JP2016017896A - センサ - Google Patents

センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2016017896A
JP2016017896A JP2014142015A JP2014142015A JP2016017896A JP 2016017896 A JP2016017896 A JP 2016017896A JP 2014142015 A JP2014142015 A JP 2014142015A JP 2014142015 A JP2014142015 A JP 2014142015A JP 2016017896 A JP2016017896 A JP 2016017896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor element
end side
electrode extraction
sensor
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014142015A
Other languages
English (en)
Inventor
雄次 島崎
Yuji Shimazaki
雄次 島崎
藤田 康弘
Yasuhiro Fujita
康弘 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2014142015A priority Critical patent/JP2016017896A/ja
Publication of JP2016017896A publication Critical patent/JP2016017896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

【課題】センサ素子の表面に形成された電極取出し部の厚みを薄くしてコストを低減すると共に、センサ素子に嵌め込まれる接続端子と電極取出し部との電気的接触を良好に維持することができるセンサを提供する。【解決手段】先端側に検出部3csを有すると共に、後端側の表面に電極取出し部3cpが形成されたセンサ素子3と、センサ素子の後端側の周方向を覆う端子部93を有し、検出部からの検出信号を外部回路に出力する接続端子91とを備えるセンサにおいて、センサ素子の後端側には径方向外側に突出する凸部3hが設けられ、電極取出し部は凸部の表面の少なくとも一部に形成され、端子部がセンサ素子により径方向外側に押し広げられつつ凸部に嵌め込まれ、端子部の内周面と凸部に設けられた電極取出し部の表面とが接触する。【選択図】図2

Description

本発明は、被検出体の検出を行うセンサ素子の出力を取り出すための接続端子がセンサ素子の後端側に嵌め込まれたセンサに関する。
従来、被検出体の検出を行うセンサ素子を備えたセンサの一例として、自動車の排気ガスに含まれる酸素の濃度を検出する酸素センサが知られている。この酸素センサのセンサ素子としては、有底筒状に形成した固体電解質体の先端側に、固体電解質体を内側と外側から一対の電極で挟むようにして形成した検出部を有するものが知られている(特許文献1)。このようなセンサ素子の後端側の表面(外周面)には、検出部からの検出信号を取り出すための電極取出し部が形成されている。そして検出部からの検出信号を外部回路に出力するためのリード線に接続された接続端子がセンサ素子の後端側に装着され、接続端子と電極取出し部とが接触により電気的に接続されている。
ここで、センサ素子(酸素センサ素子)は筒状であり、その後端側に設けた電極取出し部と接続端子との接触を確実に行えるようにするため、接続端子に筒状の端子部(把持部)を設け、その端子部を、センサ素子によって径方向外側へ押し広げながら、センサ素子の後端側に嵌め込む。嵌め込み後には、端子部の弾性力によってセンサ素子が端子部の内周面に包まれるように把持される形態となるので、接続端子と電極取出し部との接触を良好に維持することができる。
特開2008−298535号公報
ところで、上記した電極取出し部は、Pt等の貴金属を含む電極ペーストを印刷塗布後に焼成して一般に形成されており、電極取出し部の厚みが10μm程度と厚い。そこで、例えばメッキ等により電極取出し部を形成してその厚みを薄くし、コストを低減することが望まれている。
しかしながら、電極取出し部の厚みを薄くすると電極取出し部の外径も小さくなるので、電極取出し部が接続端子の端子部を拡径する距離も少なくなる。その結果として、接続端子の弾性力によって生じる接続端子と電極取出し部との接圧が低下するため、両者の接続信頼性が低下するという問題がある。
従って、本発明は、センサ素子の表面に形成された電極取出し部の厚みを薄くしてコストを低減すると共に、センサ素子に嵌め込まれる接続端子と電極取出し部との電気的接触を良好に維持することができるセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のセンサは、軸線方向に延び、先端側が閉じられた有底筒状をなすセンサ素子であって、先端側に、被検出体の検出を行うための検出部を有すると共に、後端側の表面に、前記検出部の出力を取り出すための電極取出し部が形成されたセンサ素子と、当該センサ素子の後端側の周方向を覆う端子部を有し、前記検出部からの検出信号を外部回路に出力する接続端子とを備えるセンサにおいて、前記センサ素子の後端側には径方向外側に突出する凸部が設けられ、前記電極取出し部は前記凸部の表面の少なくとも一部に形成されており、前記端子部が前記センサ素子により径方向外側に押し広げられつつ前記凸部に嵌め込まれ、前記端子部の内周面と前記凸部に設けられた前記電極取出し部の表面とが接触する。
このセンサによれば、電極取出し部の厚みを薄くしても、凸部の高さによって電極取出し部の外径を維持することができる。従って、接続端子の端子部をセンサ素子に外嵌した際、電極取出し部が端子部を拡径させる距離を凸部が無い状態よりも多くすることができる。その結果として、電極取出し部の厚みが薄くても、接続端子の弾性力によって生じる接続端子と電極取出し部との接圧の低下を抑制し、両者の電気的接触を良好に維持することができる。
又、電極取出し部の厚みを薄くすることで、電極取出し部の材料であるPt等の貴金属の使用量を削減してコストを低減することができる。
本発明のセンサにおいて、前記凸部上に形成された前記電極取出し部の厚みt1が、前記凸部の径方向の高さt2以下であってもよい。
このセンサによれば、電極取出し部が端子部を拡径する距離を従前と同一に確保しつつ、電極取出し部の厚みを従前の1/2以下に薄くすることができ、コストをより一層低減することができる。
前記検出部の表面には、前記電極取出し部に接続する電極部が設けられており、前記凸部のうち先端側に位置する部位は、先端に向かって縮径していてもよい。
このセンサによれば、凸部の先端側が縮径してセンサ素子の表面(外周面)に滑らかに繋がるので、凸部及びその先端側に電極取出し部から繋がる電極部を形成する際、凸部の先端側で電極取出し部と電極部とが接続される構成部分が形成不良となって断線等が生じることを抑制できる。特に、電極取出し部及び電極部をメッキで形成する際に、縮径部が急峻な段部とならないので、メッキの付き回りが良好となる。
前記電極取出し部は、前記凸部をまたぐように前記凸部よりも先端側から後端側に形成されていてもよい。
接続端子をセンサ素子に外嵌した後、センサの使用時等に接続端子がセンサ素子に対して斜めに傾くことがあり、この場合には端子部が電極取出し部の一部に接触して片当りの状態となる。そこで、電極取出し部が凸部よりも先端側及び後端側に延びていると、端子部との接触面積が増えるので、端子部が電極取出し部に片当りしても両者の一部が確実に接触し、電気的接触を維持することができる。
前記凸部が前記表面の全周にわたって形成されていてもよい。
このように凸部がセンサ素子の表面の全周にわたって形成されていると、同様に端子部との接触面積が増えるので、端子部が電極取出し部に片当りしても両者の一部が確実に接触し、電気的接触を維持することができる。
前記電極取出し部が前記凸部の全周にわたって形成されていてもよい。
このように凸部上に電極取出し部が全周にわたって形成されていると、同様に端子部との接触面積が増えるので、端子部が電極取出し部に片当りしても両者の一部が確実に接触し、電気的接触を維持することができる。
この発明によれば、センサ素子の表面に形成された電極取出し部の厚みを薄くしてコストを低減すると共に、センサ素子に嵌め込まれる接続端子と電極取出し部との電気的接触を良好に維持することができる。
本発明の実施形態に係るセンサを軸方向に沿う面で切断した断面図である。 センサ素子及び接続端子の構造を示す斜視図である。 センサを製造する態様を示す図である。 センサ素子の凸部及び電極取出し部の構成を示す断面図である。 接続端子をセンサ素子に外嵌した際、端子部が凸部に当接した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るセンサ100を軸方向(先端から基端に向かう方向)に沿う面で切断した断面構造を示す。図2はセンサ素子及び接続端子の構造を示す斜視図である。
この実施形態において、センサ100は自動車の排気管内に挿入されて先端(図1の矢印F側)が排気ガス中に曝され、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサになっている。センサ素子3は、酸素イオン伝導性の固体電解質体に一対の電極を積層した酸素濃淡電池を構成し、酸素量に応じた検出値を出力する公知の酸素センサ素子である。
なお、図1の下側(矢印F側)をセンサ100の先端側とし、図1の上側をセンサ100の基端側とする。
センサ100は、先端が閉じた略円筒状(中空軸状)のセンサ素子(この例では酸素センサ素子)3を、筒状の金具本体(主体金具)20の内側に挿通して保持するよう組み付けられている。センサ素子3は、先端に向かってテーパ状に縮径する筒状の固体電解質体と、固体電解質体の内周面と外周面にそれぞれ形成された内側電極3b及び外側電極3cとからなる。そして、センサ素子3の内部空間を基準ガス雰囲気とし、センサ素子3の外面に被検出ガスを接触させてガスの検知を行うようになっている。又、センサ素子3の中空部には丸棒状のヒータ15が挿入され、固体電解質体を活性化温度に昇温するようになっている。
金具本体20の基端部には、センサ素子3の基端側に設けられたリード線や端子(後述)を保持し、センサ素子3の基端部を覆う筒状の外筒40が接合されている。さらに、センサ素子3の基端側の外筒40内側には、絶縁性で円柱状のセパレータ121が加締め固定されている。一方、センサ素子3先端の検出部はプロテクタ7で覆われている。そして、このようにして製造されたセンサ100の金具本体20の雄ねじ部20dを排気管等のネジ孔に取付けることで、センサ素子3先端の検出部を排気管内に露出させて被検出ガス(排気ガス)を検知している。なお、金具本体20の中央付近には、六角レンチ等を係合するための多角形の鍔部20cが設けられ、鍔部20cと雄ねじ部20dとの間の段部には、排気管に取付けた際のガス抜けを防止するガスケット14が嵌挿されている。
センサ素子3の中央側に鍔部3aが設けられ、金具本体20の先端寄りの内周面には内側に縮径する段部が設けられている。又、段部の基端向き面にワッシャ12を介して筒状のセラミックホルダ5が配置されている。そして、センサ素子3が金具本体20及びセラミックホルダ5の内側に挿通され、セラミックホルダ5に基端側からセンサ素子3の鍔部3aが当接している。
さらに、鍔部3aの基端側におけるセンサ素子3と金具本体20との径方向の隙間に、筒状の滑石粉末6、及び筒状のセラミックスリーブ10が配置されている。そして、セラミックスリーブ10の基端側に金属リング30を配し、金具本体20基端部を内側に屈曲して加締め部20aを形成することにより、セラミックスリーブ10が先端側に押し付けられる。これにより滑石リング6を押し潰し、セラミックスリーブ10及び滑石粉末6が加締め固定されるとともに、センサ素子3と金具本体20の隙間がシールされている。
ガスセンサ素子3の後端側にセパレータ121が配置され、セパレータ121と外筒40との間隙には保持金具80が配置されている。そして、保持金具80の内部にセパレータ121が保持されている。
セパレータ121には、挿通孔(この例では4個)が設けられ、そのうち2個の挿通孔にそれぞれ内側端子71、外側端子91の板状基部74、94が挿入されて固定されている。各板状基部74、94の後端にはそれぞれコネクタ部75、95が形成され、コネクタ部75、95にそれぞれリード線41、41が加締め接続されている。又、セパレータ121の図示しない2個の挿通孔(ヒータリード孔)に、ヒータ15から引き出されたヒータリード線43(図1では1個のみ図示)が挿通されている。
セパレータ121の後端側の外筒40内側には筒状のグロメット131が加締め固定され、グロメット131の4個の挿通孔からそれぞれ2個のリード線41、及び2個のヒータリード線43が外部に引き出されている。
なお、グロメット131の中心には貫通孔131aが形成され、ガスセンサ素子3の内部空間に連通している。そして、グロメット131の貫通孔131aに撥水性の通気フィルタ140が介装され、外部の水を通さずにガスセンサ素子3の内部空間に基準ガス(大気)を導入するようになっている。
又、外側端子91が特許請求の範囲の「接続端子」に相当する。
一方、金具本体20の先端側には筒状のプロテクタ7が外嵌され、金具本体20から突出するセンサ素子3の先端側がプロテクタ7で覆われている。プロテクタ7は、複数の孔部(図示せず)を有する有底筒状で金属製(例えば、ステンレスなど)二重の外側プロテクタ7bおよび内側プロテクタ7aを、溶接等によって取り付けて構成されている。
図2に示すように、外側電極(検知電極)3cはガスセンサ素子3の外周面3sの先端側に形成され、さらに外側電極3cは、外周面3sの先端側の全周に亘って設けられる検出部3csと、検出部3csと電極取出し部3cpとを結ぶ軸線O方向に延びる線状のリード部3cLと、外周面3sの後端側にて後述する凸部3hの表面に周方向に広がるように設けられてリード部3cL(検出部3cs)と接続する電極取出し部3cpとを有している。なお、電極取出し部3cpは周方向にリード部3cLより広幅で形成され、電極取出し部3cpとリード部3cLとがT字状をなしている。又、内側電極3b(図1参照)は、ガスセンサ素子3の先端部から後端部の内孔3dの表面に設けられている。
なお、検出部3csの外表面が特許請求の範囲の「電極部」に相当する。
さらに、センサ素子3の後端側には、外周面3sより径方向外側に突出する環状の凸部3hが全周にわたって設けられ、電極取出し部3cpは凸部3hの表面の一部に形成されている。又、センサ素子3の後端の角部3eは面取りされている。凸部3hについては後述する。
一方、外側端子(接続端子)91は、先端から後端に細長く延び、所定の形状に打ち抜かれた金属薄板(耐食耐熱超合金板)を曲げ加工して一体に形成されている。外側端子91の後端側には板状基部94が形成され、板状基部94の後端側にはリード線41の芯線に加締め接続される接続端部95が配置されている。板状基部94の先端側には筒状の端子部93が接続されている。さらに板状基部94の軸線方向中央側には、他の部位より広幅の広幅部94wが形成され、広幅部94wの中央部は後端側が固定されたコ字状に打ち抜かれ、広幅部94wの背面側(前面と反対側の面)に切起こされた切り起こし部94Yが設けられている。
そして、板状基部94をセパレータ121の挿通孔に挿入した際、板状基部94が挿通孔内に位置決めされる。又、上記した切起こし部94Yが挿通孔の外端壁に当接し、そのバネ力によって板状基部94を挿通孔内に保持している。
また、端子部93は軸線Oを中心とする筒状をなし、かつ板状基部94と反対側に母線に沿ったスリットMを有する断面C字形状をなしている。そして、端子部93の内径は、ガスセンサ素子3(外周面3s)の後端部の外径より小さく、端子部93をガスセンサ素子3に外嵌して拡開した際にバネ力によって端子部93が縮まり、ガスセンサ素子3の外側電極3c(電極取出し部3cp)に押圧されるようになっている。
又、端子部93における先端側には、先端縁93fで端子部93を径方向外側に向かって折り返した片状のガイド片98が周方向に断続的に、かつ放射状に合計8個(図2では3つのみ図示)形成されている。ガイド片98は径方向外側に広がりつつ、先端縁93fから先端に向かって延び、端子部93をセンサ素子3に外嵌する際のガイドとなっている。
このセンサ100は、図3に示すようにして製造される。まず、センサ素子3を主体金具20の内側に保持してセンサ素子アセンブリBを組み付ける。具体的には、センサ素子3を主体金具20内に配置されたセラミックホルダ5上に配置する。その後、主体金具20とセンサ素子3との間隙に滑石(タルク)6を充填し、セラミックスリーブ10、金属パッキン30を順に滑石6上に配置し、主体金具20の後端側を加締めてセンサ素子アセンブリBを組み付ける。
一方で、外筒40内に、内側の内側端子71及び外側の外側端子91を組み付けたセパレータ121をグロメット131と共に外筒40を配置し、セパレータアセンブリAを組み付ける。具体的には、リード線41に接続された内側端子71及び外側端子91をセパレータ121内に挿入し、その後、セパレータ121を外筒40の段部40dに当接する。
その後、セパレータ121と外筒40との間隙に保持金具80を挿入すると共に、グロメット131を外筒40の後端側に配置し、セパレータアセンブリAを組み付ける。なお、内側端子71にはヒータ15が既に取付けられている。
そして、セパレータアセンブリAと素子アセンブリBとの軸線を合わせ、セパレータアセンブリAをセンサ素子アセンブリBの後端に被せると、センサ素子3内にヒータ15が挿入されると共に、センサ素子3の内側電極3b及び外側電極3cがそれぞれ内側端子71及び外側端子91と電気的に接続される。その後、外筒40のうち、保持金具80の外周部、グロメット131の外周部、主体金具20との重なり部をそれぞれ加締めると共に、外筒40と主体金具20との重なり部をレーザ溶接等によって主体金具20の後端に外筒40を接続させ、センサ100を製造する。
セパレータアセンブリAをセンサ素子アセンブリBに押し込む際には、加圧装置(図示せず)を用い、セパレータ121の先端向き面121aで外側端子91の端子部93を所定ストロークで押し込む。これにより、端子部93の先端側が、自身の弾性力で拡径することを利用して、センサ素子3の後端部寄り(外側電極3cの電極取出し部3cpの形成部分)に外嵌する。
このようにして、センサ素子3の後端側の表面に、外側端子91の端子部93を外嵌し、電極取出し部3cpと端子部93とを電気的に接続する。これにより、外側電極3c(検出部3cs)の検出信号を外側端子91からリード線41を介して外部に取り出すようになっている。
次に、図4を参照し、センサ素子3の凸部3h及び電極取出し部3cpの構成について説明する。
凸部3hは外周面3sより径方向外側に突出し、外周面3sと平行な主面3hbを有する段状に形成されている。さらに、主面3hbから先端に向かい、縮径しつつセンサ素子3の外周面3sに繋がる縮径部3haが形成されている。
そして、凸部3hの周方向の一部の表面に電極取出し部3cpが形成されている。さらに、電極取出し部3cpは凸部3hよりも先端側及び後端側に延びて外周面3sの一部を覆っている。
凸部3h(及び電極取出し部3cp)は、例えば凸部3hの概形を有するセンサ素子3を、固体電解質体を含む粉末からプレス成形して焼成した後、切削加工によって仕上げて形成することができる。
又、電極取出し部3cp(及びこれを含む外側電極3c)は、内側電極3bの形成と共に、例えば、白金錯塩水溶液とヒドラジンの水溶液とを混合したメッキ液を所定部分に塗布後に加熱し、所定時間放置してメッキ液中の白金を析出させて形成することができる。その後、内側電極3b及び外側電極3cのメッキ済みの固体電解質体を、例えば750℃の還元雰囲気で加熱処理する。これにより、白金メッキの表面に吸着している酸素を取り除くと共に、白金メッキ固体電解質体に焼き付ける。
ここで、電極取出し部3cpの厚みをt1とし、凸部3hの径方向の高さをt2とすると、外周面3sからの電極取出し部3cpの突出量はd3(=t1+t2)となる。そして、外周面3sの外径をdとすると、電極取出し部3cpの外径は、2×t3+dとなる。このため、電極取出し部3cpの厚みt1を薄くしても、凸部3hの高さt2によって電極取出し部3cpの外径を維持することができる。
従って、図5に示すように、接続端子91の端子部93をセンサ素子3に外嵌した際、電極取出し部3cpが端子部93を外周面3sよりも拡径させる距離を凸部が無い状態(t1)よりも多いt3とすることができる。その結果として、電極取出し部3cpの厚みt1が薄くても、接続端子91の弾性力によって生じる接続端子91と電極取出し部3cpとの接圧の低下を抑制し、両者の電気的接触を良好に維持することができる。
又、電極取出し部3cpの厚みt1を薄くすることで、電極取出し部3cpの材料であるPt等の貴金属の使用量を削減してコストを低減することができる。なお、厚みt1は、最も厚い部分の値である。
電極取出し部3cpの厚みt1が、凸部3hの径方向の高さt2以下であると、電極取出し部3cpが端子部93を拡径する距離を従前と同一に確保しつつ、電極取出し部3cpの厚みt1を従前の1/2以下に薄くすることができ、コストをより一層低減することができる。このような観点から、電極取出し部3cpの厚みt1を1μm以下とすると好ましい。
又、上記した縮径部3haが形成されていると、凸部3hの先端側が外周面3sに滑らかに繋がるので、凸部3h及びその先端側に電極取出し部3cpから電極部3csに繋がる外側電極3cを形成する際、凸部3hの先端側で外側電極3cの構成部分が形成不良となって断線等が生じることを抑制できる。特に、外側電極3cをメッキで形成する際に、縮径部3haが急峻な段部とならないので、メッキの付き回りが良好となる。なお、本実施形態では、縮径部3ha及びその先端側の外周面3sには電極取出し部3cpが形成されているが、縮径部3haにリード部3cLが形成される場合もある。
なお、接続端子91をセンサ素子3に外嵌した後、センサの使用時等に接続端子91がセンサ素子3に対して斜めに傾くことがあり、この場合には端子部93が電極取出し部3cpの一部に接触して片当りの状態となる。
そこで、電極取出し部3cpが凸部3hよりも先端側及び後端側に延びていると、端子部93との接触面積が増えるので、端子部93が電極取出し部3cpに片当りしても両者の一部が確実に接触し、電気的接触を維持することができる。
また、凸部3hが全周にわたって形成されていると、同様に端子部93との接触面積が増えるので、端子部93が電極取出し部3cpに片当りしても両者の一部が確実に接触し、電気的接触を維持することができる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、凸部3hがセンサ素子3の全周にわたって形成されるようにしたが、これに限らず、凸部3hは周方向の一部に形成されていてもよい。
又、上記実施形態では、電極取出し部3cpが凸部3hの周方向の一部に形成されるようにしたが、これに限らず、電極取出し部3cpが凸部3hの周方向のすべてに形成されていてもよい。
凸部3hの断面形状も限られず、上記した主面3hbを有さなくてもよく、例えば三角形や半球状の断面としてもよい。
電極取出し部3cpの形成方法もメッキに限定されず、例えば、電極ペーストを塗布印刷して焼成してもよい。
さらに、端子部93は、センサ素子3の後端側を覆う筒状の形状であって、径方向外側に押し広げられる形状があればよく、上記した端子部93の軸線方向にスリットが1つ入り軸線方向に垂直な断面がC字形状をなすものの他、軸線方向にスリットが複数入った形状をなすものでもよい。
3 センサ素子
3cs 検出部(電極部)
3cp 電極取出し部
3s センサ素子の外周面
3h 凸部
3ha 縮径部
91 接続端子
93 端子部
100 センサ
t1 電極取出し部の厚み
t2 凸部の径方向の高さ

Claims (6)

  1. 軸線方向に延び、先端側が閉じられた有底筒状をなすセンサ素子であって、先端側に、被検出体の検出を行うための検出部を有すると共に、後端側の表面に、前記検出部の出力を取り出すための電極取出し部が形成されたセンサ素子と、
    当該センサ素子の後端側の周方向を覆う端子部を有し、前記検出部からの検出信号を外部回路に出力する接続端子と
    を備えるセンサにおいて、
    前記センサ素子の後端側には径方向外側に突出する凸部が設けられ、
    前記電極取出し部は前記凸部の表面の少なくとも一部に形成されており、
    前記端子部が前記センサ素子により径方向外側に押し広げられつつ前記凸部に嵌め込まれ、前記端子部の内周面と前記凸部に設けられた前記電極取出し部の表面とが接触するセンサ。
  2. 前記凸部上に形成された前記電極取出し部の厚みt1が、前記凸部の径方向の高さt2以下である請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記検出部の表面には、前記電極取出し部に接続する電極部が設けられており、
    前記凸部のうち先端側に位置する部位は、先端に向かって縮径している請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 前記電極取出し部は、前記凸部をまたぐように前記凸部よりも先端側から後端側に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ。
  5. 前記凸部が全周にわたって形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ。
  6. 前記電極取出し部が前記凸部の全周にわたって形成されている請求項5に記載のセンサ。
JP2014142015A 2014-07-10 2014-07-10 センサ Pending JP2016017896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142015A JP2016017896A (ja) 2014-07-10 2014-07-10 センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014142015A JP2016017896A (ja) 2014-07-10 2014-07-10 センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016017896A true JP2016017896A (ja) 2016-02-01

Family

ID=55233200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014142015A Pending JP2016017896A (ja) 2014-07-10 2014-07-10 センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016017896A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11205944B2 (en) 2017-08-03 2021-12-21 Alps Alpine Co., Ltd. Operating device
US11401984B2 (en) 2017-08-03 2022-08-02 Alps Alpine Co., Ltd. Torque generating device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11205944B2 (en) 2017-08-03 2021-12-21 Alps Alpine Co., Ltd. Operating device
US11401984B2 (en) 2017-08-03 2022-08-02 Alps Alpine Co., Ltd. Torque generating device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9354142B2 (en) Gas sensor
US11359995B2 (en) Gas sensor
JP6239360B2 (ja) ガスセンサ
US10031047B2 (en) Gas sensor
JP2016017896A (ja) センサ
JP5995765B2 (ja) ガスセンサ
JP2011047842A (ja) ガスセンサ
JP2019219237A (ja) ガスセンサ
JP6385719B2 (ja) ガスセンサ
JP6886880B2 (ja) ガスセンサ
JP5925089B2 (ja) ガスセンサ
JP2012233785A (ja) ガスセンサ
JP6796403B2 (ja) センサ
JP4817419B2 (ja) ガスセンサ
JP6220283B2 (ja) ガスセンサ
JP5905342B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP5938298B2 (ja) ガスセンサ素子、ガスセンサ及びその製造方法
JP2014222151A (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP4521504B2 (ja) ガスセンサ
JP5222330B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2016017895A (ja) センサ及びセンサの製造方法
JP2017015652A (ja) センサ
JP7036546B2 (ja) センサ、及びセンサの製造方法
JP2016017897A (ja) センサ
JP2019052998A (ja) ガスセンサ