JP5985197B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、周面に各々が識別可能な複数種類の識別情報が配列されたリールと残像映像装置とを備えた遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定の入賞価値を遊技者に与えたり、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示部が設けられ、可変表示部において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたパチンコ遊技機や、所定の賭け数を設定し、スタート操作が行われたときに、複数種類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシン等がある。
この種のパチンコ遊技機やスロットマシン等において、例えば図柄の可変表示の表示結果を表示可能なリールの前方に、複数の発光素子が配列された保持部を左右方向に移動可能に設け、発光素子の発光タイミングを制御しながら保持部を左右方向に往復移動させることで、残像現象を利用した表示を可能としたもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−95292号公報
残像現象を利用するには発光素子を高速で移動させる必要があるが、上記特許文献1に記載の遊技機では、表示窓全体にわたって残像映像を表示させるために、複数の発光素子が配列された長い保持部を、複数のリールの前方を左右方向に横切るように往復移動させるものであるため、装置が大掛かりになるとともに、保持部を高速移動させるモータ等に大きな負荷がかかるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、装置を大掛かりにすることなく、リールの前方位置でちらつき感がない残像映像を表示可能な残像映像表示装置を備える遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
周面(外周面)に各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば、図柄)が配列されたリール(301L,301C,301R)と残像映像装置(スリップリング305L,305C,305R、演出制御用CPU等)とを備え、前記残像映像装置は、前記リールの周面の一部を覆うように該リールの幅方向に延在する延在部(延在部321b)と該延在部の前記リールの幅方向に向けて複数配設される発光手段(演出用LED330)とを有し、前記リールと同心をなす回動軸(回動軸320a)を中心として回動可能に設けられる回動表示体(回動表示体321)と、該回動表示体を駆動する駆動手段(リングモータ320)と、前記発光手段の発光制御を行う発光制御手段(演出制御用CPU等)と、を備え、前記回動表示体を回動させながら前記発光手段を発光させることにより残像映像を表示可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1/スロットマシン1000等)であって、
前記リールは、該リールの回動軸心方向に所定の隙間(隙間L5)を隔てて複数並設され、
前記残像映像装置は、
前記回動表示体が前記リール各々に配設され、各々の前記回動表示体を回動させるとともに前記発光手段を発光させることにより一連の残像映像を表示可能とされ、
前記延在部における前記リールの幅方向(左右方向)の長さ寸法(L1)は、前記リールの幅寸法(L2)よりも長く(L1>L2)、
前記発光手段は、前記延在部における前記リールに対応する部分と前記所定の隙間に対応する部分とに配設されている
ことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記延在部は、一端側が前記駆動手段に連結されるとともに、該一端側から他端側に向けて該延在部の回転方向の長さ寸法が漸次小さくなる先細り形状に形成されている
ことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の遊技機は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
前記回動表示体が回転を開始してから前記残像映像を表示可能な所定の回転速度に到達した後、前記発光手段を発光させることにより前記残像映像を表示する演出を実行可能な演出実行手段を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、回動表示体を複数のリール各々に設けることで、発光手段が配列された延在部が分散化されて軽量になり、駆動手段に負荷をかけずに高速で回転させやすくなるため、ちらつきがない残像映像を表示可能となる。また、互いに隣接するリール間に隙間があっても、一方のリールの延在部の一端側を他方のリールの延在部の他端に近づけて配設できることで、それぞれのリールの発光手段を互いに近づけて配設することが可能となるため、隣接するリールの発光手段間に隙間が生じることを防止できる。よって、隣接するリール間に隙間がある場合でも、複数のリールの発光手段により連続する残像映像を表示することができる。
本発明の手段1に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記延在部(延在部321b)は、
一端(左端)側が前記駆動手段(リングモータ320)に連結されるとともに、該一端側から他端(右端)側に向けて幅寸法が漸次小さくなる先細り形状に形成されている(図14(a)参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、一端側のみが駆動手段に連結されているので構造が簡素化されるとともに、先端となる他端側が軽量になるため、回動表示体を回動したときに先端にぶれが生じて残像映像表示に支障をきたすことを防止できる。
本発明の手段2に記載の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記複数の発光手段(演出用LED330)は所定間隔(隙間L10)毎に並設されており、
前記回動表示体(回動表示体321)は、前記発光手段からの光を拡散する光拡散部材(光拡散レンズ332)を備え、
前記光拡散部材は、前記発光手段と前記所定間隔とを被覆可能に形成されている(図14(b)参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、互いに隣接する発光手段の隙間が光拡散部材により覆われることで、該隙間にも光が広がりやすくなるため、発光手段を増設して隙間を狭めたりしなくても、光が点在して残像映像の連続性が低減してしまうことを防止できる。
本発明の手段3に記載の遊技機は、請求項1、手段1、手段2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光手段(演出用LED330)の光による演出を実行可能な演出実行手段(演出制御用CPU等)を備え、
前記演出実行手段は、
前記回動表示体(回動表示体321)が回転を開始してから前記残像映像を表示可能な所定の回転速度に到達した後、前記発光手段を発光させることにより前記残像映像を表示する演出を実行する第1演出実行手段と、
前記回動表示体が回転を開始してから前記所定の回転速度に到達するまでに、前記発光手段を発光させる演出を実行する第2演出実行手段と、を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、回動表示体の回転速度が所定の回転速度に到達し、残像映像の表示による演出が実行可能となるまでにかかる期間を有効に利用して演出を行うことができる。
本発明の手段4に記載の遊技機は、請求項1または手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記延在部(延在部321b)は、一端が隣接するリールの延在部の他端に重畳するように設けられている(例えば、図15(a)(b)参照)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、互いに隣接するリール双方の延在部間に隙間がなくなるので、発光手段をより近づけて配設することが可能となる。
パチンコ遊技機を示す正面図である。 パチンコ遊技機を示す背面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 演出用可変表示ユニットを示す斜視図である。 図4の演出用可変表示ユニットの内部構造を示す分解斜視図である。 リールを斜め前から見た状態を示す斜視図である。 リールを斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。 スリップリング及びリールを示す斜視図である。 リールの構成を示す分解斜視図である。 スリップリングを示す分解斜視図である。 リールを示す正面図である。 図7のA−A断面図である。 図11のB−B断面図である。 (a)は延在部を示す拡大正面図、(b)は延在部の要部拡大断面図、(c)はLEDの発光素子の配設を示す概略図である。 変形例としての延在部を示す図である。 遊技機の他の例としてのスロットマシンを示す正面図である。
本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。図2は、パチンコ遊技機を示す背面図である。図3は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
パチンコ遊技機1は、図1、図2に示すように、縦長の方形枠状に形成された外枠100と、外枠100に開閉可能に取り付けられた前面枠101と、で主に構成されている。前面枠101の前面には、ガラス扉枠102及び下扉枠103がそれぞれ左側辺を中心に開閉可能に設けられている。
下扉枠103の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4(下皿)や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠102の背面には、遊技盤6が前面枠101に対して着脱可能に取り付けられている。
遊技盤6は、遊技領域7が前面に形成された所定板厚を有するベニヤ板からなり、該遊技盤6の背面側には、演出表示装置9及び演出制御基板80等を含む変動表示制御ユニット260が一体的に組み付けられている。
遊技領域7の中央付近には、それぞれが演出用の飾り図柄(演出図柄)を可変表示する複数の可変表示部を含む演出表示装置(飾り図柄表示装置)9を構成する演出用可変表示ユニット300(図4参照)が設けられている。演出用可変表示ユニット300は、略水平に設けられた回動軸(図示略)を中心として回動可能に設けられ、該回動軸(図示略)の軸心方向(水平方向)に並設された複数のリール301L,301C,301R(以下、左リール、中リール、右リール)からなる(図5参照)。各リールの外周(周面)には、各々が識別可能な複数種類の図柄(図1参照)が配列されており、図1に示すように、これらリールに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がガラス扉枠102に設けられた透視窓102aを通して視認できるように配置されている。「左」、「中」、「右」のリール301L,301C,301Rは、互いに所定の隙間を隔てて並設され、ガラス扉枠102に形成された透視窓(図示略)を通して図柄を視認可能な可変表示部(図柄表示エリア)を有する。
このように演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bによる特別図柄の可変表示期間中にリール301L,301C,301Rを回転させることにより、飾り図柄(演出図柄)の可変表示を行う。演出図柄の可変表示を行う演出表示装置9は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
また、これら複数のリール301L,301C,301R各々には、残像効果を利用した残像映像を表示可能な残像映像表示装置を構成するスリップリング305L,305C,305R(図10参照)が設けられており、各リール301L,301C,301Rの前面側にて残像映像を表示できるようになっている。尚、演出用可変表示ユニット300の詳細な構成については後述する。
遊技盤6における右側下部位置には、第1識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示手段)8aが設けられている。この実施例では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。また、第1特別図柄表示器8aの上方位置には、第2識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示手段)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
この実施例では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば2つの7セグメントLED等を用いて00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器と総称することがある。
第1特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件が成立(例えば、遊技球が第1始動入賞口13aに入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。また、第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第2始動条件が成立(例えば、遊技球が第2始動入賞口13bに入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の可変表示時間中、および第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄(飾り図柄ともいう)の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であって、可変表示の期間がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような演出図柄の組み合せが停止表示される。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13aを有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13aに入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ14a(例えば、近接スイッチ)及び第1入賞確認スイッチ14b(例えば、フォトセンサ)によって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13aを有する入賞装置の下側には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口13bを有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口(第2始動口)13bに入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ15a及び入賞確認スイッチ15bによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口13bに入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13aよりも、第2始動入賞口13bに遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口13bに入賞しない。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
また、第1始動口スイッチ14aと第1入賞確認スイッチ14bの検出結果及び第2始動口スイッチ15aと第2入賞確認スイッチ15bの検出結果にもとづいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことにもとづいてセキュリティ信号が外部出力される。
以下、第1始動入賞口13aと第2始動入賞口13bとを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置15に向かう遊技球は第2始動入賞口13bに極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13aは演出表示装置9の直下に設けられているが、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13aとの間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13aの周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口13aの周辺での釘配列を、遊技球を第1始動入賞口13aに導きづらくして、第2始動入賞口13bの入賞率の方を第1始動入賞口13aの入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
第2特別図柄表示器8bの上部には、第1始動入賞口13aに入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する第1特別図柄保留記憶表示部と、該第1特別図柄保留記憶表示部とは別個に設けられ、第2始動入賞口13bに入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する第2特別図柄保留記憶表示部と、が設けられた例えば7セグメントLEDからなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。第1特別図柄保留記憶表示部は、第1保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。また、第2特別図柄保留記憶表示部は、第2保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。なお、この例では、第1始動入賞口13aへの入賞による始動記憶数及び第2始動入賞口13bへの入賞による始動記憶数に上限数(4個まで)が設けられているが、上限数を4個以上にしてもよい。
また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部9aと、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部9bとが設けられている。なお、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(合算保留記憶表示部)が設けられるようにしてもよい。そのように、合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。
なお、この実施例では、図1に示すように、第2始動入賞口13bに対してのみ開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられているが、第1始動入賞口13aおよび第2始動入賞口13bのいずれについても開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は大入賞口扉を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、および第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって大入賞口扉が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置20において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口13aや第2始動入賞口13bといった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置20において大入賞口が開放状態となれば、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置20において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第1特別図柄表示器8aの右側には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、例えば2つのランプからなる。遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施例では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10の下側のランプが点灯して当りである場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、下側のランプが点灯して当りである場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口13bに遊技球が入賞可能な状態)に変化する。特別図柄保留記憶表示器18の上部には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示部(例えば、7セグメントLEDのうち4つのセグメント)を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯する表示部を1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯する表示部を1減らす。
なお、7セグメントLEDからなる普通図柄保留記憶表示器41には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示部(セグメント)とともに、例えば大当り時における特別可変入賞球装置20の開放回数(大当りラウンド数)を示す2つの表示部(セグメント)、及び遊技状態を示す2つの表示部(セグメント)が設けられているが、これら表示部を普通図柄保留記憶表示部とは別個の表示器にて構成してもよい。また、普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示可能なセグメントLED等にて構成してもよい。
特別可変入賞球装置20の周辺には普通入賞装置の入賞口29a〜29dが設けられ、入賞口29a〜29dに入賞した遊技球は入賞口スイッチ30によって検出される。各入賞口29a〜29dは、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、第1始動入賞口13a、第2始動入賞口13bや大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。
遊技領域7の左側には、遊技中に点滅表示される装飾LED25aを有する装飾部材25が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上下部には、効果音を発する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28cが設けられている。天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28cおよび装飾LED25aは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
図1および図2では、図示を省略しているが、左枠LED28bの近傍に、賞球払出中に点灯する賞球ランプが設けられ、天枠LED28aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプが設けられている。なお、賞球ランプおよび球切れランプは、賞球の払出中である場合や球切れが検出された場合に、演出制御基板に搭載された演出制御用マイクロコンピュータによって点灯制御される。さらに、特に図示はしないが、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、「カードユニット」という。)50が、パチンコ遊技機1に隣接して設置されている。
遊技者の操作により、後述する打球発射装置から発射された遊技球は、発射球案内通路(図示略)を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13aに入り第1始動口スイッチ14aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄(飾り図柄)の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の可変表示は、第1始動入賞口13aへの入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口13bに入り第2始動口スイッチ15aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄(飾り図柄)の可変表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の可変表示は、第2始動入賞口13bへの入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示及び第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄(特定表示結果)であると「大当り」となり、停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄とは異なる所定の小当り図柄(所定表示結果)であると「小当り」となり、停止時の特別図柄(停止図柄)が大当り図柄及び小当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。
リール301L,301C,301Rに設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアでは、第1特別図柄表示器8aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、リール301L,301C,301Rを回転させることにより飾り図柄の可変表示(変動表示)が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、演出表示装置9の表示領域にて仮停止表示された飾り図柄が大当り組み合せの一部を構成しているときに未だ仮停止表示もされていない飾り図柄(「リーチ変動図柄」ともいう)については変動が継続している表示状態、あるいは、全部又は一部の飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリアなど)では予め定められた大当り組み合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が仮停止表示されているときに未だ仮停止表示もしていない残りの飾り図柄表示エリア(例えば「中」の飾り図柄表示エリアなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について図2を参照して説明する。図2は、遊技機を背面から見た背面図である。図2に示すように、パチンコ遊技機1の背面側では、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータが搭載された演出制御基板80を含む変動表示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、音声制御基板70、ランプドライバ基板35、および球払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37等の各種基板が設置されている。なお、遊技制御基板31は基板収納ケース150に収納されている。
さらに、パチンコ遊技機1背面側には、DC30V、DC21V、DC12VおよびDC5V等の各種電源電圧を作成する電源回路が搭載された電源基板90やタッチセンサ基板(図示略)が設けられている。電源基板90には、パチンコ遊技機1における遊技制御基板31および各電気部品制御基板(演出制御基板80および払出制御基板37)やパチンコ遊技機1に設けられている各電気部品(電力が供給されることによって動作する部品)への電力供給を実行あるいは遮断するための電力供給許可手段としての電源スイッチ、遊技制御基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ156のRAM55をクリアするためのクリアスイッチが設けられている。さらに、電源スイッチの内側(基板内部側)には、交換可能なヒューズが設けられている。
なお、この実施例では、主基板31は遊技盤側に設けられ、払出制御基板37は遊技枠側に設けられている。このような構成であっても、後述するように、主基板31と払出制御基板37との間の通信をシリアル通信で行うことによって、遊技盤を交換する際の配線の取り回しを容易にしている。
なお、各制御基板には、制御用マイクロコンピュータを含む制御手段が搭載されている。制御手段は、遊技制御手段等からのコマンドとしての指令信号(制御信号)に従って遊技機に設けられている電気部品(遊技用装置:球払出装置97、演出表示装置9、ランプやLEDなどの発光体、スピーカ27等)を制御する。以下、主基板31を制御基板に含めて説明を行うことがある。その場合には、制御基板に搭載される制御手段は、遊技制御手段と、遊技制御手段等からの指令信号に従って遊技機に設けられている電気部品を制御する手段とのそれぞれを指す。また、主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板をサブ基板ということがある。なお、球払出装置97は、遊技球を誘導する通路とステッピングモータ等により駆動されるスプロケット等によって誘導された遊技球を上皿や下皿に払い出すための装置であって、払い出された賞球や貸し球をカウントする払出個数カウントスイッチ等もユニットの一部として構成されている。なお、この実施例では、払出検出手段は、払出個数カウントスイッチによって実現され、球払出装置97から実際に賞球や貸し球が払い出されたことを検出する機能を備える。この場合、払出個数カウントスイッチは、賞球や貸し球の払い出しを1球検出するごとに検出信号を出力する。
パチンコ遊技機1の背面には、各種情報をパチンコ遊技機1の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板91が設置されている。ターミナル基板91には、例えば、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号(始動口信号、図柄確定回数1信号、大当り1信号、大当り2信号、大当り3信号、時短信号、セキュリティ信号、賞球信号1、遊技機エラー状態信号)を外部出力するための情報出力端子が設けられている。なお、遊技機エラー状態信号に関しては必ずしもパチンコ遊技機1の外部に出力しなくてもよく、該情報出力端子から、この遊技機エラー状態信号の替わりに遊技枠が開放状態であることを示すドア開放信号等を出力するようにしてもよい。
貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導レールを通り、カーブ樋を経て払出ケース97aで覆われた球払出装置97に至る。球払出装置97の上方には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ43が設けられている。球切れスイッチ43が球切れを検出すると、球払出装置97の払出動作が停止する。球切れスイッチ43が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構からパチンコ遊技機1に対して遊技球の補給が行なわれる。
入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸し要求にもとづく遊技球が多数払出されて打球供給皿3が満杯になると、遊技球は、余剰球誘導通路を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバー(図示略)が貯留状態検出手段としての満タンスイッチ(図示略)を押圧して、貯留状態検出手段としての満タンスイッチがオンする。その状態では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払出装置の動作が停止するとともに打球発射装置の駆動も停止する。
図3は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)156が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ156は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施例では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ156に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ156には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路60が内蔵されている。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ156においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ156(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156には、乱数回路60が内蔵されている。乱数回路60は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路60は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路60は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路60は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路60は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、および、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156は、乱数回路60が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ156のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ156の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行って得られた数値データを、乱数回路60が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路60が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ156は、第1始動口スイッチ14aまたは第2始動口スイッチ15aへの始動入賞が生じたときに乱数回路60から数値データをランダムRとして読み出し、特別図柄および演出図柄の変動開始時にランダムRにもとづいて特定の表示結果としての大当り表示結果にするか否か、すなわち、大当りとするか否かを決定する。そして、大当りとすると決定したときに、遊技状態を遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に移行させる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ156には、払出制御基板37(の払出制御用マイクロコンピュータ)や演出制御基板80(の演出制御用マイクロコンピュータ)とシリアル通信で信号を入出力(送受信)するためのシリアル通信回路61が内蔵されている。なお、払出制御用マイクロコンピュータや演出制御用マイクロコンピュータにも、遊技制御用マイクロコンピュータ156とシリアル通信で信号を入出力するためのシリアル通信回路が内蔵されている(図示略)。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグや保留記憶数カウンタの値など)と未払出賞球数を示すデータ(具体的には、後述する賞球コマンド出力カウンタの値)は、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施例では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ156のリセット端子には、電源基板からのリセット信号が入力される。電源基板には、遊技制御用マイクロコンピュータ156等に供給されるリセット信号を生成するリセット回路が搭載されている。なお、リセット信号がハイレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ156等は動作可能状態になり、リセット信号がローレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ156等は動作停止状態になる。従って、リセット信号がハイレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ156等の動作を許容する許容信号が出力されていることになり、リセット信号がローレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ156等の動作を停止させる動作停止信号が出力されていることになる。なお、リセット回路をそれぞれの電気部品制御基板(電気部品を制御するためのマイクロコンピュータが搭載されている基板)に搭載してもよい。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、電源基板からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力される。すなわち、電源基板には、遊技機において使用される所定電圧(例えば、DC30VやDC5Vなど)の電圧値を監視して、電圧値があらかじめ定められた所定値にまで低下すると(電源電圧の低下を検出すると)、その旨を示す電源断信号を出力する電源監視回路が搭載されている。なお、電源監視回路を電源基板に搭載するのではなく、バックアップ電源によって電源バックアップされる基板(例えば、主基板31)に搭載するようにしてもよい。また、遊技制御用マイクロコンピュータ156の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力される。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ14a、第1入賞確認スイッチ14b、第2始動口スイッチ15a、第2入賞確認スイッチ15b、カウントスイッチ23、第3入賞確認スイッチ23aおよび各入賞口スイッチ30,30bからの検出信号を基本回路に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載され、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21と、基本回路からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載され、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ156をリセットするためのシステムリセット回路(図示せず)や、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を、ターミナル基板91を介して、ホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64も主基板31に搭載されている。
この実施例では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ156から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出図柄を可変表示する演出表示装置9との表示制御を行う。
演出制御基板80は、演出制御用CPUおよびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ(図示略)を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU(図示略)は、内蔵または外付けのROM(図示略)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバおよび入力ポートを介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU(図示略)は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
演出制御用CPU(図示略)は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(演出図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用CPU(図示略)は、キャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは、演出制御用CPUから入力されたデータにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバに入力する。入力ドライバは、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路(図示略)が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。さらに、単方向性回路であるI/Oポート部を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ156側)に入り込まない。
さらに、演出制御用CPU(図示略)は、出力ポート(図示略)を介して演出用発光ダイオード(演出用LED)330及びランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPUは、出力ポートを介してリングモータ320を駆動する信号を出力する。また、出力ポートを介して音声制御基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ(図示略)を介してLEDドライバに入力される。LEDドライバは、駆動信号を天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28cなどの枠側に設けられている各LEDに供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25aに駆動信号を供給する。なお、LED以外の発光体が設けられている場合には、それを駆動する駆動回路(ドライバ)がランプドライバ基板35に搭載される。
音声制御基板70において、音番号データは、入力ドライバ(図示略)を介して音声合成用IC(図示略)に入力される。音声合成用ICは、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路(図示略)に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM(図示略)には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば演出図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
次に、本実施例の演出用可変表示ユニット300について、図面に基づいて説明する。図4は、演出用可変表示ユニットを示す斜視図である。図5は、図4の演出用可変表示ユニットの内部構造を示す分解斜視図である。図6は、リールを斜め前から見た状態を示す斜視図である。図7は、リールを斜め後ろから見た状態を示す斜視図である。図8は、スリップリング及びリールを示す斜視図である。図9は、リールの構成を示す分解斜視図である。図10は、スリップリングを示す分解斜視図である。図11は、リールを示す正面図である。図12は、図7のA−A断面図である。図13は、図11のB−B断面図である。図14は、(a)は延在部を示す拡大正面図、(b)は延在部の要部拡大断面図、(c)はLEDの発光素子の配設を示す概略図である。また、図6及び図7において、リールシートの図示を省略している。また、図12に示す図7のA−A断面図は、左側のリール301Lを回動軸に沿って縦方向に切断した場合に現れる断面図である。尚、以下の説明においては、パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態での上下左右方向を基準として説明する。
図4及び図5に示すように、演出用可変表示ユニット300(演出表示装置9)は、前面が開口するケース体302と、ケース体302の前面開口を閉塞する透明板303と、ケース体302内部に左右方向に並設されるリール301L,301C,301Rと、から主に構成される。尚、透明板303の背面には、リール301L,301C,301Rの可変表示部を視認可能とする透視窓304a(図4の網点領域参照)を形成する印刷シート枠304が配設されている。透明板303は、リール301L,301C,301Rの周面に沿うように側面視円弧状に形成されている。
図5〜図7に示すように、各リール301L,301C,301Rは、互いに左右方向に並設された状態で一体化され、該一体化された状態でケース体302に組み付けられる。尚、各リール301L,301C,301Rはそれぞれ同様に構成されているため、以下においては、リール301Lを一例として説明し、他のリール301C,301Rについての詳細な説明は省略することとする。
図8〜図10に示すように、リール301Lには、残像映像を表示可能なスリップリング305Lが設けられるとともに、これらリール301L及びスリップリング305Lは、前後方向に向けて立設される支持板306L,306Cに対し回動可能に支持されている。具体的には、スリップリング305Lは支持板306Lの右側面に組み付けられ、リール301Lは隣接するリール301Cの支持板306C(図8中2点鎖線参照)に組み付けられる。尚、右側のリール301Rだけは、その右側に立設される支持板306S(図6参照)により支持される。
図9に示すように、リール301Lは、リールモータ307と、外周面に複数種類の図柄が配列されたリールシート308と、リールモータ307の回動軸(図示略)に固着され、リールシート308の一端側を円形に保持するリール保持枠309及びリールシート308の他端側を円形に保持するリール保持枠310と、側面視円弧状に形成された導光板311及び該導光板311を背面側から保持する保持板312と、リールの回転位置を検出可能なリールセンサ(図示略)と、から主に構成される。
リールモータ307は、回動軸(図示略)が左右方向を向く状態で支持板306Cの左側面に固定され、該回動軸(図示略)を中心としてリール保持枠309を回動可能とする。保持板312は、前面に導光板311が取り付けられた状態で支持板306Cの左側面に取り付けられる。取り付けられた状態において、導光板311は、前側の発光面がリールシート308の背面における可変表示部に対応する箇所に該リールシート308の背面に沿うように近接するとともに、右側端面が支持板306Cに配設された複数のLED(図示略)に対向して配置される。
よって、支持板306Cに配設された複数のLED(図示略)からの光が導光板311の右側端面から内部に入射され、該入射された光が背面に形成された複数の反射部により反射されて前面から出射されることにより、導光板311の前面がほぼ均一に面発光するようになっている。
また、本実施例では、リールシート308の前面、つまり、リール301Lの外周面には複数種類の図柄が配列されているが、各々が識別可能な複数種類の識別情報であれば、例えば装飾絵柄や文字、記号、図形等が配列されていてもよい。
図10に示すように、スリップリング305Lは、リングモータ320と、リングモータ320の回動軸320aに固着され、該回動軸320aを中心として回動可能に固着された回動表示体321と、から主に構成され、支持板306L側から、回動表示体321に設けられた演出用LED330等に対して同心円状に配置された環状の電路(図示略)とブラシ(図示略)を介して電力や信号が伝達されるようになっている。支持板306L側から伝達された電力や信号により、後述する演出用LED330を発光できるようになっている。リングモータ320は、回動軸320aが左右方向を向く状態で支持板306Lの右側面に固定され、該回動軸320aを中心として回動表示体321を回動可能とする。
回動表示体321は、回動軸320aに固着されたリング部321aと、リング部321aの外周における回動中心を挟んで対向する2箇所に設けられる延在部321bと、からなる。リング部321aは、回動軸320aに固定される固定円盤322と、固定円盤322の外周複数個所から放射状に延設される複数の連結アーム323と、該複数の連結アーム323を介して固定円盤322に連結される環状のリング324と、内リング324の外周に複数の連結片325を介して連結される環状の外リング326と、固定円盤322の右側面に取付部材327を介して取り付けられるドーナツ状の制御基板328と、から構成される。
外リング326の外径は、リール301Lの外径よりも僅かに大径に形成されている。また、外リング326における2つの延在部321bそれぞれの取付位置には、左右方向を向く取付部329が回動軸320aに対して略平行に形成されている。
これら2つの延在部321bは、一面に複数の演出用LED330が配設されたLED基板331と、演出用LED330から出射された光を拡散する光拡散レンズ332と、光拡散レンズ332及びLED基板331を取付部329に取り付けるためのレンズカバー333と、からなる。
LED基板331は、正面視横長に形成され、外リング326側から先端に向けて先細り形状をなすように、幅寸法が漸次小さくなるように形成されている。演出用LED330は、LED基板331の外面長手方向に向けて、所定の隙間を隔てて直線状に複数配列されている。特に長手方向の両端の演出用LED330は、LED基板331の端部に極力近づけて配設されている。
光拡散レンズ332は、透光性を有する合成樹脂材からなり、各演出用LED330に対応し、互いに所定の隙間を隔てて配置される複数のレンズ部332aと、これらレンズ部332aを連結する連結フレーム332bと、から構成され、複数のレンズ部332aは連結フレーム332bにより直線状に配列されている。レンズ部332aは、演出用LED330からの光を拡散して出射できるように形成されている(図14(b)参照)。
レンズカバー333は、各演出用LED330を前方に臨ませるための複数の開口333aが長手方向に向けて形成されている。よって、各レンズ部332aが各開口333aを介して前方に臨んだ状態において、各演出用LED330同士が区画されるようになっている。そして、LED基板331との間に光拡散レンズ332を配置した状態でレンズカバー333を取付部329に取り付けることで、左右方向に延びる帯状の延在部321bが構成される。
図11に示すように、このように構成されたリール301L及びスリップリング305Lは、左右の支持板306L,306Cの上部間を連結部材340(図6参照)により連結するとともに、下部間を連結部材341により連結することで一体化される。尚、連結部材340は4つの支持板306L,306C,306Rを連結することで3つのリール301L,301C,301R及びスリップリング305L,305C,305Rを一体化する長さを有し、連結部材341は隣り合う支持板306L,306C,306R同士を連結する長さとされている。
このように構成されたリール301L,301C,301R及びスリップリング305L,305C,305Rからなるリールユニットは、図5に示すように、連結部材340,341により一体化された状態でケース体302の内部に組み付けられる。
図11〜図13に示すように、各リール301L,301C,301R及びスリップリング305L,305C,305Rは、一体に組み付けられた状態において、リール保持枠309内にリング部321aが入り込んで重なるように組み付けられる。
組み付けられた状態において、リールモータ307の回動軸(図示略)とリングモータ320の回動軸320aとは、互いに回動軸心が同一をなすように左右に並設される。また、リング部321aの内リング324と外リング326とは、リール301Lの左側外方位置に配置され、外リング326の外径はリール301Lの外径よりも長いので、外リング326は外周面よりも回動軸320aから離れた位置に位置する。
よって延在部321bは、リール301Lの外周面、つまり、リールシート308の該周面の一部を覆うように、かつ、該外周面に対して所定の隙間を隔てて外リング326から右側に向けて、つまり、リール301Lの左右幅方向に向けて配設される。
詳しくは、図14に示すように、延在部321bを構成するLED基板331の左右幅寸法L1は、リール301Lの外周面の左右幅寸法L2よりも長寸とされている(L1>L2)。また、LED基板331は、左側端部がリール301Lの左側端部から第1長さL3分外側に突出しているとともに(L3≒1mm)、右側端部がリール301Lの右側端部から第2長さL4分外側に突出している(L4≒5mm)。本実施例では、第1長さL3は第2長さL4よりも大きい(L3>L4)。つまり、外リング326に固定される基部側の方が先端部側に比べて突出量が大きい。
すなわち、外リング326は支持板306Lとリール301Lとの間に配置されているので、回動の際に延在部321b左端部が支持板306Lと干渉することはないが、延在部321bの右端部が右側の支持板306Cよりも右側まで延びていると、延在部321bが回動の際に支持板306Cと干渉してしまうため、支持板306Cを越えない長さとされている。
複数の演出用LED330は、LED基板331の幅方向(上下方向)の中央位置に、左端部から右端部にかけて互いに隙間L10を隔てて複数配列されている。左端部及び右端部の演出用LED330L,330Rは、それぞれLED基板331の端縁に極力近接するように配設されており、リール301Lの右側の演出用LED330Rとリール301Cの左側の演出用LED330Lとの離間幅L11は、隙間L10よりも長い(L10<L11)。
リール301L,301C,301Rは、互いに隙間L5を隔てて回動軸(図示略)方向に並設されているとともに、LED基板331におけるリール301Lの幅方向(左右方向)の長さL1は、リール301Lの外周面の幅寸法L2よりも長いことで、隣接するLED基板331間の隙間L6は、隣接するリールとの隙間L5よりも小さくなる(L6=L5−L3−L4)。よって、リール301Lの右側の演出用LED330Rとリール301Cの左側の演出用LED330Lとの離間幅L11が、各延在部321bに配列されている演出用LED330同士の隙間L10に極力近づくように配設することができる。
このように各リール301L,301C,301Rには、スリップリング305L,305C,305Rが一体に組み付けられている。このスリップリング305L,305C,305Rは、リング部321a及び演出用LED330を有する延在部321bからなる回動表示体321と、リングモータ320と、回動表示体321の回転位置を検出するリングセンサ(図示略)と、からなり、該リングモータ320の駆動及び演出用LED330の制御を行う演出制御用CPU(図示略)とともに本発明の残像映像表示装置を構成する。
次に、スリップリング305L,305C,305Rの作用について説明する。
演出制御用CPUは、これら複数のリール301L,301C,301Rそれぞれに設けられたスリップリング305L,305C,305Rにより、残像映像を表示する残像表示演出を実行可能とされている。また、残像映像を表示しない状態では、図6及び図7のように、延在部321bを前後に配置した状態でなく、リール301L,301C,301Rの上下位置に待機させておく。これにより、透視窓304aを通して遊技者側から見えにくい位置に維持させておくことができる。
残像映像を表示するには、リングモータ320により回動表示体321を所定方向(上方または下方、図6及び図7中白矢印参照)に回転させ、延在部321bを所定の回転速度で回転(高速回転)させなければ好適な残像効果を得ることができないため、残像効果を得ることが可能な所定の回転速度に到達するまで基本的には演出用LED330を発光させない。そして、回動表示体321が所定の回転速度に到達したら、その回転速度を維持したまま、複数の演出用LED330を回動表示体321の回転位置に合わせて所定の点灯パターンで発光させることにより、様々な残像映像を表示させることができる。
本実施例では、回動表示体321の2箇所に延在部321bがそれぞれ設けられているので、それぞれの延在部321bの演出用LED330を回動表示体321の回転位置に合わせて所定の点灯パターンで発光させることで、ちらつき感の少ない残像表示を表示可能である。また、各スリップリング305L,305C,305Rは各リール301L,301C,301Rに個別に設けられ、それぞれを独立して回転させることができるため、表示する映像の横幅や大きさ等に合わせて必要なスリップリング305L,305C,305Rのみを駆動すればよい。
また、演出制御用CPUは、これら複数のスリップリング305L,305C,305Rを用いて、一連の残像映像(文字、記号、絵柄、装飾、模様、キャラクタ等の画像)を表示可能としている。複数のスリップリング305L,305C,305Rを用いた一連の残像映像とは、例えば、スリップリング305Lにて「大」の文字,スリップリング305Cにて「当」の文字,スリップリング305Rにて「り」の文字を表示させることにより構成される「大当り」という一つの意味のある言葉や、各スリップリング305L,305C,305Rに分割された絵柄を表示させることにより構成される一つの絵柄(例えば、数字の「7」)等が含まれる。すなわち、複数のリール301L,301C,301Rに跨って連続する映像だけではなく、「大当り」の文字等、言葉や絵柄等を構成する複数の要素からなる映像を含む。さらに、例えば、リール301L,301C,301R各々の可変表示部を上記文字、記号、絵柄、装飾、模様、キャラクタ等の画像を、左側から右側または右側から左側に横切るように表示する動画像等も含まれる。
このように、複数のスリップリング305L,305C,305Rを用いて一連の残像映像を表示する場合において、延在部321bにおける左右方向の長さL1は、リールの幅寸法L2よりも長い(L1>L2)ことで、隣接するスリップリング305L,305C,305Rの演出用LED330L,330R間の隙間L11を極力小さくすることができる。これにより、隣り合うリールに対応する演出用LED330L,330R間に隙間が生じて文字間隔が間延びしたり、絵柄が分断されて見えたり、あるいはリール301L,301C,301Rの可変表示部を横切る動画像が各リール301L,301C,301R間で途切れて見えること等が防止される。
また、演出制御用CPUは、スリップリング305L,305C,305Rを用いた演出として、回動表示体321の回転が開始されてから所定の回転速度に到達した後、演出用LED330を発光させることにより残像映像を表示する演出を実行可能であるとともに、回動表示体321が回転を開始してから所定の回転速度に到達するまでに、演出用LED330を発光させる演出を実行可能とされている。すなわち、回動表示体321の回転速度が、残像表示が可能な所定の回転速度に到達するまでに所定時間(例えば、約1秒)かかる場合、それまでの時間が無駄になってしまうので、回動表示体321の回転速度が所定の回転速度に到達し、残像映像の表示による演出が実行可能となるまでにかかる期間を演出の実行期間として有効に利用することができる。
また、演出制御用CPUは、スリップリング305L,305C,305Rを用いた演出として、回動表示体321の回転が開始されてから所定の回転速度に到達した後、演出用LED330を発光させることにより残像映像を表示する演出を実行しないパターンや、回動表示体321を回転させるものの、所定の回転速度に到達するまでに演出用LED330を発光させることなく、回転を停止させてしまうパターンを実行可能とすることが好ましい。
このようにすることで、回動表示体321の回転が開始されても、必ず残像表示演出が実行されるとは限らないので、所定の回転速度に到達するまで、残像表示演出が実行されることに対する遊技者の期待感を維持することができる。つまり、回動表示体321の回転が開始されたときに残像表示演出が実行されることを遊技者が認識してしまうことを防止できる。
このような残像表示演出は、例えば、大当りになる可能性を示唆する大当り予告、リーチに発展する可能性を示唆するリーチ予告、遊技者が操作可能なプッシュボタンやレバー等の操作を促進する操作予告、大当りが確率変動大当りである可能性を示唆する確変示唆予告、飾り図柄を一時停止させた後に再度可変表示させる再変動を繰り返す擬似連予告、始動入賞により保留記憶された権利を消化して可変表示する際に大当りとなる可能性を示唆する先読み予告等、種々の予告演出として適用することが可能である。
また、例えば擬似連予告においては、飾り図柄の再変動を実現するためにリール301L,301C,301Rの回転及び停止を繰り返すが、リール301L,301C,301Rに合わせて回動表示体321を回転させたり停止させたりするとリングモータ320に負荷がかかるため、擬似連予告の実行中は常時回動表示体321を回動させておくことが好ましい。
また、先読み予告においていずれかの保留記憶にて残像映像を表示することが決定された場合、当該保留記憶の可変表示が開始される前から回動表示体321の回動を開始させ、当該保留記憶の可変表示が開始される時までに所定の回転速度で回転させておくことが好ましい。このようにすることで、先読み予告の対象となった保留記憶の可変表示の回転が開始されたときから、残像映像による演出を開始することが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのスリップリング305L,305C,305Rにあっては、回動表示体321が複数のリール301L,301C,301R各々に配設されるとともに、該複数のリール301L,301C,301Rの演出用LED330を発光させることにより一連の残像映像を表示可能とされ、延在部321bにおけるリール301L,301C,301Rの左右幅方向の長さL1は、リール301L,301C,301Rの左右幅寸法L2よりも長くなっている(L1>L2)。
このように、スリップリング305L,305C,305Rを複数のリール301L,301C,301R各々に別個に設けることで、演出用LED330が配列された延在部321bが分散化されて軽量になり、リングモータ320に大きな負荷をかけずに高速で回転させやすくなるため、ちらつき感がない残像映像を表示可能となるばかりか、各リール毎に残像映像を表示可能となる。
また、スリップリング305L,305C,305Rの回動軸320aはリール301L,301C,301Rの回動軸と同心をなすことで、延在部321bはリール301L,301C,301Rの回転方向と同方向に、かつ、リールの外周面に沿うように回動するため、回動表示体321が回動しても飾り図柄の可変表示の視認性を大きく損なうことがないばかりか、延在部321bが飾り図柄の近傍位置で同方向(図6及び図7中白矢印参照)に移動するため、側面視略円弧状をなすリール301L,301C,301Rの可変表示部に、ちらつきがない残像映像を違和感なく表示することが可能となるとともに、飾り図柄の近傍位置に残像映像を表示できるので、飾り図柄の可変表示を効果的に演出することができる。
また、互いに隣接するリール301L,301C,301R間に隙間L5がある場合でも、一方のリール301の延在部321bの一端側を他方のリール301の延在部321bの他端に近づけて配設でき、それにより隣接するリール301L,301C,301Rの演出用LED330L,330Rを互いに近づけて配設することが可能となるため、隣接する演出用LED330L,330R間に隙間が生じ、一連の残存映像が分断されているように見えることを防止できる。つまり、複数のリール301L,301C,301R毎に個別に配設された演出用LED330を用いて連続する残像映像を表示することができる。
尚、複数のリール301L,301C,301Rを横切る1つの長寸の延在部を設け、該延在部を回動させることで残像映像を表示可能とすることも考えられるが、各リール301L,301C,301Rがそれぞれユニット化されて各支持板306L,306C,306Rにそれぞれ別個に支持されている場合、これら支持板306L,306C,306Rが延在部321bの回転の邪魔になり、構造上、延在部を回動させることが難しくなる。また、延在部が長いと重量が増加するので、残像映像を表示可能な回転速度に到達するまでの期間が長くなってしまうばかりか、リングモータ320に大きな駆動力を必要とする。
そこで、本実施例のスリップリング305L,305C,305Rのように、延在部321bは各リール301L,301C,301Rごとに設けることが好ましいが、前述したように、各リール301L,301C,301Rの間には、少なくとも各支持板306L,306C,306Rを配設するための隙間L5が生じている。これにより、個別の残像映像の表示はともかく、一連の残像映像を表示する際に表示される映像が分断して見えるようになるため、延在部321bの長さL1をリール301L,301C,301Rの左右幅寸法L2よりも長くして、隣接する延在部321bそれぞれに配設された演出用LED330L,330Rの隙間L11を極力短くすることが好ましい。
また、延在部321bは、リール301L,301C,301Rの外周面の一部を覆うように該外周面に沿って回動するように設けられていることで、リール301L,301C,301Rの可変表示部に対応する位置で残像映像を表示させることができる。よって、可変表示部にて可変表示される飾り図柄に関連した演出を可変表示部に対応する位置にて実行することができるため、飾り図柄の可変表示の興趣を向上させることができる。
また、リール301L,301C,301R間に配設される1枚の支持板306C,306Rの両面に、一方のスリップリング305L,305C,305Rと他方のリール301L,301C,301Rが回動可能に支持されているため、リール301L,301C,301R間の隙間L5を極力短くすることができるため、隣接する演出用LED330L,330R間の隙間L11をより近づけることが可能である。
また、スリップリング305L,305C,305Rは、各リール301L,301C,301Rの内部にそれぞれ組み付けられているので、リール301L,301C,301R間の隙間L5を広げることなく、演出用可変表示ユニット300の左右幅をコンパクト化することができる。
また、延在部321bは、図14(a)に示すように、左端側がリングモータ320に連結されるとともに、該左端側から右端側に向けて幅寸法が漸次小さくなる先細り形状に形成されていることで、一端側のみがリングモータ320に連結されているので構造が簡素化されるとともに、先端となる他端側が軽量になるため、回動表示体321を回動したときに先端にぶれが生じて残像映像表示に支障をきたすことを防止できる。
また、延在部321bの左右長手方向の一端側のみをリング部321aに連結して片持ち支持構造とする場合、両持ち支持構造のように、リール301L,301C,301Rの左右の隙間にそれぞれリング部等を配置することによりリール301L,301C,301R同士の隙間が長くなることがない。
また、本実施例の回動表示体321には、2つの延在部321b,321bが回動軸320aを挟んで対向配置されていることで、回動表示体321が回動することにより生じる遠心力により回動軸320aにぶれが生じることを防止できる。
具体的には、延在部321bを回動軸320aを中心とする円周上に1つのみ設ける場合、重心が延在部321b側に偏り、回動表示体321が回動する際に一方向に遠心力が働く。特に延在部321bは一端側のみが外リング326に支持される片持ち構造であることで、回動の際に回動軸320aが延在部321b側へ引張られやすいため、回動表示体321の回動にぶれが生じてしまう。よって、回動軸320aを挟んで対向する位置にもう一つ他の延在部321bを配置することで、重心が釣り合いバランスがよくなるので、片持ち支持構造でも回転にぶれが生じにくくなる。また、これら2つの延在部321bは環状の外リング326にて連結されていることで、それぞれ独立しているものに比べてぶれ等が生じにくい。
また、延在部321bは回動軸320aの円周上における対向位置にそれぞれ配置されていることで、回動しない通常時等において、ケース体302の上板及び下板とリール301L,301C,301Rとの間に配置され、遊技者側から透視窓304aを通して見ることが困難となる上下位置にそれぞれ待機させておくことができるため、非回転時、つまり、残像映像を表示しないときに延在部321bが露呈して飾り図柄の可変表示の邪魔になることがない。
また、延在部321bが2箇所にあることで、1箇所にしかない場合よりも残像映像を表示するために必要な回転速度を増大させる必要がないので、リングモータ320の駆動力を向上させなくて済む。
また、本実施例では、延在部321bは回動軸320aを挟んで同一円周上の対向位置に配置されていたが、延在部321bを1つのみ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。また、例えば3つ以上配設する場合、それぞれを回動軸320aを中心とする円周上に互いに等回転角度ごとに隙間を設けて配置すれば、重心バランスが均等になるので、回動の際に回動軸320aにぶれが生じることを防止できる。
また、スリップリング305L,305C,305Rは、図14(b)に示すように、演出用LED330からの光を拡散する光拡散レンズ332を備え、光拡散レンズ332は、複数の演出用LED330それぞれとそれらの隙間L10とを被覆可能に形成されていることで、互いに隣接する演出用LED330の隙間L10が光拡散レンズ332により覆われることで、該隙間にも光が広がりやすくなるため、演出用LED330を増設して隙間を狭めたりしなくても、光が点在して残像映像の連続性が低減してしまうことを防止できる。
また、演出制御用CPUは、演出用LED330の光による演出を実行可能であり、回動表示体321が回転を開始してから残像映像を表示可能な所定の回転速度に到達した後、演出用LED330を発光させることにより残像映像を表示する演出を実行する第1演出実行手段と、回動表示体321が回転を開始してから所定の回転速度に到達するまでに、演出用LED330を発光させる演出を実行する第2演出実行手段と、を含むことで、回動表示体321の回転速度が所定の回転速度に到達し、残像映像の表示による演出が実行可能となるまでにかかる期間を有効に利用して演出を行うことができる。
また、図14(c)に示すように、各演出用LED330は、赤色の発光素子(R)と緑色の発光素子(G)と青色の発光素子(B)とを有し、これら各発光素子は、回動表示体321の回転方向に向けて上下方向に配列することで、これら3つの発光素子からの光が混ざりやすくなるので、複数色の光により残像表示を行うことができる。
図15には、変形例としての延在部321bが示されている。図15は、変形例としての延在部を示す図である。
前記実施例では、延在部321bを構成するLED基板331の長さL1は、リール301L,301C,301Rの左右幅寸法L2よりも長いが、左右幅寸法L2と隙間L5とを合算した長さ(L1<L2+L5)よりも短かった。しかし、図15(a)(b)に示すように、LED基板331の長さL1を左右幅寸法L2と隙間L5とを合算した長さよりも長くすることで(L1>L2+L5)、一端が隣接するリールの延在部321bの他端に重畳するように設け、延在部321bの端部同士を回動軸320aに対し交差する方向に重なるように配置するようにしてもよい。
また、図15(b)では、各演出用LED330,330の隙間(L10)よりも隣り合う演出用LED330L,330Rの隙間(L11)の方が長い図が示されているが、これらが略均等になるように配列することができれば、より違和感がない自然な残像映像を表示可能となる。
このようにすることで、隣接するLED基板331間に隙間が生じることがないので、演出用LED330L,330Rをより近接して配置することができるようになる。さらに、LED基板331における重畳部に演出用LED330を配置することで、継ぎ目をより目立たなくすることが可能となるとともに、互いに隣接するリール双方の延在部間に隙間がなくなるので、発光手段をより近づけて配設することが可能となる。
尚、本実施例では、発光手段の一例として発光ダイオード(LED)を適用したが、これに限定されるものではなく、残像映像を表示可能なものであれば、ランプ等の他の発光手段を適用してもよい。
また、演出用LED330は、LED基板331の長手方向に向けて所定の隙間を隔てて一列で配列されているだけでなく、例えば、図15(c)に示すように、複数の演出用LED330をLED基板331の長手方向に向けて複数列(例えば、2列等)で配列するとともに、それぞれの列の演出用LED330を長手方向にずらして、一方の列の演出用LED330間に他方の列の演出用LED330が配設されるようにすることで、回動表示体321を回転させたときに各演出用LED330間に隙間がなくなるため、より連続的な残像映像を表示することができる。
また、延在部321b及び複数の演出用LED330は、回動軸320aに対して略平行に延設されていたが、延在部321b及び複数の演出用LED330は、リールの左右幅方向に延設されていれば、回動軸320aに対して略平行に配設されなくてもよい。
また、前記実施例では、延在部321bにおけるリール301L,301C,301Rの左右側端部からの突出長さは、リング部321aに連結される基端部側の第1長さL3の方が先端側の第2長さL4よりも長かったが、先端部側の方が基端部側よりも突出するようにしてもよい。
また、延在部321bは、リングモータ320に回動可能に固定された環状のリング部321aに接続されていたが、延在部321bを回動軸320aを中心として回動可能に支持できるものであれば、リング部321aの構造は環状部材に限定されるものではない。
また、前記実施例では、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、周面に各々が識別可能な複数種類の識別情報が配列されたリールと残像映像装置とを備えた遊技機であれば、例えばスロットマシン等の他の遊技機にも適用可能である。
ここで、本発明を適用したスロットマシンについて、図16に基づいて簡単に説明する。図16は、遊技機の他の例としてのスロットマシンを示す正面図である。
図16に示すように、スロットマシン1000は、前面が開口する筐体と、この筐体の一側辺に回動自在に枢支された前面扉と、から構成されている。筐体の内部上方位置には、外周に複数種類の図柄が配列されたリール1002L,1002C,1002Rが水平方向に並設されており、これらリール1002L,1002C,1002Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が透視窓1003から見えるように配置されている。
また、筐体におけるリール1002L,1002C,1002Rの下方位置には、外周に複数種類の飾り図柄が配列されたか飾りリール1301L,1301C,1301Rが水平方向に並設されており、これら飾りリール1301L,1301C,1301Rに配列された飾り図柄のうち連続する3つの図柄が演出用透視窓1303から見えるように配置されている。
そしてこれら飾りリール1301L,1301C,1301Rには、特に図示はしないが、前記実施例のスリップリング305L,305C,305Rがそれぞれ組み付けられており、残像映像を表示可能となっている。
スロットマシン1000においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ1006を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLが有効となり、スタートスイッチ1007の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール1002L,1002C,1002Rの透視窓1003に表示された図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。ここでは、リール1002L,1002C,1002Rの下段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では入賞ラインを1本としているが、複数の入賞ラインを定めても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ1007を操作すると、各リール1002L,1002C,1002Rが回転し、各リール1002L,1002C,1002Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ1008L,1008C,1008Rを操作すると、対応するリール1002L,1002C,1002Rの回転が停止し、透視窓1003に表示結果が導出表示される。
また、これら各リール1002L,1002C,1002Rの回転に応じて、飾りリール1301L,1301C,1301Rが回転するとともに、各リール1002L,1002C,1002Rの停止に応じて、飾りリール1301L,1301C,1301Rの回転が停止し、透視窓1303に演出表示結果が導出されるようになっている。
そして全てのリール1002L,1002C,1002Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインL上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール1002L,1002C,1002Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(例えば、50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口1009から払い出されるようになっている。また、入賞ラインL上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール1002L,1002C,1002Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
このように本発明は、メダルやクレジット等の遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の入賞用識別情報(入賞用図柄)を変動表示させることが可能な入賞用可変表示装置(リール1002L,1002C,1002R)の入賞用表示結果が導出表示されたことにより1ゲームが終了し、該リール1002L,1002C,1002Rの入賞用表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1000にも適用可能である。
そしてこのようなスロットマシン1000に適用する場合、ゲームの表示結果を表示可能な入賞用可変表示装置としてのリール1002L,1002C,1002Rではなく、上記したように、演出用可変表示装置としての飾りリール1301L,1301C,1301R等に適用することが好ましい。
また、残像映像演出としては、ボーナスの内部当選を示唆するボーナス予告、内部当選役を示唆する当選役予告、遊技者にとって有利となる操作態様が報知される報知遊技状態(所謂AT)の当選を示唆する報知遊技予告や操作態様報知等に適用可能である。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状のパチンコ球(遊技球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えばメダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
1 パチンコ遊技機
300 演出用可変表示ユニット
301L,301C,301R リール
305L,305C,305R スリップリング
306L,306C,306R 支持板
320 リングモータ
320a 回動軸
321 回動表示体
321a リング部
321b 延在部
326 外リング
330 演出用LED(発光ダイオード)
332 光拡散レンズ
333 レンズカバー
1000 スロットマシン
1002L,1002C,1002R リール
1301L,1301C,1301R リール

Claims (3)

  1. 周面に各々が識別可能な複数種類の識別情報が配列されたリールと残像映像装置とを備え、前記残像映像装置は、前記リールの周面の一部を覆うように該リールの幅方向に延在する延在部と該延在部の前記リールの幅方向に向けて複数配設される発光手段とを有し、前記リールと同心をなす回動軸を中心として回動可能に設けられる回動表示体と、該回動表示体を駆動する駆動手段と、前記発光手段の発光制御を行う発光制御手段と、を備え、前記回動表示体を回動させながら前記発光手段を発光させることにより残像映像を表示可能な遊技機であって、
    前記リールは、該リールの回動軸心方向に所定の隙間を隔てて複数並設され、
    前記残像映像装置は、
    前記回動表示体は前記リール各々に配設され、各々の前記回動表示体を回動させるとともに前記発光手段を発光させることにより一連の残像映像を表示可能とされ、
    前記延在部における前記リールの幅方向の長さ寸法は、前記リールの幅寸法よりも長く、
    前記発光手段は、前記延在部における前記リールに対応する部分と前記所定の隙間に対応する部分とに配設されている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記延在部は、一端側が前記駆動手段に連結されるとともに、該一端側から他端側に向けて該延在部の回転方向の長さ寸法が漸次小さくなる先細り形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記回動表示体が回転を開始してから前記残像映像を表示可能な所定の回転速度に到達した後、前記発光手段を発光させることにより前記残像映像を表示する演出を実行可能な演出実行手段を備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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