JP6908540B2 - ガスセンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガスの濃度を検出するセンサ素子を備えたガスセンサの製造方法に関する。
自動車等の排気ガス中の酸素やNOの濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質を用いたセンサ素子を有するものが知られている。
この種のガスセンサとして、板状のセンサ素子の後端側に電極パッド等の電極部を設け、この電極部にリード線を接続してセンサ素子からのセンサ出力信号を外部に取り出すものが広く用いられている。(特許文献1)。
このガスセンサは次のように製造することができる。まず、ゴム製のグロメットの挿通孔にリード線を挿通した後、グロメットの前方に配置したセパレータの挿通孔にこのリード線を挿通する。そして、グロメット及びセパレータを金属外筒の内部に収容して固定して外筒ユニットとし、さらに外筒ユニットを主体金具の後端側に接合する。
特開2002−214189号公報(図3)
しかしながら、従来のガスセンサの製造の場合、リード線をグロメット及びセパレータの各挿通孔に2回に分けて挿通しなければならず、作業効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、リード線を挿通する際の作業性を向上させたガスセンサの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサの製造方法は、軸線方向に延びるセンサ素子と、軸線方向に貫通する第1挿通孔を有する筒状のセパレータと、軸線方向に貫通する第2挿通孔を有する弾性部材と、を先端側からこの順で配置し、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔にリード線を挿通し、該リード線を前記センサ素子の後端側に形成された電極部に電気的に接続させるガスセンサの製造方法において、予め、外筒の内部に、先端側から順に前記セパレータ及び前記弾性部材を固定し、前記第1挿通孔と前記第2挿通孔が連通するように外筒ユニットを組み付ける組付工程と、前記外筒ユニットの前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔に前記リード線を一度に挿通するリード線挿通工程と、を有することを特徴とする。
このガスセンサの製造方法によれば、予め外筒の内部にセパレータ及び弾性部材を、第1挿通孔と第2挿通孔が連通するように固定した外筒ユニットに対し、リード線を挿通する。これにより、リード線を弾性部材及びセパレータの各挿通孔に2回に分けて挿通する必要がなく1回の挿通で済み、作業効率が向上する。
本発明のガスセンサの製造方法において、前記リード線の先端側の芯線に端子金具を接続する端子金具接続工程をさらに有し、前記リード線挿通工程を実施した後に、前記端子金具接続工程を実施してもよい。
このガスセンサの製造方法によれば、端子金具を介してリード線をセンサ素子の電極部に電気的に接続させる形態であっても、先にリード線を外筒ユニットに挿通することができ、作業効率を向上させることができる。
本発明のガスセンサの製造方法において、前記第1挿通孔、前記第2挿通孔及び前記リード線を複数備え、かつ個々の前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔毎に、挿通される前記リード線の種別が決まっており、前記外筒ユニットの外表面に、複数の前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔同士の径方向の位置関係を表すマークが付与されていてもよい。
このガスセンサの製造方法によれば、上記の位置関係が一意に決まるマークを所定の方向に向けて各リード線を外筒ユニットに挿通すれば、正しい第1挿通孔及び第2挿通孔に、対応する種別のリード線を挿通することができる。
なお、各挿通孔同士の「径方向の位置関係」とは、セパレータ及び弾性部材を軸線方向から見たときの各第1挿通孔、第2挿通孔の位置関係をいう。
本発明のガスセンサの製造方法において、前記外筒の後端側には径方向に窄まる段部が設けられ、前記弾性部材には径方向に広がる鍔部が設けられており、前記組付工程にて、前記段部の先端向き面に前記弾性部材の前記鍔部の後端向き面を係止させると共に、前記弾性部材の先端向き面に前記セパレータを当接させることで前記弾性部材を前記外筒の内部に固定してもよい。
このガスセンサの製造方法によれば、リード線を挿通する前に弾性部材を外筒にカシメ等により固定する場合に比べ、弾性部材が変形してその第2挿通孔が縮径したり潰れることを抑制し、リード線挿通工程にて、第2挿通孔にリード線を挿通し易くなる。
本発明のガスセンサの製造方法において、前記リード線挿通工程の後に、前記外筒と前記弾性部材とを共にカシメることで、前記弾性部材を前記外筒の内部に固定してもよい。
このガスセンサの製造方法によれば、リード線を挿通した後に弾性部材を外筒にカシメ固定するので、弾性部材が変形してその第2挿通孔が縮径したり潰れることを抑制し、リード線挿通工程にて、第2挿通孔にリード線を挿通し易くなる。
本発明のガスセンサの製造方法において、前記セパレータの外周には前記軸線方向に延びる凹部が設けられ、かつ前記セパレータを前記外筒の内部に固定するための筒状の固定部材であって、径方向に弾性的に撓む複数の片部を周方向に離間して有する固定部材をさらに備え、前記組付工程にて、前記セパレータの周囲に前記固定部材を配置して前記外筒の内部に収容する際、前記片部が前記凹部に対向しないようにしてもよい。
凹部はセパレータの位置関係を画像処理等で自動的に認識可能とするための目印であり、
片部は固定部材の径方向内側へ弾性的に撓むことで固定部材の内側に配置されたセパレータを周方向の複数の位置から径方向内側へ押圧し、セパレータを固定部材の内部に固定する。この場合、片部が凹部に対向した状態で組付けを行うと、その対向部位では片部が径方向内側へ撓み過ぎ、固定部材の周方向の他の部位と押圧力が変わってしまい、セパレータを周方向に均一に押圧(固定)することが困難になる。
そこで、このガスセンサの製造方法によれば、片部が凹部に対向しないように(凹部を避けるように)することで、セパレータを周方向に均一に押圧(固定)することができる。
この発明によれば、ガスセンサの製造において、リード線を挿通する際の作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサの製造方法によって製造されるガスセンサの一例の長手方向に沿う断面図である。 組付工程を示す工程図である。 リード線挿通工程を示す工程図である。 外筒ユニットを素子ユニットに接合してガスセンサを完成する工程を示す図である。 それぞれ第1挿通孔、第2挿通孔を複数備えたセパレータ及び弾性部材の平面図である。 凹部が設けられたセパレータ、及び複数の片部を有する固定部材を示す図である。 図6のセパレータに固定部材を組み付けた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガスセンサの製造方法によって製造される一例のガスセンサ(酸素センサ)1の長手方向に沿う全体断面図である。
このガスセンサ1は、自動車や各種内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサである。
図1に示すように、ガスセンサ1は、板状のセンサ素子100、センサ素子100等を内部に保持する主体金具30、主体金具30の先端部に装着されるプロテクタ24、及び後述するリード線11〜14、外筒25、セパレータ50、ゴムキャップ(弾性部材)52等を有している。センサ素子100は軸線L方向に延びるように配置されている。
主体金具30は、SUS430製のものであり、ガスセンサを排気管に取り付けるための雄ねじ部31と、取り付け時に取り付け工具をあてがう六角部32とを有している。また、主体金具30には、径方向内側に向かって突出する金具側段部33が設けられており、この金具側段部33にはセラミックホルダ35、滑石36が先端側から順に配置されている。そして滑石36の後端側には、アルミナ製のスリーブ39が配置され、スリーブ39の軸孔にセンサ素子100を挿通している。そして、主体金具30の後端側のカシメ部30aが内側に折り曲げられており、ステンレス製のリング部材40を介してスリーブ39が主体金具30の先端側に押圧されている。
スリーブ39の押圧により、主体金具30内で滑石36が圧縮充填されることによって、センサ素子100の外面と主体金具30の内面との間のシール性が確保される。
また、主体金具30の先端側外周には、主体金具30の先端から突出するセンサ素子100の先端部を覆う、金属製のプロテクタ24が溶接によって取り付けられている。このプロテクタ24は、二重構造をなしており、外側には有底円筒状の外側プロテクタ41、内側には有底円筒状の内側プロテクタ42が配置されている。
一方、主体金具30の後端側には、SUS430製の外筒25の先端側が挿入され、先端部25aを主体金具30にレーザ溶接等により固定している。外筒25の後端側内部には、セパレータ50が配置され、セパレータ50と外筒25の隙間に固定部材51が介在している。この固定部材51は、後述するセパレータ50の突出部50aに係合し、外筒25をカシメることにより外筒25とセパレータ50とにより固定されている。
また、セパレータ50には、第1挿通孔50bが先端側から後端側にかけて貫設されている。第1挿通孔50b内には、リード線11〜14の一部と、リード線11〜14の先端側にカシメられた接続端子16とが収容されている。
接続端子16は、センサ素子100の後端側に設けられた電極パッド(電極部)102と電気的に接続する。一方、各リード線11〜14は、外部において、図示しないコネクタに接続されるようになっている。このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線11〜14とは電気信号の入出力が行われることになる。
さらに、セパレータ50の後端側には、外筒25の後端側の開口部25bを閉塞するための略円柱状のゴムキャップ52が配置されている。このゴムキャップ52は、外筒25の後端内に装着された状態で、外筒25の外周を径方向内側に向かってカシメることにより、外筒25に固着されている。ゴムキャップ52にも、リード線11〜14をそれぞれ挿入するための第2挿通孔52bが先端側から後端側にかけて貫設されている。
次に、図2〜図4を参照し、本発明の実施形態に係るガスセンサの製造方法について説明する。図2は組付工程を示す工程図、図3はリード線挿通工程を示す工程図、図4は外筒ユニットを素子ユニットに接合してガスセンサを完成する工程を示す図である。
まず、図2(a)に示すように、カシメ前の固定部材素形材51xをセパレータ50の先端側の外周に嵌め、突出部50aに固定部材素形材51xの後端側を係合させてセパレータユニット60を組み付ける。
次に、図2(b)、(c)に示すように、セパレータユニット60を治具200に取り付ける。この治具200は、円柱状の台座200bと、台座200bの上方に一体に繋がり、台座200bから段部200fを形成して縮径する円柱状の本体部200cとを有し、本体部200c上面には上方に延びる2本のピン200pが固定されている。
ここで、図2(c)に示すように、固定部材素形材51x側を下向きにしてセパレータユニット60を治具200の上から降ろし、セパレータ50のうち対向する2つの第1挿通孔50bに2本のピン200pを挿通してゆく。セパレータユニット60をさらに降ろすと、第1挿通孔50bに2本のピン200pが挿通された状態で、段部200fに固定部材素形材51xの先端が当接し、セパレータユニット60が治具200に位置決めして取り付けられる。このとき、セパレータユニット60の上方に2本のピン200pが突出する。
次に、図2(c)、(d)に示すように、セパレータユニット60の上から、ゴムキャップ52を治具200に取り付ける。具体的には、図2(d)に示すように、ゴムキャップ52を治具200の上から降ろし、ゴムキャップ52のうち対向する2つの第2挿通孔52bに2本のピン200pを挿通してゆく。ゴムキャップ52をさらに降ろすと、第2挿通孔52bに2本のピン200pが挿通された状態で、ゴムキャップ52の先端がセパレータユニット60(セパレータ50)の先端に当接し、ゴムキャップ52が治具200に位置決めして取り付けられる。
このとき、ピン200pに位置決めされて、対応する第1挿通孔50bと第2挿通孔52bとが連通する。ここで、「対応する」、とは、第1挿通孔50b及び第2挿通孔52bが複数の場合に、セパレータ50とゴムキャップ52tの径方向の相対位置が規定どおりの状態で、個々の第1挿通孔50bと第2挿通孔52bとがそれぞれ対向して連通する(本例ではセパレータ50とゴムキャップ52tの4つの各挿通孔同士がそれぞれ連通する)ことをいう。
次に、図2(d)、(e)に示すように、ゴムキャップ52の上から、外筒25を治具200に取り付ける。具体的には、外筒25を降ろしてゆき、外筒25の内部に、先端側から順にセパレータユニット60及びゴムキャップ52を収容する。
ここで、外筒25の後端側には径方向に窄まる段部25dが設けられ、ゴムキャップ52の先端側には径方向に広がる鍔部52d(図2(c)参照)が設けられており、外筒25を降ろしてゆくと、段部25dの先端向き面にゴムキャップ52の鍔部52dの後端向き面が係止し、外筒25が治具200に位置決めして取り付けられる。
そして、図2(f)に示すように、外筒25の外面のうち、固定部材素形材51xと重なる部位C1を径方向内側へ向かってカシメ(八方丸カシメ等)、外筒25の内部に、先端側から順にセパレータ50及びゴムキャップ52を固定して外筒ユニット70を組み付ける(組付工程)。
このカシメにより、ゴムキャップ52の先端向き面にセパレータ50が当接し、一方でゴムキャップ52の鍔部52dが外筒25の段部25dに係止しているので、ゴムキャップ52の軸線L方向に移動が規制され、ゴムキャップ52を外筒25の内部に固定することができる。
なお、この時点ではゴムキャップ52はカシメられていない。
このようにして組み付けた外筒ユニット70を治具200から分離する。
次に、図3に示すようにして、リード線11〜14を外筒ユニット70に挿通する。
まず、図3(a)に示すように、リード線11〜14の先端側を、外筒ユニット70の後端側(ゴムキャップ52側)に向ける。リード線11〜14の先端の被膜には切れ目11c〜14cが入れられている。
そして、図3(b)に示すように、ゴムキャップ52の4つの第2挿通孔52bに、リード線11〜14のそれぞれを先端側から挿通し、外筒ユニット70の反対側である先端側にリード線11〜14を突出させる。これにより、リード線挿通工程が終了する。
そして、リード線11〜14の先端の切れ目11c〜14cよりも先端の被膜を取り去り、芯線11a〜14aを露出させる。
なお、外筒ユニット70における外筒25の外表面の一部には、マーク70mが付与されているが、これについては後述する。
次に、図3(c)に示すように、芯線11a〜14aにそれぞれ、接続端子16のカシメ部16bをカシメ、接続端子16を接続する(端子金具接続工程)。
そして、図3(d)に示すように、リード線11〜14の後端側を後端に引張り、接続端子16をセパレータ50の各第1挿通孔50bにそれぞれ収容する。
次に、図4に示すように、リード線11〜14を挿通した外筒ユニット70を、予め別途組付けた素子ユニット80に接合し、ガスセンサ1が完成する(ユニット接続工程)。
ここで、素子ユニット80の後端側には、センサ素子100の後端部が突出し、電極パッド102が露出している。そして、外筒ユニット70のセパレータ50側を電極パッド102に向けて外筒ユニット70を素子ユニット80の上から被せると、セパレータ50の第1挿通孔50bの内部に対向する接続端子16の間にセンサ素子100の後端部が挿入され、電極パッド102に接続端子16が電気的に接続される。
そして、主体金具30の後端側を収容した外筒25の先端部25aを、レーザ溶接等により主体金具30に固定する。さらに、外筒25の外面のうち、ゴムキャップ52と重なる部位を径方向内側へ向かってカシメ、ゴムキャップ52を外筒25の内部に固定するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態においては、予め外筒25の内部にセパレータ50及びゴムキャップ52を、対応する第1挿通孔50bと第2挿通孔52bが連通するように固定した外筒ユニット70に対し、リード線11〜14を挿通する。これにより、リード線11〜14をゴムキャップ52及びセパレータ50の各挿通孔50b、52bに2回に分けて挿通する必要がなく1回の挿通で済み、作業効率が向上する。
又、上述のように本実施形態においては、リード線挿通工程を実施した後に、リード線11〜14の芯線11a〜14aに端子金具16を接続する。これにより、端子金具16を介してリード線11〜14をセンサ素子100の電極部(電極パッド)102に電気的に接続させる形態であっても、先にリード線11〜14を外筒ユニット70に挿通することができ、作業効率を向上させることができる。
又、図5に示すように、本実施形態においては、第1挿通孔50b、第2挿通孔52b、及びリード線11〜14を複数(本例ではそれぞれ4つ)備え、かつ個々の第1挿通孔50b及び第2挿通孔52b毎に、挿通されリード線11〜14の種別が決まっている。
具体的には、セパレータ50の4個の第1挿通孔50b1、50b2、50b3、50b4に対し、ゴムキャップ52の4個の第2挿通孔52b1、52b2、53b3、54b4がそれぞれ対応している。そして、第1挿通孔50b1及び第2挿通孔52b1にリード線11が挿通され、第1挿通孔50b2及び第2挿通孔52b2にリード線12が挿通され、第1挿通孔50b3及び第2挿通孔52b3にリード線13が挿通され、第1挿通孔50b4及び第2挿通孔52b4にリード線14が挿通されるようになっている。
本例では、リード線11、12がセンサ素子100のヒータ(図示せず)の通電用であり、リード線13がセンサ素子100の出力検出用(+側)であり、リード線14がセンサ素子100の出力検出用(−側)である。
このような場合に、例えば図5のゴムキャップ52を180度回転させてもゴムキャップ52の形状は同一であり、180度回転させない状態と区別できない。そして、仮にこの状態で本来、第1挿通孔50b1及び第2挿通孔52b1の部分(図5の左下)にリード線11を挿通すると、実際には第1挿通孔50b4及び第2挿通孔52b4に挿通してしまい、センサ素子100が正常に作動しない。
そこで、図3(b)に示したように、外筒ユニット70の外表面に、複数の第1挿通孔50b2及び第2挿通孔52b2同士の径方向の位置関係を表すマーク70mを付与する。そして、この位置関係が一意に決まるマーク70mを所定の方向(例えば作業者から見て左側)に向けて各リード線11〜14を外筒ユニット70に挿通すれば、正しい第1挿通孔50b及び第2挿通孔52bに、対応する種別のリード線11〜14を挿通することができる。
なお、各挿通孔同士の「径方向の位置関係」とは、セパレータ50及びゴムキャップ52を軸線L方向から見たときの各第1挿通孔50b、第2挿通孔52bの位置関係(図5参照)をいう。
又、上記の位置関係が一意に決まるようにマーク70mを付与するため、本例では、外筒ユニット70の外筒25の外表面のうち、周方向に一箇所マーク70mを付与する。
これに対し、例えば2個目のマーク70mを外筒25の外表面の180度反対側にも設けてしまうと、ゴムキャップ52を180度回転させたかどうかがわからず、各挿通孔同士の径方向の位置関係を表すことができないことは言うまでもない。
又、図2(c)、(d)に示すように、本実施形態においては、組付工程にて、段部25dの先端向き面にゴムキャップ52の鍔部52dの後端向き面を係止させ、ゴムキャップ52の先端向き面にセパレータ50を当接させることで、ゴムキャップ52を外筒25の内部に固定している。
これにより、リード線11〜14を挿通する前にゴムキャップ52をカシメ等により固定する場合に比べ、ゴムキャップ52が変形してその第2挿通孔52bが縮径したり潰れることを抑制し、リード線挿通工程にて、第2挿通孔52bにリード線11〜14を挿通し易くなる。
そして、ユニット接続工程の後に、外筒25とゴムキャップ52とを共にカシメることで、ゴムキャップ52を外筒25の内部にしっかりと固定してもよい。
これにより、リード線11〜14の挿通が完了した後に、ゴムキャップ52を外筒25にカシメで変形させて外筒25の内部にしっかりと固定することができると共に、リード線11〜14の挿通をなんら阻害しないことになる。
又、図6、図7に示すように、セパレータ50の外周には軸線L方向に延びる凹部50rが設けられ、固定部材51が筒状で径方向に弾性的に撓む複数の片部51pを周方向に離間して有してもよい。
ここで、凹部50rは、上記した図2(b)でセパレータユニット60を治具200に取り付ける際の治具200との位置関係を画像処理等で自動的に認識可能とするための目印であり、本例では、1つの凹部50rがセパレータ50の先端から突出部50aまで延びている。
一方、図6(b)に示すように、片部51pは固定部材51の後端向き面から固定部材51の内部に向かって折り返されており、固定部材51の径方向内側へ弾性的に撓むようになっている。これにより、固定部材51の内側に配置されたセパレータ50を周方向の複数の位置から径方向内側へ押圧し、セパレータ50を固定部材51の内部に固定することができる。
そして、組付工程(図2(a))にて、図6のセパレータ50に固定部材51を嵌める場合、図7に示すように、片部51pが凹部50rに対向しないように位置合わせするとよい。
これは、片部51pが凹部50rに対向した状態で組付けを行うと、その対向部位では片部51pが径方向内側へ撓み過ぎ、固定部材51の周方向の他の部位と押圧力が変わってしまい、セパレータ50を周方向に均一に押圧(固定)することが困難になり、セパレータ50が軸線L方向からブレる等の不具合が生じるからである。
そこで、図7に示すように、片部51pが凹部50rに対向しないように(凹部50rを避けるように)、隣接する片部51pの間の部位Rを凹部50rに対向させることで、セパレータ50を周方向に均一に押圧(固定)することができる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
例えば、セパレータ、弾性部材、端子金具の形状は限定されない。又、第1挿通孔、第2挿通孔、リード線、及び端子金具の個数も限定されない。
さらに、ガスセンサ1が完成後の状態では、セパレータ50の第1挿通孔50bにリード線11〜14が配置されずに、リード線11〜14の先端側に接続された接続端子16や他の電気的接続部材のみが収容されていてもよい。
又、ガスセンサとしては、酸素センサ、全領域ガスセンサの他、NOxセンサが挙げられる。
マーク70mは、外筒ユニット70の外表面であって外部から視認や画像認識できる位置であればよく、外筒25の外表面に限らず、例えばセパレータ50の先端向き面や、ゴムキャップ52の後端向き面にマークが付与されていてもよい。又、マーク70mは印刷や塗料等で後から付与するものに限らず、例えばセパレータ50の先端向き面や、ゴムキャップ52の後端向き面に予め凸部や凹部等を設けておき、これをマークとしてもよい。
1 ガスセンサ
11〜14 リード線
11a〜14a 芯線
16 端子金具
25 外筒
25d 外筒の段部
50 セパレータ
50b 第1挿通孔
50r セパレータの凹部
51 固定部材
51p 片部
52 弾性部材(ゴムキャップ)
52b 第2挿通孔
52d 鍔部
70 外筒ユニット
70m マーク
100 センサ素子
102 電極部(電極パッド)
L 軸線

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びるセンサ素子と、軸線方向に貫通する第1挿通孔を有する筒状のセパレータと、軸線方向に貫通する第2挿通孔を有する弾性部材と、を先端側からこの順で配置し、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔にリード線を挿通し、該リード線を前記センサ素子の後端側に形成された電極部に電気的に接続させるガスセンサの製造方法において、
    予め、外筒の内部に、先端側から順に前記セパレータ及び前記弾性部材を固定し、前記第1挿通孔と前記第2挿通孔が連通するように外筒ユニットを組み付ける組付工程と、
    前記外筒ユニットの前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔に前記リード線を一度に挿通するリード線挿通工程と、を有することを特徴とするガスセンサの製造方法。
  2. 前記リード線の先端側の芯線に端子金具を接続する端子金具接続工程をさらに有し、
    前記リード線挿通工程を実施した後に、前記端子金具接続工程を実施することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの製造方法。
  3. 前記第1挿通孔、前記第2挿通孔及び前記リード線を複数備え、かつ個々の前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔毎に、挿通される前記リード線の種別が決まっており、
    前記外筒ユニットの外表面に、複数の前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔同士の径方向の位置関係を表すマークが付与されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサの製造方法。
  4. 前記外筒の後端側には径方向に窄まる段部が設けられ、前記弾性部材には径方向に広がる鍔部が設けられており、
    前記組付工程にて、前記段部の先端向き面に前記弾性部材の前記鍔部の後端向き面を係止させると共に、前記弾性部材の先端向き面に前記セパレータを当接させることで前記弾性部材を前記外筒の内部に固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサの製造方法。
  5. 前記リード線挿通工程の後に、前記外筒と前記弾性部材とを共にカシメることで、前記弾性部材を前記外筒の内部に固定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスセンサの製造方法。
  6. 前記セパレータの外周には前記軸線方向に延びる凹部が設けられ、かつ前記セパレータを前記外筒の内部に固定するための筒状の固定部材であって、径方向に弾性的に撓む複数の片部を周方向に離間して有する固定部材をさらに備え、
    前記組付工程にて、前記セパレータの周囲に前記固定部材を配置して前記外筒の内部に収容する際、前記片部が前記凹部に対向しないようにすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスセンサの製造方法。
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