JP2011227023A - ガスセンサユニット - Google Patents

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康弘 藤田
Naokatu Atsumi
尚勝 渥美
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和裕 神前
Yuji Shimazaki
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Abstract

【課題】低コストで、かつ簡単な構成でセンサキャップの装着感が得られるガスセンサユニットを提供する。
【解決手段】
ガス検出素子22と、ガス検出素子の内側電極29と接続しガス検出素子の後端側から突出するセンサ端子24と、センサ端子の後端部の周囲を取り囲む筒状の包囲体23と、を有するガスセンサ21と、センサ端子と接続するキャップ端子151と、包囲体の後端部23sを取り囲む挿通孔174h1が形成されると共にキャップ端子の周囲を囲むキャップ体170と、キャップ端子に接続されるリード線153と、を有するセンサキャップ50と、を備えるガスセンサユニット200であって、包囲体の後端部の表面とキャップ体の挿通孔の表面174rとのうち、一方には周方向に連続する凹部又は凸部23gが形成され、他方には凹部又は凸部に係合し、センサキャップがガスセンサに対し周方向に回転自在となる係合部174eが形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガス検出素子を有するガスセンサと、これに装着されガスセンサの出力を外部に伝えるセンサキャップとを組み合わせたガスセンサユニットに関する。
従来から、ガス検出素子を有するガスセンサとして、様々なものが提案されている。これらのガスセンサとしては、例えば、酸素イオン導電性を有する固体電解質体からなるガス検出素子を有し、内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体に取付けられて、排気ガス中の特定ガス(例えば酸素)の濃度を検知するものが挙げられる。又、このようなガスセンサにおいては、このガスセンサからの出力を外部に伝えるため、ガスセンサの後端にはセンサキャップが着脱自在に被せられ、全体としてガスセンサユニットを構成しているものがある。(例えば、特許文献1、2参照)。
従来のガスセンサユニット900は、図9に示すようにガスセンサ1とセンサキャップ100を備えており、ガスセンサ1とセンサキャップ100とは着脱可能で、かつガスセンサ1の周方向に回転自在になっている。
ガスセンサ1は、軸線方向に向かって延び、先端部が被測定ガスに晒される有底筒状のガス検出素子2と、ガス検出素子2の周囲を取り囲む主体金具3とを有している。このガス検出素子2は、自身の外側面及び内側面にそれぞれ外側電極4及び内側電極5を有している。ガス検出素子2の後端側の筒孔内には、内側電極5と接続し、ガス検出素子2からの出力信号を外部に出力する筒状の端子部材6が挿入されている。また、主体金具3の後方側には、ガス検出素子2の後端側及び端子部材6を取り囲み、主体金具3に保持された包囲体7が備えられている。
他方、センサキャップ100は、略二重筒状のキャップ端子101と、キャップ端子101と包囲体7の後端側とを取り囲む弾性部材(例えば、ゴム部材)からなる筒状の端子包囲部102とを有しており、端子包囲部102には、包囲体7を挿入する挿通孔110が設けられている。キャップ端子101は、中心から軸線方向に延びる筒部101aを有するとともに、筒部101aの後端縁から径方向外側に同心円状に広がるフランジ面を有し、フランジ面の外周縁が先端側に立ち下がっている。そして、筒部101aをガスセンサ1の端子部材6に挿入することで、両者が電気的に接続されて出力信号を外部装置に送信するようになっている。さらに、センサキャップ100には、端子包囲部102から径方向外側に向かって突出し、キャップ端子101と接続するリード線103の周囲を覆うリード線包囲部104を有している。これにより、リード線103は、センサキャップ100(端子包囲部102及びリード線包囲部104)から径方向外側に向かって外部に引き出されることとなる。また、センサキャップ100には、端子包囲部102の径方向外側に向かって突出し、端子包囲部102の内部と外部とを連通する連通孔111を有するフィルタ包囲部105を有している。このフィルタ包囲部105の内部には、連通孔111を塞ぐように、通気性及び撥水性を有するフィルタ部材106が配置されている。
そして、ガスセンサ1にセンサキャップ100を装着する際、キャップ端子101の筒部101aをガスセンサ1の端子部材6に挿入すると、端子部材6の内壁に設けられた抜け止め部6aが筒部101aで押し広げられる。さらに挿入が進むと、筒部101aの軸線方向中央に設けられた縮径部101bで抜け止め部6aが弾性的に拡開し、抜け止め部6aが縮径部101bに当接して端子部材6の抜けを防止すると共に、カチッという音が鳴ってクリック感(装着感)を生じさせる。これにより、センサキャップ100が完全に装着されたことがわかる。
さらに、縮径部101bが周方向に連続して形成されているため、抜け止め部6aが縮径部101bに沿って周方向に動くことができる。従って、センサキャップ100がガスセンサ1の周方向に回転自在になっている。そのため、内燃機関の排気管にガスセンサユニット及びリード線が取り付けられる際、車体の狭いスペースであってもリード線の引き回しが容易となるため、取り付けが容易となっている。
特開2007−107935号公報 特開2008−256544号公報
ところで、従来のガスセンサユニット900の場合、ガスセンサ1との着脱のし易さ等の観点から、端子包囲部102全体がゴム部材から構成され、コスト増を招いていた。
又、ガスセンサ1とセンサキャップ100をクリック感を生じさせて結合させるためには、キャップ端子101を上記したような略二重筒状の複雑な形状とする必要がある。そのため、複雑な絞り加工でキャップ端子101を製造する必要があり、この点でもコスト増が避けられなかった。
そこで、本発明は、低コストで、かつ簡易な構造でセンサキャップの装着感が得られ、さらにはセンサキャップがガスセンサに対して周方向に回転自在となるガスセンサユニットの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサユニットは、軸線方向に延び、先端側が閉じた有底筒状のガス検出素子と、前記ガス検出素子の内表面に形成された内側電極と電気的に接続するように前記ガス検出素子の筒孔内に挿入されると共に、自身の後端部が前記ガス検出素子の後端側から突出するセンサ端子と、前記センサ端子の後端部の周囲を取り囲む筒状の包囲体と、を有するガスセンサと、前記センサ端子と電気的に接続するキャップ端子と、前記包囲体の後端部を取り囲む挿通孔が形成されると共に前記キャップ端子の周囲を囲むキャップ体と、前記キャップ端子の後端側に電気的に接続されると共に、前記キャップ体から外部に引き出されるリード線と、を有するセンサキャップと、を備えるガスセンサユニットであって、前記包囲体の後端部の表面と前記キャップ体の挿通孔の表面とのうち、一方には周方向に連続する凹部又は凸部が形成され、他方には前記凹部又は前記凸部に係合しつつ前記センサキャップが前記ガスセンサに対し前記周方向に回転自在となる係合部が形成されている。
このような構成とすると、キャップ体の挿通孔と包囲体とにそれぞれ設けた係合部及び凹部を係合させるため、簡易な構造で両者の結合時にクリック感(装着感)が得られ、センサキャップをガスセンサに確実に結合することができる。さらに、凹部(凸部)が周方向に連続しているので、凹部に沿って係合部を周方向に回転させることができる。また、キャップ端子をクリック感が生じるように複雑な形状に成型する必要がなくなるため、製造が容易となり、コストダウンを図ることが出来る。
このようにして、センサキャップを、ガスセンサに対し周方向に回転自在に結合することができ、センサキャップとガスセンサが回転してもリード線がねじれることなく、内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体にガスセンサ及びリード線が取付けられる際、車体の内部の狭いスペースであっても、リード線の引き回しが容易となるため、取付が容易となる。
前記包囲体及び前記キャップ体の少なくとも1つは樹脂により形成されていても良い。
このようにすると、包囲体に形成される凹部(凸部)または係合部の複雑な形状を樹脂により容易に成型することが可能となる。キャップ体または包囲体の他方は容易な形状の凹部(凸部)または係合部であれば樹脂でなくても成型可能ではあるが、キャップ体及び包囲体の両者が樹脂であれば、より成型が容易となる。
また、キャップ体が樹脂からなるときは、ゴム部材と比較して安価なため、コストダウンを図ることが出来る。
なお、ここで用いる「樹脂」は、天然ゴムや合成ゴム等の弾性材料(弾性ゴム)を除くものである。
樹脂以外としては、絶縁部材であるセラミックや、表面を絶縁加工した金属材料等を用いることができる。
前記係合部は、前記軸線方向に延びる切れ込みを有すると共に前記周方向に断続的に形成されており、前記径方向に向かって弾性的に変形可能であってもよい。
このような構成とすると、係合部が切れ込みで分割されているので、係合部が径方向に弾性的に容易に変形し、対応する凹部又は凸部に係合し易くなる。なお、キャップ体または包囲体の一方のみが樹脂からなるときは、樹脂からなる部材に切れ込みが形成されていると、弾性的な変形が容易であり好ましい。
前記ガス検出素子を支持する主体金具と、前記包囲体の外側を囲む金属製の外筒とを備え、前記外筒が前記主体金具に固定されていてもよい。
包囲体はセンサ端子の周囲を取り囲むため、導電性を持たない金属以外の材料(樹脂、セラミック)又は金属の表面に絶縁加工した材料により構成されるため、金属製の主体金具と直接固定するのは難しいが、このような構成とすると、外筒を介して主体金具に容易に固定することができる。
前記外筒は前記主体金具に加締め固定されていてもよい。
このような構成とすると、外筒及び包囲体を容易に主体金具に固定することができ、生産性が向上する。
前記センサ端子の後端部には前記径方向外側に突出する抜け止め部が設けられ、前記包囲体は、前記抜け止め部と対向すると共に、前記径方向内側に突出する鍔部を有していてもよい。
この抜け止め部と鍔部とは、ガスセンサユニットの組付け時には当接していないが、振動等によりセンサ端子が軸線方向後端側に移動した際に、抜け止め部と鍔部とが当接することにより、それ以上センサ端子が軸線方向後端側に移動することを禁止している。
従って、このような構成とすると、センサ端子が包囲体から抜けるのを防止することができる。
前記キャップ端子には抜け止め孔が開口し、前記キャップ体には、前記径方向内側に突出しつつ前記抜け止め孔に係合している係止部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、キャップ端子がキャップ体から抜けるのを防止することができる。又、キャップ端子がキャップと別に回転すると、キャップ端子に接続されたリード線が切断される恐れがあるが、このような不具合を回避できる。
この発明によれば、低コストで、かつ簡易な構造でセンサキャップの装着感が得られ、さらにはセンサキャップがガスセンサに対して周方向に回転自在となるガスセンサユニットを得ることができる。
第1の実施形態にかかるガスセンサユニットを示す斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 ガスセンサとセンサキャップとを示す分割断面図である。 キャップ体主部と蓋部との組み付けを示す斜視図である。 蓋部の先端向き面の構造を示す斜視図である。 図5のC−C線に沿う断面図である。 キャップ体主部とシール止め具との組み付けを示す断面図である。 第2の実施形態にかかるガスセンサユニットを示す分割断面図である。 第3の実施形態にかかるガスセンサユニットを示す分割断面図である。 従来のガスセンサユニットを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200を示す斜視図である。ガスセンサユニット200は、ガスセンサ21と、このガスセンサ21の軸線方向O後端側(図1の上側)に配置されたセンサキャップ150とを有する。ガスセンサ21は主体金具25を備えた酸素センサであり、主体金具25の先端側のネジ部25bを排気管やエンジンヘッド等の取付対象体にネジ止めし、ガスセンサ21の先端部分を取付対象体内に突出させ、排気ガス中の酸素濃度を計測する。又、ガスセンサ21の先端にはプロテクタ26が取付けられている。一方、センサキャップ150は略円筒状をなし、センサキャップ150の後端側の側方から径方向外側に向かってリード線153が外部に引き出されている。
図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。詳しくは後述するが、ガスセンサ21とセンサキャップ150とは、それぞれ溝23gと係合部174eとにより、着脱自在にかつ互いに周方向に回転自在に結合されている。以下、ガスセンサ21とセンサキャップ150とを分割した図3を参照して、ガスセンサ21とセンサキャップ150の構成をさらに詳細に説明する。
図3に示すように、ガスセンサ21は、ガス検出素子22、樹脂製の包囲体23、センサ端子24、金属製の外筒40、及び主体金具25を備える。
なお、以下の説明では、軸線Oに沿う方向のうち、センサキャップ150の取り付けられる側を後端側とし、この逆側を先端側として説明する。
主体金具25はステンレス鋼からなり、円筒状に形成されている。この主体金具25には、後述するガス検出素子22の鍔部22bを支持する内周受け部25aが設けられている。内周受け部25aは、先端側(図3の下方)に向かって縮径し、主体金具25の内周面から径方向内側に突出する形態で周設されている。また、この主体金具25の外側には、ガスセンサ21を取付対象体に取付けるためのネジ部25bが形成されており、このネジ部25bの後端側(図3の上側)には、ネジ部25bを取付対象体に螺挿するための取付工具を係合させる六角部25cが周設されている。また、主体金具25の先端側には、後述するガス検出素子22の先端部22aを覆うプロテクタ26が取付けられている。プロテクタ26は、金属からなる円筒状の有底筒体で、取付対象体内の排気をガスセンサ21の内部に導入するための通気孔26aを複数有している。
ガス検出素子22は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体からなり、先端部22aが閉塞され、軸線方向Oに延びる有底円筒状を有している。このガス検出素子22の外周には、径方向外向きに突出した鍔部22bが設けられており、この鍔部22bの先端側面と主体金具25の内周受け部25aの表面との間に金属製のパッキン27を介在させた状態で、ガス検出素子22は主体金具25内に配置されている。なお、ガス検出素子22を構成する固体電解質体としては、例えば、YまたはCaOを固溶させたZrOが代表的なものであるが、それ以外のアルカリ土類金属または希土類金属の酸化物とZrOとの固溶体を使用しても良い。さらには、これにHfOが含有されていても良い。
このガス検出素子22の先端部22aの外周面には、外側電極28が形成されている。この外側電極28は、PtあるいはPt合金を多孔質に形成したものである。この外側電極28は、鍔部22bの先端側面まで設けられており、金属製のパッキン27を介して主体金具25に電気的に接続される。このため外側電極28の電位は、主体金具25から取り出すことができる。
一方、ガス検出素子22の内周面には、内側電極29が形成されている。この内側電極29も、PtあるいはPt合金を多孔質に形成したものである。
ガス検出素子22の鍔部22bの後端側にはリングパッキン31が配置され、リングパッキン31より後端側の主体金具25とガス検出素子22との間隙部分には、セラミック粉末30が充填されている。さらに、セラミック粉末30より後端側における主体金具25とガス検出素子22との間隙部分には、環状のセラミックリング32、及び環状の金属リング34がこの順で積層され、後述する外筒40とともに、主体金具25の後端縁に位置する加締め部25dで加締められる。これにより、ガス検出素子22が主体金具25に一体に固定されるとともに、セラミックリング32を介してセラミック粉末30を先端側へ押圧している。なお、セラミック粉末30は、ガスセンサに用いられるタルク等の公知のシール材であってもよい。
包囲体23は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の公知の樹脂からなり、後端側に縮径された後端部23sを有すると共に、この後端部23sよりも径大となる包囲体先端部23cを有する2段の円筒状をなしている。又、包囲体先端部23cのうち、後端側の外周面が切り欠かれて、後述するOリング42が外嵌されている。さらに、包囲体23の内孔23hの先端側には径方向内側に突出する鍔部23tが形成されている。鍔部23tの内径は、後述するセンサ端子24の外径とほぼ同一である。一方、後端部23sの外面には、周方向に連続する溝(特許請求の範囲の「凹部」)23gが形成されている。
なお、後端部23sの外面のうち、溝23gと包囲体先端部23cとの間には、周方向に断続する複数個の通気孔23aが開口し、後述するセンサキャップ150の連通孔174bを介して、ガス検出素子22の筒孔内に基準ガスを導入するようになっている。
金属製の外筒40は、自身の内径が包囲体先端部23cの外径よりやや大きい円筒状をなし、後端縁が径方向内側に延びて環状の後端面を形成しつつ、先端縁が拡径してフランジを形成している。そして、Oリング42を装着した包囲体23を外筒40の内部に収容したとき、外筒40の後端面の中心孔から包囲体23の後端部23sが突出するようになっている。この状態で外筒40の先端縁を加締め部25dで加締めると、外筒40の後端面がOリング42を先端側へ付勢し、Oリング42に押されて包囲体先端部23cの先端がガス検出素子22の後端向き面に当接する。つまり、樹脂製の包囲体23を直接加締め部25dで加締める代わりに、Oリング42の弾性力で包囲体23を主体金具25に固定している。
このようにすると、加締めが難しい樹脂製の包囲体23を、主体金具25に固定することができる。
センサ端子24は、例えばインコネル(英インコネル社、商標名)からなり、筒状で、出力側端子部24a、素子側端子部24b、及び両者を連結する端子接続部24cを有している。
このうち、出力側端子部24aは、軸線Oに直交する断面が略C字形状の筒状である。そして、後述するキャップ端子151を軸線Oに沿う方向(図3の上下方向)に相対移動させて、出力側端子部24aの内側に挿入したときに、出力側端子部24aが弾性的に拡径するように構成されている。さらに、この出力側端子部24aのうち後端側(図3の上方)の周方向4カ所には、径方向内側に突出した凸状部241aが形成されている。
さらに、出力側端子部24aのうち、凸状部241aより先端側(図3の下方)の周方向3カ所には、この出力側端子部24aの一部を打ち抜いて径方向外側に折り曲げた外側屈曲部(特許請求の範囲の「抜け止め部」に相当)243aが、包囲体23の鍔部23tの先端向き面と対向するように形成されている。外側屈曲部243aは、ガスセンサ21にこのセンサ端子24が組み付けられた時点では包囲体23の鍔部23tの先端向き面(段差面)に当接していないが、振動等によりセンサ端子24が軸線方向後端側に移動した際に、抜け止め部243aと鍔部23tの先端向き面とが当接することにより、それ以上センサ端子が軸線方向後端側に移動することを禁止している。つまり、外側屈曲部243aは、出力側端子部24a(センサ端子24)の抜け防止の役割を果たしている。
一方、センサ端子24のうち、素子側端子部24bも、軸線Oに直交する断面が略C字形状の筒状を有している。この素子側端子部24bは弾性的に縮径しつつ、ガス検出素子22内に挿入されて、内側電極29と電気的に接続している。従って、素子側端子部24bは、内側電極29を内側から径方向外側に向かって押圧しつつ電気的に接続している。
このようなセンサ端子24は、所定形状の単一の金属板を用いて、プレス加工によって一体成形で形成するため、形成が容易で、低コストである。また、本実施形態のセンサ端子24では、金属板を曲げ加工し、出力側端子部24a及びこれより軸線方向O先端側(図3の下方)に位置する素子側端子部24bを筒状に成形しているので、センサキャップ150内に取り込まれた基準ガス(外気)を、ガス検出素子22の筒孔内まで導入することができる。
このようなガスセンサ21は、次のようにして製造することができる。
まず、主体金具25とプロテクタ26とを溶接等により一体にする。次いで、外側電極28及び内側電極29が設けられたガス検出素子22をパッキン27と共に主体金具25の内部に挿入する。次いで、ガス検出素子22の鍔部22bの後端側にリングパッキン31を配置し、セラミック粉末30を主体金具25とガス検出素子22との間隙部分に所定量充填する。次いで、セラミック粉末30の後端側の上記間隙部分に、セラミックリング32及び金属リング34をこの順で積層する。さらに、自身の内部に包囲体23及びOリング42を収容した外筒40を、金属リング34の後端に載せ、外筒40を先端側に向かって加圧し、加締め部25dの内側に外筒40の先端フランジを配する。そして、この加圧状態下で、主体金具25の加締め部25dを加締めることで、上記構成部品を一体に固定する。
最後に、センサ端子24を包囲体23及びガス検出素子22の内側に挿入する。具体的には、センサ端子24の素子側端子部24bを、弾性的に縮径させつつ包囲体23の内孔23hからガス検出素子22内に挿入して、内側電極29と電気的に接続させる。これと共に、出力側端子部24aを先端側に押しこんで、出力側端子部24aの後端に形成された止め部244aを、包囲体23の鍔部23tの後端向き面に当接させる。止め部244aは、出力側端子部24aの後端から軸線Oに直交しつつ、径方向外側に向かって花びら状に伸びている。このようにして、出力側端子部24aを包囲体23の内側に配置する。
なお、止め部244aが包囲体23の鍔部23tの後端面に当接するまで出力側端子部24aが押し込まれた際には、径方向内側に屈曲していた外側屈曲部243aが解放されて戻っており、鍔部23tの先端向き面(段差面)に対向するようになるので、センサ端子24の抜け防止を図ることができる。このようにして、ガスセンサ21が完成する。
次に、本実施形態のセンサキャップ150について、図3を参照しつつ説明する。センサキャップ150は、キャップ端子151、このキャップ端子151を被覆し保持するキャップ体170、リード線153、及びフィルタ部材180を備えている。キャップ体170は、詳細には、蓋部172、キャップ体主部174、及びシール止め具176を組み付けて構成され、これらはいずれもPBT等の樹脂からなる。
キャップ端子151は、例えばステンレス鋼からなり、板材をプレス加工等によって成形してなる。このキャップ端子151は、センサ接続部151aと、このセンサ接続部151aの後端側に一体に形成された芯線加締め部151bとを有している。センサ接続部151aは筒状をなし、センサ接続部151aの側面には、後述する抜け止め孔151cが2個開口している。又、芯線加締め部151bは、リード線153の芯線を加締めて電気的に接続する。
キャップ体主部174は、二重の略円筒状をなし、後端側に環状の上面174fを有している。より詳細には、キャップ体主部174は主筒174t1と内筒174t2とを同心に配置してなり、上面174fのうち内筒174t2との接続部分が開口し、内筒174t2の内孔174h2に連通している。以下、内孔174h2をキャップ端子孔174h2とする。
キャップ端子孔の174h2の先端の内径は、キャップ端子151の外径とほぼ同一であり、内筒174t2の先端内側にキャップ端子151を収容するようになっている。また、内筒174t2の先端内側には径方向内側に突出する係止部174pが設けられ、内筒174t2にキャップ端子151を挿入した際、抜け止め孔151cに係止部174pが嵌合してキャップ端子151の抜け防止の役割を果たしている。
なお、抜け止め孔151cに係止部174pが嵌合する位置で、センサ接続部151aが内筒174t2から先端側に露出するようになっている。
一方、主筒174t1の内面は先端側で径大となり、後端部との間に段部174sを形成している。そして、主筒174t1の先端側から主筒174t1内に挿入した環状のキャップ体シールゴム160が段部174sに当接し、さらに主筒174t1の先端側から環状のシール止め具176を主筒174t1内に嵌合することで、キャップ体シールゴム160が段部174sの先端向き面とシール止め具176の後端向き面との間に保持されるようになっている。
主筒174t1の後端部の内径、及びシール止め具176の内径は、外筒40の外径よりやや大きく、外筒40(及び包囲体23の後端部)を主筒174t1の内部に収容可能になっている。又、キャップ体シールゴム160の内径は外筒40の外径よりやや小さく、外筒40を主筒174t1の内部に収容した際、キャップ体シールゴム160が外筒40表面に密着して防水性を付与するようになっている。なお、キャップ体シールゴム160の内面には、周方向に連続するリブが軸線方向Oに2つ設けられており、外筒40表面に密着し易くなっている。
主筒174t1及びシール止め具176の内孔174h1が特許請求の範囲の「挿通孔」に相当する。又、主筒174t1へのシール止め具176の固定方法については後述する。
ここで、キャップ対主部174の表面のうち、挿通孔174h1に面していて且つ上面174fの裏面である先端向き面を、裏面174rとすると、裏面174rの主筒174t1と内筒174t2との間には、鉤状の係合部174eが同心円状に断続的に配置されている。又、係合部174eは軸線方向Oに延びる形状をなし、基端が裏面174rに固定されて径方向に弾性的に撓むことができ、自身の鉤が径方向内側に向いている。
そして、外筒40(及び包囲体23)を主筒174t1の挿通孔174h1に収容した際、係合部174eが後端部23sに押されて径方向外側に屈曲する。さらに溝23gに対向する位置(包囲体23の後端縁が裏面174rにほぼ当接する位置)まで後端部23sを挿入したとき、係合部174eの鉤が後端部23sの溝23gに係合し、係合部174eの屈曲が戻ってクリック感を生じさせる。このため、センサキャップの装着感が得られ、センサキャップ150をガスセンサ21に確実に結合することができる。さらに、溝23gが周方向に連続しているので、溝23gに沿って係合部174e(及びそれと一体化したセンサキャップ150)を周方向に回転させることができる。このようにして、センサキャップ150を、ガスセンサ21に対し周方向に回転自在に結合することができる。
なお、特許請求の範囲における「挿通孔の表面」とは、キャップ体170における挿通孔174h1に面したいずれの面をも含み、キャップ体170を構成するいずれかの要素(この実施形態では、蓋部172、キャップ体主部174、及びシール止め具176)の表面である。従って、この実施形態では、裏面174rが「挿通孔の表面」であり、この挿通孔の表面に係合部174eが形成されている。
主筒174t1の外側面のうち、段部174sより後端側には、挿通孔174h1に連通する連通孔174bが開口している。そして、連通孔174bを囲むように円環状のフィルタ包囲部174dが径方向外側に突出している。フィルタ包囲部174dの内側には、連通孔174bを塞ぐように円板状のフィルタ部材180が配置されている。又、フィルタ包囲部174dの環の頂部には、フィルタ部材180と離間して円板状のカバー182が装着されている。フィルタ部材180は通気性及び撥水性を有し、微細気孔が連続する連続多孔質構造のPTFEからなる。
従って、基準ガス(外気)は、フィルタ部材180を通り、連通孔174b、挿通孔174h1、通気孔23a、及びセンサ端子24を介して、ガス検出素子22の筒孔内まで導入される。
一方、主筒174t1の外側面のうち、軸線Oから見てフィルタ包囲部174dと反対側には、径方向外側に突出しつつ上面174fに面一なリード線包囲部174gが形成されている。リード線包囲部174gは直方体状をなし、リード線包囲部174gの後端向き面(つまり、上面174f)には、主筒174t1の径方向に沿ってリード線153を連通させるためのリード線連通溝174wが設けられている。
又、蓋部172は、主筒174t1の外径と同一寸法の略円板状をなし、自身の先端向き面172fを上面174fと合わせるようにして主筒174t1に接続されている。さらに、蓋部172のうち、リード線包囲部174gと、先端向き面172f及び上面174fの両者が接合した面を挟んで対向する位置に、径方向外側に突出する蓋側リード線包囲部172gが突出し、蓋側リード線包囲部172gの先端向き面にもリード線連通溝172wが設けられている。
そして、蓋部172の先端向き面172fと主筒174t1の上面174fとを対向させて接続した際、キャップ端子151の後端からリード線シールゴム162を介して延びるリード線153が各リード線連通溝172w、174wを通ってキャップ体170の外部に引き出されるようになっている。
リード線153は、芯線を被覆材で覆って構成されている。このリード線153の芯線の先端がキャップ端子151の芯線加締め部151bで加締められてキャップ端子151のセンサ接続部151aと電気的に接続している。このため、このリード線153を通じて、ガスセンサ21のガス検出素子22の内側電極29からの出力信号を、外部装置(例えば、エンジンコントロールユニット(ECU))に送信することが可能となる。
次に、図4〜7を参照してセンサキャップ150の製造方法の一例について説明する。
最初に図4を参照し、キャップ体主部174と蓋部172との組み付けについて説明する。まず、キャップ端子151の後端の芯線加締め部151bに、リード線シールゴム162を通したリード線153の先端を加締める。そして、キャップ体主部174の主筒174t1(図3参照)のキャップ端子孔174h2に、このキャップ端子151を挿入し、リード線シールゴム162より後端でリード線153を軸線方向Oからほぼ直角に横方向に曲げる。そして、キャップ端子孔174h2から突出したリード線シールゴム162と、横方向に曲げられたリード線153とを蓋部172で押さえ付ける。このとき、後述するように蓋部172の先端向き面172fに押し込み片が突出しているため、キャップ端子151及びリード線シールゴム162がキャップ端子孔174h2内に押し込められる。
なお、蓋部172の外側には、軸線方向Oに延びるコの字状の係止具172yが複数個(この実施形態では4個)配置され、係止具172yの中央が矩形状に開口している。一方、主筒174t1の後端側には、各係止具172yに対向する位置に、径方向外側に突出する突片174zが複数個(この実施形態では4個)配置されている。そして、蓋部172で主筒174t1の上面174fを閉塞した際、各突片174zが対応する係止具172yを乗り越え、係止具172y中央の開口に係合し、蓋部172がキャップ体主部174に固定される。
蓋部172(の押し込み片)によって、キャップ端子151及びリード線シールゴム162がキャップ端子孔174h2内に押し込められると、既に述べたように、抜け止め孔151cに係止部174pが嵌合する位置でキャップ端子151が内筒174t2(図3参照)に固定される。又、リード線シールゴム162は円筒状をなし、自身の外径がキャップ端子孔174h2の後端側の内径より若干大きいため、リード線シールゴム162がキャップ端子孔174h2表面に密着して防水性を付与するようになっている。
図5は、蓋部172の先端向き面172fの構造を示す。上記したように、キャップ端子151の後端にリード線シールゴム162が通され、リード線シールゴム162の後端にリード線153が延びている。この場合、リード線シールゴム162にはリード線153が通されているだけであるので、リード線シールゴム162をキャップ端子孔174h2(図3参照)内に押し込むための専用治具や工程が必要となる。
そこで、蓋部172の先端向き面172fにリード線連通溝172wを設けると共に、このリード線連通溝172wの終端となる蓋部172の中心溝172zの外周に、先端に向かって立ち下がる押し込み片172rを形成する。押し込み片172rは、中心溝172zの外周内側に沿って設けられ、軸線方向Oに垂直な断面が半月状をなしている。又、押し込み片172rがリード線153と干渉せずにこれを跨ぐよう、リード線連通溝172wの延びる方向と垂直で、かつ中心溝172zの外周上の対向する2箇所に押し込み片172rがそれぞれ配置されている。又、中心溝172zの外径は、キャップ端子孔174h2の後端部の径とほぼ同一であり、又、各押し込み片172rの間隔はリード線153の外径よりやや広い。
従って、蓋部172で主筒174t1の上面174fを閉塞した際、各押し込み片172rはリード線153を跨ぎつつ、自身がキャップ端子孔174h2に挿入され、リード線シールゴム162に当接し、リード線シールゴム162をキャップ端子孔174h2内に押し込む。そのため、専用治具を用いたり、リード線シールゴム162を押し込む工程を必要とせずに、蓋部172の取付けと同時にリード線シールゴム162を押し込むことができ、生産性が向上する。又、各押し込み片172rの軸線方向Oの長さが一定であるため、リード線シールゴム162の押し込み深さも一定とすることができ、キャップ端子孔174h2の所定の位置にリード線シールゴム162を配置することができる。
図6は、図5のC−C線に沿う断面図である。押し込み片172rの長さがリード線シールゴム162の外径とほぼ同一であり、リード線シールゴム162を十分に押し込むことができる。又、キャップ端子孔174h2の内径は、後端側で大きく、先端側で段差を生じて径小になっている。従って、キャップ端子孔174h2の後端側はリード線シールゴム162に密着する一方、先端側ではキャップ端子151(のセンサ接続部151a)の外径とほぼ同一の内径となってキャップ端子151をしっかりと保持する。
次に、図7を参照し、キャップ体主部174とシール止め具176との組み付けについて説明する。なお、本来はキャップ端子151、リード線シール162、リード線153等がキャップ対主部174に配置されているが、図7では、省略している。既に述べたように、キャップ体主部174の段部174sにキャップ体シールゴム160を収容し、さらにキャップ体主部174にシール止め具176を挿入してキャップ体シールゴム160を保持する。ここで、キャップ体主部174の主筒174t1(図3参照)の側面には、複数の矩形孔174a(この例では、径方向に対向する2箇所)が開口している。又、シール止め具176の外側面のうち、矩形孔174aに対向する位置には、径方向外側に突出する突片176pが複数個(この実施形態では2個)配置されている。そして、キャップ体主部174にシール止め具176を挿入した際、各突片176pがシール止め具176の弾性によって径方向内側に変形し、さらに矩形孔174aに対向したときに各突片176pが径方向外側に解放されて戻り、矩形孔174aに係合してキャップ体主部174とシール止め具176とが固定される。
このようにして、センサキャップ150が完成する。
以上のように、第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200によれば、センサキャップ150のキャップ体170を安価な樹脂製とすることができるうえに、センサ端子24を所定形状の単一の金属板を用いて、プレス加工によって容易に一体成形できるため、コストダウンを図ることができる。そして、キャップ体170の挿通孔174h1に設けた係合部174eと、ガスセンサ21を構成する樹脂製の包囲体23に設けた溝23gとを係合させてセンサキャップ150とガスセンサ21とを結合させる。このため、両者の結合時にクリック感(装着感)が得られ、センサキャップ150をガスセンサ21に確実に結合することができる。さらに、溝23gが周方向に連続しているので、溝23gに沿って係合部174e(及びそれと一体化したセンサキャップ150)を周方向に回転させることができる。このようにして、センサキャップ150を、ガスセンサ21に対し周方向に回転自在に結合することができ、内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体にガスセンサユニット200及びリード線153が取付けられる際、車体の内部の狭いスペースであってもリード線の引き回しが容易となるため、取付が容易となる。
さらに、キャップ端子151自身にはガスセンサ21と結合するための機構を設ける必要がないので、キャップ端子151を簡単な形状にすることができ、キャップ端子の製造に複雑な絞り加工等をしなくてもよいため、この点でもコストダウンを図ることができる。
次に、図8を参照して第2の実施形態にかかるガスセンサユニットについて説明する。第2の実施形態にかかるガスセンサユニットは、包囲体23側において、上記した溝(凹部)23gに代えて係合部23g2を設けている。又、キャップ体170側において、上記した係合部174eに代えて、凸部174e2を設けている。一方、その他の構成については第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200と同一であるので、同一部分についての説明を省略する。
係合部23g2は、後端部23sの軸線方向Oに延びる切れ込み23yで分割された長辺23xの外表面に形成され、長辺23xの先端側が後端部23sに一体になっている。又、係合部23g2は軸線方向Oに垂直に延びる凹状をなし、長辺23xが弾性的に変形するのに伴って係合部23g2も径方向に変形する。
一方、凸部174e2は、裏面174rに接続し、軸線方向先端側へ突出する円筒状の第3筒174t3の内面に形成され、かつ周方向に連続している。なお、この実施形態では、挿通孔174h1に面した第3筒174t3の内表面が「挿通孔の表面」であり、この挿通孔の表面に凸部174e2が形成されている。ここで、第3筒174t3の内径は内筒174t2の外径より大きく、第3筒174t3の外径は主筒174t1の内径より小さい。又、第3筒174t3は、主筒174t1及び内筒174t2と同心に配置されている。
第2の実施形態にかかるガスセンサユニットにおいても、キャップ体170の挿通孔174h1に設けた凸部174e2と、包囲体23に設けた係合部23g2とを係合させてセンサキャップ150とガスセンサ21とを結合させる。このため、両者の結合時にクリック感(装着感)が得られ、センサキャップ150をガスセンサ21に確実に結合することができる。さらに、凸部174e2が周方向に連続しているので、凸部174e2と係合部23g2とを相対的に周方向に回転させることができる。このようにして、センサキャップ150を、ガスセンサ21に対し周方向に回転自在に結合することができ、内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体にガスセンサユニット200及びリード線153が取付けられる際、車体の内部の狭いスペースであってもリード線の引き回しが容易となるため、取付が容易となる。
次に、図9を参照して第3の実施形態にかかるガスセンサユニットについて説明する。第3の実施形態にかかるガスセンサユニットは、包囲体23側において、上記した溝(凹部)23gに代えて係合部23g3を設けている。又、キャップ体170側において、上記した係合部174eに代えて、凹部174e3を設けている。一方、その他の構成については第1の実施形態にかかるガスセンサユニット200と同一であるので、同一部分についての説明を省略する。
係合部23g3は、後端部23sの内表面に径方向内側に突出して形成される突片であり、径方向に断続的に数箇所設けられている。また、第2の実施例と同様に、後端部23sの軸線方向Oに延びる切れ込み23yが形成されている。
一方、凹部174e3は、内筒174t2の外表面に設けられ、周方向に連続して形成されている。なお、この実施形態では、挿通孔174h1に面した内筒174t2の外表面が「挿通孔の表面」であり、この挿通孔の表面に凹部174e3が形成されている。そして、包囲体23のセンサ端子孔23h内に内筒174t2を挿入すると、各係合部23g3が弾性によって径方向外側に変形し、さらに凹部174e3に対向したときに各係合部23g3が径方向内側に解放されて戻り、凹部174e3に係合する。
第3の実施形態にかかるガスセンサユニットにおいても、キャップ体170の挿通孔174h1に設けた凹部174e3と、包囲体23に設けた係合部23g3とを係合させてセンサキャップ150とガスセンサ21とを結合させる。このため、両者の結合時にクリック感(装着感)が得られ、センサキャップ150をガスセンサ21に確実に結合することができる。さらに、凹部174e3が周方向に連続しているので、凹部174e3と係合部23g3とを相対的に周方向に回転させることができる。このようにして、センサキャップ150を、ガスセンサ21に対し周方向に回転自在に結合することができ、内燃機関の排気管やエンジンヘッド等の取付対象体にガスセンサユニット200及びリード線153が取付けられる際、車体の内部の狭いスペースであってもリード線の引き回しが容易となるため、取付が容易となる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能なことは言うまでもない。例えば、ガスセンサ21は酸素センサに限られない。又、第1の実施形態において、係合部174eを凹状とし、溝部23gの代わりに周方向に連続する凸部としてもよい。同様に、第2の実施形態において、係合部23g2を鉤状とし、凸部174e2の代わりに周方向に連続する凹部としてもよい。
又、センサ端子を雄型とし、キャップ端子を雌型としてもよい。
他にも、リード線包囲部174gはフィルタ包囲部174dと対向する位置に形成されていなくとも良い。
21 ガスセンサ
22 ガス検出素子
23 包囲体
23h センサ端子孔
23t 包囲体の鍔部
23s 包囲体の後端部
23g、174e2、174e3 凹部又は凸部
174e、23g2、23g3 係合部
23y 切れ込み
24 センサ端子
25 主体金具
29 内側電極
40 外筒
150 センサキャップ
151 キャップ端子
151c 抜け止め孔
153 リード線
170、172、174、176 キャップ体
174h1 挿通孔
174h2 キャップ端子孔
174p 係止部
174r キャップ体の挿通孔の表面(裏面)
200 ガスセンサユニット
243a 抜け止め部
O 軸線方向

Claims (7)

  1. 軸線方向に延び、先端側が閉じた有底筒状のガス検出素子と、前記ガス検出素子の内表面に形成された内側電極と電気的に接続するように前記ガス検出素子の筒孔内に挿入されると共に、自身の後端部が前記ガス検出素子の後端側から突出するセンサ端子と、前記センサ端子の後端部の周囲を取り囲む筒状の包囲体と、を有するガスセンサと、
    前記センサ端子と電気的に接続するキャップ端子と、前記包囲体の後端部を取り囲む挿通孔が形成されると共に前記キャップ端子の周囲を囲むキャップ体と、前記キャップ端子の後端側に電気的に接続されると共に、前記キャップ体から外部に引き出されるリード線と、を有するセンサキャップと、
    を備えるガスセンサユニットであって、
    前記包囲体の後端部の表面と前記キャップ体の挿通孔の表面とのうち、一方には周方向に連続する凹部又は凸部が形成され、他方には前記凹部又は前記凸部に係合しつつ前記センサキャップが前記ガスセンサに対し前記周方向に回転自在となる係合部が形成されているガスセンサユニット。
  2. 前記包囲体及び前記キャップ体の少なくとも1つは樹脂からなる請求項1記載のガスセンサユニット。
  3. 前記係合部は、前記軸線方向に延びる切れ込みを有すると共に前記周方向に断続的に形成されており、前記径方向に向かって弾性的に変形可能である請求項1又は2記載のガスセンサユニット。
  4. 前記ガス検出素子を支持する主体金具と、前記包囲体の外側を囲む金属製の外筒とを備え、前記外筒が前記主体金具に固定されている請求項1〜3のいずれか記載のガスセンサユニット。
  5. 前記外筒は前記主体金具に加締め固定されている請求項4記載のガスセンサユニット。
  6. 前記センサ端子の後端部には前記径方向外側に突出する抜け止め部が設けられ、前記包囲体には、前記抜け止め部と対向すると共に、前記径方向内側に突出する鍔部を有している請求項1〜5のいずれか記載のガスセンサユニット。
  7. 前記キャップ端子には抜け止め孔が開口し、前記キャップ体には前記径方向内側に突出しつつ前記抜け止め孔に係合している係止部が設けられている請求項1〜6のいずれか記載のガスセンサユニット。
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