JP5552106B2 - センサ - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスなどの被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するための酸素センサやNOxセンサ、HCセンサといったガスセンサ、或いは被測定ガスの温度を検出するための温度センサなどのように、測定対象検出用のセンサ素子を備えてなるセンサに関する。
従来より、ガスセンサ素子、或いは温度センサの感温素子のように、軸線方向に延びる長寸の板状、或いは棒状をなす各種のセンサ素子(以下、単に素子ともいう)を用いた各種のセンサがある。このようなセンサ(例えば酸素センサ)は、例えばエンジンの排気ガス管に取付けるためのネジ部を備えて筒状に形成された金具本体(主体金具)を有している。このものでは、内部にセンサ素子をその先端側の検出部を金具本体の先端から突出させている。そして、その素子は、後端寄り部位を金具本体の後端側から突出させるようにして同本体に固定されている。このような素子は、金具本体、又はその後方に同軸状に固定された筒状体(金属製カバー)内に配置されている。このようなセンサでは、通常、その素子の後端寄り部位において対向する(腹背の位置関係にある)両表面に、検出出力の取り出し用の電極端子や、素子に形成されたヒーターへの通電用などの電極端子を含めた複数の電極端子(以下、単に電極とも言う)を備えている。この電極端子は、例えば素子の幅方向(横方向)に絶縁間隔をおいて設けられている。
これらの各電極端子と、センサの外部に引き出されるリード線の先端に接続された端子金具とは電気的に接続されているが、このような端子接続構造としては、従来、次のようなものが知られている。筒状に形成された絶縁部材の内部に、相互に絶縁間隔が保持され、かつ対向配置で組み付けられた各端子金具における圧接部相互間に、素子の後端寄り部位を圧入し、その素子の電極端子にその圧接部を自身のバネ性で圧接させるというものである。すなわち、このような絶縁部材(セパレータともいわれる)内において端子金具相互間の電気的絶縁を確保すると共に、端子金具を包囲する絶縁部材を用いることにより、端子金具と筒状体(金属製カバー)等との間における電気的な絶縁を確保するというものである。しかし、このものでは、その圧入時には、端子金具の圧接部にて素子の電極端子(以下、電極とも言う)が強く擦られる形となる。このため、電極端子がメタライズ層からなるものでは、それが削られることになる。これにより、電気的導通が不安定となったり、その圧入時の抵抗(圧入抵抗)により素子が折れるなどの損傷を受けることがあった。
こうした問題を解決するため、絶縁部材(絶縁碍子)を2つ割りのもの(一対の絶縁部材からなるもの)とし、この両絶縁部材間の対向する内側に端子金具(金属端子)を介在させるように配置し、その各端子金具相互の間に、素子の後端寄り部位を圧入とならないように挿入、配置し、その後で、バネ部材により両絶縁部材を閉じて端子金具を介して素子を挟み付けるようにした端子接続構造(端子ユニット)が知られている(特許文献1参照)。この端子接続構造では、素子の挿入、配置後に両絶縁部材を閉じる(合わせて素子を挟む)ことによって、端子金具を素子の電極に押付ける(圧接する)よう構成されている。したがって、上記従来技術のようにセンサ素子を圧入するものでないから、素子の電極端子の擦られ等の問題が解消される。
ところで、このような端子接続構造では、具体的には、次のような工程がとられる。先ず、一対をなす各絶縁部材のそれぞれの対向側をなす面(閉じ面)に、各端子金具を、隣接するもの相互に電気的絶縁が確保されるように配置し、組付ける。そして、このようにして各端子金具が組付けられた両絶縁部材を閉じるように合わせ、これらを外側からバネ部材で挟み付けて、その状態を保持して絶縁部材組立体とする。次に、両絶縁部材の閉じ面相互間を広げるため、この間に引き離しジグを挿入して、その間隔をバネ部材のバネ力に抗して広げる。そして、このようにして緩められた両絶縁部材内の端子金具相互の間(内側空間)に、素子の後端寄り部位を相対的に挿入し、次いで、引き離しジグを抜く。こうすることで、両絶縁部材は、引き離しジグの挿入前のように外側からバネ部材で挟み付けられるため、素子は端子金具を介して挟み付けられ、電気的な接続が確保される。
ところで、上記従来技術では、絶縁部材(基端側絶縁碍子)の先端面と後端面とに、閉じ面から背面に向けて切り込まれる形で凹状をなす切込み部314が形成されている。そして、このような絶縁部材に対し、各端子金具は次のようにして組み付けられる。すなわち、このような端子金具は、絶縁部材の閉じ面側において対向する位置に端子接点部(圧接部)を有するように圧接部形成部(金属板部)を備えている。そして、この圧接部形成部の先端は、絶縁部材の先端面におい外向きに曲げられていると共に、後方に向けて折り返し状に曲げてなる係止部321を有している。すなわち、この係止部321は、その端が絶縁部材の先端側において、絶縁部材の背面側に回りこむように折り返し状に曲げられており、この係止部321と圧接部形成部の先端寄り部位とが、絶縁部材の先端部を、背面と閉じ面とにおいて挟むようにして取着される。しかも、この係止部321は、切込み部314に嵌り込まされている。
また、このような挟み付けは、圧接部形成部(金属板部)の後端においても行われている。すなわち、圧接部形成部(金属板部)の後端は、絶縁部材の後端において外向きに曲げられると共に、絶縁部材の背面側に回りこむように先方に向けて折り返し状に曲げてなる係止部321としてある。そして、この係止部321の端が絶縁部材の背面に対向する形となり、圧接部形成部の後端にて、絶縁部材の後端を挟み付けるようにされている。また、この後方の係止部321も、切込み部314に嵌り込まされている。なお、上記従来技術では、圧接部形成部(金属板部)の後方における側部においても、絶縁部材の背面側に回りこむ係止部321を備えており、同様に、絶縁部材を挟み付ける形で取着されている(特許文献1の図15参照)。上記従来技術では、このように端子金具が絶縁部材に組付けられる構成を有していることから、絶縁部材に対し、先後のみならず、左右にも動かないように安定して取り付けられる。
特開2010−256100号公報
ところが、上記従来技術で絶縁部材に各端子金具を組付けるには、次のような問題がある。というのは、各端子金具における係止部321が、それぞれ端で折り返し状になって、絶縁部材の背面に回りこんで各端部を挟み付ける構成とされている。このため、各端子金具の絶縁部材への組付け後における安定性は高いといえるが、その組付け作業が容易でない。具体的には、次のようである。すなわち、上記のように端子金具を絶縁部材に組付ける際には、各係止部321が事前に、絶縁部材の背面側に回りこむように折り返し状に曲げ形成されているものが使用される。このため、その組付けに際しては、各係止部321をなすその各端の折り返し部を、そのバネ性に抗して大きく開くように変形させる必要がある。そして、その変形状態を保持して、その係止部321を切込み部314において変形を解除するようにして嵌め込む必要がある。このような作業には大きな手間がかかる。その上、係止部321である折り返し部を大きく変形させる必要があることから、その組付け時におけるスプリングバック作用で、端子金具が絶縁部材に大きな衝撃を与えることになため、絶縁部材にワレ、カケなどの損傷が発生しやすいという問題がある。
一方、端子金具における係止部321を、組付け前には、絶縁部材の背面側に回りこむ折り返し状に形成しておかず、組付け過程で、その端をその背面側に回りこむように折り返し状に曲げて絶縁部材の端を挟み付けて係止部321とすることも考えられる。しかし、このようにする場合には、組み付け工程が一層複雑化する。しかも、このような場合には、組付け時に絶縁部材の背面側に回りこむように、その曲げ変形(塑性変形)をさせることになるため、工具には大きな外力(打撃)を付与する必要がある。故に、絶縁部材にはより一層、ワレ、カケが発生する危険性が高まる。このように、前記したような組み付け構造となるものでは、その係止部321による挟み付け構造に基づき、その組付けの作業性が悪く、また、絶縁部材の損傷を招きやすく、組付け歩留まりの低下を招くといった問題もあった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、絶縁部材に対する端子金具の組み付けにおける安定性を確保すると共に、その組付け作業を上記従来技術におけるそれより簡単、容易とし、しかも、組付け歩留まりの低下を防止できるセンサを得ることをその目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、測定対象に向けられる先端側に検出部を有すると共に、後端寄り部位の対向する両表面に電極端子を備えてなる板状又は棒状のセンサ素子を、筒状をなす金具本体の内部を通して配置し、該センサ素子の後端寄り部位を、該金具本体の後端から後方へ突出させ、前記各電極端子に、外部に引き出されるリード線の先端に接続される各端子金具が押付けられることによって電気的接続が保持されてなるセンサであって、
各端子金具は、バネ性を有する金属板からなり、前記電極端子に圧接される圧接部を有して先後方向に延びる圧接部形成部を備えている一方、
該各端子金具は、電気的絶縁材からなり、対向するように配置された一対の絶縁部材の内側に前記圧接部を位置させて前記センサ素子をその両表面側から挟むように配置されていると共に、各絶縁部材に、その対向する閉じ面に前記圧接部形成部を向き合わせて組み付けられてなるセンサにおいて、
前記各絶縁部材には、その先後の両端面に、自身の閉じ面から反対側の背面に向けて切込まれる形の切込み溝部を有しており、しかも、各絶縁部材における少なくとも先後の一方の該切込み溝部は、その溝底が、前記背面に向かうに従い、先又は後である他方の端面に近づくよう形成された傾斜状切込み溝部をなしており、
前記各端子金具における前記圧接部形成部には、前記絶縁部材の背面側に回りこむことなく、先後の前記両切込み溝部に嵌り込むように外向きに折り曲げられた外向き屈曲部を備えていると共に、
前記傾斜状切込み溝部に嵌り込む少なくとも一方の該外向き屈曲部は、この傾斜状切込み溝部の溝底に沿うように鋭角状に折り曲げられており、
前記各端子金具は、その両外向き屈曲部を、先後の前記両切込み溝部に嵌り込ませて該絶縁部材に組み付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記傾斜状切込み溝部は、前記絶縁部材における先端面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサである。
請求項3に記載の発明は、前記端子金具を前記絶縁部材に組み付けたとき、前記両外向き屈曲部が、自身のバネ性によって該絶縁部材の先端面と後端面とを挟み付けていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のセンサである。
請求項4に記載の発明は、前記絶縁部材の先端面又は後端面の少なくとも一方の端面と、前記背面とのなすコーナーに、前記切込み溝部の該背面寄り部位の溝幅が広がるように背面側切欠き凹部が形成されている一方、前記端子金具の前記外向き屈曲部における側部の少なくとも一側に、この背面側切欠き凹部に嵌り込む凸部が突出状に設けられており、
前記端子金具が前記絶縁部材に組み付けられているとき、この凸部が前記背面側切欠き凹部に嵌り込まされて該背面側切欠き凹部における背面向き壁面に係止され、閉じ面側への移動が規制されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサである。
請求項5に記載の発明は、前記背面側切欠き凹部が、前記傾斜状切込み溝部でない切込み溝部の該背面寄り部位に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のセンサである。
本発明では、端子金具が、その外向き屈曲部を絶縁部材の先後の切込み溝部に嵌り込まされて組み付けられているため、絶縁部材に対し先後方向へも横(側)方へも動かない。また、少なくとも先後の一方の該切込み溝部は、その溝底が、前記背面に向かうに従い、先又は後である他方の端面に近づくよう形成された傾斜状切込み溝部をなしている。そして、この傾斜状切込み溝部に嵌り込む該外向き屈曲部は、この傾斜状切込み溝部の溝底に沿うように鋭角状に折り曲げられ、そして、この傾斜状切込み溝部に嵌り込ませられている。したがって、この嵌り込みがある外向き屈曲部側は、絶縁部材の閉じ面から離間する(分離する)方向には動きにくい。このため、その組み付けの安定性が得られる。したがって、このようにして端子金具が組付けられた一対の絶縁部材を閉じて、例えば、その外側からバネ部材やクリップで仮止めして(挟み付けて)絶縁部材組立体(ユニット)とし、その内側に素子の後端側を挿入し、端子金具を素子の電極端子を押付けるなどの工程においても、端子金具の動きやズレも防止できる。
しかも、端子金具における圧接部形成部の先後の各外向き屈曲部は、少なくともその一方が、前記傾斜状切込み溝部の溝底に沿うように鋭角状に折り曲げられているものの、従来技術のように絶縁部材の背面側に回り込む形の折り返し状とはなっていない。このため、その組付け時においては、両外向き屈曲部が、その相互間において、絶縁部材における先後の切込み溝部に嵌り込み可能となるように、その間隔が広がるか、開脚するように端子金具を変形させることは要するものの、上記従来技術におけるものの変形量よりは少ない変形を行うことで、端子金具を絶縁部材に組付けることができる。したがって、簡易、迅速に端子金具を絶縁部材に組付けることができる。一方で、少なくとも一方の外向き屈曲部が、前記傾斜状切込み溝部の溝底に沿うように鋭角状に折り曲げられているから、上記もしたように、組み付け後の端子金具は、絶縁部材の閉じ面から容易に離間するようには動かないので、組み付けの安定性は確保されている。そして、本発明では、端子金具の組み付けにおいて、それを塑性変形させることで、絶縁部材の背面側に回り込むように折り返し部を曲げ形成する必要もないことから、このようにして組付ける際において付与される衝撃等に基づいて絶縁部材に発生しがちであったワレ、カケ等の発生を招くこともない。この結果、組付け歩留まりの低下も防止できる。
前記傾斜状切込み溝部は、前記絶縁部材における先端面及び後端面の両者において形成してもよいが、一方に形成する場合には、請求項2に記載のように、その先端面において形成するのが好ましい。というのは、絶縁部材の先端側に位置する前記外向き屈曲部は、端子金具の自由端側となるのに対し、後端側は、センサの後方において固定されるリード線の先端に接続されると共に、この接続後に、端子金具の絶縁部材に対する組付けが行われるのが普通である。このため、端子金具の組み付けにおいては、先に、その先端側の外向き屈曲部を絶縁部材における先端側の切込み溝部に嵌め込む方が作業性がよい上、先端側の切込み溝部が傾斜状切込み溝部となっている場合には、後端側の外向き屈曲部を後端側の切込み溝部に嵌め込む際にはも外れにくいため、作業の簡易化が図られるためである。なお、請求項3に記載のように端子金具の両外向き屈曲部が、自身のバネ性によって絶縁部材の先後面間を挟み付けることとすることにより、その組み付け後の安定性をより高めることができる。
本発明では、請求項4に記載のように構成し、前記凸部が前記背面側切欠き凹部に嵌り込まされて、該背面側切欠き凹部における背面向き壁面に係止され、閉じ面側への移動が規制されているものとすることで、端子金具の閉じ面側への移動をより効果的に防止できる。すなわち、この凸部の嵌り込みにより、それがある部位の端子金具における外向き屈曲部は、絶縁部材の閉じ面側に離間するような動きをすることが確実に防止できる。とくに、請求項5に記載のように構成するのが効果的である。なお、この背面側切欠き凹部は、前記絶縁部材の先端面又は後端面と、該背面とのなすコーナーに形成されるものであるから、側面視、L形に切欠かれたものとなるのが普通である。また左右のバランスを考慮すると、凸部は両側に突出しており、その両側において該背面側切欠き凹部における背面向き壁面に係止されるようにするのが好ましい。
本発明において、該切込み溝部は、その溝底が、前記背面に向かうに従い、先又は後である他方の端面に近づくよう形成された傾斜状切込み溝部をなしている、ということは、絶縁部材の先又は後の端面が、閉じ面に対して直角で交差する場合には、その溝底までの溝の深さが、前記背面に向かうに従い深くなることを意味する。すなわち、溝底が、閉じ面側から背面に向かうに従い低位となることを意味するが、閉じ面側から背面に向かうに従い、直線的でも曲線的でも低位となる(溝が深く漸増する)ように傾斜していればよい。これにより、溝底は、閉じ面側から見たとき、アンダーカットをなすものとなっている。この傾斜状切込み溝部に、鋭角に曲げられた外向き屈曲部が、その溝底に沿うように嵌り込んでいることで、該外向き屈曲部は閉じ面に向けて動き難いことになる。この意味において、その溝底は、前記背面に向かうに従い、先又は後である他方の端面に、できるだけ近づくように大きく傾斜している(図2の鋭角の角度θが小さくなる)のが好ましいが、鋭角にしすぎると、組付け時におけるその変形を大きくする必要があり、組付け性に影響がでる。一方、角度θが大きいと、組付け後に、圧接部形成部は閉じ面から離間する方に動きやすくなり、端子金具の組み付けの安定性が低くなる。これらを考慮すると、この鋭角の角度θは、45度〜85度の範囲とするのが好ましい。
本発のセンサを具体化した実施形態例の縦断面図。 図1のA部の拡大図、及びその各部の拡大図。 図2のB−B線矢視図。 図2のC−C線断面図。 本例のセンサの上部の半組立体の後端側から見た分解斜視図。 図4のD部であって、素子を含めた拡大図。 端子金具を説明する斜視図。 一対の絶縁部材を後端側から見た斜視図。 一対の絶縁部材を先端側から見た斜視図。 絶縁部材に端子金具を組付けた状態の斜視図。 絶縁部材に端子金具を組付ける説明図。 絶縁部材に端子金具を組付ける説明図。 端子金具を組付けた絶縁部材を閉じた状態の説明用斜視図。 本例のセンサの上部の半組立体と、下部の半組立体とを組付ける前の説明用縦断面図。 図14の状態から、上部の半組立体と、下部の半組立体とを組付けた後のカシメ工程前の縦断面図。
本発明のセンサを具体化した実施形態例(第1実施形態例)について、図1〜図15に基づいて詳細に説明する。ただし、本形態では、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサにおいて具体化したものであり、したがって、まずこのガスセンサ(以下、センサともいう)101の全体について詳細に説明する。図中、101は酸素センサであり、筒状をなす金具本体11(以下、単に本体11ともいう)の内側に、横断面が矩形をなす板状又は棒状のセラミックを主体として形成されたセンサ素子21が気密を保持して固定されている。この素子21は、測定対象に向けられる先端側(図示下側)に検出部(図示せず)21aを備えた長寸のものである。金具本体11は、その内周面が、下方(先端側)が同心で小径の段付円筒状に形成されており、外周面の下端寄り部位にはエンジンの排気管への固定用のネジ12が形成されている。このような本体11の内側であってセンサ素子21の外側には同素子21を気密を保持して固定する気密保持、固定手段が充填状に設けられている。この気密保持、固定手段は、本体11の内側の下方の段部の上に、下からアルミナから形成されたホルダ31、シール材(本例では滑石)32、33が配置されている。そして、シール材33の上には固定板35が配置され、本体11の後端寄り部位の、後述する筒状体81を外嵌して固定するための円筒部15に連設された薄肉のカシメ用円筒部16を内側に折り曲げかつ先端側に圧縮し、内部のシール材32、33等を圧縮することで、素子21を金具本体11の内側に気密状に固定している。なおホルダ31等の内側中央は、横断面が素子21の横断面に対応する矩形(長方形)穴とされ、素子21が本体11内において同軸状に固定されている。
前記したように固定されている素子21は、検出部21aのある先端側(図1下側)を本体11の先端より所定量(長さ)突出させ、後端寄り部位23を金具本体11の後端より所定量(長さ)突出させている。なお、金具本体11の先端から突出している素子21の先端(検出部21a)は、本形態では、その周囲を包囲するように、複数の穴の設けられた二重構造からなるプロテクタ(保護カバー)18が本体11の先端に固定されている。ただし、内側のプロテクタは、本体11の先端の内側の段部に、その後端のフランジを係止するようにして配置されている。また、本体11の軸線(中心軸線)G方向の中間部において外周に突出状に形成された大径部19は、センサ101の排気管(図示せず)への取付けにおいて、本体11のねじ12をねじ込む際のねじ込み用の多角形部である。そして、この多角形部の下面にはシール用のガスケット20が取着されている。
ここで、このように本体11内に固定された素子21について説明する。本形態に使用されている素子21は、そのうち、本体11の後端から突出している後端寄り部位23に電極端子25が形成されている。素子21は、帯板状をなし、その幅広面をなし、腹背の位置関係にある両表面(以下、単に表面、又は面ともいう)26に、それぞれ2つの電極端子25が横に並んで形成されている(図6中の2点鎖線図示、参照。図6には片側の表面26のみ図示)。これらの電極端子25は、検出部21aからの検出出力取り出し用のものと、素子21に形成された図示しないヒーターへの電圧印加用のものであり、いずれも、素子21の長手方向に沿って細長い矩形を呈している。なお、各電極端子25は、印刷されたメタライズペーストをセラミック製の素子21と同時焼成により形成されている。また、本形態のセンサ101は、詳細は後述するが、図14に示したように、素子21が本体11内に固定されている下部の半組立体100と、次に説明するそれ以外の上部の半組立体102とを、製造の最終工程の直前において組み付けた後、カシメ等の所要の工程を経ることで製造される。
さて次に、上記において説明したセンサ101の下部の半組立体100以外の部位、すなわち、図14において上部の半組立体102をなす部位に相当する部位について、図1〜図6等に基づいて説明する。すなわち、センサ101の図示上端である、筒状体81の後端から外部(図示上方)には、リード線61が詳細には図示しないが本形態では4本引き出されている。このリード線61のうち、センサ101内に位置するその各先端(芯線)にはカシメによって端子金具51がそれぞれ取り付けられている(図1、図5等参照)。なお、筒状体81は本例では、図示上端側が小径の小径筒部83を有する異径円筒状をなしている。そして、その先端(図1下端)側が、上記したように、本体11の後端寄り部位の円筒部15に外嵌され、カシメや溶接で固定されている。
ここで、各端子金具51について説明する(図1〜図7等参照)。各端子金具51は、素子21の各面26に横に並んで形成されている2つの電極25,25に、それぞれ押付けられて接続されるよう、その各面26側において幅方向に間隔をおいて配置されるように構成されている。なお、この各端子金具51は、バネ性を有する金属板から形成されており、図5〜図7に示されるように、それぞれ、リード線61の先端(芯線)にカシメによって圧着固定されるバレル部52から、図示下方は下向きに延びている。ただし、バレル部52の直ぐ下でクランク状に、素子21の各面26側のものとも、左右の端子金具51が近接するように横に曲げられたクランク部52bを有している。左右の端子金具51は、各面26側において左右対称形をなしている(図7参照)。そして、クランク部52bの先端(図示下端)においては、帯板状をなし、対向する素子21側に向けて横方向に折り曲げられた屈曲部53を有している。この屈曲部53に続いては、下向きに真っ直ぐに延び、圧接部59を有する帯板状の圧接部形成部55を備えている。そして、この圧接部形成部55の先端(図示下端)においては、素子21側(軸線G)側と反対側、すなわち、外向きに折り曲げ、形成された外向き屈曲部57を有している。
なお、本例では、圧接部59は、圧接部形成部55の先後の中間において素子21の電極端子25にスポット的に圧接されるよう素子21側に向けて突出して形成されているため、素子21の電極端子25に局所的に強く圧接させることができる。このため、電気的接続の信頼性を高めることができる。ただし、本発明において端子金具の「圧接部」は、素子21の電極端子25に圧接されて電気的接続が保持されるものであればよく、したがって、その形状、構造は圧接部形成部において、任意の位置に任意のものとして形成できる。すなわち、本発明において圧接部は、本例のように、圧接部形成部55の一部であり、それが突出する形の圧接部59に限られるものではない。素子の電極端子に圧接されて電気的接続が保持され得る限り、このように突出しておらず、単なる板材(金属板)からなる圧接部形成部55の任意の位置における一部、部分、若しくは大部分の部位、或いは、相手方の電極端子の形状次第では、圧接部形成部55の全部を圧接部とすることもできる。
上記したクランク部52bの先端における屈曲部53は、圧接部形成部55の方から見ると、圧接部形成部55の後端において外向きに折り曲げられた外向き屈曲部をなしている。以下、両外向き屈曲部を区別する必要があるときは、圧接部形成部55の先端(図示下端)における外向き屈曲部57は、先端側外向き屈曲部57といいい、圧接部形成部55の後端(図示上端)における外向き屈曲部53を後端側外向き屈曲部53ともいう。本例では、後端側外向き屈曲部53は、圧接部形成部55に対して略直角に屈曲形成されている(図2参照)。これに対して、先端側外向き屈曲部57は圧接部形成部55とで、詳細は後述するが、左右一対の各絶縁部材71の図示下端面である先端面75aにおいて、その内側の閉じ面72から背面78に向けて切り込まれた切込み溝部75の溝底に沿うよう、鋭角θで屈曲形成(フック状に形成)されている。また、本例では、後端側外向き屈曲部53のうち、圧接部形成部55と反対側の端寄り部位(クランク部52b側寄り部位)の両側に、凸部54が突出状に形成されている(図3、図7等参照)。
本例では、これら4つの端子金具51は、素子21の各表面26側において2つづつ配置されている。そして、一対をなす絶縁部材(例えば、アルミナ製)71,71を閉じることにより、この端子金具51を介して素子21を挟み付け、その両表面26の各電極25に、その圧接部59を押付ける構成とされている(図2〜図4参照)。各絶縁部材71についての詳細は後述するが、これらは、図8、図9等に示したようにブロック状をなしている。一方、各端子金具51は、これらの各絶縁部材(例えば、アルミナ製)71,71に次のように配置されて、組み付けられている。すなわち、各端子金具51は、図2、図3、図8〜図12等に示されるように、その後端側外向き屈曲部53を絶縁部材71の図示上端面である後端面74aにおいて、それ自身の閉じ面72から背面78に向けて切り込まれた切込み溝部74に入り込まされている。そして、圧接部形成部55を絶縁部材71の閉じ面72に、先後に延びるように沿わせ、先端側外向き屈曲部57を絶縁部材71の図示下端面である先端面75aにおいて、それ自身の閉じ面72から背面78に向けて切り込まれた切込み溝部75に入り込まされている。このようにして、端子金具51は、センサ素子21をその両表面26側から挟むことができるよう形成され、絶縁部材71内に配置されている。端子金具51の絶縁部材71への組付け状態、及びその詳細についてはさらに後述する。
本例では、上記したように閉じられ、素子21を端子金具51を介して挟みつけている一対の絶縁部材71には、その外側において図2、図4等に示されるように、この両絶縁部材71を包囲するように、環状に形成された挟み付け部材91が配置されている。この挟み付け部材91は、180度で対向する2箇所が近接するように、内向きに突出する内向き突出部93を備えており、この内向き突出部93の内面(板面)92が、自身のバネ性により、両絶縁部材71の外側面78を挟み付けている。この挟み付け部材91は、金具本体11の後方において、それと同軸で配置、固定された筒状体81(円筒体)の内側に配置されている。そして、筒状体81における軸線G方向のうち、挟み付け部材91に対応する部位82が、周方向において縮径状に加締められ、そのカシメ部位82の筒状体81の内周面で、挟み付け部材91を軸線G側に圧縮するように変形させることで、対向する内向き突出部93が、両絶縁部材71をその外側面78から挟み付けている。
ただし、閉じられた両絶縁部材71に、この挟み付け部材91が配置されただけの段階(筒状体81のカシメ前)においては、素子21の各面26の電極端子25に、端子金具51における圧接部59は圧接されず、空隙が保持されているか、緩く当接する状態とされるよう、挟み付け部材91自身の対向する内向き突出部93相互間の寸法が設定されている。なお、挟み付け部材91は、これを軸線G側から見たとき、いわばピーナッツの殻の輪郭形状を呈しており(図4参照)、その内向き突出部93の先端を、両絶縁部材71の凹状に形成された背面(凹面)78に入り込ませるように形成されている。
一方、センサ101を構成する筒状体81における後端(図示端)寄り部位の小径筒部83の内側には、円筒状の弾性シール材(ゴムなどからなるシール部材)85が配置されている(図1、図5参照)。この弾性シール材85には、端子金具51のカシメ用のバレル部52に固定されたリード線61が、軸線G方向から見て角度間隔をおいて通されている。また、この弾性シール材85は外筒81の上端部の小径筒部83を縮径するように圧縮することで、センサ101の後端部のシールが保持されるように構成されている。また、弾性シール材85の後端部中央空孔には、撥水性及び疎水性のある外気取入れ用のフィルタ40が嵌め込まれている(図5参照)。そして、この弾性シール材85の後端部中央空孔における、フィルタ40の先端側には、絶縁材からなり先端側に大径部45を有して径違い円柱体をなすフィルタ支持部材41のその後端側の小径部43が嵌合されている。また、その小径部43の後端向き面をフィルタ40の先端に当接させて、それを支持している。なお、リード線61はこのフィルタ支持部材41における大径部45に、先後に貫通された通孔を通されている。本例センサ(組立て体)101は、上記したようにその全体が構成されている。
ここで、本例センサ101を構成する一対の絶縁部材71,71、及びこれへの端子金具51の組付けについて、その詳細を図5〜図12等を参照して説明する。各側の絶縁部材71は、上記もしたように、電気的絶縁材(セラミック)からなり、ブロック状のものとされている。ただし、本例では、各側の絶縁部材71は、同一(同一構造、同一寸法)のものとされており、概略、四角形板(厚板)からなる基体(基板)70を有している(図8、図9参照)。一方、上記した各端子金具51は、この一対の絶縁部材71が対向するように配置されたとき、この内側の閉じ面72において圧接部59を位置させて、センサ素子21をその両表面26側から挟むように配置される。すなわち、各絶縁部材71は、各端子金具51を、その対向する閉じ面72に、圧接部形成部55を向き合わせて組み付けられているが、詳しくは次のように構成されている。
すなわち、この一対の各絶縁部材71は、図8、図9に示されるように、各基体(基板)70において、互いに向き合う閉じ面72の各側76,77に、両者を閉じ面72を合わせるように閉じるとき、相互に、凹凸が嵌合して位置決めされるように構成されている。具体的には、一方の絶縁部材71の閉じ面72の一側77寄り部位の先後の中間部位には、閉じ面72において隆起する凸部77bを有している。そして、その閉じ面72の他側76寄り部位の先後の中間部位には、相手側の絶縁部材71の凸部77bが嵌合する凹部76bが、先後において隆起する隆起部76cにおいて陥没するように形成されている。したがって、このような両絶縁部材71が対向させられて閉じられることにより、内側に先後に貫通する横断面矩形の空所73が形成されるように構成されている(図13参照)。また、このような空所73を形成する各絶縁部材71における閉じ面72には、上記した端子金具51における圧接部形成部55が配置され、この対向配置される両端子金具51における各圧接部形成部55に挟まれる空間に、センサ素子21が挿入されるように構成される。本例では、両絶縁部材71を閉じる前の各絶縁部材71に、後述するように端子金具51が組みつけられる。
また、各絶縁部材71は、その後端面74aと先端面75aにおいて、上記もしたように、幅方向にそれぞれ間隔をおいて、自身の閉じ面72から背面78に向けて切り込まれた切込み溝部74,75が切り込み形成されている(図2、図3、図8、図9等参照)。すなわち、各絶縁部材71の先後の各端面74a、75aにおいては、仕切り用凸部74b,75bを介して、各2つの切込み溝部74、75が形成されている。この各切込み溝部74、75は、その溝幅が、端子金具51における各外向き屈曲部53、57が略隙間なく嵌入できるよう、外向き屈曲部53、57の幅Wと同じか少し広めとされている。そして、溝底(底面)までの深さは、各外向き屈曲部53、57の板厚より大きく設定されている(図2の拡大図参照)。
各絶縁部材71の後端面74a、及び切込み溝部74の溝底は、上記もしたように閉じ面72と直角に交差するものとされている。一方、各絶縁部材71の先端面75aは閉じ面72に直角に交差するものとされているが、そこに形成されている切込み溝部75は、その溝底が、背面78に向かうに従い、絶縁部材71の後端面74aに近づく形で傾斜状切込み溝部(以下、傾斜状切込み溝部75ともいう)をなしている(図2の拡大図参照)。本例では、閉じ面72と、傾斜状切込み溝部75とのなす角は、鋭角に曲げられた先端側外向き屈曲部の角θと、同じに設定されている(図2の拡大図参照)。以下、後端面74aの切込み溝部74は、後端側切込み溝部74ともいい、先端面75aの切込み溝部75は、先端側切込み溝部75ともいう。なお、各絶縁部材71の背面78は、先端面75a寄り部位78aと後端面74a寄り部位78bとを除いて平面状に凹設されている(図8、図9等参照)。そして、この凹設されている背面(凹面)78部位に、上記もしたように、挟み付け部材91における内向き突出部93の先端が入り込まされるように形成されている(図2、図4等参照)。
さらに、本例では、絶縁部材71の後端面74aのうち、背面78とのなすコーナーに、切込み溝部74の背面78寄り部位の溝幅が広がるように背面側切欠き凹部74kが、そのコーナーに沿って切欠き形成されている(図2の拡大図、図8等参照)。この背面側切欠き凹部74kは、側面視(図8の矢印Eから見たとき)、L形に切欠き形成されている。そして、端子金具51における圧接部形成部55を、図8、図9に示した絶縁部材における閉じ面72に沿わせて、各外向き屈曲部53,57を各切込み溝部74、75に入り込ませたとき、後端側外向き屈曲部53における側部に設けられた凸部54が、この背面側切欠き凹部74kに嵌り込み、背面側切欠き凹部74kにおける背面(外)向き壁面74wに係止される構成とされている(図2、図3等参照)。すなわち、この凸部54が背面側切欠き凹部74kにおける背面(外)向き壁面74wに係止されることで、この凸部54は、閉じ面72側への移動が規制される構成とされている(図2、図3参照)。なお、両外向き屈曲部53、57が、各切込み溝部74,75に嵌り込んでいるとき、自身のバネ性により、本例では、その両外向き屈曲部53、57が絶縁部材71を先後において挟み付けるように形成されている。
しかして、上記構成の本例のセンサ101は、下部の半組立体100とは、別に、前記した上部の半組立体102を組立てる。この組み立ては、上記においても説明したが、より詳しくは次のようである。すなわち、図5に示したように、フィルタ40をはめ込んだ弾性シール材85、及びフィルタ支持部材41の通孔に、後端側からリード線61の先端を通して引き出しておく。引き出されたこのリード線61の先端に、端子金具51のバレル部52を圧着しておく。
そして、このような各端子金具51の圧接部形成部55、及び後端側外向き屈曲部53、及び先端側外向き屈曲部57を、各絶縁部材71に組付ける。すなわち、各端子金具21の圧接部形成部55の上端の後端側外向き屈曲部53と、下端の先端側外向き屈曲部57とを、絶縁部材71の先後において切り込まれた切込み溝部74,75に嵌合させると共に、圧接部形成部55を閉じ面72において先後に沿わせるようにしつつ、凸部54を背面側切欠き凹部74kに嵌り込ませる。こうして各端子金具51を各絶縁部材71に組み付ける。図10は、その組み付け後の状態を示す斜視図であり、これは例えば図11に示したような手順で行えばよい。なお、図中、リード線は省略している。
図11−Aに示したように、各絶縁部材71に対して、上記形状に形成されている端子金具51を対向させる。次に、図11−Bに示したように、端子金具51の先端側外向き屈曲部57を、絶縁部材71の先端側切込み溝部75に係合させる。同時に、端子金具51の後端部位(例えばバレル部52、及びクランク部52b)を掴んで、両外向き屈曲部が開脚するように、後方に引き寄せる。次に、図11−Cに示したように、先端側外向き屈曲部57を、絶縁部材71の先端側切込み溝部75に押込むと共に、後端側外向き屈曲部53における凸部54が、絶縁部材71の後端面74aを背面78側に向けて乗り越えるようにする。そして、後端側外向き屈曲部53を切欠き溝部74に入り込ませると共に、その凸部54が背面側切欠き凹部74kに嵌り込むようにする。こうして、図11−Dに示したように、各端子金具を、両外向き屈曲部53、57が両切込み溝部74,75に適正に嵌り込む様にすることで、各端子金具51は絶縁部材71に組み付けられる。本例では、このとき、各端子金具51は、両外向き屈曲部53、57がバネ性により絶縁部材71を先後に挟み付ける。これにより、各端子金具51は相互に接触することなく、横方、及び先後方向(上下方向)への移動が規制されると共に、閉じ面72から離間する方にも動くことなく、安定して組み付けられる。
なお、図12−Bに示したように、端子金具51における両外向き屈曲部53,57の双方を工具(図示せず)で開脚状に広げておき、その状態で、圧接部形成部55を絶縁部材71の閉じ面72に当接させるように端子金具51を押し、そして、その開脚状態を解除して、図12−Cに示したように、両外向き屈曲部53,57を両切込み溝部74,75に入り込ませると共に、凸部54を背面側切欠き凹部74kに嵌り込ませるようにしてもよい。
このようにして端子金具を組付けた後は、図13に示したように、各端子金具51を組み付けた各絶縁部材71を、閉じ面72が対向するようにして、素子21を挟み付ける方向に閉じ、互いの凹部76bに、相手方の絶縁部材71の凸部77bを嵌合させる。そして、挟み付け部材91にて、両絶縁部材を挟み付ける。そして、その後、図5に示した筒状体81内に、これらを含む各部品を収容し、位置決めすることで、図14の上に示した上部の半組立体102を得、センサとしての組立を行えばよい。本例では、このような各絶縁部材71への端子金具51の組付け過程等において次のような効果が得られる。
すなわち、本例では、傾斜状切込み溝部をなしている先端側切込み溝部75に嵌り込む外向き屈曲部57は、この傾斜状切込み溝部75の溝底に沿うように鋭角状に折り曲げられており、その形状において傾斜状切込み溝部75に嵌り込む(図2、図3、図10参照)。さらに、本例では、後端側外向き屈曲部53における凸部54が、絶縁部材71の後端面74aの背面側切欠き凹部74kに嵌り込んで、その屈曲部53が切欠き溝部74に嵌り込んでいる(図2、図3、図13参照)。したがって、端子金具51における圧接部形成部55は、閉じ面72から離間する(分離する)方向に意に反して動かない。このため端子金具51の各絶縁部材71への組み付けの安定性が得られる。また、その後、上記したように、一対の絶縁部材71を閉じて、これを挟み付け部材91にて挟み付けて絶縁部材組立体(ユニット)とする過程においても、端子金具51は絶縁部材71内で安定して保持させ得る。これにより、その後もこのように組立られて閉じられた両絶縁部材71内に素子21の後端側を挿入したり、端子金具51を素子21の電極端子25を押付けるなどの工程においても、端子金具51の動きやズレもなく安定して行うことができる。
そして重要なのは、本例では端子金具51が、従来技術のように絶縁部材71の背面78側に回り込む形の折り返し状とはなっていないことである。すなわち、上記した従来技術の係止部に相当する、圧接部形成部55の先後の各外向き屈曲部が絶縁部材71の背面78側に回り込む形の折り返し状とはなっているものでは、各切込み溝部74,75に入り込ませるにしても、その形状に基づき、外向き屈曲部を工具で大きく開くように変形させる必要がある。これにより、作業手間が大きくなるし、その変形後のスプリングバックによる打撃等によって絶縁部材71にワレ、カケ等の損傷を発生させる危険性がある。これに対して上記例では、端子金具51の屈曲部が、従来技術のように絶縁部材71の背面78側に回り込む形の折り返し状とはなっていないから、その変形量も小さくてすむ。したがって、絶縁部材71への端子金具51の組付けも容易にできるし、絶縁部材71を損傷させる危険性も小さくできるため、組付け歩留まりの低下も防止できるという効果が得られる。
なお、各端子金具51を組み付けた各絶縁部材71を閉じて、この閉じた両絶縁部材71をバネ性のある挟み付け部材91で包囲するように外嵌めした後は、図5に示した筒状体81内に、これらを含む各部品を収容し、位置決めすることで、図14の上に示した上部の半組立体102を得られるが、この収容、位置決めにおいては、リード線61の後端側を引張り、フィルタ支持部材41の小径部43を、弾性シール材85の空孔内に押込み、内部のフィルタ40を支持するようにする。
以後は、別途、組み立てある上記した素子21を含む下方の半組立体100と、前記した上方の半組立体102とを、図14に示したように上下に同軸状に配置する。そして下方の半組立体100において突出する素子21の後端寄り部位23を、端子金具51を収容している両絶縁部材71内のうち、その対向する端子金具51の圧接部59相互間に相対的に挿入する。同時に、筒状体81の先端部を金具本体11の後端寄り部位の円筒部15の外周面に嵌合させる。こうすることで、図15に示した仕掛品103となる。
次に、図15の状態において、筒状体81における先後位置のうち挟み付け部材91に対応する部位82(矢印部位)を、図示しないダイスで、図4の放射状矢印で示したように、縮径状に丸カシメして、内部の挟み付け部材91を縮径状に圧縮する。こうすることで、その対向する内向き突出部93が、その両者間にある両絶縁部材71相互を強くはさみつける。これにより、内向き突出部93を含む挟み付け部材91は変形し、素子21を挟み付ける方向に閉じられた絶縁部材71相互間にある、端子金具51の圧接部形成部55の圧接部59は、素子21の電極25に押付けられる形で圧接され、その間の電気的導通が保持される。なお、このカシメ後、両絶縁部材71相互の間には、図4に示したように微小な空隙Sが残るようにするのがよい。そして、図15中、例えば、筒状体81の先端部のうち、金具本体11の後端寄り部位の円筒部15の外周面に嵌合させた部位(矢印部位)をカシメて、周方向に全周レーザ溶接する。また、弾性シール材85に対応する筒状体81の小径筒部83の外周面部位(矢印部位)を縮径状にかしめてシールを確保する。こうすることで図1のセンサ101が得られる。
上記例では、傾斜状切込み溝部を、絶縁部材71の先端面75aにおいてのみ具体化(適用)し、鋭角状に折り曲げた外向き屈曲部57もこの先端面75aの傾斜状切込み溝部75に嵌り込むもののみとしたが、傾斜状切込み溝部は、後端面74aにおいてのみ具体化してもよいし、両端面74a、75aにおいて具体化してもよい。本発明では、鋭角状に折り曲げる外向き屈曲部の少なくとも、いずれか1つが傾斜状切込み溝部に嵌り込むように形成してあればよい。ただし、絶縁部材71における先端側切込み溝部は傾斜状切込み溝部とするのが好ましい。そして、いずれの切込み溝部であるとしても、端子金具51を前記絶縁部材71に組み付けたとき、前記両外向き屈曲部が自身のバネ性で、該絶縁部材71の先端面75aと後端面74aとを挟み付けるように、端子金具51を形成するのが好ましい。
また、上記例では、絶縁部材71の後端面74aと、背面78とのなすコーナーに、切込み溝部74の背面寄り部位の溝幅が広がるように背面側切欠き凹部74kが形成されており、端子金具51の外向き屈曲部における側部の両側に、この背面側切欠き凹部74kに嵌り込む凸部54が突出状に設けられており、端子金具51が絶縁部材71に組み付けられているとき、この両凸部54が背面側切欠き凹部74kに嵌り込まされて該背面側切欠き凹部74kにおける背面向き壁面74wに係止され、閉じ面72側への移動が規制されている場合を説明した。しかし、背面側切欠き凹部74kは、絶縁部材71の先端面75aと、背面78とのなすコーナーのみに、或いは、前記コーナーとの双方に形成されていてもよい。そして、このような背面側切欠き凹部74kに嵌り込む凸部54は、外向き屈曲部における側部の片側にのみに突出形成されているものでもよい。
さらに、上記例では、背面側切欠き凹部74kが、傾斜状切込み溝部でない後端側切込み溝部74の背面寄り部位に形成されている場合を例示したが、傾斜状切込み溝部75の背面寄り部位に形成されており、この背面側切欠き凹部に凸部を入り込ますようにしてもよい。すなわち、上記例における先端側外向き屈曲部57における側部に、同様の凸部を形成しておけばよい。本発明では、端子金具51が、絶縁部材71の閉じ面72側に離間するのを防止する観点からして、傾斜状切込み溝部、背面側切欠き凹部、さらには、これらに嵌合する外向き屈曲部、及びその側部の凸部は、適宜に組み合わせて具体化すればよい。
上記各例では、一対の絶縁部材71は、相互に共通部品からなるものとしたが、2つの絶縁部材71は、形状、構造が異なるものとしても具体化できる。また、上記において例示したセンサ101では、両絶縁部材71を閉じた状態を保持するのに、別途、バネ性を有する環状の挟み付け部材を用いて、両絶縁部材71を閉じる形で挟み付けるようにしたが、これに代えて、例えば、接着剤で仮止め、又は接着して、両絶縁部材71を閉じた状態を保持しておき、筒状体自体で、両絶縁部材71を閉じるように挟み付けるようにしてもよい。したがって、両絶縁部材71の挟み付けによる素子21の電極に対する端子金具51の圧接を、外側から筒状体を加締めるなどによる変形のみに依存するような場合には、独立の挟み付け部材は不要である。また、独立の挟み付け部材を用いるとしても、環状でなく、例えば、U字形のバネからなる部材で挟むようにしてもよい。
また、本発明のセンサを構成する端子金具51及び絶縁部材71、さらには素子21は、上記のものに限定されるものではなく、適宜の形状、構成のものとして具体化できる。すなわち、本発明は、端子金具51や絶縁部材71の形状、構造、及びその数に関係なく具体化できるなど、適宜に設計変更して具体化できる。また、本発明は素子21における電極端子の数に関係なく具体化できることは言うまでもない。
この他、本発明のセンサは、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜にその構造、構成を設計変更して具体化できる。また、上記においては酸素センサにおいて具体化したが、本発明に係るセンサは、全領域空燃比センサ、温度センサなどその他のセンサにおいても具体化できる。
11 金具本体
21 センサ素子
23 センサ素子の後端寄り部位
25 電極端子
26 センサ素子の表面
51 端子金具
53、57 外向き屈曲部
54 外向き屈曲部における側部の凸部
55 圧接部形成部
59 端子金具の圧接部
61 リード線
71 絶縁部材
72 絶縁部材の閉じ面
74a 絶縁部材の後端面
74、75切込み溝部
74k 背面側切欠き凹部
74w 背面向き壁面
75a 絶縁部材の先端面
75 切込み溝部(傾斜状切込み溝部)
78 絶縁部材の背面
101 センサ

Claims (5)

  1. 測定対象に向けられる先端側に検出部を有すると共に、後端寄り部位の対向する両表面に電極端子を備えてなる板状又は棒状のセンサ素子を、筒状をなす金具本体の内部を通して配置し、該センサ素子の後端寄り部位を、該金具本体の後端から後方へ突出させ、前記各電極端子に、外部に引き出されるリード線の先端に接続される各端子金具が押付けられることによって電気的接続が保持されてなるセンサであって、
    各端子金具は、バネ性を有する金属板からなり、前記電極端子に圧接される圧接部を有して先後方向に延びる圧接部形成部を備えている一方、
    該各端子金具は、電気的絶縁材からなり、対向するように配置された一対の絶縁部材の内側に前記圧接部を位置させて前記センサ素子をその両表面側から挟むように配置されていると共に、各絶縁部材に、その対向する閉じ面に前記圧接部形成部を向き合わせて組み付けられてなるセンサにおいて、
    前記各絶縁部材には、その先後の両端面に、自身の閉じ面から反対側の背面に向けて切込まれる形の切込み溝部を有しており、しかも、各絶縁部材における少なくとも先後の一方の該切込み溝部は、その溝底が、前記背面に向かうに従い、先又は後である他方の端面に近づくよう形成された傾斜状切込み溝部をなしており、
    前記各端子金具における前記圧接部形成部には、前記絶縁部材の背面側に回りこむことなく、先後の前記両切込み溝部に嵌り込むように外向きに折り曲げられた外向き屈曲部を備えていると共に、
    前記傾斜状切込み溝部に嵌り込む少なくとも一方の該外向き屈曲部は、この傾斜状切込み溝部の溝底に沿うように鋭角状に折り曲げられており、
    前記各端子金具は、その両外向き屈曲部を、先後の前記両切込み溝部に嵌り込ませて該絶縁部材に組み付けられていることを特徴とするセンサ。
  2. 前記傾斜状切込み溝部は、前記絶縁部材における先端面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記端子金具を前記絶縁部材に組み付けたとき、前記両外向き屈曲部が、自身のバネ性によって該絶縁部材の先端面と後端面とを挟み付けていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のセンサ。
  4. 前記絶縁部材の先端面又は後端面の少なくとも一方の端面と、前記背面とのなすコーナーに、前記切込み溝部の該背面寄り部位の溝幅が広がるように背面側切欠き凹部が形成されている一方、前記端子金具の前記外向き屈曲部における側部の少なくとも一側に、この背面側切欠き凹部に嵌り込む凸部が突出状に設けられており、
    前記端子金具が前記絶縁部材に組み付けられているとき、この凸部が前記背面側切欠き凹部に嵌り込まされて該背面側切欠き凹部における背面向き壁面に係止され、閉じ面側への移動が規制されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサ。
  5. 前記背面側切欠き凹部が、前記傾斜状切込み溝部でない切込み溝部の該背面寄り部位に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のセンサ。
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