JP4047919B2 - センサ、センサの製造方法、セパレータと付勢部材の組立体 - Google Patents

センサ、センサの製造方法、セパレータと付勢部材の組立体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサ素子を主体金具等に組み付けたセンサ、及びセンサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、内燃機関においては、排気ガス中の酸素濃度、空燃比状態等を検出し、その検出値に基づいて燃焼制御を行うことが、省エネルギー化、排ガス浄化等に非常に有効であることが知られている。上記排気ガス(被測定ガス)中の酸素濃度等を検出するセンサとしては、ジルコニア等の固体電解質よりなる検出素子を用いたガスセンサが知られており、様々な改良がなされている。
【0003】
例えば、特開2001−147213号には、図1に示すガスセンサ1001が開示されている。このガスセンサ1001は、自動車用内燃機関に用いられる酸素センサであって、被測定ガスと接触する接ガス部1011を有する検出素子1010と、接ガス部1011を露出させた状態で検出素子1010を保持する主体金具1004と、この主体金具1004から設けられ検出素子1010の接ガス部1011を覆う保護カバー1002とを有する。また、検出素子1010と電気的に導通された2つの取り出し端子1071,1072と、これらと各々電気的導通を図る複数のリード線1081,1091と、取り出し端子1071,1072とリード線1081,1091とを接続するコネクタ1075,1076と、コネクタ1075,1076間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁部材1005と、この絶縁部材1005を内部に収納する第1金属カバー1003とを有する。また、検出素子1010を加熱するために、この検出素子1010の内側に配置されるヒータ1015は、リード線1171と図示しない他のリード線とにより外部と導通している。
【0004】
また、この絶縁部材1005は、リード線1081,1091,1171の一部やコネクタ1075,1076などを収納する本体部1051と、この本体部1051よりも大径の鍔部1052とを有している。また、第1金属カバー1003は、絶縁部材1005の本体部1051の外径よりも大きく鍔部1052の外径よりも小さい内径を有する小径部1031と、鍔部1052の外径よりも大きい内径を有する大径部1032と、小径部1031と大径部1032とを繋ぐ段部1033とを有している。
そして、絶縁部材1005は、鍔部1052の一方の面(図中上方の面)1521を段部1033に当接させると共に、鍔部1052の他方の面(図中下方の面)1522を大径部1032に圧入された弾性部材1006により押圧固定してある。つまり、絶縁部材1005は、弾性部材1006と第1金属カバー1003の段部1033に挟まれて固定されている。
【0005】
このようにしたため、このガスセンサ1001では、従来のような複数のカバーを組合わせて絶縁部材を固定するという構造をとる必要がない。また、弾性部材1006を用いて絶縁部材1005を固定するので、絶縁部材1005のサイズばらつきがあっても、第1金属カバー1003と主体金具1004との接合位置等に影響がないからガスセンサ1001の全長の寸法精度を向上させることができるなどの利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このガスセンサ1001では、上述したように、絶縁部材1005の鍔部1052のうち、軸線方向(図1中上下方向)に略直交する面1521と、第1金属カバー1003のうち同じく軸線方向の直交する段部1033とを当接させて、絶縁部材1005を固定している。しかしながら、第1金属カバー1003の大径部1032の内径よりも絶縁部材1005の鍔部1052の外径が小さいので、第1金属カバー1003の軸と、絶縁部材1005の軸とが一致せず不適切にズレた状態で、絶縁部材1005が第1金属カバー1003に対して固定される虞がある。すると、この絶縁部材1005内に保持されているリード線1081,1091,1171の一部やコネクタ1075,1076なども本来の配置されるべき位置から位置ズレした状態で保持されるため、リード線1081,1091,1171やコネクタ1075,1076などに不要な応力が掛かる。このため、検出素子1010やヒータ1015の折損などの破壊や、リード線1081等、コネクタ1075等の破断や断線等の不具合を生じる虞があった。
【0007】
また、このガスセンサ1001を製造するには、まず、内部にリード線1081等やコネクタ1075等を収納していない状態の絶縁部材1005を、弾性部材1006を用いて、予め第1金属カバー1003の内部に固定する。その後、絶縁部材1005内にリード線1081等やコネクタ1075等を収納する。さらに、ヒータ1015を検出素子1010の内部に挿入し、第1金属カバー1003を主体金具1004に固定する。
【0008】
しかしながら、第1金属カバー1003の内部に絶縁部材1005が固定された状態で、この絶縁部材1005内にリード線1081等やコネクタ1075等を収納するのは作業が面倒であり、リード線1081等やコネクタ1075等を絶縁部材1005内の適切な位置に収納することが難しい。しかも、これらが適切な位置に収納できていない場合には、上述の位置ズレが生じた場合と同様、リード線1081,1091,1171やコネクタ1075,1076などに不要な応力が掛かり、破断や断線等の不具合を生じる虞があった。
逆に、予め絶縁部材1005内の適切な位置にリード線1081等やコネクタ1075等を収納しておき、その後、絶縁部材1005を第1金属カバー1003の内部に固定することが考えられる。しかし、絶縁部材1005内に既にリード線1081等やコネクタ1075等が収納されているので、これらが無い上述の場合に比して、弾性部材1006を第1金属カバー1003の内部に圧入により押し込み難く、絶縁部材1005を第1金属カバー1003の内部に固定するのが面倒になる。
【0009】
また、ガスセンサ1001を製造するには、上述のように、まず、内部にリード線1081等を収納していない絶縁部材1005を、弾性部材1006により第1金属カバー1003の内部に固定する。その後、絶縁部材1005内にリード線1081等やコネクタ1075等を収納する。さらに、ヒータ1015を検出素子1010の内部に挿入し、第1金属カバー1003を主体金具1004に固定する。ところで、絶縁部材1005に収納されたリード線1171等の収納状態によっては、これに接続するヒータ1015が絶縁部材1005の軸線に対して傾いた状態になるのが、最も安定な場合があり得る。
【0010】
しかしながら、この製造方法では、絶縁部材1005が第1金属カバー1003の内部に固定された状態で、ヒータ1015を検出素子1010の内部に挿入する。このため、挿入によって、ヒータ1015の傾きが強制的に変えられることになる。すると、ヒータ1015やその取り出し端子、リード線1171などに不要な応力が掛かり、破断や断線、ヒータの折損等の不具合を生じる虞があった。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、上述の絶縁部材と第1金属カバーのように、コネクタなどの端子部材を収納しつつこれらの間などを絶縁するセパレータを内部に収納固定する金属外筒を有するセンサにおいて、信頼性の高いセンサ、及び、信頼性が高く製造容易なセンサの製造方法を提供することを目的とする。さらには、ヒータの折損等を生じ難いセンサの製造方法を提供することを目的とする。さらに、センサの製造に適するセパレータと付勢部材の組立体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
そしてその解決手段は、センサ素子と、上記センサ素子を保持する主体金具と、上記センサ素子と電気的に導通し、上記センサ素子より後端側に延びる1または複数のセンサ端子部材と、自身の先端部で上記主体金具と接続する金属外筒と、上記金属外筒の内部に収容された電気絶縁性のセパレータであって、上記センサ端子部材が内部に位置し、少なくとも上記センサ端子部材間及び上記センサ端子部材と上記金属外筒との間のいずれかを絶縁するセパレータと、を有するセンサであって、上記セパレータは、後端側部及びこの後端側部よりも先端側に位置し上記後端側部よりも大径の鍔部を有し、上記金属外筒は、上記セパレータの鍔部に当接する段部または内側凸部を有し、上記セパレータの鍔部のうち上記金属外筒の段部または内側凸部に当接し後端側を向く外筒当接面と、上記金属外筒の段部または内側凸部のうち上記セパレータの鍔部の上記外筒当接面に当接する鍔部当接面とは、いずれも先端側ほど径方向外側に位置する斜面をなし、上記セパレータが、後端側に付勢された状態で上記金属外筒に保持されてなり、上記セパレータの上記鍔部と、上記金属外筒のうちこの鍔部の周囲に位置する鍔部周囲部との間には隙間が形成されてなるセンサである。
【0013】
本発明のセンサでは、セパレータの鍔部は、後端側を向いて金属外筒の段部または内側凸部の当接すると共に、先端側に向かうほど径方向外側に位置する斜面、例えば先端側に向かうほど拡径するテーパ面をなす外筒当接面を有する。また、金属外筒の段部または内側凸部も、先端側を向いてセパレータの外筒当接面と当接し、先端側ほど径方向外側に位置する斜面、例えば先端側に向かうほど拡径するテーパ面、をなす鍔部当接面を有している。しかも、セパレータが後端側に付勢されている。つまり、この外筒当接面と鍔部当接面とが互いに近接する方向にセパレータが付勢されている。しかも、その状態でセパレータが金属外筒の内部に保持されている。
もし、このセンサの組み付け途中において、セパレータの軸線が金属外筒の軸線に対してズレてセットされたとしても、セパレータが後端側に付勢されると、両者の軸間のズレが少なくなるように、互いの斜面に倣ってセパレータが移動する。従って、金属外筒に対してセパレータの位置を適切に定めることができるから、セパレータ内に位置するセンサ端子部材の位置も正しく決めることができる。このため、センサ端子部材の位置や姿勢ずれにより、センサ端子部材自身やセンサ端子部材とセンサ素子との間などに応力が掛かるために生じる、センサ素子の破壊やセンサ端子部材の破断等の不具合を防止し、かつセパレータを金属外筒内において安定して固定することができ、信頼性の高いセンサとなし得る。
しかも、セパレータの鍔部と、金属外筒のうちこの鍔部の周囲に位置する鍔部周囲部との間には隙間が形成されてなる。
【0014】
なお、このセンサにおいては、センサ素子に導通するセンサ端子部材は、1または複数有ればよい。センサ端子部材が1つ有る場合としては、一方のセンサ信号をセンサ端子部材によって出力すると共に、センサ信号の他方は主体金具や金属外筒を通じて接地電位とする場合が挙げられる。この場合には、セパレータにより、センサ端子部材と金属外筒との間の絶縁が図られることとなる。また、複数有る場合としては、+と−のセンサ信号を出力する場合が挙げられる。この場合には、セパレータにより、センサ端子部材間の絶縁が図られることとなる。
セパレータの付勢には、セパレータを後端側に付勢するいずれの機構をも採用できる。例えば、外周に歯車状の突出する爪部を形成したリング状の金属板を金属外筒内に圧入し、爪部を金属外筒の内壁に圧接すると共に、リング状の本体部をセパレータの鍔部の先端側面に当接させて、セパレータを後端側に付勢することができる。
また、センサとしては、センサ素子や主体金具、金属外筒やセパレータなどを有するものであればいずれのものでも良いが、例えば、酸素センサやNOxセンサ、HCセンサなどのガスセンサや温度センサ等が挙げられる。
【0015】
さらに、上記センサであって、前記セパレータの鍔部は、前記先端側を向く先端側面を有し、上記金属外筒内に保持され、上記鍔部の先端側面に当接して、上記セパレータを後端側に付勢する付勢部材であって、上記先端側面に対し径方向に見て点接触する付勢部材を備えるセンサとすると良い。
【0016】
センサ端子部材の取付位置や形態、さらには、センサ端子部材に接続されたリード線の配置、金属外筒内を気密にするため金属外筒の後端側開口内に嵌入されるグロメットの形状やグロメット周りの金属外筒の加締めなど気密封止の形態などによっては、センサの組み付け時に、センサ端子部材やリード線などを通じて、セパレータに様々な力が働き、その姿勢を変えようとする。
しかるに、セパレータが強固に金属外筒に固定されていると、セパレータの姿勢が変わらないので、逆にセンサ端子部材やセンサ素子、リード線に応力がかかり、センサ端子部材やリード線が破断するなどの不具合を生じることがある。
【0017】
これに対し、本発明のセンサでは、付勢部材が、例えば、リング状、各所が破断したリング状など、先端側面と径方向に見て点接触する。このため、セパレータを後端側に付勢することは同じであるが、当接箇所が幅を持ったリング状に広がっている場合に比して、センサの組み付け時にセパレータの姿勢(例えば、金属外筒の軸に対するセパレータの軸のズレ、軸の傾き、回転など)が比較的容易に変わる。このため、センサの組み付け時に、センサ端子部材、リード線などに応力がかかりにくくなる。かくして、センサ素子の割れ、センサ端子部材やリード線の破断などの不具合を防止し、信頼性の高いセンサとなし得る。
【0018】
さらに、上記いずれかに記載のセンサであって、前記センサ素子は、先端側を閉じた筒型のガスセンサ素子であり、上記ガスセンサ素子の有底孔内に挿入されてなる棒状のヒータと、上記ヒータと電気的に導通する1または複数のヒータ端子部材と、を有し、前記セパレータは、前記センサ端子部材及び上記ヒータ端子部材の相互間を絶縁するセパレータであるセンサとすると良い。
【0019】
本発明のセンサは、センサ素子として先端側を閉じた筒型のガスセンサ素子を用い、このガスセンサ素子の有底孔内に挿入した棒状のヒータと、このヒータと導通するヒータ端子部材を有し、セパレータは、センサ端子部材のほかヒータ端子部材の相互間を絶縁する。このようにセンサ素子のみならず、ヒータやヒータ端子部材を有するセンサ(ガスセンサ)では、セパレータの金属外筒内での位置がヒータ端子部材やヒータなどの配置や姿勢などによっても影響を受けるから、センサの組み付け途中において、セパレータの軸線が金属外筒の軸線に対してズレてセットされやすい。
【0020】
これに対して、本発明のセンサでは、前述したように、セパレータの鍔部には、先端側に向かうほど径方向外側に位置する斜面をなす外筒当接面を備え、金属外筒の段部または内側凸部にも先端側ほど径方向外側に位置する斜面をなす鍔部当接面を有している。しかも、セパレータが後端側に付勢されている。従って、前述したのと同様に、金属外筒に対してセパレータの位置を適切に定めることができるから、セパレータが保持するセンサ端子部材やヒータ端子部材の位置も正しく決めることができる。このため、センサ端子部材やヒータ端子部材の位置や姿勢ずれにより、センサ端子部材自身やセンサ端子部材とセンサ素子との間、ヒータ端子部材自身やヒータ端子部材とヒータとの間などに応力が掛かるために生じる、センサ素子の破壊やセンサ端子部材の破断、ヒータの破壊(折損)やヒータ端子部材の破断等の不具合を防止し、信頼性の高いセンサとなし得る。
【0021】
他の解決手段は、センサ素子と、上記センサ素子を保持する主体金具と、上記センサ素子と電気的に導通し、上記センサ素子より後端側に延びる1または複数のセンサ端子部材と、その先端部で上記主体金具と接続する金属外筒と、上記金属外筒の内部に収容された電気絶縁性のセパレータであって、後端側に位置する後端側部、先端側に位置する先端側部、及び、上記後端側部及び先端側部の中間に位置し上記後端側部及び先端側部よりも大径であり、上記先端側部との間に先端側を向く先端側面、及び、上記後端側部との間に後端側を向く外筒当接面を有する鍔部、を含み、上記センサ端子部材が内部に位置し、少なくとも上記センサ端子部材間及び上記センサ端子部材と上記金属外筒との間のいずれかを絶縁するセパレータと、を有し、上記金属外筒は、上記セパレータの鍔部の外筒当接面に当接する鍔部当接面を有する段部または内側凸部を含み、上記セパレータを後端側に付勢する付勢部材を有するセンサの製造方法であって、上記センサ端子部材が上記セパレータの内部に位置し、かつ、上記付勢部材を上記セパレータの先端側部の外周に保持し、上記セパレータの外筒当接面と上記金属外筒の鍔部当接面とが当接した状態で、上記金属外筒と上記主体金具の少なくともいずれかを互いに近づく方向に移動させて、上記金属外筒の先端部を上記主体金具に当接させる当接工程と、内部に上記センサ端子部材が位置し、その先端側部の外周に上記付勢部材を保持した上記セパレータの外筒当接面と上記金属外筒の鍔部当接面とが当接し、かつ、上記付勢部材が上記セパレータの鍔部の先端側面に当接した状態で、上記金属外筒のうち上記付勢部材の径方向外側に位置する部位を径方向内側に押圧して、内側に凸となる変形部を成型すると共に、上記付勢部材が上記セパレータを後端側に付勢するように上記付勢部材をも変形させる変形工程と、を備えるセンサの製造方法である。
【0022】
前述した従来技術では、絶縁部材1005にリード線1081等を通さない状態で、弾性部材1006を用いて絶縁部材1005を第1金属カバー1003内に組み付け固定している。このため、その後に第1金属カバー1003内に保持された状態の絶縁部材1005にリード線1081等を通し、取り出し端子1071等やコネクタ1075等を絶縁部材1005の内部に配置する必要があり、作業が面倒である上、取り出し端子1071等やコネクタ1075等の配置がずれると、センサ組み付け時に取り出し端子等に応力が掛かりやすい。
逆に、絶縁部材1005にリード線1081を通し、取り出し端子1071等やコネクタ1075等を絶縁部材1005の内部に配置してから、この状態の絶縁部材1005を第1金属カバー1003内に組み付けることも考えられる。しかし、この場合には、絶縁部材1005内に取り出し端子1071等やリード線1081などが有るため、弾性部材1006を絶縁部材1005と第1金属カバー1003との間に適切に圧入するのが難しい。
【0023】
これに対し、本発明のセンサの製造方法では、予め、セパレータ内部にセンサ端子部材を位置させ、その先端側部に付勢部材を装着保持したセパレータを用意しておく。その後、当接工程と変形工程をいずれかを先に残りを後にして行う。
ここで当接工程は、このセパレータの鍔部と金属外筒の段部または内側凸部とが当接した状態で、金属外筒または主体金具の少なくともいずれかを互いに近づく方向に移動させて、金属外筒の先端部を主体金具に当接させる。一方、変形工程は、セパレータの鍔部と金属外筒の段部または内側凸部とが当接した状態で、変形部を成型すると共に付勢部材も変形させて、付勢部材でセパレータを後端側に付勢し、セパレータの鍔部と金属外筒の段部または内側凸部とを密着させる。
このようにすれば、セパレータの内部にセンサ端子部材を配置するのに、金属外筒が邪魔にならず容易に行える。しかも、上記した従来技術のように、金属外筒の先端部を主体金具に当接させる前に、金属外筒の内部に弾性部材を圧入しておく必要が無い。つまり、セパレータの固定は金属外筒と主体金具とを当接させた前でも後でも良い。しかも金属外筒の外側から変形部を成形すれば、セパレータを後端側に付勢することができるから、セパレータ内に配置したセンサ端子部材などの影響を受けず、容易に行うことができる。
さらに、金属外筒の先端部を主体金具に当接させるので、主体金具に対する金属外筒やセパレータの前後方向の位置を定めることができる。
【0024】
なお、当接させた金属外筒の先端部と主体金具とは、カシメ加工やレーザ溶接によって接続することができる。また、カシメ加工によって、金属外筒の先端部と主体金具とを仮止めし、変形工程などを経た後に、レーザ溶接によって両者を接続することもできる。あるいは、金属外筒の先端部を主体金具に押しつけたまま、仮止めや溶接なしに工程を進め、変形工程で付勢部材を変形させるなどしてから、レーザ溶接などより、金属外筒の先端部と主体金具とを接続することもできる。
【0025】
また、上記センサの製造方法であって、前記セパレータの鍔部のうち前記外筒当接面と、前記金属外筒の段部または内側凸部のうち前記鍔部当接面とは、いずれも先端側に向かうほど径方向外側に位置する斜面をなすセンサの製造方法とすると良い。
【0026】
本発明のセンサの製造方法では、外筒当接面と鍔部当接面とは、いずれも先端側に向かうほど径方向外側に位置する斜面をなしている。このため、変形工程において、付勢部材によってセパレータを後端側に押圧すると、セパレータの軸線が金属外筒の軸線に一致する方向に、斜面に倣ってセパレータが移動するから、金属外筒に対してセパレータの位置を適切に定めることができる。従って、金属外筒に対してセパレータの位置を適切に定めることができるから、セパレータが保持するセンサ端子部材の位置も正しく決めることができる。このため、センサ端子部材の位置や姿勢ずれにより、センサ端子部材自身やセンサ端子部材とセンサ素子との間などに応力が掛かるために生じる、センサ素子の破壊やセンサ端子部材の破断等の不具合を防止し、かつセパレータを金属外筒内において安定して固定することができ、信頼性の高いセンサとなし得る。
【0027】
また、上記いずれかに記載のセンサの製造方法であって、前記付勢部材は、その内径が前記セパレータの先端側部の外径より大径で、その外径が前記金属外筒の内径よりも小さい金属筒部と、上記金属筒部を上記セパレータの先端側部に装着したとき、上記金属筒部の内側において、弾性的に上記セパレータの先端側部に当接して、上記金属筒部を上記セパレータに保持する弾性保持部と、を有し、前記変形工程における上記金属外筒の変形部の成型と共に上記金属筒部の後端で上記セパレータの鍔部の先端側面を後端側に付勢するセンサの製造方法とすると良い。
【0028】
本発明のセンサの製造方法では、金属筒部と弾性保持部を持つ簡単な構造の付勢部材を用いた。この付勢部材はセパレータの先端側部へ容易に装着できる。また、安価にできる。しかも、金属外筒に変形部を形成すると、金属筒部のうちこれに伴って変形する部分より後端側の部分が、若干後端側に移動する。このため、セパレータの鍔部の先端側面を金属筒部の後端が後端側に押圧して付勢する。つまり、セパレータの鍔部の先端側面において、この付勢部材との当接箇所がリング状に存在することとなり、径方向に見ると互いに点接触することになる。このため、センサ組み付け時に、セパレータを後端側に付勢することは同じであるが、当接箇所が幅のあるリング状に広がっている場合に比して、セパレータの姿勢(例えば、金属外筒の軸に対するセパレータの軸のズレ、軸の傾き、回転など)を比較的容易に変えることができる。このため、センサの組付け時にセパレータが姿勢を変えることで、センサ端子部材、リード線などに応力がかかりにくくなる。かくして、センサ端子部材やリード線の破断などの不具合を防止し、信頼性の高いセンサとなし得る。
【0029】
さらに、上記センサの製造方法であって、前記付勢部材の前記弾性保持部は、前記金属筒部の周方向に等間隔で3箇所以上形成されてなるセンサの製造方法とするのが好ましい。
付勢部材の弾性保持部が周方向等間隔に3箇所以上に形成されているため、セパレータの鍔部の先端側面を、適切に後端側に押圧することができる。
【0030】
さらに、上記センサの製造方法であって、前記付勢部材の金属筒部は、径方向の内側または外側に湾曲する後端部を有するセンサの製造方法とすると良い。
【0031】
金属筒部の後端は、セパレータの鍔部の先端側面と当接する。このため、セパレータが姿勢を変える場合に、セパレータの先端側面と金属筒部の後端の端面との間に摩擦が生じて、セパレータの姿勢変更を妨げがちである。本発明では、金属筒部の後端部を内側または外側に湾曲する形状としたので、セパレータの先端面と、湾曲した後端部が当接する。このため、セパレータの先端側面との摩擦を減少させることができるから、セパレータの姿勢変更がより容易になる。
【0032】
さらに、上記いずれか1項に記載のセンサの製造方法であって、前記付勢部材の前記弾性保持部は、前記金属筒部の後端に位置し、径方向内側に延びると共に徐々に方向転換して先端側に延びて略J字状に湾曲してなるJ型弾性保持部であるセンサの製造方法とすると良い。
【0033】
本発明のセンサの製造方法では、弾性保持部が略J字状のJ型弾性保持部である付勢部材をもちいる。弾性保持部をJ型弾性保持部とすると、湾曲部分の半径や幅などの調整により適切な弾性を容易に得ることができる。
【0034】
また、上記いずれか1項に記載のセンサの製造方法であって、前記セパレータの鍔部は、前記セパレータの外筒当接面と前記金属外筒の鍔部当接面とが当接した状態において、上記金属外筒のうちこの鍔部の周囲部分よりも小径であり、前記付勢部材の金属筒部のうち、前記変形工程で形成された前記金属筒部の変形部よりも後端側に位置する部分は、上記金属外筒のうちこの部分の周囲部分よりも小径でありかつ上記鍔部よりも大径であるセンサの製造方法とするのが好ましい。
このセンサの製造方法によれば、金属外筒のうち、鍔部の周囲部分やこれと変形部との間の部分に石などが当たって、金属外筒が大きく凹んだ場合でも、凹んだ金属外筒が鍔部に当たる前に、鍔部より大径の金属筒部の一部が、先に金属外筒に当たって衝撃を吸収する。このため、凹んだ金属外筒が鍔部に激しく衝突し、鍔部を含むセパレータが割れるなどの破損が防止できる。
【0035】
あるいは、前記センサの製造方法であって、前記付勢部材は、内径が前記セパレータの先端側部の外径より小径で、上記セパレータの先端側部に装着したとき、その外径が前記金属外筒の内径よりも小さい円筒状ゴム部材であり、前記変形工程における上記金属外筒の変形部の成型と共に、変形して上記セパレータの鍔部の先端側面を後端側に付勢するセンサの製造方法とするのが好ましい。
このセンサの製造方法では、付勢部材として円筒状ゴム部材を用いるので、取り扱いが容易である。
【0036】
さらに、上記いずれか1項に記載のセンサの製造方法であって、前記センサ素子は、先端側を閉じた筒型のガスセンサ素子であり、上記ガスセンサ素子の有底孔内に挿入されてなる棒状のヒータと、上記ヒータと電気的に導通する1または複数のヒータ端子部材と、を有し、前記セパレータは、上記センサ端子部材及びヒータ端子部材の相互間の絶縁を保持し、前記当接工程は、上記セパレータが前記金属外筒内に遊挿された状態で、上記金属外筒と前記主体金具との少なくともいずれかを互いに近づく方向に移動させて、上記金属外筒の先端部を前記主体金具に当接させると共に、上記主体金具に保持された上記ガスセンサ素子内に上記ヒータを挿入し、前記変形工程は、上記当接工程の後に行うセンサの製造方法とすると良い。
【0037】
本発明のセンサの製造方法では、センサ素子として先端側が閉じた筒型のガスセンサ素子を用い、ヒータを備えており、当接工程で、金属外筒の先端部を主体金属に当接させるだけでなく、ヒータをガスセンサ素子に挿入する。
ここでもし、当接工程に先立って変形工程を行ったとすると、セパレータが金属外筒に対して固定されるため、ヒータ接続端子のセパレータ内の配置のズレなどにより、ヒータがガスセンサ素子の有底孔に大きく傾いて挿入された場合などに、ヒータに応力が掛かり折損したり、ヒータとヒータ接続端子との接続部分が破断するなどの不具合を生じることがある。
これに対し本発明の製造方法では、当接工程においてヒータをガスセンサ素子内に挿入した後に変形工程を行う。そして当接工程においては、セパレータは金属外筒に対して遊挿された状態としているから、ヒータの挿入に伴ってヒータやヒータ端子部材などに応力が掛かると、これを小さくするように、セパレータの位置や軸の傾きなどが調整される。その後、変形工程でセパレータが金属外筒に付勢部材で付勢されて固定されるので、ヒータやヒータ端子部材に生じる応力が少なく、ヒータの折損や破断等の不具合を生じ難く、信頼性の高いセンサ(ガスセンサ)となす事ができる。なお、ヒータとしては、断面円形状、断面四角形状などの棒状ヒータを挙げることができる
【0038】
さらに、上記センサの製造方法であって、前記当接工程は、前記金属外筒の先端部よりも先端側に突出する前記ヒータの先端を前記ガスセンサ素子の後端側開口内に導くように位置決めして挿入する挿入位置決め工程を含むセンサの製造方法とすると良い。
【0039】
本発明のセンサの製造方法では、当接工程は挿入位置決め工程を含み、ヒータの先端をガスセンサ素子の後端側開口内に導くので、ヒータの挿入が容易であり、ヒータの先端がガスセンサ素子の後端部に当接して、ヒータが折損するなどの不具合も解消できる。
【0040】
さらに、上記センサの製造方法であって、挿入位置決め工程は、チャック装置により、前記ヒータのうち前記金属外筒の先端部よりも先端側に突出する部分の一部を把持して、上記ヒータの先端の位置を調整して行うセンサの製造方法とすると良い。
【0041】
このセンサの製造方法では、挿入位置決め工程で、チャック装置によってヒータの先端を導くので、容易で確実にヒータの先端をガスセンサ素子の後端開口に挿入することができる。
【0042】
さらに他の解決手段は、センサ素子と、上記センサ素子を保持する主体金具と、上記センサ素子と電気的に導通し、上記センサ素子より後端側に延びる1または複数のセンサ端子部材と、自身の先端部で上記主体金具と接続する金属外筒と、上記金属外筒の内部に収容された電気絶縁性のセパレータであって、後端側に位置する後端側部、先端側に位置する先端側部、及び、上記後端側部及び先端側部の中間に位置し上記後端側部及び先端側部よりも大径であり、上記先端側部との間に先端側を向く先端側面、及び、上記後端側部との間に後端側を向く外筒当接面を有する鍔部、を含み、上記センサ端子部材が内部に位置し、少なくとも上記センサ端子部材間及び上記センサ端子部材と上記金属外筒との間のいずれかを絶縁するセパレータと、を有し、上記金属外筒は、上記セパレータの鍔部の外筒当接面に当接する鍔部当接面を有する段部または内側凸部を含み、上記セパレータを後端側に付勢する付勢部材を有するセンサに用いるセパレータと付勢部材の組立体であって、上記付勢部材は、その内径が前記セパレータの先端側部の外径より大径で、その外径が前記金属外筒の内径よりも小さい金属筒部と、上記金属筒部の内側に配置された弾性保持部とを有し、上記セパレータの先端側部に、上記弾性保持部が弾性的に当接して、上記付勢部材が上記セパレータに保持されてなるセパレータと付勢部材の組立体である。
【0043】
本発明の組立体は、セパレータに付勢部材が自身の弾性力によって保持されている。このため、センサの製造に際して、この組立体を用いれば、セパレータと付勢部材とを別に組み付ける場合に比して、手間が掛からず、安価に製造することが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図2〜図14を参照して説明する。図2は本実施形態にかかり酸素センサ1の内部構造を示す説明図である。酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の酸素センサ素子2と、酸素センサ素子2の有底孔2aに挿入されたヒータ15とを備える。酸素センサ素子2は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質により中空軸状に形成されている。
なお、このような固体電解質としては、Y2O3ないしCaOを固溶させたZrO2が代表的なものであるが、それ以外のアルカリ土類金属ないし希土類金属の酸化物とZrO2との固溶体を使用してもよい。さらには、ベースとなるZrO2にはHfO2が含有されていてもよい。
【0045】
この酸素センサ素子2の有底孔2aの内面には、そのほぼ全面を覆うように、例えばPtあるいはPt合金により多孔質に形成されたセンサ内部電極層2cが、形成されている。一方、酸素センサ素子2の外面のうち先端部には同様な多孔質のセンサ外部電極層2bがそれぞれ設けられている(図4参照)。また、この酸素センサ素子2の軸方向の中間部には、径方向外側に突出する係合フランジ部2sが設けられている。絶縁性セラミックからなるインシュレータ5,7及びタルクから形成されたセラミック粉末6によって係合フランジ部2sが係合保持されることにより、酸素センサ素子2は中心にこの酸素センサ素子2を挿通する挿通孔を有する筒状の主体金具3に気密に保持されている。なお、本明細書において、酸素センサ素子2の軸に沿う方向(図2中、上下方向)のうち、先端部(閉じている側、図2中下方)に向かう側を「先端側」とし、これと反対方向(図2中上方)に向かう側を「後端側」ということとする。
【0046】
主体金具3は、酸素センサ1を排気管等の取付部に取り付けるためのねじ部3bや六角部3cを有し、プロテクタ4がプロテクタ接続部3aにレーザ溶接で接続されている。このプロテクタ4は、主体金具3の先端側開口部から突出する酸素センサ素子2の先端部を覆うように取り付けられている。この酸素センサ1はねじ部3bより先端側が排気管等のエンジン内に位置し、それより後端側は外部の大気中に位置して使用される。プロテクタ4には、排気ガスを透過させる複数のガス透過口が形成されている。
【0047】
一方、主体金具3の後端部3eは、インシュレータ7との間にリングパッキン9を介して加締められて気密保持されている。また六角部3cの後端側の接続部3dには、筒状の金属外筒21の先端部22aが外側からレーザ溶接により固着されている。また、この金属外筒21の後端側開口部にはゴム等で構成されたグロメット51を嵌入させて加締めることにより封止されている。グロメット51の中心部には、大気を金属外筒21内に導入する一方、水分の進入を防ぐフィルタ部材52が配置されている。またこのグロメット51の先端側には、絶縁性のアルミナセラミックからなるセパレータ31が設けられている。そして、セパレータ31及びグロメット51を貫通してセンサ出力リード線13,14及びヒータリード線18,19が配置されている(図2、図4参照)。
【0048】
図3に示すこのセパレータ31は、その側面図(図3(a)参照)に示すように、後端側部32、先端側部33、及びこれらの間に位置し、これらよりも大径の鍔部34とを有する。鍔部34のうち、後端側部32との間には、先端側(図中下方)ほど拡径してテーパ面をなす外筒当接面34aが形成されている。一方、先端側部33との間は、階段状の段差をなす先端側面34bが形成されている。また、このセパレータ31には、図2(b),(c)に示すように、各リード線13,14,18,19を挿通するためのリード線挿通孔31a,31bが軸方向に貫通して形成されている。また、後端側の端面には、通気溝31cが4個のリード線挿通孔31a,31bと干渉しない位置に十字形態で軸線と直交する方向に形成されている。また、セパレータ31の先端面に開口する有底状の保持孔31dが軸線方向に形成されている。
【0049】
図2及び図4に示すように、この保持孔31d及びリード線挿入孔31a,31bには、各リード線13,14,18,19が挿通され、第1,第2センサ端子金具11,12のコネクタ部11a,12a、及びヒータ端子部材16,17が互いに絶縁されつつセパレータ31内に保持される。
なお、図3(d)に示すように、保持孔31dの底面31eはセパレータ31の軸線方向中間部に位置している。ヒータ15の後端部15cは、セパレータ31の軸線方向先端側から保持孔31dに挿入され、ヒータ15の後端面15dが保持孔31dの底面31eに当接することでセパレータ31に対するヒータ15の軸線方向の位置決めがなされる。
【0050】
図4に示すように、第1センサ端子金具11は、一体に成形されたコネクタ部11a、セパレータ当接部11b、挿入部11cを有する。このうち、コネクタ部11aは、センサ出力リード線13の芯線を把持して、第1センサ端子金具11とセンサ出力リード線13とを電気的に接続する。また、セパレータ当接部11bは、セパレータ31の保持孔31dに弾性的に当接して(図2参照)、第1センサ端子金具11をセパレータ31内に保持する。また、挿入部11cは、酸素センサ素子2の有底孔2a内に挿入されて、センサ内部電極層2cと導通する。また、この挿入部11cは、下方押圧部11d及び上方押圧部11eを含み、この挿入部11cが酸素センサ素子2の有底孔2a内に挿入されることにより、挿入部11cが包囲するヒータ15を押圧して、ヒータ15の軸線が酸素センサ素子2の中心軸線に対して偏心して、発熱部15aが酸素センサ素子2の有底孔2aの内壁(センサ内側電極層2c)に接触するように、ヒータ15の姿勢を調整する。また、挿入部11cの後端側には、挿入部11cが酸素センサ素子2の有底孔2a内に没入するのを防ぐため、鍔部11gが設けられている。
なお、ヒータ15に形成される発熱部15aが偏心して、酸素センサ素子2の有底孔2aの内壁に接することで、より小さな容積に熱エネルギーを集中することになり、酸素センサ1の活性化時間を短縮する上で効果的である。
【0051】
一方、第2センサ端子金具12は、一体に形成されたコネクタ部12a、セパレータ当接部12b、把持部12cを有する。このうち、コネクタ部12aは、センサ出力リード線14の芯線を把持して、第2センサ端子金具12とセンサ出力リード線14を電気的に接続する。また、セパレータ当接部12bは、セパレータ31の保持孔31dに弾性的に当接して(図2参照)、第2センサ端子金具12をセパレータ31内に保持する。また、把持部12cは、酸素センサ素子2の後端付近の外周を把持する。
ここで、酸素センサ素子2は、図4に示すように、後端部に形成され、引き出し層2dを通じてセンサ外部電極層2bに導通する接続層2fを有する。把持部12cは、この接続層2fと導通することにより、センサ外部電極層2bとも導通する。また、把持部12cの先端側には、把持部12c内にガスセンサ素子2の後端部を挿入しやすくするため、鍔部12fが設けられている。なお、引き出し層2d及び接続層2fは、焼き付けにより形成されている。
【0052】
また、図2及び図4に示すように、ヒータ15は棒状のセラミックヒータであり、アルミナを主とする芯材に抵抗発熱体(図示せず)を有する発熱部15aが形成されている。電極パッド15e,15fにろう付け接続されるヒータ端子金具16,17及びヒータリード線18,19と通じて、このヒータ15に通電すると、酸素センサ素子2の先端部が加熱される。ヒータ端子金具17には、ヒータリード線18の芯線を把持して、このヒータ端子金具17とヒータリード線18を電気的に接続するコネクタ部17aを有している。なお、図4には示さないが、ヒータ端子金具16も同様にコネクタ部によりヒータリード線19の芯線を把持するコネクタ部を有している。
【0053】
金属外筒21(図5参照)は、金属製で略円筒形状を成し、先端側(図中下側)に位置し、上述したようにその先端側の先端部22aが主体金具3と接合される第1外筒部22と、これよりも後端側に位置し第1外筒部よりも小径の第2外筒部23とを有している。この第2外筒部23の軸方向中間部分には、周方向に均等に4箇所、径方向内側に凸部頂面24aが四角形状となって突出する内側凸部24が形成されている。この内側凸部24のうち、この凸部頂面24aより先端側には、斜面をなす鍔部当接面24bが形成されている。この鍔部当接面24bは、図2に示すように、セパレータ31の外筒当接面34aと当接する。
【0054】
さらに、図2に示すように、セパレータ31の先端側部33の周囲には、付勢金具41が装着されている。この付勢金具41は、図6に示すように、円筒状の金属筒部42のほか、この金属筒部42の後端部42aに、金属筒部42と一体に形成されたJ型弾性保持部43及び筒部延在部44を有する。このJ型弾性保持部43は、周方向に等間隔に4箇所点在しており、径方向内側に延びると共に徐々に方向転換して先端側に延びて略J字状に湾曲してなる。このJ型弾性保持部43は、付勢金具41をセパレータ31の先端側部33に装着すると、弾性変形して付勢金具41を先端側部33に保持する(図7参照)。保持の強さは、J型弾性保持部43の幅や形状等によって調整することができる。また、筒部延在部44は、J型弾性保持部43同士の間に形成され、J型弾性保持部43と同様に内側にJ字状に湾曲している。但し、J型弾性保持部43の方が、筒部延在部44より径方向内側に突出するように、曲率が調整されている。そして後述するようにして、金属外筒21の第2外筒部23に変形部23bを成形するのに伴って、金属筒部42にも変形部42aを形成することにより、金属筒部42でセパレータ31の先端側面34bを、従って、セパレータ31を後端側に付勢する。なお、このように金属筒部42の後端部42aに湾曲した筒状延在部44やJ型弾性保持部43を設けたため、後述するように、酸素センサ1を製造するに当たり、セパレータ31の先端側面34bに当接した場合に、セパレータ31の姿勢変化を妨げにくくなっている。
【0055】
この酸素センサ1は、以下のようにして製造される。予め、第1,第2センサ端子金具11,12のコネクタ部11a,12aにそれぞれセンサ出力リード13,14を接続し、ヒータ端子金具16,17のコネクタ部17a等にヒータリード線18,19を接続しておく。そして、図4の右下に示すように、ヒータ15を第1センサ端子金具11の挿入部11c内に位置させた状態で、各リード線13,14,18,19をセパレータ31の保持孔31d及びリード線挿通孔31a,31bに挿通する。そして、図7に示すように、保持孔31d内に、第1,第2センサ端子金具11,12の一部、ヒータ端子金具16,17の全体、及びヒータ15の後端部15cが互いに絶縁して保持された状態としておく。また、図9(b)に示すように、セパレータ31の先端側部33の外周に、J型弾性保持部43の当接部43a(金属筒部42の後端部42b)が鍔部34の先端側面34bに当接するようにして、付勢金具41を装着して、組立体39(図7参照)としておく。本実施形態では、予め組立体39としてセパレータ31と付勢金具41とを一体に扱えるようにしているので、以下に説明する工程において、セパレータ31と付勢金具41との取り扱いが容易である。
なお、図4の左下部には、酸素センサ素子2と第2センサ端子金具12とが接続されている状態を示しているが、後述するようにして、酸素センサ素子2と第2センサ端子金具12とは接続されるのであり、この段階では、第2センサ端子金具12は酸素センサ素子2と接続していない。
このように、内部にリード線13等を挿通し、第1センサ端子金具11等を保持したセパレータ31を、金属外筒21に遊挿し、各リード線13等をグロメット51に挿通する。
【0056】
図8に示すように、予め主体金具に3に酸素センサ素子2を固着し、また、主体金具3にプロテクタ4を溶接しておく。
酸素センサ素子2の軸線と、金属外筒21の軸線が一致するように両者の位置を調整し、以下の当接工程を行う。即ち、金属外筒21を先端側(図中下方)に移動させ、セパレータ31の外筒当接面34aと金属外筒21の鍔部当接面24bとが当接し、かつセパレータ31が金属外筒21に遊挿された状態とし、金属外筒21の後端部にグロメット51を嵌め込む。さらに、金属外筒21を先端側(図中下方)に移動させる。そして、ヒータ15が酸素センサ素子2の有底孔2a内に挿入され、金属外筒21の先端部22aが主体金具3の六角部3cに当接するまで金属外筒21を先端側に移動させる。なお、酸素センサ素子2や主体金具3と、金属外筒21やヒータ15,セパレータ31とを相対的に近づける方向に移動させればよく、上記とは逆に、酸素センサ素子2や主体金具3を後端側(図中上方)に移動させても良い。
【0057】
これにより、ヒータ15と共に第1センサ端子金具11の挿入部11cも酸素センサ素子2の有底孔2aに挿入され、センサ内側電極層2cと導通する。また、挿入部11cが酸素センサ素子2の有底孔2a内に挿入されることにより、ヒータ15の軸線が酸素センサ素子2の軸線に対して傾きかつ偏心して、ヒータ15の発熱部15aが有底孔2aの内壁に接するようにするように調整される。また、第2センサ端子金具12の把持部12cが酸素センサ素子2の後端部分を把持し、接続層2fと導通する。
特に、本実施形態では、セパレータ31の保持孔31dの底面31eで、ヒータ15の後端面15dを押して、ヒータ15を酸素センサ素子2の有底孔2a内に挿入する。そしてこのセパレータ31は、金属外筒21に押されて移動している。このため、金属外筒21の先端部22aが主体金具3の六角部3cに当接するまで金属外筒21を先端側に移動させることで、ヒータ15の酸素センサ素子2の有底孔2aへの挿入深さが、金属外筒21,セパレータ31及びヒータ15の寸法で一意に決められるため、挿入深さの調節が不要である。
【0058】
さらに、セパレータ31に外筒当接面34aを設け、金属外筒21に鍔部当接面24bを設けたため、この当接工程では、以下の利点が得られる。図9を用いて説明する。
図9(a)は、本実施形態と異なり、セパレータSPの鍔部SPTにテーパ面を設けないで、階段状の後端側面SPTaを形成する一方、金属外筒GTの段部GTDにも階段状の先端側面GTDaを設けた場合を示す説明図である。なお、セパレータSP内にはリード線やヒータが保持されているが、図示を省略している。
【0059】
セパレータSPの鍔部SPTの外径は金属外筒の内径より小さいから、セパレータSPは金属外筒GTの軸GTxに対して、その軸SPxがずれるように配置されることが許容される。しかるに、この状態で、金属外筒GTを先端側(図中下方)に移動させ、図示しないヒータを酸素センサ素子内に挿入しても、両者の軸GTxとSPxとが一致させる力は働かない。むしろ、セパレータSPの後端側面SPTaと金属外筒GTの先端側面GTDaとの間の摩擦により、セパレータSPの移動が阻止される。すると、セパレータSPの軸SPxが金属外筒GTの軸GTxに対してずれたまま、従って、セパレータSPの軸SPxが酸素センサ素子の軸ともずれたまま、ヒータが酸素センサ素子の有底孔内に挿入されることとなる。このため、ヒータと第1センサ端子金具が酸素センサ素子の有底孔内へ挿入され、第2センサ端子金具が酸素センサ素子を把持すると、セパレータSPの位置ズレにより、ヒータや第1,第2センサ端子金具、ヒータ端子金具とセパレータとの間に応力が発生した状態で、酸素センサが製造されることとなる。すると極端な場合には、この応力により各端子金具が破断したり、酸素センサ素子が破壊したり、ヒータが折損したり、ヒータとヒータ端子金具との間のロウ付け部分が破損したりする不具合を生じる可能性がある。
【0060】
これに対し、図9(b)に示す本実施形態の場合には、セパレータ31に斜面を成す外筒当接面34aを設け、金属外筒21にも斜面をなす鍔部当接面24bを設けた。このため、金属外筒21を先端側(図中下方)に移動させ、ヒータ15や第1センサ端子金具11の挿入部11cが酸素センサ素子2の有底孔2aの挿入され、あるいは第2センサ端子金具12の把持部12cに酸素センサ素子2が挿入されると、これらの間に生じる摩擦抵抗により、セパレータ31に外筒当接面34aが金属外筒21の鍔部当接面24bに押しつけられる。すると、セパレータ31の軸31xが金属外筒21の軸21xに一致するようにセパレータ31が移動する。このため、上述のような、セパレータの位置ズレに伴う応力がヒータ15や第1,第2センサ端子金具11,12,ヒータ端子金具16,17に発生することが解消あるいは軽減される。このため、各端子金具やヒータ、酸素センサ素子の破損や折損が防止され、信頼性の高い酸素センサ1とすることができる。
【0061】
また、前述した従来技術では、絶縁部材1005が弾性部材1006によって第1金属カバー1003に固定されていた(図1参照)。これとは異なり、ヒータ15を酸素センサ素子2内に挿入するこの当接工程においては、このセパレータ31は、金属外筒21に固定されず遊挿された状態にある。このため、ヒータ15や第1センサ端子金具11を酸素センサ素子2の有底孔2a内へ挿入し、第2センサ端子金具12で酸素センサ素子2を把持する際に、これらの部材が摩擦抵抗などを受け、これがセパレータ31に伝わっても、セパレータ31が適宜傾くなど移動することが可能である。このため、ヒータ15や各端子金具11,12,16,17とセパレータ31との間に応力が生じ難く、この点でも、ヒータや各端子金具の破損を防止できる。
【0062】
なお、この当接工程においては、図8に示すように、その当初において、ヒータ15のうち、金属外筒21から突出している部分をチャック機構CHで把持し、その先端15bの位置を調整して、酸素センサ素子2の後端側開口2h内に挿入できるように導く挿入位置決め工程を含むようにすると良い。このようにすると、寸法公差やヒータ端子金具16,17の曲がりなどの影響で、ヒータ15の先端15bの位置が所定の位置からずれていた場合でも、確実にヒータ15を有底孔2aに挿入できる。なお、ヒータ15の先端15bが後端側開口2h内に挿入できた後には、チャック機構CHを解除する。
【0063】
その後、図10に示すように、主体金具3の接続部3eとこの外周側に位置する金属外筒21の先端部22aとを、金属外筒21を先端側に押圧しながら、加締め治具CL1によって加締めて仮接続する。
【0064】
さらに、図11,図12に示すように変形工程において、金属外筒21を押圧治具PUを用いて変形させると共に、その内部に位置する付勢金具41をも変形させることで、セパレータ31を金属外筒21内に固定する。図12(a)に、変形前の金属外筒21、セパレータ31、及び付勢金具41の状態を示す。前述したように、セパレータ31の鍔部34のうちテーパ面となっている外筒当接面34aと、金属外筒21の内側凸部24のうち斜面を形成する鍔部当接面24bとが互いに当接し、付勢金具41のJ型弾性保持部43の当接部43a(金属筒部42の後端部42b)が鍔部34の先端側面34bに当接した状態となっている。
【0065】
そこで、この変形工程では、金属外筒21の第2外筒部23のうち、付勢金具41の外側に位置する付勢金具周囲部23aの一部を変形させる。具体的には、付勢金具周囲部23aの一部を押圧治具PUを用いて縮径するように押圧して、図12(b)に示すように、変形部23bを環状に形成する。これに伴い、付勢金具41の金属筒部42の一部も縮径するように変形して変形部42aが形成される。これにより、金属外筒21の変形部23bと付勢金具41の変形部42aとが密着し、金属外筒21に付勢金具41が保持、固定される。
【0066】
さらにこのようにして付勢金具41に変形部42aを形成することで、金属筒部42のうちこの変形部42aよりも後端側(図中上方)の部分は若干後端側に移動する。このため、湾曲した金属筒部42の後端部42bで、セパレータ31の鍔部34を後端側(図中上方)に付勢することとなる。かくして、鍔部34が金属筒部と鍔部当接面24bとの間に挟まれて、セパレータ31が金属外筒21に固定される。しかも、鍔部34の外筒当接面34aが金属外筒21の鍔部当接面24bに押しつけられるように付勢されることとなるため、何らかの理由でセパレータ31の軸31xが金属外筒21の軸21xとずれていたとしても、この変形工程により、セパレータ31の軸31xが金属外筒21の軸21xと一致するように、セパレータ31が移動させられ、固定される。
【0067】
特に、この付勢金具41には、J型弾性保持部43や筒部延在部44を備えているため、先端側面34bと付勢金具41(J型弾性保持部43および筒部延在部44)との当接箇所が、幅のごく細い破断したリング状になる。すると、当接箇所が幅広のリング状に広がっている場合に比して、セパレータ31の姿勢(例えば、金属外筒21の軸21xに対するセパレータ31の軸31xのズレ、軸31xの傾き、回転など)を比較的容易に変えられる。
従って、この変形工程によっても、セパレータ31の位置ズレによって、応力がヒータ15や第1,第2センサ端子金具11,12,ヒータ端子金具16,17に発生することが解消されあるいは軽減される。このため、各端子金具やヒータの破損や折損が防止され、信頼性の高い酸素センサ1とすることができる。
【0068】
また、本実施形態では、付勢金具41を用いたことにより、ヒータ15を酸素センサ素子2の有底孔2aに挿入し、酸素センサ素子2と第1,第2センサ端子金具11,12と電気的に接続し、金属外筒21を主体金具3に当接させた後に、金属外筒21を変形させてセパレータ21を固定した。
先に変形工程を行ってから当接工程を行う場合、既にセパレータ31が金属外筒21に固定された状態で当接工程が行われる。このため、当接工程で、第1,第2センサ端子金具11,12やヒータ端子金具16,17のセパレータ31内の配置のズレや変形などにより、第1,第2センサ端子金具11,12やヒータ端子金具16,17、ヒータ15などに応力が掛かっても、セパレータ31が固定されて適切に移動できないため、第1,第2センサ端子金具11,12が破断したり、ヒータ15が折損したり、ヒータ15の電極パッド15e,15fとヒータ端子金具16,17との間の接続が破壊するなどの不具合を生じることがある。
これに対し本実施形態のように、当接工程を先に行い、変形工程を後に行うことで、当接工程において、第1,第2センサ端子金具11,12やヒータ端子金具16,17、ヒータ15などに応力が掛かっても、遊挿状態にあるセパレータ31が適切に移動して、応力を解消あるいは軽減するので、ヒータの折損や各端子金具の破断等の不具合を生じ難い。
【0069】
次いで、図13に示すように、金属外筒21の第2外筒部23のうち、グロメット51の周囲に位置する部分を加締め治具CL2によって加締め、金属外筒21及び各リード線13等を気密に封止する。
さらに、図14に示すように、既に仮接続した主体金具3の接続部3dと金属外筒21の先端部22aとをレーザ溶接により気密に接続するして、酸素センサ1を完成させる。
【0070】
なお、本実施形態の酸素センサ2では、図12(b)に示すように、セパレータ31の鍔部34と、金属外筒21のうちこの鍔部34の周囲に位置する鍔部周囲部23cの間には隙間が形成される。ところで、付勢金具41の金属筒部42の外径d2(=14mmφ)は、鍔部34の外径d1(=13.4mmφ)よりも若干大きくしてある。このため、この酸素センサ1を自動車に装着して使用していた場合に、石はねにより金属外筒21のうち鍔部周囲部23cに石が衝突して金属外筒21が大きく凹んだ場合、凹んだ金属外筒21は、セラミックからなる鍔部34に衝突する前に、付勢金具41の金属筒部42に衝突するので、衝突が緩衝され、この部分に石が当たることによってセパレータ31が割れたり欠けたりする不具合を防止することができる。
【0071】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、金属外筒21の周方向に4ヶ所、内側凸部24を設けた例を示したが、最低3ヶ所あれば足りる。一方、金属外筒の周方向全周にわたって斜面が形成されるように段部を設けることもできる。
また、上記実施形態では、付勢金具41として、金属筒部42の後端にJ型弾性保持部43を周方向に4ヶ所形成した例を示したが、3ヶ所以上等間隔に形成すればよい。またJ型弾性保持部に代えて、金属筒部42の後端から径方向内側に延び、さらに折れ曲がって先端側に延びるL型弾性保持部を有する付勢金具を用いることもできる。あるいは、付勢金具に代えて、内径がセパレータ31の先端側部33の外径より小径で、この先端側部33に装着したとき、その外径が金属外筒21の内径よりも小さい円筒状ゴム部材を用いることもできる。この円筒状ゴム部材を用い、変形工程における金属外筒21の変形部23bの成型と共に、変形してセパレータ31の鍔部34の先端側面34bを後端側に付勢する。この円筒状ゴム部材を用いると取り扱いが容易になる。
さらに、前述した従来技術で用いた弾性部材1006を用いてもよい。この場合でも、セパレータ31に先端側ほど拡径する外筒当接面34aを設け、金属外筒21に先端側ほど径方向外側に位置する斜面をなす鍔部当接面24bを設けることで、セパレータ31を金属外筒21に固定する際、セパレータ31の軸31xが金属外筒21の軸21xに一致するように移動させることができる効果を得ることができる(図9参照)。
【0072】
上記実施形態では、酸素センサ1について説明したが、NOxセンサやHCセンサなど他のガスセンサについて、本発明を適用することもできる。また、上記実施形態では、酸素センサ素子2として先端を閉じた形状のセンサ素子を用いた。しかし、検知対象などに応じて形状を適宜変更しても良く、板状のセンサ素子を用いることもできる。また、セパレータ31に外筒当接面34aを形成でき、金属外筒21に鍔部当接面24bを形成できればよいから、ヒータを用いないセンサに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術にかかるガスセンサの全体構成を示す説明図である。
【図2】 実施形態にかかるガスセンサの全体構成を示す説明図である。
【図3】 セパレータの、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)はA−A断面図、(e)はB−B断面図である。
【図4】 セパレータへの酸素センサ素子及びヒータの組み付け状態を示す分解斜視図である。
【図5】 金属外筒の部分破断側面図である。
【図6】 付勢金具の部分破断側面図である。
【図7】 センサ端子金具等を内部に保持したセパレータを金属外筒内に配置した状態を示す説明図である。
【図8】 ヒータを酸素センサ素子の後端側開口に導いて挿入する様子を示す説明図である。
【図9】セパレータの鍔部の外筒当接面と、金属外筒の内側凸部の鍔部当接面とをテーパにしなかった場合(a)と、テーパにした場合(b)とを対比して示す説明図である。
【図10】 金属外筒と主体金具とを加締めて仮接続する様子を示す説明図である。
【図11】 金属外筒を外周から押圧して変形部を形成すると共に、付勢金具をも変形させる変形工程を示す説明図である。
【図12】 変形工程における金属外筒及び付勢金具の変形の様子を示す部分拡大説明図であり、(a)は変形前、(b)は変形後である。
【図13】 グロメットを加締める様子を示す説明図である。
【図14】 金属外筒と主体金具とをレーザ溶接する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 酸素センサ(ガスセンサ、センサ)
2 酸素センサ素子(ガスセンサ素子、センサ素子)
2a 有底孔
2b センサ外部電極層
2c センサ内部電極層
2h 後端側開口
3 主体金具
3d 接続部
11 第1センサ端子金具(センサ端子部材)
12 第2センサ端子金具(センサ端子部材)
13,14 センサ出力リード線
15 ヒータ
15d 後端面
16,17 ヒータ端子金具(ヒータ端子部材)
18,19 ヒータリード線
21 金属外筒
22a 先端部
24 内側凸部
24b 鍔部当接面
31 セパレータ
33 先端側部
34 鍔部
34a 外筒当接面
34b 先端側面
39 組立体(セパレータと付勢部材の組立体)
41 付勢金具(付勢部材)
42 金属筒部
42b (金属筒部の)後端部
43 J型弾性保持部
43a 当接部
CH チャック機構

Claims (12)

  1. センサ素子と、
    上記センサ素子を保持する主体金具と、
    上記センサ素子と電気的に導通し、上記センサ素子より後端側に延びる1または複数のセンサ端子部材と、
    自身の先端部で上記主体金具と接続する金属外筒と、
    上記金属外筒の内部に収容された電気絶縁性のセパレータであって、上記センサ端子部材が内部に位置し、少なくとも上記センサ端子部材間及び上記センサ端子部材と上記金属外筒との間のいずれかを絶縁するセパレータと、
    を有するセンサであって、
    上記セパレータは、後端側部及びこの後端側部よりも先端側に位置し上記後端側部よりも大径の鍔部を有し、
    上記金属外筒は、上記セパレータの鍔部に当接する段部または内側凸部を有し、
    上記セパレータの鍔部のうち上記金属外筒の段部または内側凸部に当接し後端側を向く外筒当接面と、上記金属外筒の段部または内側凸部のうち上記セパレータの鍔部の上記外筒当接面に当接する鍔部当接面とは、いずれも先端側ほど径方向外側に位置する斜面をなし、
    上記セパレータが、後端側に付勢された状態で上記金属外筒に保持されてなり、
    上記セパレータの上記鍔部と、上記金属外筒のうちこの鍔部の周囲に位置する鍔部周囲部との間には隙間が形成されてな
    センサ。
  2. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記セパレータの鍔部は、前記先端側を向く先端側面を有し、
    上記金属外筒内に保持され、上記鍔部の先端側面に当接して、上記セパレータを後端側に付勢する付勢部材であって、上記先端側面に対し径方向に見て点接触する付勢部材を備える
    センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセンサであって、
    前記センサ素子は、先端側を閉じた筒型のガスセンサ素子であり、
    上記ガスセンサ素子の有底孔内に挿入されてなる棒状のヒータと、
    上記ヒータと電気的に導通する1または複数のヒータ端子部材と、を有し、
    前記セパレータは、前記センサ端子部材及び上記ヒータ端子部材の相互間を絶縁するセパレータである
    センサ。
  4. センサ素子と、
    上記センサ素子を保持する主体金具と、
    上記センサ素子と電気的に導通し、上記センサ素子より後端側に延びる1または複数のセンサ端子部材と、
    自身の先端部で上記主体金具と接続する金属外筒と、
    上記金属外筒の内部に収容された電気絶縁性のセパレータであって、
    後端側に位置する後端側部、
    先端側に位置する先端側部、及び、
    上記後端側部及び先端側部の中間に位置し上記後端側部及び先端側部よりも大径であり、上記先端側部との間に先端側を向く先端側面、及び、上記後端側部との間に後端側を向く外筒当接面を有する鍔部、を含み、
    上記センサ端子部材が内部に位置し、
    少なくとも上記センサ端子部材間及び上記センサ端子部材と上記金属外筒との間のいずれかを絶縁する
    セパレータと、を有し、
    上記金属外筒は、上記セパレータの鍔部の外筒当接面に当接する鍔部当接面を有する段部または内側凸部を含み、
    上記セパレータを後端側に付勢する付勢部材を有する
    センサの製造方法であって、
    上記センサ端子部材が上記セパレータの内部に位置し、かつ、上記付勢部材を上記セパレータの先端側部の外周に保持し、上記セパレータの外筒当接面と上記金属外筒の鍔部当接面とが当接した状態で、上記金属外筒と上記主体金具の少なくともいずれかを互いに近づく方向に移動させて、上記金属外筒の先端部を上記主体金具に当接させる当接工程と、
    内部に上記センサ端子部材が位置し、その先端側部の外周に上記付勢部材を保持した上記セパレータの外筒当接面と上記金属外筒の鍔部当接面とが当接し、かつ、上記付勢部材が上記セパレータの鍔部の先端側面に当接した状態で、上記金属外筒のうち上記付勢部材の径方向外側に位置する部位を径方向内側に押圧して、内側に凸となる変形部を成型すると共に、上記付勢部材が上記セパレータを後端側に付勢するように上記付勢部材をも変形させる変形工程と、を備える
    センサの製造方法。
  5. 請求項4に記載のセンサの製造方法であって、
    前記セパレータの鍔部のうち前記外筒当接面と、前記金属外筒の段部または内側凸部のうち前記鍔部当接面とは、いずれも先端側に向かうほど径方向外側に位置する斜面をなすセンサの製造方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のセンサの製造方法であって、
    前記付勢部材は、
    その内径が前記セパレータの先端側部の外径より大径で、その外径が前記金属外筒の内径よりも小さい金属筒部と、
    上記金属筒部を上記セパレータの先端側部に装着したとき、上記金属筒部の内側において、弾性的に上記セパレータの先端側部に当接して、上記金属筒部を上記セパレータに保持する弾性保持部と、を有し、
    前記変形工程における上記金属外筒の変形部の成型と共に上記金属筒部の後端で上記セパレータの鍔部の先端側面を後端側に付勢する
    センサの製造方法。
  7. 請求項6に記載のセンサの製造方法であって、
    前記付勢部材の金属筒部は、径方向の内側または外側に湾曲する後端部を有する
    センサの製造方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載のセンサの製造方法であって、
    前記付勢部材の前記弾性保持部は、
    前記金属筒部の後端に位置し、径方向内側に延びると共に徐々に方向転換して先端側に延びて略J字状に湾曲してなるJ型弾性保持部である
    センサの製造方法。
  9. 請求項4〜請求項8のいずれか1項に記載のセンサの製造方法であって、
    前記センサ素子は、先端側が閉じた筒型のガスセンサ素子であり、
    上記ガスセンサ素子の有底孔内に挿入されてなる棒状のヒータと、
    上記ヒータと電気的に導通する1または複数のヒータ端子部材と、を有し、
    前記セパレータは、上記センサ端子部材及びヒータ端子部材の相互間の絶縁を保持し、
    前記当接工程は、上記セパレータが前記金属外筒内に遊挿された状態で、上記金属外筒と前記主体金具との少なくともいずれかを互いに近づく方向に移動させて、上記金属外筒の先端部を前記主体金具に当接させると共に、上記主体金具に保持された上記ガスセンサ素子内に上記ヒータを挿入し、
    前記変形工程は、上記当接工程の後に行う
    センサの製造方法。
  10. 請求項9に記載のセンサの製造方法であって、
    前記当接工程は、前記金属外筒の先端部よりも先端側に突出する前記ヒータの先端を前記ガスセンサ素子の後端側開口内に導くように位置決めして挿入する挿入位置決め工程を含む
    センサの製造方法。
  11. 請求項10に記載のセンサの製造方法であって、
    挿入位置決め工程は、
    チャック装置により、前記ヒータのうち前記金属外筒の先端部よりも先端側に突出する部分の一部を把持して、上記ヒータの先端の位置を調整して行う
    センサの製造方法。
  12. センサ素子と、
    上記センサ素子を保持する主体金具と、
    上記センサ素子と電気的に導通し、上記センサ素子より後端側に延びる1または複数のセンサ端子部材と、
    自身の先端部で上記主体金具と接続する金属外筒と、
    上記金属外筒の内部に収容された電気絶縁性のセパレータであって、
    後端側に位置する後端側部、
    先端側に位置する先端側部、及び、
    上記後端側部及び先端側部の中間に位置し上記後端側部及び先端側部よりも大径であり、上記先端側部との間に先端側を向く先端側面、及び、上記後端側部との間に後端側を向く外筒当接面を有する鍔部、を含み、
    上記センサ端子部材が内部に位置し、
    少なくとも上記センサ端子部材間及び上記センサ端子部材と上記金属外筒との間のいずれかを絶縁する
    セパレータと、を有し、
    上記金属外筒は、上記セパレータの鍔部の外筒当接面に当接する鍔部当接面を有する段部または内側凸部を含み、
    上記セパレータを後端側に付勢する付勢部材を有する
    センサに用いるセパレータと付勢部材の組立体であって、
    上記付勢部材は、
    その内径が前記セパレータの先端側部の外径より大径で、その外径が前記金属外筒の内径よりも小さい金属筒部と、
    上記金属筒部の内側に配置された弾性保持部とを有し、
    上記セパレータの先端側部に、上記弾性保持部が弾性的に当接して、上記付勢部材が上記セパレータに保持されてなる
    セパレータと付勢部材の組立体。
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