JP4034063B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば金融機関における出納システム等に用いられ、紙幣束を紙幣束収納部に出し入れするように構成された束紙幣処理部を備えた紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような紙幣処理装置において、従来は、紙幣束収納部に紙幣束を人手によって装填するようにしている。具体的には、装置の筐体に設けられた開閉扉の施錠装置を鍵で解錠し、開閉扉を開けて紙幣束収納部に紙幣束を手詰した後、開閉扉を閉じて施錠装置を施錠するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の紙幣処理装置では、紙幣束の装填を人手により行うため、装填作業に時間が掛かるだけでなく、装填ミスを起こす可能性もある。また、装填を行う際に開閉扉を鍵で解錠および施錠する必要があるため、操作の手間だけでなく鍵の管理等の点でも不便である。
【0004】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、より短時間で正確な装填を行うと共に、開閉扉の解錠および施錠に鍵を使用する場合の不便を解消することができるような紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、紙幣束を処理するための束紙幣処理部と、この束紙幣処理部を制御する制御手段とを備えた紙幣処理装置において、前記束紙幣処理部は、紙幣束を収納する紙幣束収納部と、この紙幣束収納部に装填される紙幣束を外部から受け入れるための紙幣束受入部と、この受入部から前記収納部へ紙幣束を装填するための、前記受入部と前記収納部との間で紙幣束を移動させる搬送手段を含む装填手段と、前記搬送手段によって移動される紙幣束の金種を識別する識別手段とを有し、前記制御手段は、前記装填手段による紙幣束の装填時において、前記受入部から前記収納部側へ移動される際に前記識別手段による識別ができなかった紙幣束を、前記搬送手段によって一旦前記受入部側へ逆送してから前記収納部側へ戻すと共に、その際に前記識別手段による識別を再度行うように構成されている、ことを特徴とする紙幣処理装置である。
【0006】
この第1の発明によれば、識別手段による識別を行いながら紙幣束の装填を行うことで、より厳正な装填処理を行うことができる。また、識別ができなかった紙幣束の識別を再度行うことで、最終的に識別不能となる紙幣束の数(発生頻度)を低減させて、自動装填処理を中断させる可能性を減らすことができる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記束紙幣処理部は、前記収納部、前記受入部および前記装填手段を覆う筐体と、前記受入部に対応して前記筐体に設けられた開閉扉と、この開閉扉を前記筐体に対して施錠するための施錠装置とをさらに有し、前記制御手段はさらに、所定の装填指示に応じて、前記施錠装置を解錠し、その後前記受入部へ紙幣束を入れてから前記開閉扉を閉めると、前記施錠装置を施錠すると共に、前記装填手段による紙幣束の装填を開始する自動装填処理を行うように構成されているものである。
【0008】
この第2の発明によれば、外部から収納部への紙幣束の装填を自動的に行うことができる。また、紙幣束の装填を行う際の開閉扉の解錠および施錠も自動的に行うことができる。
【0009】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記制御手段によって制御される表示手段をさらに備え、前記制御手段はさらに、前記搬送手段によって前記収納部側へ移動された紙幣束が前記収納部へ装填することのできないものであった場合、前記搬送手段によって当該紙幣束を前記受入部へ戻すと共に、前記表示手段によって当該紙幣束の取り除きを促す表示を行うように構成されているものである。
【0010】
この第3の発明によれば、そのような表示によって、当該紙幣束を速やかに取り除くことができ、装填処理の再開等に迅速に対処することが可能となる。
【0011】
第4の発明は、第3の発明において、前記表示手段による取り除きを促す表示には、当該紙幣束の前記収納部へ装填できない理由を特定可能な表示が含まれるものである。
【0012】
この第4の発明によれば、装填できない理由の特定により、同様の理由の再発を防止するための対策を講じること等も可能となる。なお、収納部へ装填できない理由としては、例えば、当該紙幣束の識別が不能である、装填すべき収納部が既に満杯である等が考えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1乃至図10は本発明による紙幣処理装置の実施の形態を示す図である。以下、本実施形態の全体構成、各部の具体的構成、各種処理の内容、作用効果、および変形例について順次説明する。
【0014】
[全体構成]
まず、本実施形態の紙幣処理装置100の外観が図1に示されている。図1に示す紙幣処理装置100は、紙幣束を処理するための束紙幣処理部P1と、バラ紙幣を処理するためのバラ紙幣処理部P2とが、左右に連結された構造になっている。この紙幣処理装置100は、例えば図11に示す出納システムの一部として用いられる。
【0015】
図11に示す出納システムは、紙幣処理装置100の他に、新券紙幣出金装置102、バラ硬貨処理装置103、包装硬貨出金装置104、現金以外の有価証券類を投入する現外ポスト108などが組み合わされている。また、この出納システムは、システム全体で共有される端末部105、キーボード式操作部106および外部プリンタ107を備えている。なお、端末部105には、表示画面105aおよびIDカードリーダ105bが設けられている。
【0016】
また、例えば紙幣処理装置100を含むシステム全体で共有される制御手段(図示せず)が備えられている。この制御手段は、操作部106からの入力等に基づいて、各装置100〜104の動作や表示画面105aの表示等を制御するようになっている。
【0017】
[各部の具体的構成]
次に、紙幣処理装置100の具体的構成について、束紙幣処理部P1とバラ紙幣処理部P2に大別して説明する。
【0018】
(1)束紙幣処理部P1
まず、図1、図2、図4、図5および図6を参照して、束紙幣処理部P1の具体的構成について説明する。
【0019】
図2に示すように、束紙幣処理部P1は、当該処理部P1に対して出し入れされる紙幣束Bを垂直方向に移動させるための紙幣束昇降通路(紙幣束受入部)2と、紙幣束Bを収納する紙幣束収納部3とを備えている。また、この束紙幣処理部P1は、昇降通路2と収納部3との間で紙幣束Bを水平方向に移動させる搬送手段(装填手段)4と、この搬送手段4によって移動される紙幣束Bの金種等を識別する識別部(識別手段)Dとを備えている。
【0020】
また、紙幣束収納部3の上方には、所定枚数のバラ紙幣の束B’を結束帯(帯封)Wで結束して紙幣束Bにすると共に、その結束帯Wに所定の印字等を行うための結束印字部5が設けられている。この結束印字部5の後方には、バラ紙幣処理部P2からバラ紙幣の束B’を搬入するための束搬送ユニット6(後述)が進入可能となっている。
【0021】
上記の昇降通路2、収納部3、搬送手段4および結束印字部5は、図1および図2に示す筐体1内に納められており、束搬送ユニット6もこの筐体1(および後述するバラ紙幣処理部P2の筐体1’)内を移動するようになっている。
【0022】
紙幣束昇降通路2は、筐体1の前面側に沿って配置され、内部に紙幣束Bを乗せて昇降する昇降ステージ(装填手段)20が設けられている。この昇降ステージ20の上面側には、前下がりに傾斜するように揺動可能な傾斜板22が設けられている。昇降通路2の上部は、シャッター開閉式の束出金口10を通じて外部と連通可能となっている。また、昇降通路2の下部は、施錠装置14付きの開閉扉12を前方へ開くことで全体的に開放されると共に、開閉扉12に設けられたシャッター開閉式の束放出口13を通じて部分的に外部と連通可能にもなっている。
【0023】
紙幣束収納部3は、前後方向に一列に配置された5つの束収納庫3a〜3eを有している。これらの束収納庫3a〜3eは、紙幣束Bを金種別に収納する4つの金種別束収納庫3a〜3dと、紙幣束Bを金種混合状態で一括して収納する一括束収納庫3eとに分けられる。各束収納庫3a〜3eは、独立して着脱可能なカセット式のものであり、それぞれ上端部が開口すると共に、内部にパンタグラフ機構32付きの昇降ステージ30が設けられている。
【0024】
搬送手段4は、収納部3上から昇降通路2内まで水平に延びる左右一対の搬送ベルト44(図4(a)参照)を有している。各搬送ベルト44は、一対のプーリ40,41同士の間に掛け渡されると共に、外側に4本のピン45が所定間隔で突設されている。各搬送ベルト44に対して、一対のプーリ40,41同士の間(昇降通路2の直後)に第3のプーリ42が配置されている。そして、昇降通路2側の2つのプーリ40,42同士の間を連結するレバー48が、プーリ42の回転軸を中心として上方へ90度揺動可能となっている。これにより、搬送手段4の昇降通路2側部分は、水平な搬送位置から垂直な待避位置へ揺動することで昇降通路2内から待避可能な揺動待避部4aを成している。
【0025】
この搬送手段4と各束収納庫3a〜3eとの間には、左右に開閉する一対の開閉板34(図4参照)が、それぞれ設けられている。また、搬送手段4の揺動待避部4aと昇降通路2下部との間にも、同じく一対の開閉板34が設けられている。各束収納庫3a〜3eに対応する開閉板34同士の間には、それぞれ仕切板36が設けられている。各仕切板36の上端面には、紙幣束Bの通過や斜行を検出するための一対のセンサ37(図4(a))が設けられている。束収納庫3a上の開閉板34と昇降通路2内の開閉板34との間には、上記識別部Dが配置されている。
【0026】
これらの開閉板34、仕切板36および識別部Dと、搬送手段4との間に、紙幣束Bが水平方向に搬送される搬送路Cが形成されている。すなわち、搬送路C内において、搬送ベルト44のピン45によって搬送力を受ける紙幣束Bが、開閉板34等の上を摺動しながら搬送されるようになっている(図4参照)。なお、一対の搬送ベルト44同士の間には、各束収納庫3a〜3e上の開閉板34と対向した押圧検知板38が配置されている。
【0027】
ここで、図4および図5を参照して、各束収納庫3a〜3eにおける紙幣束Bの収納および投出がどのようにして行われるかを説明する。なお、図4および図5では、いずれの束収納庫であるかを特定することなく、束収納庫3a〜3eとして説明する。
【0028】
図4に示す収納時には、まず紙幣束Bが、収納すべき収納庫3a〜3eに対応した開閉板34上まで搬送手段4で搬送される。一方、収納庫3a〜3e内では、昇降ステージ30が、収納する紙幣束Bを受け取る高さまで上昇する(図4(b))。この状態で一対の開閉板34を左右に開いて(図4(a))、当該紙幣束Bを昇降ステージ30(その上に重積している紙幣束B)上に落下させる。その後、一対の開閉板34が閉じられ、昇降ステージ30が所定位置まで降下して、当該紙幣束Bの収納が完了する。
【0029】
次に図5示す投出時には、紙幣束Bを投出すべき収納庫3a〜3e上の開閉板34が左右に開かれ、紙幣束Bを載せた昇降ステージ30が上昇する。このとき、開閉板34の開放に連動して押圧検知板38が降下して、紙幣束Bの上昇高さを規制する。具体的には、押圧検知板38は、最上部の紙幣束Bによって押し上げられると、ステージ30の上昇を停止させるスイッチとして作用する。これにより、最上部の紙幣束Bのみを搬送路C上に出して搬送手段4で一束ずつ搬送することができる。
【0030】
次に、図2に示す結束印字部5は、束搬送ユニット6によって搬送されてきたバラ紙幣の束B’を結束帯Wで結束して紙幣束Bにするための結束手段5aと、その紙幣束Bの結束帯Wに所定の印字等を行うためのプリンタ(印字手段)5bとを有している。結束手段5aは、バラ紙幣の束B’を挟持する挟持手段50と、挟持された束B’に(ロール53から引き出した)結束帯Wを巻き付けるための旋回アーム52とを有している。そのような結束手段5aとしては、周知のものを用いることが出来る。結束手段5aは、その他、巻き付けられた結束帯Wの端部を接着する接着コテ55と、結束帯Wを1束分ずつ切断するカッター56とを有している。
【0031】
また、結束印字部5には、結束された紙幣束Bを昇降通路2の上部へ送るための搬送ベルト58,59が設けられている。そのうち上側の搬送ベルト58に隣接して、紙幣束Bの結束帯Wに金融機関名を印字するための行名スタンプ5cと、損券紙幣を束ねた結束帯Wに損券マークを押印するための損券スタンプ5dとが配置されている。なお、各搬送ベルト58,59の挟持手段50に対応する側は、結束帯Wの巻き付け時等に外側に待避する揺動待避部58a,59a(図6参照)を成している。
【0032】
ここで、図2および図6を参照して、束紙幣処理部P1とバラ紙幣処理部P2に共通の上記束搬送ユニット6について説明する。この束搬送ユニット6は、バラ紙幣の束B’を把持する上下一対の把持部6aと、これらの把持部6aを移動させる移動部6b(図2)とを有している。束搬送ユニット6の移動部6bは、把持部6aを、前後方向に進退移動させると共に、束紙幣処理部P1とバラ紙幣処理部P2との間で左右方向に移動させるようになっている。各把持部6aは、図6に示すように、前方へ延びる3本の把持爪60,62,64を有している。そのうち右端の把持爪64は、束紙幣処理部P1における結束印字部5の挟持手段50との干渉を避けるために、後方へ揺動待避可能となっている。
【0033】
(2)バラ紙幣処理部P2
次に、図1、図3および図6を参照して、バラ紙幣処理部P2の具体的構成について説明する。
【0034】
図3に示すように、バラ紙幣処理部P2は、筐体1’内の上部および下部にそれぞれ設けられた入出金処理部7および紙幣収納部8を備えている。入出金処理部7は、筐体1’の前上部に対応した入金集積部70およびリジェクト集積部71と、筐体1’の上面部に対応した出金集積部75とを有している。入金集積部70およびリジェクト集積部71は、シャッター開閉式の入金口16(図1参照)を通じて外部に開放可能となっている。また、出金集積部75も、シャッター開閉式の出金口18(図1参照)を通じて外部に開放可能となっている。
【0035】
一方、紙幣収納部8は、前後方向に一列に配置された5つの紙幣収納庫8a〜8eを有している。これらの紙幣収納庫8a〜8eは、バラ紙幣Sを金種別に収納する4つの金種別収納庫8a〜8dと、バラ紙幣Sを金種混合状態で一括して収納する一括収納庫8eとに分けられる。各収納庫8a〜8eの上端部には一時保留部84が、下端部には繰出し手段86が、それぞれ設けられている。また、各収納庫8a〜8eの内部には、可動セパレータ80,82が2段ずつ設けられている。
【0036】
入金集積部70には繰出し手段72が設けられ、この繰出し手段72と各収納庫8a〜8eの一時保留部84との間に入金搬送路R1が形成されている。この入金搬送路R1の途中には、入金識別部D1と表裏反転部73とが設けられている。また、各収納庫8a〜8eの繰出し手段86と出金集積部75との間に出金搬送路R2が形成されている。この出金搬送路R2は、途中に出金識別部D2が設けられると共に、出金集積部75の手前で2つのスタッカ76a,76bおよび出金リジェクト箱77へそれぞれ分岐している。入金搬送路R1も、入金識別部D1と表裏反転部73との間でリジェクト集積部71へ分岐している。また、表裏反転部73の下流側で入金搬送路R1から分岐したバイパス搬送路R3が、スタッカ76aの上流側で出金搬送路R2に合流している。
【0037】
スタッカ76a,76bの後方には、上記束搬送ユニット6が進入可能となっている。この束搬送ユニット6における一対の把持部6aは、上下2つのスタッカ76a,76bに対応して、移動部6bに対して上下移動できるようにもなっている。また、図6に示すように、各スタッカ76a,76bには、把持部6aの3本の把持爪60,62,64に対応した3条の切欠き部70が形成されている。束搬送ユニット6の一対の把持部6aは、それらの把持爪60,62,64によって、スタッカ76a,76b内に集積されたバラ紙幣の束B’を(切欠き部70を通じて)把持し、後方に引き出すことができるようになっている。
【0038】
ここで、このバラ紙幣処理部P2の動作について簡単に説明しておく。
【0039】
入金口16を通じて入金集積部70に投入されたバラ紙幣Sは、繰出し手段72によって1枚ずつ繰り出され、入金搬送路R1に沿って搬送されて行く。それらのバラ紙幣Sは、入金識別部D1で金種等の識別がなされ、識別不能な入金リジェクト紙幣はリジェクト集積部71に戻される。また、表裏が所定の向きと反対の紙幣Sは、表裏反転部73で反転されてから下流側へ送られる。入金搬送路R1を通じて収納部8へ送られたバラ紙幣Sは、その金種に応じた収納庫8a〜8eへ収納される。その際、バラ紙幣Sは、一時保留部84に集積された後、可動セパレータ80,82の動作によって、各収納庫8a〜8e内に収納されて行く。
【0040】
一方、各収納庫8a〜8eから繰出し手段86によって1枚ずつ繰り出されるバラ紙幣Sは、出金搬送路R2に沿って搬送されて行く。それらのバラ紙幣Sは、出金識別部D2で金種等の識別がなされ、識別不能な出金リジェクト紙幣は出金リジェクト箱77に集積される。それ以外のバラ紙幣Sは、目的に応じて、出金集積部75またはスタッカ76a,76bのいずれかに集積される。出金集積部75に集積された出金紙幣は出金口18を通じて取り出される。また、バイパス搬送路R3を利用することで、入金集積部70に投入されたバラ紙幣Sを、収納部8を通さずに直接、スタッカ76a,76bに集積することもできる。
【0041】
[処理内容]
次に、本実施形態の紙幣処理装置100による各種処理の内容について、以下の(1)〜(6)の処理に大別して説明する。これらの処理は、図11に示す操作部106からの入力等に基づいて、上記制御手段の制御によって行われ、必要に応じて表示画面105aに処理内容等が表示される。なお、各処理の説明において、前にした説明した内容と重複する部分については、適宜省略する形で説明して行くこととする。
【0042】
(1)バラ紙幣を紙幣束にして外に出す処理
(1-1)ローカル結束処理
これは、バラ紙幣処理部P2の入金集積部70に投入されたバラ紙幣S(機外紙幣)を、束紙幣処理部P1において紙幣束B(放出紙幣束)として束出金口10からの取り出しに供する(或いは束放出口13から放出する)処理である。
【0043】
具体的には、まず図3に示すバラ紙幣処理部P2において、入金集積部70に投入されたバラ紙幣Sが繰出し手段72によって1枚ずつ繰り出され、入金搬送路R1に沿って搬送されて行く。入金識別部D1および表裏反転部73を通過したバラ紙幣Sは、(リジェクト集積部71へ戻されるものを除いて)バイパス搬送路R3から出金搬送路R2を経てスタッカ76a,76bに集積される。スタッカ76a,76bに集積されたバラ紙幣の束B’は、搬送ユニット6によって束紙幣処理部P1へ搬送される。
【0044】
図2に示す束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束B’は、搬送ユニット6によって結束印字部5に送り込まれる。送り込まれたバラ紙幣の束B’は、結束手段5aによって結束帯Wで結束され、紙幣束Bとして搬送ベルト58,59で昇降通路2へ送り出される。その間、結束帯Wには、プリンタ5bによる所定の印字等と行名スタンプ5cによる押印がなされると共に、必要に応じて損券スタンプ5dによる押印がなされる。
【0045】
昇降通路2へ送り出された紙幣束Bは、受取位置h1で待機している昇降ステージ20上に載置される。この紙幣束Bを束出金口10からの取り出しに供する場合は、ステージ20が出金位置h2まで降下した後、束出金口10のシャッターが開くことで、紙幣束Bが束出金口10からの取り出しに供される。また、この紙幣束Bを束放出口13から放出する場合は、ステージ20が下方位置h3まで降下し、束放出口13のシャッターが開いた後、ステージ20上の傾斜板22が前下がりに傾斜することで、紙幣束Bが束放出口13から放出される。
【0046】
(1-2)結束回収処理
これは、バラ紙幣処理部P2の収納部8に収納されていたバラ紙幣S(機内紙幣)を、束紙幣処理部P1において紙幣束B(放出紙幣束)として回収するために束放出口13から放出する処理である。
【0047】
具体的には、まず図3に示すバラ紙幣処理部P2において、いずれかの収納庫8a〜8eに収納されているバラ紙幣Sが、繰出し手段86によって1枚ずつ繰り出され、出金搬送路R2に沿って搬送されて行く。出金識別部D2を通過したバラ紙幣Sは(出金リジェクト箱77へ送られるものを除いて)スタッカ76a,76bに集積される。スタッカ76a,76bに集積されたバラ紙幣の束B’は、搬送ユニット6によって束紙幣処理部P1へ搬送される。
【0048】
そして、図2に示す束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束B’は、上記(1-1)ローカル結束処理の場合と同様にして、紙幣束Bとして昇降通路2に送り出され、束放出口13から放出される。
【0049】
(1-3)結束出金(都度巻き)処理
これは、バラ紙幣処理部P2の紙幣収納部8に収納されていたバラ紙幣S(機内紙幣)を、束紙幣処理部P1において紙幣束B(放出紙幣束)として出金し、束出金口10からの取り出しに供する処理である。
【0050】
具体的には、まず図3に示すバラ紙幣処理部P2において、上記(1-2)結束回収処理の場合と同様にして、いずれかの収納庫8a〜8eに収納されているバラ紙幣Sが、スタッカ76a,76bに集積され、バラ紙幣の束B’として搬送ユニット6で束紙幣処理部P1へ搬送される。
【0051】
そして、図2に示す束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束B’は、上記(1-1)ローカル結束処理の場合と同様にして、紙幣束Bとして昇降通路2に送り出され、束出金口10からの取り出しに供される。
【0052】
(2)バラ紙幣を紙幣束にして収納する処理
(2-1)結束装填処理
これは、バラ紙幣処理部P2の入金集積部70に投入されたバラ紙幣S(機外紙幣)を、束紙幣処理部P1において紙幣束B(収納紙幣束)として紙幣束収納部3に収納する処理である。
【0053】
具体的には、まず上記(1-1)ローカル結束処理の場合と同様にして、投入されたバラ紙幣Sが紙幣束Bにされる。すなわち、図3に示すバラ紙幣処理部P2において、入金集積部70に投入されたバラ紙幣Sがスタッカ76a,76bに集積され、バラ紙幣の束B’として搬送ユニット6で束紙幣処理部P1へ搬送される。そして、図2に示す束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束B’は、結束印字部5を経て紙幣束Bとして昇降通路2に送り出される。
【0054】
昇降通路2へ送り出された紙幣束Bが、受取位置h1で待機している昇降ステージ20上に載置された後、ステージ20が搬送路Cの高さまで降下する。このとき、昇降通路2の開閉板34が開放される。また、ステージ20の通過に備えて待避していた搬送手段4の揺動待避部4aが、搬送位置へ揺動して昇降通路2内に進出する。そして、搬送手段4の搬送ベルト44を駆動することで、紙幣束Bが搬送路Cに沿って紙幣束収納部3側(図2の右側)へ搬送されて行く。このとき、識別部Dによって紙幣束Bの金種等の識別が行われる。
【0055】
紙幣束Bが収納すべき収納庫3a〜3eに対応した開閉板34上まで達したら、搬送ベルト44が停止されて開閉板34が開き、その収納庫3a〜3e内に紙幣束Bが収納される。その具体的な収納動作は、図4を参照して上述した通りである。
【0056】
(2-2)自動収集処理
これは、バラ紙幣処理部P2の収納部8(いずれかの紙幣収納庫8a〜8e)のバラ紙幣S(機内紙幣)が満杯になると、自動的に、束紙幣処理部P1において紙幣束B(収納紙幣束)として紙幣束収納部3に収納する処理である。
【0057】
具体的には、まず図3に示すバラ紙幣処理部P2において、満杯になった収納庫8a〜8eのバラ紙幣Sが、上記(1-2)結束回収処理の場合と同様にして、スタッカ76a,76bに集積され、バラ紙幣の束B’として搬送ユニット6で束紙幣処理部P1へ搬送される。
【0058】
そして、図2に示す束紙幣処理部P1へ搬送されたバラ紙幣の束B’は、上記(2-1)結束装填処理の場合と同様にして、紙幣束Bとして昇降通路2に送り出された後、対応する束収納庫3a〜3eに収納される。
【0059】
(3)収納されていた紙幣束を外に出す処理
(3-1)紙幣束出金処理
これは、束紙幣処理部P1において、紙幣束収納部3に収納されていた紙幣束B(機内紙幣束)を出金して、束出金口10から(放出紙幣束として)の取り出しに供する処理である。
【0060】
具体的には、図2に示す束紙幣処理部P1において、まず出金すべき収納庫3a〜3eから搬送路Cへ紙幣束Bが投出される。その具体的な投出動作は、図5を参照して上述した通りである。搬送路Cへ投出された紙幣束Bは、搬送手段4によって昇降通路2まで搬送され、そこで待機している昇降ステージ20上に載置される。次に、搬送手段4の揺動待避部4aが、搬送位置から待避位置へ揺動して昇降通路2内から待避する。その後、ステージ20が出金位置h2まで上昇し、束出金口10のシャッターが開くことで、紙幣束Bが束出金口10からの取り出しに供される。
【0061】
(3-2)紙幣束回収処理
これは、束紙幣処理部P1において、紙幣束収納部3に収納されていた紙幣束B(機内紙幣束)を回収するために束放出口13から(放出紙幣束として)放出する処理である。
【0062】
具体的には、図2に示す束紙幣処理部P1において、まず上記(3-1)紙幣束出金処理の場合と同様にして、回収すべき収納庫3a〜3eから投出された紙幣束Bが昇降ステージ20上まで搬送される。次に、ステージ20が下方位置h3まで降下し、束放出口13のシャッターが開いた後、ステージ20上の傾斜板22が前下がりに傾斜することで、紙幣束Bが束放出口13から放出される。
【0063】
(4)機外束装填処理(図7)
これは、束紙幣処理部P1において、外部から(開閉扉12を通じて)昇降通路2内に投入された紙幣束B(機外紙幣束)を紙幣束収納部3に(収納紙幣束として)自動的に装填する処理である。
【0064】
具体的には、図11に示す操作部106等から上記制御手段に対して所定の装填指示がなされると、図7に示すように、次のような手順の処理が行われる。まず制御手段は、束紙幣処理部P1における開閉扉12の施錠装置14を自動的に解錠する。この開閉扉12が開かれ、昇降通路2内の下方位置h3(図2)で待機していた昇降ステージ20上に装填すべき紙幣束Bが載置された後、開閉扉12が閉じられる(図7(a))。
【0065】
すると、制御手段は、施錠装置14を自動的に施錠し、投入された紙幣束Bの自動装填を開始する(図7(b))。すなわち、最上部の紙幣束Bが搬送路Cの高さに達するまでステージ20を上昇させ、この紙幣束Bを、上記(2-1)結束装填処理の場合と同様にして、識別部Dの識別結果に対応した束収納庫3a〜3eに装填(収納)する。その後、ステージ20を1束分ずつ上昇させながら、各紙幣束Bについても同様にして順次装填して行く。
【0066】
この場合、制御手段は、収納部3側へ移動される際に識別部Dによる識別が出来なかった紙幣束Bを、搬送手段4によって一旦昇降通路2側へ逆送してから収納部3側へ戻すと共に、その際に識別部Dによる識別を再度行うようにする。この再識別は、必要に応じて複数回行うようにしてもよい。
【0067】
なお、搬送手段4によって収納部3側へ移動された紙幣束Bが、収納部3に装填することの出来ないものであった場合、制御手段によって次のような処理が行われる。まず、搬送手段4によって当該紙幣束Bを昇降通路2のステージ20上へ戻す(図7(c))。そして、図11に示す表示画面105a等によって当該紙幣束Bの取り除きを促す表示を行う。
【0068】
この取り除きを促す表示には、当該紙幣束Bの収納部3へ装填できない理由を特定可能な表示が含まれる。そのような理由としては、例えば(イ)当該紙幣束Bの識別が不能である、(ロ)当該紙幣束Bの金種に対応する束収納庫3a〜3eが既に満杯である、(ハ)束収納庫3a〜3eの中に当該紙幣束Bの金種に対応するものが設定されていない等が考えられる。
【0069】
また、理由を特定可能な表示の内容としては、例えば図10に示すようなものが用いられる。図10(a)の表示は上記(イ)の理由に、図10(b)の表示は上記(ロ)の理由に、図10(c)の表示は上記(ハ)の理由を含む(イ)および(ロ)以外の理由に、それぞれ対応するものである。なお、そのような表示としては、例示したような文章の他、各理由に対応するコード番号や記号等による表示も考えられる。
【0070】
(5)自動精査処理(図8)
これは、束紙幣処理部P1において、紙幣束収納部3に収納されている紙幣束B(機内紙幣束)を、昇降通路2を利用して自動的に精査する(金種、束数等の確認により在高を確定させる)処理である。
【0071】
具体的には、図11に示す操作部106等から上記制御手段に対して所定の精査指示がなされると、図8に示すように、制御手段による次のような手順の処理が行われる。まず、対象となる束収納庫(ここでは金種別束収納庫3a)から1束ずつ紙幣束Bを投出し、昇降通路2側へ搬送して昇降ステージ20上に集積して行く。このとき、各紙幣束Bに対して、それぞれ識別部Dによる第1回目の識別を行う(図8(a))。
【0072】
次に、ステージ20上に集積された紙幣束Bを元の束収納庫3aに戻しながら、第1回目の識別で識別が出来なかった紙幣束Bに対してのみ、識別部Dによる第2回目の識別を行う(図8(b))。図示例では、1番〜10番の紙幣束Bのうち、第1回目の識別が不能(×)であった3番および7番の紙幣束Bに対してのみ第2回目の識別が行われる。
【0073】
このとき、第2回目の識別でも識別が出来なかった紙幣束B(図示例では3番の束)については、搬送手段4によって一旦昇降通路2側へ逆送してから収納部3側へ戻すと共に、その間に識別部Dによる第3回目の識別を行う(図8(c))。この第3回目の識別でも識別が出来なかった場合は、図11に示す表示画面105aによる報知等で対処を促すことになる。なお、当該紙幣束Bが往復する際に、それぞれ第3回目と第4回目の識別を行うことも可能である。
【0074】
(6)自動振分け処理(図9)
これは、束紙幣処理部P1の紙幣束収納部3において、一括束収納庫3eに金種混合状態で収納されていた紙幣束Bを、昇降通路2を利用して、対応する金種別束収納庫3a〜3eへ自動的に振り分ける処理である。
【0075】
具体的には、図11に示す操作部106等から上記制御手段に対して所定の振り分け指示がなされると、図9に示すように、制御手段による次のような手順の処理が行われる。まず一括束収納庫3eから1束ずつ紙幣束Bを投出して昇降通路2側へ搬送し(図9(a))、昇降ステージ20上に集積する(図9(b))。全ての紙幣束Bを昇降通路2に移動し終わったら、それらの紙幣束Bを、1束ずつ収納部3側へ戻し、識別部Dの識別結果に対応した金種別束収納庫3a〜3dに収納して行く。
【0076】
なお、この処理の場合においても、上記(5)自動精査処理の場合と同様にして第3回目までの識別を行ってもよいが、そのうち第2回目または第3回目に相当する識別を省略してもよい。
【0077】
[作用効果]
以上のように構成された本実施形態によれば、各処理において以下のような作用効果を奏することが出来る。
【0078】
まず、上記(4)機外束装填処理においては、外部から収納部3への紙幣束Bの装填を自動的に行うことが出来るので、紙幣束Bの装填を人手により行う場合に比べて、より短時間で正確な装填を行うことが可能となる。また、紙幣束Bの装填を行う際の施錠装置14による開閉扉12の解錠および施錠も自動的に行うことが出来るので、鍵を使用する場合の不便を解消することができる。さらに、識別部Dによる識別を行いながら紙幣束Bの装填を行うことで、より厳正な装填処理を行うことができる。また、識別が出来なかった紙幣束Bの識別を再度行うことで、最終的に識別不能となる紙幣束Bの数(発生頻度)を低減させて、自動装填処理を中断させる可能性を減らすことができる。
【0079】
また、この機外束装填処理において、収納部3側へ移動された紙幣束Bが収納部3に装填することの出来ないものであった場合、当該紙幣束Bを昇降通路2のステージ20上へ戻すと共に当該紙幣束Bの取り除きを促す表示を行うことで、当該紙幣束Bを速やかに取り除くことができ、装填処理の再開等に迅速に対処することが可能となる。その際、取り除きを促す表示に、当該紙幣束Bの収納部3へ装填できない理由を特定可能な表示を含ませることで、同様の理由の再発を防止するための対策を講じること等も可能となる。
【0080】
次に、上記(5)自動精査処理において、紙幣束Bを収納部3から昇降通路2へ移動させた後、昇降通路2から収納部3へ戻すと共に、その間に識別部Dの識別結果に基づく紙幣束Bの精査処理を行うようにしたので、いずれかの束収納庫3a〜3eを空にしなくても自動精査処理を行うことができる。このため、精査処理を効率よく行って自動精査処理に要する時間を短縮することができる。
【0081】
また、上記(6)自動振分け処理において、一括束収納庫3eに収納された紙幣束Bを昇降通路2へ移動させた後、昇降通路2から各金種別束収納庫3a〜3dへ金種毎に振り分けるようにしたので、振り分けられる紙幣束Bが、既に満杯の金種別束収納庫3a〜3dに対応したり、いずれの金種別束収納庫3a〜3dにも対応しなかったりした場合でも、それらの紙幣束Bを再び一括束収納庫3eに戻すことで、振り分け処理を続行することができる。このため、一括束収納庫3e部から金種別束収納庫3a〜3dへの振り分け処理を円滑に実行することができる。
【0082】
さらに、上記の(5)自動精査処理および(6)自動振分け処理において、紙幣束Bが収納部3と昇降通路2との間を1往復する間に第2回目の識別までを行うことで、より効率的な自動精査処理および自動振り分け処理を行うことができる。また、必要に応じて更に第3回目の識別を行うことで、最終的に識別不能となる紙幣束Bの数(発生頻度)を低減させることができる。
【0083】
[変形例]
搬送手段4としては、上述したピン45付きの搬送ベルト44を用いたものに限らず、搬送路Cに沿って紙幣束Bを往復移動可能なものであれば、他の構成のものを用いてもよい。また、束紙幣処理部P1は、例えば結束済みの紙幣束のみを処理する装置として独立させることも可能であり、その場合は、結束印字部5を省略したり、バラ紙幣処理部P2と分離して束搬送ユニット6を省略したりすることもできる。さらに、紙幣束収納部3は、一括束収納庫3eを1つだけ有する場合に限らず、必要に応じて複数の一括束収納庫を有していてもよい。
【0084】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、識別手段による識別を行いながら紙幣束の装填を行うことで、より厳正な装填処理を行うことができる。また、識別ができなかった紙幣束の識別を再度行うことで、最終的に識別不能となる紙幣束の数(発生頻度)を低減させて、自動装填処理を中断させる可能性を減らすことができる。従って、より短時間で正確な装填を行うことが可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、外部から収納部への紙幣束の装填を自動的に行うことができるので、紙幣束の装填を人手により行う場合に比べて、より短時間で正確な装填を行うことが可能となる。また、紙幣束の装填を行う際の開閉扉の解錠および施錠も自動的に行うことができるので、鍵を使用する場合の不便を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙幣処理装置の一実施形態の外観を示す斜視図。
【図2】図1に示す紙幣処理装置における束紙幣処理部の内部構造を模式的に示す縦断面図。
【図3】図1に示す紙幣処理装置におけるバラ紙幣処理部の内部構造を模式的に示す縦断面図。
【図4】図2に示す束紙幣処理部における紙幣束搬送路の周辺部分(紙幣束収納時)を拡大して示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図5】図2に示す束紙幣処理部における紙幣束搬送路の周辺部分(紙幣束投出時)を拡大して示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図。
【図6】図2に示す束紙幣処理部と図3に示すバラ紙幣処理部に共通した束搬送ユニットの把持部の動作を、各処理部の一部との関係で示す平面図。
【図7】図2に示す束紙幣処理部における機外束装填処理の様子を(a)〜(c)の順に示す図。
【図8】図2に示す束紙幣処理部における自動精査処理の様子を(a)〜(c)の順に示す図。
【図9】図2に示す束紙幣処理部における自動振分け処理の様子を(a)〜(c)の順に示す図。
【図10】図7に示す機外束装填処理における「取り除きを促す表示」の例を、装填できない理由ごとに(a)〜(c)に分けて示す図。
【図11】図1に示す紙幣処理装置を組み込んだ出納システムの外観を示す斜視図。
【符号の説明】
100 紙幣処理装置
P1 束紙幣処理部
1 筐体
10 束出金口
12 開閉扉
13 束放出口
14 施錠装置
2 紙幣束昇降通路(紙幣束受入部)
20 昇降ステージ(装填手段)
22 傾斜板
3 紙幣束収納部
3a〜3d 金種別束収納庫(金種別束収納部)
3e 一括束収納庫(一括束収納部)
30 昇降ステージ
34 開閉板
36 仕切板
4 搬送手段(装填手段)
4a 揺動待避部
40,41,42 プーリ
44 搬送ベルト
45 ピン
48 レバー
5 結束・印字部
5a 結束手段
5b プリンタ(印字手段)
58,59 上方搬送ベルト
6 束搬送ユニット
6a 把持部
6b 移動部
D 識別部(識別手段)
P2 バラ紙幣処理部
1’ 筐体
16 入金口
18 出金口
7 入出金処理部
76a,76b スタッカ
8 バラ紙幣収納部
8a〜8d 金種別収納庫
8e 一括収納庫
D1 入金識別部
D2 出金識別部
R1〜R3 搬送路
B 紙幣束(結束済)
B’バラ紙幣の束(未結束)
S バラ紙幣
W 結束帯

Claims (4)

  1. 紙幣束を処理するための束紙幣処理部と、この束紙幣処理部を制御する制御手段とを備えた紙幣処理装置において、
    前記束紙幣処理部は、
    紙幣束を収納する紙幣束収納部と、
    この紙幣束収納部に装填される紙幣束を外部から受け入れるための紙幣束受入部と、
    この受入部から前記収納部へ紙幣束を装填するための、前記受入部と前記収納部との間で紙幣束を移動させる搬送手段を含む装填手段と、
    前記搬送手段によって移動される紙幣束の金種を識別する識別手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記装填手段による紙幣束の装填時において、前記受入部から前記収納部側へ移動される際に前記識別手段による識別ができなかった紙幣束を、前記搬送手段によって一旦前記受入部側へ逆送してから前記収納部側へ戻すと共に、その際に前記識別手段による識別を再度行うように構成されている、ことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記束紙幣処理部は、
    前記収納部、前記受入部および前記装填手段を覆う筐体と、
    前記受入部に対応して前記筐体に設けられた開閉扉と、
    この開閉扉を前記筐体に対して施錠するための施錠装置と、
    をさらに有し、
    前記制御手段はさらに、所定の装填指示に応じて、前記施錠装置を解錠し、その後前記受入部へ紙幣束を入れてから前記開閉扉を閉めると、前記施錠装置を施錠すると共に、前記装填手段による紙幣束の装填を開始する自動装填処理を行うように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記制御手段によって制御される表示手段をさらに備え、
    前記制御手段はさらに、前記搬送手段によって前記収納部側へ移動された紙幣束が前記収納部へ装填することのできないものであった場合、前記搬送手段によって当該紙幣束を前記受入部へ戻すと共に、前記表示手段によって当該紙幣束の取り除きを促す表示を行うように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の紙幣処理装置。
  4. 前記表示手段による取り除きを促す表示には、当該紙幣束の前記収納部へ装填できない理由を特定可能な表示が含まれる、ことを特徴とする請求項3記載の紙幣処理装置。
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