JP4046002B2 - エンジンの燃料系統保護装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃料系統保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、樹脂性の吸気通路の固定部を、この固定部を補強することにより剪断方向に損傷する吸気通路の脆弱部とこの吸気通路が損傷する剪断方向方向に位置する燃料系部品との間に配置される保護部材で補強することで、エンジンルームが変形する車両衝突時等による吸気通路の変形及び損傷によって、燃料系部品を保護するようにしたものが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−35228号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1は、上部インテークマニホールドの脆弱部の変形及び損傷に対して燃料系部材を保護しているに過ぎず、車両衝突時に、様々な方向からのエンジンルーム内高剛性部品の接触や、車両変形によるインテークマニホールド生存空間の減少に対しては、燃料系部品を効果的に保護することができない虞があり、場合によっては燃料系部品を圧縮し、破壊させてしまう可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る内燃機関の燃料系統保護装置は、エンジン本体の側壁に接続された樹脂製の吸気マニホールドと、エンジン本体の側壁と湾曲した吸気マニホールドとに挟まれた空間に、エンジン気筒列方向に沿って配設された燃料系部材と、
エンジン本体に対して固定され、燃料系部材を保護するように、この燃料系部材の周囲を覆うプロテクタと、を備え、プロテクタは、エンジン本体の側壁側から吸気マニホールドに向かって延びる2つの側片部と、両側片部の先端を繋ぐ細長い板状の上片部と、を有し、吸気マニホールドは、プロテクタの上片部に向かって延び、先端がプロテクタの上片部に近接し、上片部を挟んでエンジン本体部と向かい合うリブを有することを特徴としている。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、吸気マニホールドに形成されたリブがプロテクタに当接することで、プロテクタのエンジン本体側に向かってめくれ上がるような変形が規制され、燃料系部材が配設された空間がプロテクタによって確保されて燃料系部材を確実に保護することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明に係るエンジンの燃料系統保護装置の全体構成を示している。尚、本実施例は4気筒のエンジンに適用したものであり、図1の紙面垂直方向が車両前後方向となる。
【0009】
アルミ合金等の金属材料からなるシリンダヘッド1は、シリンダブロック(図示せず)とともにエンジン本体を構成している。
【0010】
このシリンダヘッド1の一方の側壁2、すなわちエンジン本体の一方の側壁2には、樹脂製の吸気マニホールド3が接続されている。
【0011】
吸気マニホールド3は、エンジンの気筒数に対応した数の分岐管を連結した構造となっていると共に、シリンダヘッド1の上方に向かって全体が湾曲した形状となるよう形成されている。
【0012】
この吸気マニホールド3には、エアクリーナ30が一体に形成されている。ここで吸気の流れを簡単に説明すると、吸気導入口31からエアクリーナ30内に導入された吸気は、吸気吐出口32から図示せぬダクトを介して吸気マニホールド3のコレクタ部33に設けられた吸気導入口34に供給されている。
【0013】
吸気マニホールド3と、シリンダヘッド1の一方の側壁2とにより挟まれた空間4には、燃料系統の一部をなす燃料系部材としての燃料噴射装置5が配設されている。この燃料噴射装置は、各気筒毎に設けられた燃料噴射弁6及び気筒列方向に延設されてこれら燃料噴射弁6に燃料を送るフューエルチューブ7を備えている。フューエルチューブ7への燃料の供給は図外の燃料タンク(図示せず)から燃料パイプ8を通して行われる。また、この空間4には、燃料噴射装置5を保護するように、この燃料噴射装置5の周囲を覆うプロテクタ9が配設されている。
【0014】
吸気マニホールド3は、振動溶着によって互いに接合されたアッパーブランチ10とロアブランチ11とからなっている。
【0015】
アッパーブランチ10は、吸気流通方向に略沿った分割面12を有し、この分割面12にて第1部材13と第2部材14とが振動溶着によって接合されたものであって、この分割面12の吸気下流側の端部12aは、空間4の反対側となる第2部材14の外表面上に位置するように形成されている。そして、ロアブランチ11には、図2に示すように、燃料噴射弁6ががサブアッセンブリされたフューエルチューブ7が固定されている。
【0016】
プロテクタ9は、鉄等の剛性の高い金属材料からなっており、図1〜図3に示すように、シリンダヘッド1の一方の側壁2から斜め上方に延びる2つの側辺部15と、2つの側辺部15の先端を繋ぐ細長い矩形板状の上片部16と、からなり、2つの側片部15の略L字形状の先端が、それぞれ上片部16の端部に溶接されている。そして、プロテクタ9は、シリンダヘッド1の一方の側壁2に対して、エンジン上方側では、僅かな間隙17を隔てて非接触状態を保ち、エンジン下方側でボルト18により固定されている。換言すれば、プロテクタ9は、シリンダヘッド1の一方の側壁2に対して、エンジン上方側では、シリンダヘッド1の一方の側壁2の上部に形成された係止部29と僅かな間隙17を隔てて対向している。
【0017】
側片部15は、図3に示すように、フューエルチューブ7の一端面を覆う第1側壁19と、フューエルチューブ7の一端をフューエルチューブ7の長手方向に沿って覆う第2側壁20と、シリンダヘッド1の一方の側壁2に沿った平板状の取付壁21と、を有し、取付壁21がロアブランチ11を介してシリンダヘッド1の一方の側壁2にボルト18により固定されている。より詳しくは、取付壁21とロアブランチ11の両端部とは、ボルト18により共締めされている。
【0018】
側片部15について詳述すれば、本実施例における側片部15は、略L形状の平板を2箇所で折曲することによって得られる3次元構造であり、第1側壁19と第2側壁20とが互いに連続し、取付壁21は第1側壁19を介して第2側壁20と連続しているものである。そして、第1側壁19の先端と第2側壁20の先端とによって、側片部15の略L字形状の先端が形成されている。
【0019】
つまり、プロテクタ9の両端は、上片部16と両側片部15,15とにより箱形状となっている。また、側片部15の取付壁21は、一部がロアブランチ11に対して当接し、ロアブランチ11に当接した部分がボルト18によって固定された構造となっている。
【0020】
一方、上片部16は、図1及び図2に示すように、燃料噴射装置5の斜め上方に気筒列方向に沿って延在している。この上片部16には、図3に示すように、主として軽量化を図るために複数の肉抜き穴22が形成されていると共に、吸気マニホールド3側となる先端側に上片部16の長手方向に沿って延びるビード23が形成されている。このビード23は、シリンダヘッド1上方側に向かって凸となる窪みであって、プレス加工によって形成される。
【0021】
そして、吸気マニホールド3のアッパーブランチ10には、図1及び図2に示すように、各分岐管(4つ)毎に、吸気流通方向に沿って延びるリブ24が、それぞれ2つづつ形成されている。これらのリブ24は、上片部16の吸気マニホールド3側の先端の上面16aに対して、リブ24の先端24aが僅かな間隙25を隔てて対向するよう形成されている。詳述すれば、各リブ24は、先端24aが、ビード23よりも吸気マニホールド3側となる上片部16の上面16aと対向するように形成されている。
【0022】
尚、吸気マニホールド3に形成されるリブ24は、各分岐管毎に設けられていればよく、上述した実施例のように各分岐管に形成されるリブの数は2つに限定されるものではない。
【0023】
車両衝突によってエンジンルームが変形し、図4の矢印F方向から吸気マニホールド3に大きな衝撃荷重が作用した場合、吸気マニホールド3は、アッパーブランチ10とロアブランチ11の接合面に沿った第1破断予想線26、もしくはアッパーブランチの分割面12に略沿った第2破断予想線27のいずれかから破断すると予想される。
【0024】
ここで、第1破断予想線27から吸気マニホールド3が破断した場合のプロテクタ9の挙動について説明する。
【0025】
図5に示すように、吸気マニホールド3が第1破断予想線26から破断し、アッパーブランチ10がシリンダヘッド1側に向かって傾くと、プロテクタ9の上片部16の先端がアッパーブランチ10に当接し、プロテクタ9に対して矢印f方向、すなわち吸気マニホールド3側から荷重が入力される。
【0026】
このときのプロテクタ9は、プロテクタ9全体として、シリンダヘッド1側に向かってめくれ上がるように変形しようとするが、上片部16先端の上面がアッパーブランチ10に設けられたリブ24に引っ掛かることにより、プロテクタ9のシリンダヘッド1側に向かってめくれ上がろうとする変形は抑制される。
【0027】
そして、図5に示す状態のプロテクタ9にさらに吸気マニホールド3側から荷重が入力、換言すればプロテクタ9に対して過度の荷重が入力されると、図6に示すように、プロテクタ9は、自身の剛性のみでは支えきれず、プロテクタ9のエンジン上方側がシリンダヘッド1に形成された係止部29に突き当たる。つまり、プロテクタ9のシリンダヘッド1側への倒れ込みによって、間隙17が消失し、プロテクタ9のエンジン上方側がシリンダヘッド1、より詳しくは係止部29によって支持される。換言すれば、プロテクタ9は、エンジン本体側に向かって所定量(間隙17に相当する量)以上倒れ込むと、シリンダヘッド1の一方の側壁2の上部に設けられた係止部29と当接する。
【0028】
すなわち、プロテクタ9は、プロテクタ9のエンジン下方側に加え、エンジン上方側もシリンダヘッド1によって支持されることになり、プロテクタ9に対して入力された過度の荷重がシリンダブロック1によって支持され、燃料噴射装置を保護する空間が確保される。
【0029】
ここで、プロテクタ9は、シリンダヘッド1に対して固定された側片部15の取付壁21に強度を上げるためのリブ等が設けられておらず、取付壁21は平板状となっている。また、上片部16の先端側はビード23によって剛性が上げられ、上片部16の基端側は両側片部15,15が接合されることによって箱形状となり同じく剛性が上がっている。そのため、プロテクタ9に吸気マニホールド3側から荷重が入力されると、プロテクタ9は、図7に示すように、取付壁21から変形することになり、この変形により、プロテクタ9は全体としてシリンダヘッド1側に向かってめくれ上がろうとする。
【0030】
尚、プロテクタ9の挙動は、第2破断線27から吸気マニホールド3が破断した場合も、第1破断線26から吸気マニホールド3が破断した場合と同様である。
【0031】
このように、吸気マニホールド3の変形もしくは破壊によりプロテクタ9に荷重が入力され、プロテクタ9がシリンダヘッド1側に向かってめくれ上がるように変形しようとしても、プロテクタ9の上片部16先端の上面16aが吸気マニホールド3に形成されたリブ24に当接し引っ掛かることにより、シリンダヘッド1側に向かってめくれ上がろうとするプロテクタ9の変形が抑制され、燃料噴射装置5を保護する空間を積極的に確保することができる。
【0032】
また、プロテクタ9は、シリンダヘッド1に対して固定された取付壁21が平板状で他の部位に比べて剛性が小さいため、この取付壁21を起点に変形する。そのため、プロテクタ9は、取付壁21を起点に、シリンダヘッド1側に向かってめくれ上がるよう変形する。つまり、吸気マニホールド3側からの荷重入力に対して、プロテクタ9は、一定方向にのみ変形し、この一定方向の変形を抑制するようリブ24が設けられているので、燃料噴射装置5を保護する空間を積極的に確保することができる。
【0033】
そして、プロテクタ9に更に大きな荷重が入力された場合には、プロテクタ9のエンジン上方側がシリンダヘッド1の係止部29に突き当たるので、過度の荷重入力があった場合でも燃料噴射装置5を保護する空間を確実に確保することができる。
【0034】
また、アッパーブランチ10に設けられたリブ24は、各分岐管毎に設けられているので、アッパーブランチ10が気筒列方向に沿って一様に変形もしくは破壊しなかった場合であっても、確実にプロテクタ9の上片部16先端の上面16aを吸気マニホールド3に形成されたリブ24に当接させ引っ掛けることができる。
【0035】
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
【0036】
(1) エンジンの燃料系統保護装置は、エンジン本体の側壁と、エンジン本体の側壁に接続された湾曲した樹脂製の吸気マニホールドと、に挟まれた空間に配設された燃料系部材の周囲を覆うプロテクタを有し、プロテクタがエンジン本体側に向かってめくれ上がるように変形した際に、この変形を規制するようプロテクタに対して当接するリブが、吸気マニホールドに形成されている。つまり、吸気マニホールドに形成されたリブがプロテクタに当接することで、プロテクタのエンジン本体側に向かってめくれ上がるような変形が規制され、燃料系部材が配設された空間がプロテクタによって確保されて燃料系部材を確実に保護することができる。
【0037】
(2) 上記(1)に記載のエンジンの燃料系統保護装置は、より具体的には、プロテクタがエンジン本体側に向かって所定量以上倒れ込んだ際に、このプロテクタに当接する係止部がエンジン本体に設けられている。これによって、燃料系部材を保護する空間を積極的に残すことができ、燃料系部材の損傷を防止することができる。
【0038】
(3) エンジンの燃料系統保護装置は、エンジン本体の側壁に接続された樹脂製の吸気マニホールドと、エンジン本体の側壁と湾曲した吸気マニホールドとに挟まれた空間に、エンジン気筒列方向に沿って配設された燃料系部材と、
エンジン本体に対して固定され、燃料系部材を保護するように、この燃料系部材の周囲を覆うプロテクタと、を備え、プロテクタは、エンジン本体の側壁側から吸気マニホールドに向かって延びる2つの側片部と、両側片部の先端を繋ぐ細長い板状の上片部と、を有し、吸気マニホールドは、プロテクタの上片部に向かって延び、先端がプロテクタの上片部に近接するリブを有する。プロテクタは、吸気マニホールド側からプロテクタに対して荷重が入力されると、側片部の取付壁が変形して、全体としてエンジン本体側に向かってめくれ上がるように変形する。これによって、エンジン本体の側壁と、エンジン本体の側壁に接続された湾曲した樹脂製の吸気マニホールドと、に挟まれた空間が狭まる方向に吸気マニホールドが変形すると、プロテクタと吸気マニホールドに設定されたリブとが当接し、プロテクタに覆われた燃料系部材を確実に保護することができる。
【0039】
(4) 上記(3)に記載のエンジンの燃料系統保護装置は、より具体的には、吸気マニホールドに形成されたリブが吸気マニホールドの各分岐管毎に形成されている。
【0040】
(5) 上記(3)または(4)に記載のエンジンの燃料系統保護装置において、プロテクタの側片部は、燃料系部材の一端面を覆う第1側壁と、燃料系部材の一端を燃料系部材の長手方向に沿って覆う第2側壁と、エンジン本体の側壁に対して固定された取付壁と、を有し、プロテクタの側片部の先端は、第1側壁の先端と第2側壁の先端とから構成され、取付壁は、第1側壁及び第2側壁の基端側に位置し、エンジン本体の側壁に沿った平板状を呈している。これによって、プロテクタをエンジン本体の側壁に対して固定する取付壁が、平板状となっているため、プロテクタに外部から応力が作用した際には、この取付壁を起点としてプロテクタを変形させることができる。
【0041】
(6) 上記(5)に記載のエンジンの燃料系統保護装置において、吸気マニホールド側からプロテクタに対して過度の荷重が入力されると、プロテクタがエンジン本体に対して突き当たるよう構成されている。これによって、燃料系部材を保護する空間を積極的に残すことができ、燃料系部材の損傷を防止することができる。
【0042】
以上説明したきた本発明について別の観点で次のように説明できる。エンジン本体の吸気取入口であるロアブランチ11の上部にエンジン内に燃料を供給する燃料供給装置を設け、エンジン本体上方から吸気取入口に接続するよう湾曲させた吸気マニホールドとしてのアッパーブランチ10を設けたエンジンの吸気装置において、車両の衝突変形に伴い、前記アッパーブランチ10がエンジン本体側へ移動するよう倒れ込んだ時に、アッパーブランチ10と燃料系部材との干渉を防止するよう燃料系部材を覆うプロテクタ9をエンジン本体に取り付け、該プロテクタ9は下部位置でエンジン本体に固定されており、前記吸気マニホールドのエンジン本体側への移動に伴いアッパーブランチ10がプロテクタ9に干渉する。この時、プロテクタ9はエンジン側への移動時に、エンジン本体に固定されている取り付け部分(変形の起点)を中心として上方へめくれ上がる動きとなった場合でもこのプロテクタ9の上方への動きをアッパーブランチ10下部に設けたリブ24がプロテクタ9に係合してその動きを規制するためプロテクタ9は燃料供給装置を覆う位置に留まることができ、アッパーブランチ10と燃料供給装置との干渉を防止できる。
【0043】
更に、プロテクタ9はエンジン本体側へ所定量移動するとその移動がエンジン本体に設けられた係止部29で移動が規制されるため、プロテクタ9はその上方とエンジン側とから支えられ、確実にアッパーブランチ10の移動を規制することができる。
【0044】
また、プロテクタ9の矩形板状の上片部16には、アッパーブランチ10に沿って、すなわちエンジンのシリンダ配列方向に沿って、上片部16の長手方向に剛性確保のためにのビード23が形成されている。このビード23によりアッパーブランチ10の移動に伴いそのリブ24とプロテクタ9の上片部16とが最初に係合する位置が上片部16の端であっても中心付近であっても、プロテクタ9全体の上方へのめくれを抑えることができる。すなわち、衝突に伴いあらゆる角度でアッパーブランチ10とプロテクタ9とが干渉することが想定されるリブ24とプロテクタ9との係合位置は、プロテクタ9の上片部16のどこで係合するか不明であるが、上片部16全体の剛性を確保することによってどの位置で干渉しても確実にプロテクタ9全体のめくれ上がりを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの燃料系統保護装置の全体構成を示す説明図。
【図2】本発明に係るエンジンの燃料系統保護装置の要部断面図。
【図3】本発明に係るエンジンの燃料系統保護装置を構成するプロテクタの斜視図。
【図4】本発明に係るエンジンの燃料系統保護装置の側面図。
【図5】車両衝突時の変形状態を示す説明図。
【図6】車両衝突時の変形状態を示す説明図。
【図7】車両衝突時の変形状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
2…側壁
3…吸気マニホールド
4…空間
5…燃料噴射装置
9…プロテクタ
10…アッパーブランチ
11…ロアブランチ
15…側片部
16…上片部
24…リブ

Claims (4)

  1. エンジン本体の側壁に接続された樹脂製の吸気マニホールドと、
    エンジン本体の側壁と湾曲した吸気マニホールドとに挟まれた空間に、エンジン気筒列方向に沿って配設された燃料系部材と、
    エンジン本体に対して固定され、燃料系部材を保護するように、この燃料系部材の周囲を覆うプロテクタと、を備え、
    プロテクタは、エンジン本体の側壁側から吸気マニホールドに向かって延びる2つの側片部と、両側片部の先端を繋ぐ細長い板状の上片部と、を有し、
    吸気マニホールドは、プロテクタの上片部に向かって延び、先端がプロテクタの上片部に近接し、上片部を挟んでエンジン本体部と向かい合うリブを有することを特徴とするエンジンの燃料系統保護装置。
  2. 吸気マニホールドに形成されたリブは、吸気マニホールドの各分岐管毎に形成されていることを特徴とする請求項に記載のエンジンの燃料系統保護装置。
  3. プロテクタの側片部は、燃料系部材の一端面を覆う第1側壁と、燃料系部材の一端を燃料系部材の長手方向に沿って覆う第2側壁と、エンジン本体の側壁に対して固定された取付壁と、を有し、
    プロテクタの側片部の先端は、第1側壁の先端と第2側壁の先端とから構成され、
    取付壁は、第1側壁及び第2側壁の基端側に位置し、エンジン本体の側壁に沿った平板状を呈していることを特徴とする請求項またはに記載のエンジンの燃料系統保護装置。
  4. 吸気マニホールド側からプロテクタに対して過度の荷重が入力されると、プロテクタがエンジン本体に対して突き当たるよう構成されていることを特徴とする請求項に記載のエンジンの燃料系統保護装置。
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