JP2540242B2 - 紙幣処理機 - Google Patents

紙幣処理機

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JP2540242B2
JP2540242B2 JP2416893A JP41689390A JP2540242B2 JP 2540242 B2 JP2540242 B2 JP 2540242B2 JP 2416893 A JP2416893 A JP 2416893A JP 41689390 A JP41689390 A JP 41689390A JP 2540242 B2 JP2540242 B2 JP 2540242B2
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広一 五井
正哲 江頭
孝 海老沼
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、循環式紙幣入出金機や
紙幣分類収納機等のように、紙幣を一時貯留部に貯留し
た後、下方の収納箱へ収納する、もしくは一時貯留部を
機体の前面側に引き出して一時貯留部内の紙幣を返却す
る紙幣処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】このような紙幣処理機としては、特開昭
63−143692号公報に示されるように、機体の中
段部分で且つ機体の前後方向に紙幣を金種別に一時貯留
する金種別一時貯留部を所定の間隔を有して設けるとと
もに、これら金種別一時貯留部を機体の前後方向に移動
自在の第1の支持枠体に支持させ、この第1の支持枠体
を機体内に押し込んでセットすることにより紙幣の一時
貯留・収納操作を行わせたり、あるいは機体の前面側に
引き出して金種別一時貯留部に貯留された紙幣を取り出
す返却操作を行ったりすることができるように構成され
ている。
【0003】また、この公報に示される装置において
は、紙幣を金種別に該当する金種別一時貯留部に振り分
ける振り分け搬送部が第2の支持枠体に支持されるとと
もに、前記第1の支持枠体が機体の前面側に引き出され
た範囲内で、水平移動自在に支持されている。そして、
更に、この第2の支持枠体には、前記金種別一時貯留部
に一時貯留されている紙幣を下方の対応する金種別収納
箱に押し込む押圧板が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金種別
一時貯留部に一時貯留されている紙幣を返却する場合に
は、前記第1の支持枠体のみを機体の前面側に引き出す
必要があり、この第1の支持枠体を引き出す際に第2の
支持枠体が一体となって引き出される場合には、この第
2の支持枠体を押戻す必要がある。従って、第1の支持
枠体のみが引き出される際、あるいは第2の支持枠体の
みが押戻される際、金種別一時貯留部に一時貯留されて
いる返却すべき紙幣はただ単に金種別一時貯留部の底部
のシャッタ上に集積されているに過ぎず、例えば集積枚
数が多く、また集積紙幣が流通券で集積高さが高くなっ
てしまった場合には、最上部の紙幣が第2の支持枠体に
支持される部材に接触して機体内の予期せぬ場所に入り
込んで取り残されたり、あるいは破れたりする恐れがあ
る。
【0005】本発明は、金種別一時貯留部に一時貯留さ
れている紙幣を返却または収納する際、ビルプレス部材
によって貯留紙幣を押さえるとともに、特に収納箱への
収納に際しては、金種別一時貯留部の底部のシャッタが
開放されるとき、ビルプレス部材が貯留紙幣を無理に押
さえないようにし、整列状態で収納箱に収納できるよう
になした紙幣処理機を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明によれば、機
体の中段部分に紙幣を一時貯留する一時貯留部を設ける
とともに、この一時貯留部を機体の前後方向に移動自在
の支持枠体に支持させ、更にこの一時貯留部の下方には
収納箱が配置され、前記支持枠体を機体内に押し込んで
セットすることにより紙幣の一時貯留動作を行い、その
後、一時貯留部の底部のシャッタ部材を開放して紙幣を
下方の収納箱へ収納したり、もしくは前記支持枠体を機
体の前面側に引き出して一時貯留部内の紙幣を取り出し
たりするようになした紙幣処理機において、前記支持枠
体に設けられて一時貯留部の上方の退避位置に退避さ
れ、あるいは一時貯留部内の紙幣を押さえる押さえ位置
に配置されるビルプレス部材と、前記一時貯留部の底部
を構成するとともに、閉鎖された状態でその上面に紙幣
が水平状態で集積載置され、また開放された状態でその
上面の一時貯留紙幣が下方に落下放出されるシャッタ部
材と、前記収納箱内に昇降自在に設けられるとともに、
その上面に紙幣が水平状態で集積載置可能に設けられ
て、前記シャッタ部材が開放される場合に、上方側に移
動して前記一時貯留部より落下放出される紙幣をその上
面に載置させるエレベータ部材と、該エレベータ部材上
の最上面の紙幣が前記シャッタ部材の直下に設定された
か否かを検出する上限センサと、前記一時貯留部内に紙
幣があるか否かを検出する残留センサと、前記シャッタ
部材開放後、前記エレベータ部材を一定距離下降させる
下降処理を行い、その後、前記残留センサにより残留の
発生の有無を検出する検出処理を行い、この検出処理の
結果、紙幣の残留が検出された場合にのみ、前記ビルプ
レス部材を一旦退避位置に退避させた後、再度押さえ位
置に駆動する駆動処理を行う制御部とを具備するように
している。
【0007】第2の発明によれば、前記一時貯留部に紙
幣を送り込む入金機構部には、前記一時貯留部に送り込
まれる紙幣の枚数を計数する計数部を有し、前記制御部
は、前記計数部により計数された一時貯留部の紙幣貯留
枚数に応じて、前記下降処理においてエレベータ部材が
下降される距離を決定することを特徴としている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、(1)前後方向に移動自
在の支持枠体に一時貯留部と該一時貯留部内の紙幣をビ
ルプレスするビルプレス部材とを設け、これら一時貯留
部とビルプレス部材とを一体に移動させるようにしたの
で、前記支持枠体が機体から引き出される場合におい
て、該紙幣をビルプレス部材により常時上方から押さえ
させることができ、これにより支持枠体の引き出しに際
して、上部に位置する紙幣が機体に接触することがな
い。また、(2)シャッタ部材開放後、収納箱内のエレ
ベータ部材を一定距離下降させ、その後、残留センサに
より一時貯留部内に紙幣が残留していることが検出され
た場合に、ビルプレス部材を一旦退避位置に退避させた
後、再度押さえ位置に駆動するようにしたので、シャッ
タ部材開放後、収納箱に落下せず一時貯留部内に残留し
ていた一時貯留紙幣をビルプレス部材により押圧して全
て落下させることができる。そして、この場合、前記一
時貯留部内に残留していた紙幣の収納箱への落し込み
は、ビルプレス部材を上方の退避位置から押さえ位置に
回動させることにより行わせるようにした、すなわち、
ビルプレス部材が貯留紙幣を無理に押さえないようにし
たものであるので、該一時貯留部内に残留していた集積
紙幣をその集積状態を乱すことなく、かつ水平状態を保
持したまま下方の収納箱内に受け渡される。
【0009】第2の発明によれば、前記一時貯留部の紙
幣貯留枚数に応じて前記エレベータ部材を下降させる距
離を決定したので、エレベータ部材に受け渡された後の
該エレベータ部材上の全集積紙幣の最上面が、エレベー
タ部材の下降後において収納箱の内部から上方(すなわ
ち、一時貯留部側)に突出することが防止される。
【0010】
【実施例】この発明が適用される紙幣入出金機(紙幣処
理機)の全体概略構成を図1を参照して説明する。この
紙幣入出金機は、紙幣を金種別収納箱100に対して入
金する際に、最終的な受け入れが確認されるまでの間
に、二点鎖線で示される金種別一時貯留装置101内の
金種別一時貯留部11に該紙幣を一時貯留させるように
したものである。
【0011】この金種別一時貯留装置101は、機体1
02内から機体102の前面側(図面左方)に引き出し
可能に支持された支持枠体103に支持されるものであ
り、支持枠体103とともに、機体102から引き出さ
れた状態において、一時貯留された紙幣が操作者に返却
可能とされている。また、同じく二点鎖線で示されるよ
うに、金種別収納箱100は、機体102内から前面側
に引き出し可能に支持され、金種別収納箱100の機体
102からの装填、取り出し、交換が行えるように構成
されている。
【0012】なお、前記金種別一時貯留装置101は、
紙幣を金種別収納箱100に投入する場合の一時貯留部
として使用される外、紙幣を金種毎に単に計数して分類
する計数分類処理にも使用される。
【0013】次に、符号1で示す機体102の前面側に
は、テラーによって紙幣の入金、出金がなされる入金投
入部2、出金投出部3がそれぞれ設けられ、この機体1
02の内部には、前者の入金投入部2を起点とする入金
ルート4、後者の出金投出部3を終点とする出金ルート
5が設けられている。
【0014】前記入金ルート4は、入金投入部2から投
入された紙幣を金種別収納箱100に入金するための搬
送経路であって、その搬送経路に沿うように、入金投入
部2に投入された紙幣を一枚ずつ繰り出す繰出機構8
と、この繰出機構8により繰り出された紙幣の金種、正
券損券、偽券等を鑑別しかつ計数する入金鑑別部9と、
この入金鑑別部9を経由した紙幣を、該入金鑑別部9の
鑑別結果に基づき金種毎に振り分ける3つの振分部10
が順次設けられている。
【0015】これら振分部10は、前記入金鑑別部9の
鑑別結果に基づいて、例えば正券の万券、正券の千券、
それ以外の真券を3つの各金種別一時貯留部11に振り
分けるとともに、これら各金種別一時貯留部11に振り
分けられなかった紙幣、すなわち偽券、判別不能券(二
重送り券)等をリジェクト口12に返却するものであ
る。
【0016】前記金種別一時貯留部11は、開閉自在に
設けられたシャッタ13(一対のシャッタ部材13A・
13Bにより構成される)が閉鎖状態にあるときに、底
面を構成するとともにその底面上に紙幣を一時貯留でき
るものであって、入金鑑別部9の鑑別結果(図示しない
金額表示部に表示される)を操作者が参照して、金種別
一時貯留部11に一時貯留された紙幣を受け入れると判
断した場合に、前記シャッタ13が解放されて該紙幣が
金種別収納箱100に収納されるようになっている。ま
た、入金鑑別部9の鑑別結果を操作者が参照して、金種
別一時貯留部11に一時貯留された紙幣を受け入れるこ
とができないと判断した場合に、金種別一時貯留装置1
01が機体102から引き出され、その金種別一時貯留
部11に一時貯留された紙幣が操作者に返却されるよう
になっている。なお、前記シャッタ13を構成するシャ
ッタ部材13A・13Bは、閉鎖する場合には互いが近
接するようにそれぞれ水平移動し、また、開放する場合
には互いが離間するようにそれぞれ水平移動する。すな
わち、前記シャッタ部材13A・13Bは閉鎖した状態
で互いが接触する接触位置(接触点)を基準に、それぞ
れが対称となるような位置関係で開閉動作するようにな
っている。
【0017】前記金種別一時貯留部11の下方に位置す
る金種別収納箱100は、金種別一時貯留部11に一時
貯留される金種に対応して設けられたものであって、そ
の内部に落下して収納された紙幣は、出金ルート5を通
じて出金投出口3から払出されるようになっている。
【0018】次に、図2〜図4を参照して、シャッタ部
材13A・13Bの動作と、該シャッタ部材13A・1
3Bの上方位置に回動自在に設けられたビルプレス部材
14の基本的な動作について説明する。なお、これらの
図において、符号14で示すものは紙幣を押圧するビル
プレス部材、符号15で示すものは金種別収納箱100
内を水平な状態で移動自在に設けられその上面に紙幣が
集積状態で載置される支持板、また、符号16で示すも
のは、シャッタ部材13A・13B上に紙幣が存在して
いるか否かを検出する残留センサ、また、符号17で示
すものは、上昇した支持板15上の紙幣の最上面紙幣を
検出するとともに、該検出結果に応じて支持板15の上
昇を停止させるための上面センサ、また、符号18は金
種別収納箱の上部開口を閉じるための上蓋である。
【0019】(1)金種別一時貯留部11への紙幣の送
り込み動作について。
【0020】図2に示すように、入金ルート4を通じて
送られ、更に振分部10により振り分けられた紙幣を金
種別一時貯留部11内に集積する場合には、シャッタ部
材13A・13Bが閉鎖された状態となり、またビルプ
レス部材14は金種別一時貯留部11の上方である退避
位置にあり、この状態で、シャッタ部材13A・13B
上に紙幣が集積される。このとき支持板15は金種別収
納箱100の最下部にあり、この状態で該支持板15上
の集積紙幣が、蹴り出しローラ19により下側から1枚
ずつ蹴り出され、更にこの蹴り出された紙幣が繰り出し
ローラ20により繰り出されて、出金ルート5に順次送
り込まれる。
【0021】(2)金種別一時貯留部11内に集積され
た紙幣の押さえ動作について(一時貯留動作終了状態、
収納箱での収納受入態勢完了状態)。
【0022】図3に示すように、金種別一時貯留部11
内への紙幣の送り込みが完了し、該金種別一時貯留部1
1内に集積された集積紙幣を操作者が受け入れるとの指
示を出した場合に(この指示は、入金鑑別部9の鑑別結
果に基づいて表示部に表示された金額を操作者が参照す
ることによりなされる)、まず、ビルプレス部材14が
下方に回転してシャッタ部材13A・13B上の集積紙
幣を押さえる押さえ位置に配置される。これと同時に、
支持板15が、該支持板15上の集積紙幣の最上面が上
限センサ17により検出されるまで上昇し続ける。そし
て、前記上昇センサ17により集積紙幣の最上面が検出
された場合には支持板15は停止する。
【0023】(3)金種別一時貯留部11内に集積され
た紙幣の金種別収納箱100への押し込み動作と、支持
板15の下降動作について。
【0024】図4に示すように、前記上昇センサ17の
検出に基づき支持板15の上昇が完了した場合には、前
記シャッタ部材13A・13Bが互いに離間して金種別
一時貯留部11の下方が開口され、これによって該シャ
ッタ部材13A・13B上に載置されていた集積紙幣
が、下方の金種別収納箱100に落下し、上昇していた
支持板15上の紙幣の最上面上に載置される。また、前
記シャッタ部材13A・13Bが開放された後には、前
記支持板15が一定距離下降し、更に残留センサ16に
より金種別一時貯留部11内に紙幣の残留があるか否か
を検出し、この検出結果に基づき、金種別一時貯留部1
1内に紙幣の残留があることが認められた場合に、前記
ビルプレス部材14がシャッタ部材13A・13Bの位
置を越えて更に下方に回動する(これらの処理について
は、図6〜図7を参照して後述する)。
【0025】次に、図5及び図6〜図7を参照して、図
2〜図4に示す動作を行わせるための制御ブロック図
と、制御ブロック図における制御内容を示すフローチャ
ートとについてそれぞれ説明する。
【0026】図5の制御ブロック図に示される制御装置
は、検出手段である残留センサ16、上限センサ17
と、駆動手段であるビルプレスソレノイド21、シャッ
タモータ22、エレベータモータ23と、周辺装置であ
る操作部24、表示部25、記憶部26、入金機構部2
7、出金機構部28と、これらを制御する制御部29と
により構成されるものである。
【0027】各構成要素について説明すると、前記ビル
プレスソレノイド21はビルプレス部材14を金種別一
時貯留部11の上方である退避位置に配置し、また、該
ビルプレス部材14を下方に回動させて、金種別一時貯
留部11内の紙幣を押さえるための押さえ位置に配置す
るためのものであり、また、前記シャッタモータ22は
シャッタ部材13A・13Bを開閉させるものであり、
また、前記エレベータモータ23は、支持板15を昇降
させるためのものである。
【0028】前記表示部25は入金鑑別部9の鑑別結果
に基づいて金種別一時貯留部11内に一時貯留されてい
る紙幣の金額を表示させるものであり、また、前記操作
部24は、金種別一時貯留部11内への紙幣の送り込み
完了後、表示部25に表示された一時貯留紙幣の金額を
操作者が参照して、該紙幣を金種別収納箱100に受け
入れるか、あるいは返却するかの指示を行わせるもので
あり、具体的には、受け入れキー、返却キー等により構
成される。また、前記操作部24には、紙幣を入金させ
る場合に押す入金キー、紙幣を出金させる場合に押す出
金キーなども設けられる。また、前記記憶部26は制御
部29が行う制御の内容が記憶されるものであって、一
例としては図6〜図7のフローチャートに示される制御
内容が記憶されている。
【0029】一方、前記入金機構部27は、操作部24
の入金キーにより入金の指示がなされた場合に、入金投
入部2に投入された入金紙幣を入金ルート4を通じて受
け入れるとともに、入金鑑別部9の鑑別結果に基づき振
分部10を振り分け動作させて、該入金紙幣を金種別一
時貯留部11に受け入れあるいはリジェクト口12に返
却させるものである。また、前記入金機構部27は入金
鑑別部9の鑑別結果を制御部29に出力するようになっ
ており、制御部29は、入金鑑別部9の鑑別結果に基づ
き、金種別一時貯留部11にそれぞれ貯留されている金
種別紙幣の各枚数を計数するようになっている。また、
前記出金機構部28は、操作部24の出金キーにより出
金の指示がなされた場合に出金ルート5を通じて紙幣を
出金投出口3に出金させるものである。
【0030】次に、図6〜図7のフローチャートを参照
して、記憶部26に記憶される制御部29の制御内容に
ついてステップ(SP)毎に説明する。
【0031】ステップ1:操作部24から入金キーによ
り入金の指示があった場合に、入金機構部27を動作さ
せて、入金投入部2に投入された入金紙幣を入金ルート
4を通じて受け入れるとともに、入金鑑別部9の鑑別結
果に基づき振分部10を振り分け動作させて、該入金紙
幣を金種別一時貯留部11に受け入れ、あるいはリジェ
クト口12に返却させる。また、このときの入金処理に
おいて、入金鑑別部9が鑑別した鑑別結果に基づき得ら
れた、各金種別一時貯留部11への紙幣受け入れ枚数
(金額)は表示部25に表示させる。
【0032】ステップ2:入金機構部27による入金処
理が終了したか否かを判断し、NOの場合にステップ1
に戻り、YESの場合に次のステップ3に進む。なお、
本ステップ2において入金処理が終了したか否かは、例
えば入金投入部2内に紙幣が存在するか否かを検出する
センサ(図示略)等の出力に基づき判断する。
【0033】ステップ3:ビルプレスソレノイド21を
ONとして、金種別一時貯留部11の上方の退避位置
(図2参照)にあるビルプレス部材14を、閉鎖された
シャッタ部材13A・13B上の紙幣をビルプレスする
押さえ位置(図3参照)にまで回動させる。
【0034】ステップ4:操作部24において、表示部
25に表示された金種別一時貯留部11への紙幣受け入
れ枚数(金額)に基づき操作者が受け入れることができ
ないとの指示を与える返却キーが押下されたか否かを判
断し、YESの場合にステップ5に進み、また、NOの
場合にステップ8に進む。
【0035】ステップ5:図示しないプールロック解除
機構を作動させ、金種別一時貯留装置101及びビルプ
レス部材14が搭載された支持枠体103が機体100
に対してロックされている状態を解除する。これによ
り、該支持枠体103が機体100から引き出し可能と
なり、該支持枠体103内の金種別一時貯留部11内に
一時貯留されている紙幣が操作者に返却されるようにな
っている。また、支持枠体103の機体100からの引
き出し時において、金種別一時貯留部11とビルプレス
部材14とが一体に移動されることから、一時貯留紙幣
をビルプレス部材14により常時上方から押さえさせる
ことができ、これにより支持枠体103の引き出しに際
して、上部に位置する紙幣が機体100に接触して該機
体100内に残留したり、破損されることが防止され
る。
【0036】ステップ6:引き出された支持枠体103
が機体100内に戻されたか否かを判断し、YESの場
合に次のステップ7に進む。なお、前記支持枠体103
が機体100に戻されたか否かの判断は、図示しないロ
ック機構が動作されたか否かにより判断する。
【0037】ステップ7:残留センサ16の検出データ
を取り込んで、金種別一時貯留部11内の紙幣の残留が
無いか否かを判断し、NO(残留している)の場合にス
テップ5に戻って再度,紙幣の返却を行わせ、また、Y
ES(残留なし)の場合に紙幣の返却処理を終了(「返
却終了」)する。
【0038】ステップ8:操作部24において、表示部
25に表示された金種別一時貯留部11への紙幣受け入
れ枚数(金額)に基づき操作者が受け入れることができ
るとの指示を与える受け入れキーが押下されたか否かを
判断し、NOの場合に前記ステップ4に戻り、また、Y
ESの場合にステップ9に進む。
【0039】ステップ9:エレベータモータ23を駆動
して金種別収納箱100内の支持板15を上昇させる。
【0040】ステップ10:支持板15上の集積紙幣の
最上面が上限センサ17に検出されたか否かを判断し、
NOの場合にステップ9に戻って更に支持板15を上昇
させ、また、YESの場合に、支持板15の上昇を停止
して次のステップ11に進む。
【0041】ステップ11:上昇センサ17により集積
紙幣の最上面が検出された場合に、シャッタモータ22
を駆動して、シャッタ部材13A・13Bを開放させ
る。これによって該シャッタ部材13A・13B上に載
置されていた集積紙幣が、下方の金種別収納箱100に
落下し、上昇していた支持板15上の紙幣の最上面上に
載置される。
【0042】ステップ12:シャッタ部材13A・13
Bの近傍に設けられたセンサ(図示略)により該シャッ
タ部材13A・13Bが開位置にあるか否かを判断し、
NOの場合にステップ11に戻って、シャッタ部材13
A・13Bを開放させるためにシャッタモータ22を駆
動させる。また、シャッタ部材13A・13Bが開位置
にあるYESの場合に、次のステップ13に進む。
【0043】ステップ13:エレベータモータ23を駆
動して、金種別収納箱100内の支持板15を下降させ
る。
【0044】ステップ14(下降処理):前記支持板1
5が一定距離(H)下降したか否かを判断し、NOの場
合にステップ13に戻って、エレベータモータ23によ
り支持板15を下降させ続け、また、YESの場合に、
エレベータモータ23の駆動を停止して支持板15の下
降を停止させる。なお、前記支持板15を下降させるべ
き一定距離(H)は、入金鑑別部9において計数された
金種別一時貯留部11の紙幣貯留枚数に応じて、あるい
は金種別一時貯留部11に貯留される紙幣の一時貯留限
度枚数に応じて決定される。すなわち、前記一定距離
(H)下降させることにより、支持板15上に載置され
た集積紙幣の最上面が、上限センサ17の検出位置より
必ず下側になるように制御されている。なお、本実施例
では、一定距離(H)は金種別一時貯留部11に貯留さ
れる紙幣の一時貯留限度枚数に設定されている。
【0045】ステップ15(検出処理):残留センサ1
6の検出データを取り込んで、金種別一時貯留部11内
に紙幣の残留が無いか否かを判断し、NO(残留してい
る)の場合にステップ16に進み、また、YES(残留
なし)の場合にステップ19に進む。
【0046】ステップ16(駆動処理):ビルプレスソ
レノイド21をOFFとして、ステップ3において行っ
ていたビルプレス部材14による紙幣の押さえ動作を一
旦解除して、該ビルプレス部材14を上方に回動させ
る、すなわち、該ビルプレス部材14を金種別一時貯留
部11から退避した退避位置に配置する。
【0047】ステップ17(駆動処理):図4に示すよ
うに、ビルプレスソレノイド21をONとして、再度、
ビルプレスソレノイド21を駆動してビルプレス部材1
4に対して紙幣の押さえ動作を行わせる。そし、この場
合に、ビルプレスソレノイド21により、ビルプレス部
材14をシャッタ部材13A・13Bの位置を越えて更
に下方に回動させ、これにより金種別一時貯留部11内
の残留紙幣を全て下方の金種別収納箱100内に落下さ
せるようにする。
【0048】ステップ18:残留センサ16の検出デー
タを取り込んで、金種別一時貯留部11内に紙幣の残留
が無いか否か判断し、YES(残留なし)の場合にステ
ップ19に進み、また、NO(残留している)の場合
に、「収納エラー」であるとしてその旨を表示部25に
表示させ、本フローを終了する。
【0049】ステップ19:エレベータモータ23を駆
動して金種別収納箱100内の支持板15を下降させ
る。
【0050】ステップ20:支持板15が図示しないセ
ンサにより最下位置にあるか否かを検出し、NOの場合
に(最下位置にない)、ステップ19に戻って更に支持
板15を下降させ、また、YESの場合に(最下位置に
ある)、支持板15の下降を停止する。
【0051】ステップ21:支持板15が最下位置に下
降されたことを検出した場合に、シャッタモータ22を
駆動してシャッタ部材13A・13Bを閉鎖する。
【0052】ステップ22:シャッタ部材13A・13
Bの近傍に設けられたセンサ(図示略)により該シャッ
タ部材13A・13Bが閉位置にあるか否かを判断し、
NOの場合にステップ21に戻って、シャッタ部材13
A・13Bを閉鎖させるためにシャッタモータ22を駆
動させる。また、シャッタ部材13A・13Bが閉位置
にあるYESの場合に、本フローを終了する(「収納終
了」)。
【0053】以上説明したような紙幣処理機によれば、
シャッタ部材13A・13B開放後、金種別収納箱10
0内のエレベータ部材13A・13Bを一定距離(H)
下降させ、その後、残留センサ16により金種別一時貯
留部11内に紙幣が残留していることが検出された場合
に、ビルプレス部材14を一旦退避位置に退避させた
後、再度押さえ位置に駆動するようにしたので、シャッ
タ部材13A・13B開放後、金種別収納箱100に落
下せず金種別一時貯留部11内に残留していた一時貯留
紙幣をビルプレス部材14により押圧して全て落下させ
ることができる。そして、この場合、前記金種別一時貯
留部11内に残留していた紙幣の金種別収納箱100へ
の落し込みは、ビルプレス部材14を上方の退避位置か
ら押さえ位置に回動させることにより行わせるようにし
た、すなわち、ビルプレス部材14が一時貯留紙幣を無
理に押さえないようにしたものであるので、該金種別一
時貯留部11内に残留していた集積紙幣をその集積状態
を乱すことなく、かつ水平状態を保持したまま下方の金
種別収納箱100内に受け渡すことができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、(1)前後方向に移動自在の支持枠体に一時貯留部
と該一時貯留部内の紙幣をビルプレスするビルプレス部
材とを設け、これら一時貯留部とビルプレス部材とを一
体に移動させるようにしたので、前記支持枠体が機体か
ら引き出される場合において、該紙幣をビルプレス部材
により常時上方から押さえさせることができ、これによ
り支持枠体の引き出しに際して、上部に位置する紙幣が
機体に接触して該機体内に残留したり、破損することが
ない。また、(2)シャッタ部材開放後、収納箱内のエ
レベータ部材を一定距離下降させ、その後、残留センサ
により一時貯留部内に紙幣が残留していることが検出さ
れた場合に、ビルプレス部材を一旦退避位置に退避させ
た後、再度押さえ位置に駆動するようにしたので、シャ
ッタ部材開放後、収納箱に落下せず一時貯留部内に残留
していた一時貯留紙幣をビルプレス部材により押圧して
全て落下させることができる。そして、この場合、前記
一時貯留部内に残留していた紙幣の収納箱への落し込み
は、ビルプレス部材を上方の退避位置から押さえ位置に
回動させることにより行わせるようにした、すなわち、
ビルプレス部材が貯留紙幣を無理に押さえないようにし
たものであるので、該一時貯留部内に残留していた集積
紙幣をその集積状態を乱すことなく、かつ水平状態を保
持したまま下方の収納箱内に受け渡され、該一時貯留部
から収納箱への収納作業を効率良く行うことが可能にな
るという効果が得られるものである。
【0055】また、第2の発明によれば、前記一時貯留
部の紙幣貯留枚数に応じて前記エレベータ部材を下降さ
せる距離を決定したので、エレベータ部材に受け渡され
た後の該エレベータ部材上の全集積紙幣の最上面が、エ
レベータ部材の下降後において収納箱の内部から上方
(すなわち、一時貯留部側)に突出せず、これによって
一時貯留部内に紙幣の残留が検出されない場合の処理で
ある、シャッタ部材の閉鎖を円滑に行うことができ、こ
の点においても収納箱への収納作業を効率良く行うこと
が可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す紙幣処理機の全体概略
構成図。
【図2】金種別一時貯留部および収納箱の断面図を示
し、ビルプレス部材が待機状態にある場合を示してい
る。
【図3】金種別一時貯留部および収納箱の断面図を示
し、一時貯留動作終了状態(収納箱:収納受入態勢完了
状態)を示している。
【図4】金種別一時貯留部および収納箱の断面図を示
し、一時貯留部から収納箱への残留紙幣の収納動作状態
を示している。
【図5】ビルプレス部材、支持板(エレベータ部材)、
シャッタ部材等を制御するための制御ブロック図。
【図6】図5の制御ブロック図に示される制御部の制御
内容を示すフローチャート。
【図7】図5の制御ブロック図に示される制御部の制御
内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
9 入金鑑別部(計数部) 13 シャッタ 13A シャッタ部材 13B シャッタ部材 14 ビルプレス部材 15 支持板(エレベータ部材) 16 残留センサ 17 上限センサ 27 入金機構部 29 制御部 100 金種別収納箱(収納箱) 101 金種別一時貯留装置(金種別一時貯留部11) 102 機体 103 支持枠体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の中段部分に紙幣を一時貯留する一
    時貯留部を設けるとともに、この一時貯留部を機体の前
    後方向に移動自在の支持枠体に支持させ、更にこの一時
    貯留部の下方には収納箱が配置され、前記支持枠体を機
    体内に押し込んでセットすることにより紙幣の一時貯留
    動作を行い、その後、一時貯留部の底部のシャッタ部材
    を開放して紙幣を下方の収納箱へ収納したり、もしくは
    前記支持枠体を機体の前面側に引き出して一時貯留部内
    の紙幣を取り出したりするようになした紙幣処理機にお
    いて、前記支持枠体に設けられて、一時貯留部の上方の
    退避位置に退避され、あるいは一時貯留部内の紙幣を押
    さえる押さえ位置に配置されるビルプレス部材と、前記
    一時貯留部の底部を構成するとともに、閉鎖された状態
    でその上面に紙幣が水平状態で集積載置され、また開放
    された状態でその上面の一時貯留紙幣が下方に落下放出
    されるシャッタ部材と、前記収納箱内に昇降自在に設け
    られるとともに、その上面に紙幣が水平状態で集積載置
    可能に設けられて、前記シャッタ部材が開放される場合
    に、上方側に移動して前記一時貯留部より落下放出され
    る紙幣をその上面に載置させるエレベータ部材と、該エ
    レベータ部材上の最上面の紙幣が前記シャッタ部材の直
    下に設定されたか否かを検出する上限センサと、前記一
    時貯留部内に紙幣があるか否かを検出する残留センサと
    を有し、前記シャッタ部材開放後、前記エレベータ部材
    を一定距離下降させる下降処理を行い、その後、前記残
    留センサにより残留の発生の有無を検出する検出処理を
    行い、この検出処理の結果、紙幣の残留が検出された場
    合にのみ、前記ビルプレス部材を一旦退避位置に退避さ
    せた後、再度押さえ位置に駆動する駆動処理を行う制御
    部を有することを特徴とする紙幣処理機。
  2. 【請求項2】 前記一時貯留部に紙幣を送り込む入金機
    構部には、前記一時貯留部に送り込まれる紙幣の枚数を
    計数する計数部を有し、前記制御部は、前記計数部によ
    り計数された一時貯留部の紙幣貯留枚数に応じて、前記
    下降処理においてエレベータ部材が下降される距離を決
    定することを特徴とする請求項1記載の紙幣処理機。
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