JP4044256B2 - 遊戯台、ゲーム方法及びゲーム方法の記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絵柄が描かれたリールを回転させ、それを停止させた際にリール表示窓上に停止した絵柄の組み合わせから入賞が定められ、メダルまたは玉の払い出しを受けることを楽しむ遊戯台及びゲーム方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊戯台は、近年、遊戯意欲をそそるのに十分な外観や、装備等を備えるようになってきた。このような遊戯台で、遊戯者に一番関心のある部分の一つは、特定絵柄があらかじめ定めてある有効ライン上に揃うことによって、通常のゲームからボーナスゲームへ移行することであって、遊戯者はこれを期待して、リール上に施されている特定絵柄を有効ライン上に引き込んでくるようなタイミングでリール停止用のストップボタンを押して遊戯を楽しんでいる。
【0003】
また制御部は、内部乱数のくじ抽選の結果、ボーナスゲームのフラグが成立した時は、特定のランプを点灯や点滅したり、或いは、停止したリール絵柄の並び方で内部フラグの状態を内部情報として遊戯者に伝えていた。
【0004】
即ち、昨今のスロットマシンは、完全確率方式になっており、どんなに遊戯者に技量があっても、内部乱数のくじ抽選に入賞していない限り、目的の絵柄を有効ライン上に揃えられず、くじに入賞しない間は、ひたすら遊戯メダルを投入し、リール回転開始のスタートレバーを操作し、ストップボタンを押すことを繰り返して、ボーナスフラグ成立の合図(上述のような内部情報の表示により知る)があるのを待ち続けなければならない。
【0005】
従って、通常のゲームが、ボーナスゲームの成立までの単なる消化ゲームとなり、遊戯者の遊戯意欲が低下し、且つ遊戯効率も低下するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような問題点に鑑み提案される発明であって、遊戯者にとって一連の単調な繰り返し操作だけでなく、変化に富んだ遊戯台を提供し、遊戯者へ遊戯意欲を与え、ゲームが楽しめる遊戯台を提供することを目的する。
【0007】
本発明は、この課題を解決するためになされたものであって、複数種類の絵柄を施したリールを複数列備え、遊戯媒体を投入し、ゲームの開始操作により複数列の前記リールをリール絵柄表示窓上で移動を開始させると同時に、制御部の内部抽選により入賞の当否を確定し、前記各リールに対応した停止操作に対して、前記各リールを、ハズレを含む前記内部抽選の結果に基づいた所定の絵柄の組み合せが、前記リール絵柄表示窓上に表示されるように前記制御部により制御して停止させ、前記リール絵柄表示窓上で停止した絵柄の組み合わせから入賞を定め、所定の数の遊戯媒体を払い出す遊戯台であって、ドットマトリックス状に並べた光源と、各々の前記光源の点灯及び消灯を個別に制御し、各々の前記光源の点灯及び消灯の組み合わせにより、前記ドットマトリックス状の光源に、文字又は図形の少なくともいずれかを表示させる表示制御部と、を備え、該ドットマトリックス状の光源を、前記リール絵柄表示窓上に表示されたリール上に施された絵柄を後方から照明するように構成されたバックライトとなる部分と、前記複数のリール列の隣接する間を埋める部分とに分割して設置したことを特徴とする。
【0008】
更に、前記ドットマトリックス状の光源は、前記リール絵柄表示窓全体をおおむね均等に埋め尽くすように配置したことを特徴とする。
【0009】
更に、前記ドットマトリックス状の光源の色は、単色、又は複数色、又は3原色の光源を、均等又はランダムに配置したことを特徴とする。
【0010】
更に、前記ドットマトリックス状の光源は、すくなくとも白熱電球、LED、半導体レーザ、EL、冷陰極管、蛍光燈のいずれかの発光光源であることを特徴とする。
【0013】
更に、前記複数のリール列の隣接する間に光透過性部材を設け、前記ドットマトリックス状の光源のうち、前記複数のリール列の隣接する間を埋める部分を、当該光透過性部材の背後に設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を、スロットマシンを例にとって、添付図面を用い詳細に説明する。
【0016】
<スロットマシンの外観構成>
(構成)
図1は、本発明の一実施例である。以下、図1のスロットマシンへの実施例に従い本発明の構成と動作を詳細に説明する。
【0017】
<スロットマシンの外観構成>
図1は本発明を適用した1実施の形態例におけるスロットマシンを正面からみた外観図である。スロットマシン本体100の中央部には、各々の外周面に複数の絵柄を施したリールが3個(101〜103)収納され、本体100の内部で回転できるように構成されている。各リール101〜103の絵柄は、本体100の正面のリール絵柄表示窓104より、各リール毎に縦方向に連続する3つ絵柄を表示し、遊戯者に見ることができるようになっている。従って、リールが停止した時にはリール絵柄表示窓104上には、3×3の合計9個の絵柄が遊戯者に表示されることになる。
【0018】
参照番号105は遊戯者によるリール101〜103の回転を開始させるためのスタートレバーであり、106はメダル投入口である。107はメダルの払い出し口であり、108はメダルの受け皿である。
【0019】
参照番号109、110、111はクレジットよりのクレジットベットボタン(メダル最大3枚掛けのボタン109、最大2枚掛けボタン110、1枚掛けボタン111)で、押しボタンにより1回のゲームに1〜3枚のメダルをクレジット残枚数表示器114に表示されている中から投入(ベット)できる。
【0020】
参照番号112はクレジットの清算ボタン及びクレジット切替えボタンで、遊戯者が獲得したメダルを最大50枚までクレジットとして内部に蓄積するか、又はメダル残枚数表示器114に表示されているメダル枚数を排出し、以後クレジットとして貯えないかを決めるボタンである。
【0021】
参照番号113は音声を出力するスピーカからの音を出力する音孔であり、ゲームの経過に応じて遊戯者に効果音を発生し出力する。115はメダル払出し枚数表示器で、リール101〜103が停止した時に、リール絵柄表示窓104上に表示された絵柄の組み合せが入賞し、遊戯者が獲得したメダルが排出されると、その排出されたメダル払出し枚数を表示し、またボーナス時のゲームの残挑戦回数等を表示する。
【0022】
参照番号121〜123はストップボタンで、各リールに対応して各リールを遊戯者が停止するために設けて有り、リール101に対してストップボタン121、リール102に対してストップボタン122、リール103に対してストップボタン123が対応している。
【0023】
参照番号124は、バックライトの一つを示しており、図1の例では縦方向に5個、横方向に15個、マトリックス状に配置されている。なお、図1では白い丸は消灯、黒い丸は点灯を示しており、従って、「BIG」を表示している。
【0024】
7aの1本の線はメダル1枚投入の場合の入賞有効ラインを表し、7bの2本の線は7aの1本の線と合わせてメダル2枚投入した時の入賞有効ラインを表し、7cの斜めの線2本は7aの1本の線と7bの2本の線と合わせて計5本の入賞有効ラインを示す線である。
【0025】
<マトリックス状バックライトの構成>
図2は、リール絵柄表示窓部分のマトリックス状になっているバックライトを説明するために、必要とする部分を簡略化して示したである。図2は図1と同じように、スロットマシン本体100のリールは101〜103、リール絵柄表示窓は104である。また投入メダルに対応して、リールの停止後、リール絵柄表示窓104に見える絵柄が揃ったか否かを決定する入賞ラインは7a、7b、7cで示してある。
【0026】
即ち、メダル1枚掛けのときの入賞有効ラインは7a(1ライン有効)、メダル2枚掛けのときは入賞有効ライン7b(2ライン)が追加(合計3ライン有効)となり、更にメダル3枚掛けのときは入賞有効ライン7c(2ライン)が追加(合計5ライン)となる。
【0027】
表示のためのドットマトリックス状バックライトの各エレメント(要素)光源は、図2では縦方向に9個、横方向に16個のランプがおおむね均等に埋め尽くすように並んでいる。
【0028】
図2に示すドットマトリックス状のバックライトは、更に参照番号610で示す縦方向9個と横方向4個のランプからなるブロック3個と、参照番号710で示す縦方向9個と横方向2個のランプからなるブロック2個より構成され、前者610の3個のブロックは、それぞれ3個のリール(101、102、103)のリール絵柄表示窓104に表示される部分を後ろから照明する。
【0029】
後者710の2個のブロックは、リールとリールの間を埋めるように並べられ、本実施の形態では全体として、縦方向9個、横方向16個のランプからなるドットマトリックス状のバックライトを構成している。ここで、ドット要素に用いる光源を小さくすればそれだけ密なドットマトリックスを構成できることはいうまでもない。
【0030】
また、ドットマトリックス状のバックライト光源の色は、単色の場合は、ランップの点灯、消灯、点滅により例えば、図1に示すように「BIG」と表示したり、他の文字や絵柄を、静的又は動的に表現できる。複数色にすると更に色彩豊かに表現できる。又、個々のドットに3原色の表示ができる光源を使用することにより、あらゆる色彩を表示できることはいうまでもなく、更に色光源を用いる場合、個々のドット要素の光源を均等又はランダムに配置することにより、種々の特徴のある表現が可能となる。従って、このバックライトの表示を用い物語的な演出や、メッセージを表示することができ、更に音声や、他の表示(ランプ)等と組み合わせることにより、効果が上がる。
【0031】
また、ドット要素の光源には、白熱電球、LED、半導体レーザ、EL、冷陰極管、蛍光燈等の発光光源を用いる。
【0032】
図2に簡略化して示してある表示の為のマトリックス状バックライトの光源は、縦方向の接続コネクタ900−1、横方向のい接続コネクタ900−2に接続されている。この接続コネクタ(900−1、900−2)を介して各ドットマトリックスのドット要素の光源は制御部と接続されており、マトリックスの各エレメント毎に点灯、消灯、点滅の制御が可能になっている。
【0033】
なお、図2では接続コネクタをドットマトリックスの縦方向のコネクタ900−1と横方向のコネクタ900−2にまとめて示してあるが、実際には取り付けに都合の良いように幾つかのコネクタ(例えば、各ランプブロック毎に縦と横のコネクタが分割されていたり、各ランプブロック毎に接続コネクタ900−1と900−2が一体になっていてもよい)から構成されている。
【0034】
また、マトリックス状バックライトは、各リールのバックライトとなる部分と、リールとリールの間隙を埋める部分、即ち上述の3個のランプブロック610と、2個のランプブロック710は、構造的に別々に分割して設置できるように構成されており、分割設置並びに取り外しが容易である構造としてある。
【0035】
<ゲームの概略>
ゲームの方法は、遊戯者がまずメダルを1枚ないし複数枚(2又は3枚)のメダルを投入口106に投入した後に、スタートレバー105を操作することで、全リールが回転を開始し、ゲームが始まる。次に遊戯者はストップボタン121〜123を押下することで、次々と、リールの回転を停止させていく。
【0036】
ゲームは、メダルの投入枚数に従いリール絵柄表示窓104上の直線上(メダル1枚投入時は入賞ライン7aの水平線1本、メダル2枚投入時は入賞ライン7aの水平線1本と入賞ライン7bの水平線2本の合計3本、メダル3枚投入時は入賞ライン7aの水平線1本と入賞ライン7bの水平線2本と入賞ライン7cの斜め方向の2本の合計5本の直線上)に特定の絵柄が揃うと、「役」や「大当たり」(ボーナスゲームや、ビッグボーナスゲーム)となり、それに応じたゲームの開始になったり、所定の枚数のメダルを下部に設けられた図1に記載してあるメダル払い出し口107からメダル受け皿口108へ排出したりする。
【0037】
なお、メダルの排出に代わって、スロットマシンをクレジット処理の状態(クレジット選択スイッチ112がオンの状態)にしておくと、メダルの払い出しは50枚までなされず、クレジット残枚数表示器114にクレジットの枚数が加算され表示される。
【0038】
一般に、リール絵柄表示窓104はガラス等の透明部材が用いられており、また従来、リール上の絵柄はリール面に印刷した絵柄が用いられている。
【0039】
<リールマウントとリールの構成>
図3は、本実施の形態例における、リール部の分解斜視図を示している。以下図3を用いてリール部を詳細に説明する。
【0040】
図1または図2に示すリール101〜103は、図3に示すリールマウント500に搭載されるものであり、遊戯台の前面の扉を開け、2本の上下のネジを外すことで、このリールマウント500は遊戯台(スロットマシン)から着脱できるようになっている。
【0041】
図3は、リール101、102が既にリールマウント500に搭載されており、リール103についてだけ分解して記載し、その構成を示している。
【0042】
図3の参照番号501は、各リールに取り付けれているそれぞれのモータを駆動させたり、各リールの回転位置検出センサ510からの信号をスロットマシン内の図示していない制御部と接続するための中継コネクタベース(プリント基板)である。
【0043】
リール101、102についても同様の構造をしているものであり、ここでは、リール103の構造について説明する。
【0044】
参照番号520は、リールを固定するための支持部材であり、リールマウント500の内側上下に備えられているガイドレール502に沿ってリールマウント500に挿入され、支持部材520の上下にあけられている取り付け穴520ー1、520ー2を利用して、リールマウント500のタップ穴503ー1、503ー2へネジ止される。即ち、この2本のネジで、リール103をリールマウント500にネジ止めし固定する。
【0045】
支持部材520には、ステッピングモータ521及び回転位置検出センサ510が固定される。更に支持部材520の前面端の折り曲げ部分には、図示の如く4×9個(M×N個|M、Nは整数:であってもよい)の発光素子を搭載した発光素子(LED)基板600を固定保持するための照明投射枠610が固定され、同様に2×9個(m×n|m、nは整数:であってもよい)の発光体(ドットマトリックス状の各ドット要素の光源)を搭載した発光素子(LED)基板700を固定保持するための照明投射枠710が固定されている。
【0046】
本実施の形態例では、図3に示すように照明投射枠610ならびに710には、それぞれ3つの窓を設けている。照明投射枠610では、発光素子が横4個と縦3列づつ計12個からなるブロックが縦方向に3ブロック並ぶように仕切ってあり、それぞれのブロックは、リール絵柄表示窓104上で停止したリール上の絵柄の1つを裏側から照射するように構成してある。
【0047】
また、照明投射枠710では、照明投射枠610にならって、発光素子が横2個と縦3列づつ計6個からなるブロックが縦方向に3ブロック並ぶように仕切ってある。
【0048】
従って、ドットマトリックス状の光源は、リール絵柄表示窓104全体をほぼ均等に埋め尽くすように配置されているので、各発光素子毎の発光(ドットマトリックスの各要素の発光)により、変化に富んだ表示が可能であり、また、上述したブロック毎にまとめた発光素子の発光により、リールの絵柄位置ならびに、リール間のブロックによる表示も可能となる。
【0049】
照明投射枠610の背後の左右には、発光素子基板600が左右の位置をずれないようにするガイドと、照明投射枠610の上下には、発光素子基板600が上下の位置ずれを起こさないためのガイドを兼たワンタッチで発光素子基板600の装着・取り外しをするためのフックが一体で成形されている。
【0050】
照明投射枠610の構成は、上述した3つのブロックを構成するために、側面板611、612及び上下方向の窓の区切板613〜616で構成される。同様に、照明投射枠710の構成も、上述した3つのブロックを構成するために、側面板711、712及び上下方向の窓の区切板713〜716で構成される。
【0051】
本実施の形態例では、照明投射枠610、ならびに710を構成するこれらの部位および板は、合成樹脂(プラスチック)等で一体成形されている。
【0052】
ここで、ドットマトリックス状のドット要素の光源(発光素子、発光体)としては、通常の白熱電球等のランプ、LED、半導体レーザ、エレクトロルミネッセンス(EL)、冷陰極管、蛍光燈等の発光光源を用いることができる。
【0053】
支持部材520に照明投射枠610を固定したときの、支持部材520及び照明投射枠610を上方向から見ると略L字形をなし、照明投射枠610はリールの内側に位置するようになっている。
【0054】
照明投射枠610、710が支持部材520に固定された場合には、それぞれの窓は斜め上方向に向くようになっている。これは、遊戯者がリール絵柄表示窓104内のリールを斜め上方向から見下ろすようにして見るためであり、それ故、その見る方向に対向すべく斜め上方向に向くように固定される。
【0055】
照明投射枠610の支持部材520への取り付けは、支持部材520の前面端の折り曲げ部分にあけられた縦長のガイド穴に入る縦長の凸部と、その横に設けられた略丸型のガイド穴に入る略丸型の凸部により取り付け位置が固定され、1本のネジで支持部材520上に開けられた取り付け用のタップの切られたネジ穴に取り付けられ、支持部材520の前面に固定される。
【0056】
照明投射枠710は、図3のように支持部材520の前面端の折り曲げ部分に、光透過性を有する部材(光透過性部材)800と一体に、隣接するリール(例えばリール102とリール103)の間に、照明投射枠610と平行に取り付ける。同様にリール101とリール102の間に、照明投射枠710及び光透過性部材800を取り付ける。
【0057】
以上の説明並びに、図3に示したように、照明投射枠610と、照明投射枠710はそれぞれ分割設置できるように構成されている。従って、別々に取り付け取り外しができ、組み立て上も、保守等での取り外しにも適した構造となっている。
【0058】
支持部材520に固定されたステッピングモータ521の先端の回転軸には、図3に示すように、リールの回転軸523を固定するための固定具522が軸支される。回転軸523は面一でなく、図示の如く回転の中心位置が内部に向かって凹型をなす支持部(アーム)523aにより、固定具522に固定される部位が、リールの重心位置になるように構成されている。これは、安定してリールを回転させるためである。
【0059】
リールの他方端には、回転枠524が取り付けられており、回転枠524と回転軸523とで、絵柄が施されているリール部材アッセンブリ(リール部材)525を固定支持するようになっている。
【0060】
なお、リール部材525を構成する部材は、本実施の形態例ではアクリルを使用しているが、照明投射枠610が有する光源の発光素子の光が、適度に通過するならば他の材質であってもよいことはいうまでもない。
【0061】
<制御部の構成>
以下、図4を用いて本実施例のスロットマシン100のマイクロプロセッサにより制御される制御部の構成を説明する。
【0062】
図4の参照番号22で示される部分は、本実施の形態例におけるスロットマシンの制御動作の中枢となるマイクロプロセッサ(メインCPU)で、バス50を介して周辺部との制御信号やデータの受け渡しを行う。
【0063】
参照番号37は抽選に用いる乱数発生器であり、バス50を介して、メインCPU22と接続されている。
【0064】
参照番号23はメダル投入口106より投入された遊戯メダルを感知するメダルセンサ、24はリールを停止させる停止ボタン121、122、123が押されたときに作動する停止ボタンスイッチからのスイッチ入力、25はスタートレバー105が操作されたことを感知するセンサ、26はクレジットベットボタン109、110、111のいずれかが押されたときに作動するクレジットベットボタンスイッチからのスイッチ入力であり、これらは入力インターフェース27を経て、バス50を介して、メインCPU22と接続されている。
【0065】
参照番号28はリード・オンリー・メモリ(ROM)であり、本スロットマシンの制御を行うためのプログラムや、前記リール101、102、103の停止制御を行うための制御データやテーブル等を含んでいる。29はランダム・アクセス・メモリ(RAM)であり、プログラムのワークエリアや可変データ等を記憶する部分である。ROM28ならびにRAM29のメモリは、バス50を介してメインCPU22に接続されている。
【0066】
参照番号30はリール101、102、103の回転、停止を行うためのモータ制御部、31はメダル払い出しを行うためのホッパー制御部で、これらは入出力インターフェース32を経てバス50を介してメインCPU22へ接続されている。
【0067】
参照番号33は絵柄を表から照らす照明や、絵柄を裏から照明するバックライトや、遊戯者にスロットマシン100の制御の内部情報として制御の状態を知らせる告知ランプ118や、フリッカー表示ランプ140等のランプを、ビッグボーナスや、レギュラーボーナスに入賞した時とか、その他のゲーム状態に応じて演出または装飾用として点灯、点滅、消灯の制御を行うランプ制御部であり、メインCPU22よりバス50と出力インターフェース34を介してメインCPU22と接続され、メインCPU22の制御に従い、制御される。これらの制御の一部は、後述するランプ制御部S15にあってもよい。
【0068】
参照番号21は、遊戯台の音声を出力する音声出力制御部を含むサブユニットであり、ゲーム状態に対応して、メインCPU22からなる制御部より信号を受けて音声出力を制御したり、ランプ出力を制御する。
【0069】
サブユニット21は、以下のように構成されている。
【0070】
S10は、本実施の形態例におけるスロットマシンの音声出力の制御をするマイクロプロセッサ(サブCPU)で、バスS50を介してサブCPUS10とその周辺部との制御信号やデータの受け渡しを行う。
【0071】
参照番号S11は、メインCPU22のバス50に接続されている出力インターフェースで、メインCPUから制御信号やデータは、この出力インターフェースS11を経て、音声出力制御部21のバスS50を介しサブCPUS10に受け渡される。
【0072】
参照番号S12はリード・オンリー・メモリ(サブROM)であり、本スロットマシンの音声出力の制御を行うためのプログラムや、効果音やBGM等の音楽データを含んでいる。S13はランダム・アクセス・メモリ(サブRAM)であり、プログラムのワークエリアや可変データ等を記憶する部分である。サブROMS12ならびにサブRAMS13のメモリは、バスS50を介してサブCPUS10に接続されている。
【0073】
参照番号S15は遊戯者にスロットマシン100の制御の内部情報として制御の状態を知らせたりするのに必要とする種々のランプの点灯/消灯の制御を行うランプ制御部でありサブCPUS10よりバスS50と出力インターフェースS14を介してサブCPUS10と接続され、サブCPUS10の制御に従い、点灯や、点滅や、消灯の制御される。なお、この機能はランプ制御部部33にあってもよいことはいうまでもない。
【0074】
参照番号S18は、スピーカーであり、サブCPUから受け渡された制御信号やデータがサウンド出力インターフェースS16を介して、S17のアンプで増幅され、サブCPUS10からの指示に従い、各々の効果音及びBGMを出力する。
【0075】
ここで、サブユニット21におけるサブCPUS10や、サブROMS12、等の内容は、メインCPU22や、ROM28等に移設し、CPU、ROM、RAM等をそれぞれ一つずつとすることもできるが、図4のようにサブCPU、およびサブROM等の使用により、メモリの容量を実質的に増やすことができるため、本発明のドットマトリックスを用いたバックライトにおいてより多くの変化に富んだ演出を行なうことができ、ゲームにおいて遊戯者により多くの入賞の期待感を付与することができる。
【0076】
<制御部の制御>
次に、本実施の形態例における制御について、図5に示す制御のフローチャートならびに、図6〜11に示すドットマトリックス状のバックライトを用いた表示例により詳細に説明する。
【0077】
ステップS40:(表示・初期状態)
スロットマシンがゲームを行なえる状態になっていることを、遊戯者にバックライトにより報知する。ここでは、例えば図6に示すように電光表示板のように「GO!!」のメッセージが、左から右方向、又は右から左方向に流れてきて、適当な時間間隔で点滅し、又流れてくる様子を示している。
【0078】
ステップS41:(メダル投入/ベット)
遊戯者が1〜3枚(遊戯者により選択できる)のメダルをメダル投入口106より投入(ベット)する。この時に投入するメダルの枚数1、2、3にに対応して、図1または2に示す入賞ライン(7a、7b、7c)の数が、1、3又は5と決定される。
【0079】
ステップS42:(入賞有効ラインの表示)
前のステップS41の処理に伴って、例えば図7に示すように入賞有効ラインに対応したラインを点灯表示する。即ち、メダル1枚投入の時は7aの中段1ライン、メダル2枚投入の時は7aおよび7bの3ライン(上段、中段、下段)、メダル3枚投入の時は7a、7b、7cの5ライン(上段、中段、下段、右上がり、右下がり)を点灯表示する。
【0080】
図7では、メダルを3枚投入した時の入賞有効ライン5ラインを黒色または灰色で示している。
【0081】
ステップS43:(ゲームレバー操作)
遊戯者がスタートレバー105を操作することにより、各リール(左リール101、中リール102、右リール103)の回転を始める。同時に、絵柄を照らしている照明装置は、全点灯する。
【0082】
ステップS44:(表示)
リール(回胴)の回転開始に伴い、音声等の出力と同時に、制御部の内部状態に応じた表示や、単に表示の抽選による表示を行ない、例えば図8〜11に示すバターン等を表示する。例えば、図8は「ビッグボーナス」、図9は「レギュラーボーナス」、図10は「さて何でしょう?」、図11は「ハズレ(スカ)」を示すための表示であるが、これらを意味なく演出として表示したり、実際の内部状態を表示したりする。なお、抽選や制御によっては、初期状態の点灯だけで、点灯の変化を行なわないこと(無変化)も含めることができる。
【0083】
ステップS45:(乱数抽選)
乱数発生器37から乱数値を取得し、ROM内に格納してある入賞テーブルとの比較により、内部入賞が決定される。この内部入賞の種類の例としては、ビッグボーナス、レギュラーボーナスなどのボーナスゲーム、子役の各種類、およびハズレなどがある。
【0084】
ステップS46:(表示)
前のステップS45の抽選結果の入賞に応じて、又は制御部の内部状態に応じて、例えば図8〜11に示すような点灯パターンで表示を行なう。この点灯は、音声や他の表示ランプ等と混合して出力すると遊戯者への期待感を強めることができる。また、ゲーム開始時の抽選に入賞していない場合でも、抽選により、擬似的に入賞しているかと遊戯者が思うような演出を行なうこともできる。
【0085】
ステップS47〜S49:(ストップ操作)
遊戯者により、ストップボタン121〜123を順不同に押し、左リール101、中リール102、右リール103をストップする操作を行い、各リールを停止させる。
【0086】
ステップS50:(表示)
ストップボタン121〜123の押下に対応して、ストップ音(音声)を発生する。同時に、乱数抽選により、音楽(音声)、前述のバックライト、他のランプなどを混合して、遊戯台の内部的なゲーム状態(内部情報)を報知する。このステップでもまた、抽選により擬似的に入賞しているかと遊戯者が思うような演出を行なうことができる。
【0087】
乱数の抽選の結果、何等かの役に当選している時は、全てのリールが停止する前に、所定の絵柄が揃うであろう入賞有効ラインを点滅させることもできる。またこの場合も擬似的に点滅の制御を行なうことにより、遊戯者に期待感を持たせることができる。
【0088】
ステップS51:(全回胴/リール停止?)
ステップS47からS49が実行される度に、全回胴(リール)が停止したか否かを検査する。全回胴が停止していない場合は再び前に戻って、次のリールのストップボタンが押されるのを待ち、全てのストップボタンが押されると、次のステップへ進む。
【0089】
ステップS52:(表示)
ゲームの状態に応じて、音楽(音声)、前述のバックライト(例えば図8〜11に示すバターン等を表示)、他のランプなどを混合して、遊戯台の内部的なゲーム状態(内部情報)を報知する。
【0090】
例えば、ゲーム状態が内部的にビッグボーナスのフラグが成立している時(ステップS45の乱数の抽選で、内部入賞し、対応するフラグが内部的にセットされているとき)は、図8のように「7」を表示・点滅する。或いは、レギュラーボーナスの時は、図9のように「REG」を表示・点滅する。また、他の役に当選している場合は、図10のような「(ギザキザ)」を表示・点滅する。また、ハズレの場合は、図11のように「スカ」を表示・点滅する。但し、前述と同様に、擬似的にこれらのパターンを表示することにより、遊戯者に期待感を持たせることもできる。
【0091】
ステップS53:(入賞判定)
全てのストップボタンが押され、全回胴(リール)が停止したことを、前のステップS51により判断し、ステップS52を実行し、次にこのステップS53で入賞判定の処理を行なう。即ち、全回胴(リール)が停止した所で、リール絵柄表示窓104上の入賞有効ラインに、入賞絵柄が揃うと、ステップS54へ進む。そうでない場合は、ステップS56へ進む。
【0092】
ステップS54:(メダル払出)
前のステップS53で入賞と判断された場合の処理であって、入賞に対応する所定の枚数のメダルの払出しをおこなう。即ち、メダル払い出し口107よりメダル受け皿108へ所定の枚数のメダルを払い出し、次のステップS55へ進む。
【0093】
ステップS55:(表示)
入賞により揃った絵柄に対応する入賞有効ラインを上述のバックライト(照明)により、照明、点滅させる。
【0094】
ステップS56:(表示)
前のステップS53で、内部抽選の結果ハズレであると判定した場合であっても、ステップS55と同様に、バックライトの点灯・点滅、音声出力、その他のランプによる演出を混合して行なうことにより、遊戯者にゲームの入賞に対する期待感を持たせる。但し、絵柄の配置上、遊戯者のストップボタンを押すタイミングによっては、内部的に入賞している時でも、入賞有効ライン上に所定の制限内では該当する絵柄を引き込み制御できない場合が生ずる。この場合、内部的には入賞しているにも係わらず、結果的にはハズレになってしまう。(取りこぼし)このような場合にも、内部的には入賞していたことを遊戯者に報知するために、バックライトの点灯・点滅の表示をする。
【0095】
ステップS57:(終了)
遊戯者が遊戯台に座って、ゲームを開始し、1ゲームが終了した状態を表している。従って、遊戯台の制御は次にステップS40へ進むことになる。
【0096】
本実施の形態におけるスロットマシーンの制御の流れは以上詳細に説明した処理を各回のゲーム毎に繰り返す。
【0097】
以上、本発明の実施の形態例をスロットマシンを例に用いて詳細に説明したが、絵柄が回転(移動)停止するリールを有するパチンコ等の打球遊戯台にも本発明を適用することができるので、本実施の形態例により本発明が制限されるものではない。
【0098】
また、絵柄を配置したリールは、絵柄が所定順序に配列されたものをいい、液晶(LCD)、プラズマディスプレイ、CRT等で、絵柄の表示がリール絵柄表示窓上、即ち、LCD、プラズマディスプレイ、CRT等の表示面上を移動するものを含む。
【0099】
また、インターネットを利用したり、または記憶媒体を利用してパーソナルコンピュータ(マイクロプロセッサとその周辺部を含む制御部に相当)にて、本発明のゲーム方法等を実施する場合も適用される。この場合には、遊戯媒体は、遊戯者の持ち点などが相当し、スタートレバーは、キーボード、マウスまたは画面上のスタートボタン等であってもよい。
【0100】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明によれば、リール上の絵柄に加え、リール相互間にもドットマトリックス状の光源を設置することができるので、リール絵柄表示窓の全体にわたって、文字、図形を含む種々の連続的な表示が可能となり、更に、左右や上下、斜め方向等動的に流れるように表示することもできるため、遊戯者に対して、ゲームの入賞の期待感をより多く付与することができる。このため、遊戯者にとって一連の単調な繰り返し操作だけでなく、変化に富だ遊戯台を提供し、遊戯者へ遊戯意欲を与え、ゲームが楽しめる遊戯台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例におけるスロットマシンの外観図である。
【図2】図1におけるリール絵柄表示窓104からリールの絵柄を見た拡大図である。
【図3】リールマウントと、リール部の分解斜視図を示す概略斜視図である。
【図4】本実施の形態例におけるスロットマシンの制御部のブロックダイヤグラムである。
【図5】本実施の形態例におけるスロットマシンの制御を示すフローチャートである。
【図6】バックライトによる点灯パターンの例を示す図である。
【図7】バックライトによる点灯パターンの例を示す図である。
【図8】バックライトによる点灯パターンの例を示す図である。
【図9】バックライトによる点灯パターンの例を示す図である。
【図10】バックライトによる点灯パターンの例を示す図である。
【図11】バックライトによる点灯パターンの例を示す図である。
【符号の説明】
21 サブユニット
22 CPU
23 メダルセンサー
24 停止ボタンスイッチ
25 スタートレバーセンサー
26 クレジットベットボタンスイッチ
27 入力インターフェース
28 ROM
29 RAM
30 モーター制御部
31 ホッパー制御部
32 入出力インターフェース
33 ランプ制御部
34 出力インターフェース
37 乱数発生器
50 バス
S10 サブCPU
S11 出力インターフェース
S12 サブROM
S13 サブRAM
S14 出力インターフェース
S15 ランプ制御部
S16 サウンド出力インターフェース
S17 アンプ
S18 スピーカ
S50 バス
100 スロットマシン
101〜103 リール
104 リール絵柄表示窓
105 スタートレバー
106 メタル投入口
107 メダルの払い出し口
108 メダルの受け皿
109 メダル最大3枚掛けボタン
110 メダル最大2枚掛けボタン
111 メダル1枚掛けボタン
112 クレジット清算ボタン/クレジット切り替えボタン
113 音孔
114 クレジット残枚数表示器
115 払い出し枚数表示器
121〜123 ストップボタン
500 リールマウント
501 中継コネクタベース
502 ガイドレール
503ー1、503ー2 取り付け穴
510 回転位置検出センサ
520 支持部材
520ー1、520ー2 取り付け穴
521 ステッピングモータ
522 固定具
523 リールの回転軸
523a 支持部(アーム)
524 回転枠
525 リール部材
600、700 LED基板
610、710 照明投射枠
611、612、711、712 側面板
613〜616、713〜716 区切り板
800 光透過性フイルム
900ー1、900ー2 接続コネクタ
Claims (5)
- 複数種類の絵柄を施したリールを複数列備え、遊戯媒体を投入し、ゲームの開始操作により複数列の前記リールをリール絵柄表示窓上で移動を開始させると同時に、制御部の内部抽選により入賞の当否を確定し、前記各リールに対応した停止操作に対して、前記各リールを、ハズレを含む前記内部抽選の結果に基づいた所定の絵柄の組み合せが、前記リール絵柄表示窓上に表示されるように前記制御部により制御して停止させ、前記リール絵柄表示窓上で停止した絵柄の組み合わせから入賞を定め、所定の数の遊戯媒体を払い出す遊戯台であって、
ドットマトリックス状に並べた光源と、
各々の前記光源の点灯及び消灯を個別に制御し、各々の前記光源の点灯及び消灯の組み合わせにより、前記ドットマトリックス状の光源に、文字又は図形の少なくともいずれかを表示させる表示制御部と、
を備え、
該ドットマトリックス状の光源を、
前記リール絵柄表示窓上に表示されたリール上に施された絵柄を後方から照明するように構成されたバックライトとなる部分と、前記複数のリール列の隣接する間を埋める部分とに分割して設置したことを特徴とする遊戯台。 - 前記ドットマトリックス状の光源は、前記リール絵柄表示窓全体をおおむね均等に埋め尽くすように配置したことを特徴とする請求項1記載の遊戯台。
- 前記ドットマトリックス状の光源の色は、単色、又は複数色、又は3原色の光源を、均等又はランダムに配置したことを特徴とする請求項1項または2項のいずれか1つに記載の遊戯台。
- 前記ドットマトリックス状の光源は、少なくとも白熱電球、LED、半導体レーザ、EL、冷陰極管、蛍光燈のいずれかの発光光源であることを特徴とする請求項1項乃至3項のいずれか1つに記載の遊戯台。
- 前記複数のリール列の隣接する間に光透過性部材を設け、前記ドットマトリックス状の光源のうち、前記複数のリール列の隣接する間を埋める部分を、当該光透過性部材の背後に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の遊戯台。
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