JP2000251124A - 貨幣処理装置 - Google Patents

貨幣処理装置

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JP2000251124A
JP2000251124A JP11049943A JP4994399A JP2000251124A JP 2000251124 A JP2000251124 A JP 2000251124A JP 11049943 A JP11049943 A JP 11049943A JP 4994399 A JP4994399 A JP 4994399A JP 2000251124 A JP2000251124 A JP 2000251124A
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amount
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JP11049943A
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Kazuto Sasaki
一人 佐々木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、処理の最適化を図ることができ、
処理効率を向上できる貨幣処理装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】現金管理システムのテラーズマシンには、
オペレータに対する各種操作案内を表示するCRT表示
部が設けられている。例えば、現金管理システムの施封
・小束支払機において、金庫内に収容されている小束の
数を精査したとき、この精査結果がテラーズマシンで管
理している装置在高と異なる場合、テラーズマシンのC
RT表示部を介して、再精査処理、装置在高を有効
とする処理、精査結果を有効とする処理、のうちいず
れかを選択させるための選択画面が表示される。オペレ
ータは、この選択画面に従っていずれかの処理を選択
し、テラーズマシンのキーボードを介して指示入力をす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、銀行などの金融
機関に設置された貨幣処理装置に係り、特に、複数金種
の硬貨や紙幣(以下、総称して貨幣とする場合もある)
を一括して管理するとともにオペレータとの間で貨幣の
入出金取引をする貨幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、銀行などの金融機関の各営業所
には、全ての金種の硬貨および紙幣を一括して管理する
とともに、オペレータによる入金取引およびオペレータ
に対する出金取引を受付ける貨幣処理装置が設置されて
いる。
【0003】この種の貨幣処理装置は、バラ硬貨の入出
金処理をする硬貨処理ユニット、50枚の同一金種の硬
貨を包装した棒金の入出金処理をする棒金処理ユニッ
ト、バラ紙幣の入出金処理をする紙幣処理ユニット、所
定枚数の同一金種の紙幣を束ねた紙幣束(以下、小束と
称する場合もある)の処理をする小束処理ユニット、お
よび各ユニットに対する各種指示入力を受付けるととも
に各ユニットの作動状態や各種操作案内を表示するテラ
ーズマシンを備えている。
【0004】各ユニットには、テラーズマシンからの精
査要求に従って、各ユニットに収容されている貨幣の在
高を自動的に精査する精査機構が設けられている。尚、
各ユニットに収容されている貨幣の在高は、テラーズマ
シンの集計データメモリに金種毎の装置在高として記憶
されている。
【0005】例えば、テラーズマシンからの精査要求に
従って、小束処理ユニット内に収容されている特定金種
の小束を精査する場合、精査機構により当該小束が精査
され、メモリに記憶されている当該小束の装置在高と比
較される。このとき、精査結果が装置在高と異なること
が判断された場合、エラー表示とともに貨幣処理装置が
停止され、当該金種の小束を収容した金庫の処理が待た
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、小
束処理ユニットの金庫を開けて小束を処理することが許
されるオペレータは限られており、所定の処理ランクを
有するオペレータにのみ処理が許される。このため、精
査結果が一致しない場合には、エラー処理により装置を
停止した状態で、所定の処理ランクを有するオペレータ
による処理を待たなければならない。
【0007】このように、従来の装置では、精査結果が
装置在高と異なる場合には装置を一旦ストップさせて特
定の処理ランクを有するオペレータによる処理を待つ必
要があり、装置の稼働率が低下されて処理効率が悪くな
るといった問題があった。
【0008】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、処理の最適化を図ることができ、処理
効率を向上できる貨幣処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の貨幣処理装置は、貨
幣を管理するとともに、利用者との間で貨幣の入出金取
引をするものであって、装置内にある貨幣の在高を装置
在高として記憶した記憶手段と、装置内にある貨幣の在
高を精査する精査手段と、利用者に対する各種操作案内
を表示する表示手段と、利用者による各種指示入力を受
付ける入力手段と、上記精査手段を制御して装置内にあ
る貨幣の在高を精査し、この精査結果が上記記憶手段に
記憶されている装置在高と異なる場合、上記表示手段を
介して、装置内の貨幣の在高を再精査する第1の処理、
上記装置在高を有効とする第2の処理、および上記精査
結果を有効とする第3の処理のうちいずれかの処理を利
用者に選択させるための選択画面を表示する制御手段
と、を備えている。
【0010】また、この発明のうち請求項2記載の貨幣
処理装置によると、上記制御手段は、上記精査結果が上
記装置在高と一致している場合、そのまま処理を終了す
ることを特徴とする。
【0011】また、この発明のうち請求項3記載の貨幣
処理装置によると、上記制御手段は、上記表示手段を介
して選択画面を表示した後、上記入力手段を介して利用
者により上記第1の処理が選択されたことを条件に、上
記精査手段を制御して装置内にある貨幣の在高を再精査
することを特徴とする。
【0012】また、この発明のうち請求項4記載の貨幣
処理装置によると、上記制御手段は、上記表示手段を介
して選択画面を表示した後、上記入力手段を介して利用
者により上記第2の処理が選択されたことを条件に、そ
のまま処理を終了することを特徴とする。
【0013】また、この発明のうち請求項5記載の貨幣
処理装置によると、上記制御手段は、上記表示手段を介
して選択画面を表示した後、上記入力手段を介して利用
者により上記第3の処理が選択されたことを条件に、上
記精査結果に基づく在高を上記記憶手段により記憶され
ている装置在高と置き換えて記憶させることを特徴とす
る。
【0014】また、この発明のうち請求項6記載の貨幣
処理装置によると、上記表示手段は、上記選択画面の他
に、上記記憶手段により記憶している装置在高と、上記
精査手段による精査結果と、を金種別に表示することを
特徴とする。
【0015】また、この発明のうち請求項7記載の貨幣
処理装置は、複数金種の貨幣を管理するとともに、利用
者との間で貨幣の入出金取引をするものであって、複数
金種の貨幣を金種別に収容した複数の収容部と、上記複
数の収容部に収容された貨幣の在高を金種毎の装置在高
として記憶した記憶手段と、上記複数の収容部に収容さ
れた貨幣の在高を金種毎に精査する精査手段と、利用者
に対する各種操作案内を表示する表示手段と、利用者に
よる各種指示入力を受付ける入力手段と、上記精査手段
を制御して上記複数の収容部のうち特定の収容部に収容
されている貨幣の在高を精査し、この精査結果が上記記
憶手段に記憶されている当該金種の貨幣の装置在高と異
なる場合、上記表示手段を介して、当該貨幣の在高を再
精査する第1の処理、当該貨幣の装置在高を有効とする
第2の処理、および上記精査結果を有効とする第3の処
理のうちいずれかの処理を利用者に選択させるための選
択画面を表示する制御手段と、を備えている。
【0016】また、この発明のうち請求項8記載の貨幣
処理装置は、複数金種の紙幣を金種別に収容した複数の
収容部と、上記複数の収容部に収容された紙幣の在高を
金種毎の装置在高として記憶した記憶手段と、上記複数
の収容部に収容された紙幣の在高を金種毎に精査する精
査手段と、利用者に対する各種操作案内を表示する表示
手段と、利用者による各種指示入力を受付ける入力手段
と、上記精査手段を制御して上記複数の収容部のうち特
定の収容部に収容されている紙幣の在高を精査し、この
精査結果が上記記憶手段に記憶されている当該金種の紙
幣の装置在高と異なる場合、上記表示手段を介して、当
該紙幣の在高を再精査する第1の処理、当該紙幣の装置
在高を有効とする第2の処理、および上記精査結果を有
効とする第3の処理のうちいずれかの処理を利用者に選
択させるための選択画面を表示する制御手段と、を備え
ている。
【0017】また、この発明のうち請求項9記載の貨幣
処理装置は、所定枚数の紙幣を金種毎に把束した紙幣束
を金種別に収容した複数の収容部と、上記複数の収容部
に収容された紙幣束の在高を金種毎の装置在高として記
憶した記憶手段と、上記複数の収容部に収容された紙幣
束の在高を金種毎に精査する精査手段と、利用者に対す
る各種操作案内を表示する表示手段と、利用者による各
種指示入力を受付ける入力手段と、上記精査手段を制御
して上記複数の収容部のうち特定の収容部に収容されて
いる紙幣束の在高を精査し、この精査結果が上記記憶手
段に記憶されている当該金種の紙幣束の装置在高と異な
る場合、上記表示手段を介して、当該紙幣束の在高を再
精査する第1の処理、当該紙幣束の装置在高を有効とす
る第2の処理、および上記精査結果を有効とする第3の
処理のうちいずれかの処理を利用者に選択させるための
選択画面を表示する制御手段と、を備えている。
【0018】更に、この発明のうち請求項10記載の貨
幣処理装置は、所定枚数の硬貨を金種毎に包装した棒金
を金種別に収容した複数の収容部と、上記複数の収容部
に収容された棒金の在高を金種毎の装置在高として記憶
した記憶手段と、上記複数の収容部に収容された棒金の
在高を金種毎に精査する精査手段と、利用者に対する各
種操作案内を表示する表示手段と、利用者による各種指
示入力を受付ける入力手段と、上記精査手段を制御して
上記複数の収容部のうち特定の収容部に収容されている
棒金の在高を精査し、この精査結果が上記記憶手段に記
憶されている当該金種の棒金の装置在高と異なる場合、
上記表示手段を介して、当該棒金の在高を再精査する第
1の処理、当該棒金の装置在高を有効とする第2の処
理、および上記精査結果を有効とする第3の処理のうち
いずれかの処理を利用者に選択させるための選択画面を
表示する制御手段と、を備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】図1には、この発明の貨幣処理装置とし
て、銀行などの金融機関の各営業店で用いられる現金管
理システム1(以下、単にシステム1と称する場合もあ
る)を示してある。
【0021】システム1は、システム全体の操作および
データ処理を行う2台のテラーズマシン1a,1bを備
えている。また、システム1は、バラ紙幣の入出金処理
をする紙幣入出金機2、およびこの紙幣入出金機2の余
剰現金を施封して機体内に保管し、小束での紙幣の払い
出しを行う施封・小束支払機3を備える。さらに、シス
テム1は、バラ硬貨の入金処理をする硬貨入金機4、バ
ラ硬貨の出金処理をする硬貨出金機5、50枚毎に包装
された硬貨(棒金)の入出金処理をする棒金支払機6、
およびテラーズマシン置き台7を備える。
【0022】紙幣入出金機2は、紙幣入金用の投入口1
1と、入金時のリジェクト紙幣を集積する入金リジェク
トボックス12を備える。また、紙幣入出金機2は、出
金時のリジェクト紙幣を集積する出金リジェクトボック
ス13と、出金される紙幣が集積される出金口14を備
えている。
【0023】投入口11、入金リジェクトボックス1
2、出金リジェクトボックス13、および出金口14
は、紙幣入出金機2の機体前面に縦一列の状態で配置さ
れている。また、紙幣入出金機2の上面部には、各取引
の内容を印字するジャーナルプリンター15が配置され
ている。
【0024】投入口11、出金口14、およびジャーナ
ルプリンター15の近傍にはそれぞれ、前述した2台の
テラーズマシン1a,1bのうち、どちらのテラーズマ
シン1a,1bに占有されているかを示すそれぞれ一対
の占有ランプ16,17,18が配設されている。
【0025】また、紙幣入出金機2の前面には、機体内
部にある後述する紙幣収納庫の紙幣残量を表示する残量
表示19が配設されている。さらに、紙幣入出金機2の
上面には、後述する施封端数を返却する施封一時庫返却
扉20があり、紙幣返却時には機体の上方部にホップア
ップする機構になっている。
【0026】紙幣入出金機2の前面には、上から入金搬
送路引出扉21、入金時に紙幣返却を行う一時集積扉2
2、および紙幣収納庫を引き出す収納庫扉23が配設さ
れている。
【0027】一方、施封・小束支払機3は、上部に小束
支払用の出金扉24を有し、この出金扉24が開くこと
により出金された小束の取り出しが可能となっている。
出金扉24の近傍には、紙幣入出金機2の占有ランプと
同様の一対の占有ランプ25が配されている。
【0028】出金扉24の上部には、施封帯交換用の帯
セット扉26があり、施封帯の交換はこの扉26を開け
て行われる。上記出金扉24の下方には、損金庫取り出
し扉27が配され、後述する損金庫を取り出し可能とな
っている。
【0029】システム1の硬貨入金機4、および硬貨出
金機5については、ここでは詳細な説明を省略する。ま
た、棒金支払機6については、後に詳述する。
【0030】次に、紙幣入出金機2と施封・小束支払機
3の内部構成について詳述する。
【0031】図2は、紙幣入出金機2の内部を側面から
示す構成図で、図3は、その背面図である。この紙幣入
出金機2において、紙幣を入金しようとするときは投入
口11に紙幣を置き、テラーズマシン1a(1b)から
入金開始命令を送ると、これにより、投入口11から紙
幣は1枚づつ内部に取り込まれる。
【0032】上記投入口11から取り込まれた紙幣は、
鑑査前搬送路101を通過し、鑑査部34に導かれる。
この鑑査部34内に取り込まれた紙幣は、その金種、形
状、表裏、真偽、正損等が鑑別される。
【0033】この鑑別結果に基づき、あとで示すCPU
などで構成される制御部が搬送路内に設置された振り分
けゲート群35a〜35kを使用して各集積部に紙幣を
振り分ける。
【0034】鑑査部34から出た紙幣は、最初の入金リ
ジェクトゲート35aにより、判定不能券の場合には入
金リジェクトボックス12に振り分けられて集積され
る。この判定不能券は再度、投入口11にセットし直し
て再取り込みするか、手入力で計数データに算入する。
【0035】また、判定された紙幣は、次に表裏ゲート
35bにより表裏取りそろえ機構に送られて全ての紙幣
の向きを表向きに揃えられる。
【0036】表裏を取り揃えられた紙幣は、次に整理ゲ
ート35cにより、下段収納庫部に搬送されるか、出金
搬送路に導かれるかを選択される。出金搬送路に導かれ
る場合は後述するが、一般的な入金業務では下段収納庫
部に搬送される。下段に搬送された紙幣は、金庫ゲート
35dを通過し振り分け搬送路40に入る。金庫ゲート
35d以降の処理についてはここでは記述しない。振り
分け搬送路40に入った紙幣は、一時庫ゲート35e〜
35gにより金種、正損によって一時集積庫41a〜4
1dに集積される。
【0037】一時集積庫41a〜41dに集積された紙
幣は、図示しない整位機構によって整位されながら、一
時集積庫41a〜41d内に設置されているフラッパー
群45a〜45d上に集積される。このフラッパー45
a〜45dは、集積開始時には、進入してくる全ての紙
幣がフラッパー45a、45b上に集積するように切換
えられる。
【0038】また、フラッパー45a〜45dは、それ
ぞれ図示しないフラッパー駆動ソレノイドにリンクされ
ており、これらの駆動ソレノイドを駆動することにより
フラッパー45a〜45dは下側に約90゜回転するよ
うに構成されている。
【0039】フラッパー45a,45b上に集積する紙
幣の枚数が増えてくると、集積紙幣の上面が順次上方に
上がってくるが、所定の位置でこの最上部の紙幣上面を
図示しない集積満杯センサで検知するようになってい
る。
【0040】この集積満杯センサで紙幣の集積が満杯で
あることが検知されると、フラッパー45a,45bは
約90゜下側に回転して紙幣を落下させ、集積した紙幣
は、こんどは下側のフラッパー45c、45dによって
支えられることになる。
【0041】このまま紙幣の集積を続けると、集積紙幣
上面は再度、集積満杯センサにより検知されるようにな
り、検知されるとフラッパー45c,45dも同様に下
側に約90゜回転する。この結果、紙幣束は下方に落下
し、集積部の底部に取り付けられているシャッター47
a〜47d上に集積されることになる。
【0042】さらに、紙幣の集積を続けると再度、満杯
センサにより集積紙幣上面が検知されるが、ここではじ
めて制御部は、集積部満杯をテラーズマシン1aまたは
1bに対して報知することになる。
【0043】このように一時集積庫を構成することによ
り、常に適正な集積深さで紙幣を集積できるようにな
り、集積部で起こりがちな不具合、すなわち、集積部の
深さが大きいことによって発生する立ち券等を防止する
ことができ、さらに大容量のスムーズな集積が可能にな
る。
【0044】集積された紙幣は取り出しに適した位置で
シャッター47上に保管される形になっており、シャッ
ター47が図示しない駆動機構により左右に開放される
と、集積した紙幣群は収納庫48a〜48d内に落下す
る。収納庫48a〜48d内にはセパレータ49,49
が収納庫の上端に近い位置で待機しており、落下した紙
幣はこのセパレータ49,49上に落ちることになる。
【0045】シャッター47が開くと一時集積部41a
〜41d上部に待機していたプッシャー機構52が駆動
され、一時集積庫41a〜41d内に残っている紙幣を
すべて収納庫48a〜48d内に移動させる。
【0046】この移動が完了するとプッシャー52は上
昇し、シャッター47は閉じられる。この状態で次の入
金が待機される。
【0047】また、セパレータ49,49は、既に収納
されている紙幣(既収納紙幣)の高さによって、下回転
と上回転を選択できるようになっており、図示しないセ
ンサにより、収納紙幣の高さを検知し、制御部により選
択的に最善の方法が取られるようになっている。
【0048】収納庫48a〜48d内の紙幣が多い場合
は、再度セパレータ49,49を紙幣の上に差し込むと
きに、上方から下方に回転させる方がスペースを有効に
利用できるため、このような方法を採ることが望まし
い。上記の一連の動作により、入金が完了することにな
る。
【0049】次に、出金動作について説明する。
【0050】出金動作は収納庫48a〜48dに集積さ
れている紙幣を、出金口14に送ることで成立する。出
金開始命令が例えばテラーズマシン1aから紙幣入出金
機2に送信されると、紙幣入出金機2の制御部は出金す
べき金種の紙幣が集積されている収納庫48a〜48d
の取出機構56a〜56dを駆動する。この取出機構5
6a〜56dは投入口11に取り付けられている取込機
構と同じものである。この取出機構56a〜56dを回
転させることにより1枚づつ取り出された紙幣は、取出
口直後に設置された取出計数センサ57a〜57dによ
りカウントされる。カウントが出金枚数に達すると、取
出機構56a〜56dは駆動を停止し、取り出しが終了
する。
【0051】取り出された紙幣は収納庫下搬送路58を
通って出金鑑査部59に搬送される。出金鑑査部59で
は、紙幣の2枚取り、金種確認を行い、問題が無ければ
上段出金搬送路に送り込む。このとき取り出された紙幣
に問題があれば、取り出し機構に追加の取り出しを指示
することになる。出金鑑査部59を通過した紙幣は、精
査ゲート35hを通過した後、上段出金搬送路に入り、
施封ゲート35iにより、出金口14へ搬送される。
【0052】ゲート35h、35iを介して別の方向へ
搬送される紙幣の処理に関しては後述する。
【0053】施封ゲート35iで出金口14側に搬送さ
れた紙幣は出金リジェクトゲート35jにより、出金鑑
査で問題ありと判定された紙幣を出金リジェクト庫13
へ、出金対象となる紙幣を出金口14へそれぞれ集積す
る。
【0054】出金口14内に指定された金種と枚数の紙
幣の集積が終わると、図示しない電磁ロックが解除さ
れ、出金口が2点鎖線で示すように開き、紙幣を取り出
すことが可能になる。これで出金処理が完了となる。
【0055】また、収納庫48a〜48d内の紙幣は通
常は紙幣の重さで、取出機構56a〜56dの送り込み
ローラに押し付けられ、安定的な取り出しが行われる
が、紙幣残量が少なくなると、収納庫48a〜48d内
にバックアップ機構60a〜60dが回転駆動され、収
納庫48a〜48d内の紙幣を上から押すことにより、
取出しを円滑に行うことができる。この紙幣残量は図示
しないセンサにより、収納庫48a〜48d内の紙幣上
面の位置を検知することによって行っている。
【0056】次に、金庫内精査業務について説明する。
【0057】金庫内精査業務は収納庫48a〜48dに
入っている紙幣の枚数を計数する業務で、出金により確
定できなくなった収納庫48a〜48d内の紙幣枚数を
計数して確認することを目的とする。
【0058】テラーズマシン1aまたは1bから精査要
求があったときは、まず、収納庫48a〜48dのうち
の一つの収納庫内の紙幣の取り出しが開始される。収納
庫48a〜48dから取り出された紙幣は、取出計数セ
ンサ57a〜57dを介してカウントされて出金鑑査部
59により金種を判別され、収納庫48a〜48dの上
方に位置する一時集積庫41a〜41dのいずれかに集
積される。
【0059】このとき、判定不能であった紙幣は、出金
リジェクト庫13に集積されるが、例えば、取出し対象
の収納庫が48aであったとすると、これ以外の収納庫
48b〜48dの上方の一時集積庫41b〜41dをリ
ジェクト庫として用いても問題はない。
【0060】一時集積庫41a〜41dに集積された紙
幣はこれらの集積庫が満杯になると、入金時と同様の過
程で収納庫48a〜48d内に収納されるが、今回はセ
パレータ49,49は収納後も回転せず、精査済み紙幣
と精査前紙幣とを分離している。
【0061】この状態で、精査前紙幣が無くなるまで紙
幣の取り出しを続け、すべての紙幣が取り出されると、
収納庫48a〜48d内のすべての紙幣の枚数、金種が
確定することになる。このとき、収納庫48a〜48d
内の紙幣残量が多いと、シャッター47が閉められなく
なるが、シャッター47を開けたままでも紙幣の精査は
できる。このようにシャッター47を開けたまま精査を
行うと一時集積庫41a〜41dがセパレータ49,4
9の動作により、大きな容量を持てるので、収納庫48
a〜48dからの取り出しを途中で停止することなく、
精査ができるというメリットが生ずる。
【0062】次に、紙幣入出金機2に対する入金紙幣が
多く、収納庫48a〜48d内の紙幣が一定量以上に多
くなったとき、自動的に施封・小束支払機3に紙幣を回
す収納庫自動整理動作について説明する。
【0063】収納庫自動整理は、収納庫48a〜48d
内の紙幣枚数が一定枚数以上になると、自動的に開始さ
れる。収納庫自動整理を開始するトリガーとなる“一定
枚数”は、テラーズマシン1aまたは1bから設定が可
能で、この設定をすることにより、収納庫48a〜48
d内の紙幣枚数が常に一定に保たれるようになる。
【0064】収納庫48a〜48d内の紙幣枚数が設定
値以上になると、自動的に収納庫自動整理のプログラム
が起動され、収納庫48a〜48d内からの紙幣取り出
しが開始される。取り出された紙幣は出金鑑査部59に
より、金種確認等の判別が行われ、施封に適した紙幣の
みが施封ゲート35iにより施封集積部61側へ搬送さ
れる。施封集積部61に100枚の紙幣が搬送される
と、後述する機構/処理により施封部へ送られる。
【0065】一方、紙幣入出金機2の制御部は、紙幣を
100枚取り出す毎に、当該収納庫に格納されている紙
幣の残量をチェックし、残量が設定値以下になると取り
出しを停止する。このように制御することにより収納庫
48a〜48d内の紙幣枚数は常に一定に保たれる。
【0066】次に、施封集積部61について説明する。
施封集積部61は図2に示されるように上下2段の集積
部61a,61bを有している。この2段の集積部61
a,61bの切り替えは集積切り替えゲート35kによ
りなされる。
【0067】最初に収納庫48a〜48dから取り出さ
れた紙幣は、上段施封集積部61aに集積される。集積
された紙幣は施封集積バックアップ62a上に集積さ
れ、集積出口からある程度の高さが確保されている。集
積が進み、紙幣上面が集積出口に近づいてくると、図示
しない施封集積満杯センサにて満杯が検知される。
【0068】満杯が検知されると、施封集積バックアッ
プ62aはその駆動機構により下端まで下がり、施封横
キャリア63a上に紙幣を移動する。さらに集積が進
み、上段施封集積部61aに100枚の紙幣が集積完了
すると、集積切り替えゲート35kにより、それ以降の
紙幣は下段施封集積部61bに集積される。
【0069】一方、上段施封集積部61aに集積した1
00枚の紙幣は施封集積クランプ64aにより、上方か
ら押しつけられながら、施封横キャリア63aにより、
施封機3側に移動される。このとき、施封集積クランプ
64aは施封横キャリア63a上に固定されているた
め、一緒に移動する。
【0070】この移動された100枚の紙幣は後述する
施封・小束支払機3の機構により、施封横キャリア63
aからまとめて引き抜かれる。紙幣が引き抜かれたこと
を検知すると、施封横キャリア63aは元の位置に戻
る。このとき、施封集積バックアップ62aと施封集積
クランプ64aも元の位置に戻る。
【0071】以上の動作で1周期が完了し、次は下段施
封集積部61bが同様の動作で100枚の紙幣を施封・
小束支払機3に送る。このように上/下段の施封集積部
61a,61bが順番に施封・小束支払機3に100枚
づつの紙幣を送ることにより、連続的に施封を行うこと
ができる。
【0072】また、施封時に端数が残ったときは、図2
にAで示すように施封集積部61a,61b全体が、そ
の前段搬送路とともに上方へホップアップし、集積部6
1a,61bに残っている紙幣を取り出せるようになっ
ている。
【0073】次に、施封・小束支払機3について図4を
用いて説明する。図4は施封・小束支払機3を側面側か
ら見た断面図である。
【0074】施封・小束支払機3に対しては、紙幣入出
金機2の施封集積部61a,61bを介して紙幣が送り
込まれる。施封集積部61a,61bが紙幣入出金機2
から施封・小束支払機3に挿入されると、小束ハンド部
71が紙幣を受け取りに移動する。小束ハンド部71
は、上段ハンド部71aと下段ハンド部71bの2段構
成になっており、施封集積部61の上段61aから紙幣
束が供給されても下段61bから紙幣束が供給されて
も、いずれの紙幣束をも保持することができるようにな
っている。
【0075】また、小束ハンド部71a,71bは同一
ベース上に構成されており、移動は上下一緒に行うよう
になっている。
【0076】小束ハンド部71a,71bは図示しない
ハンド位置検出センサにより、紙幣クランプ位置、紙幣
リリース位置、待機位置の3ポジションが検知できるよ
うになっている。
【0077】紙幣入出金機2からの紙幣受け取り動作
は、施封集積部61上に紙幣が指定枚数集積すると、紙
幣入出金機2から施封・小束支払機3に受け渡しOKと
上段か下段かの信号が送られる。信号を受けた施封・小
束支払機3は後述するバックアップ機構を上段または下
段に紙幣入出金機2からの信号に従ってセットする。
【0078】その後、待機位置で待機していた小束ハン
ド部71a,71bが紙幣クランプ位置まで移動し、図
示しない紙幣クランプ機構により紙幣束をクランプす
る。クランプが完了すると小束ハンド機構71a,71
bは紙幣束を引きづりながら紙幣リリース位置まで移動
し、バックアップ機構72が紙幣束をクランプするのを
待つ。バックアップ機構72が紙幣束をクランプする
と、小束ハンド機構71a,71bは紙幣束をリリース
し、待機位置へ戻る。以上の動作で小束ハンド機構の1
周期が完了し、紙幣束の引き込みが完了する。
【0079】次に、バックアップ機構72について説明
する。バックアップ機構72はその機構内に紙幣受け台
74とその上方にバックアップクランプ機構73を持っ
ている。また、バックアップ機構72は図示しないセン
サ群によって、上段紙幣受け取り位置、下段紙幣受け取
り位置、キャリア受け渡し位置の3ポジションが検知で
きるようになっている。
【0080】小束ハンド機構71から紙幣を受け取った
バックアップ機構72は、小束ハンド機構71が待機位
置に戻るのを待って、上段紙幣受け取り位置または下段
紙幣受け取り位置から移動を開始し、キャリア受け渡し
位置まで移動する。このとき、バックアップクランプ機
構73はクランプ状態にあり、バックアップ機構72上
の紙幣が落下しないように押さえている。
【0081】バックアップ機構72がキャリア受け渡し
位置まで移動すると、紙幣はキャリア75上と同じ高さ
になるように設定されている。この状態でキャリア75
が前方へ移動すると紙幣はキャリア75の背板で押され
て、バックアップ機構72上から抜き取られる。上記の
動作によりバックアップ機構72からキャリア75への
紙幣束の受け渡しが完了する。
【0082】キャリア75が前方へ移動を開始すると、
図示しないキャリアクランプにより、紙幣はキャリア7
5上から落ちないようにクランプされるようになってい
る。また、キャリア75の前方に配された施封シャッタ
ー76は、キャリア75上の紙幣束に押されてキャリア
移動方向に回転しながら、紙幣束を通過させるような構
造になっている。
【0083】また、キャリア75は図示しないセンサ群
により、紙幣受け取り位置、把束位置、縦キャリア受け
渡し位置の3ポジションが検知できるようになってい
る。
【0084】キャリア75に乗った紙幣は、キャリア7
5によって把束機構91に移動されて施封帯にて把束さ
れる。上記把束機構91は、施封帯92の供給部93、
この供給部93から供給される施封帯92を送る送りロ
ーラ94、紙幣束に施封帯92を巻き付ける巻付機構9
5、紙幣束に施封帯92を巻き付けたのち施封帯92を
カットするカッタ96とを備えている。
【0085】把束された紙幣束はキャリア75に乗って
把束位置から縦キャリア受け渡し位置まで移動し、その
場でキャリア75は停止する。このとき紙幣束は施封シ
ャッター76の外側側面に当たって一定の位置で停止す
るようになっている。このとき縦キャリア77はキャリ
ア75の下方の待機位置から上昇し、縦キャリアクラン
プ機構78によりキャリア75上の紙幣束をつかめる位
置まで移動する。
【0086】移動を完了した縦キャリア77は併設され
ている縦キャリアクランプ機構78によりキャリア75
上の紙幣束を保持する。縦キャリアクランプ78が紙幣
束を掴むとキャリア75はさらに移動を開始し、紙幣受
け取り位置まで戻る。このとき施封された紙幣束は施封
シャッター76に押されてキャリア75上からはずれる
ことになる。
【0087】完全に縦キャリア77上にのった100枚
の紙幣束、即ち小束は縦キャリア77とともに下降し、
小束搬送路79内に進入する。
【0088】小束搬送機構は搬送路上面に小束プッシャ
ー機構80a〜80d、図5に示したピッカー機構81
a〜81dを持ち、夫々の下面には搬送路上の小束を小
束金庫83a〜83d内に導く搬送シャッター機構82
a,82bを具備している。搬送路下方には4個の小束
金庫83a〜83dが配されており、小束の金種によっ
てそれぞれの金庫83a〜83dに収納できるようにな
っている。
【0089】また、金庫83a〜83d内にそれぞれ配
されたストッパー機構84a〜84dおよび小束金庫バ
ックアップ機構85a〜85dにより、金庫83a〜8
3d内の小束を搬送路内に戻すことも可能になってい
る。
【0090】次に、縦キャリア77によって移動してき
た小束が搬送路を通って小束金庫83a〜83dに収納
されるまでを詳細に説明する。
【0091】縦キャリア77が小束をクランプした状態
で搬送路内に近づくと、搬送路開閉機構86が図示しな
い駆動モータにより開く。
【0092】ここから搬送路内に進入した縦キャリア7
7は、搬送路内の定位置に移動し、搬送路開閉機構86
が閉じるのを待つ。搬送路開閉機構86が閉じると、縦
キャリア77と入れ子に配された図示しない駆動ローラ
により、小束は搬送路内を搬送される。
【0093】次に、小束は、その小束が収納されるべき
小束金庫、例えば金庫83dの上で停止し、収納可能な
状態で待機する。このとき、小束は図5のピッカー機構
81により、その停止位置が調整されるようになってい
る。
【0094】小束収納庫83dの真上で小束が待機する
と、図示しない駆動機構により、左右の搬送シャッター
82aおよび82bが下方に回転するように駆動され、
小束は金庫83d内へ落下する。このとき、搬送シャッ
ター82a,82bの駆動に合わせて、小束プッシャー
機構80dも同時に下方の押し込み方向に駆動され小束
が途中に引っかからないように押し込む。
【0095】落下した小束は最初は一対のストッパー機
構84dの上に乗り、小束プッシャー機構80dによ
り、さらに金庫83d内に押し込まれる。ストッパー機
構84dは小束と一緒に金庫83d内に回転するように
押し込まれ、小束の端がストッパー機構84dから外れ
る一定の位置に達すると、自力で元の位置に戻るように
スプリング等で付勢されている。
【0096】図4では、このストッパー機構84dが閉
じた状態と開いた状態の両方を示している。他のストッ
パー機構84a〜84cはいずれも閉じた状態を示して
ある。ストッパー機構84dが戻る位置まで小束プッシ
ャー80dが押し込まれると、小束プッシャー機構80
dは定位置まで戻り、搬送シャッター82a,82bが
閉じて、小束の金庫83dへの収納が終了する。
【0097】金庫83d内に収納された小束は、金庫8
3d内の小束金庫バックアップ機構85dにより常に上
向きに付勢されており、小束は閉じた状態のストッパー
機構84dで押さえられている状態になっている。尚、
他の金庫83a〜83cも上述した金庫83dと同様に
構成されており、同様に作用する。
【0098】次に、小束の出金動作を説明する。
【0099】小束を出金する場合、まず出金したい金
庫、たとえば金庫83dの搬送シャッター82a,82
bを開き、小束プッシャー機構80dを金庫83d内へ
押し込む。このとき、金庫83d内の小束は小束プッシ
ャー機構80dにより下方へ押し込まれ、ストッパー機
構84dが回動可能となる。
【0100】回動可能となったストッパー機構84dは
図示しない駆動機構により金庫83d内へ回動し、固定
される。その後、小束プッシャー機構80dを上方へ引
き上げると、金庫83d内の小束は小束金庫バックアッ
プ機構85dによって押し上げられ、小束プッシャー機
構80dの上端位置まで上昇する。
【0101】上端まで移動した小束は、図5に示すピッ
カー機構81を駆動することにより、最上部に位置する
小束のみがピッカー機構に引っかけられ、小束搬送路7
9A内に導入される。導入された小束は、搬送路79A
上のドライブローラによって駆動されて、搬送路79A
内を移動することになる。また、連続的に出金するとき
は、そのまま再度ピッカー機構81を駆動すれば次の小
束が出金されることになる。小束の出金が終了したら、
入金時と同時に小束プッシャー機構80dを押し込み、
余った小束を金庫83d内に再び収納して出金処理が完
了する。
【0102】小束搬送路79Aに取出された小束は、搬
送路79A内を移動して、金種検知部133で金種を判
別した後、搬送路79A出口からエレベータ87内に落
下する。エレベータ87内に出金するべき小束がすべて
入ると、エレベータ87は上昇を開始し、出金位置まで
移動する。エレベータ87が出金位置に停止すると小束
出金扉24が図示の位置まで開き、小束が取り出せるよ
うになる。
【0103】エレベータ87内から小束が取り出される
と図示しないセンサにより、小束無しが検知され、出金
扉24を閉めて取引が終了する。
【0104】また、紙幣整理等で連続的に小束を機体3
の外へ放出したいときは、小束シュート扉89を開き、
エレベータ87を小束搬送路79Aより上方へ移動させ
ることによって、小束搬送路79Aから落下してくる小
束を、以下に説明するようにして、そのまま放出するこ
とも可能となっている。これはエレベータ87の容量が
有限であるのに対して、連続的に所望の束数だけ出金で
きるというメリットを持っている。
【0105】即ち、エレベータ87の下方には損券金庫
90が設置されており、通常は出金に適さない小束、た
とえば損券小束や小束姿不良のものを収納できるように
なっている。紙幣整理等で小束を連続的に排出するとき
にこの損券金庫90に収納する場合は、小束搬送路79
Aから小束を落下させるときにエレベータ87を上昇さ
せて、直接損券金庫90に収納するようにする。
【0106】以下、小束精査動作について説明する。
【0107】この精査とは、施封・小束支払機3にて管
理している小束の装置在高、即ち束数と計数結果が等し
いか否かの確認動作を意味する。小束の精査は小束金庫
83a〜83dに入っている小束の束数を計数する動作
で、例えば係員が小束を手で装填したり、エラーが発生
した後など、確定できなくなった小束金庫83a〜83
d内の小束の束数を計数して確認することである。
【0108】また、小束の計数とは別に出金時に小束の
金種判別も行うが、これは図4の金種センサ133で行
う。これについては後述する。
【0109】以下、小束金庫83dを例にとって、小束
精査機構について図6および図7を参照して説明する。
図6は小束金庫83dの斜視図であり、図7は小束金庫
83dを上方から見た上面図である。尚、他の小束金庫
83a〜83cにも、同じ機構が設けられている。
【0110】小束金庫83dは箱形状の金庫本体111
を有し、その本体正面側に小束計数ユニット112が取
り付けられている。
【0111】小束計数ユニット112は、2個のセンサ
113a,113bが水平方向に併設された2連の計数
センサ113(図7参照)と、この計数センサ113を
上下させるためのレール114と、タイミングベルト1
15およびタイミングプーリ116,117とを有す
る。計数センサ113はこのタイミングベルト115と
直結されていて、後述する駆動部118から駆動力を得
てレール114に沿って上下する構造になっている。
【0112】このレール114の上端下端にはそれぞれ
上端センサー119、下端センサー120が設けてあ
り、計数センサー113の上端、下端位置を検知するこ
とができる。
【0113】駆動部118はモーター121と減速ギア
122から構成され、これがタイミングベルト123で
タイミングプーリ117と連結されて、タイミングベル
ト115を駆動するようになっている。
【0114】また、駆動部118の減速ギア122に
は、エンコーダー124のギアが噛み合っていて、モー
ター121の回転によりエンコーダー124が回転する
ようになっている。このエンコーダー124が回転する
と、そのスリットを通って光電変換素子に至る光が断続
され、この断続の回数をカウントすることにより、モー
ター121の回転の検知、即ち計数センサー113の移
動距離を測定することが可能となっている。なお、この
エンコーダ124は光電式のほかたとえば磁石とコイル
と組み合わせた電磁式のものでもよい。
【0115】計数センサー113のセンサー素子113
a,113bの上端位置は、図7に示すようにストッパ
ー機構84dの下側近傍に配置され、小束金庫83d内
に集積されている小束Pの最上端の束の帯Sが検知でき
る位置となっている。
【0116】下端位置は、計数センサー113が小束金
庫バックアップ機構のバックアップ85dの最下端位置
より下になるように配置され、バックアップ85dの計
数センサー113側の端面には図示しないエンドマーク
が記されていて、計数センサー113でこのエンドマー
クを読みとることによって、バックアップ85dの位
置、即ち集積された複数の小束群の最下端の小束Pの位
置を認識することができる。
【0117】施封・小束支払機3の4つの小束金庫83
a〜83dはそれぞれ同様に構成された小束計数ユニッ
ト112を具備していて、この小束計数ユニット112
を動かすための電源及び図9の小束精査部170とCP
U162との信号、データの受け渡しは、それぞれの小
束金庫83a〜83dの下部に設けられたフロートコネ
クタ134を介して行われる。
【0118】また、計数センサー113は、2つの反射
センサー113a,113bで構成され、図7に示した
ように小束Pの帯Sに対向する位置に配置されている。
この計数センサ113をレール114に沿って上下させ
ることにより小束金庫83d内に集積された小束Pの帯
Sと帯Sの切れ目の明暗を読みとり小束Pの束数を確定
する。計数センサー113の2つの反射センサー113
a,113bはそれぞれ小束Pの帯Sを検知するが、帯
位置がばらついて片方のセンサーで検知できなくなって
も片方のセンサーが検知できれば、たとえば両方のセン
サーの出力の論理和をとることにより束数を確定でき
る。
【0119】なお、この帯位置は金種に関係なく、たと
えば紙幣小束Pの一方の端部から30mmの位置に帯封
Sの中心が来るように設定される。従って、2つの反射
センサー113a,113bの丁度中間の位置がこの帯
封Sの中心と一致するように設定すれば、帯封Sの位置
が若干ずれたとしても、2つの反射センサー113a,
113bのいずれか一方で帯封Sを検知できる範囲が広
くできる。
【0120】また、帯封Sの位置を種々の理由で意識的
に異ならせて小束Pを施封する場合がある。たとえば一
万円紙幣の小束を端部から30mmの位置で施封し、そ
れ以外の金種の小束を端部から40mmの位置で施封す
る。このように施封位置が10mmずれている複数の小
束が混在していても正確に小束の帯封を検知するために
は、40mmの位置に対応して一方の反射センサー11
3aを設置し、30mmの位置に対応して他方の反射セ
ンサー113bを設置すればよい。
【0121】この場合、反射センサー113a,113
bは夫々、40mmの位置および30mmの位置からの
反射光を受光するように設定されれば、夫々の位置の帯
封のみを検知できる。また、反射センサー113aは4
0mmの位置からの反射光のみ受光し、反射センサー1
13bは40mmの位置および30mmの位置からの両
方の反射光を受光するように設定すれば、反射センサー
113aは40mmの位置の帯封のみ検知し、反射セン
サー113bは40mmの位置および30mmの位置の
帯封を両方検知できるように設定できる。
【0122】このようにすれば、たとえ一方の反射セン
サー113aが40mmの位置の帯封を検知できなくて
も、残りの反射センサー113bで40mmの位置およ
び30mmの位置の帯封を両方検知できることになり、
検知エラーを少なくできる。
【0123】さらに、帯封Sと計算センサー113の位
置を合わせないで金庫83dに小束Pが収納されたり、
あるいは帯封Sの位置が大きくずれてしまったような場
合には、計数センサー113の2つの反射センサー11
3a、113bのいずれもが、あるいは一方が帯を読み
とれないことになる。この場合には、エンコーダー12
4で検知した計数センサー113の移動距離から、読み
とれない部分の小束の厚みを判断して束数を確定するこ
とができる。これについては以下に詳細に説明する。
【0124】次に、計数センサー113が金庫83d内
で小束P群の側面に沿って上昇移動するときのセンサー
113の揺動機構について、図8を参照して説明する。
図8は計数センサー113の揺動機構と小束金庫83d
内に集積された小束Pを横方向から見た側面図である。
【0125】計数センサー113はセンサーブラケット
126に固定されていて、センサーブラケット126は
センサーベース127に取り付けられた回動軸128に
より回動可能に設けられている。また、センサーブラケ
ット126には縦方向に回転可能なコロ129が設けら
れ、コロ129の小束Pに対向した先端部は計数センサ
ー113のレンズ先端よりわずかに突出した位置に配置
されている。
【0126】センサーブラケット126はセンサーベー
ス127に取り付けられた弾性部材、例えば圧縮コイル
ばね130により、コロ129及び計数センサー113
が小束金庫83d内の小束Pの側面に押しつけられるよ
うに付勢されている。
【0127】小束金庫83d内の小束Pは、リブ131
及び側面内壁132の範囲内で前後左右にばらつくが、
センサー113に面する側の前後方向のばらつきに対
し、揺動機構のコロ129が集積された小束Pの形状に
合わせて小束Pに密着して動くので、計数センサー11
3と小束Pの帯封表面あるいは小束側面は常に最適なレ
ンズ焦点距離に保たれる。
【0128】小束金庫83dの側面内壁132は各金種
のそれぞれの長手幅に合わせた位置に固定可能に設けら
れていて、左右幅を規制することにより、各金種の左右
方向のばらつきが一定の範囲内になるようにしている。
【0129】次に、システム1の一方のテラーズマシン
1a、紙幣入出金機2、および施封・小束支払機3の制
御系の概略構成について、図9に示すブロック図を参照
して説明する。尚、ここでは図示していないが、後述す
る棒金支払機6の制御系もテラーズマシンに接続されて
いる。また、他方のテラーズマシン1bについても同様
に構成され、紙幣入出金機2、施封・小束支払機3、棒
金支払機6の制御系と接続されている。
【0130】図9に示すように、一方のテラーズマシン
1aはメモリ140aを有するMPU140(制御手
段)を具備し、このMPU140にはバスを介してPR
OM141、プログラムメモリ142、集計データメモ
リ143、キーボード144、CRT表示部145、H
DD148、ジャーナルプリンタ149が接続されてい
る。
【0131】MPU140は、PROM141に記憶さ
れている制御プログラムに従って現金管理システム1を
制御する。集計データメモリ143は、システム1内に
収容されている貨幣(硬貨や紙幣)の装置在高を記憶す
る記憶部143a、143bを有している。キーボード
144は、オペレータによる各種操作入力を受付ける。
CRT表示部145は、オペレータに対する各種操作案
内を表示する。
【0132】MPU140にはさらにI/F147が接
続され、このI/F147を介してテラーズマシン1a
は紙幣入出金機2のI/F151および施封・小束支払
機3のI/F161に接続される。また、ここでは図示
していないが、棒金支払機6の制御系も、テラーズマシ
ン1aのI/F147を介して接続される。
【0133】紙幣入出金機2は、CPU152,ROM
153,RAM154、カット機構155、施封集積部
61に集積された紙幣を施封・小束支払機3へ押し出す
押出し機構156、搬送路の動作を制御するための搬送
制御部157、収納庫48a〜48dへの紙幣の収納を
制御するための収納制御部158、鑑査部34を含む入
金鑑査部159および出金鑑査部160が、インターフ
ェース(I/F)151に接続されて構成されている。
【0134】上記CPU152は紙幣入出金機2の全体
を制御するものであり、ROM153にはCPU152
の制御プログラム等が記憶されている。RAM154は
紙幣入出金機2で鑑査処理された紙幣等に関する各種情
報の記憶に用いられている。
【0135】搬送制御部157では、入金鑑査部159
または出金鑑査部160の判別信号に基づいて送り込み
ローラ29に続く搬送路が駆動制御され、紙幣が搬送さ
れるようになっている。
【0136】収納制御部158は図示しない振分けゲー
トを駆動制御することにより、搬送路により搬送される
紙幣を鑑査部34の判別信号に従って各一時集積庫41
a〜41dへ振分けるようになっている。また、収納制
御部158は、シャッター47a〜47dの移動制御に
より各一時集積庫41a〜41dの集積紙幣の各収納庫
48a〜48dへの収納を制御し、また、繰出ローラを
含む取出し機構56を駆動制御することにより、各収納
庫48a〜48dから搬送路への紙幣の繰り出しが行わ
れるようになっている。
【0137】I/F151は、テラーズマシン1aのユ
ニットインターフェース147に接続されている。
【0138】また、施封・小束支払機3では、CPU1
62,ROM163,RAM164、小束ハンド部71
から施封機構91へ紙幣束を押し出す押出し機構16
5、搬送路79,79Aの動作を制御する搬送制御部1
66、金庫83への小束の収納を制御する収納制御部1
67、施封機構91の動作を制御する施封制御部16
8、エレベータ87を制御するエレベータ部169、金
庫83内に構成される後述する小束精査部170が、I
/F161に接続されて構成されている。
【0139】上記CPU162は、施封・小束支払機3
の全体を制御するものであり、ROM163にはCPU
162の制御プログラム等が記憶されている。RAM1
64は施封・小束支払機3で施封処理された紙幣等に関
する各種情報の記憶に用いられる。
【0140】搬送制御部166は、図4に示した搬送路
79,79Aを含む搬送路を駆動制御することにより、
施封部71からの紙幣の小束が搬送されるようになって
いる。施封制御部168の制御により、一時施封庫72
から施封部91へ落とし込まれた集積紙幣に対して帯封
を巻くことにより、紙幣束としての小束が作成されるよ
うになっている。
【0141】搬送制御部166は図示しない振分けゲー
トを駆動制御することにより、搬送路79Aにより搬送
される施封指定された金種に基づいて対応した小束収納
庫、たとえば83dに振り分けられるようになってい
る。また、搬送制御部166は、図示しない取出し機構
を駆動制御することにより、各収納庫83から搬送路7
9Aの小束の取出しが行われるようになっている。
【0142】小束精査部170は収納庫83a〜83d
夫々に収納された小束Pの数を計数し、入力された金額
と合致するか否かを確認する。
【0143】なお、図9では紙幣入出金機2および施封
・小束支払機3がテラーズマシン1aに接続されている
状態を示したが、同様にしてそれぞれインターフェース
151,161を介して他のテラーズマシン1bにも接
続される。
【0144】以下、図6に示す小束金庫83dにおける
小束の精査動作について、図10乃至図14を参照して
説明する。
【0145】金庫83d内の小束を精査するための計数
センサー113は、小束精査を行わないときはバックア
ップ85d上に載置されている小束Pに触れないように
金庫83dの下端位置で待機している。この状態で、例
えばオペレータにより小束が手装填されたとき、テラー
ズマシン1aからの精査要求に応じて小束が計数されて
精査される。
【0146】すなわち、精査要求のあった小束金庫83
dのモータ121が駆動され、図10のステップ1にて
エンコーダ124が駆動されるとともに計数センサ11
3が上昇され、センサデータ取り込みが開始される。取
り込まれたセンサデータは図9のCPU162の制御の
もとにRAM164に順次格納される。
【0147】次のステップ2において開始位置の小束部
分の検出が開始され、計数センサ113は上昇しながら
その前方からの反射光の検知を始める。例えば、図8の
例では、計数センサー113が上昇してその前方にバッ
クアップ85dの支持板850が来たときに小束検知が
スタートされ、ステップ3にて図12、13に示す計数
センサ113a,113bの出力A,Bおよびエンコー
ダ124の出力データCがRAM164に読み込まれ
る。
【0148】図12、図13は、計数センサー113を
上昇させながら小束金庫83d内の複数の小束Pを計数
させたときの、センサー出力波形A、Bとその時のエン
コーダ124の出力波形Cをグラフに表したものであ
る。
【0149】計数センサ113の2個のセンサ113
a,113bの出力レベルA,Bは、夫々このセンサ1
13が金庫83d内を下から上へ移動するときに、バッ
クアップ85dの位置へ到達するまでは図12、図13
のレベルA1,B1に示す低い値に保たれる。
【0150】ステップ4でバックアップ85dに付けら
れている図示しないエンドマーク即ち束開始マークを検
知すると、夫々この束開始マークに対応して図12、図
13のレベルA2,B2のように高い値となる。これら
のレベルA2,B2は、それぞれ後で説明するが、セン
サー113a,113b夫々の出力に対して設定される
小束検知のためのスライスレベルより高い値を有するも
のである。
【0151】この束開始マークが検知されると、ステッ
プ5において小束開始位置がたとえばRAM164上で
フラグを立てる形でセットされる。
【0152】この小束開始位置セットが終わると、終了
位置、即ち集積小束の最上部の小束Pの検出処理がステ
ップ6で開始される。この処理の開始により、ステップ
7にて計数センサー113a,113b、エンコーダ1
24の出力データA,B,CのRAM164への読み込
み処理が引き続き行なわれる。
【0153】センサー113が引き続いて上昇して行く
につれて、2個のセンサー113a,113bからは図
12,13に示すようにレベル変化する出力データA,
Bが得られ、同時にエンコーダ124からはほぼ一定振
幅の連続したパルス出力Cが得られる。
【0154】即ち、計数センサー113の2つのセンサ
ー113a,113bは反射型のセンサーであるので、
小束金庫83d内の小束Pが無い部分では発光した光が
反射しないため、図12のA1,B1部のようにセンサ
ー113a,113bの出力電圧が低いが、エンドマー
クが付されたバックアップ85dの所にくると反射光が
強くなるので、A2,B2のように高い値を示すように
なる。
【0155】バックアップ85dを外れると反射光がな
くなるので、A3,B3のように一旦出力電圧が低下す
るが、さらに最初の小束Psの位置まで移動すると、帯
封Sによって反射光が強くなるため、A4,B4部のよ
うにセンサーの出力電圧が上がる。さらに計数センサー
113が移動して帯と帯の切れ目に達すると、帯の切れ
目で反射光が弱くなるためセンサー113a,113b
共に出力電圧がA5,B5部のように低くなる。
【0156】さらに計数センサー113が移動して次の
小束Pの帯Sに達すると、帯Sによって再び反射光が強
まるので、センサー113の出力電圧は再び図12のA
6,B6部のように高くなる。
【0157】この状態で、たとえば図12の右端に示し
たようにエンコーダ124の出力が低いレベルC1で一
定となると、ステップ8にてエンコーダ124が停止し
たことが検知される。なお、このエンコーダ124がス
リット透過型の物で或る場合は、出力が高いレベルで一
定となった状態で停止することもある。
【0158】この時、センサー113は、図6において
上端検知センサー119を遮る位置で停止していること
になる。
【0159】ステップ8でエンコーダ124が停止した
ことが検知されると、センサー113が小束群の最上部
小束Peに対応する位置に来ており、この位置でステッ
プ9にて小束終了位置セットが行われ、ステップ10に
て終了の処理が行われる。
【0160】この状態でRAM164に記憶されたセン
サー113a,113bの出力レベルがステップ11に
て検証され、小束Pに付けられている帯封S部分のセン
サ出力レベル、例えば図12のレベルA3,B3を確実
に検知できるレベルAs,Bsをスライス値として決定
してRAM164に格納する。
【0161】続いて、RAM164に格納されたデータ
を読み出して、この間に検知したバックアップ85dの
エンドマーク、小束Pと小束Pの帯の切れ目の明暗の回
数、およびエンコーダ124で測定したパルス数に基づ
いて集積小束Pの束数を確定する処理をステップ12に
て行い、小束計数処理が終了する。
【0162】なお、施封・小束支払機3の4つの小束金
庫83a〜83dはそれぞれ、同様の機構を有している
ので、テラーズマシン1aまたは1bからの精査要求に
より必要な金庫のみ小束精査することも、全金庫同時に
小束精査することも可能である。
【0163】次に、ステップ12における小束計数処
理、即ち、センサー113およびエンコーダ124の出
力データより束数を確定する方法について図11ないし
図14を参照して説明する。
【0164】図11による以下の説明では、RAM16
4に格納されているセンサー113からの出力データを
書き込みとは逆の順序で読み出して束数の計数を行う
が、勿論書き込みの順に読み出して処理を行ってもよ
い。
【0165】小束精査部170は、CPU162の制御
下で、ステップ21の束数カウント開始処理を行い、ス
テップ22においてRAM164に格納されているセン
サー113のセンサー値A,Bならびにエンコーダ12
4のエンコーダ値Cを読み込む。
【0166】この場合、データをRAM164から逆に
読出すので、たとえば図12において、最初にA6,B
6のレベルのセンサーデータが読出されたものとする。
このとき同時に、図10の処理で、格納されているスラ
イス値As,Bsならびに新券100枚の紙幣小束Pの
平均厚さデータも読み出される。
【0167】これらのレベルA6,B6はステップ23
でチェックされ、エンドマークレベルA2,B2よりも
それぞれ低いことを条件にステップ25に進む。もしエ
ンドマークレベルA2,B2が検知された場合にはステ
ップ24に移行して「終り」処理が行われる。
【0168】ステップ25でセンサ値A6,B6とスラ
イス値As,Bsとが比較され、この場合はセンサ値の
方が大きいのでステップ22に戻る。
【0169】次に、センサレベルA5,B5が読み出さ
れると、スライス値As,Bsの方が大きくなるのでス
テップ26に移行し、エンコーダ値によって表されるセ
ンサ移動距離データと読み出された小束Pの厚さデータ
との比較が行われる。
【0170】厚さデータの方が大きければステップ22
に戻り、厚さデータに対してセンサ移動距離を示すセン
サ値データの方が大きければステップ27に移行して、
このセンサ値データが1束の厚さに対して何倍になるか
を検知するための割り算が行われる。
【0171】センサ値が2倍以下であれば、ステップ2
8に移行してそれまでに検知されている小束の総束数に
1を加えて新しい総束数として記憶し、それまでのセン
サ移動距離を示すエンコーダ値をクリヤしてステップ2
2に戻る。
【0172】同様に、センサ値が2倍以上、3倍以下で
あれば、ステップ27から30を経て31に移行し、そ
れまでに検知されている小束の総束数に2を加えて新し
い総束数として記憶し、それまでのセンサ移動距離を示
すエンコーダ値をクリヤしてステップ22に戻る。
【0173】さらに、センサ値が3倍以上、4倍以下で
あれば、ステップ30から32を経て33に移行し、そ
れまでに検知されている小束の総束数に3を加えて新し
い総束数として記憶し、それまでのセンサ移動距離を示
すエンコーダ値をクリヤしてステップ22に戻る。
【0174】ステップ32において、センサ値が小束厚
さの4倍以上であることが検知されると、新券の4小束
分の厚さと流通券の4小束分の厚さとの差が大きくなっ
て誤計数のおそれが出てくるので、ステップ34でエラ
ー処理を行い、ステップ24で束数カウント処理の終り
処理を行う。
【0175】図12においてセンサ値A5,B5が読み
出されてからセンサ値A4,B4を経て低いセンサ値A
3,B3が得られたときは、この間のセンサ移動距離が
丁度小束1束分の厚さを示すので、ステップ27から2
8,29へ進む。しかし、例えば小束帯封の側面に何か
の汚れが付いていると、図13に示すように、センサ値
A5,B5が読み出されてからすぐに低い値A7,B7
が読み出されることがある。
【0176】このようなときには、A5,A7間、およ
びB5,B7間のセンサー移動距離が1束分より短いの
で、ステップ26から22に戻ることになり、この部分
を誤って小束として認識するようなことはない。
【0177】図12、図13において、バックアップ8
5d上のエンドマークに対応するセンサ値A2,B2が
読み出されると、ステップ23にて小束読出がすべて終
了したことを検知し、ステップ24に移行して処理を終
了する。
【0178】このようにして小束金庫83d内の小束P
を全て検知すると、帯S部分の出力電圧の高い部分と帯
Sと帯Sの切れ目の出力電圧の低い部分の波形が小束P
の数分得られたときは、小束Pの束数を確定することが
できる。
【0179】また、小束計数の途中において、図14の
センサ値A8部は、センサー113aにより帯と帯の切
れ目を読みとって出力電圧が下がっているが、対応する
センサー113bのセンサ値B8は帯と帯の切れ目が読
みとれず出力電圧に変化が無い。
【0180】このような場合は、センサ113aの出力
A8を用いてエンコーダー124で検知したセンサー移
動距離からセンサー113aの出力低下部分A8を帯と
帯の切れ目であると判断することができるほか、図11
のステップ27,28で説明した方法でも1束として計
数できる。
【0181】尚、図14において、センサ値A8,A9
の間のスライス値Asより高い部分A10、およびA9
とA1との間のA11の部分は夫々1束として計数でき
るが、この時他方のセンサー113bのサンサー値B8
〜B11も参照値として用いて計数結果の確認をするこ
とができる。
【0182】ここで、小束の金種判別機能について図4
を用いてさらに説明する。
【0183】小束搬送路79Aの出口付近に反射型の金
種判別センサー133が配されていて、出金、及びその
他業務での小束Pの放出時に、小束搬送路79Aの出口
を通過する小束Pの表面の複数箇所を金種判別センサー
133によって検知する。その反射パターンを鑑別する
ことにより出金、及び放出束の金種を判別する。
【0184】次に、上記のように構成された紙幣入出金
機2および施封・小束支払機3による取引の例を説明す
る。
【0185】まず、入金取引をする場合は、入金する現
金を図2の紙幣入出金機2の投入口11にセットする。
次に、例えばテラーズマシン1aから取り込み開始操作
を行う。これにより、セットされた紙幣が紙幣入出金機
2内に取り込まれ、紙幣の計数が開始され、計数終了
後、その計数結果がテラーズマシン1aに送信される。
【0186】入金操作をしているオペレータは、紙幣計
数中にテラーズマシン1aのキーボード144に含まれ
る操作キーを使用して伝票金額、口座番号等の入金デー
タを入力する。紙幣入出金機2からの計数結果と伝票金
額が合致すれば、オペレータは完了ボタンを押下して入
金取引を完了する。また、その取引内容はテラーズマシ
ン1a内の集計データメモリ143に記憶されるととも
に、取り付けられているジャーナルプリンター149に
より記録される。
【0187】次に出金操作の場合、オペレータはテラー
ズマシン1aのキーボード144から出金金額、口座番
号等の出金データを入力し開始キーを押下する。紙幣入
出金機2は、テラーズマシン1aからの出金要求に従っ
て金庫48a〜48dから紙幣を取り出して出金口11
に搬送する。また、出金要求が小束の場合は施封・小束
支払機3の出金扉24から1ないし複数の小束で出金す
ることになる。
【0188】紙幣出金処理中に機体内でジャム等が発生
した場合、搬送路中にある紙幣はまだ機体管理紙幣であ
るため、テラーズマシン1aは挿入されているオペレー
タのIDカードなどからオペレータのランクを判断し、
機体内紙幣にさわれるランクのオペレータなら出金機構
の電磁ロックを解除し、オペレータがジャム処理を行う
のを待つ。オペレータのランクが低く、機体内現金にふ
れることができない場合は、ランクの高いオペレータを
要求し、別のIDカード待ちの状態となる。
【0189】このような制御をすることにより、機体内
の現金に対してセキュリティーが守られ、誰が現金の操
作をしたかがわかるようになる。
【0190】また、入金処理が重なり収納庫48a〜4
8d内に紙幣が溜まってくると、紙幣入出金機2は自動
的に収納庫48a〜48d内の紙幣を施封に回すような
処理を行う。この処理により、収納庫48a〜48d内
の紙幣量は常に概略一定量に保たれ、余剰紙幣は小束金
庫83a〜83d内に溜めるようになる。
【0191】次に、棒金支払機6について説明する。
【0192】図15には棒金支払機6の外観図を示して
ある。棒金支払機6は、筐体202を有し、この筐体2
02の前面には扉203が設けられている。この扉20
3は開閉自在であり、図17に示すごとく扉203を開
放することによって、オペレータは、棒金支払機6内に
設置されている各種の動作機構(後述する)に対してア
プローチすることができる。
【0193】また、図15に示すように、筐体202の
上面部には、棒金を棒金支払機6内に対して出し入れす
るための入出金口204と、この入出金口204を開閉
するためのシャッタ205と、棒金支払機6の内部の棒
金の残量や棒金支払機6の正常・異常等を表示するため
の表示部206とが設けられている。
【0194】シャッタ205は棒金支払機6の奥側に対
して開閉し、その開かれた状態が図16に示されてい
る。このようにシャッタ205が開かれた状態では、棒
金の搬送を行なう箱型のエレベータ207(図17参
照)のホッパ265の上面開口部が入出金口204と対
向し、入出金口204を通じてホッパ265内に棒金を
セットしたり、ホッパ265から棒金を取り出すことが
可能となる。また、シャッタ205には図示しないロッ
ク機構が設けられており、シャッタ205を閉じた状態
で電源を切ると、前記ロック機構によってシャッタ20
5が開かないようになっている。
【0195】次に、棒金の搬送を行なうエレベータ機構
について図17を参照しながら説明する。
【0196】棒金支払機6の内部前面側には棒金を搬送
するためのエレベータ207が上下方向に移動可能に設
けられている。すなわち、エレベータ207は、棒金支
払機6内に立設された2本のシャフト208,209に
対してスライド自在に取り付けられており、これらシャ
フト208,209によってその動作方向が上下方向の
みに規制されている。また、エレベータ207は、モー
タ211に取り付けられて駆動される1つの駆動プーリ
213と複数の被駆動プーリ212とに巻装されたベル
ト210に対して固定されており、モータ211を駆動
させてベルト210を正転・逆転させると、ベルト21
0の動きに追従してエレベータ207が上下方向に移動
するようになっている。なお、ベルト210にはエレベ
ータ207と逆の位相で動作するバランスウェイト21
4が取り付けられている。したがって、エレベータ20
7が上方に向かう場合にはバランスウェイト214が下
方に向かって動作するため、モータ211に加わる負荷
を軽減することができる。
【0197】エレベータ207にはラッチ215が取り
付けられており、このラッチ215を多数のラッチ溝を
有するラッチ板216に掛合することによって、エレベ
ータ207を任意の位置に保持できるようになってい
る。この場合、ラッチ215とラッチ板216との掛合
状態はラッチソレノイド217を励磁することによって
解除される。したがって、所定の位置に保持されたエレ
ベータ207を上下に移動させるには、ラッチソレノイ
ド217を励磁してラッチ215とラッチ板216との
掛合を解除すれば良い。なお、エレベータ207の位置
を検出する検出手段が所定の位置に取り付けられてい
る。
【0198】図18に示すように、エレベータ207よ
りも奥側の棒金支払機6内には、棒金をセットするため
の複数のカセット220が、棚形状のカセット台225
(図20及び図21参照)に保持された状態で、エレベ
ータ207に隣接して設けられている(図18及び図1
9にはカセット台225が図示されていない)。これら
のカセット220は、エレベータ207の移動路に沿っ
て上下に配列されており、棒金を出し入れ可能な構成に
なっている。各カセット220は金種に応じて内側の高
さや幅が異なっており、現在日本には6金種あるため、
最低でも6個のカセット220が設けられる必要があ
る。したがって、本実施例では、6個以上のカセット2
20が上下方向に配列され、且つ、これらのカセット2
20によって棒金を金種毎にセットすることができるよ
うになっている。
【0199】なお、図19に示すように、カセット22
0の列の下側には金種判別不可能な棒金を保管するリジ
ェクト部260が設けられている。
【0200】図20に示すように、カセット220は、
その上面がほぼ開口しており、カセット台225に対し
て挿脱可能にセットされるようになっている。すなわ
ち、カセット台225にはカセット220を保持するカ
セットラッチ(図示せず)が取り付けられており、この
カセットラッチを解除することによりカセット220が
カセット台225から取り外しできるようになってい
る。また、前記カセットラッチにはセンサが取り付けら
れており、カセット220が正常にセットされているか
どうかを検出することができるようになっている。
【0201】また、カセット220の前面には、カセッ
ト220にセットされた棒金を保持する棒金シャッタ2
21が取り付けられている。
【0202】ここで、エレベータ207が所定のカセッ
ト220に隣接して配置された状態を図21に、また、
エレベータ207とカセット220のシャッタ221側
部分とを拡大した図を図22に示す。これらの図面に示
されるように、棒金シャッタ221は、軸224を中心
としてカセット220の内側方向に回転可能であり、ば
ね223によって立ち上がる方向(外側方向)に付勢さ
れている。したがって、棒金シャッタ221は、他の外
力が作用しない限り、ばね223の付勢力により立ち上
がった状態を保持しており、カセット220内の棒金P
と当接して棒金Pをカセット220内に保持することが
できる。
【0203】このような構成で、オペレータが直接に棒
金Pをカセット220にセットする場合には、棒金Pを
カセット220の開口部からカセット220内部に揃え
て入れることにより、約20本の棒金Pを1つのカセッ
ト220にセットすることが可能である。一方、これと
は異なり、棒金Pを機械的にカセット220にセットす
る場合には、後述するように、セットすべき棒金Pを棒
金シャッタ221の前面からカセット220内に押し込
む。つまり、棒金シャッタ221の前面に棒金Pを押し
当ててばね223の付勢力に抗して棒金シャッタ221
を内側に回転させながら、棒金Pをカセット220内に
押し込む。
【0204】カセット台225には、ここにセットされ
たカセット220内の棒金Pをエレベータ207側方向
に付勢し得るバックアップ226が設けられている。こ
の付勢力はバックアップ226をエレベータ207側方
向に付勢するばね230によって生起される。したがっ
て、棒金Pが収容されたカセット220をカセット台2
25にセットすると、バックアップ226によって棒金
Pが棒金シャッタ221に押し付けられる。つまり、カ
セット220をカセット台225に挿入していくと、カ
セット220の最奥端に位置する棒金Pがバックアップ
226の押付板226aに当接し、バックアップ226
がばね230の付勢力に抗して奥方に押し込まれる。こ
の場合、ばね230は、その付勢力によって、バックア
ップ226の押付板226aをカセット220の最奥端
に位置する棒金Pに押し付けた状態でカセット220の
最先端の棒金Pを棒金シャッタ221に押し付ける。す
なわち、カセット220内の棒金Pが全てカセット22
0から押し出される方向に付勢された状態となる。この
状態のまま、さらにカセット220をカセット台225
内に押し込んでいくと、前述したカセットラッチによっ
てカセット220がカセット台225内に保持される。
【0205】また、図23に示すように、カセット台2
25にはカセット220内の棒金の満杯状態を検出する
ためのカセットフルセンサ301が設けられている。こ
のカセットフルセンサ301は例えばバックアップ22
6の位置を検出することにより、カセット220内の満
杯状態を検出することができる。すなわち、カセット2
20が満杯でない状態では図23(b)のようにバック
アップ226によってカセットフルセンサ301のフォ
トインタラプタが遮られておらず、一方、カセット22
0が満杯の状態では図23(c)のようにバックアップ
226の後端がカセットフルセンサ301のフォトイン
タラプタを遮り、満杯状態であることが検出される。
【0206】次に、エレベータ207の構造について図
22及び図24を参照しながら説明する。エレベータ2
07は、エレベータ207の上部で開口して棒金を受け
入れるホッパ265と、ホッパ265の下側に設けられ
た棒金搬送部270とから主に構成されている。このう
ち、ホッパ265は、カセット220から取り出された
棒金や、カセット220にセットすべき棒金を保持する
ことができる。また、棒金搬送部270は、ホッパ26
5内の棒金を受けとってその金種を判別するとともに、
この判別した棒金を所定のカセット220へと搬送する
ことができる。
【0207】エレベータ207のカセット220側には
棒金をカセット220から取り出す取り出しレバー22
7が取り付けられている。この取り出しレバー227
は、図示しないモータ等によって図中矢印方向に回転
し、カセット220内の最先端の棒金1本を押し上げて
これをホッパ265内に落とし込ませることができるよ
うになっている。エレベータ207にはカセット220
から取り出された棒金を検知するための出金確認センサ
228が設けられている。この出金確認センサ228
は、例えばLED228aとフォトダイオード228b
とからなり、棒金が取り出しレバー227によってカセ
ット220側からエレベータ207側に移送されたかど
うかを検知することができる。また、ホッパ265の下
部には、ホッパ265内における棒金の有無を検出する
残留検出センサ266が設けられている。この残留検出
センサ266も、例えばLED266aとフォトダイオ
ード266bとからなる。
【0208】ホッパ265は、上端開口部から下部に向
かって徐々にその内径が小さくなっている。つまり、ホ
ッパ265の内面は段差部を有するテーパ面に形成され
ている。ホッパ265の最下部には棒金搬送部270に
開口する搬出口272が設けられている。この搬出口2
72を通じてホッパ265内の棒金が棒金搬送部270
へと搬出される。搬出口272は2つの分離シャッタ2
44,245によって開閉自在である。この場合、分離
シャッタ244,245は、左右に分かれて開くように
なっている。また、搬出口272の下方には分離エレベ
ータ246が上下に移動可能に設けられている。この分
離エレベータ246は、駆動機構によって搬出口272
の位置まで上昇させられた状態つまりその移動路の上端
位置で、ホッパ265内から搬出口272を通じて落下
する棒金を受けとることができる。そして、この分離エ
レベータ246と前記分離シャッタ244,245は、
互いに連動して動作することにより、後述するようにホ
ッパ265内の棒金を1本ずつ分離する。
【0209】図24(b)に示すように、棒金を受けと
る分離エレベータ246の受取面246aは円弧状に形
成されている。この場合、受取面246aの径は、最も
径の大きい500円硬貨Aの径(26.5mm)よりも
小さく、次に径の大きい10円硬貨Bの径(23.6m
m)よりも大きくなっている。したがって、受取面24
6aに500円硬貨Aが置かれた場合には、図中に実線
で示すように受取面246aの下面から500円硬貨A
が浮いた状態になる。また、受取面246aに500円
硬貨A以外の硬貨が置かれた場合には、図中に点線で示
すように受取面246aの下面に硬貨(図では10円硬
貨B)が接触した状態となる。
【0210】また、分離エレベータ246には、受取面
246aの形状を利用して硬貨を判別する硬貨判別セン
サ282が設けられている。図24(b)にはマイクロ
スイッチからなるセンサ282が示されている。この場
合、スイッチの開閉によって硬貨の判別ができるように
なっている。つまり、硬貨が受取面246aの下面から
浮いた状態にあると、スイッチが閉じないようになって
おり、この場合は、その硬貨が500円硬貨Aであると
認識できる。また、硬貨が受取面246aの下面に接触
すると、スイッチが閉じるようになっており、この場合
は、その硬貨が500円硬貨A以外の硬貨であると認識
できる。無論、このようなセンサ282はマイクロスイ
ッチに限らず、LEDとフォトダイオードとからなるも
のであってもよい。この場合は、光が遮断されるか否か
によって硬貨を判別することができる。
【0211】一方、分離エレベータ246の移動路の下
端位置には、分離エレベータ246の受取面246a上
の棒金を受けとってこれを搬送する棒金搬送ブロック2
47が待機して配置されている。棒金を受け取る棒金搬
送ブロック247の受取面は例えばV字形状に形成され
ており、分離エレベータ246がその移動路の下端位置
まで下降すると、受取面246a上の棒金が棒金搬送ブ
ロック247の受取面上に載置されるようになってい
る。なお、棒金搬送ブロック247は、例えばベルト駆
動の移動機構250によって図中右側に向けて移動され
る。
【0212】棒金搬送ブロック247の移動路の終端位
置(図中右端位置)にはリフト248が待機して配置さ
れている。このリフト248は上下に移動可能であり、
棒金搬送ブロック247の移動路終端位置で棒金搬送ブ
ロック247の受取面上の棒金を押し上げてこれを上方
に向けて搬送することができる。なお、棒金を受け取る
リフト248の受取面も例えばV字形状に形成されてお
り、棒金搬送ブロック247からリフト248への棒金
の受け渡しが確実に行なえるようになっている。
【0213】リフト248の移動路の上端位置には棒金
プッシャ252が設けられている。この棒金プッシャ2
52は、リフト248の移動路に対して垂直な方向に進
退移動可能であり、リフト248に載置された棒金を図
中右側に位置するカセット220内に押し込むことがで
きる。
【0214】また、棒金プッシャ252の棒金押し込み
方向(図中右方向)と逆方向の側には、棒金プッシャ2
52と対向して、棒金俵崩しカム278が設けられてい
る。この棒金俵崩しカム278は、棒金プッシャ252
によってホッパ265内に押し出されることにより、ホ
ッパ265内に積み重ねられた棒金(図25参照)の配
置状態を崩すことができる。これは、ホッパ265内に
おける棒金の積み重なり状態によっては、棒金が搬出口
272まで落ちてこないことがあるため、この状態を解
消するために、棒金俵崩しカム278をホッパ265内
で前後(図中左右方向)に移動させることで、ホッパ2
65内における棒金の配置状態を変化させ、ホッパ26
5内の最下部に位置する棒金を常に搬出口272に位置
させるようにするためである。
【0215】本構成では、棒金プッシャ252を棒金押
し込み方向と逆方向に後退させると、棒金プッシャ25
2が棒金俵崩しカム278の背面に当接して、棒金俵崩
しカム278がホッパ265内に向けて押し出される。
また、この状態から棒金プッシャ252を逆方向つまり
棒金押し込み方向に前進させると、その動作に追従して
棒金俵崩しカム278が元の初期位置に戻される。
【0216】なお、棒金プッシャ252のこのようなカ
ム押出し動作は、棒金をカセット220内に押し出した
後もしくは押し出す前に必ず行なうようにしても良い
し、また、ある一定時間毎に定期的に行なうようにして
も良い。
【0217】ところで、ホッパ265内における棒金の
配置状態を変化させて棒金を確実に搬出口272に位置
させるようにするためには、前記棒金俵崩しカム278
とともに、ホッパ265の内面の形状が重要な要素とな
る。そこで、本構成では、搬出口272の近傍に位置す
るホッパ265の内面に段差部279を設け、この段差
部279によって、棒金俵崩しカム278が駆動した際
に最下部の棒金が容易に搬出口272へ落ちることがで
きるようにしている。
【0218】一方、リフト248の移動路の途中には棒
金の金種を判別するための鑑査部249(図26参照)
が設けられている。この鑑査部249は、棒金の材質や
外径を検知することによって、その金種を判別するよう
になっている。
【0219】図26に示すように、鑑査部249は、移
動可能に設けられ、正弦波電圧が印加される鑑査用コイ
ル241と、この鑑査用コイル241と対向して配置さ
れ且つ鑑査用コイル241の移動と同期して移動する幅
寄せ板242とを備えている。リフト248に載置され
た棒金Pが鑑査用コイル241と幅寄せ板242との間
に位置すると、鑑査用コイル241と幅寄せ板242と
が互いに接近して(図26(a)参照)、棒金Pを挟持
し、鑑査対象となる棒金Pの端部を鑑査用コイル241
内に挿入させる(図26(b)参照)。
【0220】ここで、図26(d)、図26(e)に示
すように鑑査用コイル241の内部にはマイクロスイッ
チからなるセンサ302及び検知板303が設けられて
いる。そして鑑査用コイル241と幅寄せ板242とが
棒金Pを挟持したとき、棒金Pが検知板303を介して
センサ302をONしたときは棒金Pの端部が鑑査用コ
イル241内に確実に挿入されていることが検出でき
る。一方鑑査用コイル241と幅寄せ板242とが互い
に接近したにも関わらず、センサ302がONしなかっ
た場合には棒金が正しい位置にないことが検出される。
これによって棒金の金種判別時に棒金が正しい位置に整
位されているか否かの検知を行っている。なお、センサ
302はマイクロスイッチに限らずフォトインタラプタ
でも良い。
【0221】鑑査用コイル241と幅寄せ板242とが
互いに接近したとき、同時に棒金Pのセンタリングも行
なう。この構成では、金種によらず全ての棒金Pを共通
のセンタに揃えることができるようになっている。な
お、鑑査が終了すると、監査用コイル241と幅寄せ板
242は互いに離間する方向に移動し(図26(c)参
照)、リフト248のその後の移動(上昇)が可能とな
る。
【0222】図27に鑑査部249の電気回路のブロッ
ク図が示されている。正弦波発信器310がドライバ3
11を介して鑑査用コイル241に接続されている。鑑
査用コイル241の出力端がアンプ312を介して減算
器313に接続されている。さらに、減算器313がア
ンプ314及びA/Dコンバータ315を介して図示し
ない制御装置(CPU)に電気的に接続されている。
【0223】次に、上記構成の棒金支払機6の出金動作
及び入金動作について説明する。
【0224】まず、出金動作について図28を参照しな
がら説明する。
【0225】図28(a)に示すように、エレベータ2
07は初期的に装置1内の最下部に待機している。テラ
ーズマシン1a(1b)からの出金要求に応じて、エレ
ベータ207がモータ211(図17参照)の駆動によ
り出金命令に対応した所定のカセット220の位置まで
上昇して停止する(図28(b)参照)。この段階で、
エレベータ207のラッチ215がラッチ板216(図
17参照)に掛合し、停止位置確認用のセンサ(図示し
ない)によってエレベータ207の停止位置が確認され
た後、図22に示す取り出しレバー227が回転動作す
る。取り出しレバー227が回転すると(図28(c)
参照)、カセット220の最先端の棒金1本が押し上げ
られる。押し上げられた棒金は、棒金シャッタ221
(図22参照)を乗り越えて、エレベータ207のホッ
パ265内に転がり落ちる。この時、棒金が取り出され
たカセット220内では、残りの棒金がバックアップ2
26(図21及び図22参照)の力によって棒金シャッ
タ221に押し付けられ、次の棒金を取り出し可能な待
機状態となる。棒金が取り出されたことを出金確認セン
サ228が検知すると、取り出しレバー227は逆回転
してその初期位置に戻る(図28(d)参照)。例え
ば、2本の棒金を取り出す場合には、この状態から再び
取り出しレバー227が回転し、次の棒金がエレベータ
207のホッパ265内に落とし込まれる。
【0226】対象カセット220での取り出しが終了し
たら、ラッチソレノイド217(図17参照)が励磁さ
れる。これによって、ラッチ215とラッチ板216と
の掛合状態が解除され、エレベータ207が動作可能状
態となる。
【0227】その後、エレベータ207は、テラーズマ
シン1a(1b)からの要求金額・本数に応じて順次所
定のカセット220の位置に停止して取り出しを行な
い、全ての取り出しが終了した時点で、その移動経路の
最上端に停止して入出金口204の直下に位置する(図
28(e)参照)。
【0228】エレベータ207が入出金口204の直下
に位置すると、シャッタ205が開き、オペレータはエ
レベータ207によって運ばれた棒金を取り出すことが
可能となる。
【0229】残留センサ266(図24参照)によって
エレベータ207内に棒金が残留していないことを確認
した段階で、シャッタ205が閉じられ、エレベータ2
07が最下部の初期位置に戻される(図28(f)参
照)。
【0230】以上の一連の動作を行なうことにより、必
要な金種・本数の棒金を出金することができる。
【0231】次に、入金動作について説明する。
【0232】棒金支払機6内のカセット220に対する
棒金のセットをオペレータ自身で行なう場合は、扉20
3を開放してカセット220を取出し、棒金Pをカセッ
ト220の開口部からカセット220内部に揃えて入れ
れば良い。
【0233】以下、カセット220に対する棒金のセッ
トを自動的に行なう場合について図29及び図30を参
照しつつ説明する。
【0234】図29(a)に示すように、エレベータ2
07は初期的に棒金支払機6内の最下部に待機してい
る。テラーズマシン1a(1b)からの入金供給に従っ
て、エレベータ207がモータ211(図17参照)の
駆動によって棒金支払機6の最上部に上昇して停止する
(図29(b)参照)(ステップ41)。そして、この
状態で、シャッタ205が開けられる(ステップ4
2)。この時、棒金支払機6は、オペレータが棒金をエ
レベータ207のホッパ265内に投入するのを待つ待
機状態となる。
【0235】その後、オペレータが所定本数の棒金をホ
ッパ265内に入れて(ステップ43)シャッタ205
を閉じる(ステップ44)と、エレベータ207による
棒金セット作業が開始される。或いは、オペレータがホ
ッパ265内への棒金のセットが完了したことをテラー
ズマシン1a(1b)のキーボード144(図9参照)
を介して入力すると、シャッタ205が閉じ、エレベー
タ207による棒金セット作業が開始される。
【0236】シャッタ205が閉じると、エレベータ2
07のホッパ265内にセットされた棒金が分離シャッ
タ244,245と分離エレベータ246とによって1
本づつ分離され(ステップ45)、棒金の金種に対応し
たカセット220の位置までエレベータ207が移動す
る。以下、これについて詳細に説明する。
【0237】棒金の分離を行なう場合には、分離エレベ
ータ246をその移動路の上端位置に上昇させた状態で
分離シャッタ244,245を開く。これによって1本
の棒金のみが分離エレベータ246に落下する。その
後、分離エレベータ246を下方へ移動させることと連
動させて分離シャッタ244,245を閉じることによ
り1本の棒金のみを分離エレベータ246上に分離させ
ることができる。
【0238】このとき、ある一定の場合に、分離シャッ
タ244,245を完全に閉じることなく、分離シャッ
タ244,245が閉じられた状態で分離シャッタ24
4,245同志の間に若干の隙間を形成するようにして
ある。これは、棒金の巻紙が剥がれていた場合に、この
剥がれた部分が分離シャッタ244,245を閉じた際
にシャッタ244,245間に挟まってしまい、棒金が
分離エレベータ246に落下しなくなる虞があるからで
ある。
【0239】したがって、ホッパ265内に装填された
複数の棒金を連続して分離する場合には、分離シャッタ
244,245を完全に閉じないようにしている。つま
り、残留検出センサ266によってホッパ265内に棒
金がないことが検知された場合には分離シャッタ24
4,245を完全に閉じるが、残留検出センサ266に
よってホッパ265内にまだ棒金が残っていることが検
知された場合には、分離シャッタ244,245を閉じ
た際に、棒金の巻紙の剥がれ部分が通過できるだけの隙
間を分離シャッタ244,245間に形成するようにし
ている。
【0240】また、こうした分離工程において、分離エ
レベータ246側のセンサ282により分離エレベータ
246上の棒金が500円硬貨であると判断された場合
には、分離エレベータ246を5mm程度下げた後にシ
ャッタ244,245を閉じるようにする。これは、前
述したように分離エレベータ246の受取面246aの
径が500円硬貨の径よりも小さいため、受取面246
a上に500円硬貨が浮いた状態で載置されるからであ
る。したがって、もし、分離シャッタ244,245を
閉じる前に分離エレベータ246を下げておかないと、
棒金の重心位置よりも下を分離シャッタ244,245
が通過することとなり、分離作業が行なえない。なお、
センサ282によって分離エレベータ246上の棒金が
500円硬貨以外であると判断された場合には、分離エ
レベータ246の下降とほぼ同時に分離シャッタ24
4,245を閉じれば良い。この場合は、棒金の重心位
置よりも上を分離シャッタ244,245が通過するた
め、棒金を確実に分離できる。
【0241】以上のようにして分離された棒金は、図2
4に示すように、分離エレベータ246の移動路の下端
位置で棒金搬送ブロック247に受け渡されて搬送され
る。その後、棒金は、棒金搬送ブロック247からリフ
ト248に受け渡され、このリフト248によって鑑査
部249まで搬送される(ステップ46)。
【0242】リフト248が上昇し、リフト248に載
置された棒金Pが鑑査部249の鑑査用コイル241と
幅寄せ板242との間に位置すると、鑑査用コイル24
1と幅寄せ板242とが互いに接近して棒金を挟持する
ことにより、鑑査対象となる棒金の端部が鑑査用コイル
241内に挿入される(図26参照)。
【0243】このとき鑑査対象の棒金が正しい位置に整
位されているか否かが鑑査コイル241内のセンサ30
2によって検知される。この検知動作を図31を参照し
て説明する。すなわち、鑑査用コイル241と幅寄せ板
242とが互いに接近して(ステップ71)、センサ3
02がONになったとき(ステップ72;YES)は、
棒金が正しい位置にあるので鑑査部249によって棒金
の金種判別が行われる(ステップ73)。一方、鑑査用
コイル241と幅寄せ板242とが互いに接近したにも
関わらず、センサ302がONしなかったとき(ステッ
プ72;NO)は、鑑査用コイル241と幅寄せ板24
2とを互いに離間する方向に一旦移動し(ステップ7
4)、再度接近する方向に移動するというやり直し動作
を行う。このやり直し動作を所定の回数繰り返し実施し
てもセンサ302によって棒金Pが正しい位置にあるこ
とが検出できなかった場合(ステップ75;YES)
は、金種判別のベースとなる棒金の材質や外形を確実に
測定できないので、金種判別不能としてリジェクト棒金
と判定する(ステップ76)。
【0244】次に、鑑査部249によって棒金の金種判
別を行なう方法について説明する。
【0245】金種を判別する方法としては、例えば、正
弦波電圧を印加したコイルに棒金を挿入して硬貨の材質
に伴う固有の出力変動を測定したり、光学的なセンサを
移動させて棒金の直径を測定したりするなど、種々の方
法がある。
【0246】ここでは、前者の方法を採用しており、鑑
査用コイル241に正弦波電圧を印加して磁界を発生さ
せて、コイル241の中に挿入された棒金の材質や外形
に応じて磁界が乱される度合いを検出し、この検出値を
基準データと比較することにより金種判別を行なうもの
である。具体的には、図27に示すように、正弦波発信
器310から正弦波を発信して、ドライバ311を介し
て鑑査用コイル241を励磁する。そして、コイル24
1からの出力値をアンプ312、減算器313、アンプ
314を介してA/Dコンバータ315に取り込んでこ
れをデジタル化し、その信号をCPUに取り込む。そし
て、このCPUに取り込まれたデータを金種に応じて設
定された絶対値と比較することにより、金種の判別を行
なうものである。
【0247】ところで、鑑査用コイル241に印加する
正弦波の周波数は、棒金のように金種によって材質が異
なるものの場合には、5KHz以下が適している。これ
は、5KHz以上の周波数では、棒金の表皮の影響が大
きく現れ、棒金の傷や曲がりなどの影響を拾ってしまう
ことがあるためである。したがって、周波数を5KHz
以下とすることによって、棒金内部まで磁束が進入する
ため、金種を正確に判別できる。
【0248】しかしながら、5KHz以下の周波数の正
弦波を使用した場合でも、この正弦波等が鑑査用コイル
241からの出力値に影響を与えてしまうことがあり、
こうした場合、6金種を確実に判別することができな
い。つまり、十分な分解能を得ることができない虞があ
る。また、5KHz以下の周波数であっても、周波数が
高い場合には材質の影響が小さく外形の影響が大きい
が、周波数が低い場合には材質の影響が大きくなるとい
った特性があるため、1種類の周波数の正弦波を使用し
ただけでは正確な鑑査を行なえない虞がある。つまり、
こうした2つの問題は2種類以上の周波数の正弦波を使
用することによって解決される。
【0249】そこで、金種によって材質や外形が異なり
且つコイル241に印加される正弦波の周波数に応じて
出力の変化量が異なるという特徴を利用して、2種類以
上の周波数の正弦波を使用する。例えば、2種類の周波
数の正弦波を使用する場合には、コイル241に棒金を
挿入した状態で周波数Aを印加して第1回目のデータを
取得し、次に、周波数Aと異なる周波数Bを印加した状
態で第2回目のデータを取得し、その変化量によって金
種判別を行なう。つまり、2つのデータの相対比較を行
なって棒金の金種判別を行なう。
【0250】なお、これとは異なり、各データを金種に
応じて設定された絶対値と比較することにより、金種の
判別を行なっても良い。
【0251】このように、1個の棒金に対して2種類以
上の周波数の正弦波を印加すれば、相対的な変化量を測
定することが可能となり、測定系の故障などによって発
生する不具合を少なくできる。
【0252】なお、コイル241の内側には棒金の穴を
検出するセンサ(図示せず)が設けられており、これに
よって、穴のある棒金を選別可能である。
【0253】以上のようにして鑑査部249による金種
判別(ステップ47)が終了したら、その金種に対応し
たカセット220の満杯状態がセンサ301(図23参
照)の状態を読み取ることにより検出される(ステップ
48)。対応するカセット220が満杯状態でなかった
場合(ステップ48;NO)は、その金種に対応したカ
セット220の位置までエレベータ207が移動する
(図29(c)参照)(ステップ49)とともに、鑑査
用コイル241と幅寄せ板242とが互いに離間する方
向に移動し(図26(c)参照)、リフト248が棒金
プッシャ252に向けて上昇する。
【0254】金種に対応したカセット220までエレベ
ータ207が移動し、リフト248がその移動経路の上
端位置つまり棒金プッシャ252の位置まで移動した
ら、棒金プッシャ252が駆動してリフト248上の棒
金をカセット220内に装填する(図29(d)参照)
(ステップ50)。この装填動作について詳しく説明す
ると、まず、棒金プッシャ252は、リフト248によ
って棒金プッシャ252の位置まで上昇された棒金をカ
セット220側に押し出す。この時、棒金は、カセット
220の前面に位置する棒金シャッタ221とカセット
内の棒金を押し込みながら搬送される。棒金プッシャ2
52は、装填される棒金が棒金シャッタ221を完全に
越えた位置(センサによって検出される)で停止し、そ
の後、エレベータ207側に戻る。この時、棒金シャッ
タ221は、ばね223の付勢力によって起き上がり、
これによって、装填された棒金がカセット220内にセ
ットされる。
【0255】以上の動作をエレベータ207内に入れら
れた棒金がなくなるまで(ステップ51;NO)繰り返
すことにより入金動作が完了する。入金動作が完了した
ら、エレベータ207は初期位置に戻る(図29(e)
参照)(ステップ52)。
【0256】カセット220の満杯検出ステップ48で
判別された金種に対応するカセット220が満杯状態で
あった場合(ステップ48;YES)は、エレベータ2
07を対応するカセット220の出金位置まで移動させ
(ステップ53)、カセット220から棒金を1本取り
出し、ホッパ265へ払い出す(ステップ54)。具体
的にはエレベータ207がカセット220の出金位置へ
移動し、停止位置確認用のセンサ(図示しない)によっ
てエレベータ207の停止位置が確認された後、図22
に示す取り出しレバー227が回転動作する。取り出し
レバー227が回転すると、カセット220の最先端の
棒金1本が押し上げられる。押し上げられた棒金は、棒
金シャッタ221を乗り越えて、エレベータ207のホ
ッパ265内に転がり落ちる。このとき、棒金が取り出
されたカセット220内では、残りの棒金がバックアッ
プ226の力によって棒金シャッタ221に押しつけら
れ、次の棒金を取り出し可能な待機状態となる。棒金P
が取り出されたことを出金確認センサ228が検知する
と、取り出しレバー227は逆回転してその初期位置に
戻る。
【0257】棒金の取り出しが終了したら、次にエレベ
ータ207を対応するカセット220の入金位置まで移
動させる(ステップ55)とともに、鑑査部249に残
された棒金の装填(収納)を行なう(ステップ56)。
すなわち、その金種に対応したカセット220の入金位
置までエレベータ207が移動する(図29(c)参
照)(ステップ55)とともに、鑑査用コイル241と
幅寄せ板242とが互いに離間する方向に移動し(図2
6(c)参照)、リフト248が棒金プッシャ252に
向けて上昇する。
【0258】金種に対応したカセット220までエレベ
ータ207が移動し、リフト248がその移動経路の上
端位置つまり棒金プッシャ252の位置まで移動した
ら、棒金プッシャ252が駆動してリフト248上の棒
金をカセット220内に装填する(図29(d)参
照)。この装填動作はまず、棒金プッシャ252は、リ
フト248によって棒金プッシャ252の位置まで上昇
された棒金をカセット220側に押し出す。この時、棒
金は、カセット220の前面に位置する棒金シャッタ2
21とカセット内の棒金を押し込みながら搬送される。
棒金プッシャ252は、装填される棒金が棒金シャッタ
221を完全に越えた位置(センサによって検出され
る)で停止し、その後、エレベータ207側に戻る。こ
の時、棒金シャッタ221は、ばね223の付勢力によ
って起き上がり、これによって、装填された棒金がカセ
ット220内にセットされる。
【0259】装填が終了すると、エレベータ207は最
上部へ移動し(ステップ57)、シャッタ205が開く
(ステップ58)ことにより、ホッパ265内の棒金を
取り出し可能に解放する。これにより、オペレータはエ
レベータ207のホッパ265内の棒金を取り出すこと
が可能となる。
【0260】その後、オペレータによりホッパ265内
の棒金が取り出され(ステップ59)、残留センサ26
6によってホッパ265内に棒金が残留していないこと
を確認した段階で、シャッタ205が閉じられ(ステッ
プ60)、エレベータ207が初期位置に戻る(ステッ
プ61)。
【0261】なお、カセット220が満杯で返却された
場合に、満杯であったカセットの金種を表示器206に
表示することにより、オペレータはホッパ265に返却
された棒金の内、満杯になっている金種の棒金を取り除
き、他の金種の棒金を再度ホッパ265に投入して入金
処理を行なうようにしても良い。
【0262】また、鑑査部249によって金種判別が不
可能であった棒金は、前述したと同様の動作によって最
下部のリジェクト部260(図19参照)内に装填され
てここで保管される。
【0263】次に、上述した現金管理システム1の紙幣
入出金機2、施封・小束支払機3、および棒金支払機6
において精査業務をしたとき、その精査結果がテラーズ
マシン1a(1b)で記憶している装置在高と異なる場
合の処理について、特に、施封・小束支払機3の小束精
査を代表して説明する。
【0264】図32にはテラーズマシン1a(1b)の
集計データメモリ143の記憶部143a、143bに
記憶されている装置在高のデータテーブルを示してあ
る。装置在高は、貨幣(硬貨および紙幣)の金種および
種別(バラ、小束、または棒金)毎に記憶されている。
【0265】図34に示すように、例えば、テラーズマ
シン1a(1b)のキーボード144を介して、オペレ
ータにより小束の精査要求が入力されると、テラーズマ
シン1a(1b)から施封・小束支払機3に対して精査
開始コマンドが指示され、施封・小束支払機3において
精査要求有りが判断されて(ステップ81;YES)、
小束精査が開始される(ステップ82)。
【0266】小束精査では、上述したように、各小束金
庫83a〜83d内に設けられた小束計数ユニット11
2により各金庫内の小束の数が計数され、この計数結
果、すなわち精査結果が図32のデータテーブルに照合
されて比較される(ステップ83)。このとき、精査結
果とデータテーブルの該当する金種/種別の貨幣の装置
在高とが一致していることが判断されると(ステップ8
3;YES)、小束精査がそのまま終了される。
【0267】一方、ステップ83で精査結果と装置在高
とが一致しないことが判断されると(ステップ83;N
O)、図33に示すような選択画面がテラーズマシン1
a(1b)のCRT表示部145を介して表示される
(ステップ84)。
【0268】オペレータは、この選択画面を見て、テラ
ーズマシン1a(1b)のキーボード144を介して、
再精査処理、装置在高を有効とする処理、精査結
果を有効とする処理、のうちいずれかを選択することに
なる(ステップ85、86、87)。
【0269】選択画面を表示した後、オペレータにより
再精査処理が選択されると(ステップ85;YE
S)、ステップ82の処理に戻って小束計数ユニット1
12により再度小束精査が実行される。この場合、ステ
ップ83で再び精査結果の不一致が判断されると、ステ
ップ84の選択画面が再度表示されることになるが、オ
ペレータの判断により精査が何度か繰り返された後、金
庫処理に移行される。金庫処理では、所定のランクを有
するオペレータにより小束金庫が開けられて、金庫内に
収容されている小束が処理される。
【0270】一方、ステップ84で選択画面を表示した
後、オペレータにより装置在高を有効とする処理が選
択されると(ステップ86;YES)、ステップ82に
おける精査結果が無効にされて精査処理がそのまま終了
される。
【0271】また、選択画面を表示した後、オペレータ
により精査結果を有効とする処理が選択されると(ス
テップ87;YES)、テラーズマシン1a(1b)の
集計データメモリ143に記憶されている装置在高が精
査結果に基づく在高に書き換えられて更新される(ステ
ップ88)。
【0272】尚、ここでは、小束精査について代表して
説明したが、紙幣入出金機2における精査業務、および
棒金支払機6にける精査業務においても同様に処理さ
れ、精査結果と装置在高が異なる場合には、図33に示
すような選択画面が表示され、オペレータによる処理形
態の選択が可能となっている。
【0273】以上のように、本発明によると、システム
内に収容している貨幣(硬貨および紙幣)の在高を精査
したとき、この精査結果が、元々テラーズマシン1a
(1b)の集計データメモリ143に記憶されている装
置在高と比較され、精査結果が装置在高と異なる場合、
図33に示すような選択画面をテラーズマシン1a(1
b)のCRT表示部145を介して表示し、オペレータ
による処理形態の選択を受付けるようにしている。
【0274】このため、精査結果が装置在高と異なる場
合であっても、単にエラー処理としてシステムを停止す
るのではなく、精査業務を続行でき、システムの処理効
率を向上でき、処理の最適化を図ることができる。
【0275】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。
【0276】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の貨幣処
理装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、処理の最適化を図ることができ、処理効率を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る現金管理システム
を示す外観斜視図。
【図2】図1のシステムに組込まれた紙幣入出金機の内
部構造を概略的に示す断面図。
【図3】図2の紙幣入出金機の背面図。
【図4】図1のシステムに組込まれた施封・小束支払機
の内部構造を概略的に示す断面図。
【図5】図4の施封・小束支払機のピッカー部を示す斜
視図。
【図6】図4の施封・小束支払機の1つの小束金庫の内
部構造を部分的に透視して示す斜視図。
【図7】図6の小束金庫の平面図。
【図8】図6の小束金庫の小束計数センサの揺動機構を
説明するための側面図。
【図9】図1のシステムの制御系の概略構成を示すブロ
ック図。
【図10】図6の小束金庫内に設けられた小束計数セン
サの動作を説明するためのフローチャート。
【図11】図6の小束金庫内に設けられた小束計数セン
サの動作を説明するためのフローチャート。
【図12】図6の小束金庫内に設けられた小束計数セン
サの出力波形を示すグラフ。
【図13】図6の小束金庫内に設けられた小束計数セン
サの出力波形を示すグラフ。
【図14】図6の小束金庫内に設けられた小束計数セン
サの出力波形を示すグラフ。
【図15】図1のシステムに組込まれた棒金支払機の外
観を示す斜視図。
【図16】図15の棒金支払機の入出金口のシャッタを
開放した状態を示す斜視図。
【図17】図15の棒金支払機の扉を開いた状態を示す
斜視図。
【図18】図15の棒金支払機の内部にセットされたカ
セットの状態を示す斜視図。
【図19】図15の棒金支払機を側面側から見た透視
図。
【図20】図18のカセットをカセット台にセットする
動作を説明するための動作説明図。
【図21】所定のカセットに隣接して位置させたエレベ
ータ、およびカセットの内部構造を示す側面図。
【図22】図21の要部を部分的に拡大して示す部分拡
大図。
【図23】カセット部の満杯状態を検知するセンサによ
る検知動作を説明するための動作説明図。
【図24】図22のエレベータの内部構造を説明するた
めの図。
【図25】図24のエレベータのホッパ内に複数本の棒
金を収容した状態を示す図。
【図26】鑑査部を構成する鑑査用コイルと幅寄せ板の
動作を説明するための動作説明図。
【図27】図26の鑑査部の電気回路のブロック図。
【図28】図15の棒金支払機による出金動作の手順を
説明するための動作説明図。
【図29】図15の棒金支払機による入金動作の手順を
説明するための動作説明図。
【図30】図29とともに入金動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図31】図26の鑑査部の鑑査用コイルと幅寄せ板に
よる棒金の位置決め動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図32】図9のテラーズマシンの集計データメモリに
記憶されている装置在高のデータテーブルを示す図。
【図33】図9のテラーズマシンのCRT表示部を介し
て表示される選択画面を示す図。
【図34】精査結果と装置在高が異なる場合の処理動作
を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…現金管理システム、 1a、1b…テラーズマシン、 2…紙幣入出金機、 3…施封・小束支払機、 4…硬貨入金機、 5…硬貨出金機、 6…棒金支払機、 83a〜83d…小束金庫、 112…小束計数ユニット、 113…計数センサ、 124…エンコーダ、 140…MPU、 143…集計データメモリ、 143a、143b…記憶部、 144…キーボード、 145…CRT表示部、 207…エレベータ、 265…ホッパ、 220…カセット、 249…鑑査部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨幣を管理するとともに、利用者との間
    で貨幣の入出金取引をする貨幣処理装置において、 装置内にある貨幣の在高を装置在高として記憶した記憶
    手段と、 装置内にある貨幣の在高を精査する精査手段と、 利用者に対する各種操作案内を表示する表示手段と、 利用者による各種指示入力を受付ける入力手段と、 上記精査手段を制御して装置内にある貨幣の在高を精査
    し、この精査結果が上記記憶手段に記憶されている装置
    在高と異なる場合、上記表示手段を介して、装置内の貨
    幣の在高を再精査する第1の処理、上記装置在高を有効
    とする第2の処理、および上記精査結果を有効とする第
    3の処理のうちいずれかの処理を利用者に選択させるた
    めの選択画面を表示する制御手段と、 を備えていることを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記精査結果が上記装
    置在高と一致している場合、そのまま処理を終了するこ
    とを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記表示手段を介して
    選択画面を表示した後、上記入力手段を介して利用者に
    より上記第1の処理が選択されたことを条件に、上記精
    査手段を制御して装置内にある貨幣の在高を再精査する
    ことを特徴とする請求項1記載の貨幣処理装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記表示手段を介して
    選択画面を表示した後、上記入力手段を介して利用者に
    より上記第2の処理が選択されたことを条件に、そのま
    ま処理を終了することを特徴とする請求項1記載の貨幣
    処理装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記表示手段を介して
    選択画面を表示した後、上記入力手段を介して利用者に
    より上記第3の処理が選択されたことを条件に、上記精
    査結果に基づく在高を上記記憶手段により記憶されてい
    る装置在高と置き換えて記憶させることを特徴とする請
    求項1記載の貨幣処理装置。
  6. 【請求項6】 上記表示手段は、上記選択画面の他に、
    上記記憶手段により記憶している装置在高と、上記精査
    手段による精査結果と、を金種別に表示することを特徴
    とする請求項1記載の貨幣処理装置。
  7. 【請求項7】 複数金種の貨幣を管理するとともに、利
    用者との間で貨幣の入出金取引をする貨幣処理装置にお
    いて、 複数金種の貨幣を金種別に収容した複数の収容部と、 上記複数の収容部に収容された貨幣の在高を金種毎の装
    置在高として記憶した記憶手段と、 上記複数の収容部に収容された貨幣の在高を金種毎に精
    査する精査手段と、 利用者に対する各種操作案内を表示する表示手段と、 利用者による各種指示入力を受付ける入力手段と、 上記精査手段を制御して上記複数の収容部のうち特定の
    収容部に収容されている貨幣の在高を精査し、この精査
    結果が上記記憶手段に記憶されている当該金種の貨幣の
    装置在高と異なる場合、上記表示手段を介して、当該貨
    幣の在高を再精査する第1の処理、当該貨幣の装置在高
    を有効とする第2の処理、および上記精査結果を有効と
    する第3の処理のうちいずれかの処理を利用者に選択さ
    せるための選択画面を表示する制御手段と、 を備えていることを特徴とする貨幣処理装置。
  8. 【請求項8】 複数金種の紙幣を金種別に収容した複数
    の収容部と、 上記複数の収容部に収容された紙幣の在高を金種毎の装
    置在高として記憶した記憶手段と、 上記複数の収容部に収容された紙幣の在高を金種毎に精
    査する精査手段と、 利用者に対する各種操作案内を表示する表示手段と、 利用者による各種指示入力を受付ける入力手段と、 上記精査手段を制御して上記複数の収容部のうち特定の
    収容部に収容されている紙幣の在高を精査し、この精査
    結果が上記記憶手段に記憶されている当該金種の紙幣の
    装置在高と異なる場合、上記表示手段を介して、当該紙
    幣の在高を再精査する第1の処理、当該紙幣の装置在高
    を有効とする第2の処理、および上記精査結果を有効と
    する第3の処理のうちいずれかの処理を利用者に選択さ
    せるための選択画面を表示する制御手段と、 を備えていることを特徴とする貨幣処理装置。
  9. 【請求項9】 所定枚数の紙幣を金種毎に把束した紙幣
    束を金種別に収容した複数の収容部と、 上記複数の収容部に収容された紙幣束の在高を金種毎の
    装置在高として記憶した記憶手段と、 上記複数の収容部に収容された紙幣束の在高を金種毎に
    精査する精査手段と、 利用者に対する各種操作案内を表示する表示手段と、 利用者による各種指示入力を受付ける入力手段と、 上記精査手段を制御して上記複数の収容部のうち特定の
    収容部に収容されている紙幣束の在高を精査し、この精
    査結果が上記記憶手段に記憶されている当該金種の紙幣
    束の装置在高と異なる場合、上記表示手段を介して、当
    該紙幣束の在高を再精査する第1の処理、当該紙幣束の
    装置在高を有効とする第2の処理、および上記精査結果
    を有効とする第3の処理のうちいずれかの処理を利用者
    に選択させるための選択画面を表示する制御手段と、 を備えていることを特徴とする貨幣処理装置。
  10. 【請求項10】 所定枚数の硬貨を金種毎に包装した棒
    金を金種別に収容した複数の収容部と、 上記複数の収容部に収容された棒金の在高を金種毎の装
    置在高として記憶した記憶手段と、 上記複数の収容部に収容された棒金の在高を金種毎に精
    査する精査手段と、 利用者に対する各種操作案内を表示する表示手段と、 利用者による各種指示入力を受付ける入力手段と、 上記精査手段を制御して上記複数の収容部のうち特定の
    収容部に収容されている棒金の在高を精査し、この精査
    結果が上記記憶手段に記憶されている当該金種の棒金の
    装置在高と異なる場合、上記表示手段を介して、当該棒
    金の在高を再精査する第1の処理、当該棒金の装置在高
    を有効とする第2の処理、および上記精査結果を有効と
    する第3の処理のうちいずれかの処理を利用者に選択さ
    せるための選択画面を表示する制御手段と、 を備えていることを特徴とする貨幣処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013077415A1 (ja) * 2011-11-25 2013-05-30 グローリー株式会社 貨幣処理システム及び貨幣処理方法
JP2015095116A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 グローリー株式会社 紙幣処理機
JP2015170341A (ja) * 2014-03-11 2015-09-28 グローリー株式会社 紙幣処理装置および紙幣処理方法
US10410459B2 (en) 2015-06-16 2019-09-10 Fujitsu Frontech Limited Paper sheet handling machine and paper sheet handling method

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