JP5222330B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガスの濃度を検出するセンサ素子を備えたガスセンサ及びその製造方法に関する。
自動車等の排気ガス中の酸素やNOの濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質を用いたセンサ素子を有するものが知られている。
図8に示すように、この種のガスセンサ1000の一例として、先端が閉じた略円筒状のセンサ素子(この例では酸素センサ素子)3を、筒状のハウジング(主体金具)20の内側に挿通して保持するものが知られている(特許文献1)。センサ素子3は、筒体の固体電解質体からなり、固体電解質体の内外面にそれぞれ内側電極及び外側電極(図示せず)が形成されている。又、センサ素子3の中空部には丸棒状のヒータ15が挿入されている。
ハウジング20の後端部(図8の上側)には、センサ素子3の後端側に設けられたリード線41、43や端子171、191を保持し、センサ素子3の後端部を覆う筒状の外筒40が接合されている。さらに、センサ素子3の後端側の外筒40内側には、金属製の筒状のセパレータ保持金具80を介して、絶縁性で円柱状のセパレータ121が保持されている。一方、センサ素子3の先端はプロテクタ7(内側プロテクタ7a、外側プロテクタ7b)で覆われている。そして、このようにして製造されたガスセンサ1000のハウジング20の雄ねじ部20dを排気管等のネジ孔に取付けることで、センサ素子3先端の検出部を排気管内に露出させて被検出ガス(排気ガス)を検知している。
ここで、セパレータ保持金具80は金属板から筒状に成形された筒状部と、この筒状部の後端縁から内側に折り返し状に折り曲げられたバネ片82を備えている。一方、セパレータ121の軸線方向Oの中央付近には、外側に突出するフランジ部121aが形成されている。そして、フランジ部121aの先端向き面にセパレータ保持金具80の後端縁を当接させ、バネ片82をセパレータ121の外周面に押付けることにより、セパレータ保持金具80がセパレータ121と間隙を設けて弾性的に保持している。これにより、ガスセンサ1000に掛かる振動や衝撃をセパレータ保持金具80で吸収し、セパレータ121を安定して保持すると共にセパレータ121にかかる衝撃を緩和している。
又、外筒40及びセパレータ保持金具80は、セパレータ保持金具80の軸線方向Oに沿う中央近傍で、所定の加締め幅wで径方向内側に加締られており、外筒40には、加締め固定部40Tが形成されている。これにより、セパレータ保持金具80の中央近傍が外筒40の内周面で圧縮され、セパレータ保持金具80が外筒40に固定される。
特開2010−25731号公報
ところで、セパレータ保持金具80として、図2に示すような構成のものが近年使用されている。このセパレータ保持金具80は、従来と同様に、金属板から筒状に成形された筒状部81を有すると共に、筒状部81の後端縁から内側に折り返し状に折り曲げられたバネ片82を備えている。さらに、セパレータ保持金具80は、筒状部81からコ字状に切り起こされて筒状部81の外側に向けて突出しつつ軸線方向Oに延びる外筒係合片84をも備えている。外筒係合片84は、後端側を固定端84eとして軸線方向Oに延びる矩形片であり、先端側が自由端84fとなっている。そして、セパレータ121及びセパレータ保持金具80を外筒40内に挿入して、外筒40及びセパレータ保持金具80が加締られる前に(図9の状態)、外筒40からセパレータ121及びセパレータ保持金具80が位置ずれしたり、脱落することを防止するために、この外筒係合片84を外筒40に当接させ、外筒40にセパレータ保持金具80及びセパレータ121を保持している。次いで、図9に示すように、径方向に進退し軸線方向Oにwの幅を有するパンチ300を用い、外筒40及びセパレータ保持金具80の所定位置を加締めることで、外筒40に加締め固定部40Tが加締め幅wで形成される。
しかしながら、図10に示すように、軸線方向Oに沿って固定端84eの位置(図9の破線)にパンチ300の上端300eを合わせて加締めると(図10(a))、固定端84e近傍のセパレータ保持金具80の材料がしごかれて径方向内側へ傾斜し、それにつれて固定端84eの取付け角度も内向きになり、外筒係合片84(自由端84f)がセパレータ121外面に接触するおそれがある(図10(b))。そのため、ガスセンサの使用時に振動等が生じると、セパレータ121に自由端84fが擦れて、セパレータに亀裂が生じる虞がある。さらに、外筒係合片84が径方向内側へ傾くと、外筒係合片84が外側へ突出せずに外筒40への保持が不十分となる。なお、理解を容易にするため、図10では外筒40の表示を省略している。
従って、本発明は、外筒にセパレータ保持金具を保持するために外筒に当接する外筒係合片をセパレータ保持金具に設け、外筒とセパレータ保持金具とを加締めて固定するガスセンサにおいて、加締めによって外筒係合片がセパレータ外面に接触することを防止し、セパレータに亀裂が発生することを防止できると共に、セパレータ保持金具を外筒内に安定して保持可能なガスセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、軸線方向に延びる筒状のハウジングと、自身の先端側に電極を備え、前記ハウジングの内側に挿通配置されて前記後端側を前記ハウジングの後端から突出させるセンサ素子と、絶縁材からなる筒状をなし、前記センサ素子の後端側を包囲するセパレータと、前記セパレータの内側に挿通配置され、前記電極に電気的に接続される端子金具と、セパレータを取り囲む筒状に成形された筒状部を有するセパレータ保持金具であって、前記筒状部の内側に向けて突出するバネ片と、前記筒状部から切り起こされ、後端側を固定端とし先端側を自由端として前記軸線方向に延びる外筒係合片と、を備え、前記バネ片を前記セパレータの外周面に押付けることにより、前記セパレータと間隙を設けて弾性的に保持するセパレータ保持金具と、前記セパレータ保持金具を包囲し、かつ前記ハウジングの後端部に固定された筒状の外筒と、を備えたガスセンサにおいて、前記外筒には、前記軸線方向に沿って前記外筒係合片の固定端、及び該固定端よりも後端側の領域を少なくとも含む加締め幅を有する加締め固定部を備え、前記外筒係合片が前記セパレータの外面と非接触とされている。
このような構成とすると、加締めの際、上記領域の後端近傍ではセパレータ保持金具の材料がしごかれて径方向内側へ傾斜するが、上記領域と固定端との間に所定の距離があるため、固定端近傍では材料がしごかれない。そのため、外筒係合片が内向きにならず、外筒係合片がセパレータ外面に接触することはない。その結果、ガスセンサの使用時に振動等が生じても、セパレータに外筒係合片の自由端が擦れて、セパレータに亀裂が生じることを抑制でき、また、外筒係合片が外側へ広がる弾性力を維持して外筒に確実に保持される。
また、本発明のガスセンサは、前記バネ片が、前記筒状部の後端又は先端の縁から内側に折り返し状に折り曲げられてなり、前記外筒係合片は前記軸線方向に沿って前記バネ片と離間して配置されていてもよい。
このような構成とすると、セパレータの形状等に対応したセパレータ保持金具とすることができる。
本発明のガスセンサの製造方法は、軸線方向に延びる筒状のハウジングと、自身の先端側に電極を備え、前記ハウジングの内側に挿通配置され後端側を前記ハウジングの後端から突出させるセンサ素子と、絶縁材からなる筒状をなし、前記センサ素子の後端側を包囲するセパレータと、前記セパレータの内側に挿通配置され、前記電極に電気的に接続される端子金具と、セパレータを取り囲む筒状に成形された筒状部を有するセパレータ保持金具であって、前記筒状部の内側に向けて突出するバネ片と、前記筒状部から切り起こされ、後端側を固定端とし先端側を自由端として前記軸線方向に延びる外筒係合片とを備え、前記バネ片を前記セパレータの外周面に押付けることにより、前記セパレータと間隙を設けて弾性的に保持するセパレータ保持金具と、前記セパレータ保持金具を包囲し、かつ前記ハウジングの後端部に固定された筒状の外筒と、を備えたガスセンサの製造方法において、前記バネ片を前記セパレータに当接するようにして、前記セパレータを前記セパレータ保持金具の内側に配置すると共に、前記外筒係合片を前記外筒に当接するようにして、前記外筒を前記セパレータ保持金具の外側に配置するセパレータ保持金具配置工程と、前記外筒の外面のうち、前記軸線方向に沿って前記外筒係合片の固定端、及び該固定端よりも後端側の領域を少なくとも含む位置を、前記軸線方向に所定の加締め幅を有するパンチで加締め、前記外側係合片を前記セパレータの外面と非接触にさせつつ、前記外筒及び前記セパレータ保持金具を径方向内側に縮径して前記外筒に加締め固定部を形成する加締め工程と、を備える。
このような加締め工程を備えることで、上記領域の後端近傍ではセパレータ保持金具の材料がしごかれて径方向内側へ傾斜するが、上記領域と固定端との間に所定の距離があるため、固定端近傍では材料がしごかれない。そのため、固定端の取付け角度(外側への広がり角度)が内向きにならず、外筒係合片がセパレータ外面に接触することはない。その結果、ガスセンサの使用時に振動等が生じても、セパレータに外筒係合片の自由端が擦れて、セパレータに亀裂が生じることを抑制でき、また、外筒係合片が外側へ広がる弾性力を維持して外筒に確実に保持される。


この発明によれば、外筒にセパレータ保持金具を保持するために外筒に当接する外筒係合片をセパレータ保持金具に設け、外筒とセパレータ保持金具とを加締めて固定するガスセンサにおいて、加締めによって外筒係合片がセパレータ外面に接触することを防止することができ、セパレータに亀裂が発生することを抑制できると共に、セパレータ保持金具を外筒内に安定して保持することができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサを軸線方向に沿う面で切断した断面図である。 セパレータ保持金具の構成を示す斜視図である。 加締め固定部の形成方法を示す図である。 加締めによるセパレータ保持金具の材料のしごきを示す模式図である。 加締め固定部を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るガスセンサの製造方法を示す工程図である。 図6に続く図である。 従来のガスセンサを軸線方向に沿う面で切断した断面図である。 従来のガスセンサにおいて、加締め固定部の形成方法を示す図である。 従来のガスセンサにおいて、加締めによるセパレータ保持金具の材料のしごきを示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るガスセンサ100を軸線方向O(先端から後端に向かう方向)に沿う面で切断した断面構造を示す。この実施形態において、ガスセンサ100は自動車の排気管内に挿入されて先端(図1の下側)が排気ガス中に曝され、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサになっている。センサ素子3は、酸素イオン伝導性の固体電解質体に一対の電極を積層した酸素濃淡電池を構成し、酸素量に応じた検出値を出力する公知の酸素センサ素子である。
なお、図1の上下方向を軸線方向Oとし、図1の下側を先端側とし、図1の上側を後端側とする。
ガスセンサ100は、先端が閉じた略円筒状(中空軸状)のセンサ素子(この例では酸素センサ素子)3を、筒状のハウジング(主体金具)20の内側に挿通して保持するよう組み付けられている。センサ素子3は、先端に向かってテーパ状に縮径する筒状の固体電解質体3eと、固体電解質体3eの内周面と外周面にそれぞれ形成された内側電極8及び外側電極9とからなる。そして、センサ素子3の内部空間を基準ガス雰囲気とし、センサ素子3の外面に被検出ガスを接触させてガスの検知を行うようになっている。又、センサ素子3の中空部には丸棒状のヒータ15が挿入され、固体電解質体を活性化温度に昇温するようになっている。
なお、この筒状のセンサ素子3においては、内側電極8は固体電解質体3eの内面全体に延設されており、後述する端子金具(内側端子金具71)に内側電極8が電気的に接続される。一方、外側電極9はセンサ素子3の先端では外面全体に形成されるが、それより後端側に細いリード部として引き出され、センサ素子3の後端で周方向に環状の端子接続部(図示せず)に接続している。そして、端子接続部が端子金具(外側端子金具91)に電気的に接続される。従って、内側電極8、外側電極9がそれぞれ特許請求の範囲の「電極」に相当する。
又、被検出ガスを検出する1対の電極を自身の先端側に設け、これら電極から後端側にリード部を引き出し、後端に電極パッドを設けたセンサ素子も存在する。このタイプのセンサ素子の場合においても、一対の電極が特許請求の範囲の「電極」に相当する。
ハウジング20の後端部には、センサ素子3の後端側に設けられたリード線41、43や端子71、91(後述)を保持し、センサ素子3の後端部を覆う筒状の外筒40が接合されている。さらに、センサ素子3の後端側の外筒40の内側には、後述するセパレータ保持金具80を介して、絶縁性で円柱状のセパレータ121が配置されている。一方、センサ素子3の先端の検出部はプロテクタ7で覆われている。そして、このようにして製造されたガスセンサ100のハウジング20の雄ねじ部20dを排気管等のネジ孔に取付けることで、センサ素子3先端の検出部を排気管内に露出させて被検出ガス(排気ガス)を検知している。なお、ハウジング20の中央付近には、六角レンチ等を係合するための多角形の鍔部20cが設けられ、鍔部20cと雄ねじ部20dとの間の段部には、排気管に取付けた際のガス抜けを防止するガスケット14が嵌挿されている。
センサ素子3の中央側に鍔部3aが設けられ、ハウジング20の先端寄りの内周面には内側に縮径する段部20eが設けられている。又、段部20eの後端向き面にワッシャ(パッキン)12を介して筒状のセラミックホルダ5が配置されている。そして、センサ素子3がハウジング20及びセラミックホルダ5の内側に挿通され、セラミックホルダ5に後端側からパッキン(図示せず)を介してセンサ素子3の鍔部3aが当接している。
さらに、鍔部3aの後端側におけるセンサ素子3とハウジング20との径方向の隙間に、滑石粉末6、及び筒状のセラミックスリーブ10が配置されている。そして、セラミックスリーブ10の後端側に金属リング30を配し、ハウジング20の後端部を内側に屈曲して加締め部20aを形成することにより、セラミックスリーブ10が先端側に押し付けられる。これにより滑石粉末6を押し潰し、セラミックスリーブ10及び滑石粉末6が加締め固定されるとともに、センサ素子3とハウジング20の隙間がシールされている。
センサ素子3の後端側に配置されたセパレータ121には、4個の挿通孔が設けられ、そのうち2個の挿通孔(端子金具孔)にそれぞれ内側端子金具71、外側端子金具91の板状基部74、94が挿入されて固定されている。各板状基部74、94の後端にはそれぞれコネクタ部75、95が形成され、コネクタ部75、95にそれぞれリード線41、41が加締め接続されている。又、セパレータ121の図示しない2個の挿通孔(ヒータリード孔)に、ヒータ15から引き出されたヒータリード線43(図1では1個のみ図示)が挿通されている。又、セパレータ121の軸線方向O中央付近には、外側に突出するフランジ部121aが形成されている。
そして、内側端子金具71、外側端子金具91の間にセンサ素子3の固体電解質体3eが挟まれ、センサ素子3の内側電極8及び外側電極9がそれぞれ内側端子金具71及び外側端子金具91と電気的に接続される。
なお、内側端子金具71、外側端子金具91がそれぞれ特許請求の範囲の「端子金具」に相当する。
図2に示すように、セパレータ保持金具80は、金属板から筒状に成形された筒状部81を有すると共に、筒状部81の後端縁から内側に折り返し状に折り曲げられ、段面略J字状に湾曲して先端に延びるバネ片82を備えている。バネ片82は、周方向に等角度間隔で6箇所設けられている。さらに、セパレータ保持金具80は、筒状部81の軸線方向Oほぼ中央からコ字状に切り起こされて筒状部81の外側に向けて突出しつつ、軸線方向Oに延びる外筒係合片84をも備えている。外筒係合片84は、後端側を固定端84eとして軸線方向Oに延びる矩形片であり、先端側が自由端84fとなっている。
なお、外筒係合片84の形状は矩形片に限定されることはなく、筒状板壁部81からU字状に切り起こされるU字形の片であってもよい。
図1に戻り、このセパレータ保持金具80を、セパレータ121の先端側に外嵌し、フランジ部121aの先端向き面に当接するように後端側にスライドすると、バネ片82がセパレータ121の外周面に押付けられ、セパレータ保持金具80がセパレータ121と間隙を設けて弾性的に保持するようになる。これにより、ガスセンサ100に掛かる振動や衝撃をセパレータ保持金具80で吸収し、セパレータ121を安定して保持すると共にセパレータ121にかかる衝撃を緩和している。
又、詳しくは後述するが、外筒40及びセパレータ保持金具80は、軸線方向Oに沿って所定の加締め幅wで径方向内側に加締められ、外筒40には、加締め固定部40sを有している。これにより、セパレータ保持金具80の中央近傍が外筒40の内周面で圧縮され、セパレータ保持金具80が外筒40に固定される。さらに、加締め固定部40sの位置(加締め位置)を後述のように調整することで、外筒係合片84が内向きになってセパレータ121の外面と接触することがなく、セパレータに亀裂が発生することを抑制できる。また、外筒係合片84が外側へ付勢して外筒40に弾性的に当接し、外筒40内に外筒係合片84が安定して保持されるようになっている。なお、加締め後は、外筒係合片84は外筒40によって径方向内側へ押圧され、筒状部81と面一になりつつ、外側に広がろうとする弾性力によって外筒40に保持される。
セパレータ121の後端側の外筒40内側には筒状のグロメット131が加締め固定され、グロメット131の4個の挿通孔からそれぞれ2個のリード線41、及び2個のヒータリード線43が外部に引き出されている。
なお、グロメット131の中心には貫通孔131aが形成され、センサ素子3の内部空間に連通している。そして、グロメット131の貫通孔131aに撥水性の通気フィルタ140が介装され、外部の水を通さずにセンサ素子3の内部空間に基準ガス(大気)を導入するようになっている。
一方、ハウジング20の先端側には筒状のプロテクタ7が外嵌され、ハウジング20から突出するセンサ素子3の先端側がプロテクタ7で覆われている。プロテクタ7は、複数の孔部(図示せず)を有する有底筒状で金属製(例えば、ステンレスなど)二重の外側プロテクタ7bおよび内側プロテクタ7aを、溶接等によって取り付けて構成されている。
次に、図3、図4を参照し、加締め固定部40sの形成方法について説明する。図3に示すように、径方向に進退し軸線方向Oにwの幅を有するパンチ300を用い、外筒40及びセパレータ保持金具80の所定位置を加締めることで、加締め固定部40sが加締め幅wで形成される。加締め方法は特に限定されず、外筒40外面の対向する少なくとも2箇所を加締めればよいが、丸加締め(八方丸加締め等)や六角加締め等を行うとよい。
ところで、上記図9、図10に説明したように、軸線方向Oに沿って固定端84eの高さ(図9の破線)にパンチ300の上端(後端)300eを合わせて加締めると、外筒係合片84の固定端84eの取付け角度が内向きになり、外筒係合片84がセパレータ121外面に接触する不具合が生じる。
そこで、軸線方向Oに見て、固定端84e及び固定端84eよりも後端側(つまり、自由端84fと反対側)の領域Rを含むようにパンチ300の上端(後端)300eを合わせて加締めることで、外筒係合片84をセパレータ121の外面と非接触にすることができる。この場合、加締め固定部40sは、軸線方向Oに、領域Rを少なくとも含む加締め幅wで形成される(図5参照)。
このとき、図4に示すように、領域Rを含むようにパンチ300の上端(後端)300eを合わせて加締めると(図4(a))、領域Rの上端(後端)Re近傍ではセパレータ保持金具80の材料がしごかれて径方向内側へ傾斜するが、領域Rの上端Reから固定端84eの間に所定の距離があるため、固定端84e近傍では材料がしごかれない(図4(b))。そのため、外筒係合片84が内向きにならず、固定端84eは外側へ広がろうとする。従って、外筒係合片84(自由端84f)がセパレータ121外面に接触することはなく、セパレータに亀裂が発生することを抑制できると共に、外筒係合片84が外側へ広がる弾性力を維持して外筒40に確実に保持される。なお、理解を容易にするため、図4では外筒40の表示を省略している。
又、加締めの際、パンチ300の先端で押された外筒40内面(図示せず)が外筒係合片84に当接し、外筒係合片84が内側へ押圧されるが、外筒係合片84の弾性限未満の変形であれば、パンチ300が後退した際に外筒係合片84も元の位置に戻ろうとするので、外筒40を付勢する弾性力は損なわれない。
なお、軸線方向Oの領域Rの幅(つまり、固定端84e及び固定端84eよりも後端側の幅)は、加締め幅wや、径方向の加締め深さ等によって変化するが、1mm以上であることが好ましい。
以上のようにして、図5に示す加締め固定部40sが形成される。加締め固定部40sは、軸線方向Oに加締め幅wで形成され、この幅w内に上記した領域Rが存在する。つまり、外筒係合片84の固定端84eは、加締め固定部40sの上端(後端)40seより先端側に位置し、両者が離間している。又、外筒係合片84は加締め固定部40sと面一になるよう軸線方向Oに平行になっていて、セパレータ保持金具121の外面(図示せず)と非接触とされている。
なお、本発明において、加締め幅wとは、パンチ300で押圧されて外筒40の外面が軸線方向Oに平行になっている部分をいう。
次に、図6、図7を参照し、本発明の実施形態に係るガスセンサの製造方法について説明する。
まず、内側に端子金具71,91等を挿通配置しないセパレータ121をセパレータ保持金具80の内側に配置する(図6(a))。この際、セパレータ保持金具80をセパレータ121の先端側に外嵌し、後端側にスライドすると、フランジ部121aの先端向き面にセパレータ保持金具80の後端が当接して位置決めされる。次に、セパレータ121の内側に端子金具71,91等を挿通配置する。なお、内側端子金具71の内側には予めヒータ15が保持されている。そして、リード線41やヒータリード線43をグロメット131の挿通孔から外部に引き出す(図6(b))。そして、グロメット131の後端側から外筒40を外嵌する(図6(c))。すると、グロメット131、セパレータ121、及びセパレータ保持金具80が外筒40の所定位置に配置されたセパレータアセンブリAとなる。なお、外筒40は先端に向かって2段に拡径され、そのうち、後端側の段部がフランジ部121aの後端向き面に当接して位置決めされるようになっている(図6(d))。このセパレータアセンブリAは、外筒係合片84が外筒40に当接することで、加締めの前に外筒40からセパレータ121及びセパレータ保持金具80が位置ずれしたり、脱落することなく、外筒40内にセパレータ保持金具80及びセパレータ121を保持できる。
そして、図7に示すように、セパレータアセンブリAを、センサ素子3を金具本体20の内側に保持したセンサ素子アセンブリBの金具本体20の後端に被せると、各端子金具71,91の間にセンサ素子3の固体電解質体が挟まれ、センサ素子3内にヒータ15が挿入されると共に、センサ素子3の内側電極及び外側電極がそれぞれ内側端子金具71及び外側端子金具91と電気的に接続される。
そして、軸線方向Oの異なる3箇所S1〜S3で、それぞれ外筒40を径方向内側に加締めることで、グロメット131、セパレータ121、及びセパレータ保持金具80が外筒40内の所定位置に固定される。
このとき、位置S2での加締めについては、既に図3、図4に説明したように、加締め後に外筒係合片84がセパレータ121の外面と接触しないよう、軸線方向Oの領域Rの幅(つまり、固定端84eより後端側に向かう幅)を、加締め幅wや径方向の加締め深さ等に応じて調整する。
その後、外筒40の先端の外周面をレーザ溶接等によって金具本体20の基端に接続し、ガスセンサ100を製造することができる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
例えば、センサ素子としては、筒状の他、板状のものを用いることができる。セパレータ保持金具のバネ片や外筒係合片の形状や位置も特に限定されない。
3 センサ素子
8 内側電極
9 外側電極
20 ハウジング
40 外筒
40s 加締め固定部
71,91 端子金具
80 セパレータ保持金具
81 筒状部
82 バネ片
84 外筒係合片
84e 外筒係合片の固定端
84f 外筒係合片の自由端
100 ガスセンサ
121 セパレータ
300 パンチ
O 軸線方向
R 領域
w 加締め幅

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    自身の先端側に電極を備え、前記ハウジングの内側に挿通配置されて後端側を前記ハウジングの後端から突出させるセンサ素子と、
    絶縁材からなる筒状をなし、前記センサ素子の後端側を包囲するセパレータと、
    前記セパレータの内側に挿通配置され、前記電極に電気的に接続される端子金具と、
    セパレータを取り囲む筒状に成形された筒状部を有するセパレータ保持金具であって、前記筒状部の内側に向けて突出するバネ片と、前記筒状部から切り起こされ、後端側を固定端とし先端側を自由端として前記軸線方向に延びる外筒係合片と、を備え、前記バネ片を前記セパレータの外周面に押付けることにより、前記セパレータと間隙を設けて弾性的に保持するセパレータ保持金具と、
    前記セパレータ保持金具を包囲し、かつ前記ハウジングの後端部に固定された筒状の外筒と、
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記外筒には、前記軸線方向に沿って前記外筒係合片の固定端、及び該固定端よりも後端側の領域を少なくとも含む加締め幅を有する加締め固定部を備え、前記外筒係合片が前記セパレータの外面と非接触とされているガスセンサ。
  2. 前記バネ片は、前記筒状部の後端又は先端の縁から内側に折り返し状に折り曲げられてなり、
    前記外筒係合片は前記軸線方向に沿って前記バネ片と離間して配置されている請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 軸線方向に延びる筒状のハウジングと、
    自身の先端側に電極を備え、前記ハウジングの内側に挿通配置され後端側を前記ハウジングの後端から突出させるセンサ素子と、
    絶縁材からなる筒状をなし、前記センサ素子の後端側を包囲するセパレータと、
    前記セパレータの内側に挿通配置され、前記電極に電気的に接続される端子金具と、
    セパレータを取り囲む筒状に成形された筒状部を有するセパレータ保持金具であって、前記筒状部の内側に向けて突出するバネ片と、前記筒状部から切り起こされ、後端側を固定端とし先端側を自由端として前記軸線方向に延びる外筒係合片とを備え、前記バネ片を前記セパレータの外周面に押付けることにより、前記セパレータと間隙を設けて弾性的に保持するセパレータ保持金具と、
    前記セパレータ保持金具を包囲し、かつ前記ハウジングの後端部に固定された筒状の外筒と、を備えたガスセンサの製造方法において、
    前記バネ片を前記セパレータに当接するようにして、前記セパレータを前記セパレータ保持金具の内側に配置すると共に、前記外筒係合片を前記外筒に当接するようにして、前記外筒を前記セパレータ保持金具の外側に配置するセパレータ保持金具配置工程と、
    前記外筒の外面のうち、前記軸線方向に沿って前記外筒係合片の固定端、及び該固定端よりも後端側の領域を少なくとも含む位置を、前記軸線方向に所定の加締め幅を有するパンチで加締め、前記外筒係合片を前記セパレータの外面と非接触にさせつつ、前記外筒及び前記セパレータ保持金具を径方向内側に縮径して前記外筒に加締め固定部を形成する加締め工程と、を備えるガスセンサの製造方法。
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