JP2000057402A - 施封小束管理装置 - Google Patents

施封小束管理装置

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JP2000057402A
JP2000057402A JP10229611A JP22961198A JP2000057402A JP 2000057402 A JP2000057402 A JP 2000057402A JP 10229611 A JP10229611 A JP 10229611A JP 22961198 A JP22961198 A JP 22961198A JP 2000057402 A JP2000057402 A JP 2000057402A
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Japan
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sensor
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small
output
bundle
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Application number
JP10229611A
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English (en)
Inventor
Shintarou Fujisawa
眞太朗 藤澤
Seiichi Someya
誠一 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金庫83内の小束Pの数を計数するセンサ11
3の機能低下をエラーが発生する前に検出できる自己診
断機能を持った施封紙葉類管理装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 白基準板171を検出した小束センサ
113からの生データを基準位置で検出してそのレベル
を測定し、そのレベルが予防的機能低下レベル以下のと
きはエラーになる前にセンサ不良を報知できるように構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば紙幣を
100枚単位で帯封により施封して紙幣小束として集計
し、出金する機能を有する施封小束支払機などの施封小
束管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】施封小束支払機は、入金された紙幣をそ
の金種ごとに分類計数するとともに、この分類計数した
紙幣を100枚ごとに施封して出金できるように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】紙幣を施封小束支払機
の内部で計数して施封、小束化して内部の金庫に収納す
る場合にはファームウエアによって金種別に指定の金庫
に収納されるため、常に内部に残っている小束数が金種
別に確定された状態となっている。
【0004】しかしオペレータが外部から持ってきた任
意の金種の任意の数の小束を金庫へ手作業で装填する手
装填の場合や、エラー復旧処理などで小束金庫を開けて
収納されている小束数を在高と合わせるような場合に
は、オペレータの操作ミスなどで実際に金庫内に装填さ
れた小束数とファームウエアによって管理された機械在
高の小束数が合致しない状態となる。
【0005】このような場合には再度オペレータが金庫
内の小束数を確認しなければ計数保証ができなかった。
しかしながら小束数を人手に頼って確認することは不測
の事態を避けるためになるべく行いたくないという事情
がある。
【0006】この金庫内に集積された小束数を人手に頼
らずに金庫に密閉された状態で内部に設けたセンサによ
り計数することが行われている。通常、このセンサの出
力レベルは極めて小さいのでその出力を所定のレベルま
で増幅してから計数動作が行われている。このため、セ
ンサが汚れなどで出力レベルが低下してもある程度まで
は計数動作は正常に行われるが、増幅しても計数が不可
能な程度にセンサ出力レベルが低下すると正常な計数動
作が不可能となり施封小束管理装置自体がエラーとなっ
てしまう。このようなエラーが発生してしまうとたとえ
ば銀行業務に支障が生じる。
【0007】そこで、この発明は、センサ出力がエラー
発生レベルまで低下する以前にこのセンサ出力レベルの
低下を検知することにより未然にエラーを防止して、人
手に頼ることなく金庫などの紙葉類収納庫内部で簡単且
つ正確にそこに収納されている小束数を計数し、確定で
きる機能を持ち、業務を円滑に遂行できるように構成し
た施封小束管理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の施封小束管理
装置は、一定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納する収
納庫と、この収納庫内に収納された紙幣小束を検知する
センサと、このセンサの出力に応じて紙幣小束数を計数
する小束計数手段と、前記センサの出力監視用の基準板
と、この基準板を用いて前記センサの感度調整を行う手
段とから構成されている。
【0009】また、この発明の施封小束管理装置は、一
定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納する収納庫と、こ
の収納庫内に収納された紙幣小束を検知するセンサと、
このセンサの出力に応じて紙幣小束数を計数する小束計
数手段と、前記センサの出力監視用の基準反射板と、こ
の基準反射板を用いて前記センサの感度調整を行う手段
と、この基準反射板からの前記センサの出力によりセン
サの機能診断を行う自己診断手段と手段とから構成され
ている。
【0010】上記の構成によりたとえば金庫の中に収納
された紙幣小束の数を人手に頼ることなく内部に設けら
れた小束計数手段により確定的に計数できるとともに、
小束計数に用いるセンサの機能低下を装置エラーが生じ
る以前に検知できるので、紙幣小束の管理を容易かつ円
滑に行うことができる施封小束管理装置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0012】図1は銀行営業店で用いられる現金管理シ
ステムを示すものである。
【0013】このシステムはシステム全体の操作および
データ処理を行う2台のテラーズマシン1a、1bを備
えている。また、上記システムはバラ紙幣の入出金を行
う第1のユニットとしての紙幣入出金機2、およびこの
紙幣入出金機2の余剰現金を施封して機体内に保管し、
小束での紙幣の払い出しを行う第2のユニットとしての
施封・小束支払機3を備える。
【0014】さらに、上記システムはバラ硬貨入金を行
う硬貨入金機4、およびバラ硬貨の出金を行う硬貨出金
機5を備える。また、上記システムは50枚毎に包装さ
れた硬貨(棒金)の出金を行う棒金支払機6およびテラ
ーズマシン置き台7を備える。
【0015】上記紙幣入出金機2は紙幣入金用の投入口
11と、入金時のリジェクト紙幣を集積する入金リジェ
クトボックス12を備える。また、上記紙幣入出金機2
は、出金時のリジェクト紙幣を集積する出金リジェクト
ボックス13と、出金される紙幣が集積される出金口1
4を備えている。
【0016】上記投入口11、入金リジェクトボックス
12、出金リジェクトボックス13、および出金口14
は機体前面に縦一列の状態で配置されている。さらに、
上記紙幣入出金機2の上面部には各取引の内容を印字す
るジャーナルプリンター15が配置されている。
【0017】上記投入口11、出金口14、およびジャ
ーナルプリンター15の近傍にはそれぞれ、前述した2
台のテラーズマシン1a,1bのうち、どちらのテラー
ズマシン1a,1bに占有されているかを示すそれぞれ
一対の占有ランプ16、17、18が配設されている。
ここで、右側のランプが点灯していればテラーズマシン
1aが、左側のランプが点灯していればテラーズマシン
1bが使用されていることが分かる。
【0018】また、上記紙幣入出金機2の前面には機体
内部にある後述する紙幣収納庫の紙幣残量を表示する残
量表示部19が配設されている。また、上記紙幣入出金
機2の上面には後述する施封端数を返却する施封一時庫
返却扉20があり、紙幣返却時には機体の上方部にホッ
プアップする機構になっている。
【0019】上記紙幣入出金機2の前面には上から入金
搬送路引出扉21、入金時に紙幣返却を行う一時集積扉
22、および紙幣収納庫を引き出す収納庫扉23が配設
されている。
【0020】一方、上記施封・小束支払機3は上部に小
束支払用の出金扉24を備え、この扉24が開くことに
より出金された小束の取り出しが可能となっている。上
記出金扉24の近傍には紙幣入出金部の占有ランプと同
様の一対の占有ランプ25が配され、テラーズマシン1
a,1bのいずれが用いられているかを示すようになっ
ている。
【0021】出金扉24の上部には施封帯交換用の帯セ
ット扉26があり、施封帯の交換はこの扉26を開けて
行われる。上記出金扉24の下方には破損紙幣などを収
納するための損金庫を取り出すための取出し扉27が配
され、後述する損金庫を取り出し可能となっている。
【0022】上記硬貨入金機4、硬貨出金機5と棒金支
払機6についてはここでは詳細な説明を省略する。
【0023】次に、上記紙幣入出金機2と施封・小束支
払機3の内部構成について詳述する。 図2は上記紙幣
入出金機2の内部を側面から示す構成図で、図3はその
背面図である。この紙幣入出金機2において、紙幣を入
金しようとするときは投入口11に紙幣を置き、テラー
ズマシン1a(1b)から入金開始命令を送ると、これ
により、投入口11から紙幣は1枚づつ内部に取り込ま
れる。
【0024】上記投入口11から取り込まれた紙幣は第
1の搬送手段としての鑑査前搬送路101を通過し、鑑
査部(鑑査手段)34に導かれる。この鑑査部34内に
取り込まれた紙幣はその金種、形状、表裏、真偽、正損
等が鑑別される。
【0025】この鑑別結果に基づき、あとで示すCPU
などで構成される制御部が搬送路内に設置された振分手
段としての振り分けゲート群35a〜35kを使用して
各集積部に紙幣を振り分ける。
【0026】鑑査部34から出た紙幣は、最初の入金リ
ジェクトゲート35aにより、判定不能券の場合には入
金リジェクトボックス12に振り分けられて集積され
る。この判定不能券は再度、投入口11にセットし直し
て再取り込みするか、手入力で計数データに算入する。
【0027】また、判定された紙幣は次に表裏ゲート3
5bにより表裏取りそろえ機構に送られて全ての紙幣の
向きを表向きに揃える。
【0028】表向きに取り揃えられた紙幣は次に整理ゲ
ート35cにより、下段収納庫部に搬送されるか、出金
搬送路に導かれるかを選択される。出金搬送路に導かれ
る場合は後述するが、一般的な入金業務では下段収納庫
部に搬送される。下段に搬送された紙幣は金庫ゲート3
5dを通過し振り分け搬送路40に入る。金庫ゲート3
5d以降の処理についてはここでは詳述しない。振り分
け搬送路40に入った紙幣は一時庫ゲート35e〜35
gにより金種によって一時集積庫41a〜41dに分別
して集積される。
【0029】紙幣の集積を続けると図示しない満杯セン
サにより紙幣上面が検知され、制御部は集積部満杯をテ
ラーズマシン1aまたは1bに対して報知する。このよ
うに一時集積庫を構成することにより、常に適正な集積
深さで紙幣を集積できるようになり、集積部で起こりが
ちな不具合、すなわち、集積部の深さが大きいことによ
って発生する立ち券等を防止することができ、さらに大
容量の集積が可能になる。
【0030】集積された紙幣は取り出しに適した位置で
シャッター47a〜47d上に保管される形になるが、
シャッター47a〜47dは図示しない駆動機構により
左右に開き、集積した紙幣は収納庫48a〜48d内に
落下する。上記収納庫48a〜48d内にはセパレータ
49,49が上端で待機しており、落下した紙幣はこの
セパレータ49,49上に落ちることになる。シャッタ
ー47a〜47dが開くと一時集積庫41a〜41d上
部にそれぞれ待機していたプッシャー機構52が駆動さ
れ、一時集積庫41a〜41d内に残っている紙幣をす
べて収納庫48a〜48d内に移動させる。
【0031】この移動が完了するとプッシャー52は上
昇し、シャッター47a〜47dは閉じられる。この状
態で次の入金を受ける状態が出来上がる。
【0032】次に、出金動作について説明する。
【0033】出金動作は収納庫48a〜48dに集積さ
れている券を、出金口14に送ることで成立する。出金
開始命令がテラーズマシン1a(1b)から紙幣入出金
機2に送信されると、紙幣入出金機2の制御部は出金紙
幣が集積されている収納庫48a〜48dのいずれかの
取出機構56を駆動する。この取出機構56は投入口1
1に取り付けられている取込機構と同じものである。こ
の取出機構56を回転させて紙幣が1枚づつ取り出され
るが、取出口直後に設置された取出計数センサ57によ
り、取り出された紙幣の枚数がカウントされる。カウン
トが出金枚数に達すると、取出機構56は駆動を停止
し、取り出しが終了する。取り出された紙幣は収納庫下
搬送路58を通って出金鑑査部59に搬送される。出金
鑑査部59では紙幣の2枚取りの有無、金種確認を行
い、問題が無ければ上段出金搬送路に送り込む。このと
き紙幣に問題があれば、取り出し機構に追加の取り出し
を指示することになる。出金鑑査部59を通過した紙幣
は精査ゲート35hを通過した後、上段出金搬送路に入
り、施封ゲート35iにより、出金口14へ搬送され
る。
【0034】ゲート35hおよび35iでそれぞれ出金
口14と反対側に搬送される券に関しては後述する。
【0035】施封ゲート35iで出金口14側に搬送さ
れた紙幣は出金リジェクトゲート35jにより、出金鑑
査部59で問題ありと判定された券を出金リジェクト庫
13へ、出金対象となる券を出金口14へそれぞれ集積
する。出金口14内に指定された紙幣の集積が終わる
と、図示しない電磁ロックが解除され、出金口が開き、
紙幣を取り出すことが可能になる。これで出金処理が完
了となる。また、収納庫48a〜48d内の紙幣は通常
は紙幣の重さで、取出機構56の送り込みローラに押し
付けられ、安定的な取り出しが行われるが、紙幣残量が
少なくなると、バックアップ機構60が収納庫48a〜
48d内に倒れて駆動され、収納庫48a〜48d内の
紙幣を上から押すように構成することもできる。この紙
幣残量は図示しないセンサにより、収納庫48a〜48
d内の紙幣上面の位置を検知することによって行ってい
る。
【0036】次に、金庫内精査業務について説明する。
金庫内精査業務は収納庫48a〜48dに入っている紙
幣の枚数を計数する業務で、出金により確定できなくな
った収納庫48a〜48d内の紙幣枚数を計数して再度
確定することを目的とする。テラーズマシン1aあるい
は1bから精査要求があったときは、まず、収納庫48
a〜48dのいずれか1個からの紙幣の取り出しが開始
される。取り出された紙幣は出金鑑査部59により金種
を判別され、判別された金種に応じて紙幣は取り出され
た収納庫48a〜48dの上方に位置する一時集積庫4
1a〜41dのいずれかに集積される。また、判定不能
の紙幣は、出金リジェクト庫13に集積されるが、判別
対象外の収納庫上方の一時集積庫に集積しても問題はな
い。
【0037】精査、判別された金種別に一時集積庫41
a〜41dに集積された紙幣は集積庫が満杯になると、
入金時と同様の過程で収納庫48a〜48d内に収納さ
れるが、今回はセパレータ49,49は収納後も回転せ
ず、精査済み紙幣と精査前紙幣を分離している。この状
態で、精査前紙幣が無くなるまで取り出しを続け、すべ
ての紙幣を取り出すと収納庫48a〜48d内のそれぞ
れの紙幣枚数が再度確定されたことになる。
【0038】このとき、収納庫48a〜48d内の紙幣
残量が多いと、シャッター47a〜47dが閉められな
くなるが、シャッター47a〜47dを開けたままでも
紙幣の精査はできる。このようにシャッター47a〜4
7dを開けたまま精査を行うと一時集積庫41a〜41
dがセパレータ49,49の動作により、大きな容量を
持てるので、収納庫48a〜48dからの取り出しを途
中で停止することなく、精査ができるというメリットが
生ずる。
【0039】次に、入金紙幣が多く収納庫48a〜48
d内の紙幣が多くなったとき、自動的に施封機3に紙幣
を回す動作について説明する。
【0040】収納庫48a〜48dの紙幣を施封するこ
とは収納庫自動整理と呼び、収納庫48a〜48d内の
紙幣枚数が一定以上になると、自動的に開始される。こ
の一定枚数はテラーズマシン1aまたは1bから設定が
可能で、この設定をすることにより、収納庫48a〜4
8d内の紙幣枚数が常に一定に保たれるようになる。収
納庫48a〜48d内の紙幣枚数が設定値以上になる
と、自動的に収納庫整理プログラムが起動され、収納庫
48a〜48d内からの紙幣の取り出しが開始される。
取り出された紙幣は出金鑑査部59により、金種確認等
の判別が行われ施封に適した紙幣のみが施封ゲート35
iにより施封集積部61へ搬送される。施封集積部61
に同じ金種の紙幣100枚が搬送されると後述する機構
/処理により施封部へ送られる。
【0041】一方、上記収納庫48a〜48dの制御は
100枚取り出し毎に収納庫48a〜48d内の紙幣残
量をチェックして再度確定させ、残量が設定値以下にな
ると取り出しを停止する。このように制御することによ
り収納庫48a〜48d内の紙幣枚数は常に一定範囲に
保たれる。
【0042】次に、集積手段としての施封集積部61に
ついて説明する。施封集積部61は図2に示されるよう
に上下2段の集積部61a,61bになっている。この
2段の集積部61a,61bの切り替えは集積切り替え
ゲート35kにより切り替えられる。
【0043】最初に収納庫48a〜48dから取り出さ
れた紙幣は上段施封集積部61aに集積される。集積さ
れた紙幣は施封集積バックアップ62a上に集積され、
集積出口からある程度の高さが確保されている。集積が
進み、紙幣上面が集積出口に近づいてくると、図示しな
い施封集積満杯センサにて満杯が検知される。
【0044】満杯が検知されると、施封集積バックアッ
プ62aはその駆動機構により下端まで下がり、施封横
キャリア63a上にすべての紙幣を移動する。さらに集
積が進み、上段施封集積部61aに100枚の同一金種
の紙幣が集積完了すると、集積切り替えゲート35kに
より、それ以降の紙幣は下段施封集積部61bに集積さ
れるようになる。
【0045】一方、上段施封集積部61aに集積した1
00枚の紙幣は施封集積クランプ64aにより、上方か
ら押しつけられながら、第2の搬送手段としての施封横
キャリア63aにより、施封機3側に移動される。この
とき、施封集積クランプ64aは施封横キャリア63a
上に固定されているため、一緒に移動する。
【0046】この移動された100枚の紙幣は後述する
施封機3の機構により、施封横キャリア63aから引き
抜かれる。紙幣が引き抜かれたことを検知すると施封横
キャリア63aは元の位置に戻る。このとき、施封集積
バックアップ62aと施封集積クランプ64aも元の位
置に戻る。
【0047】以上の動作で1周期が完了し、次は下段施
封集積部61bが同様の動作で100枚の紙幣を施封機
3に送る。このように上/下段の施封集積部61a,6
1bが順番に施封機3に100枚づつの紙幣を送ること
により、連続的に施封を行うことができる。
【0048】また、施封後に上/下段の施封集積部61
a,61bに端数の紙幣が残ったときは、図2のように
施封集積部61a,61b全体が、その前段搬送路とと
もに上方へホップアップし、集積部61a,61bにあ
る紙幣を取り出せるようになっている。
【0049】次に、施封・小束支払機3について図4を
用いて説明する。この図4は施封・小束支払機3を側面
から見た図である。
【0050】施封・小束支払機3へは紙幣入出金機2の
施封集積部61a,61bを介して紙幣が送り込まれ
る。施封集積部61a,61bが紙幣入出金機2から施
封・小束支払機3に挿入されると、小束ハンド部71が
これを検知して紙幣を受け取りに移動する。小束ハンド
部71は上段ハンド部71aと下段ハンド部71bの2
段構成になっており、施封集積部61の上段61aから
紙幣小束が供給されても下段61bから紙幣小束が供給
されてもその紙幣小束を保持することができるようにな
っている。
【0051】また、小束ハンド部71a、71bは同一
ベース上に構成されており、移動は上下一緒に行うよう
になっている。
【0052】小束ハンド部71a、71bは図示しない
ハンド位置検出センサにより、紙幣クランプ位置、紙幣
リリース位置、待機位置の3ポジションが検知できるよ
うになっている。
【0053】紙幣入出金機2からの紙幣受け取り動作
は、施封集積部61上に紙幣が指定枚数集積されると、
紙幣入出金機2から施封・小束支払機3に受け渡し準備
OKを表す指示信号と上段か下段かの指示信号とが送ら
れる。これらの指示信号を受けた施封・小束支払機3は
後述するバックアップ機構を上段または下段に紙幣入出
金機2からの信号に従ってセットする。
【0054】その後、待機位置で待機していた小束ハン
ド部71a,71bが紙幣クランプ位置まで移動し、図
示しない紙幣クランプ機構により紙幣束をクランプす
る。クランプが完了すると小束ハンド機構71a,71
bは紙幣束を引きづりながら紙幣リリース位置まで移動
し、バックアップ機構72が紙幣束をクランプするのを
待つ。バックアップ機構72が紙幣束をクランプする
と、小束ハンド機構71a,71bは紙幣束をリリース
し、待機位置へ戻る。以上の動作で小束ハンド機構の1
周期が完了し、紙幣束の引き込みが完了する。
【0055】次に、バックアップ機構72について説明
する。バックアップ機構72はその機構内に紙幣受け台
74とその上方にバックアップクランプ機構73を持っ
ている。また、バックアップ機構72は図示しないセン
サ群によって、上段紙幣受け取り位置、下段紙幣受け取
り位置、キャリア受け渡し位置の3ポジションが検知で
きるようになっている。小束ハンド機構71から紙幣を
受け取ったバックアップ機構72は小束ハンド機構71
が待機位置に戻るのを待って、上段紙幣受け取り位置ま
たは下段紙幣受け取り位置から移動を開始し、キャリア
受け渡し位置まで移動する。このとき、バックアップク
ランプ機構73はクランプ状態にあり、バックアップ機
構72上の紙幣が落下しないように押さえている。
【0056】バックアップ機構72がキャリア受け渡し
位置まで移動すると紙幣束の下端は第3の搬送手段とし
てのキャリア75上と同じ高さになるように設定されて
いる。この状態でキャリア75が前方へ移動すると紙幣
はキャリア75の背板で押されて、バックアップ機構7
2上から抜き取られる。上記の動作によりバックアップ
機構72からキャリア75への受け渡しが完了する。
【0057】キャリア75が前方へ移動を開始すると図
示しないキャリアクランプにより、紙幣はキャリア75
上から落ちないようにクランプされるようになってい
る。また、キャリア75の前方に配された施封シャッタ
ー76はキャリア75上の紙幣に押されてキャリア移動
方向に回転しながら、紙幣を通過させるような構造にな
っている。
【0058】また、キャリア75は図示しないセンサ群
により、紙幣受け取り位置、把束位置、縦キャリア受け
渡し位置の3ポジションが検知できるようになってい
る。
【0059】キャリア75に乗った紙幣はキャリア75
によって把束機構91に移動されて把束される。上記把
束機構91は施封帯92の供給部93、この供給部93
から供給される施封帯92を送る送りロ−ラ94、紙幣
束に施封帯92を巻き付ける巻付機構95、紙幣束に施
封帯92を巻き付けたのち施封帯92をカットするカッ
タ96を備えている。
【0060】把束された紙幣束はキャリア75に乗って
把束位置から縦キャリア受け渡し位置まで移動し、その
場でキャリア75は停止する。このとき紙幣束は施封シ
ャッター76の外側側面に当たって一定の位置で停止す
るようになっている。このとき縦キャリア77はキャリ
ア75の下方の待機位置から上昇し、キャリア75上の
紙幣束をつかめる位置まで移動する。
【0061】移動を完了した縦キャリア77は併設され
ている縦キャリアクランプ機構78によりキャリア75
上の紙幣束を保持する。縦キャリアクランプ機構78が
紙幣束を掴むとキャリア75はさらに移動を開始し、紙
幣受け取り位置まで戻る。このとき施封された紙幣束は
施封シャッター76に押されてキャリア75上からはず
れることになる。
【0062】完全に縦キャリア77上にのった100枚
の紙幣束、即ち小束は縦キャリア77とともに下降し、
小束搬送路79内に進入する。
【0063】小束搬送路は上下のドライブローラー群1
73で構成され、この間を小束が挟まれた状態で搬送さ
れる。上側のドライブローラー群173Aは上下動可能
で、図示しない弾性部材としての圧縮コイルばねにより
下方に付勢されていて、ピンチローラーとしての機能を
果たしている。このため、様々な厚さの小束を搬送する
ことが可能となっている。
【0064】小束搬送機構は搬送路上面に小束プッシャ
ー機構80、図示しないピッカー機構を持ち、下面には
搬送路上の小束を所定の小束金庫83内に導く搬送シャ
ッター機構82a、82bを具備している。搬送路下方
には小束金庫83が4ケ配されており、小束の金種によ
ってそれぞれの金庫83に収納できるようになってい
る。また、金庫83内に配されたストッパー機構84お
よび小束金庫バックアップ機構85により、金庫83内
の小束を搬送路内に戻すことも可能になっている。
【0065】次に、縦キャリア77によって移動してき
た小束が搬送路を通って所定の小束金庫83に収納され
るまでを詳細に説明する。
【0066】縦キャリア77が小束をクランプした状態
で搬送路内に近づくと、搬送路開閉機構86が図示しな
い駆動モータにより開く。
【0067】ここから搬送路内に進入した縦キャリア7
7は搬送路内の定位置に移動し、搬送路開閉機構86が
閉じるのを待つ。搬送路開閉機構86が閉じると、縦キ
ャリア77と入れ子に配された駆動ローラにより、小束
は搬送路内を搬送される。
【0068】次に小束は搬送路を搬送中にその小束が収
納されるべき小束金庫83の上で停止し、収納可能な状
態で待機する。このとき、小束は図示しないピッカー機
構により、その停止位置が調整されるようになってい
る。
【0069】小束収納庫83の真上で小束が待機する
と、図示しない駆動機構により、左右の搬送シャッター
82aおよび82bが下方に回転するように駆動され小
束は金庫83内へ落下する。このとき、搬送シャッター
82a,82bの駆動に合わせて、小束プッシャー機構
80も同時に押し込み方向に駆動され小束が途中に引っ
かからないように押し込む。
【0070】落下した小束は最初はストッパー機構84
の上に乗り、小束プッシャー機構80により、さらに金
庫83内に押し込まれる。ストッパー機構84は小束と
一緒に金庫83内に回転するように押し込まれ、小束が
一定の位置に達すると自力で元の位置に戻るようにスプ
リング等で付勢されている。
【0071】図4の左端の金庫83では、このストッパ
ー機構84が開いた状態を示している。ストッパー機構
84が戻る位置まで小束プッシャー機構80が押し込み
を終了すると、小束プッシャー機構80は定位置まで戻
り、搬送シャッター82a,82bが閉じて、小束の金
庫83への収納が終了する。
【0072】金庫83内に収納された小束は金庫83内
の小束金庫バックアップ機構85により常に上側に付勢
されており、小束はストッパー機構84で押さえられて
いる状態になっている。
【0073】小束の出金は、まず出金したい金庫83の
搬送シャッター82a,82bを開き、小束プッシャー
機構80を金庫83内へ押し込む。このとき金庫83内
の小束は小束プッシャー機構80により下方へ押し込ま
れ、ストッパー機構84が回動可能となる。
【0074】回動可能となったストッパー機構84は図
示しない駆動機構により金庫83内へ回動し、固定され
る。その後、小束プッシャー機構80を上方へ引き上げ
ると金庫83内の小束は小束金庫バックアップ機構85
によって押し上げられ、小束プッシャー機構80の上端
位置まで上昇する。
【0075】上端まで移動した小束は図示しないピッカ
ー機構を駆動することにより、最上部に位置する小束の
みがピッカー機構に引っかけられ小束搬送路79A内に
導入される。導入された小束は搬送路79A上のドライ
ブローラ群173により駆動されて搬送路79A内を移
動することになる。また、連続的に出金するときは、そ
のまま再度ピッカー機構を駆動すれば次の小束が出金さ
れることになる。所定数の小束の出金が終了したら、入
金時と同様に小束プッシャー機構80を押し込み、余っ
た小束を再度金庫83内に収納して出金処理が完了す
る。
【0076】小束搬送路79Aに移された小束は、搬送
路79A内を移動して搬送路79A出口からエレベータ
87内に落下する。エレベータ87内に出金するべき小
束がすべて入るとエレベータ87は上昇を開始し、出金
位置まで移動する。エレベータ87が出金位置に停止す
ると小束出金扉24が開き、小束が取り出せるようにな
る。エレベータ87内から小束が取り出されると図示し
ないセンサにより、小束無しが検知され出金扉24を閉
めて取引が終了するようになっている。
【0077】また、紙幣整理等で連続的に小束を機体外
へ放出したいときは、小束シュート扉89を開き、エレ
ベータ87を小束搬送路79Aより上方へ移動させるこ
とによって、小束搬送路79Aから落下してくる小束
を、小束シュート扉89から順次放出することも可能と
なっている。これはエレベータ87の容量が有限である
のに対して、連続的に所望の束数だけ出金できるという
メリットを持っている。
【0078】即ち、エレベータ87の下方には損券金庫
90が設置されており、通常は出金に適さない小束、た
とえば損券小束や小束姿不良のものを収納できるように
なっている。紙幣整理等で小束を連続的に排出するとき
にこの損券金庫90に収納する場合は小束搬送路79A
から小束を落下させるときにエレベータ87を上昇させ
て、直接損券金庫90に収納するようにする。
【0079】以下、小束精査動作について説明する。こ
の精査とは手入力された金額と計数結果が等しいか否か
の確認動作を意味する。小束の精査は小束金庫83に入
っている小束の束数を計数する動作で、例えば係員が小
束を手で装填したり、エラーが発生した後など、確定で
きなくなった小束金庫83内の小東の束数を計数して確
認することである。
【0080】また、小束の計数とは別に出金時に小束の
金種判別も行うがこれは図4の金種センサ133で行
う。これについては後述する。
【0081】小束金庫83の小束精査機構について図
5、図6、図7を参照して説明する。図5は小束金庫8
3の斜視図であり、図4では4個示されているがいずれ
も同じ構成であるのでそのうちの1個のみ示す。図6は
図5に示したセンサ113と白基準板171との自己診
断時の位置関係を示す図、図7は図5の小束金庫83の
上面図である。
【0082】小束金庫83は箱形状の金庫本体111を
有し、その本体正面側に小束計数ユニット112が取り
付けられている。
【0083】小束計数ユニット112は図7に示すよう
に2個のセンサ113a,113bが水平方向に併設さ
れた2連の計数センサ113と,この計数センサ113
を上下させるためのレール114と,タイミングベルト
115およびタイミングプーリ116、117とを有す
る。計数センサ113はその保持フレーム113Fの保
持部113Hがこのタイミングベルト115と直結され
ていて、後述する駆動部118から駆動力を得てレ一ル
114に沿って上下する構造になっている。
【0084】このレール114の上端下端にはそれぞれ
センサー119、120が設けてあり、計数センサー1
13の上端、下端位置を検知することができる。
【0085】駆動部118はモータ−121と減速ギア
122から構成され、これがタイミングベルト123で
タイミングプーリ117と連結されて、タイミングベル
ト115を駆動するようになっている。
【0086】また、駆動部118の減速ギア122には
エンコーダー124のギアが噛み合っていて、モーター
121の回転によりエンコーダ−124が回転するよう
になっている。このエンコーダ−124が回転すると、
そのスリットを通って一方の側に設けた発光素子から他
方の側に設けた光電変換素子に至る光が断続され、これ
により、モーター121の回転の検知、即ち計数センサ
−113の移動距離を測定することが可能となってい
る。なお、このエンコーダ124は光電式のほかたとえ
ば磁石とコイルと組み合わせた電磁式のものでもよい。
【0087】計数センサ−113のセンサー素子113
a,113bの上端位置は図7に示すようにストッパー
機構84の下側近傍であり、小束金庫83内に集積され
ている小束の上端の束Pの把束帯Sを検知できる位置と
なっている。
【0088】計数センサ−113の下端位置には図5、
図6に示すように白基準板171とセンサ清掃部材17
2とがユニットフレーム112に取り付けられていて、
この位置で計数センサー113はこの白基準板171か
らの反射光を検出する。この位置をセンサ基準位置とす
る。
【0089】センサー113は指定したタイミングでこ
の白基準板171の反射光を読み取ることにより、セン
サー113の出力の低下を自己診断したり、出力調整回
路によりセンサー出力を補正することが可能である。こ
れについては後で詳細に説明する。
【0090】センサ清掃部材172は、例えばスポンジ
のような材料で形成され、図6に示すように白基準板1
71の上にセンサー113のレンズと僅かに接するよう
な間隔でユニットフレーム112上に配置され、センサ
ー113が基準位置に戻る時に、あるいは基準位置から
上に移動する時にセンサー113のレンズがこのセンサ
清掃部材172に触れてレンズが清掃される構成となっ
ている。
【0091】また、センサー113の基準位置および白
基準板171、センサ清掃部材172は小束金庫バック
アップ機構85のバックアップ125が最も下方に降下
した最下端位置より更に下になるように配置される。バ
ックアップ125の計数センサ−113側の端面には図
示しないエンドマークが記されていて計数センサ−11
3でこのエンドマークを読みとることによってバックア
ップ125の位置、即ち集積された複数の小束群の最下
端の小束の位置を認識することができる。
【0092】施封・小束支払機3の4つの小束金庫83
はそれぞれ同様に構成された小束計数ユニット112を
具備していて、小束計数ユニット112を動かすための
電源及び小束精査部170と図8のCPU162との信
号の受け渡しは図5に示したように、それぞれの小束金
庫83の下部に設けられたフロートコネクタ134を介
して行われる。
【0093】前記のように計数センサ−113は2つの
反射センサー113a,113bで構成され、図7に示
したように小束Pの帯Sに対向する位置に配置されてい
る。これをレール114に沿って上下させることにより
小束金庫83内に集積された小束Pの帯Sと帯Sの切れ
目の明暗を読みとり小束Pの束数を確定する。また、計
数センサ−113の2つの反射センサー113a,11
3bはそれぞれ小束Pの帯Sを検知するが、帯位置がば
らついて片方のセンサーで検知できなくなっても片方の
センサーが検知できれば、たとえば両方のセンサーの出
力の論理和をとることにより束数を確定できる。さら
に、計数センサ−113の2つの反射センサー113
a,113bが帯Sを読みとれない場合もエンコーダ−
124で検知した計数センサ−113の移動距離から、
読みとれない部分の小束の厚みを判断して束数を確定す
ることができる。これについては後で詳述する。
【0094】なお、図7に示すように、小束金庫83の
側面内壁132は各金種のそれぞれの長手幅に合わせた
位置に移動して固定可能に設けられていて、その位置を
調整することにより、各金種の紙幣束の長手方向の位置
のばらつきが一定の範囲内になるようにしている。
【0095】ここで、図1におけるテラーズマシン1
a,1bと紙幣入出金機2と施封・小束支払機3の制御
系の概略構成を図8に示すブロック図を参照して説明す
る。
【0096】図8において、例えば一方のテラーズマシ
ン1aはメモリ140aを有するMPU140を具備
し、このMPU140にはバスを介してPROM14
1,プログラムメモリ142、集計データメモリ14
3、キーボード144、CRT表示部145、HDD1
48、ジャーナルプリンタ15が接続されている。
【0097】MPU140にはさらにI/F147が接
続され、このI/F147を介してテラーズマシン1a
は紙幣入出金機2のI/F151および施封・小束支払
機3のI/F161に接続される。
【0098】紙幣入出金機2は、CPU152、ROM
153、RAM154、カット機構155、施封集積部
61に集積された紙幣を施封・小束支払機3へ押し出す
押出し機構156、搬送路の動作を制御するための搬送
制御部157、金庫48a〜48dへの紙幣の収納を制
御するための収納制御部158、鑑査部34を含む入金
鑑査部159、鑑査部59を含む出金鑑査部160が、
インターフェース(I/F)151に接続されて構成さ
れている。
【0099】上記CPU152は紙幣入出金機2の全体
を制御するものであり、R0M153にはCPU152
の制御プログラム等が記憶されている。RAM154は
紙幣入出金機2で鑑査処埋された紙幣等に関する各種情
報の記憶に用いられている。搬送制御部157は入金鑑
査部159または出金鑑査部160の判別信号に基づい
て送り込みローラ29に続く搬送路が駆動制御され、紙
幣が搬送されるようになっている。
【0100】収納制御部158は図示しない振分けゲー
トを駆動制御することにより、搬送路により搬送される
紙幣を鑑査部34の判別信号に従つて各一時集積庫41
a〜41dへ振分けるようになつている。また、収納制
御部158は、シャッター47a〜47dの移動制御に
より各一時集積庫41a〜41dの集積紙幣の各収納庫
48a〜48dへの収納が行われ、および繰出ローラを
含む取出し機構56を駆動制御することにより、各収納
庫48a〜48dから搬送路への紙幣の繰り出しが行わ
れるようになっている。
【0101】また、施封・小束支払部3は、CPU16
2、R0M163、RAM164、小束ハンド部71か
ら施封機構91へ紙幣束を押し出す押出し機構165、
搬送路79、79A、ドライブローラー群173の動作
を制御する搬送制御部166、金庫83への小束の収納
を制御する収納制御部167、施封機構91の動作を制
御する施封制御部168、エレベータ87を制御するエ
レベータ部169、金庫83内に構成される後述する小
束精査部170が、I/F161に接続されて構成され
ている。
【0102】上記CPU162は、施封・小束支払部3
の全体を制御するものであり、ROM163にはCPU
162の制御プログラム等が記憶されている。RAM1
64は施封・小束支払部3で施封処理された紙幣等に関
する各種情報の記憶に用いられる。搬送制御部166は
図4に示した搬送路79、79A、ドライブローラー群
173を含む搬送路を駆動制御することにより、施封部
71からの紙幣の小束が搬送されるようになっている。
また、施封制御部168の制御により、一時施封庫72
から施封部91へ落とし込まれた集積紙幣に対して紙テ
ープ等を巻くことにより、紙幣束としての小束が作成さ
れるようになっている。
【0103】搬送制御部166は図示しない振分けゲー
トを駆動制御することにより、搬送路79Aにより搬送
される施封指定された金種に基づいて対応した小束収納
庫83に振り分けられるようになっている。また、搬送
制御部166は、図示しない取出し機構を駆動制御する
ことにより、各収納庫83から搬送路79Aへの小束の
取出しが行われるようになっている。
【0104】小束精査部170は収納庫83に収納され
た小束Pの数を計数し、入力された金額と合致するか否
かを確認する。
【0105】なお、図8では紙幣入出金機2および施封
・小束支払機3がテラーズマシン1aに接続されている
状態を示したが、同様にしてそれぞれインターフェース
151、161を介して他のテラーズマシン1bに接続
される。
【0106】以下、図9ないし図14を参照して小束精
査部170の動作を説明する。
【0107】計数センサ−113は通常、小束精査を行
わないときはバックアップ125上に載置されている小
束に触れないように金庫83の下端の基準位置で待機し
ているが、例えばオペレータによる小束の装填が行われ
たときにはテラーズマシン1aまたは1bから小束の精
査要求が生じる。
【0108】図14のステップS41で小束が装填され
ると、次のステップS42にてオペレータにより装填さ
れた紙幣の金種およびその装填総額が入力される。これ
によりステップS43にて金庫83内のすべての小束数
の計測が行われる。すなわち、要求のあった小束金庫8
3のモータ121が駆動され、図9(a)のステップS
1にてエンコーダ124が駆動されるとともに計数セン
サ113を上昇させ、白基準板171の検出データで始
まるセンサデータ取り込みが開始される。この取り込ま
れたセンサデータは図8のCPU162の制御のもとに
RAM164に順次格納される。
【0109】次のステップS2においてバックアップ1
25による開始位置検出直後に小束部分の検出が開始さ
れ、計数センサ113は上昇しながらその前方からの反
射光の検知を始め、ステップS3にて図11、12に示
す計数センサ113a,113bの出力A,Bおよびエ
ンコーダ124の出力データCがRAM164に読み込
まれる。図11,12は計数センサ−113を上昇させ
ながら小束金庫83内の複数の小束Pを計数させたとき
のセンサー波形とその時のエンコーダ−124の出力波
形をグラフに表したものであるが、この波形にはセンサ
ー113がその基準位置にある時の出力波形は示されて
いない。
【0110】計数センサ113の2個のセンサ113
a,113bの出力レベルA,Bは、夫々このセンサ1
13が金庫83内を下から上へ移動するときに、バック
アップ125の位置へ到達するまでは図11、図12の
レベルA1,B1に示す低い値に保たれるが、ステップ
S4でバックアップ125に付けられている図示しない
エンドマーク即ち束開始マークを検知すると、夫々図1
1、12のレベルA2,B2のように高い値となる。こ
れらのレベルA2,B2はそれぞれ後で説明するがセン
サー113a,113bに設定されるスライスレベルよ
り高い値を有するものである。
【0111】この束開始マークが検知されると、ステッ
プS5において小束開始位置がたとえばRAM164上
でフラグを立てる形でセットされる。
【0112】この小束開始位置セットが終わるとつぎに
図9(b)の処理に移行し、終了位置の小束部分の検出
処理がステップS6で開始される。この処理の開始によ
りステップS7にて計数センサー113、エンコーダ1
24の出力データA,B,CのRAM164への読み込
み処理が引き続き行なわれる。
【0113】センサー113が引き続いて上昇して行く
につれて2個のセンサー113a,113bからは図1
1、12に示すようにレベル変化する出力データA,B
が得られ、同時にエンコーダ124からは連続したパル
ス出力Cが得られる。
【0114】即ち、計数センサ−113の二つのセンサ
ー113a,113bは反射型のセンサーであるので小
束金庫83内の小束Pが無い部分では発光した光が反射
しないため図11のA1,B1部のようにセンサー11
3a,113bの出力電圧が低いが、エンドマークが付
されたバックアップ125の所にくると反射光が強くな
るのでA2,B2のように高い値を示すようになる。バ
ックアップ125を外れると一度反射光がなくなるので
A3,B3のように一旦出力電圧が低下するが、さらに
最初の小束Pの帯Sの位置まで移動すると、帯Sによっ
て反射されるためA4,B4部のようにセンサー113
a,113bの出力電圧が上がる。
【0115】さらに計数センサ−113が移動して帯と
帯の切れ目に達すると反射光が弱くなるためセンサ−1
13a,113b共に出力電圧がA5,B5部のように
低くなる。
【0116】さらに計数センサ−113が移動して下か
ら2番目の小束Pの帯Sに達すると、帯Sによって再び
反射光が強まるのてセンサー113の出力電圧は再度図
11のA6,B6部のように高くなる。
【0117】この状態で、たとえば図11に示したよう
にエンコーダ124の出力の明暗の変化が無くなってた
とえば低いレベルC1で一定となると、ステップS8に
てエンコーダ124が停止したことが検知される。な
お、このエンコーダ124の出力が高いレベルで一定と
なった状態で停止することもある。これらの状態では、
センサー113は上端検知センサー119を遮る位置で
停止していることになる。
【0118】ステップS8でエンコーダ124が停止し
たことが検知されると、センサー113が小束群の最上
部に来ており、ステップS9にて小束終了位置セットが
行われ、ステップS10にて終了の処理が行われる。
【0119】この状態でRAM164に記憶されたセン
サー113a,113bの出力レベルがステップS11
にて検証され、小束Pに付けられている紙帯S部分のセ
ンサ出力レベル、例えば図11のレベルA3,B3を確
実に検知できるレベルAs,Bsをスライス値として決
定してRAM164に格納する。
【0120】続いて、RAM164に格納されたデータ
を読み出して、この間に検知したバックアップ125の
エンドマーク、小束Pと小束Pの帯の切れ目の明暗の回
数、およびエンコーダ124で測定した明暗の間隔をも
とに小束Pの束数を確定する処理をステップS12にて
行い、小束計数処理が終了する。
【0121】なお、施封・小束支払機3の4つの小束金
庫83はそれぞれ、同様の機構を有しているので、テラ
ーズマシン1a、1bの要求により必要な金庫のみ小束
精査することも、全金庫同時に小束精査することも可能
である。
【0122】次に、ステップS12における小束計数処
理、即ち、センサー113およびエンコーダ124の出
力データより束数を確定する方法について図10ないし
図13を参照して説明する。
【0123】図10による以下の説明ではRAM164
に格納されているセンサー113からの出力データを書
き込みとは逆の順序で読み出して束数の計数を行うが、
勿論書き込みの順に読み出して処理を行ってもよい。
【0124】小束精査部170はCPU162の制御下
でステップS21の束数カウント開始処理を行い、ステ
ップS22においてRAM164に格納されているセン
サー113のセンサー値ならびにエンコーダ124のエ
ンコーダ値を読み込む。
【0125】この場合、データをRAM164から逆に
読出すので、たとえば図11において最初にA6,B6
のレベルのセンサーデータが読出される。このとき同時
に図9の処理で格納されているスライス値As,Bsな
らびに新券100枚の紙幣小束Pの平均厚さデータも読
み出される。
【0126】最初に読み出されたこれらのレベルA6,
B6はステップS23でチェックされ、エンドマークレ
ベルA2、B2よりもそれぞれ低いのでステップS25
に進む。もしエンドマークレベルA2、B2が検知され
た場合にはステップS24に移行して「終り」処理が行
われる。
【0127】ステップS25でセンサ値A6,B6とス
ライス値As,Bsとが比較され、この場合はセンサ値
の方が大きいのでステップS22に戻る。
【0128】次にセンサレベルA5,B5が読み出され
ると、スライス値As,Bsの方が大きくなるのでステ
ップS26に移行し、エンコーダ値によって表されるセ
ンサ移動距離データと読み出された小束Pの厚さデータ
との比較が行われる。
【0129】厚さデータの方が大きければステップS2
2に戻り、厚さデータに対してセンサ移動距離を示すセ
ンサ値データの方が大きければステップS27に移行し
て、このセンサ値データが1束の厚さに対して何倍にな
るかを検知するための割り算が行われる。
【0130】センサ値が2倍以下であれば、ステップS
28に移行してそれまでに検知されている小束の総束数
に1を加えて新しい総束数として記憶し、それまでのセ
ンサ移動距離をしめすエンコーダ値をクリヤしてステッ
プS22に戻る。
【0131】同様に、センサ値が2倍以上、3倍以下で
あれば、ステップS27からS30を経てS31に移行
し,それまでに検知されている小束の総束数に2を加え
て新しい総束数として記憶し、それまでのセンサ移動距
離をしめすエンコーダ値をクリヤしてステップS22に
戻る。
【0132】さらに、センサ値が3倍以上、4倍以下で
あれば、ステップS30からS32を経てS33に移行
し,それまでに検知されている小束の総束数に3を加え
て新しい総束数として記憶し、それまでのセンサ移動距
離をしめすエンコーダ値をクリヤしてステップS22に
戻る。
【0133】ステップS32において、センサ値が小束
厚さの4倍以上であることが検知されると、新券の4小
束の厚さと流通券の4小束の厚さとの差が大きくなって
誤計数のおそれが出てくるので、ステップS34でエラ
ー処理を行い、ステップS24で束数カウント処理の終
り処理を行う。
【0134】図11においてセンサ値A5,B5が読み
出されてから高いセンサ値A4,B4を経て低いセンサ
値A3,B3が得られたときはこの間のセンサ移動距離
が丁度小束1束分の厚さを示すのでステップS27から
S28、S29へ進む。しかし、例えば小束帯封の側面
に何かの汚れが付いていると、図12に示すようにセン
サ値A5,B5が読み出されてからすぐに低い値A7,
B7が読み出されることがある。
【0135】このようなときには、A5,A7間、およ
びB5,B7間のセンサー113の移動距離が1束分よ
り短いので、ステップS26からS22に戻ることにな
り、この部分を誤って小束として認識するようなことは
ない。
【0136】図11、図12において、エンドマークに
対応するセンサ値A2,B2が読み出されると、ステッ
プS23にて小束読出がすべて終了したことを検知し、
S24に移行して処理を終了する。
【0137】このようにして小束金庫83内の小束Pを
全て検知すると、帯S部分の出力電圧の高い部分と帯S
と帯Sの切れ目の出力電圧の低い部分の波形が小束Pの
数分得られるので、小束Pの束数を確定することができ
る。
【0138】また、小束計数の途中において図13のセ
ンサ値A8部はセンサ−113aにより帯と帯の切れ目
を読みとって出力電圧が下がっているが、対応するセン
サー113bのセンサ値B8は帯と帯の切れ目が読みと
れず出力電圧に変化が無い。このような場合はセンサ1
13aの出力A8を用いてエンコーダ一124で検知し
たセンサー移動距離からセンサ−113aの出力低下部
分A8を帯と帯の切れ目であると判断することができる
ほか、図10のステップS27、S28で説明した方法
でも1束として計数できる。
【0139】尚、図13において、センサ値A8,A9
の間のスライス値Asより高い部分A10およびA9と
A1との間のA11の部分は夫々1束として計数できる
が、この時他方のセンサー113bのサンサー値B8〜
B1も参照値として用いて計数結果の確認をすることが
できる。
【0140】以上のようにして図14のステップS43
にて金庫83内の小束数が計数されたらステップS44
に移行して、さきにオペレータにより入力されている小
束数と実際に計数された小束数との比較が行われ、一致
しなかったときにはステップS45によりエラー処理が
行われ、必要に応じてその旨の表示等が行われる。一致
していたときは小束数が確定し、計数保証が得られたこ
とになる。
【0141】ここで、小束の金種判別機能について図4
を用いてさらに説明する。
【0142】小束搬送路79Aの出口付近に反射型の金
種判別センサ133が配されていて、出金、及びその他
業務での小束Pの放出時に小束搬送路79Aの出口を通
過する小束Pの表面の複数箇所を金種判別センサ133
によって検知する。
【0143】金種判別センサ133は検知箇所それぞれ
に2種類の波長の違う赤色光センサ133aと赤外光セ
ンサ133bを前後に併設する形で持ち、その反射パタ
ーンおよびそれぞれの反射パターンの違いを鑑別するこ
とによって出金、放出束の金種を判別する。
【0144】金種判別センサ133は小束搬送路79A
の上側ドライブローラー群173Aの最も出口側にある
ローラー軸にベアリングを介して固定されていて、この
上側ドライブローラー173Aと共に上下動する。
【0145】小束搬送路79Aを小束Pが搬送されると
き、上側ドライブローラー173Aは小束Pの厚さに合
わせて上下し、小束Pをピンチしながら搬送するが、金
種判別センサ133も上側ドライブローラー173Aと
共に上下動するため、小束Pの厚さに関係なく距離が一
定に保たれ、出力が安定する。
【0146】次に、金種判別センサ133の白基準プレ
ート174について図15を参照して説明する。図15
は金種判別センサ133と白基準プレート174および
上側ドライブローラー173Aを小束搬送路79Aの側
面から見た側面図である。
【0147】白基準プレート174は金種判別センサ1
33と同様に上側ドライブローラー173Aに固定され
ていて、金種判別センサ133と共に上下動する。ま
た、支点Fを中心に出口方向に跳ね上がる形で回動可能
となっている。
【0148】白基準プレート174が金種判別センサ1
33の光軸を遮る直下の位置に回動のストッパーが設け
られ、弾性体としてのαばね175によってストッパー
方向に付勢されている。
【0149】通常、図15(a)の位置で小束Pが搬送
されない場合は、白基準プレート174はストッパー側
に付勢されていて、金種判別センサ133は白基準プレ
ート174の反射光を読み取る配置となっている。
【0150】金種判別センサ133は指定したタイミン
グでこの白基準プレート174の出力を読み取ることに
より、金種判別センサ133の出力の低下を自己診断し
たり、出力調整回路によりセンサー出力を補正すること
ができる。
【0151】小束Pが搬送されるときは図15(b)に
示すように、小束Pの先端が白基準プレート174の爪
174Aを押すことにより白基準プレート174が回動
し、金種判別センサ133の光軸から外れ、金種判別セ
ンサ133は小束Pの表面の反射光を読み始める。小束
Pが小束搬送路79Aの出口から放出されて金種判別セ
ンサ133の光軸を抜けると、白基準プレート174は
爪174Aが小束Pから外れるため、元の位置に戻る。
【0152】図16は金種判別センサ133の複数のセ
ンサのうち1つのセンサの出力波形の一例を示してい
る。金種判別センサは小束Pが搬送されて来るまでは白
基準プレートの反射光をよんでいるので、波形も図16
でG部のような一定の値を示している。
【0153】白基準プレートの爪174Aは白基準プレ
ートより前に張り出していて先に小束Pに押されるた
め、白基準プレート174が金種判別センサ133の光
軸を外れてから小束Pが金種判別センサ133の光軸に
かかるまで間隔があく。この間隔の部分が図16の出力
の低いH部である。
【0154】金種判別部の制御部はこのH部の波形を検
知することにより、その後の波形のI部が小束Pの表面
の反射波形であると認識できる。
【0155】次に上記の現金管理装置を使用した取引の
例を示す。
【0156】まず、入金取引をする場合は、入金する現
金を図1の紙幣入出金機2の投入口11にセットする。
次に、例えばテラーズマシン1aから取り込み開始操作
を行う。このようにすると、紙幣入出金機2は紙幣の計
数を開始し、計数終了後、その計数結果をテラーズマシ
ン1aに送信する。
【0157】入金操作をしているオペレータは紙幣計数
中にテラーズマシン1aのキーボード144に含まれる
操作キーを使用して伝票金額、口座番号等の入金データ
を入力する。紙幣入出金機2からの計数結果と伝票金額
が合致すればオペレータは完了ボタンを押下して入金取
引を完了する。また、その取引内容はテラーズマシン1
a内の集計データメモリ143に記憶されるとともに取
り付けられているジャーナルプリンター15により記録
される。
【0158】次に出金操作の場合、オペレータはテラー
ズマシン1aのキーボード144から出金金額、口座番
号等の出金データを入力し開始キーを押下する。紙幣入
出金機2はテラーズマシン1aからの出金要求に従って
金庫48a〜48d内から紙幣を出金口11に搬送す
る。また、出金要求が小束の場合は施封・小束支払機3
の出金とびら24から1ないし複数の小束で出金するこ
とになる。
【0159】紙幣出金処理中に機体内でジャム等が発生
した場合、搬送路中にある紙幣はまだ機体管理紙幣であ
るためテラーズマシン1aはオペレータのランクを判断
し、機体内紙幣にさわれるランクのオペレータなら出金
機構の電磁ロックを解除し、オペレータがジャム処理を
行うのを待つ。オペレータのランクが低く、機体内現金
に触れることができない場合は、ランクの高いオペレー
タを要求し、カード待ちの状態となる。このような制御
をすることにより、機体内の現金に対してセキュリティ
ーが守られ、誰が現金の操作をしたかがわかるようにな
る。
【0160】また、入金処理が重なり金庫48a〜48
d内に紙幣が溜まってくると、紙幣入出金機2は自動的
に金庫48a〜48d内の紙幣を施封に回すような処理
を行う。この処理により、金庫48a〜48d内の紙幣
量は常に概略一定量に保たれ、余剰紙幣は小束金庫83
内に溜めるようになる。
【0161】以下、図17〜図19を参照してこの発明
に係るセンサ113の自己診断機能の説明を行う。
【0162】前述したようにセンサ113は図8に示し
た施封・小束支払い部3内に設けられている小束精査部
170に含まれるもので、通常の小束数の計数動作では
図17に示したようにセンサ113の出力信号をモード
切換スイッチ113SWの増幅モード側接点SWb側に
切り替えて、増幅率調整回路113ADによりセンサ1
13の出力信号を適宜増幅して取り込み回路113Fに
供給する。この際、増幅率調整回路113ADにおける
増幅率は入力されるセンサ出力信号の大きさにより異な
り、常に取り込み回路113Fに供給されるセンサ信号
のレベルが一定値P(V)となるように指令信号発生回
路113Iからの指令信号により自動利得調整(AGC
調整)される。したがって、センサ113が例えば経年
変化などによりその機能が劣化して出力レベルが低下し
ても、その低下分は指令信号発生回路113Iからの増
幅率調整用の指令信号により補正されるので、取り込み
回路113Fにはセンサ113の出力レベルが或る限界
値を下回らない限りは正常範囲のレベルのセンサ出力が
供給される。
【0163】モード切り替えスイッチ113SWの他方
の接点SWaはセンサ113の自己診断時に用いられる
もので、このときはセンサ113からの生データがその
まま取り込み回路113Fに供給され、比較回路113
Gで基準値と比較される。
【0164】センサ113の出力レベルの変化に対する
増幅率調整回路113ADの出力レベルの変化の状態を
図18に示す。ここで、センサ113の出力[A]がそ
の機能の低下によりX1からX2,X3と順次低下した
場合に、接点SWa側を通る生データ[B]と接点SW
b側を通る増幅率調整回路113ADで増幅された増幅
データ[C]が変化する様子が図示されている。なお、
センサ113の出力と接点SWa側を通る生データとは
同じものである。
【0165】図18の(イ)ではセンサ113の出力レ
ベル[A]は正常値のX1を示し、生データ[B]も正
常であり増幅出力[C]も指令値P(V)である。この
ときは小束精査部170は正常動作を行う。
【0166】図18の(ロ)ではセンサ113の出力レ
ベル[A]は正常値X1より僅かに低い(X1−Δ1)
を示すが、生データ[B]としては正常の範囲であり増
幅出力[C]も増幅率の調整により指令値P(V)が得
られる。このときも小束精査部170は正常動作を行
う。
【0167】図18の(ハ)ではセンサ113の出力レ
ベル[A]は(X1−Δ1)より更に低いレベルの汚れ
などによる機能不全値X2を示す。この場合は生データ
[B]としては機能不全を表すレベルの範囲であり、C
PU162は生データ[B]がこのレベルX2以下の場
合はこれを受けてI/F147を介してMPU140に
センサ機能不全の情報を送り、CRT表示部145上に
その旨の警告の表示を行う。
【0168】しかしながらこのレベルX2に基づく増幅
出力[C]は増幅率の調整により指令値P(V)が得ら
れるもので、このレベルX2になっても直ちに小束精査
部170でエラーとなることはなく、小束精査は正常に
行うことができる。したがって、このレベルX2が検出
されてCRT表示部145に警告が表示されたら、適切
なタイミングでセンサ113の清掃あるいは交換などを
行えば小束精査にエラーが生じるのを未然に防止でき、
銀行業務に支障を生じるのを未然に防止できることにな
る。
【0169】図18の(ニ)ではセンサ113の出力レ
ベル[A]はX2より更に低いレベルの汚れなどによる
機能不全値X3を示す。この場合は生データ[B]とし
ては機能不全を表すレベルの範囲であり、CPU162
は生データ[B]がこのレベルX3以下の場合はこれを
受けてI/F147を介してMPU140にセンサ機能
不全の情報を送り、CRT表示部145上にその旨の表
示を行う。
【0170】しかしながらこのレベルX3に基づく増幅
出力[C]は増幅率の調整によっても指令値P(V)が
得られない程度に低下しており、このレベルX3になる
と直ちに小束精査部170でエラーが発生する可能性が
大きく、小束精査も正常に行うことができない。
【0171】以下、図19のフローチャートを参照して
この実施の形態によるセンサ113の自己診断動作を詳
細に説明する。
【0172】図19においてステップS1にて装置の電
源がONとなると、センサ113の自己診断プログラム
が実行されてモータ121が駆動され、ステップS2に
て最初にセンサ113が白基準位置、すなわち図6に示
すセンサ基準位置に移動される。この状態ではセンサ1
13は白基準板171に対向しており、これからの反射
光がセンサ113で検出される。
【0173】ついで、ステップS3にてセンサ113の
出力[A]を図17のモード切り替えスイッチ113S
Wの接点SWa側に切り替えてセンサ生データ[B]を
直接取り込み回路113Fに供給する。取り込まれた生
データ[B]は次のステップS4にて診断用の設定値X
3と比較し、この値がX3より低い場合にはステップS
5にて直ちにエラー報知を行う。
【0174】生データ[B]がX3より大きいときは次
のステップS6に進んでX2との比較を行う。この値が
X2と同じかそれより低い場合にはステップS7により
エラーの警告が行われる。
【0175】生データ[B]がX2より大きいとき、あ
るいはステップS7でエラー警告が行われると、次のス
テップS8に進んで小束数の計数動作の設定がなされて
いるか否かがチェックされる。NOのときは他のコマン
ドの処理が実行される。
【0176】YESのときは、前述したようにセンサ1
13の出力およびエンコーダ124の出力を用いた小束
数の計数がステップS9にて行われる。この計数の結果
はオペレータによる入力数とステップS10で比較さ
れ、一致した場合にはその計数値をステップS11で出
力して処理を終了する。
【0177】不一致の場合にはステップS2に戻り、再
度センサ113を基準位置に移動させて自己診断動作を
繰り返す。
【0178】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
センサが機能不全に陥って小束精査にエラーが生じる以
前にセンサ不全の警告を出すことができるので、業務に
支障が生じることを未然に防止でき、センサの汚れ等を
検知してエラーになる前に清掃等の予防措置を取ること
ができるとともに、人手に頼ることなく金庫などの紙葉
類収納庫内部で簡単且つ正確にそこに収納されている紙
幣等の紙葉類の小束数を計数し、確定できる機能を持っ
た施封紙葉類管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による紙幣の並列管理シス
テムを示す外観斜視図。
【図2】図1に示す紙幣入出金機の内部構成を示す図。
【図3】図2の紙幣入出金機の背面図。
【図4】図1のシステムの施封・小束支払機の内部構成
を示す図。
【図5】図4の施封・小束支払機の1つの小束金庫の内
部構成を示す斜視図。
【図6】センサ基準位置におけるセンサと白基準板との
相対位置関係を示す図。
【図7】図4の施封・小束支払機の1つの小束金庫の平
面図。
【図8】図1のシステムの制御系の概略構成を示すブロ
ック図。
【図9】図5の小束金庫の計数センサの動作を説明する
ためのフローチャート。
【図10】図5の小束金庫の計数センサの動作を説明す
るためのフローチャート。
【図11】図5の小束金庫の計数センサの出力波形図。
【図12】図5の小束金庫の計数センサの出力波形図。
【図13】図5の小束金庫の計数センサの出力波形図。
【図14】装填された小束数と計数された小束数との照
合のための動作を説明するためのフローチャート。
【図15】排出される小束の金種を金種判別センサで判
別する機構を示す図。
【図16】金種判別センサの出力波形を示す図。
【図17】小束計数用のセンサ出力の処理回路を示すブ
ロック図。
【図18】図17のセンサ出力と増幅されたセンサ出力
のレベルを示す図。
【図19】この発明に係るセンサの自己診断動作を説明
するフローチャート。
【符号の説明】
P…紙幣小束、 S…紙帯、 83…小束金庫、 113、113a,113b…小束センサ、 113SW…モード切り替えスイッチ、 113AD…増幅率調整回路、 113F…取り込み回路 121…モータ、 124…エンコーダ、 162…CPU、 164…RAM, 170…小束精査部。
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月20日(1998.11.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、この発明の施封小束管理装置は、一
定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納する収納庫と、こ
の収納庫内に収納された紙幣小束を検知するセンサと、
このセンサの出力を増幅率調整した出力に応じて紙幣小
束数を計数する小束計数手段と、前記センサの出力監視
用の基準反射板と、この基準反射板からの反射光に応じ
て得られる前記センサからの増幅率調整前の出力により
センサの機能診断を行う自己診断手段とから構成されて
いる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納
    する収納庫と、 この収納庫内に収納された紙幣小束を検知するセンサ
    と、 このセンサの出力に応じて紙幣小束数を計数する小束計
    数手段と、 前記センサの出力監視用の基準板と、 この基準板を用いて前記センサの感度調整を行う手段
    と、を具備することを特徴とする施封小束管理装置。
  2. 【請求項2】 前記基準板は白色であることを特徴とす
    る請求項1に記載の施封小束管理装置。
  3. 【請求項3】 前記センサは、前記収納庫内において前
    記紙幣を束ねている帯封を検知する位置に沿って紙幣小
    束の垂直な集積方向の全長に亘って移動可能に設けられ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の施封小束管理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記センサは、前記帯封とこの帯封相互
    間の隙間との間の光の反射率の相違を電気信号として検
    出する光電検出器を含むことを特徴とする請求項3に記
    載の施封小束管理装置。
  5. 【請求項5】 前記光電検出器はその移動方向と直交す
    る方向に所定間隔をおいて併設された少なくとも2個の
    光電検出子を有することを特徴とする請求項4に記載の
    施封小束管理装置。
  6. 【請求項6】 前記小束計数手段は、前記センサの出力
    信号のレベルが所定の参照レベルより大きいときに出力
    を出す比較手段と、 この比較手段の出力を計数して小束数を検知する手段
    と、を有することを特徴とする請求項2に記載の施封小
    束管理装置。
  7. 【請求項7】 前記小束計数手段は前記収納庫内の紙幣
    小束の集積方向の全長に亘ってほぼ等しい速度で移動す
    る機構を有することを特徴とする請求項3に記載の施封
    小束管理装置。
  8. 【請求項8】 一定枚数ずつ施封された紙幣小束を収納
    する収納庫と、 この収納庫内に収納された紙幣小束を検知するセンサ
    と、 このセンサの出力に応じて紙幣小束数を計数する小束計
    数手段と、 前記センサの出力監視用の基準反射板と、 この基準反射板を用いて前記センサの感度調整を行う手
    段と、 この基準反射板からの前記センサの出力によりセンサの
    機能診断を行う自己診断手段と、を具備することを特徴
    とする施封小束管理装置。
  9. 【請求項9】 前記自己診断手段は、前記センサ出力を
    所定の基準レベルと比較する比較手段と、この比較手段
    の出力が前記基準レベルより低いときはセンサ不良とし
    て報知する手段と、を具備することを特徴とする請求項
    8に記載の施封小束管理装置。
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