JP4592214B2 - センサ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーシング内に検出素子を具備し、この検出素子と外部機器とをリード線を介して接続することにより、検出素子に電力を供給すると共に、検出信号を外部に取り出す構造を有するセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、酸素濃度やNOx濃度等を測定するために自動車のエンジンに取り付けられる各種ガスセンサが知られている。これらセンサは、エンジンの形状や構造等に制約を与えることのないように、以前から様々な形態のものが考案されている。
【0003】
この種のセンサには、駆動用電源の供給を受けたり、センサが出力する検出信号を外部装置に供給したりするための配線を施す必要がある。しかし、この配線がセンサに固定されていると、エンジンの組立や修理の際に、配線が邪魔になって、センサの着脱作業に手間取ったり、場合によっては着脱作業のために特殊な工具が必要となってしまうという問題があった。更に、センサの配線が邪魔にならないように、修理等に関係なくてもセンサを取り外す等といった余計な手間が必要となったり、組立や修理の際の作業手順が制約されてしまうなどの問題もあった。
【0004】
このため、リード線(配線)の接続部分をコネクタ化することにより、リード線を着脱自在にしたコネクタ付きセンサが考案されている。
このコネクタ付きセンサでは、長軸状のコネクタ端子が、センサのケーシング内にガラスやセメント等により固定されており、このコネクタ端子を雄コネクタとして、リード線が接続された雌コネクタを着脱できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コネクタ端子をセンサに組み付ける時には、センサのケーシングに収納されている検出素子の電極端子と、コネクタ端子との導通が確実に得られるようにする必要がある。そのためには、ガラスやセメントでケーシング内にコネクタ端子を固定する前に、例えば、コネクタ端子と電極端子とを溶接する等して両者を密着させておかなければならない。しかし、このような作業は、センサの組立作業を煩雑にする一つの要因となっていた。
【0006】
また、コネクタ端子は、一端が雌コネクタの着脱に使用され、他端が検出素子の電極端子との接合に使用されるため、検出素子に接触する上では比較的大きな弾性変形を起こし、検出素子に密着するのが望ましく、一方、雌コネクタを着脱する上では、コネクタ端子が変形しないようにある程度の機械的強度を必要とした。そして、コネクタ端子をケーシング内に固定する際の位置決めに使用する突起等が部分的に形成されているものもあり、この場合は、コネクタ端子中に、その形状が不連続に変化する境界部分が存在することになる。すると、雌コネクタの着脱等によりコネクタ端子に外力が加わった時に、その境界部分に応力が集中し易くなり、コネクタ端子が折れたり、曲がったりしてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するため、簡易な構造で充分な機械的強度を有し、且つケーシングへの組付作業が容易で電極端子との良好な導通状態が得られるコネクタ端子を具備したセンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、一端側に検出部を有し、他端側の側面に該検出部の検出信号を引き出すための複数の電極端子が形成された板状の検出素子と、該検出素子の他端を内部に収容すると共に、前記検出部を測定対象に露出させた状態で保持するケーシングと、前記ケーシングには、前記検出信号を外部回路に伝達するために前記ケーシングに着脱可能に接続される外部コネクタと接続するコネクタ部が形成されたガスセンサであって、一端が前記外部コネクタに接続するコネクタ接続部、他端が前記電極端子に接触する素子接触部として構成された一乃至複数のコネクタ端子を備え、前記コネクタ端子は、一定の肉厚を有する単一の板状部材からなり、前記コネクタ接続部として成形される前記板状部材の一端部分は、該一端部分の側縁部の少なくとも一方を折り返すことにより、厚みを増している構造であることを特徴とするセンサ。
【0009】
このように構成された本発明にかかるセンサによれば、コネクタ端子は、一体構造のコネクタ端子でありながら、外部コネクタとの接続に使用されるコネクタ接続部では、外力が加わることによる破損を防止するのに必要な機械的強度を得ることができ、且つ電極端子との接触に使用される素子接触部では、自身を電極素子に密着させる付勢力を得るために必要な弾性を得ることができる。
【0010】
特に本発明では、コネクタ端子として、一定の肉厚を有する単一の板状部材からなり、コネクタ接続部として成形される板状部材の一端部分は、該一端部分の側縁部の少なくとも一方を折り返すことにより、厚みを増したものを用い
【0011】
従って、コネクタ端子の作製時に、コネクタ接続部となる一端部分の側縁部の折返し形状を適宜調整することにより、所望形状のコネクタ接続部を具備したコネクタ端子を簡単に作製することができる。また、コネクタ接続部の形状を、外部コネクタが具備するコネクタ端子との接続部位の断面形状に合わせて作製することにより、既存のコネクタをそのまま外部コネクタとして用いることができ、その結果、コネクタ端子に合わせて外部コネクタを設計製作する手間を省略することができる。
【0012】
また、前記検出素子の他端側の周囲を覆うようにホルダが配置されている場合は、請求項2に記載のように、前記素子接触部は、前記検出素子の側面と該ホルダとの間に持されることで、弾性変形して当該素子接触部を前記電極端子に密着させる付勢力を発生する形状に成形されていることが望ましい。
【0013】
この場合、コネクタ端子の組付(ケーシング内への固定)時には、上述した位置にコネクタ端子を配置するだけで素子接触部と電極端子とが確実に密着して両者間の良好な導通状態が確保され、導通を確保するために溶接等の特別な作業を行う必要がないため、組付作業の手間を軽減することができる。
【0014】
ところで、請求項3に記載のように、コネクタ端子が、断面形状の異なる複数部分からなる場合には、各部分の境界近傍においては、厚み方向に投影した外観形状が連続的に変化するように、テーパ状に形成されていることが望ましい。
これにより、形状が不連続に変化する部分、即ち応力が集中し易い部分が補強されることになるため、コネクタ端子の機械的強度を向上させることができる。
【0015】
尚、コネクタ端子は、請求項4に記載のように、コネクタ接続部と素子接触部とを連結する連結部を備え、少なくとも連結部とコネクタ接続部とで断面形状が異なっているように構成されていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面と共に説明する。
本実施例は、本発明のセンサを酸素センサとして構成したものであり、図1は当該酸素センサの全体構成を示す断面図である。
【0017】
同図に示すように、酸素センサ1は、長方形状の断面を有する平板状の検出素子2、検出素子2を収容するケーシング3、ケーシング3内に固定され検出素子2に接触して検出信号を取り出すコネクタ部10、コネクタ部10に接続されリード線21,22を介して検出信号を外部に供給する外部コネクタ20等から構成されている。
【0018】
この検出素子2は、長板状に形成された複数の酸素濃淡電池素子と、この酸素濃淡電池素子を活性化させるための複数のヒータとが積層されて形成されている(図示せず)。そして、その軸方向中央付近の外周には、自身をケーシング3内に係止固定させるためのセラミックからなる筒状の支持部材4が外挿され接着されている。また、検出素子2の下端側には、被測定ガスに晒されて被測定ガス成分を検出する検出部2aが設けられており、上端側の側面には検出部2aにて生じた酸素濃淡電池起電力を引き出し又はヒータに電力を供給するための複数(本実施例では4個)の電極端子2bが取り付けられている(図2参照)。
【0019】
ケーシング3は、主体金具7と、主体金具7の上部に設けられた外筒8から構成される。この主体金具7と外筒8との間に形成された内部空間には、上記コネクタ部10が収容される。
主体金具7は、酸素センサ1を排気管等の取付部に固定すると共に、上記支持部材4を装着した状態の検出素子2、滑石粉末からなる充填部材5、及び充填部材5をパッキン6aを介して押圧するスリーブ6b等を内部に収容する。すなわち、主体金具7は、円筒状の本体先端側の内周に内向き突出した段部7aを有し、この段部7aに支持部材4を係止することにより検出素子2を下方から支持している。そして、支持部材4の上側における主体金具7の内周面と検出素子2の外周面との間に充填部材5を配設した後、この充填部材5の後側にリング状のパッキン6aさらに筒状のスリーブ6bを同軸状に内挿し、その状態から主体金具7の上端部7bを内方(下方)に向かって加締めることにより、スリーブ6bを上方から係止している。この際、加締力(圧縮力)を受けた充填部材5の弾性により、検出素子2と主体金具7とがしっかりと固定される。
【0020】
また、主体金具7の先端側(図中下方)外周には、検出素子2の検出部2aを覆うと共に、複数の孔部を有する金属製の二重のプロテクタ9a,9bが溶接により取り付けられている。
次に、酸素センサ1の主要部であるコネクタ部10の周辺の構成について、図2に基づいて詳細に説明する。
【0021】
同図に示すように、コネクタ部10は、検出素子2の電極端子2bに夫々接触する4つのコネクタ端子30、これらのコネクタ端子30を非接触状態で保持しつつケーシング3内に保持される第1ホルダ40、第1ホルダ40の上端に波形座金60を介して嵌合すると共に、コネクタ端子30を挿通して保持する第2ホルダ50等から構成されている。
【0022】
まず、コネクタ端子30の構成について図3に基づいて説明する。
同図(a)は第1ホルダ40の正面図であり、同図(b)はその一側面図、同図(c)はその展開図である。
コネクタ端子30は、例えば高温に繰り返し晒されても弾性(バネ弾性)を保持可能な長尺薄板状のステンレス鋼板や耐食耐熱超合金板を、数カ所で折曲加工して長軸板状に成形されている。同図(a)に示すように、コネクタ端子30は、検出素子2の電極端子2bに弾性的に接触するための素子接触部31と、外部コネクタ20の後述する雌型端子に接続されるコネクタ接続部32を有し、これらを連結する連結部33の両側面からは、一対の爪状の係止部33aが突出している。
【0023】
素子接触部31は、コネクタ接続部32にほぼ平行に延び、その一端で所定量屈曲して連結部33に連結されている。この素子接触部31は、第1ホルダ40の壁面に当接する平板状の当接部31a、当接部31aに平行に並設され電極端子2bに接触する平板状の接触部31b、及び当接部31aと接触部31bとの間に介装され、接触部31bに沿って伸びる波板状のバネ部31cからなる。当接部31aとバネ部31cとは、コネクタ端子30の下部に形成された折曲部31dを介して互いに連結され、接触部31bとバネ部31cとは、接触部31bの上端に連設された折曲部31eを介して互いに連結されている。また、バネ部31cは、その波状部分の頂点の数カ所で接触部31b又は当接部31aに接触している。さらに、接触部31bの下端には、第1ホルダ40の方向に延設され、その途中で上方に屈曲して当接部31aに平行に延びる係止部31fが形成されている。
【0024】
このコネクタ端子30は、同図(c)の展開図に示す平板30’を折り曲げて形成したものである。すなわち、コネクタ端子30の成形の際には、まず、略長方形状の一枚の平板を切断し又は切り込みを入れることによって、平板を各々長方形状のコネクタ接続部形成部32’、連結部形成部33’、素子接触部形成部31’に分割する。
【0025】
連結部形成部33’は、ほぼ正方形状をなし、その中央上下に延びる二本の折線(図中破線部)を境界として、第1側壁形成部33a’と第2側壁形成部33b’とが形成されている。この第1側壁形成部及33a’及び第2側壁形成部33b’の各々の中央部はU字状に打ち抜かれ、長方形状の係止部形成部33c’が形成されている。また、第1側壁形成部33a’の上方にはコネクタ接続部形成部32’が、下方には素子接触部形成部31’が夫々連設されている。
【0026】
コネクタ接続部形成部32’は、第1側壁形成部33a’の幅よりやや大きい幅を有する。そして、その左右対称な位置に配置された二本の折線(図中破線部)を境界として、その中央が第1側面形成部32a’をなし、その左右が一対の第2側面形成部32b’をなしている。
【0027】
素子接触部形成部31’は、長軸板状をなし、第1側壁形成部33a’の幅より小さい幅を有する。
そして、素子接触部形成部31’の所定位置にプレス加工により波形状を付与してバネ部31cを形成した後、その長手方向の数カ所で折り曲げることにより、素子接触部31を形成する。
【0028】
続いて、連結部形成部33’を、上記中央の二つの折線に沿って図中谷折りに折り曲げる。このとき、第1側壁形成部33a’と第2側壁形成部33b’とが平行になるように折り曲げる。続いて、コネクタ接続部形成部32’を上記二つの折線に沿って図中谷折りに折り曲げる。このとき、同図(b)に示すように、一対の第2側面形成部32b’の端縁が長手方向に当接するまで折り曲げる。但し、コネクタ接続部32と連結部33との境界近傍の外縁は、外観形状が連続的に変化するように、テーパ状に成形する。従って、各第2側面形成部32b’において第1側壁形成部33a’と連結している箇所の端縁同士は当接させず、三角形状の隙間を形成するように折り曲げる。
【0029】
そして、係止部形成部33c’を外方に所定量折り曲げることにより、同図(a)に示すコネクタ端子30が完成する。
次に、第1ホルダ40の構造について、図4に基づいて詳細に説明する。同図(a)は第1ホルダ40の平面図であり、同図(b)はそのA−A断面図、同図(c)はそのB−B断面図である。
【0030】
第1ホルダ40は、円柱状の本体41を有し、この本体41の上部外周面に沿って鍔部42が突設されている。この鍔部42の下部は下方に小径化するテーパ状になっており、本体41に滑らかに接続している。そして、この第1ホルダ40の上端形状により、第2ホルダ50と嵌合するための凸状嵌合部40aが形成されている。
【0031】
また、本体41の内部には、下方から検出素子2の上端部を収容するための長方形状の収容部43が下方に開口して形成されている。また、本体41の上端壁には上記4つのコネクタ端子30のコネクタ接続部32を夫々挿通するための4つの角形挿通孔44が穿設され、収容部43に連通している。
【0032】
さらに、本体41の下部は段差形状になっており、この段差部の所定位置に4つの段付角溝45が設けられている。この結果、この段付角溝45と収容部43との間には、コネクタ端子30の素子接触部31を係止させる係止壁46が形成されている。
【0033】
また、収容部43の4つの側壁の夫々の中央には、内方に突設されかつ上下方向に延びる仕切部47が夫々設けられており、この仕切部47によって隣接するコネクタ端子30の短絡が防止されるようになっている。
次に、第2ホルダ50の構成について、図5に基づいて詳細に説明する。同図(a)は第2ホルダ50の平面図であり、同図(b)はそのC−C断面図、同図(c)はその底面図である。
【0034】
第2ホルダ50は、有底円筒状の本体51を有し、その底部52には上記4つのコネクタ端子30のコネクタ接続部32を夫々挿通するための4つの角形挿通孔53が穿設されている。この角形挿通孔53は、その上部においてコネクタ接続部32とほぼ等しい大きさの断面を有するが、その中央より下方がテーパ面53aを介して拡張され、コネクタ端子30の係止部33aを収容する収容部53bを形成している。
【0035】
また、底部52の外側面中央には、後述するOリング71を装着するためのリング状の溝54がその周方向に形成され、底部52の上端周端縁には、後述するシール部材73を嵌合装着するためのリング状の嵌合溝55が形成されている。
さらに、底部52の下端面には円形の凹状嵌合部50aが形成されている。この凹状嵌合部50aは、上記第1ホルダ40の凸状嵌合部40aと嵌合可能になっている。
【0036】
次に、酸素センサ1の主要部の組付工程について、図6〜図8に基づいて説明する。
まず、上述のように形成されたコネクタ端子30を第1ホルダ40に対して組み付ける。すなわち、図6(a)に示すように、第1ホルダ40の収容部43にコネクタ端子30を下方から挿入し、第1ホルダ40の角形挿通孔44にコネクタ接続部32の先端部を挿通させつつコネクタ端子30を徐々に差し込んでゆく。
【0037】
このとき、コネクタ端子30の一対の係止部33aは、同図(a)に示すように外方に突出した状態から挿入されるが、第1ホルダ40の係止壁46に当接すると、同図(b)に示すように、その係止壁46側の係止部33aがその弾性により内方に押し込まれる。そして、さらに挿入され、係止部33aが角形挿通孔44に差し掛かるとその反対側の係止部33aもその弾性により内方に押し込まれる。このとき、素子接触部31の当接部31aと係止部31fとの間に第1ホルダ40の係止壁46が徐々に介装されていく(同図(c))。
【0038】
そして、係止部33aが角形挿通孔44を抜けて第1ホルダ40の上端面に出ると、係止部33aが弾性復帰して開き、その先端が第1ホルダ40の上端面に引っかかる(同図(d))。このとき、同時に係止壁46の先端が係止部31fに係止されるため、これら係止部33aと素子接触部31とにより第1ホルダ40を上下に挟む態様で、コネクタ端子30が第1ホルダ40に対して固定される。
【0039】
そして、このようにして全てのコネクタ端子30が第1ホルダ40に組み付けられ端子ユニットが形成されると、この端子ユニットを検出素子2に接続する。
すなわち、図7(a)に矢印にて示すように、この端子ユニットを、予めスリーブ6に(つまり主体金具7に)固定された検出素子2に対して上方から接続する。このとき、端子ユニットの第1ホルダ40がスリーブ6の上面に載置されることにより、検出素子2に対して定位置に固定され、その素子接触部31も、電極端子2bに当接する定位置に固定される(同図(b))。
【0040】
また、第1ホルダ40の係止壁46によってバネ部31cの外方への変位が阻止されているため、バネ部31cによる検出素子2側への付勢力を強く保持することができ、接触部31bと電極端子2bとの安定した接触状態を保持することができる。
【0041】
そして、この状態から第1ホルダ40の鍔部42の上面にリング状の波形座金60を配置した状態で、Oリング71を装着した第2ホルダ50を第1ホルダ40に嵌合させる(同図(c))。この波形座金60はその周方向に沿って波形状に形成されており、その厚み方向に所定の弾性力を有する。このため、第1ホルダ40の凸状嵌合部40aと第2ホルダ50の凹状嵌合部50aとが、この弾性力により所定のクリアランスを保持した状態で弾性的に嵌合する。またその際、各コネクタ端子30の係止部33aが第2ホルダ50の収容部53bに収容された状態となる。
【0042】
尚、第2ホルダ50内側の嵌合溝55には、後述する外部コネクタ20の接続に備え、リング状のゴム製シール部材73が嵌合装着されている。また、第2ホルダ50の上部側壁には一対のスリット56(図8参照)が形成され、後述するU字状の押えピン75が嵌合装着されている。
【0043】
そして、この状態から円筒状の外筒8を上方から被せる(図7(d))。この外筒8は、その内径が第2ホルダ50の外径とほぼ等しくなっており、第2ホルダ50との間に介装されたOリング71によって上方からの水分の侵入を防止できるようになっている。また、外筒8の上端縁には内側に所定量延出したフランジ部8aが形成されており、このフランジ部8aにより第2ホルダ50の上端縁を下方に押圧できるようになっている。つまり、外筒8から第2ホルダ50に対して所定の押圧力を付与した状態で、外筒8の下部をレーザ溶接により主体金具7に接合する。その結果、この押圧力が第2ホルダ50、波形座金60を介して第1ホルダ40等の内装部品に伝わり、そのケーシング3内での安定した固定を実現している。
【0044】
そして、このように組み付けた状態で、図8に示すように外部コネクタ20をコネクタ部10に接続する。
外部コネクタ20は、その上部(大径部)が外筒8の外径とほぼ同じ外径を有し、下部(小径部)が第2ホルダ50の内径とほぼ同じ外径を有する段付円筒形状をなす。そして、その上記コネクタ接続部32に対応した位置に設けられた軸方向の4つの貫通孔23には、雌型の外部コネクタ端子24が夫々配設されている。この外部コネクタ端子24は、ステンレス鋼板や耐食耐熱超合金板等を数カ所で折曲加工して筒状に形成されており、その上部には、検出部2aの検出信号を外部に取り出すための一対のリード線21,22、及びヒータに電力を供給するための一対のリード線(図中、リード線21,22の裏側に配置)が加締接合されている。
【0045】
外部コネクタ20の大径部には、上方に開口した開口部25が形成されており、この開口部25にゴムからなる円柱形状のシール部材29が配設されている。このシール部材29には、上記各リード線を挿通するための軸方向の貫通孔29aが形成され、各リード線は、この貫通孔29aを貫通して外部に引き出されている。また、シール部材29の外径部表面及び貫通孔29aの内径部表面には、夫々凹凸形状が施されており、この凹凸形状の部分で夫々の気密を保つと共に、その押付力によりシール部材29自体が開口部25に保持されている。
【0046】
また、外部コネクタ20の小径部は、その外径が第2ホルダ50の内径よりやや小さくなっており、その側壁の中央部には、上記押えピン75を部分的に嵌合可能な左右一対のスリット26が形成されている。さらに、小径部の先端部には、内側に傾斜したテーパ状の突条27がその周端縁に沿って形成され、コネクタ部10の第2ホルダ50への挿入を容易にしている。
【0047】
そして、外部コネクタ20のコネクタ部10への接続に際し、外部コネクタ20は押えピン75を外方に押し広げながら第2ホルダ50に挿入される。そして、上記突条27がシール部材73に当たり、このシール部材73を変形させつつさらに押し込まれる。そして、上記スリット26が押えピン75に嵌合することにより、外部コネクタ20がコネクタ部10に対して固定される。このとき、外部コネクタ20とコネクタ部10との隙間から水分が侵入したとしても、シール部材73によって酸素センサ1内部への侵入は阻止されることになる。
【0048】
以上のようにして、図1に示す酸素センサ1が完成する。
以上に述べたように、本実施例の酸素センサ1において、一枚の平板を折曲加工することにより形成されたコネクタ端子30は、第1側面形成部32a’と第2側面形成部32b’とを重ね合わせることにより、加工前の平板より肉厚を増したコネクタ接続部32と、長軸板状をなす素子接触部形成部31’を、電極端子2bと係止壁46との間に挟持された時に弾性変形して自身を電極端子2bに密着させるための付勢力が得られる形状に成形してなる素子接触部31とを備えている。更に、コネクタ端子30の断面形状が不連続に変化するコネクタ接続部32と連結部33との境界近傍の外縁は、テーパ状、即ちこの境界部分への応力の集中を防止する形状に成形されている。
【0049】
従って、本実施例によれば、一枚の平板を折曲加工した簡易な構造でありながら、外力に対抗する十分な機械的強度を有し、且つ電極端子2bとの良好な導通状態が得られるコネクタ端子30を具備したセンサを実現できる。
しかも、本実施例によれば、コネクタ端子30をコネクタ部10に固定したり、コネクタ端子30を電極端子2bに密着させるための構造が、コネクタ端子30自身に設けられており、コネクタ端子30のケーシング3内に組み付ける際に、素子接触部31を電極端子2bに溶接したり、ガラスやセメントを用いる必要がないため、組付作業を容易に行うことができる。
【0050】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施例においては、コネクタ端子30は、長軸板状に成形されていたが、別の形状に成形されてもよい。例えば、外部コネクタ20の外部コネクタ端子24の断面形状が円である場合は、コネクタ接続部30の断面も円となるように、コネクタ接続部形成部32’を折曲加工すればよい。コネクタ端子30は、平板30’の折曲加工を工夫するだけで、様々な断面形状の外部コネクタ端子に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るセンサの全体構成を表す断面図である。
【図2】実施例に係るセンサの要部詳細構成を表す断面図である。
【図3】実施例のコネクタ端子の構成を表す説明図である。
【図4】実施例の第1ホルダの構成を表す説明図である。
【図5】実施例の第2ホルダの構成を表す説明図である。
【図6】実施例のセンサの組付工程を表す説明図である。
【図7】実施例のセンサの組付工程を表す説明図である。
【図8】実施例のセンサの組付工程を表す説明図である。
【符号の説明】
1…酸素センサ、2…検出素子、2a…検出部、2b…電極端子、3…ケーシング、4…支持部材、5…充填部材、6…スリーブ、6a…パッキン、6b…スリーブ、7…主体金具、7a…段部、7b…上端部、8…外筒、8a…フランジ、9a,9b…プロテクタ、10…コネクタ部、20…外部コネクタ、21,22…リード線、23…貫通孔、24…外部コネクタ端子、25…開口部、26…スリット、27…突条、29…シール部材、29a…貫通孔、30…コネクタ端子、30’…平板、31…素子接触部、31’…素子接触部形成部、31a…当接部、31b…接触部、31c…バネ部、31d…折曲部、31e…折曲部、31f…係止部、32…コネクタ接続部、32’…コネクタ接続部形成部、32a’…第1側面形成部、32b’…第2側面形成部、33…連結部、33’…連結部形成部、33a…係止部、33a’…第1側壁形成部、33b’…第2側壁形成部、33c’…係止部形成部、40…第1ホルダ、40a…凸状嵌合部、41…本体、42…鍔部、43…収納部、44…角形貫通孔、45…段付角溝、46…係止壁、47…仕切部、50…第2ホルダ、50a…凹状嵌合部、51…本体、52…底部、53…角形挿通孔、53a…テーパ面、53b…収納部、54…溝、55…嵌合溝、56…スリット、60…波形座金、71…Oリング、73…シール部材、75…押えピン。

Claims (4)

  1. 一端側に検出部を有し、他端側の側面に該検出部の検出信号を引き出すための複数の電極端子が形成された板状の検出素子と、
    該検出素子の他端を内部に収容すると共に、前記検出部を測定対象に露出させた状態で保持するケーシングと、
    を備え、
    前記ケーシングには、前記検出信号を外部回路に伝達するために前記ケーシングに着脱可能に接続される外部コネクタと接続するコネクタ部が形成されたガスセンサであって、
    一端が前記外部コネクタに接続するコネクタ接続部、他端が前記電極端子に接触する素子接触部として構成された一乃至複数のコネクタ端子を備え、
    前記コネクタ端子は、一定の肉厚を有する単一の板状部材からなり、
    前記コネクタ接続部として成形される前記板状部材の一端部分は、該一端部分の側縁部の少なくとも一方を折り返すことにより、厚みを増している構造であることを特徴とするセンサ。
  2. 前記検出素子の他端側の周囲を覆うようにホルダが配置されており、
    前記素子接触部は、前記検出素子の側面と該ホルダとの間に持されることで、弾性変形して当該素子接触部を前記電極端子に密着させる付勢力を発生する形状に成形されていることを特徴とする請求項1記載のセンサ。
  3. 前記コネクタ端子は、断面形状の異なる複数部分からなり、各部分の境界近傍においては、厚み方向に投影した外観形状が連続的に変化するように、テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 前記コネクタ端子は、前記コネクタ接続部と前記素子接触部とを連結する連結部を備え、
    少なくとも前記連結部と前記コネクタ接続部とで断面形状が異なっていることを特徴とする請求項3に記載のセンサ。
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