JP4035900B2 - 在庫部品管理システム及びコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工業製品の量産工場等に適用して好適な、組み立てラインにおける在庫部品管理システム及びコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工業製品の量産工場においては、組み立てラインの生産性をより向上させる努力が行われており、そのためには、組み立てラインに沿って複数配置された作業エリア(以下、ステーションと称する)にて必要となる様々な部品を、欠品させることなく円滑に供給する必要がある。
【0003】
各ステーションへの部品の供給タイミングは、部品の供給を担当する作業者の勘や経験に依存するのが一般的な方法であったが、作業者への心理的な負担や個人差があるため合理的な方法とは言えない。
【0004】
そこで、例えば、実開平4−83542号では、各ステーションにて使用する部品が置かれている部品棚に、不足しつつある部品の供給依頼を行なうための操作スイッチ及びランプを複数設け、そのランプの点灯に応じて、所望の部品を供給する手法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、部品の供給を担当する作業者の負担は軽減されるものの、組み立てを担当する作業者は、担当ステーションにて使用する多数の部品の在庫数を常に意識しながら操作スイッチを操作しなければならず、組み立て担当作業者の負担が問題であり、且つ多種多様な部品に対応させて、部品棚に操作スイッチとランプとを備えるのは現実的な方法とは言えない。
【0006】
また、部品の供給指示を自動的に行うべく、システムの運用開始時に各ステーションの部品棚に実際に存在する個々の部品の員数を確認し、その確認した部品の員数と、製品の生産計画とに基づいて、コンピュータ上で使用部品の在庫管理を行うシステムが提案されているが、何らかの原因によってシステムダウン等が発生したときには、システムのリスタートを待たずに生産が継続される等の理由により、部品棚に実際に存在する部品の員数と、システム上で記憶されている員数とが一致しなくなるため、在庫管理を行えなくなる。この場合、改めて部品棚に実際に存在する部品の員数を確認し、その確認した員数をシステム上に登録する作業が必要となるが、例えば、自動車の量産工場においては、1つの組み立てラインにて1000種類程度の部品が使用されるラインもあるため、やはり現実的な方法とは言えない。
【0007】
そこで本発明は、システム運用が容易で、且つ組み立てラインにおける在庫部品の円滑な管理が可能な在庫部品管理システム及びコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る在庫部品管理システムは、以下の構成を特徴とする。
【0009】
即ち、組み立てラインに投入されるワークの識別情報と、そのワークの組み立てに必要な部品の種類情報及び数量情報とに基づいて、該組み立てラインにて所定時間内に必要とされる部品の総使用数量を、個々の部品毎に算出する使用部品数算出手段と、前記部品毎に、計算上の在庫部品数を示す計算在庫数を部品に応じた初期値にセットし、前記所定時間毎に、前記計算在庫数から前記使用部品数算出手段により算出した総使用数量を差し引いて得られる計算値で前記計算在庫数を更新することにより、前記組み立てラインにおける在庫部品数を管理する在庫部品管理手段とを備え、前記在庫部品管理手段は、いずれかの部品の前記計算在庫数がゼロになったとき、当該部品を前記初期値の数量だけ前記組み立てラインに供給するよう外部装置に指示すると共に、当該計算在庫数を前記初期値にリセットし、更に、本システムが起動された時には、前記部品毎の計算在庫数を前記部品毎の初期値にそれぞれリセットすることを特徴とする。
【0010】
また、例えば前記部品毎の所定値は、該部品を前記組み立てラインに搬送するときに使用する部品収納箱の最大収納部品数の自然数倍の値であるとよい。
【0012】
更に、在庫部品管理システムを実現する装置としてコンピュータを動作させるコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る在庫部品管理システムの一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、説明の便宜上、本発明に係る在庫部品管理システムを、各ステーションへの部品の供給を実際に行う部品供給システムに含めたトータルなシステムとして説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る在庫部品管理システムを含む組み立てラインへの部品供給システムの全体構成図である。
【0015】
同図において、組み立てラインN(Nは自然数)には、複数のステーションが配置されており、当該組み立てラインでは、前工程から流れてくるユニットA,B,C等の複数種類のワークが組み立てられる。これらユニットの所定位置には、予めユニットの型式及び製造番号等を特定する情報(以下、ID情報)が例えばバーコードにより表示されている。これらのID情報は、各組み立てラインの上流に設けられたユニットID読み取りユニット28により読み取られる。
【0016】
各ステーション(STN)にて使用される複数種類の部品は、所定のロット(員数)毎に箱等に納められた状態で、部品棚4に、具体的には部品棚4が複数有する棚(収納領域)の何れかの棚に配列されている。部品棚4に配列される箱の数量及びその箱の中の部品の員数は、各ステーションにて使用する部品の員数や大きさ等に応じてそれぞれ予め決定されている。また、部品搬送車2は、部品庫にて積載された所定数量の部品を、その部品が使用される所定のステーションの部品棚4まで搬送する。
【0017】
本実施形態において、コンピュータ1A及び1Bは、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)30により接続されている。1Bは、コンピュータ1Aからの指示に応じて、部品搬送車2に設けられたコンピュータ1Cに対して、部品庫にて所定数量(箱数)の部品を積載し、その積載した部品が使用される所定のステーションの部品棚4まで搬送を、無線ユニット3を介して指示するコンピュータである。コンピュータ1Bからコンピュータ1Cに送信されるデータとしては、搬送すべき部品の種類及びその数量(箱数)や、搬送先のステーションアドレス等があり、部品搬送車2を作業者が運転する形態の場合には、コンピュータ1Cのディスプレイにこれらのデータが表示されることにより当該作業者の支援が行われる。
【0018】
また、コンピュータ1Bは、部品庫にて各種部品を箱詰めする作業者に、箱詰め(ピッキング)すべき部品の指示をランプにより行う。
【0019】
1Aは、組み立てライン上のユニットの識別処理、部品の在庫管理処理、そして、コンピュータ1Bに対して所定のステーションの部品棚4への部品の供給指示処理を行うコンピュータである(詳細は後述する)。ここで、コンピュータ1Aのハードウエアについて概説する。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態における在庫部品管理装置及び部品供給指示装置としてのコンピュータのブロック構成図である。
【0021】
図中、22は、CRT等のディスプレイ、23は入力手段であるキーボードである。24は、ブートプログラム等を記憶しているROMである。25は、各種処理結果を一時記憶するRAMである。26は、後述するユニットの識別処理、在庫部品管理、並びに部品供給指示を実現するプログラム等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置である。27は、外部の装置と通信回線(LAN)30を介して通信するための通信インタフェースである。また、28は、各ユニットに表示されているバーコードをスキャンし、コンピュータ1Aが判別可能な形態で出力するユニット識別情報(ID)読み取りユニットである。これらの各構成は、内部バス29を介して接続されており、CPU21は記憶装置26に記憶したプログラムに従って、ユニットの識別処理、在庫部品管理、並びに部品供給指示を制御する。
【0022】
<ユニットの識別処理>
次に、ユニットの識別処理について説明する。この処理は、後述する在庫管理処理において、個々の部品の計算上の在庫数(計算在庫数)から何個の部品を差し引くのか(何個の部品が使用されるのか)を判断するための基礎データとして使用すべく、対象とする組み立てラインの各ステーションにこれから流れる(投入される)ユニットの機種を識別するために、コンピュータ1Aにより行われる。
【0023】
図3は、本発明の一実施形態におけるユニットの識別処理を示すフローチャートであり、各組み立てライン毎に行われる。
【0024】
同図において、ステップS1,ステップS2:不図示の近接センサ等の出力値を検出し(ステップS1)、その検出した出力値に基づいて、当該組み立てライン先頭の所定位置にユニットが到着したか否かを判断する(ステップS2)。この判断においてNO(ユニットは到着していない)のときには、ステップS1に戻る。
【0025】
ステップS3:ステップS2の判断においてYES(ユニットが到着した)のときには、ユニットID読み取りユニット28により、到着したユニットのID情報を読み出す。
【0026】
ステップS4:ステップS3で読み出したID情報に応じて、到着したユニットの機種を特定する機種データを、実績ファイル100−Nに書き込む。実績ファイル100−Nは、対象とする組み立てライン毎に、例えば記憶装置26の内部に予め作成しておく。
【0027】
<在庫部品管理処理・部品供給指示処理>
次に、在庫部品管理処理及び部品供給指示処理について説明する。在庫部品管理処理は、以下に説明する考え方に基づいて、各ステーションの部品棚4における計算上の在庫部品数が、所定の範囲内にあるか否かを管理する処理である。また、部品供給指示処理は、在庫部品管理処理にて供給が必要だと判断した部品を、その部品を必要とするステーションの部品棚4に供給するように、コンピュータ1Bに指示する処理である。
【0028】
本実施形態における在庫部品管理の考え方の特徴としては、ステーションの部品棚4に実際に存在する部品の員数をシステム上において常に正確に認識(計数)している必要はなく、「計算在庫数」という所定の数値(仮想的な部品数)の範囲内で部品の供給の要否を判断する。ここで、「計算在庫数」として利用する値としては、例えば、当該棚に部品を供給するときの1箱分の部品数、或いは使用頻度が高い部品については複数の箱分の部品数とすればよい。
【0029】
図4は、本発明の一実施形態における在庫部品管理の考え方を説明する図である。
【0030】
今、あるステーションの部品棚4の何れかの棚において、その棚に収納すべき部品Pの最大収納可能数量が、1箱の収納数が100個として3つの箱に納められた状態で300個であり、「計算在庫数」を100個と仮定する。
【0031】
1)まず初めに、本システムの運用開始時点において、当該棚には最大収納可能数量である300個の部品Pが用意されており、この時点でコンピュータ1A上の「計算在庫数」は100個である。この状態から在庫部品管理及び当該ステーションにて組み立て作業が開始されることにより、作業者により当該棚から取り出された部品Pは、当該ステーションに前工程のステーションから移動してくる個々のユニットに順次組み付けられていく。このとき、コンピュータ1A上には、上述したユニット識別処理においてシステム内に認識された機種データにより、これから所定時間内に当該組み立てラインに投入されるユニットの機種及び台数が既に把握されているため、コンピュータ1Aは、各ユニットを構成する部品の種類とその員数等が予め機種毎に格納されたデータベース(後述する部品構成ファイル200)を参照することにより、当該機種データに基づいて、これからの当該所定時間内に使用すべき部品Pの員数(以下、総部品使用量)を算出することができる。そこで、この総部品使用量を「計算在庫数」から差し引く計算を当該所定時間毎に行えば、当該棚に実際に存在する部品Pの員数と等しい在庫数が求められる。
【0032】
そして、ステーション側の組み立て作業と「計算在庫数」の算出が継続された結果として「計算在庫数」が0になると、コンピュータ1Aは、当該棚に部品Pを1箱分供給する指示をコンピュータ1Bに送信すると共に、「計算在庫数」を100個にリセットする。
【0033】
2)次に、1)の状態において何らかの原因によりコンピュータ1Aがダウンした場合を考える。このとき、例えば、当該棚に実際に存在する部品Pの員数が最大収納可能数量300個から70個使用されて230個となり、「計算在庫数」が上記の計算により70個差し引かれて30個の状態であったとする。そして、組み立てラインでは、生産数量を確保する必要があるため、コンピュータ1Aのシステムダウンには関わらずに組み立てが継続された結果、コンピュータ1Aがリスタートされたときには、当該棚に実際に存在する部品Pの員数が150個であったとする。本実施形態において、コンピュータ1Aは、リスタート時に所定の初期化が選択されると、記憶装置26等に記憶されていたシステムダウン前の30個という「計算在庫数」を、この時点で100個にリセットし、再び1)で説明したように所定時間毎に算出した総部品使用量を「計算在庫数」から差し引く処理を開始する。従って、リスタート後の当該ステーションでは、当該棚の中で部品Pが150個から50個の間で増減を繰り返す。反対に、リスタートしたときの部品Pの実際の数量が、例えば280個に増えていたときには、同様に「計算在庫数」が100個にリセットされることにより、部品Pは、当該棚の中で280個から180個の間で増減を繰り返すことになる。
【0034】
このように在庫部品管理を行なえば、ステーションの部品棚4に実際に存在する部品の数量をシステム上において常に正確に認識(計数)している必要はなく、また、システムダウン時のリスタートも容易なため、システム運用が容易であり、且つ円滑な部品供給指示が行える。
【0035】
尚、システムがダウンしているときにも組み立てが継続されるときには、それぞれの棚における実際の部品の数量が「計算在庫数」より少なくなる可能性があり、この状態でシステムがリスタートすると、上述した在庫部品管理は成立しなくなる。従って、コンピュータ1Aのシステムダウン及びリスタート発生後にも上記の在庫部品管理を実現する前提条件として、リスタート時に、全てのステーションの部品棚4のそれぞれの棚に、所定の部品が少なくとも「計算在庫数」は存在すること、即ち上記の例の場合は、100個の部品Pが納められた箱が当該棚に1箱存在することが条件となる。この条件を満足する方法としては、リスタートに先立って、各ステーションの作業者または部品供給の担当者に一斉に目視確認してもらい、不足している棚には少なくとも1箱分の部品を補給してからリスタートするのが最も現実的な方法であるが、コンピュータ1Aの制御により、部品棚4のそれぞれの棚に「計算在庫数」の部品が存在することを、部品の入った箱の重さを検出可能なセンサにより自動的に検出し、部品が不足している棚には、部品の供給を指示するように構成しても良い。
【0036】
また、上述した例では、当該棚に部品Pを供給する際1箱分の100個とし、「計算在庫数」も100個としたが、これに限られるものではなく、部品の使用ペースと該部品の大きさや重さ等の条件により複数箱分の部品(1箱分の部品数量の自然数倍)を搬送するのであれば、その1度に搬送する部品の数量に応じて「計算在庫数」を決定すれば良い。
【0037】
図5は、本発明の一実施形態における在庫部品管理及び部品供給指示処理のフローチャートであり、図4を参照して説明した在庫部品の管理及び部品供給の指示を、コンピュータ1AのCPU21が行うときの処理の流れを表わしている。
【0038】
同図において、ステップS10:コンピュータ1Aのスタート時に所定の初期化処理を行なう。この初期化処理には、後述する部品在庫状況ファイル300に記憶している各部品の「計算在庫数」を、予め記憶装置26に記憶している初期値にリセットする処理が含まれる。
【0039】
ステップS11:各組み立てラインに投入されるユニットの機種データを、記憶装置26内の実績ファイル100−Nから読み込むことにより、所定時間内に各組み立てラインにリリースされるユニットの実績を所定時間毎に収集する。
【0040】
ステップS12:ステップS11にて読み込んだ機種データに基づいて、各ユニットを構成する部品の種類とその員数等が予め機種毎に格納された部品構成ファイル200を参照することにより、まず、当該所定時間内に使用される使用部品の種類及び使用数量を、ユニット毎に算出する。ここで、部品構成ファイル200は、例えば記憶装置26内に記憶されており、LAN30を介して不図示の外部装置より入手する。このときコンピュータ1AのRAM25に展開されるユニット毎の部品使用数のテーブルの一例を図6に示す。
【0041】
図6は、本発明の一実施形態としてのユニット毎の使用部品の種類及び使用数量を表わすテーブルの一例を示す図である。
【0042】
同図において、組み立てライン1に所定時間内に投入されるユニットは、実績ファイル100−1から読み込んだ機種データにより、FN110とFN210である。また、例えばFN110を表わす機種データをキーに部品構成ファイル200を参照することにより、例えば部品Aに注目すると、1つのユニットFN110に使用される部品Aの員数は2個であり、当該所定時間に組み立てライン1に投入されるユニットFN110の台数は15台である。従って、組み立てライン1に当該所定時間内に投入されるFN110に必要な部品Aの員数(部品使用量)は30個である。このような計算を各ユニット毎に行うことにより、RAM25に図6の如くテーブルを展開する。
【0043】
次に、算出したユニット毎の使用部品の種類及び部品使用数量に基づいて、これから所定時間内に使用される各部品の員数を、組み立てライン毎に集計する。このときコンピュータ1AのRAM25に展開される組み立てライン毎の部品使用数のテーブルの一例を図7に示す。
【0044】
図7は、本発明の一実施形態としての組み立てライン毎の部品使用数を表わすテーブルの一例を示す図であり、図6のテーブルに基づいて集計した場合を示している。尚、同図右端の「計算在庫数」の欄は、ステップS12では次ステップで行われる。
【0045】
同図において、例えば部品Aに注目すると、図6において組み立てライン1にはFN110及びFN210が投入されており、何れのユニットにも部品Aが使用されている。そこで、FN110の部品Aの部品使用量30個と、FN210の部品Aの部品使用量7個とを加算することにより、当該所定時間内に組み立てライン1で必要とされる部品Aの総数(総部品使用量:この場合は37個)を算出する。このような計算を各部品の種類毎に、且つ組み立てライン毎に行うことにより、RAM25に図7の如くテーブルを展開する。
【0046】
ステップS13:例えば、記憶装置26に記憶している部品在庫状況ファイル300から現在記憶している個々の部品の計算在庫数を読み出し、その読み出した値からステップS12で算出した総部品使用量を差し引くことにより、図7の右端の欄に示すように、各部品の種類毎に且つ組み立てライン毎に新たな計算在庫数を算出する。このとき、コンピュータ1Aのスタート後の最初のループであれば、各組み立てラインの全ての部品について、部品在庫状況ファイル300から読み出した計算在庫数はステップS10にてリセットしたため初期値である。また、計算結果が0以下の場合は、次ステップにて部品を供給指示を行う必要が有るため、例えば内部フラグをオンにセットすると共に、その部品の計算在庫数を初期値にリセットする。例えば図7の例において部品Bに注目すると、今回使用する総部品使用量は15個であり、部品在庫状況ファイル300から読み出した現在の計算在庫数が15個であったときには、図4に示した例のように計算在庫数の初期値である100個にリセットする。
【0047】
そして、それぞれ更新された各部品の計算在庫数を、部品在庫状況ファイル300に記憶する。
【0048】
ステップS14:各組み立てラインにおける各部品について、部品の供給が必要か否かを、例えば、ステップS13で内部フラグがセットされているか否かにより判断し、NO(部品供給が必要ない)のときにはステップS11に戻る。
【0049】
ステップS15:ステップS14の判断においてYES(部品供給が必要)のときには、部品供給を指示する旨の所定のコマンド、並びに組み立てラインと部品とを識別可能なデータを、コンピュータ1Bに対してLAN30を介して送信し、ステップS11に戻る。これにより、コンピュータ1Bは、コンピュータ1Aから受信したデータに基づいて、部品搬送車2に部品搬送の指示を送信するため、部品庫でピッキングされた計算在庫数分の当該不足部品は、箱単位で部品搬送車2により補給される。
【0050】
このように、上述した在庫部品管理をコンピュータ1Aにて行うことにより、システム運用が容易で、且つ組み立てラインにおける在庫部品の円滑な管理が行えると共に、コンピュータ1Aは適当なタイミングで部品供給指示を行なうことができるため、現場作業者の負担を軽減することができる。
【0051】
尚、PC1Aのハードウエアを制御するところの、上述した図5に示すソフトウェアを記憶したメモリ、フロッピーディスク等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体も本発明のスコープに含まれることは言うまでもない。
【0052】
<実施形態の変形例1>
上述した実施形態では、図9に示すようにある組み立てラインにおいて、ある部品に対して供給すべきステーションがn箇所存在する場合であっても、コンピュータ1Aは当該組み立てラインにおける当該部品の在庫管理を1つの「計算在庫数」で管理している。このため、例えば各ステーションがそれぞれ同じ数量の部品を同じペースで使用する場合を考えると、あるステーションにて1/n箱分の部品を使用した時点で、システム上では1箱分の部品の供給指示が発生することになるが、実際の部品供給は箱単位で行われるため、供給過剰となり、適切なタイミングで部品を供給することができない可能性がある。
【0053】
そこで本変形例では、総部品使用量を算出するときに、図7に示すようなテーブルに新たに内部処理用のセット供給フラグ(不図示)を加える。このフラグを供給指示がn箱になったときにオンにセットするようにし、当該フラグがオンにセットされたときにn箱の部品供給を行うことにより、部品の供給をn箱分の供給タイミングにて各ステーションに1箱だけ供給することができ、当該部品を供給すべきステーションがn箇所存在する場合にも適切なタイミングで部品を供給することができる。
【0054】
<実施形態の変形例2>
次に、図10に示すように、同じ種類の部品を使用する組み立てライン1とサブアッセンブリラインである組み立てライン2とが存在するときに、当該部品の供給は組み立てライン1だけに行われる場合を考える。この場合、組み立てライン1にて使用される実際の部品の数量は、組み立てライン1と組み立てライン2の合計の数量であるため、上述した実施形態にて図7に示したように組み立てライン単位で部品の在庫を管理する形態では、組み立てライン1に当該部品を供給したときには在庫部品が不足することになる。そこで、図8に示すように、組み立てライン1及び2で使用される部品Bについて、組み立てライン1及び2をまとめて仮想組み立てラインDLとして扱い、員数及び所定時間内の部品使用量を2ライン分まとめて扱い、仮想組み立てラインDLとしての計算在庫数で在庫を管理することにより、同じ種類の部品Bを使用する組み立てラインが組み立てライン1及び2のときにも適切なタイミングで部品を供給することができる。この仮想組み立てラインDLを設ける考え方は、同じ種類の部品を使用する組み立てライン1と組み立てライン2とが存在するときに、当該部品の供給は他の組み立てラインに行われる場合にも適用でき、この場合、当該他の組み立てラインを仮想組み立てラインDLとして扱えばよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、システム運用が容易で、且つ組み立てラインにおける在庫部品の円滑な管理が可能な在庫部品管理システム及びコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体の提供が実現する。
【0056】
即ち、請求項1及び請求項5の発明によれば、何らかの原因によって本システムがダウンしたとき、組み立てライン側の個々の部品の実際の在庫数量を計数することなくリスタートすることができるため、システムの運用が容易であり、且つ組み立てラインにおける在庫部品の円滑な管理が行え、更に、的確な部品供給指示が行える。
【0057】
また、請求項2の発明によれば、在庫管理の基準となる所定値を、部品の供給指示を行うときの1単位と同じ数量とするため、在庫部品のより円滑な管理が行える。
【0059】
また、請求項4の発明によれば、単一の組み立てラインに含まれる複数のステーションにて単一部品が同じペースで使用される場合であっても、システムの容易な運用及び組み立てラインにおける在庫部品の円滑な管理が実現する。
【0060】
また、請求項4の発明によれば、同種の部品を使用する複数の組み立てラインが存在し、前記同種の部品が、前記複数の組み立てラインのうちのいずれか1つの組み立てライン又は前記複数の組み立てライン以外の他の組み立てラインにのみ供給されるように構成されている場合であっても、システムの容易な運用及び組み立てラインにおける在庫部品の円滑な管理が実現する。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る在庫部品管理システムを含む組み立てラインへの部品供給システムの全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における在庫部品管理装置及び部品供給指示装置としてのコンピュータのブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるユニットの識別処理を示すフローチャートであり、各組み立てライン毎に行われる。
【図4】本発明の一実施形態における在庫部品管理の考え方を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態における在庫部品管理及び部品供給指示処理のフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態としてのユニット毎の使用部品の種類及び使用数量を表わすテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態としての組み立てライン毎の部品使用数を表わすテーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態の変形例2としての組み立てライン毎の部品使用数を表わすテーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態の変形例1としての組み立てラインにおけるステーションの配置を説明する図である。
【図10】本発明の一実施形態の変形例2としての組み立てラインの配置を説明する図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C:コンピュータ,
2:部品搬送車,
3:無線ユニット,
4:部品棚,
21:CPU,
22:ディスプレイ,
23:キーボード,
24:ROM,
25:RAM,
26:記憶装置,
27:通信インタフェース,
28:プリンタ,
29:内部バス,
30:通信回線,
Claims (5)
- 組み立てラインに投入されるワークの識別情報と、そのワークの組み立てに必要な部品の種類情報及び数量情報とに基づいて、該組み立てラインにて所定時間内に必要とされる部品の総使用数量を、個々の部品毎に算出する使用部品数算出手段と、
前記部品毎に、計算上の在庫部品数を示す計算在庫数を部品に応じた初期値にセットし、前記所定時間毎に、前記計算在庫数から前記使用部品数算出手段により算出した総使用数量を差し引いて得られる計算値で前記計算在庫数を更新することにより、前記組み立てラインにおける在庫部品数を管理する在庫部品管理手段とを備え、
前記在庫部品管理手段は、いずれかの部品の前記計算在庫数がゼロになったとき、当該部品を前記初期値の数量だけ前記組み立てラインに供給するよう外部装置に指示すると共に、当該計算在庫数を前記初期値にリセットし、更に、本システムが起動された時には、前記部品毎の計算在庫数を前記部品毎の初期値にそれぞれリセットすることを特徴とする在庫部品管理システム。 - 前記部品毎の初期値は、該部品を前記組み立てラインに搬送するときに使用する部品収納箱の最大収納部品数の自然数倍の値であることを特徴とする請求項1記載の在庫部品管理システム。
- 単一の組み立てラインに含まれる複数のステーションにて単一部品が同じペースで使用される場合において、
前記在庫部品管理手段は、前記総使用数量が前記初期値の前記複数のステーション倍に達したときに、前記初期値の該複数のステーション倍の前記単一部品の供給を前記外部装置に指示することを特徴とする請求項1記載の在庫部品管理システム。 - 同種の部品を使用する複数の組み立てラインが存在し、前記同種の部品が、前記複数の組み立てラインのうちのいずれか1つの組み立てライン又は前記複数の組み立てライン以外の他の組み立てラインにのみ供給されるように構成されている場合において、
前記使用部品数算出手段は、前記複数の組み立てラインにおけるそれぞれの総使用数量を加算して得た値を、仮想的な組み立てラインにおける総使用数量として扱うことを特徴とする請求項1記載の在庫部品管理システム。 - 組み立てラインにおける在庫部品の管理を行なうためのプログラムコードが格納されたコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体であって、その記憶媒体により、コンピュータを、
組み立てラインに投入されるワークの識別情報と、そのワークの組み立てに必要な部品の種類情報及び数量情報とに基づいて、該組み立てラインにて所定時間内に必要とされる部品の総使用数量を、個々の部品毎に算出する使用部品数算出手段と、
前記部品毎に、計算上の在庫部品数を示す計算在庫数を部品に応じた初期値にセットし、前記所定時間毎に、前記計算在庫数から前記使用部品数算出手段により算出した総使用数量を差し引いて得られる計算値で前記計算在庫数を更新することにより、前記組み立てラインにおける在庫部品数を管理する在庫部品管理手段として動作させ、
前記在庫部品管理手段は、いずれかの部品の前記計算在庫数がゼロになったとき、当該部品を前記初期値の数量だけ前記組み立てラインに供給するよう外部装置に指示すると共に、当該計算在庫数を前記初期値にリセットし、更に、前記コンピュータが起動された時には、前記部品毎の計算在庫数を前記部品毎の初期値にそれぞれリセットする、
ことを特徴とする記憶媒体。
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