JP2001133431A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2001133431A
JP2001133431A JP31030699A JP31030699A JP2001133431A JP 2001133431 A JP2001133431 A JP 2001133431A JP 31030699 A JP31030699 A JP 31030699A JP 31030699 A JP31030699 A JP 31030699A JP 2001133431 A JP2001133431 A JP 2001133431A
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康司 松尾
Shoji Akatsuka
正二 赤塚
Masahiro Asai
昌弘 浅井
Satoshi Ishikawa
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 セパレータの破損によるリード線の短絡とグ
ロメットのシール性の低下による水等の浸入とを効果的
に防止する。 【解決手段】 外筒16は軸線方向において前後に複数
分割され、これら複数の外筒部材のうち所定の隣合う前
方側外筒部材161と後方側外筒部材162とがほぼ同
軸的に連結され、この連結部が熱伝導に対して緩衝作用
を有している。つまり、連結部が熱伝導の妨げとなり、
エンジン等の発熱による検出素子側(前方側)での高温
状態がグロメット側(後方側)に熱伝達されにくい。し
たがって、連結部の存在によってグロメット17への熱
伝達量が減少し、グロメットによるシール性の低下を防
止できる。さらに、外筒の前端開口部の内周面が、主体
金具9の外周面に対して直接又は他部材を介して間接的
に接合する形態で、外筒と主体金具とが連結される。主
体金具に対して外筒を外側から被せるように連結するこ
とで、外筒を径方向の外側に配置させやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸素センサ、H
Cセンサ、NOxセンサなど、測定対象となるガス中の
被検出成分を検出するためのガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上述のようなガスセンサとし
て、固体電解質部材の両面に電極層が形成された筒状な
いし板状の検出素子を、筒状のケーシングの内側に配置
した構造のものが知られている。例えばガスセンサとし
て代表的な酸素センサの場合、先端部が閉じた中空軸状
の固体電解質部材の内外面にそれぞれ電極層が形成され
た酸素検出素子を、前方側が測定対象となるガスに向け
られるような形で筒状の外筒内に配置した構造のものが
広く用いられている。そして酸素検出素子の先端外面を
自動車等の内燃機関から排出される排ガスと接触させる
とともに、その内面に基準ガスとしての大気を導入し
て、その内外面に生ずる酸素濃淡電池起電力を、ガス中
の酸素濃度の検出信号として内外電極層からリード線を
介して外筒の外側へ取り出している。また、上記のよう
な酸素センサにおいては、複数のリード線をケーシング
から取り出すために、酸素検出素子の後端部側に複数の
リード線挿通孔が形成されたセラミックセパレータを配
置させ、各リード線が対応するリード線挿通孔に個別に
挿通されることが多い。このようにセラミックセパレー
タを使用することにより、リード線同士の短絡の防止を
図っている。さらにこのような酸素センサでは、複数の
リード線挿通孔を有して上記リード線が個別に挿通され
るゴム製グロメットが、外筒の後端開口部に挿入される
構造を有することも多い。このような場合にはゴムの弾
性力により、リード線と外筒の開口部内壁との間がグロ
メットで封止されている。なお、外筒の前端部は主体金
具に対して加締め構造によって取り付けられるのが一般
的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な酸素センサの自動車における取り付け位置は一般にエ
キゾーストマニホルドや車両の足回り部分に近い排気管
等であり、車両走行時にはかなりの高温になる。また酸
素センサ(検出素子)の作動温度が300℃以上と高い
ため、車両始動時等のエンジン低温時に酸素センサが所
定の機能を発揮するように、ヒータにより検出素子を強
制加熱する構造が一般に採用されている。これらの結
果、ヒータによる発熱にエンジンからの発熱も重なって
酸素センサの外筒の温度が上昇し、外筒が高温下に晒さ
れることになる。そして、外筒からの熱伝導により外筒
の後端開口部に配置されたグロメットも高温下に晒され
ることになる。それより、圧縮状態のグロメットが長時
間高温下に晒されると、やがてゴムの弾性が劣化して永
久変形歪が生じやすくなり、グロメットによるリード線
と外筒の開口部内壁との間のシール性が低下する恐れが
ある。上記したように酸素センサの取り付け位置は比較
的低位置であることが多いので、グロメットによるシー
ル性が低下した状態で雨水やタイヤの跳ね水等を被った
ときに酸素センサの内部に水等が浸入しやすくなる。
【0004】また、酸素センサの取り付け位置が排気管
等の比較的低位置であることは、路面からの跳ね石等が
酸素センサとりわけ外筒に当たる確率の増加をもたら
す。例えば外筒が跳ね石等の衝撃を受けて変形等したと
き、跳ね石等による衝撃力が外筒を介してその内側に配
置されるセラミックセパレータに伝わり、セラミックセ
パレータの破損(割れ・欠け等)に至る恐れがある。セ
ラミックセパレータの破損によってリード線同士が接触
して短絡を起こす可能性がある。
【0005】上記したように、酸素センサ内部への水等
の浸入あるいは、リード線同士の接触・短絡といった事
態が発生すると、酸素センサ(検出素子)は作動不良や
作動不能の状態に陥る恐れがある。
【0006】近年、排気ガスによる大気汚染など環境保
護上の問題に対処するために、ガスセンサに対する需要
も増え、それに伴って低コスト化やコンパクト化に対す
る要望も年々高まりつつある。そこで、ガスセンサの小
型軽量化や構造の見直し等を図るためにセンサ(外筒)
の内部空間が狭小となり、跳ね石等による衝撃力がセパ
レータに伝わりやすくなる。また、グロメットと排ガス
に接触する検出素子との距離が接近することから、外筒
からの熱伝導を受けて外筒の後端開口部に配置されるグ
ロメットは高温下に晒されやすくなる。したがって、外
筒の耐衝撃性の確保とグロメットによるシール性の維持
とは、ガスセンサの信頼性及び製品寿命を向上させるた
めに極めて重要である。
【0007】本発明の課題は、長時間高温下に晒された
り、跳ね水や跳ね石等を受けたりしやすい環境で使用さ
れる場合であっても、セパレータの破損によるリード線
の短絡とグロメットのシール性の低下による水等の浸入
とを効果的に防止し、作動不良や作動不能の状態を回避
して高い信頼性と製品寿命が実現可能なガスセンサを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、第一番目の発明にかかるガスセンサ
は、外筒と、該外筒とほぼ同軸的に連結される主体金具
の内側に配置され、前方側が測定対象となるガスに向け
られる軸状の検出素子と、前記検出素子よりも後方側で
かつ前記外筒の内側に配置され、前記検出素子と接続さ
れるリード線を挿通するための第一リード線挿通孔を有
するセパレータと、前記外筒の後端開口部に配置され、
前記リード線を挿通するための第二リード線挿通孔を有
するグロメットとを備え、前記外筒は軸線方向において
前後に複数分割され、これら複数の外筒部材のうち所定
の隣合う前方側外筒部材と後方側外筒部材とがほぼ同軸
的に連結される構成を有するとともに、前記前方側外筒
部材と前記後方側外筒部材とのうちいずれか一方には、
前記セパレータの本体部外周に外向きに突出する形態で
形成されるセパレータ側支持部を支持するための外筒側
支持部が形成されており、さらに、前記外筒の前端開口
部の内周面が、前記主体金具の外周面に対して直接又は
他部材を介して間接的に接合する形態で、前記外筒と前
記主体金具とが連結されていることを特徴とする。
【0009】上記第一番目の発明によれば、外筒は軸線
方向において前後に複数分割され、これら複数の外筒部
材のうち所定の隣合う前方側外筒部材と後方側外筒部材
とがほぼ同軸的に連結されており、この連結部が熱伝導
に対して緩衝作用を有している。すなわち、連結部が熱
伝導の妨げとなり、エンジン等の発熱による検出素子側
(前方側)での高温状態がグロメット側(後方側)に熱
伝達されにくい。したがって、連結部の存在によってグ
ロメットへの熱伝達量が減少し、グロメットによるシー
ル性の低下を防止することができる。さらに、外筒の前
端開口部の内周面が、主体金具の外周面に対して直接又
は他部材を介して間接的に接合する形態で、外筒と主体
金具とが連結されており、この構成によって従来よりも
内部空間を広く形成することができる。つまり、主体金
具に対して外筒を外側から被せるように連結することに
よって、従来一般的であった外筒の前端部と主体金具と
の加締め構造に比べて、外筒を径方向の外側に配置させ
やすくなる。その結果、従来よりも相対的に広い内部空
間を外筒内に容易に確保することができるから、外筒と
その内側に配置されるセパレータとの間に形成される隙
間も相対的に大きくすることが可能になり、セパレータ
の破損等を防止することができる。
【0010】ここで、前方側外筒部材の肉厚t1を後方
側外筒部材の肉厚t2以上にすることは、作動不良や作
動不能を発生しないガスセンサを実現するために有効で
ある。すなわち、取り付けの際低位置になることが多く
跳ね石の当たる確率の高い前方側外筒部材は、相対的に
厚肉となるので耐衝撃性が高くなり、リード線の短絡等
を防止できる。一方、グロメットの取り付け位置に近い
後方側外筒部材は、相対的に薄肉となるのでグロメット
側(後方側)への熱伝達量が減少し、グロメットのシー
ル性の低下は起こりにくい。なお、グロメットへの熱伝
達量が低く抑えられると、グロメットの温度は相対的に
低く保たれるので耐熱性の低いゴムを使用することがで
き、センサのコストダウンにも役立つ。また、後方側外
筒部材の薄肉化によりセンサの小型軽量化を図ることも
できる。
【0011】さらに具体的には、前方側外筒部材の肉厚
t1が0.5mm以上0.8mm以下であり、また後方
側外筒部材の肉厚t2が0.3mm以上0.5mm以下
であることが望ましい。一般的に外筒部材の肉厚は、路
面からの石跳ね等による衝撃に伴う変形・破損等の観点
からは厚くして耐衝撃性を確保する必要があり、他方で
熱伝達量や加工性・ガスセンサの小型軽量化等を考慮す
ると薄い方が望ましいといえる。したがって、前方側外
筒部材の肉厚t1が0.5mmを下回ると、低位置にな
ることが多く跳ね石の当たる確率の高い前方側外筒部材
にとって耐衝撃性が不十分となる場合がある。一方、肉
厚t1が0.8mmを上回ると、グロメット側(後方
側)への熱伝達量が大きくなってグロメットにおけるシ
ール性に不利であり、また外筒側支持部等が設けられる
ときはその加工が困難になったり、ガスセンサの重量が
増大したりする場合がある。同様に、後方側外筒部材の
肉厚t2が0.3mm未満になると、強度的に弱くなり
僅かの衝撃でも変形・破損の恐れがある。また、肉厚t
2が0.5mmを超えると、グロメット側(後方側)へ
の熱伝達量が大きくなり、特に後方側外筒部材の後端開
口部の内側に配置されるグロメットが高温下に晒される
ことになってシール性が著しく低下し水等が浸入する場
合がある。
【0012】さらに本発明は、外筒の前端開口部の内周
面と主体金具の外周面とを接合する第一全周接合部を、
主体金具の周方向に沿って形成することができる。この
場合外筒の前端開口部内周面と主体金具の外周面とは、
主体金具の周方向に沿って、例えばレーザー溶接、電子
ビーム溶接、ろう接等により接合され、第一全周接合部
が形成される。これによって、上記した外筒と主体金具
との連結部における隙間を確実に塞ぎ、この隙間からの
水等の浸入を確実に阻止することができる。
【0013】それに加えて本発明は、前方側外筒部材と
後方側外筒部材とをほぼ同軸的に重ね合わせて接合する
形態で連結させ、その連結部を接合する第二全周接合部
を連結部の周方向に沿って形成してもよい。このとき前
方側外筒部材と後方側外筒部材とは、連結部の周方向に
沿って、例えばレーザー溶接、電子ビーム溶接、ろう接
等により接合され、第二全周接合部が形成される。これ
によって、前方側外筒部材と後方側外筒部材との連結部
も全周にわたって形成されるので、その連結部における
隙間を確実に塞ぎ、この隙間からの水等の浸入を確実に
阻止することができる。
【0014】なお、外筒が前方側外筒部材及び後方側外
筒部材の二部材より構成されるときは、ガスセンサの小
型化・軽量化並びにセンサ構造の簡素化・コンパクト化
が図れ、コストの低減にも寄与する。
【0015】さらに本発明は、セパレータ側支持部の径
方向外周面と、その径方向外周面に対向する部位におけ
る外筒の内周面との間に環状の隙間S0を形成すること
ができる。セパレータの本体部外周面から突出し、セパ
レータのうちで径方向の最も外側に位置するセパレータ
側支持部の径方向外周面は、このセパレータ側支持部と
向き合うように配置された外筒の内周面とは直接接する
ことがなく、両面の間には環状の隙間(対向間隔)S0
が設けられている。したがって、この環状の隙間S0が
形成されている状態では、跳ね石等により外筒にもたら
される衝撃力は外筒から直接セパレータに伝わることが
なく、セパレータの破損によるリード線の短絡等を防止
できる。なお、環状の隙間S0は製造上の許容誤差や組
立の際の隙間よりは大きい寸法に形成されることが望ま
しく、S0≧0.3mmに設定することが好ましい。
【0016】さらに本発明の外筒には、グロメットの配
置部位よりも前方側において、内径が前方に向かうほど
連続的に又は段階的に大きくなる形態を有する拡径部を
設けることができる。これにより、外筒の後端部に形成
されるグロメットの配置面(後端開口部内周面)を、セ
パレータ側支持部が外筒の後端側から前端側へ挿入され
るときの案内ガイドとして有効利用できる。したがって
外筒は、その前部が主体金具との連結部として、その後
端部がグロメットの配置部兼セパレータ側支持部の挿入
案内ガイドとして、それぞれ機能することになり、セン
サ構造の簡素化・コンパクト化を図ることができる。ま
た、この拡径部を設けることにより、上記したセパレー
タ側支持部の外周面の外側に形成される環状の隙間S0
が容易に得られるようになる。
【0017】さらに本発明の外筒側支持部には、内径が
連続的に又は段階的に変化する形態を有する縮径部が軸
線方向において一つ以上設けられ、外筒側支持部の最小
内径がセパレータの本体部の外径とほぼ同径に形成され
ていてもよい。外筒側支持部に縮径部が設けられている
ので、跳ね石等により外筒にもたらされる衝撃力は縮径
部によるバネ効果によって減衰されてセパレータに伝達
され、セパレータの破損によるリード線の短絡等が防止
できる。一方、外筒側支持部の最小内径がセパレータの
本体部の外径とほぼ同径に形成されているので、外筒側
支持部の最小内径を形成する内周面等をセパレータの本
体部の挿入案内ガイドとして利用することができる。外
筒の前方側を固定し外筒の後端開口部よりセパレータを
挿入する場合、上記した環状の隙間S0において、挿入
方向前方側に位置するセパレータ前端が径方向の振れ
(首振り現象)を生じ、セパレータの本体部前端が外筒
側支持部の最小内径を形成する内周面等に挿入困難な事
態が発生する恐れがある。しかし、セパレータの本体部
が外筒側支持部の最小内径を形成する内周面等に案内さ
れるので、セパレータを後方から押すことによってセパ
レータ本体部の外筒側支持部への挿入がスムーズに行え
る。また、外筒側支持部の最小内径とセパレータの本体
部の外径とがほぼ同径に形成されているので、自動車等
の移動体に搭載して使用する場合でも、振動によるセパ
レータのがたつきを抑えて検出素子から安定した出力の
取り出しができる。なお、挿入案内ガイドを形成する具
体的手段としては、セパレータ本体部の外径D1を外筒
側支持部の最小内径d1よりも僅かに小さく形成する方
法や、外筒側支持部の最小内径を形成する内周面とセパ
レータ本体部の外周面のうちの少なくとも一方にテーパ
等の傾斜を設けたりする方法等がある。
【0018】さらに本発明は、外筒の後端開口部の内径
が、セパレータ側支持部の外径とほぼ同径に形成されて
いてもよい。これによって、外筒の後端開口部内周面を
セパレータ側支持部の挿入案内ガイドとして利用するこ
とができる。外筒の前方側を固定し外筒の後端開口部よ
りセパレータを挿入する場合、セパレータを真っ直ぐに
挿入できずセパレータが斜めに傾いたまま挿入されたり
する恐れがある。しかし、セパレータ側支持部が外筒の
後端開口部内周面に案内されるので、セパレータを後方
から押すことによってセパレータを真っ直ぐに挿入する
ことができる。なお、挿入案内ガイドを形成する具体的
手段としては、セパレータ側支持部の外径D2を外筒の
後端開口部の内径d2よりも僅かに小さく形成する方法
や、外筒の後端開口部内周面とセパレータ側支持部の外
周面のうちの少なくとも一方にテーパ等の傾斜を設けた
りする方法等がある。
【0019】さらに本発明のグロメットは、セパレータ
の後端面に直接又は他部材を介して間接的に接触させる
ことができる。この構成により、セパレータは外筒の後
端開口部から挿入された後、既存品であるグロメットに
より保持されるので、部品点数の削減を図ることができ
るとともに、自動車等の移動体に搭載して使用する場合
でも、振動によるセパレータのがたつきを抑えて検出素
子から安定した出力の取り出しができる。
【0020】次に、上記課題を解決するために、第二番
目の発明にかかるガスセンサは、外筒と、該外筒とほぼ
同軸的に連結される主体金具の内側に配置され、前方側
が測定対象となるガスに向けられる軸状の検出素子と、
前記検出素子よりも後方側でかつ前記外筒の内側に配置
され、前記検出素子と接続されるリード線を挿通するた
めの第一リード線挿通孔を有するセパレータと、前記外
筒の後端開口部に配置され、前記リード線を挿通するた
めの第二リード線挿通孔を有するグロメットとを備え、
前記外筒は軸線方向において前後に複数分割され、これ
ら複数の外筒部材のうち所定の隣合う前方側外筒部材と
後方側外筒部材とがほぼ同軸的に連結される構成を有す
るとともに、前記前方側外筒部材と前記後方側外筒部材
とのうちいずれか一方には、前記セパレータの本体部外
周に外向きに突出する形態で形成されるセパレータ側支
持部を支持するための外筒側支持部が形成されており、
さらに、前記グロメットには、液体の透過は阻止し、か
つ気体の透過は許容する通気部が設けられていることを
特徴とする。
【0021】上記第二番目の発明によれば、隣合う前方
側外筒部材と後方側外筒部材とがほぼ同軸的に連結され
ており、この連結部が熱伝導の妨げとなり、エンジン等
の発熱による検出素子側(前方側)での高温状態がグロ
メット側(後方側)に熱伝達されにくい。したがって、
連結部の存在によってグロメットへの熱伝達量が減少
し、グロメットによるシール性の低下を防止することが
できる。また、グロメットは、液体の透過は阻止し、か
つ気体の透過は許容する通気部を有することになる。フ
ィルタ等の通気部をグロメットに設けることで、ガスセ
ンサの中で最も高温に晒される部位である検出部から通
気部をできるだけ遠ざけることができ、例えばシリコン
ゴム、フッ素樹脂等のフィルタ構成材に関して耐熱性を
確保することができる。また、例えば自動車用の酸素セ
ンサの場合、その取り付け場所はエンジンルーム以外に
も、車両の足周り部分に近い排気管等に取り付けられる
ことも多い。フィルタ等の通気部をグロメットに設ける
ことで、通気部を相対的に高位置に設けることが容易に
なり、水滴が侵入しにくく防水性の高い状態での外気導
入を可能にする。
【0022】ここで本発明は、セパレータ側支持部の径
方向外周面と、その径方向外周面に対向する部位におけ
る外筒の内周面との間に環状の隙間S0を形成すること
ができる。この環状の隙間S0が形成されている状態で
は、跳ね石等により外筒にもたらされる衝撃力は外筒か
ら直接セパレータに伝わることがなく、セパレータの破
損によるリード線の短絡等を防止できる。しかも、この
環状の隙間S0は上記したグロメットの通気部と連通す
ることによって通気路を形成して大容量の通気量を確保
でき、検出素子から安定した出力の取り出しが可能にな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は本発明のガスセ
ンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示し、図2
は要部の拡大図である。酸素センサ1(ガスセンサ)
は、先端が閉じた中空軸状の酸素検出素子2(検出素
子)と、酸素検出素子2の中空部2aに挿入された発熱
体3とを備える。酸素検出素子2は、酸素イオン伝導性
を有する固体電解質により中空軸状に形成されている。
なお、このような固体電解質としては、Yないし
CaOを固溶させたZrOが代表的なものであるが、
それ以外のアルカリ土類金属ないし希土類金属の酸化物
とZrOとの固溶体を使用してもよい。さらには、ベ
ースとなるZrOにはHfOが含有されていてもよ
い。そして、図2及び図3に示すように、酸素検出素子
2の中空部2aの内面には、そのほぼ全面を覆うよう
に、例えばPtあるいはPt合金により多孔質に形成さ
れた内部電極層2cが、一方その外面にはその前方部を
覆うように、同じく外部電極層2bがそれぞれ設けられ
ている。また、この酸素検出素子2の中間部外側には、
絶縁性セラミックから形成されたインシュレータ6,7
及びタルクから形成されたセラミック粉末8を介して筒
状の金属製ケーシング10が設けられている。なお、以
下の説明において、酸素検出素子2の軸方向先端部に向
かう側(閉じている側)を「前方側」、これと反対方向
に向かう側を「後方側」と称する。
【0024】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9と、その主体金具9の前方側開口部を覆うように
取り付けられたプロテクタ11からなる。本実施例の酸
素センサ1はねじ部9bより前方が排気管等のエンジン
内に位置し、それより後方は外部の大気中に位置して使
用される。主体金具9(ケーシング10)は、その前方
側開口部から酸素検出素子2の先端側(検出部)を測定
対象となる排気ガスに向けられるように突出させた状態
で酸素検出素子2を保持するとともに、この開口部に形
成される筒状のプロテクタ装着部9aにキャップ状のプ
ロテクタ11が装着されて、酸素検出素子2の検出部を
所定の空間を隔てて覆っている。プロテクタ11には、
排気ガスを透過させる複数のガス透過口12が貫通形態
で形成されている。
【0025】主体金具9の後方部は、絶縁体6との間に
リング15を介して加締められ、この主体金具9に筒状
の金属製外筒16の前端に形成された開口部16F(図
4参照)が外側から嵌合されている。そして、主体金具
9の周方向に沿って形成された全周レーザー溶接部16
E(第一全周接合部)が、外筒16の前端開口部16F
内周面と主体金具9の外周面とを接合・固定している。
また、この外筒16の後端開口部16Rはゴム等で構成
されたグロメット17を嵌入させることにより封止さ
れ、さらにこれに続いて前方側にセラミックセパレータ
18(セパレータ)が設けられている。そして、それら
セラミックセパレータ18及びグロメット17を貫通す
るように、酸素検出素子2用のリード線20,21及び
発熱体3用のリード線19,22が配置されている(図
5、図6参照)。
【0026】セラミックセパレータ18は、ケーシング
10の後方側にケーシング10とほぼ同軸的に設けられ
ている。外筒16は、セラミックセパレータ18を外側
から覆う状態で、その前端開口部16Fがケーシング1
0に対し後方外側からほぼ同軸的に重ね合わせて連結さ
れる筒状形態をなす。グロメット17は、セラミックセ
パレータ18の後方側に位置して、外筒16の後端開口
部16Rに対しその内側に弾性的に嵌入されている。
【0027】次に、酸素検出素子2用の一方のリード線
21は、互いに一体に形成されたコネクタ23a、引出
し線部23b、固定部23c及び下方押圧部23dとを
有する第一端子金具23を経て前述の酸素検出素子2の
内部電極層2c(図2)と電気的に接続されている。一
方、他方のリード線20は、互いに一体に形成されたコ
ネクタ33a、引出し線部33b及び金具本体部33c
とを有する第二端子金具33を経て、酸素検出素子2の
外部電極層2b(図3)と電気的に接続されている。酸
素検出素子2は、その内側に配置された発熱体3で加熱
することで活性化される。発熱体3は棒状のセラミック
ヒータであり、Alを主とする芯材に抵抗発熱体
(図示せず)を有する発熱部3aが、+極側及び−極側
の発熱体端子部3b,3bに接続されるリード線19,
22(図6)を経て通電されることにより、酸素検出素
子2の先端部(検出部)を加熱する。各リード線19,
20,21,22は、セラミックセパレータ18の軸線
方向に貫通して設けられた4個のリード線挿通孔18a
(第一リード線挿通孔)と、グロメット17の軸線方向
に貫通して設けられた4個のリード線挿通孔17a(第
二リード線挿通孔)とに、各々挿通されて外部へ引き出
されている。
【0028】図2及び図3に示すように、第一端子金具
23は、先端側に形成された下方押圧部23dの内面で
発熱体3の外面を押圧し、少なくとも発熱体3の先端部
を酸素検出素子2の中空部2a内壁面に接触させる。下
方押圧部23dに続く固定部23cの外面が酸素検出素
子2の内面に嵌入することにより第一端子金具23を軸
方向に位置固定する。また引出し線部23bの一端が固
定部23cの周方向の1ケ所に接続する形で一体化さ
れ、さらにその他端にコネクタ23aが一体化されてい
る。そして、固定部23cの上方部(後方部)におい
て、固定部23cに設けられる開口の左右両縁部側近傍
には固定部23cの周面の一部にコ字状の切れ目を設
け、この切れ目が径方向内側へ折り込まれて左右一対の
上方押圧部23eを形成している。なお、23gは固定
部23cが発熱体端部収容穴18cに入り込まないよう
にするための鍔である。
【0029】ここで、発熱体3は、下方押圧部23d及
び上方押圧部23eにより、固定部23cの開口側から
開口とは反対側の径方向に押圧され、発熱部3a近傍に
おいて、発熱体3の中心軸線が酸素検出素子2の中空部
2aの中心軸線Oに対して片側に寄るように偏心(オフ
セット)して配置されるとともに、発熱体3はほぼ全長
にわたって酸素検出素子2の中空部2a内壁面に接触し
ている。
【0030】一方、第二端子金具33は、円筒状の金具
本体部33cを有するとともに、引出し線部33bの一
端が金具本体部33cの周方向の1ケ所に接続する形で
一体化され、さらにその他端にコネクタ33aが一体化
されている。他方、その中心軸線を挟んで引出し線部3
3bの接続点と反対側には、軸線方向のスリット33e
が形成されている。このような金具本体部33cの内側
に、酸素検出素子2の後端部がこれを弾性的に押し広げ
る形で内側から挿入されている。具体的には、酸素検出
素子2の外周面後端部には外部側出力取出部としての導
電層2fが、周方向に沿って帯状に形成されている。外
部電極層2bは、例えば無電解メッキ等により、酸素検
出素子2の係合フランジ部2sよりも前端側の要部全面
を覆うものとされている。他方、導電層2fは、例えば
金属ペーストを用いたパターン形成・焼き付けにより形
成されるもので、同様に形成される軸線方向の接続パタ
ーン層2dを介して外部電極層2bと電気的に接続され
ている。
【0031】図4は外筒16を示す。外筒16は、軸線
方向において前後に二分割され、前方側に位置する前方
側外筒部材161の後部に形成される外筒側支持部16
Aに対し、後方側の後方側外筒部材162の前部が後方
外側からほぼ同軸的に重ね合わせて連結されている。こ
の重ね合わせ連結部において、第一外筒部材161の外
筒側支持部16Aの外周面と第二外筒部材162の前部
内周面とを接合する全周レーザー溶接部16C(第二全
周接合部)が、連結部の周方向に沿って形成されてい
る。なお、外筒16の前端開口部16Fは主体金具9に
対して後方外側からほぼ同軸的に重ね合わせて連結さ
れ、外筒16の前端開口部16F内周面と主体金具9の
外周面とを接合する全周レーザー溶接部16Eが、主体
金具9の周方向に沿って形成されている。
【0032】外筒16を前後に二分割し、前方側外筒部
材161の後部に対し後方側外筒部材162の前部を後
方外側から重ね合わせて連結することによって、この重
ね合わせ連結部が熱伝導に対して緩衝作用(妨げる働
き)を有している。すなわち、エンジン等の発熱による
検出素子側(前方側)での高温がグロメット側(後方
側)に熱伝達されにくい。したがって、グロメット17
への熱伝達量が減少し、グロメット17のシール性の低
下を招きにくくなる。
【0033】次に、前方側外筒部材161の後部に形成
される外筒側支持部16Aについて、図4を参照しつつ
説明する。外筒側支持部16Aは全体として後方側へ向
かうほど外径が小となる先細形状を呈しているが、かか
る形状は次のような構成によって実現されている。外筒
側支持部16Aには、外径が後方に向かうほど傾斜状に
小さくなる形態を有する縮径部が軸線方向において前後
に2個形成されている。2個の縮径部のうち前方側に形
成された第一縮径部16a1と後方側に形成された第二
縮径部16a2との間に、軸線に対してほぼ平行な形態
で前方側筒状部16b1が形成されている。この第一筒
状部16b1の外周面に対し後方側外筒部材162の前
部内周面が後方外側から重ね合わせて連結され、上記全
周レーザー溶接部16Cが連結部の周方向に沿って形成
されている。
【0034】また、第二縮径部16a2よりも後方側に
おいて、セパレータ18の本体部18B外周面にほぼ沿
うような形態で第二筒状部16b2が形成されている。
さらに、第二筒状部16b2よりも後方側は径方向内側
へ折曲げられて折曲部16cが形成され、この折曲部1
6c1の後方側支持面16c1がセパレータ側支持部1
8Aの前方側支持面18A1に接するような形態を有し
ている。このようにして形成される折曲部16cは、セ
パレータ18の本体部18Bが外筒側支持部16Aの内
側に配置されたとき、セパレータ側支持部18Aの前方
側支持面18A1の受止具として機能する(図9参
照)。なお、折曲部16cの後方側支持面16c1は、
径方向内側へ折曲げられていて、セパレータ18の本体
部18Bが外筒側支持部16Aの内側に挿入される際の
案内ガイドとなっている(図8参照)。
【0035】以上の通り、外筒側支持部16Aは、第一
及び第二縮径部16a1,16a2、第一及び第二筒状
部16b1,16b2並びに折曲部16cから構成され
ている。この外筒側支持部16Aがセパレータ側支持部
18Aを下方から支持するとき、外筒側支持部16Aの
内周面はセパレータ18の本体部18Bの外周面を、両
者の間に形成される空間部S3を内包しつつ囲うように
して設けられている(図2又は図9参照)。よって、跳
ね石等により外筒16にもたらされる衝撃力は、両縮径
部16a1,16a2によるバネ効果と空間部S3によ
る隔離効果とによって減衰されてセパレータ18に伝達
されることになり、セパレータ18の破損等が防止でき
る。
【0036】一方、後方側外筒部材162は、後端開口
部16Rの内側にグロメット17が挿入され、このグロ
メット17挿入部位よりも前方側において、内径が前方
に向かうほど傾斜状に(連続的に)大きくなる形態を有
する拡径部16Bが設けられている。そして後方側外筒
部材162の後端開口部16R内周面をセパレータ側支
持部18Aの外周面の挿入案内ガイドとして利用してい
る(図8参照)。
【0037】外筒16の肉厚は、跳ね石等に対する耐衝
撃性とグロメット側(後方側)への熱伝達量を考慮し
て、前方側に設けられる前方側外筒部材161の肉厚t
1を後方側に設けられる後方側外筒部材162の肉厚t2
以上にしている。すなわち、取り付けの際低位置になる
ことが多く跳ね石の当たる確率の高い前方側(検出素子
側)の前方側外筒部材161は、相対的に厚肉として耐
衝撃性を高くしている。一方、グロメット17の取り付
け位置に近い後方側の第二外筒部材162は、相対的に
薄肉としてグロメット17側(後方側)への熱伝達量を
減少している。具体的には、前方側外筒部材161の肉
厚t1が0.5mm以上0.8mm以下(例えば0.6
mm)であり、また後方側外筒部材162の肉厚t2が
0.3mm以上0.5mm以下(例えば0.3mm)で
あることが望ましい。
【0038】図5にセラミックセパレータ18(セパレ
ータ)を示す。軸直交断面が円形状に形成されるセラミ
ックセパレータ18の本体部18Bには、各リード線1
9,20,21,22(図6)を挿通するための4個の
第一リード線挿通孔18a(第一リード線挿通孔)が軸
方向に貫通して形成されている。その軸線方向後端側の
外周面には、全周にわたり外向きに一体的に突出する形
態でフランジ状かつ軸直交断面が円形状のセパレータ側
支持部18Aが形成されている。セパレータ側支持部1
8Aの前方側支持面18A1は後方側に向かうほど外径
が大となる傾斜面に形成されている。セラミックセパレ
ータ18(セパレータ側支持部18A)の後端面におい
て、通気溝18bが4個のリード線挿通孔18aと干渉
しない位置に十字形態で軸線と直交する方向に形成さ
れ、後端面の外周に達した各通気溝18bはそこから直
角に向きを変え、セパレータ側支持部18Aの外周面に
沿って軸線方向前方側へ延びている。また、セラミック
セパレータ18(本体部18B)の前端面から開口する
有底状の発熱体端部収容穴18cが軸線方向に形成され
ている。なお、この発熱体端部収容穴18cの内径は発
熱体3の外径よりも大きく設定されている。また、発熱
体端部収容穴18cの底面18dはセラミックセパレー
タ18(本体部18B)の軸線方向中間部に位置してい
る。発熱体3の後端部は、セラミックセパレータ18の
軸線方向前方側から発熱体端部収容穴18cに挿入さ
れ、発熱体3の後端面が収容穴18cの底面18dに当
接することで軸線方向の位置決めがなされる。
【0039】図5又は図2において、セパレータ側支持
部18Aの外周面と後方側外筒部材162の内周面との
間には、径方向間隔が例えば0.3mm以上の環状の隙
間S0が設けられている。隙間S0は、跳ね石等により外
筒16にもたらされる衝撃力が外筒16から直接セパレ
ータ18に伝わらないようにするための環状の空間を形
成している。一方、外筒側支持部16Aの折曲部16c
の縁部とセラミックセパレータ18の本体部18Bの外
周面との間には径方向の微小な隙間S1が形成されてい
る(図10参照)。隙間S1は、セラミックセパレータ
18の本体部18Bをがたつきなくスムーズに外筒側支
持部16Aに挿入するために設けられたガイド代であ
る。これらの隙間S0,S1は前述の通気溝18bととも
に通気路Kを構成する。このようにセラミックセパレー
タ18の外周面に沿うように通気路Kを形成すると、酸
素センサ1の内部において基準ガスである大気の循環が
促進されて換気性能がよくなる傾向があり、排気ガス等
の混入が少ない状態で酸素検出素子2の中空部2aに大
気を導入することができる。特に環状の隙間S0によっ
て大容量の通気量を確保でき、検出素子2から安定した
出力の取り出しが可能になる。なお、セパレータ側支持
部18Aの外周面と後方側外筒部材162の内周面との
間には径方向の隙間S0が設けられているので、セパレ
ータ側支持部18Aの外周面に沿って設けられる通気溝
18bは省略することができる。
【0040】図6はグロメット17と通気部53との組
立状態を示す。グロメット17には、各リード線19,
20,21,22を挿通するための4個のリード線挿通
孔17a(第二リード線挿通孔)がその内部に軸線方向
に貫通して設けられている。グロメット17の径方向中
央部には中央貫通孔17bが設けられ、この中央貫通孔
17bに通気部53が嵌入されている。グロメット17
のリード線挿通孔17a、中央貫通孔17b及び外周面
17Aは、これら通気部53及びリード線19,20,
21,22の外面と外筒16の後端開口部16R内壁と
の間をシールする。通気部53をグロメット17に設け
ることで、通気部53を相対的に高位置に設けることが
容易になり、水滴が侵入しにくく防水性が高くなる。
【0041】通気部53は、フィルタ53Aとフィルタ
支持金具53Bとから構成されている。フィルタ53A
は、軸線方向に延びる円筒状周面部53A1と、周面部
53A1に対して後端部で蓋状に連接され、軸線方向に
外気を導く通気端面部53A2とを有し、全体が軸方向
断面にて逆U字状を呈している。そして、円筒状のフィ
ルタ支持金具53Bは、前端部に鍔部53B2を有し、
軸線方向に延びる円筒状周面部53B1がフィルタ53
Aの円筒状周面部53A1内部に嵌合して、フィルタ5
3Aを内側から支持し、外筒16の小径部16cを加締
めてグロメット加締部16Bを形成するときにフィルタ
53Aの円筒状周面部53A1が破壊しないよう支えて
いる。フィルタ53A等の通気部53をグロメット17
に設けることで、酸素センサ1の中で最も高温に晒され
る部位である酸素検出素子2の検出部から通気部53を
できるだけ遠ざけることができ、フィルタ53Aの耐熱
性に有利である。
【0042】フィルタ53A又はフィルタ支持金具53
Bには各々内外の周面に軸線方向に沿うテーパ等の傾斜
を設けて嵌合を強固なものとすることができる。フィル
タ53Aは、図6の状態から180゜回転させて通気端
面部53A2を底部(前端部)に位置させることもでき
るが、水等の侵入を防止する意味において、グロメット
17の後端面と通気端面部53A2とがほぼ面一になる
図6の状態がより望ましい。また、フィルタ支持金具5
3Bは、外筒16の後端部を加締めてグロメット加締部
16Dを形成したのちは抜去して、次のグロメット17
の組立用治具として使用することもできる。なお、フィ
ルタ53Aは、例えばポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)の多孔質繊維構造体(商品名:例えばゴアテッ
クス(ジャパンゴアテックス(株)))等により、水滴
等の水を主体とする液体の透過は阻止し、かつ空気及び
/又は水蒸気などの気体の透過は許容する撥水性フィル
タとして構成されている。
【0043】上記酸素センサ1において、基準ガスとし
ての大気はフィルタ53Aの通気端面部53A2(通気
部)→セラミックセパレータ18の通気溝18b→外筒
16とセラミックセパレータ18との間の径方向の隙間
S0,S1(通気路K)→中空部2aを経て酸素検出素子
2の内面(内部電極層2c)に導入される(図2矢印R
参照)。一方、酸素検出素子2の外面(外部電極層2
b)にはプロテクタ11のガス透過口12を介して導入
された排気ガスが接触し、酸素検出素子2には、その内
外面の酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じ
る。そして、この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の
酸素濃度の検出信号として内外電極層2c,2b(図
2、図3)から第一及び第二端子金具23,33並びに
リード線21,20を介して取り出すことにより、排気
ガス中の酸素濃度を検出できる。
【0044】図7は、酸素センサの組立方法の一例を示
す工程説明図である。まず、発熱体3が第一端子金具2
3の下方押圧部23d及び上方押圧部23eとで径方向
に保持された状態で、第一端子金具23に接続されたリ
ード線21が、セラミックセパレータ18のリード線挿
通孔18aとグロメット17のリード線挿通孔17aと
に順次挿通されて外部へ引き出される。第一端子金具2
3の鍔23gがセラミックセパレータ18の前端面に当
接するように配置され、かつ発熱体3の後端部が、発熱
体端部収容穴18cの底面18dで受け止められ、軸線
方向の位置決めがなされる。なお、第二端子金具33に
接続されたリード線20も、リード線挿通孔18a,1
7aに順次挿通して外部へ引き出される。一方、ケーシ
ング10(主体金具9)に酸素検出素子2を保持して別
途組み立て、ケーシング10(主体金具9)の後端部に
対して外筒16の前端開口部16Fを後方外側から同軸
的に重ね合わせて嵌合連結させる。なお、前方側外筒部
材161の後部に形成される外筒側支持部16Aの第一
筒状部16b1に対し、後方側外筒部材162の前部が
後方外側からほぼ同軸的に重ね合わせて嵌合連結され、
この連結部の周方向に沿って形成した全周レーザー溶接
部16Cにより外筒16が一体化されている。
【0045】そして、酸素検出素子2及びケーシング1
0が組み込まれた外筒16と、両端子金具23,33及
び発熱体3が組み込まれたセラミックセパレータ18と
を相対的に接近させると、前方側では酸素検出素子2の
中空部2a内壁面をガイドとして発熱体3が徐々に挿入
される。そして後方側ではまず、外筒側支持部16Aの
折曲部16cの後方側支持面16c1(及び折曲部16
cの縁部)を案内ガイドとしてセラミックセパレータ1
8の本体部18Bが徐々に挿入され、次いで外筒16の
後端開口部16Rの内周面を案内ガイドとしてセラミッ
クセパレータ18のセパレータ側支持部18Aが徐々に
挿入される(図7(a))。ここで、「相対的に接近」
とは、外筒16とセラミックセパレータ18との間で、
いずれか一方を固定し他方を移動させるか、又は両者を
互いに逆方向に移動させることにより、両者を接近させ
ることを表している。
【0046】やがて、第二端子金具33の金具本体部3
3cの内側に、酸素検出素子2の後端部が金具本体部3
3cを弾性的に押し広げる形で挿入され、次いで、酸素
検出素子2の中空部2aの後端開口部から第一端子金具
23の固定部23cの外面が中空部2a内壁面に嵌入さ
れる。セパレータ側支持部18Aの前方側支持面18A
1が、外筒側支持部16Aの折曲部16cの後方側支持
面16c1(又は折曲部16cの縁部)に当接したとき
に、外筒16とセラミックセパレータ18との相対的な
接近を停止する。このとき、発熱体3の外面は上方押圧
部23e及び下方押圧部23dにより径方向に押圧され
酸素検出素子2の中空部2a内壁面に発熱体3のほぼ全
長が接触させられている。こののち外筒16の後端開口
部16Rから、後端開口部16Rの内周面をガイドとし
て、通気部53が組み込まれたグロメット17の外周面
17Aを嵌入する。このとき、フィルタ支持金具53B
の鍔部53B2の前端面がセラミックセパレータ18
(セパレータ側支持部18A)の後端面に当接する。こ
れによってゴム製グロメット17の弾性力が鍔部53B
2を介してセラミックセパレータ18に作用し、セラミ
ックセパレータ18をがたつきなく安定的に外筒側支持
部16Aに支持される。
【0047】これらの挿入位置を維持しつつ、外筒16
の後端部において、グロメット17と後方側外筒部材1
62とを加締めてグロメット加締部16Dを形成する。
最後に外筒16の前端部において、主体金具9と外筒1
6の前端開口部16Fとの連結部に対して、周方向に沿
って全周レーザー溶接部16Eを形成することで外筒1
6とケーシング10とが一体化される(図7(b))。
なお、全周レーザー溶接部16C(第二全周接合部)及
び16E(第一全周接合部)は、レーザー光源Lから発
射されるYAG(イットリウム、アルミニウム、ガーネ
ット)レーザービームLBを上記各連結部に向けて略水
平方向に全周にわたって照射することで形成される。レ
ーザー溶接は、狭い面積に極めて高密度の光エネルギを
集中させ得るので、強固な密着性が得られるとともに、
接触面積が少なくてすむ特徴がある。
【0048】図8〜図10は、図7のうち外筒16とセ
ラミックセパレータ18との組み付け状態を取り出して
示した説明図である。外筒16に対してセラミックセパ
レータ18を相対的に接近させると、まずセラミックセ
パレータ18の本体部18Bの前端部が外筒側支持部1
6Aの内側への挿入を開始する。このとき、セラミック
セパレータ18の本体部18Bの外径D1は、外筒側支
持部16A(折曲部16c)の最小内径d1よりも僅か
に小に形成されているので、本体部18Bの外周面と外
筒側支持部16A(折曲部16c)の縁部との間に径方
向の微小隙間S1が形成される。よって、セラミックセ
パレータ18の本体部18Bは外筒側支持部16Aの折
曲部16cの後方側支持面16c1(及び折曲部16c
の縁部)をガイドとして前端側へ挿入される。
【0049】次に、セパレータ側支持部18Aの前端部
が外筒16の後端開口部16Rの内周面への挿入を開始
する。このとき、セパレータ側支持部18Aの外径D2
は、後端開口部16Rの内径d2よりも僅かに小に形成
されているので、セパレータ側支持部18Aの外周面と
後端開口部16Rの内周面との間に径方向の微小隙間S
2が形成される。よって、セパレータ側支持部18Aは
後端開口部16Rの内周面をガイドとして前端側へ挿入
される。このようにして、前方側では外筒側支持部16
Aの折曲部16cの後方側支持面16c1(及び折曲部
16cの縁部)をガイドとして、後方側では外筒16の
後端開口部16Rの内周面をガイドとして、セラミック
セパレータ18が徐々に外筒16内に挿入される(図8
参照)。
【0050】ここで、セパレータ側支持部18Aの(前
方側支持面18A1の)前端からセパレータ18の前端
までの軸線方向距離をL3、外筒16の後端から外筒側
支持部16Aの(折曲部16cの後方側支持面16c1
の)後端までの軸線方向距離をL4とし、L3>L4に形
成している。これによって、外筒16の後端開口部16
Rよりセパレータ18を挿入するとき、セパレータ18
はまず挿入方向前方側に位置する本体部18Bが外筒側
支持部16Aの内側への挿入を開始する。次いで挿入方
向後方側に位置するセパレータ側支持部18Aが外筒1
6の後端開口部16R内周面に挿入される。その後セパ
レータ18は、セパレータ側支持部18Aが外筒16の
後端開口部16R内周面に、本体部18Bが外筒側支持
部16Aの折曲部16cの後方側支持面16c1(及び
折曲部16cの縁部)に、それぞれ別個にかつ同時に案
内ガイドされてスムーズに外筒16に挿入される。
【0051】セラミックセパレータ18の外筒16への
挿入が終了したとき、外筒側支持部16Aの折曲部16
cの後方側支持面16c1は、セパレータ側支持部18
Aの前方側支持面18A1を受止支持している。また、
外筒側支持部16Aの内周面とセパレータ18の本体部
18Bの外周面との間に空間部S3が形成され、外筒側
支持部16Aは本体部18Bの外周面を環状に取り巻く
ように設けられている。さらに、セパレータ側支持部1
8Aの外周面と、その外周面に対向する後方側外筒部材
162の内周面との間に、径方向間隔が例えば0.3m
m以上の環状の隙間S0が形成されている(図9参
照)。
【0052】図8で、セパレータ側支持部18Aの前方
側支持面18A1は、後方側に向かうほど外径が大とな
る傾斜面に形成されている。この前方側支持面18A1
の傾斜は、セラミックセパレータ18のセパレータ側支
持部18Aが外筒16の後端開口部16R内周面に挿入
される際の案内ガイドとなる。前方側支持面18A1に
傾斜を設けることにより、外筒16に対してセラミック
セパレータ18の挿入がスムーズに行える。図8では前
方側支持面18A1の傾斜は平面状に形成されているが
曲面状等であってもよい。
【0053】図10は図9のC部の拡大図を示し、外筒
側支持部16Aの終端に形成される折曲部16cの径方
向内側への折曲角αについて例示したものである。本発
明では折曲部16cの折曲角αが90゜より小(図10
(a))、折曲角αが90゜(図10(b))、折曲角
αが90゜より大(図10(c))のいずれの場合を選
択してもよい。図10(c)を選択する場合、折曲角α
をセパレータ側支持部18Aの前方側支持面18A1の
傾斜角βに等しくしてもよい。
【0054】以上に述べたように、図1から図10に示
す本発明の実施例には下記のような特徴も有する。 (A)セパレータ側支持部18Aの前端からセラミック
セパレータ18の前端までの軸線方向距離をL3とし、
外筒16の後端から外筒側支持部16Aの後端までの軸
線方向距離をL4としたとき、L3>L4の関係を満足す
る。 (B)外筒側支持部16Aには、外径が後方に向かうほ
ど連続的に又は段階的に小さくなる形態を有する縮径部
が軸線方向において前後に複数設けられ、セラミックセ
パレータ18の本体部18Bの外周面と、外筒側支持部
16Aに形成される縮径部16a1,16a2の内面と
の間に空間部S3が形成されている。 (C)外筒側支持部16Aにおいて、複数の縮径部16
a1,16a2のうち最も前方側に形成された第一縮径
部16a1とその第一縮径部16a1よりも後方側に形
成された第二縮径部16a2との間に、軸線に対してほ
ぼ平行な形態で第一筒状部16b1を形成し、この第一
筒状部16b1の外周面に対し後方側外筒部材162の
前部内周面が後方外側から重ね合わせて連結されてい
る。 (D)外筒側支持部16Aの第二縮径部16a2よりも
さらに後方側において、セラミックセパレータ18の本
体部18b外周面にほぼ沿うような形態で第二筒状部1
6b2が形成されている。 (E)外筒側支持部16Aの第二筒状部16b2よりも
さらに後方側が径方向内側へ折曲げられて折曲部16c
が形成され、この折曲部16cがセパレータ側支持部1
8Aを受け止め支持している。
【0055】(実験例)本発明の効果を確認するため
に、酸素センサの熱伝導実験を行い外筒と主体金具の温
度測定を実施した。実験には次のような酸素センサを用
いた。図1に示す酸素センサ1の前方側外筒部材161
の肉厚t1を0.5〜0.8mmの範囲で変化させ、一
方後方側外筒部材162の肉厚t2を0.3〜0.5m
mの範囲で変化させ、両者の組み合わせで6種の実験用
センサを作成した。なお、比較用として外筒16が分割
されずに一枚の部材から継ぎ目無しで成形された酸素セ
ンサ(肉厚t=0.9mm)も用意した。
【0056】酸素センサ1のねじ部9bを電気炉のねじ
部に締め込み、酸素センサ1のねじ部9bよりも前方の
部分が電気炉の加熱室内に位置し、それより後方の部分
は大気中に位置するように設置する(図示省略)。主体
金具9の前端を起点として、酸素センサ1の軸線方向後
方に向かって設けられた計4カ所の測温位置yに熱電対
温度計を埋め込んだ。各測温位置yは図1に示すよう
に、主体金具9の前端を起点として、酸素センサ1の軸
線方向後方への距離をyとしたとき、y=3,24,4
0,47mmである。y=3mmでは主体金具9の温
度、その他は外筒16の温度を測定した。まず電気炉
内の設定温度860℃に加熱し、このときの各測温位置
yにおける温度を測定した。次に電気炉内の設定温度
を780℃に変更し、同様に各測温位置yにおける温度
を測定した。以上の測定結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】次に表1で得られた測定データを、測温位
置y=3mmにおける主体金具温度が630℃一定及
び560℃一定になるように換算した。この換算デー
タを表2に示す。また表2に基づいて作成した温度測定
グラフを図11に示す。実験結果は表2において、比較
例の温度を下回れば○、同等であれば△、上回れば×と
して判定した。
【0059】
【表2】
【0060】図11及び表2より、前方側外筒部材16
1の肉厚t1が0.5〜0.8mmの範囲にあり、かつ
後方側外筒部材162の肉厚t2が0.3〜0.5mm
の範囲にあるときの実験データと、肉厚t=0.9mm
の継ぎ目無し外筒16の比較データとを対比すると、次
のことがわかる。 (a)いずれの実験データも、比較データと同等以下に
外筒16の温度が抑制されている。 (b)前方側外筒部材161の肉厚t1又は後方側外筒部
材162の肉厚t2が薄くなるにつれ外筒16の温度が低
下する傾向が顕著である。 本実験例は、外筒後方側(グロメット側)への熱伝導が
抑制されグロメットが高温下に晒されなくなる状況を示
唆している。これによって、グロメットのシール性の低
下を防止する本発明に基づく効果が確認される。
【0061】図12〜図15に、図9の変更例を示す。
これらはいずれも図9の外筒形状の一部に変更を加えて
いる。なお、図12〜図15において図9と共通する部
分には同一符号を付して説明を省略する。
【0062】図12では、主として次の2点で図9と異
ならせてある。 (1)外筒側支持部16Aの先端すなわち第二筒状部1
6b2よりも後方側は径方向外側へ折曲げられて折返部
16c’を形成し、折返部16c’の後方側支持面16
c1’はセパレータ側支持部18Aの前方側支持面18
A1にほぼ沿うような形態を有している。このようにし
て形成される折返部16c’は、セパレータ18の本体
部18Bが外筒側支持部16Aの内側に配置されたと
き、セパレータ側支持部18Aの前方側支持面18A1
の受止具として機能する。なお、折返部16c’の後方
側支持面16c1’は、後方側に向かうほど内径が大と
なる傾斜面に形成され、セパレータ18の本体部18B
が外筒側支持部16Aの内側に挿入される際の案内ガイ
ドとなっている。 (2)外筒側支持部16Aの第二筒状部16b2は、セ
パレータ18の本体部18B外周面にほぼ沿うような形
態で形成され、第二筒状部16b2の内周面は、セパレ
ータ18の本体部18Bが外筒側支持部16Aの内側に
挿入される際の案内ガイドとなる。このとき、セラミッ
クセパレータ18の本体部18Bの外径D1は、外筒側
支持部16Aの第二筒状部16b2の内径d1よりも僅
かに小に形成されているので、本体部18Bの外周面と
第二筒状部16b2の内周面との間に径方向の微小隙間
S1が形成される。
【0063】図13では、図12における(1)(2)
に加えて下記の(3)(4)の2点で図9と異ならせて
ある。 (3)縮径部及び筒状部が軸線方向において前後に各3
個設けられている。図12の外筒側支持部16Aにおい
て、最も前方側の第一縮径部16a1と最も後方側の第
二縮径部16a2との間に中間縮径部16a3が形成さ
れ、第二縮径部16a2よりもさらに後方側に第二筒状
部16b2が形成されている。そして、第一縮径部16
a1と中間縮径部16a3との間に第一筒状部16b1
が形成され、中間縮径部16a3と第二縮径部16a2
との間に中間筒状部16b3が形成されている。つま
り、合計3個ずつの縮径部と筒状部が軸線方向に沿って
交互に設けられている。このうち中間筒状部16b3の
利用方法として例えば次のような場合がある。すなわち
セパレータを二重に保護するため保護筒162’を取り
付けるために用いる場合、あるいはセンサの型番により
後方側外筒部材162の外径が異なるときに他の後方側
外筒部材162’を取り付けるために用いる場合、等が
ある。なお、中間筒状部16b3が他の後方側外筒部材
162’を取り付けるために用いられた場合は、中間筒
状部16b3が第一筒状部となる。 (4)外筒16は軸線方向において前後に3分割され、
中間に位置する前方側外筒部材161の後部に形成され
る外筒側支持部16Aに対し、最後部に位置する後方側
外筒部材162の前部が後方外側からほぼ同軸的に重ね
合わせて連結される。また、最前部に位置する前端外筒
部材163の後部に対し、中間に位置する前方側外筒部
材161の前部が後方外側からほぼ同軸的に重ね合わせ
て連結される。前端外筒部材163と前方側外筒部材1
61の重ね合わせ連結部には、全周レーザー溶接部16
Cと同様に全周レーザー溶接部16C’が形成されてい
る。前端外筒部材163は、3個の外筒部材の中でも最
も低位置になることが多く跳ね石の当たる確率が高いの
で、その肉厚t3を前方側外筒部材161の肉厚t1以上
(例えば0.5mm以上)として耐衝撃性を高くするの
が望ましい。
【0064】図14では、図12における(1)(2)
に加えて下記の(5)(6)(7)の3点で図9と異な
らせてある。 (5)セラミックセパレータ18の本体部18Bの外周
面から突出するフランジ状のセパレータ側支持部18A
が、軸線方向中間位置に形成されるタイプで構成されて
いる。このタイプでは、セラミックセパレータ18の後
端部側本体部18B外周面と外筒16(後方側外筒部材
162)の内周面との間にも空間が形成される特徴があ
る。 (6)縮径部16a1,16a2は外径が階段状に小さ
くなる形態を有し、段部を形成している。縮径部16a
1,16a2が階段状の形態のものはテーパ状等の形態
のものに比して、外筒16の全長を短縮する上で効果的
である。 (7)外筒側支持部16Aにおいて、折返部16cより
もさらに後方側において、セパレータ側支持部18Aの
外周面にほぼ沿うような形態で延長部16dが形成され
ている。第二外筒部材162と延長部16dとで二重に
セパレータ側支持部18Aを保護して耐衝撃性を高めて
いる。この場合、セパレータ側支持部18Aの外周面を
外筒側支持部16Aの延長部16dが覆っているため、
セパレータ側支持部18Aの外周面と第二外筒部材16
2の内周面との間に形成される径方向の隙間S0は、延
長部16dの肉厚t1分だけ狭くなり、実際に残存して
いる環状の隙間は、S0’=S0−t1である(拡大図参
照)。
【0065】図15では、図14における(5)に加え
て下記の(8)(9)の2点で図9と異ならせてある。 (8)後方側外筒部材162の前端部に外筒側支持部1
6Aを形成している。外筒側支持部16Aは、後方側か
ら前方側に向かって第一縮径部16a1,第一筒状部1
6b1,第二縮径部16a2,第二筒状部16b2及び
折返部16c’から構成されている。外筒側支持部16
Aの第一筒状部16b1に対して、前方側外筒部材16
1の後端部が前方外側からほぼ同軸的に重ね合わせて連
結されている。 (9)セパレータ側支持部18Aの前方側支持面18A
1を第二縮径部16a2の後方側支持面16a21で受
け止め支持している。
【0066】以上説明した本発明のセンサの構造は、先
端が閉じた中空軸状の酸素検出素子を有する酸素センサ
以外に、板状の酸素検出素子を有する酸素センサ(いわ
ゆるλ型センサ)等にも適用できる。また、酸素センサ
以外のガスセンサ、例えばHCセンサやNOxセンサな
どにも同様に適用することができる。なお、セラミック
セパレータ18は外筒側支持部16Aにおいて直接でな
く他部材を介して間接的に支持されていてもよい。さら
に、第一及び第二全周接合部16E、16Cはレーザー
溶接の他に電子ビーム溶接、ろう接等の手段を用いても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一実施例たる酸素センサ
の縦断面図。
【図2】図1の酸素センサの一部拡大縦断面図。
【図3】セラミックセパレータへの組み付け状態を示す
分解斜視図。
【図4】外筒の平面図及び正面半断面図。
【図5】セラミックセパレータの平面図、底面図及び半
断面図。
【図6】グロメットと通気部との組み付け状態を示す分
解斜視図。
【図7】図1の酸素センサの組立方法の一例を示す工程
説明図。
【図8】外筒とセラミックセパレータとの組み付け途中
の状態を示す説明図。
【図9】外筒とセラミックセパレータとの組み付け後の
状態を示す説明図。
【図10】図9のC部の拡大図。
【図11】熱伝導実験での温度測定結果を示すグラフ。
【図12】第一変更例の外筒を組み込んだ状態の図9に
相当する説明図。
【図13】第二変更例の外筒を組み込んだ状態の図9に
相当する説明図。
【図14】第三変更例の外筒を組み込んだ状態の図9に
相当する説明図。
【図15】第四変更例の外筒を組み込んだ状態の図9に
相当する説明図。
【符号の説明】
1 酸素センサ(ガスセンサ) 2 酸素検出素子(検出素子) 9 主体金具 16 外筒 161 前方側外筒部材 162 後方側外筒部材 16A 外筒側支持部 16a1 第一縮径部 16a2 第二縮径部 16b1 第一筒状部 16b2 第二筒状部 16c 折曲部 16c1 後方側支持面 16B 拡径部 16C 全周レーザー溶接部(第二全周接合部) 16E 全周レーザー溶接部(第一全周接合部) 16F 前端開口部 16R 後端開口部 17 グロメット 17a リード線挿通孔(第二リード線挿通孔) 18 セラミックセパレータ(セパレータ) 18A セパレータ側支持部 18A1 前方側支持面 18B 本体部 18a リード線挿通孔(第一リード線挿通孔) 19,20,21,22 リード線 53 通気部 S0 環状の隙間 S3 空間部 t1 前方側外筒部材の肉厚 t2 後方側外筒部材の肉厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 昌弘 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 石川 聡 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB01 BC02 BC07 BC09 BE22 BF14 BF18 BG05 BG09 BH02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、 該外筒とほぼ同軸的に連結される主体金具の内側に配置
    され、前方側が測定対象となるガスに向けられる軸状の
    検出素子と、 前記検出素子よりも後方側でかつ前記外筒の内側に配置
    され、前記検出素子と接続されるリード線を挿通するた
    めの第一リード線挿通孔を有するセパレータと、 前記外筒の後端開口部に配置され、前記リード線を挿通
    するための第二リード線挿通孔を有するグロメットとを
    備え、 前記外筒は軸線方向において前後に複数分割され、これ
    ら複数の外筒部材のうち所定の隣合う前方側外筒部材と
    後方側外筒部材とがほぼ同軸的に連結される構成を有す
    るとともに、 前記前方側外筒部材と前記後方側外筒部材とのうちいず
    れか一方には、前記セパレータの本体部外周に外向きに
    突出する形態で形成されるセパレータ側支持部を支持す
    るための外筒側支持部が形成されており、 さらに、前記外筒の前端開口部の内周面が、前記主体金
    具の外周面に対して直接又は他部材を介して間接的に接
    合する形態で、前記外筒と前記主体金具とが連結されて
    いることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記前方側外筒部材の肉厚t1が、前記
    後方側外筒部材の肉厚t2に対してt1≧t2の関係にあ
    る請求項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記前方側外筒部材の肉厚t1が0.5
    ≦t1≦0.8mmを満足し、かつ前記後方側外筒部材
    の肉厚t2が0.3≦t2≦0.5mmを満足する請求項
    1又は2記載のガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記外筒の前端開口部の内周面と前記主
    体金具の外周面とを接合する第一全周接合部が、前記主
    体金具の周方向に沿って形成されている請求項1ないし
    3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記前方側外筒部材と前記後方側外筒部
    材とはほぼ同軸的に重ね合わされて接合する形態で連結
    されており、その連結部を接合する第二全周接合部が前
    記連結部の周方向に沿って形成されている請求項1ない
    し4のいずれかに記載のガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記外筒は、前記前方側外筒部材及び前
    記後方側外筒部材の二部材より構成されている請求項1
    ないし5のいずれかに記載のガスセンサ。
  7. 【請求項7】 前記セパレータ側支持部の径方向外周面
    と、その径方向外周面に対向する部位における前記外筒
    の内周面との間に環状の隙間S0が形成されている請求
    項1ないし6のいずれかに記載のガスセンサ。
  8. 【請求項8】 前記外筒には、前記グロメットの配置部
    位よりも前方側において、内径が前方に向かうほど連続
    的に又は段階的に大きくなる形態を有する拡径部が設け
    られている請求項1ないし7のいずれかに記載のガスセ
    ンサ。
  9. 【請求項9】 前記外筒側支持部には、内径が連続的に
    又は段階的に変化する形態を有する縮径部が軸線方向に
    おいて一つ以上設けられ、前記外筒側支持部の最小内径
    が前記セパレータの前記本体部の外径とほぼ同径に形成
    されている請求項1ないし8のいずれかに記載のガスセ
    ンサ。
  10. 【請求項10】 前記外筒の後端開口部の内径が、前記
    セパレータ側支持部の外径とほぼ同径に形成されている
    請求項1ないし9のいずれかに記載のガスセンサ。
  11. 【請求項11】 前記グロメットは、前記セパレータの
    後端面に直接又は他部材を介して間接的に接触している
    請求項1ないし10のいずれかに記載のガスセンサ。
  12. 【請求項12】 外筒と、 該外筒とほぼ同軸的に連結される主体金具の内側に配置
    され、前方側が測定対象となるガスに向けられる軸状の
    検出素子と、 前記検出素子よりも後方側でかつ前記外筒の内側に配置
    され、前記検出素子と接続されるリード線を挿通するた
    めの第一リード線挿通孔を有するセパレータと、 前記外筒の後端開口部に配置され、前記リード線を挿通
    するための第二リード線挿通孔を有するグロメットとを
    備え、 前記外筒は軸線方向において前後に複数分割され、これ
    ら複数の外筒部材のうち所定の隣合う前方側外筒部材と
    後方側外筒部材とがほぼ同軸的に連結される構成を有す
    るとともに、 前記前方側外筒部材と前記後方側外筒部材とのうちいず
    れか一方には、前記セパレータの本体部外周に外向きに
    突出する形態で形成されるセパレータ側支持部を支持す
    るための外筒側支持部が形成されており、 さらに、前記グロメットには、液体の透過は阻止し、か
    つ気体の透過は許容する通気部が設けられていることを
    特徴とするガスセンサ。
  13. 【請求項13】 前記セパレータ側支持部の径方向外周
    面と、その径方向外周面に対向する部位における前記外
    筒の内周面との間に環状の隙間S0が形成されている請
    求項12記載のガスセンサ。
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