JP4502072B2 - ガスセンサ - Google Patents

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本発明は、例えば自動車用内燃機関の排ガスにおける酸素濃度等、内燃機関における空燃比状態等を測定することができるガスセンサに関する。
例えば、内燃機関においては、排ガス中の酸素濃度等、内燃機関の空燃比状態等を検出し、その検出値に基づいて燃焼制御を行うことが、省エネルギー化、排ガス浄化等に非常に有効であることが知られている。
上記排ガス(被測定ガス)中の酸素濃度等を検出するセンサとしては、ジルコニア等の固体電界質よりなる検出素子を用いたものが知られている。
従来のガスセンサ9は、図25に示すごとく、被測定ガスと接触する接ガス部911を有する検出素子910と、接ガス部911を露出させた状態で検出素子910を保持するハウジング94と、ハウジング94から設けられ検出素子910の接ガス部911を覆う被測定ガス側カバー92とを有している。また上記ハウジング94と検出素子910との間には、これらの当接部のシール材としてパッキン918を介在させてある。
また、検出素子910は、コップ状を呈しており、その内部に大気と接する基準ガス室912を設け、その外表面側の上記接ガス部911の周囲には被測定ガス室913を設けてある。また、検出素子910には、その基準ガス室912側に基準電極を、被測定ガス室913側に測定電極をそれぞれ設けてある(図示略)。また、検出素子910の内部には、加熱用のヒータ915を挿入配置させてある。
また、検出素子910は、接続端子982、992及び金属端子983、993を介して、外部との電気的導通を図るリード線981、991に接続されている。上記金属端子983、993は、検出素子910における基準電極及び測定電極に導通した各ターミナル部に対し接触固定されている。なお、リード線971は、ヒータ915の通電用のものである。
また、上記リード線981、991の基端部、即ち上記接続端子982、992との接続部は、電気絶縁性の絶縁碍子95内に保持されている。そして、絶縁碍子95は、ハウジング94の上方に設けた大気側カバーの内側カバー931、大気側カバーの外側カバー932により、その内部に保持されている。
即ち、内側カバー931の基端側端面が絶縁碍子95を下方から支え、外側カバー932は途中で径の大きさが切り替わる段部を有しており、この段部が絶縁碍子95を上方から支える。また、上記段部と絶縁碍子95の当接部分において皿バネ956が設けてあり、この弾性力も絶縁碍子95の支持に寄与している。
また、大気側カバーの外側カバー932の上方には、さらに筒状の撥水フィルタ938を介して大気側カバー933を設けてあり、その開口部から上記リード線971、981、991を外部に突出させてあると共に、開口部端内部に弾性絶縁部材945が配設されている。
大気側カバー933と大気側カバーの外側カバー932とには、それぞれ第1通気口936と第2通気口937をそれぞれ設けてある。これらの通気口936、937は、撥水フィルタ938を介して検出素子910の基準ガス室912に連通しており、該基準ガス室912に大気を導入する役割を果たすよう構成されている。
また、上記弾性絶縁部材945と、その外方に位置する大気側カバーの外側カバー932と大気カバー933とは、これらを外方からかしめることにより互いに固定されている。
そして、上記従来のガスセンサ9は、上記基準ガス室912に導入した大気と、被測定ガス室913に導入した被測定ガスとの間における、検出対象成分の濃度差によって検出素子910に生じる起電力を上記リード線981、991を介して測定することにより、ガス濃度の検出を行うことができる。
ところで、上記ガスセンサ9は、現在広く用いられ自動車用内燃機関等の制御性能の向上に寄与してきているが、更なるコンパクト化要求、低コスト化要求、耐久性向上要求がある。これに関しては従来構造について、まだいくつかの改善すべき問題点が残っている。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供しようとするものである。
第1の参考発明は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記絶縁碍子における鍔部の外側面は径方向内側に凹んだ状態に構成された溝部を有しており、該溝部と上記大気側カバーの内側面との間には径方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
第1の参考発明において最も注目すべきことは、絶縁碍子における鍔部の外側面に径方向内側に凹んだ状態に構成された溝部があり、溝部と大気側カバーの内側面との間に径方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材を設けたことにある。
次に、第1の参考発明の作用につき説明する。
第1の参考発明にかかる構造によれば、ストッパー部材が溝部と大気側カバーの内側面との間に配置され、ストッパー部材の径方向の側面全体が溝部及び大気側カバーの内側面に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子を大気側カバー内の所定の位置に保持固定することができる(図1参照)。
第1の参考発明の構造では、絶縁碍子の保持固定は主としてストッパー部材が担う。従来構造では、内側カバー931、外側カバー932及び皿バネ956の三者が担うガスセンサ軸方向の押圧力により絶縁碍子の保持固定が実現され、上記3つの部材の寸法精度(特に軸方向の寸法精度)を高くせねば、絶縁碍子の確実な保持固定を実現することが難しかった。また、絶縁碍子組付けの際に上記3つの部材を相互にかしめる等の複雑な工程が必要で面倒であり、コスト増大に結びついていた。
第1の参考発明の構造では、ストッパー部材を溝部に配置した後、大気側カバー内に絶縁碍子を挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定を実現できる。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。
また、ストッパー部材はバネ部材よりなるため、高い寸法精度が必要ない。よって、製造容易である。溝部や絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材の弾性が吸収して、絶縁碍子を確実に大気側カバー内に保持固定することができる。よって、耐久性に優れている。
以上の点から第1の参考発明の構造によれば、耐久性に優れたガスセンサを容易に製造でき、また製造コストも安価である。
また、従来構造は大気側カバーを外側カバーと内側カバーとに分離構成し、両カバーにて絶縁碍子を軸方向に挟んで保持していた。第1の参考発明の構造によれば、絶縁碍子を唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第1の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第1の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
上記ストッパー部材は環状に構成することもできるし(図6(a)参照)、鍔部の周方向に対し部分的に配置可能となるよう構成することもできる(図3参照)。溝部も同様に、鍔部の周方向全体に環状に設けることもできるし、部分的に設けることもできる。
また、ストッパー部材は断面W字型、断面N字型、断面ジグザグ型等に構成することができる。
次に、第2の参考発明のように、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面と当接する本体部と、該本体部から径方向内側に延設形成された内方爪部と、本体部から径方向外側に延設形成された外方爪部とを有するストッパー部材が上記絶縁碍子と上記大気側カバーとの間に配設され、
また、上記ストッパー部材における内方爪部と外方爪部はそれぞれ絶縁碍子の外側面と大気側カバーの内側面とに対し当接していることを特徴とするガスセンサにある。
第2の参考発明にかかる構造によれば、内方爪部及び外方爪部はそれぞれ絶縁碍子と大気側カバーとに当接して、これらを径方向へ押圧している。ストッパー部材の本体部は絶縁碍子の鍔部と当接しているため、該本体部は鍔部を介して絶縁碍子を支えることができる。
本体部より径方向内側と外側にそれぞれ上記内方爪部、外方爪部が延設形成されていることから、両爪部によって本体部が大気側カバーの一定位置に支承され、よって絶縁碍子も大気側カバーに対して一定位置に支えられる。
第2の参考発明にかかる構造では、絶縁碍子と共にストッパー部材を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定を実現することができる。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。
また、内方爪部、外方爪部の延設される角度を変化させれば、ストッパー部材を容易に径方向に伸縮可能な構成とすることができる。よって、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材が吸収できるため、確実な固定が実現でき、よって耐久性に優れている。
以上の点から第2の参考発明の構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
また、従来構造は大気側カバーを外側カバーと内側カバーとに分離構成し、両カバーにて絶縁碍子を軸方向に挟んで保持していた。第1の参考発明の構造によれば、絶縁碍子を唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第2の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第2の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、第2の参考発明にかかるストッパー部材は環状に構成することもできるし(図8参照)、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる(図7参照)。また、本体部を環状に、内方爪部、外方爪部を部分的に構成することもできる。
次に、本発明(請求項1)は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面またはその反対面のいずれか一方と当接する本体部と該本体部から径方向外側に延設形成され、かつ上記鍔部の外側面と大気側カバーの内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部とを有するストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
本発明にかかる構造において、弾性部は径方向に伸縮可能に構成されており、絶縁碍子と大気側カバーとに当接して、これらを径方向に押圧している。そして、ストッパー部材の本体部は絶縁碍子の鍔部と当接しているため、本体部が鍔部を介して絶縁碍子を支え、上記径方向の押圧力が本体部を大気側カバーに対して一定位置に支えることができる。
本発明にかかる構造では、絶縁碍子と共にストッパー部材を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。
また、ストッパー部材は径方向に伸縮可能な弾性部をもっている。よって、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材の弾性部が吸収できるため、よって耐久性に優れている。
以上の点から本発明構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
また、従来構造は大気側カバーを外側カバーと内側カバーとに分離構成し、両カバーにて絶縁碍子を軸方向に挟んで保持していた。本発明構造によれば、絶縁碍子を唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、本発明構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、本発明にかかる構成において、特に、本体部が鍔部における段部との対向面と当接するよう構成されている場合、鍔部と大気側カバーとの間に隙間が生じるため、大気側カバーに設けた大気導入孔から検出素子に設けた大気室に対する大気導入を容易とすることができる。
また、本請求項にかかるストッパー部材も環状に形成することもできるし(図11参照)、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる(図9参照)。また、本体部のみ環状にすることもできる(図12参照)。
次に、請求項2記載の発明のように、上記ストッパー部材における弾性部は断面V字状またはU字状のバネ部材よりなることが好ましい(図9、図10参照)。または、請求項3記載の発明のように、上記ストッパー部材における弾性部は軸方向に伸縮することで径方向に伸縮可能となるバネ部材より構成されていることが好ましい(図13参照)。
これにより、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子、大気側カバーの寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材の弾性部が吸収できるため、耐久性に優れる。
次に、第3の参考発明は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面と、上記ハウジングの基端側との間には支持体が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
第3の参考発明にかかる構造によれば、絶縁碍子を鍔部とハウジング基端側との間に設けた支持体によって支承することで、絶縁碍子を大気側カバー内に固定することができる(図16、図17参照)。
そのため、絶縁碍子と共に支持体を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、支持体を用いて絶縁碍子を支承する方法は、構造が単純な単一部材のみで構成されるため、耐久性に優れている。
また、従来構造は大気側カバーを外側カバーと内側カバーとに分離構成し、両カバーにて絶縁碍子を軸方向に挟んで保持していた。第3の参考発明の構造によれば、絶縁碍子を唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第3の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第3の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、第3の参考発明にかかる支持体は絶縁部材の外周を取り囲むように環状に形成することもできるし、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる。
次に、第4の参考発明は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記大気側カバーの内側面には径方向内側に突出する突起部が設けてあり、該突起部と上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面との間には支持体が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
第4の参考発明にかかる構造によれば、絶縁碍子を鍔部と突起部との間に設けた支持体によって支承することで、絶縁碍子を大気側カバー内に固定することができる(図18参照)。
そのため、絶縁碍子と共に支持体を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、支持体を用いて絶縁碍子を支承する方法は、構造が単純な単一部材のみで構成されているため、耐久性に優れている。
また、従来構造は大気側カバーを外側カバーと内側カバーとに分離構成し、両カバーにて絶縁碍子を軸方向に挟んで保持していた。第4の参考発明の構造によれば、絶縁碍子を唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第4の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第4の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、第4の参考発明にかかる支持体は絶縁部材の外周を取り囲むように環状に形成することもできるし、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる。突起部についても同様に環状に形成することもできるし、部分的に配置可能となるよう構成することもできる。
次に、上記支持体は軸方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなることが好ましい(図16参照)。
これにより、支持体や絶縁碍子、大気側カバー、突起部等の各部の寸法誤差をバネ部材の弾性で吸収することができるため、各部材の寸法精度も厳密に要求されず、製造が容易となる。
また、支持体が軸方向に絶縁部材を段部に向けて押圧することができるため、絶縁部材を確実に保持固定することができ、耐久性に優れたガスセンサを得ることができる。
次に、第5の参考発明は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面に対する反対面と当接する本体部と該本体部から径方向外側に延設されると共に大気側カバーの内側面と当接すると共に上記大気側カバーに対し溶接固定された溶接部を有するストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサにある。
第5の参考発明にかかる構造で、ストッパー部材は、本体部は絶縁碍子の鍔部と当接し、本体部は大気側カバーの内側面と当接し、大気側カバーの内側面と溶接固定される溶接部を有する(図24参照)。
そのため、溶接部が本体部を大気側カバーに対して一定位置に支え、この本体部が鍔部を介して絶縁碍子を支えることができる。
そのため、絶縁碍子と共にストッパー部材を大気側カバー内に挿入し、溶接部を大気側カバーに溶接するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、ストッパー部材は溶接により強固に大気側カバーに固定されており、耐久性に優れている。
また、従来構造は大気側カバーを外側カバーと内側カバーとに分離構成し、両カバーにて絶縁碍子を軸方向に挟んで保持していた。第5の参考発明の構造によれば、絶縁碍子を唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第5の参考発明の構造によれば、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第5の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、上記溶接固定は、大気側カバーの外側から数箇所あるいは全周に渡ってレーザー溶接等を利用して設けることが好ましい。
また、第5の参考発明にかかるストッパー部材も環状に形成することもできるし、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる。また、本体部のみ環状にすることもできる。
次に、第6の参考発明は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部における上記段部との対向面の反対面と当接する大気側カバーの内側面には径方向内側に突出した突起部を設け、
軸方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材を段部と上記対向面との間に設け、
上記突起部と上記段部との間で、上記ストッパー部材が軸方向に付勢されることを特徴とするガスセンサにある。
第6の参考発明にかかる構造によれば、鍔部の反対面に当接する突起部により絶縁碍子は段部に向かって押圧されつつ大気側カバー内において支承された状態にあり、また段部と対向面との間には軸方向に伸縮可能に構成されたストッパー部材が設けてあり、ここにおいて軸方向の弾発力が生じている(図19参照)。つまり、突起部が絶縁碍子を軸方向に支承することで絶縁碍子の大気側カバー内への固定が実現され、ストッパー部材の弾発力が更に絶縁碍子の揺動を吸収して、確実な固定を実現できる。
また、ストッパー部材を大気側カバー内に導入し、次いで絶縁碍子を先に導入したストッパー部材を軸方向に収縮させながら導入する。その後、絶縁碍子の鍔部の反対面と当接する位置に突起部を設けるという非常に単純な方法で第6の参考発明にかかる構造において、絶縁碍子の保持固定が実現できる。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、従来構造は大気側カバーを絶縁碍子を挟んで固定するために外側カバーと内側カバーとに分離構成していたが、第6の参考発明の構造では絶縁碍子は唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第6の参考発明にかかるガスセンサは、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第6の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、第6の参考発明にかかるストッパー部材も環状に形成することもできるし(図20参照)、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる(図19参照)。
次に、第7の参考発明は、検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
上記鍔部の外側面と上記金属カバーの内側面との間に両者とそれぞれ当接するストッパー部材が挿入配置され、該ストッパー部材と上記金属カバーとは溶接固定されていることを特徴とするガスセンサにある。
第7の参考発明にかかる構造によれば、ストッパー部材が鍔部の外側面と大気側カバーの内側面との間に配置され、ストッパー部材の径方向の側面全体が鍔部及び大気側カバーに当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子を大気側カバー内の所定の位置に保持固定することができる(図20参照)。
そのため、絶縁碍子と共にストッパー部材を大気側カバー内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、ストッパー部材は大気側カバーに対し溶接固定されているため、耐久性にも優れている。
また、従来構造は大気側カバーを絶縁碍子を挟んで固定するために外側カバーと内側カバーとに分離構成していたが、第7の参考発明構造では絶縁碍子は唯一つの部材からなる大気側カバーの内部に保持固定することができる。
このため、第7の参考発明にかかるガスセンサは、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、第7の参考発明によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、第7の参考発明における溶接は、大気側カバーの外側から数箇所あるいは全周に渡ってレーザー溶接等を利用して設けることが好ましい。
また、第7の参考発明にかかるストッパー部材も環状に形成することもできるし、周方向に部分的に配置可能となるよう構成することもできる。
次に、上記ストッパー部材は大気側カバーの内側面と当接するよう構成され、かつ上記大気側カバーに対し溶接固定された溶接部を有することが好ましい。
これにより、ストッパー部材を強く確実に大気側カバー内側面に固定できるため、絶縁碍子の固定も確実となり、耐久性向上を図ることができる。
上記溶接は、大気側カバーの外側面から数箇所あるいは全周に渡ってレーザー溶接等を利用して設けることが好ましい。
参考例1における、ガスセンサの断面説明図。 参考例1における、絶縁碍子の断面説明図。 参考例1における、(a)断面N字型のストッパー部材の斜視図、(b)ストッパー部材を組付けた絶縁碍子の斜視図、(c)ストッパー部材を組付けた絶縁碍子の断面説明図。 参考例1における、板状積層型の検出素子を設けたガスセンサの断面説明図。 参考例1における、断面W字型のストッパー部材の斜視図。 参考例2における、(a)断面N字型で環状のストッパー部材の斜視図、(b)断面W字型で環状のストッパー部材の斜視図。 参考例3における、(a)ストッパー部材の斜視図、(b)ストッパー部材を組付けた絶縁碍子の斜視図、(c)ストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 参考例3における、環状のストッパー部材の平面図。 実施形態例1における、(a)ストッパー部材の斜視図、(b)ストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 実施形態例1における、弾性部が逆V字型のストッパー部材の斜視図。 実施形態例1における、(a)環状で弾性部が逆U字型のストッパー部材の斜視図、(b)環状で弾性部が逆V字型のストッパー部材の斜視図。 実施形態例1における、本体部が環状、弾性部が部分的に設けてあるストッパー部材の説明図。 実施形態例2における、(a)ストッパー部材の斜視図、(b)ストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 実施形態例2における、環状のストッパー部材の斜視図。 実施形態例2における、本体部が環状で弾性部が部分的に設けてあるストッパー部材の斜視図。 参考例4における、支持体を設けたガスセンサの要部断面説明図。 参考例4における、(a)円筒状の支持体を設けたガスセンサの要部断面説明図、(b)円筒状の支持体の斜視図。 参考例5における、(a)支持体を設けたガスセンサの要部断面説明図、(b)支持体の斜視図。 参考例6における、(a)ストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図、(b)ストッパー部材を組付けたガスセンサの要部斜視断面説明図。 参考例6における、ストッパー部材の斜視図。 参考例7における、ストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 参考例8における、(a)溶接部を有するストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図、(b)溶接部を有するストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 参考例8における、(a)溶接部を有するストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図、(b)溶接部を有する他のストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 参考例9における、溶接部を有するストッパー部材を組付けたガスセンサの要部断面説明図。 従来における、ガスセンサの断面説明図。
参考例1
本発明の実施形態例にかかるガスセンサにつき、図1〜図5を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、自動車用内燃機関の排気系に設置され空燃比制御等に利用される酸素センサである。
図1に示すごとく、本例にかかるガスセンサ1は、検出素子15と、該検出素子15を保持するハウジング10と、該ハウジング10の先端側に設けられた被測定ガス側カバー13と、上記検出素子15と電気的に導通された複数の取り出し端子151と、上記取り出し端子151間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子2と、該絶縁碍子2を内部に保持し、上記検出素子15の基端側を覆うよう構成された大気側カバー121とを有する。
図2に示すごとく、上記絶縁碍子2は、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有しており、上記大気側カバー121は、上記絶縁碍子2の上記本体部21の外径よりも大きく上記鍔部22の外径よりも小さい内径を有する小径部127と、上記鍔部22の外径よりも大きい内径を有する大径部128と、上記小径部127と上記大径部128とを繋ぐ段部129を有している。
上記絶縁碍子2における鍔部22の外側面220は径方向内側に凹んだ状態に構成された溝部23を有しており、該溝部23と上記大気側カバー121の内側面との間には径方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材3が設けてある。
以下、詳細に説明する。
図1に示すごとく、本例のガスセンサ1における筒状のハウジング10の先端側を覆うように被測定ガス側カバー13が設けてあり、該被測定ガス側カバー13は、内側カバー131と外側カバー132とよりなる二重構造で、それぞれに被測定ガス導入孔130が設けてある。
ハウジング10の基端側を覆うように大気側カバー121が設けてある。
大気側カバー121の小径部127の基端側の外方には、撥水フィルタ140を介して外側カバー14が設けてある。撥水フィルタ140と対面する位置において、大気側カバー121及び外側カバー14に対しそれぞれ大気導入孔149が設けてある。
大気側カバー121の最も基端側の内部にはリード線153、163用の挿通孔を設けた弾性絶縁部材16が配置されている。
なお、リード線161、163はヒータ16に対する電力供給線である。
ハウジング10内には検出素子15が挿入固定されている。
検出素子15は内部に大気室を設けた筒状の固体電解質体150よりなるコップ型素子である。大気室にはセラミックよりなる棒状のヒータ16が配置されている。
検出素子15には出力を外部へ導出するための取り出し端子151が接続され、該取出し端子151は接続金具152を介してリード線153に接続されている。
大気側カバー121の内部にはセラミック製(アルミナ)の絶縁碍子2が配置されている。
この絶縁碍子2は、図2に示すごとく、検出素子15及びヒータ16からのリード線153、163等が挿通される4つの挿通孔291と、該挿通孔291と連通し、絶縁碍子2の先端側に開口した内部空間290を有する。
上記内部空間290に検出素子15の基端側が格納される。
また、絶縁碍子2は鍔部22を有し、該鍔部22の外側面220には周方向に環状に形成された溝部23が設けてある。この溝部23に対し、ストッパー部材31が嵌め込まれる。このストッパー部材31は耐熱金属製(ステンレス)である。
なお、この溝部23は環状でなくとも、単なる凹部として鍔部22に形成することもできる。
上記ストッパー部材31は、図3(a)に示すごとく、矢線方向に伸縮可能に構成された断面N字のバネ部材である。図3(b)に示すごとく、環状に構成された溝部23に対し3個が等間隔に配置される。
また、溝部23内でストッパー部材31が揺動等しないように、ストッパー部材31の軸方向長さと溝部23の軸方向長さは略等しく構成する。
また、ストッパー部材31の径方向の幅は、圧縮されない自然の状態で溝部23と大気側カバー121の内側面120とのクリアランスよりも大きくなるように構成されている。
上記ストッパー部材31を用いた絶縁碍子2の固定について説明すると、図3(b)及び(c)に示すごとく、溝部23内にストッパー部材31を配置するとともに、これを径方向内側に圧縮しつつ、大気側カバー121内に絶縁碍子2を挿入する。これにより、ストッパー部材31の弾発力が絶縁碍子2を大気側カバー121内に固定する。
本例の作用効果について説明する。
本例にかかる構成によれば、ストッパー部材31が溝部23と大気側カバー121の内側面120との間に配置され、ストッパー部材31の径方向の側面全体が溝部23及び大気側カバー121の内側面120に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子2を大気側カバー121内の所定の位置に保持固定することができる。
そして本例では、ストッパー部材31を溝部23に配置して、大気側カバー121内に絶縁碍子2を挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現できる。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
また、ストッパー部材31はバネ部材よりなるため、高い寸法精度が必要なく、製造容易である。溝部23や絶縁碍子2、大気側カバー121の寸法精度の径方向のバラツキについては最終的にストッパー部材31の弾性が吸収して、絶縁碍子2を確実に大気側カバー121内に保持固定することができる。よって、耐久性に優れている。
以上の点から本例構造によれば、耐久性に優れたガスセンサ1を容易に製造でき、また製造コストも安価である。
また、従来構造と異なり本例では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定することができ、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
本例ではコップ型の検出素子15を持つガスセンサ1について説明したが、図4に示すごとく、検出素子159が板状積層型であっても上記と同様の効果を得ることができる。
また、図5は断面が径方向の断面形状がW字型で、同図に示す矢線方向に伸縮可能に構成されたストッパー部材31である。
このような形状であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
参考例2
本例は、図6に示すごとく、ストッパー部材を環状に構成した例について説明する。
図6(a)に示すごとく、ストッパー部材311は環状に構成されており、断面は参考例1の図3に示したものと同様にN字型で、径方向に伸縮可能に構成されている。
また、図6(b)に示すごとく、ストッパー部材312は環状本体313と該環状本体313に設けた3箇所のバネ部314とよりなる。このバネ部314を設けた部分は断面N字型に構成されており、該バネ部314が径方向に伸縮可能に構成されている。
その他の構成は参考例1と同様であり、また参考例1と同様の作用効果を有する。
参考例3
本例は、図7、図8に示すごとく、本体部320と内方爪部321及び外方爪部322とを有するストッパー部材32について説明する。
ストッパー部材32が設けられたガスセンサは、図7(c)に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1と同様の形状である。
絶縁碍子2は、図7(a)〜(c)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有する。そして、絶縁碍子2はストッパー部材32によって、大気側カバー121内に支承される。
上記ストッパー部材32は、鍔部22の反対面222と当接する本体部320と、該本体部320から径方向内側に延設形成された内方爪部321と、本体部320から径方向外側に延設形成された外方爪部322とを有する。
上記内方爪部321と外方爪部322とはそれぞれ絶縁碍子2の外側面229と大気側カバーの内側面120とに対し当接している。
つまり、図7(c)に示すごとく、内方爪部321と外方爪部322は大気側カバー121や絶縁碍子2に対し、斜方向に伸びて当接し、鍔部22を基端側へ押し上げるようにして大気側カバー121内に絶縁碍子2を固定するのである。 その他詳細は参考例1と同様である。
本例においてガスセンサに対し絶縁碍子2を組付けるには、大気側カバー内121に絶縁碍子2と共にストッパー部材32を挿入し、段部129の方向へと押圧してやればよい。これにより、ストッパー部材32の両爪部321、322はそれぞれ絶縁碍子2と大気側カバー121に斜めに当接して押圧力が発生する。本体部320が鍔部22を介して絶縁碍子2を大気側カバー121に対して一定位置に支承できる。
本例にかかるガスセンサについても、大気側カバー121内に絶縁碍子2とストッパー部材32を挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
また、絶縁碍子2、大気側カバー121の寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材32の外方、内方爪部321、322が吸収できるため、確実な固定が実現でき、よって耐久性に優れている。
以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
更に、本例構造では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定することができる。このため、本例では、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトに構成することができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
本例にかかるストッパー部材32の異なる例として、図8に示すごとく、本体部323を環状に構成し、環の内周に内方爪部321を設け、また外周に外方爪部322を設けたものが挙げられる。
実施形態例1
本例は、図9〜図11に示すごとく、本体部331と該本体部331から径方向外側に延設形成され、かつ鍔部22の外側面と大気側カバー121の内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部332とを有するストッパー部材33について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図7(c)に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1と同様の形状である。
絶縁碍子2は、図9(b)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
上記ストッパー部材33は、図9(a)、(b)に示すごとく、鍔部22における段部129との反対面222と当接する本体部331と該本体部331から径方向外側に延設形成され、かつ鍔部22の外側面220と大気側カバー121の内側面120との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部332とを有する。この弾性部332は、断面形状は基端側に閉じた逆U字型である。
このストッパー部材33は絶縁碍子2の周方向、3箇所に等間隔で設けてある。
その他詳細は参考例1と同様である。
本例でストッパー部材33における弾性部332は径方向に伸縮可能に構成されており、絶縁碍子2と大気側カバー121とに当接し、従って、径方向への押圧力が発生すると共に該弾性部332の径方向の側面全体が外側面220及び内側面120に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)が作用する。そして、ストッパー部材33の本体部331は絶縁碍子2の鍔部22と当接しているため、本体部331が鍔部22を介して絶縁碍子2を支え、上記径方向の押圧力が本体部331を大気側カバー121に対して一定位置に支えている。
また、本例の構造では、絶縁碍子2の鍔部22の反対面222とストッパー部材33の本体部331とを当接させ、弾性部332と鍔部22の外側面220とを当接させて、予め両者を組付けておく。
この組付けた状態で絶縁碍子2と共にストッパー部材33とを大気側カバー121内に絶縁碍子2が段部129と当接するように押し込む。
このように非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
また、ストッパー部材33は径方向に伸縮可能な弾性部332をもっている。よって、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子2、大気側カバー121の寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材33の弾性部332が吸収できるため、確実に絶縁碍子2が固定され、耐久性に優れている。
以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
また、本例では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定されており、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
また、本例にかかる異なる形状のストッパー部材33として、図10に示すごとく、弾性部332を基端側に閉じた逆V字型に構成したものがある。
更に、図11(a)、(b)に示すごとく、本体部331と弾性部332とを共に環状に構成したストッパー部材335がある。なお、(a)は弾性部332の形状が断面逆U字型、(b)は断面逆V字型に構成されている。
更に、図12に示すごとく、本体部331を環状に構成し、その外周に分離した弾性部332を3つ設けたストッパー部材を本例で使用することもできる。
実施形態例2
本例は、図13〜図15に示すごとく、本体部341と該本体部341から径方向外側に延設形成され、かつ鍔部22の外側面と大気側カバー121の内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部342とを有するストッパー部材34について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図13(b)に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1と同様の形状である。
絶縁碍子2は、図13(b)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
そして、上記ストッパー部材34は、図13(a)、(b)に示すごとく、鍔部22における段部129との対向面221と当接する本体部341と該本体部341から径方向外側に延設形成され、かつ鍔部22の外側面220と大気側カバー121の内側面120との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部342とを有する。この弾性部342は、断面形状は90度回転したW字型で、弾性部342が軸方向に伸びることでW字型を構成する山が平らになって径方向の長さが縮み、弾性部342が軸方向に縮むことでW字型を構成する山が尖って径方向の長さが伸びて、径方向の弾性力を発揮する。
このストッパー部材34は絶縁碍子2の周方向、3箇所に等間隔で設けてある。
その他詳細は参考例1と同様である。
本例でストッパー部材34における弾性部342は径方向に伸縮可能に構成されており、弾性部342によって径方向の押圧力が鍔部22と大気側カバー121との間に生じ、この弾性力が絶縁碍子2を大気側カバー121に対して一定の位置に支えている。
また、本例の構造では、絶縁碍子2の鍔部22の対向面221とストッパー部材34の本体部341とを当接させ、弾性部342を鍔部22の外側面220に配置させた状態で、予め両者を組付けておく。
この組付けた状態で絶縁碍子2と共にストッパー部材34とを大気側カバー121内に絶縁碍子2が段部129と当接するように押し込む。
このように非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
また、ストッパー部材34は径方向に伸縮可能な弾性部342をもっている。よって、寸法精度も厳密に要求されず、製造も容易である。絶縁碍子2、大気側カバー121の寸法精度は径方向については最終的にストッパー部材34の弾性部342が吸収できるため、確実に絶縁碍子2が固定され、耐久性に優れている。
以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
また、本例では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定されており、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
更に、本体部341が対向面221と当接するよう構成されているため、鍔部22と大気側カバー121との間に隙間が形成される。この隙間が通路の役割を果たすため、大気導入孔(図1参照)から検出素子に設けた大気室に対する大気導入を容易とすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
更に、図14に示すごとく、本体部341と弾性部342とを共に環状に構成したストッパー部材345がある。
更に、図15に示すごとく、本体部341を環状に構成し、その外周に分離した弾性部342を3つ設けたストッパー部材346を本例で使用することもできる。
参考例4
本例は、図16、図17に示すごとく、鍔部22における反対面222と、ハウジング10の基端側との間に設けた支持体について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図16に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図16に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
そして、上記支持体351は、軸方向に伸縮可能に構成された螺旋状のコイルバネよりなり、その径は丁度絶縁碍子2の先端側が入る程度の大きさである。
絶縁碍子2の鍔部22と支持体351の基端側とは当接しており、上記支持体351が鍔部22を介して、大気側カバー121内を絶縁碍子2を持ち上げるようにして支承している。
その他は参考例1と同様である。
本例の絶縁碍子2の先端側には、ハウジング10の基端側に固定されたコイルバネよりなる支持体351を嵌めた状態で大気側カバー121に組付けられる。支持体351の弾性によって、鍔部22が段部に押しつけられて、絶縁碍子が大気側カバー内に固定される。
そのため、絶縁碍子2と共に支持体351を大気側カバー121内に挿入するという非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、支持体を用いて絶縁碍子を支承する方法は構造が単純な単一部材のみで構成されているため、耐久性に優れている。
また、本例では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定されている。このため、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
なお、図17(b)に示すごとく、支持体352を円筒状の金属やセラミック等よりなる剛体で構成することもできる。この支持体352は、図17(a)に示すごとく、絶縁碍子2の先端側に嵌め込み、鍔部22と当接させた状態でハウジングの基端側に配置して、絶縁碍子2を支承するよう構成される。
参考例5
本例は、図18に示すごとく、参考例4と同様に絶縁碍子2を支承するよう構成された支持体36について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図18に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図18に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
上記支持体36は、軸方向に伸縮可能に構成された断面S字の環状体よりなり、その内径は丁度絶縁碍子2の先端側より大きく構成されている。
支持体36は大気側カバー121の内側面120に内側に突出するよう構成された突起部365上に配置されている。
この突起部365は環状で、大気側カバー121に対し溶接により接合されている。符号366が溶接痕である。
そして、絶縁碍子2の鍔部22と支持体36の基端側とは当接しており、上記支持体36の弾性が突起部365と段部129との間で絶縁碍子2の鍔部22を介して、該絶縁碍子2を支承している。
その他詳細は参考例1と同様である。
本例の絶縁碍子2は、突起部365と段部129との間に鍔部22が挟まれた状態にあり、また鍔部22と突起部365との間には軸方向に伸縮可能な支持体36が設けてある。この弾性によって絶縁碍子2は段部に対し押しつけられるようにして支承される。
絶縁碍子2は、該絶縁碍子2を大気側カバー121内に段部129に当接するよう挿入し、その後、鍔部22の反対面222に接して上記支持体36を配置する。この支持体36を軸方向に圧縮しつつ、突起部365形成用の環状体を大気側カバー121内に導入し、該環状体を溶接固定して、突起部365としている。このように、絶縁碍子2や支持体351を大気側カバー121内に挿入して、突起部356を溶接固定するという非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、突起部365は溶接固定されているため、耐久性に優れているし、突起部365と鍔部22との間は軸方向に伸縮可能な支持体22が配置されているため、絶縁碍子2の揺動等も防止でき、確実に絶縁碍子2を大気側カバー121内に保持固定できる。従って、耐久性に優れている。
また、本例では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定されている。このため、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
なお、本例は支持体36を環状に構成したが、環状でない複数の支持体を設けることもできる。突起部についても同様である。
参考例6
本例は、図19、図20に示すごとく、大気側カバー121の段部129と鍔部22の対向面221との間に設けられる軸方向に伸縮可能に構成されたバネ部材よりなるストッパー部材37について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図19に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図19に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
上記ストッパー部材37は断面がジグザグ型で、径方向の長さが伸びることで軸方向の高さが低くなり、径方向の長さが短くなることで軸方向の高さが高くなる。つまり、径方向に伸縮することで、軸方向にも伸縮し、この伸縮から軸方向の弾性が発生する。
そして、鍔部22の対向面221と段部129との間に3個のストッパー部材37が配置され、また絶縁碍子2の鍔部22の反対面222と当接するよう大気側カバー121に径方向内側に環状に突出した打ち出し部より突起部375が構成される。
そして、突起部375によって上記絶縁碍子2は大気側カバー121内での軸方向の位置が固定され、段部129と対向面221との間に挟まれて配置されたストッパー部材37の発揮する弾性によって、絶縁碍子2は揺動することなく大気側カバー121の内部に固定される。
その他は参考例1と同様である。
本例の絶縁碍子2は、突起部375がこれを軸方向に支承することで大気側カバー121内への固定が実現され、ストッパー部材37の弾発力が更に絶縁碍子2の揺動を吸収して、確実な固定を実現できる。
本例では、段部129にストッパー部材37を予め配置し、その状態で絶縁碍子2を導入し、ストッパー部材37を軸方向に縮めて、弾発力が生じる状態にしておいた後、鍔部22の反対面222の近傍の大気側カバー121を外部から径方向内側へ向けて環状の打ち出し部を設けて、突起部375となす。
このように、非常に単純な方法で絶縁碍子22の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子22の組付けが容易である。それゆえに製造コストも安価である。
また、本例構造では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定されている。このため、本請求項にかかるガスセンサは、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
なお、本例のストッパー部材37として、図20に示すごとく、環状に構成した断面W字型の部材を用いることができる。また、本例において突起部375は環状に構成したが、周方向に部分的に線状に設けてもよい。
また、打ち出し以外の方法、例えば別部材を溶接等して固定し、突起部375を構成することもできる。
参考例7
本例は、図21に示すごとく、鍔部22の外側面220と金属カバー121の内側面120との間に両者とそれぞれ当接するよう配置され、大気側カバー121に溶接固定されたストッパー部材38について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図21に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図21に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
上記ストッパー部材38は断面が薄い逆三角型で、いわゆるくさび型に構成された環状部材である。
ストッパー部材38が鍔部22の外側面220と大気側カバー121の内側面120との間に配置され、ストッパー部材38の径方向の側面全体が鍔部22及び大気側カバー121に当接することで発生する接触抵抗(滑り止め効果)によって絶縁碍子2を大気側カバー121内の所定の位置に保持固定することができる。更にストッパー部材38は大気側カバー121に対し溶接固定されており、これにより絶縁碍子22の揺動を防止できる。
その他は参考例1と同様である。
なお符号381は溶接痕である。
本例において、大気側カバー121に対し段部129と接するよう絶縁碍子2を導入した後、絶縁碍子2と大気側カバー121の間にあるクリアランスに上述したくさび型のストッパー部材38を設けて溶接固定することで、絶縁碍子2を所定の位置に固定している。このように組付方法が非常に単純な方法なので、容易に組付けできる。それゆえに製造コストも安価である。
また、ストッパー部材38は大気側カバー121に対し溶接固定されているため、耐久性にも優れている。
また、本例構造では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定されている。このため、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトにすることができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
なお、本例のストッパー部材38は環状に構成したが、環状でなくて、大気側カバー121と鍔部22の周方向の一部にのみ当接するような部分的なストッパー部材を構成してもよい(図示略)。
参考例8
本例は図22、図23に示すごとく、溶接部319、329、339、349を各ストッパー部材31〜34に設けて、大気側カバー121に対し固定する構成としたものについて説明する。
図22(a)はストッパー部材31の大気側カバーと接する部分を先端側に延長し、延長した部分を溶接部319として溶接固定したものである。
図22(b)はストッパー部材32の外方爪部322を先端側に延長し、延長した部分を溶接部329として溶接固定したものである。
図23(a)はストッパー部材33の弾性部332を先端側に延長し、延長した部分を溶接部339として溶接固定したものである。
図23(b)もストッパー部材34の弾性部342を先端側に延長し、延長した部分を溶接部349として溶接固定したものである。
なお、各符号318、328、338、348は溶接痕である。
その他は各実施形態例と同様である。
このように溶接部319、329、339、349を設けることで、各ストッパー部材31、32、33、34を強く確実に大気側カバー121の内側面120に固定できるため、絶縁碍子2の固定も確実となり、耐久性向上を図ることができる。
参考例9
本例は、図24に示すごとく、鍔部22の反対面222と当接する本体部390と該本体部390から径方向外側に延設されて大気側カバー121の内側面120に溶接固定された溶接部399を有するストッパー部材39について説明する。
本例にかかるガスセンサは、図24(b)に示すごとく、第2絶縁碍子2が鍔部22において凹部を持たない他は図1とほぼ同様の形状である。
絶縁碍子2は、図24(b)に示すごとく、本体部21と該本体部21よりも大径の鍔部22とを有している。
図24(a)に示すごとく、上記ストッパー部材39は鍔部22の反対面222と当接する本体部390、本体部390より径方向外側の斜め下方に形成された延長部391、該延長部391の先端より、軸方向先端側に伸びて大気側カバー121に溶接固定される溶接部399よりなる。このようなストッパー部材39が鍔部22と当接して等間隔に3個配置される。
図24(b)に示すごとく、溶接部399が固定され、延長部391と本体部390とが鍔部22を基端側へ押し上げるようにして大気側カバー121内に絶縁碍子2を固定するのである。
その他詳細は参考例1と同様である。
本例においてガスセンサに対し絶縁碍子2を組付けるには、大気側カバー内121に絶縁碍子2と共にストッパー部材39を挿入し、段部129へ鍔部22を当接させ、その後大気側カバー121の外側から溶接部399を溶接固定してやるのである。
本例はこのように非常に単純な方法で絶縁碍子2の保持固定が実現される。このため、絶縁碍子2の組付けが容易である。
また、ストッパー部材39が溶接固定されているため、確実な固定が実現でき、よって耐久性に優れている。以上の点から本例構造によれば、信頼性高いガスセンサを容易に製造でき、それゆえに製造コストも安価である。
更に、本例構造では絶縁碍子2は唯一つの部材からなる大気側カバー121の内部に保持固定することができる。このため、本例では、ガスセンサ軸方向の寸法をコンパクトに構成することができる。
以上、本例によれば、よりコンパクトで、低コストに製造可能で、耐久性に優れているガスセンサを提供することができる。
なお、ストッパー部材39を環状に構成することもできる。更に、溶接部399の溶接固定は点状、線状、全周溶接による環状等、いずれの方法で行なってもよい。
1 ガスセンサ
10 ハウジング
121 大気側カバー
129 段部
127 小径部
128 大径部
129 段部
14 外側カバー
15 検出素子
151 取り出し端子
2 絶縁碍子
21 本体部
22 鍔部
220、229 外側面
221 対向面
222 反対面
23 溝部
31、311、312 ストッパー部材
32 ストッパー部材
320 本体部
321 内方爪部
322 外方爪部
33、335、336、34、345、346 ストッパー部材
331、341 本体部
332、342 弾性部
351、352 36 支持体
365、375 突起部
37、375 ストッパー部材
38 ストッパー部材
319、329、339、349、399 溶接部
39 ストッパー部材
390 本体部

Claims (3)

  1. 検出素子と、該検出素子を保持するハウジングと、該ハウジングの先端側に設けられた被測定ガス側カバーと、上記検出素子と電気的に導通された複数の取り出し端子と、上記取り出し端子間の絶縁を図る電気絶縁性の絶縁碍子と、該絶縁碍子を内部に保持し、上記検出素子の基端側を覆うよう構成された大気側カバーとを有するガスセンサであって、
    上記絶縁碍子は、本体部と該本体部よりも大径の鍔部とを有しており、
    上記大気側カバーは、上記絶縁碍子の上記本体部の外径よりも大きく上記鍔部の外径よりも小さい内径を有する小径部と、上記鍔部の外径よりも大きい内径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部とを繋ぐ段部とを有しており、
    上記鍔部における上記段部との対向面またはその反対面のいずれか一方と当接する本体部と該本体部から径方向外側に延設形成され、かつ上記鍔部の外側面と大気側カバーの内側面との間に収納されると共に径方向に伸縮可能に構成された弾性部とを有するストッパー部材が設けてあることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1において、上記ストッパー部材における弾性部は断面V字状またはU字状のバネ部材よりなることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1において、上記ストッパー部材における弾性部は軸方向に伸縮することで径方向に伸縮可能となるバネ部材より構成されていることを特徴とするガスセンサ。
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