JP4051288B2 - 特に自動車のウインドウガラスのためのワイパ装置 - Google Patents

Description

【０００１】
背景技術
本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式のワイパ装置から出発する。このような形式の公知のワイパ装置（ドイツ連邦共和国特許出願公開第１６５５４１０号明細書）では、払拭しようとするウインドウガラスに面して、ワイパアームとワイパブレードとが相並んで、若しくはワイパ装置の作業方向に関して相前後して配置されている。これにより、ワイパ装置に関して、ワイパアームがワイパブレードの上位に位置するワイパ装置（ドイツ連邦共和国特許出願公開第１５０５３９７号明細書）において可能であるよりも小さな構成高さが達成される。冒頭で述べた形式のワイパ装置のより小さな構成高さは、特に高い走行速度におけるワイパブレードのウインドウガラスからの持上がり特性に関して利点をもたらす。ワイパブレードが払拭運転中に枢着ピンに位置固定されているためには、前記のようなワイパ装置の場合、ワイパアームの側方に配置された枢着ピンの中央区分に環状溝が設けられており、この環状溝に、ばね力に抗して変位可能な、ワイパブレードに一方の端部を固定された板ばねが、ワイパブレードを枢着ピンに取り付けた後で侵入して、前記環状溝の側壁と相俟って、ワイパアームにおけるワイパブレードの位置固定を保証する。この場合、環状溝の側方の両環状面がワイパアームの位置固定面を形成するのに対して、板ばねの側縁部はワイパブレードのストッパ面として働く。このような位置固定手段の配置形式及び構成は費用がかかる。なぜならば、一方では枢着ピンに環状溝を設けなければならず、他方ではワイパブレードの交換時に、新しいワイパブレードに対応する板ばねを再度装着しなければならないからである。
【０００２】
別の公知のワイパ装置（ドイツ連邦共和国特許出願公開第２６４０３９９号）では、枢着ピンと該枢着ピンの位置固定手段とがワイパブレードに配置されており、これらの枢着ピンとその位置固定手段とは交換時に紛失する恐れがあるので、あらゆるワイパブレードに設けられていなければならない。
【０００３】
発明の利点
請求項１の特徴部に記載の構成を有する本発明によるワイパブレードでは、枢着ピンに支承されたワイパブレードが、結合部材の側方のストッパ面を以てワイパアームの側壁域と、枢着ピンの自由端部に位置する付加部との間に配置されており、延いては枢着軸線の方向で位置固定されている。ワイパブレード交換時に紛失してしまうワイパブレード側の特別な係止手段は不要である。なぜならば、これらの係止手段の機能は、別個の結合部材とは無関係で常に存在するワイパブレードの長手方向側によって引き受けられるからである。
【０００４】
本発明の改良では、付加部が枢着ピンと不動に結合されており、支承孔の周面に、前記付加部に合わされた差込み通路が設けられている。これにより、枢着ピンを例えば金属等の非弾性的な強固な材料から製作する可能性が得られる。
【０００５】
枢着ピンに複数の付加部が配置されており、しかも、支承孔が周面に、前記付加部の数に対応した、これらの付加部に合わされた複数の差込み通路を有していると、特に確実に運転する本発明の構成が可能である。
【０００６】
ワイパブレードのストッパ面が、孔開口から周方向と半径方向とに延びる凹設部の基底面に形成されており、前記凹設部がワイパアームとは反対の側の結合部材の長手方向側から枢着軸線の方向で延在している場合に、付加部は凹設部に侵入する。これにより、場合によっては視覚的に障害となる付加部は最早見えない。
【０００７】
更に、枢着軸線の方向で見て凹設部がリングセグメント状に形成されており、差込み通路が前記凹設部に開口していると、少なくとも一方のセグメント終端面を一方の揺動方向で、ワイパブレードの揺動運動のためのストッパ又は制限面として使用することができる。
【０００８】
有利には、差込み通路は一方のリングセグメント終端面の近くで凹設部に開口しているので、ワイパアームに対するワイパブレードのための規定された組込み位置が得られる。
【０００９】
本発明の更に別の改良では、他方のリングセグメント終端面が、枢着ピンに支承されたワイパブレードのための揺動制限部を形成している。これにより、ウインドウガラスから持ち上げられたワイパアームにおいてワイパブレードがほぼ１８０°だけ回動する恐れがなくなるので、ワイパブレードの背面がウインドウガラスに下ろされずに済む。
【００１０】
枢着ピンにおいて、要求に対応した整然としたワイパブレードの揺動運動を保証するためには、セグメント角が、払拭運転中に行われる、枢着ピンの枢着軸線を中心としたワイパブレードの揺動運動よりも、付加部の厚さを加えて大きくなっている。
【００１１】
場合により１区分が凹設部から突出する枢着ピンの付加部が、例えば手でフロントガラスを洗浄する場合等のワイパブレード操作時に、従事する人に怪我の危険を及ぼさないようにするためには、凹設部の深さが少なくとも、枢着軸線の方向で見て付加部の高さと等しくなっている。
【００１２】
本発明の思想の特に廉価な構成は、付加部が方形のプレートの形式で形成されており、該プレートの一方の長手方向側が、枢着ピンに面して有利には一体に、枢着軸線と直交するように枢着ピンと結合されており且つ当該プレートの長さが、枢着ピンの直径よりも大きいことによって得られる。この場合、枢着ピンの直径を越えて突出する付加部の両突出部には、ワイパアームの一方の位置固定面を簡単に形成することができる。
【００１３】
更に、ワイパ装置の結合部材が、ベルト状に細長いばね弾性的な支持部材の、ウインドウガラスとは反対の側の上側のベルト面に保持されており、しかも、前記結合部材が、少なくとも１区画にわたって面状に前記ベルト面に接触しており、更に、前記支持部材のウインドウガラスに面した下側のベルト面に、ウインドウガラスに当付け可能なゴム弾性的なワイパ条片が長手方向軸線に対して平行に配置されていると、ワイパレバーに所属する特に低くて軽量のワイパブレードが得られる。
【００１４】
実施例の説明
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【００１５】
本発明によるワイパ装置にはワイパレバー１０（図１及び図２）が所属しており、このワイパレバー１０は一方の端部が自動車に沿ってガイドされて駆動されるワイパアーム１２を有しており、このワイパアーム１２の自由端部１４には細長いワイパブレード１６が枢着されている。ワイパアーム１２は他方の端部１８を以て支承されており且つ揺動軸線２０を中心として二重矢印２２の方向で反転位置間を揺動可能である。この場合、ワイパブレード１６はその長手方向延在部に対して横方向で、払拭しようとするウインドウガラスにわたって運動され、しかも、ゴム弾性的なワイパ条片２４を以て、払拭しようとするウインドウガラス２８の表面２６に当て付けられている。
【００１６】
ワイパ条片２４はベルト状に細長いばね弾性的な支持部材３０と、長手方向軸線が平行になるように結合されており、前記支持部材３０のウインドウガラスとは反対の側の上部ベルト面２９には結合部材３２が座着しており（図８）、この結合部材３２を介してワイパブレード１６がワイパアーム２０と枢着式で結合されている。このためには、ベルト面２９に面状に接触している結合部材３２に支承孔３４が設けられており（図３〜図５）、この支承孔３４は、ワイパアーム１２の自由端部１４の側方で固定的にワイパアーム１２に結合された枢着ピン３６（図７）を収容するために役立つ。即ち、枢着ピン３６若しくは枢着軸線３８（図２）は、ほぼワイパレバー１０の揺動運動又は作動運動（二重矢印２２）の方向で延びている。図１から判るように、一点鎖線で示したウインドウガラス２８の払拭しようとする表面２６は湾曲されている。線２６はウインドウガラス表面の最大の湾曲を示すものなので、両端部がウインドウガラスに接触している、まだ負荷されていないワイパブレード１６の湾曲が、ウインドウガラスの最大湾曲よりも大きいということが判る。ワイパアーム１２を介して加えられる、矢印４０（図１）の方向で作用する接触圧下で、ワイパブレードは支持部材３０の下側のベルト面３１に沿って配置されたゴム弾性的なワイパ条片２４を以て、その全長にわたってウインドウガラス表面２６に接触する。この場合、金属から製作されたばね弾性的な支持部材３０には、ウインドウガラスでの全長にわたるワイパ条片２４の整然とした接触並びに接触圧４０の均一な配分に役立つ張力が形成される。一般に球面状に湾曲されるウインドウガラスは球表面の１区分を成すものではないので、ワイパブレード１６はワイパアーム１２に比べて、払拭運動中常にウインドウガラス表面のその都度の位置及び延在部に適合可能でなくてはならない。従って、揺動運動（二重矢印４１）を可能にする枢着継手３４，３６が、ワイパアームとワイパブレードとの間に必要である。
【００１７】
以下に、前記枢着継手を図３〜図８に基づき説明する。この場合、図６及び図８には、ワイパ条片２４の結合部材３２と支持部材３０との間の結合部を成すワイパブレード１６の上部域しか示されていない。説明を簡単にするために、ワイパ条片２４と支持部材３０とは最早区別しない。なぜならば、これらの両構成部材間の結合は、ワイパブレード１６とワイパアーム１２との間の枢着継手の構成に関して重要ではないからである。
【００１８】
揺動式枢着継手のワイパアーム側の部分は、枢着ピン３６と、該枢着ピン３６の特別な構成とによって形成されている。図７から判るように、枢着ピン３６の終端面４２にはプレート状の付加部４４が配置されており、この場合、この付加部４４の長手方向側８１は枢着ピン３６に面しており且つ該枢着ピン３６と一体に結合されている。この場合、付加部４４は、同時に枢着継手の枢着軸線３８を形成する枢着ピン３６の長手方向軸線に直交するように配置されている。付加部４４の長さ４６は枢着ピン３６の直径よりも大きいので、両端部が羽根状に同程度枢着ピンを越えて突出している。ワイパレバー１０を形成するために枢着ピン３６を結合部材３２の支承孔３４に挿入できるようにするためには、該支承孔の周面４８（図４）に、互いに直径方向で向かい合う２つの差込み通路５０が設けられており、これらの差込み通路５０の幅５２（図３）はプレート状の付加部４４の厚さ５４（図７）に、枢着ピン３６の直径を越えて突出している羽根端部が問題無く前記差込み通路５０を通って案内されるように合わされている。このためには勿論、差込み通路５０（図５）の深さ５６（図５）が、孔直径の寸法プラス深さ５６×２の合計が少なくともプレート状の付加部４４の長さ４６と等しくなるように設定されていることも必要である。
【００１９】
結合部材３２は、ワイパブレード１６の長手方向で延びる側壁５８に、支承孔３４を取り囲む環状の突出部６０を有している。この突出部は、例えば結合部材３２に座着している予め製作された軸受けブシュのリングカラー状の付加部によって形成されていてよい。結合部材３２は他方の長手方向側又は側壁６２に、直径方向で互いに向かい合う２つの凹設部６４を有しており、これらの凹設部６４は枢着軸線３８の方向で見てリングセグメント状に形成されている（図３及び図６）。孔３４に対して半径方向で延びており且つ所定のセグメント角にわたって周方向で延びている両凹設部６４には、それぞれ２つの差込み通路５０の内の一方が開口している。この場合、両凹設部は、差込み通路５０がそれぞれ一方のリングセグメントの終端面６６付近で各凹設部６４に開口するように配置されている。前記終端面６６からセグメント角６８だけ離れた他方のリングセグメント終端面７０は、凹設部６４を周方向で制限している。凹設部６４の深さは、枢着軸線３８の方向で見て少なくともプレート状の付加部４４の高さ７４と等しくなっている。外側のセグメント面の間の寸法７５は、付加部４４の長さ４６よりもやや大きい。
【００２０】
以下に、ワイパレバー１０を形成するためのワイパアーム１２とワイパブレード１６との間の結合部を図８〜図１０に基づき説明する。まず最初に、両ワイパレバー構成部材１２，１６を互いに同軸的に、付加部４４若しくは該付加部４４の羽根状の両突出部が対応する差込み通路５０の各延在部と整合する位置にもたらす必要がある（図８）。その後、ワイパブレードが矢印７６の方向で枢着ピン３６に被せ嵌めらて、付加部４４の羽根状の端部が差込み通路５０に進入する。ワイパブレード１６若しくは該ワイパブレードの結合部材３２が突出部６０の端面７８を以て、該端面に面したワイパアーム１２の面状の側壁域８０（図７）にぶつかると、枢着ピン３６のプレート状の付加部４４も支承孔３４から突出しており且つその羽根状の両端部は、それぞれリングセグメント状の両凹設部６４の領域に位置している（図９）。ワイパブレードが払拭しようとするウインドウガラス２８に当て付けられると、矢印８２（図９）の方向でワイパブレード１６が旋回することにより、このワイパブレード若しくはワイパレバー１０は運転位置に到達し、この運転位置において羽根状の突出部は、差込み通路５０を出て図１０に示した運転位置を占めている。払拭運転中に不都合なノイズを発生させずに、ワイパアームにおけるワイパブレードの整然としたガイドを保証するためには、端面７８から凹設部６４の基底面８６までの寸法８４（図４）が、ワイパアーム１２の面８０と、該面８０に面した、羽根状の端部の長手方向端面８１とからの寸法８８（図７）に慎重に合わされている。過剰規定を避けるために、セグメント角６８は揺動方向（二重矢印４１）で見て少なくとも付加部４４の厚さ５４だけ、払拭運転中に行われるワイパブレード１６の枢着軸線３８を中心とした揺動運動よりも大きいということは自明のことである。更に、両凹設部６４が両差込み通路５０に関して、払拭運転中にワイパアーム１２とワイパブレード１６との間の相対運動が可能であるように配置されていなければならないということは明白である。差込み通路５０から離れた方のリングセグメント面７０は、枢着ピン３６に支承されたワイパブレード１６の旋回制限部を形成するように配置されている。これにより、ワイパアームがウインドウガラスから離反した場合に、ワイパブレードが旋回軸線を中心として約１８０°だけ、結合部材がワイパ条片２４の代わりにウインドウガラス２８に面している誤った組込み位置へ回動する恐れがあるということが防止される。
【００２１】
従って、枢着ピン３６のプレート状の付加部４４はワイパブレードのための位置固定手段を形成しており、これにより、ワイパブレードは、例えば払拭運転中に誤ってワイパアームから解離する恐れはない。前記位置固定手段は、枢着軸線３８に対して横方向で、互いに間隔８４をあけて位置するワイパブレード１６のストッパ面７８，８６を有しており、これらのストッパ面７８，８６は、互いに向かい合ったワイパアーム１２の位置固定面８０，８１間に適合して係合する。この場合、ワイパブレードのストッパ面は、ワイパブレードに設けられた、枢着ピン３６のための支承孔３４を有する結合部材３２の両長手方向側に配置されている。ワイパアーム１２の一方の位置固定面は、ワイパブレードに面した側壁域８０である。ワイパアーム１２の他方の位置固定面は、支承孔３４から突出した枢着ピン３６の付加部４４において、前記側壁域８０に面した当該付加部４４の長手方向端面８１（図８）によって形成されており、この長手方向端面８１は、ワイパアームとは反対の側のワイパブレードの基底面又はストッパ面８６に背面係合する。このワイパブレードのストッパ面８６は凹設部６４の基底面８６によって形成されており、これらの基底面８６は、付加部４４の羽根状の端部の当該基底面８６に面した面８１と協働する。凹設部の深さ７２をプレート状の付加部４４の高さ７４に適当に合わせることにより、プレート状の付加部が完全に凹設部６４内に位置しており且つこれらの凹設部６４から突出しないということが保証されている。ワイパブレード１６をワイパアーム１２から取り外すためには、ワイパブレードを運転位置（図１０）から図９に示した矢印８２とは逆方向で、付加部４４が差込み通路５０と整合するまで旋回させる。その後、ワイパブレードを図８の矢印７６の方向とは逆方向でワイパアーム１２から抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 概略的に示したワイパ装置の側面図である。
【図２】 図１に示したワイパ装置の平面図である。
【図３】 図１に符号ＩＩＩで示した部分の、ワイパ装置所属のワイパブレードの拡大詳細図である。
【図４】 図３に示した装置を矢印ＩＶの方向で上から見た図である。
【図５】 図４に示した装置を矢印Ｖの方向で見た側面図である。
【図６】 図３に示した装置の斜視図である。
【図７】 ワイパ装置所属のワイパアームの、枢着ピンの設けられた端区分の斜視図である。
【図８】 図６及び図７に示した装置が相対して向けられたプレ組込み位置を背後から見た斜視図である。
【図９】 図８に示した装置の中間組込み位置を側面から見た図である。
【図１０】 図９に示した装置の運転位置を示した図である。
【符号の説明】
１０ ワイパレバー、 １２ ワイパアーム、 １６ ワイパブレード、 ２４ ワイパ条片、 ２８ ウインドウガラス、 ２９，３１ ベルト面、 ３０ 支持部材、 ３２ 結合部材、 ３４ 支承孔、 ３６ 枢着ピン、 ３８ 枢着軸線、 ４４ 付加部、 ５０ 差込み通路、 ６０ 突出部、 ６４ 凹設部、 ６６，７０ リングセグメント終端面、 ６８ セグメント角、 ７８，８６ ストッパ面、 ８０，８１ 位置固定面

Claims (12)

1. 自動車のウインドウガラスのためのワイパ装置であって、自動車に沿ってガイドされて駆動される、反転位置間で可動のワイパアーム（１２）を備えており、該ワイパアームの、自由端部（１４）に、該自由端部に保持された枢着ピン（３６）が配置されており、該枢着ピンの枢着軸線（３８）が、ワイパアーム長手方向軸線に対して横方向で、ほぼワイパアーム（１２）の運動方向（二重矢印２２）で延びており、前記枢着ピンに、枢着軸線（３８）を中心として旋回可能な、ウインドウガラス（２８）に当付け可能なワイパブレード（１６）が支承されており、ワイパ装置が、枢着ピンにワイパブレードを位置固定するための手段を有しており、これらの手段が、枢着軸線に対して横方向で互いに間隔をおいて位置する、向かい合ってワイパブレードに配置されたストッパ面を有しており、これらのストッパ面が、ワイパアームの向かい合った位置固定面の間に適合して係合するようになっている形式のものにおいて、
   ワイパブレードのストッパ面（７８，８６）が、ワイパブレードに設けられた、枢着ピン（３６）のための支承孔（３４）を有する結合部材（３２）の両長手方向側に配置されており、ワイパアームの一方の位置固定面が、ワイパブレードに面した側壁域（８０）であり、他方の位置固定面（８１）が枢着ピン（３６）の付加部（４４）に形成されており、該付加部が、ワイパアームとは反対の側のワイパブレード（１６）のストッパ面（８６）に背面係合しており、ワイパブレードのストッパ面が、孔開口から周方向と半径方向とに延びる凹設部（６４）の基底面（８６）に形成されており、前記凹設部が、ワイパアーム（１２）とは反対の側の結合部材（３２）の長手方向側（６２）から枢着軸線の方向で延在していることを特徴とする、自動車のウインドウガラスのためのワイパ装置。
2. 付加部（４４）が枢着ピン（３６）と不動に結合されており、支承孔（３４）の周面（４８）に、前記付加部に合わされた差込み通路（５０）が設けられている、請求項１記載のワイパ装置。
3. 枢着ピン（３６）に複数の付加部が配置されており、支承孔（３４）の周面（４８）に、前記付加部の数に対応した、該付加部に合わされた複数の差込み通路（５０）が設けられている、請求項１又は２記載のワイパ装置。
4. 枢着軸線（３８）の方向で見て凹設部（６４）がリングセグメント状に形成されており、差込み通路（５０）が前記凹設部に開口している、請求項１記載のワイパ装置。
5. 差込み通路（５０）が、一方のリングセグメント終端面（６６）付近で凹設部（６４）に開口している、請求項４記載のワイパ装置。
6. 他方のリングセグメント終端面（７０）が、枢着ピン（３６）に支承されたワイパブレード（１６）のための旋回制限部を形成している、請求項５記載のワイパ装置。
7. リングセグメントのセグメント角（６８）が、払拭運転中に行われる、枢着ピン（３６）の枢着軸線（３８）を中心としたワイパブレード（１６）の揺動運動よりも大きい、請求項５又は６記載のワイパ装置。
8. 凹設部（６４）の深さ（７２）が、枢着軸線（３８）の方向で見て少なくとも付加部（４４）の高さ（７４）と等しい、請求項１から７までのいずれか１項記載のワイパ装置。
9. 付加部（４４）が方形のプレートの形式で形成されており、該プレートの一方の長手方向側（８１）が枢着ピン（３６）に面しており且つ枢着軸線に直交するように、枢着ピンと一体に結合されており、更に、当該プレートの長さ（４６）が枢着ピン（３６）の直径よりも大きい、請求項２から８までのいずれか１項記載のワイパ装置。
10. 結合部材（３２）が、ベルト状に細長いばね弾性的な支持部材（３０）のウインドウガラス（２８）とは反対の側の上側のベルト面（２９）に保持されており、しかも、当該結合部材が少なくとも１区画にわたって面状に前記ベルト面に接触しており、前記支持部材（３０）のウインドウガラス（２８）に面した下側のベルト面（３１）に、ウインドウガラスに当付け可能なゴム弾性的なワイパ条片（２４）が長手方向軸線に対して平行に配置されている、請求項１から９までのいずれか１項記載のワイパ装置。
11. 請求項１から１０までのいずれか１項記載のワイパ装置で使用するためのワイパブレード。
12. 請求項１から１０までのいずれか１項記載のワイパ装置で使用するためのワイパアーム。

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