JP2011242381A - ガスセンサユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、かつ簡単な構成でセンサキャップの装着感が得られるガスセンサユニットを提供する。
【解決手段】ガス検出素子22と、ガス検出素子に挿入されて内側電極29と接続し、ガス検出素子の後端側から突出するセンサ端子24と、センサ端子の後端部の周囲を取り囲む筒状の包囲体23と、を有するガスセンサ21と、センサ端子と接続するキャップ端子151と、包囲体の後端部を取り囲む挿通孔174h1が形成されると共にキャップ端子の周囲を囲むキャップ体170とを有するセンサキャップ150と、を備えるガスセンサ
ユニットであって、キャップ体は樹脂からなり、挿通孔には、包囲体を囲むキャップ体シール160が内嵌され、キャップ体は、キャップ体シールの後端向き面及び先端向き面にそれぞれ当接しつつキャップ体シールを保持する後端シール押さえ部174s及び先端シール押さえ部を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガス検出素子を有するガスセンサと、これに装着されガスセンサの出力を外部に伝えるセンサキャップとを組み合わせたガスセンサユニットに関する。
従来から、ガス検出素子を有するガスセンサとして、様々なものが提案されている。これらのガスセンサとしては、例えば、酸素イオン導電性を有する固体電解質体からなるガス検出素子を有し、内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体に取付けられて、排気ガス中の特定ガス(例えば酸素)の濃度を検知するものが挙げられる。又、このようなガスセンサにおいては、このガスセンサからの出力を外部に伝えるため、ガスセンサの後端にはセンサキャップが着脱自在に被せられ、全体としてガスセンサユニットを構成しているものがある。(例えば、特許文献1、2参照)。
従来のガスセンサユニット900は、図10に示すようにガスセンサ1とセンサキャップ100を備えており、ガスセンサ1とセンサキャップ100とは着脱可能で、かつガスセンサ1の周方向に回転自在になっている。
ガスセンサ1は、軸線方向に向かって延び、先端部が被測定ガスに晒される有底筒状のガス検出素子2と、ガス検出素子2の周囲を取り囲む主体金具3とを有している。このガス検出素子2は、自身の外側面及び内側面にそれぞれ外側電極4及び内側電極5を有している。ガス検出素子2の後端側の筒孔内には、内側電極5と接続し、ガス検出素子2からの出力信号を外部に出力する筒状の端子部材6が挿入されている。また、主体金具3の後方側には、ガス検出素子2の後端側及び端子部材6を取り囲み、主体金具3に保持された包囲体7が備えられている。
他方、センサキャップ100は、略二重筒状のキャップ端子101と、キャップ端子101と包囲体7の後端側とを取り囲む弾性部材(例えば、ゴム部材)からなる筒状の端子包囲部102とを有しており、端子包囲部102には、包囲体7を挿入する挿通孔110が設けられている。キャップ端子101は、中心から軸線方向に延びる先端が有底の筒部101aを有するとともに、筒部101aの後端縁から径方向外側に同心円状に広がるフランジ面を有し、フランジ面の外周縁が先端側に立ち下がっている。そして、筒部101aをガスセンサ1の端子部材6に挿入することで、両者が電気的に接続されて出力信号を外部装置に送信するようになっている。さらに、センサキャップ100には、端子包囲部102から径方向外側に向かって突出し、キャップ端子101と接続するリード線103の周囲を覆うリード線包囲部104を有している。これによりリード線103は、センサキャップ100(端子包囲部102及びリード線包囲部104)から径方向外側に向かって引き出されることとなる。また、センサキャップ100には、端子包囲部102の径方向外側に向かって突出し、端子包囲部102の内部と外部とを連通する連通孔111を有するフィルタ包囲部105を有している。このフィルタ包囲部105の内部には、連通孔111を塞ぐように、通気性及び撥水性を有するフィルタ部材106が配置されている。
また、端子包囲部102はゴム部材により成型されているため、包囲体7と端子包囲部102との間はシール(水密的に密着)されており、ガスセンサ1の内部に水等の異物が侵入しショートすることを防止している。
特開2007−107935号公報 特開2008−256544号公報
ところで、従来のガスセンサユニット900の場合、ガスセンサ1との着脱のし易さ、ガスセンサ1との結合部のシール等の観点から、センサキャップ100全体がゴム部材から構成されているが、結合部をシール可能な弾性を持つようなゴム部材は単価が高く、コスト増を招いていた。さらに、ゴム部材から形成されたセンサキャップ100は内燃機関等から受ける熱により熱劣化を生じるため、必要に応じて交換する必要があった。
そこで、本発明は、低コストであって、且つゴムシール部材の交換が容易なガスセンサユニットの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサユニットは、軸線方向に延び、先端側が閉じた有底筒状のガス検出素子と、前記ガス検出素子の内表面に形成された内側電極と電気的に接続するように前記ガス検出素子の筒孔内に挿入されると共に、自身の後端部が前記ガス検出素子の後端側から突出するセンサ端子と、前記センサ端子の後端部の周囲を取り囲む筒状の包囲体と、を有するガスセンサと、前記センサ端子と電気的に接続するキャップ端子と、前記包囲体の後端部の少なくとも一部を取り囲む挿通孔が形成されると共に前記キャップ端子の周囲を囲むキャップ体とを有するセンサキャップと、を備えるガスセンサユニットであって、前記キャップ体は樹脂からなり、前記挿通孔には、前記包囲体を囲むキャップ体シールが内嵌され、前記キャップ体は、前記キャップ体シールの後端向き面及び先端向き面にそれぞれ当接しつつ前記キャップ体シールを保持する後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部を有している。
このような構成とすると、キャップ体を樹脂製とし、キャップ体が有する後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部の間に保持されるキャップ体シールをゴム等の弾性体から構成すればよいので、キャップ体全体をゴム部材とする場合や、キャップ体とガスセンサとの間を外部から覆い尽くす大きなゴム部材を配置するのに比べて製品コストを低減することができる。
ところで、ゴムシール部材を接合部に固定する方法の1つに、超音波溶着で接合部に溶着させ固定する方法がある。しかしながら、超音波溶着では製造上の工数が増えてしまうほか、一度溶着させると溶着したゴムシール部材を取り替えることが困難となり、熱劣化を生じた際のゴムシール部材の交換が不可能となる。
ゴムシール部材を接合部に確実に固定する他の方法として、ガスセンサ1及びセンサキャップ100を外部から覆い尽くすような大きなゴム部材をガスセンサユニット900の外側に嵌め込む等の方法もあるが、大きなゴムシール部材を用いるとゴム部材の体積が大きくなりコストが高くなるため、これも好ましくない。
これに対し、本発明では、後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部によりキャップ体シールを後端側と先端側との両側から保持することで、キャップ体シールを確実に保持できる。
さらに、実使用下でキャップ体シールが熱劣化を生じた際にも、キャップ体シールを容易に取り替えることが可能となる。
なお、ここで用いる「樹脂」は、天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料(弾性ゴム)を除くものである。
また、挿通孔は包囲体の後端部の少なくとも一部を取り囲んでいれば良いが、より好ましくは、包囲体の後端部の全体を取り囲んでいると良い。
前記キャップ体は、前記後端シール押さえ部を有するキャップ体主部と、前記挿通孔を有し前記先端シール押さえ部を有するシール止め具とを別個に備え、前記シール止め具が前記キャップ体シールの先端側で前記キャップ体主部に結合されて前記キャップ体シールを保持していてもよい。
このような構成とすると、後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部を別部品とし、これらの間にキャップ体シールを保持すればよいので、生産性が向上する。
前記キャップ体主部のうち、前記キャップ体シールより先端側には凹部又は開口部が設けられ、前記シール止め具には、径方向外側に突出して前記凹部又は開口部に係合する外向係合部が設けられ、前記シール止め具が前記キャップ体主部に内嵌されていてもよい。
このような構成とすると、凹部又は開口部と、係合部とが係合したとき、クリック感を生じさせるため、シール止め具の装着感が得られる。そのため、製造工程にてシール止め具とキャップ対主部とが結合したことが容易に分かるため、シール止め具をキャップ体主部に確実に結合することができる。さらに、キャップ体主部に凹部でなく開口部が設けられていると、キャップ体の外部から開口部を介して外向係合部を押すことによりシール止め具を撓ませ、キャップ体主部とシール止め具とを取り外すことができ、キャップ体シールの交換が容易となるため、より好ましい。
前記キャップ体主部の外面に凹部又は開口部が設けられ、前記シール止め具には、前記凹部又は前記開口部に係合しつつ径方向内側に突出する内向係合部が設けられ、前記シール止め具が前記キャップ体主部に外嵌されていてもよい。
このような構成としても、凹部又は開口部と、係合部とが係合したとき、クリック感を生じさせるため、シール止め具の装着感が得られる。そのため、製造工程にてシール止め具とキャップ対主部とが結合したことが容易に分かるため、シール止め具をキャップ体主部に確実に結合することができる。さらに、内向係合部を径方向外側に引っ張ることで、キャップ体主部とシール止め具とを取り外すことができ、キャップ体シールの交換が容易となる。
前記ガスセンサユニットは、前記ガス検出素子を支持する主体金具と、前記包囲体の外側を囲む金属製の外筒とを備え、前記外筒が前記主体金具に固定されていてもよい。
包囲体はセンサ端子の周囲を取り囲むため、非伝導性の金属以外の材料(樹脂、セラミック等)又は金属の表面に絶縁加工した材料により構成される。そのため、金属製の主体金具と包囲体を直接固定するのは難しい。しかしながら、このような構成とすると、包囲体を外筒を介して主体金具に容易に固定することができる。

また、前記外筒は前記主体金具に加締め固定されていてもよい。
このような構成とすると、外筒及び包囲体を容易に主体金具に固定することができ、生産性が向上する。
軸線方向にみたときに、前記キャップ体シールの少なくとも一部は、前記センサキャップの中央よりも後端側に位置するとよい。
キャップ体シールは、ガスセンサユニットが取付けられる内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体の熱を受けて熱劣化を生じやすいが、このような構成とすることで、取り付対象体からキャップ体シールまでの距離を相対的に離すことが可能になるので、キャップ体シールの熱劣化を効果的に防止できる。
この発明によれば、低コストで、ガスセンサとセンサキャップとの結合部のシールが維持されることが可能なガスセンサユニットを得ることができる。
第1の実施形態にかかるガスセンサユニットを示す斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 ガスセンサとセンサキャップとを示す分割断面図である。 キャップ体主部とシール止め具との組み付けを示す断面図である。 キャップ体主部と蓋部との組み付けを示す斜視図である。 蓋部の先端向き面の構造を示す斜視図である。 図5のC−C線に沿う断面図である。 第2の実施形態にかかるガスセンサユニットを示す分割断面図である。 第3の実施形態にかかるガスセンサユニットを示す分割断面図である。 従来のガスセンサユニットを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200を示す斜視図である。ガスセンサユニット200は、ガスセンサ21と、このガスセンサ21の軸線方向O後端側(図1の上側)に配置されたセンサキャップ150とを有する。ガスセンサ21は主体金具25を備えた酸素センサであり、主体金具25の先端側のネジ部25bを排気管やエンジンヘッド等の取付対象体にネジ止めし、ガスセンサ21の先端部分を取付対象体に突出させ、排気ガス中の酸素濃度を計測する。又、ガスセンサ21の先端にはプロテクタ26が取付けられている。一方、センサキャップ150は略円筒状をなし、センサキャップ150の後端側の側方からリード線153が外部に引き出されている。
図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。ガスセンサ21とセンサキャップ150とは着脱自在にかつ互いに周方向に回転自在に結合されている。又、センサキャップ150は、キャップ端子151と、キャップ端子151の周囲を囲むキャップ体170と、キャップ端子151の後端側に電気的に接続されるリード線153とを有している。さらに、キャップ体170は、キャップ体主部174と、シール止め具176とを有し、これらの間にゴム製のキャップ体シール160が介装されている。
以下、ガスセンサ21とセンサキャップ150とを分割した図3を参照して、ガスセンサ21とセンサキャップ150の構成をさらに詳細に説明する。
図3に示すように、ガスセンサ21は、ガス検出素子22、樹脂製の包囲体23、センサ端子24、金属製の外筒40、及び主体金具25を備える。
なお、以下の説明では、軸線Oに沿う方向のうち、センサキャップ150の取り付けられる側を後端側とし、この逆側を先端側として説明する。
主体金具25はステンレス鋼からなり、円筒状に形成されている。この主体金具25には、後述するガス検出素子22の鍔部22bを支持する内周受け部25aが設けられている。内周受け部25aは、先端側(図3の下方)に向かって縮径し、主体金具25の内周面から径方向内側に突出する形態で周設されている。また、この主体金具25の外側には、ガスセンサ21を取付対象体に取付けるためのネジ部25bが形成されており、このネジ部25bの後端側(図3の上側)には、ネジ部25bを取付対象体に螺挿するための取付工具を係合させる六角部25cが周設されている。また、主体金具25の先端側には、後述するガス検出素子22の先端部22aを覆うプロテクタ26が取付けられている。プロテクタ26は、金属からなる円筒状の有底筒体で、取付対象体の排気をガスセンサ21の内部に導入するための通気孔26aを複数有している。
ガス検出素子22は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体からなり、先端部22aが閉塞され、軸線方向Oに延びる有底円筒状を有している。このガス検出素子22の外周には、径方向外向きに突出した鍔部22bが設けられており、この鍔部22bの先端側面と主体金具25の内周受け部25aの表面との間に金属製のパッキン27を介在させた状態で、ガス検出素子22は主体金具25内に配置されている。なお、ガス検出素子22を構成する固体電解質体としては、例えば、YまたはCaOを固溶させたZrOが代表的なものであるが、それ以外のアルカリ土類金属または希土類金属の酸化物とZrOとの固溶体を使用しても良い。さらには、これにHfO2が含有されていても良い。
このガス検出素子22の先端部22aの外周面には、外側電極28が形成されている。この外側電極28は、PtあるいはPt合金を多孔質に形成したものである。この外側電極28は、鍔部22bの先端側面まで設けられており、金属製のパッキン27を介して主体金具25に電気的に接続される。このため外側電極28の電位は、主体金具25から取り出すことができる。
一方、ガス検出素子22の内周面には、内側電極29が形成されている。この内側電極29も、PtあるいはPt合金を多孔質に形成したものである。
ガス検出素子22の鍔部22bの後端側にはリングパッキン31が配置され、リングパッキン31より後端側の主体金具25とガス検出素子22との間隙部分には、セラミック粉末30が充填されている。さらに、セラミック粉末30より後端側における主体金具25とガス検出素子22との間隙部分には、環状のセラミックリング32、及び環状の金属リング34がこの順で積層され、後述する外筒40とともに、主体金具25の後端縁に位置する加締め部25dで加締められ、上記構成部品が主体金具25に一体に固定されるとともに、セラミックリング32を介してセラミック粉末30を先端側へ押圧している。なお、セラミック粉末30は、ガスセンサに用いられるタルク等の公知のシール材であってもよい。
包囲体23はPBT(ポリブチレンテレフタラート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の公知の樹脂からなり、後端側に縮径された後端部23sを有すると共に、この後端部23sよりも径大となる包囲体先端部23cを有する2段の円筒状をなしている。又、包囲体先端部23cのうち、後端側の外周面が切り欠かれて、後述するOリング42が外嵌されている。さらに、包囲体23の内孔23hの先端側には径方向内側に突出する鍔部23tが形成されている。鍔部23tの内径は、後述するセンサ端子24の外径とほぼ同一である。一方、後端部23sの外面には、周方向に連続する溝(凹部)23gが形成されている。
なお、後端部23sの外面のうち、溝23gと包囲体先端部23cとの間には、周方向に断続する複数個の通気孔23aが開口し、後述するセンサキャップ150の連通孔174bを介して、ガス検出素子22の筒孔内に基準ガスを導入するようになっている。
金属製の外筒40は、自身の内径が包囲体先端部23cの外径よりやや大きい円筒状をなし、後端縁が径方向内側に延びて環状の後端面を形成しつつ、先端縁が拡径してフランジを形成している。そして、Oリング42を装着した包囲体23を外筒40の内部に収容したとき、外筒40の後端面の中心孔から包囲体23の後端部23sが突出するようになっている。この状態で外筒40の先端縁を加締め部25dで加締めると、外筒40の後端面がOリング42を先端側へ付勢し、Oリング42に押されて包囲体先端部23cの先端がガス検出素子22の後端向き面に当接する。つまり、樹脂製の包囲体23を直接加締め部25dで加締める代わりに、Oリング42の弾性力で包囲体23を主体金具25に固定している。
金属製の主体金具25と樹脂性の包囲体23とを直接固定するのは難しいが、このような構成にすると、樹脂製の包囲体23を外筒40を介して主体金具25に確実に固定することができる。
センサ端子24は、例えばインコネル(英インコネル社、商標名)からなり、筒状で、出力側端子部24a、素子側端子部24b、及び両者を連結する端子接続部24cを有している。
このうち、出力側端子部24aは、軸線Oに直交する断面が略C字形状の筒状である。そして、後述するキャップ端子151を軸線Oに沿う方向(図3の上下方向)に相対移動させて、出力側端子部24aの内側に挿入したときに、出力側端子部24aが弾性的に拡径するように構成されている。さらに、この出力側端子部24aのうち後端側(図3の上方)の周方向4カ所には、径方向内側に突出した凸状部241aが形成されている。
さらに、出力側端子部24aのうち、凸状部241aより先端側(図3の下方)の周方向3カ所には、この出力側端子部24aの一部を打ち抜いて径方向外側に折り曲げた外側屈曲部(抜け止め部)243aが、包囲体23の鍔部23tの先端向き面と対向するように形成されている。外側屈曲部243aは、ガスセンサ21にこのセンサ端子24が組み付けられた時点では包囲体23の鍔部23tの先端向き面(段差面)に当接していないが、振動等によりセンサ端子24が軸線方向後端側に移動した際に、抜け止め部243aと鍔部23tの先端向き面とが当接することにより、それ以上センサ端子が軸線方向後端側に移動することを禁止している。つまり、外側屈曲部243aは、出力側端子部24a(センサ端子24)の抜け防止の役割を果たしている。
一方、センサ端子24のうち、素子側端子部24bも、軸線Oに直交する断面が略C字形状の筒状を有している。この素子側端子部24bは弾性的に縮径しつつ、ガス検出素子22内に挿入されて、内側電極29と電気的に接続している。従って、素子側端子部24bは、内側電極29を内側から径方向外側に向かって押圧しつつ電気的に接続している。
このようなセンサ端子24は、所定形状の単一の金属板を用いて、プレス加工によって一体成形で形成するため、形成が容易で、低コストである。また、本実施形態のセンサ端子24では、金属板を曲げ加工し、出力側端子部24a及びこれより軸線方向O先端側(図3の下方)に位置する素子側端子部24bを筒状に成形しているので、センサキャップ150内に取り込まれた基準ガス(外気)を、ガス検出素子22の筒孔内まで導入することができる。
このようなガスセンサ21は、次のようにして製造することができる。
まず、主体金具25とプロテクタ26とを溶接等により一体にする。次いで、外側電極28及び内側電極29が設けられたガス検出素子22をパッキン27と共に主体金具25の内部に挿入する。次いで、ガス検出素子22の鍔部22bの後端側にリングパッキン31を配置し、セラミック粉末30を主体金具25とガス検出素子22との間隙部分に所定量充填する。次いで、セラミック粉末30の後端側の上記間隙部分に、セラミックリング32及び金属リング34をこの順で積層する。さらに、自身の内部に包囲体23及びOリング42を収容した外筒40を、金属リング34の後端に載せ、外筒40を先端側に向かって加圧し、加締め部25dの内側に外筒40の先端フランジを配する。そして、この加圧状態下で、主体金具25の加締め部25dを加締めることで、上記構成部品を一体に固定する。
最後に、センサ端子24を包囲体23及びガス検出素子22の内側に挿入する。具体的には、センサ端子24の素子側端子部24bを、弾性的に縮径させつつ包囲体23の内孔23hからガス検出素子22内に挿入して、内側電極29と電気的に接続させる。これと共に、出力側端子部24aを先端側に押しこんで、出力側端子部24aの後端に形成された止め部244aを、包囲体23の鍔部23tの後端向き面に当接させる。止め部244aは、出力側端子部24aの後端から軸線Oに直交しつつ、径方向外側に向かって花びら状に伸びている。このようにして、出力側端子部24aを包囲体23の内側に配置する。
なお、止め部244aが包囲体23の鍔部23tの後端面に当接するまで出力側端子部24aが押しこまれた際には、径方向内側に屈曲していた外側屈曲部243aが解放されて戻っており、鍔部23tの先端向き面(段差面)に対向するようになるので、センサ端子24の抜け防止を図ることができる。このようにして、ガスセンサ21が完成する。
次に、本実施形態のセンサキャップ150について、図3を参照しつつ説明する。センサキャップ150は、キャップ端子151、このキャップ端子151を被覆し保持するキャップ体170、リード線153、及びフィルタ部材180を備えている。キャップ体170は、詳細には、蓋部172、キャップ体主部174、及びシール止め具176を組み付けて構成され、これらはいずれもPBT等の樹脂からなる。
なお、本発明においては、キャップ体170のうち、後述する後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部を構成する部品(この例では、キャップ体主部174及びシール止め具176)は樹脂からなることを必須とするが、それ以外の部品(この例では、蓋部172)は樹脂以外の部材であってもよい。但し、キャップ体170の構成部品すべてを樹脂製とすると、コストや組み付けの容易さの点で好ましい。
キャップ端子151は、例えばステンレス鋼からなり、板材をプレス加工等によって成形してなる。このキャップ端子151は、センサ接続部151aと、このセンサ接続部151aの後端側に一体に形成された芯線加締め部151bとを有している。センサ接続部151aは筒状をなし、センサ接続部151aの側面には、後述する抜け止め孔151cが2個開口している。又、芯線加締め部151bは、リード線153の芯線を加締めて電気的に接続する。
キャップ体主部174は、二重の略円筒状をなし、後端側に環状の上面174fを有している。より詳細には、キャップ体主部174は主筒174t1と内筒174t2とを同心に配置してなり、上面174fのうち内筒174t2との接続部分が開口し、内筒174t2の内孔174h2に連通している。以下、内孔174h2をキャップ端子孔174h2とする。
キャップ端子孔174h2の先端の内径は、キャップ端子151の外径とほぼ同一であり、内筒174t2の先端内側にキャップ端子151を収容するようになっている。また、内筒174t2の先端内側には径方向内側に突出する係止部174pが設けられ、内筒174t2にキャップ端子151を挿入した際、抜け止め孔151cに係止部174pが嵌合してキャップ端子151の抜け防止の役割を果たしている。
なお、抜け止め孔151cに係止部174pが嵌合する位置で、センサ接続部151aが内筒174t2から先端側に露出するようになっている。
一方、主筒174t1の内面は先端側で径大となり、後端部との間に段部(特許請求の範囲の「後端シール押さえ部」に相当)174sを形成している。そして、主筒174t1の先端側から主筒174t1内に挿入した環状のキャップ体シール160が段部174sに当接し、さらに主筒174t1の先端側から環状のシール止め具176を主筒174t1内に内嵌することで、キャップ体シール160が段部174sの先端向き面とシール止め具176の後端向き面との間に保持されるようになっている。
主筒174t1の後端部の内径、及びシール止め具176の内径は、外筒40の外径よりやや大きく、外筒40(及び包囲体23の後端部)を主筒174t1の内部に収容可能になっている。又、キャップ体シール160の内径は外筒40の外径よりやや小さく、外筒40を主筒174t1の内部に収容した際、キャップ体シール160が外筒40表面に密着して防水性を付与するようになっている。なお、キャップ体シール160の内面には、周方向に連続するリブが軸線方向Oに2つ設けられており、外筒40表面に密着し易くなっている。キャップ体シール160は、ゴム等の弾性体からなる。
主筒174t1及びシール止め具176の内孔174h1が特許請求の範囲の「挿通孔」に相当する。
また、図2に示すように、軸線方向にみたときに、キャップ体シール160の後端(図4の段部174sに相当する位置)は、センサキャップ150の中央よりも後端側に位置している。
次に、図4を参照し、キャップ体主部174とシール止め具176との組み付けについて説明する。既に述べたように、キャップ体主部174の段部174sにキャップ体シール160を収容し、さらにキャップ体主部174にシール止め具176を挿入してキャップ体シール160を保持する。つまり、キャップ体シール160の後端向き面160bに段部(後端シール押さえ部)174sが当接し、キャップ体シール160の先端向き面160fにシール止め具176の上面(特許請求の範囲の「先端シール押さえ部」に相当)176bが当接してキャップ体シール160を保持している。
ここで、キャップ体主部174の主筒174t1(図3参照)の側面には、複数の矩形孔174a(この例では、径方向に対向する2箇所)が開口している。又、シール止め具176の外側面のうち、矩形孔174aに対向する位置には、径方向外側に突出する突片176pが複数個(この実施形態では2個)配置されている。矩形孔174aが特許請求の範囲の「開口部」に相当し、突片176pが特許請求の範囲の「係合部」に相当する。そして、キャップ体主部174にシール止め具176を挿入した際、各突片176pがシール止め具176の弾性によって径方向内側に変形し、さらに矩形孔174aに対向したときに各突片176pが径方向外側に解放されて戻り、矩形孔174aに係合してキャップ体主部174とシール止め具176とが固定される。又、各突片176pが矩形孔174aに係合した際、クリック感を生じさせる。このため、シール止め具176の装着感が得られ、シール止め具176をキャップ体主部174に確実に結合することができる。また、組み付け完了後にガスセンサユニット200の外部から矩形孔174pを介して突片176pを押すことで、シール止め具をキャップ体主部から取り外すことができるため、組み付け完了後のキャップ体シールの交換が容易である。
なお、矩形孔174aの代わりに、キャップ体主部174の挿通孔174h1の内側面に、各突片176pを収容するための凹部をそれぞれ設け、該凹部と突片176pを係合するようにしてもよい。
また、矩形孔174aは径方向に対向する2箇所に設けられる必要はなく、径方向からずれていても、または3つ以上でも問題はないが、製造の容易化及びシール止め具のキャップ体主部への固定を確実にすることを考えると、径方向に対向する位置に2箇所、矩形孔174aが設けられていることが好ましい。
以上のように、本実施形態に係るガスセンサユニット200によれば、キャップ体170(キャップ体主部174とシール止め具176)を樹脂製とし、これらの間に保持されるキャップ体シール160をゴム等の弾性体から構成すればよいので、キャップ体170全体をゴム部材とする場合や、キャップ体170とガスセンサ21との間を外部から覆いつくす大きなゴム部材を配置するのに比べて製品コストを低減することができる。
また、後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部により、キャップ体シールを後端側と先端側との両側から保持することが出来るため、キャップ体シールを確実に保持できる。
さらに、実使用下でキャップ体シールが熱劣化を生じた際にも、キャップ体シールを容易に取り替えることが可能となる。
さらに、キャップ体170として、キャップ体主部174とシール止め具176とを別部品とした場合には、キャップ体主部174とシール止め具176とでキャップ体シールを挟んで保持すればよいので、生産性が向上する。
図3に戻り、上面174fの先端向き面(挿通孔174h1に面した面)のうち、主筒174t1と内筒174t2との間には、鉤状の係合部174eが同心円状に断続的に配置されている。又、係合部174eは軸線方向Oに延びる片状をなし、基端が上面174fの先端向き面に固定されて径方向に弾性的に撓むことができ、自身の鉤が径方向内側に向いている。
そして、外筒40(及び包囲体23)を主筒174t1の挿通孔174h1に収容した際、係合部174eが後端部23sに押されて径方向外側に屈曲する。さらに溝23gに対向する位置(包囲体23の後端縁が上面174fの先端向き面にほぼ当接する位置)まで後端部23sを挿入したとき、係合部174eの鉤が後端部23sの溝23gに係合し、係合部174eの屈曲が戻ってクリック感を生じさせる。このため、センサキャップの装着感が得られ、センサキャップ150をガスセンサ21に確実に結合することができる。さらに、溝23gが周方向に連続しているので、溝23gに沿って係合部174e(及びそれと一体化したセンサキャップ150)を周方向に回転させることができる。このようにして、センサキャップ150を、ガスセンサ21に対し周方向に回転自在に結合する
ことができる。
主筒174t1の外側面のうち、段部174sより後端側には、挿通孔174h1に連通する連通孔174bが開口している。そして、連通孔174bを囲むように円環状のフィルタ包囲部174dが径方向外側に突出している。フィルタ包囲部174dの内側には、連通孔174bを塞ぐように円板状のフィルタ部材180が配置されている。又、フィルタ包囲部174dの環の頂部には、フィルタ部材180と離間して円板状のカバー182が装着されている。フィルタ部材180は通気性及び撥水性を有し、微細気孔が連続する連続多孔質構造のPTFEからなる。
従って、基準ガス(外気)は、フィルタ部材180を通り、連通孔174b、挿通孔174h1、通気孔23a、及びセンサ端子24を介して、ガス検出素子22の筒孔内まで導入される。
一方、主筒174t1の外側面のうち、軸線Oから見てフィルタ包囲部174dと反対側には、径方向外側に突出しつつ上面174fに面一なリード線包囲部174gが形成されている。リード線包囲部174gは直方体状をなし、リード線包囲部174gの後端向き面(つまり、上面174f)には、主筒174t1の径方向に沿ってリード線153を連通させるためのリード線連通溝174wが設けられている。
又、蓋部172は、主筒174t1の外径と同一寸法の略円板状をなし、自身の先端向き面172fを上面174fと合わせるようにして主筒174t1に接続されている。さらに、蓋部172のうち、リード線包囲部174gと、先端向き面172f及び上面174fの両者が接合した面を挟んで対向する位置に、径方向外側に突出する蓋側リード線包囲部172gが突出し、蓋側リード線包囲部172gの先端向き面にもリード線連通溝172wが設けられている。
そして、蓋部172の先端向き面172fと主筒174t1の上面174fとを対向させて接続した際、キャップ端子151の後端からリード線シールゴム162を介して延びるリード線153が各リード線連通溝172w、174wを通ってキャップ体の外部に引き出されるようになっている。
リード線153は、芯線を被覆材で覆って構成されている。このリード線153の芯線の先端がキャップ端子151の芯線加締め部151bで加締められてセンサ接続部151aと電気的に接続している。このため、このリード線153を通じて、ガスセンサ21のガス検出素子22の内側電極29からの出力信号を、外部装置(例えば、エンジンコントロールユニット(ECU))に送信することが可能となる。
次に、図5〜7を参照してセンサキャップ150の製造方法の一例について説明する。 最初に図5を参照し、キャップ体主部174と蓋部172との組み付けについて説明する。まず、キャップ端子151の後端の芯線加締め部151bに、リード線シールゴム162を通したリード線153の先端を加締める。そして、キャップ体主部174の主筒174t1(図3参照)のキャップ端子孔174h2に、このキャップ端子151を挿入し、リード線シールゴム162より後端でリード線153を軸線方向Oからほぼ直角に横方向に曲げる。そして、キャップ端子孔174h2から突出したリード線シールゴム162と、横方向に曲げられたリード線153とを蓋部172で押さえ付ける。このとき、後述するように蓋部172の先端向き面172fに押し込み片が突出しているため、キャップ端子151及びリード線シールゴム162がキャップ端子孔174h2内に押し込められる。
なお、蓋部172の外側には、軸線方向Oに延びるコの字状の係止具172yが複数個(この実施形態では4個)配置され、係止具172yの中央が矩形状に開口している。一方、主筒174t1の後端側には、各係止具172yに対向する位置に、径方向外側に突出する突片174zが複数個(この実施形態では4個)配置されている。そして、蓋部172で主筒174t1の上面174fを閉塞した際、各突片174zが対応する係止具172yを乗り越え、係止具172y中央の開口に係合し、蓋部172がキャップ体主部174に固定される。
蓋部172(の押し込み片)によって、キャップ端子151及びリード線シールゴム162がキャップ端子孔174h2内に押し込められると、既に述べたように、抜け止め孔151cに係止部174pが嵌合する位置でキャップ端子151が内筒174t2(図3参照)に固定される。又、リード線シールゴム162は円筒状をなし、自身の外径がキャップ端子孔174h2の後端側の内径より若干大きいため、リード線シールゴム162がキャップ端子孔174h2表面に密着して防水性を付与するようになっている。
図6は、蓋部172の先端向き面172fの構造を示す。上記したように、キャップ端子151の後端にリード線シールゴム162が通され、リード線シールゴム162の後端にリード線153が延びている。この場合、リード線シールゴム162にはリード線153が通されているだけであるので、リード線シールゴム162をキャップ端子孔174h2(図3参照)内に押し込むための専用治具や工程が必要となる。
そこで、蓋部172の先端向き面172fにリード線連通溝172wを設けると共に、このリード線連通溝172wの終端となる蓋部172の中心溝172zの外周に、先端に向かって立ち下がる押し込み片172rを形成する。押し込み片172rは、中心溝172zの外周内側に沿って設けられ、軸線方向Oに垂直な断面が半月状をなしている。又、押し込み片172rがリード線153と干渉せずにこれを跨ぐよう、リード線連通溝172wの延びる方向と垂直で、かつ中心溝172zの外周上の対向する2箇所に押し込み片172rがそれぞれ配置されている。又、中心溝172zの外径は、キャップ端子孔174h2の後端部の径とほぼ同一であり、又、各押し込み片172rの間隔はリード線153の外径よりやや広い。
従って、蓋部172で主筒174t1の上面174fを閉塞した際、各押し込み片172rはリード線153を跨ぎつつ、自身がキャップ端子孔174h2に挿入され、リード線シールゴム162に当接し、リード線シールゴム162をキャップ端子孔174h2内に押し込む。そのため、専用治具を用いたり、リード線シールゴム162を押し込む工程を必要とせずに、蓋部172の取付けと同時にリード線シールゴム162を押し込むことができ、生産性が向上する。又、各押し込み片172rの軸線方向Oの長さが一定であるため、リード線シールゴム162の押し込み深さも一定とすることができ、キャップ端子孔174h2の所定の位置にリード線シールゴム162を配置することができる。
図7は、図6のC−C線に沿う断面図である。押し込み片172rの長さがリード線シールゴム162の外径とほぼ同一であり、リード線シールゴム162を十分に押し込むことができる。又、キャップ端子孔174h2の内径は、後端側で大きく、先端側で段差を生じて径小になっている。従って、キャップ端子孔174h2の後端側はリード線シールゴム162に密着する一方、先端側ではキャップ端子151(のセンサ接続部151a)の外径とほぼ同一の内径となってキャップ端子151をしっかりと保持する。
そして、上記図4に示すように、キャップ体主部174の挿通孔174h1にキャップ体シール160及びシール止め具176を内嵌し、キャップ体シール160を保持する。なお、この段階では本来はキャップ端子151、リード線シール162、リード線153等がキャップ体主部に配置されているが、この図4では省略している。
このようにして、センサキャップ150が完成する。
次に、図8を参照して第2の実施形態にかかるガスセンサユニットについて説明する。第2の実施形態にかかるガスセンサユニットは、キャップ体主部1740とシール止め具1760の構成を除く、その他の構成については第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200と同一であるので、同一部分についての説明を省略する。
第2の実施形態においては、キャップ体主部1740の軸線方向Oの長さは、第1の実施形態のキャップ体主部174の矩形孔174aの後端縁までとなっている。一方、シール止め具1760の外側面は突片176pを有さずに平坦であり、シール止め具1760の外径が第1の実施形態のキャップ体主部174の外径と同一になっている。つまり、第2の実施形態においては、キャップ体主部1740の先端にシール止め具1760を同軸に結合することでキャップ体1700が形成され、キャップ体1700の軸線方向Oの長さは、それぞれキャップ体主部1740とシール止め具1760の軸線方向Oの長さの合計となる。
そして、キャップ体主部1740の外面の先端部には径方向内側に凹む凹部1740kが複数個形成されている。一方、シール止め具1760の外面の後端部から後端に向かって弾性片が複数個延び、各弾性片の後端には径方向内側に突出する鉤状の係合爪1760qが形成されている。
従って、キャップ体主部1740の先端にシール止め具1760を同軸に結合すると、係合爪1760qがキャップ体主部1740の外面に押されて径方向外側に屈曲する。さらに凹部1740kに対向する位置で、係合爪1760qが凹部1740kに係合し、係合爪1760qの屈曲が戻ってクリック感を生じさせる。このため、シール止め具1760の装着感が得られ、シール止め具1760をキャップ体主部1740に確実に結合することができる。
このようにして、キャップ体主部1740の段部174sと、シール止め具1760の後端向き面(先端シール押さえ部)1760bとの間に、キャップ体シール160が保持される。
第2の実施形態にかかるガスセンサユニットにおいても、キャップ体1700(キャップ体主部1740とシール止め具1760)を樹脂製とし、これらの間に保持されるキャップ体シール160をゴム等の弾性体から構成すればよいので、キャップ体1700全体をゴム部材とする場合や、キャップ体1700とガスセンサ21との間を外部から覆いつくす大きなゴム部材を配置するのに比べて製品コストを低減することができる。
また、後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部により、キャップ体シールを後端側と先端側との両側から保持することが出来るため、キャップ体シールを確実に保持できる。
さらに、実使用下でキャップ体シールが熱劣化を生じた際にも、キャップ体シールを容易に取り替えることが可能となる。
次に、図9を参照して第3の実施形態にかかるガスセンサユニットについて説明する。第3の実施形態にかかるガスセンサユニットは、キャップ体主部とシール止め具に分割せずに、キャップ体1800を一体に形成しているが、その他の構成については第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200と同一であるので、同一部分についての説明を省略する。なお、キャップ体1800の後端側に、キャップ体1800と別個の蓋部172を設けてもよい。
第3の実施形態においては、挿通孔174h1にキャップ体シール160を挿入し、挿通孔174h1に設けた段部174sでキャップ体シール160の後端向き面を支持する点では第1の実施形態と同様である。一方、挿通孔174h1のうち、段部174sより先端側には径方向内側に突出する弾性片1800bが複数個(この例では2個)設けられている。この弾性片1800bは、挿通孔174h1の径方向の対向する位置にそれぞれ配置され、段部174sと弾性片1800bとの軸線方向Oの間隔がキャップ体シール160の厚みよりわずかに大きい。
そして、キャップ体シール160を楕円形につぶして挿通孔174h1から弾性片1800bに当らないようにして段部174sまで挿入すると、キャップ体シール160が円形に戻り、キャップ体シール160の先端向き面が弾性片1800bの後端向き面に当接する。このようにして、段部174sと弾性片1800bとの間にキャップ体シール160が保持される。なお、弾性片1800bが特許請求の範囲の「先端シール押さえ部」に相当する。
このとき、弾性片1800bは、キャップ体シール160を保持することができれば、挿通孔174h1の径方向の対向する位置にそれぞれ配置されていなくともよい。たとえば、奇数個の弾性片1800bを周方向に等間隔に配置してもよい。
第3の実施形態にかかるガスセンサユニットにおいても、キャップ体1800を樹脂製とし、段部(後端シール押さえ部)174s及び弾性片(先端シール押さえ部)1800bの間に保持されるキャップ体シール160をゴム等の弾性体から構成すればよいので、キャップ体1800全体をゴム部材とする場合や、キャップ体1700とガスセンサ21との間を外部から覆いつくす大きなゴム部材を配置するのに比べて製品コストを低減することができる。
また、後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部により、キャップ体シールを後端側と先端側との両側から保持することが出来るため、キャップ体シールを確実に保持できる。
さらに、実使用下でキャップ体シールが熱劣化を生じた際にも、キャップ体シールを容易に取り替えることが可能となる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能なことは言うまでもない。例えば、ガスセンサ21は酸素センサに限られない。又、キャップ体の後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部の形状は限定されない。キャップ体主部とシール止め具の形状、及びこれらの結合形態についても限定されない。又、キャップ体の挿通孔の内面に、周方向に連続する凹部を設け、この凹部にキャップ体シールを収容するようにしてもよい。
又、センサ端子を雄型とし、キャップ端子を雌型としてもよい。
21 ガスセンサ
22 ガス検出素子
23 包囲体
24 センサ端子
25 主体金具
29 内側電極
40 外筒
150 センサキャップ
151 キャップ端子
160 キャップ体シール
160b キャップ体シールの後端向き面
160f キャップ体シールの先端向き面
170、1700、1800 キャップ体
174 キャップ体主部
174a キャップ体主部の凹部又は開口部(矩形孔)
174h1 挿通孔
174h2 キャップ端子孔
174s 後端シール押さえ部(段部)
1740 キャップ体主部外面の凹部又は開口部(凹部)
176 シール止め具
176p 外向係合部(突片)
1760q 内向係合部(係合爪)
176b、1760b、1800b 先端シール押さえ部
200 ガスセンサユニット
O 軸線方向

Claims (7)

  1. 軸線方向に延び、先端側が閉じた有底筒状のガス検出素子と、前記ガス検出素子の内表面に形成された内側電極と電気的に接続するように前記ガス検出素子の筒孔内に挿入されると共に、自身の後端部が前記ガス検出素子の後端側から突出するセンサ端子と、前記センサ端子の後端部の周囲を取り囲む筒状の包囲体と、を有するガスセンサと、
    前記センサ端子と電気的に接続するキャップ端子と、前記包囲体の後端部の少なくとも一部を取り囲む挿通孔が形成されると共に前記キャップ端子の周囲を囲むキャップ体とを有するセンサキャップと、
    を備えるガスセンサユニットであって、
    前記キャップ体は樹脂からなり、
    前記挿通孔には、前記包囲体を囲むキャップ体シールが内嵌され、
    前記キャップ体は、前記キャップ体シールの後端向き面及び先端向き面にそれぞれ当接しつつ前記キャップ体シールを保持する後端シール押さえ部及び先端シール押さえ部を有している、ガスセンサユニット。
  2. 前記キャップ体は、前記後端シール押さえ部を有するキャップ体主部と、前記挿通孔を有し前記先端シール押さえ部を有するシール止め具とを別個に備え、
    前記シール止め具が前記キャップ体シールの先端側で前記キャップ体主部に結合されて前記キャップ体シールを保持している請求項1記載のガスセンサユニット。
  3. 前記キャップ体主部のうち、前記キャップ体シールより先端側には凹部又は開口部が設けられ、
    前記シール止め具には、径方向外側に突出して前記凹部又は開口部に係合する外向係合部が設けられ、前記シール止め具が前記キャップ体主部に内嵌されている請求項2記載のガスセンサユニット。
  4. 前記キャップ体主部の外面に凹部又は開口部が設けられ、
    前記シール止め具には、前記凹部又は前記開口部に係合しつつ径方向内側に突出する内向係合部が設けられ、前記シール止め具が前記キャップ体主部に外嵌されている請求項2記載のガスセンサユニット。
  5. 前記ガス検出素子を支持する主体金具と、前記包囲体の外側を囲む金属製の外筒とを備え、前記外筒が前記主体金具に固定されている請求項1〜4のいずれか記載のガスセンサユニット。
  6. 前記外筒は前記主体金具に加締め固定されている請求項5記載のガスセンサユニット。
  7. 軸線方向にみたときに、前記キャップ体シールの少なくとも一部は、前記センサキャップの中央よりも後端側に位置する請求項1〜6のいずれか記載のガスセンサユニット。
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