JP4502072B2 - ガスセンサ - Google Patents
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Description
上記排ガス(被測定ガス)中の酸素濃度等を検出するセンサとしては、ジルコニア等の固体電界質よりなる検出素子を用いたものが知られている。
即ち、内側カバー931の基端側端面が絶縁碍子95を下方から支え、外側カバー932は途中で径の大きさが切り替わる段部を有しており、この段部が絶縁碍子95を上方から支える。また、上記段部と絶縁碍子95の当接部分において皿バネ956が設けてあり、この弾性力も絶縁碍子95の支持に寄与している。
また、上記弾性絶縁部材945と、その外方に位置する大気側カバーの外側カバー932と大気カバー933とは、これらを外方からかしめることにより互いに固定されている。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記絶縁碍子における鍔部の外側面は径方向内側に凹んだ状態に構成された溝部を有しており、該溝部と上記大気側カバーの内側面との間には径方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
第1の参考発明にかかる構造によれば、ストッパー部材が溝部と大気側カバーの内側面との間に配置され、ストッパー部材の径方向の側面全体が溝部及び大気側カバーの内側面に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子を大気側カバー内の所定の位置に保持固定することができる(図1参照)。
また、ストッパー部材はバネ部材よりなるため、高い寸法精度が必要ない。よって、製造容易である。溝部や絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材の弾性が吸収して、絶縁碍子を確実に大気側カバー内に保持固定することができる。よって、耐久性に優れている。
以上の点から第1の参考発明の構造によれば、耐久性に優れたガスセンサを容易に製造でき、また製造コストも安価である。
このため、第1の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
また、ストッパー部材は断面W字型、断面N字型、断面ジグザグ型等に構成することができる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面と当接する本体部と、該本体部から径方向内側に延設形成された内方爪部と、本体部から径方向外側に延設形成された外方爪部とを有するストッパー部材が上記絶縁碍子と上記大気側カバーとの間に配設され、
また、上記ストッパー部材における内方爪部と外方爪部はそれぞれ絶縁碍子の外側面と大気側カバーの内側面とに対し当接していることを特徴とするガスセンサにある。
本体部より径方向内側と外側にそれぞれ上記内方爪部、外方爪部が延設形成されていることから、両爪部によって本体部が大気側カバーの一定位置に支承され、よって絶縁碍子も大気側カバーに対して一定位置に支えられる。
また、内方爪部、外方爪部の延設される角度を変化させれば、ストッパー部材を容易に径方向に伸縮可能な構成とすることができる。よって、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材が吸収できるため、確実な固定が実現でき、よって耐久性に優れている。
以上の点から第2の参考発明の構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
このため、第2の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面またはその反対面のいずれか一方と当接する本体部と該本体部から径方向外側に延設形成され、かつ上記鍔部の外側面と大気側カバーの内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部とを有するストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
また、ストッパー部材は径方向に伸縮可能な弾性部をもっている。よって、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材の弾性部が吸収できるため、よって耐久性に優れている。
以上の点から本発明構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
このため、本発明構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
これにより、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材の弾性部が吸収できるため、耐久性に優れる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面と、上記ハウジングの基端側との間には支持体が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
そのため、絶縁碍子と共に支持体を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、支持体を用いて絶縁碍子を支承する方法は、構造が単純な単一部材のみで構成されるため、耐久性に優れている。
このため、第3の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記大気側カバーの内側面には径方向内側に突出する突起部が設けてあり、該突起部と上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面との間には支持体が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
そのため、絶縁碍子と共に支持体を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、支持体を用いて絶縁碍子を支承する方法は、構造が単純な単一部材のみで構成されているため、耐久性に優れている。
このため、第4の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
これにより、支持体や絶縁碍子、大気側カバー、突起部等の各部の寸法誤差をバネ部材の弾性で吸収することができるため、各部材の寸法精度も厳密に要求されず、製造が容易となる。
また、支持体が軸方向に絶縁部材を段部に向けて押圧することができるため、絶縁部材を確実に保持固定することができ、耐久性に優れたガスセンサを得ることができる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面と当接する本体部と該本体部から径方向外側に延設されると共に大気側カバーの内側面と当接すると共に上記大気側カバーに対し溶接固定された溶接部を有するストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
そのため、溶接部が本体部を大気側カバーに対して一定位置に支え、この本体部が鍔部を介して絶縁碍子を支えることができる。
また、ストッパー部材は溶接により強固に大気側カバーに固定されており、耐久性に優れている。
このため、第5の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
また、上記溶接固定は、大気側カバーの外側から数箇所あるいは全周に渡ってレーザー溶接等を利用して設けることが好ましい。
また、第5の参考発明にかかるストッパー部材も環状に形成することもできるし、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる。また、本体部のみ環状にすることもできる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面の反対面と当接する大気側カバーの内側面には径方向内側に突出した突起部を設け、
軸方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材を段部と上記対向面との間に設け、
上記突起部と上記段部との間で、上記ストッパー部材が軸方向に付勢されることを特徴とするガスセンサにある。
このため、第6の参考発明にかかるガスセンサは、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部の外側面と上記金属カバーの内側面との間に両者とそれぞれ当接するストッパー部材が挿入配置され、該ストッパー部材と上記金属カバーとは溶接固定されていることを特徴とするガスセンサにある。
また、ストッパー部材は大気側カバーに対し溶接固定されているため、耐久性にも優れている。
このため、第7の参考発明にかかるガスセンサは、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
また、第7の参考発明にかかるストッパー部材も環状に形成することもできるし、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる。
これにより、ストッパー部材を強く確実に大気側カバー内側面に固定できるため、絶縁碍子の固定も確実となり、耐久性向上を図ることができる。
上記溶接は、大気側カバーの外側面から数箇所あるいは全周に渡ってレーザー溶接等を利用して設けることが好ましい。
本発明の実施形態例にかかるガスセンサにつき、図1〜図5を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、自動車用内燃機関の排気系に設置され空燃比制御等に利用される酸素センサである。
図1に示すごとく、本例にかかるガスセンサ1は、検出素子15と、該検出素子15を保持するハウジング10と、該ハウジング10の先端側に設けられた被測定ガス側カバー13と、上記検出素子15と電気的に導通された複数の取り出し端子151と、上記取り出し端子151間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子2と、該絶縁碍子2を内部に保持し、上記検出素子15の基端側を覆うよう構成された大気側カバー121とを有する。
図1に示すごとく、本例のガスセンサ1における筒状のハウジング10の先端側を覆うように被測定ガス側カバー13が設けてあり、該被測定ガス側カバー13は、内側カバー131と外側カバー132とよりなる二重構造で、それぞれに被測定ガス導入孔130が設けてある。
大気側カバー121の小径部127の基端側の外方には、撥水フィルタ140を介して外側カバー14が設けてある。撥水フィルタ140と対面する位置において、大気側カバー121及び外側カバー14に対しそれぞれ大気導入孔149が設けてある。
大気側カバー121の最も基端側の内部にはリード線153、163用の挿通孔を設けた弾性絶縁部材16が配置されている。
なお、リード線161、163はヒータ16に対する電力供給線である。
検出素子15は内部に大気室を設けた筒状の固体電解質体150よりなるコップ型素子である。大気室にはセラミックよりなる棒状のヒータ16が配置されている。
検出素子15には出力を外部へ導出するための取り出し端子151が接続され、該取出し端子151は接続金具152を介してリード線153に接続されている。
この絶縁碍子2は、図2に示すごとく、検出素子15及びヒータ16からのリード線153、163等が挿通される4つの挿通孔291と、該挿通孔291と連通し、絶縁碍子2の先端側に開口した内部空間290を有する。
上記内部空間290に検出素子15の基端側が格納される。
また、絶縁碍子2は鍔部22を有し、該鍔部22の外側面220には周方向に環状に形成された溝部23が設けてある。この溝部23に対し、ストッパー部材31が嵌め込まれる。このストッパー部材31は耐熱金属製(ステンレス)である。
なお、この溝部23は環状でなくとも、単なる凹部として鍔部22に形成することもできる。
また、溝部23内でストッパー部材31が揺動等しないように、ストッパー部材31の軸方向長さと溝部23の軸方向長さは略等しく構成する。
また、ストッパー部材31の径方向の幅は、圧縮されない自然の状態で溝部23と大気側カバー121の内側面120とのクリアランスよりも大きくなるように構成されている。
本例にかかる構成によれば、ストッパー部材31が溝部23と大気側カバー121の内側面120との間に配置され、ストッパー部材31の径方向の側面全体が溝部23及び大気側カバー121の内側面120に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子2を大気側カバー121内の所定の位置に保持固定することができる。
また、ストッパー部材31はバネ部材よりなるため、高い寸法精度が必要なく、製造容易である。溝部23や絶縁碍子2、大気側カバー121の寸法精度の径方向のバラツキについては最終的にストッパー部材31の弾性が吸収して、絶縁碍子2を確実に大気側カバー121内に保持固定することができる。よって、耐久性に優れている。
以上の点から本例構造によれば、耐久性に優れたガスセンサ1を容易に製造でき、また製造コストも安価である。
また、図5は断面が径方向の断面形状がW字型で、同図に示す矢線方向に伸縮可能に構成されたストッパー部材31である。
このような形状であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
本例は、図6に示すごとく、ストッパー部材を環状に構成した例について説明する。
図6(a)に示すごとく、ストッパー部材311は環状に構成されており、断面は参考例1の図3に示したものと同様にN字型で、径方向に伸縮可能に構成されている。
また、図6(b)に示すごとく、ストッパー部材312は環状本体313と該環状本体313に設けた3箇所のバネ部314とよりなる。このバネ部314を設けた部分は断面N字型に構成されており、該バネ部314が径方向に伸縮可能に構成されている。
その他の構成は参考例1と同様であり、また参考例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図7、図8に示すごとく、本体部320と内方爪部321及び外方爪部322とを有するストッパー部材32について説明する。
ストッパー部材32が設けられたガスセンサは、図7(c)に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1と同様の形状である。
絶縁碍子2は、図7(a)〜(c)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有する。そして、絶縁碍子2はストッパー部材32によって、大気側カバー121内に支承される。
上記内方爪部321と外方爪部322とはそれぞれ絶縁碍子2の外側面229と大気側カバーの内側面120とに対し当接している。
つまり、図7(c)に示すごとく、内方爪部321と外方爪部322は大気側カバー121や絶縁碍子2に対し、斜方向に伸びて当接し、鍔部22を基端側へ押し上げるようにして大気側カバー121内に絶縁碍子2を固定するのである。 その他詳細は参考例1と同様である。
また、絶縁碍子2、大気側カバー121の寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材32の外方、内方爪部321、322が吸収できるため、確実な固定が実現でき、よって耐久性に優れている。
以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
更に、本例構造では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定することができる。このため、本例では、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトに構成することができる。
本例は、図9〜図11に示すごとく、本体部331と該本体部331から径方向外側に延設形成され、かつ鍔部22の外側面と大気側カバー121の内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部332とを有するストッパー部材33について説明する。
絶縁碍子2は、図9(b)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
このストッパー部材33は絶縁碍子2の周方向、3箇所に等間隔で設けてある。
その他詳細は参考例1と同様である。
この組付けた状態で絶縁碍子2と共にストッパー部材33とを大気側カバー121内に絶縁碍子2が段部129と当接するように押し込む。
このように非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
更に、図11(a)、(b)に示すごとく、本体部331と弾性部332とを共に環状に構成したストッパー部材335がある。なお、(a)は弾性部332の形状が断面逆U字型、(b)は断面逆V字型に構成されている。
更に、図12に示すごとく、本体部331を環状に構成し、その外周に分離した弾性部332を3つ設けたストッパー部材を本例で使用することもできる。
本例は、図13〜図15に示すごとく、本体部341と該本体部341から径方向外側に延設形成され、かつ鍔部22の外側面と大気側カバー121の内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部342とを有するストッパー部材34について説明する。
絶縁碍子2は、図13(b)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
このストッパー部材34は絶縁碍子2の周方向、3箇所に等間隔で設けてある。
その他詳細は参考例1と同様である。
この組付けた状態で絶縁碍子2と共にストッパー部材34とを大気側カバー121内に絶縁碍子2が段部129と当接するように押し込む。
このように非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
更に、本体部341が対向面221と当接するよう構成されているため、鍔部22と大気側カバー121との間に隙間が形成される。この隙間が通路の役割を果たすため、大気導入孔(図1参照)から検出素子に設けた大気室に対する大気導入を容易とすることができる。
更に、図15に示すごとく、本体部341を環状に構成し、その外周に分離した弾性部342を3つ設けたストッパー部材346を本例で使用することもできる。
本例は、図16、図17に示すごとく、鍔部22における反対面222と、ハウジング10の基端側との間に設けた支持体について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図16に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図16に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
絶縁碍子2の鍔部22と支持体351の基端側とは当接しており、上記支持体351が鍔部22を介して、大気側カバー121内を絶縁碍子2を持ち上げるようにして支承している。
その他は参考例1と同様である。
また、支持体を用いて絶縁碍子を支承する方法は構造が単純な単一部材のみで構成されているため、耐久性に優れている。
本例は、図18に示すごとく、参考例4と同様に絶縁碍子2を支承するよう構成された支持体36について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図18に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図18に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
支持体36は大気側カバー121の内側面120に内側に突出するよう構成された突起部365上に配置されている。
この突起部365は環状で、大気側カバー121に対し溶接により接合されている。符号366が溶接痕である。
そして、絶縁碍子2の鍔部22と支持体36の基端側とは当接しており、上記支持体36の弾性が突起部365と段部129との間で絶縁碍子2の鍔部22を介して、該絶縁碍子2を支承している。
その他詳細は参考例1と同様である。
本例は、図19、図20に示すごとく、大気側カバー121の段部129と鍔部22の対向面221との間に設けられる軸方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材37について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図19に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図19に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
そして、鍔部22の対向面221と段部129との間に3個のストッパー部材37が配置され、また絶縁碍子2の鍔部22の反対面222と当接するよう大気側カバー121に径方向内側に環状に突出した打ち出し部より突起部375が構成される。
その他は参考例1と同様である。
本例では、段部129にストッパー部材37を予め配置し、その状態で絶縁碍子2を導入し、ストッパー部材37を軸方向に縮めて、弾発力が生じる状態にしておいた後、鍔部22の反対面222の近傍の大気側カバー121を外部から径方向内側へ向けて環状の打ち出し部を設けて、突起部375となす。
このように、非常に単純な方法で絶縁碍子22の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子22の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、打ち出し以外の方法、例えば別部材を溶接等して固定し、突起部375を構成することもできる。
本例は、図21に示すごとく、鍔部22の外側面220と金属カバー121の内側面120との間に両者とそれぞれ当接するよう配置され、大気側カバー121に溶接固定されたストッパー部材38について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図21に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図21に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
ストッパー部材38が鍔部22の外側面220と大気側カバー121の内側面120との間に配置され、ストッパー部材38の径方向の側面全体が鍔部22及び大気側カバー121に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子2を大気側カバー121内の所定の位置に保持固定することができる。更にストッパー部材38は大気側カバー121に対し溶接固定されており、これにより絶縁碍子22の揺動を防止できる。
その他は参考例1と同様である。
なお符号381は溶接痕である。
また、ストッパー部材38は大気側カバー121に対し溶接固定されているため、耐久性にも優れている。
本例は図22、図23に示すごとく、溶接部319、329、339、349を各ストッパー部材31〜34に設けて、大気側カバー121に対し固定する構成としたものについて説明する。
図22(a)はストッパー部材31の大気側カバーと接する部分を先端側に延長し、延長した部分を溶接部319として溶接固定したものである。
図22(b)はストッパー部材32の外方爪部322を先端側に延長し、延長した部分を溶接部329として溶接固定したものである。
図23(b)もストッパー部材34の弾性部342を先端側に延長し、延長した部分を溶接部349として溶接固定したものである。
なお、各符号318、328、338、348は溶接痕である。
その他は各実施形態例と同様である。
本例は、図24に示すごとく、鍔部22の反対面222と当接する本体部390と該本体部390から径方向外側に延設されて大気側カバー121の内側面120に溶接固定された溶接部399を有するストッパー部材39について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図24(b)に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図24(b)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
図24(b)に示すごとく、溶接部399が固定され、延長部391と本体部390とが鍔部22を基端側へ押し上げるようにして大気側カバー121内に絶縁碍子2を固定するのである。
その他詳細は参考例1と同様である。
本例はこのように非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
更に、本例構造では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定することができる。このため、本例では、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトに構成することができる。
なお、ストッパー部材39を環状に構成することもできる。更に、溶接部399の溶接固定は点状、線状、全周溶接による環状等、いずれの方法で行なってもよい。
10 ハウジング
121 大気側カバー
129 段部
127 小径部
128 大径部
129 段部
14 外側カバー
15 検出素子
151 取り出し端子
2 絶縁碍子
21 本体部
22 鍔部
220、229 外側面
221 対向面
222 反対面
23 溝部
31、311、312 ストッパー部材
32 ストッパー部材
320 本体部
321 内方爪部
322 外方爪部
33、335、336、34、345、346 ストッパー部材
331、341 本体部
332、342 弾性部
351、352 36 支持体
365、375 突起部
37、375 ストッパー部材
38 ストッパー部材
319、329、339、349、399 溶接部
39 ストッパー部材
390 本体部
Claims (3)
- 検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面またはその反対面のいずれか一方と当接する本体部と該本体部から径方向外側に延設形成され、かつ上記鍔部の外側面と大気側カバーの内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部とを有するストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサ。 - 請求項1において、上記ストッパー部材における弾性部は断面V字状またはU字状のバネ部材よりなることを特徴とするガスセンサ。
- 請求項1において、上記ストッパー部材における弾性部は軸方向に伸縮することで径方向に伸縮可能となるバネ部材より構成されていることを特徴とするガスセンサ。
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