力が掛かる高温時にはプレス圧により反りが抑えられている。そして,プレス圧が解除されるときにはすでに常温でありそれ以後の温度変化は問題にならないのである。
【0016】
以上詳細に説明したように本実施の形態では,2枚分の積層板6の材料を,離型フィルム4を中心に対称に重ね合わせて熱間プレスするので,プレスの対象物の構造が対称であり,熱膨張率の表裏面間の差異により反りが生じることがない。また,温度が常温まで下がってからプレス圧を解除して積層板6を取り出すので,それ以後の温度変化による反りもほとんど生じない。かくして,反りのない平板状の積層板6が得られる積層板の製造方法が実現されている。
【0017】
また,離型フィルム4を挟んで2枚の両面銅貼り板3,3の非パターン面33,33同士を向き合わせてプレスを行うので,図6のようにパターン面32,32同士を向き合わせる場合と異なり,銅箔1,1に反対側のパターン面32,32の形状が影響して凹凸痕が残ることもない。さらに,2枚分の積層板6の材料を1組のプレスの対象物7とするので,1枚の積層板6あたりに必要な中間板5の枚数が,従来の製造方法の場合の約半分で済む。
【0018】
なお,前記実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,製造される積層板6は,図6のような導体層を3層有するものに限らず,もっと層の数が多いものでも適用できる。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明に係る積層板の製造方法によれば,反りのない平板状の積層板が製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層板の製造方法において出発材料の1つとして用いられる両面銅貼り板(片面パターン)を示す図である。
【図2】本発明に係る積層板の製造方法における各材料の重ね合わせ方を説明する図である。
【図3】熱間プレスの温度および圧力の履歴を示すグラフである。
【図4】多数組を一度にプレスする場合を示す図である。
【図5】積層板の構造を示す断面図である。
【図6】逆向きに重ね合わせた状態を示す図である。
【図7】従来の積層板の製造方法を示す図である。
【図8】従来の製造方法により製造された積層板の反りを示す図である。
【符号の説明】
1 銅箔(第1の板)
2 エポキシプリプレグ
3 両面銅貼り板(第2の板)
32 銅箔(パターン面)
33 銅箔(非パターン面)

Claims (1)

  1. 銅箔と,片面がパターン加工された両面銅貼り板とを,接着層を挟んで積層する積層板の製造方法において,
    2枚の両面銅貼り板の非パターン面同士を互いに向き合わせ,
    その2枚の両面銅貼り板のパターン面にそれぞれ接着剤を含む層を重ね合わせ,
    その両側にそれぞれ銅箔を重ね合わせ,
    その両側から加熱状態でプレスを行い,
    温度が常温に下がってからプレスの圧力を解除し,銅箔と接着層と両面銅貼り板との積層板を2組得ることを特徴とする積層板の製造方法。
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