JP2006329076A - 衝撃吸収パネル及び該パネルの内燃機関への取付構造 - Google Patents

衝撃吸収パネル及び該パネルの内燃機関への取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 衝撃荷重をアウタパネルで吸収緩和して衝撃吸収パネル全体の破損を回避し、保護機能を確実に発揮させる。
【解決手段】 樹脂製インナパネル13と衝撃荷重を受ける樹脂製アウタパネル15とを内部に中空部C2を有するように一体に結合する。アウタパネル15の剛性をインナパネル13の剛性よりも低く設定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、車両用内燃機関の燃料供給系部品を車両衝突時の衝撃から保護するプロテクタカバー等の衝撃吸収パネル及び該パネルの内燃機関への取付構造に関するものである。
特許文献1,2には、車両用インストルメントパネルに設けられたグローブボックスが開示されている。特許文献1では、インナパネルとアウタパネルとを内部に中空部を有するように一体に溶着し、かつ上記インナパネルのアウタパネル対向面に複数のインナリブを一体に突設して該インナリブを上記アウタパネルのインナパネル対向面に一体に溶着してリッドを構成し、ドアの剛性を確保している。
一方、特許文献2は、インナパネルとアウタパネルとを内部に中空部を有するように各々の周縁部を互いに係合させて一体に組み付け、かつ上記インナパネルのアウタパネル対向面に一体に突設した複数のインナリブ先端を上記アウタパネルのインナパネル対向面に一体に突設した複数のアウタリブの溝に係合させてドアの剛性を高めることにより、車両衝突時の衝撃荷重を受け止めるようにしている。
特許第3282928号公報(第4頁、図6) 特開2001−301531号公報(第3頁、図1)
ところで、例えば、車両用内燃機関においては、衝撃吸収パネルとしてのプロテクタカバーをインジェクタや燃料パイプ等の燃料供給系部品側に該部品と間隔を有するように配置して該部品を上記プロテクタカバーで覆うことにより、燃料供給系部品を車両衝突時の衝撃から保護するようにしている。
このような衝撃吸収パネルに上記の特許文献1,2の如き構造を採用すると、衝撃吸収パネルの剛性を確保することはできるが、アウタパネルに作用した衝撃荷重が緩和されることなくそのままリブを経てインナパネルに伝わり、衝撃吸収パネル全体が破損して保護機能を発揮できなくなるおそれがある。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、衝撃荷重をアウタパネルで吸収緩和して衝撃吸収パネル全体の破損を回避し、保護機能を確実に発揮させることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、樹脂製インナパネルと衝撃荷重を受ける樹脂製アウタパネルとを内部に中空部を有するように一体に結合してなる衝撃吸収パネル及び該パネルの内燃機関への取付構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1乃至5に記載の発明は、前者の衝撃吸収パネルに関するものであり、そのうち、請求項1に記載の発明は、上記アウタパネルの剛性は、上記インナパネルの剛性よりも低く設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、アウタパネルのインナパネル対向面には、複数のアウタリブがインナパネル側に向けて該インナパネルに当接しないように一体に突設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、インナパネルのアウタパネル対向面には、複数のインナリブがアウタリブ間に向けてアウタパネルに当接しないように一体に突設され、各アウタリブの突出長さは上記各インナリブの突出長さよりも長く設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、インナパネルのアウタパネル対向面には、複数のインナリブが各アウタリブと交差しかつアウタリブに非当接もしくは当接するように一体に突設されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、アウタパネルはエラストマ樹脂材で成形されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、後者の衝撃吸収パネルの内燃機関への取付構造に関するものであり、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の衝撃吸収パネルをインナパネルが内燃機関の燃料供給系部品側に向くようにかつ該部品と間隔を有するように配置して該部品を上記衝撃吸収パネルで覆い、この状態で該衝撃吸収パネルを上記内燃機関に取り付けることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、アウタパネルはインナパネルよりも剛性が低くなっている。したがって、アウタパネルが衝撃荷重を受けると、該アウタパネルが撓んだり破損することにより衝撃荷重を吸収緩和するため、インナパネルに大きな衝撃荷重が作用せず、衝撃吸収パネル全体の破損を回避して保護機能を確実に発揮させることができる。
請求項2に係る発明によれば、車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネルに加えてアウタリブも撓んだり破損することで衝撃荷重を吸収緩和し、衝撃吸収パネル全体の破損をさらに回避して保護機能を一段と確実に発揮させることができる。さらに、アウタリブの数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、アウタパネルの板厚を変えることなく、インナパネルよりも低剛性でかつ最適な剛性を有して衝撃荷重を吸収緩和できるアウタパネルを容易に得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネルに加えてアウタリブ及びインナリブも撓んだり破損することで衝撃荷重を吸収緩和し、衝撃吸収パネル全体の破損を一層回避して保護機能を益々確実に発揮させることができる。しかも、アウタリブがインナリブよりも先に対向パネルに当接して撓んだり破損するので、衝撃荷重を効率良く吸収緩和することができる。さらに、請求項2と同様に、アウタリブの数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、アウタパネルの板厚を変えることなく、インナパネルよりも低剛性でかつ最適な剛性を有して衝撃荷重を吸収緩和できるアウタパネルを容易に得ることができる。また、インナリブの数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、インナパネルの板厚を変えることなく、アウタパネルよりも高剛性でかつ最適な剛性を有するインナパネルを容易に得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項2と同様に、車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネルに加えてアウタリブも撓んだり破損することで衝撃荷重を吸収緩和し、衝撃吸収パネル全体の破損をさらに回避して保護機能を一段と確実に発揮させることができる。しかも、衝撃荷重を受けた際、アウタリブがインナリブを直接押圧することで該インナリブが撓むため、請求項2,3の場合のようにアウタリブがインナパネルを直接押圧する場合に比べて衝撃荷重を効率良く吸収緩和することができる。さらに、請求項2,3と同様に、アウタリブの数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、アウタパネルの板厚を変えることなく、インナパネルよりも低剛性でかつ最適な剛性を有して衝撃荷重を吸収緩和できるアウタパネルを容易に得ることができる。また、請求項3と同様に、インナリブの数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、インナパネルの板厚を変えることなく、アウタパネルよりも高剛性でかつ最適な剛性を有するインナパネルを容易に得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、アウタパネルはエラストマ樹脂材で成形されて高靱性になっているため、衝撃荷重の吸収性が良く、しかも衝撃荷重に十分に抗し得て衝撃吸収パネル全体の破損をより一層回避して保護機能を飛躍的に発揮させることができる。
請求項6に係る発明によれば、車両衝突時の衝撃荷重を衝撃吸収パネルで吸収緩和して、インジェクタや燃料パイプ等の燃料供給系部品が破損するのを防止することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図2はこの発明の実施形態1に係る衝撃吸収パネルとしてのプロテクタカバー1を車両用内熱機関の構成部品である樹脂製又は金属製の吸気マニホールド3外側に取り付けた状態におけるプロテクタカバー断面を示す斜視図である。
図2において、5は上記両吸気マニホールド3外側に配設された燃料供給系部品としてのインジェクタ、7は同じく両吸気マニホールド3外側に配設された燃料供給系部品としての燃料パイプであり、該燃料パイプ7は図示しないブラケットによって上記インジェクタ5の上方に水平に配置されている。
上記各吸気マニホールド3には、ネジ孔9aを有するボス部9が複数個一体に突設され、上記プロテクタカバー1をその裏面(後述するインナパネル13)が上記インジェクタ5及び燃料パイプ7側に向くように、かつ該インジェクタ5及び燃料パイプ7と間隔C1を有するように配置して、該インジェクタ5及び燃料パイプ7を上記プロテクタカバー1で覆い、この状態でボルト11を上記各ボス部9のネジ孔9aに螺合させることでプロテクタカバー1を上記両吸気マニホールド3に取り付けている。
上記プロテクタカバー1は、樹脂製インナパネル13と衝撃荷重を受ける樹脂製アウタパネル15とを備えている。これらインナパネル13及びアウタパネル15は、略上下方向に延びる縦面1aと、該縦面1aの上端及び下端から車両後方に延びる上面1b及び下面1cとによって断面略コ字状に形成され、図1に拡大して示すように、内部に中空部C2を有するようにアウタパネル対向面13aとインナパネル対向面15aとを対向させて各々の上下面1b,1cの両端縁部13b,15bを振動溶着により一体に溶着(結合)して構成されている。なお、この実施形態1では、インナパネル13とアウタパネル15とは、振動溶着法により互いに溶着したが、これに限らず、超音波溶着法、熱板溶着法等の他の溶着方法によって溶着するようにしてもよく、さらにはボルトにより締結してもよい。以下に述べる実施形態2,3においても同様である。
この発明の特徴として、上記アウタパネル15の剛性は、上記インナパネル13の剛性よりも低く設定されている。具体的には、上記アウタパネル15は例えばポリアミドを主成分とするエラストマ樹脂材で成形され、これにより、アウタパネル15は高靱性でインナパネル13の剛性よりも低くなっている。一方、上記インナパネル13は、ガラス繊維等の強化繊維(図示せず)を混入した強化繊維入り樹脂材で高剛性に成形されている。また、上記アウタパネル15の板厚T1は、インナパネル13の板厚T2よりも小さく(薄く)設定され、このことによっても、アウタパネル15は厚肉のインナパネル13よりも剛性が低く衝撃荷重に対して弱くなっている。なお、樹脂材の材質を変えることで、アウタパネル15をインナパネル13よりも低剛性にすれば、両パネル15,13の板厚T1,T2は同等の板厚であってもよく、また、インナパネル13は、強化繊維を混入しない樹脂材であってもよい。さらに、インナパネル13及びアウタパネル15を同じ樹脂材で成形する場合、アウタパネル15の板厚T1をインナパネル13の板厚T2よりも小さく設定する。これらのことは以下に述べる実施形態2,3においても同様である。
このように、実施形態1では、アウタパネル15をインナパネル13よりも薄くしてインナパネル13よりも低剛性にしている。したがって、正面(図2の矢印P1方向)や側面(図2の矢印P2方向)からの車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネル15が撓んだり破損することで衝撃荷重を吸収緩和し、これにより、インナパネル13に大きな衝撃荷重が作用せず、プロテクタカバー1全体の破損を回避してインジェクタ5や燃料パイプ7等の燃料供給系部品が破損するのを防止でき、保護機能を確実に発揮させることができる。
さらに、実施形態1では、アウタパネル15をエラストマ樹脂材で成形して高靱性にしているので、衝撃荷重の吸収性が良く、しかも衝撃荷重に十分に抗し得てプロテクタカバー1全体の破損をより一層回避して保護機能を飛躍的に発揮させることができる。
また、実施形態1では、インナパネル13を強化繊維入り樹脂材で成形して衝撃荷重に十分に抗し得るよう高剛性にしているので、プロテクタカバー1全体の破損を一層回避して保護機能をさらに確実に発揮させることができる。
(実施形態2)
図3は実施形態2に係るプロテクタカバー1の図1に相当する断面図である。実施形態2では、アウタパネル15にアウタリブ17を突設しているほかは、実施形態1と同様に構成されているので、同一構成箇所は実施形態1で用いた図面を代用して説明を省略することとし、以下、異なる点のみ説明する。
すなわち、実施形態2では、アウタパネル15のインナパネル対向面15a(中空部C2側の面)における縦面1aに、車幅方向に略水平に延びる複数のアウタリブ17を上下に所定の間隔をあけてインナパネル13側に向けて該インナパネル13のアウタパネル対向面13a(中空部C2側の面)に当接しないように一体に突設している。なお、アウタリブ17は上下方向に延びるように設けてもよく、また、インナパネル13及びアウタパネル15の各々の上下対向面を含む対向面13a,15a全体にアウタリブ17を設けてもよい。
したがって、実施形態2では、正面(図2の矢印P1方向)や側面(図2の矢印P2方向)からの車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネル15に加えてアウタリブ17も撓んだり破損することで衝撃荷重を吸収緩和し、インナパネル13に大きな衝撃荷重が作用せず、プロテクタカバー1全体の破損をさらに回避してインジェクタ5や燃料パイプ7等の燃料供給系部品が破損するのを防止でき、保護機能を一段と確実に発揮させることができる。
さらに、実施形態2では、アウタリブ17の数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、アウタパネル15の板厚T1を変えることなく、インナパネル13よりも低剛性でかつ最適な剛性を有して衝撃荷重を吸収緩和できるアウタパネル15を容易に得ることができる。
また、実施形態2においても実施形態1と同様に、アウタパネル15がエラストマ樹脂製であること、及びインナパネル13が強化繊維入り樹脂製であることによる効果を奏することができる。
(実施形態3)
図4は実施形態3に係るプロテクタカバー1の図1に相当する断面図である。実施形態3では、実施形態2と同様にアウタパネル15のインナパネル対向面15a(中空部C2側の面)における縦面1aにアウタリブ17を突設する以外に、インナパネル13のアウタパネル対向面13a(中空部C2側の面)における縦面1aにも、車幅方向に略水平に延びる複数のインナリブ19を上下に所定の間隔をあけてアウタリブ17間に向けて上記アウタパネル15のインナパネル対向面15a(中空部C2側の面)に当接しないように一体に突設している。さらに、各アウタリブ17の突出長さL1は上記各インナリブ19の突出長さL2よりも長く設定されている。それ以外は実施形態1と同様に構成されているので、同一構成箇所は実施形態1で用いた図面を代用して説明を省略する。なお、アウタリブ17及びインナリブ19は上下方向に延びるように設けてもよく、また、インナパネル13及びアウタパネル15の各々の上下対向面を含む対向面13a,15a全体にインナリブ19及びアウタリブ17をそれぞれ設けてもよい。
したがって、実施形態3では、アウタリブ17の突出長さL1をインナリブ19の突出長さL2よりも長く設定しているので、正面(図2の矢印P1方向)や側面(図2の矢印P2方向)からの車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネル15及びアウタリブ17が撓んだり破損し、次いで、インナリブ19が撓んだり破損することで衝撃荷重を効率良く吸収緩和する。これにより、インナパネル13に大きな衝撃荷重が作用せず、プロテクタカバー1全体の破損を一層回避してインジェクタ5や燃料パイプ7等の燃料供給系部品が破損するのを防止でき、保護機能を益々確実に発揮させることができる。因みに、アウタリブ17の突出長さL1をインナリブ19の突出長さL2よりも短く設定すると、アウタリブ17がインナパネル13のアウタパネル対向面13aに当接する前に、インナリブ19がアウタパネル15のインナパネル対向面15aに先に当接してしまうため、アウタリブ17がインナパネル13の上記対向面13aに当接する前にアウタパネル15が破損し、その結果、アウタリブ17がインナパネル13の上記対向面13aに当接して該アウタリブ17が撓んだり破損して衝撃荷重を十分に吸収緩和することができなくなるおそれが生じて好ましくない。
さらに、実施形態3では、実施形態2と同様に、アウタリブ17の数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、アウタパネル15の板厚T1を変えることなく、インナパネル13よりも低剛性でかつ最適な剛性を有して衝撃荷重を吸収緩和できるアウタパネル15を容易に得ることができる。また、インナリブ19の数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、インナパネル13の板厚T2を変えることなく、アウタパネル15よりも高剛性でかつ最適な剛性を有するインナパネル13を容易に得ることができる。
また、実施形態3においても実施形態1と同様に、アウタパネル15がエラストマ樹脂製であること、及びインナパネル13が強化繊維入り樹脂製であることによる効果を奏することができる。
(実施形態4)
図5は実施形態4に係るプロテクタカバー1の図1に相当する断面図である。実施形態4では、実施形態2,3と同様にアウタパネル15のインナパネル対向面15a(中空部C2側の面)における縦面1aにアウタリブ17を突設する以外に、インナパネル13のアウタパネル対向面13a(中空部C2側の面)における縦面1aに、上下方向に延びる複数のインナリブ21を車幅方向に所定の間隔をあけて上記各アウタリブ17と交差するように、かつアウタパネル15のアウタリブ17に当接しないように、即ち非当接するように一体に突設している。それ以外は実施形態1と同様に構成されているので、同一構成箇所は実施形態1で用いた図面を代用して説明を省略する。なお、インナリブ21はアウタリブ17と当接するように設定してもよく、また、アウタリブ17に対して交差する角度は直角あるいはそれ以外の角度であってもよい。また、インナパネル13及びアウタパネル15の各々の対向面13a,15a全体にインナリブ21及びアウタリブ17をそれぞれ設けてもよく、その配向もアウタリブ17を上下方向に延びるようにするとともに、インナリブ21を車幅方向に延びるようにしてもよい。さらに、インナリブ21は格子状に形成してもよい。
したがって、実施形態4では、正面(図2の矢印P1方向)や側面(図2の矢印P2方向)からの車両衝突時、衝撃荷重を受けたアウタパネル15及びアウタリブ17が撓んだり破損することで衝撃荷重を吸収緩和する。しかも、アウタリブ17がインナリブ21を押圧することで該インナリブ21も撓んだり破損するため、実施形態2,3の場合のようにアウタリブ17がインナパネル13のアウタパネル対向面13a(中空部C2側の面)に直接当接する場合に比べて衝撃荷重を効率良く吸収緩和することができる。これにより、インナパネル13に大きな衝撃荷重が作用せず、プロテクタカバー1全体の破損をさらに回避してインジェクタ5や燃料パイプ7等の燃料供給系部品が破損するのを防止でき、保護機能を一段と確実に発揮させることができる。
さらに、実施形態4では、実施形態2,3と同様に、アウタリブ17の数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、アウタパネル15の板厚T1を変えることなく、インナパネル13よりも低剛性でかつ最適な剛性を有して衝撃荷重を吸収緩和できるアウタパネル15を容易に得ることができる。また、実施形態3と同様に、インナリブ21の数、突出長さ及び幅等を任意に設定することで、インナパネル13の板厚T2を変えることなく、アウタパネル15よりも高剛性でかつ最適な剛性を有するインナパネル13を容易に得ることができる。
また、実施形態4においても実施形態1と同様に、アウタパネル15がエラストマ樹脂製であること、及びインナパネル13が強化繊維入り樹脂製であることによる効果を奏することができる。
なお、上記各実施形態では、衝撃吸収パネルが内燃機関の燃料供給系部品を保護するプロテクタカバー1である場合を示したが、シリンダヘッドカバー、グローブボックスのリッド又はニーバッド等にも適用することができる。
この発明は、例えば、車両用内燃機関の燃料供給系部品を車両衝突時の衝撃から保護するプロテクタカバー等の衝撃吸収パネル及び該パネルの内燃機関への取付構造として有用である。
図2のA部を拡大して示す断面図である。 実施形態1に係るプロテクタカバーを吸気マニホールド外側に取り付けた状態におけるプロテクタカバー断面を示す斜視図である。 実施形態2の図1相当図である。 実施形態3の図1相当図である。 実施形態4の図1相当図である。
符号の説明
1 プロテクタカバー(衝撃吸収パネル)
5 インジェクタ(燃料供給系部品)
7 燃料パイプ(燃料供給系部品)
13 インナパネル
13a アウタパネル対向面
15 アウタパネル
15a インナパネル対向面
17 アウタリブ
19,21 インナリブ
C1 間隔
C2 中空部
L1 アウタリブの突出長さ
L2 インナリブの突出長さ
T1 アウタパネルの板厚
T2 インナパネルの板厚

Claims (6)

  1. 樹脂製インナパネルと衝撃荷重を受ける樹脂製アウタパネルとを内部に中空部を有するように一体に結合してなる衝撃吸収パネルであって、
    上記アウタパネルの剛性は、上記インナパネルの剛性よりも低く設定されていることを特徴とする衝撃吸収パネル。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収パネルにおいて、
    アウタパネルのインナパネル対向面には、複数のアウタリブがインナパネル側に向けて該インナパネルに当接しないように一体に突設されていることを特徴とする衝撃吸収パネル。
  3. 請求項2に記載の衝撃吸収パネルにおいて、
    インナパネルのアウタパネル対向面には、複数のインナリブがアウタリブ間に向けてアウタパネルに当接しないように一体に突設され、各アウタリブの突出長さは上記各インナリブの突出長さよりも長く設定されていることを特徴とする衝撃吸収パネル。
  4. 請求項2に記載の衝撃吸収パネルにおいて、
    インナパネルのアウタパネル対向面には、複数のインナリブが各アウタリブと交差しかつアウタリブに非当接もしくは当接するように一体に突設されていることを特徴とする衝撃吸収パネル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の衝撃吸収パネルにおいて、
    アウタパネルはエラストマ樹脂材で成形されていることを特徴とする衝撃吸収パネル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の衝撃吸収パネルをインナパネルが内燃機関の燃料供給系部品側に向くようにかつ該部品と間隔を有するように配置して該部品を上記衝撃吸収パネルで覆い、この状態で該衝撃吸収パネルを上記内燃機関に取り付けることを特徴とする衝撃吸収パネルの内燃機関への取付構造。
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